特許第5993071号(P5993071)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5993071開口に密封システムを提供するアセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5993071
(24)【登録日】2016年8月26日
(45)【発行日】2016年9月14日
(54)【発明の名称】開口に密封システムを提供するアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F16L 5/02 20060101AFI20160901BHJP
   F16L 5/10 20060101ALI20160901BHJP
   H02G 3/22 20060101ALI20160901BHJP
【FI】
   F16L5/02 C
   F16L5/02 N
   F16L5/10
   H02G3/22 280
【請求項の数】11
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2015-162816(P2015-162816)
(22)【出願日】2015年8月20日
(62)【分割の表示】特願2013-511552(P2013-511552)の分割
【原出願日】2010年12月30日
(65)【公開番号】特開2016-26283(P2016-26283A)
(43)【公開日】2016年2月12日
【審査請求日】2015年9月15日
(31)【優先権主張番号】10163749.4
(32)【優先日】2010年5月25日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】505338545
【氏名又は名称】ベーレ エンフィネーリンフ ベー.フェー.
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】ベーレ ジョアンヌ アルフレッド
【審査官】 礒部 賢
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第00278544(EP,A1)
【文献】 特開平07−245029(JP,A)
【文献】 特表2010−501813(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0108763(US,A1)
【文献】 特表2004−515189(JP,A)
【文献】 特開平07−245030(JP,A)
【文献】 特表2009−530555(JP,A)
【文献】 特表2006−514249(JP,A)
【文献】 特表2009−501303(JP,A)
【文献】 実開平02−122517(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 5/00 − 5/14
H02G 3/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのケーブル、パイプまたはダクトが通って延びる開口に密封を提供するための密封アセンブリであって、
比較的柔軟性がない材料でできた輸送装置(1)であって、前記輸送装置(1)は、当該輸送装置(1)の長手方向に沿って延びる1つまたは複数の導管(2)を備え、各導管(2)は、前記少なくとも1つのケーブル(10)、パイプまたはダクトのうちの1つを受け入れるのに適していて、前記輸送装置(1)は、第1のプロフィール(4)を備える外側の円周(3)を有する、前記輸送装置(1)、および、
前記輸送装置の前記柔軟性がない材料と比較して、弾性材料でできた少なくとも2つの長手方向部分(5)を備える外蓋(15)であって、前記外蓋は、第2のプロフィール(7)を備える内部(6)を有する、前記外蓋(15)、を備え、
前記アセンブリの組み立て状態において、前記外蓋(15)は、前記外側の円周(3)で前記輸送装置(1)を囲み、前記組み立て状態において、前記第1のプロフィール(4)および前記第2のプロフィール(7)は、前記外蓋(15)に対する前記輸送装置(1)の前記長手方向(L)における移動が阻止されるように、互いにマッチし、
前記外蓋(15)は、前記アセンブリの使用中に、前記開口の内壁と密封して接触するための円周方向にそれ自体を閉じる環状の接触面を実現するための、上部が長手方向に間隔を置かれる複数の外側リブ(3、11)を有する外側を備える、
アセンブリ。
【請求項2】
前記アセンブリの非組み立て状態において、および、前記外蓋(15)が半径方向に圧縮されない当該外蓋(15)の組み立て状態において、円周方向に測定される前記外蓋(15)の前記内部(6)の全長は、前記長手方向に沿った各位置で、前記長手方向(L)に沿った対応する位置での前記輸送装置(1)の前記外側の円周(3)の全長よりも小さい、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記アセンブリの非組み立て状態において、および、前記外蓋(15)が半径方向に圧縮されない当該外蓋(15)の組み立て状態において、前記長手方向に沿った各位置で、前記外蓋(15)の前記内部の直径は、前記長手方向(L)に沿った対応する位置での前記輸送装置(1)の前記外側の円周(3)の直径よりも小さい、請求項1または2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記導管(2)の各々は、前記長手方向(L)において互いに次にある制限されない部分および制限された(9)部分を備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記アセンブリは、前記輸送装置の前記柔軟性がない材料と比較して、弾性材料でできた、前記導管(2)の各々のための分割型内側プラグ(16)をさらに備え、前記分割型内側プラグ(16)は、前記導管(2)の内周の壁と前記少なくとも1つのケーブル(10)、パイプまたはダクトとの間の前記導管の前記制限されない部分のスペースを密封して充填するためのものである、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記内側プラグ(16)の各々は、各内側プラグ(16)の全体がそれぞれの導管(2)の前記制限されない部分に適合するように、長さを有する、請求項4または5に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記内側プラグ(16)の各々は、フランジを備えていない、請求項4〜6のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記外蓋(15)は、フランジを備えている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記第1のプロフィール(4)は、半径方向外向きに延びる複数のリブ(11)を備え、前記リブ(11)の各々は円周方向に延びる、請求項1〜8のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記第2のプロフィール(7)は、半径方向内向きに延びる複数のリブ(12)を備え、前記リブ(12)の各々は円周方向に延びる、請求項1〜9のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記組み立て状態において、前記内向きに延びるリブ(12)および前記外向きに延びるリブ(11)は、前記長手方向(L)において互いに交互に位置する、請求項9または10に記載のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つのケーブル、パイプまたはダクトが通って延びる開口に密封(sealing)システムを提供するアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の開口は、床、デッキまたはパーティションに管状通路を備えてよい。他の可能性は、開口が、他のパイプが少なくとも部分的に受け入れられるパイプを備えるということである。
【0003】
したがって、この種のシステムは、例えば、相互に異なる直径を有する2本の接続されるパイプのために用いることができる。パイプのうちの1本は、例えば、住宅サービス接続を形成してよく、そして、主ラインを形成するかまたはその分岐であるパイプよりも小さい直径を有してよい。本発明に関するシステムは、パイプ間に位置する空間を封止するために適している。
【0004】
例えば、電話、電気、およびテレビジョン用のケーブルが、互いに接続されてこの種のパイプを通って供給されることもまた、可能である。他の可能性は、ガラス繊維ケーブルと保護チューブとの間のシールとして、このシステムを使用している。
【0005】
この種のシステムは、水またはガスのための管またはケーブルを通って供給するための現場打ちコンクリートに開いたままになった「失われたプラスチック管部品」通路によって、建物の壁、特に基礎の壁および床、しかし天井または屋根にもまた用いられてよい。もちろん、通路は、穿設方法を用いて、コンクリートのベースに設けられてもよい。
【0006】
さらに、本発明に関するシステムは、新しいビル、船および沖合施設の建設および/または保守において用いることができる。この種の構造の部分品は、例えば、船が建造されている造船所のドックにおいて、通常、予め定められた計画通りに前もって作られた分割(partition)を配置することによって形成される。分割が配置される前でさえ、貫通供給スリーブは、例えば溶接法を用いて、分割に設けられることができる。
【0007】
貫通供給スリーブと、少なくとも1つの管、ダクトまたはケーブルとの間のすきまは、本明細書では以下に、しばしば単に「空間」と呼ばれる。
【0008】
特許文献1は、ケーブルおよびパイプの輸送システムを記載する。システムは、導出ブロックおよびブランキング・ブロックが充填される開口を有する金属製輸送装置を備える。導出ブロックは、パイプ、ケーブルまたはダクトが通して供給されることのできる開口を有する1ブロックを共に形成することができる2つの半ブロックを備える。換言すれば、導出ブロックの2つの半分は、パイプ、ケーブルまたはダクトを囲むことができる。各パイプ、ケーブルまたはダクトは、したがって、少なくとも2つのブロックによって囲まれている。開口の残りの空間は、ブランキング・ブロックで満たされる。このように貫通供給スリーブの内壁との空間において、この場合、しばしば金属製輸送装置、および、スリーブまたは金属製輸送装置を通って延びるパイプ、ダクトまたはケーブルは、ブロックで満たされる。タイプレートがブロックの各層間に位置するかもしれない。圧力は、それから、ケーブル、パイプまたはダクト周辺で導出ブロックを封止するために、そして、それらを一緒に輸送装置または導管スリーブの側壁に対してそしてタイプレートに固定するために、ケーブル、パイプまたはダクト周辺でブロックを圧縮するために、組み立てられたブロックに適用される。この目的のために、システムは、圧縮およびパッカ(packer)システムを含む。圧力は、ナットまたは圧縮ボルトの締め付けを必要とするシステムによって適用されることができる。圧縮のために必要とされる力は、非常に高くて、しばしば非流体静力学的に、ダクトで送られたパイプ(ducted pipe)またはケーブルに対して部分的に通る。
【0009】
このシステムは、ブロックの積重ねの全体にわたって、均一に負荷を分配することができない。事実、ダクトで送られたパイプまたはケーブルは、負荷の一部を伝えて、公平な分配を妨げる。圧力がこれらのブロックに伝えられないので、ダクトで送られたパイプまたはダクトの「目立たない」圧縮をまして受けないブロックは、容易にはじき出されることができる。
【0010】
特にこれが非流体静力学的であるときに、適用される圧力がインピーダンスに望ましくなく影響を及ぼすので、このシステムは、いわゆる同軸ケーブルに適していない。特にこれが非流体静力学的であるときに、いかなる圧力も伝達のパフォーマンスに予測不可能に影響を及ぼすので、このシステムは、ガラス繊維(しばしば、光波によって形成される信号の伝送のために使われる)にも適していない。
【0011】
他の課題は、ゴムの平坦でない変形である。そしてそれは、輸送システムの柔軟性を減らす。システムの一部がより高い圧力に急にさらされるときに、これは有害でありえる。そして、この種の柔軟性は有利である。
【0012】
システムは、設置するのが困難で、時間がかかり、高コストで、大きい在庫管理を必要として、そして、圧力の不均衡な分配に導くだけでなく、システムはさらに、長期的には不満足に働く。ゴム(よく加硫されたゴムでさえ)は、時間とともに発生する自然な緩和を有する。ゴムが適切に飽和されずまたは加硫されないときに、化学的緩和はまた発生することができる。これは、ゴムの全体の緩和を強化する。これの結果として、圧縮ボルトまたは圧縮のナットおよび特許文献1に記載されたシステムのパッカシステムは、しばしば締め直されることを必要とする。
【0013】
さらなる課題は、温度の変化が、熱による膨張または収縮のせいで、圧縮ボルトの緩みまたは締め付け過ぎに結果としてなり、そして、ゴムのシーリングおよび不可逆性の(永続的な)変形をそれぞれ弱めることに結果としてなる、ということである。
【0014】
特に、プラスチック縁取りを有するプラスチックパイプまたはケーブルが貫通供給スリーブを通って延びるときに、これらのパイプまたはケーブルの外表面は、半径方向内向きの圧力を受け、そして、これらのプラスチックパイプまたはケーブルの外径は、「クリープ」として公知の現象のせいで減少してよい。これが発生する場合、圧縮ゴムブロックおよび圧縮プラスチックパイプまたはケーブルによって提供されているシーリングの完全性がクリープおよび緩和の両方の物理現象によって減少するので、圧縮ボルトおよび圧縮のナットおよびパッカシステムは、より頻繁にさえ締め直されなければならない。しかしながら、圧縮ボルトおよび/またはナットがどんなに頻繁に締め直されても、締め直した直後に、ゴムの緩和の現象およびプラスチックパイプのクリープの現象は、シーリングの完全性が直ちに悪化するように発生し続ける。
【0015】
新しいゴムブロックは、プラスチックパイプまたはプラスチック縁取りの外壁に、特にこれらが上記のクリープ現象のせいで予測不可能にそして不均一に変形したときに、もはやきつく適合しないので、システムは、ゴムブロックを部分的にまたは完全に置き換えることを許容しない。
【0016】
ゴムリングが、導管を通ってダクトで送られるパイプ周辺で貫通供給スリーブに同軸で位置するシステムは、公知である。ゴムリングは、それから鋼鉄リング形状のプレート間に圧縮される。これが等しい強さの半径方向力の積み上げを導くにもかかわらず、ゴムの緩和の課題、および、プラスチックパイプの場合にはクリープの課題もまた、これらのシステムのための圧縮鋼板の頻繁な締め直しを必要とする。
【0017】
特許文献2は、システム、より詳細には、貫通供給スリーブの内壁と、そのスリーブを通って延びるパイプ、ケーブルまたはダクトとの間の空間に挿入するための弾性的に変形可能な材料でできているプラグを記載する。プラグは、通常、空間に受け入れられることができるシーリングプラグを形成するための少なくとも2つの長手方向部品を備える。長手方向部品の各々は、長手方向に間隔を置かれた複数の外側リブを含む外側を備えている。そして、その外側リブは、使用中に、シーリングプラグと開口の内壁との間に円周方向にそれ自体を各々閉じる環状の接触面を実現する。
【0018】
長手方向部品の各々は、さらに、複数の内側リブを含む内側を備えている。そして、その内側リブは、使用中に、シーリングプラグと開口を通って延びるパイプ、ケーブルまたはダクトとの間に円周方向にそれ自体を各々閉じる環状の接触面を実現する。
【0019】
長手方向部品の各々は、開口の外縁部に対して配置されるつもりの外側カラーを、さらに備えている。プラグが組み立てられるときに、これらのカラーは、力が長手方向部品を挿入するためのフランジ上へ及ぼされることができるようなフランジの一部である。フランジは、それが開口の外縁部に対して配置されることができるように設計される。開口の外縁部は、したがって、フランジによってカバーされる。フランジは、等しい挿入をさらに確実にする。その結果、長手方向部品の外側リブは、環状の接触面を形成するために整列し、そして内側リブは、環状の接触面を形成するために整列する。
【0020】
この密封システムの利点は、挿入するのが非常に容易であるということである。そして、長手方向部品に油を塗布した後に、手動の挿入でさえ可能でもよい。フランジのせいで、非常に高い圧力がフランジに適用されないときでさえ、プラグが貫通供給スリーブまたは開口にさらに押し込まれることは、非常にありそうにない。開口または導管スリーブに最初に挿入されるプラグの側に非常に高い圧力が適用されるときにも、この密封システムは、その封止完全性を保持することが示された。プラグのその端部への非常に高い圧力の適用後にのみ、プラグは、導管スリーブまたは開口から押し出されてよい。他の利点は、リブが密封システムにいくらかの柔軟性を提供するということである。その結果、締め直すことは必要とされない。ゴムが緩和するときに、リブは、まだ環状の接触面を提供する。そして、したがって、シーリングは完全なままである。この応答は、開口または導管スリーブを通って延びているプラスチックパイプのより小さい直径に結果としてなるクリープのありそうにない発生にもあてはまる。貫通供給スリーブを通って延びているプラスチックパイプに適用される実際の半径方向負荷が、ゴムの緩和のせいで時間とともに減少するにつれて、クリープの可能な発生は、増加するよりはむしろ減少する。
【0021】
特許文献3は、ゴムのような弾性材料でできている密封デバイスを備える開口の壁をケーブル、導管、パイプ等が密封して通過するためのシステムを記載する。このシステムは、なめらかな内壁を有する少なくとも1つの導出チャネルを含む。密封デバイスは、(非実在的な)半径方向平面(その外径が開口の内径よりも大きい)に存在している軸方向に間隔を置いた、円形の、少なくとも実質的に柔軟性がない、圧縮可能なリブを外部的に備えている。システムは、通過されるべきケーブル、導管、パイプ等の周囲に適合するために少なくとも1つのグロメットをさらに含む。そしてそのグロメットは、前記導出チャネルに密封してはめ込まれることができる。前記グロメット(滑らかな外側を有する)は、(非実在的な)半径方向平面(その内径が、通過されるべきケーブル、導管、パイプ等の外径と少なくとも実質的に同一である)に存在している軸方向に間隔を置いた、円形の、少なくとも実質的に柔軟性がない、圧縮可能なリブを備えている壁を有する孔を含む。
【0022】
特許文献4は、1つまたは複数のケーブル、パイプまたはダクトが開口を通って延びる状況のための密封システムを提供するシステムを記載する。システムは、開口内または上に密封して固定されるかまたは固定可能である輸送装置を備える。輸送装置は、複数のケーブル、パイプまたはダクトのうちの少なくとも1つを受け入れるのに各々適した1つまたは複数の導管を備える。導管の各々は、導管の内周の壁と、導管を通って延びる1つ以上のケーブル、パイプまたはダクトとの間の空間を密封して充填するための弾性的に変形可能なプラグを受け入れるのにさらに適している。このシステムは、開口が例えば鋼または他の金属合金から作られる天井または床のような分割(partition)にある所で、非常に適切である。
【0023】
特許文献4は、輸送装置自体が鋼またはアルミニウムででき得ることを記載する。輸送装置は、通常、輸送装置を鋼またはアルミニウムの構造要素に溶接するための、または輸送装置を分割式構造要素にボルト留めするための、フランジを備えている。これらの状況下では、この種のシステムは、負荷の突然の増加でさえ、高圧を持続することができる。しかしながら、導管スリーブあるいは開口の他の形態内または上に輸送装置を密封して固定するこの種の方法は、実際の構造に先立って長い間の慎重な計画が必要であり、時間がかかり、熟練したそしてしたがって高コストの作業者の入力を必要とし、そして、例えば、異なるサイズの導管を有する他の輸送装置によって輸送装置を簡単に取り替えることを許容しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0024】
【特許文献1】英国特許第2186442号
【特許文献2】国際公開第2004/111513号
【特許文献3】国際公開第02/43212号
【特許文献4】国際公開第2008/023058号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
開口の内部にまたは上部に輸送装置を密封して固定することと関連したこれらの課題のうちの少なくとも1つを解決することは、本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0026】
本発明は、少なくとも1つのケーブル、パイプまたはダクトが通って延びる開口に密封システムを提供するための密封アセンブリを提供する。システムは、比較的柔軟性がない材料でできた輸送装置を備える。輸送装置は、輸送装置の長手方向に沿って延びる1つまたは複数の導管を備える。各導管は、少なくとも1つのケーブル、パイプまたはダクトのうちの1つを受け入れるのに適している。輸送装置は、第1のプロフィールを備える外側の円周を有する。アセンブリはさらに、輸送装置の柔軟性がない材料と比較して、弾性材料でできた少なくとも2つの長手方向部分を備える外蓋(outer plug)15を備える。外蓋15は、第2のプロフィールを備える内部を有する。組み立て状態において、外蓋15は、外側の円周で輸送装置を囲む。組み立て状態において、第1のプロフィールおよび第2のプロフィールは、外蓋15に対する輸送装置の長手方向における移動が阻止されるように、互いにマッチする。
【0027】
このアセンブリは、外蓋15および輸送装置を組み立てられた状態に置くこと、そして、輸送装置が外蓋15によって開口内に固定されるように、組み立てられた状態の外蓋15および輸送装置を開口に挿入すること、を許容する。これは、開口内に輸送装置を密封して固定することを改善して、単純化する。
【0028】
さらにまた、より詳細に後述するように、取り付けられたシステムは、長手方向および横方向の両方において、外蓋15による付加的な弾性を有する。
【0029】
本発明によるアセンブリの実施形態において、それはつぎのように適用される。アセンブリの非組み立て状態において、および、外蓋15が半径方向に圧縮されない外蓋15の組み立て状態において、円周方向に測定される外蓋15の内部の全長は、長手方向に沿った各位置で、長手方向に沿った対応する位置での輸送装置の外側の円周の全長よりも小さい。これは、開口内に輸送装置を固定するために外蓋15の能力を改善する。そしてそれは、つぎのように説明することができる。外蓋15の内部および輸送装置の外側の円周の相対的な長さ寸法から、アセンブリが組み立てられた状態に置かれたときに、およそ円周方向に沿って、外蓋15を形成する2つの部分間に空間があることになる。この空間(部分の数に応じて、2つ以上の空間があり得る)は、一旦外蓋15が半径方向に圧縮されるならば、円周方向に部分の拡張を許容する。輸送装置と開口の内壁との間の半径方向距離は、通常、比較的小さい。外蓋の円周方向において外蓋15の少なくとも2つの部分の各々を長くするという可能性のせいで、外蓋15は、半径方向において容易に圧縮されることができる。これは、組み立てられたアセンブリを開口に挿入することの容易さに貢献する。アセンブリを便利に取り付けて、そして緊密なシーリングを実現するという対立した要件は、したがって、両方とも満たされる。外蓋15は、開口内の輸送装置をしっかりと保持するのと同様に、輸送装置と開口の内壁との間の環状の空間を閉鎖する。
【0030】
さらに、外蓋15が比較的薄くできるので、輸送装置は、開口の大きい断面積を占めることができる。そして、多くのケーブルおよび/またはパイプおよび/またはダクトが輸送装置および開口を通って延びることを許容する。輸送装置のこの種の固定は、特別な技術をもつ作業者を必要としない。開口へのシステムの挿入は、時間がかからず、時間内のいかなる所望の瞬間にも行われることができる。これがいくつかのステージで必要である場合、輸送装置の無侵襲の取り外しもまた許容される。開口は、この種の取り外しによって損傷を受けない。類似のアセンブリで開口を再充填することは、それから問題ない。
【0031】
本発明によるアセンブリの実施形態によれば、アセンブリの非組み立て状態において、および、(外蓋15が半径方向に圧縮されない)外蓋15の組み立て状態において、長手方向に沿った各位置で、外蓋15の内部の直径は、長手方向に沿った対応する位置での輸送装置の外側の円周の直径よりも小さい。アセンブリを組み立てられ、取り付けられた状態に置くことで、外蓋15の内部の直径は、輸送装置の外側の円周に適合するために増加する。これは、開口内に輸送装置を固定するための力を発生させることに貢献する。その方法でもまた、外蓋15の部分は、周囲の寸法において長くなるかもしれない。
【0032】
本発明によるアセンブリの実施形態において、導管の各々は、長手方向において互いに次にある制限されない部分および制限された部分を備える。この種の実施形態は、導管の制限されない部分の内周の壁と、その導管を通って延びる少なくとも1つのケーブル、パイプまたはダクトとの間のそれぞれの導管のスペースを密封して充填するための分割型内側プラグ(segmented inner plug)16の挿入を許容する。都合のよいことに、制限された部分は、挿入された内側プラグ16の制限された部分に沿った移動を妨げる。そして、動的シーリング(下にさらに詳しく述べられる)のための可能性を提供する。但し、これは本発明の範囲内で重要ではない。さらに、この種の制限された部分は、内側プラグ16があまり遠くにまで、すなわち、それが導管の他端部で押し出される程度まで挿入されることができないことを確実にする。これは、都合のよいことに、輸送装置(下にさらに詳しく述べられる)全体に導管を高密度に分配するための結果がある。
【0033】
本発明によるアセンブリの実施形態において、アセンブリは、輸送装置の柔軟性がない材料と比較して、弾性材料でできた、導管の各々のための分割型内側プラグ16を理想的にさらに備え、これは、導管の内周の壁と、その導管を通って延びる少なくとも1つのケーブル、パイプまたはダクトとの間の導管の制限されない部分のスペースを密封して充填するためのものである。この種の分割型内側プラグ16は、簡略方法におけるさらなるシーリングに有用に貢献する。使用は、既存のプラグでできていることがありえる。そして、本発明の密封アセンブリを経済的に魅力あるものにする。分割型内側プラグの外径が、関心のある導管の内径に基づいて明らかに予め定められるにもかかわらず、密封システムは、ケーブル、パイプまたはダクトの外径に関してフレキシブルである。分割型内側プラグ16は、そのケーブル、パイプまたはダクトの外径の使用に適する内径を備えていることができる。
【0034】
本発明によるアセンブリの実施形態において、内側プラグ16の各々は、各内側プラグ16の全体がそれぞれの導管の制限されない部分に適合するように、長さを有する。これは、導管の分配が、導管の制限されない部分にプラグが適合するのを防止する内側プラグ16の寸法を考慮する必要がない利点がある。それは、分配が輸送装置の材料強度だけで決定され得ることを意味する。そしてそれは、高圧にさらされる輸送装置の部品の最小厚みを決定する。より強い材料が輸送装置のために用いられる場合、導管の分配は、したがって、より密集され得る。
【0035】
本発明によるアセンブリの実施形態において、内側プラグ16の各々は、フランジを備えていない。これは、内側プラグ16の非常に実際的な実施形態を提供して、輸送装置全体に導管の密集した分配を許容する。密度は、内側プラグ16のフランジの重なりを回避する必要によってではなく、導管間の壁の厚みによって決定されるだけである。
【0036】
本発明によるアセンブリの実施形態において、外蓋15は、フランジを備えている。この種のフランジは、アセンブリが開口内にあまりに遠くにまで挿入されるのを妨げる。そして、組み立てられたアセンブリを開口に挿入するための力が適用されることができる表面を提供する。さらに、この種の外蓋15はまた存在して、市販されている。そして、多くの態様において本発明による密封アセンブリを経済的に魅力あるものにする。
【0037】
本発明によるアセンブリの実施形態において、第1のプロフィールは、半径方向外向きに延びる複数のリブを備え、リブの各々は、円周方向に延びる。都合のよいことに、これは、外蓋15に対する輸送装置の長手方向の運動に対して、輸送装置の円周に沿って均一な抵抗を許容する。
【0038】
本発明によるアセンブリの実施形態において、第2のプロフィールは、半径方向内向きに延びる複数のリブを備え、リブの各々は、円周方向に延びる。都合のよいことに、この種の第2のプロフィールを有する外蓋15は、公知であり、市販されている。この種のリブは、例えば、パイプが固定されかつ密封される仕方で開口内に保持されるそのパイプの外表面との環状の接触面を実現するためにある。アセンブリは、比較的費用効果的な方法で作成できることになる。そして、この種の外蓋15の製造のために新規な型は作られる必要がない。
【0039】
本発明によるアセンブリでは、組み立て状態において、内向きに延びるリブおよび外向きに延びるリブは、長手方向において互いに交互に位置する。これは、外蓋15に対する輸送装置の長手方向の運動を妨げる最適方法を提供する。
【0040】
本発明はさらに、少なくとも1つのケーブル、パイプまたはダクトが通って延びる開口に密封を提供するための方法に関する。この種の方法は、比較的柔軟性がない材料でできた輸送装置を提供するステップを含む。輸送装置は、輸送装置の長手方向に沿って延びる1つまたは複数の導管を備える。各導管は、少なくとも1つのケーブル、パイプまたはダクトのうちの1つを受け入れるのに適している。輸送装置は、第1のプロフィールを備える外側の円周を有する。
【0041】
方法はさらに、輸送装置の柔軟性がない材料と比較して、弾性材料でできた少なくとも2つの長手方向部分を備える外蓋15を提供するステップを含む。外蓋15は、第2のプロフィールを備える内部を有する。
【0042】
方法はさらに、輸送装置の柔軟性がない材料と比較して、弾性材料でできた、導管の各々のための分割型内側プラグ16を提供するステップを含み、これは、導管の内周の壁と少なくとも1つのケーブル、パイプまたはダクトとの間の導管のスペースを密封して充填するためのものである。
【0043】
組み立て状態において、外蓋15は、輸送装置の外側の円周を囲む。その状態において、第1のプロフィールおよび第2のプロフィールは、外蓋15に対する輸送装置の長手方向における移動が阻止されるように、互いにマッチする。
【0044】
方法は、さらに以下を含む:
・外蓋15が外側の円周で輸送装置を囲むように外蓋15を位置決めすることによって、外蓋15および輸送装置を組み立て状態に置くステップ;
・輸送装置が外蓋15によって開口に固定されるように、組み立て状態における外蓋15および輸送装置を開口内に挿入するステップ;
・少なくとも1つのケーブル、パイプまたはダクトを複数の導管に通すステップ;および、
・導管の内周の壁と、それを通る少なくとも1つのケーブル、パイプまたはダクトとの間のそれぞれの導管のスペースを密封して充填するために、分割型内側プラグ16のうちの1つを各導管に挿入するステップ。
【0045】
これは、少なくとも1つのケーブル、パイプまたはダクトが通って延びる開口に密封システムを提供するための単純でかつ直接的な方法を提供する。この方法は、単純でかつきわめて確実そうであり、比較的短い時間において実施されることができて、余分の器材の存在を必要としない。とりわけ、それは、低保守であり、そして非常に長時間の役立ちが可能な密封システムに至る。
【0046】
本発明による方法の実施形態では、上記に参照されるように、開口は、それ自体が輸送装置の導管である。この種の方法において、シーリングは、長手方向に適用される圧力の突然の増加に対して動的に反応するための複数の可能性があるように、設けられる。横方向にもまた、開口を通って延びているケーブル、パイプまたはダクトが開口に対して横方向に移動する場合に備えて、柔軟性を提供するための複数の可能性がある。これは、さらに詳細に後ほど説明される。
【図面の簡単な説明】
【0047】
本発明は、添付図面においてさらに説明され、示される。
図1図1は、本発明によるアセンブリの実施形態の輸送装置(transit−unit)を示す。
図2図2は、本発明による実施形態の輸送装置および外蓋(outer plug)15を示す。
図3図3は、本発明による実施形態の輸送装置および外蓋15の一部の拡大図である。
図4図4は、本発明による実施形態の外蓋15の1つの長手方向部分(segmental longitudinal part)の斜視図である。
図5図5は、本発明による実施形態の外蓋15の長手方向部分の内部を示す。
図6図6は、本発明による実施形態の外蓋15の長手方向部分の長手方向に沿ったさらに詳細な断面図である。
図7図7は、組み立て状態における本発明による実施形態の輸送装置および外蓋15の斜視図である。
図8図8は、組み立てかつ取り付け状態における本発明による実施形態の輸送装置および外蓋15の斜視図である。
図9図9は、本発明による実施形態の輸送装置の長手方向に沿った断面図である。
図10図10は、本発明による実施形態の内側プラグ(inner plug)の一部分の斜視図である。
図11図11は、図10に示す部分の内部を示す。
図12図12は、図10に示す部分の長手方向に沿ったより詳細な断面図である。
図13図13は、本発明による実施形態の内側プラグ16の斜視図である。
図14図14は、本発明による実施形態の内側プラグ16の斜視図である。
図15図15は、本発明による実施形態の内側プラグ16の横方向に沿った概略的断面図である。
図16図16は、本発明による実施形態の内側プラグ16の横方向に沿った概略的断面図である。
図17図17は、本発明による実施形態の内側プラグ16の横方向に沿った概略的断面図である。
図18図18(a)〜図18(g)は、本発明による方法の実施形態を実施する間に到達するさまざまなステージの透視図である。
図19図19は、本発明による実施形態の部分的に分解した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
図1は、少なくとも1つのケーブル、パイプまたはダクトが通って延びる開口にシーリングを提供するためのアセンブリの一部を示す。図1に示される一部は、比較的柔軟性がない材料(たとえば高い分子密度のポリエチレン)の輸送装置1に関する。輸送装置1は、1つまたは、図1に示すように複数の導管2を備える。それらの各々は、輸送装置1の長手方向Lにおいて延びる。図18(b)〜図18(g)により容易に示されるように、各導管2は、1つのケーブル10またはより多くのケーブル10さえ受け入れるために適している。
【0049】
以下において、導管2を通って延びるにつれて、または複数の導管2を通過するにつれて、その度にケーブル10は参照される。しかしながら、ケーブルの代わりに、パイプまたはダクトもまた、複数の導管を通過していることができることを理解すべきである。例えば、1つのケーブルおよび1つのパイプの組み合わせもまた、1つ以上の導管2を通過していることができる。本明細書において後で、これらの可能性のためにさらなる参照がなされる。
【0050】
輸送装置1は、第1のプロフィール4を備えている外側の円周3を有する。
【0051】
図2は、アセンブリの他の部分、すなわち、この実施例において2つの長手方向部品5を備える外蓋15と共に、再び輸送装置1を示す。輸送装置1として使用する柔軟性がない材料と比較して、これらの2つの長手方向部品5の各々は、弾性材料でできている。長手方向部品5は、好ましくはショアA硬さ72°のシリコーンゴムでできていることが好ましい。外蓋15は、第2のプロフィール7を備えている内部6を有する。
【0052】
電解腐食の可能性を減らすために、輸送装置1は、不活性材料(すなわち非金属および/または耐腐食的材料)でできていることが好ましい。使用の直前にいかなる砂もふき取られ得るように、そしてリークにとってのその種のまたは類似の潜在源が除去され得るように、材料は、好ましくは「ほこりをはじいて」および/または容易にきれいにされる。長い寿命の間、材料は、好ましくは高い耐久性材料である。
【0053】
高い分子密度のポリエチレンは、輸送装置1の柔軟性がない材料のための良好な選択である。これは輸送装置のために使用する材料が比較的軽くて、船舶の装備に使用するために有利であることも確実にする。
【0054】
図示するように、第2のプロフィール7は、この実施例では、各々円周方向に延びて、半径方向内向きに延びる複数のリブ12を備える。
【0055】
図2において、外蓋15は、外側の円周3で輸送装置1を部分的に囲む。2つの長手方向部品5のうちの1つは、輸送装置1の外側の円周3に対して配置される。他の長手方向部品5は、輸送装置1の外側の円周3からまだ距離があるが、矢印Aによって示されるように、外側の円周3で輸送装置が外蓋15によって実質的に完全に囲まれるように、より密接に輸送装置1の外側の円周3へと移動することができる。長手方向部品の各々が外側の円周に対してその内部を配置される程度まで、そして第1および第2のプロフィール4、7が互いにマッチする程度まで、一旦外蓋15が外側の円周3で輸送装置1を囲むと、アセンブリは、組み立て状態にあるといわれる。アセンブリが組み立て状態にあるときに、外蓋15は、輸送装置1の長手方向と一致する長手方向を有するといわれることもできる。
【0056】
図3は輸送装置1の外側の円周3を、その第1のプロフィール4と共に示す。第1のプロフィール4は、この実施例では、各々が円周方向に延びて、半径方向外向きに延びる複数のリブ11を備える。外蓋15の一部、すなわち、外蓋15の内部6の第2のプロフィール7も、図示される。単に明確にするために輸送装置1の外側の円周3と、外蓋15の長手方向部品5の内部6との間には、小さい空間が示される。この空間は、第1のプロフィール4の形および第2のプロフィール7の形がより明確に示されることを可能にする。第1のプロフィール4と第2のプロフィール7とが本当に接触する場合、外蓋15に対する輸送装置1の移動が長手方向Lにおいて禁止されるように、第1のプロフィール4と第2のプロフィール7とがマッチすることは、明らかである。明らかに示されるように、この実施例では、それは、円周3の全体と、外蓋15の長手方向部品5の内部6との接触である。しかしながら輸送装置1の外側の円周3全体のこの種の完全な接触が確実に有利であるにもかかわらず、まだ第1のプロフィール4および第2のプロフィール7が他のこの種の実施形態にとってもまた、外蓋15に対する輸送装置1の移動が長手方向Lにおいて禁止されるようにマッチされていると考慮される場合であっても、他の実施形態で外側の円周全体が接触しないことは考えられ得る。
【0057】
図3の実施例に示すように、組み立て状態で、内向きに延びるリブ12および外向きに延びるリブ11の位置は、長手方向において互いに交互に位置する。以下で、第1および第2のプロフィールの各々の実施例は、特にこの種のプロフィールの以前の公開された説明に関して、より詳細に取り扱われる。図3が長手方向部品5の内部6の部分を示すだけであるのに対して、この種の長手方向部品5の実施例の斜視図は、図4に示される。
【0058】
本願の図4図5および図6は、国際公開第2007/028443(本明細書に引用される)の図4図1および図5Aに対応すると指摘される。本願の図4図5および図6に示される参照符号は、国際公開第2007/028443Alの説明において使用されるそれらに対応する。
【0059】
その結果、本願の図4に示されるものとしての外蓋15のプロフィール7の実施例のより詳細な説明のために、国際公開第2007/028443Alは、その外側プロフィールが本発明の外蓋15にとって非常に適しているとして参照される。図4図5および図6において表される第2のプロフィール7は、外側の円筒状ケーブル、パイプまたはダクトに対して環状の接触面を提供するために使用する従来技術にしたがう。そしてそれは、通常滑らかである。プラグがシーリングのために挿入されているときに、図4図6に示す第2のプロフィール7は、必要に応じてパイプ、ケーブルまたはダクトのこの種の外表面上の長手方向のスライディングに特に適している。驚くほどに、全く同じプロフィールは、マッチしている反対側のプロフィールと結合して、長手方向のスライディングを十分に阻止することができる。スライディングの代わりに、それは、マッチしている反対側のプロフィールに対する安定したグリップを提供する。本発明によるアセンブリにおいて外蓋15のための全く同じプロフィールを使用することは、アセンブリを開発するために新規な外蓋15が設計される必要がない利点がある。この種のプロフィール7は、それが輸送装置1の外側の円周3のプロフィール4と接触できる比較的大きい表面積を提供するにつれて、よく作用すると考えられる。
【0060】
外蓋15は、多くの外側リブ(図4図5および図6において符号3,11)を有する外側を備えている。ここに示した実施例では、これらのリブ3、11は、のこぎりの歯の形状を有する。上部(図4図5および図6において符号8a)は、アセンブリの使用中に、開口の内壁と密封接触のための円周方向のそれ自身に閉じる環状の接触面を実現するための長手方向において、間隔を置かれる。
【0061】
長手方向部品5の厚みは、外蓋15が開口内に挿入されるときに、外側リブ3、11が内向きに押圧されて、結果として生じる圧力が内側プロフィール7に伝わるように、そして、これが内向きに延びるリブ12を備える場合、これらのリブ上にも伝わるように、半径方向にある。結果として、外蓋15の内側プロフィール7は、輸送装置1の外側の円周3の外側プロフィール4上に押圧される。輸送装置1上の外蓋15のグリップは、したがって強く、輸送装置を適所に保つ。実際的な実施形態において、外蓋15の半径方向厚みは、好ましくは10〜22mm、より好ましくは、12〜20mmへの範囲にある。日常的な実験に基づいて、輸送装置および外蓋のために選択されるものとしてその材料および機械的性質に関して、当業者は、最適の違いを決めることが可能である。
【0062】
外蓋15は、フランジ13を備えている。長手方向部品5は、加硫性材料(おそらくシリコーンをベースとする)が型に注入されるかまたは型において圧縮されて、そして加硫される、射出成形プロセスまたは圧縮成形プロセスによって理想的に準備されることを理解すべきである。本発明において、内部6のための周知のプロフィールおよび外蓋15の外側のための周知のプロフィールの使用は、新規な型の必要を著しく減らす。そして、現在記載されている実際のシステムのコストを非常に低いレベルに保つ。
【0063】
図7は、組み立て状態のアセンブリ、すなわち、外側の円周3で輸送装置1を囲む2つの長手方向部品5によって形成される外蓋15を示す。第1のプロフィール4および第2のプロフィール7が、外蓋15に対する輸送装置1の移動が長手方向において禁止されるようにマッチするように、長手方向部品5が輸送装置1に対して配置されるにもかかわらず、図7に示されるアセンブリは、取り付けられた状態にはない。すなわち、図7に示すアセンブリは、輸送装置が外蓋15によって開口内に固定される状態になるための開口への挿入が行われていない。図7に示すアセンブリは、半径方向に圧縮されていないことになる。図7で分かるように、2つの長手方向部品5は、円周方向に互いに接触していない。少なくとも2つの長手方向部品5は、したがって、円周方向に本来完全に閉じる外蓋15を形成しない。
【0064】
輸送装置1は、2つの長手方向部分5間に配置してはならない。少なくとも2つの長手方向部分5が円周方向に本来閉じる外蓋15を形成するように、それから、外蓋15を組み立てることが可能である。上記を記載する他の方法は、アセンブリの非組み立て状態において、および、外蓋15が半径方向に圧縮されない外蓋15の組み立て状態において、円周方向に測定される外蓋15の内部6の全長は、長手方向に沿った各位置で、長手方向に沿った対応する位置での輸送装置1の外側の円周3の全長よりも小さい、ということである。図7に示す実施形態から、外蓋15が円周方向に本来閉じるように、2つの長手方向部分5が組み立て状態に置かれた場合、輸送装置1は、その外蓋15内に適合しないであろうことは明らかである。
【0065】
輸送装置1および外蓋15の相対的な寸法をアセンブリの非組み立て状態において、そして、外蓋15の組み立て状態において記載する他の方法は、つぎのとおりである。長手方向に沿った各位置で、外蓋15の内部の直径は、長手方向に沿った対応する位置での輸送装置1の外側の円周3の直径よりも小さい。一例として、横方向に沿った円形断面を有する輸送装置のための直径は160mmであり、長手方向に沿った対応する位置での外蓋15の直径は、概して159mm(外蓋15は組み立て状態にあり、そして、アセンブリは非組み立て状態にある)である。直径のこの1mmの違いは、わずかにより多くてもよく、またはわずかにより少なくてもよい。日常的な実験に基づいて、当業者は、最適の違いを決めることが可能である。
【0066】
再び図3を見ると、第1のプロフィール4および第2のプロフィールが輸送装置1の円周3の長手方向Lに沿って、そして、外蓋15の内部6に沿って対応する位置にあてはまる場合、これらの上記の通りの比較の結果が意味をなすだけであることは、明らかである。対応する位置は、アセンブリが組み立て状態にあるときに、接触を有する位置とみなされる。そして、第1および第2のプロフィールは、外蓋15に対する輸送装置の移動が長手方向において禁止されるように、互いにマッチする。
【0067】
図8は、組み立てられた位置に置かれた、そして取り付けられた状態に置かれたアセンブリを示す。組み立てられたアセンブリは、輸送装置1が外蓋15によって固定された位置に保持されるように、パイプ8の端部に挿入された。外蓋15の2つの長手方向部分5は、円周方向において外蓋15が本来閉じるように、両方の接触が可能な位置で、現在互いに接触する。明らかに、長手方向Lに沿った対応する位置で、外蓋15の内径は、輸送装置1の外径に、現在対応する。同様に、長手方向に沿った対応する位置で、円周方向に測定される外蓋15の内部の全長は、輸送装置1の外側の円周の全長に、現在等しい。好ましくは、輸送装置1の外側の円周3のプロフィール4は、なめらかな表面を有する。そして、挿入の間、および上記の通りそれに付随する外蓋15の半径方向の圧縮の間、発生するかもしれないように、円周方向に沿って外蓋15の最適スライディングを許容する。外蓋15は、範囲65°〜75°、好ましくは68°〜70°、より好ましくは約72°のショアA硬さを有するシリコーンゴムでできていることが好ましい。
【0068】
図9は輸送装置1の長手方向Lに沿ってとられた断面図を示す。各導管2は、制限された部分9を有するのが見られる。図示の実施例は、2本の導管2を有するのが見られる。しかしながら、輸送装置が1本の導管2だけを、またはより多数の導管2を有することは、もちろん等しく可能である。図示の実施例において、制限された部分9は、導管2の制限されない部分の直径よりも小さい直径を有する導管2の一部によって形成される。これは、図7および図8に見ることもできる。各導管2の制限されない部分の入口は、導管2に挿入される内側プラグ16に損傷を与えかねない尖ったエッジを有しないために、丸められたリムを有することが好ましい。
【0069】
各々が制限された部分9を有する1つまたは複数の導管2を備える輸送装置1は、1つの部品でありえることが示されるにもかかわらず、制限された部分9が導管2の制限されない部分の一端部に向けて取り付けられる部品によって形成されることは、等しく可能である。輸送装置1が、導管が制限されない少なくとも1つの部品、および、導管を効果的に長くして、それとともに導管の制限された部分を付け加える他の部品を有する、複数の部品の装置であることは、例えば可能である。一旦この洞察が当業者に置かれると、この種の実施形態を実現するための多くの可能性は、その人の中で思い浮かぶ。
【0070】
図10図11および図12は、特許文献4(本明細書に引用される)の図2図3および図4にそれぞれ対応する。図10は、分割型内側プラグ16の1つの部分を示す。本願の図11は、この種の内側プラグ16の内部を示す。そして、図12は、この種の内側プラグ16の長手方向に沿ってとられた断面図をより詳細に示す。
【0071】
本願の図10図11および図12において使用する参照符号は、特許文献4の説明において使用するそれらに対応する。内側プラグ16のこの実施例の詳細な説明のために、したがって、その従来技術の文書は参照される。ここで、我々は、好ましくは、図示するように、内側プラグ16の各々はフランジがないと単に指摘する。有利な実施形態において、内側プラグ16の各々は、全ての内側プラグ16がそれぞれの導管2の制限された部分に適合するように、長さを有する。これは、導管の分配が、導管2の寸法およびこれらの導管2間の材料の必要な厚みによって決定されることを意味する。内側プラグ16の寸法は、輸送装置1を越える導管2の分配に役割を果たさない。それは、各内側プラグ16がその全体において導管に適合するからである。その結果、導管自体だけは、導管が輸送装置を通じて都合よく分配される方法において輸送装置を設計するために考慮されなければならない。
【0072】
さらにまた、内側プラグ16が導管2の制限されない部分9に向かって長手方向に押圧されることは、可能である。これは「動的シーリング」の形を許容する。そしてそれは、プラグの長さを越える差圧が増加するにつれて、シーリングが改善されることを意味する。この機構のより詳細な説明のために、特許文献4は参照される。本発明は、この種の動的シーリングを特に目的としないことがここで強調される。
【0073】
内側プラグ16の機能は、パイプ、ケーブル10またはダクトを輸送装置1に効果的に固定することである。その結果、輸送装置1は、外蓋15およびクランピングによって、および、輸送装置を通って延びるケーブル10、パイプまたはダクトの各々に対するクランピングによって、適所に保持される。導管の本数がより多い場合、全体のクランピングはより良好になる。
【0074】
図13は、3つのケーブルがその導管2を通って延びるときに、導管2の残りの範囲内で空間を封止することができる内側プラグ13の斜視図の実施例を示す。
【0075】
図14は、当分はケーブル、パイプまたはダクトが通って延びない導管2に用いることのできる内側プラグ14の実施例を示す。これは、盲プラグ(blind plug)としばしば呼ばれる。開口に最初に取り付けられアセンブリは、盲プラグ14を備えているだけである。それは、プレハブ方式の壁が建築現場への輸送を準備される工場において取り付けられることさえできる。これは、ケーブルを導管に通して、内側プラグ16を挿入するために盲プラグが取り外されるまで、各導管2または少なくともその制限されない部分がほこりを含まないままに維持される利点がある。図13および図14は、特許文献4の図17および図18にそれぞれ対応する。そして、これらのタイプのプラグのさらなる説明のために読者はそれを参照する。
【0076】
図15図16および図17は、輸送装置1の導管2のうちの1つに挿入するための本発明によるアセンブリの一部で等しくありえた代わりの内側プラグ16の横方向に沿ってとられた概略的断面図を示す。現在の内側プラグ16が適切であるよりも他の直径を有するパイプ、ケーブルまたはダクトが導管2を通過する場合、都合のよいことに、この種のプラグの中で、1つの部分だけは置き換えられることを必要とする。図15図16および図17は、国際特許出願PCT/EP2010/050986(本明細書に引用される)の図1A図IBおよび図1Cにそれぞれ対応する。そして、読者は、内側プラグ16のこれらの実施例についてより多くの詳細のためにそれを参照する。他の実施例は、英国特許第2171139A(本明細書に引用される)にもある。特に、その図5図8に示されるものは、本発明によるアセンブリにおいて好適に利用されることができる。
【0077】
図18は、少なくとも1つのケーブル、パイプまたはダクトが通って延びる開口に密封システムを提供するための方法のステップの実行によって達するさまざまな中間ステージを示す。方法は、上記の通りにアセンブリを提供することを伴う。詳細には、方法は、比較的柔軟性がない材料(高密度ポリエチレンでありえる)の輸送装置(たとえば上記の通りの輸送装置1)を提供することを含む。輸送装置1は、この実施例では、輸送装置1の長手方向に延びる多数の導管2を備える。各導管2は、1つのケーブル、パイプまたはダクトを受け入れるのに適している。輸送装置は、第1のプロフィール(図18に示されない)を備える外側の円周を有する。方法は、外蓋15を提供することをさらに含む。そしてそれは輸送装置1の柔軟性がない材料に対して弾性材料でできた少なくとも2つの長手方向部品5を備える。外蓋15は、第2のプロフィール(図18に示されない)を備える内部(図18に示されない)を有する。
【0078】
図18(a)は、外蓋15が外側の円周で輸送装置1を囲むために配置されるように外蓋15および輸送装置1を置くことの結果として、組み立て状態における輸送装置1および外蓋15を示す。図18(a)に示される矢印は、組み立てられたアセンブリの開口内への移動を示す。組み立てられた状態の外蓋15および輸送装置1が開口内に挿入される結果として、図18(b)に示すように、輸送装置1は、外蓋15によって開口内に固定される。図18(b)はまた、他の方法ステップ、すなわち導管2のうちの1つにケーブル10を通すステップの結果を示す。複数のケーブル10、パイプまたはダクトがある場合には、これらはそれから複数の導管2に通される。
【0079】
方法は、輸送装置1の柔軟性がない材料と比較して、弾性材料でできた分割型内側プラグ16を導管2の各々のために提供することも含む。この種のプラグの実施例およびそのより詳細な内容は、図10図17に示されており、その付随する説明において、そして本明細書において上で参照される文書に記載されているより多くの詳細においてさえ記載されている。図18(d)は、導管2の内周の壁とケーブル10との間でそれぞれの導管2のスペースを密封して充填するための分割型内側プラグ16のうちの1つを導管2内に挿入するステップを示す。図18(e)は、そのステップの結果を示す。図18(f)は、ケーブル10を導管2に通すステップ、および、導管2の内周の壁とその導管2に通したケーブル10との間でその導管2のスペースを密封して充填するための分割型内側プラグ16の1つをその導管2内に挿入するステップ、を繰り返した後の結果を示す。図18(g)は、本発明によるこの種の方法の実施形態の終了結果を示す。この実施例では、1つの導管2aは盲分割型内側プラグ14を備えているだけで、その導管2を将来利用できるように残している点に留意する必要がある。
【0080】
明らかに、この方法は、図1図17を参照して上記の通りにアセンブリで実施されることができる。
【0081】
組み立てられたアセンブリを開口に挿入する、そして、導管2のスペースを密封して充填するための内側プラグ16を挿入する比較的簡単な方法のために、それぞれのプラグが挿入の直前に理想的には潤滑油(例えばワセリン)を備えることが述べられる。
【0082】
図19は、本発明によるアセンブリが上記の通りの方法を用いて開口の各端部で提供される開口の斜視図および半分解図を示す。明らかに、開口が適切に密封される方法でさまざまなケーブル、パイプまたはダクトが開口を通過することができるように、アセンブリは設けられることができる。
【0083】
図示してないが、アセンブリの全体が開口内に置かれることもできると指摘される。そして、それ自体は、他の導管2であり、非常に大きな輸送装置1である。換言すれば、本発明によるアセンブリの実施形態は、容易にスケールアップされることができる。そして、本発明によるアセンブリの他の実施形態は、容易にスケールダウンされることができる。スケールダウンされた実施形態は、スケールアップされた実施形態の導管内に置かれることができる。
【0084】
アセンブリが壁の開口、または導管スリーブ(他の輸送装置の一部ではない)によって形成された開口を密封するために用いられる、本発明の最も単純なアプリケーションでさえ、シーリングは、長手方向においていくらかの柔軟性を呈することができる。特に導管が上記の制限された部分を備えるときに、各導管2の範囲内で、プラグは長手方向において圧縮されることができる。しかしながら、輸送装置はまた、外蓋15のクランピング機能によって、開口内においていくらか柔軟に懸架される。これは、横方向に等しくあてはまる。ケーブルの横方向のわずかな移動は、特にそれが上記の通りのものである場合、まず、弾性の内側プラグ16によって吸収されることができる。しかしながら、輸送装置1の全体もまた、横方向に関して柔軟に懸架される。
【0085】
本発明は、上記の図示した実施形態に限られない。多くの変形および修正は、なされることができる。
【0086】
上記の実施例において、輸送装置は円筒状に示される。楕円状および/またはわずかに円錐状の輸送装置もまた、用いることができる。外蓋15は、対応する内部を有することができる。開口の形状はまた、円筒状の構成と異なることもできる。おそらく丸コーナーを有する矩形の開口は、本発明によるアセンブリで備えられてもよい。外蓋および輸送装置は、それから、この種の開口内への取り付けのために適応する寸法を有する。導管は、この種の実施形態のために円筒状でよい。
【0087】
第1および第2のプロフィールは、それらの機械的相互作用(すなわちキーイング機能)がより発音されるものでありえる。この種の実施形態において、外蓋15(特にその内部)は、本発明によるアセンブリ用にのみ設計される必要があるかもしれない。
【0088】
輸送装置は、ロッカープレートを備えていてよい。そしてそれは、内側プラグ16をそれらのそれぞれの導管に固定するために輸送装置に対してねじ込まれ得る。この種のロッカープレートは、制限された部分を形成することができるが、また、導管の制限された部分に加えて、そして、制限された部分を有する側とは反対側の導管の側にあることができる。ロッカープレートが制限された部分を有する端部の反対側の導管の端部で適用されるときに、それから、内側プラグ16は、輸送装置の内部に固定される。そして、輸送装置の一側で非常に高い圧力に達する場合に備えて、それが輸送装置から押し出されることができないことを確実にする。この種の実施形態のために、例えばより大きい半径方向の重なりを有することによって、より集中的に相互作用する第1および第2のプロフィールを有することは、推薦できるかもしれない。
【0089】
本発明による方法と共におよび/または本発明によるアセンブリを用いて提供されるシーリングは、防水であり、開口の一側と他側との間に差圧を持続することができ、そして、特に輸送装置1ならびに外側および内側のプラグのための材料がその目的のため選択される場合には、耐火性でありえる。輸送装置1は、外蓋および内側プラグと同じ程度に、耐火性ゴムでできていることがありえる。しかしながら、輸送装置1は、それから、約90°のショアA硬さを有することが好ましい。
【0090】
これらの実施形態の全ては、従属クレームによって定義されるように、本発明のフレームワークの範囲内に入ることが理解される。
図1
図2
図4
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18a
図18b
図18c
図18d
図18e
図18f
図18g
図19
図3
図5
図6