特許第5993181号(P5993181)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5993181アイドルストップアンドゴー(ISG)システムおよびその制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5993181
(24)【登録日】2016年8月26日
(45)【発行日】2016年9月14日
(54)【発明の名称】アイドルストップアンドゴー(ISG)システムおよびその制御方法
(51)【国際特許分類】
   F02D 29/02 20060101AFI20160901BHJP
【FI】
   F02D29/02 321A
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-85171(P2012-85171)
(22)【出願日】2012年4月4日
(65)【公開番号】特開2013-113295(P2013-113295A)
(43)【公開日】2013年6月10日
【審査請求日】2015年3月31日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0126694
(32)【優先日】2011年11月30日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柳 志 勇
(72)【発明者】
【氏名】鄭 民 榮
(72)【発明者】
【氏名】金 世 ジュン
(72)【発明者】
【氏名】李 俊 龍
(72)【発明者】
【氏名】金 大 光
(72)【発明者】
【氏名】安 致 京
【審査官】 立花 啓
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−218107(JP,A)
【文献】 特開2005−048768(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02D 29/00−29/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から車両情報の入力を受ける車両情報入力部、
前記車両情報入力部に入力された車両情報を利用して事前に定められたアイドルストップ条件を満たしているかを判断し、前記アイドルストップ条件を満たしている場合にはアイドルストップを実行し、前記アイドルストップの実行後、前記車両情報を利用して事前に定められたエンジンの再稼動条件を満たしているかを判断し、前記エンジンの再稼動条件を満たしている場合にはエンジンの再稼動を実行するアイドルストップアンドゴー(ISG)作動ロジックを備える制御部、を含んで構成され、
前記制御部は、前記アイドルストップ条件を満たしていないと判定された場合のアイドルストップ条件不満足判定回数を累積し、前記アイドルストップの実行回数を累積し、前記アイドルストップの実行時間が事前に定められたアイドルストップ維持時間よりも短いと判定された場合のアイドルストップ維持時間未到達判定回数を累積し、前記累積された作動条件データに基づいて事前に定められたISG非活性化条件を満たしているかを判断し、前記ISG非活性化条件を満たしている場合には前記ISG作動ロジックを非活性化するISG非活性化判断ロジックをさらに備え
前記ISG非活性化判断ロジックは、前記累積されたアイドルストップ条件不満足判定回数を「a」、前記累積されたアイドルストップの実行回数を「b」、前記アイドルストップ維持時間未到達判定回数を「c」としたとき、前記ISG非活性化条件を満たしているか否かは、論理式「[b>E]および[((a+c)÷(a+b))>F]、Eは一定回数、Fは一定比率」の演算結果によって決定され、
前記アイドルストップ条件は、前記車両情報のうちで車速が「0」であり、前記車両情報のうちでブレーキ信号が「ON」である停車条件を満たし、前記停車条件の維持時間が事前に定められた停車維持時間に到達し、前記車両情報のうちでギア段が中立(N)または走行(D)状態を維持する条件であることを特徴とするアイドルストップアンドゴー(ISG)システム。
【請求項2】
前記ISG非活性化判断ロジックは、前記論理式を満たし、前記車両情報のうちで走行距離の値が事前に定められた閾値走行距離の値よりも大きく、前記車両情報のうちで走行時間の値が事前に定められた閾値走行時間の値よりも大きい場合には、前記非活性化されたISG作動ロジックを再び活性化することを特徴とする請求項1に記載のアイドルストップアンドゴー(ISG)システム。
【請求項3】
アイドルストップアンドゴー(ISG)システムの制御方法であって、
請求項1または2に記載のISGシステムのISG機能が活性化されたとき、外部から入力された車両情報を利用して事前に定められたアイドルストップ条件を満たしているかを判断し、前記アイドルストップ条件を満たしていないと判定された場合のアイドルストップ条件不満足判定回数を累積する段階と、
前記アイドルストップ条件を満たしている場合にはアイドルストップを実行し、前記アイドルストップの実行回数を累積する段階と、
前記アイドルストップの実行後、前記車両情報を利用して事前に定められたエンジンの再稼動条件を満たしているかを判断し、前記アイドルストップの実行時間が事前に定められたアイドルストップ維持時間よりも短いと判定された場合のアイドルストップ維持時間未到達判定回数を累積する段階と、
前記エンジンの再稼動条件を満たしているとき、エンジンの再稼動を実行する段階と、
前記累積されたアイドルストップ条件不満足判定回数、前記累積されたアイドルストップの実行回数、および前記累積されたアイドルストップ維持時間未到達判定回数を利用して事前に定められたISG非活性化条件を満たしているかを判断し、前記ISG非活性化条件を満たしている場合には前記ISG機能を非活性化する段階と、を含んで構成され
前記ISG非活性化条件を満たしているか否かは、前記累積されたアイドルストップ条件不満足判定回数を「a」、前記累積されたアイドルストップの実行回数を「b」、前記アイドルストップ維持時間未到達判定回数を「c」としたとき、論理式「[b>E]および[((a+c)÷(a+b))>F]、Eは一定回数、Fは一定比率」の演算結果によって決定され、
前記アイドルストップ条件は、前記車両情報のうちで車速が「0」であり、前記車両情報のうちでブレーキ信号が「ON」である停車条件を満たし、前記停車条件の維持時間が事前に定められた停車維持時間に到達し、前記車両情報のうちでギア段が中立(N)または走行(D)状態を維持する条件であることを特徴とするアイドルストップアンドゴー(ISG)システムの制御方法。
【請求項4】
前記論理式を満たし、前記車両情報のうちで走行距離の値が事前に定められた閾値走行距離の値よりも大きい場合には、前記車両情報のうちで走行時間の値が事前に定められた閾値走行時間の値よりも大きいとき、前記非活性化されたISG機能を再び活性化することを特徴とする請求項3に記載のアイドルストップアンドゴー(ISG)システムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアイドルストップアンドゴー(ISG)〔以降、アイドルストップ&ゴーを「ISG」と記す〕システムおよびその制御方法に関し、より詳しくは、ISGロジックの改善によって運転の便宜性と燃費の節減を実行することができるISGシステムおよびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ISGシステムは、車両の停止によってエンジンのアイドル状態を一定時間以上維持する場合に、自動的にエンジンの稼動をオフにし、運転手の意志によって再出発を要求するときに自動的にエンジンの稼動をオンさせるエンジン制御システムである。
【0003】
すなわち、このような従来のISGシステムは、ISG作動条件を満たした状態で走行して停車したとき、事前に定められた停車遅延時間後にエンジンの稼動がオフされ、ISG関連条件は走行パターンに関係なく同じように適用される。
【0004】
しかし、従来のISGシステムは、運転手がエンジン稼動をオフせずに停車(アイドルストップ)しようとする場合、例えば、駐車場で前または後方向に移動する、または停止信号によって停車する場合などにも、停車時間がISGロジックの停車遅延時間条件を満たしさえすれば、エンジン稼動がオフにされ(アイドルストップ)、運転の便宜性が失われるという問題を有する。
【0005】
さらに、図1に示すように、従来のISGシステムは、エンジン停止後すぐに再稼動する場合、スターター駆動による発進遅れがあるという問題を有し、不必要なエンジン稼動のオフ(アイドルストップ)によって再稼動のために燃料消耗量が増加するという問題を有する。
【0006】
車両のアイドルストップ後の発進を円滑にする提案としては、例えば、アイドルストップを解除した後の車両発進においても車両の発進反応が遅れることによるドライバへの違和感やもたつき感を低減するアイドルストップ制御装置〔特許文献1〕、アイドルストップを解除すべきタイミングの到来を運転者に容易に認識させて、安全にエンジンを再稼動させることができるアイドルストップ支援装置〔特許文献2〕、赤信号により交差点の手前でエンジンを停止させた後のエンジンの稼動遅れを低減できるアイドリングストップ装置〔特許文献3〕などがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−132452号公報
【特許文献2】特開2009−057946号公報
【特許文献3】特開2009−156202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、運転手が意図しないISG作動を防ぎ、アイドルストップ後すぐに再稼動するときの発進遅れを減らすことができるISGロジックを開発することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した目的を達成するための本発明のアイドルストップアンドゴー(ISG)システムは、外部から車両情報の入力を受ける車両情報入力部、前記車両情報入力部に入力された車両情報を利用して事前に定められたアイドルストップ条件を満たしているかを判断し、前記アイドルストップ条件を満たしている場合にはアイドルストップを実行し、前記アイドルストップの実行後、前記車両情報を利用して事前に定められたエンジンの再稼動条件を満たしているかを判断し、前記エンジンの再稼動条件を満たしている場合にはエンジンの再稼動を実行するアイドルストップアンドゴー(ISG)作動ロジックを備える制御部、を含んで構成され、前記制御部は、前記アイドルストップ条件を満たしていないと判定された場合のアイドルストップ条件不満足判定回数を累積し、前記アイドルストップの実行回数を累積し、前記アイドルストップの実行時間が事前に定められたアイドルストップ維持時間よりも短いと判定された場合のアイドルストップ維持時間未到達判定回数を累積し、前記累積された作動条件データに基づいて事前に定められたISG非活性化条件を満たしているかを判断し、前記ISG非活性化条件を満たしている場合には前記ISG作動ロジックを非活性化するISG非活性化判断ロジックをさらに備え、前記ISG非活性化判断ロジックは、前記累積されたアイドルストップ条件不満足判定回数を「a」、前記累積されたアイドルストップの実行回数を「b」、前記アイドルストップ維持時間未到達判定回数を「c」としたとき、前記ISG非活性化条件を満たしているか否かは、論理式「[b>E]および[((a+c)÷(a+b))>F]、Eは一定回数、Fは一定比率」の演算結果によって決定され、前記アイドルストップ条件は、前記車両情報のうちで車速が「0」であり、前記車両情報のうちでブレーキ信号が「ON」である停車条件を満たし、前記停車条件の維持時間が事前に定められた停車維持時間に到達し、前記車両情報のうちでギア段が中立(N)または走行(D)状態を維持する条件であることを特徴とする。
【0011】
ISG非活性化判断ロジックは、前記の論理式を満たし、車両情報のうちで走行距離の値が事前に定められた閾値走行距離の値よりも大きい場合には、車両情報のうちで走行時間の値が事前に定められた閾値走行時間の値よりも大きいとき、非活性化されたISG作動ロジックを再び活性化することができる。
【0013】
本発明のアイドルストップアンドゴー(ISG)システムの制御方法は、アイドルストップアンドゴー(ISG)システムの制御方法であって、ISGシステムのISG機能が活性化されたとき、外部から入力された車両情報を利用して事前に定められたアイドルストップ条件を満たしているかを判断し、前記アイドルストップ条件を満たしていないと判定された場合のアイドルストップ条件不満足判定回数を累積する段階と、前記アイドルストップ条件を満たしている場合にはアイドルストップを実行し、前記アイドルストップの実行回数を累積する段階と、前記アイドルストップの実行後、前記車両情報を利用して事前に定められたエンジンの再稼動条件を満たしているかを判断し、前記アイドルストップの実行時間が事前に定められたアイドルストップ維持時間よりも短いと判定された場合のアイドルストップ維持時間未到達判定回数を累積する段階と、前記エンジンの再稼動条件を満たしているとき、エンジンの再稼動を実行する段階と、前記累積されたアイドルストップ条件不満足判定回数、前記累積されたアイドルストップの実行回数、および前記累積されたアイドルストップ維持時間未到達判定回数を利用して事前に定められたISG非活性化条件を満たしているかを判断し、前記ISG非活性化条件を満たしている場合には前記ISG機能を非活性化する段階と、を含んで構成され、前記ISG非活性化条件を満たしているか否かは、前記累積されたアイドルストップ条件不満足判定回数を「a」、前記累積されたアイドルストップの実行回数を「b」、前記アイドルストップ維持時間未到達判定回数を「c」としたとき、論理式「[b>E]および[((a+c)÷(a+b))>F]、Eは一定回数、Fは一定比率」の演算結果によって決定され、前記アイドルストップ条件は、前記車両情報のうちで車速が「0」であり、前記車両情報のうちでブレーキ信号が「ON」である停車条件を満たし、前記停車条件の維持時間が事前に定められた停車維持時間に到達し、前記車両情報のうちでギア段が中立(N)または走行(D)状態を維持する条件であることを特徴とする。
【0015】
前記の論理式を満たし、車両情報のうちで走行距離の値が事前に定められた閾値走行距離の値よりも大きく、車両情報のうちで走行時間の値が事前に定められた閾値走行時間の値よりも大きい場合には、非活性化されたISG機能を再び活性化することができる。
【発明の効果】
【0017】
このように、本発明に係るISGシステムは、運転手が意図しないISG作動を防ぎ、アイドルストップ後すぐに再稼動するときの発進遅れ問題を減らすことができることによって運転の便宜性の向上、燃料消費の節減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】従来のISGシステムに係る波形図である。
図2】本発明のISGシステムにおける一実施形態のブロック図である。
図3】本発明のISGシステムにおける一実施形態の制御フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明のISGシステムについて詳しく説明する。
図2は、本発明のISGシステムにおける一実施形態のブロック図である。この実施形態によるISGシステム100は、外部から車両に対する情報の入力を受ける車両情報入力部110、車両のISG作動を制御する制御部120、およびエンジン130で構成されている。
【0020】
車両情報入力部110は、車両に装着された多様な電気装置から車両に対する情報の入力を受け、制御部120に伝達する。
【0021】
制御部120は、説明の便宜上、本発明の要旨を中心としてISG作動ロジック122とISG非活性化判断ロジック124に区別する。ISG非活性化判断ロジック124は、車両の状態に応じてISG作動ロジック122が活性化するか否かを判断することができる。
【0022】
ISG作動ロジック122は、入力された車両情報を利用して事前に定められたアイドルストップ条件を満たしているかを判断し、アイドルストップ条件を満たしている場合にはエンジンの稼動をオフ(OFF)してアイドルストップ(Idle Stop)を実行することができる。
【0023】
ここで、アイドルストップ条件は、車両情報のうちで車速が「0」であり、車両情報のうちででブレーキ信号が「ON」である停車条件を満たし、このような停車条件の維持時間が事前に定められた停車維持時間に到達し、車両情報のうちでギア段が中立(N)または走行(D)状態を維持するものと定義することができる。
【0024】
ISG作動ロジック122は、アイドルストップの実行後、車両情報を利用して事前に定められたエンジン130の再稼動条件を満たしているかを判断し、エンジンの再稼動条件を満たしている場合にはエンジンの稼動をオン(ON)してエンジンの再稼動を実行することができる。
【0025】
ここで、エンジンの再稼動条件は、エンジンの稼動がオフされた状態で、車両情報を通じて加速ペダルの作動、ブレーキペダルの解除、クラッチペダルの作動などのような運転手の出発要求が入力された場合に満たされることができる。
【0026】
ISG非活性化判断ロジック124は、上のISG作動ロジック122が非活性化するか否かを判断するためのロジックである。
ISG非活性化判断ロジック124は、先ず、ISG作動ロジック122でアイドルストップ条件を満たしていないと判定された場合のアイドルストップ条件不満足判定回数(a)を累積し、アイドルストップが実行された場合のアイドルストップの実行回数(b)を累積し、アイドルストップの実行時間が事前に定められたアイドルストップ維持時間(B)よりも短いと判定された場合のアイドルストップ維持時間未到達判定回数(c)を累積する。
【0027】
ISG非活性化判断ロジック124は、このように累積された作動条件データ、すなわち、累積されたアイドルストップ条件不満足判定回数(a)、累積されたアイドルストップの実行回数(b)、および累積されたアイドルストップ維持時間未到達判定回数(c)を利用し、事前に定められたISG非活性化条件を満たしているかを判断する。
【0028】
具体的に、ISG非活性化判断ロジック124で、ISG非活性化条件を満たしているか否かは、論理式「[b>E]および[((a+c)÷(a+b))>F]、Eは一定回数、Fは一定比率」の演算結果によって決定することができる。ここで、累積されたアイドルストップ条件不満足判定回数を「a」、累積されたアイドルストップの実行回数を「b」、アイドルストップ維持時間未到達判定回数を「c」としている。
【0029】
ISG非活性化判断ロジック124は、上のようなISG非活性化条件を満たしている場合にISG作動ロジック122を非活性化することができる。
【0030】
また、ISG非活性化判断ロジック124は、事前に定められた条件を満たしているとき、上のロジックによって非活性化されたISG作動ロジック122を再び活性化することができる。すなわち、ISG非活性化判断ロジック124は、上の論理式を満たし、ISG作動ロジック122が非活性化された状態であり、車両情報のうちで走行距離の値が事前に定められた閾値走行距離の値より大きく、車両情報のうちで走行時間の値が事前に定められた閾値走行時間の値よりも大きい場合には、ISG非活性化条件を満たさない、すなわち、上の論理式を満たさないように設定され、事前の非活性化されたISG作動ロジック122を再び活性化することができる。
【0031】
これにより、ISGシステム100は、運転手が意図しないISG作動を防ぎ、アイドルストップ後すぐに再稼動する場合の発進遅れを減らすことによって運転の便宜性を高め、燃料の節減ができる。
【0032】
図3を参照して、ISGシステムの動作について説明する。まず、ISGシステム100のISG機能が活性化した場合、ISGシステム100は、車両情報のうちで車速が「0」であり、車両情報のうちでブレーキ信号が「ON」である停車条件を満たしているかを判断する(S310)。
【0033】
この停車条件を満たしていると判定された場合、ISGシステム100は、停車条件の維持時間が事前に定められた停車維持時間に到達し、車両情報のうちでギア段が中立(N)または走行(D)状態を維持するアイドルストップ条件を満たしているかを判断し(S320)、アイドルストップ条件を満たしていないと判断された場合にはアイドルストップ条件不満足判定回数を累積し(S322)、後述するS330段階に移る。ここで、アイドルストップ条件は、停車条件の維持時間が事前に定められた停車維持時間に到達し、車両情報のうちでギア段が中立(N)または走行(D)状態を維持することを意味する。
【0034】
S320段階の判断の結果、アイドルストップ条件を満たしている場合、ISGシステム100はアイドルストップを実行し、アイドルストップの実行回数を累積する(S324)。
【0035】
ISGシステム100は、アイドルストップの実行後、車両情報を利用して事前に定められたエンジンの再稼動条件を満たしているかを判断し、アイドルストップの実行時間が事前に定められたアイドルストップ維持時間よりも短いと判定された場合のアイドルストップ維持時間未到達判定回数を累積する再稼動条件を判断する(S326)。
【0036】
ISGシステム100は、エンジンの再稼動条件を満たしている場合にはエンジンの再稼動を実行する(S328)。
【0037】
ISGシステム100は、累積されたアイドルストップ条件不満足判定回数、累積されたアイドルストップの実行回数、および累積されたアイドルストップ維持時間未到達判定回数を利用して事前に定められたISG非活性化条件を満たしているかを判断し(S330)、ISG非活性化条件を満たしている場合にはISG機能を非活性化する(S335)。
【0038】
ISGシステム100は、ISG非活性化条件を満たしている状態であり、車両情報のうちで走行距離の値が事前に定められた閾値走行距離の値よりも大きく、車両情報のうちで走行時間の値が事前に定められた閾値走行時間の値よりも大きいというISG非活性化解除条件を満たしているかを判断する(S340)。
【0039】
ISG非活性化解除条件を満たしているかの判断結果、ISG非活性化解除条件を満たしている場合、ISGシステム100は、S305段階に戻り、非活性化されたISG機能を再び活性化する。
【0040】
これにより、本実施形態に係るISGシステムの制御方法は、運転手が意図しないISG作動を防ぎ、アイドルストップ後すぐに再稼動されるときの発進遅れを減らすことによって運転の便宜性を高め、燃料消費を減らすことができる。
【符号の説明】
【0041】
100:ISGシステム
110:車両情報入力部
120:制御部
122:ISG作動ロジック
124:ISG非活性化判断ロジック
130:エンジン
図1
図2
図3