特許第5993542号(P5993542)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5993542
(24)【登録日】2016年8月26日
(45)【発行日】2016年9月14日
(54)【発明の名称】自動すくい上げ猫用トイレ
(51)【国際特許分類】
   A01K 23/00 20060101AFI20160901BHJP
   A01K 1/01 20060101ALI20160901BHJP
【FI】
   A01K23/00 C
   A01K1/01 Z
【請求項の数】13
【外国語出願】
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2009-278623(P2009-278623)
(22)【出願日】2009年12月8日
(65)【公開番号】特開2011-120488(P2011-120488A)
(43)【公開日】2011年6月23日
【審査請求日】2012年12月10日
【審判番号】不服2014-21501(P2014-21501/J1)
【審判請求日】2014年10月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】509338547
【氏名又は名称】アワペッツ・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100173521
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100153419
【弁理士】
【氏名又は名称】清田 栄章
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・アール・ノッティンガム
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ダブリュー・スピルク
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー・エム・カルマン
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・ピー・オツール
(72)【発明者】
【氏名】ゲイリー・ロバート・ステファン
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・エフ・ソレオ
(72)【発明者】
【氏名】スティーヴン・トセンガス
【合議体】
【審判長】 小野 忠悦
【審判官】 住田 秀弘
【審判官】 谷垣 圭二
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2004/103069(WO,A1)
【文献】 米国特許第6202595(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 1/01
A01K 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
覆いがない深い長方形の受け皿と、
前記受け皿の端部にあるすくい上げキャリッジと、
前記受け皿に沿って、前記すくい上げキャリッジを移動するための駆動装置と、
前記すくい上げキャリッジに備えられた排泄物引き出しと、
前記排泄物引き出しに対して垂直に取付けられた、軸によって支持された格子とを有することを特徴とする自動すくい上げ猫用トイレ。
【請求項2】
請求項1に記載の自動すくい上げ猫用トイレにおいて、
前記排泄物引き出しは、
ヒンジで連結して備えられたふたと、
前記排泄物引き出しに適合する大きさのトレイと、
前記トレイ上に備えられた使い捨て可能なプラスチックカバー又はライニングとを備え、
前記トレイは、前記トレイ上に配置された外側に伸びるハンドルによって前記排泄物引き出しから持ち上げられ、かつ、前記トレイの中の排泄物内容物が廃棄されることを特徴とする自動すくい上げ猫用トイレ。
【請求項3】
請求項1に記載の自動すくい上げ猫用トイレにおいて、
前記すくい上げキャリッジの係合レールが、前記受け皿のリップに沿って移動し、受け皿内の固まった排泄物を回収し、かつ、回収した塊を貯蔵するために基の位置に戻るように、前記すくい上げキャリッジは、前記すくい上げキャリッジの対辺に位置する前記係合レールによって、前記受け皿のリップ上に配置されていることを特徴とする自動すくい上げ猫用トイレ。
【請求項4】
請求項1に記載の自動すくい上げ猫用トイレにおいて、
前記すくい上げキャリッジが、さらに、前記受け皿の側壁から前記トレイ内に突出して張り出す案内リムを備えていることを特徴とする自動すくい上げ猫用トレイ。
【請求項5】
請求項1に記載の自動すくい上げ猫用トイレにおいて、
前記受け皿が、前記すくい上げキャリッジが配置されている反対の端部で、深さが浅くなるように湾曲していることを特徴とする自動すくい上げ猫用トイレ。
【請求項6】
請求項5に記載の自動すくい上げ猫用トイレにおいて、
水平リブを備えた傾斜部が、前記浅くなっていくところの端に、更に備えられていることを特徴とする自動すくい上げ猫用トイレ。
【請求項7】
請求項1に記載の自動すくい上げ猫用トイレにおいて、
前記駆動装置は、前記受け皿の外側に位置するキャビンに備えられ、かつ、前記排泄物引き出しに取り付けられかつ隣接していることを特徴とする自動すくい上げ猫用トイレ。
【請求項8】
覆いがないトイレ砂の受け皿であって、前記トイレ砂の受け皿が、猫用トイレ砂を保持するための猫用トイレ砂の容器を形成し、前記容器が、上方に伸びる側壁によって取り囲まれているトイレ砂の受け皿と、
前記トイレ砂の受け皿の上部近くを移動可能で、かつ、2つの側壁をまたぐ、モータによって駆動されるキャリッジを備え、
前記モータによって駆動されるキャリッジは排泄物引き出しとくし状部を備え、
前記排泄物引き出し上に軸によって支持され、かつ、前記猫用トイレ砂の容器内へ自由に吊り下がっているくし状部は、前記くし状部が、上方で軸受けされている場合に、排泄物引き出しに対象物を案内することが可能なように取り付けられ、
前記モータによって駆動されるキャリッジが、塊を集め、回収するための前方と、塊を収集し、貯蔵するための後方への往復運動で、排泄物引き出しを駆動することを特徴とする自動すくい上げ猫用トイレ。
【請求項9】
請求項8に記載の自動すくい上げ猫用トイレにおいて、
前記モータによって駆動されるキャリッジは、前記トイレ砂の受け皿の側壁の境界内で、往復し、かつ、拘束されていることを特徴とする自動すくい上げ猫用トイレ。
【請求項10】
一つの底部と間隔を置いて設けられた2つの側壁を有する長方形のトイレ砂の受け皿であって、
これらの側壁が、各々壁部のリップにより側壁の上端部で終了し
このトイレ砂の受け皿が、所定の充填レベルまで猫用トイレ砂で満たされるための、上方に開いたトイレ砂の部屋を定義しているトイレ砂の受け皿を備えた改良された自動すくい上げ猫用トイレであって、
前記改良された自動すくい上げ猫用トイレが、さらに
取り外し可能なトレイを保持するための、前記側壁のリップに沿って移動可能な排泄物引き出しと、
前記排泄物引き出し上に軸によって支持され、かつ、前記猫用トイレ砂の容器内へ自由に吊り下がっているくし状部とを備えており、
前記くし状部は、上方で軸受けされる場合に、対象物を前記排泄物引き出しに案内可能なように取り付けられ、かつ、
モータによって駆動され、前記排泄物引き出しと前記くし状部を備えるキャリッジは、塊を収集し、貯蔵して戻るように、塊を集め、回収する往復運動で、トイレ砂の受け皿に沿って駆動されることを特徴とする改良された自動すくい上げ猫用トイレ。
【請求項11】
請求項10に記載された改良された自動すくい上げ猫用トイレにおいて、
前記モータによって駆動されるキャリッジは、一方の側壁の上部に沿って移動可能であることを特徴とする改良された自動すくい上げ猫用トイレ。
【請求項12】
請求項10に記載された改良された自動すくい上げ猫用トイレにおいて、
前記モータによって駆動されるキャリッジは、逆転可能な排泄物キャリッジの駆動モータを備えることを特徴とする改良された自動すくい上げ猫用トイレ。
【請求項13】
排泄物引き出しとくし状部を備えたキャリッジをモータによって駆動し、猫用トイレを自動すくい上げするための方法において、
この方法が、
排泄物引き出しに取付けられたくし状部を駆動し、前記くし状部を、トイレ砂の受け皿の第1の側から、塊を収集するためのトイレ砂の受け皿を通って、トイレ砂の受け皿の反対側の第2の側に駆動するステップと、
さらに、前記収集された塊を、排泄物収集容器に案内するために、くし状部を軸回転させるステップと、
収集した排泄物の貯蔵のために、トイレ砂の受け皿の境界内で、前記第1の側にくし状部を戻すステップを備えていることを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、自動の猫用のトイレ、特に、固まった猫の砂を回収する清掃キャリッジに、一方の端に備えられた自動すくい上げ構成要素の全てを有する従来のカバーがされた猫用のトイレの受け皿に関する。
【背景技術】
【0002】
猫が家の至るところに、固まった排泄物を排出しないように、かつ、排泄物によって生じる嫌な臭いが広がらないように、定期的に猫のトイレを清掃することが重要である。販売されている自動猫用トイレの数と種類から、非常に熱心な猫愛好家でさえ、猫用トイレを清掃することは嫌な雑用であることがわかる。これらの猫用トイレは、通常、猫のトイレを清潔に維持するために、ほとんどメンテナンスを必要としないように、排泄物の塊をトイレ砂から分離するための手段が備えられている。従来の技術の調査結果、本発明の請求項で直接的に記載された特許発明を開示していないが、以下の参照文献が関係していた。
【0003】
米国特許第6202595号明細書(発明者:アタクラヴィ(Atrcravi))で開示された動物の排泄物の廃棄処理システムが、特に関連し、このシステムは、スコップで排泄物を収集し、2つのハンドルを備えた取り外し可能な引き出しに取り付けられた廃棄物容器に、その排泄物を移動させ、その結果、排泄物が容易に処理されるドライブ機構を備えている。米国特許第6205954号明細書(発明者:ボガートス(Bogaerts))で記述された装置は、覆いフタを備えた受け取り容器に、排泄物を押し出す可動部に備え付けられたくしを有している。排泄物容器は、空にするために、取り外し可能でもある。
【0004】
米国出願番号2003/0217700号明細書(発明者:ノースロプ(Northrop)等)に記載された自動清掃する猫用トイレは、排泄物の塊を受け取るために、すき間のあるフタを備えた排泄物の箱に、斜面に沿って、排泄物の塊を上方に押し出すくま手のくしを備えている。排泄物の箱は、取り外し可能なトレイと、使い捨て可能なシートが取り付けられ、その結果、容器を容易に空にすることが可能である。
【0005】
米国特許第5226388号明細書(発明者:マクダニエル(McDaniel))に記載されている廃棄処理システムは、ごみ袋の形状の容器に、固まった排泄物を移動させるために、側壁に沿って延在する平行の経路に沿って移動する受け皿の幅を通る硬いスコップを備えている。
【0006】
米国特許第6082302号明細書(発明者:サラー(Thaler等)と、米国特許第5477812号明細書(発明者:ウォーターズ(Waters)とに開示された改善された自動清掃する猫用のトイレは、両方、開放された廃棄容器を砂の容器の排出端部に備えている。米国特許第5544620号明細書に記載された自動清掃する猫のトイレは、排泄物がその領域から離れるのを避けるマットを備えた貯蔵部分を備えている。
【0007】
米国特許第5823137号明細書(ロッド(Rood)等)に記載された猫用のトイレ、及び、回転篩い装置は、排泄物を廃棄場所に運ぶために、トイレ砂を通って回転して持ち上がるトイレ砂の層の下に配置された篩い装置を備えている。
【0008】
米国特許第6494165号明細書(発明者:アスベリー(Asbury))と、米国特許第6494165号明細書(発明者:ナッスル(Nussle))とに開示された猫用のトイレは、両方とも、猫用のトイレを異なる部分に分割する篩いを備えている。この猫用トイレは、塊がトイレ砂から分離され、かつ、一箇所の部分に貯蔵されるために、傾斜していなければならない。
【0009】
米国特許第6568348号明細書(発明者:ベダード(Bedard))、米国特許第6401661号明細書(発明者:エミリー(Emery))、米国特許第5931119号明細書(発明者:ニッシム(Nissim)等)、米国特許第5662066号明細書(発明者:レイズ(Leitz))、及び、米国特許第5107797号に記載されている明細書自動洗浄するペットのトイレ箱は、全て、トイレ砂の容器、くま手機構、及び、モータを備えている。これらの発明の優れた特徴は、モータが、トイレ砂容器を回転させ、くま手が、排泄物の塊を分離可能なことである。
【0010】
いくつかの特徴が、本発明に組み合わせで備えられているが、他の要素は、その組み合わせを、従来技術と区別するのに十分な差異がある。特に、本発明は、多くの自動猫用トイレに共通な、大きくて、使いづらい設計を排除している。従来技術に開示されているくま手、モータ、及び、容器の構成要素は、箱の様々な位置に配置されており、それらが、猫が使用可能なスペースを制限している。本発明では、排泄物は、すくい上げられ、排泄物の容器に回収される。排泄物の容器、回転可能な格子、及び、モータ機構の全てが、従来の長方形のトイレ砂の受け皿内でかつ、端部に配置された持ち運び可能な箱の上に備えられている。排泄物の容器は、後で、ユーザによって、取り外される。これらの特徴は、このトイレ砂を、使い勝手が良く、費用効率の良いもにしている。
【0011】
それゆえ、改良された自動猫用トイレと、ほとんどメンテナンスを必要としないが、同時に、手間がかからず、スペースを取らず、かつ、高価でないキャリッジ部からなり、同様に清掃可能なシステムとを提供する長年の要求がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許第6202595号明細書
【特許文献2】米国特許第6205954号明細書
【特許文献3】米国出願番号2003/0217700号明細書
【特許文献4】米国特許第5226388号明細書
【特許文献5】米国特許第6082302号明細書
【特許文献6】米国特許第5477812号明細書
【特許文献7】米国特許第5544620号明細書
【特許文献8】米国特許第5823137号明細書
【特許文献9】米国特許第6494165号明細書
【特許文献10】米国特許第5272999号明細書
【特許文献11】米国特許第6568348号明細書
【特許文献12】米国特許第6401661号明細書
【特許文献13】米国特許第5931119号明細書
【特許文献14】米国特許第5662066号明細書
【特許文献15】米国特許第5107797号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
改良された自動の猫用トイレ、特に、トイレの一端で、清掃キャリッジに構成された自動清掃構成要素の全てを備えた猫用トイレを提供することが、本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
トイレ砂の受け皿の一方の端部に、回転可能な格子、駆動装置、及び、排泄物容器を備えたキャリッジを備えることが、本発明の特徴である。
【0015】
本発明の1つの利点は、猫が箱に入る部分から反対の端部に、自動清掃する構成要素が置かれているため、受け皿のトイレ砂が含むスペースのほとんどは、猫のために確保されている。
【0016】
トイレ砂が家中に撒き散らされないように、猫が出て行く場合に、猫の手足にあるトイレ砂を捕らえるための水平のリブを備えた傾斜部を有することが本発明の他の特徴である。
【0017】
全ての排泄物の容器が、処分される排泄物のために、取り外されることのないように、引き出しにフィットする回転可能なトレーを備えた排泄物容器を有することが本発明の他の特徴である。
【0018】
猫用トイレの構造に適合するために設計されたトイレ砂の箱のカバーを備えることが、本発明の他の特徴である。
【0019】
トイレ砂の箱のカバーの一つの利点は、容易に配置でき、かつ、受け皿から容易に取り外せることである。さらに、ハウジングは、すくい上げ機構を支えるために必要はない。それ故、すくい上げ機構は、受け皿に直接設置可能である。
【0020】
本発明の利点や特徴は、添付の図面と共に、以下のより詳細な記載、及び、請求項を参照することにより、より好ましく理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、本発明の好ましい実施例による自動すくい上げ猫用トイレの立面図を示したものである。
図2図2は、図1で示された自動すくい上げ猫用トイレの分解図を示したものである。
図3図3は、排泄物引き出しのふたがその内部を見せるために開いている図1の自動すくい上げ猫用トイレを示している。
図4】自動すくい上げ猫用トイレの側面図を示している。
図5】自動猫用トイレの上面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明を実行するための最良の形態は、図で示された好ましい実施例で示されている。本発明の好ましい実施例による自動猫用トイレ10は、図1−3で示されている。本発明の目的を達成するために、好ましい実施例は、一方の端の幅に沿った傾斜部14と、他端に位置する自動清掃キャリッジ12bとを備えている。自動清掃キャリッジ12bは、好ましくは、
それに垂直に備えられた回転格子18を備えた排泄物引き出し16を備えている。排泄物引き出し16の長手方向の長さは、トイレ砂受け皿12の幅に、その深さは、トイレ砂受け皿12の深さのおおよそ半分である。ふた20は、排泄物引き出し16に、排泄物引き出し16の長手方向に沿ってヒンジにより設置されている。
【0023】
図2は、トレイ26を示しており、このトレイ26は、排泄物引き出し16の中に入り、かつ、排泄物引き出し16に適した大きさである。簡単に処理でき、かつ、使い捨て可能なプラスチックカバー30、又は、ライニングが、トレイ上に配置され、その結果、排泄物が早急にかつ簡単に取り除き可能である。ハンドル28が、トレイの端部に配置され、その結果、トレイは、引き出し16から持ち上げ可能であり、排泄物を処分できる。ハンドル28は、ふた20が閉じられた位置の場合に、引き出し16の上部の長方形のくぼみ32、及び、ふた20の端部の湾曲したくぼみ34によって形成される窓を介して、外側に伸びている。
【0024】
自動清掃キャリッジ12bは、係合レール24によって、受け皿12のリップ22上に位置している。トイレが、自動清掃する場合、自動清掃キャリッジ12bは、リップ22に沿って移動し、かつ、受け皿12aの内側壁から外側に張り出している案内リム36を移動する。係合レール24が、全ての自動洗浄キャリッジ12bを、受け皿12aの長手方向に移動する間に、トイレ砂は、回転格子18の歯38を通り、排泄物の塊が前に押し出される。歯38は、清掃過程で、排泄物をより好ましくすくい上げるために、まっすぐ又は湾曲している案内リム36の端部に向かって、格子18は、垂直位置から回転し、受け皿12aの底部から、水平位置に持ち上がる。それから、格子18は、歯38が、格子18の後ろにあるトレイ26に、トイレ砂から移動した固まった排泄物(固まったトイレ砂を含む。)の全てをすくい上げるために、軸棒40によって、後ろに反転する。格子18は、機械的に、垂直位置に戻り、かつ、清掃キャリッジ12bは、同じ案内リム36に沿って後ろに、清掃キャリッジ12bの静止位置に戻る。
【0025】
自動清掃キャリッジ12bは、引き出し16に取り付けられ、かつ、隣接するキャビン42に収容されたモーター駆動装置(不図示)によって、受け皿12aの長手方向に移動する。キャビン42は、トイレ砂の受け皿12aで、追加のトイレ砂が含まれるスペースを消費しないように、猫用トイレ10の外側に配置されている。キャビン42の頭部に配置されている押し出しロック開放部44は、清掃キャリッジ12bを駆動するために用いられるモータ及び機械要素へのアクセスを提供している。
【0026】
図3に示されている、本発明の他の実施例では、手動クランクが、自動清掃キャリッジ12bを駆動するために用いられている。この実施例では、駆動部は、未だキャビン42に収容されているが、モーター駆動されていない。クランク機構を用いた手動クランク(図示せず)はモーターに替えて使用される。
【0027】
好ましい実施例で備えられた他の機能要素は、水平のリブ48を備えている。このリブ48は、猫が進入かつ退出する場合に手助けとなり、かつ、家中にばら撒かれる前に、猫の手足に付着したトイレ砂や排泄物の塊を捕らえる手助けとなっている。受け皿12aのリップ22上の4つの角に配置された円形の溝50もまた、受け皿12a上に配置される猫用トイレの覆いのための手段である。
【0028】
本発明の好ましい実施例は、一つのモーター駆動部によって動作する。モーターによるすくい上げは、センサ又は人によって駆動を始める。猫が猫用トイレを出て行った後、排泄物引き出し上のふたが開き、固まった排泄物がトレイ26に収納可能である。清掃キャリッジ上に配置された係合レールは、リップと受け皿の内部側壁上に配置された案内リムとによって、受け皿の長手方向に排泄物を運ぶ。清掃キャリッジが、受け皿を移動する場合、トイレ砂は、回転可能な格子の歯を通り、固まったトイレ砂は、前方に押される。トイレ砂が受け皿のおよそ半分程度の深さまで充たされる。引き出しの深さは、おおよそ受け皿の半分の深さであるため、歯が通過したトイレ砂は、受け皿を介して、平らになる。回転可能な格子が、受け皿の湾曲した浅い端部に近づくと、通路が終了し、かつ、比較的水平位置に押された格子は、すべての固まった排泄物を、その後ろのカバーのあるトレイにすくい上げる。格子は、垂直位置に戻り、かつ、清掃キャリッジは、その静止位置に戻る。ペットの主人が、ハンドルで、トレイを持上げ、排泄物を廃棄するために戻ってくるまで保存された排泄物による嫌な臭いをふさぐために、ふたが、引き出し上で閉じられる。トレイは、排泄物を廃棄するために、上方に回転可能であり、又、プラスチックのカバーが、そこに保存された排泄物と一緒に取り除かれ、両方とも廃棄される。
【0029】
猫用トイレのふたは、自動清掃プロセスの間、自動猫用トイレを覆っている。このふたは、受け皿の角の溝に留められた4つのピンによって、受け皿上に固定されている。引き出しにアクセスが必要な場合に、ふたは、簡単に、かつ、素早く取り外し可能である。さらに、織物のカバーは、フレームから取り外し、繰り返し洗浄可能である。
【0030】
本発明の前述の具体的な実施例は、図面と明細書の目的のために示されている。それらは、全て網羅されているものではなく、また、本発明は、開示された構成に限定されない。そして、多くの修正や変形が、上述の教授の観点で可能であることは明白である。実施例は、本発明の原理、かつ、実際の適用性を最善に説明するために、選択され、記述されたものであり、それによって、当業者が、意図するある使用に適するように、様々な修正とともに、本発明と様々な実施例を最善に利用することが可能である。本発明の範囲は、ここに添付された請求項とそれに等価なものによって定義されることを意図している。それゆえ、本発明の範囲は、次の請求項によってのみ限定されない。
図1
図2
図3
図4
図5