(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5993575
(24)【登録日】2016年8月26日
(45)【発行日】2016年9月14日
(54)【発明の名称】ソフトウェアのバグ及び性能不足レポート作成システム、デジタル記憶媒体及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/24 20120101AFI20160901BHJP
【FI】
G06Q50/24
【請求項の数】15
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2011-541647(P2011-541647)
(86)(22)【出願日】2009年11月19日
(65)【公表番号】特表2012-513055(P2012-513055A)
(43)【公表日】2012年6月7日
(86)【国際出願番号】IB2009055191
(87)【国際公開番号】WO2010070490
(87)【国際公開日】20100624
【審査請求日】2012年11月16日
【審判番号】不服2014-25665(P2014-25665/J1)
【審判請求日】2014年12月16日
(31)【優先権主張番号】61/138,592
(32)【優先日】2008年12月18日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】KONINKLIJKE PHILIPS N.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ハベッツ,レイモント ヨセフ エリサベート
(72)【発明者】
【氏名】ネイルンシンフ,リュートヘル
【合議体】
【審判長】
手島 聖治
【審判官】
小田 浩
【審判官】
石川 正二
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−136160(JP,A)
【文献】
特開2002−366390(JP,A)
【文献】
特開2006−79469(JP,A)
【文献】
林 信行,Adventure of Safari アップル純正Webブラウザーを徹底検証!,MAC POWER Vol.14 No.3,日本,株式会社アスキー,2003年 3月 1日,第14巻,第140−143ページ
【文献】
鈴木 秀宣,DICOM画像の二次的利用における匿名化システムの運用と性能評価,電子情報通信学会技術研究報告 Vol.106 No.509,日本,社団法人電子情報通信学会,2007年 1月19日,第106巻,第141−144ページ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医用画像システムであって:
少なくとも医用画像表示モジュール及びユーザーコメント開始モジュールを有する医用画像処理モジュール;並びに
ユーザーコメント制御モジュール;
を有し、前記ユーザーコメント制御モジュールは、少なくとも:
前記ユーザーコメント開始モジュールからの信号を受信したとき、前記医用画像処理モジュールの作業のスクリーンショットを取得するよう構成される、スクリーンショット取得モジュール又はフックであって、該取得されるスクリーンショットは、医用画像の対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を含む、スクリーンショット取得モジュール又はフック;
ユーザーに編集されたスクリーンショットを生成するため、前記取得されたスクリーンショットの一つ以上の領域の自動又はユーザーの操作による編集を可能にするよう構成されるスクリーンショット編集モジュール又はフックであって、前記スクリーンショットの一つ以上の領域に対する編集は、前記対象者を特定する内容又は前記プライベートな医用情報の内容を判別不能にすることを含む、スクリーンショット編集モジュール又はフック;及び
前記のユーザーに編集されたスクリーンショットが組み込まれ又は添付される電子メールメッセージのユーザー編集及び送信を自動的に生成しかつ有効にするよう構成されるコメントレビュー/編集モジュール又はフック;
を有する、医用画像システム。
【請求項2】
前記ユーザーコメント制御モジュールは:
前記取得されたスクリーンショット内の前記対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を含む領域を、自動的に特定し編集するよう構成される、自動スクリーンショット匿名化モジュール;
をさらに有する、請求項1に記載の医用画像システム。
【請求項3】
前記スクリーンショット編集モジュール又はフックは:
(i)前記取得されたスクリーンショットの一部の選択及び編集;並びに
(ii)前記取得されたスクリーンショットへテキスト又は図画の注釈の追加;
からなるグループから選択される操作を、ユーザーに実行可能にするよう構成される、
請求項1又は2に記載の医用画像システム。
【請求項4】
前記コメントレビュー/編集モジュール又はフックは、前記のユーザーに編集されたスクリーンショットが組み込まれ又は添付される電子メールメッセージを自動的に作成するよう構成され、さらに、前記作成された電子メールメッセージのユーザー編集及び送信を可能にするよう構成される、
請求項1ないし3いずれか一項に記載の医用画像システム。
【請求項5】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、コンピュータに:
医用画像を少なくとも表示する段階を含む医用画像処理を実行する段階;
該段階の間にユーザーコメントの開始入力を受信する段階;
前記ユーザーコメントの開始入力を受信したとき、前記医用画像処理のスクリーンショットを取得する段階であって、該取得されるスクリーンショットは、前記医用画像の対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を含む、段階;
ユーザーに編集されたスクリーンショットを生成するため、前記スクリーンショットの一つ以上の領域の自動又はユーザーの操作による編集を可能にするための編集処理を実行する段階であって、前記スクリーンショットの一つ以上の領域に対する編集は、前記対象者を特定する内容又は前記プライベートな医用情報の内容を判別不能にすることを含む、段階;及び
前記実行される医用画像処理を定義するソフトウェアの開発者又は保守管理者へ前記ユーザーに編集されたスクリーンショットを通信する段階;
を有する方法を実行させる命令を保管する、記憶媒体。
【請求項6】
前記実行される編集処理は、前記保管される命令によって定義される、
請求項5に記載の記憶媒体。
【請求項7】
前記実行される方法は:
前記取得されたスクリーンショット内の前記対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を含む領域を、自動的に特定する段階;及び
一つ以上の前記自動的に特定された領域を自動的に編集する段階;
をさらに有し、
前記の自動的に特定する段階の処理及び前記の自動的に編集する段階の処理は、それぞれ前記保管される命令によって定義される
ことを特徴とする、請求項5又は6に記載の記憶媒体。
【請求項8】
前記スクリーンショットを取得する段階は:
前記保管される命令によって定義され、前記実行される医用画像処理のスクリーンショットを取得するよう構成されるスクリーンショット取得モジュールを起動する段階と;
前記保管される命令を実行するコンピュータのシステムのスクリーン取得機能を起動する段階と;のうち一つを有する、
請求項5ないし7いずれか一項に記載の記憶媒体。
【請求項9】
前記実行される編集処理は、ユーザーが:
(i)前記取得されたスクリーンショットの一部の選択及び編集;並びに
(ii)前記取得されたスクリーンショットへテキスト又は図画の注釈の追加;
を行うことを可能にする、
請求項5ないし8いずれか一項に記載の記憶媒体。
【請求項10】
前記通信する段階は:
前記ユーザーに編集されたスクリーンショットが組み込まれ又は添付される電子メールメッセージを自動的に作成する段階;及び
前記作成された電子メールメッセージのユーザー編集及び送信を可能にする電子メール処理を実行する段階;
を有し、
少なくとも前記自動的に作成する段階の処理は、前記保管される命令によって定義される
ことを特徴とする、請求項5ないし9いずれか一項に記載の記憶媒体。
【請求項11】
コンピュータが実行する方法であって:
ディスプレイ上でユーザーへ情報を表示する段階を含む、ユーザー対話型アプリケーション処理を実行する段階;
該段階の間にユーザーコメントの開始入力を受信する段階;
前記ユーザーコメントの開始入力を受信したとき、前記ディスプレイ上で前記ユーザーへ表示される前記情報のスクリーンショットを取得する段階であって、該取得されるスクリーンショットは、前記情報の対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を含む、段階;
ユーザーに編集されたスクリーンショットを生成するため、前記取得されたスクリーンショットの一つ以上の領域の自動又はユーザーの操作による編集を可能にするための編集処理を実行する段階であって、前記編集処理は、望ましくは、少なくとも
(i)前記取得されたスクリーンショットを選択し編集する段階;及び
(ii)前記取得されたスクリーンショットへテキスト又は図画の注釈を追加する段階;
を有する編集作業をユーザーに実行可能にし、前記取得されたスクリーンショットを編集することは、前記対象者を特定する内容又は前記プライベートな医用情報の内容を判別不能にすることを含む、段階;並びに
前記実行されたユーザー対話型アプリケーション処理を定義するソフトウェアの開発者又は保守管理者によりアクセス可能な記憶装置へ前記ユーザーに編集されたスクリーンショットを通信する段階;
を有する、方法。
【請求項12】
前記通信する段階は:
前記ユーザーに編集されたスクリーンショットが組み込まれ又は添付される電子メールメッセージを自動的に作成する段階;及び
前記作成された電子メールメッセージのユーザー編集及び送信を可能にする電子メール処理を実行する段階;
を有する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記電子メールメッセージを自動的に作成する段階は:
前記ユーザーコメントの開始入力を受信したとき、前記ユーザー対話型アプリケーション処理の状態に関するユーザーが可読のテキスト情報として、前記電子メールメッセージに自動的に挿入する段階;
を有する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記実行されるユーザー対話型アプリケーション処理の異なる時間に対応する、ユーザーに編集された複数のスクリーンショットを生成するため、前記取得する段階及び前記編集処理を実行する段階を繰り返す段階;
をさらに有し、
前記自動的に作成する段階は、前記のユーザーに編集された複数のスクリーンショットが組み込まれ又は添付される前記電子メールメッセージを自動的に作成する段階を含む
ことを特徴とする、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記電子メールメッセージを自動的に作成する段階は:
前記ユーザーコメントの開始入力を受信したとき、ユーザー対話型アプリケーション処理の状態に基づいて一つ以上の受信者の電子メールアドレスを選択する段階;及び
前記選択された一つ以上の受信者の電子メールアドレスを、前記電子メールメッセージの受信者フィールドへ挿入する段階;
を有する、請求項12ないし14いずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトウェア技術、医療技術、及び関連する技術に関する。医用画像表示及び医用画像処理のためのソフトウェアのユーザによって観測される、コメント、機能要求及びバグなどのレポート作成への言及と共に、説明がなされる。しかし、例えば、写真表示及び写真処理ソフトウェア、オフィススイートソフトウェア、様々なアプリケーションソフトウェア、ユーティリティソフトウェアなどのような、実質的にはあらゆるソフトウェアユーザによって観測される、コメント、機能要求及びバグなどのレポート作成において、さらに一般的なアプリケーションを見出すことができる。
【背景技術】
【0002】
医用画像ソフトウェアは、磁気共鳴(MR)、コンピュータ断層撮影(CT)、蛍光透視法、超音波、ポジトロン放出断層撮影、単一光子放出断層撮影、カテーテルに取り付けられた撮像装置などのような、モダリティにより取得される医用画像を表示及び処理又は分析するために用いられる。医用画像ソフトウェアは、ズーム/パンのような機能を有する表示用ソフトウェアから、画像の空間的レジストレーション(spatial registration)、関連性のある特徴の特定又は分離するためのセグメンテーション、興味の有る特徴を目立たせるため、あるいは重要でない特徴を強調しないようにするためのフィルタリングなどの操作を実行する、複雑な分析ソフトウェアに及ぶ。いくつかの医用画像ソフトウェアは、例えば、選択されたスライスの表示、三次元レンダリング、最大値投影法等により、三次元画像を表示又は処理するよう構成される。いくつかの医用画像ソフトウェアは、移動する生体構造又は血管造影剤の流入若しくは流出等を表す時間にわたって取得される画像の、映画のような又は“映画の(CINE)”シーケンスを表示するよう構成される。
【0003】
医用画像ソフトウェアを使用して生成された情報は、医療診断、治療変更、外科手術又は別の介入オペレーションを実行するか否かの決定などの、医療上の決定を行うために用いられる。いくつかのアプリケーションにおいて、医用画像ソフトウェアを使用して生成された情報は、介入医療処置を計画、指示又は制御するために直接的に用いられる。例えば、MR、CT又は別の画像モダリティは、対象者への介入器具の挿入をリアルタイムで監視するため、あるいは放射線治療セッションを計画及び/又は監視するため、適切な医用画像ソフトウェアと連動して時に用いられる。
【0004】
医用画像ソフトウェア開発者及び保守管理者は、(ソフトウェアが意図されたように動作しない)慣習的な“バグ”を特定するため、及び、改善が可能な領域を特定するための両方の目的で、ユーザーから現実のフィードバックを受信したいと考えている。後者の例として、画像操作制御は意図されたように動作するものの、ユーザーが直感に反する又は使用が難しいことにより制御を理解できないことがある。そのような状況はバグではないものの、医用画像ソフトウェア開発者又は保守管理者は、ソフトウェアがより直感的又は制御しやすくなるよう修正されることができるよう、情報を提供されたいと考えている。そのような状況は、ここではバグというよりむしろ、“性能不足(performance deficiency)”と呼ばれる。いくつかのバグ又は性能不足は、開発又は保守の段階では容易には発見することができず、ユーザーにとってのみ明らかとなり、さらに、特定の種類の処理(又は操作の特定のシーケンスの処理)を実行しているときのような、特定の狭い限定的な状況においてのみ、明らかとなる。そのような性能不足を効率的に報告するため、ユーザーは、これらの特定の状況を伝えるべきである。
【0005】
ユーザーフィードバックは、医用画像ソフトウェアの開発及び保守を拡張するための価値の有る手段であることは理解されるが、ユーザーからそのようなフィードバックを取得することは困難である。医用画像ソフトウェアのユーザーは、仕事量の多い医師、放射線科医又は他の医療専門医である傾向があり、そのような多忙な人間に、文書のバグ報告を記入し、ソフトウェア開発者に電話若しくは電子メールし、又はユーザーフィードバックを提供するために肯定的に行動するよう説得することは、困難である可能性がある。
【0006】
そのようなフィードバックを提供することは、医用画像ソフトウェアの視覚的な特徴に起因して困難となり得る。例えば、ユーザーは、ソフトウェアが画像特徴を正しく表示していないことに、視覚的に気がつき得るが、この情報を言葉あるいは書面で伝えることは困難である可能性がある。場合によっては、“Print Screen”キーのような、システムのスクリーン取得ツールは、画像を取得するために用いられることができる。しかしながら、システムのスクリーン取得ツールは、時には、特殊な医用画像ソフトウェアにより生成された画像を取得することができない。たとえシステムのスクリーン取得ツールが医用画像ソフトウェアとともに作動しても、結果として得られたスクリーンショットは、解像度が低いか、又は別の問題のある欠陥を有する可能性がある。さらに、ユーザーは、システムのスクリーン取得ツールに習熟していない可能性があり、直ちにツールを起動できないことがある。ユーザーが、システムのスクリーン取得を有効化する方法を見つけ出す、あるいは思い出すときまでに、ソフトウェアの状態は変わってしまっている可能性がある。
【0007】
自動化ツールとしては、いわゆる“クラッシュレポート”のようなツールも知られている。これらのメカニズムは、検出されたソフトウェアバグの原因を突き止めるとき有益であり得るソフトウェアの状態についての情報を収集する。この情報は、レジスタの値、メモリダンプ等のような、低レベルの内容の形式を一般的になしており、ユーザーが一般に理解できるものではない。そのような自動化されたクラッシュレポートは、医用情報のプライバシーに対する懸念により、医用画像ソフトウェアに適用することが難しい。クラッシュレポートは、アメリカ合衆国において適用されるHIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act)、に違反し、あるいは他の関係する患者のプライバシー法に違反し、患者の身元又は健康に関連する情報を含む可能性がある。これらの同一の患者のプライバシーに対する懸念は、医療関係者が、自動化されたクラッシュレポートをソフトウェア開発者又は保守管理者へ送信することを許可することをためらわせる可能性がある。ユーザーは、クラッシュレポート内に何の情報が含まれるか正確に知らないため、ユーザーは“安全策をとる”ことを選択し、自動化されたクラッシュレポートの送信を許可することを拒む可能性がある。
【0008】
自動化されたクラッシュレポートのさらなる別の困難は、ソフトウェアの完全な停止又はモジュール又は機能の不完全終了のような、相対的に壊滅的な欠陥の検出にのみ一般に有効化されることである。したがって、クラッシュレポートは、致命的でないバグの報告又は自動的に検出できない性能不足の報告のためには無力である。
【0009】
医用画像ソフトウェアは、ここで記載されている実例となるソフトウェアであるが、同様の問題が、他の種類のソフトウェアの場合においても生じ得る。写真ソフトウェア、ドロー系ソフトウェア、プレゼンテーション作成ソフトウェア、Webブラウザ及び他の視覚志向のソフトウェアの場合、ユーザーが、バグ又は性能不足を言葉で、又は書面で説明することは難しいことがある。機密性又はプライバシーの懸念もまた、ビジネス又は専門的なソフトウェア、インターネットブラウザ、芸術関係のソフトウェア及び他の種類のソフトウェアにおいて生じ得る。それらのソフトウェアにおいては、ユーザーは、自動化されたバグレポートの伝送を許可したがらない。さらに、そのような自動化されたバグレポートは、自動的に検出可能なバグを報告することに限定される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ソフトウェア開発者又は保守管理者へのユーザーフィードバックの改善を提供し、ユーザーにより特定されるバグ又は性能不足の取り込みを通じて医用画像ソフトウェアの改善を提供し、ソフトウェア開発者又は保守管理者に対するバグ又は性能不足のユーザー報告を容易にする、直感的なユーザーコメント方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
以下に、上述の問題及び他の問題を克服する新しい改善された装置及び方法を示す。
【0012】
一つの開示される態様に従って、医用画像処理モジュール及びユーザーコメント制御モジュールを有する医用画像システムが開示される。本発明の一実施形態における医用画像システムは、医用画像システムであって:少なくとも医用画像表示モジュール及びユーザーコメント開始モジュールを有する医用画像処理モジュール;並びにユーザーコメント制御モジュール;を有し、前記ユーザーコメント制御モジュールは、少なくとも:前記ユーザーコメント開始モジュールからの信号を受信したとき、前記医用画像処理モジュールの作業のスクリーンショットを取得するよう構成される、スクリーンショット取得モジュール又はフック
であって、該取得されるスクリーンショットは、医用画像の対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を含む、スクリーンショット取得モジュール又はフック;ユーザーに編集されたスクリーンショットを生成するため、前記取得されたスクリーンショットの一つ以上の領域の自動又はユーザーの操作による編集を可能にするよう構成されるスクリーンショット編集モジュール又はフック
であって、前記スクリーンショットの一つ以上の領域に対する編集は、前記対象者を特定する内容又は前記プライベートな医用情報の内容を判別不能にすることを含む、スクリーンショット編集モジュール又はフック;及び前記のユーザーに編集されたスクリーンショットが組み込まれ又は添付される電子メールメッセージのユーザー編集及び送信を自動的に生成しかつ有効にするよう構成されるコメントレビュー/編集モジュール又はフック;を有する。
【0013】
別の開示される態様に従い、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、コンピュータに:医用画像を少なくとも表示する段階を含む医用画像処理を実行する段階;該段階の間にユーザーコメントの開始入力を受信する段階;前記ユーザーコメントの開始入力を受信したとき、前記医用画像処理のスクリーンショットを取得する段階
であって、該取得されるスクリーンショットは、前記医用画像の対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を含む、段階;ユーザーに編集されたスクリーンショットを生成するため、前記スクリーンショットの一つ以上の領域の自動又はユーザーの操作による編集を可能にするための編集処理を実行する段階
であって、前記スクリーンショットの一つ以上の領域に対する編集は、前記対象者を特定する内容又は前記プライベートな医用情報の内容を判別不能にすることを含む、段階;及び前記実行される医用画像処理を定義するソフトウェアの開発者又は保守管理者へ前記ユーザーに編集されたスクリーンショットを通信する段階;を有する方法を実行させる命令を保管する、記憶媒体が開示される。
【0014】
別の開示される態様に従って、コンピュータが実行する方法であって:ディスプレイ上でユーザへ情報を表示する段階を含む、ユーザー対話型アプリケーション処理を実行する段階;該段階の間にユーザーコメントの開始入力を受信する段階;前記ユーザーコメントの開始入力を受信したとき、前記ディスプレイ上で前記ユーザーへ表示される前記情報のスクリーンショットを取得する段階
であって、該取得されるスクリーンショットは、前記情報の対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を含む、段階;ユーザーに編集されたスクリーンショットを生成するため、前記スクリーンショットの一つ以上の領域の自動又はユーザーの操作による編集を可能にするための編集処理を実行する段階であって、前記編集処理は、望ましくは、少なくとも(i)前記取得されたスクリーンショットを選択し編集する段階;及び(ii)前記取得されたスクリーンショットへテキスト又は図画の注釈を追加する段階;を有する編集作業をユーザーに実行可能に
し、前記取得されたスクリーンショットを編集することは、前記対象者を特定する内容又は前記プライベートな医用情報の内容を判別不能にすることを含む、段階;並びに前記実行されたユーザー対話型アプリケーション処理を定義するソフトウェアの開発者又は保守管理者によりアクセス可能な記憶装置へ前記ユーザーに編集されたスクリーンショットを通信する段階;を有する、方法が開示される。
【発明の効果】
【0015】
一つの利点は、ソフトウェア開発者又は保守管理者へのユーザーフィードバックの改善を提供することである。
【0016】
別の利点は、ユーザーにより特定されるバグ又は性能不足の取り込みを通じて医用画像ソフトウェアの改善を提供することである。
【0017】
別の利点は、ソフトウェア開発者又は保守管理者に対するバグ又は性能不足のユーザー報告を容易にする、直感的なユーザーコメント方法及び装置を提供することである。
【0018】
さらなる利点は、以下の詳細な説明を読んで理解することで、当業者に対して明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】医用画像ソフトウェアを採用し、ユーザーコメントサブシステムを有する、医用画像処理システムを図示する。
【
図2】
図1に図示される医用画像処理システムのユーザーコメントサブシステムにより生成される、例示的な、ユーザーに編集されたスクリーンショットを図示する。
【
図3】
図2に関してユーザーに編集された、組み込まれたスクリーンショットを含む電子メール(e−mail)メッセージを図示する。前記電子メールメッセージは、
図1で図示される医用画像処理システムのユーザーコメントサブシステムにより自動的に構成される。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1に関連して、医用画像処理システムは、少なくとも、元の形式の医用画像及び/又はユーザーに選択された処理を受けた後の医用画像を含むコンテンツを表示するためのディスプレイ12を有する、図示されるコンピュータ10上で実装される。さらに、前記コンピュータ10は、図示されるキーボード14又はマウス若しくは他のポインター形式のユーザー入力装置等のような、一つ以上のユーザー入力装置をさらに有する。任意で、前記システムは、例えば、元の形式の医用画像及び/若しくはユーザーに選択された処理を受けた後の医用画像のハードコピーを生成するためのプリンター又は他の印字装置;対象者の医用画像を取得するために用いられる、コンピュータ断層撮影(CT)撮像装置、磁気共鳴(MR)撮像装置、ポジトロン放出断層撮影(PET)撮像装置、フルオロスコープ若しくはガンマ線カメラ等の医用画像システムなど;デジタルネットワーク接続部品;又はコンピュータ10により実行されるよう構成される他の目的のためのソフトウェア;などのような、図示されない他の部品を含むことができる。さらに、図示されるコンピュータ10は、任意で、PDA(personal data assistant)又は“データ処理能力のない”インターネット端末などの、ソフトウェアを実行することのできる他のデジタル処理装置により置き換えられる。
【0021】
図示されるコンピュータ10は、例えば磁気ディスク、光学ディスク、RAM(random access memory)、ROM(read−only memory)、フラッシュメモリのような静電記憶装置又はリモートのインターネットベースの記憶装置など、適切なデジタル記憶媒体に保存される命令を実行する。コンピュータ10は、図示される、一つ以上の医用画像表示モジュール22、一つ以上の医用画像処理又は分析モジュール24及びユーザーコメント開始モジュール26のような医用画像処理部品を含む、医用画像処理モジュール20を有する医用画像システムを定義する前記命令を実行する。一つ以上の医用画像表示モジュール22は、コンピュータ10のディスプレイ12上で(任意で、選択された画像処理の後の)医用画像の表示のようなタスクを実行するよう構成される。さらに、医用画像表示モジュール22は、任意で、画像のパンニング又はズームイン若しくはズームアウトなどの選択された表示操作を実行する。ここで用いられるように、“画像処理”の語は、いかなる画像のレンダリング又は修正処理を含むよう解釈される。例えば、画像のレンダリング又は修正処理は、コンピュータディスプレイ12若しくは別のディスプレイ装置上での画像の表示;プリンター又は他の印字装置を用いた画像の印刷;リサイズ、トリミング、リサンプリング、グレースケール若しくは色彩調整、若しくは画像融合操作など;画像分割操作;画像注釈操作;又は画像記憶形式変換操作;などを含む。
【0022】
一つ以上の医用画像処理又は分析モジュール24は、ユーザーの制御入力に応じてタスクを実行する。例えば、ユーザー制御入力は、画像形式の変換(例えば、グレースケール変換若しくはJPEGからGIFへの変換など)、エッジのフィルタリングのような画像フィルタリング操作又はノイズリダクションフィルタリングなど;画像回転操作;色変換操作;異なる画像の相対的な空間的レジストレーション;減法的(subtractively)、加法的(additively)若しくは他の画像の組み合わせのような組み合わせ操作;又は画像トリミング操作などを含む。一つ以上の医用画像処理又は分析モジュール24は、Adobe Photoshop(商標)(アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンノゼのAdobe Systems, Inc.から取得可能)又はGIMP(GNU Image Manipulation Program、2008年6月3日現在http://www.gimp.org/で利用可能)のような画像処理ソフトウェアプログラムにより実装されるような汎用の画像処理タスクを実行することができる。一つ以上の医用画像処理又は分析モジュール24は、医用画像固有の処理操作を追加的に又は二者択一的に実行することができる。例えば、医用画像固有の処理操作は、組織密度マッピングへのCT画像の変換;興味の有る解剖学的特徴を特定するための自動的な画像セグメンテーション;又は、損傷の大きさ若しくは重要さのような医療的に関係する情報を決定するために興味のある損傷若しくは他の特徴の分析;などを含む。
【0023】
一つ以上の医用画像表示モジュール22及び一つ以上の医用画像処理/分析モジュール24は、一般的に、ユーザーにより選択された画像処理又は分析操作が実行される間、ユーザーにフィードバックを提供するため、協力的な又は互いに作用しあう方法で動作する。例えば、元の画像が一つ以上の医用画像表示モジュール22により表示され、続いて、一つ以上の医用画像処理又は分析モジュール24による画像処理操作のユーザーの開始がなされる。続いて自動的に、一つ以上の医用画像表示モジュール22により実行される表示操作の更新がなされる。一つ以上の医用画像表示モジュール22は、例えば、処理された画像で表示された元の画像を置き換えることにより、あるいは、視覚的に簡易な比較を行うため、元の画像と処理された画像を並べて表示することにより、処理後の画像を表示する。同様に、一つ以上の医用画像処理又は分析モジュール24により、ユーザーに選択された分析操作の実行を受けて、その後、適切かつ自動的に、画像の並んだビュー及び分析結果を表示する、一つ以上の医用画像表示モジュール22により実行される表示操作が続く。前記分析結果は、テキストとして、画像若しくはマップのような図画として又は別の適切な形式として適切に表示される。前記分析結果は、適切な場合には任意で、分析コンテンツと対応する画像の特徴との間の矢印又は他の図画のリンクとともに表示される。
【0024】
ユーザーは、医用画像処理モジュール20を用いて医用画像処理を実行する間、ユーザーは、バグ又は性能不足に遭遇することがある。そのようなとき、ユーザーは、ユーザーコメント開始モジュール26を起動する。この起動は、ホットキー(例えば、“F1”ファンクションキーが、ユーザーコメント開始モジュール26を起動するために割り当てられ得る。)、医用画像処理モジュール20の実行の一部として表示されるユーザー選択メニューの中に含まれるメニューオプション、又は音声認識システムを通して受信される音声コマンドなどのような、選択されたユーザーコメントの開始入力によってなされる。ユーザーコメント開始モジュール26は、モジュール22、24のうち一つの停止に応じるように、又は、ソフトウェア開発者又は保守管理者がユーザーフィードバックを取得したいと考えている、新しく追加された医用画像処理モジュール20の操作若しくは機能の実行に応じるように、いくつかの状況下で自動的に起動されることが予定される。しかしながら、いくつかのバグ及びほとんどの性能不足は、自動的に検出できない。バグ及び性能不足は、特定のユーザーにより開始された操作の実行中を除いて、多くの場合、容易には識別できない。さらに、“性能低下”は主観によって構成されるため、自動的に検出することは困難あるいは不可能である(例えば、他のユーザーが特定のソフトウェアの機能を好む一方で、あるユーザーは、特定のソフトウェアの機能を嫌い、したがってそれを性能低下とみなし得る)。したがって、性能不足が客観的に判定できない場合、ユーザーコメント開始モジュール26は、ホットキー、メニューオプション又は他の選択可能なユーザーコメント開始入力により開始されるよう構成される。
【0025】
ユーザーコメント開始モジュール26の、自動か選択可能なユーザー入力かいずれかによる起動により、ユーザーコメント制御モジュール30が起動される。ユーザーコメント開始モジュール26は、スクリーンショットベースのコメントシステムを採用する。それに応じて、ユーザーコメントの開始入力を受信したとき、より一般的には、ユーザーコメント開始モジュール26から信号を受信したとき、処理している医用画像のスクリーンショットを取得するよう構成されるスクリーンショット取得モジュール又はフック32を有する。ユーザーコメントの開始入力の受信に応じて、又は、任意に、モジュール26の自動開始に応じて、ユーザーコメント開始モジュール26により生成される前記信号は、モジュール22、24のうち一つの停止又は“クラッシュ”(すなわち、エラーの操作)により、あるいは、医用画像処理モジュール20の新しく追加された操作又は機能の実行により発生する。
【0026】
ここで用いられるように“フック”の語は、関連したプログラムに特定のプロセス又はタスクを実行させるために実行される命令を意味する。スクリーンショット取得モジュール又はフック32は、ユーザーコメント制御モジュール30の一部である。スクリーンショット取得モジュール又はフック32は、例えば、保管される命令によって定義され、さらに、実行された医用画像処理のスクリーンショットを取得するよう構成される。あるいは代わりに、保管される命令を実行するため、実行時に(ユーザーコメント制御モジュール30から独立した)コンピュータ10のシステムのスクリーンショット取得機能を起動する、保管される命令としてのみ定義される。システムのスクリーンショット取得機能は、コンピュータ10の上で動作する様々な異なるプログラムのスクリーンショットを取得するため用いられることのできる、汎用のスクリーンショット取得機能である。スクリーンショット取得モジュール又はフック32のフックによる実施形態は、ユーザーコメントの開始入力を受信したとき、処理している医用画像のスクリーンショットを取得する固有の目的のため、システムのスクリーンショット取得機能を起動するよう構成される。より一般的には、フックは、医用画像処理に関連する、あるいはユーザーコメント処理に関連する操作を実行する特定の目的のための、汎用サブルーチン、関数、DLL(dynamic link library)の関数、汎用支援アプリケーション又は他の利用可能な汎用ツールを起動する命令を有することができる。
【0027】
取得されたスクリーンショットは、ユーザーコメントの生成において使用される。いくつかの医用画像アプリケーションにおいて、スクリーンショットは、対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を含み得る。例えば、医用画像処理モジュール20により実装される医用画像処理アプリケーションは、対象者の名前及び対象者の医学的状態のような情報をリストする標準のヘッダを有することができる。そのような対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容の伝送は、HIPAA又は他の医療のプライバシーの適用法の観点から問題がある可能性がある。適用法がない場合でも、そのような対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容の送信は、対象者が反対する点において問題がある可能性がある。
【0028】
従って、任意の自動スクリーンショット匿名化モジュール34は、対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を含む、取得されたスクリーンショットの一つ以上の領域を特定し、自動的に特定された一つ以上の領域を自動的に編集するために機能する。自動的な特定及び編集は、保管される命令によって定義される、任意の匿名化モジュール34により適切に実行される。いくつかの実施形態において、対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を含む、取得されたスクリーンショットの一つ以上の領域の特定は、医用画像処理モジュール20により生成される表示レイアウトの事前情報に基づいて実行される。例えば、表示されるパネル又はウィンドウが、編集されるべき対象者の情報を含むということが知られ得る。そこで、任意の匿名化モジュール34は、対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を含む、取得されたスクリーンショットの一つ以上の領域を、パネル又はウィンドウに対応する領域として特定する。別の例では、対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を含む表示の部分は、特定の色、グレースケール又は他の特性で表される背景により描画されることが知られ得る。そのような場合に、任意の匿名化モジュール34は、対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を含む、取得されたスクリーンショットの一つ以上の領域を、特定の背景の特徴を有するスクリーンショットのそれらの部分として特定する。任意の匿名化モジュール34により実行される自動編集操作は、特定された単一の領域又は複数の領域の空白又は黒塗りによる上書きのような、様々な編集技術を採用することができる。任意に、自動編集は、特定された単一の領域又は複数の領域を、例えば日付情報や医用設備情報などの、問題がなくユーザーコメントタスクに有用な、他の内容に置き換える処理を伴うことができる。一般に、自動編集は、対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容が、不意にソフトウェア開発者又は保守管理者に送信されることができないように、それらの内容を含むものとして特定される一つ以上の領域から、元の情報の内容の削除を伴う。
【0029】
任意の匿名化モジュール34による処理の後、スクリーンショットは、ユーザーに編集されたスクリーンショットを生成するため、取得されたスクリーンショットのユーザー編集を可能にするよう構成される、スクリーンショット編集モジュール又はフック36へと入力される。スクリーンショット編集モジュール又はフック36は、例えば、ユーザーが、
(i)取得されたスクリーンショットの部分を選択して、編集する段階、及び
(ii)前記取得されたスクリーンショットへテキスト又は図画の注釈を追加する段階
からなるグループから選択される操作を実行できるよう構成される。手動の編集操作(i)は、ユーザーが、送信のために不適切である可能性があるものの、任意の匿名化モジュール34により特定されなかった内容を編集することができる。そのような不適切な内容は、例えば:特定の対象者に対して一意であり、したがって不注意で対象者を特定し得る画像特徴;任意の匿名化モジュール34により削除されなかった、対象者を特定する内容又はプライベートの医用情報の内容;機密の研究を特定し得る情報又は秘密情報を開示し得る情報等を含み得る。任意の匿名化モジュール34が省略される実施形態において、手動の編集操作(i)は、対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を削除するための主なメカニズムとなる。手動の編集操作(i)は、ユーザーにより注釈を付されている、バグ又は性能不足とは無関係な内容の編集のような、ユーザーにより選択される他の目的のためにも用いられることができる。
【0030】
(任意の匿名化モジュール34により実行されるような自動による編集か、それともスクリーンショット編集モジュール又はフック36の支援と共に実行されるような手動による編集かにおける)“編集”の語は、スクリーンショットから情報又は内容を削除するあらゆる操作として広く解釈される。さらに、“編集”の語は:空白又は黒インクによりスクリーンショットの部分を上書きすること、又はスクリーンショットをトリミングすること等を含む。
【0031】
手動の編集操作(i)により、ユーザーが、スクリーンショットから情報又は内容の削除することができると同時に、テキスト又は図画の注釈付加操作(ii)により、ユーザーが、スクリーンショットに情報又は内容を加えることができる。そのようなテキスト又は図画の注釈付加は、ユーザーがスクリーンショットに情報又は内容を追加することのできる、あらゆる操作を含むよう、広く解釈される。テキスト又は図画の注釈付加には、例えば:記述的なテキスト、説明的なテキスト、若しくは他のテキストを含む、スクリーンショットへのテキストボックスの追加;スタイラス、マウスポインタ、若しくは、手動で図画の表現を追加するとき、ユーザーを支援するためにふさわしい、手で操作する他の入力デバイスを用いた、手動の図画の表現の追加;さらなる写真又は他のデジタル画像のスクリーンショットへの追加;又はスクリーンショットの部分をハイライトするための、その部分のコントラスト、明るさ若しくは他の態様の変更など;が含まれる。テキスト又は図画の注釈付与操作(ii)のいくつかの典型的な応用において、ユーザーは、スクリーンショットの中の興味の有る特徴に丸を付け、又はハイライトすることができ;問題を特定する又は説明するスクリーンショットの問題の部分の隣にテキストを追加することができ;あるいはスクリーンショットまでにユーザーにより実行された操作を説明するテキストを追加;などを行うことができる。
【0032】
編集操作は、ユーザーコメント制御モジュール30の一部である命令を編集する、専用のイメージを使用することができる。あるいは、編集操作は、汎用の画像エディタに対するフック又は選択された汎用の画像編集関数、サブルーチン若しくは同様のものに対するフックを使用することができる。あるいは、編集操作は、それらの組み合わせを使用することができる。
【0033】
いくつかの状況において、単一のスクリーンショットは、バグ又は性能不足について情報を伝えるため、ユーザーにとって不十分又は最善ではない可能性がある。いくつかのシチュエーションにおいて、一連のスクリーンショットは、情報を伝えるためにより適切である可能性がある。そのような一連のスクリーンショットを、ここでは“ストーリーブック”と呼ぶ。例えば、画像のレジストレーション処理操作が、二つの画像を(少なくともユーザーの視点において)適切に整合することに失敗したとき、ユーザーは、相対的なレジストレーションの後、二つの画像を組み合わせる結合された画像の表示のスクリーンショットに先立つ、レジストレーションのための画像を選択し準備するときに提供されるあらゆる入力に関する表示に従って、独立したそれぞれの画像の表示を含むスクリーンショットを提供することにより、状況を説明したいと考え得る。そのような説明は:それぞれの単独の画像の一つと、結合された画像のスクリーンショットの、少なくとも三つのスクリーンショットを、好ましくは使用することができる。
【0034】
従って、任意のストーリーブック配列モジュール38が提供される。任意のストーリーブック配列モジュール38は、医用画像処理モジュール20と連動して実行されるユーザーに制御される画像処理、ユーザーコメント開始モジュール26及びスクリーンショット取得モジュール又はフック32によってユーザーに開始されるスクリーンショット取得、任意の匿名化モジュール34による任意の自動編集処理、並びにスクリーンショット編集モジュール又はフック36と連動して実行されるそれぞれの取得されたスクリーンショットのユーザー編集の、反復ループを行うよう構成される。この方法において、ユーザーは、ユーザーがコメントしたいバグ又は性能不足の操作に至る一連のイベントを説明する、スクリーンショットのシーケンス又はストーリーブックを生成することができる。任意のストーリーブック配列モジュール38は、ユーザーに編集された一連のスクリーンショットの反復的な生成をサポートするための適切な部品(図示されない)を有する。前記適切な部品とは、例えば、ストーリーブックのシーケンスを保存するためのバッファメモリ;及びユーザーがストーリーブックが完結したことを示すことができる“完了”ボタンの表示のようなユーザーインターフェースのサポート(前記“完了”ボタンは、それぞれのスクリーンショットが編集された後、ユーザーがストーリーブックのためにスクリーンショットの回収を続けるかそれとも続けないかを選択することができるよう、任意で、スクリーンショット編集モジュール又はフック36と統合されることができる。)などを含む。
【0035】
一度ユーザーがスクリーンショット編集処理を終えると、編集されたスクリーンショット(又は、任意の、ストーリーブックの配列を行う場合には、複数の編集されたスクリーンショット)は、コメントレビュー/編集モジュール又はフック40へと入力される。コメントレビュー/編集モジュール又はフック40は、ユーザーに編集されたスクリーンショットが組み込まれ、又は添付された電子メール(e−mail)メッセージのユーザー編集及びユーザー送信を自動的に生成し可能化するよう構成される。コメントレビュー/編集モジュール又はフック40は、例えば、Microsoft Outlook(商標)(USA ワシントン州 レドモンドのMicrosoft Corporationから利用可能)、Mail for Leopard(商標)(USA カリフォルニア州 クパチーノのApple Corporationから利用可能)又はGnome Evolution email system(http://www.gnome.org/projects/evolution/にて利用可能)のような汎用電子メールクライアントに対するフックとして具体化されることができる。そのようなフックにおいて、コメントレビュー/編集フック40は:
(i)電子メールメッセージの送信者フィールド(例えば、“From:”フィールド)内のユーザーの電子メールアドレスの挿入、及び電子メールメッセージの受信者フィールド(例えば、一つの“To:”フィールド、又は一つの“cc:”フィールド若しくは“bcc:”フィールド)内の一つ以上の受信者電子メールアドレスの挿入、及び日付/時間情報の挿入のような、電子メールヘッダー情報、
添付されたあるいは組み込まれたユーザーに編集されたスクリーンショット、並びに、
ユーザーへの説明、コメントがなされている医用画像処理ソフトウェアに関するバージョン情報等のような、任意の本体のテキストを含む電子メールメッセージを自動的に生成し;さらに
(ii)ユーザーレビュー及び任意の編集のために、汎用電子メールクライアントの構成機能へ生成された電子メールメッセージを伝え、前記電子メールメッセージを開始し送信する
ことを実行可能な命令を有する。代わりに、コメントレビュー/編集モジュール又はフック40は、電子メールメッセージの構成、編集及び転送開始のため、特別に構成される電子メールクライアントを実装するモジュールとして具体化されることができる。
【0036】
電子メールメッセージの生成において、一つ以上の受信者の電子メールアドレスは、ローカルの記憶装置から適切な取得され、あるいはインターネット上又は別のリモートの情報源の所定の位置から取得される。任意のコメント受信者解決モジュール42は、ユーザーコメント開始モジュール26がコメント操作を開始したとき処理している医用画像の状態に基づいて、ローカル又はリモートのデータベースから一つ以上の受信者の電子メールアドレスを選択するよう構成されることができる。例えば、コメント受信者解決モジュール42は:(コメントがなされているソフトウェアが市販製品である実施形態において)ソフトウェアベンダーと病院又は他の顧客サイトとの間の関係に責任をもつ企業のアカウントマネージャー;又はコメント操作が開始されたときにアクティブであった画像処理モジュールを開発又は保守管理するよう割り当てられた一つ以上の個人又はグループ;などに対応する一つ以上の受信者の電子メールアドレスを選択することができる。別のアプローチにおいては、共通の受信者メールアドレスが用いられることができるが、受信側における適切な仕分け用ソフトウェアが、適切な一人の人又は複数の人又は単一のグループ又は複数のグループへの電子メールメッセージを特定して転送できるように、生成される電子メールメッセージの本体のテキストが、コメント操作が開始されたときにアクティブであった画像処理モジュールを開発又は保守管理するよう割り当てられた、一つ以上の個人又はグループの名前を含むことができる。
【0037】
構成された電子メールメッセージは、任意で、電子メールメッセージの内容が明白であり、対象者についての識別情報あるいは医用情報を公開し得るいかなる隠れた情報を含まないことをユーザーに保証する。そのようなユーザーの信頼を得るため、電子メールメッセージの内容は、目に見える要素として組み込まれる、ユーザーに編集されたスクリーンショットか、ユーザーが添付されたユーザーに編集されたスクリーンショットを表示できる形式で添付される、ユーザーに編集されたスクリーンショットか、いずれかとともに、任意で、完全なプレーンテキスト形式で提供される。任意で、“本メッセージの内容はプレーンテキスト形式であり、あなたが取得して編集した可視の単一のスクリーンショット又は複数のスクリーンショットを含みます。送信されるこの情報は、完全に、電子メールの構成画面上で示される通りに送信されます。”というテキスト表示のような、さらなる表示を提供するテキストを含むことができる。
【0038】
コメントレビュー/編集モジュール又はフック40により、ユーザーは、自動的に生成された電子メールメッセージの内容を編集することができる。例えば、電子メールメッセージの本体のテキストは、ユーザーが、ユーザーに編集されたスクリーンショットに加えられているテキスト形式のコメント以上の、さらなるコメントを追加できるようにするため、編集可能である。例えば、ユーザーは、スクリーンショット編集処理の間に、スクリーンショット上に長いテキストのコメント注釈を重ねることを望まないことがある。しかし、長いテキストのコメントは、電子メールメッセージ編集処理の間、自動的に生成された電子メールメッセージの本体テキストへ容易に追加されることができる。任意で、コメントレビュー/編集モジュール又はフック40は、添付された、あるいは組み込まれた単一のスクリーンショット又は複数のスクリーンショットにおいてさらなる注釈又は編集を行うように、ユーザーがスクリーンショット編集モジュール又はフック36(又は別の画像編集機能)を再び起動できるよう構成されることができる。任意で、コメントレビュー/編集モジュール又はフック40は、ユーザーが、新しい電子メール受信者アドレスを追加でき、又はデフォルトの電子メール受信者アドレスを削除でき若しくは編集できるよう構成されることができる。例えば、ユーザーが病院勤務であるとき、ユーザーは、病院スタッフの関係者の一部が、コメントされているバグ又は性能不足に気がつくことができるよう、病院の同僚の電子メールアドレスを追加することを望むことがある。
【0039】
ユーザーが電子メールメッセージに満足した時点で、ユーザーは、コメントレビュー/編集モジュール又はフック40に、生成され、任意でユーザーに編集された電子メールメッセージを、電子メールサーバーのようなコメント通信ポート44へと転送する。言い換えれば、コメントレビュー/編集モジュール又はフック40は、ユーザーが、任意のユーザー編集の後、電子メールメッセージの送信を開始することを可能にするよう構成される。電子メールサーバー又は他のコメント通信ポート44は、インターネット又は別のデジタルネットワークを通じて、電子メールメッセージを、生成され任意でユーザーに編集された電子メールメッセージの受信者フィールドで特定される、電子メール受信者へと送信する。
【0040】
電子メールベースのレビュー及び伝送部品40、42、44が図示されているが、別の伝送経路及び伝送部品を使用することもまた想定される。例えば、伝送経路は、対話式のユーザー入力が可能なフォームを提供する、専用のインターネットの(例えば、http://www...の形式の)URL(universal resource locator)アドレスを使用することができる。(電子メールベースの図示される実施形態の部品40、42に対応する)生成及びレビュー部品は、適切には、ユーザー入力可能なフォームの少なくともいくつかのフィールドにおいて、デフォルト値が入力された記入フォームを生成することができる適合する命令を伴うWebブラウザ(専用のブラウザか、汎用Webブラウザのプラグインのような、フックかのいずれか)である。ユーザーは、ブラウザを用いてフォームのフィールドを編集することができる。さらに、ユーザーが入力可能なフォームは、ユーザーが記入されたフォーム、及び、任意の、ソフトウェア開発者又は保守管理者へのユーザーに編集されたフォームの送信を開始できるような“送信”ボタン又は同様のものを適切に有する。
【0041】
ユーザーコメント制御モジュール30は、ユーザーコメント開始モジュール26により有効化されたとき、任意で、実行している画像処理ソフトウェアの状態、すなわち、医用画像処理モジュール20の状態についての情報を収集することができる。さらに、ユーザーコメント制御モジュール30は、ユーザーコメント制御モジュール30に含まれ、又はユーザーコメント制御モジュールによりアクセス可能な、状態情報ローカル記憶46内に、ローカルに、そのような状態情報を保管することができる。任意で、この情報のいくつかは、コメントレビュー/編集モジュール又はフック40により生成された電子メールメッセージの本体のテキストへ、プレーンテキスト又は別の明白にユーザーが可読な形式として、組み込まれる。そのような状態の情報は、生成される電子メールメッセージへ組み込まれるとき、対象者を特定することができる情報、又はプライベートな対象者の医用情報を伝えることができる情報を公開しない性質のものであるべきである。さらに、そのような状態の情報は、好ましくは、ユーザーが秘密情報が何も伝達されていないことを確認できるよう、ユーザーが明確に読むことができる。別のアプローチにおいて、ローカルに保存される状態情報への参照(例えば、ファイル名又は同様の形式)は、好ましくはプレーンテキスト又は別のユーザーが可読な形式で、生成された電子メール本体のテキストに組み込まれる。この方法において、ソフトウェア開発者又は保守管理者は、この追加の状態情報がバグ又は主張される性能不足を診断するため又は解析するために必要であるとき、ユーザーにその情報を送信するよう要求することができる。したがって、ユーザーは、機密である可能性がある状態情報のあらゆる部分を含む、状態情報にわたり、制御を維持することができるようにする。
【0042】
ユーザーコメント付加機能を有する医用画像システムの実施形態に対する、一つの例示的な実施形態及び任意の又は代替の機能が
図1への参照とともに説明されているが、次に、一つの例示的な例のユーザーコメントが説明される。
【0043】
図1を引き続き参照し、さらに
図2への参照により、例示的なユーザーに編集されたスクリーンショットSSが描かれる。例示的なスクリーンショットSSは、ユーザーコメント開始モジュール26からの信号に応じ、スクリーンショット取得モジュール又はフック32により適切に取得される。任意の匿名化モジュール34は、匿名化モジュール34により特定される、対象者を特定する内容又はプライベートな医用情報の内容を含むようなスクリーンショットSSの領域RAを自動的に特定し、自動的に編集する。編集された長方形の領域RAは、例えば、長方形の領域RAが患者の名前の情報又は同様の情報を表示するために用いられるという事前情報に基づいて特定される。不規則な領域RMは、例えば、不規則な領域RMの周りに線を描くため、スタイラス、マウスポインタ又は他のユーザー入力装置を用い、ボタン、ホットキー又は編集を示す他の入力を選択して、領域RMを手動で特定することにより、ユーザによって手動で編集される。領域RMは、例えば、対象者を特定し得る独特な腫瘍、骨の突起又は他の独特な解剖学的特徴を含むことができる。あるいは、ユーザーは、画像が研究のトピックの一部を特定し得ることに対する懸念のような、領域RMを編集するための別の理由を有することができる。
【0044】
図2のスクリーンショットSSは、特定する円形の線L及び注釈されたテキストボックスTB1、TB2のような、追加された注釈もまた含む。さらに、スクリーンショット編集モジュール又はフック36は、ユーザーに“ここに表示される情報のみが送信されます!”という情報を伝え、コメントレビュー/編集モジュール又はフック40に対して
図2のユーザーに編集されたスクリーンショットSSの入力を開始する“直ちに送信”ボタンBBを有する、ダイアログボックスDBを重ね合わせる。
【0045】
図1及び
図2を引き続き参照し、さらに
図3を参照すると、ユーザーコメントレビュー/編集モジュール又はフック40は、
図3に示されるように電子メールメッセージEMのユーザー編集を生成し有効化する。生成される電子メールメッセージEMは、次のような自動的に生成される内容を含む。
−入力された受信者電子メールアドレス(Joe.Brown@medicalsoftwarespecials.com)
−コメントがなされているソフトウェアモジュールである“モジュール H3000”を特定するテキストを含む、件名SL
−日付、モジュールH3000、及び、実際の状態のファイルは添付されていないという安心を伴って、状態情報が配置され得るローカルの場所(“ユーザーID. 331 ファイル:H300053020081.txt”)を特定する、本体のテキストの状態情報BTS
−組み込まれた要素としてのスクリーンショットSS
−任意で、さらなるテキスト形式のコメントを提供するためのユーザーの指示を提供する、本体テキストの内容USI
−名前、住所及び連絡情報を含むユーザーの署名情報を特定する本体テキストの内容SIG
本体のテキストの状態情報BTS内で特定される例示的な状態情報のファイルはテキストファイル(拡張子*.txt)であるが、他の形式が状態情報を保管するために用いられることができる。他の形式は、ユーザーコメントが開始されたときのシステムの状態の再現に関する画像、バイナリのレジスタ値又は他の情報のような、テキストではない状態情報を保存することができる、任意のプロプライエタリな形式を含む。
図3の電子メールメッセージEMは、ユーザーが、コメントレビュー/編集モジュール又はフック40の編集機能を用いて、追加したテキスト形式のコメントCOMもまた含む。さらに、コメントレビュー/編集モジュール又はフックは、“送信”ボタンSNDを含む制御ボタンを提供する。“送信”ボタンSNDにより、ユーザーは、電子メールサーバー又は他のコメント通信ポート44を通じて、編集された電子メールメッセージを送信することにより、コメントの送信を開始することができる。
【0046】
例示的な実施形態は、例示的な医用画像システムとの関係において説明されている。しかしながら、ここで開示されるようなユーザーコメント部品26、30、44及び対応する方法及びソフトウェアは、一般的な画像処理ソフトウェア、画像芸術ソフトウェア、オフィス生産性に関するソフトウェア及びインターネットブラウジングソフトウェア等のような、他の種類のソフトウェアに容易に適用され、あるいは組み込まれる。開示されるユーザーコメント部品26、30、44及び対応する方法及びソフトウェアは、ここで開示されるように、ユーザーコメントを、実質的にあらゆる種類のソフトウェアのそれぞれに伝えるために有利である。さらに、開示されるユーザーコメント部品26、30、44及び対応する方法及びソフトウェアは、ユーザーコメントを、(例えば、画像処理又は画像芸術アプリケーションなどを対象にする)視覚志向のソフトウェア及び(例示する使用ソフトウェア、又は財務ソフトウェア、又はビジネスソフトウェアなどのような)機密情報を処理するソフトウェアのそれぞれに伝える点で有利である。
【0047】
本出願は、一つ以上の好ましい実施形態を記載している。変更及び代替は、先立つ詳細な説明を読み理解することにより、他人が気がつくことができる。本出願は、添付されるクレーム又はその均等物の範囲内において、そのような全ての変更及び代替を含むと解釈されることを意図している。
【符号の説明】
【0048】
20 医用画像処理モジュール
22 医用画像表示モジュール
24 医用画像処理/分析モジュール
26 ユーザーコメント開始モジュール
30 ユーザーコメント制御モジュール
32 スクリーンショット取得モジュール又はフック
34 自動スクリーンショット匿名化モジュール
36 スクリーンショット編集モジュール又はフック
38 ストーリーブック配列モジュール
40 コメントレビュー/編集モジュール又はフック
42 コメント受信者解決モジュール
44 コメント通信ポート(e-mailサーバー)
46 状態情報ローカル記憶