【実施例】
【0026】
図1は実施例のパチンコ機10(遊技機)の外観を示す外観斜視図であり、
図2はパチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図であり、
図3はパチンコ機10の制御回路の構成の概略を示すブロック図である。実施例では、第1種の遊技性と第2種の遊技性とを併せ持ったいわゆる1種2種混合タイプのパチンコ機に本発明を適用した例を説明する。なお、第1種の遊技性は、始動口に遊技球が入球したことを契機として特別図柄の変動表示を開始し、所定の大当り図柄で特別図柄が停止表示すると大当り遊技を開始する、いわゆるセブン機タイプの遊技性である。また、第2種の遊技性は、始動口に遊技球が入球したことを契機として可変入球装置に設けられた開閉部材(羽根)を開閉して小当り遊技を開始し、開閉部材が開状態のときに可変入球装置内に入球した遊技球が可変入球装置内に設けられた特定領域(いわゆるV領域)を通過したことを契機として大当り遊技を開始する、いわゆる羽根物タイプの遊技性である。
【0027】
[パチンコ機10の全体構成]
本実施例のパチンコ機10は、
図1に示すように、前面枠11に嵌め込まれたガラス板12(透明板)を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤30(
図2参照)と、遊技球を貯留する上受け皿14および下受け皿16と、上受け皿14に貯留されている遊技球を遊技盤30へ発射するための発射ハンドル18と、を備える。
【0028】
前面枠11は、本体枠21に嵌め込まれており、左辺を回動軸として本体枠21に対して回動できるようになっている。本体枠21は、外枠22に嵌め込まれており、左辺を回動軸として外枠22に対して回動できるようになっている。なお、前面枠11と本体枠21は、略長方形状のプラスティック製の枠体として構成されている。また、外枠22は、略長方形状の木製の枠体として構成されており、パチンコホールの島設備の島枠に固定される。
【0029】
また、前面枠11の左上部と右上部には、遊技の進行に伴って種々の効果音を鳴らしたり遊技者に遊技状態を報知したりするためのスピーカ28a,28bが設けられており、右端部には、前面枠11を本体枠21に対して施錠するための施錠装置29が設けられている。また、前面枠11の左側には、図示しないプリペイドカード式の球貸装置(CRユニット)が設けられている。
【0030】
上受け皿14は、その上面部に、CRユニットに挿入されたカードの価値残高(有価残高)の範囲内で遊技球の貸し出しを指示するための球貸ボタン24aと、CRユニットに挿入されているカードの返却を指示するための返却ボタン24bとが配設されている。また、上受け皿14は、その上面中央部に、遊技者の操作に応じて各種演出を行うための演出ボタン26が配設されている。
【0031】
発射ハンドル18は、前面枠11の右下部に設けられており、遊技者がハンドルに触れていることを検知するタッチセンサ18a(
図3参照)や遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ18b(
図3参照)が設けられている。発射ハンドル18の回転軸には、上受け皿14に貯留されている遊技球を1球ずつ打ち出すための図示しない発射装置が接続されており、発射ハンドル18が回転操作されると、発射装置が備える発射モータ19(
図3参照)が回転し、これに伴って発射ハンドル18の操作量に応じた強さの打撃力で遊技球を打ち出す。
【0032】
[遊技盤30の構成]
遊技盤30は、
図2に示すように、外レール31aと内レール31bとによって囲まれる遊技領域31が形成されている。この遊技盤30は、遊技領域31の右部と左部とにそれぞれ配置され遊技球の通過を検知するゲートスイッチ32a,33a(
図3参照)を有する普通図柄作動ゲート32,33と、遊技領域31の右下部に配置された図柄表示装置40と、遊技領域31の中央部に配置された演出表示装置34と、演出表示装置34の周囲に配置されたセンター役物49と、センター役物49の下側に配置され遊技球の入球を検知する第1始動口スイッチ36a(
図3参照)を有する第1始動口36と、第1始動口36の下側に配置され遊技球の入球を検知する第2始動口スイッチ38a(
図3参照)を有する第2始動口38と、遊技領域31の右下部に開閉可能に配置された第1大入賞口44と、センター役物49の右部に形成された第2大入賞口50と、遊技領域31の左下部に配置され一般入賞口スイッチ45a(
図3参照)を有する一般入賞口45と、いずれの入球口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口46と、を備える。また、遊技盤30には、この他に、遊技領域31を流下する遊技球をガイドしたり弾いたりする風車48や図示しない多数の釘が設けられている。
【0033】
第2始動口38は、普通電動役物として設けられる可変式の入球口であり、左右一対の翼片部38cと、翼片部38c(可動部材)を作動させる第2始動口ソレノイド38b(
図3参照)と、を備える。この第2始動口38は、翼片部38cが直立しているときには遊技球の入球の可能性が比較的低い通常状態となり(
図2の点線参照)、翼片部38cが左右に開いているときには遊技球の入球の可能性が通常状態よりも高い開放状態となる(
図2の実線参照)。なお、本実施例では、翼片部38cが直立した通常状態においては、第2始動口38への遊技球の入球が不可能となるように構成されている。即ち、第2始動口38は、通常は翼片部38cによって塞がれて遊技球を受け入れない閉状態(閉鎖状態)とされており(
図2の点線参照)、普通図柄の当り遊技(普図当り遊技)のときに、第2始動口ソレノイド38bによって翼片部38cが作動して、左右に開くことで、遊技球を受け入れやすい開状態(開放状態、入球可能状態)となる。本実施例では、第2始動口38の開放パターンとして、開放時間が短時間(例えば0.1秒)の短開放パターンと、開放時間が長時間(例えば1.5秒)の長開放パターンとがあり、短開放パターンで第2始動口38が開放した場合には、遊技者が遊技球を発射していても、遊技球が第2始動口38に入球することは殆どなく、長開放パターンで第2始動口38が開放した場合には、遊技者は遊技球を発射すれば、ほぼ確実に遊技球が第2始動口38に入球可能となっている。また、長開放パターンでは、第2始動口38が1回開放する場合と、複数回開放する場合とがある。
【0034】
第1大入賞口44は、特別電動役物として設けられる可変式の入球口であり、開閉板44cと、開閉板44cを作動させる第1大入賞口ソレノイド44b(
図3参照)とを備える。この第1大入賞口44は、通常は開閉板44cによって塞がれて遊技球を受け入れない閉状態(閉鎖状態)とされており、大当り遊技(特定遊技)のときに、第1大入賞口ソレノイド44bによって開閉板44cが作動して(下辺を軸に回動して)手前側に開くことで、遊技球を受け入れやすい開状態(開放状態,入球可能状態)となる。第1大入賞口44には、遊技球の入球を検知すると共にその入球数をカウントするための第1大入賞口入球スイッチ44a(
図3参照)が取り付けられている。第1大入賞口44は、大当り遊技中に開放され、第1大入賞口入球スイッチ44aが遊技球の入球を9個カウントするか9個カウントする前に所定時間(例えば、25秒)が経過すると、閉鎖される。
【0035】
第2大入賞口50は、特別電動役物として設けられる可変式の入球口であり、翼片部50cと、翼片部50cを作動させる第2大入賞口ソレノイド50b(
図3参照)と、を備える。この第2大入賞口50は、通常は翼片部50cによって塞がれて遊技球を受け入れない閉状態(閉鎖状態,入球不能状態)とされており、小当り遊技(特定遊技)のときに、第2大入賞口ソレノイド50b(
図3参照)によって翼片部50cが右側に開くことで、遊技球を受け入れやすい開状態(開放状態,入球可能状態)となる。第2大入賞口50には、遊技球の入球を検知するための第2大入賞口入球スイッチ50a(
図3参照)が取り付けられている。本実施例では、小当り遊技の処理として、所定時間(例えば、1.5秒)だけ第2大入賞口50を開状態とする。
【0036】
この第2大入賞口50の内部構成を
図4に示す。図示するように、第2大入賞口50内には、入球した遊技球が通過する遊技球通路51と、遊技球の通過を検知する特定領域通過スイッチ52a(
図3参照)を有する特定領域52(いわゆるV領域)と、遊技球の通過を検知する非特定領域通過スイッチ54a(
図3参照)を有する非特定領域54(いわゆる外れ領域)と、遊技球通路51を通過した遊技球を特定領域52と非特定領域54の何れかに振り分ける振分板56aを有する振分装置56と、が設けられている。特定領域52は、振分板56aの下方に設けられ、非特定領域54は、振分板56aに対して遊技球通路51とは反対側に設けられている。また、振分板56aは、振分ソレノイド56bの駆動によって、一端の回転軸56cを中心として上方に回動可能となっている。したがって、振分装置56は、振分ソレノイド56bが非駆動状態のときには、振分板56aが略水平状態となることで、第2大入賞口50に入球して遊技球通路51を通過した遊技球を振分板56aで受けて反対側の非特定領域54へ誘導し(
図4(a)参照)、振分ソレノイド56bが駆動状態のときには、振分板56aが上方へ回動することで、第2大入賞口50に入球して遊技球通路51を通過した遊技球を下方の特定領域52へ落下させる(
図4(b)参照)。本実施例では、振分装置56は、通常は非駆動状態(遊技球を非特定領域54側に振り分ける状態)とされており、第2大入賞口50が開状態(入球可能状態)となってから所定期間(例えば、1秒)が経過すると、所定時間(例えば、0.2秒)だけ駆動状態(遊技球を特定領域52側に振り分ける状態)とされる。本実施例では、開放した第2大入賞口50に入球した遊技球のうち何れか1個が特定領域52を通過する確率を、1/5〜1/6程度とした。なお、振分装置56は、所定周期で非駆動状態と駆動状態とを交互に切り替えるものとしてもよい。また、本実施例では、第2大入賞口50に入球した遊技球を振分装置56により特定領域52と非特定領域54のいずれかに振り分ける構成を採用したが、これに限られず、振分装置の構成を他の如何なる構成によるものとしてもよいし、振分装置54を備えない構成、即ち第2大入賞口50に入球した遊技球の全てが特定領域52を通過する構成を採用するものとしてもよい。
【0037】
図柄表示装置40は、
図5の構成図に例示するように、普通図柄の変動表示および停止表示が可能な普通図柄表示装置41と、特別図柄の変動表示および停止表示が可能な特別図柄表示装置42と、大当り遊技の規定ラウンド数(最大ラウンド数)を示す図柄を表示するラウンド表示装置43と、を備える。普通図柄表示装置41は、発光ダイオード(LED)を用いて構成された左普通図柄表示部41aおよび右普通図柄表示部41bを備える。
図6に、普通図柄表示装置41の表示態様の一例を示す。普通図柄表示装置41は、図示するように、左普通図柄表示部41aと右普通図柄表示部41bとが共に消灯した表示態様(
図6の上から1段目参照)と、左普通図柄表示部41aが点灯し右普通図柄表示部41bが消灯した表示態様(
図6の上から2段目参照)と、左普通図柄表示部41aが消灯し右普通図柄表示部41bが点灯した表示態様(
図6の上から3段目参照)と、左普通図柄表示部41aと右普通図柄表示部41bとが共に点灯した表示態様(
図6の上から4段目参照)の4通りの表示態様がある。普通図柄表示装置41は、遊技球が普通図柄作動ゲート37を通過するのを検知したときに、4通りの表示態様を順次切り替えることにより普通図柄を変動表示させ、変動表示の実行時間(変動時間)が経過すると、上記表示態様のうちのいずれかの表示態様で普通図柄を停止表示させる。このとき、停止表示された普通図柄の表示態様が特定表示態様であるときに、当りとして第2始動口38を一定時間に亘って開放する。ここで、普通図柄の特定表示態様として、複数の特定表示態様が設けられており、普通図柄が何れの特定表示態様で表示されるかによって、普図当り遊技の実行態様(第2始動口38の開放回数)が異なる。本実施例では、特定表示態様として、第2始動口38の開放回数が1回の「普図当りA」に係る普通図柄当り遊技を発生させる普図当り図柄Aと、第2始動口38の開放回数が2回の「普図当りB」に係る普通図柄当り遊技を発生させる普図当り図柄Bと、第2始動口38の開放回数が4回の「普図当りC」に係る普通図柄当り遊技を発生させる普図当り図柄Cと、が設けられている。なお、普通図柄の変動表示中に、遊技球が普通図柄作動ゲート32,33を通過したときには、普通図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されている変動表示が順次消化される。
【0038】
特別図柄表示装置42は、
図5に示すように、7セグメント表示器を用いて構成された第1特別図柄表示部42aと第2特別図柄表示部42bとを備えており、各セグメントの点灯と消灯との組み合わせにより複数通りの表示態様(最大128通り)を表現している。特別図柄表示装置42は、第1始動口36および第2始動口38のいずれかの入球が検知されたときに、第1特別図柄表示部42aと第2特別図柄表示部42bとのうち対応する特別図柄表示部の表示状態を順次切り替えることにより特別図柄を変動表示させ、変動表示の実行時間(変動時間)が経過すると、表現可能な表示態様のうちのいずれかの表示態様で特別図柄を停止表示させる。このとき、停止表示された特別図柄の表示態様が大当り特別図柄(第1の特定態様)である場合に大当りとなり、小当り特別図柄(第2の特定態様)である場合に小当りとなる。本実施例では、第1特別図柄表示部42aが第1始動口36への遊技球の入球に基づき特別図柄を変動表示させる第1始動口対応表示部となっており、第2特別図柄表示部42bが第2始動口38への遊技球の入球に基づき特別図柄を変動表示させる第2始動口対応表示部となっている。以下、第1特別図柄表示部42aで表示される特別図柄を第1特別図柄(特
図1)とも呼び、第2特別図柄表示部42bで表示される特別図柄を第2特別図柄(特
図2)とも呼ぶ。
図7に、当り時における特別図柄表示装置42の表示態様の一例を示す。図示するように、第1特別図柄の当り図柄としては、「特
図1大当りA」となる特
図1大当り図柄Aと、「特
図1大当りB」となる特
図1大当り図柄Bと、「特
図1小当りA」となる特
図1小当り図柄Aと、「特
図1小当りB」となる特
図1小当り図柄Bとが用意されており、第2特別図柄の当り図柄としては、「特
図2大当りA」となる特
図2大当り図柄Aと、「特
図2大当りB」となる特
図2大当り図柄Bと、「特
図2小当りA」となる特
図2小当り図柄Aと、「特
図2小当りB」となる特
図2小当り図柄Bとが用意されている。なお、当り時における特別図柄の表示態様は、如何なる態様で表示するものとしてもよいし、当り時における特別図柄の表示態様の種類もそれぞれ1種類に限られず、複数種類用意するものとしてもよい。特別図柄の変動表示中に遊技球が第1始動口36に入球した場合には、第1特別図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了した後に、保留されている第1特別図柄の変動表示が順次消化される。一方、特別図柄の変動表示中に遊技球が第2始動口38に入球した場合には、第2特別図柄の変動表示を最大1回だけ保留し、現在の変動表示が終了した後に、保留されている第2特別図柄の変動表示が消化される。
【0039】
ここで、「特
図1大当りA」,「特
図1大当りB」,「特
図2大当りA」および「特
図2大当りB」は、第1大入賞口44の開放動作が規定ラウンド数繰り返される大当り遊技が行われる当り態様である。規定ラウンド数は、「特
図1大当りA」,「特
図1大当りB」または「特
図2大当りB」に係る大当り遊技では4ラウンド(4R)となり、「特
図2大当りA」に係る大当り遊技では15ラウンド(15R)となる。また、大当り遊技終了後に設定される遊技状態は、大当りの種類によって異なる。即ち、「特
図1大当りA」と「特
図2大当りA」では、大当り遊技終了後の遊技状態として、特別図柄の変動表示が所定回数(例えば、100回)行われるまで、特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮されると共に普通図柄の当否判定の結果が当りとなる確率(普図当り確率)を高確率に設定し且つ普通図柄が当りで停止表示されたときに第2始動口38の開放時間が延長される電サポあり状態(高頻度状態)が設定される。なお、電サポあり状態中に所定回数の特別図柄の変動表示が行われると、電サポあり状態が終了し、電サポなし状態となる。また、「特
図1大当りB」と「特
図2大当りB」では、大当り遊技終了後の遊技状態として、電サポなし状態が設定される。
【0040】
一方、「特
図1小当りA」,「特
図1小当りB」,「特
図2小当りA」および「特
図2小当りB」は、何れも、第2大入賞口50を所定時間(例えば1.5秒)に亘って1回だけ開放状態とする小当り遊技が行われる当り態様である。小当り遊技において、遊技球が第2大入賞口50に入球し特定領域52を通過すると、大当りに発展し、上述した大当り遊技が行われる。大当り遊技は、大当り遊技の実行契機となった小当りの種類によって規定ラウンド数が異なる。本実施例では、「特
図1小当りA」,「特
図1小当りB」または「特
図2小当りB」を契機に大当り遊技が実行される場合には、4ラウンド(4R)となり、「特
図2小当りA」を契機に大当り遊技が実行される場合には、15ラウンド(15R)となる。また、「特
図1小当りA」または「特
図2小当りB」を契機に大当り遊技が実行されると、大当り遊技終了後に、電サポあり状態が設定され、「特
図1小当りB」または「特
図2小当りB」を契機に大当り遊技が実行されると、大当り遊技終了後に、電サポなし状態が設定される。
【0041】
演出表示装置34は、液晶ディスプレイなどの表示装置として構成されており、表示画面上で演出図柄の変動表示やリーチ演出、予告演出などの様々な演出表示が行われる。本実施例の演出表示装置34は、
図8に例示する画面構成に示すように、横方向に並んで配置され数字やキャラクタ等により構成される左,中,右の3つの演出図柄(疑似特別図柄、識別情報)34L,34M,34Rと、図示しない背景図柄とを有している。演出図柄34L,34M,34R(識別情報)は、演出表示装置34の表示領域の中央部付近に表示される。この演出表示装置34は、遊技球が第1始動口36に入球した場合と、遊技球が第2始動口38に入球した場合に、3つの演出図柄34L,34M,34Rを変動表示させる。演出図柄34L,34M,34Rは、変動表示が開始されると、それぞれ上から下に向かって高速でスクロールするように変動表示され、変動表示の実行時間(変動時間)が経過すると、左の演出図柄34L,右の演出図柄34R,中の演出図柄34Mの順に停止表示される。このとき、左の演出図柄34Lと右の演出図柄34Rとが一致しなかったときにはリーチなしの単純な外れとなり(例えば、「358」等のばらけ目)、左の演出図柄と右の演出図柄とが一致したときにはリーチとなる。そして、所定のリーチ演出を経て中の演出図柄が停止したときに、中の演出図柄と左右の演出図柄とが一致しなかった場合には、リーチありの外れとなり(例えば、「393」)、中の演出図柄と左右の演出図柄のすべてが一致した場合には、大当りとなる(例えば、「777」)。また、左の演出図柄と右の演出図柄とが一致しなかった場合でも、所定の出目(例えば「123」等)で停止されると、小当りとなる。この演出表示装置34で表示される演出図柄の当否の結果は、基本的には、上述した特別図柄表示装置42により表示される特別図柄(第1特別図柄,第2特別図柄)の当否の結果と対応する。
【0042】
また、演出表示装置34は、
図8に示すように、特別図柄の変動表示に合わせて点滅表示(変動表示)し、特別図柄の停止表示に合わせて所定の図柄で点灯表示(停止表示)する判定図柄(第2識別情報)も有している。判定図柄は、第1特別図柄に対応付けられた第1判定図柄34aと、第2特別図柄に対応付けられた第2判定図柄34bとを有し、それぞれ演出表示装置34の表示画面の左隅(表示領域の中央部から離れた位置)に演出図柄34L,34M,34R(識別情報)よりも小さく表示される。第1判定図柄34aおよび第2判定図柄34bは、具体的には、対応する特別図柄が大当り図柄で停止表示されることに基づいて第1態様(例えば「○」の図柄)で停止表示し、小当り図柄で停止表示されることに基づいて第2態様(例えば「△」の図柄)で停止表示し、外れ図柄で停止表示されることに基づいて第3態様(例えば「×」の図柄)で停止表示する。
【0043】
さらに、演出表示装置34は、
図8に示すように、現在の遊技状態によって、遊技領域31のうち何れの領域へ遊技球を発射すべきかを示す発射領域報知表示部34cを有する。発射領域報知表示部34cは、現在の遊技状態が後述する左打ち(遊技領域31の第1領域への発射)を必要とする遊技状態(本実施例では通常遊技状態中)である場合と、右打ち(遊技領域31の第2領域への発射)を必要とする遊技状態(本実施例では大当り遊技中,小当り遊技中または電サポあり状態中)である場合とで、異なる表示態様で表示を行う。具体的には、現在の遊技状態が左打ち(遊技領域31の第1領域への発射)を必要とする遊技状態である場合には、第1態様(「左矢印」の画像)で表示し、右打ち(遊技領域31の第2領域への発射)を必要とする遊技状態である場合には、第2態様(「右矢印」の画像)で表示する。発射領域報知表示部34cは、本実施例では、常時何れかの表示態様で表示を行っており、遊技者は発射領域報知表示部34cをみることによって、非遊技中、遊技中問わずどのような遊技状態であっても発射方向(遊技状態)を確認することができる。なお、発射領域報知表示部34cは、特別図柄が変動表示していないときや、有利状態(大当り遊技、小当り遊技、普図高確率状態、時短状態、開放延長状態)が発生していないとき、遊技者が遊技球を発射していないとき等の非遊技中には表示を行わないものとしてもよい。また、本実施例では、発射領域報知表示部34cを、サブ制御基板90(副制御部)によって制御される演出表示装置34に設けるものとしたが、主制御基板70(主制御部)によって制御される図柄表示装置40に設けるものとしてもよい。
【0044】
また、演出表示装置34の表示画面内に第1特別図柄用の保留図柄35a(第1記憶表示)と第2特別図柄用の保留図柄35b(第2記憶表示)も表示される。第1特別図柄用の保留図柄35aは、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示中に第1始動口36に遊技球が入球するごとに一つずつ追加表示され、第1特別図柄の変動表示が開始するごとに一つずつ消去される。また、第2特別図柄用の保留図柄35bは、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示中に第2始動口38に遊技球が入球すると、1つを限度に表示され、第2特別図柄の変動表示が開始すると、消去される。
【0045】
こうして構成された本実施例のパチンコ機10では、第1始動口36が演出表示装置34(センター役物49)の下側に配置されており、通常遊技状態のときに、遊技者は遊技球を遊技領域31の左側領域(第1領域)に流下させるように発射ハンドル18の回転操作(所謂左打ち)を行うことにより、第1始動口36に遊技球を入球させることができる。また、第1大入賞口44が遊技領域31の右下部に配置されており、特別図柄が大当り図柄で停止表示されて大当り遊技が開始されると、遊技者は遊技球を遊技領域31の右側領域(第2領域)に流下させるように発射ハンドル18の回転操作(所謂右打ち)を行うことにより、開状態となった第1大入賞口44に遊技球を入球させることができる。また、第2大入賞口50はセンター役物49の右部に形成されており、特別図柄が小当り図柄で停止表示されて小当り遊技が開始されると、遊技者は右打ちを行うことにより、開状態となった第2大入賞口50に遊技球を入球させることができる。前述したように、小当り遊技にて第2大入賞口50に入球した遊技球が特定領域52を通過すると、第1大入賞口44を開状態とする大当り遊技が実行され、遊技者は右打ちを行うことで、開状態となった第1大入賞口44に遊技球を入球させることができる。
【0046】
また、普通図柄作動ゲート32,33が遊技領域31の右部と左部に配置されており、遊技者は、右打ちを行うことで、遊技球を普通図柄作動ゲート32に通過させることができ、左打ちを行うことで、遊技球を普通図柄作動ゲート33に通過させることができる。また、第2始動口38が第1始動口36の下側に配置されており、普通図柄作動ゲート32,33の何れかの遊技球の通過に基づき変動表示される普通図柄が当り図柄で停止されて第2始動口38が開放すると、遊技者は右打ち,左打ちの何れによっても、遊技球を第2始動口38に入球させることができる。前述したように、「特
図1大当りA」または「特
図2大当りA」が発生したり、「特
図1小当りA」または「特
図2小当りA」を経由して大当りに発展すると、大当り遊技終了後に電サポあり状態が発生する。電サポあり状態が発生すると、普図当り確率が高確率となり普通図柄の変動時間が短縮されると共に普通図柄が当り図柄で停止表示されたときに普図当り遊技にて開放される第2始動口38の開放時間が延長されるから、電サポなし状態に比して、第2始動口38に遊技球を高頻度で入球させることができる(高頻度状態)。また、電サポなし状態中に普通図柄が当り図柄で停止表示された場合、当り図柄が普図当り図柄Aであれば、第2始動口38が極短時間(例えば、0.1秒間)しか開放されないため、遊技者が遊技球を発射していても、第2始動口38に遊技球を殆ど入球させることはできない。一方、普通図柄の当り図柄が普図当り図柄Bまたは普図当り図柄Cであれば、第2始動口38が複数回開放されると共に一回当りの開放時間も延長されるため、遊技者が遊技球を発射していれば、第2始動口38に遊技球を複数回入球させることができる。
【0047】
[制御回路の構成]
次に、実施例のパチンコ機10の制御回路の構成について主として
図3を参照しながら説明する。パチンコ機10の制御回路は、
図3に示すように、遊技の基本的な進行の制御を司る主制御基板70(主制御部)と、賞球や球貸の払い出しに関する制御を司る払出制御基板80と、遊技の進行に伴って行われる各種演出の全体的な制御を司るサブ制御基板90(副制御部)と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板100と、パチンコ機10の電源制御を司る電源基板105と、パチンコ機10が設置されたホールに設けられているホールコンピュータ115との通信に関する制御を司る外部端子板110などの制御基板により構成されている。これらの制御基板は、各種論理演算や算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM,プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM,各種制御に必要な時間を計るタイマ(システムタイマ),周辺機器との間でデータをやり取りするための周辺機器インターフェース(PIO),CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器,CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ,定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマー・サーキット)などの種々の周辺LSIがバスにより相互に接続されている。なお、
図3では、各制御基板に搭載された各種デバイスのうち主制御基板70のCPU70a,ROM70b,RAM70cのみを図示し、その他については図示を省略した。また、制御回路の一部をなすサブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図を
図9に示す。なお、本実施例ではサブ制御基板90を副制御部としたが、主制御部を除く制御部、例えば払出制御基板80や発射制御基板100等の他の制御部を副制御部ということもできる。
【0048】
主制御基板70は、遊技の基本的な進行の制御を行うために必要な信号として、
図3に示すように、第1始動口スイッチ36aからの入球信号や第2始動口スイッチ38aからの入球信号,主制御基板70のRAM70cやサブ制御基板90のRAM90c(
図9参照)などの各制御基板のRAMのクリア(初期化)を指示するRAMクリアスイッチ71からの操作信号が直接に入力されると共にゲートスイッチ32a,33aからの通過信号や第1大入賞口入球スイッチ44aからの入球信号,第2大入賞口入球スイッチ50aからの入球信号,特定領域通過スイッチ52aからの検知信号,非特定領域通過スイッチ54aからの検知信号,一般入賞口スイッチ45aからの入球信号などが中継端子板72を介して入力されている。主制御基板70からは、図柄表示装置40の表示制御を司る図柄表示基板40aへの制御信号や第2始動口ソレノイド38bへの駆動信号,第1大入賞口ソレノイド44bへの駆動信号,第2大入賞口ソレノイド50bへの駆動信号,振分ソレノイド56bへの駆動信号などが中継端子板72を介して出力されている。主制御基板70は、払出制御基板80やサブ制御基板90,発射制御基板100(払出制御基板80を介して通信)と通信しており、各種指令信号(コマンドや駆動信号など)やデータのやり取りを行っている。また、主制御基板70には、パチンコ機10の電源のオンオフを切り替えるオンオフスイッチ107からの操作信号などが電源基板105を介して入力される。主制御基板70は、オンオフスイッチ107が操作されて電源のオフからオンへの切替を指示する操作信号が入力されると、初期化処理などの電源投入に必要な電源投入処理を実行し、オンオフスイッチ107が操作されて電源のオンからオフへの切替を指示する操作信号が入力されると、各種情報のバックアップなどの電源遮断に必要な電源遮断処理を実行する。また、主制御基板70は、ホールコンピュータ115と外部制御基板110を介して通信可能となっており、パチンコ機10の稼働状況を送信したり、異常発生時にエラー信号を送信したりする。
【0049】
払出制御基板80は、賞球や球貸の払い出しに関する制御を行うために必要な信号として、
図3に示すように、前面枠11の開放を検知する枠開放スイッチ81からの検知信号が直接に入力され、球貸ボタン24aや返却ボタン24bからの操作信号が球貸表示基板82,中継端子板83を介して入力され、賞球の払い出しを検知する払出前スイッチ84および払出後スイッチ85からの検知信号が中継端子板87を介して入力されている。払出制御基板80からは、賞球の払い出しを行う払出モータ86への駆動信号などが中継端子板87を介して出力されている。また、払出制御基板80は、主制御基板70や発射制御基板100と通信しており、各種指令信号やデータのやり取りを行っている。なお、本実施例では、大当り遊技中、第1大入賞口入球スイッチ44aが遊技球を1個検知する毎、すなわち第1大入賞口44に遊技球が1個入球する毎に、15個の賞球を払い出すものとなっている。1ラウンド中に第1大入賞口44に入球可能な遊技球の最大数(規定数)は9個であるから、1ラウンドにおける最大の払い出し可能な賞球数は135個となる。このため、実行されるラウンド数が4ラウンドの4R大当り遊技では、最大の払い出し可能な賞球数(上限賞球数)が540個となり、実行されるラウンド数が15ラウンドの15R大当り遊技では、最大の払い出し可能な賞球数が2025個となる。
【0050】
サブ制御基板90は、
図9に示すように、CPU90aやROM90b,RAM90cなどを備えており、主制御基板70から各種指令信号を受信してその指令に応じた遊技の演出を行う。サブ制御基板90は、演出表示装置34の制御を行う演出表示制御基板91や各種スピーカ28a,28bを駆動するアンプ基板92、各種LEDランプ93aを駆動したり可動役物を作動させるための装飾モータ93bを駆動したりする装飾駆動基板93,演出ボタン26の操作を検知する操作検知スイッチ27からの操作信号を入力する演出ボタン基板94などが接続されている。
【0051】
発射制御基板100は、タッチセンサ18aからの検知信号や発射停止スイッチ18bからの操作信号,下受け皿16に遊技球が満タン状態となるのを検知する下受け皿満タンスイッチ102からの検知信号などを入力しており、発射モータ19へ駆動用のパルス信号などを出力している。発射制御基板100は、発射ハンドル18が回転操作されてタッチセンサ18aがオンで発射停止スイッチ18bがオフで下受け皿満タンスイッチ102がオフのときに発射モータ19を駆動して遊技球を発射し、タッチセンサ18aがオフか発射停止スイッチ18bがオンか下受け皿満タンスイッチ102がオンかのいずれかが成立したときに発射モータ19の駆動を停止して遊技球の発射を停止する。また、発射制御基板100は、払出制御基板80を介して主制御基板70と通信しており、タッチセンサ18aからの検知信号などの発射ハンドル18の操作状態に関するデータを払出制御基板80を介して主制御基板70に送信する。
【0052】
次に、こうして構成された実施例のパチンコ機10の動作について説明する。
図10は、第1特別図柄を主体とした遊技の流れを示す説明図であり、
図11は、第2特別図柄を主体とした遊技の流れを示す説明図である。
図10に示すように、遊技者が左打ちを行うことで、第1始動口36に遊技球が入球すると(S10)、第1特別図柄の変動表示を開始する(S12)。第1特別図柄が外れ図柄で停止表示すると(S14)、外れとなる(S16)。一方、変動表示した第1特別図柄が特
図1大当り図柄Aで停止表示すると(S18)、第1大入賞口44を開状態とする開放動作を4回繰り返す大当り遊技(4R大当り遊技)を実行し(S20)、大当り遊技の終了後に、電サポあり状態を発生させる(S22)。第1特別図柄が特
図1大当り図柄Bで停止表示すると(S24)、同様の大当り遊技(4R大当り遊技)を実行するが(S26)、大当り遊技の終了後の遊技状態は電サポなし状態となる。第1特別図柄が特
図1小当り図柄Aで停止表示すると(S28)、第2大入賞口50を開状態とする小当り遊技を実行し(S30)、小当り遊技中に、遊技球が特定領域52を通過しなかった場合には(S32)、外れとなり(S34)、大当り遊技が実行されることはない。一方、小当り遊技中に遊技球が特定領域52を通過すると(S36)、大当り遊技(4R大当り遊技)に発展する(S38)。そして、特
図1小当り図柄Aの停止表示を契機に大当り遊技が実行された場合には、大当り遊技の終了後に、電サポあり状態を発生させる(S40)。また、第1特別図柄が特
図1小当り図柄Bで停止表示すると(S42)、同様の小当り遊技を実行し(S44)、小当り遊技中に遊技球が特定領域52を通過しなかった場合には(S32)、外れとなり(S34)、小当り遊技中に遊技球が特定領域52を通過すると(S46)、大当り遊技(4R大当り遊技)に発展する(S48)。但し、特
図2小当り図柄Bの停止表示を契機に大当り遊技が実行された場合には、大当り遊技の終了後の遊技状態は電サポなし状態となる。
【0053】
電サポあり状態では、
図11に示すように、普通図柄作動ゲート32を遊技球が通過すると(S50)、普通図柄の変動表示を行う(S52)。変動時間が経過し、普通図柄が外れ図柄で停止表示すると(S54)、外れとなり(S56)、普通図柄が当り図柄(普図当り図柄A)で停止表示すると(S58)、第2始動口38を開状態(入球可能状態)とし(S60)、第2始動口38に遊技球が入球すると(S62)、第2特別図柄の変動表示を開始する(S64)。第2特別図柄が外れ図柄で停止表示すると(S66)、外れとなる(S68)。第2特別図柄が特
図2大当り図柄Aで停止表示すると(S70)、第1大入賞口44を開状態とする開放動作を15回繰り返す大当り遊技(15R大当り遊技)を実行し(S72)、大当り遊技の終了後に、電サポあり状態を発生させる(S74)。一方、第2特別図柄が特
図2大当り図柄Bで停止表示すると(S76)、大当り遊技(4R大当り遊技)を実行し(S78)、大当り遊技の終了後の遊技状態は電サポなし状態となる。また、第2特別図柄が特
図2小当り図柄Aで停止表示すると(S80)、小当り遊技を実行する(S82)。小当り遊技において遊技球が特定領域52を通過しなかった場合には(S84)、外れとなり(S86)、遊技球が特定領域52を通過すると(S88)、大当り遊技(4R大当り遊技)を実行する(S90)。そして、大当り遊技の終了後に、電サポあり状態を発生させる(S92)。第2特別図柄が特
図2小当り図柄Bで停止表示すると(S94)、小当り遊技を実行し(S96)、遊技球が特定領域52を通過しなかった場合には(S84)、外れとなり(S86)、遊技球が特定領域52を通過すると(S98)、大当り遊技を実行する(S99)。但し、この場合、大当り遊技の終了後の遊技状態は電サポなし状態となる。電サポあり状態は、電サポなし状態に比して、第2始動口38への遊技球の入球頻度が高い状態であり、本実施例では、第2始動口38への遊技球の入球に基づいて行われる当り判定は、ほとんどが小当り(特
図2小当り図柄Aまたは特
図2小当り図柄B)となる。したがって、電サポあり状態が発生すると、特
図2小当り図柄Aを引く限り、第2特別図柄に係る大当り遊技(第2始動口38への遊技球の入球を契機とする大当り遊技)を連続して発生させることが可能である(大当りの連荘状態)。
【0054】
ここで、電サポなし状態では、
図10に示すように、遊技者は左打ちを行うことで、第1特別図柄を主体とした遊技が実行されるが、遊技領域31の左部に普通図柄作動ゲート33が設けられているため、左打ちによって遊技球が普通図柄作動ゲート33を通過し、普通図柄が変動表示する。そして、普通図柄が普図当り図柄Bまたは普図当り図柄Cで停止表示されると、第2始動口38が複数回入球可能な状態とされる。このように、電サポなし状態であっても、第2特別図柄に係る遊技が実行される場合がある。
【0055】
[主制御処理]
図12は、主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機10の電源が投入されたときに実行される。主制御処理は、電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S10)、遊技開始処理(S20)と、普通図柄遊技処理(S30)と、普通図柄当り遊技処理(S40)と、特別図柄遊技処理(S50)と、小当り遊技処理(S60)と、第2大入賞口入排球監視処理(S70)と、大当り遊技処理(S80)とを繰り返し実行することにより行われる。なお、本実施例では、S20〜S80の処理に要する時間は約4msecとなっているため、これらの処理は約4msecの間隔で繰り返し実行されることになる。主制御基板70は、これらの処理の実行に伴って、各種コマンドを担当する制御基板に送信してコマンドに応じた処理を実行させることにより、パチンコ機10の全体の遊技を進行させている。
【0056】
[遊技開始処理]
S20の遊技開始処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、各種センサ(ゲートスイッチ32a,33aや第1始動口スイッチ36a,第2始動口スイッチ38a,第1大入賞口入球スイッチ44a,第2大入賞口入球スイッチ50a,特定領域通過スイッチ52a,非特定領域通過スイッチ54a,一般入賞口スイッチ45aなど)の状態を検出してRAM70cの所定の状態記憶領域に保存したり、各種判定用情報(後述する当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数,小当り図柄決定用乱数,変動パターン決定用乱数、普通図柄当否判定用乱数など)を更新したりする。続いて、遊技球の入球に関わるスイッチ(第1始動口スイッチ36aや第2始動口スイッチ38a,第1大入賞口入球スイッチ44a,第2大入賞口入球スイッチ50a,一般入賞口スイッチ45aなど)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球数を演算して賞球情報としてRAM70cの所定の賞球情報記憶領域に保存し、賞球情報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御基板80に送信して遊技開始処理を終了する。払出制御基板80は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ86を駆動制御して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出前スイッチ84および払出後スイッチ85により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入球が検知されて主制御基板70から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。遊技開始処理が終了すると、主制御処理に戻って次のS30の普通図柄遊技処理に進む。
【0057】
[普通図柄遊技処理]
S30の普通図柄遊技処理は、
図13のフローチャートに従って実行される。
図13の普通図柄遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、ゲートスイッチ32a,33aからの検知信号を入力して普通図柄作動ゲート32,33の何れかを遊技球が通過したか否かを判定する(S100)。普通図柄作動ゲート32,33の何れかを遊技球が通過したと判定すると、現在の普通図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S102)。普通図柄の保留数が上限値よりも少ないと判定したときには、普通図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に(S104)、普通図柄の判定用情報を取得してRAM70cの所定の判定用情報記憶領域に格納する(S106)。なお、普通図柄の判定用情報としては、普通図柄作動ゲート32,33の何れかの遊技球の通過に基づいて行われる当り判定の際に用いられる当り判定用乱数や、当り判定の結果が当りのときに普通図柄表示装置41に表示させる当り図柄を決定するための当り図柄決定用乱数などの普通図柄変動遊技の進行に関する情報が例示できる。なお、当り判定は、普通図柄の当否判定に相当するものである。S100で普通図柄作動ゲート32,33の何れにも遊技球が通過していないと判定したり、S102で普通図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S104,S106の処理をスキップしてS108の処理に進む。
【0058】
次に、普図当り遊技が実行中であるか否か(S108)、普通図柄が変動表示中であるか否か(S110)、普通図柄が停止表示時間中であるか否か(S112)、をそれぞれ判定する。普図当り遊技が実行中であると判定すると、これで普通図柄遊技処理を終了し、主制御処理に戻ってS40の普通図柄当り遊技処理に進む。一方、普図当り遊技の実行中でなく、普通図柄が変動表示中でなく、普通図柄が停止表示時間中でもないと判定すると、普通図柄の保留数が値0であるか否かを判定する(S114)。普通図柄の保留数が値0であると判定すると、普通図柄遊技処理を終了する。一方、普通図柄の保留数が値0でないと判定すると、判定用情報記憶領域(RAM70c)に記憶されている普通図柄の判定用情報(当り判定用乱数)のうち最も古いものを読み出し(S116)、
図14に例示する普通図柄変動表示関連処理を実行して(S118)、普通図柄遊技処理を一旦終了する。
【0059】
図14の普通図柄変動表示関連処理では、まず、変動短縮フラグがオン(電サポあり状態中)であるか否かを判定する(S140)。変動短縮フラグがオンでないと判定すると、普図当り確率が低確率の当り判定を行い(S142)、変動短縮フラグがオンであると判定すると、普図当り確率が高確率の当り判定を行って(S144)、その当り判定の結果が当りであるか否かを判定する(S146)。ここで、S142の当り判定は、普通図柄遊技処理のS116で取得した普通図柄の当り判定用乱数と電サポなし状態(低確率)用の普通図柄の当り判定テーブル(普図当り判定テーブル)とに基づいて行うことができ、S144の当り判定は、普通図柄の当り判定用乱数と電サポあり状態(高確率)用の普図当り判定テーブルとに基づいて行うことができる。普図当り判定テーブルの一例を
図15に示す。なお、
図15(a)は電サポなし状態用の普図当り判定テーブルであり、
図15(b)は電サポあり状態用の普図当り判定テーブルである。電サポなし状態用の普図当り判定テーブルでは、
図15(a)に示すように、当り判定用乱数が値0〜255のうち値100〜102のときに当りとなり(約1/85の当り確率)、電サポあり状態用の普図当り判定テーブルでは、
図15(b)に示すように、当り判定用乱数が値0〜255のうち値0〜252のときに当りとなる(約1/1.01の当り確率)。
【0060】
当り判定の結果が外れであると判定すると、普通図柄の停止図柄として外れ図柄を設定する(S148)。一方、当り判定の結果が当りであると判定すると、変動短縮フラグがオンであるか否かを判定し(S150)、変動短縮フラグがオンでなくオフであると判定すると、普通図柄の停止図柄として普図当り図柄A〜Cの何れかを抽選により選択して設定し(S152)、変動短縮フラグがオンであると判定すると、普通図柄の停止図柄として普図当り図柄Aを設定する(S154)。ここで、S152の停止図柄の設定は、普通図柄の当り図柄決定用乱数と電サポなし状態用の普通図柄の当り図柄決定テーブル(普図当り図柄決定テーブル)とに基づいて行われ、S154の停止図柄の設定は、当り図柄決定用乱数と電サポあり状態用の普図当り図柄決定テーブルとに基づいて行われる。普図当り図柄決定テーブルの一例を
図16に示す。なお、
図16(a)は電サポなし状態用の普図当り図柄決定テーブルであり、
図16(b)は電サポあり状態用の普図当り図柄決定テーブルである。電サポなし状態用の普図当り図柄決定テーブルでは、
図16(a)に示すように、当り図柄決定用乱数が値0〜255のうち値0〜127のときに普図当り図柄Aが選択されて「普図当りA」となり、当り図柄決定用乱数が値128〜191のときに普図当り図柄Bが選択されて「普図当りB」となり、当り図柄決定用乱数が値192〜255のときに普図当り図柄Cが選択されて「普図当りC」となる。また、電サポあり状態用の普図当り図柄決定テーブルでは、
図16(b)に示すように、当り図柄決定用乱数が値0〜255の全てで普図当り図柄Aが選択されて「普図当りA」となる。このように、電サポあり状態では、普図当り確率が高確率であり、当選時の当りが普図当りAのみであるため、第2始動口38が長開放パターンで1回開放する。一方、電サポなし状態では、普図当り確率は低確率であるが、普図当りBまたは普図当りCに当選すれば、第2始動口38が長開放パターンで複数回開放する。なお、電サポなし状態で、普図当りAに当選すると、第2始動口38は短開放パターンで1回開放する。電サポなし状態で第2始動口38を1回開放する場合、その開放時間が極短時間であるから、第2始動口38に遊技球を入球させることは困難である(入球困難態様)。
【0061】
そして、変動短縮フラグがオンであるか否かを判定し(S156)、変動短縮フラグがオンでなくオフであると判定すると、普通図柄の変動表示時間として通常変動用変動表示時間(例えば、10秒)を設定し(S158)、変動短縮フラグがオンであると判定すると、普通図柄の変動表示時間として、通常変動用変動表示時間よりも短い変動短縮用変動表示時間(例えば、1秒)を設定する(S160)。
【0062】
こうして停止図柄と変動表示時間を設定すると、普通図柄の変動表示を開始し(S162)、普通図柄の保留数を値1だけデクリメントして(S164)、普通図柄変動表示関連処理を終了する。
【0063】
図13の普通図柄遊技処理に戻って、普通図柄の変動表示が開始された後に普通図柄遊技処理が実行されると、S110で普通図柄が変動表示中と判定するため、主制御基板70のCPU70aは、変動時間が経過したか否かを判定する(S120)。S120の判定は、普通図柄の変動表示を開始してからの経過時間と、普通図柄変動表示関連処理のS158またはS160で設定した変動表示時間とを比較することにより行うことができる。変動時間が経過していないと判定すると、普通図柄遊技処理を一旦終了する。変動時間が経過していると判定すると、変動中の普通図柄の変動表示を停止し(S122)、停止表示時間を設定して(S124)、停止表示時間が経過したか否かを判定する(S126)。ここで、停止表示時間は、普通図柄の変動表示を停止してから次に変動表示を開始するまでのインターバルであり、例えば0.5秒に設定される。停止表示時間が経過していないと判定すると、普通図柄遊技処理を一旦終了する。普通図柄の停止表示がなされた後に、普通図柄遊技処理が実行されると、S112で停止表示時間中と判定するため、再びS126で停止表示時間が経過したか否かを判定し、停止表示時間が経過していると判定すると、停止表示している普通図柄が当り図柄であるか否かを判定する(S128)。停止表示している普通図柄が当り図柄でないと判定すると、普通図柄遊技処理を終了する。一方、停止表示している普通図柄が当り図柄であると判定すると、第2始動口38を開放させるために、普図当り遊技フラグをオンとし(S130)、普図当り遊技開始コマンドをサブ制御基板90に送信して(S132)、普通図柄遊技処理を終了する。ここで、普図当り遊技開始コマンドには、普通図柄の当り図柄(当り種類)等が含まれる。普通図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS40の普通図柄当り遊技処理に進む。
【0064】
[普通図柄当り遊技処理]
S40の普通図柄当り遊技処理は、
図17のフローチャートに従って実行される。
図17の普通図柄当り遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、普図当り遊技フラグがオンであるか否かを判定する(S170)。普図当り遊技フラグがオンでなくオフであると判定すると、これで普通図柄当り遊技処理を終了する。一方、普図当り遊技フラグがオンであると判定すると、普図当り遊技開始タイミングであるか否かを判定する(S171)。普図当り遊技開始タイミングであると判定すると、普通図柄の当り図柄が普図当り図柄Aであるか否か(S172)、普図当り図柄Bであるか否か(S173)、をそれぞれ判定する。当り図柄が普図当り図柄Aであると判定すると、開放回数を1回目に設定すると共に残り回数を1回に設定し(S714)、当り図柄が普図当り図柄Bであると判定すると、開放回数を1回目に設定すると共に残り回数を2回に設定し(S715)、当り図柄が普図当り図柄Aでも普図当り図柄Bでもない、即ち普図当り図柄Cであると判定すると、開放回数を1回目に設定すると共に残り回数を4回に設定する(S716)。なお、普図当り遊技開始タイミングでないと判定すると、開放回数および残り回数を設定済みであるから、S172〜S176の処理をスキップする。
【0065】
次に、第2始動口38が開放中であるか否かを判定する(S177)。第2始動口38が開放中でないと判定すると、開放回数が1回目であるか否かを判定し(S178)、開放回数が1回目であると判定すると、当り図柄が、第2始動口38の開放回数が1回となる普図当り図柄Aであるか否か(S179)、開放延長フラグがオフであるか否か(S180)、をそれぞれ判定する。当り図柄が普図当り図柄Aであり且つ開放延長フラグがオフであると判定すると、第2始動口38の開放時間を短時間(例えば、0.1秒)に設定し(S181)、当り図柄が普図当り図柄Aでなく普図当り図柄B,Cの何れかであると判定したり、当り図柄が普図当り図柄Aであっても開放延長フラグがオンであると判定すると、第2始動口38の開放時間を長時間(例えば、1.5秒)に設定する(S182)。前述したように、普通図柄の当り図柄が普図当り図柄Aの場合、電サポあり状態中であれば第2始動口38が長開放パターンで1回だけ開放され、電サポなし状態中であれば第2始動口38が短開放パターンで1回だけ開放される。また、普図当り図柄B,Cは、電サポなし状態中にしか停止表示されることはなく、この場合、長開放パターンで第2始動口38が複数回だけ開放される。開放時間を設定すると、第2始動口38が開放されるよう第2始動口ソレノイド38bを駆動制御して(S183)、普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。
【0066】
第2始動口38を開放すると、次に普通図柄当り遊技処理が実行されたときに、S177で第2始動口38が開放中であると判定され、第2始動口38に規定数(本実施例では、1個)の遊技球が入球したか否か(S184)、第2始動口38を開放してからの経過時間がS181またはS182で設定された開放時間に達したか否か(S185)、をそれぞれ判定する。第2始動口38に規定数の遊技球が入球しておらず、開放時間にも達していないと判定すると、第2始動口38を開放したまま普通図柄当り遊技処理を終了する。一方、第2始動口38に規定数の遊技球が入球したと判定したり、開放時間に達したと判定すると、第2始動口38が閉鎖するよう第2始動口ソレノイド38bを駆動制御する(S186)。そして、開放回数を値1だけインクリメントすると共に残り回数を値1だけデクリメントし(S187)、残り回数が0回であるか否かを判定する(S188)。残り回数が0回でないと判定すると、普図当り遊技状態を維持したまま、普通図柄当り遊技処理を終了する。一方、残り回数が0回であると判定すると、普図当り遊技フラグをオフとすると共に(S189)、普図当り遊技終了コマンドをサブ制御基板90に送信して(S190)、普通図柄遊技処理を終了する。
【0067】
S188で残り回数が0回でないと判定すると、次に普通図柄遊技処理が実行されたときに、S177で第2始動口38が開放中でないと判定され、S178で開放回数が1回目でないと判定されるため、次に、2回目以降の第2始動口38の開放を待機していることを示す待機フラグがオンであるか否かを判定する(S191)。待機フラグがオンでなくオフであると判定すると、待機時間を設定し(S192)、待機フラグをオンとする(S193)。一方、待機フラグがオンであると判定すると、待機時間は設定済みであるから、S192,S193の処理をスキップする。そして、待機時間が経過したか否かを判定し(S194)、待機時間が経過していないと判定すると、そのまま普通図柄当り遊技処理を終了し、待機時間が経過したと判定すると、待機フラグをオフとし(S195)、開放時間を長時間(例えば、1.5秒)に設定して(S182)、2回目以降の第2始動口38の開放を行う(S183)。
【0068】
このように、2回目以降の第2始動口38の開放は、所定の待機時間が経過するのを待ってから行われる。ここで、待機時間は、先に開放した第2始動口38への遊技球の入球に基づき変動表示が行われる第2特別図柄の変動時間と、その第2特別図柄が小当り図柄で停止表示されることに基づき行われる小当り遊技の実行時間との和に基づいて算出される。また、先に開放した第2始動口38に遊技球が特別図柄の変動表示中に入球した場合には、その入球に係る第2特別図柄の変動表示が保留されると共に、変動表示中の特別図柄の変動時間(残り変動時間)が待機時間に上乗せされる。本実施例では、第2始動口38に遊技球が入球すると、入球によって変動表示される第2特別図柄は殆どが小当り図柄で停止表示されるため、小当り遊技が発生する。また、後述するように、本実施例では、電サポなし状態中、第2特別図柄を小当り図柄で停止表示させる際の変動時間(変動パターン)は一定(10秒)であり、小当り遊技が実行される際の第2大入賞口50の開放時間も一定(1.5秒)である。したがって、2回目以降の第2始動口38の開放は、先に開放した第2始動口38への遊技球の入球に基づいて実行される小当り遊技が終了した後に行われることとなる。したがって、第2始動口38の複数回の開放で、第2特別図柄を複数回変動表示させることが可能となる。これにより、第2特別図柄が変動表示される毎に小当り遊技を発生させて、小当り経由の大当り発展を狙える機会(チャンス)を複数回得ることができる。なお、先の開放により第2始動口38への遊技球の入球を契機に発生した小当り遊技にて遊技球が特定領域52を通過し、大当り遊技が実行されると、次の第2始動口38の開放は大当り遊技の実行中に行われることとなるが、開放された第2始動口38に遊技球を入球させることで、第2特別図柄の変動表示を保留させることができ、大当り遊技の終了後に変動表示される第2特別図柄により、再度小当り遊技を発生させて大当り発展(大当りの連荘)を狙える機会(チャンス)を得ることができる。
【0069】
こうして第2始動口38の開放がS174〜S176の何れかで設定された開放回数だけ実行されると、第2始動口38が閉鎖されたときにS187,S188の処理によって残り回数が0回と判定されるため、普図当り遊技を終了させるために、普図当り遊技フラグをオフとすると共に(S189)、普図当り遊技終了コマンドをサブ制御基板90に送信して(S190)、普通図柄当り遊技処理を終了する。なお、普通図柄当り遊技を終了すると、主制御処理に戻って、S50の特別図柄遊技処理に進む。
【0070】
[特別図柄遊技処理]
S50の特別図柄遊技処理は、
図18〜
図20に示すフローチャートに従って実行される。特別図柄遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、第1始動口スイッチ36aからの検知信号を入力して第1特別図柄を変動表示させるための第1始動口36に遊技球が入球したか否かを判定する(S200)。第1始動口36に遊技球が入球したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。第1特別図柄の保留数が上限値よりも少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に(S204)、判定用情報を取得してRAM70cの所定の判定用情報記憶領域に格納し(S206)、第1特別図柄保留発生時コマンドをサブ制御基板90に送信する(S208)。ここで、S206で取得される判定用情報としては、第1始動口36への遊技球の入球に基づいて行われる当り判定の際に用いられる当り判定用乱数や、当り判定の結果が大当りのときに第1特別図柄表示部42aに停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数,当り判定の結果が小当りのときに第1特別図柄表示部42aに停止表示させる小当り図柄を決定するための小当り図柄決定用乱数,第1特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定用乱数などの第1特別図柄の図柄変動遊技の進行に関する情報が例示できる。なお、当り判定は、特別図柄の当否判定に相当するものである。また、S208で送信する第1特別図柄保留発生時コマンドには、保留数を演出表示装置34の表示画面内の保留図柄35aで表示するための第1特別図柄の保留数指定コマンドが含まれる。第1特別図柄保留発生時コマンドを受信したサブ制御基板90は、演出表示装置34に保留図柄35aを1つ追加表示する。なお、S200で第1始動口36に遊技球が入球していないと判定したり、S202で第1特別図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S204〜S208の処理をスキップして次のS210の処理に進む。
【0071】
続いて、第2始動口スイッチ38aからの検知信号を入力して第2特別図柄を変動表示させるための第2始動口38に遊技球が入球したか否かを判定する(S210)。第2始動口38に遊技球が入球したと判定すると、現在の第2特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値1)よりも少ないか否かを判定する(S212)。第2特別図柄の保留数が上限値よりも少ないと判定したときには、第2特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に(S214)、判定用情報を取得してRAM70cの所定の判定用情報記憶領域に格納し(S216)、第2特別図柄保留発生時コマンドをサブ制御基板90に送信する(S218)。ここで、S216で取得される判定用情報としては、第2始動口38への遊技球の入球に基づいて行われる当り判定の際に用いられる当り判定用乱数や、当り判定の結果が大当りのときに第2特別図柄表示部42bに停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数,第2特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定用乱数などの図柄変動遊技の進行に関する情報が例示できる。また、第2特別図柄保留発生時コマンドには、保留数を演出表示装置34の表示画面内の第2保留図柄表示部35bで表示するための第2特別図柄の保留数指定コマンドが含まれる。なお、S210で第2始動口38に遊技球が入球していないと判定したり、S212で第2特別図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S214〜S218の処理をスキップして次のS220の処理に進む。
【0072】
次に、大当り遊技および小当り遊技のいずれかが実行中であるか否か(S220)、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中であるか否か(S222)、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが停止表示時間中であるか否か(S224)をそれぞれ判定する。大当り遊技および小当り遊技のいずれかが実行中と判定すると、これで特別図柄遊技処理を終了し、主制御処理に戻って次のS60の小当り遊技処理に進む。一方、大当り遊技および小当り遊技のいずれも実行中でなく、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれもが変動表示中でなく、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれもが停止表示時間中でないと判定すると、第2特別図柄の保留数が値0であるか否かを判定する(S226)。第2特別図柄の保留数が値0でないと判定すると、判定用情報記憶領域(RAM70c)に記憶されている第2特別図柄の判定用情報(当り判定用乱数)のうち最も古い判定用情報を読み出し(S228)、第2特別図柄の変動表示関連処理を実行して(S230)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。
【0073】
一方、第2特別図柄の保留数が値0と判定すると、第1特別図柄の保留数が値0であるか否かを判定する(S232)。第1特別図柄の保留数が値0でないと判定すると、判定用情報記憶領域(RAM70c)に記憶されている第1特別図柄の判定用情報(当り判定用乱数)のうち最も古い判定用情報を読み出し(S234)、第1特別図柄の変動表示関連処理を実行して(S236)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。第1特別図柄の保留数も値0のときには、これで特別図柄遊技処理を終了する。S226〜S236では、第1特別図柄の保留数と第2特別図柄の保留数がいずれも値0でないときには第2特別図柄の変動表示(保留の消化)が優先して実行される(特
図2優先変動)。以下、変動表示関連処理の詳細について説明する。なお、第1特別図柄の変動表示関連処理と第2特別図柄の変動表示関連処理はいずれも共通の処理が実行されるため、共通のフローチャート(
図21のフローチャート)を用いて説明する。
【0074】
図21の変動表示関連処理では、まず、
図18の特別図柄遊技処理のS206またはS216で取得した当り判定用乱数と当り判定テーブルとを用いて当り判定を行い(S300)、その判定結果が大当りか否か(S302)、小当りか否か(S304)、をそれぞれ判定する。当り判定テーブルの一例を
図22に示す。なお、
図22(a)は第1特別図柄用の当り判定テーブルであり、
図22(b)は第2特別図柄用の当り判定テーブルである。第1特別図柄用の当り判定テーブルでは、
図22(a)に示すように、当り判定用乱数が値0〜598のうち値0,1のときに大当りとなり(当選確率1/299.5)、当り判定用乱数が値2,3のときに小当りとなる(当選確率1/299.5)。また、第2特別図柄用の当り判定テーブルでは、
図22(b)に示すように、当り判定用乱数が値0〜598のうち値0,1のときに大当りとなり(当選確率1/299.5)、当り判定用乱数が値2〜596のときに小当りとなる(当選確率1/1.01)。電サポあり状態では、電サポなし状態に比して、第2始動口38への遊技球の入球頻度が高く、第2特別図柄を主体とした遊技となる。そして、第2特別図柄は、その殆どが小当り図柄(第2特定態様)で停止表示されて小当り遊技(第2特定遊技)が実行される。
【0075】
S302で当り判定の結果が大当りであると判定すると、判定用情報記憶領域(RAM70c)から大当り図柄決定用乱数を読み出して(S306)、読み出した大当り図柄決定用乱数に基づいて停止表示させる大当り図柄を選択して決定し(S308)、S302,S304で当り判定の結果が大当りでなく小当りであると判定すると、判定用情報記憶領域(RAM70c)から小当り図柄決定用乱数を読み出して(S310)、読み出した小当り図柄決定用乱数に基づいて停止表示させる小当り図柄を選択して決定する(S312)。ここで、第1特別図柄の当り図柄(大当り図柄,小当り図柄)の決定には、
図23に例示する第1特別図柄用の当り図柄決定テーブルが用いられ、第2特別図柄の当り図柄(大当り図柄,小当り図柄)の決定には、
図24に例示する第2特別図柄用の当り図柄決定テーブルが用いられる。
【0076】
第1特別図柄用の当り図柄決定テーブルでは、当り判定の結果が大当りの場合、
図23(a)に示すように、大当り図柄決定用乱数が値0〜255のうち値0〜127のときに特
図1大当り図柄Aが選択されて「特
図1大当りA」となり(50%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値128〜255のときに特
図1大当り図柄Bが選択されて「特
図1大当りB」となる(50%の出現確率)。一方、当り判定の結果が小当りの場合、
図23(b)に示すように、小当り図柄決定用乱数が値0〜255のうち値0〜127のときに特
図1小当り図柄Aが選択されて「特
図1小当りA」となり(50%の出現確率)、小当り図柄決定用乱数が値128〜255のときに特
図1小当り図柄Bが選択されて「特
図1小当りB」となる(50%の出現確率)。また、第2特別図柄用の当り図柄決定テーブルでは、当り判定の結果が大当りの場合、
図24(a)に示すように、大当り図柄決定用乱数が値0〜255のうち値0〜199のときに特
図2大当り図柄Aが選択されて「特
図2大当りA」となり(78%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値200〜255のときに特
図2大当り図柄Bが選択されて「特
図2大当りB」となる(22%の出現確率)。一方、当り判定の結果が小当りの場合、
図24(b)に示すように、小当り図柄決定用乱数が値0〜255のうち値0〜199のときに特
図2小当り図柄Aが選択されて「特
図2小当りA」となり(78%の出現確率)、小当り図柄決定用乱数が値200〜255のときに特
図2小当り図柄Bが選択されて「特
図2小当りB」となる(22%の出現確率)。ここで、前述したように、「特
図1大当りA」と「特
図2大当りA」は、大当り遊技の終了後に、電サポあり状態となり、「特
図1大当りB」と「特
図2大当りB」は、大当り遊技の終了後に、電サポなし状態となる。また、「特
図1小当りA」と「特
図2小当りA」は、小当りを経由して大当り遊技が実行された場合、大当り遊技の終了後に、電サポあり状態となり、「特
図1小当りB」と「特
図2小当りB」は、小当りを経由して大当り遊技が実行された場合、大当り遊技の終了後に、電サポなし状態となる。また、第1特別図柄で大当り(小当り経由の大当りを含む)が発生した場合、大当り遊技の終了後に50%の確率で電サポあり状態となり、第2特別図柄で小当りを経由して大当りが発生した場合、大当り遊技の終了後に78%の確率で電サポあり状態となる。また、電サポあり状態の設定契機となる「特
図2小当りA」を経由して大当りが発生すると、15R大当り遊技が実行され、一度に大量の出玉(2025発)を獲得可能である。したがって、第2特別図柄を主体とした遊技が進行する電サポあり状態は、第1特別図柄を主体とした遊技が進行する電サポなし状態に比して、遊技者にとって有利な状態といえる。なお、本実施例では、第1特別図柄の当りとして、小当り(「特
図1小当りA」,「特
図1小当りB」)を設けるものとしたが、小当りを設けないものとしてもよい。
【0077】
S302,S304で当り判定の結果が大当りでも小当りでもないと判定すると、外れであるから、外れ図柄を決定する(S314)。なお、外れ図柄は、詳細な説明は省略するが、例えば、大当り図柄決定用乱数または小当り図柄決定用乱数と図示しない外れ図柄決定用テーブルとを用いて設定することができる。勿論、大当り図柄決定用乱数または小当り図柄決定用乱数とは別に外れ図柄決定用乱数を取得するものとすれば、この外れ図柄決定用乱数と外れ図柄決定用テーブルとを用いて設定することもできる。
【0078】
こうして停止図柄を決定すると、変動パターンテーブルを設定する(S316)。ここで、変動パターンテーブルの設定は、S300の当り判定が大当りの場合と小当りの場合と外れの場合とでそれぞれ異なる変動パターンテーブル(大当り変動パターンテーブル,小当り変動パターンテーブル,外れ変動パターンテーブル)を選択することにより行うことができる。
図25は、変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。なお、
図25(a)に大当り変動パターンテーブルを示し、
図25(b)に小当り変動パターンテーブルを示し、
図25(c)に外れ変動パターンテーブルを示す。図示するように、各変動パターンテーブルには、変動パターン決定用乱数の値に対応付けて複数の変動パターンが規定されており、特別図柄を変動表示させる際には、変動パターンテーブルを用いて一の変動パターンが選択される。本実施例では、変動パターンとして、変動パターンP01〜P05が設けられており、変動パターンP01にはリーチ演出を伴わずに演出図柄を短時間(1秒)変動表示させる短変動が対応付けられ、変動パターンP02,P03にはリーチ演出を伴わずに演出図柄を短変動よりも長い時間変動表示させる通常変動A,Bが対応付けられ、変動パターンP04にはリーチ演出を伴って演出図柄を変動表示させるノーマルリーチが対応付けられ、変動パターンP05にはノーマルリーチよりも大当りの期待感が高まるような演出を伴って演出図柄を変動表示させるスーパーリーチが対応付けられている。
【0079】
大当り変動パターンテーブルでは、外れ時よりも遊技者の当りの期待感を高めることができるように、リーチ演出を伴わない短変動および通常変動A,Bには変動パターン決定用乱数が対応付けられておらず、また、リーチ演出を伴う変動のうち、変動パターンP05(スーパーリーチ)に多くの変動パターン決定用乱数が対応付けられている。
【0080】
小当り変動パターンテーブルでは、遊技状態によって選択される変動パターン(変動時間)が異なる。具体的には、遊技状態が電サポなし状態(通常遊技状態,所定の遊技状態)では、通常変動B(10秒)に全ての変動パターン決定用乱数が対応付けられおり、遊技状態が電サポあり状態(高頻度状態)では、短変動(1秒)に全ての変動パターン決定用乱数が対応付けられている。このように、本実施例では、特別図柄が小当り図柄で停止表示される場合の特別図柄の変動時間(小当り変動時間)を、電サポなし状態の方が電サポあり状態よりも長くしている。この場合、電サポなし状態において、特別図柄が変動表示している間に、小当りの当選を報知して、小当り遊技の遊技説明に関する演出(例えば、第2大入賞口50を狙って遊技球を発射する準備を遊技者に促す演出)を行うものとしてもよい。また、第1特別図柄を小当り図柄で停止表示させる場合の第1特別図柄の変動時間(第1特別図柄の小当り変動時間)と、第2特別図柄を小当り図柄で停止表示させる場合の第2特別図柄の変動時間(第2特別図柄の小当り変動時間)とを異ならせるものとしてもよい。例えば、電サポなし状態中の第2特別図柄の小当り変動時間を所定時間(例えば通常変動Bの10秒)とし、電サポなし状態中の第1特別図柄の小当り変動時間を所定時間よりも長い時間(例えば30秒)としてもよい。この場合、電サポなし状態における第1特別図柄の小当り変動中に、小当り経由の大当り発展(いわゆる「直V」)を狙えるチャンスがあることを報知する演出(チャンス演出)を行うものとしてもよい。例えば、リーチ外れ演出を経てチャンス演出を行ったり、最終停止図柄(中の演出図柄34M)を所定の小当り図柄(「直V図柄」)で停止させてチャンス演出を行ったりするものとしてもよい。また、電サポなし状態における第2特別図柄の小当り変動中に、小当り遊技の遊技説明に関する演出やチャンス演出等を行うものとしてもよい。また、第2始動口38(普通電動役物)が複数回開放する場合、初回開放での第2始動口38への遊技球入球に基づき第2特別図柄が小当り変動を行っているときと、2回目以降開放での第2始動口38への遊技球入球に基づき第2特別図柄が小当り変動を行っているときとで、異なる演出態様で演出を行うものとしてもよい。例えば、初回開放時の第2始動口38への遊技球入球に基づく第2特別図柄の小当り変動では、小当り遊技の遊技説明に関する演出と小当り経由の大当り発展を狙うチャンス演出とを行い、当該小当り遊技で遊技球が特定領域52を通過しなかった後、2回目以降開放時の第2始動口38への遊技球入球に基づく第2特別図柄の小当り変動では、小当り経由の大当り発展を再度狙うリベンジ演出(小当り遊技の遊技説明なし)を行うものとすることができる。
【0081】
外れ変動パターンテーブルでは、保留数が多い場合(値3or4)の方が保留数が少ない場合(値1or2)に比べて平均変動時間が短くなり、遊技状態が電サポあり状態である場合の方が電サポなし状態である場合に比べて平均変動時間が短くなるように、短変動または通常変動の変動パターンP01〜P03の変動時間の設定や、各変動パターンへの変動パターン決定用乱数の対応付けがなされている。
【0082】
なお、各変動パターンテーブルは、便宜上、少数のパターンを記憶したテーブルを示しているが、実際には、より多数のパターン(例えば、20種類以上のパターン)を記憶したテーブルが用いられる。
【0083】
こうして変動パターンテーブルを設定すると、変動パターン決定用乱数を読み出し(S318)、読み出した変動パターン決定用乱数と設定した変動パターンテーブルとを用いて変動パターンを設定する(S320)。そして、特別図柄の変動表示を開始すると共に(S322)、特別図柄の保留数を値1だけデクリメントし(S324)、図柄変動開始時コマンドをサブ制御基板90に送信して(S326)、変動表示関連処理を終了する。S322〜S326の処理は、現在の変動表示関連処理の対象が第1特別図柄の場合には、第1特別図柄の変動表示を開始すると共に第1特別図柄の保留数を値1だけデクリメントして第1特別図柄の図柄変動開始時コマンドを送信する処理となり、現在の変動表示関連処理の対象が第2特別図柄の場合には、第2特別図柄の変動表示を開始すると共に第2特別図柄の保留数を値1だけデクリメントして第2特別図柄の図柄変動開始時コマンドを送信する処理となる。S326で送信する図柄変動開始時コマンドには、当り判定の結果が大当りのときには大当り変動パターンおよびそのパターンにおける変動時間(変動パターン指定コマンド)と大当り停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)とが含まれ、当り判定の結果が小当りのときには小当り変動パターンおよびそのパターンにおける変動時間(変動パターン指定コマンド)と小当り停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)とが含まれ、当り判定の結果が外れのときには外れ変動パターンおよびそのパターンにおける変動時間(変動パターン指定コマンド)と外れ停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)とが含まれている。また、特別図柄の図柄変動開始時コマンドを送信する場合には、対応する特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)の保留消化時コマンドもあわせて送信する。保留消化時コマンドを受信したサブ制御基板90は、変動表示に係る特別図柄の保留図柄35a,35bの表示を1つ消去する。保留図柄図柄変動開始時コマンドを受信したサブ制御基板90は、コマンドを解析し、その解析結果に基づいて演出表示装置34の画面上で行う演出内容を決定し、その決定に応じた制御信号(演出コマンド)を演出表示制御基板91に出力して演出表示装置34の制御を行う。
【0084】
図18〜
図20の特別図柄遊技処理に戻って、特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)の変動表示が開始された後に特別図柄遊技処理が実行されると、S222で第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中と判定するため、主制御基板70のCPU70aは、変動時間が経過したか否かを判定する(S238)。変動時間は特別図柄の変動パターンに応じて決定されるから、変動時間が経過したか否かは、特別図柄の変動表示が開始されてからの経過時間と、変動パターンに対応する変動時間とを比較することにより行うことができる。変動時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。変動時間が経過していると判定すると、変動中の特別図柄の変動表示を停止し(S240)、図柄停止コマンドをサブ制御基板90に送信する(S242)。特別図柄の変動表示が停止されると、その変動表示に係る判定用情報(保留情報)が判定用情報記憶領域からクリアされる。また、図柄停止コマンドを受信したサブ制御基板90(演出表示制御基板91)は、演出表示装置34での図柄変動演出を終了させる。そして、停止表示時間を設定し(S244)、停止表示時間が経過したか否かを判定する(S246)。ここで、停止表示時間は、特別図柄の変動表示を停止してから次に変動表示を開始するまでのインターバルであり、例えば0.5秒に設定される。停止表示時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。特別図柄の停止表示がなされた後に、特別図柄遊技処理が実行されると、S224で停止表示時間中と判定するため、再びS246で停止表示時間が経過したか否かを判定し、停止表示時間が経過していると判定すると、停止表示している特別図柄が大当り図柄であるか否かを判定する(S248)。
【0085】
S248で大当り図柄と判定すると、大当り遊技フラグをオンとすると共に(S250)、大当り遊技開始コマンドをサブ制御基板90に送信する(S252)。これにより、後述する大当り遊技処理で大当り遊技が実行されることとなる。また、大当り遊技中には変動時間短縮機能や開放延長機能を停止させるために、変動短縮フラグがオンのときには変動短縮フラグをオフとすると共に開放延長フラグをオフとして(S254〜S258)、特別図柄遊技処理を終了し、主制御処理に戻って次のS60の小当り遊技処理およびS70の第2大入賞口入排球監視処理を経てS80の大当り遊技処理に進む。
【0086】
一方、S248で大当り図柄でないと判定すると、小当り図柄であるか否かを判定し(S260)、小当り図柄であると判定すると、小当り遊技フラグをオンとすると共に(S262)、小当り遊技開始コマンドをサブ制御基板90に送信する(S264)。これにより、後述する小当り遊技処理で小当り遊技が実行されることとなる。S260で小当り図柄でなく、外れ図柄であると判定すると、S262,S264の処理をスキップして次のS266に進む。
【0087】
次に、変動短縮フラグがオンであるか否かを判定し(S266)、変動短縮フラグがオンでないときにはそのまま特別図柄遊技処理を一旦終了する。変動短縮フラグがオンのときには変動短縮カウンタを値1だけデクリメントし(S268)、変動短縮カウンタが値0であるか否かを判定する(S270)。ここで、変動短縮カウンタは、電サポあり状態(時短状態や開放延長状態、普図高確率状態)を維持する特別図柄の変動回数の上限値を示すものであり、大当り遊技の終了に際して当り図柄に応じた値がセットされる。変動短縮カウンタが値0でないときには、電サポあり状態を維持したまま特別図柄遊技処理を一旦終了し、変動短縮カウンタが値0のときには、電サポあり状態を終了させるために、変動短縮フラグをオフとすると共に(S272)、開放延長フラグをオフとし(S274)、遊技状態指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S276)、特別図柄遊技処理を終了する。これにより、パチンコ機10の遊技状態は、電サポあり状態から電サポなし状態に変更されることになる。ここで、本実施例では、変動短縮カウンタは、電サポあり状態の設定契機となる当りを引いた場合に、その当りに係る大当り遊技の終了後、100回が設定される。また、電サポあり状態では、第2始動口38への遊技球の入球頻度が高くなり、第2始動口38への遊技球の入球に基づき変動表示される第2特別図柄はその殆どが小当り図柄で停止表示され、小当り遊技で第2大入賞口50に入球した遊技球が特定領域52を通過する確率は1/5〜1/6程度とされている。したがって、電サポあり状態が一旦発生すると、殆どの場合で、変動表示カウンタが0となる前(電サポあり状態が終了する前)に、小当りを契機とする大当り(大当り遊技)を発生させることが可能である。なお、遊技状態指定コマンドには、パチンコ機10の現在の遊技状態を示す変動短縮フラグや開放延長フラグの設定状況などが含まれる。遊技状態指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面などの表示を電サポあり状態用から電サポなし状態用に変更する等の処理を行う。
【0088】
[小当り遊技処理]
S60の小当り遊技処理は、
図26に示すフローチャートに従って実行される。
図26の小当り遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、小当り遊技フラグがオンであるか否かを判定する(S400)。小当り遊技フラグがオフであると判定すると、小当り遊技を実行することなく、小当り遊技処理を終了する。一方、小当り遊技フラグがオンであると判定すると、第2大入賞口50が開放中であるか否かを判定し(S402)、第2大入賞口50が開放中でない、即ち閉鎖中と判定すると、第2大入賞口50の開放タイミングが到来したか否かを判定する(S404)。第2大入賞口50の開放タイミングが到来していないと判定すると、開放終了フラグがオンであるか否か(第2大入賞口50の開放が終了したか否か)を判定し(S414)、開放終了フラグがオンでない(第2大入賞口50の開放が終了していない)と判定すると、そのまま小当り遊技処理を一旦終了する。一方、S404で第2大入賞口50の開放タイミングが到来したと判定すると、第2大入賞口50が開放されるよう第2大入賞口ソレノイド50bを駆動制御して(S406)、小当り遊技処理を一旦終了する。これにより、第2大入賞口50は、遊技球が入球可能な状態となる。第2大入賞口50を開放した後に小当り遊技処理が実行されると、S402で第2大入賞口50が開放中であると判定し、次に、第2大入賞口50の閉鎖タイミングが到来したか否かを判定する(S408)。S408の処理は、本実施例では、第2大入賞口50が開放を開始してからの経過時間が所定時間(本実施例では1.5秒)に達したか否かを判定することにより行われる。第2大入賞口50の閉鎖タイミングが到来していないと判定すると、第2大入賞口50の開放を維持したまま小当り遊技処理を一旦終了し、第2大入賞口50の閉鎖タイミングが到来したと判定すると、第2大入賞口50が閉鎖されるよう第2大入賞口ソレノイド50bを駆動制御し(S410)、開放終了フラグをオンとして(S412)、小当り遊技処理を終了する。開放終了フラグをオンとした後、小当り遊技処理が実行されると、S402で第2大入賞口50が閉鎖中であると判定され、S404で第2大入賞口50の開放タイミングでないと判定され、S414で開放終了フラグがオンであると判定されるため、小当り遊技終了時処理を実行して(S416)、小当り遊技処理を終了する。
【0089】
小当り遊技終了時処理は、
図27のフローチャートに従って実行される。
図27の小当り遊技終了時処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、残球カウンタが値0であるか否かを判定し(S420)、残球カウンタが値0でないと判定すると、小当り遊技終了時処理を一旦終了する。ここで、残球カウンタは、第2大入賞口50に遊技球が入球される毎に値1ずつインクリメントされ、第2大入賞口50から遊技球が排出される毎に値1ずつデクリメントされる。したがって、S420の処理は、第2大入賞口50に入球した遊技球の全てが排出されるのを待つ処理となる。残球カウンタによる第2大入賞口50に対する遊技球の入排球の監視は、S70の第2大入賞口入排球監視処理を実行することにより行われる。以下、小当り遊技終了時処理の説明を中断し、第2大入賞口入排球監視処理について説明する。
【0090】
[第2大入賞口入排球監視処理]
S70の第2大入賞口入排球監視処理は、
図28のフローチャートに従って実行される。
図28の第2大入賞口入排球監視処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、第2大入賞口50に対する遊技球の入排球の検知が有効となる検知有効期間内であるか否かを判定する(S450)。ここで、検知有効期間は、第2大入賞口50の開放が開始されたときに開始し、第2大入賞口50が閉鎖された後、所定時間(例えば0.5秒)が経過したときに終了するものとした。検知有効期間内でないと判定すると、そのまま第2大入賞口入排球監視処理を終了する。なお、検知有効期間内でないときに、第2大入賞口入球スイッチ50aや特定領域通過スイッチ52a,非特定領域通過スイッチ54aが遊技球を検知すると、エラー信号をホールコンピュータ115に出力したり、所定のエラー発生画面を演出表示装置34に表示したりするものとしてもよい。S450で検知有効期間内であると判定すると、第2大入賞口入球スイッチ50aからの検知信号に基づいて第2大入賞口50への遊技球の入球が検知されたか否かを判定し(S452)、第2大入賞口50への遊技球の入球が検知されたと判定すると、残球カウンタを値1だけインクリメントし(S454)、第2大入賞口50への遊技球の入球が検知されていないと判定すると、S454の処理をスキップする。続いて、特定領域通過スイッチ52aからの検知信号に基づいて特定領域52の遊技球の通過(第2大入賞口50からの遊技球の排出)が検知されたか否かを判定し(S456)、特定領域52の遊技球の通過が検知されたと判定すると、特定領域通過フラグをオンとすると共に(S458)、残球カウンタを値1だけデクリメントし(S460)、特定領域52の遊技球の通過が検知されていないと判定すると、S458,S460の処理をスキップする。そして、非特定領域通過スイッチ54aからの検知信号に基づいて非特定領域54の遊技球の通過(第2大入賞口50からの遊技球の排出)が検知されたか否かを判定し(S462)、非特定領域54の遊技球の通過が検知されたと判定すると、残球カウンタを値1だけデクリメントし(S464)、非特定領域54の遊技球の通過が検知されていないと判定すると、S464の処理をスキップして、第2大入賞口入排球監視処理を終了する。
【0091】
小当り遊技終了時処理に戻って、S420で残球カウンタが値0であると判定、即ち、第2大入賞口50が閉鎖し且つ第2大入賞口50に入球した遊技球が全て排出されたと判定すると、小当り遊技を終了させるために、小当り遊技フラグをオフとすると共に(S422)、小当り遊技終了コマンドをサブ制御基板90に送信し(S424)、開放終了フラグをオフとする(S426)。次に、特定領域通過フラグがオンであるか否かを判定する(S428)。前述したように、特定領域通過フラグは、第2大入賞口入排球監視処理にて特定領域通過スイッチ52aにより特定領域52の遊技球の通過が検知されるとオンとされる。特定領域通過フラグがオンであると判定すると、小当り遊技を経由して大当り遊技を発生させるために、大当り遊技フラグをオンとする(S430)。そして、大当り遊技開始コマンドをサブ制御基板90に送信して(S432)、特定領域通過フラグをオフとする(S434)。また、大当り遊技中には変動時間短縮機能や開放延長機能を停止させるために、変動短縮フラグがオンのときには変動短縮フラグをオフとすると共に開放延長フラグをオフとして(S436〜S440)、小当り遊技処理を終了する。一方、特定領域通過フラグがオンでないと判定すると、S430〜S440の処理をスキップし、大当り遊技を発生させることなく、小当り遊技終了時処理を終了する。
【0092】
[大当り遊技処理]
S80の大当り遊技処理は、
図29に示すフローチャートに従って実行される。
図29の大当り遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、大当り遊技フラグがオンであるか否か、即ち大当り遊技中であるか否かを判定する(S500)。大当り遊技フラグがオフであると判定すると、そのまま大当り遊技処理を終了する。一方、大当り遊技フラグがオンであると判定すると、第1大入賞口44が開放中であるか否かを判定し(S502)、第1大入賞口44が閉鎖中である(開放中でない)と判定すると、第1大入賞口44の開放タイミングが到来したか否かを判定する(S504)。この判定は、規定の閉鎖時間(本実施例では、2秒)が経過したか否かを判定することにより行われる。第1大入賞口44の開放タイミングが到来していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了する。第1大入賞口44の開放タイミングが到来したと判定すると、第1大入賞口44が開放されるよう第1大入賞口ソレノイド44bを駆動制御して(S506)、大当り遊技処理を一旦終了する。これにより、第1大入賞口44は、遊技球が入球可能な状態となる。
【0093】
第1大入賞口44を開放した後に大当り遊技処理が実行されると、S502で第1大入賞口44が開放中であると判定し、次に、第1大入賞口44の閉鎖タイミングが到来したか否かを判定する(S508)。この処理は、第1大入賞口44が開放してから規定の開放時間(本実施例では、25秒)が経過したか、第1大入賞口44に入球した遊技球の数が規定数(本実施例では、9個)に達したかのいずれかの成立を判定することにより行われる。第1大入賞口44の閉鎖タイミングが到来していないと判定すると、第1大入賞口44の開放を維持したまま大当り遊技処理を一旦終了する。一方、第1大入賞口44の閉鎖タイミングが到来したと判定すると、第1大入賞口44が閉鎖されるよう第1大入賞口ソレノイド44bを駆動制御し(S510)、大当り遊技の終了条件が成立したか否かを判定する(S512)。この判定は、第1大入賞口44が規定ラウンド数通りに開放されたか否かを判定することにより行われる。規定ラウンド数は、本実施例では、「特
図1大当りA」,「特
図1大当りB」または「特
図2大当りB」で大当り遊技が実行された場合と、「特
図1小当りA」,「特
図1小当りB」または「特
図2小当りB」による小当り遊技を経由して大当り遊技が実行された場合に、4ラウンドとなり、「特
図2大当りA」で大当りが実行された場合と、「特
図2小当りA」による小当り遊技を経由して大当り遊技が実行された場合に、15ラウンドとなる。S512で大当り遊技の終了条件が成立していないと判定すると、大当り遊技状態を維持したまま大当り遊技処理を一旦終了する。一方、大当り遊技の終了条件が成立したと判定すると、大当り遊技状態を終了させるために、大当り遊技終了時処理を実行して(S514)、大当り遊技処理を終了する。
【0094】
S514の大当り遊技終了時処理は、
図30のフローチャートに従って実行される。
図30の大当り遊技終了時処理では、まず、大当り遊技フラグをオフとし(S520)、今回の大当り発生の契機となった当りの種類が「特
図1大当りA」,「特
図2大当りA」,「特
図1小当りA」または「特
図2小当りA」の何れかであるかを判定する(S522)。当りの種類が「特
図1大当りA」,「特
図2大当りA」,「特
図1小当りA」および「特
図2小当りA」の何れかであると判定すると、電サポあり状態を発生させるために、変動短縮カウンタを100回に設定すると共に(S524)、変動短縮フラグと開放延長フラグとをオンとし(S526,S528)、大当り遊技終了コマンドをサブ制御基板90に送信して(S530)、大当り遊技終了時処理を終了する。大当り遊技終了コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面などの表示を電サポあり状態用に設定する処理等を行う。また、S522で当りの種類が「特
図1大当りA」、「特
図2大当りA」,「特
図1小当りA」および「特
図2小当りA」の何れでもないと判定、即ち「特
図1大当りB」、「特
図2大当りB」,「特
図1小当りB」および「特
図2小当りB」の何れかであると判定すると、S524〜S528の処理をスキップし、電サポあり状態を発生させることなく、大当り遊技終了コマンドをサブ制御基板90に送信して(S530)、大当り遊技終了時処理を終了する。大当り遊技終了コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面などの表示を電サポなし状態用に設定する処理等を行う。なお、大当り遊技終了コマンドには、変動短縮フラグや開放延長フラグの設定状況が含まれる。
【0095】
[第2始動口開放報知処理]
次に、サブ制御基板90により実行される第2始動口開放報知処理について説明する。第2始動口開放報知処理は、
図31のフローチャートに従って実行される。
図31の第2始動口開放報知処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、普図当り遊技中であるか否かを判定する(S600)。この処理は、
図13の普通図柄遊技処理のS132で主制御基板70により送信される普図当り遊技開始コマンドを受信してから
図17の普通図柄当り遊技処理のS190で主制御基板70により送信される普図当り遊技終了コマンドを受信するまでの間を、普図当り遊技中であると判定することにより行うことができる。普図当り遊技中でないと判定すると、第2始動口開放報知処理を終了する。一方、普図当り遊技中であると判定すると、普図当り遊技に係る当りの種類が「普図当りB」および「普図当りC」の何れかであるか否かを判定する(S602)。この処理は、受信した普図当り遊技開始コマンドに含まれる当りの種類を調べることにより行うことができる。前述したように、「普図当りB」と「普図当りC」は電サポなし状態中に発生し得る当りであり、「普図当りB」または「普図当りC」の当選を契機に普図当り遊技が発生すると、長開放パターンで第2始動口38(普通電動役物)が複数回開放される。当りの種類が「普図当りB」および「普図当りC」でない、即ち「普図当りA」であると判定すると、第2始動口開放報知処理を終了する。一方、当りの種類が「普図当りB」および「普図当りC」の何れかであると判定すると、第2始動口38の各回の開放タイミングが到来したか否かを判定する(S604)。この処理では、例えば、第2始動口38の1回目の開放タイミングは普図当り遊技開始コマンドを受信したタイミングとすることができ、2回目以降の開放タイミングは
図17の普通図柄当り遊技処理のS194で主制御基板70のCPU70aが待機時間が経過したと判定した後、図示しない第2始動口開放開始コマンドをサブ制御基板90に送信することにより、このコマンドを受信したタイミングとすることができる。第2始動口38の開放タイミングが到来していないと判定すると、そのまま第2始動口開放報知処理を終了し、第2始動口38の開放タイミングが到来したと判定すると、第2始動口開放報知演出(開放タイミング報知演出)を実行して(S606)、第2始動口開放報知処理を終了する。「普図当りB」または「普図当りC」の当選に基づき第2始動口38が複数回開放される場合、複数回の開放のうち2回目以降の開放は、先に開放した第2始動口38への入球に基づき行われる小当り遊技の終了後に行われる。このため、先の開放から次の開放が行われるまでの待機時間が長く、当該パチンコ機10の遊技経験の浅い遊技者にとっては、第2始動口38の開放タイミングに合わせて第2始動口38に遊技球を入球させることが困難な場合がある。本実施例では、第2始動口38が複数回開放される場合、各回の開放タイミングを遊技者に報知することで、第2始動口38に遊技球が確実に入球されるようにしているのである。なお、第2始動口開放報知演出は、第2始動口38が開放を開始するタイミングよりも所定時間前から行うようにしてもよい。この場合、第2始動口38の開放を所定時間さらに遅らせるものとしてもよい。また、第2始動口38(普通電動役物)が複数回開放される場合において、先に開放した第2始動口38への遊技球入球に基づき第2特別図柄が小当り図柄で停止表示され小当り遊技にて遊技球が特定領域52を通過した場合、大当り遊技中に残りの第2始動口38の開放が行われる。この場合、この大当り遊技中にも第2始動口開放報知演出(開放タイミング報知演出)が行われる。なお、大当り遊技中(小当り遊技にて遊技球が特定領域52を通過した場合)に第2始動口開放報知演出を実行する場合と、非大当り遊技中(小当り遊技にて遊技球が特定領域52を通過しなかった場合)に第2始動口開放報知演出を実行する場合とで演出の演出態様を異ならせてもよい。また、大当り遊技中(小当り遊技にて遊技球が特定領域52を通過した場合)に第2始動口38を開放する場合、第2特別図柄の保留の有無によって第2始動口開放演出の演出態様を異ならせるものとしてもよいし、第2特別図柄の保留が存在する場合には、第2始動口開放報知演出を実行しないものとしてもよい。
【0096】
図32は、第2始動口開放報知演出の一例を示す説明図である。図示するように、第2始動口開放報知演出は、第2始動口38を狙った遊技球の発射を遊技者に促す演出画面(例えば、遊技盤面における第2始動口38の位置を示す画像や「球を入れろ!」のメッセージ等)が演出表示装置34に表示されるように、演出コマンドを演出表示制御基板91に送信することにより行うことができる。
【0097】
以上説明した実施例のパチンコ機10は、普通図柄作動ゲート32,33の遊技球の通過に基づき変動表示される普通図柄が普図当り図柄Bまたは普図当り図柄Cで停止表示されると、第2始動口38を複数回開放させる。第2始動口38の複数回の開放のうち2回目以降の開放は、先に開放した第2始動口38への入球に基づき行われる当り判定で小当りが当選した場合にその小当りに係る小当り遊技の終了後に行う。第2始動口38への遊技球の入球に基づき行われる当り判定は殆どが小当りとなるから、第2始動口38の2回目以降の開放を小当り遊技の終了後とすることで、第2始動口38が開放する毎に小当り遊技を発生させることができ、大当り発展へのチャンスを複数回得ることが可能となる。このように、1回の普通図柄の当選(「普図当りB」または「普図当りC」での当選)に対して小当り遊技を経由した大当り遊技を狙える機会(チャンス)を複数回得ることができるといった新たな遊技性を実現することができ、遊技興趣を向上させることができる。しかも、普通図柄の当り図柄の種類(「普図当りB」,「普図当りC」)によって、第2始動口38の開放回数を異ならせたから、普図当り遊技の実行パターンにバリエーションをもたせて、遊技興趣をさらに向上させることができる。また、第2始動口38の各回の開放タイミングを遊技者に報知する報知演出も実行するから、先の開放から次の開放が行われるまでの待機時間が長い場合であっても、第2始動口38により確実に遊技球を入球させることができ、小当り遊技(大当り遊技)の取りこぼしを防止することができる。また、実施例のパチンコ機10は、第2特別図柄の変動表示を保留するから、第2始動口38が複数回開放する場合に、先の開放により第2始動口38に遊技球が入球したことに基づいて小当り遊技が発生し、小当り遊技にて遊技球が特定領域52を通過して大当りに発展すると、大当り遊技中に開放される第2始動口38に遊技球を入球させれば、大当り遊技終了後に、第2特別図柄を変動表示させることができ、小当り遊技を経由した大当り遊技を連続して発生(大当りの連荘を発生)させる機会(チャンス)を得ることができる。また、特別図柄(主に第1特別図柄)の変動表示中に、第2始動口38に遊技球が入球しても、当該特別図柄の変動表示が終了した後に、第2始動口38への遊技球の入球に基づく第2特別図柄の変動表示を開始させることができるため、第2特別図柄の変動表示の機会を増やすことができる。
【0098】
実施例のパチンコ機10では、第2始動口38の2回目以降の開放を、第2特別図柄の変動時間と小当り遊技の実行時間との和に基づいて算出される待機時間が経過するのを待って行うものとしたが、これに限定されるものではなく、小当り遊技の終了の有無を直接的に判断し、小当り遊技が終了したと判断されたときに行うものとしてもよい。この場合、
図17の普通図柄当り遊技処理に代えて
図33の変形例の普通図柄当り遊技処理を実行し、
図27の小当り遊技終了時処理に代えて
図34の変形例の小当り遊技終了時処理を実行するものとすればよい。以下、
図33の普通図柄当り遊技処理と
図34の小当り遊技終了時処理とを実行する。なお、
図33の普通図柄当り遊技処理および
図34の小当り遊技終了時処理の各ステップのうち
図17および
図27と同一のステップについては同一の符号を付して、その説明は重複するから省略する。
【0099】
図33の普通図柄当り遊技処理では、S178で第2始動口38の開放回数が2回目以降と判定し、S191で待機中であると判定するかS193で待機フラグをオンとした後は、開放許可フラグがオンであるか否かを判定する(S196)。開放許可フラグがオンでなくオフであると判定すると、2回目以降の第2始動口38の開放を待機したまま普通図柄当り遊技処理を終了し、開放許可フラグがオンであると判定すると、開放許可フラグをオフとすると共に(S197)、待機フラグをオフとして(S195)、2回目以降の第2始動口38の開放を行う(S182,S183)。
【0100】
図34の小当り遊技終了時処理では、S442〜S446で小当り遊技フラグをオフとする等して小当り遊技を終了させた後、待機フラグがオンであるか否かを判定し(S462)、待機フラグがオンであると判定すると、開放許可フラグをオンとし(S464)、待機フラグがオンでなくオフであると判定すると、S464の処理をスキップする。
【0101】
これにより、第2始動口38は、2回目以降の開放を待機している状態で小当り遊技が終了すると、開放許可フラグによって待機状態が解除されて、開放が再開されることとなる。なお、変形例のパチンコ機では、先に開放した第2始動口38への遊技球の入球に基づいて行われた小当り遊技の終了後に、開放許可フラグをオンとしたが、その小当り遊技にて遊技球が特定領域52を通過して大当り遊技が実行された場合、第2始動口38の開放の残り回数が1回以上あれば、残り回数が0回となるまで開放許可フラグを再度オンとして、大当り遊技中に第2始動口38の残りの開放を行わせるものとしてもよい。
【0102】
実施例のパチンコ機10では、電サポあり状態中の第2始動口38の開放パターンとして、第2始動口38を1回だけ開放する単開放パターン(単作動態様)のみを設けるものとしたが、これに限定されるものではなく、第2始動口38を複数回開放する複数開放パターン(複数作動態様)も設けるものとしてもよい。この場合、電サポあり状態中において、単開放パターンの出現確率を複数開放パターンの出現確率よりも高くしてもよい。
【0103】
実施例のパチンコ機10では、第2始動口38を複数回開放させる場合、複数回の開放の全てを長開放パターン(長時間開放,第2始動口38への遊技球の入球が可能なパターン)で開放させるものとしたが、これに限定されるものではなく、複数回の開放の一部を短開放パターン(短時間開放,第2始動口38への遊技球の入球が困難なパターン)で開放させるものとしてもよい。
【0104】
実施例のパチンコ機10では、電サポなし状態中に普通図柄が当り図柄で停止表示した場合には第2始動口38を複数回開放可能とし、電サポあり状態中に普通図柄が当り図柄で停止表示した場合には第2始動口38を複数回開放しないようにしたが、これに限定されるものではなく、電サポあり状態中でも第2始動口38を複数回開放可能としてもよい。この場合、電サポあり状態中に第2始動口38が複数回開放する可能性は、1回開放する可能性よりも低くしてもよい。
【0105】
実施例のパチンコ機10では、特別図柄(第1特別図柄)の変動表示中や大当り遊技中等に遊技球が第2始動口38に入球した場合、第2始動口38への遊技球の入球に基づく第2特別図柄の変動表示を保留するものとしたが、これに限定されるものではなく、特別図柄の変動表示中や大当り遊技中等に、遊技球が第2始動口38に入球しても、第2特別図柄の変動表示を保留しないようにしてもよい。この場合、第2始動口38に遊技球が入球しても、その入球は無効とされ、一定の賞球が得られるのみとなる。
【0106】
また、実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を「貸球」や「賞球」として利用し、遊技盤に設けられた各種入賞口(第1始動口、第2始動口、大入賞口等)への遊技球の入球に応じて所定数の賞球を払い出すことによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与する遊技機(パチンコ機)に本発明を適用した例を説明したが、「賞球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。例えば、各種入賞口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを主制御部あるいは払出制御部のRAM(遊技価値管理制御部)に記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプの遊技機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上記実施例と同様の効果を得ることができる。もちろん、遊技価値管理制御部が管理する遊技価値として、遊技の結果得られた遊技価値と、現金等を投入することで得られた遊技価値とを別に管理(別途に表示)してもよいし、一緒に管理(加減算して表示)してもよい(別表示と加減算表示の両方をしてもよい)。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプの遊技機としては、遊技機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入賞口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成された遊技機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
【0107】
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、第2始動口38が「始動口」に相当し、翼片部38cが「可動部材」に相当し、
図17の普図当り遊技処理を実行する主制御基板70のCPU70aが「入球制御手段」に相当し、特別図柄(第2特別図柄)が「識別情報」に相当し、
図19の特別図柄遊技処理のS230の処理(
図21の特別図柄変動表示関連処理)を実行する主制御基板70のCPU70aと図柄表示基板40aと特別図柄表示装置42(第2特別図柄表示部42b)とpが「識別情報表示手段」に相当し、
図26の小当り遊技処理を実行する主制御基板70のCPU70aが「入球遊技実行手段」に相当し、第2大入賞口50が「可変入球口」に相当し、小当り遊技が「入球遊技」に相当し、
図29の大当り遊技処理を実行する主制御基板70のCPU70aが「特定遊技実行手段」に相当し、大当り遊技が「特定遊技」に相当する。また、
図30の大当り遊技終了時処理のS522〜S528の処理を実行する主制御基板70のCPU70aが「遊技状態制御手段」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行われるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
【0108】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。