【文献】
Vodafone,Roaming forwarding for CSFB: Avoid customer charging in old MSC,SA WG2 Meeting #88 S2-115298,米国,3GPP,2011年11月18日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_88_San_Francisco/Docs/S2-115298.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
リンキングエリア更新LAUにより前記UEが第2のMSCにアクセスされた場合、前記第2のMSCが、前記第1のCSFB指示に従って、前記UEの前記回線サービスが終了したときに、前記UEに対応する前記第2のCSFB指示を前記UEに対応する前記RNC/BSCに送信するために、前記第1のCSFB指示を前記第2のMSCに前記第1のMSCによって送信し、その結果、前記RNC/BSCが前記UEに前記LTEネットワークに戻ることを通知するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記第1のCSFB指示が、前記MMEと前記第1のMSCとの間のサービス要求メッセージで搬送されるか、カスタマイズされたCSFB通知メッセージで搬送される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
前記第1のCSFB指示が、MMEと前記第1のMSCとの間のサービス要求メッセージで搬送されるか、カスタマイズされたCSFB通知メッセージで搬送される、請求項7に記載の方法。
ユーザ機器UEが回線サービスフォールバックCSFBを開始した後に、モビリティ管理エンティティMMEによって送信された、前記UEに対応する第1のCSFB指示を受信するように構成された受信ユニット(71)であって、前記第1のCSFB指示が、前記UEの回線サービスが終了した後に前記UEがロングタームエボリューションLTEネットワークに戻る必要があることを特定するために使用される、受信ユニットと、
前記受信ユニットによって受信された前記第1のCSFB指示に従って、前記UEの前記回線サービスが終了したときに、前記UEに対応する第2のCSFB指示を前記UEに対応する無線ネットワークコントローラRNC/基地局コントローラBSCに送信するように構成された第1の送信ユニット(72)であって、前記第2のCSFB指示が、前記RNC/BSCが前記UEに前記LTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用される、第1の送信ユニットと
を備えることを特徴とする、移動交換局MSC。
リンキングエリア更新LAUにより前記UEが別のMSCにアクセスされた場合、前記別のMSCが、前記第1のCSFB指示に従って、前記UEの前記回線サービスが終了したときに、前記UEに対応する前記第2のCSFB指示を前記UEに対応する前記RNC/BSCに送信するために、前記第1のCSFB指示を前記別のMSCに送信し、その結果、前記RNC/BSCが前記UEに前記LTEネットワークに戻ることを通知するように構成された第2の送信ユニット(73)
をさらに備える、請求項9に記載のMSC。
前記受信ユニット(71)によって受信された前記第1のCSFB指示が、前記MMEと前記MSCとの間のサービス要求メッセージで搬送されるか、カスタマイズされたCSFB通知メッセージで搬送される、請求項9から11のいずれか一項に記載のMSC。
リンキングエリア更新LAUによりユーザ機器UEが移動交換局MSCにアクセスされたときに、別のMSCによって送信された、前記UEに対応する第1のCSFB指示を受信するように構成された取得ユニット(81)であって、前記第1のCSFB指示が、モビリティ管理エンティティMMEから前記別のMSCに送信され、前記UEの回線サービスが終了した後に前記UEがロングタームエボリューションLTEネットワークに戻る必要があることを特定するために使用される、取得ユニットと、
前記取得ユニットによって受信された前記第1のCSFB指示に従って、前記UEの前記回線サービスが終了したときに、前記UEに対応する第2のCSFB指示を前記UEに対応する無線ネットワークコントローラRNC/基地局コントローラBSCに送信するように構成された送信ユニット(82)であって、前記第2のCSFB指示が、前記RNC/BSCが前記UEに前記LTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用される、送信ユニットと
を備えることを特徴とする、MSC。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、ロングタームエボリューションネットワークに戻るための方法、MSCおよびシステムを提供し、この方法、MSCおよびシステムは、LTEネットワークに戻る必要がないUEが誤ってLTEネットワークに戻るのを防ぐことができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するために、本発明の実施形態は以下の技術的解決策を採用する。
【0006】
一態様では、
第1の移動交換局(MSC)によって、ユーザ機器(UE)が回線サービスフォールバック(CSFB)を開始した後に、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)によって送信された、UEに対応する第1のCSFB指示を受信するステップであって、第1のCSFB指示が、UEの回線サービスが終了した後にUEがロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る必要があることを特定するために使用される、ステップと、
第1のCSFB指示に従って、UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応する無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller、RNC)/基地局コントローラ(Base Station Controller、BSC)に送信するステップであって、第2のCSFB指示が、RNC/BSCがUEにLTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用される、ステップと
を含む、ロングタームエボリューションネットワークに戻るための方法が提供される。
【0007】
別の態様では、
リンキングエリア更新(LAU)によりユーザ機器(UE)が第2の移動交換局(MSC)にアクセスされたときに、第1のMSCによって送信された、UEに対応する第1のCSFB指示を受信するステップであって、第1のCSFB指示が、モビリティ管理エンティティ(MME)から第1のMSCに送信され、UEの回線サービスが終了した後にUEがロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る必要があることを特定するために使用される、ステップと、
第1のCSFB指示に従って、UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)に送信するステップであって、第2のCSFB指示が、RNC/BSCがUEにLTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用される、ステップと
を含む、ロングタームエボリューションネットワークに戻るための方法が提供される。
【0008】
別の態様では、
ユーザ機器(UE)によって回線サービスフォールバック(CSFB)を開始するための要求メッセージを受信するステップと、
UEに対応する第1のCSFB指示を第1の移動交換局(MSC)に送信するステップであって、第1のCSFB指示が、UEの回線サービスが終了した後にUEがロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る必要があることを特定するために使用され、その結果、リンキングエリア更新(LAU)によりUEによってアクセスされた第1のMSCまたは第2のMSCが、受信された第1のCSFB指示に従って、UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)に送信し、第2のCSFB指示が、RNC/BSCがUEにLTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用され、第2のMSCが、第1のMSCによって送信された第1のCSFB指示を受信する、ステップと
を含む、ロングタームエボリューションネットワークに戻るための方法が提供される。
【0009】
別の態様では、
ユーザ機器(UE)の回線サービスが終了したときに、UEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)によって送信された、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻るという通知を受信するステップであって、LTEネットワークに戻るという通知が、LTEネットワークに戻るという通知を含み、RNC/BSCが、モビリティ管理エンティティ(MME)によって受信された第1のCSFB指示に従って第1の移動交換局(MSC)によって送信された、UEに対応する第2のCSFB指示を受信した後に、LTEネットワークに戻るという通知がRNC/BSCからUEに送信される、ステップと、
LTEネットワークに戻るステップと
を含む、ロングタームエボリューションネットワークに戻るための方法が提供される。
【0010】
別の態様では、
ユーザ機器(UE)が回線サービスフォールバック(CSFB)を開始した後に、モビリティ管理エンティティ(MME)によって送信された、UEに対応する第1のCSFB指示を受信するように構成された受信ユニットであって、第1のCSFB指示が、UEの回線サービスが終了した後にUEがロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る必要があることを特定するために使用される、受信ユニットと、
受信ユニットによって受信された第1のCSFB指示に従って、UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)に送信するように構成された第1の送信ユニットであって、第2のCSFB指示が、RNC/BSCがUEにLTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用される、第1の送信ユニットと
を含む移動交換局(MSC)が提供される。
【0011】
別の態様では、
リンキングエリア更新(LAU)によりユーザ機器(UE)がMSCにアクセスされたときに、別のMSCによって送信された、UEに対応する第1のCSFB指示を受信するように構成された取得ユニットであって、第1のCSFB指示が、モビリティ管理エンティティ(MME)から別のMSCに送信され、UEの回線サービスが終了した後にUEがロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る必要があることを特定するために使用される、取得ユニットと、
取得ユニットによって受信された第1のCSFB指示に従って、UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)に送信するように構成された送信ユニットであって、第2のCSFB指示が、RNC/BSCがUEにLTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用される、送信ユニットと
を含む移動交換局(MSC)が提供される。
【0012】
別の態様では、
ユーザ機器(UE)によって回線サービスフォールバック(CSFB)を開始するための要求メッセージを受信するように構成された受信ユニットと、
UEに対応する第1のCSFB指示を移動交換局(MSC)に送信するように構成された送信ユニットであって、第1のCSFB指示が、UEの回線サービスが終了した後にUEがロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る必要があることを特定するために使用され、その結果、リンキングエリア更新(LAU)によりUEによってアクセスされたMSCまたは別のMSCが、第1のCSFB指示に従って、UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)に送信し、第2のCSFB指示が、RNC/BSCがUEにLTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用され、別のMSCが、MSCによって送信された第1のCSFB指示を受信する、送信ユニットと
を含むモビリティ管理エンティティ(MME)が提供される。
【0013】
別の態様では、
UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)によって送信された、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻るという通知を受信するように構成された受信ユニットであって、LTEネットワークに戻るという通知が、LTEネットワークに戻るという通知を含み、RNC/BSCが、モビリティ管理エンティティ(MME)から受信された第1のCSFB指示に従って第1の移動交換局(MSC)によって送信された、UEに対応する第2のCSFB指示を受信した後に、LTEネットワークに戻るという通知がRNC/BSCからUEに送信される、受信ユニットと、
受信ユニットがRNC/BSCによって送信されたロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻るという通知を受信した後に、LTEネットワークに戻るように構成された実行ユニットと
を含むユーザ機器(UE)が提供される。
【0014】
別の態様では、第1のMSCと、MMEと、UEと、UEに対応するRNC/BSCとを含むロングタームエボリューションネットワークに戻るシステムが提供され、
第1のMSCが、ユーザ機器(UE)が回線サービスフォールバック(CSFB)を開始した後に、モビリティ管理エンティティ(MME)によって送信された、UEに対応する第1のCSFB指示を受信することであって、第1のCSFB指示が、UEの回線サービスが終了した後にUEがロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る必要があることを特定するために使用されること、および、第1のCSFB指示に従って、UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)に送信することであって、第2のCSFB指示が、RNC/BSCがUEにLTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用されることを行うように構成され、
MMEが、UEによって回線サービスフォールバック(CSFB)を開始するための要求メッセージを受信し、UEに対応する第1のCSFB指示を第1のMSCに送信するように構成され、
RNC/BSCが、第1のMSCによって送信された、UEに対応する第2のCSFB指示を受信し、UEにLTEネットワークに戻ることを通知するように構成され、
UEが、MMEに対してCSFB要求を開始し、UEの回線サービスが終了したときに、RNC/BSCによって送信された、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻るという通知を受信するように構成される。
【0015】
本発明の実施形態によって提供される、LTEネットワークに戻るための方法、MSCおよびシステムによれば、第1のMSCが、CSFBフローが実行される前に、MMEによって送信された第1のCSFB指示を受信し、その結果、第1のMSCが、UEの回線サービスが終了した後にUEがLTEネットワークに戻る必要があるかどうかを識別することができ、したがって、CSFBを有するUEのみが、LTEネットワークに戻ることを通知される。UEの回線サービスが終了した後にあらゆるUEがLTEネットワークに戻るように命令される既存の技術と比較すると、第1のMSCは、回線サービスがCSFBによって引き起こされたUEを識別し、それによって、LTEネットワークに戻る必要がないUEが誤ってLTEネットワークに戻るのを防ぐことができる。
【0016】
本発明の実施形態におけるまたは従来技術における技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態または従来技術の説明において必要とされる添付の図面についての簡単な紹介を以下で行う。以下の説明における添付の図面は本発明の実施形態のいくつかにすぎず、本発明の実施形態のいくつかに基づいて、いかなる創造的な努力もなしに他の図面が当業者によって得られ得ることは明らかである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態における技術的解決策は、本発明の実施形態における添付の図面と併せて、以下で明確かつ完全に説明される。説明される実施形態は、本発明の実施形態の全部ではなく、一部にすぎないことは明白である。いかなる創造的な努力もなしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる他の実施形態のすべては、本発明の保護範囲に入る。
【0019】
大半のUEの場合、実装の複雑性およびコストの問題により、LTE信号および2G/3G信号を同時に送受信することができない。たとえば、UEがLTEネットワークにおいてデータサービスを実施するか、アイドル状態であるとき、UEが回線サービス(音声呼、補助サービス、位置特定サービスなどを含む)を開始または受信することを望む場合、回線サービスフォールバック(Circuit Service Fall Back、CSFB)フローを実行する必要があり、UEのワイヤレスモジュールがLTEから2G/3Gにフォールバックし、その結果、UEは2G/3Gネットワークにおける回線サービスを完了する。回線サービスが終了した後(回線サービスの終了はUEの2G/3Gワイヤレス接続を解除することに相当する)、端末は、LTEにおいてデータサービスを実施し続けるために、LTEネットワークに戻る必要がある。
【0020】
現在のところ、MSCはそれぞれのUEの回線サービスがCSFBによって引き起こされるかどうかを正確に習得することができないので、MSCはすべてのUEをLTEにリダイレクトしており、それによって、LTEネットワークに戻る必要がないUEが誤ってLTEネットワークに戻るという問題を引き起こしている。
【0021】
上述の技術的問題を解決するために、本発明は以下の技術的解決策を提供する。
【0022】
本発明の一実施形態は、LTEネットワークに戻るための方法を提供する。
図1に示すように、本方法は以下のステップを含む。
【0023】
101、ユーザ機器(UE)が回線サービスフォールバック(CSFB)を開始した後に、第1の移動交換局(MSC)が、モビリティ管理エンティティ(MME)によって送信された、UEに対応する第1のCSFB指示を受信し、第1のCSFB指示は、UEの回線サービスが終了した後にUEがロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る必要があることを特定するために使用される。
【0024】
第1のCSFB指示は第1のCSFB通知メッセージで搬送され得、第1のCSFB通知メッセージは第1のCSFB指示およびUE(すなわち、CSFBを開始するUE)に対応するUE識別を搬送する。MMEは第1のCSFB指示を第1のMSCに送信し、第1のCSFB指示は、UEによって実施されるべき回線サービスがCSFBによって引き起こされることを第1のMSCに通知するために使用され、回線サービスが終了した後にLTEネットワークに戻ることをUEに通知することができる。
【0025】
第1のCSFB通知メッセージは、具体的には、たとえば、SGsサービス要求(SGs-service request)メッセージなどの、MMEと第1のMSCとの間のサービス要求メッセージとすることができ、SGsはMMEとMSCとの間での共同登録(co-registration)のためのインターフェースであり、SGsサービス要求メッセージはSGsインターフェースを介して送信されるサービス要求メッセージである。または、第1のCSFB通知メッセージは、たとえば、ネットワークプロトコルを拡張することによって得られる、カスタマイズされたCSFB通知メッセージとすることができる。
【0026】
102、UEの回線サービスが終了したときに、第1のCSFB指示に従って、UEに対応する第2のCSFB指示がUEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)に送信され、第2のCSFB指示は、RNC/BSCがUEにLTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用される。
【0027】
回線サービスの終了は、UEの2G/3Gワイヤレス接続の解除を意味する。第1のMSCが回線サービスをUEに提供する場合、回線サービスが終了した後、第1のMSCはUEに対応するRNC/BSCをトリガして、UEにLTEネットワークに戻ることを通知することをRNC/BSCに通知することができる。CSFBが開始された後にUEが第2のMSCにアクセスされる場合、第1のMSCは回線サービスをUEに提供することができず、回線サービスは第2のMSCによってUEに提供される。たとえば、リンキングエリア更新(Linking Area Updating、LAU)シナリオでは、UEは移動して第2のMSCに接続され、次いで、第1のMSCは、CSFB指示を、サービスをUEに提供する第2のMSCに送信することができ、第2のMSCは、回線サービスが終了した後に、UEに対応するRNC/BSCに通知し、その結果、RNC/BSCはUEにLTEネットワークに戻ることを通知する。
【0028】
本発明の実施形態によって提供される、LTEネットワークに戻るための方法によれば、第1のMSCは、CSFBフローが実行される前に、MMEによって送信された第1のCSFB指示を受信し、その結果、第1のMSCは、UEの回線サービスがCSFBによって引き起こされるかどうかを識別することができ、したがって、CSFBを有するUEのみが、LTEネットワークに戻ることを通知される。UEの回線サービスが終了した後にあらゆるUEがLTEネットワークに戻るように命令される既存の技術と比較すると、第1のMSCは、回線サービスがCSFBによって引き起こされたUEを識別し、それによって、LTEネットワークに戻る必要がないUEが誤ってLTEネットワークに戻るのを防ぐことができる。
【0029】
本発明の別の実施形態は、LTEネットワークに戻るための方法を提供する。
図2に示すように、本方法は以下のステップを含む。
【0030】
201、リンキングエリア更新(LAU)によりユーザ機器(UE)が第2の移動交換局(MSC)にアクセスされたときに、第1のMSCによって送信された、UEに対応する第1のCSFB指示が受信され、第1のCSFB指示は、モビリティ管理エンティティ(MME)から第1のMSCに送信され、UEの回線サービスが終了した後にUEがロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る必要があることを特定するために使用される。
【0031】
LAUによりUEが第2のMSCにアクセスされる場合、第2のMSCは回線サービスをUEに提供することができる。UEの回線サービスがCSFBによって引き起こされるかどうかを習得するために、第2のMSCは第1のMSCから第1のCSFB指示を取得することができる。第1のCSFB指示は、UEの回線サービスが終了した後にUEがLTEネットワークに戻る必要があることを特定するために使用される。
【0032】
202、UEの回線サービスが終了したときに、第1のCSFB指示に従って、UEに対応する第2のCSFB指示がUEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)に送信され、第2のCSFB指示は、RNC/BSCがUEにLTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用される。
【0033】
本発明の別の実施形態によって提供される、LTEネットワークに戻るための方法によれば、第1のMSCは、CSFBフローが実行される前に、MMEによって送信された第1のCSFB指示を受信するので、LAUがUEで生じた後に第2のMSCが回線サービスを提供するとき、第2のMSCは、第1のMSCによって送信された第1のCSFB指示を受信することができ、その結果、第2のMSCは、回線サービスがCSFBによって引き起こされたUEを識別することができ、したがって、LAUが生じたときに、LTEネットワークに戻る必要がないUEが誤ってLTEネットワークに戻るのを防ぐことができる。
【0034】
本発明の別の実施形態は、LTEネットワークに戻るための方法を提供する。
図3に示すように、本方法は以下のステップを含む。
【0035】
301、UEは、回線サービスフォールバック(CSFB)を開始するための要求メッセージをMMEに送信する。
【0036】
回線サービスフォールバック(CSFB)を開始するための要求メッセージは、拡張サービス要求(extended service request)メッセージとすることができる。
【0037】
302、MMEは第1のCSFB指示を第1のMSCに送信し、第1のCSFB指示は、UEの回線サービスが終了した後にUEがロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る必要があることを特定するために使用される。
【0038】
303、第1のMSCは、MMEによって送信された第1のCSFB指示を受信する。
【0039】
第1のCSFB指示は第1のCSFB通知メッセージで搬送され得、第1のCSFB通知メッセージで搬送されるUE識別および第1のCSFB指示が取得される。UE識別および第1のCSFB指示に従って、UE識別に対応するUEの回線サービスがCSFBによって引き起こされると判断され得る。
【0040】
さらに、UEの回線サービスがCSFBによって引き起こされるということは、もともとはLTEネットワーク内にあるUEが、回線サービスを実施するためにCSネットワークにCSFBするということを意味するものとする。回線サービスが実施される前にUEがCSネットワーク内にある場合、回線サービスはCSFBによって引き起こされず、MMEは第1のCSFB指示を第1のMSCに送信せず、回線サービスが終了した後にUEはLTEネットワークに戻る必要がない。
【0041】
304、後続のCSFBフローが実行され、その結果、UEは回線サービス(CS)ネットワークにおいて回線サービスを実施する。
【0042】
CSネットワークは、GSM(登録商標)、WCDMA(登録商標)、または回線サービスを提供することが可能な他のワイヤレス通信ネットワークとすることができる。回線サービスは、音声呼サービス、補足サービス、位置特定サービスなどを含むことができる。本発明の実施形態では、UEがCSネットワークにフォールバックした後に、UEが第1のMSCにアクセスし、第1のMSCが回線サービスをUEに提供する。UEがMMEにアクセスするときに、MMEによってUEのための第1のMSCが選択され得、MMEはUEに選択された第1のMSCの関連する識別情報を通知することに留意されたい。UEがCSFBフローを実施する必要があるとき、UEはデフォルトで第1のMSCにアクセスされ得る。
【0043】
305、UEの回線サービスが終了したとき、第1のMSCはUEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応するRNC/BSCに送信する。
【0044】
UEの回線サービスがCSFBによって引き起こされない場合、第1のMSCはUEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応するRNC/BSCに送信しない可能性があることが諒解され得る。
【0045】
UEに対応するアクセスネットワーク制御ノードは、基地局コントローラ(Base Station Controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller、RNC)などとすることができる。UEは端末オンフックコマンドを第1のMSCに送信することができ、または反対側の端部にあるMSCが端末オンフックコマンドを第1のMSCに送信し、または第1のMSCがUEの回線サービスが終了したと判断することを可能にするための他のコマンドが利用される。
【0046】
第2のCSFB指示は、第2のCSFB通知メッセージで搬送され得る。たとえば、第2のCSFB通知メッセージは、LTEネットワークに戻ることを必要とするUEに対応するUE識別、第2のCSFB指示、LTEネットワークに戻るという他の指示などを含むことができ、第2のCSFB通知メッセージは、UEにLTEネットワークに戻ることを通知することをRNC/BSCに通知し、UEがLTEネットワークに戻ることを可能にする後続のフローを実行するために使用される。第1のMSCがUEに対応するRNC/BSCと直接通信することができない場合、第2のCSFB指示は中間デバイスによって転送され得ることが諒解され得る。
【0047】
306、UEに対応するRNC/BSCは、UEにLTEネットワークに戻ることを通知する。
【0048】
RNC/BSCは、UEにLTEネットワークに戻ることを通知するために、LTEネットワークに戻るという通知をUEに送信する。
【0049】
307、UEはLTEネットワークに戻る。
【0050】
UEが、ステップ306を通じてRNC/BSCによって送信された、LTEネットワークに戻るという通知を受信した後、UEはLTEネットワークに戻るための後続のフローを実行する。UEがLTEネットワークに戻った後、UEはデータサービスを実施し続けることができる。
【0051】
本発明の実施形態によって提供される、LTEネットワークに戻るための方法によれば、第1のMSCが、CSFBフローが実行される前に、MMEによって送信された第1のCSFB指示を受信し、その結果、第1のMSCが、UEの回線サービスが終了した後にUEがLTEネットワークに戻る必要があるかどうかを識別することができ、したがって、CSFBを有するUEのみが、LTEネットワークに戻ることを通知される。UEの回線サービスが終了した後にあらゆるUEがLTEネットワークに戻るように命令される既存の技術と比較すると、第1のMSCは、回線サービスがCSFBによって引き起こされたUEを識別し、それによって、LTEネットワークに戻る必要がないUEが誤ってLTEネットワークに戻るのを防ぐことができる。
【0052】
本発明の実施形態の別の実装シナリオでは、UEのリンキングエリア(Linking Area、LA)が変更され、したがって、UEは第2のMSCに切り替える。MMEによってUEのために選択された第1のMSCによって、回線サービスをUEに提供する代わりに、回線サービスは第2のMSCによってUEに提供される。したがって、本発明の実施形態は、LTEネットワークに戻るための方法を提供する。
図4に示すように、本方法は以下のステップを含む。
【0053】
ステップ401〜403はステップ301〜303と類似しており、違いは、第1のMSCが回線サービスをUEに提供しないという点にある。後続のフローは以下のとおりである。
【0054】
404、LAUにより、UEが第2のMSCにアクセスする。
【0055】
LAUにより、UEが第2のMSCにアクセスされる。UEの回線サービスがCSFBによって引き起こされるかどうかを識別するために、第2のMSCは、第1のMSCから、UEに対応する第1のCSFB指示を取得することができる。
【0056】
405、第2のMSCは、CSFB識別メッセージ(send identification message)を第1のMSCに送信する。
【0057】
第1のMSCは、MMEによってUEのために選択されたCSアクセスポイントであるので、MMEは、CSFBフローが始まる前に、UEに第1のMSCの識別情報を通知することができる。結果として、第2のMSCがCSFB識別メッセージを第1のMSCに送信する前に、UEは、第1のMSCの識別情報を搬送するLAU要求メッセージを第2のMSCに送信することができ、その結果、第2のMSCは、第1のMSCの識別情報に従って第1のMSCを特定し、CSFB識別メッセージを第1のMSCに送信する。
【0058】
406、第1のMSCは、第2のMSCによって送信されたCSFB識別メッセージを受信する。
【0059】
具体的には、第2のMSCによってCSFB指示を取得するための方法は以下のとおりとすることができる。すなわち、第2のMSCがCSFB識別メッセージを第1のMSCに送信し、第1のMSCがステップ401で第1のCSFB指示を受信した場合、CSFB識別応答メッセージが第1のCSFB指示を搬送する。
【0060】
または、第2のMSCによってCSFB指示を取得するための方法は以下のとおりとすることができる。すなわち、CSFB識別メッセージが、第1のMSCがCSFB指示を提供すべきであることを示すための識別専用パラメータを搬送し、第1のMSCが構文解析を介して識別専用パラメータを得たときのみ、CSFB識別応答メッセージが第1のCSFB指示を搬送する。または、第2のMSCは、他の特定のメッセージを介して第1のCSFB指示を取得することができる。
【0061】
407、第1のMSCは、MMEによって送信された、UEに対応する第1のCSFB指示に従って、CSFB識別応答メッセージを送信する。
【0062】
第1のMSCがCSFB識別メッセージを受信したとき、第1のMSCは、MMEによって送信された第1のCSFB指示が受信されたかどうかを照会することができる。第1のMSCが、MMEによって送信された第1のCSFB指示を受信した場合、第1のCSFB指示はCSFB識別応答メッセージで搬送され、第2のMSCに送信される。第1のMSCが、MMEによって送信された第1のCSFB通知メッセージを受信しなかった場合、または、第1のCSFB通知メッセージが第1のCSFB指示を搬送しなかった場合、第1のMSCは、CSFB指示を搬送することなく、CSFB識別メッセージに応答することができる。
【0063】
または、第1のMSCが第2のMSCによって送信されたCSFB識別メッセージを受信した後、CSFB識別メッセージが識別専用パラメータを含む場合、第1のMSCはMMEによって送信された第1のCSFB通知メッセージが受信されたかどうかを照会し、CSFB識別メッセージの後続の応答動作を実施する。ここで、識別専用パラメータは、第1のMSCが第1のCSFB指示を提供すべきであることを示すために使用される。
【0064】
408、後続のCSFBフローが実行され、その結果、UEは回線サービス(CS)ネットワークにおいて回線サービスを実施する。
【0065】
本発明の実施形態では詳細に説明されていないが、CSFBフローにおいて、UEは何度もMME、MSCまたはRNC/BSCと対話することができることに留意されたい。
【0066】
409、UEの回線サービスが終了したとき、第2のMSCはUEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応するRNC/BSCに送信する。
【0067】
第2のCSFB指示は、UEがLTEネットワークに戻る必要があることをRNC/BSCに通知するために使用され、その結果、RNC/BSCはUEにLTEネットワークに戻ることを通知する。
【0068】
410、UEに対応するRNC/BSCは、UEにLTEネットワークに戻ることを通知する。
【0069】
RNC/BSCが、ステップ409を通じて第2のMSCによって送信された、UEに対応する第2のCSFB指示を受信した後、RNC/BSCは、UEにLTEネットワークに戻ることを通知するために、LTEネットワークに戻るという通知をUEに送信する。
【0070】
411、UEはロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る。
【0071】
UEがLTEネットワークに戻った後、UEはLTEネットワークにおいてデータサービスを継続することができる。
【0072】
第2のMSCおよび第1のMSCは、MMEがUEのための第1のMSCを選択し、CSFBの後にUEが第1のMSCから第2のMSCに切り替える可能性が高いことを意味することに留意されたい。同じMSCデバイスは、第1のMSCの機能および第2のMSCの機能を同時に有することができる。すなわち、UEがある特定のMSCで回線サービスを実施するとき、MSCがMMEによって選択された第1のMSCである場合、MSCはMMEによって送信された第1のCSFB指示を受信することができ、MSCが、LAUによりUEによってアクセスされる第2のMSCである場合、MSCは、第1のMSCから送信された、UEに対応する第1のCSFB指示を受信することができる。本発明の実施形態における一部のステップの具体的な説明については、他の実施形態における対応する内容を参照することができ、本明細書では、本発明の実施形態において重複して説明されない。
【0073】
第1のMSCは、CSFBフローが実行される前に、MMEによって送信された第1のCSFB指示を受信し、その結果、第1のMSCが、UEの回線サービスが終了した後にUEがLTEネットワークに戻る必要があるかどうかを識別することができ、したがって、CSFBを有するUEのみが、LTEネットワークに戻ることを通知される。UEの回線サービスが終了した後にあらゆるUEがLTEネットワークに戻るように命令される既存の技術と比較すると、第1のMSCは、回線サービスがCSFBによって引き起こされたUEを識別し、それによって、LTEネットワークに戻る必要がないUEが誤ってLTEネットワークに戻るのを防ぐことができる。
【0074】
さらに、LAUがUEで生じた後に第2のMSCが回線サービスを提供するとき、第2のMSCは、第1のMSCによって送信された第1のCSFB指示を受信することができ、その結果、第2のMSCは、回線サービスがCSFBによって引き起こされたUEを識別することができ、LAUが生じたときに、LTEネットワークに戻る必要がないUEが誤ってLTEネットワークに戻るのを防ぐことができる。
【0075】
本発明の別の実施形態は、MME側に適用され得る、ロングタームエボリューションネットワークに戻るための方法を提供する。
図5に示すように、本方法は以下のステップを含む。
【0076】
501、MMEは、UEによって回線サービスフォールバック(CSFB)を開始するための要求メッセージを受信する。
【0077】
回線サービスフォールバック(CSFB)を開始するための要求メッセージは、拡張サービス要求メッセージとすることができ、回線サービスフォールバック(CSFB)を開始するために使用される。
【0078】
UEがCSFBを開始する、2つのシナリオがある。一方のシナリオは、UEがLTEネットワークにおいてデータサービスを実施するか、アイドル状態であり、(CS)回線サービスを開始することを望むというものである。この場合、UEはCSFBフローを実行して、UEのワイヤレスモジュールをLTEから2G/3Gに切り替え、2G/3Gネットワークにおいて回線サービスを開始する。そのようなシナリオは、UEによって開始される呼(mobile originating call)と呼ばれる。他方のシナリオは、UEがLTEネットワークにおいてデータサービスを実施するか、アイドル状態であり、UEが別のUEの回線サービスを受信するというものである。この場合、LTEネットワークはUEに回線サービスの到着を通知し、UEはCSFBフローを実行して、ワイヤレスモジュールを2G/3Gに切り替え、2G/3Gネットワークにおいて回線サービスを受信する。そのようなシナリオは、UEの着信呼(mobile terminating call)と呼ばれる。2つのシナリオの両方において、UEは拡張サービス要求メッセージを介してCSFBを開始することができ、このことは本発明の異なる実施形態に適用可能である。
【0079】
502、UEに対応する第1のCSFB指示が第1のMSCに送信され、第1のCSFB指示が、UEの回線サービスが終了した後にUEがロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る必要があることを特定するために使用され、その結果、リンキングエリア更新(LAU)によりUEによってアクセスされた第1のMSCまたは第2のMSCが、第1のCSFB指示に従って、UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)に送信し、第2のCSFB指示が、RNC/BSCがUEにLTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用され、第2のMSCが、第1のMSCによって送信された第1のCSFB指示を受信する。
【0080】
第1のCSFB指示は、たとえば、SGsサービス要求メッセージなどの、MMEと第1のMSCとの間のサービス要求メッセージで搬送されるか、カスタマイズされたCSFB通知メッセージで搬送される。
【0081】
本発明の実施形態では、UEがCSFBを開始したとき、MMEは第1のCSFB指示を第1のMSCに送信する。これに反して、UEがMSCにおいて回線サービスを直接実施する場合、MMEによって第1のCSFB指示を第1のMSCに送信する動作はトリガされない。したがって、MSCは、UEの回線サービスが終了した後にUEがLTEネットワークに戻ることを可能にする、関連する動作を実行しない可能性があり、UEはCSネットワークにとどまる可能性がある。本発明の実施形態における一部のステップの具体的な説明については、他の実施形態における対応する内容を参照することができ、本明細書では、本発明の実施形態において重複して説明されない。
【0082】
本発明の実施形態によって提供される、LTEネットワークに戻るための方法によれば、第1のMSCが、CSFBフローが実行される前に、MMEによって送信された第1のCSFB指示を受信し、その結果、第1のMSCが、UEの回線サービスが終了した後にUEがLTEネットワークに戻る必要があるかどうかを識別することができ、したがって、CSFBを有するUEのみが、LTEネットワークに戻ることを通知される。UEの回線サービスが終了した後にあらゆるUEがLTEネットワークに戻るように命令される既存の技術と比較すると、第1のMSCは、回線サービスがCSFBによって引き起こされたUEを識別し、それによって、LTEネットワークに戻る必要がないUEが誤ってLTEネットワークに戻るのを防ぐことができる。
【0083】
本発明の別の実施形態は、UE側に適用され得る、ロングタームエボリューションネットワークに戻るための方法も提供する。
図6に示すように、本方法は以下のステップを含む。
【0084】
601、ユーザ機器(UE)の回線サービスが終了したとき、UEは、UEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)によって送信された、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻るという通知を受信する。
【0085】
LTEネットワークに戻るという通知は、RNC/BSCが、モビリティ管理エンティティ(MME)から受信された第1のCSFB指示に従って第1の移動交換局(MSC)によって送信された、UEに対応する第2のCSFB指示を受信した後に、RNC/BSCからUEに送信された、LTEネットワークに戻るという通知を含む。
【0086】
602、UEはLTEネットワークに戻る。
【0087】
本発明の実施形態の別の適用シナリオでは、LTEネットワークに戻るという通知は、RNC/BSCが、第1のMSCから受信された第1のCSFB指示に従って第2のMSCによって送信された、UEに対応する第2のCSFB指示を受信した後に、RNC/BSCからUEに送信された、LTEネットワークに戻るという通知をさらに含む。
【0088】
本発明の実施形態によって提供される、LTEネットワークに戻るための方法によれば、第1のMSCは、CSFBフローが実行される前に、MMEによって送信された第1のCSFB指示を受信し、その結果、第1のMSCは、UEの回線サービスがCSFBによって引き起こされるかどうかを識別することができ、したがって、CSFBを有するUEのみが、LTEネットワークに戻ることを通知される。UEの回線サービスが終了した後にあらゆるUEがLTEネットワークに戻るように命令される既存の技術と比較すると、第1のMSCは、回線サービスがCSFBによって引き起こされたUEを識別し、それによって、LTEネットワークに戻る必要がないUEが誤ってLTEネットワークに戻るのを防ぐことができる。
【0089】
本発明の別の実施形態は、LTEネットワークに戻るための上述の方法を実行するために使用されるMSCをさらに提供する。
図7に示すように、MSCは受信ユニット71と第1の送信ユニット72とを含む。
【0090】
受信ユニット71は、ユーザ機器(UE)が回線サービスフォールバック(CSFB)を開始した後に、モビリティ管理エンティティ(MME)によって送信された、UEに対応する第1のCSFB指示を受信するように構成され、第1のCSFB指示は、UEの回線サービスが終了した後にUEがロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る必要があることを特定するために使用される。
【0091】
受信ユニット71によって受信された第1のCSFB指示は、MMEとMSCとの間のサービス要求メッセージで搬送されるか、カスタマイズされたCSFB通知メッセージで搬送され得る。
【0092】
第1の送信ユニット72は、受信ユニットによって受信された第1のCSFB指示に従って、UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)に送信するように構成され、第2のCSFB指示は、RNC/BSCがUEにLTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用される。
【0093】
さらに、MSCはサービングユニット74をさらに含むことができる。
【0094】
サービングユニット74は、受信ユニット71が、モビリティ管理エンティティ(MME)によって送信された、UEに対応する第1のCSFB指示を受信した後に、後続のCSFBフローを実行し、その結果、UEが回線サービス(CS)ネットワークにおいて回線サービスを実施するように構成される。
【0095】
LAの変更により、UEは別のMSCに切り替えられ、回線サービスは、MMEによってUEのために選択された上述のMSCではなく、別のMSCによってUEに提供される。
【0096】
さらに、任意選択で、本発明の実施形態の別の適用シナリオでは、
図8に示すように、MSCは第2の送信ユニット73をさらに含むことができる。
【0097】
第2の送信ユニット73は、リンキングエリア更新(LAU)によりUEが第2のMSCにアクセスされた場合、別のMSCが、第1のCSFB指示に従って、UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)に送信するために、第1のCSFB指示を別のMSCに送信するように構成され、第2のCSFBは、RNC/BSCがUEにLTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用される。
【0098】
さらに、第2の送信ユニット73は、受信モジュール731と応答モジュール732とを含む。
【0099】
受信モジュール731は、別のMSCによって送信されたCSFB識別メッセージを受信するように構成される。
【0100】
応答モジュール732は、MMEによって送信された、UEに対応する第1のCSFB指示に従って、CSFB識別応答メッセージを送信するように構成され、CSFB識別応答メッセージは第1のCSFB指示を搬送する。
【0101】
受信モジュール731によって受信されたCSFB識別メッセージは、識別専用パラメータを搬送することができ、識別専用パラメータは、MSCが第1のCSFB指示を提供すべきであることを示すために使用される。
【0102】
上述された本発明の別の実施形態における第1のMSCは、本実施形態によって提供されるMSCによって実現され得、上述された本発明の別の実施形態における第2のMSCは、本実施形態によって提供される別のMSCによって実現され得る。
【0103】
本発明の別の実施形態は、MSCをさらに提供する。
図9に示すように、MSCは取得ユニット81と送信ユニット82とを含む。
【0104】
取得ユニット81は、リンキングエリア更新(LAU)によりユーザ機器(UE)がMSCにアクセスされたときに、別のMSCによって送信された、UEに対応する第1のCSFB指示を受信するように構成され、第1のCSFB指示は、モビリティ管理エンティティ(MME)から別のMSCに送信され、UEの回線サービスが終了した後にUEがロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る必要があることを特定するために使用される。
【0105】
送信ユニット82は、取得ユニット81によって取得された第1のCSFB指示に従って、UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)に送信するように構成され、第2のCSFB指示は、RNC/BSCがUEにLTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用される。
【0106】
さらに、
図10に示すように、取得ユニット81は送信モジュール811と受信モジュール812とを含むことができる。
【0107】
送信モジュール811は、リンキングエリア更新(LAU)によりUEがMSCにアクセスされた後に、回線サービスフォールバック(CSFB)識別メッセージを別のMSCに送信するように構成される。
【0108】
受信モジュール812は、別のMSCによって送信されたCSFB識別応答メッセージを受信するように構成され、CSFB識別応答メッセージは第1のCSFB指示を搬送する。
【0109】
上述された本発明の別の実施形態における第1のMSCは、本実施形態によって提供される別のMSCによって実現され得、上述された本発明の別の実施形態における第2のMSCは、本実施形態によって提供されるMSCによって実現され得る。
【0110】
本発明の別の実施形態は、MMEをさらに提供する。
図11に示すように、MMEは受信ユニット91と送信ユニット92とを含む。
【0111】
受信ユニット91は、ユーザ機器(UE)によって回線サービスフォールバック(CSFB)を開始するための要求メッセージを受信するように構成される。
【0112】
送信ユニット92は、受信ユニット91がCSFBに対する要求メッセージを受信した後に、UEに対応する第1のCSFB指示を移動交換局(MSC)に送信するように構成され、第1のCSFB指示は、UEの回線サービスが終了した後にUEがロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る必要があることを特定するために使用され、その結果、リンキングエリア更新(LAU)によりUEによってアクセスされたMSCまたは別のMSCは、第1のCSFB指示に従って、UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)に送信し、第2のCSFB指示は、RNC/BSCがUEにLTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用され、別のMSCは、MSCによって送信された第1のCSFB指示を受信する。
【0113】
受信ユニット91が、UEによって送信された、CSFBを開始するための要求メッセージを受信する前に、MMEはUEのためのMSCをすでに選択し、MSCの識別情報をUEに送信し、その結果、UEがリンキングエリア更新(LAU)を実施するとき、MSCの識別情報がLAUメッセージに書き込まれ、別のMSCに送信される。
【0114】
上述された本発明の別の実施形態における第1のMSCは、本実施形態で説明されたMSCによって実現され得、上述された本発明の別の実施形態における第2のMSCは、本実施形態で説明された別のMSCによって実現され得る。
【0115】
本発明の別の実施形態は、UEをさらに提供する。
図12に示すように、UEは受信ユニット1001と実行ユニット1002とを含む。
【0116】
受信ユニット1001は、UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)によって送信された、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻るという通知を受信するように構成される。
【0117】
LTEネットワークに戻るという通知は、RNC/BSCが、MMEによって送信された第1のCSFB指示に従って第1の移動交換局(MSC)によって送信された、UEに対応する第2のCSFB指示を受信した後に、RNC/BSCからUEに送信された、LTEネットワークに戻るという通知を含む。
【0118】
実行ユニット1002は、受信ユニット1001が、RNC/BSCによって送信されたロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻るという通知を受信した後に、LTEネットワークに戻るように構成される。
【0119】
さらに、任意選択で、LTEネットワークに戻るという通知は、RNC/BSCが、第1のMSCから受信された第1のCSFB指示に従って第2のMSCによって送信された第2のCSFB指示を受信した後に、RNC/BSCからUEに送信された、LTEネットワークに戻るという通知をさらに含むことができる。
【0120】
本発明の一実施形態は、LTEネットワークに戻るためのシステムをさらに提供する。
図3に示すアーキテクチャを参照することができ、システムは、MSCと、MMEと、UEと、UEに対応するRNC/BSCとを含む。
【0121】
MSCは、ユーザ機器(UE)が回線サービスフォールバック(CSFB)を開始した後に、モビリティ管理エンティティ(MME)によって送信された、UEに対応する第1のCSFB指示を受信することであって、第1のCSFB指示が、UEの回線サービスが終了した後にUEがロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻る必要があることを特定するために使用されること、および、第1のCSFB指示に従って、UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)に送信することであって、第2のCSFB指示が、RNC/BSCがUEにLTEネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用されることを行うように構成される。
【0122】
MMEは、UEによって送信された拡張サービス要求メッセージを受信し、UEに対応する第1のCSFB指示をMSCに送信するように構成される。
【0123】
RNC/BSCは、MSCによって送信された第2のCSFB通知メッセージを受信し、UEにLTEネットワークに戻ることを通知するように構成される。
【0124】
UEは、MMEに対してCSFB要求を開始し、ユーザ機器(UE)の回線サービスが終了したときに、UEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)から送信された、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻るという通知を受信し、LTEネットワークに戻るように構成される。
【0125】
LTEネットワークに戻るという通知は、RNC/BSCが、モビリティ管理エンティティ(MME)から受信された第1のCSFB指示に従って移動交換局(MSC)によって送信された、UEに対応する第2のCSFB指示を受信した後に、RNC/BSCからUEに送信された、LTEネットワークに戻るという通知を含む。
【0126】
上述された本発明の別の実施形態における第1のMSCは、本実施形態によって提供されるLTEネットワークに戻るためのシステムにおけるMSCによって実現され得る。
【0127】
本発明の別の実施形態は、LTEネットワークに戻るためのシステムをさらに提供する。
図4に示すアーキテクチャを参照することができる。システムは、MSCと、別のMSCと、MMEと、UEと、UEに対応するRNC/BSCとを含む。
【0128】
MMEは、UEによって送信された拡張サービス要求メッセージを受信し、第1のCSFB通知メッセージをMSCに送信するように構成される。MMEは、UEによって送信された拡張サービス要求メッセージが受信される前に、UEのためのMSCを選択し、MSCの識別情報をUEに送信し、その結果、UEがLAUを実施するようにさらに構成される。
【0129】
MSCは、モビリティ管理エンティティ(MME)によって送信された第1のCSFB指示を受信するように構成される。
【0130】
別のMSCは、後続のCSFBフローを実行し、その結果、UEが回線サービス(CS)ネットワークにおいて回線サービスを実施するように構成される。別のMSCは、UEによって送信されたリンキングエリア更新(LAU)要求メッセージが受信された後に、回線サービスフォールバック(CSFB)識別メッセージをMSCに送信することであって、LAU要求メッセージが、第1のMSCの識別情報を搬送すること、MSCによって送信されたCSFB識別応答メッセージを受信することであって、CSFB識別応答メッセージが、第1のCSFB指示を含むこと、および、UEの回線サービスが終了したときに、UEに対応する第2のCSFB指示をUEに対応するRNC/BSCに送信することであって、第2のCSFB指示が、UEに対応するRNC/BSCがUEにロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻ることを通知すべきであることを示すために使用されることを行うようにさらに構成される。さらに、CSFB識別メッセージは、MSCがCSFB指示を提供すべきであることを示すための識別専用パラメータを搬送することができ、MSCが識別専用パラメータを受信した後、MSCは第1のCSFB指示を別のMSCに送信する。
【0131】
RNC/BSCは、別のMSCによって送信された、UEに対応する第2のCSFB指示を受信し、UEにLTEネットワークに戻ることを通知するように構成される。UEがLTEネットワークに戻るという通知を受信した後、UEはLTEネットワークに戻る後続の動作を実行し、UEはLTEネットワークに戻った後にデータサービスを継続することができる。
【0132】
UEは、MMEに対してCSFB要求を開始し、ユーザ機器(UE)の回線サービスが終了したときに、UEに対応する無線ネットワークコントローラ(RNC)/基地局コントローラ(BSC)によって送信された、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに戻るという通知を受信し、LTEネットワークに戻るように構成される。
【0133】
LTEネットワークに戻るという通知は、RNC/BSCが、MSCから受信された第1のCSFB指示に従って別のMSCによって送信された、UEに対応する第2のCSFB指示を受信した後に、RNC/BSCからUEに送信された、LTEネットワークに戻るという通知をさらに含む。
【0134】
上述された本発明の別の実施形態における第1のMSCは、本実施形態によって提供されるLTEネットワークに戻るためのシステムにおけるMSCによって実現され得、上述された本発明の別の実施形態における第2のMSCの機能は、本実施形態によって提供されるLTEネットワークに戻るためのシステムにおける別のMSCによって実現され得る。
【0135】
本発明の実施形態によって提供されるMSC、別のMSC、MME、UEにおける、および、LTEネットワークに戻るためのシステムにおける一部の機能モジュール/ユニットの具体的な説明については、他の実施形態における対応する内容の説明を参照することができ、本明細書では、本発明の実施形態において重複して説明されないことに留意されたい。
【0136】
本発明の実施形態によって提供されるMSC、MME、UE、およびLTEネットワークに戻るためのシステムによれば、MSCが、CSFBフローが実行される前に、MMEによって送信された第1のCSFB指示を受信し、その結果、MSCが、UEの回線サービスが終了した後にUEがLTEネットワークに戻る必要があるかどうかを識別することができ、したがって、CSFBを有するUEのみが、LTEネットワークに戻ることを通知される。UEの回線サービスが終了した後にあらゆるUEがLTEネットワークに戻るように命令される既存の技術と比較すると、MSCは、回線サービスがCSFBによって引き起こされたUEを識別し、それによって、LTEネットワークに戻る必要がないUEが誤ってLTEネットワークに戻るのを防ぐことができる。
【0137】
さらに、LAUがUEで生じた後に別のMSCが回線サービスを提供するとき、別のMSCは、MSCによって送信された第1のCSFB指示を受信することができ、その結果、別のMSCは、回線サービスがCSFBによって引き起こされたUEを識別することができ、LAUが生じたときに、LTEネットワークに戻る必要がないUEが誤ってLTEネットワークに戻るのを防ぐことができる。
【0138】
上記の実施形態の説明を通じて、当業者は、本発明がソフトウェアおよび必要な汎用ハードウェアを用いて実装され得、もちろんハードウェアによっても実装され得ることを明確に理解することができる。しかし、多くの条件下で、前者がより良い実装方式である。そのような理解に基づいて、従来技術に貢献する本発明または一部の本発明の技術的解決策の内容は、ソフトウェア製品の形で具現化され得、コンピュータソフトウェア製品は、たとえば、コンピュータのソフトディスク、ハードディスク、光ディスクなどの可読記憶媒体に記憶され、可読記憶媒体は、(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどの)1つのコンピュータデバイスが本発明のそれぞれの実施形態で説明された方法を実行するのを可能にする複数の命令を含む。
【0139】
上記の説明は、本発明の保護範囲を限定するものではなく、本発明の具体的な実装方式にすぎない。本発明によって開示される技術的範囲内であらゆる当業者によって容易に想到される任意の変更または置換は、本発明の保護範囲に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲によって定義されるものとする。