【0012】
各太陽エネルギー・レシーバからのエネルギー出力を評価して、複数の太陽エネルギー・レシーバ6−9のいずれか1つが太陽エネルギー・レシーバ6−9の他のものより多くのエネルギーを出力しているかどうかを判断する。例示的な実施形態の1つの様態によると、ホール効果センサを用いる電流検出デバイスを用いて、電流フローに比例する電気的に絶縁された電圧出力を提供する。ホール効果センサは、抵抗が非常に低いため、太陽エネルギー・レシーバ6−9からの電流フローの妨げにはならない。つまり、
図1に示すように、太陽エネルギーが、例えば、
図1に示すような太陽エネルギー・レシーバ6に集まるイベントにおいては、太陽エネルギー・レシーバ6からのエネルギー出力は、太陽エネルギー・レシーバ7−9からのエネルギー出力よりも高くなる。位置合わせコントローラ40は、各々のセルからのエネルギー出力の偏りを評価し、次にアクチュエータ24及び/又は25を選択的に作動させて、太陽エネルギー・レシーバ6−9のアレイをシフトさせ、太陽放射の強度を重心に再調整し、均衡のとれたエネルギー出力を達成する。エネルギー出力の均衡化を開始するために、位置合わせコントローラ40は、アクチュエータ24及び25を作動させて、ベース部材4を対応する第1及び第2の軸に沿ってシフトさせ、
図2に示すように、太陽エネルギー・レシーバ6−9に当たる太陽エネルギーを中心に集める。ベース部材4が移行する際、位置合わせコントローラ40は、各太陽エネルギー・レシーバ6−9からのエネルギー出力を監視し続ける。位置合わせコントローラ40は、太陽エネルギーが、
図3に示されるように、太陽エネルギー・レシーバ6−9の重心(1つずつは表記されていない)に集まるまで、各太陽エネルギー・レシーバ6−9からのエネルギー出力の判断及び比較を続ける。太陽エネルギーが太陽エネルギー・レシーバ6−9の重心に集まると、各太陽エネルギー・レシーバ6−9からのエネルギー出力が実質的に同じになる。太陽エネルギー・レシーバ6−9が完全に位置決めされず、電力を生成しない場合、エネルギー出力の一部を貯蔵して、追跡システムに電力を供給するのを助けることができる。例示的な貯蔵装置は、バッテリ及びフライホイール貯蔵装置を含むことができる。
【0019】
好ましい実施形態が説明されたが、当業者であれば、現在においても将来においても、以下の特許請求の範囲内に含まれる種々の改良及び向上をなし得ることが理解されるであろう。これらの特許請求の範囲は、最初に説明された本発明に関する適切な保護を維持するように解釈されるべきである。
(付記)
(付記1)
各々が、受け取った光エネルギーに基づいてエネルギー出力を生成する、中心に焦点がある少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバと、
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバに作動可能に結合され、かつ、前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバを少なくとも1つの軸に沿ってシフトさせるように構成及び配置された、作動システムと、
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバ及び前記作動システムに作動可能に接続され、かつ、前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバの各々のエネルギー出力を検出し、前記作動システムを前記少なくとも1つの軸に沿ってシフトさせて、太陽エネルギーを前記中心の焦点に向ける制御システムであって、前記太陽エネルギーが前記中心の焦点に向けられると、前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバの各々のエネルギー出力は実質的に同じになる、制御システムと、
を含む太陽エネルギー位置合わせ及び収集システム。
(付記2)
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバに作動可能に結合され、かつ、前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバの各々からエネルギー出力を受け取り、貯蔵するエネルギー貯蔵システムをさらに含む、付記1に記載の太陽エネルギー位置合わせ及び収集システム。
(付記3)
前記作動システムは、第1のアクチュエータと、第2のアクチュエータとを含み、前記第1アクチュエータは、前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバを第1の軸に沿ってシフトさせるように構成及び配置され、前記第2アクチュエータは、前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバを第2の軸に沿ってシフトさせるように構成及び配置され、前記第1の軸は前記第2の軸に対して実質的に垂直である、付記1に記載の太陽エネルギー位置合わせ及び収集システム。
(付記4)
前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータの各々は、電気機械ソレノイドを含む、付記3に記載の太陽エネルギー位置合わせ及び収集システム。
(付記5)
前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータの少なくとも1つは、電気モータ及びギア・アセンブリ、油圧アクチュエータ、及び空気圧アクチュエータのうちの1つを含む、付記3に記載の太陽エネルギー位置合わせ及び収集システム。
(付記6)
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバは、少なくとも4つの太陽エネルギー・レシーバを含む、付記1に記載の太陽エネルギー位置合わせ及び収集システム。
(付記7)
前記少なくとも4つの太陽エネルギー・レシーバは、4象限パターンで配置される、付記6に記載の太陽エネルギー位置合わせ及び収集システム。
(付記8)
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバの各々は太陽電池である、付記1に記載の太陽エネルギー位置合わせ及び収集システム。
(付記9)
前記太陽電池は、3重接合型太陽集光器セルである、付記8に記載の太陽エネルギー位置合わせ及び収集システム。
(付記10)
前記コントローラは、デジタル・アナログ変換器及びアナログ・デジタル変換器の少なくとも一方を有する、付記1に記載の太陽エネルギー位置合わせ及び収集システム。
(付記11)
太陽エネルギーを追跡し、収集する方法であって、
少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバ上に太陽エネルギーを受け取ることと、
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバの各々からのエネルギー出力を測定することと、
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバの1つからのエネルギー出力を前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバの別のものからのエネルギー出力と比較することと、
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバの前記1つからのエネルギー出力が、前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバの別のものからのものと実質的に等しくなるまで、前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバをシフトさせることと、
を含む方法。
(付記12)
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバの各々からのエネルギー出力の一部を貯蔵することをさらに含む、付記11に記載の方法。
(付記13)
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバをシフトさせることは、前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバを第1の軸及び第2の軸に沿って動かすことを含み、前記第1の軸は前記第2の軸に実質的に垂直である、付記11に記載の方法。
(付記14)
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバをシフトさせることは、中心に焦点がある4象限パターンで配置された少なくとも4つの太陽エネルギー・レシーバを、前記太陽エネルギーが前記中心の焦点に当たるまで、前記第1の軸及び前記第2の軸に沿ってシフトさせることを含む、付記11に記載の方法。
(付記15)
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバをシフトさせるために、電気機械装置を作動させることをさらに含む、付記11に記載の方法。
(付記16)
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバをシフトさせるために、電気モータ及びギア・システム、油圧アクチュエータ、及び空気圧アクチュエータのうちの1つを作動させることをさらに含む、付記11に記載の方法。
(付記17)
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバ上に太陽エネルギーの受け取ることは、少なくとも2つの光電池上に太陽エネルギーを受け取ることを含む、付記11に記載の方法。
(付記18)
前記少なくとも2つの光電池上に太陽エネルギーを受け取ることは、少なくとも2つの3重接合型太陽集光器セル上に太陽エネルギーを受け取ることを含む、付記17に記載の方法。
(付記19)
太陽集光器を太陽と位置合わせするためのシステムであって、前記システムは、
中央処理装置(CPU)を含み、前記CPUは、前記CPUによって実行されるとき、前記システムに、
少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバ上に太陽エネルギーを受け取らせ、
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバの各々からのエネルギー出力を測定させ、
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバの1つからのエネルギー出力を前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバの別のものからのエネルギー出力と比較させ、
前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバの前記1つからのエネルギー出力が、前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバの別のものからのものと実質的に等しくなるまで、前記少なくとも2つの太陽エネルギー・レシーバをシフトさせる、
1組の命令が格納される少なくとも1つのメモリ・デバイスに、システム・バスを介して機能的に相互接続される、システム。
(付記20)
前記命令の組は、前記CPUによって実行されるとき、前記システムに、
中心に焦点がある4象限パターンで配置された少なくとも4つの太陽エネルギー・レシーバを、前記太陽エネルギーが前記中心の焦点に当たるまで、前記第1の軸及び前記第2の軸に沿ってシフトさせる、付記19記載のシステム。