【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成25年3月29日に、東芝情報システムズ株式会社が、株式会社エイビスに、手塚隆之が発明した、ヘルスコア/施設向け見守りシステムを卸した。
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来システムは警報を行うものであるが、その後に対象者に対する対応ができているのか否かを知ることができず、施設全体の介護者が適切な動きを行うことができなかった。
【0006】
本発明は上記のような見守りシステムの現状に鑑みてなされたもので、その目的は、施設全体の介護者が適切な動きを行うことが可能なように情報を表示して介護者へ提供することができる見守りシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る見守りシステムは、見守りの対象者のベッドに配置され、対象者の複数の身体状態を検出して報知するセンサと、センサの識別情報と対象者の個別情報とが対応付けられて記憶されると共にセンサから報知される状態情報と表示メッセージ情報とが対応付けられて記憶された第1のデータベースと、見守りをする介護者の個別情報と介護者の端末アドレスとが対応付けられて記憶されると共に共同使用端末のアドレスと共同使用端末の個別情報とが対応付けられて記憶された第2のデータベースと、送受信機能、情報入力機能及び情報表示機能を備えた介護者用の端末及び共同使用端末と、前記センサからの報知を受けると前記第1及び前記第2のデータベースの情報に基づき、アラート通知の表示情報を作成して端末へ送信する第1の表示情報送信手段と、前記端末のいずれかからの対応通知を受け取ると、第1の表示情報送信手段により送信された表示情報を変更した対応中表示情報を作成して端末へ送信する第2の表示情報送信手段とを具備
し、第1、第2の表示情報送信手段は、複数の対象者のそれぞれに関する表示情報を、前記端末の一画面を1対象者用に区分けした各表示領域に配置する情報として作成可能であることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る見守りシステムでは、第2の表示情報送信手段は、介護者の端末からの対応通知と共同使用端末からの対応通知とでは、異なる対応中表示情報を作成して識別可能とすることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る見守りシステムは、アラートの発生回数を日単位に第1のデータベースへ記憶する記憶管理手段を備え、第1の表示情報送信手段は、表示情報に、第1のデータベースに記憶された日単位のアラートの発生回数を設定することを特徴とする。
【0011】
本発明に係る見守りシステムは、アラート通知の表示情報を送信する端末を、アラートの種類に応じて或いは端末の介護者の個別情報に応じて、変更することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る見守りシステムは、対象者を撮像するネットワークカメラと、端末からの要求に応じて前記ネットワークカメラにより撮像された映像を端末へ送信する映像送信手段とを具備し、前記映像送信手段は、映像を端末へ送信したときから所定時間後に送信を停止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る見守りシステムによれば、対象者の複数の身体状態を検出して報知するセンサからの報知を受けると、アラート通知の表示情報を作成して端末へ送信し、また端末のいずれかからの対応通知を受け取ると、上記表示情報を変更した対応中表示情報を作成して端末へ送信するので、介護の処理が必要なアラート通知が、介護者の端末において表示されると共に、介護者によって対応したことが介護者の端末において表示される。このため、施設全体の介護者が適切な動きを行うことが可能となり、効率的な介護サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明に係る見守りシステムの実施形態の構成図。
【
図2】本発明に係る見守りシステムの実施形態に用いられる端末の構成図。
【
図3】本発明に係る見守りシステムの実施形態に用いられる共同使用端末の構成図。
【
図4】本発明に係る見守りシステムの実施形態に用いられるサーバの構成図。
【
図5】本発明に係る見守りシステムの実施形態に用いられる第1のデータベースの記憶内容の一例を示す図。
【
図6】本発明に係る見守りシステムの実施形態に用いられる第2のデータベースの記憶内容の一例を示す図。
【
図7】本発明に係る見守りシステムの実施形態に用いられるネットワークカメラのURLを得るためのデータベースの記憶内容の一例を示す図。
【
図8】本発明に係る見守りシステムの実施形態の動作を説明するためのフローチャート。
【
図9】本発明に係る見守りシステムの実施形態に用いられる端末における表示例を示す図。
【
図10】本発明に係る見守りシステムの実施形態に用いられる共同使用端末における表示例を示す図。
【
図11】本発明に係る見守りシステムの実施形態に用いられる端末における表示例を示す図。
【
図12】本発明に係る見守りシステムの実施形態に用いられる共同使用端末における表示例を示す図。
【
図13】本発明に係る見守りシステムの実施形態に用いられる端末におけるカメラ映像及び入力画面の表示例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下添付図面を参照して本発明に係る見守りシステムの実施形態を説明する。各図において、同一の構成要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図1には、本発明の実施形態に係る見守りシステムの構成図が示されている。見守りの対象者1−1〜1−n毎に、センサ11−1〜11−nが設けられる。このセンサ11−1〜11−nは、見守りの対象者のベッドに配置され、対象者の複数の身体状態を検出して報知するものである。センサ11−1〜11−nは、無線LANインタフェースを備え、検出した状態情報を無線により送信する。
【0016】
センサ11−1〜11−nが検出する複数の身体状態は、ベッド上に人がいる状態、ベッドに人が乗った瞬間の状態、ベッドから人が降りた瞬間の状態、痙攣などの激しい動きによる異常行動の状態、体動による呼吸の有無を検出する安否状態、身体移動により推定する転落予測状態などとすることができる。センサ11−1〜11−nとしては、TAISコード01174−000001のセンサを用いることができる。
【0017】
対象者1−1〜1−n毎に、対象者を撮像するネットワークカメラ12−1〜12−nを設けることができる。ネットワークカメラは、対象者1−1〜1−nの全てに対応して設ける必要はなく、必要な対象者に対して設けることができる。
【0018】
2−1〜2−mは、介護者が携帯する端末である。この端末はスマートフォンを用いることができるが、
図2に示される機能を有していれば他の装置を用いることができる。端末2−1〜2−mは共通の構成を有しており、例えば
図2に示す端末2のように構成することができる。
【0019】
例えばコンピュータなどにより構成することができる制御部20が設けられ、この制御部20には、無線LANインタフェース21、表示制御部22、入力制御部23、電話機能部24が接続されている。
【0020】
無線LANインタフェース21は、無線LANに接続を行い、各種のデータを送受するためのインタフェースである。表示制御部22には、LEDやLCDなどにより構成される表示部25が接続されている。表示制御部22は制御部20の制御下において表示部25の画面に情報や映像の表示を行う。なお、本願明細書においては、映像には動画のみならず静止画を含むものとする。
【0021】
入力制御部23には、入力部26が接続されている。入力部26は例えば表示部25上に設けられたタッチパネルにより構成することができ、情報の入力を行うためのマンマシンインタフェースである。入力部26における操作を受けて入力制御部23が情報を取り込み制御部20へ送出する。電話機能部24は、この端末がスマートフォンであるための構成であり、送受話部や無線部などを含み電話通信の機能を行う。電話機能部24は、本発明に必須の構成ではない。
【0022】
更に、本システムには共同使用(施設の管理用)端末3を備える。この実施形態では端末3を一台としているが、複数台とすることができる。端末3は
図3に示されるように、例えばパーソナルコンピュータにより構成することができ、CPUなどの中心機能である制御部30が設けられ、この制御部30には、無線LANインタフェース31、表示制御部32、入力制御部33が接続されている。
【0023】
表示制御部32には、LEDやLCDなどにより構成される表示部35が接続されている。表示制御部32は制御部30の制御下において表示部35の画面に情報や映像の表示を行う。入力制御部33には、情報の入力を行うためのマンマシンインタフェースである入力部36が接続されている。入力部36は例えば表示部35上に設けられたタッチパネルにより構成することができ、また、タッチパネルとは別にキーボードやマウスなどを設けることもできる。入力部36における操作を受けて入力制御部33が情報を取り込み制御部30へ送出する。
【0024】
このシステムには、サーバ10が設けられる。サーバ10は、
図4に示されるように構成することができる。無線LANインタフェース4と、コンピュータシステムなどにより構成されるサーバ本体5を備えることができる。無線LANインタフェース4は、1または複数設けることができ、Wi−Fi(登録商標)などの無線LANのアクセスポイントとすることができる。サーバ本体5はプロセッサと記憶装置により構成することができ、プロセッサがプログラムを実行することにより、第1の表示情報送信手段51、第2の表示情報送信手段52、記憶管理手段53、映像取込管理手段54、映像送信手段55として機能することができる。
【0025】
サーバ本体5の記憶装置には、第1のデータベース61、第2のデータベース62、映像を蓄積するための映像蓄積部63を備えることができる。第1のデータベース61には、
図5に示されるように、センサ11−1〜11−nの識別情報と対象者1−1〜1−nの個別情報とが対応付けられて記憶されると共にセンサ11−1〜11−nから報知される状態情報と表示メッセージ情報とが対応付けられて記憶されている。具体的には、識別情報aa1のセンサは、101号室の個人ID0010の○○太郎さんのベッドに設けられ、識別情報aa2のセンサは、103号室の個人ID0012の××良子さんのベッドに設けられ、・・・設けられていることを示す情報が第1のデータベース61に記憶されている。
【0026】
状態情報と表示メッセージ情報とが対応付けられた情報とは、
図5の下側の欄に記載されている。例えば、状態情報が「ベッド上に人がいる状態」がオフ、「ベッドに人が乗った瞬間の状態」がオフ、「ベッドから人が降りた瞬間の状態」がオンとなり、例えば所定時間経過となると、表示メッセージ情報として「離床」を表示することを示す。また、「体動による呼吸の有無を検出する安否状態」が否であるときには、表示メッセージ情報として「安否確認」を表示することを示す。また、「痙攣などの激しい動きによる異常行動の状態」が検出されると、表示メッセージ情報として「異常行動」を表示することを示す。更に、「身体移動により推定する転落予測状態」がオンとなると、表示メッセージ情報として「転落予測」を表示することを示す。第1のデータベース61には、この表示メッセージに対応して各対象者毎に、日単位のアラートの発生回数が記憶されている(
図5)。
【0027】
第2のデータベース62には、見守りをする介護者の個別情報と介護者の端末アドレスとが対応付けられて記憶されると共に共同使用端末のアドレスと共同使用端末の個別情報とが対応付けられて記憶されている。具体的には、
図6に示されるように、介護者の個別情報は、護花子、守屋美智子、・・・であり、これにアドレスPPP1、PPN3、・・などが対応付けて記憶されており、共同使用端末の個別情報「見守り支援QQさん」と共同使用端末のアドレスKKK1とが対応付けて記憶されている。
【0028】
映像蓄積部63には、映像取込管理手段54が取り込みを行った、ネットワークカメラ12−1〜12−nから送られてくる映像情報が記憶される。この映像蓄積部63に記憶された映像情報を用いて、撮像開始時から前後した時点の映像を再生して端末へ提供することができ、撮像時刻を前後させるためのボタンを有する映像検索機能の画面として提供する。第1のデータベース61または第2のデータベース62には、
図7に示すようにネットワークカメラ12−1〜12−nのURLと対象者の個人IDとが対応付けられた情報が記憶されている。端末にアラートが表示されたとき、アラート表示されているエリアをタップすることにより、サーバ10が、
図7の情報に基づき対象者に対応するネットワークカメラのURLが通知するように構成されている。端末に表示された映像は、映像が端末に表示されたときから所定時間後に表示が停止され、例えば
図11に示すような対応結果の入力画面が表示される。この所定時間は、端末において設定することができる。
【0029】
第1の表示情報送信手段51は、センサ11−1〜11−nからの報知を受けると前記第1のデータベース62及び前記第2のデータベース62の情報に基づき、アラート通知の表示情報を作成して端末へ送信する。この送信はブロードキャストとすることができる。また、第2の表示情報送信手段52は、端末のいずれかからの対応通知を受け取ると、第1の表示情報送信手段51により送信された表示情報を変更した対応中表示情報を作成して端末へ送信する。この送信もブロードキャストとすることができる。
【0030】
記憶管理手段53は、前述の通り、アラートの発生回数を日単位に第1のデータベース61へ記憶する。第1の表示情報送信手段51は、表示情報に、第1のデータベース61に記憶された日単位のアラートの発生回数を設定することができる。
【0031】
以上の通りに構成された見守りシステムにおいて、サーバ10のサーバ本体5が
図8に示すフローチャートに対応するプログラムを実行することにより、各手段として動作が行われる。以下、動作説明を行う。センサ11−1〜11−nからの状態情報が送られてきたかを検出する(S11)。状態情報が送られてきたときには、送られてきた状態情報に基づきアラートを送信するか否かを判定する(S12)。例えば、「ベッドから人が降りた瞬間の状態」がオンとなっても、所定時間経過しない場合には、アラートを送信しないようにすることができる。
【0032】
アラートを送信すると判定した場合には、センサの識別情報に基づき第1のデータベース61から対象者の個別情報を求めると共に、状態情報から表示メッセージ情報を求めアラート通知の表示情報を作成して端末へ送信する(S13)。このときの送信はブロードキャストで送ることができる。また、第1、第2の表示情報送信手段51、52は、複数の対象者に関する表示情報を端末の一画面に配置した情報として作成する。この情報は端末に受け取られ、表示される。介護者が携帯する端末には、例えば、
図9の最上部エリアに示すように、例えば、ピンクのバック面81に、中央に対象者の氏名82を表示し、部屋番号83を左上角に表示し、表示メッセージ情報84を右上角に表示し、発生時刻85を左下角に表示し、アラートの発生回数86を右下角に表示する。
【0033】
また、共同使用端末には、
図10に示されるように、表示画面の上部に一列に、ピンクのバック面91に、部屋番号、対象者の氏名、表示メッセージ情報、発生時刻、アラートの発生回数などの情報を含むアラートの画像を表示するための表示情報が送られる。また、アラートの画像の終端には、共同使用端末を使用している介護者等が対応を行ったときに操作する「完了」のボタンが表示される。この「完了」ボタンの操作により、対応のアラートの画像が消去される。
【0034】
ステップS13に続いて、端末からの画面等の操作情報が送信されたか監視が行われる(S14)。端末の表示画面においてアラートが表示されているエリアのタップがなされると、端末から対応情報として対象者個別情報と端末アドレスが送られ、これを受けたサーバ本体5ではステップS14においてYESへ分岐し、対象者個別情報に基づきカメラアクセス用のURLを検索してカメラ有かを検出し(S15)、ステップS15においてYESへ分岐すると端末側に上記で検索したURLを通知する。端末側では受け取ったURLにアクセスし映像表示する(S16)。ステップS15においてカメラ無しが検出された場合はNOへ分岐する。映像が表示された画面においては、対象者の様子をリアルタイム映像で確認することができる。これにより、端末の操作者は介護対象者の様子を目視することができる。
【0035】
ステップS16の次には、映像の送信から所定時間の経過か対応結果の入力画面を要求する所定キー操作がなされたかが監視される(S17)。このように、所定時間で映像の表示が終了し、対象者のプライバシーを保護することができる。所定時間の経過または所定キー操作がなされるか、または、ステップS15においてNOへ分岐した後には、対応結果の入力画面の映像情報を送信する(S18)。これにより、介護者の端末には例えば
図11に示すような対応結果を入力するための入力画面が表示される。ここでは、「対応済み」、「対応不要」、「呼び出し」のボタンを表示するが、これ以外であっても良い。「対応済み」は当該介護者自らが対応した場合に操作するボタンであり、「対応不要」は文字通り対応不要であると判断した場合に操作するボタンであり、「呼び出し」は当該介護者が対応できないか応援が必要である場合に操作するボタンである。なお、共同使用端末における表示は、誰かが対応を開始する際に選択する「対応中」と、対応完了時に選択する「完了」のボタンが表示される。
【0036】
ステップS18の次には、対応結果の入力があったかが検出され(S19)、対応結果の入力がなされると、送信元の端末アドレスから介護者の端末か共同使用端末であるかを検出し、介護者の端末か共同使用端末であるかに応じて、第2の表示情報送信手段52が、第1の表示情報送信手段51により送信された表示情報を変更した対応中表示情報を作成して端末へ送信する(S20)。
【0037】
上記のステップS20において送信された情報は端末に受け取られ、表示される。例えば、対応結果の送信元が介護者の端末のときには、
図9の最上部エリアの一段下のエリアに示すように、ブルーのバック面81Bに、中央に対象者の氏名82を表示し、部屋番号83を左上角に表示し、表示メッセージ情報84を右上角に表示する。アラートの場合には、発生時刻85を左下角に表示し、アラートの発生回数86を右下角に表示したが、これに代えて、氏名82の表示エリアの下に、対応する介護者の氏名と対応中を示すメッセージ88が表示される。これは、第2の表示情報送信手段52が、第2のデータベース62の情報である見守りをする介護者の個別情報と介護者の端末アドレスとが対応付けられた情報に基づき作成したものである。
【0038】
一方、対応結果の送信元が共同使用端末のときには、
図9の最下部エリアに示すように、ブルーのバック面81Bに、中央に対象者の氏名82を表示し、部屋番号83を左上角に表示し、表示メッセージ情報84を右上角に表示する。対応結果の送信元が介護者の端末の場合には、氏名82の表示エリアの下に、対応する介護者の氏名と対応中を示すメッセージ88を表示下が、これに代えて共同使用端末からの応答であることを示すため、例えば「みまもり支援システム○○さんが対応中」などのメッセージ89が表示される。このメッセージは、第2のデータベース62の情報に基づき共同使用端末からの応答である場合に作成される。
【0039】
また、共同使用端末には、
図12に示されるように、表示画面の上部に一列に、ブルーのバック面91Bに、部屋番号、対象者の氏名、表示メッセージ情報、更に、対応者(対応する介護者または共同使用端末からの応答であることを示すメッセージ)を表示するための表示情報が送られる。アラート通知の場合に送信した、発生時刻、アラートの発生回数の表示情報は送信されない。
【0040】
以上の通り、本実施形態では、アラート通知と対象者に対応した場合の通知が明確に区別可能に表示されるので、表示を見ただけでどのように対応すれば良いのか明確であり、介護支援などに好適である。また、対象者を撮像した映像を端末において見ることができ、対象者の部屋などへ行かなくとも状況把握できるので、便利である。更に、対応した介護者について個人で対応しているのか、共同使用端末にて確認したことにより対応しているのかが明らかであり、介護施設などの人員が一体感を持って仕事をする場合に極めて便利である。
【0041】
なお、上記の実施形態では、アラート通知を全端末へブロードキャストしたが、介護者の勤務状況やアラートのレベルに応じてアラート通知を送信する端末を特定するようにしても良い。また、上記実施形態ではステップS18において、介護者の端末に例えば
図11に示すような対応結果を入力するための入力画面が表示されるものとしたが、ステップS16においてネットワークカメラにより撮像された患者の映像を映し出した画面において、
図13に示すように、対応結果を入力するための入力画面を表示しても良い。この
図13では、
図11の「対応済み」に対応するボタンとして「済み」を表示し、「呼び出し」に対応するボタンとして「呼出」を表示したが、スペースを設けて或いはボタンの大きさを小型化して「対応不要」などの他のボタンについても表示しても良い。