【文献】
鷹野美紀,誰も教えてくれなかった! フェイスブック 不安 疑問 もやもや解消 基本編 友達を選別!必要な情報だけ表示,日経PC21,日本,日経BP社,2012年 6月24日,第17巻,第12号,p.92-97
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
端末利用者と、当該端末利用者が登録している一又は複数の登録利用者とで構成されたグループにおいて、当該端末利用者及び前記登録利用者から送信された第1メッセージを時系列に表示部に表示させる第1表示制御部と、
前記端末利用者又は前記登録利用者から送信された第2メッセージを、当該第2メッセージに対する他の利用者から送信されたコメントに関連付けて前記表示部に表示させる第2表示制御部と、
を備え、
前記第1表示制御部は、
少なくとも前記登録利用者から送信された第1メッセージを、当該第1メッセージを送信した前記登録利用者の差出人情報を付加して前記表示部に表示させ、
前記第2表示制御部は、
前記登録利用者の全部又は一部から送信された第2メッセージについては、当該第2メッセージに対応した差出人情報を付加して前記表示部に表示させ、
前記登録利用者の全部又は一部から送信された第2メッセージに対する前記登録利用者のコメントについては、当該コメントに対応した差出人情報を付加して前記表示部に表示させ、
前記登録利用者の全部又は一部から送信された第2メッセージに対する前記登録利用者以外の利用者のコメントについては、当該コメントに対応した差出人情報の全部若しくは一部を前記表示部に、非表示とさせる、又は、前記端末利用者が特定できないように表示させる、
ことを特徴とする端末装置。
端末利用者と、当該端末利用者が登録している一又は複数の登録利用者とで構成されたグループにおいて、当該端末利用者及び前記登録利用者から送信された第1メッセージを時系列に表示部に表示させる一方、
前記端末利用者又は前記登録利用者から送信された第2メッセージを、当該第2メッセージに対する他の利用者から送信されたコメントに関連付けて前記表示部に表示させるステップ、
を備え、
前記第1メッセージを表示させる場合、
少なくとも前記登録利用者から送信された第1メッセージを、当該第1メッセージを送信した前記登録利用者の差出人情報を付加して前記表示部に表示させ、
前記第2メッセージを表示させる場合に、
前記登録利用者の全部又は一部から送信された第2メッセージについては、当該第2メッセージに対応した差出人情報を付加して前記表示部に表示させ、
前記登録利用者の全部又は一部から送信された第2メッセージに対する前記登録利用者のコメントについては、当該コメントに対応した差出人情報を付加して前記表示部に表示させ、
前記登録利用者の全部又は一部から送信された第2メッセージに対する前記登録利用者以外の利用者のコメントについては、当該コメントに対応した差出人情報の全部若しくは一部を前記表示部に、非表示とさせる、又は、前記端末利用者が特定できないように表示させる、
ことを特徴とする端末装置の制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<概要>
携帯電話機のような端末装置において、アプリケーションプログラム(チャットアプリ)を利用者が実行させることによって、予め登録された相手と1対1のチャットや、複数の相手とグループを構成してグループ同士でのグループチャットが可能である。チャットする相手の情報は、利用者のみが管理しているものであり、第三者が把握できない情報である。これはメールソフトで言えば、自身のアドレス帳が第三者に開示されていないのと同じである。したがって、自分とチャットする相手が自分以外の誰とチャットしているのかを知ることができないし、自分とチャットする相手が誰であるのかを他者に知られることもない。
【0015】
一方、チャットとは別に、自分のアクティビティ(記事などのニュース)をタイムライン投稿して、設定された公開先に閲覧可能とする交流サイトが知られている。このような交流サイトでは、投稿されたニュースに対して、投稿者の「友だち」がコメントを投稿することができる。そして、投稿されたニュースに、コメントが関連付けられて閲覧できる。この場合、交流サイトでの「友だち」のページで、その「友だち」が投稿したニュースを閲覧できることは勿論であるが、そのニュースに対して投稿した第三者のコメントも、その第三者が自分の「友だち」であるか否かに関係なく閲覧できてしまう。
したがって、誰がコメントしたかにより、「友だち」が自分以外の誰と「友だち」になっているかが知られてしまうことになる。ただし、上記交流サイトでは、一般的に自分の「友だち」の関係を公開する形式で運営されているので、交流サイトにおいて「友だち」関係が知られることは問題になり難いといえる。
【0016】
ところで、チャットアプリにおいて、上記交流サイトでのタイムライン投稿と同様な機能を搭載する検討がされている。詳細には、チャットアプリに、チャットの機能に加えて、タイムライン投稿の機能を搭載して、自身の出来事などをニュースとして投稿可能にさせるだけでなく、投稿されたニュースに対して、チャット相手として登録されている利用者からコメントの投稿可能にさせるのである。
ここで、考慮すべき点は、上記交流サイトと同様なロジックでシステムを構築できない点にある。その理由は、タイムライン投稿に対してコメントを投稿した利用者の情報が、チャット相手でない他の利用者に知られてしまうからである。換言すれば、自分とチャットする相手が自分以外の誰とチャットしているのかを知ることができないし、自分とチャットする相手が誰であるのかを他者に知られることもない、という前提が崩れてしまうのである。
そこで、各実施形態では、上記課題を解決するために、チャットアプリでタイムライン投稿を実現する場合に、上記前提を崩さないようする。
【0017】
具体的には、
図1に示されるように、チャットにおいて、利用者Aと利用者Bとが互いにチャット相手の関係にあり、同様に、利用者Aと利用者Cとが互いにチャット相手の関係にあるが、利用者Bと利用者Cとがチャット相手の関係でない状態を想定する。
この場合、利用者Aの端末装置では、図の上側に示されるように、自身の利用者A、チャット相手である利用者Bおよび利用者Cのコメントの差出人情報(名前、プロフィール画像)が表示されても、なんら差し支えない。なお、図において、4つのうち、最上位がニュース表示であり、その下側において四角枠で囲まれた3つが、当該ニュースに関連付けられたコメント表示である。
【0018】
一方、利用者Bの端末装置では、図の左下に示されるように、自身の利用者Bおよびチャット相手である利用者Aのコメントの差出人情報が表示されるが、チャット相手でない利用者Cの差出人情報の表示に制限が加えられる。同様に、利用者Cの端末装置では、図の右下に示されるように、自身の利用者Cおよびチャット相手である利用者Aのコメントの差出人情報が表示されるが、チャット相手でない利用者Bの差出人情報の表示に制限が加えられる。
これにより、利用者Bは、自己である利用者Bとチャットする利用者Aが自分以外の利用者Cとチャットしているのかを知ることができないし、自己である利用者Bと利用者Aとがチャットしていることを、利用者Cに知られることもない。同様に、利用者Cは、自己である利用者Cとチャットする利用者Aが自分以外の利用者Bとチャットしているのかを知ることができないし、自己である利用者Cと利用者Aとがチャットしていることを、利用者Bに知られることもない。
【0019】
以上が各実施形態の概要である。そこで以下、各実施形態の詳細について図面を参照して説明する。
【0020】
<第1実施形態>
図2は、本発明の第1実施形態に係る端末装置を含むシステムの全体的な構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、システム1では、複数の端末装置20−1、20−2、20−3、…が、移動通信網Nb、ゲートウェイ15およびインターネットNaを介して管理サーバ10に接続された構成となっている。
なお、以降において端末装置20−1は利用者Aによって所有されるものとし、同様に、端末装置20−2、20−3は、利用者B、Cによって所有されるものとする。また、端末装置20−1、20−2、20−3、…について、利用者を特定せずに一般的に説明する場合には、符号における「−(ハイフン)」以下を省略して単に「20」とする。
【0021】
管理サーバ10は、自身が提供するサービスとして、チャットやタイムライン投稿を提供する際の仲立ちとなるものである。具体的には、管理サーバ10は、チャットを提供するにあたって、ある利用者の端末装置20から送信されたチャットメッセージを、相手先となる利用者の端末装置に転送したり、チャットの利用者やグループを管理したりする。また、管理サーバ10は、タイムライン投稿を提供するにあたって、ある利用者の端末装置20から送信されたニュースを、当該利用者の端末装置に登録された登録利用者の端末装置に転送したりする。
【0022】
本実施形態において、チャットとしては、ある端末装置20を基準としてみたときに、当該端末装置20の利用者本人(端末利用者)と他の1名以上の利用者とで構成されるメンバー同士のチャットを想定している。このため、1グループは、当該端末装置20の利用者本人を含めて2名以上で構成される。このようなチャットにおいて、利用者本人と相手利用者との2名で行われるチャットを1対1チャットと呼んだり、利用者本人を含む3名以上で行われるチャットを狭義のグループチャットと呼んだりする場合もある。また、後述するようにチャットをする際には、利用者本人がチャット先となるグループを事前に選択する構成となっている。
【0023】
図3は、管理サーバ10のハードウェア的な構成を示すブロック図である。この図に示されるように、管理サーバ10は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)101と、CPU101の主記憶として機能するRAM(Random Access Memory)102と、ブートプログラムなどを記憶したROM(Read Only Memory)103と、ネットワークを介して通信するためのインターフェース(I/F)105と、時間情報を出力するRTC(Real Time Clock)106と、各種のプログラムやデータを記憶するストレージユニット108と、を含む。ストレージユニット108では、CPU101によって管理されるデータベース118が構築される。なお、データベース118では、後述するように利用者やグループの情報を登録するマスターテーブルが管理される。
【0024】
また、管理サーバ10は、
図2においては1台で構築されているが、2台以上に分散させるとともに外部からみたときに仮想的に1台であるかのようにみえる構成としても良い。一方で、管理サーバ10の一部の機能を他のサービスを提供しているサーバで構築しても良い。また、管理サーバ10が中継サーバを介して端末装置20と接続するように構成しても良い。
【0025】
端末装置20は、例えば利用者が操作する携帯電話機である。この端末装置20は、表示パネル210に重ねられたタッチパネル220を有し、利用者が表示パネル210に表示された画面に対してタッチ操作等することで、必要な情報の入力や各種の指示が与えられる構成となっている。
【0026】
図4は、端末装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。この図に示されるように、端末装置20は、CPU201と、メモリ202と、I/F204と、RTC206と、ストレージユニット208と、表示パネル210と、タッチパネル220と、を含む。
【0027】
このうち、CPU201は端末装置20の全体を制御し、メモリ202は基本プログラムや、チャットおよびタイムライン投稿を実行するためのチャットアプリなどを不揮発性に記憶する。このチャットアプリは、チャットメッセージを作成して管理サーバ10に送信したり、管理サーバ10から受信したチャットメッセージを表示したりするものであって、特定の配信サイトからダウンロードされて、端末装置20にインストールされたものである。
【0028】
I/F204は、移動通信網Nbや無線LAN網など介して管理サーバ10と通信する。RTC206は、現在時刻の時間情報を出力する。ストレージユニット208では、CPU201によって管理されるデータベース218が構築される。なお、データベース218によって管理される各種のテーブル等の詳細については後述する。
【0029】
表示パネル210は、例えば液晶表示装置や有機EL(Electro Luminescence)装置などのフラットディスプレイである。タッチパネル220は、詳細な説明については省略するが、表示パネル210によって表示された画面に対する操作位置(二次元座標値)を検出してCPU201に供給する。CPU201は、当該検出情報に基づいてタッチ位置の移動方向や、移動速度、タッチ操作など、タッチパネル220への操作内容を特定する。
ここで、特定可能なタッチ操作の種類には、例えばタップ、フリック、ドラッグ、ピンチ等が含まれる。このうち、タップとは、表示画面を指で軽く叩く操作である。フリックとは、画面に表示された対象物を指で軽く払う操作である。ドラッグとは、画面に表示された対象物を指で接触させた状態で移動させる操作である。ピンチとは、表示画面に二本の指を接触させた状態で広げたり狭めたりする操作である。
【0030】
なお、端末装置20は、移動通信網Nbに限られず、無線LAN(Local Area Network)に接続される構成であっても良い。無線LANに接続される場合、端末装置20は、無線基地局(アクセスポイント)およびインターネットNbを経由して、上記管理サーバ10に接続される。
端末装置20は、携帯電話機に限られず、タブレット型コンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)などでも良い。
【0031】
管理サーバ10においては、所定のアプリケーションプログラムを実行することによって、また、端末装置20においては、予めインストールされたチャットアプリを実行することによって、それぞれ次のような機能ブロックが構築される。
【0032】
図5は、システム1で構築される機能ブロックを示す図である。
なお、この図においては、システム1のうち、管理サーバ10と、複数台のうち、ある1台について着目した端末装置20とで構築される機能ブロックを示している。
この図に示されるように、端末装置20の側では、表示部205、操作検出部231、管理部233、送信部236、第1表示制御部241および第2表示制御部242のほか、データベース218において端末利用者情報登録テーブルTB21、送信相手管理テーブルTB22、第1履歴登録テーブルTB23および第2履歴登録テーブルTB24の4つのテーブルが構築される。なお、これらの4つのテーブルの詳細については後述する。表示部205は、表示パネル210の表示領域に設けられて、各種の表示をしたり、タッチパネル220に対する操作を受け付けたりする。
【0033】
操作検出部231は、タッチパネル220の検出信号から、表示部205に対する操作を検出する。表示部205に対する操作には、チャットメッセージ、ニュース、コメントの入力や、当該チャットメッセージなどの送信(投稿)指示、画面の移動・切替指示などが含まれる。
管理部233は、管理サーバ10にチャットメッセージなどを送信する場合に各種情報を添付して送信部236に供給するほか、管理サーバ10から各種情報を受信したり、4つのテーブルを管理したり、表示部205での表示に必要な情報を第1表示制御部241および第2表示制御部242に供給したりする。
送信部236は、管理部233から供給されたメッセージを、添付された各種情報とともに管理サーバ10に送信する。
【0034】
第1表示制御部241は、チャットの実行時に、表示部205に対する操作が反映されるように表示内容を制御する。具体的には、第1表示制御部241は、表示部205に対して、チャット相手一覧画面で、チャット相手を一覧表示させたり、管理サーバ10から管理部233を経由して供給されたチャットメッセージ等を投稿日時の順に表示させたり、タイムライン投稿以外の表示を制御したりする。
第2表示制御部242は、タイムライン投稿の実行時に、表示部205に対する操作が反映されるように表示内容を制御する、具体的には、第2表示制御部242は、表示部205に、管理サーバ10から転送されたニュースを投稿日時の順に表示させたり、当該ニュースに1以上のコメントがあった場合には、当該コメントを、元となるニュースに関連付けて表示させたりする。
なお、後述するテーブル格納処理が実行される場合、上記チャットアプリが実行されていなくても、管理部233、送信相手管理テーブルTB22および第1履歴登録テーブルTB23が構築される。
【0035】
一方、管理サーバ10の側では、受付部121、管理部123、転送部125のほか、データベース118において利用者/グループ登録テーブルTB11が構築される。
受付部121は、端末装置20から各種情報が添付されたチャットメッセージ、ニュース、コメントを受け付ける。
利用者/グループ登録テーブルTB11は、特に詳細については図示しないが、チャットに参加可能な利用者やグループに関する情報が登録されている。換言すれば、このチャットは、アカウントの取得など所定の手続きを経て、利用者/グループ登録テーブルTB11に登録されないと、利用できない構成となっている。
なお、利用者の端末装置20で、このチャットアプリが初めて起動されたとき、当該端末装置20は管理サーバ10と通信し、この通信の過程において管理サーバ10で当該利用者を一意に識別する利用者IDが生成される。この利用者IDは、利用者/グループ登録テーブルTB11に登録されるとともに、端末装置20に送信されて記憶される。これにより、端末装置20において、このチャットアプリを実行するためのアカウントが取得されたことになる。
【0036】
なお、利用者/グループ登録テーブルTB11では、利用者の名前情報や、利用者ID、当該利用者の端末装置にアクセスするための情報などが登録され、また、グループにあっては、当該グループの名称情報や、当該グループを一意に識別するグループID、当該グループを構成するメンバーの利用者IDなどが登録されている。
ここで、管理サーバ10における利用者/グループ登録テーブルTB11では、利用者全員とすべてのグループとについて情報がマスター登録されたものであり、端末装置20における送信相手管理テーブルTB22では、当該端末装置20とチャット相手となるグループについての情報が利用者/グループ登録テーブルTB11が転送されて登録されたものである。例えば、あるグループのメンバー(利用者)が増減して、当該グループの構成に変更が生じた場合には、まず、管理サーバ10における利用者/グループ登録テーブルTB11が更新され、当該グループに参加している利用者の端末装置20に通知され、それぞれの利用者の送信相手管理テーブルTB22が更新される。
【0037】
管理部123は、受け付けられたチャットメッセージ等に添付された各種情報に含まれるグループIDおよび利用者IDから、当該グループIDで特定されるグループのメンバーのうち、利用者IDを除いたメンバー(利用者)の端末装置にアクセスするための情報を、利用者/グループ登録テーブルTB11を参照して取得する。これにより、受け付けられたチャットメッセージ等の転送先が特定されることになる。
転送部125は、受付部121で受け付けられたメッセージを、転送先が特定された端末装置20に転送する。
【0038】
説明の便宜上、端末装置20の側における端末利用者情報登録テーブルTB21、送信相手管理テーブルTB22、第1履歴登録テーブルTB23および第2履歴登録テーブルTB24について順番に説明する。
【0039】
<端末利用者情報登録テーブル>
本実施形態では、ある利用者(端末利用者)が端末装置20を用いてチャット相手にチャットメッセージの送信を指示すると、当該チャットメッセージに当該端末利用者を示す情報(差出人情報)が添付されて当該チャット相手の端末装置20に、管理サーバ10を経由して送信される一方、当該チャット相手側の端末装置20では、当該チャットメッセージに当該差出人情報が付加されて表示される。これにより、当該チャット相手は、表示されたチャットメッセージが、誰によって送信されたものであるかが直感的に判るようになっている。タイムライン投稿においても、ニュースやコメントの投稿が指示されると、その端末利用者を示す情報が添付されて送信される。
端末利用者情報登録テーブルTB21は、端末装置20の端末利用者の差出人情報を登録したものである。
【0040】
図6は、端末利用者情報登録テーブルTB21の一例を示す図である。
この図に示されるように、端末利用者情報登録テーブルTB21は、端末利用者の利用者IDに対して、利用者の名前情報と、プロフィール画像とが対応付けられて登録されている。ここで、利用者IDは、利用者を一意に識別するための情報であり、上述したように、管理サーバ10によって生成されて送信されたものが登録される。
利用者の名前情報には、チャットにおける相手利用者が端末利用者を識別するための名前が登録され、当該端末利用者の実名やニックネームなどが用いられる。プロフィール画像情報には、当該利用者の実画像やイラスト像が登録され、利用者によって選択または編集されたものが用いられる。なお、プロフィール画像情報については、実体的な画像情報そのものではなく、当該画像情報のリンク先(参照先)であっても良い。いずれにしても、利用者ID等から、プロフィール画像情報を取得できる手段が講じられていれば良い。
なお、
図6では、利用者IDが「aa11」である端末利用者の端末装置20に登録された端末利用者情報登録テーブルTB21の例である。また、利用者IDが「aa11」である利用者を「利用者A」として簡易的に表記する場合がある。
【0041】
<送信相手管理テーブル>
送信相手管理テーブルTB22は、チャットにおける相手をグループ単位で、端末装置20の側で管理するためのテーブルである。
【0042】
図7は、送信相手管理テーブルTB22の一例を示す図である。
この図に示されるように、送信相手管理テーブルTB22では、当該端末装置20とチャット可能なグループを一意に識別するグループID毎に、名称(名前)情報と、グループを構成するメンバーの利用者IDとが関連付けられて登録される。
このうち、名称情報には、グループを構成するメンバーが端末装置20の利用者である本人(端末利用者)を含んで3名以上であれば、グループの名称が登録され、メンバーが端末利用者を含んで2名であれば相手利用者の名前が登録される。ただし、2名である場合に相手利用者の名前を事後的にグループの名称に変更できるようにしても良い。また、2名である場合にメンバーが追加されて3名以上となるとき、入力されたグループの名称に登録内容が変更される。なお、3名以上であってもグループに参加した利用者の名前を繋げた名称で登録され、事後的にグループの名称に変更できるようにしても良い。
【0043】
この図の例においては1つのグループを構成するメンバー数の最大値が「5」である場合を示しており、メンバーとして例えばaからeまでの5名の利用者IDが登録可能である。なお、グループを開設した者が例えばメンバーaとして登録され、以下、参加の順に、メンバーb、c、d、eとして登録される。
送信相手管理テーブルTB22は、端末装置20からみたときのグループメンバーを管理するものであるから、各グループのメンバーには端末利用者が必ず含まれる。図の例では、利用者IDが「aa11」である者が端末利用者である。
一方、図において登録された利用者のうち、端末利用者以外の利用者は、当該端末利用者とチャット相手が可能であるから、登録利用者またはメンバーと呼ぶ場合がある。
なお、図の例において、<null>は、未設定の空き状態であることを示している。
【0044】
図7の例において、グループIDが「ax16」であるグループでは、利用者IDが「aa11」である利用者と、利用者IDが「aa13」である利用者との2名で構成されることが規定されている。
便宜的に、利用者IDが「aa13」である利用者を「利用者B」として簡易的に表記すると、
図7の例において、グループIDが「ax16」であるグループでは、端末利用者(利用者A)からみて利用者Bがチャット相手となる。このため、グループIDが「ax16」であるグループの名前は、利用者Bの名前情報が登録されることになる。
なお、利用者Bの端末装置20−2の送信相手管理テーブルTB22においても、
図8に示されるように、当該利用者Bからみて利用者Aを相手とするグループが登録される。これは、グループの新規作成や、グループのメンバー追加、削除などの変更があったときに、後述するように、その変更内容が端末装置から管理サーバ10の利用者/グループ登録テーブルTB11にマスター登録されるとともに、当該グループを構成するメンバーにも送信されて、当該グループの登録内容がメンバー同士で同期されるためである。
【0045】
また、
図7の例において、グループIDが「ax20」であるグループでは、利用者IDが「aa14」である利用者と、利用者Aとの2名で構成されることが規定されている。
便宜的に、利用者IDが「aa14」である利用者を「利用者C」として簡易的に表記したとき、グループIDが「ax20」であるグループでは、端末利用者からみて利用者Cがチャット相手となる。このため、グループIDが「ax20」であるグループの名前は、利用者Cの名前情報が登録されることになる。
なお、利用者Cの端末装置20−3の送信相手管理テーブルTB22においても、
図9に示されるように、当該利用者Cからみて利用者Aを相手とするグループが登録される。
【0046】
一方、
図7の例において、グループIDが「ay03」であるグループは、名称が「チーム246」であって、利用者IDが「aa12」、「aa11」(利用者A)、「aa15」、「aa16」である4名のメンバーによって構成されることが規定されている。
特に図示しないが、利用者A以外のメンバーの、すなわち利用者IDが「aa12」、「aa15」、「aa16」であるメンバーの、端末装置の送信相手管理テーブルTB22のそれぞれにおいても当該グループが登録される。
なお、ここでは説明のために、グループを構成するメンバー数の最大値を「5」としているが、これに限定する趣旨ではなく、2名以上であれば、4人以下でも、6人以上でも、あるいは人数に上限を設けなくても良い点については、いうまでもない。
【0047】
図7および
図8で説明したように、利用者Aと利用者Bとでチャットが可能であり、また、
図7および
図9で説明したように、利用者Aと利用者Cとでチャットが可能である。
図7乃至
図9で例示した以外、グループが登録されていない状態を想定すると、利用者A、B、Cの相関関係は、
図10に示されるように、利用者Bと利用者Cとは、チャット相手の関係にないことになる。
換言すれば、利用者Aの端末装置20−1における送信相手管理テーブルTB22では、利用者B、Cの利用者IDが登録される一方、利用者Bの端末装置20−2における送信相手管理テーブルTB22では、利用者Aの利用者IDが登録されているのに対し、利用者Cの利用者IDが登録されていないことになる。同様に、利用者Cの端末装置20−3における送信相手管理テーブルTB22では、利用者Aの利用者IDが登録されているのに対し、利用者Bの利用者IDが登録されていないことになる。
【0048】
<第1履歴登録テーブル>
本実施形態において、端末装置20では、送信相手管理テーブルTB22で登録されたメンバーから送信されたチャットメッセージ等が、管理サーバ10を経由して逐一受信される。このときに受信されたチャットメッセージ等の格納先が第1履歴登録テーブルTB23である。なお、受信したチャットメッセージ等には、本体である文字情報のほかに、様々な付帯情報が添付されている。
【0049】
図11は、第1履歴登録テーブルTB23における登録内容の一例を示す図である。
この図に示されるように、第1履歴登録テーブルTB23では、チャットメッセージを一意に識別するために管理サーバ10によって付与される投稿ID毎に、当該チャットメッセージを投稿した利用者を示す投稿者IDと、チャット相手のグループを一意に識別するグループIDと、当該チャットメッセージが送信された日時を示す投稿日時情報と、投稿者の差出人情報と、本体であるチャットメッセージの文字情報とが互いに関連付けられて記憶されている。このうち、差出人情報は、投稿者の名前情報およびプロフィール画像情報である。
【0050】
管理サーバ10から受信されるチャットメッセージには、付帯情報として、投稿IDと、投稿者IDと、グループIDと、投稿日時情報と、投稿者の差出人情報とが添付される。
一方、端末利用者の端末装置20から管理サーバ10に送信されるチャットメッセージには、付帯情報のうち、投稿IDが含まれない状態で添付される。ただし、チャット相手の端末装置20に転送する際に、管理サーバ10は、当該チャットメッセージを識別する投稿IDを付与して付帯情報に含ませる。
また、端末利用者がチャットメッセージを送信する操作したとき、当該チャットメッセージは、投稿IDを含まない付帯情報とともに、管理サーバ10を経由しないで、直接、自己の端末装置20における第1履歴登録テーブルTB23に格納される場合がある。ただし、この場合でも、管理サーバ10が、チャットメッセージの受信通知とともに投稿IDを返信するので、当該端末装置20では、返信された投稿IDが当該チャットメッセージに関連付けられて第1履歴登録テーブルTB23に格納される。
なお、投稿されたチャットメッセージの本体(本文)については、投稿IDと関連付けられて別のテーブル(図示省略)で管理・記憶しても良い。
【0051】
<第2履歴登録テーブル>
本実施形態では、タイムライン投稿を実行する端末装置20では、送信相手管理テーブルTB22に登録された登録利用者から送信されたニュース等が、管理サーバ10を経由して逐一受信される。このときに受信されたニュース等を端末装置20で格納するのが、第2履歴登録テーブルTB24である。
【0052】
図12は、第2履歴登録テーブルTB24における記憶内容の一例を示す図である。
この図に示されるように、第2履歴登録テーブルTB24では、投稿されたニュースまたはコメントを一意に識別する投稿IDと、当該ニュースまたはコメントを投稿した利用者を示す投稿者IDと、投稿された日時を示す投稿日時情報と、種別情報と、元投稿IDと、元投稿者IDと、差出人情報と、本体であるニュースまたはコメントの文字情報と、が投稿毎に互いに関連付けられて記憶されている。
なお、投稿されたニュースまたはコメントの本体(本文)については、投稿IDと関連付けられて別のテーブル(図示省略)で管理・記憶しても良い。また、投稿者IDには、投稿した利用者の利用者IDが登録される。
【0053】
種別情報には、タイムライン投稿の形式を示す情報が登録される。本実施形態において、タイムライン投稿の形式としては、「ニュース」と「コメント」との2種類が想定されている。このうち、「ニュース」とは、話題の基礎となる記事の投稿をいい、「コメント」とは、ある「ニュース」に対して、返信に相当する内容の投稿をいう。このため、「コメント」には、必ず基礎となる「ニュース」が存在する。種別情報が「コメント」である場合、元投稿IDには、その基礎となった「ニュース」の投稿IDが登録され、元投稿者IDには、投稿した利用者の利用者IDが投稿者IDとして登録される。なお、第2履歴登録テーブルTB24に種別情報を設けずに、元投稿IDまたは元投稿者IDの登録の有無により、「ニュース」と「コメント」とを区別するようにしても良い。
【0054】
このように第2履歴登録テーブルTB24では、「ニュース」の投稿IDが、投稿者IDや、投稿日時情報、差出人情報、ニュースの文字情報とともに登録される一方、「ニュース」に対して「コメント」があったとき、当該「コメント」の投稿IDが、投稿者ID、投稿日時情報、差出人情報、コメントの文字情報とともに、基礎となる「ニュース」の投稿IDに関連付けられて登録される。
例えば
図12において投稿IDの「yyy114」は、利用者IDが「aa11」である利用者によって投稿された「ニュース」であることを示し、この「ニュース」には、次の3つのコメントが関連付けられていることを示している。すなわち、利用者IDが「aa13」である利用者によって投稿されて投稿IDが「yyy115」であるコメントと、利用者IDが「aa11」である利用者によって投稿されて投稿IDが「yyy121」であるコメントと、利用者IDが「aa14」である利用者によって投稿されて投稿IDが「yyy122」であるコメントとである。
【0055】
<システムの動作>
次に、システム1の動作について説明する。
【0056】
図13は、端末装置20で上記チャットアプリを実行したときの動作を示すフローチャートである。
まず、端末装置20において、上記チャットアプリを起動するために端末利用者が所定の操作をしたとき、例えばメインメニュー画面(図示省略)において当該チャットアプリに対応したアイコンなどをタップ操作したとき当該チャットアプリが起動され、管理部233は、第1表示制御部241に対してトップ画面を表示部205に表示させるように指示する。これにより、表示部205では、トップ画面が表示される(ステップSa11)。
【0057】
図17は、トップ画面の一例を示す図である。この図に示されるようにトップ画面では、表示部205において、ボタン271〜274が表示される。このうち、ボタン271は、チャットを実行するための画面への移行を指示するソフトウェアボタンであり、ボタン272は、タイムライン投稿を実行するための画面への移行を指示するソフトウェアボタンである。また、ボタン273は、各種の設定を行う画面への移行を指示するソフトウェアボタンであり、ボタン274は、このチャットアプリの終了を指定するソフトウェアボタンである。
【0058】
このトップ画面において、操作検出部231は、タッチパネル220に対して適切な操作がなされたのか否かを判別する(ステップSa12)。ここで、適切な操作とは、予め想定された範囲内での操作、例えばボタンの表示部分に対する操作である。
操作がなければ、または、操作があっても想定されていない無効な操作であれば(ステップSa12の判別結果が「No」であれば)、処理手順がステップSa11に戻る。このため、何らかの適切な操作があるまで、トップ画面の表示が継続することになる。
適切な操作がなされたとき(ステップSa12の判別結果が「Yes」になったとき)、操作検出部231は、まず、当該操作がボタン271の表示部分への操作であったか否かを判別する(ステップSa13)。
ボタン271の表示部分への操作、すなわちチャットの実行画面への移行を指示する操作であれば(ステップSa13の判別結果が「Yes」であれば)、操作検出部231は、その旨を管理部233に通知し、管理部233は、後述するチャット処理を実行する(ステップSa14)。
【0059】
一方、トップ画面に対してなされた操作がボタン271の表示部分への操作でなければ(ステップSa13の判別結果が「No」であれば)、操作検出部231は、次に、当該操作がボタン272の表示部分への操作、すなわちタイムライン投稿の実行画面への移行を指示する操作であったか否かを判別する(ステップSa15)。
ボタン272の表示部分への操作であれば(ステップSa15の判別結果が「Yes」であれば)、操作検出部231は、その旨を管理部233に通知し、管理部233は、後述するタイムライン投稿処理を実行する(ステップSa16)。
【0060】
また、トップ画面に対してなされた操作がボタン271、272の表示部分への操作でなければ(ステップSa15の判別結果が「No」であれば)、操作検出部231は、当該操作がボタン273の表示部分への操作、すなわち各種の設定画面への移行を指示する操作であったか否かを判別する(ステップSa17)。
ボタン273の表示部分への操作であれば(ステップSa17の判別結果が「Yes」であれば)、操作検出部231は、その旨を管理部233に通知し、管理部233は、各種設定処理を実行する(ステップSa18)。
各種設定処理は、チャットやタイムライン投稿に関するものであり、ここでは詳細については説明しないが、自己の差出人情報の変更や編集などや、後述するタイムライン投稿における設定などが含まれる。
【0061】
なお、トップ画面に対してなされた操作がボタン271、272、273の表示部分への操作でなければ(ステップSa17の判別結果が「No」であれば)、当該操作は、ボタン274の表示部分への操作、すなわち終了を指定する操作である。このため、操作検出部231は、その旨を管理部233に通知し、チャットアプリを終了させる。
【0062】
<チャット処理>
次に、ステップSa14におけるチャット処理の動作について説明する。
図14は、チャット処理を示すフローチャートである。
トップ画面においてボタン271の表示部分が操作されたとき、管理部233は、まず、送信相手管理テーブルTB22にアクセスして、端末利用者とチャットが可能なグループの名称情報と構成メンバーの利用者IDとを取得する。管理部233は、取得した情報を第1表示制御部241に転送する。第1表示制御部241は、転送された情報に基づいて、チャットが可能な相手一覧画面を作成して、表示部205に表示させる。これにより、表示部205においては、チャット相手一覧画面が表示される(ステップSb11)。
【0063】
図18は、チャット相手一覧画面の一例を示す図である。この図で示されるように、表示部205において、端末装置20とチャット可能な相手名称が一覧表示される。ここでいう名称は、グループを構成するメンバーが利用者本人を含んで3名以上であればグループの名称であり、2名であって事後的に変更されていなければ、相手利用者の名前である。
また、第1表示制御部241は、チャット相手一覧画面において相手利用者の名前の表示部分近傍に、当該相手利用者に対応付けられているプロフィール画像を表示させ、グループの名称表示部分近傍に、それが利用者本人を含んで3名以上のグループ(利用者本人以外に複数人のメンバーにメッセージが送信されるグループ)であることを示すとともにメンバー確認用のボタン251を表示させる。さらに、第1表示制御部241は、チャット相手一覧画面において、図の上側右隅にボタン252を表示させる。このボタン252は、チャット相手一覧画面の表示を終了してトップ画面(
図17参照)に戻ることを指示するソフトウェアボタンである。
相手利用者に対応付けられているプロフィール画像については、例えば第1履歴登録テーブルTB23に記憶されているものが用いられる。詳細には、管理部233は、送信相手管理テーブルTB22から取得した構成メンバーの利用者IDをキーとして、第1履歴登録テーブルTB23において当該利用者IDに対応付けられているプロフィール画像を取得し、第1表示制御部241に転送して、第1表示制御部241が、相手利用者の名前と関連付けて表示させる。
このような一覧表示において、チャット相手の選択は、例えば相手利用者の名前またはグループの名称の表示部分を利用者がタッチすることによって行われる。また、チャット可能な相手名称が多数であって一度に表示しきれない場合、フリックなどの操作によってチャット相手一覧画面が上下にスクロールして表示されるようになっている。
なお、この例では、チャットが可能な相手を1対1チャットとグループチャットと混在させて一覧表示させているが、区別して一覧表示させても良い。
【0064】
説明を
図14に戻すと、チャット相手一覧画面において、操作検出部231は、表示部205に対して適切な操作がなされたのか否かを判別する(ステップSb12)。ここで、適切な操作とは、予め想定された範囲内での操作であり、例えばボタンの表示部分または名前名称の表示部分に対する操作や、上述したフリックなど操作である。
【0065】
操作がなければ、または、操作があっても想定されていない無効な操作であれば(ステップSb12の判別結果が「No」であれば)、処理手順がステップSb11に戻る。このため、何らかの適切な操作があるまで、チャット相手一覧画面の表示が継続することになる。
適切な操作がなされたとき(ステップSb12の判別結果が「Yes」になったとき)、操作検出部231は、まず、当該操作がボタン252の表示部分への操作であったか否かを判別する(ステップSb13)。
【0066】
ボタン252の表示部分への操作、すなわちトップ画面に戻ることを指示する操作であれば(ステップSb13の判別結果が「Yes」であれば)、操作検出部231は、その旨を管理部233に通知して、管理部233は、処理手順をステップSa11に戻す。これによりトップ画面の表示に戻ることになる。
一方、ボタン252の表示部分への操作でなければ(ステップSb13の判別結果が「No」であれば)、操作検出部231は、次に、当該操作がチャット相手の選択、つまり、相手利用者の名前やグループの名称の表示部分へのタッチ等の操作であったか否かを判別する(ステップSb21)。
【0067】
当該操作がチャット相手を選択する操作でなければ(ステップSb21の判別結果が「No」であれば)、当該操作に応じた処理が実行される(ステップSb27)。
このような処理の例としては、ボタン251への操作や、チャット相手一覧画面のフリックである。このうち、ボタン251への操作である場合、操作検出部231は、当該操作の検出を管理部233に通知し、管理部233は、当該ボタン251に対応するグループの構成メンバーについての情報を取得する。詳細には、管理部233は、第1に、送信相手管理テーブルTB22にアクセスして当該グループのメンバーの利用者IDを取得し、第2に、第1履歴登録テーブルTB23にアクセスして、当該利用者IDに対応する名前情報およびプロフィール画像を取得し、第3に、取得した情報を第1表示制御部241に転送する。第1表示制御部241は、転送された情報を基に、ボタン251に対応するグループの構成メンバーを確認させる画面を作成して表示させる。
【0068】
図19は、グループの構成メンバーの一覧画面の一例である。ここで、
図19は、
図7に示した送信相手管理テーブルTB22においてグループIDが「ay03」であって名称が「チーム246」のグループに対応するボタン251(
図18参照)が操作されたときに、当該グループを構成する4名のメンバー、すなわち利用者IDが「aa12」、「aa11」、「aa15」、「aa16」であるメンバーの名前とプロフィール画像とが表示された例である。
なお、チャット相手一覧画面のフリックについては、上述した通りである。
ステップSb27の後、処理手順がステップSb11におけるチャット相手一覧画面の表示に戻る。
【0069】
また、チャット相手一覧画面においてなされた操作がチャット相手を選択する操作であれば(ステップSb21の判別結果が「Yes」であれば)、操作検出部231は、その旨を管理部233に通知し、この通知を受けて管理部233は、第1表示制御部241に対し、第1履歴登録テーブルTB23のうち、選択されたグループに対応したメッセージ等を抜き出して転送するとともに、当該グループに対応するチャット投稿・表示画面を表示させる旨を指示する(ステップSb23)。
【0070】
ここで、チャット投稿・表示画面について説明する前に、テーブル格納処理について説明する。チャット投稿・表示画面は、第1履歴登録テーブルTB23の内容に基づいて表示されるが、第1履歴登録テーブルTB23の内容は、テーブル格納処理によって変更(追加)されるためである。
【0071】
図15は、テーブル格納処理を示すフローチャートである。
このテーブル格納処理は、管理サーバ10から何らかの情報を受信したことを契機として実行される。すなわち、このテーブル格納処理は、チャットアプリが実行されていなくても、また、チャットアプリが実行されていても、当該チャットアプリとは並行して実行される。
【0072】
本実施形態において、端末装置20が管理サーバ10から受信する情報としては、次の3つが想定されている。すなわち、第1に、付帯情報が添付されたチャットメッセージと、第2に、管理サーバ10で付与された投稿IDと、第3に、端末利用者を含むグループの構成に変更が生じたときに当該変更後のメンバーに関する情報と、が想定されている。
上述したように、管理サーバ10から受信するチャットメッセージには、チャットメッセージ本体である文字情報のほかに、付帯情報として、投稿IDと、投稿者IDと、グループIDと、投稿日時情報、投稿者の差出人情報(名前情報およびプロフィール画像情報)とが添付されている。
また、管理サーバ10で付与された投稿IDは、自己の端末装置20でチャットメッセージの送信を指示したときに、当該チャットメッセージが投稿IDを除いた付帯情報とともに第1履歴登録テーブルTB23に格納されるので、このときに不足している投稿IDを補うのである。
なお、当該変更後のメンバーに関する情報については、すでに送信相手管理テーブルTB22で説明した通りである。
【0073】
さて、何らかの情報を管理サーバ10から受信したとき、管理部233は、まず、当該情報が(付帯情報が添付された)チャットメッセージであるか否かを判別する(ステップSb101)。チャットメッセージであれば(ステップSb101の判別結果が「Yes」であれば)、管理部233は、当該チャットメッセージを、当該付帯情報に含まれるグループIDに関連付けて第1履歴登録テーブルTB23に格納する(ステップSb102)。
【0074】
一方、受信した情報がチャットメッセージでなければ(ステップSb101の判別結果が「No」であれば)、管理部233は、次に、当該情報が管理サーバ10で付与された投稿IDであるか否かを判別する(ステップSb103)。当該情報が投稿IDであれば(ステップSb103の判別結果が「Yes」であれば)、管理部233は、当該投稿IDを、対応するチャットメッセージに関連付けて第1履歴登録テーブルTB23に格納する(ステップSb104)。
また、受信した情報が投稿IDでなければ(ステップSb103の判別結果が「No」であれば)、当該情報は、グループ変更後のメンバーに関する情報である。このため、管理部233は、当該変更後のメンバーに関する情報を、送信相手管理テーブルTB22に反映させる(ステップSb105)。
【0075】
なお、ステップSb102、Sb104、Sb105の後、当該テーブル格納処理は終了する。ただし、何らかの情報を管理サーバ10から再び受信したとき、テーブル格納処理が呼び出される。このため、管理サーバ10から何らかの情報を受信する毎に、テーブル格納処理によって受信した情報がテーブルに格納、反映される。
このため、第1履歴登録テーブルTB23では、テーブル格納処理によって自他の利用者によるチャットメッセージがグループ毎に対応付けられて逐一格納されるので、一種のチャットメッセージ履歴が形成されることになる。
そして、このようなチャットメッセージ履歴を用いて、チャット投稿・表示画面が表示される。
【0076】
説明を
図14に戻すと、管理部233は、第1表示制御部241に対し、第1履歴登録テーブルTB23のうち、選択されたグループに対応したチャットメッセージ等を抜き出して転送するとともに、当該グループに対応するチャット投稿・表示画面を表示させる旨を指示する(ステップSb23)。
【0077】
図20は、チャット投稿・表示画面の一例を示す図である。第1表示制御部241は、選択されたチャット相手のグループに対応付けられたチャットメッセージを、付帯情報に基づいて、表示部205に投稿日時の順に表示させる。
詳細には、第1表示制御部241は、転送されたチャットメッセージを、付帯情報の投稿日時情報で示される時間の順にソートして、例えば新しいものほど、表示部205の上側になるように配列させて表示させる。このため、図の例においては、チャットメッセージ(4)、(5)、(6)、(8)、(10)のうち、チャットメッセージ(4)が最新であって、下に向かうほど古くなる。
【0078】
なお、各チャットメッセージの表示内容は、チャットメッセージ(5)を例にとれば、
図21に示される通りであり、送信者を示すプロフィール画像が例えば画面右端に表示され、当該プロフィール画像の上側に送信者の名前が表示され、当該プロフィール画像の下側に投稿日時が表示されている。
また、チャットメッセージの本文は、当該プロフィール画像から発せられたように吹き出しで囲まれて表現されている。
このようにして、当該端末装置20の端末利用者と他のメンバーとが時系列で、あたかもチャットしているかのような場が共有されることになる。
【0079】
ここで、
図20における表示部205でのチャットメッセージの表示は、端末利用者が、
図18のチャット相手一覧画面において「高橋 雄J」という名前の表示部分をタッチ操作した場合の例であって、第1履歴登録テーブルTB23が
図11に示される場合の例である。
この場合、利用者IDが「aa11」である端末利用者が、グループIDが「ax16」であるグループ、すなわち利用者IDが「aa13」であるメンバーのひとりをチャット相手として選択したことになる。このため、第1履歴登録テーブルTB23において登録されたチャットメッセージ等のうち、グループIDが「ax16」である(4)、(5)、(6)、(8)、(10)のそれぞれが、表示部205において表示される。
また、図の例では、チャットメッセージについて5件分しか表示されていないが、フリックなどの操作によって上下方向にスクロールして表示されるようになっている。また、ピンチなどの操作によってチャットメッセージの表示が拡大・縮小されるようになっている。
【0080】
一方、端末利用者が、
図18のチャット相手一覧画面において「チーム246」という名称の表示部分をタッチ操作した場合、チャット投稿・表示画面は、
図22に示されるような表示内容となる。
この場合、利用者IDが「aa11」である端末利用者が、グループIDが「ay03」であるグループをチャット相手として選択したことになる。このため、第1履歴登録テーブルTB23において登録されたチャットメッセージのうち、グループIDが「ay03」である(1)、(2)、(3)、(7)、(9)のそれぞれが、表示部205において表示される。
【0081】
なお、表示部205において表示されたチャットメッセージのうち、自己によるチャットメッセージについては、他のメンバーによるチャットメッセージと区別できる態様で表示するようにしても良い。例えば、プロフィール画像を省略したり、チャットメッセージの吹き出しの形状を他と異ならせたり、チャットメッセージ本文の表示色やフォントなどを異ならせたりしても良い。
【0082】
ところで、チャット投稿・表示画面には、
図20または
図22に示されるように、チャットメッセージ入力部214が含まれるとともに、ボタン253、255が表示される。チャットメッセージ入力部214は、送信するチャットメッセージをソフトウェアキーボードなどによって入力するための領域であり、ボタン253は、チャットメッセージ入力部214に入力されたチャットメッセージの内容を確定させて、送信を指示するソフトウェアボタンである。ボタン255は、1つ前のチャット相手一覧画面に戻ることを指示するソフトウェアボタンである。
【0083】
このようなチャット投稿・表示画面に対し、操作検出部231は、適切な操作がなされたのか否かを判別する(ステップSb24)。操作がなければ、または、操作があっても想定されていない無効な操作であれば(ステップSb24の判別結果が「No」であれば)、処理手順がステップSb22に戻る。
このため、何らかの適切な操作がなされるまで、処理手順がステップSb23→Sb24→(Sb23)という経路で循環するので、チャット投稿・表示画面が継続するとともに、循環経路の途中で、受信されたチャットメッセージがテーブル格納処理によって第1履歴登録テーブルTB23に登録されると、そのチャットメッセージが表示部205に追加表示されることになる。
【0084】
本実施形態ではチャット投稿・表示画面に対する適切な操作として、次のような操作を想定している。すなわち、第1に、ボタン253の表示部分への操作、第2に、ボタン255の表示部分への操作、および、第3に、その他の操作、を想定している。その他の操作としては、チャットメッセージをスクロール表示させるためのフリックや、拡大表示のためのピンチ、チャットメッセージ入力部214に対する入力操作などが挙げられる。
【0085】
適切な操作がなされた場合(ステップSb24の判別結果が「Yes」になった場合)、操作検出部231は、まず、当該操作がチャットメッセージの送信の指示、すなわちボタン253の表示部分への操作であったか否かを判別する(ステップSb25)。
ボタン255への操作であったとき(ステップSa25の判別結果が「Yes」であったとき)、操作検出部231は、当該操作時点においてチャットメッセージ入力部214に入力されたチャットメッセージの内容を管理部233に供給する。
管理部233は、当該指示がなされたときの時間情報をRTC206から取得して、当該チャットメッセージの投稿日時情報とする。また、管理部233は、端末利用者情報登録テーブルTB21から自己の差出人情報(利用者の名前情報およびプロフィール画像情報)を取得する。なお、チャットメッセージの投稿日時情報として、管理サーバ10が当該チャットメッセージを受信したタイミングで管理サーバ10のRTC106から取得した時間情報を用いても良い。
そして、管理部233は、チャットメッセージ入力部214に入力されたチャットメッセージ(本文)に、端末利用者の利用者IDと、投稿日時情報と、先のステップSb21で選択されたチャット相手のグループIDと、差出人情報とを付帯情報として添付して、第1履歴登録テーブルTB23に格納する。なお、この時点では、まだ、投稿IDが付与されていない。
一方、管理部233は、操作検出部231から供給されたチャットメッセージを付帯情報とともに送信部236に供給し、送信部236は、チャットメッセージおよび付帯情報を管理サーバ10に送信する(ステップSb26)。この後、処理手順はステップSb22に戻る。
【0086】
管理サーバ10では、受付部121がチャットメッセージ等を受け付け、管理部123は、受け付けたチャットメッセージ等に一意の投稿IDを付与するとともに、受け付けられたメッセージの転送先を、付帯情報に含まれるグループIDおよび送信者の利用者IDから特定する。具体的には、上述したように管理部123は、当該グループIDで示されるグループのメンバーのうち、送信者の利用者IDを除いた利用者の端末装置を当該メッセージの転送先として特定する。ここで、転送先としてチャットメッセージの送信者を除外している理由は、当該メッセージについては当該送信者の端末装置20における第1履歴登録テーブルTB23に格納されており、転送する必要がないためである。
そして、転送部125は、受け付けられたチャットメッセージを、管理部123によって特定された転送先の端末装置20に転送する。
これにより、転送先の端末装置20では、当該チャットメッセージ等がテーブル格納処理(
図15参照)によって第1履歴登録テーブルTB23にグループIDに関連付けられて格納される(ステップSb102)。したがって、転送先の端末装置20では、当該チャットアプリが実行されて、同じグループが選択されていれば、チャット投稿・表示画面の表示(ステップSb23)においてそのチャットメッセージが表示部205において追加表示されることになる。
このようにして、グループのメンバー同士においては、送信されたチャットメッセージが共有されることになる。
なお、管理サーバ10は、付与した投稿IDをチャットメッセージの受信通知とともに当該チャットメッセージを送信した端末利用者の端末装置20に返信する。これにより、当該端末装置20では、管理サーバ10から返信された投稿IDが第1履歴登録テーブルTB23において先のチャットメッセージに関連付けられて格納される(ステップSb104)。
【0087】
チャット投稿・表示画面に対してなされた操作がチャットメッセージの送信の指示でなかったとき(ステップSb25の判別結果が「No」であったとき)、操作検出部231は、次に、当該操作がチャット相手一覧画面に戻ることを指定する操作、すなわちボタン255の表示部分へのタップ等の操作であったか否かを判別する(ステップSb28)。
ボタン255への操作であったとき(ステップSb28の判別結果が「Yes」であったとき)、処理手順がステップSb11におけるチャット相手一覧画面の表示に戻る。
【0088】
戻る操作でなければ(ステップSb28の判別結果が「No」であれば)、なされた操作に対応した処理、具体的には、その他の操作として、スクロール表示させるためのフリックや、拡大表示のためのピンチ、入力操作などに応じた処理が実行される(ステップSb29)。この後、処理手順はステップSa22に戻る。
【0089】
<タイムライン投稿処理>
次に、ステップSa16におけるタイムライン投稿処理の動作について説明する。
図16は、タイムライン投稿処理を示すフローチャートである。
トップ画面においてボタン272の表示部分が操作されたとき、操作検出部231は、その旨を管理部233に通知し、この通知を受けて管理部233は、ニュース/コメントの受信処理を実行する(ステップSc22)。
【0090】
ここで、ステップSc22でいうニュース/コメントの受信処理とは、本実施形態では、自己の端末装置20における送信相手管理テーブルTB22における登録利用者から送信されたニュースと、当該ニュースに関連付けられたコメントを、管理サーバ10を経由して受信して第2履歴登録テーブルTB24に格納する処理である。なお、ニュース/コメントの受信処理は、後述するように繰り返し実行されるので、実際には前回実行時に格納していない新たなニュース、コメントを受信・格納する処理となる。
【0091】
次に、管理部233は、第2履歴登録テーブルTB24に登録された情報を読み出し、第2表示制御部242に転送する。この転送の際に、管理部233は、種別情報が「コメント」である項目の投稿者IDが送信相手管理テーブルTB22においてチャットが可能な相手利用者として登録されているか否か、すなわち、端末利用者からみて登録利用者であるか否かを判別する(ステップSc23)。
管理部233は、種別情報が「コメント」である投稿者IDが登録利用者であれば(ステップSc23の判別結果が「Yes」であれば)、第2表示制御部242に対し当該コメントの差出人情報の表示を「許可」にセットする(ステップSc24)。一方、管理部233は、種別情報が「コメント」である投稿者IDが登録利用者でなければ(ステップSc23の判別結果が「No」であれば)、第2表示制御部242に対し当該コメントの差出人情報の表示を「制限」にセットする(ステップSc25)。
【0092】
ここで、本実施形態では、差出人情報の表示が「許可」にセットされると、当該差出人情報の名前とプロフィール画像との双方が表示される一方、「制限」にセットされると、当該差出人情報の名前が「unknown」に置き換えられて表示されるとともに、プロフィール画像が表示されない。
【0093】
第2表示制御部242は、転送された第2履歴登録テーブルTB24を用いるとともに、コメントの差出人情報についてはセットされた内容にしたがって次のようなタイムライン投稿・表示画面を表示部205に表示させる(ステップSc26)。
【0094】
図23は、タイムライン投稿・表示画面の一例を示す図である。
表示部205においては、ニュースが、例えば投稿日時が新しいものほど図において上側になるように表示されるとともに、当該ニュースに対してコメントがあれば、当該コメントが当該ニュースに関連付けて、この例では、当該ニュースの下側に、当該ニュースに対する一群のコメントが四角枠で囲まれて、例えばニュースとは反対に投稿日時が古いものほど図において上側となるように、インデントして表示されている。
【0095】
ここで、
図23におけるタイムライン投稿の表示画面は、利用者Aの端末装置20−2において第2履歴登録テーブルTB24が
図12に示される内容である場合の例である。
この場合、投稿IDが「yyy114」であるニュース(11)と、投稿IDが「yyy231」であるニュース(12)とが新しい順に表示される。投稿IDが「yyy115」であるコメント(13)と、投稿IDが「yyy121」であるコメント(14)と、投稿IDが「yyy122」であるコメント(15)とは、いずれも元投稿IDが「yyy114」である。このため、3つのコメント(13)、(14)、(15)は、「yyy114」であるニュース(11)に関連付けられて表示されている。
【0096】
なお、コメント(13)における投稿者IDの「aa13」と、コメント(15)における投稿者IDの「aa14」とは、送信相手管理テーブルTB22(
図7参照)においてチャット相手としての登録された登録利用者であり、コメント(14)における投稿者IDの「aa11」は、利用者A、すなわち端末利用者である。このため、コメント(13)、(14)、(15)の差出人情報はいずれも「許可」にセットされるので、表示制限されることはない。
また、図の例において、ニュース、コメントについては、フリックなどの操作によって上下方向にスクロールして表示されるようになっている。また、ピンチなどの操作によってニュース、コメントの表示が拡大・縮小されるようになっている。
【0097】
ニュース・コメントの表示内容は、
図24に示されるように、ニュース(11)を例にとれば、投稿者のプロフィール画像が例えば画面左端に表示され、当該プロフィール画像の右隣上側に投稿者の名前が表示され、さらにその名前表示部分の右隣に投稿日時が表示されている。ニュースの本文は、当該プロフィール画像の右隣において名前表示部分の下側に表示されている。
コメント(13)についても同様に、投稿者のプロフィール画像が例えば画面左端に表示され、当該プロフィール画像の右隣上側に投稿者の名前が表示され、さらにその名前表示部分の右隣に投稿日時が表示されている。コメントの本文は、当該プロフィール画像の右隣において名前表示部分の下側に表示されている。
【0098】
ところで、タイムライン投稿・表示画面には、
図23に示されるように、ニュース入力部281、ボタン282、コメント入力部283、ボタン284、ボタン257が表示される。
ニュース入力部281は、端末利用者が新規のニュースを投稿する場合に、投稿するニュース本文をソフトウェアキーボードなどによって入力するための領域である。ボタン282は、ニュース入力部281に入力されたニュース本文の内容を確定させて、投稿を指示するソフトウェアボタンである。
コメント入力部283およびボタン284は、ニュースに関連付ける四角枠内においてコメントの表示部分の最下段に表示される。このため、コメント入力部283およびボタン284は、ニュース表示のそれぞれに対応して設けられる。コメント入力部283は、対応するニュースにコメントを端末利用者が投稿する場合に、投稿するコメントの本文をソフトウェアキーボードなどによって入力するための領域である。ボタン284は、コメント入力部283に入力されたコメントの内容を確定させて、投稿を指示するソフトウェアボタンである。なお、ボタン257は、タイムライン投稿処理を終了させて、トップ画面に戻ることを指定するソフトウェアボタンである。
【0099】
このようなタイムライン投稿・表示画面に対し、操作検出部231は、適切な操作がなされたのか否かを判別する(ステップSc27)。操作がなければ、または、操作があっても想定されていない無効な操作であれば(ステップSc27の判別結果が「No」であれば)、処理手順がステップSc22に戻る。
このため、何らかの適切な操作がなされるまで、処理手順がステップSc22→Sc23→Sc24またはSc25→Sc26→Sc27→(Sc22)で循環するので、タイムライン投稿・表示画面が継続するとともに、管理サーバ10を経由して新たなニュース、コメントが受信されれば、そのニュース、コメントが表示部205に追加表示されることになる。
【0100】
本実施形態ではタイムライン投稿・表示画面に対する適切な操作として、次のような操作を想定している。すなわち、第1に、ボタン282の表示部分への操作、第2に、ボタン284の表示部分への操作、および、第3に、その他の操作、を想定している。その他の操作としては、ニュース入力部281、コメント入力部283に対する入力操作や、表示部205をスクロールさせるためのフリック、拡大表示のためのピンチなどが挙げられる。
【0101】
適切な操作がなされた場合(ステップSc27の判別結果が「Yes」になった場合)、操作検出部231は、まず、当該操作がニュースの投稿の指示、すなわちボタン282の表示部分への操作であったか否かを判別する(ステップSc28)。
ボタン282への操作であったとき(ステップSc28の判別結果が「Yes」であったとき)、操作検出部231は、当該操作時点においてニュース入力部281に入力されたニュースの内容を管理部233に供給する。
管理部233は、当該指示がなされたときの時間情報をRTC206から取得して、当該ニュースの投稿日時情報とする。また、管理部233は、端末利用者情報登録テーブルTB21から自己の差出人情報(利用者の名前情報およびプロフィール画像情報)を取得する。なお、ニュースの投稿日時情報として、管理サーバ10が当該ニュースを受信したタイミングで管理サーバ10のRTC106から取得した時間情報を用いても良い。
そして、管理部233は、ニュース入力部281に入力されたニュース(本文)に、当該ニュースを投稿した端末利用者の利用者IDと、投稿日時情報と、ニュースであることを示す識別情報と、差出人情報とを付帯情報として添付して、第2履歴登録テーブルTB24に格納する。なお、この時点では、まだ、投稿IDが付与されていない。
一方、管理部233は、当該ニュースを付帯情報とともに送信部236に供給し、送信部236は、供給されたニュースおよび付帯情報を管理サーバ10に送信する(ステップSc29)。この後、処理手順はステップSc22に戻る。
【0102】
管理サーバ10では、受付部121がニュース等を受け付け、管理部123は、受け付けたメッセージ等に一意の投稿IDを付与して付帯情報に加えるとともに、受け付けたメッセージの転送先を投稿者IDから特定する。この特定については、例えば、管理部123は、利用者/グループ登録テーブルTB11にアクセスして、当該投稿者IDをメンバーとして含むグループの全員(ただしニュース投稿者を除く)、すなわち当該投稿者IDの利用者に対してチャットが可能な登録利用者全員を、当該ニュースの転送先として特定する。ここで、転送先としてニュースの投稿者を除外している理由は、当該ニュースについては当該投稿者の端末装置20における第2履歴登録テーブルTB24に格納されており、転送する必要がないためである。
そして、転送部125は、受け付けられたニュースおよび付帯情報を、管理部123によって特定された転送先の端末装置20に転送する。これにより、転送先の端末装置20は、当該タイムライン投稿処理を実行していれば、ニュース/コメントの受信処理(ステップSc22)において、管理サーバ10からのニュースおよび付帯情報を受信して、第2履歴登録テーブルTB24に格納するとともに、チャット投稿・表示画面の表示(ステップSc26)において当該ニュースが表示部205において追加表示されることになる。したがって、ある利用者が投稿したニュースは、当該ニュースを投稿した利用者とチャットが可能な利用者に対して閲覧可能な状態となる。
なお、管理サーバ10は、付与した投稿IDをニュースの受信通知とともに当該ニュースを投稿した端末利用者の端末装置20に返信する。これにより、当該端末装置20では、管理サーバ10から返信された投稿IDが第2履歴登録テーブルTB24において先のニュース等に関連付けられて格納される。
【0103】
タイムライン投稿・表示画面に対してなされた適切な操作が、ボタン282の表示部分への操作でなければ(ステップSc28の判別結果が「No」であれば)、操作検出部231は、次に、当該操作がコメントの投稿の指示、すなわちボタン284の表示部分への操作であったか否かを判別する(ステップSc30)。
ボタン284への操作であったとき(ステップSc30の判別結果が「Yes」であったとき)、操作検出部231は、当該操作時点においてコメント入力部283に入力されたコメントの内容を管理部233に供給する。
管理部233は、当該指示がなされたときの時間情報をRTC206から取得して、当該コメントの投稿日時情報とする。また、管理部233は、端末利用者情報登録テーブルTB21から自己の差出人情報(利用者の名前情報およびプロフィール画像情報)を取得する。
そして、管理部233は、コメント入力部283に入力されたコメント(本文)に、当該コメントを投稿した端末利用者の利用者IDと、投稿日時情報と、コメントであることを示す識別情報と、どのニュースに関連付けられたコメントであるのかを示す元投稿IDと、当該ニュースを投稿した利用者の投稿者IDである元投稿者IDと、差出人情報とを付帯情報として添付して、第2履歴登録テーブルTB24に格納する。
なお、ニュースについての元投稿IDと元投稿者IDとについては、第2履歴登録テーブルTB24を参照することで取得できる。また、この時点では、投稿IDが付与されていない。
一方、管理部233は、当該コメントを付帯情報とともに送信部236に供給し、送信部236は、供給されたコメントおよび付帯情報を管理サーバ10に送信する(ステップSc31)。この後、処理手順はステップSc22に戻る。
【0104】
管理サーバ10では、受付部121がコメント等を受け付け、管理部123は、受け付けたコメント等に一意の投稿IDを付与して付帯情報に加えるとともに、受け付けたコメントの転送先を元投稿者IDから、すなわち、当該コメントの基礎となるニュースの投稿者の投稿者IDから特定する。この特定については、ニュースの転送先と同様であり、当該元投稿者IDをメンバーとして含むグループの全員(ただしコメント投稿者を除く)、すなわち当該元投稿者IDの利用者に対してチャットが可能な登録利用者全員を、当該コメントの転送先として特定する。
そして、転送部125は、受け付けられたコメントおよび付帯情報を、管理部123によって特定された転送先の端末装置20に転送する。これにより、転送先の端末装置20は、当該タイムライン投稿処理を実行していれば、ニュース/コメントの受信処理(ステップSc22)において、管理サーバ10からのコメントおよび付帯情報を受信して、第2履歴登録テーブルTB24に格納するとともに、チャット投稿・表示画面の表示(ステップSc26)において当該コメントが表示部205においてニュースに関連付けられて追加表示されることになる。したがって、ある利用者がニュースに対して投稿したコメントは、当該ニュースを投稿した利用者とチャットが可能な利用者に対して閲覧可能な状態となるが、後述するように当該コメントの差出人情報の表示が制限される場合がある。
なお、管理サーバ10は、付与した投稿IDをコメントの受信通知とともに当該コメントを投稿した端末利用者の端末装置20に返信する。これにより、当該端末装置20では、管理サーバ10から返信された投稿IDが第2履歴登録テーブルTB24において先のコメント等に関連付けられて格納される。
【0105】
一方、タイムライン投稿・表示画面に対してなされた操作が、ボタン282、284の表示部分への操作でなかったとき(ステップSc30の判別結果が「No」であったとき)、操作検出部231は、当該操作がトップ画面に戻ることを指定する操作、すなわちボタン257の表示部分へのタップ等の操作であったか否かを判別する(ステップSc32)。ボタン257への操作であったとき(ステップSc32の判別結果が「Yes」であったとき)、処理手順がステップSa11におけるトップ画面の表示に戻る。
【0106】
戻る操作でなければ(ステップSb32の判別結果が「No」であれば)、処理手順がステップSc33に移行して、なされた操作に対応した処理、具体的には、その他の操作として、スクロール表示させるためのフリックや、拡大表示のためのピンチ、ニュース入力部281またはコメント入力部283への入力操作などに応じた処理が実行される(ステップSc33)。この後、処理手順はステップSc22に戻る。
【0107】
ところで、
図23のタイムライン投稿・表示画面は、利用者IDが「aa11」である利用者Aの端末装置20−1で表示される例である。利用者Aからみれば、利用者IDが「aa13」である利用者Bも、利用者IDが「aa14」である利用者Cも、
図7の送信相手管理テーブルTB22において登録されており、いずれもチャットが可能な登録利用者である(
図10参照)。このため、タイムライン投稿・表示画面において、利用者Bによるコメント(13)と利用者Cによるコメント(15)とにあっては、差出人情報(名前およびプロフィール画像)の表示が許可されるので、
図25に示されるように、チャットにおけるチャット相手一覧画面(
図18参照)や、チャット投稿・表示画面(
図20参照)と、同じ差出人情報で表示される。
【0108】
一方、利用者Cからみれば、利用者Aは、
図8の送信相手管理テーブルTB22において登録されているので、チャットが可能な登録利用者である。すなわち、利用者Cは、利用者Aとは、すでに自己の差出人情報を晒してチャットし合う関係にあるので、タイムライン投稿・表示画面において、自己の差出人情報が当該利用者Aに知られてもなんら差し支えない。
しかしながら、利用者Cからみれば、利用者Bは、
図9の送信相手管理テーブルTB22において登録されていないので、登録利用者ではない。このため、利用者Cが、利用者Aによるニュースに対してコメントを投稿したときに、当該コメントの差出人情報が、チャット相手ではない利用者Bに知られてしまうのは、個人情報保護の観点からいえば、好ましいことではない。
同様に、利用者Bからみれば、利用者Aは、チャットが可能な登録利用者であるので、タイムライン投稿・表示画面において、自己の差出人情報が当該利用者Aに知られてもなんら差し支えないが、利用者Cは登録利用者ではないので、利用者Bが、利用者Aによるニュースに対してコメントを投稿したときに、当該コメントの差出人情報が利用者Cに知られてしまうのは、好ましいことではない。
【0109】
本実施形態では、利用者Cが、利用者Aによるニュースに対してコメントを投稿したとき、当該コメントおよび付帯情報は、当該利用者Aからみて登録端末者である利用者Bに転送されるが、利用者Bの端末装置20−2では、利用者Cが登録利用者ではないと判別されるので、利用者Cのコメント表示にあたって差出人情報の表示が「制限」にセットされる(ステップSc25)。
このため、
図26に示されるように、利用者Cのコメント表示にあっては、コメントおよび投稿日時は表示されるものの、利用者Cの差出人情報の名前が「unknown」に置き換えられて表示されるとともに、プロフィール画像が表示されない。
したがって、本実施形態によれば、利用者Bが、チャット相手でない利用者Cの差出人情報を知ることを防止することができる。
【0110】
同様に、利用者Bが、利用者Aによるニュースに対してコメントを投稿したとき、当該コメントおよび付帯情報は、当該利用者Aからみて登録端末者である利用者Cに転送されるが、利用者Cの端末装置20−3では、利用者Bが登録利用者ではないと判別されるので、利用者Cのコメント表示にあたって差出人情報の表示が「制限」にセットされる(ステップSc25)。
このため、
図27に示されるように、利用者Bのコメント表示にあっては、利用者Bの差出人情報の名前が「unknown」に置き換えられて表示されるとともに、プロフィール画像が表示されない。
したがって、利用者Cが、チャット相手でない利用者Bの差出人情報を知ることを防止することができる。
【0111】
なお、差出人情報の表示制限については、
図26、
図27の例に限られず、様々な態様が考えられる。例えば、利用者Bの端末装置20−2において利用者Cの差出人情報を制限する場合、
図28に示されるように、名前については「unknown」に置き換えて表示する一方、プロフィール画像については制限せずに表示しても良い。プロフィール画像については、人物写真よりもイラストや風景画などが用いられる場合が多いので、仮に表示されたとしても、名前の開示と比較して問題になり難いからである。
なお、置き換える名前については「unknown」に限られず、例えば「××××」であっても良い。また、プロフィール画像についても、予め用意されたデフォルトのパターン画像(例えば人物部分が塗り潰された画像)に置き換えても良い。いずれにしても差出人情報が特定できないような態様であれば良い。その意味において差出人情報の表示部分にモザイク処理などのように判別し難くさせる画像処理を施しても良い。
【0112】
また例えば、同じように利用者Bの端末装置20−2において利用者Cの差出人情報を制限する場合、
図29に示されるように、当該利用者Cのコメント全体を非表示としても良い。このとき、差出人情報の表示が許可されるコメントが投稿されたときに、非表示のコメントを詰めて当該次のコメントを表示しても良いし、詰めなくても良い。詰めて表示する場合には、表示制限されたコメントの存在を利用者Bにまったく意識させないことができるし、詰めないで表示する場合には、表示制限されたコメントがあることを利用者Bに知らせることができる。
【0113】
同じように利用者Bの端末装置20−2において利用者Cの差出人情報を制限する場合、
図30に示されるように、投稿日時のみ表示させて、利用者Cの名前およびプロフィール画像の双方を、すなわち差出人情報の全部とともに、コメントについても非表示としても良い。
【0114】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る端末装置20は、第1実施形態において各種の設定機能を持たせたものである。
【0115】
図31は、第2実施形態に係る端末装置20を含むシステム1で構築される機能ブロックを示す図である。この図において、
図5と相違する部分は、表示部205において解除設定部291、閲覧設定部293および公開先設定部295が構築される点である。
【0116】
第2実施形態に係る端末装置20における動作は、基本的に第1実施形態と同様である。ただし、トップ画面(
図17参照)において、ボタン273の表示部分が操作された場合に、各種設定処理においてタイムライン投稿に関する設定が指定されたとき、
図32に示されるように、表示部205に解除設定部291、閲覧設定部293および公開先設定部295のそれぞれに対応する機能スイッチが表示される。
なお、ボタン257は、トップ画面に戻ることを指定するソフトウェアボタンである。
【0117】
<解除設定部>
第1実施形態では、端末装置20の端末利用者がニュースを投稿した際に、この端末利用者とチャットが可能な登録利用者では、当該ニュースの閲覧が可能になった。そして、当該ニュースにコメントが投稿されたとき、このコメント投稿者が当該登録利用者とチャットが可能な利用者であれば、当該コメント投稿者の差出人情報の表示が許可される一方、チャットが可能な利用者でなければ、当該コメント投稿者の差出人情報の表示が制限された。
第2実施形態における解除設定部291は、自身である端末利用者が投稿したニュースに対してコメントがあったときに、当該コメント投稿者の差出人情報を、ニュースの閲覧者(当該端末利用者からみた登録利用者)とチャットが可能であるか否かに関係なく、表示させることを、当該端末利用者の登録利用者の端末装置に指定するソフトウェアスイッチである。
【0118】
解除設定部291の設定は、
図32に示される状態が指定(解除)「する」であり、特に図示しないが、例えば円形のボタンを図において左側にスライドさせるような操作がなされた状態が指定「しない」である。
解除設定部291の設定を反映させるには、
図16のタイムライン投稿処理を次のように変更すれば良い。すなわち、端末利用者がニュースを投稿したとき(ステップSc28の判別結果が「Yes」となったとき)、第1に、当該端末利用者の端末装置における管理部233は、解除設定部291の設定内容を示すフラグを添付情報に含ませてニュースとともに管理サーバ10に送信する一方、第2に、管理サーバ10を介して当該ニュースを受信した端末装置20、すなわち上記端末利用者からみた登録利用者の端末装置20において、管理部233は、上記フラグが「する」に対応する「1」であれば、タイムライン投稿処理におけるステップSc23の判別を無効にして、強制的にステップSc24に分岐させ、「しない」に対応する「0」であれば、ステップSc23の判別を有効にすれば良い。
【0119】
したがって、解除設定部291が「する」に設定されると、端末利用者が投稿したニュースに対してコメントが投稿された場合に、当該コメントの投稿者が当該端末利用者からみた登録利用者とチャットが可能であるか否かに関係なく、当該コメントの差出人情報が表示される。
一方、解除設定部291が「しない」に設定されると、端末利用者が投稿したニュースに対してコメントが投稿された場合に、当該コメントの投稿者が当該端末利用者からみた登録利用者とチャットが可能である相手であるときに限り、当該コメントの差出人情報が表示される。
【0120】
<閲覧設定部>
第1実施形態では、ある端末装置20で閲覧されるニュースの投稿者は、当該端末装置20の端末利用者からみて登録利用者の全員であった。換言すれば、端末利用者は、登録利用者の全員から投稿されたニュースが閲覧可能であった。このため、登録利用者(チャットが可能な利用者)が増加するにつれて、閲覧可能なニュースも増加するので、端末利用者からみて、関心のあるニュースが、その他のニュースに埋没してしまう可能性がある。そこで、第2実施形態では、閲覧設定部293によって、登録利用者のうち、限られた一部の利用者から投稿されたニュースのみを閲覧できるようにした。
【0121】
閲覧設定部293でニュースの閲覧利用者を設定するには、第1に、端末利用者が
図32において閲覧設定部293の「>」の表示部分をタッチ操作すれば良い。特に図示しないが、「>」の表示部分がタッチ操作されると、登録利用者の一覧リストとともにチェックボックスが表示されて、当該登録利用者のうち、当該チェックボックスに印が付された利用者が閲覧利用者として設定される。
閲覧設定部293の設定を反映させるには、
図16のタイムライン投稿処理を次のように変更すれば良い。すなわち、ステップSc26のニュース投稿・表示画面の処理において、第2表示制御部242が、第2履歴登録テーブルTB24を用いてタイムライン投稿・表示画面を表示部205に表示させる際の表示対象を、閲覧利用者によって投稿されたニュースおよび当該ニュースに対するコメントに限定すれば良い。
【0122】
これにより、端末利用者は、登録利用者が増加しても、閲覧設定部293によって設定された閲覧利用者によって投稿されたニュース(および当該ニュースに対するコメント)のみを閲覧対象とすることができ、関心のない登録利用者から投稿されたニュースを閲覧対象から除外することができる。
【0123】
<公開先設定部>
上述したように第1実施形態では、端末利用者が投稿したニュースは、当該端末利用者からみた登録利用者の全員に閲覧可能であった。このため、端末利用者が投稿したニュースは、閲覧させたくない登録利用者にも閲覧されてしまう。そこで、第2実施形態では、公開先設定部295によって、登録利用者のうち、限られた一部の利用者だけ、自己である端末利用者が投稿したニュースを閲覧できるようにした。
なお、閲覧設定部293は、投稿されたニュースを閲覧する側の設定であったが、この公開先設定部295は、ニュースを投稿する側の設定である。
【0124】
公開先設定部295でニュースの公開先利用者を設定するには、第1に、端末利用者が
図32において公開先設定部295の「>」の表示部分をタッチ操作すれば良い。特に図示しないが、「>」の表示部分がタッチ操作されると、閲覧設定部293と同様に、登録利用者の一覧リストとともにチェックボックスが表示されて、当該登録利用者のうち、当該チェックボックスに印が付された利用者が公開先利用者として設定される。
【0125】
公開先設定部295の設定を反映させるには、タイムライン投稿処理を次のように変更すれば良い。すなわち、端末利用者が公開先設定部295によって公開先利用者を設定したとき、管理部233は、その設定内容を、送信部236を介して管理サーバ10に送信し、管理サーバ10は、当該設定内容を利用者IDに関連付けて利用者/グループ登録テーブルTB11に反映させる。そして、管理サーバ10では、受付部121がニュース等を受け付けたとき、投稿者ID(利用者ID)に関連付けられた設定内容から、当該ニュース等の転送先を特定する。
これにより、端末利用者によって投稿されたニュースは、当該端末利用者によって設定された公開先利用者の端末装置20に転送される。この場合でも、端末利用者によって投稿されたニュースは、当該端末利用者の端末装置における第2履歴登録テーブルTB24に登録されるので、管理サーバ10から転送されなくても、当該端末装置の表示部205に表示されることになる。
【0126】
なお、閲覧設定部293が設けられる場合、自身である端末利用者が、ある登録利用者を閲覧利用者に設定して、当該登録利用者によって投稿されたニュース(および当該ニュースに対するコメント)を閲覧しようとしても、当該登録利用者が、自身である端末利用者を公開先設定部295により公開先利用者として設定しなければ、当該端末利用者は、当該登録利用者によって投稿されたニュースを実際に閲覧することができない。
換言すれば、第2表示制御部242は、端末利用者が閲覧設定部293により閲覧利用者に設定する一方、当該閲覧利用者の端末装置において当該端末利用者が公開先利用者として設定された場合に、当該閲覧利用者によって投稿されたニュース(および当該ニュースに対するコメント)を表示部205に表示させる。
【0127】
<応用・変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば次に述べるような各種の応用・変形が可能である。なお、次に述べる応用・変形の態様は、任意に選択された一または複数を適宜に組み合わせることもできる。
【0128】
<第1表示制御部、第2表示制御部>
実施形態において、タイムライン投稿以外の表示制御、すなわちトップ画面などの表示制御を、第1表示制御部241が実行する旨記載したが、第2表示制御部242が実行しても良い。また、各実施形態では、第1表示制御部241と第2表示制御部242とを便宜敵に別個のブロックとして記載したが、これらを一体にしたものを表示制御部として考えても良い。
【0129】
<チャット、ニュース、コメントの形式>
チャット、ニュース、コメントについては、文字のみとしたが、音声信号や、静止画像、動画像としても良いし、これらを適宜組み合わせたものであっても良い。メッセージに、音声信号や、動画像を含ませる場合、これらを再生することが閲覧となる。
【0130】
<タッチパネル以外の操作>
端末装置20がタッチパネル220を有する構成として説明したが、ハードウェアのキーやスイッチなどの操作子を有し、これらの操作子を介して各種の入力操作を行う構成としても良い。
【0131】
<クラウド>
各種実施形態では、管理サーバ10がデータベース118を内包して管理する構成としていたが、管理サーバ10以外のサーバで管理する構成、すなわちクラウドコンピューティングで管理するようにしても良い。同様に、各種実施形態では、端末装置20がデータベース218を内包して管理する構成としていたが、管理サーバ10や他のサーバによってクラウドコンピューティングで管理するようにしても良い。
【0132】
例えば、端末装置20の側で設けられる第2履歴登録テーブルTB24を、管理サーバ10や他のサーバなどのサーバ側で管理する構成としても良い。サーバ側で第2履歴登録テーブルTB24を管理する場合、利用者毎に第2履歴登録テーブルTB24を持たせるとともに、端末装置20でステップSc26におけるタイムライン投稿・表示画面の表示時においては、管理部233が、サーバに対して端末利用者に対応する第2履歴登録テーブルTB24を要求して取得し、第2表示制御部242に転送すれば良い。
また、サーバ側で第2履歴登録テーブルTB24を利用者毎にではなく、一元管理して、端末装置20の管理部233から要求があったときに、当該端末装置20の端末利用者からみて登録利用者によって投稿されたニュースと、当該ニュースに関連付けられたコメントとを、当該管理部233に返信しても良い。
【0133】
<チャット相手>
2名以上の利用者をメンバーとする既存のグループに別の利用者が参加しようとする場合、既存メンバーの全員ではなく、一部の承認が得られれば、当該参加が認められて、当該別の利用者がメンバーとして登録されることがある。この登録状態では、承認した利用者からみれば、参加した利用者が「友だち」であるかもしれないが、承認していない利用者からみれば、参加した利用者が「友だち」であるとは限らない。
しかしながら、実施形態であれば、この状態であっても、当該別の利用者がメンバーとして加わったグループにおいてグループチャットが可能になるので、グループでのチャット相手が「友だち」以外の利用者であることもあり得る。換言すれば、「端末利用者が登録している登録利用者」には、端末利用者が自らの意志によって(送信相手管理テーブルTB22に)登録した利用者のみならず、当該端末利用者が操作する端末装置に、他の利用者の意志によって結果的に登録されることになった利用者も含まれるのである。