【実施例】
【0073】
実施例1:5−位修飾2’−O−メチルウリジンヌクレオシドホスホロアミダイトの一般的調製手順
5−ヨード−2’−O−メチルウリジンは、公知の方法により容易に合成され、また、市販品として入手可能である。ヌクレオシドの5’−および3’−ヒドロキシル基は、それぞれ、標準的4,4’−ジメトキシトリチル化法およびアセチル化法により保護した。次いで、50mLボロシリケートボストン丸瓶中で無水THFおよびN,N−ジメチルアセトアミドの1:1混合物にヌクレオシドを溶解させることにより、この二重保護ヌクレオシドをカルボキサミド化に付した。混合物に5当量のTEAおよび3当量の第一級アミンまたはアミン塩酸塩を添加し、続いて、0.1当量のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を添加した。密封可能な入口および圧力ゲージを備えた300mL Parrボンベ内に瓶を配置した。一酸化炭素で60psiまで充填することにより、装置を一酸化炭素でフラッシングし、次いで、圧力を10psiまで解放し、これを2回繰り返した。次いで、装置を60psiまで充填し、密封し、70℃の油浴中に17時間配置した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をMeOH中に再溶解させ、Zemplen条件下または類似の条件下、55℃で脱アセチル化した。得られたヌクレオシドをモノクロリダイト方法によりヌクレオシドホスホロアミダイトに変換した。
【0074】
2’−デオキシリボヌクレオシドは、Vaught et al., J. Am. Chem. Soc., 132(12):4141-4151 (2010)(その全体を参照により本明細書に援用する)に記載のものと同様な方法で合成することができる。
【0075】
実施例2:5’−O−DMTr−3’−O−Ac−5−(2−(N4−メチルピペラジニルエチル)カルバモイル)−2’−O−メチルウリジン(2c)の調製
50mLボストン丸瓶中、5’−O−DMTr−3’−O−Ac−5−ヨードウリジン(1g、1.373mmol)をTHF(体積:10ml)およびDMA(体積:10ml)に加えて無色溶液を得た。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.159g、0.137mmol)を秤取し、瓶に添加し、続いて、トリエチルアミン(0.694g、6.86mmol)および2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)エタンアミン(0.413g、2.88mmol)を添加した。瓶を250mL Parrボンベ中に配置し、これを密封し、ニードルバルブを介して排気した。次いで、ボンベを一酸化炭素で60psiに加圧する。次いで、ボンベを高真空下で排気し、一酸化炭素(60psi)で再充填する。ボンベを再密封し、70℃に加熱された油浴中に17時間配置する。ボンベを室温に冷却し、圧力を徐々に解放する。瓶をボンベから取り出し、減圧下で溶媒を除去する(Vaught et al., J. Am. Chem. Soc., 132(12):4141 -4151 (2010)(その全体を参照により本明細書に援用する))。
【0076】
乾燥生成物をMeOH(10mL)中に再溶解し、1ペレットのNaOH(約40mg)を小型攪拌子と共に添加する。瓶にセプタムを取り付け、混合物を50℃で一晩撹拌する。TLC(ヘキサン中3%TEA処理プレート、DCM中5%MeOH展開溶媒、UV可視化、およびHannessians染色、炭化併用)により、単一のトリチル含有生成物であることが明らかにする。反応混合物を濃縮乾固させ、DCMおよび1%TEAと平衡化された80gISCOシリカカートリッジに適用する。DCM(1%TEA)中0〜10%MeOH溶媒グラジエントを用いて、60ml/分で2Lにわたりカラムから生成物を溶出させる。純粋画分を捕集し、合わせ、そして濃縮乾固し、白色フォームとして5’−O−DMTr−3’−O−Ac−5−(2−(N4メチルピペラジニルエチル)カルボキサミドウリジン(0.93g、1.274mmol、収率93%))を得た。1H NMR. δ 2.33 (s, 3H), 2.50-2.65 (m, 10H); 3.44-3.52 (m, 4H); 3.54 (s, 3H); 3.79 (s, 6H); 3.87-3.92 (m, 1H); 4.00-4.08 (m, 1H); 4.10-4.17 (m, 1H); 5.90 (d, j=3.2 Hz, 1H); 6.85 (dd, J=9.0, 1.3 Hz, 4H); 7.27-7.49 (m, 9H); 8.52 (s, 1H); 8.77 (t, J=5.4 Hz, 1H)。MS (ESI) M+1=730, 計算値, 729。
【0077】
以下は、
図2に示される選択された5−カルボキサミド塩基修飾の実験の詳細である。適切な第一級アミンを用いて同一の方法で各化合物を合成した。化合物はすべて、収率60〜95%を与えた。
【0078】
化合物2a、プロピル−イミダゾール誘導体
第一級アミンとして3当量の1−(3−アミノプロピル)イミダゾールを用いて、灰白色フォームとして64%の収率で所望の生成物を得た。
1H NMR (300 MHz) δ 2.00-2.10 (m, 2H); 3.21-3.37 (m, 2H), 3.46 (d, J=4.2Hz, 2H), 3.57 (s, 3H), 3.78 (s, 6H), 3.92 (dd, J=5.6, 3.2Hz, 1H), 3.95-4.10 (m, 4H), 4.15-4.22 (m, 1H), 5.92 (d, J=3.2Hz, 1H), 6.08 (bs, 1H), 6.84 (dd, J=9.0. 1.4Hz, 4H), 6.93-7.50 (m, 10H), 7.63 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.74 (t, J=6.0Hz, 1H)。MS (ESI+) 計算値 711.76, 実測値 712.6。
【0079】
化合物2b、プロピル−モルホリン誘導体
第一級アミンとして3当量の3−モルホリノプロピルアミンを用いて、白色フォームとして64%の収率での所望の生成物を得た。
1HNMR (300MHz) δ 1.76 (quin, J=7.0Hz, 2H), 2.41-2.50 (m, 4H), 3.40-3.47 (m, 4H), 3.53 (s, 3H), 3.70-3.75 (m, 8H), 3.79 (s, 6H), 3.89 (dd, J=5.7, 3.2Hz, 1H), 3.98-4.15 (m, 2H), 5.90 (d, J=3.2Hz, 1H), 6.84 (dd, J=9.0, 0.9Hz, 4H), 7.15-7.48 (m, 9H), 8.48 (s, 1 H), 8.75(t, J=5.8Hz, 1H)。MS (ESI+) 計算値 730.8, 実測値 731.5。
【0080】
化合物2e、ベンジル誘導体
第一級アミンとして3当量のベンジルアミンを用いて、白色フォームとして87%の収率で所望の生成物を得た。
1HNMR (300MHz) δ 3.45-3.49 (m, 2H), 3.56 (s, 3H), 3.78 (s, 6H), 3.89 (dd, J=5.6, 3.1Hz, H), 4.03-4.17 (m, 2H), 4.58 (dd, J=5.7, 4.6Hz, 2H), 5.90 (d, J=3.1Hz, 1H), 6.85 (dd, J=9.0, 1.3Hz, 4H), 7.15-7.60 (m, 15 H), 8.59 (s, 1H), 8.87 (t, J=5.9Hz, 1H)。
【0081】
化合物2h、2−エチル−N,N−ジメチルアミン誘導体
第一級アミンとして3当量のN,N−ジメチルエチレンジアミンを用いて、白色フォームとして91%の収率で所望の生成物を得た。
1HNMR (300MHz) δ 2.31 (s, 6H), 2.54 (t, J=6.5Hz, 2H), 3.40-3.50 (m, 3H), 3.52 (s, 3H), 3.79 (s, 6H), 3.88 (dd, J=5.6, 3.1Hz), 3.95-4.10 (m, 4H), 5.86 (d, J=3.1Hz, 1H), 6.84 (dd, J=9.0, 1.4Hz, 4H), 7.17-7.49 (m, 9H), 8.46 (s, 1H), 8.79 (t, J=5.61Hz, 1H)。
【0082】
実施例3:5’−O−DMTr−5−((2−(N4−メチルピペラジニルエチル)カルバモイル)−2’−O−メチルウリジンアミダイト(3c)の調製
100mL丸底フラスコ中で、DIEA(0.364ml、2.084mmol)および5−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−カルボキサミド)−5’−O−DMTr−3’−O−Ac−2’−O−Me−ウリジン(1.55g、2.084mmol)をDCM(体積:15ml)中に溶解して、無色溶液を得た。フラスコをアルゴンでフラッシングして、撹拌を開始する。3−(クロロ(ジイソプロピルアミノ)ホスフィン)(オキシ)プロパンニトリル(または「モノクロリダイト」)(0.451g、2.084mmol)を滴下して、反応混合物を3時間撹拌させた。
【0083】
TLCにより、反応が完了したことを明らかにした。反応混合物をNaHCO
3(100mL)で希釈し、水性相をDCM(3×50mL)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン洗浄(1×50mL)およびNa
2SO
4の添加により脱水した。有機相を濾過し、濃縮した。
【0084】
ヘキサン中3%TEAで前処理された40gシリカカートリッジを用いてカラムクロマトグラフィーにより、精製を行った。DCM中0〜5%MeOHを用いて生成物を溶出させた(40mL/分で1Lにわたり)。純粋画分を合わせて濃縮し、白色アモルファスフォームを得た。生成物をDCM(3×30mL)と共に共蒸発させ、高真空下で一晩乾燥させ、その後、自動化オリゴヌクレオチド合成を行った。5’−O−DMTr−5−((2−(N4−メチルピペラジニルエチル)カルバモイル)−2’−O−メチルウリジンアミダイト(1.47g、1.557mmol、74.7%収率)。1H NMR δ 1.15-1.25 (m, 12H); 2.31 (s, 3H); 2.36 (t, J=6.5 Hz, 2H); 2.41-2.69 (m, 12H); 3.34-3.72 (m, 9H); 3.76-4.06 (m, 8H); 4.18-4.36 (m, 1H); 5.90 (dd, J=5.4, 5.0 Hz, 1H); 6.80-6.92 (m, J=9.0, 4H); 7.15-7.51 (m, 9H); 8.51 (ds, 1H); 8.78-8.90 (m, 1H)。MS (ESI) M+1=931, 計算値, 930。
【0085】
図2における選択5−カルボキサミド塩基修飾の実験の詳細。1.00当量の3−(((ジイソプロピルアミノ)(メチル)ホスフィノ)オキシ)プロパンニトリルを用いて同一の方法で各化合物を合成した。化合物はすべて、収率75〜95%を与えた。
【0086】
化合物3b、プロピル−モルホリン誘導体のホスホロアミダイト
カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/TEA)の後、82%の収率で得られた白色フォーム。ジアステレオマーの1:1混合物(
1H NMRにより決定された)をNMRにより測定した。分解されたプロトンを記述し、その後、結果を列記し、そしてアステリスクを付記した。
31P NMR(121.5MHz)δ150.15
*、150.89
*。プロトンスペクトルでは、混合物は、次の分解されたジアステレオマーピークを与える。2’−O−メチル基の3Hに対応する3.45ppm
*および3.47ppm
*の一重線、トリチル上のメトキシ基の6Hに対応する3.80ppm
*および3.81ppm
*の2つの一重線、それぞれ5.0Hzおよび5.4Hzの結合定数を有し、C1’位の1Hに対応する、5.92ppm
*および5.96ppm
*の2つの二重線、塩基のC−6位の1Hに対応する8.49ppm
*および8.56ppm
*の2つの一重線。ピークの残りは、次のとおりである。
1H-NMR (300MHz) δ 1.04-1.22 (m, 12H), 1.69-1.82 (m, 2H), 2.41-2.49 (m, 6H), 2,58-2.67 (m, 2H), 3.33-3.44 (m, 4H), 3.51-3.65 (m, 3H), 3.70-3.76 (m, 4H), 3.83-3.95 (m, 1H), 3.95-4.07 (m, 1H), 4.17-4.36 (m, 2H), 6.82-6.89 (m, 4H), 7.15-7.51 (m, 9H), 8.63-8.76 (m, 1H)。MS (ESI+) 計算値 931.0, 実測値 931.8。
【0087】
化合物3a、プロピル−イミダゾール誘導体のホスホロアミダイト
カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/TEA)の後、80%の収率で得られた白色アモルファスフォーム。ジアステレオマーの55:45混合物(
1H NMRにより決定された)をNMRにより測定した。分解されたプロトンを記述し、その後、結果を列記し、そしてアステリスクを付記した。
31P NMR(121.5MHz)δ150.26
*、150.81
*。プロトンスペクトルでは、混合物は、次の分解されたジアステレオマーピークを与える。2Hに対応する2.63ppm
*(J=6.1,1.3Hz)の主ジアステレオマーおよび2.37(J=6.3,1.4Hz)の副シグナルの2つの三重線の二重線、2’−O−メチル基の3Hに対応する両方とも3.49ppm
*の2つの一重線、C1’位の1Hに対応する5.92ppm
*(副、J=4.5Hz)および5.99ppm
*(主、J=5.2Hz)の2つの二重線、塩基のC−6位の1Hに対応する8.55ppm
*(主)および8.63ppm
*(副)の2つの一重線。ピークの残りは、次のとおりである。
1H-NMR (300MHz) δ 1.04-1.22 (m, 12H), 1.97-2.10 (m, 2H), 2.80-2.94 (m, 1H), 3.23-3.47 (m, 4H), 3.52-3.74 (m, 3H), 3.75-3.95 (m, 7H), 3.96-4.13 (m, 3H), 4.22-4.41 (m, 2H), 6.79-6.89 (m, 4H), 6.96 (s, 1H), 7.10 (s, 1H), 7.15-7.53 (m, 9H), 7.59 (s, 1H), 8.69-8.80 (m, 1H)。MS (ESI+) 計算値 912.0, found 912.3。
【0088】
化合物3h、2−エチル−N,N−ジメチルアミン誘導体のホスホロアミダイト
カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/TEA)の後、87%の収率で得られた白色アモルファスフォーム。ジアステレオマーの55:45混合物(
1H NMRにより決定された)をNMRにより測定した。分解されたプロトンを記述し、その後、結果を列記し、そしてアステリスクを付記した。
31P NMR(121.5MHz)δ150.12
*、150.71
*。プロトンスペクトルでは、混合物は、次の分解されたジアステレオマーピークを与える。C1’位の1Hに対応する、5.90ppm
*(副、J=(4.8Hz))および5.93ppm
*(主、J=(5.2Hz))の2つの二重線、塩基のC−6位の1Hに対応する8.46ppm
*(主)および8.53ppm
*(副)の2つの一重線。ピークの残りは、次のとおりである。
1H-NMR (300MHz) δ 1.04-1.22 (m, 12H), 2.31 (s, 6H), 2.52-3.06 (m, 4H), 3.33-3.49 (m, 5H), 3.52-3.74 (m, 4H), 3.75-3.94 (m, 7H), 3.95-4.07 (m, 1H), 4.16-4.34 (m, 2H), 6.80-6.90 (m, 4H), 7.15-7.53 (m, 10H), 8.68-8.82 (m, 1H)。
【0089】
化合物3e、ベンジル誘導体のホスホロアミダイト
カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキス)の後、89%の収率で得られた白色アモルファスフォーム。ジアステレオマーの55:45混合物(
1H NMRにより決定された)をNMRにより測定した。分解されたプロトンを記述し、その後、結果を列記し、そしてアステリスクを付記した。
31P NMR(121.5MHz)δ150.26
*、150.81
*。プロトンスペクトルでは、混合物は、次の分解されたジアステレオマーピークを与える。2Hに対応する2.64ppm
*(1=6.5,2.1Hz)の主ジアステレオマーおよび2.38(J=6.5,1.5Hz)の副シグナルの2つの三重線の二重線、C1’位の1Hに対応する5、93ppm
*(副、J=4.7Hz)および5.98ppm
*(主、J=5.3Hz)の2つの二重線、塩基のC−6位の1Hに対応する8.57ppm
*(主)および8.64ppm
*(副)の2つの一重線。ピークの残りは、次のとおりである。
1H-NMR (300MHz) δ 1.04-1.22 (m, 12H), 3.36-3.46 (m, 2H), 3.50-3.76 (m, 4H), 3.77-3.93 (m, 7H), 3.95-4.10 (m, 1H), 4.17-4.36 (m, 2H), 4.45-4.67 (m, 2H), 6.82-6.90 (m, 4H), 7.15-7.54 (m, 14H), 8.83-8.95 (m, 1H)。MS (ES1+) 計算値 912.0, 実測値 912.3。
【0090】
実施例4:短縮ヌクレオチドの一般的合成方法
修飾のためのカルボキサミド置換基は、親水性基および疎水性基の両方から選択した。次の理由で、親水性基を優先的に選択した。他の核酸塩基と新しい水素結合相互作用を形成する能力、標準的オリゴヌクレオチド合成下で追加の保護基を必要とする交換性プロトンまたは感受性官能基の欠如、生理的pHでのこれらの基のカチオン性。疎水性基は、核酸塩基間のπスタッキング相互作用を活用すべくおよびヌクレオチドで新しい疎水性領域を形成するよう選択した。また、ヌクレオチド上で新しい疎水性領域およびカチオン性/親水性領域を形成すると、細胞透過性を増強する血清タンパク質への増強された結合も形成され得る。ペンダント疎水性基(たとえば、ステロールおよび直鎖脂質)さらには2’疎水性修飾(たとえば、アルキル、アリール、および2’−4’リンカー)を有するヌクレオチドは、血清リポタンパク質粒子との相互作用を増大させることにより、細胞内取込みを増強することができる。同様に、高荷電カチオン種で高アニオン性ヌクレオチド骨格の影響を打ち消すと、細胞内取込みが増強される。
【0091】
修飾ヌクレオシドを合成し、ヌクレオチド単量体になるように適切な反応性基で遊離の5’および3’−ヒドロキシル基をマスキングすれば、糖修飾および塩基修飾を有するオリゴヌクレオチドの短い鎖を調製することができる。オリゴヌクレオチド合成の最新技術は、ホスホロアミダイト化学を用いた自動固相合成であり、これは、特定的には、McBride et al., Tetrahedron Letters 24:245-248 (1983)およびSinha et al., Tetrahedron Letters 24:5843-5846 (1983)の開発に基づく。ホスホロアミダイト化学は、水素ホスホネート化学などの関連する方法と一緒になって、Beaucage et al., Tetrahedron 48:2223-2311 (1992)により、オリゴヌクレオチド化学におけるそれらの使用に関して広く概説されてきた。固相オリゴヌクレオチド合成では、一連のヌクレオチド単量体は、鎖の延長方向、成長オリゴヌクレオチド鎖の5’官能基または3’官能基に依存して、それらのホスホロアミダイト誘導体を介して、所定順序で逐次的に接続される。
【0092】
オリゴヌクレオチド鎖は、制御細孔ガラスまたはポリスチレン樹脂ビーズなどの不溶性部分に固定される。各単量体の接続方法は、一般的には、以下の工程1〜5で構成される。工程1は、反応性官能基の保護を含む。通常の反応性官能基は、末端ヌクレオシドの5’−ヒドロキシル基である。この官能基は、通常、酸処理を介して除去可能な4,4’−ジメトキシトリチル(DMT)部分で保護される。DMT部分の魅力的特徴の1つは、酸脱保護時に鮮橙色DMTカチオンを形成することである。このカチオンは、前のカップリング工程の完了を判断する目的で、波長480〜500nmで容易にモニター可能なレポーター基として効果的に役立つ。ほとんどの市販の自動合成装置は、放出されたDMTカチオンをモニターする能力を有する。このデータは、任意の所与の工程で合成が失敗したかどうかを即時に判定する指標をオペレーターに与える。工程2は、ホスホロアミダイト誘導体および活性化剤の添加によるカップリングを含む。ホスホロアミダイト誘導体は、通常、ヌクレオシドホスホロアミダイトであるが、異なる有機部分を用いて誘導体化されたホスホロアミダイトであってもよい。工程3は、未反応の末端官能基のキャッピングを含む。この工程は、不良配列へのさらなるカップリングを防止する不活性保護基を導入する。工程4は、新たに形成されたリンヌクレオチド骨格リンケージを三価ホスファイトから安定な五価状態に酸化することを含む。この酸化工程は、ホスフェートヌクレオチドをもたらす酸素系酸化剤またはホスホロチオエートヌクレオチドをもたらす硫化酸化剤のいずれかを用いて、行うことができる。工程5は、洗浄工程後のプロセスの繰返しを含む。
【0093】
ABI Expedite8909自動核酸合成システムを用いて、ヒトmiR−208aのヌクレオチド配列に相補的な短縮16ヌクレオチド配列をμmolスケールで合成した。当業者に公知の標準的な脱トリチル化溶液およびキャッピング溶液、各塩基あたり420秒間の単一カップリング、ならびに各カップリングサイクル後の0.2M PADS酸化溶液による酸化を用いて、合成装置を操作した。非修飾抗208aRNA配列に、9つの修飾核酸塩基で完全に置き換えられた9つのウリジン残基を導入する。ヌクレオチドの残りの部分は、2’−O−メチル−ヌクレオチドで構成した。1つの例外は、オレイルカルボキサミド誘導体の導入であり、この場合には、16のうちの塩基位置15に単一導入が存在し、各420秒間のダブルカップリングを介して、ヌクレオシドアミダイトを導入した。
【0094】
実施例5:オリゴヌクレオチドmiRNA阻害剤の調製
化合物10941(mCs;ppTs;ppTs;ppTs;ppTs;ppTs;mGs;mCs;ppTs;mCs;mGs;ppTs;mCs;ppTs;ppTs;mA)の調製。塩基修飾オリゴヌクレオチドの合成でホスホロアミダイト試薬(3c)を使用した。ABI Expedite(Model 8909)DNA/RNA合成装置を用いて、オリゴデオキシヌクレオチドを合成した。酸化溶液を1:1ピリジン/ACN中0.2M PADSと交換し、市販の合成試薬を利用して、DMT−ONモードで、製造業者の推奨基準に従って、合成を行った。適切なカップリングサイクル時にアセトニトリル中0.1M溶液としてホスホロアミダイト試薬を添加した。米国特許第5,750,672号(その全体を参照により本明細書に援用する)に記載の方法により、または40%水性メチルアミン溶液を用いてCPG結合オリゴヌクレオチドを55℃で30分間加熱することにより、担体からのオリゴヌクレオチドの切断を達成した。粗DMT−ONオリゴヌクレオチド溶液をWaters Sep−Pak(登録商標)Vac C18カートリッジ上に充填し、当業者に公知の標準的DMT−ONオリゴヌクレオチド脱塩手順を用いて溶出することにより、得られたオリゴヌクレオチド水性溶液をさらに精製した。マトリックスとして3−ヒドロキシピコリン酸および当業者に公知の標準的方法を利用して、MALDI−TOF質量分析により生成物の特性解析を行った。計算値6922.4、実測値6920.7。
【0095】
上述の方法とまったく同様に、ウリジン位置でアミダイト3eを用いて、化合物M−10708(
図5)を合成した。MeOHグラジエントの200mM HFIP/8.15mM TEA緩衝液中でWaters SQD質量検出器を用いてESI質量分析により、生成物の特性解析を行った。計算値6597.6、実測値6599.1。
【0096】
上述の方法とまったく同様に、ウリジン位置でアミダイト3fを用いて、化合物M−10713(
図5)を合成した。MeOHグラジエントの200mM HFIP/8.15mM TEA緩衝液中でWaters SQD質量検出器を用いてESI質量分析により、生成物の特性解析を行った。計算値6543.9、実測値6543.9。
【0097】
上述の方法とまったく同様に、ウリジン位置でアミダイト3aを用いて、化合物M−10711(
図5)を合成した。MeOHグラジエントの200mM HFIP/8.15mM TEA緩衝液中でWaters SQD質量検出器を用いてESI質量分析(ネガティブモード)により、生成物の特性解析を行った。計算値6759.8、実測値6759.6。
【0098】
上述の方法とまったく同様に、ウリジン位置でアミダイト3dを用いて、化合物M−10712(
図5)を合成した。MeOHグラジエントの200mM HFIP/8.15mM TEA緩衝液中でWaters SQD質量検出器を用いてESI質量分析(ネガティブモード)により、生成物の特性解析を行った。計算値6759.8、実測値6760.6。
【0099】
上述の方法とまったく同様に、アミダイト位置で2’−O−メチルウリジンおよび補助アミダイト位置でアミダイト3dを用いて、化合物M−10768(
図5)を合成した。MeOHグラジエントの200mM HFIP/8.15mM TEA緩衝液中でWaters SQD質量検出器を用いてESI質量分析(ネガティブモード)により、生成物の特性解析を行った。計算値6003.9、実測値6005.2。
【0100】
上述の方法とまったく同様に、ウリジン位置でアミダイト3iを用いて、化合物M−10772(
図5)を合成した。MeOHグラジエントの200mM HFIP/8.15mM TEA緩衝液中でWaters SQD質量検出器を用いてESI質量分析(ネガティブモード)により、生成物の特性解析を行った。計算値6552.8、実測値6553.4。
【0101】
上述の方法とまったく同様に、アミダイト位置で2’−O−メチルウリジンおよび補助アミダイト位置でアミダイト3iを用いて、化合物M−10774(
図5)を合成した。MeOHグラジエントの200mM HFIP/8.15mM TEA緩衝液中でWaters SQD質量検出器を用いてESI質量分析(ネガティブモード)により、生成物の特性解析を行った。計算値5912.0、実測値5912.8。
【0102】
上述の方法とまったく同様に、ウリジン位置でアミダイト3bを用いて、化合物M−10876(
図5)を合成した。MeOHグラジエントの200mM HFIP/8.15mM TEA緩衝液中でWaters SQD質量検出器を用いてESI質量分析(ネガティブモード)により、生成物の特性解析を行った。計算値6931.2、実測値6931.9。
【0103】
ABI Expedite(Model 8909)DNA/RNA合成装置を用いて、ウリジン位置でアミダイト3bおよび補助アミダイト位置でアミダイト3gを用いて、化合物M−10877(
図5)を合成した。最初にアミダイト3gを2’−O−Me−アデノシン官能基化CPGにカップリングさせたこと以外は、上述の方法とまったく同様に、オリゴヌクレオチドを取り扱った。3gの導入は
図5に前駆体「y」により表される。MeOHグラジエントの200mM HFIP/8.15mM TEA緩衝液中でWaters SQD質量検出器を用いてESI質量分析(ネガティブモード)により、生成物の特性解析を行った。計算値7056.0、実測値7056.5。
【0104】
上述の方法とまったく同様に、アミダイト位置で2’−O−メチルウリジンおよび補助アミダイト位置でアミダイト3bを用いて、化合物M−10878(
図5)を合成した。MeOHグラジエントの200mM HFIP/8.15mM TEA緩衝液中でWaters SQD質量検出器を用いてESI質量分析(ネガティブモード)により、生成物の特性解析を行った。計算値6080.1、実測値6081。
【0105】
上述の方法とまったく同様に、アミダイト位置で2’−O−メチルウリジンおよび補助アミダイト位置でアミダイト3bを用いて、化合物M−10881(
図5)を合成した。MeOHグラジエントの200mM HFIP/8.15mM TEA緩衝液中でWaters SQD質量検出器を用いてESI質量分析(ネガティブモード)により、生成物の特性解析を行った。計算値6250.3、実測値6251.5。
【0106】
実施例6:融解温度の決定
修飾鎖の融解温度と、ホスホロチオエートDNAヌクレオチドまたはホスホロチオエート2’−O−メチルRNAヌクレオチドのいずれかを利用した同一の配列の融解温度と、の差を決定することにより、導入1つあたりの融解温度(T
m)の上昇を決定した。
【0107】
たとえば、修飾抗208aオリゴヌクレオチドを、RNAヌクレオシドとリン酸骨格とで構成された22ヌクレオチド長の相補的配列にアニールした。相補的配列は、内因性miRNAと同一であった。熱変性温度(T
m)を融解曲線(A260対温度)の一次微分プロットの最大量として測定した。二本鎖は、0.9%NaCl緩衝液中1μMで構成した。温度を4℃/分で25℃から95℃まで上昇させ、260nmのODを毎分1回読み取った。T
m値は、少なくとも2回の測定の平均である。
【0108】
ヒトmiR−208aのヌクレオチド配列に相補的な16ヌクレオチド配列の種々の修飾についての二本鎖融解温度。修飾は、混合9LNA/7DNAホスホロチオエート、完全置換2’−Oメチルヌクレオチドホスホロチオエート、完全2’デオキシヌクレオチドホスホロチオエート、および5−カルボキサミド置換基を有する完全2’−O−メチル−ヌクレオチドの種々の置換様式を含んでいた。疎水性置換は、非修飾2’−O−メチル親化合物に対して親和性向上の実質的な利得を提供しなかったが、カチオン種はすべて、非修飾2’−OMeヌクレオチドよりも2〜3℃/修飾程度高い有意な二本鎖安定化を提供した。二本鎖は、0.9%NaCl中1μMで構成した。温度を4℃/分で25℃から95℃まで上昇させ、260nmのODをGary 100 Bio UV−可視分光光度計で毎分1回読み取った。
図4および
図5を参照されたい。
【0109】
実施例7:心筋細胞データ
一次新生仔ラット心筋細胞を用いて行った細胞培養実験から、5−カルボキサミド−塩基修飾オリゴヌクレオチドの多くは、miR−208aに結合するだけでなく、有効な細胞内miR−208a阻害剤であると予想されるようなbMHCの下流制御をも行うことが実証される。
図6および7に示されるように、ヌクレオチドのLNA/DNAまたはLNA/2’−O−Me混合物を含有する2つの既知のポジティブコントロールは、miR−208a阻害およびbMHCの用量依存的制御の両方を示す。オリゴヌクレオチドはすべて、2%血清含有培地で細胞上に受動的に(トランスフェクション試薬を用いずに)置いた。37℃で72時間インキュベートした後、Cells to Ct(Ambion)緩衝液を用いて、細胞を溶解させた。Taqman系RT−PCR(Applied Biosystems)により、miR−208aおよびmRNA bMHCを解析した。実験はすべて、三重試験方式で行われ、平均±標準偏差として示される。7〜8の範囲にpKa値を有するペンダントカチオン種(生理学的pHでほとんどプロトン化される可能性が最も高いもの)を特徴とする塩基修飾は、miR−208a阻害とbMHCとの間に正の相関を示す可能性がより高かった。この相関は、miR−208a阻害が一次心筋細胞の溶解前に起こることを示唆する。ヌクレオチド置換様式もまた、同一配列を有する阻害剤の効力に影響を及ぼし得ることにも留意されたい。5−(2−(2−メチル−1H−イミダゾイル−1−イル)−エチルカルボキサミド)−2’−O−メチルウリジンヌクレオチド変異体は、全部で9つの天然ウリジンヌクレオチド位置のうちの4つまたは9つのいずれかが置換されて、16ヌクレオチド2’−O−メチルホスホロチオエート抗208aヌクレオチド配列に導入されたとき、miR−208aの阻害を示す。有効なbMHC mRNA制御を示すのは、4つの置換を有するオリゴヌクレオチドのみである。
【0110】
実施例8:in vivo試験
C57BL/6マウス(10941、10876、10711)において、3つの塩基修飾オリゴヌクレオチドをin vivoで試験した。各オリゴの比較可能な塩基を含有するコントロールも注入した(11091、11087、11086)。オリゴヌクレオチドは、1日目に皮下注入を介して25mg/kg送達することにより投与した。投与4日後に心臓組織を採取し、リアルタイムPCRによりmiR−208aのレベルを決定した。マウスからの採取後、注入部位反応も目に見える器官損傷もなかった。
図8に見られるように、標的化オリゴはすべて、miR−208aのいくらかの阻害を示し、10711オリゴヌクレオチドは、生理食塩水と比較して、心臓組織で統計的に有意にmiR208aを阻害することが可能であった。コントロールはすべて、生理食塩水との統計的な差異はなかった。このことから、全身投与された塩基修飾オリゴヌクレオチドは、コンジュゲートや薬剤送達システムを用いることなく、心臓特異的miRNAの強力な阻害剤として作用し得ることが実証された。
【0111】
実施例9:2’−デオキシおよび2’−O−Meの塩基修飾間のT
m差
最小修飾〜最大修飾のスケールで可視化したときの塩基修飾および糖修飾の両方のTm効果。塩基修飾は、単独では、リン酸骨格を有する2’デオキシリボヌクレオシドに中程度の影響を及ぼすにすぎないと予想され(たとえば、Ahmadian et al., Nucleic Acids Res., 1998, 26(13):3127-3135 (1998)、Znosko et al., J. Am. Chem. Soc., 125(20):6090-6097 (2003)(これらはその全体を参照により本明細書に援用する)を参照されたい)、C3超のアルキン置換基でさえも、DNA:DNA二本鎖安定性を不安定化する傾向がある。生理学的pH下でプロトン化される非カルボキサミド連結ヘキシルアミンを有するウリジン塩基ヌクレオシドの複数導入でさえも、正味のDNA:DNA二本鎖安定化を示さなかった(Hashimoto et al., J. Am. Chem. Soc., 115(16):7128-7134 (1993)(その全体を参照により本明細書に援用する)を参照されたい)。糖修飾(この場合、2’−O−メチル化リボヌクレオシド)は、本発明者らの手によって、miR−208aRNAとのこの特定の二本鎖を約1℃/修飾で安定化することが示されている。本発明で教示された塩基修飾を有する2’デオキシリボヌクレオシドは、ホスホロチオエート骨格を有する16mer抗208aオリゴヌクレオチドに完全に導入されたとき(ウリジンに関して9置換)、miR−208aRNAに対する増大された二本鎖安定化をほとんど示さない。
図9参照。しかしながら、塩基修飾2’デオキシリボヌクレオシドが、ウリジンを除くすべての塩基に2’−O−メチル化ヌクレオシドをも含有するヌクレオチドに導入されたとき、塩基修飾の安定化が顕在化した。9未満の糖修飾が存在するときでさえも、二本鎖は、16の2’−O−メチル糖修飾を有するオリゴヌクレオチドと同一のT
mを有していた。5−カルボキサミド塩基修飾と2’−O−メチル糖修飾との両方を有するウリジン塩基ヌクレオシドで各ウリジンを置換した2’−O−メチル化抗208aは糖修飾のみを有するオリゴヌクレオチドよりも2℃/修飾を超える予想外なT
m上昇を示す。
【0112】
この高い親和性は、おそらく、3’−エンド糖パッカーを有するA型ヌクレオシドと組み合わせたときに最大である。この効果は、5−カルボキサミド修飾塩基を、顕著な3’−エンド糖パッカーを有するA型にリボースをロックする2’−4’架橋二環式ヌクレオシド糖と組み合わせたとき、より顕著になり得る。
【0113】
実施例10:ヌクレオチドにおける5−カルボキサミド−修飾と2’−O−メチル修飾との相乗効果。
図10は、糖修飾と塩基修飾との両方をカウントして、
図9のデータをΔTm/修飾として表している。5−カルボキシアミド−2’−O−メチルウリジンヌクレオシドの複数導入は、予期せずして、塩基または糖のいずれかが単独のときよりも、糖および塩基の修飾1つあたりより大きい安定化を与える。この証拠から、ヌクレオシドの3’−エンド糖パッカーに有利な修飾と組み合わされた5−カルボキサミドは、相加性を上回ることが示唆される。それらは、相乗的に作用して、いずれか一方の修飾単独よりも大きい二本鎖安定性を与える。二本鎖安定性の増大は、限界があるが、おそらく、microRNA阻害剤などの特定のオリゴヌクレオチドに基づく治療に望ましいであろう。さらに、これらのタイプの修飾はまた、酵素分解からの保護、低減された静電荷に起因する細胞内送達の保護、ならびに向上した薬動学的および/または薬力学的性質の保護を行い得る。
【0114】
実施例11:オリゴヌクレオチドへの塩基修飾ヌクレオチドの複数導入の効果
カチオン性5−カルボキサミド修飾デオキシウリジンの複数導入(すなわち、合計16のうちの9)は、ホスホロチオエート骨格およびホスフェート骨格の16merオリゴヌクレオチドの両方について二本鎖安定性に対する最小の増強を与えるように思われる。
図11参照。これは、置換基の塩基の水和または立体的嵩高さの撹乱に起因すると思われる。しかしながら、驚くべきことに、単一の導入は、ホスホロチオエート骨格またはホスフェート骨格のいずれかを有する16mer抗208aデオキシオリゴヌクレオチドと、その標的であるmiR−208aRNAとの二本鎖安定性を、それぞれ、10℃超および17℃超上昇させ得る。本発明に開示される修飾は、望ましい二本鎖形成性、二本鎖タンパク質結合性、または一緒に望ましい薬動学的および/もしくは薬力学的性質を有する、治療用オリゴヌクレオチドを得るために、単一導入もしくは複数導入として単独で、または単一導入もしくは複数導入として他の糖修飾と組み合わせて、使用できる。
【0115】
好ましい実施形態を採り上げて本明細書で詳細に説明してきたが、本発明の趣旨から逸脱することなく、種々の変更、追加、置換などを行い得ることは、関連技術の当業者には、明らかであろう。したがって、これらは、以下の請求項に規定される本発明の範囲内にあるとみなされる。