特許第5996886号(P5996886)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5996886
(24)【登録日】2016年9月2日
(45)【発行日】2016年9月21日
(54)【発明の名称】吸収性シート
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/53 20060101AFI20160908BHJP
   A61F 13/534 20060101ALI20160908BHJP
   A61F 13/15 20060101ALI20160908BHJP
【FI】
   A61F13/53 300
   A61F13/53 100
   A61F13/534 110
   A61F13/15 141
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-46727(P2012-46727)
(22)【出願日】2012年3月2日
(65)【公開番号】特開2013-180103(P2013-180103A)
(43)【公開日】2013年9月12日
【審査請求日】2015年3月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】湯澤 倫好
【審査官】 北村 龍平
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−315233(JP,A)
【文献】 特開2005−013244(JP,A)
【文献】 特開2002−370026(JP,A)
【文献】 特開2011−136297(JP,A)
【文献】 特開2009−203586(JP,A)
【文献】 特開2003−250827(JP,A)
【文献】 特開2010−220492(JP,A)
【文献】 特開2009−148169(JP,A)
【文献】 特開2008−178385(JP,A)
【文献】 特開2005−198598(JP,A)
【文献】 特開2012−029625(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0044756(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/15 − 13/84
A61L 15/16 − 15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される吸収体と、からなる吸収性シートにおいて、
前記吸収体は、
吸水性の繊維集合体及び前記繊維集合体の上面に配される高吸水性樹脂を備えた吸収体コアと、前記吸収体コアを被覆する透液性のシート材と、を備え、
前記高吸水性樹脂に、可視光型光触媒が混合されており、
前記吸収性シートの厚み方向中心より上側に、前記可視光型光触媒が配されていることを特徴とする吸収性シート。
【請求項2】
前記可視光型光触媒は、平均粒径が10nm〜100nmの酸化チタンを含むことを特徴とする請求項1に記載の吸収性シート。
【請求項3】
前記吸収体は、常圧吸収量が1100cc以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸収性シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性シートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、室内で飼育される犬猫等のペットのトイレ用シートや、介護用のシートなどとして汗や排泄物等の水分を吸収するために使用される吸収性シートが普及している。
吸収性シートとしては、透液性の表面シートと、裏面シートと、表面シート及び裏面シートの間に介装される吸収体とを備えて構成され、吸収体の内部に活性炭などの消臭剤を内包して抗菌作用・消臭作用を有するものが知られている。
このような吸収性シートは、長時間の使用を想定した場合、衛生上の観点から、持続的に抗菌作用・消臭作用を発揮できるものが好ましい。
これに対して、例えば、吸収体に内包される消臭剤の量を増やすことで持続的に消臭作用を有するようにすることも可能であるが、消臭剤の量を増やした場合、吸収性能への影響やコストがかかる等の問題がある。
そこで、紫外線により活性化され、悪臭のもとになるアンモニアなどを酸化分解する光触媒性を有する酸化チタンを担持させた光触媒パルプ組成物を吸収体に混入することで、持続的な消臭性を得る技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4382962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、吸収性シートに紫外線が照射されることを想定したものであるため、室内のような紫外線が照射されにくい状況下においては、その効果は低いものであった。
【0005】
本発明の課題は、室内等の紫外線が照射されにくい状況下においても効果的に消臭効果を発揮することのできる吸収性シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される吸収体と、からなる吸収性シートにおいて、
前記吸収体は、
吸水性の繊維集合体及び前記繊維集合体の上面に配される高吸水性樹脂を備えた吸収体コアと、前記吸収体コアを被覆する透液性のシート材と、を備え、
前記高吸水性樹脂に、可視光型光触媒が混合されており、
前記吸収性シートの厚み方向中心より上側に、前記可視光型光触媒が配されていることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性シートにおいて、
前記可視光型光触媒は、平均粒径が10nm〜100nmの酸化チタンを含むことを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の吸収性シートにおいて、
前記吸収体は、常圧吸収量が1100cc以上であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、吸収性シートの厚み方向中心より上側に、可視光型光触媒が配されているので、紫外線が照射されにくい状況下、即ち、室内などの蛍光灯等の光しか照射されない状況下であっても、可視光型光触媒が活性化されるため、効果的に消臭効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施の形態に係る吸収性シートの一例を示す平面図である。
図2図1のII-II線における断面図である。
図3図1の吸収性シートの要部構成を示す断面図である。
図4】変形例1に係る吸収性シートの要部構成を示す断面図である。
図5】変形例2に係る吸収性シートの要部構成を示す断面図である。
図6】変形例3に係る吸収性シートの要部構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
なお、以下の説明では、吸収性シートの一方向をX方向、X方向と直交する方向をY方向とする。また、吸収性シートの厚み方向をZ方向とする。
【0015】
吸収性シート10は、例えば、図1に示すように、平面視略長方形の形状であって、例えば、ペット用トイレや介護用シートなどとして敷いて使用され、その表面から人間やペットにより排出された排泄物や体液等の水分をシート内に吸収するものである。
この吸収性シート10は、持続的な消臭作用を有し、例えば一週間程度の長時間に亘って、交換なしに持続して使用することが可能となっている。
【0016】
具体的に、吸収性シート10は、例えば、図2に示すように、尿などの液体を速やかに透過させる透液性の表面シート11と、表面シート11の裏面側に配置される裏面シート12と、これら表面シート11と裏面シート12との間に介装される吸収体13と等を備えて構成されている。
【0017】
表面シート11は、吸収体13の天面を覆い、更にその周縁部11aが吸収体13より外側に延出する大きさに設けられている。表面シート11は、有孔または無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどにより形成されている。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。また、不織布を製造する方法としては、公知の方法を適宜用いることができ、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブロー法、ニードルパンチ法、或いはこれらを組み合わせた方法等によって不織布を製造することができる。
表面シート11に多数の透孔を形成した場合には、尿等の液体がより速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
なお、本実施形態においては、後述する吸収体コア13a内部に、可視光応答性を有する酸化チタン3が含まれているため、表面シート11は、透明なものとすることが好ましく、メッシュシートのように開孔した素材とすることがより好ましい。
【0018】
裏面シート12は、吸収体13の底面を覆い、更にその周縁部12aが吸収体13より外側に延出する大きさに設けられている。そして、この吸収体13より外側に延出している周縁部12aと、表面シート11の吸収体13より外側に延出している周縁部11aとがホットメルト型接着剤、ヒートシール、超音波シール等により接着されている。かかる周縁部11a及び周縁部12aの接着は、周縁に亘って連続的であっても良く、間欠的であっても良い。
裏面シート12は、液不透過性の素材であれば、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。また、このほかにも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも裏面シートとして用いることができる。また、裏面シート12は、例えば、防漏シートと吸液シートを組み合わせたシートのように、その最外面が吸液性のものであってもよい。これにより、吸収性シート10同士の接合部から、万が一、尿等の液体のしみ出しがあった場合でも、少量であれば吸液シートにより吸液できるため、衛生的である。
【0019】
吸収体13は、例えば、図3に示すように、吸水性の繊維集合体1と、高吸収性ポリマーのような高吸水性樹脂(SAP;Super Absorbent Polymer)2と、が組み合わされて形成された吸収体コア13aが、透液性のシート材13bにより覆われて構成されている。
【0020】
繊維集合体1としては、例えば、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。
【0021】
高吸水性樹脂2は、繊維集合体1の上面に配される。
高吸水性樹脂2としては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。
【0022】
なお、繊維集合体1及び高吸水性樹脂2の配合量は適宜設定されるものであるが、例えば、吸収性シート10を猫等のペット用とした場合、1枚の吸収性シート10に対して、繊維集合体1を約20g程度、高吸水性樹脂2を約16g程度で配合し、常圧吸収量を1100ccとすることで、一週間持続可能な吸収性シートとすることができる。
これは、吸収性シート10を猫等のペット用とした場合に、一回30ccの水分を一日5回排出するとして、1週間(7日)で1050ccの水分を吸収することを想定したものである。
なお、常圧吸収量は1100ccに限定されるものではなく、例えば、1枚の吸収性シート10に対して、繊維集合体1を約15g程度、高吸水性樹脂2を約6g程度で配合し、常圧吸収量を500ccとした吸収量の少ないシートであっても、尿量の少ないペットでは、一週間持続可能な吸収性シートとすることができる。
【0023】
また、シート材13bは、透液性であればその材質に特に限定はないが、例えば、クレープ紙の他、透液性の不織布や孔開きシート等を用いることができる。
【0024】
ここで、吸収性シート10は、その厚み方向(Z方向)中心より上側に、可視光型光触媒が配された構成となっている。
具体的に、本実施形態においては、上記した吸収体コア13aにおいて、高吸水性樹脂2に、可視光型光触媒として波長420nm以上の可視光応答性を有する酸化チタン3が混合されている。
この酸化チタン3としては、可視光応答性があれば特に限定されるものではなく、例えば、アナターゼ型可視光応答性酸化チタンや、ルチル型可視光応答性酸化チタンなどを使用することができる。こうした酸化チタン3は、可視光応答性を有するものであるため、蛍光灯などの可視光を含む人工光、可視光を含む自然光により光触媒機能を発揮することとなる。
【0025】
また、この酸化チタン3としては、平均粒径が10nm〜100nmのものが好適に用いられる。平均粒径が10nm未満では、可視光を含む自然光で十分な効果が期待できず、100nmを超えると、粒子による可視光の散乱により表面が透明性を失ってしまう恐れがあると共に、粒子同士の隙間が大きいため、可視光を含む自然光により光触媒機能が発揮できない部分が多くなってしまうためである。なお、酸化チタンの平均粒径は、例えば、動的レーザー散乱法などによって求めることができる。
【0026】
次に、作用について説明する。
吸収性シート10は、吸収体コア13aにおいて、高吸水性樹脂2に酸化チタン3が混合されている。
このため、吸収性シート10に蛍光灯等が照射されると、光触媒によりOHラジカル等が生成され、悪臭の一部が生成されたOHラジカル等による酸化反応等によって分解され、悪臭が消臭される。
なお、このとき表面シート11は透明であるため、光が遮られることがなく、十分な消臭効果を発揮することができる。
また、吸収性シート10の吸収体13は、常圧吸収量が1100cc以上であるため、持続して使用が可能となっている。
【0027】
以上のように、本実施形態によれば、透液性の表面シート11と、不透液性の裏面シート12と、表面シート11と裏面シート12との間に介装される吸収体13と、からなる吸収性シート10において、吸収性シート10の厚み方向中心より上側に、可視光型光触媒が配されている。
このため、吸収性シート10は、紫外線が照射されにくい状況下、即ち、室内などの蛍光灯等の光しか照射されない状況下であっても、可視光型光触媒が活性化されるため、効果的に消臭効果を発揮することができる。
【0028】
また、本実施形態によれば、可視光型光触媒は、平均粒径が10nm〜100nmの酸化チタンを含む。
このため、蛍光灯などの可視光を含む人工光、可視光を含む自然光により効果的に光触媒機能を発揮することができる。
【0029】
また、本実施形態によれば、吸収体13は、常圧吸収量が1100cc以上である。
このため、一週間程度の期間に亘って、持続して吸収性シートを使用可能とすることができる。
【0030】
また、本実施形態によれば、吸収体13は、吸水性の繊維集合体1及び高吸水性樹脂2を備えた吸収体コア13aと、吸収体コア13aを被覆する透液性のシート材13bと、を備え、高吸水性樹脂2には、可視光型光触媒(酸化チタン3)が混合されている。
このため、可視光型光触媒が、水分を吸収する繊維集合体1や高吸水性樹脂2と接することとなり、臭気や細菌の発生源に近接して可視光型光触媒が配置されるため、より効果的に消臭効果を発揮することができる。
【0031】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、吸収性シート10の大きさや形状に特に限定はなく、吸収性シート10を、介護用のベットシートのように人間が横になった状態でも適合するような大きさとすることとしても良い。また、吸収性シート10は、必ずしも平面視略長方形である必要はなく、平面視略正方形や、円形等であっても良い。
また、高吸水性樹脂2は、必ずしも繊維集合体1の上面に配される必要はなく、繊維集合体1の中に混合することとしても良い。この場合、可視光型光触媒は、繊維集合体1及び高吸水性樹脂2の混合物の中に混合されることとなる。なお、この場合には、可視光型光触媒を、繊維集合体1及び高吸水性樹脂2の混合物の上面に配置すると光が届きやすくなるためより好ましい。
また、更なる消臭機能を持たせるため、吸収体コア13aに消臭剤を配合することとしてもよい。消臭剤としては、例えば、活性炭や天然鉱物(例えば、ベントナイト、カオリナイト、カネマイト等)、合成無機物(ゼオライト、アモルファスシリカ等)を用いることができる。
【0032】
また、可視光型光触媒(酸化チタン3)は、高吸水性樹脂2に混合させる代わりに、シート材や表面シートに含有させることも可能である。以下、変形例として、可視光型光触媒がシート材や表面シートに含有された吸収性シートについて説明する。
【0033】
(変形例1)
図4に、シート材に可視光型光触媒が含有されている吸収性シート10Aを例示する。
具体的に、吸収性シート10Aは、例えば、図4に示すように、吸収体コア13aが、可視光型光触媒である酸化チタン3が塗布されたシート材13cにより被覆されて成る吸収体13Aを備えて構成される。
酸化チタン3を塗布する方法としては、例えば、酸化チタン3を含んだ液体原料(酸化チタンゾル)を表面に塗布して焼成する方法や、有機チタンゾル(チタンアルコキシド)を表面に塗布し熱処理してゾルゲル法により酸化チタンを形成する方法などの公知の各種方法を適宜利用することができる。
このような構成であっても、可視光型光触媒が、水分を吸収する繊維集合体1や高吸水性樹脂2と接することとなり、臭気や細菌の発生源に近接して可視光型光触媒が配置されるため、より効果的に消臭効果を発揮することができる。
なお、シート材13cの上面にのみ酸化チタン3を塗布することとしても良い。
【0034】
(変形例2)
図5、6に、表面シートに可視光型光触媒が含有されている吸収性シート10B、10Cを例示する。
具体的に、吸収性シート10Bは、例えば、図5に示すように、可視光型光触媒である酸化チタン3が塗布された表面シート11Bを備えて構成される。
酸化チタン3を塗布する方法としては、上記変形例1と同様の公知の各種方法を適宜利用することができる。
このように構成した場合、吸収性シート10Bに光が照射された際の遮蔽物がなくなるため、光触媒機能をより効果的に発揮させることができる。
【0035】
また、吸収性シート10Cは、例えば、図6に示すように、可視光型光触媒である酸化チタン3が練り込まれた表面シート11Cを備えて構成される。
即ち、表面シート11Cは、その成形時に酸化チタン3が直接混ぜ込まれて形成されている。
このような構成であっても、吸収性シート10Cに光が照射された際の遮蔽物がなくなるため、光触媒機能をより効果的に発揮させることができる。
【符号の説明】
【0036】
10、10A、10B、10C 吸収性シート
11、11B、11C 表面シート
11a 周縁部
12 裏面シート
12a 周縁部
13、13A 吸収体
13a 吸収体コア
1 繊維集合体
2 高吸水性樹脂
3 酸化チタン
13b、13c シート材
図1
図2
図3
図4
図5
図6