(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【実施例1】
【0016】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施例を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0017】
<管理システムの構成>
図1は、本実施例に係る管理システムのネットワーク上のシステム構成を例示的に示したブロック図である。管理システムは、検知手段95、遊技機100、台間機200、中継器350、台管理装置400、島管理装置500、管理装置600、及びこれらの機器を接続するネットワーク801から構成されている。詳しくは、複数台の遊技機100が設置され、各遊技機100に対応して台間機200が設置されている。そして、遊技機100及び台間機200は、中継器350、台管理装置400、及び島管理装置500を介して、遊技場に設置されている各機器を管理・統括する管理装置600とネットワーク801を通じて接続されている。
【0018】
また、遊技機島10(後述)に含まれる機器として、
図1の点線で示したように、検知手段95、遊技機100、台間機200、中継器350、台管理装置400、島管理装置500がある。なお、各機器等については以下に詳述する。
【0019】
なお、
図1に例示した管理システムのネットワーク上の構成は、本実施例に係る構成を説明するための基本的なものである。実際の遊技場において管理システムを運用する場合は、管理装置600が各計数機700に設置された光センサ等の検知手段95から検知信号を取得でき、かつ、各遊技機島10に設置された遊技媒体貯留器90に出口開放信号を出力できるならば、用途や目的、あるいは、機器の配置等の制約条件に基づいて、多様な構成を取ることができる。
【0020】
<遊技機島10の構成>
遊技機島10では、
図2に示すように、通常、遊技機100が直方体状の遊技機島10の長手方向に沿って複数台が背中合わせ、かつ横並びに配置されている。また、遊技機島10では各遊技機100に対応して台間機200が配置されている。なお、本実施例では遊技機島10として、複数の遊技機100を背中合わせに2列に設置した、いわゆる両面島の構成を示したが、遊技機島10は両面島の構成に限定されるものではない。複数の遊技機100を遊技場の壁を背にして1列に設置した、いわゆる壁島の構成、更には他の形状の島の構成であっても良い。
【0021】
また、遊技機島10には、遊技機100から排出された遊技媒体を回収して、この遊技媒体を遊技機100や台間機200に再補給するための遊技媒体循環システムが設置されている。また、本実施例においては、遊技媒体循環システム内の計数機700に検知手段95が設置されている。
【0022】
<検知手段95の構成>
検知手段95は、流れる遊技媒体を検知し、例えば、遊技媒体を10個検知する毎に検知信号を、検知手段95を識別する検知手段識別情報と共に管理装置600に出力する。検知手段95としては、例えば、発光素子と受光素子を一定の間隔を持たせて対向させて、その間を物体が通過し発光素子からの光を遮ることにより、その間の物体の有無を検知する構成の光センサや、発光素子と受光素子を平面上、またはある角度を持たせて併置し、発光素子から出た光を物体に反射させ、その反射光を受光素子で検知する構成の光センサを用いることができる。また、検知手段95は、光センサに限定されるものではなく、例えば、10個の凹みが形成されたギア(遊技媒体10個で1回転する歯車)を有し、受けた遊技媒体をギアの回転により計数し、ギアが1回転することでギアの回転により連動する磁石がリードスイッチの上を通過したときにコネクタから検知信号を出力する構成としても良い。
【0023】
<遊技機100の構成>
遊技機島10に設置されている遊技機100は、遊技媒体を用いて遊技者が遊技を行う機器であって、特に、遊技媒体としてパチンコ玉を用いるものを対象とする。具体的には、パチンコ機や、パチンコ玉を用いるスロットマシン(いわゆるパロット)、アレンジボール等が例示される。ここでは、遊技機100の例としてパチンコ機を用いて説明する。
【0024】
遊技機100の構成について、
図3を参照して説明する。
図3は、遊技機100の外観構成の概略を例示した模式図である。なお、パチンコ機は後述及び
図3で説明するものに限られないことは当然である。
【0025】
遊技機100には盤面111が設けられ、盤面111上には、図柄表示装置113、始動入賞口114、大当たり入賞口115、アウト口116、通常入賞口(図示省略)、遊技媒体の流下に変化を与える谷釘117等の多数の遊技釘(図示省略)等が備えられている。また、遊技機100の下部には、盤面111へ打ち込む遊技媒体や払い出された遊技媒体を格納する上皿121や下皿122と、遊技媒体の打ち込みの強さを調整するハンドル123等が備えられている。遊技者等のユーザがハンドル123を操作して、盤面111に遊技媒体を打ち込むと、盤面111の上部に到達した遊技媒体は、遊技釘等によって進行方向を変えながら下方に落下し、始動入賞口114や大当たり入賞口115等の入賞口に入賞するか、いずれの入賞口にも入賞することなくアウト口116に到達し、回収される。なお、大当たり入賞口115に遊技媒体が入賞すると、相当数(例えば、入賞した遊技媒体1個につき15個)の遊技媒体が出玉として遊技媒体払出口120から上皿121上に払い出される。また、
図3には図示していないが、通常、遊技機100には、上皿121上に遊技媒体を払い出す遊技媒体払出口120だけでなく、下皿122上に遊技媒体を払い出す遊技媒体払出口(図示省略)が設けられている。そして、上皿121が遊技媒体で満たされていると、その旨を検知して、当該遊技媒体払出口から下皿122上に遊技媒体を払い出す。
【0026】
<遊技機100への遊技媒体の補給>
ところで、通常、遊技機100は、貸玉や、入賞に応じて払い出す出玉として用いるために、遊技媒体を内部に蓄えている。また遊技機100は、補給樋60に接続されており、内部に蓄えてある遊技媒体が払い出しにより減少すると、補給樋60から所定量の遊技媒体を遊技機100内に補給する。
【0027】
この様子を、
図3を用いて具体的に説明する。遊技機100の上方には、後述する揚送装置40から揚送された遊技媒体を貯留する上部タンク50から自然流下によって遊技媒体を補給するための補給樋60が渡してあり、補給樋60から分岐した導出路70が遊技機100の上部裏面に配設した賞球タンク63へと伸びている。この導出路70の途中には、補給樋60から賞球タンク63に遊技媒体を補給するか否かの制御を行う補給手段64が取り付けてある。補給手段64は、入賞等により、賞球タンク63から遊技媒体が払い出され、賞球タンク63内の遊技媒体の量が少なくなると、遊技媒体を補給樋60から賞球タンク63に補給する。このとき、補給手段64は、補給した遊技媒体の個数を計数すると共に、当該計数値に係る補給玉信号を管理装置600に送出する。
【0028】
<遊技機100からの遊技媒体の排出>
アウト口116は、遊技機100内に発射された遊技媒体が、始動入賞口114、大当たり入賞口115等のいずれの入賞口にも入賞しなかった場合に当該遊技媒体を回収する回収口である。
【0029】
遊技機100に設けられている始動入賞口114等のいずれかの入賞口を通過した遊技媒体及びいずれの入賞口にも入賞せず遊技機100のアウト口116を通過した遊技媒体は、
図4に示すように、遊技機100の背面下部等に設けられた遊技媒体排出口125から遊技機100の外部に排出される。そして、この遊技媒体排出口125付近には、いわゆるアウトボックス130が設けられている。アウトボックス130には、排出された遊技媒体を受ける受け皿131と、遊技媒体を計数する計数手段132が備えられている。アウトボックス130は、遊技機100から排出された遊技媒体を受け皿131で受け、これらの遊技媒体を遊技機100内に発射された遊技媒体(=打玉)とみなして計数手段132で計数すると共に、排出樋20に導き回収させる。例えば、計数手段132は、計数した遊技媒体10個につき打玉信号を1パルス出力する。なお、打玉信号は遊技機100に備えられたインタフェース(図示省略)から出力される構成としても良い。
【0030】
<台間機200の構成>
各遊技機100に対応して設置されている台間機200は、玉貸機である。この台間機200は、遊技者による現金の投入や遊技に使用可能な価値としての残金情報を記録した遊技者用記録媒体(図示省略)を受け付けて所定量の遊技媒体を払い出し、遊技者による遊技機100での遊技を可能にする。
【0031】
なお、台間機200は、玉貸時等に遊技媒体の払い出しを遊技機100に対して指令可能な、いわゆるCRユニットであっても良いことは当然である。
【0032】
<中継器350の構成>
中継器350は、本実施例においては、遊技機100毎に対応して配置され、対応する遊技機100に関する各種の情報および遊技者からの呼び出しを表示する。すなわち、中継器350は、遊技中トラブル等が発生し、遊技者が呼出ボタン(図示省略)を押した場合、あるいは対応する遊技機100で大当たりが発生した場合等に、その旨を遊技場の従業員及び周囲の遊技者に知らせるものである。また、中継器350は、対応する遊技機100の本日、前日、前々日等の大当たり回数及びスタート回数等の遊技機100に関する情報を表示する。さらに、中継器350は、遊技機100や台間機200から出力された信号を受信して、台管理装置400等に送出するため、中継基板(図示省略)を備えている。
【0033】
<台管理装置400の構成>
台管理装置400は、遊技機100や台間機200と、管理装置600との接続を仲介する情報処理装置である。本実施例では、
図1に示すように、1台の台管理装置400に遊技機100及び台間機200が2セット接続される構成としている。ただし、他の実施例ではこれに限らず、1台の台管理装置400にさらに多くの遊技機100が接続される構成としても良いし、台管理装置400と、遊技機100が、1対1で接続される構成としても良い。
【0034】
<島管理装置500の構成>
島管理装置500は、台管理装置400と、管理装置600との接続を仲介する情報処理装置である。本実施例の管理システムにおいて島管理装置500は、複数の台管理装置400を管理する。すなわち、
図1に示すように、島管理装置500は、複数台の台管理装置400と接続される構成としている。ただし、他の実施例では、これに限らないことは当然である。
【0035】
<遊技媒体循環システムの構成>
また、遊技機島10では、遊技機100から排出された遊技媒体を回収して、この遊技媒体を遊技機100や台間機200に再補給するための遊技媒体循環システムが設置されている。そして、この循環システムは、
図2に示すように、主として遊技機100、台間機200、排出樋20、下部タンク30、揚送装置40、上部タンク50、補給樋60、遊技媒体貯留器90、計数機700とから構成されている。なお、遊技機100及び台間機200については既に述べているため、以下では説明を省略する。
【0036】
<排出樋20及び補給樋60の構成>
排出樋20及び補給樋60は、例えば、遊技媒体が転動流下する平面視長方形のフラットな底面部と、遊技媒体の転落を防止し当該底面部の左右に起立する側面部とからなる、上面が開放した断面コ字状のアルミ製の角樋である(図示省略)。なお、通常は、排出樋20及び補給樋60の底面部に埃やゴミが付着するのを防ぐと共に、転動する遊技媒体への外部からのアクセスを防止するために、排出樋20及び補給樋60の開放された上面は、蓋等で被覆されている。そして、排出樋20及び補給樋60は、遊技媒体が転動流下できるよう、その底面には長手方向に所定の勾配が付けられている。かかる勾配は底面の長手方向について一様であっても、場所によって相違するものであってもよい。
【0037】
また補給樋60の側面部には、遊技媒体の直径よりも少し大きい高さ寸法と、複数個の遊技媒体が並列に流出可能な幅とを有する矩形の側面開口部が、各遊技機100や台間機200に対応して開設されている(図示省略)。したがって、各側面開口部に対向させて、夫々補給シュート80を設けることで、一本の補給樋60から遊技機島10に列設された遊技機100や台間機200に遊技媒体を同時に供給することができる。
【0038】
<下部タンク30の構成>
下部タンク30は、各遊技機100より排出された遊技媒体を収集し、貯留するため、遊技機島10の下部位置に設けられている。なお、上部タンク50と下部タンク30とは、上部タンク50内部が遊技媒体で充分に満たされた場合、余剰な遊技媒体を下部タンク30に導くオーバーフローホース51で接続されている。
【0039】
<揚送装置40の構成>
揚送装置40は、揚送方向に移動する揚送ベルトと、この揚送ベルトに対向する揚送位置に配置された研磨ベルトとを備え(図示省略)、揚送ベルトと研磨ベルトとの間に遊技媒体を挟持し、研磨しながら揚送するとともに、後述する上部タンク50まで遊技媒体を運ぶ装置である。この際、遊技媒体を磨く研磨ベルトは時間とともに汚れが目立ってくるため、そのまま放置しておけば遊技媒体を磨く能力が落ちてくる。したがって、遊技場では適宜、新しい研磨ベルトに交換することで研磨能力を維持し、遊技媒体のコンディションを保っている。なお、揚送装置40には、研磨ベルト方式だけでなく、粒状の研磨材と遊技媒体を擦れ合いながら揚送して磨く方式もある。そして、粒状の研磨材を用いる方式の場合には、遊技媒体と研磨材とを攪拌させた際に、遊技媒体に静電気が帯電しないように粉状の帯電防止剤を投入する構成としても良い。詳しくは、帯電防止剤は、遊技媒体に付着すると、滑り易くして摩擦を少なくし静電気の発生を抑えたり、表面に水を吸い易い膜を作って静電気を逃がす作用がある。また、帯電防止剤としては、例えば、界面活性剤としてグリセリン脂肪酸エステルを白色ビーズ状粉末に加工したものを用いることができる。
【0040】
<上部タンク50の構成>
上部タンク50は、遊技機100及び台間機200に供給する遊技媒体を貯留するタンクであり、揚送装置40の上部に設けられている。
【0041】
<遊技媒体貯留器90の構成>
遊技媒体貯留器90は、遊技機100及び台間機200に供給されず、補給樋60から流下してきた遊技媒体を一時的に留置する箱である。また、遊技媒体貯留器90の出口にはシャッタが設けられており(図示省略)、当該シャッタは、管理装置600からの命令に応じて開閉可能な構成である。すなわち、遊技媒体貯留器90は、管理装置600から出口開放信号を受信すると、当該シャッタを開ける。当該シャッタが開くと、遊技媒体貯留器90の出口が開き、遊技媒体貯留器90内に留置されていた遊技媒体が排出樋20に向かって流れる。
【0042】
<計数機700の構成>
計数機700は、
図2及び
図5に示すように、遊技機島10の一端部に設置され、投入された遊技媒体を計数する計数機である。すなわち、遊技者等のユーザが、獲得した遊技媒体を遊技媒体投入口710に投入すると、投入された遊技媒体の数を計数し、計数結果を液晶ディスプレイ等の表示手段720上に表示する。また、計数結果をレシート等に印字して出力する。遊技者等のユーザは、当該レシート等を景品カウンタに持参することにより、景品との交換が可能である。また、計数機700の遊技媒体投入口710は、内部で排出樋20と導通している。そのため、遊技者等のユーザが遊技媒体を遊技媒体投入口710に投入すると、排出樋20に流れる。
【0043】
また、計数機700の遊技媒体投入口710付近には、光センサ等の検知手段95が設けられている。なお、検知手段95の設置場所は、遊技媒体投入口710付近に限定されるものではなく、投入された遊技媒体を検知可能な、計数機700の適宜の場所に設置する構成であれば良い。また、上述したように、計数機700は内部で排出樋20と導通している。したがって、計数機700から排出された遊技媒体を受ける排出樋20の適宜の場所に検知手段95を設置する構成としても良い。
【0044】
また、本実施例においては、計数機700に流速測定用の検知手段95を別途設置する構成を示したが、検知手段95を別途設置する構成に限定されるものではない。投入された遊技媒体を計数するために、元々計数機700に設けられている計数手段を流速測定用に利用する構成としても良い。すなわち、元々計数機700に設けられている計数手段は、投入された遊技媒体を計数すると、例えば、遊技媒体を10個計数する毎に計数信号を、計数手段を識別する計数手段識別情報と共に管理装置600に出力する。そして、管理装置600は、検知信号を受信した場合と同様に、受信した計数信号に基づいて、計数機700に投入された遊技媒体の流速を算出する。
【0045】
<遊技媒体循環システム内の遊技媒体の流れ>
次に、遊技媒体循環システム内を循環する遊技媒体の流れについて説明する。上部タンク50に貯留された遊技媒体を遊技機100等に供給する際は、まず上部タンク50から補給樋60に遊技媒体が供給される。補給樋60から補給シュート80に排出された遊技媒体は、導出路70を介して遊技機100等に供給される。遊技機100に供給されて、または台間機200を介して遊技者に供給されて遊技に供された遊技媒体は、遊技機100の背面の遊技媒体排出口125より排出される。排出された遊技媒体は排出樋20を経由して下部タンク30に集められる。下部タンク30に貯留された遊技媒体は、揚送装置40によって研磨されると共に、上部タンク50に搬送されて、再度、補給樋60を通じて遊技機100等に供給される。なお、揚送装置40によって遊技媒体が揚送され、上部タンク50が既に遊技媒体で十分満たされている場合、余剰の遊技媒体は、オーバーフローホース51を通じて下部タンク30に戻される。
【0046】
一方、補給樋60から補給シュート80に排出されず、遊技機100等に供給されなかった遊技媒体は、補給樋60から遊技媒体貯留器90内に流下する。そして、遊技媒体貯留器90の出口が開かれると、遊技媒体は排出樋20に向かって流れ、排出樋20を経由して下部タンク30に集められる。詳しくは、遊技媒体が遊技機100で消費されず、遊技媒体で補給樋60が一杯になると、揚送装置40は自動的に停止する。その状態で、遊技媒体貯留器90の出口が開かれると、遊技媒体貯留器90に貯留されていた遊技媒体が排出樋20を通じて下部タンク30に集められ、補給樋60にあった遊技媒体も遊技媒体貯留器90を通過し、排出樋20を通じて下部タンク30に集められる。補給樋60の遊技媒体が少なくなると、揚送装置40は稼働を開始し、遊技媒体を揚送し始め、遊技媒体が循環する。
【0047】
<管理装置600の構成>
管理装置600は、管理システムの全体を管理し、各検知手段95から出力された検知信号等を集計・管理する情報処理装置である。管理装置600は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)やワークステーション(WS)等で実現される。
【0048】
次に、管理装置600のハードウェア構成について、
図6を参照して説明する。
図6は、管理装置600のハードウェア構成を模式的に示したブロック図である。
【0049】
計時手段602は、現在時刻を計測するためのリアルタイムクロックと経過時間を計測するためのタイマ等を備えている。この計時手段602は、例えば水晶振動子に基づいて動作する。
【0050】
外部記録媒体接続手段603は、メディアへのアクセスを実現するためのものであり、メディア(記録媒体)604に記憶されたプログラム等を管理装置600にロードすることができる。
【0051】
記憶手段605は、大容量メモリとして機能する、例えばHDD(ハードディスクドライブ)を有しており、記憶手段605には、アプリケーションプログラム、OS、制御プログラム、関連プログラム等が記憶される。
【0052】
また、この記憶手段605には検知信号受信履歴記憶領域651、流速情報記憶領域652、状態判定値記憶領域653、対応識別情報記憶領域654が設けられている。ただし、この構成に限定されるわけではなく、例えば、検知信号受信履歴記憶領域651、流速情報記憶領域652、状態判定値記憶領域653、対応識別情報記憶領域654をメディア604に設ける構成としてもよい。
【0053】
<検知信号受信履歴記憶領域651の構成>
検知信号受信履歴記憶領域651には、
図7に示すように、遊技機島10を識別する遊技機島識別情報(遊技機島ID)に関連付けて、遊技機島10の計数機700に設置された検知手段95から出力された検知信号の受信履歴が記憶される。具体的には、遊技機島識別情報毎に、検知信号の受信日時が時系列に沿って記憶される。したがって、制御手段610は、検知手段95から検知信号を受信すると、計時手段602から現在時刻を参照して、当該時刻を検知信号の受信時刻として、この検知信号受信履歴記憶領域651に記憶させる制御を行う。
【0054】
<流速情報記憶領域652の構成>
流速情報記憶領域652には、
図8に示すように、遊技機島10を識別する遊技機島識別情報(遊技機島ID)に関連付けて、検知信号の受信履歴に基づいて算出された遊技媒体の流速が記憶される。具体的には、遊技機島識別情報毎に、算出された遊技媒体の流速と当該流速の算出日時が記憶される。例えば、
図8に示すように、遊技機島識別情報が「10
0」に係る遊技機島10の計数機700に投入された遊技媒体の流速(11月5日付け)は、「14.2個/秒」である。したがって、制御手段610は、検知信号受信履歴記憶領域651に記憶されている検知信号の受信履歴に基づいて、計数機700に投入された遊技媒体の流速を算出し、算出した遊技媒体の流速を、流速情報記憶領域652に記憶させる制御を行う。
【0055】
また、本実施例においては、遊技媒体の流速を、遊技媒体のコンディションを示す指標として、流速情報記憶領域652に記憶する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。遊技媒体のコンディションを示す指標として、予め設定された時間内に検知された遊技媒体数を記憶領域に記憶する構成、又は、予め設定された数の遊技媒体が検知されるまでの経過時間を記憶領域に記憶する構成としても良い。
【0056】
<状態判定値記憶領域653の構成>
状態判定値記憶領域653には、計数機700に投入された遊技媒体のコンディションを判定する基準となる遊技媒体の流速の値(状態判定値)が記憶されている。したがって、制御手段610は、算出された流速が、いずれの状態判定値に含まれるかを判定することにより、投入された遊技媒体のコンディションを判定する。例えば、
図9に示すように、遊技媒体の流速の値(状態判定値)が「14.3個/秒以上」の場合には、遊技媒体のコンディションを「良好」と判定する。「11.7個/秒〜14.2個/秒」の場合には、遊技媒体のコンディションを「注意」と判定する。「11.6個/秒以下」の場合には、遊技媒体のコンディションを「異常」と判定する。なお、「状態判定値」は、特定の値と、特定の範囲のいずれも含む。
【0057】
<対応識別情報記憶領域654の構成>
対応識別情報記憶領域654には、
図10に示すように、計数機700に設置されている各検知手段95を識別する検知手段識別情報(検知手段ID)と、各遊技機島10を識別する遊技機島識別情報(遊技機島ID)と、各遊技媒体貯留器90を識別する遊技媒体貯留器識別情報(遊技媒体貯留器ID)とが対応して記憶されている。したがって、制御手段610は、対応識別情報記憶領域654を参照することにより検知手段95から受信した検知手段識別情報に基づいて、当該検知手段95が設置されている計数機700に係る遊技機島10を特定することが可能となる。また、制御手段610が、この対応
識別情報記憶領域654を参照することによって、遊技機島識別情報に基づいて、当該遊技機島10に設置されている遊技媒体貯留器90を特定することができる。
【0058】
なお、記憶手段605に、基本I/Oプログラム等のプログラム、基本処理において使用する各種の情報を記憶する、ROM(Read Only Memory)等を有する構成としても良い。また、記憶手段605に、各種の情報を一時記憶するための制御手段610の主メモリ、ワークエリア等として機能する、RAM(Random Access Memory)等を有する構成としても良い。
【0059】
入力手段606は、例えば、キーボードやポインティングデバイス(マウス等)、タッチパネルである。この入力手段606を用いて、遊技場の従業員等のユーザは、管理装置600に対して管理装置600を制御するコマンド等を入力指示する。特に、遊技場の従業員等のユーザは、入力手段606を用いて、状態判定値記憶領域653に状態判定値を記憶させる旨の操作を行う。
【0060】
表示手段607は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRTであり、入力手段606から入力されたコマンドや、それに対する管理装置600の応答出力等を表示するものである。
【0061】
バス609は、管理装置600内の情報の流れを司るものであり、管理装置600内の制御手段610や記憶手段605等の各装置を接続する信号線である。608は通信手段であり、この通信手段608を介して外部装置との情報のやり取りを行う。
【0062】
制御手段610は、例えばCPU(Central Processing Unit)であって、記憶手段605に記憶されているアプリケーションプログラム、オペレーティングシステム(OS)や制御プログラム等を実行し、記憶手段605にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に記憶する制御を行う。
【0063】
また、制御手段610は、検知手段95から検知信号と検知手段識別情報とを受信すると、対応識別情報記憶領域654と、計時手段602から現在時刻を参照して、当該時刻を検知信号の受信時刻として受信した検知手段識別情報に対応する遊技機島識別情報に関連付けて、検知信号受信履歴記憶領域651に記憶させる制御を行う。
【0064】
<遊技媒体の流速の算出>
加えて、制御手段610は、検知信号受信履歴記憶領域651に記憶されている検知信号の受信履歴に基づいて、計数機700に投入された遊技媒体の流速を算出し、算出した遊技媒体の流速を、流速情報記憶領域652に記憶させる制御を行う。
【0065】
上述した遊技媒体の流速を算出する制御は、具体的には、最初の検知信号を受信してから、予め設定された遊技媒体数に対応する検知信号を受信するまでの経過時間を算出する。そして、予め設定された遊技媒体数を経過時間で除して、遊技媒体の流速を算出する構成としても良い。
予め設定された遊技媒体数/経過時間=遊技媒体の流速
例えば、最初の検知信号を受信してから遊技媒体1000個分の検知信号を受信するまで60秒かかった場合、遊技媒体の流速は、16.7個/秒と算出される。
1000個/60秒=16.7個/秒
【0066】
また、遊技媒体の流速を算出する制御は、具体的には、最初の検知信号を受信してから、予め設定された時間が経過するまでの間に検知された遊技媒体数を検知信号に基づいて算出する。そして、検知された遊技媒体数を予め設定された時間で除して、遊技媒体の流速を算出する構成としても良い。
検知された遊技媒体数/予め設定された時間=遊技媒体の流速
例えば、60秒間で、900個の遊技媒体を検知した場合、遊技媒体の流速は、15個/秒と算出される。
900個/60秒=15個/秒
【0067】
<算出した流速の利用>
また、制御手段610は、算出した流速が、状態判定値記憶領域653に記憶されているいずれの状態判定値に含まれるかを判定することにより、計数機700に投入された遊技媒体のコンディションを判定する制御を行う。
【0068】
例えば、算出した流速が、「16.7個/秒」の場合には、遊技媒体のコンディションを「良好」と判定する。一方、例えば、算出した流速が、「10.0個/秒」の場合には、遊技媒体のコンディションを「異常」と判定する。
【0069】
そして、判定の結果に応じて、計数機700が設置されている遊技機島10を循環する遊技媒体のコンディションを調整する制御を行う。例えば、「注意」又は「異常」と判定した場合には、遊技媒体のコンディションを調整する制御を行う。あるいは、「異常」と判定した場合には、遊技媒体のコンディションを調整する制御を行う。
【0070】
具体的には、この遊技媒体のコンディションを調整する制御は、対応識別情報記憶領域654を参照し、投入された遊技媒体のコンディションを「注意」又は「異常」と判定した計数機700に係る遊技機島10に設置されている遊技媒体貯留器90に対して、シャッタを開けて、出口を開く旨の出口開放信号を出力する。
【0071】
また、遊技機島10に係る遊技媒体のコンディションを調整する制御として、例えば、各遊技機島10の排出樋20、又は補給樋60に、樋を加熱するヒータ(図示省略)を設置する。例えば、ヒータとして、樋に沿って這わせて設置した、電熱線タイプのものを用いる。そして、制御手段610が、投入された遊技媒体のコンディションを「注意」又は「異常」と判定した計数機700に係る遊技機島10に設置されているヒータに対し、加熱を開始する旨の加熱開始信号を出力する構成としても良い。なお、ここでは遊技媒体循環システム内を循環する遊技媒体を温めるため、樋にヒータを設ける構成を示したが、ヒータを設置する場所は、樋に限定されるわけではない。要は、循環する遊技媒体を温めることができる場所であれば良い。
【0072】
以上の各手段と同等の機能を実現するソフトウェアにより、ハードウェア装置の代替として構成することもできる。
【0073】
本実施例では、メディア604から本実施例に係るプログラム及び関連する情報を直接記憶手段605のRAM等にロードして実行させる例を示しているが、これ以外にも、本実施例に係るプログラムを動作させる度に、既にプログラムがインストールされている記憶手段605のHDD等から記憶手段605のRAM等にロードするようにしてもよい。加えて、本実施例に係るプログラムを記憶手段605のROM等に記憶しておき、これをメモリマップの一部をなすように構成し、直接制御手段610で実行することも可能である。
【0074】
さらに、本実施例では、説明の便宜のため、管理装置600を1つの装置で実現した構成について述べているが、複数の装置にリソースを分散した構成によって実現してもよい。例えば、記憶や演算のリソースを複数の装置に分散した形に構成してもよい。あるいは、管理装置600上で仮想的に実現される構成要素毎にリソースを分散し、並列処理を行うようにしてもよい。
【0075】
<ネットワーク801の構成>
ネットワーク801は、典型的には、LAN(Local Area Network)であるが、有線/無線を問わず情報を送受信可能な回線であればどのような構成でもよい。例えば、公衆回線(アナログ回線、ISDN(Integrated Services Digital Network)等)やWAN(Wide Area Network)、無線LAN等により構成してもよい。なお、ネットワーク801上の通信プロトコルは、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等を採用することができる。
【0076】
<管理システムが実行する処理の流れ>
次に、本実施例の管理システムが実行する処理の流れについて
図11を用いて説明する。なお、以下の処理は、遊技機島10毎に独立に実行する。
【0077】
図11に示すように、遊技場の遊技者等のユーザは、遊技終了時等に、遊技機島10の一端部に設置された計数機700に獲得した遊技媒体を投入する。投入された遊技媒体を検知した検知手段95から検知信号等が出力される。管理装置600は、当該検知信号を受信すると、計時手段602から現在時刻を参照して、当該時刻を当該検知信号の受信時刻として、検知信号受信履歴記憶領域651に記憶する(ステップS1101)。管理装置600は、検知信号受信履歴記憶領域651に記憶されている検知信号の受信履歴に基づいて、計数機700に投入された遊技媒体の流速を算出する(ステップS1102)。管理装置600は、算出した流速が、状態判定値記憶領域653に記憶されているいずれの状態判定値に含まれるかを判定することにより、遊技媒体のコンディションを判定する(ステップS1103)。そして、管理装置600は、判定の結果に応じて、計数機700が設置されている遊技機島10を循環する遊技媒体のコンディションを調整する(ステップS1104)。
【0078】
このような構成とすることによって、遊技媒体の流速を計測することによって、遊技媒体のコンディション(汚れ具合、温度、水分の付着の度合い等)を定量化し、コンディションの低下を認識すると、コンディションの調整を行う構成とすることにより、遊技媒体のコンディションの調整を効果的に行うことができる。その結果、遊技媒体のコンディションを適切に管理することができると共に、遊技媒体循環システム内で生じる遊技媒体の詰まりの発生を少なくすることができる。また、遊技媒体のコンディションの調整として、補給樋60等の樋に設置されたヒータで遊技媒体を温めた場合には、遊技場の温度や湿度の状況によって流れが悪くなった遊技媒体を、流れやすい状態に戻すことができる。
【0079】
すなわち、本実施例で示した管理システムは、遊技機島10に設置されている計数機700に投入された遊技媒体の流速を算出することによって、当該遊技機島10の遊技媒体循環システム内を循環する遊技媒体のコンディションを定量化し、コンディションの低下を認識すると、当該遊技機島10に係る遊技媒体のコンディションの調整を行う構成である。
【0080】
<変形例:流速を算出する範囲について>
なお、本実施例では、遊技者等のユーザが遊技終了時等に獲得した遊技媒体を計数機700に投入する場合を想定して説明した。しかし、より精度良く遊技媒体の流速を算出するため、例えば、遊技場の営業時間外に遊技場の従業員等のユーザが、毎回同じ数の遊技媒体(例えば、1000個)を各遊技機島10に設置された計数機700に順番に投入して、投入された遊技媒体の流速を夫々算出し、コンディションの低下を認識すると、遊技媒体のコンディションの調整を行う構成としても良い。
【0081】
また、上記の場合、予め決まった時刻(例えば、午前11時、午後3時、午後11時30分)に数回行い、遊技媒体の流速の平均を算出し、コンディションの低下を認識すると、当該遊技機島10に係る遊技媒体のコンディションの調整を行う構成としても良い。平均の流速に基づいて、遊技媒体のコンディションを判定することにより、より効果的にコンディションの調整を行うことができ、遊技媒体の詰まりの発生をより少なくすることができる。
【0082】
また、管理システムが実行する上記の処理は、予め決まった時刻に数回行う構成としても良い。複数回行うことにより、より効果的に遊技媒体のコンディションの調整を行うことができ、遊技媒体の詰まりの発生をより少なくすることができる。
【0083】
また、例えば、遊技場に設置されている遊技機島10のうち、遊技機島10内に設置されている遊技機100の種類や機種等で区分けされる島グループ毎に、当該島グループに含まれる遊技機島10に係る計数機700に投入された遊技媒体の流速の平均を算出し、コンディションの低下を認識すると、当該島グループに含まれる遊技機島10に係る遊技媒体のコンディションの調整を行う構成としても良い。
【0084】
あるいは、遊技場A〜Eの全ての遊技機島10に係る計数機700を対象に、各計数機700に投入された遊技媒体の流速を算出する。そして、各計数機700に投入された遊技媒体の流速の算出値から平均値を算出し、これを当該遊技場A〜Eの遊技媒体の流速の平均値として、各遊技場を統括する管理センター1200に出力する。そして、
図12に示すように、当該管理センター1200で各遊技場の流速の平均値と、状態判定値とを比較することによって、遊技媒体のコンディションを判定し、判定結果に応じて遊技場の遊技媒体のコンディションの調整を行う構成としても良い。
【0085】
<変形例:遊技媒体貯留器90の開閉について>
また、本実施例においては、管理装置600からの命令に応じて、遊技媒体貯留器90のシャッタを開閉する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、遊技媒体貯留器90のシャッタを、遊技場の従業員等のユーザが、遊技媒体貯留器90に設けられた開閉スイッチ(図示省略)を操作することによって、開閉する構成としても良い。つまり、シャッタの開閉は自動であっても手動であってもよい。
【0086】
また、補給樋60等の樋に設置されたヒータが、管理装置600からの命令に応じて加熱を開始する構成について上述したが、この構成に限定されるものではない。例えば、当該ヒータは、遊技場の従業員等のユーザが、各ヒータに設けられた加熱開始スイッチ(図示省略)を操作することによって、加熱を開始することが可能な構成としても良い。つまり、ヒータの加熱は自動であっても手動であってもよい。
【0087】
これらの場合には、管理装置600は、計数機700に投入された遊技媒体のコンディションを、例えば、「注意」又は「異常」と判定した場合には、遊技場の従業員等のユーザに対し、報知処理を行う。
【0088】
この報知処理は、例えば、管理装置600は、当該計数機700が設置された遊技機島10に係る遊技機島識別情報を表示手段607上に点滅表示させたり、遊技場の各従業員等が装着しているインカム(図示省略)に出力させる。あるいは、当該計数機700が設置された遊技機島10に対して警告音の発報や異常を知らせる表示の明滅を行わせても良いし、遊技場の閉店処理時の帳票に記録させても良い。このように、多種多様な報知処理を行うことが可能であるが、これらの報知処理は上記例だけに限定されるものではない。
【0089】
そして、報知処理によって、計数機700に投入された遊技媒体のコンディションが「注意」又は「異常」と判定されたことを知った遊技場の従業員等のユーザは、当該計数機700が設置された遊技機島10に係る遊技媒体貯留器90の開閉スイッチを操作する、あるいは、ヒータの加熱開始スイッチを操作する。
【0090】
<変形例:遊技媒体のコンディションを判定するための指標について>
また、本実施例では、遊技媒体のコンディションを判定するための指標として遊技媒体の流速を用いる構成を示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、予め設定された時間内に検知された遊技媒体数を、指標として用いる構成としても良い。その場合には、検知された遊技媒体数と、
図13に示すような、予め設定された遊技媒体数で示された状態判定値とを比較する。例えば、予め設定された時間が「60秒間」で、当該時間内に検知された遊技媒体数が「900個」であった場合、遊技媒体のコンディションを「良好」と判定する。つまり、当面の間は、清掃等を行わなくても遊技媒体は詰まりにくく、遊技場の運営に支障をきたすことがないという判断を下す目安とすることができる。
【0091】
また、例えば、予め設定された数の遊技媒体が検知されるまでの経過時間を、指標として用いる構成としても良い。その場合には、経過時間と、
図14に示すような、予め設定された経過時間で示された状態判定値とを比較する。例えば、予め設定された数の遊技媒体が「1000個」で、この遊技媒体が検知されるまでの経過時間が「80秒」であった場合、遊技媒体のコンディションを「注意」と判定する。これにより、例えば、閉店日に点検して遊技媒体や周辺機器に汚れがあれば清掃を行う等、遊技媒体の詰まり対策を計画的に実行できるとともに、注意喚起を促すことで常に遊技媒体のコンディションに気を配り、安心して遊技場運営を行うことができるという効果がある。
【0092】
<変形例:遊技媒体の流速を算出する制御を行う情報処理装置について>
上記実施例においては、管理装置600が、各検知手段95から検知信号を受信して、遊技媒体の流速を算出し、コンディションの低下を認識すると、遊技機島10に係る遊技媒体のコンディションを調整する制御を実行する構成を示したが、この制御を実行する情報処理装置は、管理装置600に限定されるものではない。遊技場に設置されている他の情報処理装置(例えば、島管理装置500)が、この制御を実行する構成としても良い。
【0093】
また、各計数機700が、自身に設置されている検知手段95から出力された検知信号、あるいは、投入された遊技媒体を計数するために元々設置されている計数手段から出力された計数信号に基づいて投入された遊技媒体の流速を算出する構成としても良い。そして、算出した流速を管理装置600、あるいは、島管理装置500に出力する構成としても良い。管理装置600、あるいは、島管理装置500は、受信した流速に基づいて、遊技媒体のコンディションの低下を認識すると、当該遊技機島10に係る遊技媒体のコンディションを調整する制御を実行するようにしても良い。
【0094】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様を取ることが可能である。
【0095】
また、本発明は、上述した実施例の機能を実現するプログラムを、システムあるいは装置に、直接あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが、供給された当該プログラムからプログラムコードを読み出して実行することによって達成される場合を含む。
【0096】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、このコンピュータにインストールされるプログラム自体も本発明の技術的範囲に含まれる。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含む。この場合、プログラムの提供方法としては、CD−ROM、DVD等の記憶媒体を用いて提供する方法や、電気通信回線を介して提供する方法等が含まれる。