(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5997095
(24)【登録日】2016年9月2日
(45)【発行日】2016年9月28日
(54)【発明の名称】携帯機器に用いる筐体及び携帯機器
(51)【国際特許分類】
H04M 1/02 20060101AFI20160915BHJP
G06F 1/16 20060101ALI20160915BHJP
【FI】
H04M1/02 C
G06F1/16 312G
【請求項の数】11
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-97997(P2013-97997)
(22)【出願日】2013年5月7日
(62)【分割の表示】特願2011-120877(P2011-120877)の分割
【原出願日】2005年8月24日
(65)【公開番号】特開2013-169004(P2013-169004A)
(43)【公開日】2013年8月29日
【審査請求日】2013年5月7日
【審判番号】不服2015-13416(P2015-13416/J1)
【審判請求日】2015年7月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】314008976
【氏名又は名称】レノボ・イノベーションズ・リミテッド(香港)
(74)【代理人】
【識別番号】100084250
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】本間 恭幸
【合議体】
【審判長】
大塚 良平
【審判官】
中野 浩昌
【審判官】
林 毅
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−7905(JP,A)
【文献】
特開平8−274483(JP,A)
【文献】
特開2002−151928(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/02
G06F 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナを内部に配置する携帯機器に用いる筐体において、
それぞれ金属で形成された第一の平板と、第二の平板と、第一の側板と、第三の側板と、を備え、前記第一の平板と前記第二の平板とが前記第一の側板を介して接続され、前記第一の平板の前記第一の側板と接続する辺と対向する他辺に前記第三の側板が接続されてなり、前記第二の平板の前記第一の側板と接続する辺と異なる他辺に第二の側板をさらに備え、前記第二の側板の前記第二の平板と接続する辺に対向する他辺に第三の平板をさらに備える金属構造体と、
前記第一の平板に接して設けられた樹脂外装体と、を備え、
前記第三の側板は、前記第一の側板と同じ側に前記第一の側板より長く延在し、前記アンテナは、前記第二の側板、前記第三の平板、及び前記樹脂外装体で覆われた位置に設置されており、かつ、前記アンテナは、前記第二の側板及び前記第三の平板と所定の距離だけ離間して配置されており、前記樹脂外装体に近接して配置されている、ことを特徴とする携帯機器に用いる筐体。
【請求項2】
前記金属構造体は、前記第二の平板の対向する一対の辺に、それぞれ対向する一対の前記第一の平板と前記第一の側板とを備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯機器に用いる筐体。
【請求項3】
前記樹脂外装体は、一対の前記第一の平板のそれぞれに接して設けられていることを特徴とする請求項2に記載の携帯機器に用いる筐体。
【請求項4】
前記第一の側板と前記第二の側板とは、互いに接する辺同士で接続されて一体となっていることを特徴とする請求項1に記載の携帯機器に用いる筐体。
【請求項5】
前記樹脂外装体は、前記第一の平板と前記第一の側板とに跨って形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯機器に用いる筐体。
【請求項6】
前記樹脂外装体は、前記第一の平板と前記第一の側板とに跨って形成され、前記第二の側板上に延在して形成されていることを特徴とする請求項1、4又は5のいずれか1項に記載の携帯機器に用いる筐体。
【請求項7】
前記樹脂外装体は、前記第三の側板上に延在して形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の携帯機器に用いる筐体。
【請求項8】
前記金属構造体の少なくとも一部が前記樹脂外装体から露出していることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の携帯機器に用いる筐体。
【請求項9】
前記樹脂外装体は、前記第二の平板の、前記第一の側板が立接する方向の面と反対の面が露出する開口を有することを特徴とする請求項8に記載の携帯機器に用いる筐体。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の筐体を有することを特徴とする携帯機器。
【請求項11】
前記第二の平板に対向して表示部品が設置されていることを特徴とする請求項10に記載の携帯機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み式携帯装置の折り畳まれる一方の筐体および他方の筐体を構築する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の携帯電話機などに代表される携帯装置の市場では、折り畳み式の携帯装置が主流となっており、特に、小型化・薄型化された折り畳み式の携帯装置が要求されている。
【0003】
そのため、小型化・薄型化を目指した折り畳み携帯装置が次々と市場に登場しているが、薄型化の実現には、デザイン性と強度確保が常に課題となっている。
【0004】
ここで、携帯電話機やノート型パソコンなどの弱電製品の樹脂製筐体に触媒を吸着させ、無電解めっき浴で該樹脂製筐体に下地金属を析出させ、スルファミン酸ニッケル浴またはスルファミン酸ニッケル・コバルト浴に酢酸または酢酸ニッケルなどの有機酸または有機酸塩を添加しためっき浴中に、樹脂製筐体を浸漬して、そのニッケルのめっき膜厚が5〜30μm程度になるように電解析出させることで、スルファミン酸ニッケルをめっき浴に使用することで、均一性の高いめっき処理をして、樹脂めっきの剛性と硬度を高めることができる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−154864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来例においては次のような問題点があった。
【0007】
折り畳み式携帯装置の薄型化で、筐体をすべて樹脂で構成すると強度が確保できず、また、筐体をすべて金属で構成すると自由なデザインや嵌合部の複雑形状を形成することが困難であるため、デザイン性に優れ、かつ、強度を確保した薄型の折り畳み式携帯装置を提供することができなかった。この問題は、上記の特許文献1に開示されている技術についても同様にあてはまる。
【0008】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、デザイン性に優れ、かつ、強度が確保された
携帯機器に用いる筐体及び携帯機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため
の本発明
における携帯機器に用いる筐体は、
アンテナを内部に配置する携帯機器に用いる筐体において、それぞれ金属で形成された第一の平板と、第二の平板と、第一の側板と、第三の側板と、を備え、前記第一の平板と前記第二の平板とが前記第一の側板を介して接続され、前記第一の平板の前記第一の側板と接続する辺と対向する他辺に前記第三の側板が接続されてな
り、前記第二の平板の前記第一の側板と接続する辺と異なる他辺に第二の側板をさらに備え、前記第二の側板の前記第二の平板と接続する辺に対向する他辺に第三の平板をさらに備える金属構造体と、前記第一の平板に接して設けられた樹脂外装体と、を備え、前記第三の側板は、前記第一の側板と同じ側に前記第一の側板より長く延在
し、前記アンテナは、前記第二の側板、前記第三の平板、及び前記樹脂外装体で覆われた位置に設置されており、かつ、前記アンテナは、前記第二の側板及び前記第三の平板と所定の距離だけ離間して配置されており、前記樹脂外装体に近接して配置されている、ことを特徴とする
。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、デザイン性に優れ、かつ、強度が確保された
携帯機器に用いる筐体及び携帯機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1の実施形態における折り畳み式携帯電話機の閉状態斜視図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態における折り畳み式携帯電話機の開状態斜視図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態における折り畳み式携帯電話機の主要部品の分解斜視図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態における
図1のA−A線
に沿った断面図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態における
図1の
B−B線に沿った断面図である。
【
図6】本発明の第2の実施形態における折り畳み式携帯電話機の閉状態斜視図である。
【
図7】本発明の第2の実施形態における表示部側リアカバーの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態では、折り畳み式携帯装置の一例として、折り畳み式携帯電話機が用いられているが、PDAやノート型パーソナルコンピュータなどの情報処理装置も折り畳み式携帯装置に含まれるのはもちろんである。なお、各図において共通する部分には、同一の符号が付されている。
【0013】
図1は本実施の形態における折り畳み式携帯電話機12の閉状態斜視図である。
図2は本実施の形態における折り畳み式携帯電話機12の開状態斜視図である。
【0014】
図1および
図2を参照すると、折り畳み式携帯電話機12は、表示部側の筐体で特にデザイン要素が大きく、サブ表示部7を備えた表示部側リアカバー1と、メイン表示部8およびヒンジ部2cを備えた表示部側フロントケース2と、操作部側の筐体で特にデザイン要素の少ない操作部側リアカバー4と、キー操作部10およびヒンジ部3cを備えた操作部側フロントケース3とを主要部品として構成されている。
【0015】
図3は主要部品の分解斜視図である。
図4は、
図1の
A−A線に沿った断面図であり、また、
図5は、
図1の
B−B線に沿った断面図である。
【0016】
図3〜5を参照すると、表示部側フロントケース2および操作部側フロントケース3は、薄さと強度を目的とした板金部2a、3aと、嵌合部やヒンジ部などの複雑形状を形成することを目的とした樹脂部2b、3bとから構成されており、上記の表示部側フロントケース2と操作部側フロントケース3はヒンジ5により結合されている。
【0017】
表示部側リアカバー1と表示部側フロントケース2とから構成された表示部側の筐体内には電気部品が実装されたプリント基板9が設けられており、また、操作部側フロントケース3と操作部側リアカバー4とから構成された操作部側の筐体内にも電気部品が実装されたプリント基板11が設けられている。
【0018】
また、表示部側リアカバー1と表示部側フロントケース2とから構成された表示部側の筐体内にはプリント基板9の他にアンテナ6も設けられている。
【0019】
次に、本実施の形態における折り畳み式携帯電話機12の筐体の材料構成について詳細に説明する。
【0020】
図3を参照すると、折り畳み式携帯電話機12の表示部側は、表示部側リアカバー1と表示部側フロントケース2とから構成されている。
【0021】
表示部側リアカバー1は、折り畳み式携帯電話機12の開時においても閉時においても外観部に位置しているため、特にデザイン性が重要で、様々な外観デザイン形状が要求される部品である。そのため、表示部側リアカバー1の材料は、様々な形状が形成しやすい樹脂材料とされる。
【0022】
表示部側フロントケース2は、
図2に示されるように表示部側フロントケース2の大部分を占めるメイン表示部8を配置しているため、メイン表示部8が破損しないレベルの強度が要求される部品であり、かつ、表示部側リアカバー1との嵌合部分やヒンジ5が取り付けられるヒンジ部分などの複雑な形状が要求される部品でもある。そのため、表示部側フロントケース2の材料は、メイン表示部8を保持している板金部2aの材料を強度と薄さを兼ね備えた金属材料とし、一方、嵌合部を形成している樹脂部2bとヒンジが取り付けられるヒンジ部2cの材料を複雑な形状が形成しやすく寸法調整も容易な樹脂材料とした、金属材料と樹脂材料との複合材とされる。
【0023】
折り畳み式携帯電話機12の操作部側は、操作部側フロントケース3と操作部側リアカバー4とから構成されている。
【0024】
操作部側リアカバー4は、折り畳み式携帯電話機12の開時においても閉時においても外観に位置しているが、折り畳み式携帯電話機12の裏面に位置しているため、デザイン性があまり重要でない部品である。そのため、操作部側リアカバー4の材料は、複雑な形状を必要とせず、強度と薄さを優先とした板金部品とされる。
【0025】
操作部側フロントケース3は、
図2に示されるように操作部側フロントケース3の大部分を占めるキー操作部10が配置されているため、キーの押圧で折り畳み式携帯電話機12が破壊されないレベルの強度が要求される部品であり、かつ、操作部側リアカバー4との嵌合部分やヒンジ5が取り付けられるヒンジ部分などの複雑な形状が要求される部品でもある。そのため、操作部側フロントケース3の材料は、キー操作部10を保持している板金部3aの材料を強度と薄さを兼ね備えた金属材料とし、一方、嵌合部を形成している樹脂部3bとヒンジが取り付けられるヒンジ部3cの材料を複雑な形状が形成しやすく寸法調整も容易な樹脂材料とした、金属材料と樹脂材料との複合材とされる。
【0026】
次に、本実施の形態における折り畳み式携帯電話機12の筐体の材料構成を踏まえて、折り畳み式携帯電話機12の装置構成をさらに詳細に説明する。
【0027】
図1を参照すると、デザイン要素を多く必要とする表示部側リアカバー1に、デザイン要素の1つとして、サブ表示部7が設置されている。
【0028】
図2を参照すると、表示部側フロントケース2の大部分を占めているメイン表示部8および操作部側フロントケース3の大部分を占めているキー操作部10が設置され、樹脂材料で形成された表示部側フロントケース2のヒンジ部2cと樹脂材料で形成された操作部側フロントケース3のヒンジ部3cとからヒンジ部が構成されている。
【0029】
図4および
図5を参照すると、金属材料で形成されている表示部側フロントケース2の板金部2a、操作部側フロントケース3の板金部3a、操作部側リアカバー4の肉厚の薄さが、折り畳み式携帯電話機12の薄型化を可能にしており、また、上記の表示部側フロントケース2の板金部2a、操作部側フロントケース3の板金部3aおよび操作部側リアカバー4の金属材料で囲まれた構造が、折り畳み式携帯電話機12の強度確保を可能にしており、表示部側筐体内部に配置された基板9および操作部側筐体内部に配置された基板11を保護している。
【0030】
図2および
図4を参照すると、表示部側リアカバー1と表示部側フロントケース2の樹脂部2bの樹脂材料で覆われた位置にアンテナ6が設置されており、アンテナ特性の妨げとなる表示部側フロントケース2の板金部2aがアンテナ6と一定の距離を有して配置された構成となっている。
【0031】
本実施の形態によれば、表示部側フロントケース2と操作部側フロントケース3のそれぞれの平面部分を主に金属材料で形成し、さらに、操作部側リアカバー4を金属材料のみで形成することで、樹脂材料では構成不可能な薄型化を実現し、また、表示部側リアカバー1を従来の折り畳み式携帯電話機と同等の樹脂材料で形成することでデザインの自由度を確保し、また、表示部側フロントケース2と操作部側フロントケース3の、特に装置厚さに起因しない筐体嵌合部やヒンジ部などの複雑形状部分を樹脂材料で形成することで筐体の組立性および分解性も従来の折り畳み式携帯電話機と同等とし、また、表示部側フロントケース2と操作部側フロントケース3と操作部側リアカバー4の主要3部品が、主に金属材料で構成されていることで強度の確保が可能な折り畳み式携帯電話機12を提供することができる。
【0032】
また、アンテナ部分を樹脂材料のみの表示部側リアカバー1と表示部側フロントケース2の樹脂材料部分の樹脂部2bとで構成された部分に配置することで、折り畳み式携帯電話機の装置内に実装しても金属材料でシールドされることがなく、アンテナ特性劣化を回避することができる折り畳み式携帯電話機12を提供することができる。
【0033】
また、表示部側リアカバー1を樹脂材料のみで形成し、操作部側リアカバー4を金属材料のみで構成したことにより、表示部側リアカバー1と操作部側リアカバー4とに質量差が生まれ、表示部側筐体を開閉させ、操作部側筐体を手で保持して使用する場面の多い折り畳み式携帯電話機12においては、表示部側筐体の質量が軽くなっていることより開閉動作が容易となる。また、操作部側筐体の質量が重くなっていることより手での保持性が良好となる折り畳み式携帯電話機12を提供することができる。さらに、折り畳み式携帯電話機12の開状態では、操作部側筐体に重心があるため、机上などに折り畳み式携帯電話機12を置いた際、表示部側に倒れることなく、操作部側筐体と机が密接することで安定した状態を保つことができる。
【0034】
次に、本発明の第2に実施の形態について説明する。本実施の形態でも、折り畳み式携帯装置の一例として、折り畳み式携帯電話機が用いられ、その基本的な構成は上記の第1の実施の形態と同様であるので重複する説明は省略する。
【0035】
本実施の形態では、折り畳み式携帯電話機12の表示部側リアカバー1を金属材料のみや樹脂材料と金属材料との複合材で構成する点が上記の第1の実施の形態と異なる。
【0036】
まず、表示部側リアカバー1を金属材料のみで構成する場合は、樹脂材料と比較して形状的にデザイン制約があることや、アンテナの実装位置が特性劣化を引き起こす金属筐体内部から特性に影響の無い外付けタイプにすることが必要な場合が多いが、折り畳み式携帯電話機12をさらに薄型に構成することが可能であり、強度もさらに確保することができる。
【0037】
次に、表示部側リアカバー1を樹脂材料と金属材料との複合材で構成する場合は、デザイン部の大部分を占める金属材料では細かいデザイン形状処理が不可能であるが、アンテナを筐体内部に実装することができ、折り畳み式携帯電話機12を薄型に構成することが可能となる。
【0038】
本実施の形態における折り畳み式携帯電話機12の構成の一例を
図6に示す。樹脂材料のみで形成された表示部側リアカバー13に、デザインの加飾パーツとしての金属材料のプレート14がサブ表示部15の周囲部に固定されているので、折り畳み式携帯電話機12の薄さや質量バランスを保った状態で、さらにデザイン性、強度の確保という相乗的(格別)な効果を奏することができる。なお、操作部側筐体16は、第一の実施例で説明した操作部側フロントケース3と操作部側リアカバー4との組み合わせと同一構成である。また、樹脂材料のみで形成された表示部側リアカバー13に、デザインの加飾パーツとしての金属材料のプレート14は
図7に示すようにはめ込まれてもよい。
【0039】
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、上記の各実施の形態におけるそれぞれの材料で表示部側リアカバー1、表示部側フロントケース2、操作部側フロントケース3および操作部側リアカバー4などを形成して折り畳み式携帯装置を製造する方法も含まれる。
【0040】
(付記1)
表示部側リアカバーを樹脂材料で形成し、かつ、操作部側リアカバーを金属材料で形成し、さらに、嵌合部やヒンジ部などの複雑な形状が必要な表示部側フロントケースおよび操作部側フロントケースを樹脂材料と金属材料との複合材で形成することを特徴とする折り畳み式携帯装置。
【0041】
(付記2)
表示部側リアカバーを樹脂材料で形成し、かつ、操作部側リアカバーを金属材料で形成し、かつ、表示部側フロントケースおよび操作部側フロントケースのそれぞれの平面部分を主に金属材料で形成し、さらに、前記表示部側フロントケースおよび前記操作部側フロントケースの筐体嵌合部やヒンジ部などの複雑な形状部分を樹脂材料で形成することを特徴とする折り畳み式携帯装置。
【0042】
(付記3)
前記表示部側リアカバーを樹脂材料と金属材料との複合材で形成することを特徴とする付記1または2記載の折り畳み式携帯装置。
【符号の説明】
【0043】
1 表示部側リアカバー
2 表示部側フロントケース
3 操作部側フロントケース
2a、3a 板金部
2b、3b 樹脂部
2c、3c ヒンジ部
4 操作部側リアカバー
5 ヒンジ