特許第5997103号(P5997103)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許5997103-梱包装置 図000002
  • 特許5997103-梱包装置 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5997103
(24)【登録日】2016年9月2日
(45)【発行日】2016年9月28日
(54)【発明の名称】梱包装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/07 20060101AFI20160915BHJP
   B65D 85/68 20060101ALI20160915BHJP
【FI】
   B65D81/07 100
   B65D85/68 Z
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-114650(P2013-114650)
(22)【出願日】2013年5月30日
(65)【公開番号】特開2014-234164(P2014-234164A)
(43)【公開日】2014年12月15日
【審査請求日】2015年3月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】船木 敬一
【審査官】 秋山 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−013178(JP,A)
【文献】 特開2005−186939(JP,A)
【文献】 特開2004−035088(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 81/07、85/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多段に積載可能であると共に、再利用可能な梱包装置であって、
底部と、
前記底部に取り付け又は取り外し可能であって、所定方向に離間して前記底部に取り付けられる一対の支持部であって、下端側が前記底部に取り付けられる一対の脚部と、前記一対の脚部の上端側同士を連結し且つ略水平方向に延びる延在連結部と、を有する支持部と、
前記一対の延在連結部の間に掛け渡され、被梱包物を上面に載置して吊り下げる帯状部と、を備え、
前記一対の脚部は、前記帯状部の上面側に載置される被梱包物を略上下方向において支持し、
前記帯状部は、前記延在連結部の延在方向に離間して設けられた2個の吊り下げ部材により前記一対の延在連結部にそれぞれ吊り下げられており、
前記延在連結部は、前記帯状部の上面側に載置される被梱包物に衝撃が加わった場合に該延在連結部の弾性を利用して被梱包物への衝撃を緩衝することを特徴とする、
梱包装置。
【請求項2】
前記延在連結部は、パイプ状の部材により形成される
請求項1に記載の梱包装置。
【請求項3】
前記吊り下げ部材は、下方側が開放するフック状に形成される
請求項1又は2に記載の梱包装置。
【請求項4】
前記底部は、フォークリフトのフォーク部が挿入されるフォークリフト用の開口部を有する
請求項1から3のいずれかに記載の梱包装置。
【請求項5】
前記底部の下部には、係止凹部が設けられ、
前記係止凹部は、前記梱包装置が多段に積載される場合において、下方の前記梱包装置の前記延在連結部に係止される
請求項1からのいずれかに記載の梱包装置。
【請求項6】
前記係止凹部は、下方の前記梱包装置の前記延在連結部の両端であって下方の前記梱包装置の前記脚部の上方において前記延在連結部に係止され、
前記脚部は、上方の前記梱包装置の質量を支持する
請求項に記載の梱包装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多段に積載可能であると共に、再利用可能な梱包装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、多段に積載可能な梱包装置が知られている。多段に積載可能な梱包装置は、多段に積載可能な耐荷重性能を有し、被梱包物を多段に積載して倉庫等へ保管できる。
ところで、多段に積載可能であると共に、再利用可能な梱包装置があれば、資源を有効的に活用できるものと考えられる。再利用可能な梱包装置として、折り畳むことが可能なダンボール部材を備える梱包装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、再利用可能な梱包装置として、梱包材の内部にクッション材が配置される梱包装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の梱包装置においては、梱包材の内部のクッション材は、被梱包物が受ける衝撃を緩衝することができるとされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−321538号公報
【特許文献2】特許第4400554号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の梱包装置においては、緩衝材を有していないため、被梱包物が受ける衝撃を緩衝するためには、他の部材が必要となる。また、特許文献2に記載の梱包装置においては、被梱包物が受ける衝撃を緩衝するために、クッション材を別に設けており、部品点数が多くなり易い。
再利用可能な梱包装置においては、部材を再利用するため、保管の容易さや取り扱いの容易さなどの観点から、部品点数が少ないことが望まれる。更に、多段に積載可能な梱包装置において再利用可能な構成を備える場合においては、多段に積載可能な耐荷重性能も併せて備えることも望まれる。
そのため、多段に積載可能な耐荷重性能を有しつつ、少ない部品点数で、被梱包物が受ける衝撃を緩衝することができる梱包装置が望まれる。
【0005】
本発明は、多段に積載可能な耐荷重性能を有しつつ、少ない部品点数で、被梱包物が受ける衝撃を緩衝することができる梱包装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、多段に積載可能であると共に、再利用可能な梱包装置であって、底部と、前記底部に取り付け又は取り外し可能であって、所定方向に離間して前記底部に取り付けられる一対の支持部であって、下端側が前記底部に取り付けられる一対の脚部と、前記一対の脚部の上端側同士を連結し且つ略水平方向に延びる延在連結部と、を有する支持部と、被梱包物が上面側に載置され、前記一対の延在連結部の間に掛け渡される帯状部と、を備え、前記一対の脚部は、前記帯状部の上面側に載置される被梱包物を略上下方向において支持し、前記延在連結部は、前記帯状部の上面側に載置される被梱包物に衝撃が加わった場合に該延在連結部の弾性を利用して被梱包物への衝撃を緩衝する梱包装置に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、多段に積載可能な耐荷重性能を有しつつ、少ない部品点数で、被梱包物が受ける衝撃を緩衝することができる梱包装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の梱包装置1の分解状態を示す図である。
図2】本発明の梱包装置1の組み立てた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、コピー機等の画像形成装置の被梱包物10を梱包する梱包装置1について説明する。図1は、本発明の梱包装置1の分解状態を示す図である。図2は、本発明の梱包装置1の組み立てた状態を示す図である。なお、本実施形態の説明において、コピー機等の被梱包物10が梱包装置1に載せられた場合における被梱包物10の左右方向を梱包装置1の左右方向Xとし、被梱包物10の前後方向を梱包装置1の前後方向Yとし、上下方向を上下方向Zとして説明する。
【0010】
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る梱包装置1は、コピー機等の被梱包物10を載せて梱包するための装置である。梱包装置1は、多段に積載可能であると共に、再利用可能である。梱包装置1は、多段に積載した状態で、倉庫等に保管可能である。
【0011】
梱包装置1は、図1及び図2に示すように、底部としてのパレット部2と、一対の支持部3,3と、帯状部4と、を備える。
【0012】
パレット部2は、XY平面(水平面)に略平行な方形状の上面を有し、所定の厚みを有する板状に形成される。パレット部2は、取付孔部21と、フォークリフト用の開口部22と、係止凹部23と、を有する。
【0013】
取付孔部21は、パレット部2の4つの角部の内側の近傍において、パレット部2の上面に設けられる。取付孔部21には、後述する支持部3の垂直パイプ32(脚部)の下端部321が挿入される。これにより、後述する支持部3は、パレット部2に取り付けられる。
【0014】
フォークリフト用の開口部22は、パレット部2の下部側に設けられる。フォークリフト用の開口部22は、フォークリフト(不図示)のフォーク部(不図示)が挿入されるように、パレット部2の一辺において、方形状に2つ開口している。フォークリフト用の開口部22には、フォークリフト(不図示)のフォーク部(不図示)が挿入される。
【0015】
係止凹部23は、パレット部2の下部に設けられている。係止凹部23は、パレット部2の左右方向に沿う辺において、左右方向Xに離間して一対設けられ、パレット部2の下端から半円状に窪んでいる。
係止凹部23は、梱包装置1が多段に積載される場合において、下方の梱包装置1の支持部3(後述)の水平パイプ31(延在連結部)(後述)に係止される。この場合、係止凹部23は、下方の梱包装置1の水平パイプ31(後述)の両端において支持される。係止凹部23は、下方の梱包装置1の垂直パイプ32(脚部)の上方において、水平パイプ31(延在連結部)(後述)に係止される。
【0016】
一対の支持部3,3は、パレット部2に、取り付け又は取り外し可能である。一対の支持部3,3は、左右方向X(所定方向)に離間して配置され、パレット部2に取り付けられる。一対の支持部3,3それぞれは、一体的に形成され、YZ平面上において延びており、下方側が開放する略コ字状に形成される。一対の支持部3,3は、互いに同一の形状であり、互いが略平行に対向して配置されている。
【0017】
一対の支持部3,3それぞれは、延在連結部としての水平パイプ31と、一対の脚部としての一対の垂直パイプ32,32と、を有する。水平パイプ31及び一対の垂直パイプ32,32は、パイプ状の部材により一体的に形成される。本実施形態においては、水平パイプ31及び一対の垂直パイプ32,32は、特に軸方向に剛性を有する鉄パイプにより構成される。
【0018】
水平パイプ31は、前後方向Y(略水平方向)に直線状に延びており、一対の垂直パイプ32,32の上端側同士を連結する。
一対の垂直パイプ32,32は、水平パイプ31の前後方向Yの両端部それぞれから下方側に向けて直線状に延びており、下端側がパレット部2に取り付けられる。一対の垂直パイプ32,32の下端側の下端部321は、パレット部2に取り付けられる。
【0019】
一対の垂直パイプ32,32は、帯状部4の上面側に載置される被梱包物10を略上下方向Zにおいて支持する。梱包装置1が落下して帯状部4の上面側に載置される被梱包物へ衝撃が加わる方向は、多くの場合、略上下方向Zである。その場合、このような機能を有する垂直パイプ32は、その軸方向の剛性(圧縮しにくさ)で被梱包物10を支持することができる。また、一対の垂直パイプ32,32は、梱包装置1が多段に積載される場合において、上方の梱包装置1の質量を支持する。
【0020】
水平パイプ31は、帯状部4の上面側に載置される被梱包物10に衝撃が加わった場合に水平パイプ31の弾性を利用して被梱包物10への衝撃を緩衝する。また、梱包装置1が略上下方向Zに落下して帯状部4の上面側に載置される被梱包物10へ衝撃が加わる方向が略上下方向Zである場合、このような機能を有する水平パイプ31は、その弾性を利用して撓んで、被梱包物10への衝撃を緩衝することができる。
【0021】
帯状部4は、緩衝シート材40と、吊り下げ部材44と、を有する。緩衝シート材40は、シート状に形成され、左右方向Xに離間する一対の水平パイプ31,31の間に掛け渡される。緩衝シート材40は、吊り下げ部材44を介して、一対の支持部3,3の水平パイプ31に吊り下げされる。
【0022】
吊り下げ部材44は、緩衝シート材40の上端部に固定される。吊り下げ部材44は、緩衝シート材40を一対の支持部3,3の水平パイプ31に吊り下げることができるように、下方側が開放するフック状に形成される。吊り下げ部材44は、一方の水平パイプ31に対応して設けられると共に、他方の水平パイプ31に対応して設けられる。本実施形態においては、吊り下げ部材44は、緩衝シート材40の上端部において、水平パイプ31に対応して前後方向Yに離間する2個が、一方側の水平パイプ31及び他方側の水平パイプ31に対応して、左右方向Xに離間して2組設けられている。
【0023】
緩衝シート材40は、ハンモックのように、一方側の2個の吊り下げ部材44及び他方側の2個の吊り下げ部材44により、一対の支持部3,3の水平パイプ31に吊り下げられる。緩衝シート材40としては、テント材などの布シート等を挙げることができる。
【0024】
緩衝シート材40は、梱包装置1の組み立て後の状態において、上下方向Zにおいて、パレット部2の上方側に、パレット部2から離間して配置される。緩衝シート材40は、上下方向Zにおいて、パレット部2と支持部3の水平パイプ31との間に配置される。緩衝シート材40は、平面視で、左右方向Xにおいて、一対の支持部3,3の間に配置される。緩衝シート材40の上面側には、コピー機等の被梱包物10が載置される。つまり、帯状部4(緩衝シート材40)は、被梱包物10を包装し、被梱包物10をパレット部2から中空に浮かせる(ハンモック)ものである。
【0025】
以上のように構成される梱包装置1は、再利用可能である。具体的には、図1に示すように、梱包装置1において、パレット部2と、一対の支持部3,3と、帯状部4とは、それぞれ、分離可能に構成される。コピー機等の被梱包物10を梱包する場合には、分離状態の梱包装置1を組み立てる。詳細には、パレット部2の取付孔部21に一対の支持部3,3の垂直パイプ32の下端部321を挿入することで、パレット部2に一対の支持部3,3を取り付ける。そして、緩衝シート材40を、吊り下げ部材44を介して、一対の支持部3,3の水平パイプ31に掛け渡す。次に、緩衝シート材40の上面側に、コピー機等の被梱包物10を載置する。被梱包物10を側方から更に梱包する場合には、所定の梱包材を用いて、梱包してもよい。
このようにして、図2に示すように、コピー機等の被梱包物10は、組み立てられた梱包装置1に載せられる。
【0026】
次に、コピー機等の被梱包物10が載せられた梱包装置1を、フォークリフト(不図示)により、多段に積載する。例えば、梱包装置1は、4〜5段に積載される。
詳細には、コピー機等の被梱包物10が載せられた梱包装置1を、積載する段数分だけ準備する。パレット部2には、フォークリフト用の開口部22が設けられている。パレット部2の開口部22にフォークリフト(不図示)のフォーク部(不図示)を挿入し、梱包装置1を、フォークリフト(不図示)により、上方に持ち上げる。次に、上方に持ち上げられた梱包装置1のパレット部2の係止凹部23を、下方の梱包装置1の一対の支持部3,3の水平パイプ31に係止させる。これにより、梱包装置1を多段に積載することができる。
【0027】
このようにして、図2に示すように、緩衝シート材40の上面側にコピー機等の被梱包物10が載置された状態において、緩衝シート材40は、吊り下げ部材44により、一方側の水平パイプ31の2箇所及び他方側の水平パイプ31の2箇所で、吊り下げられる。そのため、コピー機等の被梱包物10は、緩衝シート材40を介して、水平パイプ31における前後方向Y(水平パイプ31が延びる方向)の剛性及び一対の垂直パイプ32,32における上下方向Z(垂直パイプ32が延びる方向)の剛性により、安定して支えられて保持される。特に、一対の垂直パイプ32,32は、上下方向Zに延びて形成されており、上方側からの荷重に対して圧縮しにくく、梱包装置1を多段に積載するための耐荷重の性能が高い。
【0028】
また、緩衝シート材40に載置されたコピー機等の被梱包物10は、梱包装置1が外部から左右方向Xの衝撃を受けた場合においても、支持部3の垂直パイプ32の弾性を利用して左右方向Xの衝撃を緩衝することができる。
【0029】
また、水平パイプ31の弾性を利用して、緩衝シート材40に載置されたコピー機等の被梱包物10への衝撃を緩衝することができる。
【0030】
本実施形態の梱包装置1によれば、例えば、以下の効果が奏される。
本実施形態の梱包装置1は、底部2と、底部2に取り付け又は取り外し可能であって、左右方向Xに離間して底部2に取り付けられる一対の支持部3であって、下端側が底部2に取り付けられる一対の脚部32と、一対の脚部32の上端側同士を連結し且つ略水平方向Yに延びる延在連結部31と、を有する支持部3と、被梱包物10が上面側に載置され、一対の支持部3の間に掛け渡される帯状部4と、を備える。一対の脚部32は、帯状部4の上面側に載置される被梱包物10を略上下方向Zにおいて支持し、延在連結部31は、帯状部4の上面側に載置される被梱包物10に衝撃が加わった場合に延在連結部31の弾性を利用して被梱包物10への衝撃を緩衝する。
【0031】
そのため、梱包装置1が落下して帯状部4の上面側に載置される被梱包物10へ衝撃が加わった場合、垂直パイプ32は、その軸方向の剛性(圧縮しにくさ)で被梱包物10を支持することができる。また、水平パイプ31は、その弾性を利用して被梱包物10への衝撃を緩衝することができる。水平パイプ31は、特に梱包装置1が略上下方向Zに落下して被梱包物10に衝撃が加わった場合において、その弾性を利用して撓んで、被梱包物10への衝撃を緩衝することができる。これにより、本発明に係る梱包装置1は、多段に積載可能な耐荷重性能を有しつつ、少ない部品点数で、被梱包物10が受ける衝撃を緩衝することができる。
【0032】
また、本実施形態においては、パレット部2は、フォークリフト(不図示)のフォーク部(不図示)が挿入されるフォークリフト用の開口部22を有する。そのため、フォークリフト(不図示)で梱包することが容易であると共に、フォークリフト(不図示)により梱包装置1を容易に多段に積載することができる。
【0033】
また、本実施形態においては、パレット部2の下部には、係止凹部23が設けられる。係止凹部23は、梱包装置1が多段に積載される場合において、下方の梱包装置1の水平パイプ31に係止される。これにより、本実施形態に係る梱包装置1は、水平パイプ31上に係止凹部23を係止できるため、梱包装置1を容易に多段に積載することができる。
【0034】
また、本実施形態においては、係止凹部23は、下方の梱包装置1の水平パイプ31の両端であって下方の梱包装置1の垂直パイプ32の上方において水平パイプ31に係止され、垂直パイプ32は、上方の梱包装置1の質量を支持する。そのため、梱包装置1が多段に積載される場合において、下方の梱包装置1の垂直パイプ32によりその軸方向の剛性(圧縮しにくさ)で上方の梱包装置1を支持することができると共に、下方の梱包装置1の水平パイプ31によりその弾性を利用して上方の梱包装置1への衝撃を緩衝することができる。
【0035】
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。
例えば、前記実施形態においては、一対の支持部3,3及び帯状部4を別体で構成したが、これに制限されず、一対の支持部3,3及び帯状部4を一体的に構成してもよい。
【0036】
また、前記実施形態においては、被梱包物10として画像形成装置としてのコピー機を例に説明したが、これに制限されない。被梱包物10としては、コピー機以外の画像形成装置、例えば、コピー機以外に、プリンター、ファクシミリ、又はこれらの複合機などであってもよい。また、被梱包物としては、画像形成装置以外の各種装置などであってもよい。
【符号の説明】
【0037】
1……梱包装置、2……パレット部(底部)、3……支持部、4……帯状部、10……コピー機(被梱包物)、22……開口部、23……係止凹部、31……水平パイプ(延在連結部)、31……垂直パイプ(脚部)
図1
図2