(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、同じ機能を有するものには同じ符号を付け、その説明を省略する場合がある。
【0016】
図1は、本発明の第1の実施形態の通信システムを示す図である。
図1において通信システムは、端末1と、データセンタ2とを有する。データセンタ2は、ISP(Internet Service Provider)ネットワーク3と、メールサーバ4と、WEBサーバ5、IP(Internet Protocol)電話サーバ6と、端末管理サーバ7とを有する。なお、ISPネットワーク3は、外部ネットワーク100と接続されている。また、端末1は、
図1では1つだけ示されているが、実際には、複数あってもよい。
【0017】
端末1は、データセンタやメールサーバ4と、WEBサーバ5、IP電話サーバ6などが提供する各種サービスを受ける。なお、端末1は、例えば、スマートフォンなどである。データセンタ2は、端末1に対して通信接続サービスを提供する。本実施形態では、データセンタ2は、ISPにて管理されるものとしている。
【0018】
端末1とデータセンタ2とは、複数の通信機能を用いて相互に通信を行うことができる。本実施形態では、通信機能として、回線交換通信機能、パケット交換通信機能および無線LAN通信機能を想定しているが、通信機能はこれらの例に限定されない。また、無線LAN通信機能としては、Wi−Fiを想定しているが、無線LAN通信機能はWi−Fiに限定されず、例えば、Bluetoothなどでもよい。また、パケット交換通信機能は、例えば、3G,LTEまたはWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)などである。なお、端末1およびデータセンタ2は、回線交換通信機能を利用して通信を行う場合、基地局(CS)8を経由して通信を行い、パケット交換通信機能を利用して通信を行う場合、基地局(PS)9を経由して通信を行い、無線LAN通信機能を利用して通信を行う場合、アクセスポイント10を経由して通信を行う。
【0019】
端末1は、パケット通信部11と、無線LAN通信部12と、回線通信部13と、表示部14と、操作部15と、記憶部16と、管理部17と、アプリケーション部18〜20と、内部ネットワーク21とを有する。なお、
図1では、アプリケーション部18〜20は、アプリ部18〜20と表記している。
【0020】
パケット通信部11および無線LAN通信部12は、第1の通信機能を利用して通信を行う第1の通信部を構成する。第1の通信機能は、具体的には、パケット交換通信機能および無線LAN通信機能である。そして、パケット通信部11は、パケット交換通信機能を利用して通信を行い、無線LAN通信部12は、無線LAN通信機能を利用して通信を行う。
【0021】
また、パケット通信部11および無線LAN通信部12は、メールサーバ4、WEBサーバ5およびIP電話サーバ6から第1の通信機能を利用した通知を受信する。通知は、本実施形態では、端末1宛ての情報の着信を知らせる着信通知であるとしている。端末1宛ての情報は、例えば、端末1宛の電子メール、予め設定されたSNS(Social Networking Service)などでの利用者へのメッセージの着信情報、指定したニュースやブログなどの更新情報、IP電話による端末1宛ての通話要求(着呼)などである。
【0022】
回線通信部13は、第1の通信機能とは異なる第2の通信機能を利用して通信を行う第2の通信部である。具体的には、回線通信部13は、第2の通信機能として回線交換通信機能を利用して通信を行う。本実施形態では、回線通信部13は、端末管理サーバ7から、回線交換通信機能を利用したメッセージであるSMS(Short Message Service)メッセージを受信する。SMSメッセージには、端末1に対する第1の通信機能を利用した通知が存在する旨の通知メッセージと、通知メッセージ以外の通常メッセージとがある。通知メッセージは、少なくとも、本SMSメッセージが通知メッセージであることを示す通知識別子を含む。通知識別子は、予め定められた文字情報であり、1つ以上の文字(数字や記号を含む)で構成される。また、通知識別子は、例えば、SMSメッセージの本文に含まれる。なお、通知識別子は、端末1ごとに固有の情報でもよいし、複数の端末1に共通の情報でもよい。
【0023】
表示部14は、種々の情報を表示する。例えば、表示部14は、SMSメッセージを受信した旨や着信通知を受信した旨などを表示する。操作部15は、端末1を使用するユーザから種々の情報を受け付ける。記憶部16は、種々の情報を記憶する。例えば、記憶部16は、通知識別子を記憶する。
【0024】
管理部17は、回線通信部13が受信したSMSメッセージに、記憶部16に記憶された通知識別子が含まれるか否かを判断して、SMSメッセージが通知メッセージか否かを判断する。このとき、管理部17は、SMSメッセージに通知識別子が含まれている場合、SMSメッセージが通知メッセージであると判断し、SMSメッセージに通知識別子が含まれていない場合、SMSメッセージが通常メッセージであると判断する。なお、管理部17が通知メッセージに通信識別子が含まれているか否かを判断する際には、通知識別子は予め記憶部16に読み取り可能に記憶されているとする。
【0025】
また、管理部17は、SMSメッセージを受信した旨を表示部14に表示し、その後、操作部15がSMSメッセージの表示要求を受け付けると、受信したSMSメッセージを表示部14に表示する。なお、SMSメッセージが通知メッセージの場合、管理部17は、SMSメッセージを受信した旨を表示せずに、そのSMSメッセージである通知メッセージを削除してもよい。
【0026】
また、管理部17は、所定の節電開始条件が満たされると、端末1の電力消費を抑制するための節電機能を実行する。節電開始条件は、例えば、表示部14がオフにされたこと、または、表示部14がオフにされてから所定時間が経過したこと、操作部15が節電機能の実行要求を受け付けたことなどである。また、節電機能は、第1の通信部(パケット通信部11および無線LAN通信部12)をオフにすることで、第1の通信機能(パケット交換通信機能および無線LAN通信機能)を停止する停止機能を含む。
【0027】
管理部17は、節電開始条件が満たされると、節電機能を実行する旨の節電開始情報を、第1の通信機能を利用して端末管理サーバ7に送信し、その後、節電機能を実行してもよい。また、管理部17は、節電開始情報を、第2の通信機能を利用して端末管理サーバ7に通知してもよい。この場合、管理部17は、節電機能を実行した後に、節電開始情報を通知してもよい。節電開始情報は、端末1を識別する端末識別子を含む。また、通知識別子が端末1ごとに固有の情報の場合、端末識別子と通知識別子とは同じ情報でもよい。
【0028】
また、管理部17は、節電機能の実行中に所定の節電解除条件が満たされると、節電機能を解除する。節電解除条件は、例えば、SMSメッセージが通知メッセージであると判断したこと(つまり、回線通信部13が通知識別子を含むSMSメッセージである通知メッセージを受信したこと)や、表示部14がオンにされたことなどである。なお、SMSメッセージが通常メッセージである場合は、節電解除条件は満たされなくてもよい。
【0029】
節電機能が解除されると、管理部17は、第1の通信部(パケット通信部11および無線LAN通信部12)をオンにすることで、第1の通信機能(パケット交換通信機能および無線LAN通信機能)を起動し、停止機能を解除する。そして、管理部17は、パケット通信部11および無線LAN通信部12のいずれかをISPネットワーク3に接続させる。具体的には、管理部17は、パケット通信部11および無線LAN通信部12のそれぞれが通信可能か否かを確認し、通信可能な方の通信部をISPネットワーク3に接続させる。なお、パケット通信部11および無線LAN通信部12の両方が通信可能な場合、管理部17は、予め定められた優先順位などに従って、パケット通信部11および無線LAN通信部12のいずれかをISPネットワーク3に接続させる。これにより、第1の通信機能が利用可能になる。
【0030】
本実施形態では、管理部17は、第1の通信機能が利用可能になると、節電機能を解除した旨の節電解除情報を、第1の通信機能を用いて送信するものとする。また、管理部17は、節電解除情報を第2の通信機能を用いて送信してもよい。節電解除情報は、端末1を識別する端末識別子を含む。
【0031】
なお、節電開始情報および節電解除情報は、停止機能の実行状態を示す実行状態情報と総称することもできる。このとき、節電開始情報は、停止機能を実行していることを実行状態として示す実行状態情報に対応し、節電解除情報は、停止機能を実行していないことを実行状態として示す実行状態情報に対応する。
【0032】
アプリケーション部18〜20は、種々のアプリケーションが実行されることで実現される。アプリケーションには、メールサーバ4と、WEBサーバ5およびIP電話サーバ6が提供するサービスに対応し、そのサービスに応じた着信通知を受け取るサービスアプリケーションがある。サービスアプリケーションは、例えば、電子メールを送受信するための電子メールアプリケーション、SNS(Social Networking Service)を利用するためのSNS用アプリケーション、および、IP電話を行うためのIP電話アプリケーションなどである。これらのサービスアプリケーションの場合、着信通知は、電子メールやSNSの着信、ニュースやブログの更新、端末1宛ての着呼などを示す。以下では、特に断りのない限り、アプリケーション部18〜20は上記のサービスアプリケーションで実現されるものとする。
【0033】
また、アプリケーション部18〜20は、第1の通信機能を利用した通信が可能になると、その第1の通信部を介してメールサーバ4と、WEBサーバ5およびIP電話サーバ6に接続して、自身に対応するサービスに関する着信通知の有無を確認する。
【0034】
メールサーバ4、WEBサーバ5およびIP電話サーバ6は、端末1に対してサービスを提供するサービス提供装置である。各サービスサーバは、所定の通知条件が満たされると、着信通知を、ISPネットワーク3と、基地局(PS)9またはアクセスポイント10とを介して、端末1に通知するとともに、着信通知の存在を知らせる連絡情報を端末管理サーバ7に送信する。なお、連絡情報は、着信通知と同じものでも、通知先となる端末1を識別する端末識別子や、サービスの種別を示すサービス情報を含む別の通知でもよい。以下では、連絡情報は着信通知であるとする。また、端末管理サーバ7が各サービスサーバに利用者を特定する識別子を予め送信し、各サービスサーバは、自サービス内の利用者IDと受信した利用者を特定する識別子を対応付けておき、所定の通知条件が満たされると、着信通知の存在を知らせる連絡情報を端末管理サーバ7に送信する設定を行う。
【0035】
なお、
図1では、メールサーバ4、WEBサーバ5およびIP電話サーバ6は、データセンタ2内に備わっていたが、データセンタ2の外部に備わっていてもよい。例えば、メールサーバ4、WEBサーバ5およびIP電話サーバ6は、外部ネットワーク100と接続されていてもよい。また、サービス提供装置は、
図1では、メールサーバ4、WEBサーバ5およびIP電話サーバ6の3種類が示されているが、これは単なる一例であって、サービス提供装置の種類および数は特に限定されない。
【0036】
メールサーバ4は、電子メールサービスを提供する。メールサーバ4は、例えば、端末1宛ての新しい電子メールを受信すると、着信通知を端末1および端末管理サーバ7に送信する。
WEBサーバ5は、SNSを提供する。WEBサーバ5は、例えば、SNSでは、利用者宛てのメッセージを着信した場合、ブログでは予め登録されたページなどが更新された場合、着信通知を端末1および端末管理サーバ7に送信する。
IP電話サーバ6は、IP電話サービスを提供する。IP電話サーバ6は、例えば、端末1宛の着呼を受信すると、着信通知を端末1および端末管理サーバ7に送信する。
なお、本実施形態では、着信通知は、通知先となる端末1を識別する端末識別子や、サービスの種別(電子メールサービス、SNS、IP電話サービスなど)を示すサービス情報を含んでいるものとする。
【0037】
端末管理サーバ7は、端末1の節電機能を管理する端末管理装置である。
図2は、端末管理サーバ7の構成を示すブロック図である。
図2において端末管理サーバ7は、通信部71と、記憶部72と、制御部73とを有する。
【0038】
通信部71は、端末1、メールサーバ4、WEBサーバ5およびIP電話サーバ6と通信を行う。具体的には、通信部71は、電話番号で通信先を指定し、基地局(CS)8を経由して通信先と接続する第1の通信部711と、IPアドレスで通信先を指定し、データセンタ2内の内部ネットワーク(図示せず)や、ISPネットワーク3および基地局(PS)9を経由して通信先と接続する第2の通信部712とがある。第1の通信部711は、例えば、SMSメッセージを送信する。また、第2の通信部712は、端末1から節電開始情報および節電解除情報を受信し、メールサーバ4、WEBサーバ5およびIP電話サーバ6から着信通知を受信する。なお、第1の通信部711が端末1から節電開始情報および節電解除情報を受信するような構成でもよい。
【0039】
記憶部72は、端末1の状態を管理するためのDB(Data Base)を記憶する。DBは、端末識別子と、その端末識別情報にて特定される端末1が節電機能を実行しているか否かを示す状態情報との対応を示すテーブルを含む。以下では、端末1が節電機能を実行していることを「節電状態」と称し、端末1が節電機能を実行していないことを「通常状態」と称する。
【0040】
端末識別子は、端末1の第1の通信機能を利用して端末1に情報する際に、その情報の送信先となる端末1を識別するための第1の端末識別子と、端末1の第2の通信機能を利用して端末1に情報する際に、その情報の送信先となる端末1を識別するための第2の端末識別子とを含む。第1の端末識別子は、例えば、IPアドレスなどであり、第2の端末識別子は、例えば、電話番号やMSISDN(Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number)などである。
【0041】
また、端末識別子は、各サービスサーバにて着信があった利用者を特定するための識別子である第2の利用者識別子を含んでいてもよい。第2の利用者識別子は、例えば、API(Application Programming Interface)キーまたは各サービスサーバの利用者識別子などである。
【0042】
また、端末識別子は、端末1が通信網と接続する際に、その端末1や利用者を特定するための識別子である第4の端末識別子を含んでいてもよい。さらに第4の端末識別子は、端末1がパケット通信部11にて通信網に接続する際に用いる識別子(例えば、IMEI(International Mobile Equipment Identity)、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)、MSISDNと、端末1が無線LAN部12にて通信網に接続する際に用いる識別子(例えば、MAC(Media Access Control address)アドレスなど)のように複数の識別子を含んでいてもよい。
【0043】
さらに、端末識別子は、ISPやMVNO(Mobile Virtual Network Operator)が提供する通信接続サービスを利用するための会員IDやパスワードなどを組み合わせて端末1を特定するものを含んでいてもよい。
【0044】
図3Aは、記憶部72に記憶されたDBの一例を示す図である。
図3AにおいてDBは、第1のテーブル80Aと、第2のテーブル80Bとを含む。
【0045】
第1のテーブル80Aでは、サービスサーバの利用者識別子81Aごとに、状態情報82A、第1の端末識別子83Aおよび第2の端末識別子84Aが示されている。また、第2のテーブル80Bでは、サービスサーバの利用者識別子81Bごとに、第2の利用者識別子82Bが示されている。また、第2の利用者識別子82Bは、メールサーバ4に対応する第2の利用者識別子82B1と、WEBサーバ5に対応する第2の利用者識別子82B2と、IP電話サーバ6に対応する第2の利用者識別子82B3とを含む。
【0046】
なお、端末1が節電状態の場合、第1の端末識別子83AにはIPアドレスが含まれないため、端末1が節電状態か通常状態かを第1の端末識別子83AにIPアドレスが含まれるか否かで把握することができる。このため、第1の端末識別子83Aを状態情報82Aの代わりに用いることができる。
【0047】
図3Bは、記憶部72に記憶されたDBの他の例を示す図である。
図3Bの例では、利用者が複数台の端末を使用している場合におけるDBの一例である。
図3BにおいてDBは、第1のテーブル90Aと、第2のテーブル90Bとを含む。
【0048】
第1のテーブル90Aは、利用者識別情報91Aに対して、複数台の端末のそれぞれを特定する複数の第4の端末識別情報92Aが対応付けられており、第4の端末識別情報92Aごとに、状態情報92A、第1の端末識別子93Aおよび第2の端末識別子94Aが示されている。また、第2のテーブル90Bは、利用者識別情報91Bに対して、複数台の端末のそれぞれを特定する複数の第4の端末識別情報92Bが対応付けられており、第4の端末識別情報92Bごとに、第2の利用者識別子93Aが示されている。
【0049】
なお、第2のテーブル90Bでは、第4の端末識別子92Bのそれぞれには、1つの第2の利用者識別子93Bが対応付けられるものとし、1つの端末に対して複数のサービスが対応する場合、複数の同じ第4の端末識別子92Bが1つの利用者識別子と対応付けられる。例えば、
図1の例では、利用者識別子91B「AAAA」には、第4の端末識別子92B「HHHH」が1つと、第4の端末識別子92B「JJJJ」が2つ対応付けられている。また、第4の端末識別子92B「HHHH」にメールサーバ4に対応する第2の利用者識別子93B「PPPP」が対応付けられ、第4の端末識別子92B「JJJJ」の一方にWEBサーバ5に対応する第2の利用者識別子93B「qqqq」が対応付けられ、第4の端末識別子92B「JJJJ」の他方にIP電話サーバ6に対応する第2の利用者識別子93B「UUUU」が対応付けられている。
【0050】
また、ある端末識別子が他の端末識別子で代用可能な場合は、それらの端末識別子のいずれが使用されればよい。さらに、
図3Aおよび
図3Bでは、DBに格納されるデータの一例として、テーブル形式のデータを示していたが、DBに格納されるデータの形式は、テーブル形式に限らず、適宜変更可能である。
【0051】
制御部73は、端末1が節電状態か否かを判断し、その判断結果に基づいて記憶部72に記憶されたDBを更新する。本実施形態では、制御部73は、第2の通信部712が受信した節電開始情報および節電解除情報に基づいて、端末1が節電状態か否かを判断する。つまり、制御部73は、第2の通信部712が節電開始情報を受信すると、端末1が節電状態であると判断し、第2の通信部712が節電解除情報を受信すると、端末が通常状態であると判断する。
【0052】
また、制御部73は、通信部72が着信通知を受信した場合、記憶部72に記憶されたDBの中から、その着信通知内の端末識別子に対応する状態情報を確認して、端末1が節電状態か否かを判断する。そして、状態情報が節電状態を示す場合、制御部73は、端末1が節電状態であると判断して、着信通知に基づいて、通知メッセージを生成して端末1に送信する。
【0053】
なお、メールサーバ4、WEBサーバ5およびIP電話サーバ6などは、第2の利用者識別子を含む連絡情報を送信し、制御部73は、連絡情報に含まれる第2の利用者識別子を基にDBの節電状態を確認したり、第1の端末識別子を読み出して、第2の実施形態で説明する試験着信通知の送信先を設定したり、第2の端末識別子を読み出して、SMSの送信先に設定したりする。また、節電開始情報および節電解除情報は、第1の端末識別子を含むもので構成することができるが、他の端末識別子を含むものであってもよい。
【0054】
次に本実施形態の通信システムの動作について説明する。
図4は、節電機能の実行時および解除時の動作を説明するためのフローチャートである。
【0055】
端末1が通常状態であるとすると、端末1の管理部17は、先ず、節電開始条件を満たすか否かを判断する(ステップS301)。
【0056】
節電開始条件を満たさない場合、管理部17は、ステップS301の処理に戻る。
一方、節電開始条件を満たす場合、管理部17は、記憶部16から端末識別子を取得し、その端末識別子を含む節電開始情報を生成する。そして、管理部17は、節電開始情報を、パケット通信部11および無線LAN通信部12のうちISPネットワーク3に接続している通信部と、その通信部とISPネットワーク3に介在する基地局(PS)9またはアクセスポイント10と、ISPネットワーク3とを経由して端末管理サーバ7に送信する(ステップS302)。
以下では、パケット通信部11および無線LAN通信部12のうちISPネットワーク3に接続している通信部を、接続通信部と称し、接続通信部とISPネットワーク3に介在する基地局(PS)9またはアクセスポイント10を接続ポイントと称する。
【0057】
端末管理サーバ7の第2の通信部712は、節電開始情報を受信すると、その節電開始情報を制御部73に出力する。制御部73は、節電開始情報を受け付けると、記憶部72に記憶されたDBのうち、その節電開始情報内の端末識別子に対応する状態情報を、節電状態を示す情報に変更する(ステップS303)。
【0058】
また、ステップS302で節電開始情報を送信すると、管理部17は、節電機能を実行して、パケット通信部11および無線LAN通信部12をオフにして、第1の通信機能を停止する(ステップS304)。その後、管理部17は、節電解除条件を満たすか否かを判断する(ステップS305)。
【0059】
節電解除条件を満たさない場合、管理部17は、ステップS305の処理に戻る。
一方、節電解除条件を満たす場合、管理部17は、節電機能を解除して、パケット通信部11および無線LAN通信部12をオンにして、第1の通信機能を起動する。そして、管理部17は、パケット通信部11および無線LAN通信部12のいずれかをISPネットワーク3に接続する(ステップS306)。そして、管理部17は、記憶部16から端末識別子を取得し、その端末識別子を含む節電解除情報を生成する。管理部17は、節電解除情報を、接続通信部、接続ポイントおよびISPネットワーク3を経由して端末管理サーバ7に送信する(ステップS307)。
【0060】
端末管理サーバ7の第2の通信部712は、節電解除情報を受信すると、その節電解除情報を制御部73に出力する。制御部73は、節電解除情報を受け付けると、記憶部72に記憶されたDBのうち、その節電解除情報内の端末識別子に対応する状態情報を、通常状態を示す情報に変更する(ステップS308)。
【0061】
また、ステップS306で第1の通信機能が起動すると、端末1にて実行されているOS(ここでは、管理部17の一部として説明する)は、アプリケーション部18〜20に対し、第1の通信機能が使用可能になった旨の通知を送信する。アプリケーション部18〜20は、内部ネットワーク22、接続通信部、接続ポイントおよびISPネットワーク3を経由して、メールサーバ4、WEBサーバ5およびIP電話サーバ6のうち自身のサービスに対応するサービスサーバに接続する。そして、アプリケーション部18〜20は、自身のサービスに対応する着信の有無を確認する(ステップS309)。そして、ステップS301の処理が再び実行される。
【0062】
図5は、端末1宛ての着信通知が発生した場合の端末管理サーバ7の動作を説明するためのフローチャートである。
【0063】
端末管理サーバ7の第2の通信部712は、通知条件が満たされた際に、メールサーバ4、WEBサーバ5またはIP電話サーバ6から、着信通知を受信する(ステップS401)。
【0064】
端末管理サーバ7の第2の通信部712は、受信した着信通知を制御部73に出力する。制御部73は、着信通知を受け付けると、記憶部72に記憶されたDBのうち、その着信通知内の端末識別子に対応する状態情報を確認して、端末1が節電状態か否かを判断する(ステップS402)。
【0065】
端末1が節電状態でない場合、ステップS401で送信された着信通知が端末1に届いているはずなので、制御部73は、処理を終了する。一方、端末1が節電状態の場合、制御部73は、着信通知に基づいて、通知識別子を含む通知メッセージを生成し、その通知メッセージを、第1の通信部711および基地局(CS)8を経由して(つまり、SMSメッセージとして)端末1に送信する(ステップS403)。なお、端末1が着信通知を受信した際の動作は、良く知られているため説明を省略する。
【0066】
図6は、SMSメッセージを受信した際の端末1の動作を説明するためのフローチャートである。
【0067】
端末1の回線通信部13は、SMSメッセージを受信すると、そのSMSメッセージを管理部17に出力する(ステップS501)。管理部17は、SMSメッセージを受け付けると、記憶部16に記憶された通知識別子が、SMSメッセージに含まれているか否かを判断する(ステップS502)。
【0068】
SMSメッセージに通知識別子が含まれている場合、管理部17は、そのSMSメッセージを通知メッセージとして判断する(ステップS503)。そして、管理部17は、端末1への第1の通信機能を利用した着信が存在することを認識し、節電解除条件を満たしたと判断して(
図4のステップS305がYES)、
図4のステップS306の処理を実行する。
【0069】
一方、SMSメッセージに通知識別子が含まれていない場合、管理部17は、そのSMSメッセージを通常メッセージとして判断し(ステップS504)、SMSメッセージを受信した旨を表示部14に表示して(ステップS505)、処理を終了する。
【0070】
以上説明したように本実施形態によれば、通信部71は、端末1に対する第1の通信機能を利用した着信通知の存在を知らせる連絡情報として着信通知そのものを受信する。制御部73は、通信部71が着信通知を受信した場合、着信通知が存在する旨の通知メッセージを、第1の通信機能とは異なる第2の通信機能を利用して端末1に送信する。これにより、端末1に対する第1の通信機能を利用した着信通知が第2の通信機能を利用して送信されるため、端末1で節電機能が実行されるなどして第1の通信機能が停止していても、着信通知を端末1に伝えることが可能になる。このため、消費電力を抑制しつつ、利便性を保つことが可能になる。
【0071】
また、本実施形態では、制御部73は、端末1が第1の通信機能を停止する節電機能を実行しているか否かを判断し、通信部71が着信通知を受信した場合、端末1が節電機能を実行しているとメッセージを送信する。このため、第1の通信機能が停止しているときに通知メッセージが送信されるので、通信トラフィックや通信料を低減することが可能になる。
【0072】
次に本発明の第2の実施形態について説明する。
図7は、本実施形態の端末管理サーバ7の構成を示すブロック図である。
図7に示す端末管理サーバ7は、
図2に示した端末管理サーバ7と比較して、記憶部72の代わりに記憶部72Aを有し、制御部73の代わりに制御部73Aを有する点で異なる。
【0073】
制御部73Aは、第1の実施形態の制御部73と比較すると、端末1が節電状態か否かを判断する機能が異なるが、他の機能については同様である。
【0074】
具体的には、制御部73Aは、端末1が節電状態か否かを試験するための試験信号である試験着信通知を第1の通信機能を利用して端末1に送信し、その試験着信通知に対する応答に基づいて、端末1が節電状態か否かを判断する。試験着信通知は、例えば、着信通知に含まれる端末を特定する識別子を基に、端末1のIPアドレスを記憶部72のテーブルから読み出し、端末1のIPアドレスを相手先にし、PING(Packet INternet Grope)や、信号が試験着信通知であることを示す試験識別子を含む端末1の管理部17宛ての通知などである。なお、試験識別子は、端末1に固有の端末識別子でもよい。
【0075】
この場合、端末1が節電状態であると、制御部73Aは試験着信通知を送信できない(端末1が試験着信通知を受信できない)ので、基地局(PS)9、アクセスポイント10、ISPネットワーク3内の制御装置などから試験着信通知が端末1に届かなかった旨の否定確認信号が端末管理サーバ7に通知される。このため、端末管理サーバ7の制御部73Aは、第2の通信部712が否定確認信号を試験着信通知に対する応答として受信すると、端末1が節電状態であると判断する。
【0076】
また、端末1の記憶部16は試験識別子を予め記憶する。そして、パケット通信部11または無線LAN通信部12が着信通知を受信すると、管理部17は、記憶部16に記憶された試験識別子が着信通知に含まれているか否かを確認することで、着信通知が試験着信通知か否かを判断する。
着信通知に試験識別子が含まれている場合、管理部17は、着信通知が試験着信通知であると判断して、その着信通知を表示部14に表示されないように破棄してもよい。また、管理部17は、試験着信通知を受信した旨の肯定応答信号を端末管理サーバ7に送信してもよい。この場合、端末管理サーバ7の第1の通信部712が肯定応答信号を受信すると、端末1が節電状態でないと判断することができる。
【0077】
また、制御部73が試験着信通知を送信するタイミングは、適宜設定することができる。例えば、制御部73は、定期的に試験着信通知を送信して、端末1が節電状態か否かを判断してもよい。この場合、制御部73は、第1の実施形態と同様に、その判断結果に基づいて記憶部72Aに記憶されたDBを更新する。また、制御部73は、メールサーバ4、WEBサーバ5およびIP電話サーバ6から着信通知を受信すると、試験着信通知を送信して、端末1が節電状態か否かを判断してもよい。この場合、着信通知が受信するたびに、端末1が節電状態か否かが判断されるので、記憶部72AにDBに状態情報が格納されなくてもよくなる。
【0078】
以上説明したように本実施形態でも、制御部73は、端末1が第1の通信機能を停止する節電機能を実行しているか否かを判断することができるので、通信トラフィックや通信料を低減することが可能になる。
【0079】
次に第3の実施形態について説明する。
第1の実施形態および第2の実施形態では、アプリケーション部18〜20は、第1の通信機能を利用した通信が可能になった際に接続通信部を介して着信通知の有無を確認する自動取得処理を実行していた。しかしながら、サービスアプリケーションやアプリケーション部18〜20に対する設定などによっては、自動取得処理が行われないことがある。例えば、アプリケーション部18〜20は、第1の通信機能を利用した通信が可能になっても、直ぐには着信通知の有無を確認しなかったり(つまり、既定の期間毎に確認をする)、ユーザの操作部15への操作により、アプリケーションが実行された場合に、着信通知の有無を確認したりするものがある。なお、確認要求は、確認する着信通知に対応するサービスを示すサービス情報を含む。
【0080】
そこで、端末管理サーバ7の制御部73は、通知メッセージに、通知識別子に加えて、着信通知に対応するサービスを示すサービス情報を追加する。サービス情報は、例えば、サービス名、サービスを提供するサービスサーバのサーバ名、サービスに対応するサービスアプリケーションの名称などである。また、サービス情報は、『XX(サービス名)の着信がありました』などの文章でもよい。
【0081】
端末1では、管理部17は、回線通信部13が通知メッセージを受信することにより節電状態を解除すると、その通知メッセージに対応する着信通知の有無を確認可能なアプリケーション部(以下、対象アプリケーション部と称する)が自動取得処理を行うか否かを判断する。
【0082】
具体的には、記憶部16は、アプリケーション部18〜20に対応するサービスを示すサービス情報と、アプリケーション部18〜20が着信通知の自動取得を行うか否かを示す設定情報とをアプリケーション部ごとに格納したアプリDBを記憶する。管理部17は、アプリDBを用いて、通知メッセージに含まれるサービス情報が示すサービスに対応したアプリケーション部を対象アプリケーション部として選択し、対象アプリケーション部が自動取得処理を行うか否かを判断する。
【0083】
対象アプリケーション部が自動取得処理を行わない場合、管理部17は、各対象アプリケーション部と通信するインターフェースの仕様に合わせた形式にて、対象アプリケーション部に着信通知の有無を確認させる信号を送信する。このとき、管理部17は、着信通知を確認する確認要求の入力を促す確認ボタン画像を表示部14に表示し、その後、ユーザの操作により操作部15が確認ボタンへの指示を受け付けると、対象アプリケーション部のアプリケーションを起動させるか、対象アプリケーション部に着信通知の有無を確認させる信号を送信してもよい。また、管理部17は、先ず、SMSメッセージを着信した旨を表示部14に表示し、その後、操作部15が表示要求を受け付けると、管理部17は、通知メッセージに含まれるサービス情報と催促情報とを表示部14に表示してもよい。
以上説明したように本実施形態によれば、自動取得処理を実行しない場合、節電機能を解除すると、着信通知を確認させることが可能になるので、利便性をより向上させることが可能になる。
【0084】
次に本発明の第4の実施形態について説明する。
端末1が受けることができるサービスには、IP電話サービスのように、端末1と別の端末との間をリアルタイム通信で接続するリアルタイムサービスがある。以下では、IP電話サービスを例にとって、リアルタイムサービスに係る処理について説明する。
【0085】
IP電話サーバ6は、端末1とは別の端末から接続され、その別の端末から、端末1と別の端末との間のIP電話サービスの開始要求(端末1宛ての通話要求)を受信すると、その開始要求を着信通知として送信する。
端末管理サーバ7の制御部73は、第2の通信部712がIP電話サーバ6から着信通知として開始要求を受信し、端末1が節電状態であると判断すると、通知識別子を含む通知メッセージを生成し、その通知メッセージを、基地局(CS)8を経由して端末1に送信するだけでなく、IP電話サーバ6に、端末1が節電状態である旨の待機情報を送信する。なお、待機情報は、端末1を識別する端末識別子を含む。
【0086】
IP電話サーバ6は、端末管理サーバ7から待機情報を受信すると、接続を維持する旨の待機要求を別の端末に送信する。待機要求は、『今、相手の端末の節電機能を解除しているので、少し待つようにお願い』する旨の音声データや文字データでもよいし、通常の呼び出し音とは異なる特定の呼び出し音でもよい。
【0087】
IP電話サーバ6は、端末1からの応答を検出すると、端末1に呼び出し処理を行い、端末1が受話処理をすると、端末1と別の端末との間のIP電話サービスを開始する。
なお、IP電話サーバ6は、端末1からの応答を検出するか、端末1と別の端末との間のIP電話サービスが開始されるまで、待機要求を連続的または断続的に送信することが望ましい。また、端末1からの応答とは、例えば、端末1からの接続や、端末1からのキープアライブ信号(keep alive packet)またはハートビート信号の受信などである。
【0088】
本実施形態によれば、制御部73は、着信通知がIP電話サービスの開始要求の場合、端末1が停止機能を実行していると、IP電話サービスを提供するIP電話サーバ6に対して、端末1が停止機能を実行している旨の待機情報を報告する。このため、端末1の停止機能を解除している間に、通信先の端末がIP電話サーバ6との接続を切断することを抑制することが可能になる。
【0089】
次に本発明の第5の実施形態について説明する。
端末1に提供されるサービスがメッセージ系サービスの場合、着信通知は端末宛の情報(例えば、着信した電子メールやSNSへの着信情報、更新したブログの更新情報など)が存在する旨の通知であることが多い。このため、端末管理サーバ7の制御部73は、着信通知が端末宛の情報が存在する旨の通知の場合、通知メッセージに、通知識別子に加えて、その着信通知を行うサービスにて送信される端末宛の情報のファイルサイズを示すサイズ情報を追加する。サイズ情報は、ファイルサイズそのもの(例えば、1MB)を示してもよいし、ファイルサイズが含むサイズ範囲を特定するサイズ識別子でもよい。サイズ範囲は、例えば、「1MB以上」、「100KB以上1MB未満」、「100KB未満」などであり、サイズ識別子は、例えば、「大」、「中」、「小」のように1つ以上の文字(数字や記号を含む)で構成される。なお、この場合、サービスサーバが端末管理サーバ7に通知する着信通知にもファイルサイズが含まれる。
【0090】
端末1の管理部17は、SMSメッセージが通知メッセージであると判断して、節電機能を解除すると、通知メッセージに含まれるサイズ情報に応じた解除時間が経過すると、節電機能を再び実行する。
【0091】
具体的には、管理部17は、節電機能を解除すると、通知メッセージ内のサイズ情報に応じた解除時間をタイマーにセットする。そして、タイマーにセットされた解除時間が経過すると、管理部17は、節電機能を実行する。
例えば、記憶部16にサイズ情報と解除時間との対応関係を示すテーブルを記憶させておき、管理部17は、そのテーブルを用いて、ファイルサイズから解除時間を求める。このとき、ファイルサイズが大きいほど、解除時間も大きくすることが望ましい。また、解除時間は、端末1宛の情報を第1の通信機能を用いて取得可能な時間分だけでなく、ユーザが端末1宛ての情報を確認(閲覧)可能な時間分を含めることが望ましい。
【0092】
また、解除時間が経過しても、電子メールの返信やWEBページの閲覧などのためにユーザが操作部15を操作している場合、管理部17は、タイマーをキャンセルして、節電機能の実行を保留してもよい。このとき、操作部15に対して一定期間操作が行われなかったり、表示部14がオフになったりした場合、管理部17は、節電機能を再実行してもよい。また、端末管理サーバ7の制御部73がファイルサイズに応じた解除時間を求め、その解除時間を示す情報をサイズ情報として通知メッセージに含めてもよい。
【0093】
本実施形態では、管理部17は、停止機能を解除してからサイズ情報に応じた解除時間が経過すると、停止機能を実行する。このため、ユーザによる電子メールやSNSの閲覧などが終了しても節電機能が解除されたままとなり、消費電力が増加することを抑制することが可能になる。
【0094】
次に本発明の第6の実施形態について説明する。
なお、本実施形態は、
図1および
図2で示した第1の実施形態の通信システムから、端末に対する第1の通信機能を利用した通知の存在を知らせる連絡情報を受信した場合に、その通知が存在する旨のメッセージを、第1の通信機能とは異なる第2の通信機能を利用して端末に送信する端末管理装置の機能を抜き出したものに対応する。
図8は、本実施形態の端末管理装置を示すブロック図である。
図8において端末管理装置500は、通信部501と、制御部502とを有する。
通信部501は、端末510に対する第1の通信機能を利用した通知の存在を知らせる連絡情報を受信する。制御部502は、通信部501が連絡情報を受信した場合、通知が存在する旨のメッセージを、第1の通信機能とは異なる第2の通信機能を利用して端末510に送信する。
【0095】
図9は、本発明の端末管理装置500の動作を説明するためのフローチャートである。
先ず、通信部501が連絡情報を受信すると、その連絡情報を制御部502に出力する(ステップS601)。
制御部502は、連絡情報を受け付けると、通知が存在する旨のメッセージを第2の通信機能を利用して端末510に送信する(ステップS602)。
【0096】
以上説明したように本実施形態では、通信部501は、端末510に対する第1の通信機能を利用した通知の存在を知らせる連絡情報を受信する。制御部502は、通信部501が連絡情報を受信した場合、通知が存在する旨のメッセージを、第1の通信機能とは異なる第2の通信機能を利用して端末510に送信する。このため、第1の実施形態と同様に、消費電力を抑制しつつ、利便性を保つことが可能になる。
【0097】
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
例えば、端末1、メールサーバ4、WEBサーバ5、IP電話サーバ6および端末管理サーバ7の機能は、その機能を実現するためのプログラムを、コンピュータにて読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませ実行させることで、実現されてもよい。
また、第1〜第6の実施形態として説明した構成を単独で実施してもよいし、それらの構成を組み合わせを阻害する要因がない限り、それの構成を組み合わせて実施してもよい。