(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コントローラは、前記第1のフリーゲーム回数および前記所定のフリーゲーム回数に応じて、前記第2のフリーゲーム回数を決定する請求項7に記載のゲーミングマシン。
前記所定の配当マルチプライヤのセットに含まれる配当マルチプライヤのそれぞれに被選択確率を決定し、それぞれの被選択確率は前記第1の配当マルチプライヤに応じて決定されるステップと、
前記所定の配当マルチプライヤのセットから前記第2の配当マルチプライヤをそれぞれ対応する被選択確率に応じてランダムに選択するステップとを含む請求項11に記載の方法。
コンピュータ実行可能命令が実装された1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、
グリッド状に表示される複数のリールを含むゲームをプレイヤーに対してディスプレイ装置に表示させ、
前記ゲームの結果をランダムに決定させ、前記リールをスピンおよび停止させて前記結果を前記ディスプレイ装置に表示させ、
前記結果に応じて、第1のフリーゲーム回数と前記第1のフリーゲーム回数に関連付けられた第1の配当マルチプライヤとを含む第1の特典を決定させ、
前記第1の特典に応じて、前記第1のフリーゲーム回数とは異なる第2のフリーゲーム回数と前記第2のフリーゲーム回数に関連付けられた第2の配当マルチプライヤとを含む第2の特典を決定させ、
前記第1の特典および前記第2の特典を含む特典選択画面を前記ディスプレイ装置に表示させ、前記プレイヤーに前記第1の特典および前記第2の特典の一方を選択させ、
前記第1の特典および前記第2の特典のうち選択された特典を前記プレイヤーに応答的に付与させ、
前記プレイヤーの選択に応じてフリーゲームの結果をランダムに生成させ、
前記リールをスピンおよび停止させて前記フリーゲームの結果を表示させ、
前記選択された特典のフリーゲームの残り回数を判定させ、
前記フリーゲームの残り回数に応じて、修正された第1および第2の特典を決定させ、
前記プレイヤーに、前記修正された第1および第2の特典の一方を選択させる1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
入賞組み合わせが第1のカードシンボルおよび第2のカードシンボルを含み、前記コンピュータ実行可能命令が、前記プロセッサに、所定の配当マルチプライヤのセットから前記第2の配当マルチプライヤをランダムに選択させる請求項17に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体。
前記第2の特典は、第3のフリーゲーム回数と前記第3のフリーゲーム回数に関連付けられた第3の配当マルチプライヤとを含む請求項17に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0020]図面全体を通じて、対応する参照符号は対応する部分を示す。
【0012】
[0021]図面および動作において示されるように、本発明は、プレイヤーに、自身に与えられる特典を選択することを許可するボーナスフィーチャーを表示するゲーミングマシンを提供することにより、既知のゲーミングマシンの不都合の少なくとも一部を解消する。加えて、このゲーミングマシンは、メインゲームの結果に応じて複数の特典を決定し、その複数の特典の中からボーナスゲーム中にプレイヤーに付与される特典をプレイヤーに選択させる。より具体的には、このゲーミングマシンは、メインゲームの結果に応じてプレイヤーに第1の特典を付与し、第1の特典に応じて第2の特典を決定し、プレイヤーに第1の特典または第2の特典を選択させる。例えば、ゲーミングマシンは、第1の配当マルチプライヤでの第1のフリースピン回数を含む第1の特典を付与し、第1の特典と比べて高い配当マルチプライヤでの少ないフリースピン回数を含む第2の特典を決定してもよい。プレイヤーに第1の特典または第2の特典を選択させることにより、より高くなる可能性がある特典の配当をプレイヤーに選択させることで、プレイヤーの興奮が高められる。
【0013】
[0022]加えて、特典が選択されると、ゲーミングマシンはフリーゲームモードを表示し、このモードの間、ゲーミングマシンがそれぞれのフリーゲームの結果を生成して表示する。フリーゲームモードの間、それぞれのフリーゲームが表示されるたびに、ゲーミングマシンは残りのフリーゲームの回数を判定し、ボーナスフィーチャー選択のインジケータを表示して、種々の特典の中から再度選択するためのボーナス選択画面をプレイヤーが表示できるようにする。このようにして、ゲーミングマシンは、フリーゲームモード中のプレイヤーの対話処理を増加させ、プレイヤーに付与される特典の種類へのプレイヤーの関与を増加させる。それにより、ゲーミング施設の顧客によってゲームがプレイされる時間が増大する。
【0014】
[0023]ここから、図面を参照しながら本発明の選択された実施形態について説明する。本発明の実施形態の以下の詳細な説明は、単なる例示であって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される本発明を限定するものではないことは、当業者には本開示から明らかであろう。
【0015】
[0024]
図1は、例示的なゲーミングマシン10の斜視図である。
図2は、ゲーミングマシン10の概略図である。本発明の好ましい実施形態は、好ましくはカジノに設置されるビデオゲーミングマシンである。図示された実施形態では、ゲーミングマシン10は、複数のゲームを表示するディスプレイ装置12と、プレイヤーがゲーミングマシン10と対話することを可能にするユーザ入力装置14と、ディスプレイ装置12およびユーザ入力装置14と作動可能に接続されて、ディスプレイ装置12に表示されるゲームをプレイヤーがプレイすることを可能にするゲーミングコントローラ16とを備える。ゲーミングマシン10は、ディスプレイ装置12、ユーザ入力装置14、および/またはゲーミングコントローラ16をゲーム台20および/または支持面から支持するように構成されたキャビネット機構18をも含む。
【0016】
[0025]ディスプレイ装置12およびユーザ入力装置14は、それぞれキャビネット機構18に結合され、それぞれプレイヤーによって使用されることが可能になっている。一実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、キャビネット機構18の中に配置される。代替的に、ゲーミングコントローラ16は、キャビネット機構18とは分離され、例えばローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ダイヤルイン接続、ケーブルモデム、ワイヤレスモデム、および/または専用高速サービス総合デジタル通信網(ISDN)回線などのネットワークを介してゲーミングマシン10の構成要素に接続されてもよい。
【0017】
[0026]一実施形態では、ユーザ入力装置14は、複数の入力ボタン22、コイン投入口24、および/または紙幣アクセプタ(受付器)26を含む。コイン投入口24は、プレイヤーがゲーミングマシン10に投入したコインおよび/またはトークンを受け入れるように構成された開口を含む。ゲーミングコントローラ16は、コインおよび/またはトークンの価値を、ゲーミングマシン10でプレイされるゲームに賭けるためにプレイヤーが使用する等価のゲーミングクレジットに変換する。
【0018】
[0027]紙幣アクセプタ26は、紙幣、チケット、および/またはキャッシュカードを紙幣アクセプタ26内に受け入れて、紙幣、チケット、および/またはキャッシュカードの金銭的価値に関連付けられたゲーミングクレジットの額がゲーミングマシン10にクレジットされることを可能にする入出力装置を含む。さらに、ゲーミングマシン10は、チケットインチケットアウト(TITO)システム(図示せず)のようなキャッシュレスの賭けシステム(図示せず)を利用することも可能である。一実施形態では、紙幣アクセプタ26は、ゲーミングセッション中にゲーミングマシン10からプレイヤーに払い出されるクレジットおよび/または金銭の額を示す情報を含む印刷されたバウチャーチケットを出力するように構成されたプリンタ(図示せず)をも含む。バウチャーチケットは、他のゲーミングマシンで使用さてもよいし、現金および/もしくはカジノキャッシュレスシステム(図示せず)の一部である他のアイテムに引き換えられてもよい。
【0019】
[0028]コインホッパー28は、キャビネット機構18に結合され、ゲーミングマシン10から排出された複数のコインを受け入れるように構成される。1つまたは複数のスピーカ30は、キャビネット機構18の内部に設置されて、ゲームプレイに関連する音声告知および/または音響効果を生成する。ゲーミングマシン10は、特定のパターンで点滅ならびに/または輝度および色調を変化させて、プレイヤーの視覚的なゲーミングエクスペリエンスを高める照明効果を作り出すように構成された1つまたは複数の照明装置32をも含む。
【0020】
[0029]一実施形態では、入力ボタン22は、賭けに供するものをゲームに入力するための複数のBETスイッチ34と、ベットライン、ペイライン、および/またはカードを選択するための複数の選択スイッチ36と、賭けに供するものの最大量を入力するためのMAXBETスイッチ38と、ゲーミングセッションを終了して蓄積されたゲーミングクレジットをプレイヤーに払い出すためのペイアウトスイッチ40と、スタートスイッチすなわちゲームの出力を開始するためのスピン/ディールボタン42とを含む。
【0021】
[0030]図示された実施形態では、BETスイッチ34は、プレイヤーが最小ベットから最小ベットの5倍までの間で賭けることを可能にするための、1ベットから5ベットまでの5つのスイッチを含む。それぞれの選択スイッチ36は、例えば、リールゲームのペイラインおよび/もしくはシンボル、カードゲームの1つまたは複数のカード、ならびに/またはルーレットゲームのシンボルのようなベットラインに対応し、プレイヤーが賭けに供するものを1つまたは複数のベットラインに関連付けることを可能にする。MAXBETスイッチ38は、1回のゲームプレイに対して費やすことが可能な最大ベットをプレイヤーが入力することを可能にする。ペイアウトスイッチ40は、ゲーミングセッション中にプレイヤーに付与されてゲーミングマシン10にクレジットされている額の金銭および/またはクレジットを、プレイヤーが受け取ることを可能にする。
【0022】
[0031]ゲーミングマシン10は、プレイヤーおよび/またはプレイヤーに関連付けられたプレイヤートラッキングアカウントを識別するための、ゲーミングコントローラ16に接続されたプレイヤートラッキング装置44をも含む。プレイヤートラッキングアカウントは、これに限定されないが、ゲーミングマシン10でプレイする際にプレイヤーが使用できるゲーミングクレジットを含んでもよい。プレイヤートラッキング装置44は、プレイヤートラッキングコントローラ(図示せず)とゲーミングマシン10との間でプレイヤーアカウント情報を伝達するように構成される。例えば、プレイヤートラッキング装置44は、ゲーミングセッション中にプレイヤーに付与されるボーナスポイントおよび/もしくはクレジット、ならびに/または、プレイヤートラッキングシステムからゲーミングマシン10にダウンロードされるボーナスおよび/またはクレジットをトラッキングするために用いることができる。図示された実施形態では、プレイヤートラッキングコントローラは、プレイヤーアカウント情報に基づいて、プレイヤーのステータス、例えばプレイヤーの順位を割り当てる。例えば、プレイヤートラッキング情報は、これらに限定されないが、プレイヤーがゲームをプレイする頻度、プレイヤーが1回のゲームプレイで賭ける平均賭け額、所定の期間内にプレイヤーが賭けた総額、および/または他の適切なプレイヤートラッキング情報を含み得る。
【0023】
[0032]プレイヤートラッキング装置44は、ゲーミングキャビネット機構18に結合され、プレイヤー識別カードリーダ46、データディスプレイ48、およびキーパッド50を含む。プレイヤー識別カードリーダ46は、プレイヤーが挿入したプレイヤートラッキングカード(図示せず)を受け入れ、プレイヤートラッキングカードに含まれている情報を読み取って、プレイヤーアカウント情報を識別するように構成される。プレイヤー識別カードリーダ46は、これらに限定されないが、バーコードリーダ、磁気カードリーダ、および/または無線周波数識別(RFID)カードリーダを含み得る。キーパッド50は、例えばユニークなプレイヤー個人識別番号(PIN)などのユーザ選択入力を受け入れるように構成され、ゲーミングマシン10がプレイヤーを識別してその識別したプレイヤーに関連付けられたプレイヤーアカウント情報にアクセスするとともに、その情報をデータディスプレイ48に表示することを容易にする。一実施形態では、データディスプレイ48は、キーパッド50を含むタッチ画面パネルを含む。代替的に、データディスプレイ48およびキーパッド50は、ディスプレイ装置12に含まれてもよい。
【0024】
[0033]一実施形態では、ディスプレイ装置12は、第1のディスプレイ52および第2のディスプレイ54を含む。第1のディスプレイ52は、ゲーム画面58にゲーム56(
図4〜10に示す)を表示するように構成され、ゲーム画面は、ゲーム56で使用する印および/またはシンボル、例えばカードゲームで使用されるカード、ルーレットゲームで使用されるルーレット盤およびシンボル、ならびにリールゲームで使用されるリールを含む。ゲーム56は、任意のタイプのゲームを含むことができ、ビデオスロットゲーム、キノゲーム、ブラックジャックゲーム、ビデオポーカーゲーム、または、プレイヤーが賭けをしてゲームをプレイすることができ、ゲームの結果および配当表に基づいてプレイヤーに特典を付与することがある任意のタイプのゲームを含み得るが、これらに限定されない。第2のディスプレイ54は、ゲーム56を行うためのゲームプレイの説明を表示するように構成され、ゲームプレイの説明には、プレイ説明、配当表、ペイライン、ベットライン、および/またはゲーミングマシン10が本明細書に記載されるように機能することを可能にする任意の他の情報が含まれるが、これらに限定されない。さらに、ディスプレイ52および54のそれぞれは、ゲーム画面58および/またはゲームプレイの説明の少なくとも一部分を表示するように構成されてもよい。一実施形態では、第1のディスプレイ52および第2のディスプレイ54のそれぞれは、陰極線管ディスプレイ(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイ(LED)、有機発光ダイオードディスプレイ(OLED)、アクティブマトリクス有機発光ダイオードディスプレイ(AMOLED)、プラズマディスプレイ、ならびに/または、グラフィックデータおよび/もしくはテキストをユーザに対して表示することが可能な任意の適切な視覚情報出力装置などの平面パネルディスプレイを含む。代替的に、タッチ画面のような単一の構成要素が、ディスプレイ装置12およびユーザ入力装置14の両方として機能してもよい。代替実施形態では、第1のディスプレイ52および/または第2のディスプレイ54は、複数のゲームシンボルを表示する複数の機械的リールを含む。
【0025】
[0034]
図2を参照すると、一実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、プロセッサ、すなわち中央演算処理装置(CPU)60、クレジットモジュール62、プレイヤー選択モジュール64、ペイアウトモジュール66、乱数発生器(RNG)68、照明モジュール70、サウンドモジュール72、ディスプレイモジュール74、特典モジュール76、メモリ装置78、およびデータベース80を含む。メモリ装置78は、これらに限定されないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、ディスケット、フラッシュドライブ、コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、ならびに/または、CPU60が命令および/またはデータの記憶、取り出し、および/または実行を行うことができる任意の適切な装置などのコンピュータ読み取り可能媒体を含む。
【0026】
[0035]CPU60は、各種のプログラムを実行することにより、ユーザ入力装置14で受け付けられたプレイヤー命令およびデータに従ってゲーミングコントローラ16の他の構成要素を制御する。CPU60は、特にゲームプログラムを実行し、それにより本明細書に記載される実施形態にかかるゲームを実施する。メモリ装置78は、CPU60によって使用されるプログラムおよびデータベースを記憶する。さらに、メモリ装置78は、これらに限定されないが、賭けに供するもの、賭け総額、1回のゲーム当たりの平均賭け額、ゲームタイプ、ゲームにかかるリールの数、それぞれのリールに表示されるシンボルの数、特典に関連付けられたフリースピン回数、ディスプレイ装置12上にゲーム画像および/または画面を生成するための画像データを含むデータベース80に情報を記憶しその情報を取り出し、また、CPU60によって使用される変数およびパラメータなどを一時的に記憶する。加えて、メモリ装置78は、印、シンボルの重み、シンボルの価値、被選択確率と配当マルチプライヤおよび/またはフリーゲームとの関係を表す被選択確率表、配当表、ならびに/または、乱数の組み合わせと特典の種類との関係を表す入賞組み合わせ表を記憶する。図示された実施形態では、データベース80は、複数のトリガ条件、例えば、シンボルの組み合わせ、特別シンボル、および/または賭けに供するものの総量などに関連付けられたフリーゲーム回数を含むリストを含んだフリーゲーム選択表82をも含む。一実施形態では、メモリ装置78は、RAMを利用してゲームの進行に必要なプログラムおよびデータを一時的に記憶し、EPROMを利用してブート動作などのゲーミングマシン10の基本的な動作を制御するためのプログラムおよびデータを予め記憶する。
【0027】
[0036]クレジットモジュール62は、紙幣アクセプタ26でカウントされ検証されたコインおよび紙幣の額と等価なプレイヤーのクレジットの額を管理する。プレイヤー選択モジュール64は、入力ボタン22を介して受け付けられるプレイヤーの選択をモニタリングし、プレイヤーが入力ボタン22を介して入力する各種の命令およびデータを受け付ける。ペイアウトモジュール66は、コインホッパー28を使用することにより、および/または紙幣アクセプタ26を介してクレジットのバウチャーを出力する際に使用するために、プレイヤーのクレジットを、コイン、紙幣、または他の金銭的データに変換する。
【0028】
[0037]照明モジュール70は、ゲームプレイに伴う照明効果を作り出すために、特定のパターンで点滅ならびに/または輝度および色調を変化させるように、1つまたは複数の照明装置32を制御する。サウンドモジュール72は、ゲームプレイ中に音声告知および音響効果を出力するようにスピーカ30を制御する。ディスプレイモジュール74は、好ましくはメモリ装置78に記憶されたコンピュータグラフィックスおよび画像データを使用することにより、ゲーム画面58を含むグラフィックインターフェース84に各種画像を表示するようにディスプレイ装置12を制御する。より具体的には、ディスプレイモジュール74は、コンピュータグラフィックスおよび画像データを使用して、第1のディスプレイ52および/または第2のディスプレイ54に表示されるゲーム画面58のビデオリールを制御する。別の実施形態では、ディスプレイ装置12は、複数の機械的リールを含む。ディスプレイモジュール74は、複数の機械的リールのそれぞれの回転を制御してそれぞれのリールをスピンおよび停止させて、ゲームの結果を表示するように構成される。加えて、ディスプレイモジュール74は、ユーザが開始することが可能な特定の動作に対応する複数のユーザ選択領域86(
図6〜11に示す)をグラフィックインターフェース84内に表示することをも行ってもよい。例えば、図示された実施形態では、ディスプレイモジュール74は、それぞれの特典が選択領域86と共に表示され、ユーザが対応する特典を選択することが可能な、複数の特典を含む特典選択画面88を表示する。それぞれの選択領域86は、ユーザ入力装置14を介して入力されるユーザの選択を受け付けてもよい。
【0029】
[0038]RNG68は、好ましくはゲームのそれぞれのラウンドの開始時に、乱数を生成してCPU60に出力する。CPU60は、その乱数を使用してゲームの結果を決定する。例えば、ゲームがビデオスロットゲームである場合、CPU60は、RNG68を使用してビデオリール上に表示するシンボルの配列をランダムに選択する。さらに、CPU60は、概して、RNG68で生成された乱数を使用してゲームを実行し、プレイヤーに特典を付与するか否かを決定する。一実施形態では、CPU60は、ディスプレイ装置12に表示されている複数の機械的リールのそれぞれを停止させてゲームの結果を表示する際に使用するための、それぞれのリールの停止位置を決定するために、乱数を使用してもよい。
【0030】
[0039]特典モジュール76は、乱数の組み合わせを含むゲームの結果をCPU60から受け取り、その生成された組み合わせを入賞組み合わせ表に記憶されている入賞組み合わせと比較して、生成された結果が任意の種類の特典に関連付けられた入賞結果であるかどうかを判定する。概して、「特典」という用語は、クレジットまたは金銭による配当を意味する。このように、特典モジュール76は、ゲーム56の結果に応じて標準的な配当を付与してもよい。ただし、「特典」という用語は、例えば食事やショーのチケットなどの賞品、ならびに、ボーナスフィーチャー、フリーゲーム、および/またはフリースピンなどのゲーム内特典、もしくは、それぞれのゲームでの1つまたは複数のワイルドシンボルおよび並んだワイルドシンボルをプレイヤーに付与すること、を含む他の種類の特典をも含んでもよいことに留意されたい。一実施形態では、特典モジュール76は、ゲームの結果に応じて複数回のフリーゲームおよび/またはフリースピンを付与してもよい。フリーゲーム時には、プレイヤーは賭けに供するものを投入する必要がない。ゲーミングコントローラ16は、フリーゲームの結果をランダムに生成し、リールをスピンおよび停止させてフリーゲームの結果を表示し、その結果に応じてプレイヤーにフリーゲーム特典を付与する。フリーゲーム特典は、クレジット額、追加のフリーゲーム、および/または、プレイヤーに付与される任意の適切な種類の特典を含み得る。
【0031】
[0040]図示された実施形態では、特典モジュール76は、ゲームの結果に応じて第1の特典を決定し、第1の特典に応じて第2の特典を決定し、プレイヤーに第1の特典または第2の特典を選択させ、選択された特典をプレイヤーに応答的に付与する。より具体的には、ディスプレイモジュール74は、第1および第2の特典を含む特典選択画面88をプレイヤーに表示し(
図6に示す)、プレイヤーに第1および第2の特典の一方を選択させる。例えば、一実施形態では、特典モジュール76は、第1のフリーゲーム回数、例えばフリースピン回数を含むように第1の特典を決定し、第2のフリーゲーム回数を含むように第2の特典を決定してもよい。第2のフリーゲーム回数は、第1のフリーゲーム回数より多くてもよく、少なくてもよく、または等しくてもよい。ディスプレイモジュール74は、それぞれの特典をプレイヤーに表示し、プレイヤーに特典の一つを選択させる。ゲーミングコントローラ16は、選択された特典をプレイヤーに応答的に付与し、選択された特典で付与されるフリーゲーム回数に対応する回数のフリーゲームを生成および表示する。加えて、ゲーミングコントローラ16は、それぞれのフリーゲームの結果を生成し、それぞれのフリーゲームの結果にかかる特典をプレイヤーに付与する。図示された実施形態では、第1および第2の特典のそれぞれは、任意回数のフリーゲームを含む。別の実施形態では、第1の特典は、任意回数のフリーゲームを含み、第2の特典は、任意額のゲーミングクレジットを含んでもよい。
【0032】
[0041]図示された実施形態では、特典モジュール76は、第1のフリーゲーム回数を含む第1の特典を決定し、第1のフリーゲーム回数のそれぞれの回に関連付けられる第1の配当マルチプライヤを決定する。加えて、特典モジュール76は、第2のフリーゲーム回数に関連付けられる第2の配当マルチプライヤも決定してもよい。第2のマルチプライヤは、第1の配当マルチプライヤよりも大きくてもよく、小さくてもよく、または等しくてもよい。それぞれの配当マルチプライヤは、それぞれのフリーゲームに関連付けられた特典の額に乗算される。例えば、一実施形態では、プレイヤーは、第1の配当マルチプライヤが関連付けられている第1のフリーゲーム回数を含む第1の特典を選択する。第1のフリーゲーム回数のそれぞれのフリーゲームについて、ゲーミングコントローラ16は、フリーゲームにかかる結果を生成し、第1の配当マルチプライヤで乗算されたゲーミングクレジットの額を含む生成された結果に応じて、プレイヤーに付与される特典を決定してもよい。
【0033】
[0042]図示された実施形態では、第1の特典および第2の特典の少なくとも一方は、可変のパラメータを含む。さらに、特典モジュール76は、その可変パラメータに応じて第1の特典および/または第2の特典を決定する。例えば、一実施形態では、特典モジュール76は、ゲーム結果に表示される1つまたは複数のスキャッタシンボルに応じて、第1の特典に含まれる第1のフリースピン回数を決定してもよい。スキャッタシンボルの出現に応じて第1のフリースピン回数を決定することにより、第1のフリースピン回数が付与される確率、および第1の特典に含められるフリースピン回数が、ゲームの結果ごとに変化し得る。加えて、特典モジュール76は、ゲームの結果に応じて第1の配当マルチプライヤをランダムに決定してもよい。さらに、特典モジュール76は、複数の配当マルチプライヤからランダムに選択された第2の配当マルチプライヤを含む第2の特典を決定してもよい。
【0034】
[0043]
図3は、ゲーミングマシン10を介してプレイヤーが選択可能な特典を有するゲームをプレイヤーにプレイさせるゲーミングマシン10を用いて使用され得る方法200のフローチャートである。方法200は、複数のステップを含む。それぞれの方法ステップは、他の方法ステップから独立して、または他の方法ステップと組み合わせて実行され得る。方法200の一部は、ゲーミングマシン10の構成要素の1つまたは組み合わせによって実行され得る。
図4は、ゲーミングマシン10でプレイされ得るスロットゲーム56の例示的なエンタテイニンググラフィック表示である。
図5は、スロットゲーム56を含むゲーミングマシン10の一部の概略図である。
図6〜
図9は、ゲーミングマシン10を介して表示され得る特典選択画面88の例示的なエンタテイニンググラフィック表示である。
【0035】
[0044]図示された実施形態では、方法ステップ202において、ゲーミングコントローラ16は、プライマリゲーム90に対応する賭けをプレイヤーに行わせ、応答的にプライマリゲーム90をディスプレイ装置12に表示する。一実施形態では、プライマリゲーム90は、ビデオスロットゲームである。ただし、プライマリゲーム90は、これらに限定されないが、キノゲーム、ブラックジャックゲーム、ビデオポーカーゲーム、またはゲーミングコントローラ16が本明細書に記載されるように機能できる任意のタイプのゲームを含む、プレイヤーが賭けをすることが可能な任意のタイプのゲームでもよいことに留意されたい。加えて、一実施形態では、プライマリゲーム90は、複数の機械的リール(図示せず)と共に表示されるスロットゲームを含み得る。図示された実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、第1のディスプレイ52にプライマリゲーム90を表示する。別の実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、第1のディスプレイ52および/または第2のディスプレイ54にプライマリゲーム90を表示する。
【0036】
[0045]方法ステップ204において、ゲーミングコントローラ16は、プライマリゲーム90の結果92をランダムに生成し、生成されたゲーム結果92をゲーム画面58に表示する。ゲーミングコントローラ16は、選択し得るゲームシンボルの所定のセットから複数のゲームシンボル94をランダムに選択し、生成されたゲーム結果92にかかる選択されたゲームシンボル94をゲーム画面58に表示する。図示された実施形態では、複数のシンボル94は、複数の行102および複数の列104に沿って配置された複数のセル100を有するグリッド98を含む表示領域96に表示される。それぞれのセル100は、ゲーム結果92にかかる1つまたは複数のゲームシンボル94を表示する。図示された実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、複数のリール106にゲームシンボル94を表示する。それぞれのリール106は、対応する列104に関連付けられる。図示された実施形態では、プライマリゲーム90は、1つのリールにつき3つのセルがあり、それぞれ表示領域96に(「5×3」配置)表示された5つのリール106を含む。代替的に、例えば、3−4−3−4−3、4−5−5−5−4、もしくは4−5−4−5−4の配置、または3×3、3×4、4×5、もしくは5×5の配列のように1列当たりのセル数が同一の配置などの、他のリール配置を使用することもできる。プライマリゲーム90は、プレイヤーにゲームシンボル94の組み合わせを示す、1つまたは複数のセル100にまたがる複数のペイライン108も含む。
【0037】
[0046]それぞれのプライマリゲーム90は、概して従来のようにプレイされる。すなわち、プレイヤーが、所定の単位金額および選択したペイライン108の数に基づいて賭けを行い、ゲーミングコントローラ16が、プライマリゲーム90の結果をランダムに生成し、リール106をスピンさせ、リール106を選択的に停止してそれぞれの表示セル100にゲームシンボル94を表示する。所定のパターンのシンボル94が、プレイされたペイライン108上のそれぞれのセル100に対してランダムに選択された場合、プレイヤーには、ペイライン、賭けに供するもの、および所定の配当表に基づいて配当が付与され得る。さらに、選択されたペイライン108に関連付けられたシンボル94の組み合わせが入賞組み合わせであれば、プレイヤーには、配当が付与され得る。加えて、プレイヤーは、選択されたペイライン108に関連付けられたシンボル94の組み合わせ、および/またはゲームの結果92における1つまたは複数の特別シンボル110の出現に基づいて、ボーナスフィーチャー、ボーナスゲーム、および/またはフリーゲームを受け取ることができる。上記の一般的なスロットゲームのプレイの多数の変形が、本発明の範囲に含まれる。そのようなスロットゲームは、当技術分野でよく知られているため、これ以上説明しない。
【0038】
[0047]図示された実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、賭けに供するものの総量、および表示領域96内の所定のセル100のセットに関連付けられた1つまたは複数のペイライン108の選択を含む、ゲーミングセッションを開始するためのプレイヤーの選択を示す信号をユーザ入力装置14から受け取る。図示された実施形態では、プライマリゲーム90は、マルチラインゲームであり、すなわちペイラインが横方向のペイラインおよび/または斜め方向のペイラインおよび/またはジグザグ状のペイラインを含む。さらに、ユーザ入力装置14は、プレイヤーがペイライン当たりのベットの1回のクレジットを(最大ベットまで)増大するように切り替えられるようにしてもよい。ゲーミングコントローラ16は、プライマリゲーム90の結果をランダムに生成し、生成された結果92をゲーム画面58に表示する。一実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、それぞれのリール106を回転および/またはスピンさせてゲームのプレイを開始し、それぞれのリール106を停止して、ランダムに生成された結果92にかかる複数のシンボル94を表示するように構成される。加えて、ゲーミングコントローラ16は、表示されたゲームシンボル94、配当表、賭けに供するもの、およびプレイヤーが選択した1つまたは複数のペイライン108に応じて、生成された結果92が入賞結果であるかどうかを判定するように構成される。より具体的には、ゲーミングコントローラ16は、選択されたペイライン108に沿って並んだシンボル94の組み合わせが入賞組み合わせであるかどうかを判定する。ゲーミングコントローラ16は、プライマリゲーム90の結果に応じて特典を付与してもよい。
【0039】
[0048]方法ステップ206において、ゲーミングコントローラ16は、プライマリゲーム90の結果92にトリガ条件が出現したことを検出し、トリガ条件の検出に応じてプレイヤーにボーナスフィーチャー112(
図6〜11に示す)を付与する。一実施形態では、トリガ条件は、選択されたペイラインに沿って形成される入賞組み合わせと定義することができる。別の実施形態では、トリガ条件は、プライマリゲーム90の結果92に表示された1つまたは複数の特別シンボル110の出現を含んでもよい。例えば、一実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、1回のゲーミングセッションおよび/またはプライマリゲーム90のプレイ中にプレイヤーによって蓄積されたクレジット賭け額を判定し、その額が所定のクレジット賭け額以上である場合にトリガ条件を発生させることを決定してもよい。別の実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、トリガ条件を、プライマリゲーム90時に賭けに供するものとして所定のクレジット賭け額が投入されること、および/またはプレイヤーによって所定回数のゲームがプレイされることと定義してもよい。
【0040】
[0049]方法ステップ208において、ゲーミングコントローラ16は、第1の特典114および第2の特典116を決定することを含むボーナスフィーチャー112を表示する。方法ステップ210において、ゲーミングコントローラ16は、プライマリゲームの結果92に応じて第1の特典114を決定する。図示された実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、第1のフリーゲーム回数118、例えばフリースピン回数を含む第1の特典114を決定する。より具体的には、特典モジュール76は、CPU60からゲーム結果92を受け取り、受け取ったゲーム結果92に基づいて、フリーゲーム表82に含まれる対応するフリーゲーム回数を特定する。加えて、特典モジュール76は、対応する第1のフリーゲーム回数118に関連付けられた第1の配当マルチプライヤ120、および/またはゲーム結果92をも決定し、第1の配当マルチプライヤ120を第1の特典114に割り当てて、第1のフリーゲーム回数118のそれぞれの回の結果に関連付けられた特典のそれぞれが、特定された配当マルチプライヤで乗算されるようにする。例えば、一実施形態では、
図6に示すように、ゲーミングコントローラ16は、対応する第1の配当マルチプライヤ120がクレジット特典の2倍に等しい、73回のフリーゲームを含む第1の特典114を付与してもよい。
【0041】
[0050]方法ステップ212において、ゲーミングコントローラ16は、第1の特典114に応じて第2の特典116を決定する。例えば、一実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、第1のフリーゲーム回数118を含むように第1の特典114を決定し、第1のフリーゲーム回数118に応じた第2のフリーゲーム回数122を含むように第2の特典116を決定してもよい。一実施形態では、特典モジュール76は、次の式を使用して第2のフリーゲーム回数122を決定する。
【0042】
[0051]式(1) X/D =Y+R/D
ここで、Y=第2のフリーゲーム回数(整数として表される)
X=第1のフリーゲーム回数
D=除数
R=剰余
【0043】
[0052]特典モジュール76は、ゲーム結果92の結果として第1のフリーゲーム回数118を決定し、第1のフリーゲーム回数118および除数Dに応じて第2のフリーゲーム回数122を決定する。例えば、一実施形態では、除数Dは、例えば10回のフリーゲームなどの所定のフリーゲーム回数に等しくてもよく、特典モジュール76は、第1のフリーゲーム回数118を73回のフリーゲームに等しくなるように決定してもよい。特典モジュール76は、式(1)を使用して、第2のフリーゲーム回数122を10回のフリーゲーム(すなわち、73/7=10+3/7=10.4285。ここで、X=73、除数=7、Y=10、剰余=3)に等しくなるように決定してもよい。別の実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、除数Dをランダムに決定してもよい。
【0044】
[0053]図示された実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、第2の配当マルチプライヤ124を含む第2の特典116を決定する。一実施形態では、第2の配当マルチプライヤ124は、第1の配当マルチプライヤ120より大きく、それにより、第2の特典116に含まれる第2のフリーゲーム回数122のプレイ中に、第1の特典114と比較して高いクレジット賞金を得る機会をプレイヤーに与える。図示された実施形態では、第2の配当マルチプライヤ124は、第1の配当マルチプライヤ120に応じて決定される。一実施形態では、特典モジュール76は、次の式を使用して第2の配当マルチプライヤ124を決定する。
【0045】
[0054]式(2)M
S=M
O(D)+α
ここで、M
S=第2の配当マルチプライヤの平均
M
O=第1の配当マルチプライヤ
D=除数
α=再トリガの確率の倍数。ここで、再トリガの確率は、追加的なフリーゲームがフリーゲームの結果で付与される確率。
【0046】
[0055]例えば、一実施形態では、除数Dは、例えば10回のフリーゲームなどのフリーゲームの所定回数と等しくてもよく、特典モジュール76は、第1の配当マルチプライヤM
Oを2に等しくなるように決定してもよい。特典モジュール76は、定数αを3に等しくなるようにも決定してもよい。式(2)を使用して、特典モジュール76は、第2の配当マルチプライヤの平均M
Sを17(すなわち、M
S=2(7)+3=17)に等しくなるように決定してもよい。
【0047】
[0056]一実施形態では、特典モジュール76は、第2の配当マルチプライヤ124を第2の配当マルチプライヤの平均M
Sに等しくなるように決定してもよい。別の実施形態では、特典モジュール76は、所定の配当マルチプライヤのセット126から第2の配当マルチプライヤ124を選択してもよい。加えて、特典モジュール76は、所定の配当マルチプライヤのセット126中のそれぞれの配当マルチプライヤに関連付けられる被選択確率を決定してもよい。それぞれの被選択確率は、第1の配当マルチプライヤ120に応じて決定される。一実施形態では、所定の配当マルチプライヤのセット126中のそれぞれの配当マルチプライヤは、第2の配当マルチプライヤの平均M
Sに応じて決定される、対応する被選択確率を含んでもよい。例えば、配当マルチプライヤの所定のセット126から配当マルチプライヤを選択する確率は、下記の表1のように提供されてもよく、ここで第2の配当マルチプライヤの平均M
Sの合計は17に等しい。表1に示される配当マルチプライヤおよびそれに対応する被選択確率は例示に過ぎず、本明細書に記載される発明の範囲を制限するものではない。
【表1】
【0048】
[0057]1番目の列は、所定の配当マルチプライヤのセット126に含まれる配当マルチプライヤを表す。2番目の列は、それぞれの配当マルチプライヤに関連付けられた被選択確率を表す。3番目の列は、被選択確率を対応する配当マルチプライヤに乗算することで決定されるマルチプライヤの平均を表す。上記表1に示すように、マルチプライヤの平均の合計は、式(2)を使用して算出される第2の配当マルチプライヤの平均M
Sに等しい。図示された実施形態では、プレイヤーが第2の特典116を選択すると、特典モジュール76は、上記表1に示す所定のセット126に含まれるそれぞれの配当マルチプライヤに関連付けられた被選択確率に基づいて、所定の配当マルチプライヤのセット126から第2の配当マルチプライヤ124をランダムに選択する。第2の配当マルチプライヤ124を選択すると、第2のフリーゲーム回数122のそれぞれの結果に基づいてプレイヤーに与えられる特典は、選択された第2の配当マルチプライヤに応じて決定される。
【0049】
[0058]別の実施形態では、特典モジュール76は、次の式を使用して第2の配当マルチプライヤ124を決定してもよい。
【0050】
[0059]式(3) M
S=M
O(D+(D−1)R
trig)
ただし、M
S=第2の配当マルチプライヤの平均
M
O=第1の配当マルチプライヤ
D=除数
R
trig=再トリガの確率。
【0051】
[0060]例えば、一実施形態では、除数Dは、例えば10回のフリーゲームなどのフリーゲームの所定回数に等しくてもよく、特典モジュール76は、第1の配当マルチプライヤM
Oを2に等しくなるように決定してもよく、再トリガの確率R
trigは、26.146%に等しくてもよい。式(3)を使用して、特典モジュール76は、第2の配当マルチプライヤの平均M
Sを17.1375(すなわち、M
S=2×(7+((7−1)×0.26146))=17.1375)に等しくなるように決定してもよい。一実施形態では、再トリガの確率は、所定の確率に等しくてもよい。別の実施形態では、再トリガの確率は、特典モジュール76によってランダムに選択されてもよい。加えて、特典モジュール76は、下記の表2に示す被選択確率を有する所定の配当マルチプライヤのセット126から第2の配当マルチプライヤを選択してもよい。
【表2】
【0052】
[0061]1番目の列は、所定の配当マルチプライヤのセット126に含まれる配当マルチプライヤを表す。2番目の列は、それぞれの配当マルチプライヤに関連付けられた選択の重みを表す。3番目の列は、それぞれの配当マルチプライヤに関連付けられた被選択確率を表す。4番目の列は、被選択確率を対応する配当マルチプライヤに乗算することで決定されるマルチプライヤの平均を表す。表2に示すように、マルチプライヤの平均の合計は、式(3)を使用して算出される第2の配当マルチプライヤの平均M
Sに等しい。
【0053】
[0062]一実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、それぞれ異なるフリーゲーム回数を含む複数の第2の特典116を決定してもよい。例えば、
図7に示すように、ゲーミングコントローラ16は、複数の除数値D
1,D
2,...D
nをランダムに選択し、選択された除数値D
1,D
2,...D
nのそれぞれに対して第2のフリーゲーム回数を計算してもよい。加えて、ゲーミングコントローラ16は、式(2)および/または式(3)を使用して、複数の第2の特典116のそれぞれに関連付けられる対応する第2の配当マルチプライヤのセット126を、選択された除数値D
1,D
2,...D
nに応じて決定してもよい。さらに、ゲーミングコントローラ16は、選択された除数値D
1,D
2,...D
nのそれぞれに関連付けられた第2の特典116を表示し、プレイヤーに、第1の特典114と、複数の第2の特典116の中の1つとから選択させてもよい。
【0054】
[0063]図示された実施形態では、特典モジュール76は、第2の配当マルチプライヤ124を有する第2のフリーゲーム回数122と、第3の配当マルチプライヤ130を有する第3のフリーゲーム回数128とを含むように第2の特典116を決定してもよい。一実施形態では、第3のフリーゲーム回数128は、式(1)を使用して決定される剰余値Rに等しくてもよい。加えて、特典モジュール76は、第3の配当マルチプライヤ130を第1の配当マルチプライヤ120に等しくなるように決定してもよい。さらに、特典モジュール76は、第3の配当マルチプライヤ130をランダムに決定してもよい。
【0055】
[0064]一実施形態では、特典モジュール76は、それぞれの配当マルチプライヤに関連付けられる被選択確率を、式(1)から決定される剰余値Rに応じて決定してもよい。例えば、特典モジュール76は、剰余値Rの値に基づいて、より大きい配当マルチプライヤを選択する確率を高めてもよい。
【0056】
[0065]別の実施形態では、第2のフリーゲーム回数122は、式(1)を使用して決定されるフリーゲームの範囲132(
図8に示す)から選択されてもよい。例えば、ゲーミングコントローラ16は、剰余値Rに応じて、式(1)からYに等しいフリーゲームの最小回数と、Yと剰余Rとの和に等しいフリーゲームの最大回数とを含むように範囲132の大きさを決定してもよい。第2の特典116が選択されると、ゲーミングコントローラ16は、決定されたフリーゲームの範囲132から第2のフリーゲーム回数122をランダムに選択してもよい。
【0057】
[0066]一実施形態では、特典モジュール76は、任意の額のゲーミングクレジット134を含む第2の特典116を決定してもよい。例えば、
図9に示すように、ゲーミングコントローラ16は、第2の配当マルチプライヤ124での第2のフリースピン回数122および任意の数のゲーミングクレジットを含むように第2の特典116を決定してもよい。図示された実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、最小数のゲーミングクレジット136から最大数のゲーミングクレジット138までのクレジットの範囲を、第2の特典116に含まれるように決定してもよい。加えて、第2の特典116が選択されると、ゲーミングコントローラ16は、ゲーミングクレジットの範囲から任意の額のゲーミングクレジットをランダムに選択し、選択された額のゲーミングクレジットを第2の特典116と共にプレイヤーに付与してもよい。例えば、一実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、第1の配当マルチプライヤ120と、式(1)を使用して決定される剰余値Rに等しいフリーゲーム回数とに応じて、ゲーミングクレジットの範囲を決定してもよい。
【0058】
[0067]方法ステップ214において、ゲーミングコントローラ16は、特典選択画面88を表示し、プレイヤーに第1の特典114および第2の特典116の少なくとも一方を選択させる。一実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、プライマリゲームの結果92に基づいてプレイヤーに付与されるフリーゲーム回数に応じて、トリガ条件を定義する。さらに、ゲーミングコントローラ16は、プレイヤーに付与されるフリーゲーム回数をプライマリゲームの結果92に応じて決定し、付与されるフリーゲーム回数が所定のフリーゲーム回数以上である場合に特典選択画面88を表示してもよい。例えば、プライマリゲーム90のプレイ中に、ゲーミングコントローラ16は、プライマリゲームの結果92に応じて第1のフリーゲーム回数118をプレイヤーに付与し、第1のフリーゲーム回数118が所定のフリーゲーム回数以上である場合に、第2の特典116を決定して特典選択画面88を表示することを含むボーナスフィーチャー112を提供してもよい。加えて、ゲーミングコントローラ16は、第1のフリーゲーム回数118および所定のフリーゲーム回数に応じて、第2のフリーゲーム回数122を決定してもよい。
【0059】
[0068]方法ステップ216において、ゲーミングコントローラ16は、第1の特典114または第2の特典116をプレイヤーが選択したことを示す信号を受け取り、対応する回数のフリーゲーム140をゲーム画面58に応答的に表示する(
図10に示す)。例えば、プレイヤーが第1の特典114を選択した場合、ゲーミングコントローラ16は、第1のフリーゲーム回数118のそれぞれの回の結果をランダムに生成し、それぞれのフリーゲームの結果および第1の配当マルチプライヤ120に応じた特典をプレイヤーに付与する。プレイヤーが第2の特典を選択した場合、ゲーミングコントローラ16は、所定の配当マルチプライヤのセット126から第2の配当マルチプライヤ124をランダムに選択し、第2のフリーゲーム回数122のそれぞれの回の結果をランダムに生成し、それぞれのフリーゲームの結果および第2の配当マルチプライヤ124に応じた特典をプレイヤーに付与する。
【0060】
[0069]図示された実施形態では、それぞれのフリーゲームは、プライマリゲーム90と同様にプレイされ、複数のゲームシンボル94および複数のペイライン108と共に表示される複数のリール106を含む。別の実施形態では、フリーゲーム140は、これらに限定されないが、キノゲーム、ビンゴゲーム、ブラックジャックゲーム、ビデオポーカーゲーム、または任意の適切なタイプのゲームを含んでもよい。それぞれのフリーゲーム140中に、ゲーミングコントローラ16は、そのフリーゲーム140の結果をランダムに生成し、リール106をスピンおよび停止させてゲーム画面58に結果を表示する。一実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、プレイヤーの入力を必要とせずにそれぞれのフリーゲーム140を自動的に実行し、それぞれのフリーゲーム140の結果を順次プレイヤーに表示してもよい。別の実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、ユーザ入力装置14を介してそれぞれのフリーゲーム140を開始することをプレイヤーに要求してもよい。
【0061】
[0070]方法ステップ218において、それぞれのフリーゲーム140中に、ゲーミングコントローラ16は、修正されたボーナスフィーチャー142(
図11に示す)をプレイヤーに選択させて、プレイヤーが修正された第1の特典144または修正された第2の特典146を選択できるようにする。より具体的には、図示された実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、プレイヤーがプレイできるフリーゲームの残り回数148を判定し、フリーゲームの残り回数148が所定のフリーゲーム回数以上であれば、プレイヤーが修正されたボーナスフィーチャー142を選択できるようにする。例えば、
図10に示すように、一実施形態では、フリーゲーム140の結果が表示された後に、ゲーミングコントローラ16は、フリーゲームの残り回数148が所定のフリーゲーム回数より大きいかどうかを判定し、応答的にゲーム画面58上にボーナスフィーチャー選択インジケータ150をプレイヤーに表示する。プレイヤーがボーナスフィーチャー選択インジケータ150を選択すると、ゲーミングコントローラ16は、フリーゲームの残り回数148に応じて、修正された第1の特典144を決定し、修正された第1の特典144に応じて、修正された第2の特典146を決定する。図示された実施形態では、ゲーミングコントローラ16は、フリースピンの残り回数148に等しい修正された第1のフリースピン回数118を含む修正された第1の特典144を決定し、式(1)を使用して、修正された第1のフリースピン回数118に応じて修正された第2のフリースピン回数122を含む修正された第2の特典146を決定する。
【0062】
[0071]
図12は、例示的なゲーミングシステム160の概略図である。ゲーミングシステム160は、システムコントローラ162と、システムコントローラ162に接続された1つまたは複数のゲーミングマシン10とを含む。一実施形態では、ゲーミングマシン10は、カジノに設置されるゲーミングマシンを含んでもよい。別の実施形態では、ゲーミングマシン10は、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、携帯情報端末、および/またはプレイヤーがシステムコントローラ162に接続してゲーム56をプレイすることを可能にする任意の適切なコンピューティング機器を含んでもよい。
【0063】
[0072]図示された実施形態では、システムコントローラ162は、本明細書に記載されるゲーミングコントローラ16の機能をすべて実行するように構成される。システムコントローラ162は、それぞれのゲーミングマシン10から受け付けられるユーザ選択入力に基づいてそれぞれのゲーミングマシン10でゲーム56を実行するために、それぞれのゲーミングマシン10と通信する。図示された実施形態では、システムコントローラ162は、ゲーミングマシン10に対応するそれぞれのプレイヤーが別個のゲーム56のインスタンスを同時にプレイするように、それぞれのゲーミングマシン10で別個のゲーム56のインスタンスを実行する。
【0064】
[0073]図示された実施形態では、ゲーミングマシン10とシステムコントローラ162とは、ローカルエリアネットワーク(LAN)164で通信可能に接続される。代替的に、ゲーミングマシン10とシステムコントローラ162とは、例えばインターネットリンク、イントラネット、WAN、ダイヤルイン接続、ケーブルモデム、ワイヤレスモデム、および/またはISDN回線などのネットワークを介して接続されてもよい。図示された実施形態では、ゲーミングシステム160は、4台のゲーミングマシン10を含み、これらは、一実施形態では
図12に示すように、バンク166状に、すなわち互いに近接して配置される。ただし、ゲーミングシステム160は、任意の数のゲーミングマシン10を含むことができ、それらは、円形もしくは曲線の円弧に沿って配置する、またはカジノのフロアの別々のエリアに配置する、および/または別のカジノなど別々のゲーミング施設に配置するなど、任意の形態で配置できることに留意されたい。さらに、ゲーミングマシン10の追加的な群が、システムコントローラ162に接続されてもよい。加えて、図示された実施形態では、ゲーミングシステム160は、システムコントローラ162に接続され、1つまたは複数のゲーミングマシン10でプレイ中のゲームを表示する中央ディスプレイ168をも含んでもよい。
【0065】
[0074]一実施形態では、システムコントローラ162は、任意のゲーミングマシン10に関連付けられた1つのゲーミングコントローラ16によって実装されてもよい。さらに別の実施形態では、システムコントローラ162は、ゲーミングマシン10に対して遠隔に設けられてもよく、または1つのゲーミングマシンのキャビネット機構18(
図1に示す)の内部に設けられてもよい。
【0066】
[0075]一実施形態では、システムコントローラ162は、1つまたは複数のゲーミングマシン10でプレイされているゲーム結果でボーナストリガイベントが発生するかどうかも判定し、ボーナストリガイベントが発生した場合に、中央ディスプレイ168にボーナスフィーチャー112および/またはフリーゲーム140を表示してもよい。代替的に、システムコントローラ162は、ゲーミングマシン10でプレイされているゲームで発生する1回または複数回のボーナストリガイベントに基づいて、1つまたは複数のゲーミングマシン10にボーナスフィーチャー112および/またはフリーゲーム140を表示してもよい。ボーナストリガイベントは、例えば、所定のシンボルおよび/または所定のシンボルの組み合わせがゲーム結果に出現することでもよい。
【0067】
[0076]
図13は、本発明の一実施形態にかかる、プレイヤーにゲーム56をプレイさせる別のゲーミングマシン170の概略図である。図示された実施形態では、ゲーミングマシン170は、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯電話、タブレットコンピュータ、スマートフォンとタブレットコンピュータの複合機、携帯情報端末、および/またはユーザがゲーム56をプレイすることができるグラフィックインターフェース84を表示する任意の適切なコンピューティング機器でもよい。図示された実施形態では、ゲーミングマシン170は、例えばディスプレイ装置12などのディスプレイ装置172、例えばユーザ入力装置14などのユーザ入力装置174、ならびにディスプレイ装置172およびユーザ入力装置174に接続されたゲーミングコントローラ16を含む。
【0068】
[0077]ゲーミングコントローラ16は、プロセッサ60と、プロセッサ60に接続されたメモリ装置78とを含む。メモリ装置78は、プロセッサ60で使用されるプログラムおよび情報を記憶し、それらには、これらに限定されないが、画像および/または画面をディスプレイ装置172に生成するための画像データ、ゲームの印、シンボルの重み、配当表、および/または、乱数の組み合わせと適合するシンボルの組み合わせとゲーム56における特典の種類との関係を示す入賞組み合わせ表が含まれる。
【0069】
[0078]プロセッサ60は、これらに限定されないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、ディスケット、フラッシュドライブ、コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、ならびに/または、ゲーミングコントローラ16が命令および/またはデータの記憶、取り出し、および/または実行を行うことができる任意の適切な装置などのコンピュータ読み取り可能媒体を含む。ゲーミングコントローラ16は、特にゲームプログラムを実行して方法200を実施し、それにより本明細書に記載の実施形態に従ってゲーム56を実施する。
【0070】
[0079]上記のシステム、装置、および方法は、プレイヤーに、自身に与えられる特典を選択することを許可するボーナスフィーチャーを提供することにより、既知のゲーミングマシンの不都合の一部を解消する。ゲーミングマシンは、メインゲームの結果に応じて複数の特典を決定し、ボーナスゲーム中に、プレイヤーに付与される複数の特典の中から1つの特典を選択することをプレイヤーに許可する。例えば、ゲーミングマシンは、第1の配当マルチプライヤでの第1のフリースピン回数を含む第1の特典を付与し、第1の特典と比べて高い配当マルチプライヤでの少ないフリースピン回数を含むように第2の特典を決定してもよい。加えて、それぞれのフリーゲームが表示されるたびに、ゲーミングマシンは、フリーゲームの残り回数を判定し、ボーナスフィーチャー選択のインジケータを表示して、種々の特典から再度選択するためのボーナス選択画面をプレイヤーが表示できるようにする。プレイヤーに第1の特典または第2の特典を選択することを許可することにより、より高くなる可能性のある特典の配当をプレイヤーが選択することが可能となり、プレイヤーの興奮が高められる。さらに、このゲーミングマシンは、フリースピン時にプレイヤーの介入を増やすことによってフリーゲームモード時のプレイヤーの対話処理を増加させ、プレイヤーに付与される特典の種類へのプレイヤーの関与を増加させる。それにより、ゲーミング施設の顧客によってゲームがプレイされる時間が増大する。
【0071】
[0080]プレイヤーにゲーミングマシンをプレイさせるゲーミングマシン、ゲーミングシステム、および方法の例示的な実施形態について、上記で詳細に説明した。これらのゲーミングマシン、システム、および方法は、本明細書に記載される特定の実施形態に限定されず、むしろ、ゲーミングマシンおよび/もしくはシステムの構成要素、ならびに/または、方法のステップは、本明細書に記載される他の構成要素および/またはステップとは別個独立して利用されてもよい。例えば、ゲーミングマシンは、他のゲーミングシステムおよび方法と組み合わせて使用されてもよく、本明細書に記載のゲーミングマシンによる実施に限定されない。むしろ、例示的な実施形態は、多くの他のゲーミングシステムの応用例と関連して実施および利用されてもよい。
【0072】
[0081]本明細書に記載されるようなコントローラ、コンピューティング機器、またはコンピュータは、少なくとも1つまたは複数のプロセッサまたは処理装置、およびシステムメモリを含む。コントローラは、通例、少なくとも何らかの形態のコンピュータ読み取り可能媒体も含む。限定ではなく例として、コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含むことができる。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報の記憶を可能にする方法または技術で実装された、揮発性および不揮発性の媒体、取り外し可能および取り外し不能の媒体を含むことができる。通信媒体は、通例、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを、搬送波などの変調データ信号や他の移送機構として具現化し、任意の情報伝達媒体を含む。当業者は、信号中に情報を符号化するような形で設定または変形された1つまたは複数の特性を有する変調データ信号に精通しているであろう。上記媒体の組み合わせも、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲に含まれる。
【0073】
[0082]本明細書に例示され、記載される実施形態における動作の実行または実施の順序は、特に指定しない限り、必須ではない。すなわち、本明細書に記載される動作は、特に指定しない限り、どの順序で行われてもよく、本発明の実施形態は、ここに開示されたよりも多くの動作または少ない動作を含むことが可能である。例えば、特定の動作を別の動作の前、同時、または後に実行または実施することは、本発明の態様の範囲内にあることが企図される。
【0074】
[0083]一部の実施形態では、本明細書に記載されるプロセッサは、システムおよびマイクロコントローラ、縮小命令セット回路(RISC)、特定用途集積回路(ASIC)、プログラム可能論理回路(PLC)を含むプログラム可能なシステム、および本明細書に記載の機能を実行することが可能な他の回路またはプロセッサを含む。上記の例は例示に過ぎず、したがって「プロセッサ」という用語の定義および/または意味を何ら限定する意図はない。
【0075】
[0084]一部の実施形態では、本明細書に記載されるデータベースは、階層データベース、リレーショナルデータベース、フラットファイルデータベース、オブジェクトリレーショナルデータベース、オブジェクト指向データベース、および、コンピュータシステムに記憶されるレコードまたはデータの任意の他の構造化された集まりを含む、任意のデータの集まりが含まれる。上記の例は、例示に過ぎず、したがって、「データベース」という用語の定義および/または意味を何ら限定する意図はない。データベースの例には、これらに限定されないが、オラクル(Oracle)(登録商標)データベース、MySQL、IBM(登録商標)DB2、マイクロソフト(Microsoft)(登録商標)SQL Server、サイベース(Sybase)(登録商標)、およびPostgreSQLがある。ただし、本明細書に記載されるシステムおよび方法を可能にする任意のデータベースを使用することができる。(オラクルはカリフォルニア州レッドウッドショアのOracle Corporationの登録商標であり、IBMはニューヨーク州アーモンクのInternational Business Machines Corporationの登録商標であり、マイクロソフトはワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporationの登録商標であり、サイベースはカリフォルニア州ダブリンのSybase社の登録商標である。)
【0076】
[0085]本明細書は、本発明を開示するために、最良の形態を含む例を使用しており、また、任意の装置またはシステムを作製および使用すること、および任意の組み込まれた方法を実施することを含めて当業者が本発明を実施することを可能にするためにも、最良の形態を含む例を使用している。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって規定され、当業者に想到される他の例を含むことができる。本発明の他の態様および特徴は、図面、本開示、および添付の特許請求の範囲を検討することから得ることができる。本発明は、特に添付の特許請求の範囲内に記載された以外の形で実施され得る。特許請求の範囲に列挙されたステップおよび/または機能は、その列挙されたステップおよび/または機能の順序に関わらず、どの特定の動作順序にも限定されないことにも留意されたい。
【0077】
[0086]本発明の様々な実施形態の具体的な特徴は、いくつかの図面には示されて他の図面には示されていないことがあるが、これは単に便宜的なものである。本発明の原理に従い、図面に示された任意の特徴は、任意の他の図面に示された任意の特徴と組み合わされて参照および/または請求されることができる。