【実施例】
【0017】
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は下記実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
木材パルプ(針葉樹パルプ:100質量%)をろ水度:56°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し65〜75質量%添加し、更に紙力増強剤グアーガム(デュポン製 メイプロイド6700)を木材パルプの全質量に対し1.0質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:37.0g/m
2、炭酸カルシウム含有量:13.5g/m
2、灰分:36.5%、燃焼調節剤量:2.2質量%、通気度:9.2cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0018】
(実施例2)
木材パルプ(針葉樹パルプ:100質量%)をろ水度:56°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し75〜85質量%添加し、更に紙力増強剤グアーガム(デュポン製 メイプロイド6700)を木材パルプの全質量に対し1.0質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:41.3g/m
2、炭酸カルシウム含有量:16.0g/m
2、灰分:38.7%、燃焼調節剤量:2.0質量%、通気度:8.4cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0019】
(実施例3)
木材パルプ(針葉樹パルプ:100質量%)をろ水度:74°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し95〜100質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:47.0g/m
2、炭酸カルシウム含有量:23.2g/m
2、灰分:49.4%、燃焼調節剤量:0.7質量%、通気度:12.3cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0020】
(実施例4)
木材パルプ(針葉樹パルプ:100質量%)の全質量に対し、亜麻パルプを66質量%混合した原料をろ水度:30°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプ/亜麻パルプ(60/40)の混合原料の全質量に対し65〜75質量%添加し、更に紙力増強剤グアーガム(デュポン製 メイプロイド6700)を木材パルプ/亜麻パルプ(60/40)の混合原料の全質量に対し0.7質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:37.4g/m
2、炭酸カルシウム含有量:13.8g/m
2、灰分:36.9%、燃焼調節剤量:0.7質量%、通気度:38.1cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0021】
(実施例5)
木材パルプ(針葉樹パルプ:100質量%)をろ水度:53°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し95〜100質量%添加し、更に紙力増強剤グアーガム(デュポン製メイプロイド6700)を木材パルプの全質量に対し0.7質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の溶液を塗工し、坪量:45.5g/m
2、炭酸カルシウム含有量:18.2g/m
2、灰分:40.0%、燃焼調節剤量:2.9質量%、通気度:36.1cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0022】
(実施例6)
木材パルプ(針葉樹パルプ:100質量%)の全質量に対し、亜麻パルプを200質量%混合した混合原料をろ水度:68°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプ/亜麻パルプ(33/67)の混合原料の全質量に対し95〜100質量%添加し、更に紙力増強剤グアーガム(デュポン製メイプロイド6700)を木材パルプ/亜麻パルプ(33/67)の混合原料の全質量に対し0.7質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)の溶液を塗工し、坪量:47.7g/m
2、炭酸カルシウム含有量:20.0g/m
2、灰分:42.0%、燃焼調節剤量:2.9質量%、通気度:27.4cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0023】
(実施例7)
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)をろ水度:56°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し95〜100質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)の溶液を塗工し、坪量:40.1g/m
2、炭酸カルシウム含有量:17.3g/m
2、灰分:43.1%、燃焼調節剤量:2.1質量%、通気度:47.8cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0024】
(比較例1)
一般に市販されている喫煙物品用巻紙、木材パルプ:100質量%(針葉樹パルプ:15質量%、広葉樹パルプ:85質量%)、坪量:30.4g/m
2、炭酸カルシウム含有量:9.6g/m
2、灰分:31.6%、燃焼調節剤量(クエン酸カリウム:100質量%):1.0質量%、通気度:64.0cuを使用した。
(比較例2)
亜麻パルプをろ水度80°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を亜麻パルプの全質量に対し45〜55質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:23.5g/m
2、炭酸カルシウム含有量:6.7g/m
2、灰分:28.5%、燃焼調節剤量:0.8質量%、通気度10.8cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0025】
(比較例3)
木材パルプ(針葉樹パルプ:100質量%)をろ水度:74°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し95〜100質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙し、坪量:45.0g/m
2、炭酸カルシウム含有量:18.0g/m
2、灰分:40.0%、燃焼調節剤量:0質量%、通気度:21.3cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0026】
(比較例4)
木材パルプ(針葉樹パルプ:15質量%、広葉樹パルプ:85質量%)をろ水度:56°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し95〜100質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:42.3g/m
2、炭酸カルシウム含有量:18.0g/m
2、灰分:42.6%、燃焼調節剤量:0.3質量%、通気度:46.8cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0027】
(比較例5)
木材パルプ(針葉樹パルプ:100質量%)をろ水度:74°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し95〜100質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:47.0g/m
2、炭酸カルシウム含有量:18.0g/m
2、灰分:38.3%、燃焼調節剤量:5.0質量%、通気度:22.0cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0028】
(実施例8)
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)をろ水度:56°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し95〜100質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:42.7g/m
2、炭酸カルシウム含有量:17.9g/m
2、灰分:41.9%、燃焼調節剤量:2.1質量%、通気度:47.4cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0029】
(実施例9)
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)をろ水度:56°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850改I、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.5μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.8μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し95〜100質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:42.5g/m
2、炭酸カルシウム含有量:18.1g/m
2、灰分:42.6%、燃焼調節剤量:2.1質量%、通気度:46.6cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0030】
(実施例10)
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)をろ水度:56°SRに叩解し、炭酸カルシウム(スペシャリティミネラルズ社製ALBACAE5970、粒子形状:編三角面体型、平均粒子径1:3.9μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:1.9μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し95〜100質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:41.1g/m
2、炭酸カルシウム含有量:17.8g/m
2、灰分:43.3%、燃焼調節剤量:2.1質量%、通気度:47.8cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0031】
(実施例11)
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)をろ水度:56°SRに叩解し、炭酸カルシウム(奥多摩工業製TP121-6S、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:2.4μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:1.2μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し100〜115質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:42.4g/m
2、炭酸カルシウム含有量:18.0g/m
2、灰分:42.5%、燃焼調節剤量:2.0質量%、通気度:45.6cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0032】
(実施例12)
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)をろ水度:56°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製KK−21、粒子形状:立方型、平均粒子径1:1.8μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:0.8μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し100〜115質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:41.9g/m
2、炭酸カルシウム含有量:17.9g/m
2、灰分:42.7%、燃焼調節剤量:2.0質量%、通気度:44.9cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0033】
(実施例13)
木材パルプ(針葉樹パルプ:66質量%、広葉樹パルプ:34質量%)の全質量に対し、亜麻パルプを100質量%混合した混合原料をろ水度:56°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプ/亜麻パルプ(50/50)の混合原料の全質量に対し95〜100質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:41.6g/m
2、炭酸カルシウム含有量:17.8g/m
2、灰分:42.8%、燃焼調節剤量:2.0質量%、通気度:48.6cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0034】
(実施例14)
木材パルプ(針葉樹パルプ:65質量%、広葉樹パルプ:35質量%)の全質量に対し、亜麻パルプを285質量%混合した混合原料をろ水度:56°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプ/亜麻パルプ(26/74)の混合原料の全質量に対し95〜100質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:42.3g/m
2、炭酸カルシウム含有量:18.3g/m
2、灰分:43.3%、燃焼調節剤量:2.1質量%、通気度:40.1cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0035】
(実施例15)
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)をろ水度:66°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し120〜140質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:30.3g/m
2、炭酸カルシウム含有量:13.5g/m
2、灰分:44.6%、燃焼調節剤量:2.1質量%、通気度:26.5cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0036】
(実施例16)
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)をろ水度:56°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し95〜100質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:42.3g/m
2、炭酸カルシウム含有量:18.0g/m
2、灰分:42.6%、燃焼調節剤量:0.6質量%、通気度:46.8cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0037】
(実施例17)
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)をろ水度:56°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し95〜100質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:42.1g/m
2、炭酸カルシウム含有量:17.9g/m
2、灰分:42.5%、燃焼調節剤量:3.0質量%、通気度:47.0cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0038】
(実施例18)
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)をろ水度:56°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し95〜100質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:42.0g/m
2、炭酸カルシウム含有量:18.1g/m
2、灰分:43.1%、燃焼調節剤量:4.0質量%、通気度:45.9cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0039】
(比較例6)
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)をろ水度:56°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850改II、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:8.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:4.2μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し95〜100質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:42.1g/m
2、炭酸カルシウム含有量:18.2g/m
2、灰分:43.2%、燃焼調節剤量:2.0質量%、通気度:49.3cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0040】
(比較例7)
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)をろ水度:66°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し120〜140質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:30.3g/m
2、炭酸カルシウム含有量:18.0g/m
2、灰分:59.4%、燃焼調節剤量:2.1質量%、通気度:38.5cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0041】
(比較例8)
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)をろ水度:80°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し120〜140質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:25.8g/m
2、炭酸カルシウム含有量:18.0g/m
2、灰分:69.8%、燃焼調節剤量:2.1質量%、通気度:10.5cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0042】
(比較例9)
木材パルプ(針葉樹パルプ:74質量%、広葉樹パルプ:26質量%)をろ水度:80°SRに叩解し、炭酸カルシウム(白石工業社製PCX−850、粒子形状:紡錘型、平均粒子径1:5.0μm(レーザー回折散乱法)、平均粒子径2:2.6μm(X線透過式沈降法))を木材パルプの全質量に対し120〜140質量%添加して原料スラリーを調成した。この原料スラリーを長網式抄紙機で抄紙して基紙を形成し、クエン酸ナトリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三ナトリウム二水和物)およびクエン酸カリウム(Jungbunzlauer社製、クエン酸三カリウム一水和物)の95/5混合液を塗工し、坪量:25.9g/m
2、炭酸カルシウム含有量:13.5g/m
2、灰分:52.1%、燃焼調節剤量:2.1質量%、通気度:9.7cuの喫煙物品用巻紙を得た。
【0043】
<評価>
(パルプろ水度)
各例で使用されたパルプ原料のろ水度は、JIS P8121−1に規定されるショッパー・リーグラ法により測定した。
(レーザー回折散乱法による炭酸カルシウムの平均粒子径1の測定)
ヘキサメタリン酸ナトリウム10ppm水溶液500mlに、20wt%に調整した炭酸カルシウムスラリーを5ml投入し、1分間強撹拌し炭酸カルシウム粒子を分散させ試料とした。この試料をレーザー回折式粒度分布測定機(島津製作所、SALD-300V)に適量投入し、循環方式にて回折/光散乱強度が750±250となるよう濃度を調整した後、屈折率0.00−1.60iで粒度分布を測定した。粒度分布の測定結果から加重平均粒子径の累積分布図を作成し、D50中央値を求め、平均粒子径1とした。
(X線透過式沈降法による炭酸カルシウムの平均粒子径2の測定)
ヘキサメタリン酸ナトリウム10ppm水溶液500mlに、20wt%に調整した炭酸カルシウムスラリーを5ml投入し、1分間強撹拌し炭酸カルシウム粒子を分散させた後、X線透過式粒度分布測定機(マイクロメリティックス社 セディグラフ5100)にて粒度分布を測定した。この結果から加重平均粒子径の累積分布図を作成し、D50中央値を求め、平均粒子径2とした。
(炭酸カルシウムのBET比表面積)
表面被覆炭酸カルシウム粒子のBET比表面積は、比表面積測定装置(島津製作所 フローソーブII2300)を用い、窒素ガス吸着法(JIS Z 8830)により測定した。
【0044】
(坪量)
各例で得られた喫煙物品用巻紙の坪量はJIS P8124に規定される方法により測定した。
(炭酸カルシウム含有量)
各例で得られた喫煙物品用巻紙の炭酸カルシウム含有量は、坪量と灰分の積により求めた。
(灰分)
各例で得られた喫煙物品用巻紙の灰分は、JIS P8252により測定された525℃における灰分量で示した。
【0045】
(引張強さ・伸び・引張エネルギー吸収量)
各例で得られた喫煙物品用巻紙の縦方向の引張強さ・伸び・引張エネルギー吸収量は、熊谷理機工業製:横型引張試験機を用いて、JIS P8113に規定された方法(縦方向のみ)に基づいて測定した。
(通気度)
各例で得られた喫煙物品用巻紙の通気度は、ボルグワールド製:Permeability Tester A20を用いてISO2965に規定される方法により測定した。
【0046】
(燃焼調節剤量)
各例で得られた喫煙物品用巻紙の燃焼調節剤の含有量は、以下の方法で求めた。
各試料:250mgをNaOH溶液(0.02N)40mlで抽出し、その抽出液中の有機酸濃度をキャピラリー電気泳動装置(大塚電子製、Agilent7100、有機酸用カラム使用:75μ×805mm、電圧:25kV、検出:UV)で測定した。
上記で測定した有機酸濃度と無水クエン酸の分子量の積により、抽出された有機酸の質量を無水クエン酸として算出し、試料の質量に対する無水クエン酸質量の割合を求め、燃焼調節剤量とした。
【0047】
(たばこ巻き上げ)
各例で得られた喫煙物品用巻紙を使用し、たばこ巻き上げ機(ハウニ製 PROTOS)にて、円周:17mm、巻長さ:56mm、たばこ刻み充填量:0.27〜0.33gおよび円周:25mm、巻長さ:56mm、たばこ刻み充填量:0.52〜0.55gのフィルター付シガレットを作製した。
【0048】
(灰の飛散性評価)
22℃、60%RHの雰囲気において、試作したシガレットを静置状態で燃焼させ、シガレット燃焼後の灰の状態を観察し、灰のひび割れや脱落が少ないものを○、灰のひび割れや脱落が多いものを×とした。
実施例1、3と、比較例1、2で得られた喫煙物品用巻紙を使用したシガレットの燃焼後の写真を、それぞれ
図1〜4に示す。
【0049】
(喫味)
試作したシガレットを喫煙し、比較例1の現行品たばこの喫味と比較し、全体を5段階で評価した。比較例1と同等以上の喫味を有しているものは3、喫味が悪化したものを2、更に渋味などが出て喫味が悪化したものを1とし、比較例1より喫味が向上したものを4、更にたばこ葉の風味等が増して喫味が向上したものを5と評価した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】