【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を実現するために、本発明の技術的なスキームは、以下のように実現される。
【0005】
マルチチャネルの同期並列伝送の実現方法は、
送信側と受信側がオンチップネットワーク(NoC)における、データを同期、並列に伝送する機能を持つ送信ポートと受信ポートを介してNoCに接続されるステップと、
送信側がデータをNoCの送信ポートに送信し、送信側ポートが受信されたデータを双極性データシンボルに符号化し、そして当該双極性データシンボルをウォルシュ(Walsh)コードで変調し、その後NoCが全ての送信ポートの変調シンボルを同期に加算して混合し、混合された信号を同期並列にNoCバスを介して各受信ポートに送信するステップと、
受信ポートがそのWalshコードに基づいて、受信された混合データから双極性データシンボルを復調し、当該双極性データシンボルを復号化して受信側に送信するステップとを含む。
【0006】
ここで、データを送信する場合、各送信側は、Nビット幅のバイナリデータをNoCのポート変調器に送信し、各受信ポートが受信側からNビット幅のバイナリデータを受信する。
【0007】
前記ポート変調器に含まれるK個のコードチャネル変調器におけるの出力が結合された後、ポート結合器を介してNoCの内部バスに接続される。
【0008】
NoCバスからの信号がNoCのポート復調器におけるK個のコードチャネル復調器に並列で送信され、ここで、K個のコードチャネル復調器で復調されたデータが並列−直列変換により1つのチャネルに直列で結合される。
【0009】
ここで、前記コードチャネル変調器は、符号器により送信側からのNビットのデータをN+1ビットの双極性データシンボルに変換し、そして所定のウォルシュWalshコードによって変調し、変調されたデータシンボルの各ビットをLチップに変化させ、その中のQ個のチップを並列に伝送する。
【0010】
ここで、前記N+1ビットの双極性データシンボルを調整する場合、前記コードチャネル変調器におけるシンボル変調器によりN+1ビットの双極性データシンボルを2つのチャネルに分割してマルチプレクサー(multiplexer)に接続し、その中の1つのチャネルの符号に対して否定(negation)を取り、双極性データシンボルの各ビットが所定のWalshコードでマルチプレクサーによりL個のチップに変調され、対応するチップが+1である場合、出力に対して直接入力を取り、それ以外の場合、否定を取る。
【0011】
ここで、結合された前記出力が前記ポート結合器を介してNoCの内部バスに接続された場合、ポート結合器は、すべての送信ポートからの変調信号を混合してNoCの内部バスに送信し、そして当該バスを介してすべてのポート復調器に送信する。
【0012】
ここで、前記コードチャネル復調器は、NoCバスからの信号を受信した場合、コードチャネル変調器の逆演算を実行する。
【0013】
NoCの内部システムバスからの混合信号が前記コードチャネル復調器を通した後、直交符号が除去されたユーザデータのクロックは、周辺クロックである。
【0014】
ここで、前記コードチャネル
復調器におけるシンボル復調器は、入力信号を2つのチャネルに分割し、その中の1つのチャネルの信号に対して否定を取り、そして前記2つのチャネルの信号を直交符号によって制御されるマルチプレクサーにより加算器に送信し、加算器をトリガしてL個のチップ(1つのユーザデータに対応する)を加算し、その後加算結果をLで割ってユーザデータを復元する。
【0015】
ここで、前記Walshコードが送信ポートの送信先アドレスによって唯一に指定され、各受信ポートが1つの唯一のWalshコードによって指定される。
【0016】
マルチチャネル同期並列伝送の実現システムは、データを同期、並列に伝送する機能を持つ送信ポートと受信ポートと、さらに前記送信ポートと前記受信ポートが設置されたNoCと、を備え、ここで、
前記送信ポートと前記受信ポートが送信側と受信側をNoCに接続させることに用いられ、且つ、
前記送信ポートが、送信側からNoCに送信されたデータを受信し、そして受信されたデータを双極性データシンボルに符号化し、当該双極性データシンボルをWalshコードで変調することに用いられ、
前記NoCが、すべての送信ポートの変調シンボルを同期に加算して混合し、混合された信号を同期並列にNoCバスを介して各受信ポートに送信することに用いられ、
前記受信ポートが、そのWalshコードに基づいて、受信された混合データから双極性データシンボルを復調し、当該双極性データシンボルを復号化して受信側に送信することに用いられる。
【0017】
ここで、データを送信する場合、各送信側は、Nビット幅のバイナリデータをNoCのポート変調器に送信することに用いられ、各受信ポートが受信側からNビット幅のバイナリデータを受信することに用いられ、
前記ポート変調器に含まれるK個のコードチャネル変調器の出力が結合された後、ポート結合器を介してNoCの内部バスに接続され、
NoCのバスからの信号がNoCのポート復調器におけるK個のコードチャネル復調器に並列で送信され、ここで、K個のコード
チャネル復調器により復調されたデータが並列−直列変換により1つのチャネルに結合される。
【0018】
ここで、前記コードチャネル変調器は、送信側からのNビットのデータを符号器によりN+1ビットの双極性データシンボルに変換し、そして所定の双極性Walshコードによって前記双極性データシンボルを変調し、変調されたデータシンボルの各ビットをLチップに変化させ、その中のQ個のチップを並列に伝送することに用いられる。
【0019】
ここで、前記コードチャネル変調器は、前記N+1ビットの双極性データシンボルを調整する時に、N+1ビットの双極性データシンボルを2つのチャネルに分割してマルチプレクサーに接続し、その中の1つのチャネルの符号に対して否定を取り、双極性データシンボルの各ビットが所定のWalshコードでマルチプレクサーによりL個のチップに変調され、対応するチップが+1である場合、出力に対して直接入力を取り、それ以外の場合、否定を取ることに用いられるシンボル変調器を含む。
【0020】
ここで、結合された前記出力が前記ポート結合器を介してNoCの内部バスに接続された場合、ポート結合器は、すべての送信ポートからの変調信号を混合してNoCの内部バスに送信し、そして当該バスを介してすべてのポート復調器に送信することに用いられる。
【0021】
ここで、前記コードチャネル復調器は、NoCのバスからの信号を受信した場合、コードチャネル変調器の逆演算を実行することに用いられる。
【0022】
NoCの内部システムバスからの混合信号が前記コードチャネル復調器を通した後、直交符号が除去されたユーザデータのクロックは、周辺クロックである。
【0023】
ここで、コードチャネル
復調器は
、入力信号を2つのチャネルに分割し、その中の1つのチャネルの信号に対して否定を取り、そして前記2つのチャネルの信号を、直交符号によって制御されるマルチプレクサーにより加算器に送信し、加算器をトリガしてL個のチップ(1つのユーザデータに対応する)を加算し、その後加算結果をLで割ってユーザデータを復元することに用いられる
シンボル復調器を含む。
【0024】
ここで、前記Walshコードは、送信ポートの送信先アドレスによって唯一に指定され、各受信ポートが1つの唯一のWalshコードによって指定される。
【0025】
本発明は、再構成機能を持つマルチコアプロセッサクラスタによるマルチチャネル同期並列伝送ネットワークである。需要に応じて、当該マルチコアシステムは、若干の処理クラスタを動的に構成することができ、同じネットワークにおける異なるクラスタの所属するコアが完全に分離し、同じクラスタにおける全てのコア間の通信が完全に同期並列であり、即ちマルチチャネル同期並列の伝送機能を持つ。異なるチャネルの通信帯域幅要求に適応するように各NoCポートに1つ以上のチャネルを動的に割り当てることができる。