【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、独立請求項の主題によって解決され、さらなる実施形態は従属請求項に組み込まれる。
【0006】
本発明の第1の態様によれば、ジュース絞り器が提供され、食物をジュースと果肉にすりおろすためのすりおろしディスク、食物をすりおろしディスクに供給するための供給チューブ、ジュースと果肉を分離させるための回転こし器、ジュース収集器、果肉収集ボリュームを囲む果肉容器、上方ハウジングカバー、及びベースハウジングを有する。こし器は、上端部が底端部より小さい直径を有するように、供給方向に沿って上端部から底端部に直径が広がる円錐台形である。使用中、ジュースはこし器の外側に運ばれ、果肉は、こし器の下に配置される果肉容器に放出される。ジュース収集器は、排出口に接続される円周容器を備え、円周容器は、こし器の外側に運ばれたジュースが集められるように設けられる。果肉容器は、外壁を有し、この外壁は、ジュース収集器を支持する単一シェルハウジング部として提供される。外壁は、果肉収集ボリューム(体積)を半径方向に囲む。
【0007】
果肉容器は、例えば、清掃及び空にする目的のために、取り外し可能であるように設けられ得る。
【0008】
他の例では、上方ハウジングカバーは、ジュース収集器によって支持される。
【0009】
さらなる例では、単一シェルハウジング部分は、ベースハウジングの上に載っている。
【0010】
例によれば、外壁は、果肉容器充填状態が全ての視線方向において外側からオペレータに視覚的に点検可能であるように、少なくとも周方向に透明である。
【0011】
用語「全ての視線方向の外側から」は、例えば、テーブルの上に配置されるとともにユーザが手動でジュース絞り機構を作動させるような、ジュース絞り器の通常の使用に関連する。例えば、視線方向は、全ての水平方向からの、並びに高い側方位置からの、すなわち、ジュース絞り器をわずかに斜め下方に見る、ジュース絞り器に向かう視線に関連する。
【0012】
例えば、果肉容器充填状態は、ジュース絞り器の通常の動作状態に関連する全ての水平視線方向において外側からオペレータにとって視覚的に点検可能である。
【0013】
用語「充填状態」は、果肉容器の空の状態並びに完全に充満した状態に関連し、この完全に充満した状態はその後果肉容器を手動で空にすることを必要とする。
【0014】
用語「透明」は、果肉容器内の果肉充填高さの視覚的な点検を可能にする、透明な材料に関連する。「透明材料」は、例えば、位置の直接の線は可能ではないが、果肉充填高さの視覚的な印象がそれでもユーザに提供される、半透明効果を提供する、配光効果を有し得る。
【0015】
用語「ボリューム(体積)を囲む」は、壁、すなわち外壁が、果肉収集ボリュームと直接接触しており、果肉がボリュームの内部にある場合、外壁は果肉と直接接触していることを意味する。
【0016】
上方ハウジングカバーは、蓋とも称される。
【0017】
すりおろしディスクは、作られた果肉及びジュースが、こし器の効率的な使用のためにそれぞれの上方端部でこし器に衝突するように、こし器の上端部の下に設けられる。
【0018】
視覚的な点検を可能にする外壁を設けることによって、ユーザは、ジュース絞り器の動作中、充填状態を容易に監視することができる。したがって、充填状態が効率的に最大限まで上げられるまで、さらなる果肉を生産又は作るたびに、いくつかのジュース部分を準備することができる。充填状態を容易に点検する可能性なしでは、ユーザは、ジュースボリュームが作られるたびに果肉容器を手動で空にしなければならない、又は果肉容器の充填状態を点検するためにジュース絞り器を開かなければならないであろう。外壁をジュース絞り器を操作している間にユーザが位置することができる全ての可能な位置からユーザが充填状態を注視することができる方法で透明に提供することによって、一体化された果肉容器が最大の効率で使用されることができる。
【0019】
例によれば、外壁は、少なくとも周囲の約25%に沿って周方向に透明である。例えば、透明部分及び不透明部分の交互のパターンが設けられる。1つの例では、外壁は、少なくとも周囲の約50%、例えば、約75%に沿って周方向に透明である。
【0020】
例によれば、外壁は、全周囲に沿って周方向に透明である。これは、充填状態の連続監視を可能にする。例えば、果肉容器の周方向の延長部に沿った充填状態の違いがユーザによって見つけられることができる。
【0021】
例によれば、上方ハウジングカバーは、ジュース収集器によって支持され、外壁はベースハウジングの上に載っているとともにジュース収集器を支持している。外壁は、ベースハウジングと上部の上方ハウジングを伴うジュース収集器との間に配置される透明ハウジングリング部分として提供される。
【0022】
上方ハウジングカバーは、少なくともジュース収集器充填状態が全ての視線方向において外側から視覚的に点検可能でもあるように透明であり得る。例えば、上方ハウジングカバーは、少なくともその表面の50%に沿って透明である。さらなる例では、上方ハウジングカバーは完全に透明である。
【0023】
さらなる例によれば、外壁は、透明材料から作られる。例えば、複数の部分が、透明点検部分として設けられ、他の部分は、例えば、半透明の点検のみを可能にする、又は幾つかの部分をカバーしさえする、パターン又は他のタイプのコーティングを備える。しかし、透明部分及び非透明部分の配置は、完全な果肉容器が充填状態に関して視覚的に点検されることができるように配置される。
【0024】
さらなる例によれば、果肉容器全部が、透明材料で作られる。これは、果肉容器が、単一のステップで、例えば、成型加工で製造されることができるという利点を提供する。
【0025】
例によれば、果肉収集ボリュームは充填高さを有し、外壁は充填高さの少なくとも半分に渡って延びている。例えば、外壁は、充填高さの少なくとも3分の2に渡って延びている。さらなる例では、外壁は、全充填高さに渡って延びている。
【0026】
単一シェルハウジングは、例では下方ハウジング部分を形成するベースハウジングと上方ハウジング部品との間のハウジング壁として設けられる中間ハウジングである。ジュース収集器、例えば、ジュース収集器リングは、上方ハウジング部分を形成する上方ハウジングカバーが続く更なる中間ハウジングを提供し得る。
【0027】
例によれば、ベースハウジングは、センタリング端部を提供し、このセンタリング端部に対して果肉容器が半径方向に支えられる。センタリング端部は、果肉容器の下方内側端部、又は外側下方端部に対してもたれるように設けられ得る。例えば、センタリング端部は、半径方向のセンタリングを提供する。回転センタリングのために、突出部又は凹部が、果肉容器に設けられ得るとともに、凹部又は突出部がベースハウジングに設けられ得る。
【0028】
例によれば、センタリング端部は、ベースハウジングのリムであり、果肉容器は、凹部側壁部分及び凹部上方壁部分を提供する凹部を備え、凹部側壁部分は、少なくとも部分的にリムと半径方向に当接し、凹部上方壁部分はリムに載る(支えられる)。
【0029】
他の例によれば、センタリング端部は、果肉容器の内側半径に設けられる。
【0030】
例によれば、果肉容器は、すりおろしディスクを回転させるための及びこし器を回転させるための駆動ユニットを囲む。
【0031】
例によれば、果肉容器は、円周下方部分の中断部を提供する隆起部分を持つ円周下方部分を有する。隆起部分は、円周下方部分の半径方向の延長に渡って延びる。
【0032】
例えば、隆起部分は、例えば、ジュース絞り器が取付けられた果肉容器、取り付けられたジュース収集器、及び閉じられた上方ハウジングカバーを伴う場合のみ動作するための安全機構の場所のために、ベースユニットのための構造上のスペースを提供する。安全機構と一体化される必要はない駆動ユニットの周りのスペースは、したがって、果肉容器又は果肉受けボリュームのために使用されることができる。
【0033】
例によれば、ベースハウジングは、内側ハウジング及び外側ハウジングを有し、内側ハウジングは、すりおろしディスクを回転させるための及びこし器を回転させるための駆動ユニットを上から囲み、外側ハウジングは、下から駆動ユニットを囲むとともにジュース絞り器の支持スタンドとして働く。
【0034】
例えば、外側ハウジングは、側面から駆動ユニットを囲んでいる。さらなる例では、内側ハウジングは、側面から駆動ユニットを囲んで提供され、外側ハウジングは、底部で内側ハウジングに接続される下方ハウジングである。
【0035】
例によれば、内側ハウジング及び外側ハウジングは重なり、センタリング端部を形成する。
【0036】
例によれば、ジュース収集器は、果肉容器の上端に接触する第1のシーリング及び上方ハウジングカバーの下端に接触する第2のシーリングを備え、第1及び第2のシーリングは、射出ゴムシーリングとして提供される。これは、シーリングが一体化され、したがって忘れられることができないので、容易な取扱いを提供するとともに装置を作動させるとき、適切なシーリングを保証する。
【0037】
ある態様によれば、上下逆のこし器技術を備えるジュース絞り器が提供され、果肉は1つの場所、すなわち果肉容器に集められ、この果肉容器は、動力ユニットと一体化される。大きい装置を避けるために、果肉容器は、リング形回転こし器に従う方法で外周に設けられる。さらに、利用可能なスペースを最も効率的に使用するために、したがってできる限り体積を減らすために、果肉容器は、ジュース絞り器の構造部品であるとともに内部が外側から大部分が可視であるように提供される。したがって、ユーザは、少なくとも一時的に果肉を貯蔵するために果肉コンテナの貯蔵スペースの最大の使用のためにボリュームの内側の果肉レベルを監視又は制御することができる。果肉容器の透明外壁を提供することによって、ユーザは、果肉容器の充填状態の状況を評価するための直接観察を有する。果肉容器はしたがって、2つの機能、すなわち、一時的に果肉を収容するための受け入れ又は貯蔵機能、及び構造的な、すなわち荷重支持部分として働く支持機能を備える。公差のチェーンが増加する、すなわち長くなり、そのために製造公差に関する高められた要件が目の前にあっても、二重に機能する取り外し可能な果肉容器の提供は、製造工程の間の経済的な利益を意味し、ほとんど全ての視線方向からのユーザのための視覚的な点検の能力は、ユーザの安楽を追加し、したがって、増加した機能性を提供する。
【0038】
本発明のこれらの及び他の態様は、以下に記載される実施形態を参照して明らかになるであろうとともに以下に記載される実施形態を参照して説明されるであろう。