(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は第1の実施の形態に係る外来患者呼出通知装置の構成例を示すブロック図である。
【0016】
外来患者呼出通知装置10は、電子カルテ装置20を含む電子カルテシステムと、病院内の要所に設置された複数の中継装置11と、個々の患者が携帯するモバイル端末12と連携して動作するように構成される。
【0017】
外来患者呼出通知装置10は、診察順番変更監視部13と、位置情報取得部14と、呼出タイミング算出部15と、指定タイミング設定部16と、比較部17と、呼出情報通知部18と、を備えている。
【0018】
診察順番変更監視部13は、電子カルテ装置20から患者が受診する診察室の診察順番を含む診察室情報を取得し、診察中の患者の診察が終了することによる診察順番の変更を監視する。
【0019】
位置情報取得部14は、患者が携帯するモバイル端末12から定期的に通知される患者の位置情報(すなわち、モバイル端末12と通信をしている中継装置11の位置情報)を取得する。
【0020】
呼出タイミング算出部15は、位置情報取得部14が取得した患者の位置情報と診察室情報に含まれる診察室の情報とから患者の位置と診察室の位置との間の距離を求め、その距離に応じてモバイル端末に呼出情報を通知する呼出タイミングを算出する。この呼出タイミングは、診察が終わる毎に呼出順番が順次減っていき、呼出まであと何人となったときの待ち人数であり、患者の位置と診察室の位置との間の距離に応じて変化する。患者の位置から診察室の位置までの距離が近い場合、診察室前の待合室まで直ぐに戻ることができるので、小さな値の呼出タイミングが算出される。また、患者の位置から診察室の位置までの距離が遠い場合、診察室前の待合室まで直ぐに戻ることができないので、大きな値の呼出タイミングが算出される。
【0021】
指定タイミング設定部16は、モバイル端末から指定タイミングの設定要求を受けて指定タイミングを設定する。この指定タイミングは、呼出タイミング算出部15が診察室からの距離に応じて算出される呼出タイミングとは異なり、患者によって任意に設定されるものである。
【0022】
比較部17は、診察順番が変更されたときに、変更された診察順番と呼出タイミングまたは変更された診察順番と指定タイミングとを比較し、診察順番が呼出タイミングまで減ってきたか、または診察順番が指定タイミングまで減ってきたかを判断する。なお、この比較部17は、指定タイミング設定部16が指定タイミングを設定していないとき、診察順番と呼出タイミングとの比較をし、指定タイミング設定部16が指定タイミングを設定しているときには、診察順番と指定タイミングとの比較をする。
【0023】
呼出情報通知部18は、比較部17による比較の結果、変更された診察順番が呼出タイミング以下または指定タイミング以下になった場合、モバイル端末に対して呼出順番に関する呼出情報を通知する。
【0024】
外来患者呼出通知装置10は、位置情報取得部14が取得した患者の所在地と電子カルテ装置20から診察順番変更監視部13が取得した診察予定の人数および順番の情報を基にして、呼出情報通知部18が呼出情報を通知するタイミングを比較部17が判断する。呼出タイミング算出部15では、所在地から診察室までの距離を判断しているので、患者は、どこで待っていても、呼出情報の通知があってから診察室に向かえばよい。また、指定タイミング設定部16では、患者が任意のタイミングを設定することができ、この場合、患者の所在地に関係なく、呼出情報通知部18は、診察順番がその設定したタイミングまで減少して一致した時点で、呼出情報を通知する。または、診察順番がそもそも設定したタイミングより大きくないときに、呼出情報通知部18は、呼出情報を通知する。
【0025】
図2は第2の実施の形態に係る外来患者呼出通知システムを含む電子カルテシステムの全体構成図である。
電子カルテシステムは、電子カルテサーバ100、再来受付機200、電子カルテ端末301,302,・・・、メールサーバ400、案内サーバ500およびアクセスポイント601,602,603,・・・を備え、LAN(Local Area Network)700によって相互に接続されている。また、それぞれの患者は、スマートフォンに代表されるモバイル端末801,802,803,・・・を携帯しており、それぞれ、案内サーバ500との通信を行うアプリケーションソフトウェアがあらかじめインストールされている。
【0026】
電子カルテサーバ100は、カルテのデータベースを備え、電子カルテクライアントである電子カルテ端末301,302,・・・の操作により、カルテの編集・管理およびデータベースに対する記録・更新・参照を行う。
【0027】
再来受付機200は、受付窓口の業務を自動化するためのもので、患者毎にあらかじめ発行された診察券(磁気カード)を挿入することにより再来受付を行い、電子カルテサーバ100によって発番された受付番号を印刷する。
【0028】
電子カルテ端末301,302,・・・は、診察室毎に配置されており、電子カルテサーバ100のデータベースを参照して医師が担当する患者に関するカルテの画面および患者選択を行うための画面が表示される。患者選択の画面は、カルテの画面を閉じたときに表示され、診察室で受診される受付済患者の情報が画面表示されており、医師は、この画面を見て、患者を診察順に選択していき、その順番に患者の呼出を行うことになる。
【0029】
メールサーバ400は、案内サーバ500とモバイル端末801,802,803,・・・との通信が途切れたときに、モバイル端末801,802,803,・・・への呼出情報の通知を電子メールで行う場合に使用される。
【0030】
案内サーバ500は、
図1の外来患者呼出通知装置10に対応するもので、電子カルテ端末301,302,・・・から取得した診察順番と患者の位置とを監視し、診察順番または患者の位置が変更になったときに、必要に応じて患者に呼出順番の通知を行う。この呼出順番の通知は、診察室から患者の位置までの距離に応じたタイミングで、または、患者が指定したタイミングで行われる。
【0031】
アクセスポイント601,602,603,・・・は、有線のLAN700と無線LANとを相互に接続する無線LANアクセスポイントであり、入口、総合案内、精算所、診察室等の待合室、検査室、レストラン等の要部に設置されている。
【0032】
図3は電子カルテシステムの概要フローを示す図、
図4は位置マスタの例を示す図、
図5は距離マスタの例を示す図、
図6は患者端末管理テーブルの例を示す図である。
まず、電子カルテシステムを運用するには、電子カルテサーバ100、案内サーバ500およびモバイル端末801,802,803,・・・(ここでは、代表して、モバイル端末801とする)において、それぞれ事前登録が必要である。電子カルテサーバ100については、初診の際に、受付情報テーブル101に患者の受付情報が作成されているものとする。この受付情報テーブル101には、たとえば、日付、患者ID、患者氏名、診療科、予約枠、予約時間、受付状態、受付番号等の欄が設けられている。
【0033】
案内サーバ500の事前登録では、主として、位置マスタ501、距離マスタ502および患者端末管理テーブル503が事前に用意される。ステップS501においては、位置マスタ501は、
図4に示したように、場所コードに対応付けて、病院内のアクセスポイント601,・・・の場所および位置情報が登録されている。また、距離マスタ502は、
図5に示したように、2つの場所コードと、その2つの場所間の相対的な距離および呼出タイミングが登録されている。呼出タイミングは、距離が近ければ、呼出情報の通知があったときに、直ぐに診察室の待合室に戻ることができるので小さな値に、距離が遠ければ、呼出情報の通知があってから診察室の待合室に到達するまでに時間がかかるので大きな値に設定されている。事前登録のステップS502においては、患者端末管理テーブル503は、モバイル端末801の利用を希望するときに登録される。患者端末管理テーブル503には、
図6に示したように、患者ID、端末ID、メールアドレス、指定タイミング、場所および順番の変更フラグ、現在場所、現在場所更新時間、診察の順番、診察室の場所、呼出済フラグの欄が用意されている。
【0034】
モバイル端末801の事前登録では、患者が外来患者呼出通知システムの利用を希望するときに、案内サーバ500との通信を行うアプリケーションソフトウェアが事前にインストールされ、動作に必要な患者ID等の情報が登録される(ステップS801)。
【0035】
診察後に次の診察の予約をする再診予約では、電子カルテサーバ100が患者の予約処理を行う(ステップS101)。電子カルテサーバ100は、たとえば、受付情報テーブル101に対して、患者ID、名前、受診する診療科、担当医師名または検査名とする予約枠等のレコード追加処理を行う。
【0036】
次に、再来診察のときの動作のフローについて説明する。まず、来院した患者は、診察券を再来受付機200に挿入することによって受付を行う(ステップS201)。これにより、患者IDが入力され、電子カルテサーバ100は、その患者IDを受けて受付番号を発番し、受付情報テーブル101の該当患者の受付番号を更新する(ステップS102)。次に、再来受付機200は、発番された受付番号等を印刷する(ステップS202)。
【0037】
来院したときには、再来受付機200による受付を行うが、そのとき、患者は、モバイル端末801のアプリケーションソフトウェアを起動しておく。すると、モバイル端末801は、LAN接続しているアクセスポイント601,602,603,・・・から中継点情報(患者の位置情報)を取得し、案内サーバ500に送信する(ステップS802)。案内サーバ500は、患者の位置情報を受信すると、患者の位置情報の変化を監視する(ステップS503)。また、患者は、必要に応じて、指定タイミングをモバイル端末801に入力することができる(ステップS803)。このとき、案内サーバ500は、患者端末管理テーブル503に指定タイミングを設定する(ステップS504)。
【0038】
ここで、診察室に置かれた電子カルテ端末301,・・・が医師またはクラークにより操作され、受付情報テーブルから医師が担当する患者を検索して抽出し、その中から診察順番が決定される(ステップS103)。この診察順番は、患者を検索して抽出したときには、予約時間順または受付番号順に並んで画面表示され、通常は、その並び順に決定される。診察順番が決定されると、その診察順番の情報は、電子カルテサーバ100から案内サーバ500へ通知される。また、診察が終わり、電子カルテ端末301,・・・のカルテ画面への入力が終わり、診察終了の指示がなされると、待ち患者の診察順番は、1つずつ繰り上げられる(ステップS104)。この場合も、診察順番の情報は、電子カルテサーバ100から案内サーバ500へ通知される。
【0039】
案内サーバ500では、電子カルテサーバ100から診察順番の情報を受信すると、患者の診察順番を更新し(ステップS505)、患者の位置情報から呼出タイミングを算出する(ステップS506)。なお、指定タイミングが設定されていれば、その指定タイミングが呼出タイミングの代わりに求められる。次に、案内サーバ500では、患者の診察順番と呼出タイミングとが比較される(ステップS507)。患者の診察順番が呼出タイミング以下になると、メッセージ内容、科名、医師名等の情報をメッセージにセットし(ステップS508)、患者にメッセージを送信する(ステップS509)。なお、ステップS503〜S509は、担当医師の患者のうち、外来患者呼出通知システムの利用を希望する患者について繰り返し実施される。
【0040】
案内サーバ500からメッセージの送信があると、モバイル端末801では、受信したメーセージを表示する(ステップS804)。これにより、患者は、表示されているメッセージを見て自分の呼出が何番目であるかを知ることができる。
【0041】
図7は第2の実施の形態に用いる案内サーバのハードウェア構成例を示す図である。
案内サーバ500は、CPU(Central Processing Unit)511によって装置全体が制御されている。CPU511には、バス519を介してRAM(Random Access Memory)512と複数の周辺機器が接続されている。
【0042】
RAM512は、案内サーバ500の主記憶装置として使用される。RAM512には、CPU511に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM512には、CPU511による処理に必要な各種データが格納される。
【0043】
バス519に接続されている周辺機器としては、HDD(Hard Disk Drive)513、グラフィック処理装置514、入力インタフェース515、光学ドライブ装置516、機器接続インタフェース517およびネットワークインタフェース518がある。
【0044】
HDD513は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD513は、案内サーバ500の補助記憶装置として使用される。HDD513には、OSのプログラム、外来患者呼出通知を行うアプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。
【0045】
グラフィック処理装置514には、モニタ520が接続されている。グラフィック処理装置514は、CPU511からの命令に従って、画像をモニタ520の画面に表示させる。
【0046】
入力インタフェース515には、キーボード521とマウス522とが接続されている。入力インタフェース515は、キーボード521やマウス522から送られてくる信号をCPU511に送信する。なお、マウス522は、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボール等がある。
【0047】
光学ドライブ装置516は、レーザ光等を利用して、光ディスク523に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク523は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。
【0048】
機器接続インタフェース517は、案内サーバ500に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。たとえば、機器接続インタフェース517には、メモリ装置524やメモリリーダライタ525を接続することができる。メモリ装置524は、機器接続インタフェース517との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタ525は、メモリカード526へのデータの書き込み、またはメモリカード526からのデータの読み出しを行う装置である。
【0049】
ネットワークインタフェース518は、LAN700に接続されている。ネットワークインタフェース518は、LAN700を介して、電子カルテサーバ100、再来受付機200、電子カルテ端末301,302,・・・、メールサーバ400、アクセスポイント601,602,603,・・・との間でデータの送受信を行う。
【0050】
以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、第1の実施の形態に示した装置も、
図2に示した案内サーバ500と同様のハードウェアにより実現することができる。また、モバイル端末801,802,803,・・・においても、同様の構成を有している。たとえば、モバイル端末801,802,803,・・・は、CPU、RAM、フラッシュメモリ、グラフィック処理装置および表示パネル、入力インタフェースおよびタッチパネル、通信装置等を含むハードウェアにより実現することができる。
【0051】
案内サーバ500は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施の形態の外来患者呼出通知の処理機能を実現する。案内サーバ500に実行させる処理内容を記述したプログラムは、HDD513に格納している。CPU511は、HDD513内のプログラムの少なくとも一部をRAM512に展開し、プログラムを実行する。なお、外来患者呼出通知の処理機能を記述したプログラムは、HDD513に限らず、様々な記録媒体に記録しておくことができる。たとえば、光ディスク523、メモリ装置524、メモリカード526等の可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、たとえば、CPU511からの制御により、HDD513にインストールされた後、実行可能となる。またCPU511が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
【0052】
図8は電子カルテ端末に表示される患者選択の画面例である。
電子カルテ端末301,302,・・・のモニタ310には、たとえば、該当医が診察する患者の中で、直近の数人を診察順に並べた患者のリスト311と、受付済の到着患者のリスト312とが表示される。これらのリスト311,312は、図示しないカルテの入力画面と切り替えて表示されるもので、医師が診察する患者を選択するとき、または医師が診察してカルテ画面への入力を終え、カルテ画面を閉じたときに表示される。また、これらのリスト311,312の画面において、診察開始ボタン313の押下により、下面は、カルテ画面に遷移する。
【0053】
この患者選択の画面では、まず、到着患者がリスト表示される。すなわち、電子カルテ端末301,302,・・・は、電子カルテサーバ100の受付情報テーブル101を参照し、当日の該当医師の患者で、受付済の患者を抽出して、受付した時間順にリスト312に表示する。
【0054】
医師は、このリスト312の中から診察予定の患者の情報を選択して移動ボタン314を押下していくと、選択された患者の情報がリスト311に移動し、これにより、リスト311には、選択した順番に患者の情報が並んで表示される。なお、リスト311に移動された患者を診察順序のリスト311から外す場合には、戻すボタン315を押下することにより、リスト312に戻すことができる。このようにして、診察順番が決められると、その決められた診察順番の情報は、案内サーバ500に送信される。
【0055】
また、診察開始ボタン313を押下して切り替えられたカルテ画面からこの患者選択画面に戻ってくるときは、診察の終わった患者の情報は、リスト311から削除され、残りの患者の順番がそれぞれ繰り上がった状態で、リスト311に診察順番が表示される。このときにも、この診察順番の情報は、案内サーバ500に送信される。
【0056】
次に、案内サーバ500およびモバイル端末801,802,803,・・・の動作について詳細に説明する。
図9は案内サーバのメイン処理を示すフローチャート、
図10は呼出情報通知データの例を示す図、
図11は端末位置情報通知データの例を示す図、
図12は指定タイミング設定登録データの例を示す図である。なお、以下の説明では、担当医師は、電子カルテ端末301を使用しているとして説明する。
【0057】
案内サーバ500において、まず、
図9に示したように、案内サーバ500のCPU511は、電子カルテ端末301から送信された電子カルテ連携の呼出情報通知データ(診察室情報)の受信キューがあるかどうかを判断する(ステップS11)。呼出情報通知データの受信キューがあれば、CPU511は、呼出情報の受信処理を実行し(ステップS12)、呼出情報の受信処理が終わると、処理は、ステップS11に戻る。電子カルテ連携の呼出情報通知データ504としては、
図10に示したように、診察室毎のデータを含んでいる。この例では、呼出情報通知データ504は、診察室コードと、科名と、診察室名と、医師名と、担当医師が選択した順番1〜Nまでの患者の分の受付番号および患者IDとを有している。
【0058】
ステップS11において、呼出情報通知データ504の受信キューがなければ、CPU511は、モバイル端末801,802,803,・・・から送信された端末位置情報通知データの受信キューがあるかどうかを判断する(ステップS13)。端末位置情報通知データの受信キューがあれば、CPU511は、患者の位置情報受信処理を実行し(ステップS14)、患者の位置情報受信処理が終わると、処理は、ステップS13に戻る。端末位置情報通知データ505としては、
図11に示したように、患者IDと、端末IDと、電文区分と、アクセスポイント601,602,603,・・・を表す中継点とを有している。
【0059】
ステップS13において、端末位置情報通知データ505の受信キューがなければ、CPU511は、モバイル端末801,802,803,・・・から送信される指定タイミング設定登録データの受信キューがあるかどうかを判断する(ステップS15)。指定タイミング設定登録データの受信キューがあれば、CPU511は、指定タイミング設定受信処理を実行し(ステップS16)、指定タイミング設定受信処理が終わると、処理は、ステップS15に戻る。指定タイミング設定登録データ506としては、
図12に示したように、患者IDと、端末IDと、電文区分と、指定タイミングとを有している。
【0060】
ステップS15において、指定タイミング設定登録データ506の受信キューがなければ、CPU511は、呼出処理を実行し(ステップS17)、呼出処理が終わると、処理は、ステップS11に戻る。
【0061】
次に、
図9のステップS12における呼出情報の受信処理について説明する。
図13は呼出情報の受信処理を示すフローチャート、
図14は呼出情報テーブルを示す図である。なお、以下の説明では、この処理で使用する呼出情報通知データ504(
図10)は、診察順番が決定された患者数がNであるとし、n(n=1〜N)番目の患者の処理について説明する。
【0062】
呼出情報の受信処理では、
図13に示したように、CPU511は、送信されてきた呼出情報通知データ504の診察室コードをキーに呼出情報テーブル507を検索し、該当するレコード位置に格納する(ステップS21)。すなわち、呼出情報通知データ504と呼出情報テーブル507とは、同じデータ構造になっているので、呼出情報テーブル507の該当するレコードが受信した呼出情報通知データ504によってそっくり更新されることになる。
【0063】
次に、CPU511は、まず、順番n(最初はn=1)の患者IDが患者端末管理テーブル503に登録されているかどうかを判断する(ステップS22)。患者IDが患者端末管理テーブル503に登録されていなければ、その患者はモバイル端末を持っていないとして、次の(順番n+1の)患者の処理に進む。患者IDが患者端末管理テーブル503に登録されていれば、CPU511は、患者端末管理テーブル503から患者IDをキーに検索してその患者の順番n’を取得する(ステップS23)。
【0064】
次に、CPU511は、呼出情報通知データ504の順番nと患者端末管理テーブル503の順番n’とが違うかどうかを判断し(ステップS24)、同じであれば、次の患者の処理に進む。呼出情報通知データ504の順番nと患者端末管理テーブル503の順番n’とが違う場合、CPU511は、患者端末管理テーブル503を更新する(ステップS25)。すなわち、患者端末管理テーブル503の該当患者IDのレコードにおいて、順番変更フラグをONに変更し、順番をnに変更する。以上のステップS22〜S25の処理は、順番Nまで繰り返し実行される。
【0065】
次に、モバイル端末801,802,803,・・・から案内サーバ500に定期的に通知される患者の位置情報を受信する処理(
図9のステップS14における患者の位置情報受信処理)について説明する。
【0066】
図15は患者の位置情報受信処理を示すフローチャート、
図16は中継点・場所コード変換マスタの例を示す図である。中継点・場所コード変換マスタ508は、案内サーバ500に保持されていて、中継点と場所コードとの対応関係を表しており、中継点から場所コードに変換するのに使用される。
【0067】
患者の位置情報受信処理では、まず、CPU511は、端末位置情報通知データ505の中継点を中継点・場所コード変換マスタ508を参照して場所コードに変換する(ステップS31)。この場所コードは、患者の現在位置を表しており、ここでは、位置情報が通知された時点での患者の現在位置をBとする。
【0068】
次に、CPU511は、端末位置情報通知データ505の患者IDをキーにして、患者端末管理テーブル503の現在場所を取得し、この取得した現在場所をB’とする(ステップS32)。
【0069】
次に、CPU511は、現在場所B,B’を比較し、患者の位置情報に変更があるかどうかを判断する(ステップS33)。変更があれば、CPU511は、患者IDをキーに検索して患者端末管理テーブル503の現在場所と場所変更フラグとを更新する(ステップS34)。すなわち、患者端末管理テーブル503の該当患者IDのレコードにおいて、場所変更フラグをONに変更し、現在場所をBに変更する。
【0070】
ステップS33において、患者の位置情報に変更がない場合、または、ステップS34の処理が終了すると、次に、CPU511は、患者IDをキーにして患者端末管理テーブル503の現在場所更新時間を更新する(ステップS35)。具体的には、現在場所更新時間は、システム時間によって置き換えられる。
【0071】
次に、案内サーバ500の指定タイミング設定受信処理(
図9のステップS16における指定タイミング設定受信処理)について説明する。
図17は指定タイミング設定受信処理を示すフローチャートである。
【0072】
この指定タイミング設定受信処理では、CPU511は、患者IDをキーに検索して患者端末管理テーブル503(
図6)の情報を更新する(ステップS41)。すなわち、患者端末管理テーブル503の指定タイミングの欄を受信した指定タイミングの情報に変更する。
【0073】
次に、
図9のステップS17における呼出処理について説明する。
図18は呼出処理を示すフローチャート、
図19はメッセージマスタの例を示す図、
図20は診察室・場所コード変換マスタの例を示す図、
図21は呼出情報通知データの例を示す図である。メッセージマスタ509は、案内サーバ500に保持されていて、モバイル端末801,802,803,・・・に通知するメッセージ内容を診察の順番に対応付けて定義している。診察室・場所コード変換マスタ510は、案内サーバ500に保持されていて、診察室(診察室コードおよび診察室名称)と場所コードとの対応関係を表しており、診察室コードから場所コードに変換するのに使用される。呼出情報通知データ510aは、案内サーバ500に保持されていて、モバイル端末801,802,803,・・・に通知する電文の内容を定義している。なお、以下の説明では、この処理で使用する患者端末管理テーブル503は、その登録件数がPであるとし、p(p=1〜P)番目の患者の処理について説明する。
【0074】
まず、CPU511は、患者端末管理テーブル503のp番目の患者の呼出済フラグがONであるかどうかを判断する(ステップS51)。ここで、呼出済フラグがONになっていれば、当該患者の呼出情報通知が済んでいるので、CPU511は、次の(p+1番目の)患者の処理に進む。
【0075】
呼出済フラグがONになっていなければ、CPU511は、患者端末管理テーブル503のp番目の現在場所更新時間が一定時間更新していないかどうかを判断する(ステップS52)。現在場所更新時間が一定時間更新していない場合、CPU511は、距離マスタ502から呼出タイミングの最大値を取得し(ステップS53)、患者端末管理テーブル503のp番目の患者の順番が呼出タイミング以下かどうかを判断する(ステップS54)。p番目の患者の順番が呼出タイミング以下でない場合、次の(p+1番目の)患者の処理に進む。
【0076】
ステップS54の判断において、p番目の患者の順番が呼出タイミング以下であった場合、CPU511は、患者に通知する電文を作成する(ステップS55)。すなわち、CPU511は、患者端末管理テーブル503のp番目の診察室の場所をキーに、呼出情報テーブル507から科名、診察室名、医師名を取得し、メッセージマスタ509から順番に該当するメッセージ内容を取得し、患者に通知する電文を作成する。
【0077】
次に、CPU511は、患者端末管理テーブル503のp番目の患者のメールアドレスを取得し(ステップS56)、作成した電文を患者にメール送信をする(ステップS57)。
【0078】
次にCPU511は、患者端末管理テーブル503のp番目の患者の各フラグを更新する(ステップS58)。すなわち、患者端末管理テーブル503に対し、CPU511は、p番目の患者の場所変更フラグをOFFに変更し、順番変更フラグをOFFに変更し、呼出済フラグをONに変更する。その後は、次の(p+1番目の)患者の処理に進む。
【0079】
ステップS52において、現在場所更新時間が一定時間内に更新があった場合、CPU511は、患者端末管理テーブル503のp番目の患者の場所変更フラグおよび順番変更フラグのいずれかがONであるかどうかを判断する(ステップS59)。場所変更フラグおよび順番変更フラグのいずれもONでない場合、この処理は、次の(p+1番目の)患者の処理に進む。
【0080】
ステップS59の判断において、場所変更フラグまたは順番変更フラグがONの場合、CPU511は、患者端末管理テーブル503のp番目の患者の指定タイミングの欄に指定タイミングが設定されているかどうかを判断する(ステップS60)。
【0081】
指定タイミングが設定されていない場合、CPU511は、診察室・場所コード変換マスタ510を参照し、患者端末管理テーブル503のp番目の患者の診察室コードを場所コードに変換する(ステップS61)。次に、CPU511は、距離マスタ502(
図5)を参照して、呼出タイミングを取得する(ステップS62)。すなわち、CPU511は、距離マスタ502において、患者の位置情報受信処理で取得していた患者の現在位置を表す場所コードと診察室の場所コードとの組み合わせから両者間の距離とその距離に応じた値の呼出タイミングを求めている。
【0082】
次に、CPU511は、患者端末管理テーブル503のp番目の患者の順番が呼出タイミング以下であるかどうかを判断し(ステップS63)、順番が呼出タイミング以下でなければ、この処理は、次の(p+1番目の)患者の処理に進む。
【0083】
ステップS60の判断において、指定タイミングの設定があれば、CPU511は、患者端末管理テーブル503の順番が指定タイミング以下であるかどうかを判断する(ステップS64)。順番が指定タイミング以下でなければ、この処理は、次の(p+1番目の)患者の処理に進む。
【0084】
ステップS63の判断において、順番が呼出タイミング以下の場合、または、ステップS64の判断において、順番が指定タイミング以下の場合、CPU511は、まず、呼出情報通知データ510aを作成する(ステップS65)。この呼出情報通知データ510aは、患者端末管理テーブル503の診察室の場所(診察室コード)をキーに呼出情報テーブル507から科名、診察室名、医師名を取得し、メッセージマスタ509から順番に該当するメッセージ内容を取得することにより作成される。
【0085】
次に、CPU511は、呼出情報通知データ510aを患者に送信し(ステップS66)、患者端末管理テーブル503のp番目の患者の各フラグを更新する(ステップS67)。すなわち、患者端末管理テーブル503に対し、CPU511は、p番目の患者の場所変更フラグをOFFに変更し、順番変更フラグをOFFに変更し、呼出済フラグをONに変更する。その後は、次の(p+1番目の)患者の処理に進む。
【0086】
以上のステップS51〜S67の処理は、患者端末管理テーブル503の登録件数Pの分だけ繰り返し実行される。なお、受付が早い時間である場合、受信する診察室の他の患者がほとんどいない場合等、診察室で患者の診察順番を決定したときに最初から順番が呼出(指定)タイミング以下になる。この場合、診察順番が決定された直後に、早々に呼出情報が通知されることになる。
【0087】
次に、モバイル端末801,802,803,・・・側の処理について説明する。ここでは、代表してモバイル端末801の場合で説明する。
図22はモバイル端末のメイン処理のフローチャートである。
【0088】
モバイル端末801では、外来患者呼出通知のアプリケーションプログラムを起動すると、まず、モバイル端末801のCPUは、タイマをセットし(ステップS71)、呼出情報が受信されているかどうかを判断する(ステップS72)。ここで、呼出情報が受信されていれば、CPUは、呼出情報の受信処理を行い(ステップS73)、呼出情報が受信されていなければ、呼出情報の受信処理のステップS73をパスする。
【0089】
次に、CPUは、指定タイミングの設定があるかどうかを判断する(ステップS74)。指定タイミングの設定があるかどうかは、画面上の表示されている設定ボタンがタップされたかどうかを監視することによって判断される。指定タイミングの設定があると、CPUは、指定タイミング設定処理を実行し(ステップS75)、設定がなければ、この指定タイミング設定処理のステップS75をパスする。
【0090】
次に、CPUは、ステップS71でセットされたタイマがタイムアウトしたかどうかを判断する(ステップS76)。タイマがタイムアウトしていない場合、CPUは、処理をステップS72に戻す。
【0091】
ステップS76において、タイマがタイムアウトしている場合、CPUは、アクセスポイント601,602,603,・・・の中で接続している中継点の情報(たとえば、アクセスポイントのネットワーク名)を取得し(ステップS77)、端末位置情報通知データ505(
図11)を案内サーバ500に送信する(ステップS78)。その後、CPUは、処理をステップS71に戻す。
【0092】
これにより、呼出情報の受信および指定タイミング設定の処理がなければ、定期的に、中継点の情報を案内サーバ500に送信することができ、案内サーバ500は、中継点の情報を患者の現在の位置情報として認識することができる。
【0093】
図23は呼出情報の受信処理のフローチャートである。
呼出情報の受信処理では、まず、モバイル端末801のCPUは、案内サーバ500から呼出情報通知データ510a(
図21)を受信する(ステップS81)。次に、CPUは、呼出情報通知データ510aに含まれる情報をモバイル端末801の画面に表示し(ステップS82)、メイン処理に戻る。
図21に示す呼出情報通知データ510aの場合、モバイル端末801の画面には、たとえば、場所として「内科、診察室1」が表示され、受付番号として「1111」が表示され、診察状況として「2番目にお呼びします。診察室近くでお待ち下さい。」が表示される。
【0094】
図24は指定タイミング設定処理のフローチャートである。
指定タイミング設定処理では、まず、モバイル端末801のCPUは、画面上の表示されている設定ボタンをタップすることによって表示される設定画面から指定タイミングを入力して登録する(ステップS91)。この指定タイミングは、たとえば、設定画面に表示される入力枠の横をタップしてそこに表示されるドロップダウンリストから任意の数字を指定することで入力することができる。登録は、設定画面に表示される登録ボタンをタップすることで登録される。
【0095】
次に、CPUは、案内サーバ500に指定タイミング設定登録データ506(
図12)を送信し(ステップS92)、メイン処理に戻る。
図12に示す指定タイミング設定登録データ506の場合、指定タイミングに「5」が設定されているので、診察順番が5番目になったら呼出情報が通知されることになる。
【0096】
なお、上記の実施の形態では、一度、呼出情報通知が実行されると、それ以降、再度、呼出情報を通知することはないが、必要に応じて、診察順番が繰り上がる毎に呼出タイミングの条件が一致すれば、何度も通知するように変更してもよい。また、一度の呼出情報通知後は、必要なら、電子メールによる呼出情報通知に切り替えてもよい。