(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記応用プログラムモジュールは、前記少なくとも1つの応用プログラムの要求事項を前記制御モジュールに登録することを特徴とする請求項1に記載の適応的応用プログラム駆動装置。
前記応用プログラムモジュールは、前記少なくとも1つの無線チャネルの状態、前記バッテリの状態、及び前記少なくとも1つの応用プログラムの要求事項に基づいて、前記少なくとも1つの応用プログラムが含むメニュー機能の活性化の可否を適応的に制御する制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の適応的応用プログラム駆動装置。
前記制御モジュールは、前記少なくとも1つの応用プログラムの要求事項、前記少なくとも1つの応用プログラムのリソースに対する占有優先順位、及び前記無線チャネルの状態に関連する情報を含む格納部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の適応的応用プログラム駆動装置。
前記制御モジュールは、前記少なくとも1つの無線チャネルの状態、前記バッテリの状態、及び前記格納部に格納された情報に基づいてユーザ端末の画面に表れる少なくとも1つのアイコンの外観又は前記少なくとも1つの応用プログラムのメニュー設定を変更する設定部を備えることを特徴とする請求項6に記載の適応的応用プログラム駆動装置。
前記設定部は、前記少なくとも1つの無線チャネルの状態、前記バッテリの状態、及び前記格納部に格納された情報に基づいて、前記ユーザ端末の画面に表れる前記少なくとも1つのアイコンの表現方法を変更して表現するか、あるいは、前記少なくとも1つのアイコンが表示されないようにすることを特徴とする請求項7に記載の適応的応用プログラム駆動装置。
前記少なくとも1つのアイコンの表現方法の変更は、前記少なくとも1つのアイコンのカラー、透明度、彩度、明度、大きさ、位置、形状の前記少なくとも1つのアイコンに対するイメージマッピング、立体効果、又はアニメーション効果に対する変更を含むことを特徴とする請求項8に記載の適応的応用プログラム駆動装置。
前記設定部は、前記少なくとも1つの無線チャネルの状態、前記バッテリの状態、及び前記格納部に格納された情報に基づいて、前記ユーザ端末の画面に表示される前記少なくとも1つの応用プログラムのメニュー画面の表現方式を再設定して表現することを特徴とする請求項7に記載の適応的応用プログラム駆動装置。
前記第1モードは前記応用プログラムに当該するアイコンの第1形態に表示し、前記第2モードは前記アイコンの第1形態と区別されるアイコンの第2形態に表示することを特徴とする請求項14に記載の適応的応用プログラム駆動方法。
前記アイコンの第1形態は、透明度が前記アイコンの第2形態に比べて相対的に低いアイコンであることを特徴とする請求項15に記載の適応的応用プログラム駆動方法。
前記アイコンの第1形態は、前記アイコンの第2形態とは異なるアニメーション効果を有する形態であることを特徴とする請求項15に記載の適応的応用プログラム駆動方法。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の適応的応用プログラム駆動装置及び方法を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。また、各図面に提示した同じ参照符号は同じ部材を示す。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態による適応的応用プログラム駆動装置がユーザ端末に設けられた少なくとも1つの応用プログラムの駆動を制御することを説明するための図である。
一般的に、ユーザ端末に設けられた応用プログラム(Application Program)は、無線通信モジュールを個別に制御する。
例えば、A応用プログラムが動作しながら無線通信モジュールを活性化させ、これによって無線通信モジュールがデータ通信を開始すると仮定する。
【0026】
もし、A応用プログラムが要請したサービス品質(例えば、データ送信率)を無線通信モジュールが提供できれば、ユーザはA応用プログラムを満足して使用することができる。
しかし、干渉が存在するか無線基地局との距離によって無線通信モジュールがA応用プログラムの要求しているサービス品質を提供できない場合もある。このような場合、A応用プログラムは充分に動作できず、結局、A応用プログラムの実行に満足しないユーザは、A応用プログラムの実行を中止することになる。
【0027】
このような中、ユーザがB応用プログラムを実行させると、B応用プログラムは、A応用プログラムとは独立に無線通信モジュールを介してデータ送信を要請し、無線通信モジュールが提供しているサービス品質が低ければ、B応用プログラムもユーザによって実行が中止されることになる。
【0028】
上述したように各応用プログラムは、無線通信モジュールと直接データ送信を試みた後、これに対する応答(送信成功/失敗、応答時間など)に基づいて無線通信モジュールのサービス状況(または、無線チャネルの状態)を判断する。
【0029】
このように、応用プログラムごとに無線通信モジュールのサービス状況に対する判断は独立に行われる。したがって、通信環境が良好ではない地域において応用プログラムが実行されると、無線通信モジュールの不要な送/受信を発生させ、ユーザ端末の電力消費量を増加させることになる。
【0030】
このような短所を克服するために、本実施形態に係る適応型応用プログラム駆動装置は、無線通信モジュール(または無線チャネル)のサービス状況を把握できる運用体制(Operating System:OS)で無線チャネルの状態に応じてユーザ端末に設けられた応用プログラムの使用を制御する。
ここで、応用プログラムは、ユーザ端末で駆動される様々なアプリケーション、サービス、機能、及びリソースなどを含む概念である。
【0031】
適応的応用プログラム駆動装置を含む全体システムは、無線通信モジュール110、制御モジュール130、及び各種の応用プログラム150、160、170を備える。
ここで、制御モジュール130は、無線通信モジュール110から受信した現在の接続可能な無線チャネルの状態(例えば、データ送信率など)により、実行可能な応用プログラムのみを活性化させることができる。
【0032】
また、制御モジュール130は、無線チャネルの状態に応じて、性能に制約を受ける応用プログラムを非活性化させることができる。 また、制御モジュール130は、活性化されたいずれか1つの応用プログラムで実現される様々な機能を、無線チャネルの状態、バッテリ状態、又はその他の様々な条件に応じて、それぞれ活性化又は非活性化させることができる。
【0033】
一般的なユーザ端末は、通信環境をアンテナ形態のアイコンで表すことによって、ユーザが直観的に通話品質について予測可能にするだけである。したがって、ユーザは様々な通信品質を要求する複数の各応用プログラム150,160,170に対する通信品質又は通信環境を直観的に確認し難い。
【0034】
これに対し、本実施形態では、無線通信の品質又は通信状況に応じて複数の各応用プログラム150,160,170に対する駆動可否をユーザに直観的に知らせることで、ユーザ端末に設けられている様々なアプリケーション及びユーザ端末そのものに対する不満を減らすことができる。
【0035】
例えば、スマートフォンのような無線デバイスは、無線通信モジュール110を介して送/受信されるデータを用いる様々な応用プログラム150,160,170を駆動させることができる。
【0036】
ここで、各応用プログラム150,160,170は、互いに要求するデータの送信率、パケット遅延時間、及びデータの要求量(平均発生頻度と範囲など)が異なっていてもよく、無線デバイスの移動性のために無線チャネルの特性がリアルタイムに変わってもよい。
制御モジュール130は、上述したような環境下で、リアルタイムに変動する無線チャネルの状態に基づいて各応用プログラム150,160,170の活性化の可否を制御する。
【0037】
ユーザ端末に最初に応用プログラムがインストールされるとき、応用プログラムは、自身が必要とするデータ送信率、バッテリの使用量などのような要求事項を制御モジュール130に登録することができる。
ここで、制御モジュール130に登録できる応用プログラムの要求事項としては、例えば、データ送信率の範囲(最大、最小、及び平均データ送信率)、最大又は平均パケット遅延時間、データの平均発生頻度、及び範囲(例えば、burst、10s、1s、1m)などの情報がある。
【0038】
制御モジュール130は、無線通信モジュール110で活性化した通信装置のチャネル状況(例えば、チャネルの状態情報など)に対してモニタリングすることができ、ここで、無線通信モジュール110は、例えば、セルラー、WLAN、BT、ジグビーなどの様々な通信方式のための通信装置を含むことができる。
【0039】
また、制御モジュール130は、チャネル状況に基づいて各応用プログラムの要求事項を比較し、ユーザが満足して使用することができる応用プログラムを決定することができる。
【0040】
もし、現在のチャネル状況でA応用プログラムが実行可能であれば、制御モジュール130はA応用プログラムを活性化し、現在のチャネル状況がA応用プログラムを充分に支援することができなければ、制御モジュール130はA応用プログラムを非活性化させる。
【0041】
ここで、「A応用プログラムを活性化/非活性化する」という意味は、当該の応用プログラム自体の駆動を活性化/非活性化させるという意味の他に、当該の応用プログラムのアイコンを活性化/非活性化させるという意味も含む。
活性化したアイコンは、現在のチャネル状況又はデータ送信率などの通信満足度別に、非活性化されたアイコンに比べてカラー、透明度(鮮明度)、彩度、明度、大きさ、位置、形状、少なくとも1つのアイコンに対するイメージマッピング、立体効果、又はアニメーション効果などが異なるように表示することができる。
チャネル状況に応じて活性化したアイコンを表示する方法については後述する。
【0042】
図2は、
図1に示すいずれか1つの応用プログラムが有している複数の機能が制御部によって制御されることを説明するための図である。
まず、
図1に示す応用プログラム150が活性化すると仮定する。
【0043】
制御部151は、活性化した応用プログラム150の細部機能のうち、無線通信の状態(チャネルの状態)に応じて各細部機能の活性化の可否を判断することができる。
ここで、応用プログラム150の各細部機能に対する活性化の可否の判断には、制御モジュール130が無線通信モジュール110から受信した無線チャネルの状態に関する情報及びその他の情報を用いることができる。
【0044】
例えば、制御部151が、応用プログラム150の細部機能(機能(1)157、機能(2)155、機能(3)153)のうち、無線チャネルの状態に応じて、機能(1)157は円滑に動作可能であるが、機能(3)153は円滑な動作が不可能であると判断したとする。
この場合、制御部151は、機能(1)157を活性化させるが、機能(3)153は非活性化させ、当該の応用プログラムのメニューから当該の機能(3)153を表示させないようにすることができる。
【0045】
上述の機能を行うために、制御モジュール130は、無線デバイスの全体的なリソースを管理することのできるように、無線デバイスに設けられた運用体制(OS)の形態、又は、ファームウェア(firmware)の形態であることが好ましい。
また、制御モジュール130は、無線デバイスで行われる各応用プログラムとの通信のために必要な関連ライブラリを含むことができる。
【0046】
図3は、本実施形態による適応的応用プログラム駆動装置のブロック図である。
図3を参照すると、適応的応用プログラム駆動装置300は、応用プログラムモジュール310、モニタリングモジュール330、及び制御モジュール350を備える。
【0047】
応用プログラムモジュール310は、少なくとも1つの応用プログラムを含み、少なくとも1つの応用プログラムの要求事項を制御モジュール350に登録することができる。
【0048】
また、応用プログラムモジュール310は、無線チャネルの状態、バッテリの状態、及び少なくとも1つの応用プログラムの要求事項に基づいて、少なくとも1つの応用プログラムが含んでいるメニューに当該する機能の活性化の可否を適応的に制御する制御部315を備えることができる。
【0049】
モニタリングモジュール330は、無線チャネルの状態及びバッテリの状態をモニタリングする。
モニタリングモジュール330は、通信状態モニタリング部335及びパワーモニタリング部340を更に備えることができる。
【0050】
通信状態モニタリング部335は、例えば、
図1に示すような無線通信モジュール110を介して、リアルタイムに変化する無線チャネルの状態をモニタリングすることができる。
また、パワーモニタリング部340は、リアルタイムに変化するバッテリの状態をモニタリングすることができる。
【0051】
制御モジュール350は、少なくとも1つの応用プログラムの要求事項が無線チャネルの状態又はバッテリの状態を満足するか否かに応じて、少なくとも1つの応用プログラムを活性化するか否かを適応的に制御する。
【0052】
少なくとも1つの応用プログラムの要求事項は、少なくとも1つの応用プログラムが要求するデータ送信率、パケット遅延時間、データの平均発生頻度と範囲及び/又はバッテリ使用量に関する情報のうち1つ以上を含むことができる。
【0053】
制御モジュール350は、少なくとも1つの応用プログラムの要求事項が無線チャネルの状態を満足する応用プログラムを活性化させ、無線チャネルの状態を満足しない応用プログラムを非活性化さることができる。
【0054】
また、制御モジュール350は、少なくとも1つの応用プログラムの要求事項がバッテリの状態を満足する応用プログラムを活性化させ、バッテリの状態を満足しない応用プログラムを非活性化させることができる。
【0055】
制御モジュール350は、格納部355及び設定部360を更に備えることができる。
格納部355は、各応用プログラムの要求事項、各応用プログラムのリソースに対する占有優先順位(priority)及び無線チャネルの状態に関連する情報を有することができる。
【0056】
ここで、制御モジュール350は、無線チャネルの状態に関連する情報及びリソースに対する占有優先順位に基づいて、少なくとも1つの応用プログラムがリソースを用いる優先順位を指定してもよい。これについては
図9を参照して後で説明する。
【0057】
設定部360は、無線チャネルの状態、バッテリの状態、及び格納部に格納された情報に基づいてユーザ端末の画面に表れる少なくとも1つのアイコン又は少なくとも1つの応用プログラムのメニュー設定を変更してもよい。
【0058】
設定部360は、無線チャネルの状態、バッテリの状態、及び格納部355に格納された情報に基づいてユーザ端末の画面に表れる少なくとも1つのアイコンの表現方法を変更して表現することや、少なくとも1つのアイコンが表示されないようにすることができる。
【0059】
少なくとも1つのアイコンの表現方法は、少なくとも1つのアイコンのカラー、透明度、彩度、明度、大きさ、位置、形状、少なくとも1つのアイコンに対するイメージマッピング、立体効果、又はアニメーション効果に対する変更を含むことができる。
【0060】
設定部360は、活性化した応用プログラムに当該するアイコン(以下、実行可能なアイコン)を特定の形態に変更して区分することができる。すなわち、実行可能なアイコンに対しはアイコンのカラー、透明度、明度、彩度などを変更することや、実行可能なアイコンの大きさを非活性化された応用プログラムに当該するアイコン(以下、実行可能なアイコン)の大きさに比べて大きく又は小さく変更することができ、これらを組み合わせた形態で表すこともできる。
【0061】
設定部360は、アイコンに3D効果を与えてもよい。
設定部360は、実行可能なアイコンが突出して見えるようにすることや、遠くに見えるようにすることができ、実行可能なアイコンを左側、右側、又は対角線方向に曲がって見えるようにすることもできる。
【0062】
設定部360は、アイコンに特定イメージを組み合わせて立体的な効果を表すことができる。すなわち、実行可能なアイコンには、笑う形の立体的な形態を適用し、実行不可能なアイコンには、溶け落ちるような立体形態を適用することができる。
【0063】
また、設定部360は、アイコンの位置に変化を与えて実行可能なアイコンと実行不可能なアイコンとを区分することができる。
アイコンの位置を上/下/左/右/対角線に変更することや、背景画面の模様がコンテンツイメージにマッピングさせて表すことができる。
ここで、背景画面の模様がドラゴンであると仮定すると、実行可能なアイコンをドラゴンの頭部分に配置し、実行不可能なアイコンはドラゴンの尻尾部分に配置することができる。
【0064】
そればかりではなく、設定部360は、アイコンにアニメーション効果を与えて、実行可能なアイコンと実行不可能なアイコンとを区別することができる。また、設定部360は、アニメーション効果を有するアイコンの変化速度を変化させることや、アニメーション効果を有するアイコンの形状を変化させることもできる。
【0065】
その他、設定部360は、アイコンの表現時点を設定してもよく、カーソルがアイコンに接する時のみ表現することや、カーソルと無関係に全てのアイコンに対して常時的に前述した効果を表すことができる。
【0066】
また、設定部360は、無線チャネルの状態、バッテリの状態、及び格納部355に格納された情報に基づいて、ユーザ端末の画面に表れる少なくとも1つの応用プログラムのメニュー画面の表現方式を再設定して表すこともできる。
【0067】
また、設定部360は、無線チャネルの状態、バッテリの状態、及び格納部355に格納された情報が周期的に変化することで、ユーザ端末の画面に表れるアイコン又は少なくとも1つの応用プログラムのメニュー画面の表現方式を再設定することができる。
【0068】
ここで、当該メニュー画面に対する表現方式を再設定するという意味は、当該メニューの色を別の色に表現することや、細部機能のうち実行できないものはメニューに当該機能が表れないように表示することや、あるいはアイコンに対して適用可能な様々な効果によって当該メニュー画面を変化させる可能性があることを意味する。
【0069】
図4は、本実施形態による適応的応用プログラム駆動方法を説明するためのフローチャートである。
図4を参照すると、適応的応用プログラム駆動装置は、リアルタイムに変化する無線チャネルの状態とバッテリの状態をモニタリングした後(S410)、少なくとも1つの応用プログラムの要求事項を抽出する(S420)。
【0070】
適応的応用プログラム駆動装置は、少なくとも1つの応用プログラムの要求事項が無線チャネルの状態又はバッテリの状態を満足するか否かに応じて、少なくとも1つの応用プログラムを活性化するか否かを適応的に制御する(S430)。
その他の適応的応用プログラム駆動方法については、
図3に基づいて説明した適応的応用プログラム駆動装置の説明に代替する。
【0071】
図5は、本実施形態に係る適応的応用プログラム駆動装置をGUIに適用した例を示す図である。
図5を参照すると、通信状態モニタリング部510は、各ネットワークカードのデバイスドライバからモニタリングしたネットワークの状況(例えば、無線チャネルの状態など)を制御モジュール530に送信する(S501)。
【0072】
また、パワーモニタリング部520は、無線デバイスのパワー残余量をモニタリングして制御モジュール530に送信する(S502)。
ここで、応用プログラムごとの要求事項は、当該応用プログラムがインストールされる時に格納部531へ格納され(S503)、ユーザが当該応用プログラムでの要求事項を直接設定することができる。
【0073】
設定部533は、通信状態モニタリング部510、パワーモニタリング部520、及び格納部531から取り出された情報に基づいて、ユーザ端末の画面に表れたアイコン又は応用プログラム内のメニューの画面設定を変更することができる(S504、S505)。
【0074】
ここで、応用プログラム内のメニューの画面設定は、各応用プログラム内の細部機能を制御する制御部540によって変更してもよく、細部機能ごとに必要とする要求事項については、機能情報リスト541に格納することができる。
【0075】
機能ディスプレイセッティング部543は、機能情報リスト541に格納された情報及び設定部533が取合した情報を用いて、当該の応用プログラムが必要とする要求事項を満足したか否かに応じてメニューの細部機能の画面設定を変更してもよい。
【0076】
図6は、本実施形態による適応的応用プログラム駆動装置に適用されたOSインタフェース(Operating System interface)の構造を示す図である。
【0077】
アプリケーションエージェント(App.Agent)は、OSのサブシステム及びデバイスドライバなどから無線チャネルの状態とパワー(バッテリ)状態に関する情報を受信して格納する(S610)。
【0078】
アプリケーションエージェントは、アプリケーションに対する制御事項をOSに知らせる(S620)。その後、OSは、アプリケーションそれぞれに当該の情報を提供し、当該の情報により直接アプリケーションそれぞれを制御する(S630)。
【0079】
図7は、本実施形態による適応的応用プログラム駆動装置が無線チャネルの状態に基づいてユーザ端末で応用プログラムを適応的に駆動することを説明するための図である。
【0080】
ユーザ端末(特に、スマートフォン)で駆動される複数の応用プログラムには、無線通信状況に応じて駆動可能な応用プログラムがある一方、駆動可能ではない応用プログラムもある。
例えば、応用プログラムA710はワイ・ファイ(WiFi)又はジグビー通信を必要とし、応用プログラムC730は高いデータ送信率を必要とし、応用プログラムB720は低いデータ送信率でも動作可能で、セルラー通信を必要とすると仮定する。
【0081】
ワイ・ファイ又はジグビー通信が不可能な場合には、応用プログラムA710は、ユーザに十分なサービスを提供することができない。
また、応用プログラムA710が当該のチャネル状況を持続的に検出する場合、電力消費を増加させて他の応用プログラムの駆動にまで影響を及ぼすことになる。
同様に応用プログラムC730は、当該チャネルでのデータ送信率が低い場合、十分なサービスをユーザに提供できない。
【0082】
したがって、本実施形態による適応的応用プログラム駆動装置は、応用プログラムA710をワイ・ファイ又はジグビー通信が可能な場合にのみ活性化させ、応用プログラムC730をデータ送信率の高い場合にのみ活性化させる。そして、ワイ・ファイ又はジグビー通信が不可能であるか、又は当該通信品質が低い場合には、当該応用プログラムを活性化させない。
【0083】
もちろん、適応的応用プログラム駆動装置は、低いデータ送信率にも動作可能であり、セルラー通信を必要とする応用プログラムB720の場合、いかなる場合であっても駆動可能であるため、常に活性化させることができる。
【0084】
ここで、当該応用プログラムに対する活性化は、当該応用プログラムの駆動そのものの活性化や、当該応用プログラムに対するアイコンの表示に対する活性化のみならず、当該応用プログラムを待機モードに維持することも含む。
【0085】
当該応用プログラムに対して実行可能又は実行不可能なアイコンを表示する方法として、当該アイコンにグラデーション(gradation)効果を与えることや、上記アイコンのカラー、透明度、彩度、明度、大きさ、位置、アイコンに対するイメージマッピング、立体効果、又はアニメーション効果に対する変更を加えるなど、様々な表現方法が可能である。
【0086】
例えば、当該応用プログラムを活性化した場合はカラーアイコンで表示し、非活性化した場合は白黒アイコンで表示する。その他にも、活性化した場合は透明度の高いアイコン、非活性化した場合は透明度の低いアイコン、又は活性化した場合は大きいアイコン、非活性化した場合は小さいアイコン、又は活性化した場合は停止したアイコン、非活性化した場合はアニメーション効果によって形の異なるアイコン、などのように表示することができる。もちろん、その他にも活性化した状態と非活性化した状態とが区別できる様々な表示方法が可能である。
【0087】
また、
図7に示すように適応的応用プログラム駆動装置は、様々な無線チャネルの状態に基づいて、ユーザ端末で機能を実行できる応用プログラムのアイコンは鮮明に表示し、機能を実行できないアイコンは表示しないようにすることができる。
【0088】
適応的応用プログラム駆動装置は、端末のユーザが現在の当該応用プログラムを実行させ得るか否か(すなわち、応用プログラムに対する実行可能の可否または実行成功率)に対して直観的に把握することができる。また、通信状況が良好ではない場合には、継続的なチャネルの検出による電力消費も減らすことができる。
【0089】
図8は、本実施形態による適応的応用プログラム駆動装置が、バッテリの状態に基づいてユーザ端末で応用プログラムを適応的に駆動させることを説明するための図である。
【0090】
ユーザ端末(特に、スマートフォン)で駆動される複数の応用プログラムは、バッテリの状態に応じて駆動可能な応用プログラムと、駆動可能でない応用プログラムとがある。
この場合、適応的応用プログラム駆動装置においては、バッテリの状態(すなわち、バッテリの残余量)によって応用プログラムの実行可否を決定することができる。
【0091】
例えば、応用プログラムA810はバッテリ消耗量が多く、応用プログラムC820はバッテリ使用量が少なく、現在のバッテリの残余量が40%と低い状態であると仮定する。
この場合、適応的応用プログラム駆動装置は、バッテリの残余量が低い場合、実行の可能性が95%以上の応用プログラムを活性化させることができる。
【0092】
すなわち、現在のバッテリの残余量が40%と低い状態であれば、適応的応用プログラム駆動装置は、バッテリの使用量が少ない応用プログラムC820のみを活性化させることができる。
この場合、応用プログラムに対する活用率は低いが、高いバッテリ残余量を必要とする応用プログラム(バッテリ使用量が多い応用プログラム)が継続的な駆動を試みると、かえってバッテリの使用量を増加させてしまう。
【0093】
また、適応的応用プログラム駆動装置は、バッテリの残余量が多い場合、実行の可能性が70%以上の応用プログラムを活性化させることができる。
すなわち、現在のバッテリの残余量が90%と高い状態であれば、適応型応用プログラム駆動装置は、バッテリ使用量が多い応用プログラムA810も活性化させる。この場合、応用プログラムに対する対抗活用率は増加するが、エネルギ消費は大きいこともある。
【0094】
上述したように応用プログラムの実行可能性に関する情報は、応用プログラムの要求事項のように、当該応用プログラムがユーザ端末にインストールされるとき登録されるか、あるいはユーザによって直接設定されてもよい。
【0095】
図9は、本実施形態による適応的応用プログラム駆動装置が健康診断応用プログラムを制御することを説明するための図である。
ここで、ユーザ端末(例えば、スマートフォン)に人体信号を検出するモジュール及びこの情報(人体信号)を収集する管理モジュールが含まれた応用プログラムがインストールされたと仮定する。
【0096】
ユーザは、スマートフォンの応用プログラムによって、リアルタイムで身体信号をモニタリングする第1機能(Monitoring function、通信周期が極めて短い)、単に周期的にデータを収集する第2機能(Periodic function、電力節減のために通信周期を長くする)、平常時には通信をしないが、緊急状況が発生した時のみデータを送信する第3機能(Emergency function)を実行することができる。
ここで、データの送信率は、第1機能>第2機能>第3機能であると仮定する。
【0097】
図9に示すグラフは、人体信号を検出するモジュール及びこの情報(人体信号)を収集する管理モジュールが無線通信を行うときの距離に対する送信ビットごとのエネルギ消費率(J/bit)を示す。
グラフで距離が遠いほど無線チャネルの状態が悪くなるため、送信のために更に多いエネルギ(すなわち、電力)が消費されることが分かる。
【0098】
図9で説明する実施形態の場合、両方向通信領域においてエネルギ消費率の低い区間では第1機能、第2機能、及び第3機能の駆動が可能であり、エネルギ消費率が一定の基準以上である区間では第2機能及び第3機能のみが駆動可能である。そして、単方向通信領域において、第3機能のみが駆動可能である。
【0099】
したがって、適応的応用プログラム駆動装置は、無線チャネルの状態又はバッテリの状態が良好な時には応用プログラムの全ての機能の実行を活性化し、バッテリの状態が悪い時には第3機能(すなわち、Emergency function)のみを活性化してユーザに提供することができる。
【0100】
上述したように適応的応用プログラム駆動装置は、無線チャネルの状態又は他の様々な状況を考慮して当該応用プログラムの駆動を制御することで、ユーザ端末において応用プログラムによって持続される無線チャネルの検出による不要なエネルギ消費を減らすことができる。
【0101】
前述した方法は、多様なコンピュータ手段を介して様々な処理を実行することができるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録することができる。
コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などのうちの1つ又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0102】
媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。
【0103】
コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープなどの磁気媒体、CD−ROM、DVDなどの光記録媒体、光ディスクなどの光磁気媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのプログラム命令を保存して実行するよう特別に構成されたハードウェア装置が挙げられる。
【0104】
プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成される機械語コード(machine code)だけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コード(higher level code)などが挙げられる。
上述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアのレイヤで動作するように構成することができる。
【0105】
以上、本発明について限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形が可能である。
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲だけではなく特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。