特許第5997995号(P5997995)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5997995
(24)【登録日】2016年9月2日
(45)【発行日】2016年9月28日
(54)【発明の名称】無線基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/08 20090101AFI20160915BHJP
   H04W 76/02 20090101ALI20160915BHJP
【FI】
   H04W36/08
   H04W76/02
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-212958(P2012-212958)
(22)【出願日】2012年9月26日
(65)【公開番号】特開2014-68252(P2014-68252A)
(43)【公開日】2014年4月17日
【審査請求日】2015年9月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100100712
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100117064
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 市太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100169797
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 浩幸
(72)【発明者】
【氏名】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】青柳 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】ウリ アンダルマワンティ ハプサリ
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 貴之
(72)【発明者】
【氏名】矢島 辰朗
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 CATT, CMCC, Samsung,Discussion on necessity of path switch procedure for Intra-DeNB HO,R3-102222,フランス,3GPP,2010年 8月15日,paragraph 2
【文献】 NTT DOCOMO,Views on UE-Specific UL RS Assignment,R1-120408,フランス,3GPP,2012年 2月 2日,paragraph 2.1
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線基地局であって、
前記無線基地局と同一の仮想無線基地局識別情報を有する無線基地局への移動局についてのX2ハンドオーバ処理を行う際に、パススイッチを行わないように構成されているハンドオーバ処理部を具備することを特徴とする無線基地局。
【請求項2】
判定部と、
前記無線基地局の周辺無線基地局に係る情報を含む隣接関係テーブルを管理するように構成されている管理部とを具備しており、
前記隣接関係テーブルは、前記周辺無線基地局に係る情報として、該周辺無線基地局の仮想無線基地局識別情報を含み、
前記判定部は、前記隣接関係テーブルを参照して、前記周辺無線基地局が前記無線基地局と同一の仮想無線基地局識別情報を有するか否かについて判定するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
【請求項3】
前記無線基地局の周辺無線基地局から受信したコネクション設定要求信号或いはコネクション設定応答信号に含まれている仮想無線基地局識別情報を取得して、前記管理部に蓄積するように構成されている受信部を具備することを特徴とする請求項2に記載の無線基地局。
【請求項4】
前記無線基地局の周辺無線基地局に対して、該無線基地局の仮想無線基地局識別情報を含むコネクション設定要求信号或いはコネクション設定応答信号を送信するように構成されている送信部を具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の無線基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線基地局に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(Long Term Evolution)方式では、移動局UEについてのX2ハンドオーバ処理が行われる際に、無線基地局eNBと移動管理ノードMME(Mobility Management Entity)との間で「Path Switch」が行われるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2012-126138
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】3GPP TS36.300
【非特許文献2】3GPP TS36.413
【非特許文献3】3GPP TS36.423
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
移動管理ノードMME(コアネットワーク)への信号負荷を削減するために、X2ハンドオーバ処理が行われる際に、上述の「Path Switch」を行わず、ハンドオーバ処理を行う前の無線基地局eNBを経由して無線基地局eNB間でユーザデータを転送するという運用がなされることが考えられる。
【0006】
しかしながら、既存のLTE方式では、移動局UEが、どの無線基地局eNB配下のセルから、どの無線基地局eNB配下のセルに対して、X2ハンドオーバ処理を行う場合に、上述のユーザデータの転送処理を適用し、「Path Switch」を不要とすることができるかについて規定されていないという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、移動局についてのX2ハンドオーバ処理を行う際に、「Path Switch」を不要とすることができるケースを規定して、移動管理ノードへの信号負荷を削減することができる無線基地局を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の特徴は、無線基地局であって、前記無線基地局と同一の仮想無線基地局識別情報を有する無線基地局への移動局についてのX2ハンドオーバ処理を行う際に、パススイッチを行わないように構成されているハンドオーバ処理部を具備することを要旨とする。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、本発明によれば、移動局についてのX2ハンドオーバ処理を行う際に、「Path Switch」を不要とすることができるケースを規定して、移動管理ノードへの信号負荷を削減することができる無線基地局を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る無線基地局の機能ブロック図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係る無線基地局の管理部によって管理されるNRTの一例を示す図である。
図4】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「X2 setup request」のフォーマットの一例を示す図である。
図5】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「X2 setup response」のフォーマットの一例を示す図である。
図6】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「X2 setup request」及び「X2 setup response」に含まれる情報要素「Virtual eNB ID」のフォーマットの一例を示す図である。
図7】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム)
図1乃至図7を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
【0012】
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、LTE方式の移動通信システムであって、ゲートウェイ装置S-GW(Serving-Gateway)と、移動管理ノードMMEと、無線基地局eNB#1〜#4とを具備している。
【0013】
ここで、無線基地局eNB#1/eNB#2は、「Virtual eNB ID#1」を具備しており、無線基地局eNB#3/eNB#4は、「Virtual eNB ID#2」を具備しているものとする。
【0014】
すなわち、無線基地局eNB#1/eNB#2は、同一のグループに属し、無線基地局eNB#3/eNB#4は、同一のグループに属しているものとする。
【0015】
なお、同一のVirtual eNB ID」を有する無線基地局eNB配下のセル間におけるX2ハンドオーバ、すなわち、同一のグループに属している無線基地局eNB配下のセル間におけるX2ハンドオーバ処理では、「Path Switch」を不要とすることができるものとする。
【0016】
図1の例では、移動局UEが、無線基地局eNB#1配下のセル#1と無線基地局eNB#2配下のセル#2との間で、X2ハンドオーバ処理を行う際には、「Path Switch」を行わないように構成されている。
【0017】
同様に、移動局UEが、無線基地局eNB#3配下のセル#3と無線基地局eNB#4配下のセル#4との間で、X2ハンドオーバ処理を行う際には、「Path Switch」を行わないように構成されている。
【0018】
一方、移動局UEが、無線基地局eNB#1/2配下のセル#1/#2と無線基地局eNB#3/4配下のセル#3/#4との間で、X2ハンドオーバ処理を行う際には、「Path Switch」を行うように構成されている。
【0019】
無線基地局eNB#1〜#2の構成は、基本的に同一であるため、以下、代表して、無線基地局eNB#1の構成について説明する。図2に示すように、無線基地局eNB#1は、受信部11と、管理部12と、送信部13と、ハンドオーバ制御部14と、判定部15とを具備している。
【0020】
受信部11は、移動局UEや周辺無線基地局eNB#2〜#4や移動管理ノードMMEやゲートウェイ装置S-GW等から各種信号を受信するように構成されている。
【0021】
管理部12は、無線基地局eNB#1の周辺無線基地局eNB#2〜#4に係る情報を含む「NRT(Neighbor Relation Table)」を管理するように構成されている。
【0022】
例えば、図3に示すように、NRTは、周辺無線基地局eNBに係る情報として、「Target PCI(Physical Cell Identifer)」や、「Target ECGI(E-UTRAN Cell Global Identifier)」や、「No Remove」や、「No HO」や、「No X2」や、「Virtual eNB ID」を含むように構成されている。
【0023】
「Target PCI」は、該当する周辺無線基地局eNB配下のセルのPCIを示し、「Target ECGI」は、該当する周辺無線基地局eNB配下のセルのECGIを示す。
【0024】
「No Remove」は、該当する周辺無線基地局eNBについてのエントリをNRTから削除することができるか否かについて示すフラグである。「No Remove」がチェックされている場合、無線基地局eNB#1は、該当する周辺無線基地局eNBについてのエントリをNRTから削除することができないことを示す。
【0025】
「No HO」は、該当する周辺無線基地局eNBについてのエントリをハンドオーバ処理において用いられ得るか否かについて示すフラグである。「No HO」がチェックされている場合、無線基地局eNB#1は、該当する周辺無線基地局eNBについてのエントリをハンドオーバ処理において用いることができないことを示す。
【0026】
「No X2」は、該当する周辺無線基地局eNBに対する手順を開始するためにX2インターフェイスを用いることができるか否かについて示すフラグである。「No X2」がチェックされている場合、無線基地局eNB#1は、該当する周辺無線基地局eNBに対する手順を開始するためにX2インターフェイスを用いることができないことを示す。
【0027】
「Virtual eNB ID」は、該当する周辺無線基地局eNBの「Virtual eNB ID」を示す。
【0028】
受信部11は、無線基地局eNB#1の周辺無線基地局eNBから受信した「X2 setup request(図4参照)」或いは「X2 setup response(図5参照)」に含まれている「Virtual eNB ID(図6参照)」を取得して管理部12に蓄積するように構成されていてもよい。
【0029】
送信部13は、移動局UEや周辺無線基地局eNB#2〜#4や移動管理ノードMMEやゲートウェイ装置S-GW等に対して各種信号を送信するように構成されている。
【0030】
例えば、送信部13は、無線基地局eNB#1の周辺無線基地局eNB#2〜#4に対して、無線基地局eNB#1の「Virtual eNB ID#1」を含む「X2 setup request」或いは「X2 setup response」を送信するように構成されている。
【0031】
ハンドオーバ処理部14は、移動局UEについてのハンドオーバ処理(X2ハンドオーバ処理やS1ハンドオーバ処理等)を行うように構成されている。
【0032】
例えば、ハンドオーバ処理部14は、無線基地局eNB#1と同一の「Virtual eNB ID#1」を有する無線基地局eNB#2への移動局UEについてのX2ハンドオーバ処理を行う際に、「Path Switch」を行わないように構成されている。
【0033】
判定部15は、管理部12によって管理されているNRTを参照して、周辺無線基地局eNB#2〜#4が無線基地局eNB#1と同一の「Virtual eNB ID#1」を有するか否かについて判定するように構成されている。
【0034】
ここで、ハンドオーバ処理部14は、判定部15による判定結果に基づいて、上述のX2ハンドオーバ処理を行う際に、「Path Switch」を行うか否かについて判定するように構成されている。
【0035】
以下、図7を参照して、本実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
【0036】
図7に示すように、移動局UEが、無線基地局eNB#1配下のセル#1において「RRC_Connected状態」である場合に、ステップ1において、無線基地局eNB#1が、移動局UEに対して、「Measurement Control」を送信する。
【0037】
かかる状態では、上りユーザデータ(packet data)は、移動局UEから無線基地局eNB#1を経由してゲートウェイ装置S-GWに送信され、下りユーザデータ(packet data)は、ゲートウェイ装置S-GWから無線基地局eNB#1を経由して移動局UEに送信されている。
【0038】
ステップ2において、移動局UEは、「Measurement Control」に応じて、「UL allocation」によって割り当てられた無線リソース(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)を用いて、無線基地局eNB#1に対して、「Measurement Report」を送信する。
【0039】
ステップ3において、無線基地局eNB#1は、かかる「Measurement Report」に基づいて、無線基地局eNB#2配下のセルへの移動局UEについてのX2ハンドオーバ処理を行うことを決定する。
【0040】
ここで、無線基地局eNB#1は、管理部12を参照して、無線基地局eNB#2が無線基地局eNB#1と同一の「Virtual eNB ID#1」を有すると判定する。
【0041】
ステップ4において、無線基地局eNB#1は、無線基地局eNB#2に対して、かかるX2ハンドオーバ処理を行うことを要求する「Handover Request」を送信する。
【0042】
無線基地局eNB#2は、かかる「Handover Request」に応じて、ステップ5において、「Access Control制御」を行い、ステップ6において、無線基地局eNB#1に対して、「Handover Request Ack」を送信する。
【0043】
無線基地局eNB#1は、移動局UEに対して、「DL allocation」によって通知した無線リソースを用いて、「mobilityControlinformation」を含む「RRC Connection Reconfiguration」を送信する。
【0044】
移動局UEは、かかる「mobilityControlinformation」に応じて、下りユーザデータを取得するセルを、セル#1からセル#2に切り替える。
【0045】
また、無線基地局eNB#1は、無線基地局eNB#2に対して、ステップ8において、「SN Status Transfer」を送信すると共に、バッファリングしている下りユーザデータを転送する。
【0046】
ここで、無線基地局eNB#1は、「Path Switch」を行わないため、この後、下りユーザデータは、ゲートウェイ装置S-GW→無線基地局eNB#1→無線基地局eNB#2→移動局UEという経路で、ゲートウェイ装置S-GWから移動局UEに送信される。
【0047】
ステップ9において、移動局UEが、無線基地局eNB#2に対して、「Synchronisation」を送信し、ステップ10において、無線基地局eNB#2は、移動局UEに対して、「UL allocation」及び移動局UE用の「TA(Timing Advance)コマンド」を送信し、ステップ11において、移動局UEは、無線基地局eNB#2に対して、「RRC Connection Reconfiguration」を送信する。
【0048】
この後、上りユーザデータは、移動局UE→無線基地局eNB#2→無線基地局eNB#1→ゲートウェイ装置S-GWという経路で、移動局UEからゲートウェイ装置S-GWに送信される。
【0049】
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
【0050】
本実施形態の第1の特徴は、無線基地局eNB#1であって、無線基地局eNB#1と同一の「Virtual eNB ID(仮想無線基地局識別情報)#1」を有する無線基地局eNB#2への移動局UEについてのX2ハンドオーバ処理を行う際に、「Path Switch(パススイッチ)」を行わないように構成されているハンドオーバ処理部14を具備することを要旨とする。
【0051】
かかる構成によれば、同一の「Virtual eNB ID」を有する無線基地局eNB配下のセル間における移動局UEのハンドオーバ処理が行われる場合には「Path Switch」を行わないことによって、移動管理ノードMMEへの信号負荷を削減することができる。
【0052】
本実施形態の第1の特徴において、判定部15と、無線基地局eNB#1の周辺無線基地局eNB#2〜#4に係る情報を含む「NRT(隣接関係テーブル)」を管理するように構成されている管理部12とを具備しており、NRTは、周辺無線基地局eNBに係る情報として、周辺無線基地局eNB#2〜#4の「Virtual eNB ID」を含み、判定部15は、NRTを参照して、周辺無線基地局eNB#2〜#4が無線基地局eNB#1と同一の「Virtual eNB ID#1」を有するか否かについて判定するように構成されていてもよい。
【0053】
かかる構成によれば、既存のNRTにおける管理項目として「Virtual eNB ID」を追加することによって、大幅な改修を行うこと無く、周辺無線基地局eNB#2〜#4が無線基地局eNB#1と同一の「Virtual eNB ID#1」を有するか否かについて判定することができる。
【0054】
本実施形態の第1の特徴において、無線基地局eNB#1の周辺無線基地局eNB#2〜#4から受信した「X2 setup request(コネクション設定要求信号)」或いは「X2 setup response(コネクション設定応答信号)」に含まれている「Virtual eNB ID」を取得して管理部12に蓄積するように構成されている受信部11を具備してもよい。
【0055】
かかる構成によれば、既存の「X2 setup request」或いは「X2 setup response」を用いて、周辺無線基地局eNB#2〜#4の「Virtual eNB ID」を取得することができる。
【0056】
本実施形態の第1の特徴において、無線基地局eNB#1の周辺無線基地局eNB#2〜#4に対して、無線基地局eNB#1の「Virtual eNB ID#1」を含む「X2 setup request」或いは「X2 setup response」を送信するように構成されている送信部13を具備してもよい。
【0057】
かかる構成によれば、既存の「X2 setup request」或いは「X2 setup response」を用いて、周辺無線基地局eNB#2〜#4に対して、無線基地局eNB#1の「Virtual eNB ID」を通知することができる。
【0058】
なお、上述の移動局UEや無線基地局eNBや移動管理ノードMMEやゲートウェイ装置S-GWの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
【0059】
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
【0060】
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動局UEや無線基地局eNBや移動管理ノードMMEやゲートウェイ装置S-GW内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局UEや無線基地局eNBや移動管理ノードMMEやゲートウェイ装置S-GW内に設けられていてもよい。
【0061】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0062】
S-GW…ゲートウェイ装置
MME…移動管理ノード
eNB#1〜eNB#4…無線基地局
UE…移動局
11…受信部
12…管理部
13…送信部
14…ハンドオーバ処理部
15…判定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7