(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記WTRUは、全地球測位システム(GPS)測位と、アシスト型GPS(A−GPS)測位と、観測到達時間差(OTDOA)測位と、所与のセルのセクタ中に前記WTRUが位置するかどうか判定することと、所与のセル識別子に関連する所与のセル中に前記WTRUが位置するかどうか判定することと、所与のセルエリア内に前記WTRUが位置するかどうか判定することと、所与のトラッキングエリア内に前記WTRUが位置するかどうか判定することと、呼の中でブロードキャストされるシステム情報要素と、所与のセル中で利用可能なマルチメディアブロードキャストマルチメディアサービス(MBMS)セッションと、WiFiパラメータと、所与のセルのモビリティ管理エンティティ(MME)エリアに前記WTRUが位置するかどうか判定することと、別のWTRUから前記WTRUが発見関連信号を受信するかどうか判定することとのうちの少なくとも1つに基づいて、前記WTRUの前記位置を判定する、請求項1に記載の方法。
前記プロセッサは、全地球測位システム(GPS)測位と、アシスト型GPS(A−GPS)測位と、観測到達時間差(OTDOA)測位と、所与のセルのセクタ中に前記WTRUが位置するかどうか判定することと、所与のセル識別子に関連する所与のセル中に前記WTRUが位置するかどうか判定することと、所与のセルエリア内に前記WTRUが位置するかどうか判定することと、所与のトラッキングエリア内に前記WTRUが位置するかどうか判定することと、呼の中でブロードキャストされるシステム情報要素と、所与のセル中で利用可能なマルチメディアブロードキャストマルチメディアサービス(MBMS)セッションと、WiFiパラメータと、所与のセルのモビリティ管理エンティティ(MME)エリアに前記WTRUが位置するかどうか判定することと、別のWTRUから前記WTRUが発見関連信号を受信するかどうか判定することとのうちの少なくとも1つに基づいて、前記WTRUの前記位置を判定するように構成される、請求項14に記載のWTRU。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1Aは、1または複数の開示される実施形態をその中で実現できる例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージングまたはブロードキャストなどのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する、多元接続システムとすることができる。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通してこのようなコンテンツにアクセスするのを可能にしうる。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)など、1または複数のチャネルアクセス方法を採用することができる。
【0009】
図1Aに示すように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、無線アクセスネットワーク(RAN)104と、コアネットワーク106と、公衆交換電話網(PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含んでよいが、開示する実施形態が任意の数のWTRU、基地局、ネットワークおよび/またはネットワーク要素を企図することは理解されるであろう。各WTRU102a、102b、102c、102dは、無線環境で動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成されてよく、ユーザ機器(UE)、移動局、固定またはモバイルの加入者ユニット、ページャ、セルラー電話機、パーソナルディジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、消費者電子機器などを含んでよい。
【0010】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含んでよい。各基地局114a、114bは、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つとワイヤレスにインタフェースして、コアネットワーク106、インターネット110、および/またはネットワーク112など、1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするように構成された、任意のタイプのデバイスとすることができる。例えば、基地局114a、114bは、基地局(BTS)、Node−B、eNodeB、Home NodeB、Home eNodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータ等とすることができる。基地局114a、114bはそれぞれ単一の要素として描かれているが、基地局114a、114bが任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含んでよいことは理解されるであろう。
【0011】
基地局114aはRAN104の一部とすることができ、RAN104はまた、基地局コントローラ(BSC)や無線ネットワークコントローラ(RNC)や中継ノードなど、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)を含んでもよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、特定の地理領域内で無線信号を送信および/または受信するように構成されてよく、この地理領域はセル(図示せず)と呼ばれることもある。セルはさらに、セルセクタに分割できる。例えば、基地局114aに関連するセルを、3つのセクタに分割することができる。従って、一実施形態では、基地局114aは、3つの送受信機、すなわちセルの各セクタにつき1つの送受信機を備えることができる。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を採用することができ、従って、セルの各セクタにつき複数の送受信機を利用することができる。
【0012】
基地局114a、114bは、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102c、102dの1または複数と通信することができ、エアインタフェース116は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光等)とすることができる。エアインタフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立することができる。
【0013】
より具体的には、上述したように、通信システム100は、多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなど、1または複数のチャネルアクセス方式を採用することができる。例えば、RAN104中の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装することができ、これにより、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用してエアインタフェース116を確立することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含んでよい。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含んでよい。
【0014】
別の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実装することができ、これにより、LTEおよび/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を使用してエアインタフェース116を確立することができる。
【0015】
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわち、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、暫定標準2000(IS−2000)、暫定標準95(IS−95)、暫定標準856(IS−856)、GSM(登録商標)、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Environment)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装することができる。
【0016】
図1A中の基地局114bは、例えば無線ルータ、Home NodeB、Home eNodeB、またはアクセスポイントとすることができ、事業所、家庭、車両、キャンパスなどの局所化されたエリア中での無線接続性を容易にするために任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。さらに別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラーベースのRAT(例えばWCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、またはLTE−A)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。
図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有することができる。従って、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスすることは必要とされなくてよい。
【0017】
RAN104は、コアネットワーク106と通信してよく、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIPサービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1または複数に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークとすることができる。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、料金請求サービス、モバイル位置情報サービス、前払い電話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供することができ、かつ/または、ユーザ認証など、高レベルのセキュリティ機能を実施することができる。
図1Aには示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106が、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと、直接的または間接的に通信してもよいことは理解されるであろう。例えば、コアネットワーク106は、E−UTRA無線技術を利用しているであろうRAN104に接続されるのに加えて、GSM無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信してもよい。
【0018】
コアネットワーク106はまた、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にPOTS(plain old telephone service)を提供する回線交換電話網を含んでよい。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート中の、TCP、UDPおよびIPなど、共通の通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスの地球規模のシステムを含んでよい。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される、有線または無線通信ネットワークを含んでよい。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用するであろう1または複数のRANに接続された、別のコアネットワークを含んでよい。
【0019】
通信システム100中のWTRU102a、102b、102c、102dのいくつかまたは全ては、マルチモード能力を備えることができる。すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、種々の無線リンクを介して種々の無線ネットワークと通信するために、複数の送受信機を備えることができる。例えば、
図1Aに示すWTRU102cは、セルラーベースの無線技術を採用しうる基地局114aと、また、IEEE802無線技術を採用しうる基地局114bと、通信するように構成されてよい。
【0020】
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。
図1Bに示すように、WTRU102は、プロセッサ118、送受信機120、送受信要素122、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、表示装置/タッチパッド128、ノンリムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、GPSチップセット136および他の周辺装置138を備えてよい。WTRU102が、一実施形態との整合性を維持しながら前述の要素の任意のサブコンビネーションを備えてよいことは理解されるであろう。
【0021】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/または、WTRU102が無線環境で動作できるようにする他の任意の機能を実施することができる。プロセッサ118は送受信機120に結合されてよく、送受信機120は送受信要素122に結合されてよい。
図1Bではプロセッサ118と送受信機120とを別々のコンポーネントとして描いているが、プロセッサ118と送受信機120とを共に電子パッケージまたはチップ中で統合してもよいことは理解されるであろう。
【0022】
送受信要素122は、エアインタフェース116を介して基地局(例えば基地局114a)との間で信号を送信または受信するように構成されてよい。例えば、一実施形態では、送受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。別の実施形態では、送受信要素122は、例えばIR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された、エミッタ/検出器とすることができる。さらに別の実施形態では、送受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送受信するように構成されてよい。送受信要素122が任意の組合せの無線信号を送信および/または受信するように構成されてよいことは理解されるであろう。
【0023】
また、
図1Bでは送受信要素122が単一の要素として描かれているが、WTRU102は、任意の数の送受信要素122を備えてよい。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用することができる。従って、一実施形態では、WTRU102は、エアインタフェース116を介して無線信号を送受信するために、2つ以上の送受信要素122(例えば複数のアンテナ)を備えることができる。
【0024】
送受信機120は、送受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、送受信要素122によって受信された信号を復調するように構成されてよい。上に言及したように、WTRU102は、マルチモード能力を有することができる。従って、送受信機120は、WTRU102が複数のRAT(例えばUTRAおよびIEEE802.11など)を介して通信できるようにするために、複数の送受信機を備えることができる。
【0025】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/または、表示装置/タッチパッド128(例えば液晶表示装置(LCD)表示ユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)表示ユニット)に結合されてよく、これらからユーザ入力データを受け取ることができる。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/または、表示装置/タッチパッド128にユーザデータを出力することができる。加えて、プロセッサ118は、ノンリムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132など、任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスすること、およびそのようなメモリにデータを記憶することができる。ノンリムーバブルメモリ130は、RAM、ROM、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリ記憶デバイスを含んでよい。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアディジタル(SD)メモリカードなどを含んでよい。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバやホームコンピュータ(図示せず)上のメモリなど、WTRU102上に物理的に位置しないメモリからの情報にアクセスすること、およびそのようなメモリにデータを記憶することができる。
【0026】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102中の他のコンポーネントへの電力を分配および/または制御するように構成されてよい。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の適切なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、1または複数の乾電池バッテリ(例えばニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル金属水素化物(NiMH)、またはリチウムイオン(Li−ion))、太陽電池、燃料電池などを含んでよい。
【0027】
プロセッサ118は、GPSチップセット136にも結合されてよく、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば経度と緯度)を提供するように構成されてよい。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはそれに代えて、WTRU102は、基地局(例えば基地局114a、114b)からエアインタフェース116を介して位置情報を受信することができ、かつ/または、2つ以上の近隣基地局から受信されている信号のタイミングに基づいてその位置を決定することができる。WTRU102が、一実施形態との整合性を維持しながら任意の適切な位置決定方法を用いて位置情報を取得してよいことは理解されるであろう。
【0028】
プロセッサ118はさらに、他の周辺装置138にも結合されてよく、周辺装置138は、追加の特徴、機能、および/または有線もしくは無線接続性をもたらす、1または複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含んでよい。例えば、周辺装置138は、加速度計、電子コンパス、衛星送受信機、ディジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビジョン送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、ディジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含んでよい。
【0029】
図1Cは、一実施形態によるRAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上述したように、RAN104は、E−UTRA無線技術を採用して、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104はまた、コアネットワーク106と通信することができる。
【0030】
RAN104は、eNode−B140a、140b、140cを含んでよいが、RAN104が一実施形態との整合性を維持しながら任意の数のeNode−Bを含んでよいことは理解されるであろう。eNode−B140a、140b、140cはそれぞれ、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するために、1または複数の送受信機を備えることができる。一実施形態では、eNode−B140a、140b、140cは、MIMO技術を実装することができる。従って、例えばeNode−B140aは、複数のアンテナを使用して、WTRU102aとの間で無線信号を送受信することができる。
【0031】
各eNode−B140a、140b、140cは、特定のセル(図示せず)に関連してよく、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成されてよい。
図1Cに示すように、eNode−B140a、140b、140cは、X2インタフェースを介して相互と通信することができる。
【0032】
図1Cに示すコアネットワーク106は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含んでよい。前述の各要素はコアネットワーク106の一部として描かれているが、これらの要素のいずれか1つがコアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運営されてもよいことは理解されるであろう。
【0033】
MME142は、S1インタフェースを介してRAN104中の各eNode−B142a、142b、142cに接続されてよく、制御ノードとしての働きをすることができる。例えば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラをアクティブ化/非アクティブ化すること、WTRU102a、102b、102cの最初の帰属中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担うことができる。MME142はまた、RAN104と、GSMやWCDMAなど他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供することもできる。
【0034】
サービングゲートウェイ144は、S1インタフェースを介してRAN104中の各eNode B140a、140b、140cに接続されてよい。サービングゲートウェイ144は一般に、WTRU102a、102b、102cとの間でユーザデータパケットをルーティングおよび転送することができる。サービングゲートウェイ164はまた、eNode−B間のハンドオーバ中にユーザプレーンをつなぎ留める(anchor)こと、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能なときにページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなど、他の機能を実施することもできる。
【0035】
サービングゲートウェイ144はまた、PDNゲートウェイ146に接続されてよく、PDNゲートウェイ146は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0036】
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインタフェースとしての働きをするIPゲートウェイ(例えばIPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むか、またはそのようなIPゲートウェイと通信することができる。加えて、コアネットワーク106は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含み得るネットワーク112へのアクセスを、WTRU102a、102b、102cに提供することができる。
【0037】
単一のサービングセルで動作する3GPP LTE リリース8、9、10および11(LTE R8+)は、2×2構成の場合に、ダウンリンク(DL)では100Mbpsまで、アップリンク(UL)では50Mbpsまでサポートする。LTE DL送信方式は、OFDMAエアインタフェースに基づく。フレキシブルな展開のために、LTE R8+システムは、スケーラブルな伝送帯域幅、例えば、1.4、2.5、5、10、15、20MHzのうちの1つをサポートする。
【0038】
LTE R8+(キャリアアグリゲーションを伴うLTE R10+にも当てはまる)では、各無線フレーム(10ミリ秒)が、サイズの等しい10個の1ミリ秒のサブフレームを含むことができる。各サブフレームは、サイズの等しい2個の0.5ミリ秒のタイムスロットをそれぞれ含むことができる。1タイムスロット当たり7個または6個のOFDMシンボルがある場合がある。1タイムスロット当たり7シンボルは、通常の周期的プレフィックス長で使用することができ、1タイムスロット当たり6シンボルは、拡張された周期的プレフィックス長の代替システム構成において使用することができる。LTE リリース8および9のシステムの場合のサブキャリア間隔は、15kHzである。7.5kHzを使用する代替の縮小サブキャリア間隔モードもまた可能である。
【0039】
リソース要素(RE)は、1つのOFDMシンボル期間中、正確に1つのサブキャリアに対応するものとすることができる。0.5ミリ秒タイムスロット中の連続的な12個のサブキャリアが、1つのリソースブロック(RB)を構成することができる。従って、1タイムスロット当たり7シンボルでは、各RBは、84個のREを含むことができる。DLキャリアは、最小6RBから最大110RBまでの、スケーラブルな数のRBを含むことができる。これは、大まかに1MHzから20MHzまでの、スケーラブルな伝送帯域幅全体に対応するものとすることができる。しかし、1組の一般的な伝送帯域幅を指定することができる(例えば1.4、3、5、10、または20MHz)。
【0040】
動的スケジューリングのための基本的な時間領域単位は、2つの連続的なタイムスロットを含む1つのサブフレームである。これをリソースブロック対と呼ぶことができる。いくつかのOFDMシンボル上のいくらかのサブキャリアを割り振って、時間−周波数グリッド中でパイロット信号を搬送することができる。スペクトルマスク要件に従うために、伝送帯域幅のエッジにおける所与の数のサブキャリアは送信されない場合がある。
【0041】
LTEでは、DL物理チャネルは、例えば、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケータチャネル(PHICH)、物理データ制御チャネル(PDCCH)、物理マルチキャストデータチャネル(PMCH)、および物理データ共有チャネル(PDSCH)を含んでよい。PCFICH上では、WTRUは、DL CCの制御領域のサイズを示す制御データを受信することができる。PHICH上では、WTRUは、前のUL送信に対するHARQ肯定応答/否定応答(HARQ A/N、HARQ ACK/NACK、またはHARQ−ACK)フィードバックを示す制御データを受信することができる。PDCCH上では、WTRUは、DL制御情報(DCI)メッセージを受信することができ、このDCIは、DLおよびULリソースをスケジューリングするのに使用することができる。PDSCH上では、WTRUは、ユーザおよび/または制御データを受信することができる。例えば、WTRUは、UL CC上で送信することができる。
【0042】
LTEでは、UL物理チャネルは、例えば、物理UL制御チャネル(PUCCH)および物理UL共有チャネル(PUSCH)を含んでよい。PUSCH上では、WTRUは、ユーザおよび/または制御データを送信することができる。PUCCH上では、また場合によってはPUSCH上では、WTRUは、UL制御情報(CQI/PMI/RIもしくはSRなど)および/またはHARQ ACK/NACKフィードバックを送信することができる。UL CC上では、WTRUにはまた、サウンディングリファレンス信号(SRS)の送信のための専用リソースが割り振られてよい。
【0043】
LTEシステム中では、ネットワーク(NW)は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を使用して、物理無線リソースを制御することができる。特定のフォーマット(例えばDCIフォーマット)を使用して、制御メッセージを送信することができる。WTRUは、アグリゲーションレベル(AL)に基づく物理リソース(例えば制御チャネル要素(CCE))の種々の組合せ(それぞれ1、2、4または8個のCCEに対応する)を使用する特定の位置または探索空間に、既知の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を使用してスクランブルされた特定のデータ制御情報メッセージ(DCIフォーマット)があるかどうかPDCCHを監視することによって、所与のサブフレーム中の制御シグナリングに対して作用する必要があるか否か判定することができる。CCEは、36個のQPSKシンボルまたは72個のチャネル符号化ビットを含むことができる。
【0044】
PDCCHは、2つの異なる領域に概念的に分離される。作用すべきDCIをWTRUが見つけることのできる1組のCCE位置は、探索空間(SS)と呼ばれる。SSは、共通SS(CSS)と、WTRU特有SS(UESS)とに概念的に分割される。CSSは、所与のPDCCHを監視する全てのWTRUに共通とすることができ、UESSは、WTRUごとに異なる可能性がある。これはランダム化関数と相関関係にあるので、これらのSSは両方とも、所与のサブフレーム中で所与のWTRUについて重なる場合があり、この重なりは、サブフレームごとに異なる可能性がある。
【0045】
CSSを構成するCCE位置のセット、およびその開始点は、セル識別子およびサブフレーム番号と相関関係にある。LTE R8/9では、DCIは、CSS中の4つのCCE(AL4)または8つのCCE(AL8)を用いてのみ、送ることができる。WTRUがPDCCHを監視する対象であるサブフレームに対して、WTRUは、CSS中での多くても総計12回のブラインド復号の試みで、AL4の場合には、4つのCCEの4つまでの異なるセット中で(すなわち8ブラインド復号)、AL8の場合には、8つのCCEの2つまでの異なるセット中で(すなわち4ブラインド復号)、2つのDCIフォーマットサイズ(例えば、フォーマット1Aおよび1C、また、電力制御に使用されるフォーマット3A)を復号することを試みることができる。CSSは、CCE0〜15に対応するものとすることができ、このことは、AL4の場合に4つの復号候補(すなわちCCE0〜3、4〜7、8〜11、12〜15)、AL8の場合に2つの復号候補(すなわちCCE0〜7、8〜15)を含意する。
【0046】
WTRU SSを構成するCCE位置のセット、およびその開始点は、WTRU識別子およびサブフレーム番号と相関関係にある。LTE8+では、DCIは、WTRU SS中のAL1、AL2、AL4、またはAL8を用いて送ることができる。WTRUがPDCCHを監視する対象であるサブフレームに対して、WTRUは、WTRU SS中での多くても総計32回のブラインド復号の試みで、AL1の場合には、6つまでの異なるCCE中で(すなわち12ブラインド復号)、AL2の場合には、2つのCCEの6つまでの異なるセット中で(すなわち12ブラインド復号)、AL4の場合には、8つのCCEの2つまでの異なるセット中で(すなわち4ブラインド復号)、AL8の場合には、8つのCCEの2つまでの異なるセット中で(すなわち4ブラインド復号)、2つのDCIフォーマットを復号することを試みることができる。
【0047】
WTRUがどのDCIフォーマットを復号するかは、構成される送信モード(例えば空間多重化が使用されるか否か)に依存する。いくつかの異なるDCIフォーマットがある(例えばフォーマット0(UL許可)、フォーマット1(非MIMO)、フォーマット2(DL MIMO)、およびフォーマット3(電力制御))。制御メッセージの詳細なフォーマットは、非特許文献2に定義されている。WTRUが復号できる各DCIフォーマットのバージョンは、少なくとも部分的には、構成される送信モード(例えば、リリース8およびリリース9の場合はモード1〜7)によって決まる。典型的な使用と共に要約をリストすると、次のようになる。すなわち、DCIフォーマット0(UL許可)、DCIフォーマット1(DL割当て)、DCIフォーマット1A(コンパクトなDL割当て/ランダムアクセスのためのPDCCHオーダー)、DCIフォーマット1B(プリコーディング情報を伴うDL割当て)、DCIフォーマット1C(非常にコンパクトなDL割当て)、DCIフォーマット1D(プリコーディング情報+電力オフセット情報を伴うコンパクトなDL割当て)、DCIフォーマット2(空間多重化のためのDL割当て)、DCIフォーマット2A、DCIフォーマット3(PUCCH/PDSCHのためのTPC、2ビット)、およびDCIフォーマット3A(PUCCH/PDSCHのためのTPC、単一ビット)である。以下の表1に、種々のシステム帯域幅構成の結果としてもたらされる種々のDCIサイズを提供する。
【0049】
LTE R8+システム中では、PDCCH上で受信された制御シグナリングがUL CCに関するものであるかDL CCに関するものであるかは、WTRUによって復号されるDCIのフォーマットに関係し、DCIフォーマットは、WTRUが接続されているセルのUL CCおよびDL CC上でのWTRUの通信を制御するのに使用することができる。
【0050】
WTRUは、スケジューリング要求(SR)をeNBに送ることによって、UL送信のための無線リソースを要求することができる。SRは、構成されていればPUCCH上の専用リソース(D−SR)上で、そうでなければランダムアクセスプロシージャ(RACH)を使用して、送信することができる。
【0051】
SRBは、RRCおよびネットワークアクセスサーバ(NAS)メッセージの送信のためにのみ使用される無線ベアラである。SRB0は、共通制御チャネル(CCCH)論理チャネルを用いてRRCメッセージに使用され、SRB1は、専用制御チャネル(DCCH)論理チャネルを用いてSRB2の確立前にRRCメッセージ(一実施形態では、ピギーバックされるNASメッセージと共に)およびNASメッセージに使用され、SRB2は、NASメッセージに使用され、セキュリティのアクティブ化後に構成される。セキュリティがアクティブ化されると、SRB1およびSRB2上のRRCメッセージは、保全性保護され暗号化される。DRBは、ユーザプレーンデータ(例えばIPパケット)の送信に主に使用される無線ベアラである。
【0052】
RRCは、eNBとWTRUとの間の、制御プレーンシグナリング、およびレイヤ3メッセージの交換を扱う。E−UTRAは、RRC_CONNECTEDとRRC_IDLEの、2つのRRC状態を定義する。RRC接続が確立されているときは、WTRUはRRC_CONNECTEDにある。そうでないときは、WTRUはRRC_IDLEにある。RRC_IDLE状態では、WTRUは、ページングチャネルを少なくとも監視して、入来呼、システム情報の変更を検出し、一実施形態では、早期地上警告システム(ETWS)/商用モバイル警報システム(CMAS)通知も検出し、近隣セル測定およびセル(再)選択、並びにシステム情報取得を実施する。RRC_CONNECTED状態では、WTRUは、ユニキャストチャネル上で送受信することができ、ページングチャネルおよび/またはシステム情報ブロックタイプ1を少なくとも監視して、入来呼、システム情報の変更を検出し、一実施形態ではETWS/CMAS通知を検出する。WTRUはまた、1次セルに加えて、1または複数の2次セルで構成されてよい。RRCプロトコルは、非特許文献3に指定されており、状態、状態遷移、メッセージ(例えばプロトコルデータユニット(PDU))、および関連するプロシージャの定義を含む。
【0053】
NASレイヤは、帰属プロシージャやトラッキングエリア更新(TAU)など、WTRUとコアネットワークとの間のモビリティ関連の機能、並びに、認証およびセキュリティ機能を扱う。NASレイヤはまた、WTRUとコアネットワークとの間で、IP接続性を確立および維持する。
【0054】
NASプロトコルは、典型的にはWTRUとコアネットワークとの間のシグナリング無線ベアラ(SRB)を介して、制御プレーン上で論理的に送信される。進化型パケットシステム(EPS)中では、CN中のエンドポイントは、モビリティ管理エンティティ(MME)である。
【0055】
図2は、EPSの典型的なプロトコルスタックの
図200である。プロトコルスタックは、プロトコルスタックNAS202と、eNB204および206と、MME208とを含む。NASは、RRCレイヤ210、PDCPレイヤ212、RLCレイヤ214、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ216および物理(PHY)レイヤ218を備える。eNB204は、RRCレイヤ220、PDCPレイヤ222、RLCレイヤ224、MACレイヤ226、PHYレイヤ228、S1 APレイヤ230、X2 APレイヤ232、SCTPレイヤ234、IPレイヤ236およびL1/L2レイヤ238を備える。eNB206は、X2 APレイヤ240、SCTPレイヤ242、IPレイヤ244およびL1/L2レイヤ246を備える。MME208は、NASプロトコルスタックを備え、このNASプロトコルスタックは、S1 APレイヤ248、SCTPレイヤ250、IPレイヤ252およびL1/L2レイヤ254を備える。MME208はまた、GTP−Cレイヤ256、UDPレイヤ258、IPレイヤ260およびL1/L2レイヤ262も備える。
【0056】
後述する実施形態では、WTRUおよび/またはネットワーク(例えばeNB)には、例えば衛星補助測位、セルベースの測位、OTDOA、WiFiベースの測位、ユーザ提供の測位、衛星ベースの測位、IPアドレスベースの測位、近位置ベースの測位、またはいずれか他の測位方法のうちの少なくとも1つに従って、少なくともいくつかのポジション関連パラメータを決定する能力が備わってよい。従って、当該デバイスに関する測位情報は、いくつかの手段によって利用可能とすることができ、かつ/またはいくつかの手段によって得ることができる。
【0057】
本明細書に述べる実施形態は、位置によって利用可能性が左右される場合のあるアプリケーションにアクセスするために、WTRUがどのように1または複数のデバイスとの通信を開始および確立することができるかに関する。アプリケーションは、例えば、ピアツーピアまたはクライアントサーバアプリケーションとすることができる。このタイプのアプリケーションは、バッテリを消費する測位サービスの使用を必要としなくてよく、少なくともユーザプレーンについては制御ネットワークを迂回するデバイス間通信を実施する可能性をもたらすことができ、WTRUモビリティに基づくプッシュサービスを可能にすることができる。従って、GPSデバイスと、接続のためのデータパイプとしてのモバイルネットワークとの組合せを使用するのと比較して、シグナリング、レイテンシおよびWTRU電力消費が低減された、このようなサービスを提供することが望ましいであろう。
【0058】
デバイス間通信展開の範囲は、例えば無認可スペクトル中で非協調メッシュネットワークにおいて適用可能な方法(例えばキャリアセンシング手法を使用する)から、例えば認可されたスペクトル中でネットワークによって管理される通信において適用可能な方法(例えばスケジューラが無線リソースを所与の地理エリアにおけるデバイス間通信に割り振ることができる)までの、どんな方法を含んでもよい。同様に、デバイス間通信を使用するアプリケーションは、例えばソーシャルネットワーキング、マーケティングサービス、および公衆安全アプリケーションを含めて、サービスのためのピアツーピアアプリケーションからクライアントサーバアプリケーションまでのどんなアプリケーションを含んでもよい。ソーシャルネットワーキングアプリケーションの例としては、Facebook(登録商標)、Linked−In、Google+ハングアウト、オンラインデーティングサービスなどの連絡アプリケーション、Latitudeサービス、メッセージングおよびチャットセッション、共同ゲーミングまたは共同仮想作業環境(例えば仮想LANを含む)が挙げられる。マーケティングサービスアプリケーションの例としては、プロモーション提供(例えばFourSquare)、自動化されたサービス(例えば空港チェックイン)、ローカライズされたツーリスト情報、コンテキストに沿った、かつ/または店内における消費者情報、オンデマンドのコンテキストベース/位置ベースのマーケティングおよび広報、並びにモバイル支払いが挙げられる。
【0059】
例えば、LTEサービスを提供することに加えて、オペレータはまた、2.4GHz周波数帯域における802.11b/g/n、3.6GHz周波数帯域における802.11y、および/または、5GHz周波数帯域における802.11a/h/j/nなど、1または複数のWiFi技術を使用して、WiFiサービス(例えばホットスポットエリアでの)のためのサポートを提供することもできる。オペレータは、自分のWiFiサービスを、WiFiオフロードアプリケーションとして、またはWiFiアグリゲーションとして展開することができる。
【0060】
オペレータは、LTEフェムトセル、Home NB(HSPAの場合)、および/またはHome eNodeB(LTEの場合)を介して、サービスをオフロードアプリケーションとして提供することができる。一実施形態では、WiFiオフロードは、次のような1または複数のセキュリティパラメータによって特徴付けることができる。すなわち、セキュリティプロトコルのタイプ(例えば、WEP(Wired Equivalent Privacy)、WPA(Wi-Fi Protected Access)、WPAII(WPA2)の1つ)、暗号化アルゴリズムのタイプ(例えば、一時鍵保全性プロトコル(TKIP)および事前共有鍵モード(PSK)の一方)、および、セキュリティ鍵(例えば、16進数のストリングまたはビットストリング。これは一実施形態では、WiFiデバイスが既知の鍵導出関数を使用して暗号化鍵をさらに導出する際の元となる情報(例えばパスフレーズ)に対応するものとすることができる)などである。WiFiサービスはまた、IEEE802.16またはIEEE802.20を使用して実現することもできる。
【0061】
WiFiローカルエリアネットワーク(WLAN)またはWiFiは、任意のタイプのIEEE802.11、802.16または802.20アクセスを指すことができる。WLAN WTRUは、1または複数の3GPP RATおよび1または複数のWiFi技術をサポートおよび実装するWTRUとすることができる。WLAN ANは、WiFiアクセスを実装しIPネットワーク接続性を提供するネットワークノードとすることができる。WLAN APは、WLAN ANへのWiFiアクセスを実装するアクセスポイントとすることができる。一実施形態では、WLAN APは、1または複数の3GPP RAT(例えばHSPA NB、LTE eNB)および1または複数のWiFi技術をサポートおよび実装するネットワークノードを含んでよい。WLAN WTRUが、同じWLAN ANの、あるWLAN APから別のWLAN APに移動するとき、WiFi技術によるモビリティは、ペデストリアンモビリティに制限されることがある。
【0062】
WLAN WTRUは、WLAN ANとデータを交換する前に、まずWLAN APとの関連付けを確立することができる。WLAN WTRUは最初に、利用可能なWLAN ANを発見し、次いで1つを選択して認証(必要なら)を実施し、最後にそれ自体をアクセスポイントに関連付けることができる。WLAN WTRUは、WLAN ANと同期されてよく、データフレームを送り始めることができる。
【0063】
IEEE802.11仕様書は、利用可能なアクセスポイントを発見するための方法として、2つの異なる方法、すなわちパッシブ・スキャニングとアクティブ・スキャニングを定義する。これらの方法を使用して、WLAN WTRUは、利用可能なWLAN ANのリストを決定することができる。また、既知のWLAN ANに自動的に再接続されるように構成されていない限り、ユーザ入力が必要とされてよい。
【0064】
アクセスポイントは、ビーコン信号を周期的にブロードキャストする。WLAN WTRUは、このビーコン信号を受信して、対応するWLAN ANのいくつかのパラメータ(例えばSSIDまたはサポートされるレート)、並びに受信信号強度を決定することができる。パッシブ・スキャニングを使用するときは、WLAN WTRUは、要求を送信することなく情報を収集することができる(例えば受信できる信号に基づいて)。
【0065】
アクティブ・スキャニングを使用するときは、WLAN WTRUは、ブロードキャストフレームを送信する。このブロードキャストフレームに対して、範囲内のどんなアクセスポイントも、プローブ応答で応答することができる。アクティブ・スキャニングは任意選択であり、共有媒体上でプローブ信号を送信するための追加のオーバヘッドをネットワークに課す可能性がある。
【0066】
WLAN ANの発見および選択を改善するために、IEEE802.11uは、ネットワーク発見および選択の方法を指定する。WLAN WTRUは、GASと呼ばれるトランスポートメカニズムを使用して、WLAN ANとの関連付けを実施する前に広告サービスを介して追加の情報を受信することができる。GASは、種々の広告プロトコルのためのトランスポートプロトコルであり、GAS送信は、関連付けられた状態または関連付けられていない状態のWLAN WTRUによって受信することができる。WLAN WTRUは、インターワーキング要素を使用して、WLAN ANがIEEE802.11uをサポートすると決定することができる。WLAN WTRUは、発見されたSSIDへのクエリを掲示することができる(例えば受動的またはアクティブ・スキャニングを使用して)。次いでWLAN WTRUは、オペレータ関連パラメータを示す応答をWLAN ANから受信することができる。
【0067】
発見関連情報は、アクセスネットワークタイプ[範囲0〜15](例えば、私設ネットワーク、ゲストアクセス付きの私設ネットワーク、課金可能な公衆ネットワーク、または無料公衆ネットワーク)、ローミング情報および会場情報などのパラメータを含む場合がある。選択関連情報は、WLAN WTRUからのクエリの結果として得られるものとすることができ、ドメイン名、証明タイプおよびEAP方法などのパラメータを含む場合がある。
【0068】
記憶された証明およびオペレータポリシに基づいて、かつ、一実施形態ではユーザ対話にも基づいて、WLAN WTRUは、どのWLAN ANと関連付けるべきか決定することができる。異なるIEEE802.11ネットワーク間のローミングアグリーメントを実現することができる。SSPNと呼ばれるプロトコルがアクセスポイントへの通信をサポートし、それにより、ユーザ証明およびユーザポリシをWLAN ANに通信することができる。
【0069】
3GPPは、ユーザトラフィックをオフロードできることを伴う、WLANアクセスネットワーク間のインターワーキングを実施する手段として、WLANネットワークへのアクセスをサポートするためのいくつかの異なる解決法に取り組んできた。例えば、非特許文献4には、WLAN WTRUが、3GPPシステムを介した認証および許可を使用して、インターネット接続性を達成し3GPP PSサービスにアクセスする方法が記述されている。記述されている方法は、WLAN WTRUと、3GPP CN中のパケットデータゲートウェイ(PDG)との間でトンネルを確立することを必要とする。非特許文献4にはまた、WLAN WTRUが、HPLMNのリモートIPアドレス、DHCPサーバおよびDNSなど、IP関連の構成パラメータを3GPP CNノードから受信する方法も記述されている。非特許文献4にはまた、WLAN WTRUがローカルIPアドレス(例えばWLAN AN識別子)のみを有する場合のWLAN直接IPアクセス、およびWLAN WTRUがローカルIPアドレス(トンネルの外側IPアドレス)とリモートIPアドレス(トンネルの内側IPアドレス)の両方を有する場合のWLAN 3GPP IPアクセスも記述されており、このリモートIPアドレスは、WLAN AN IPアドレス空間内でWLAN ANまたはPLMNによって割り当てることができる。
【0070】
別の例では、非特許文献5には、非3GPPアクセスのためのアーキテクチャ向上と、信頼されないアクセスとしてのWLANを3GPP進化型パケットコア(EPC)に統合するための参照アーキテクチャと、PMIPv6およびGTPモビリティをサポートする進化型パケットデータゲートウェイ(ePDG)にWLANを接続する方法とが記述されている。
【0071】
別の例では、非特許文献6には、IPフローモビリティおよびシームレスなWLANオフロードが記述されている。別の例では、非特許文献7には、DSMIPv6に基づいて3GPPアクセスとWLANアクセスとの間でIPモビリティを実施する方法が記述されている。
【0072】
加えて、いくつかのプロプラエタリな取組みが考察されてきた。例えば、QualcommのWTRU中心の接続性エンジン(CnE)などだが、これは、3G/LTE WiFiオフロードフレームワークのためのフレームワークを考察している。このフレームワークの目的は、3G/LTE無線インタフェースとWiFiインタフェースとのいずれかを介して特定のIPサービス(例えばHTTP、ビデオストリーミング、VoIP)をルーティングするのを可能にすることである。提案されるフレームワークは、3つの構成要素からなる。すなわち、オペレータポリシをおそらく動的に提供するためのメカニズムと、計画外のWiFiネットワークの特性を検出するための、デバイス中のアルゴリズム(その焦点は、利用可能なネットワークの使用としてどれが最良の可能な使用かをWTRUが自律的に決定できることである)と、3G/LTEとWiFiとの間でトランスペアレントなハンドオーバを可能にするためのメカニズムとである。
【0073】
特に、Qualcommの実装形態は、前述の標準的な3GPP技術に依拠し、この実装形態はまた、測定およびWTRUによって開始されるハンドオーバを実施するための技法であって、WTRU中心の、WTRU自律型の、かつ主として実装関連の技法を記述している。言い換えれば、記述されている方法は、3GPP CNへの接続の確立に依拠し、CNベースのシームレスなIPモビリティのための既存の方法以上には、WTRUがどのように3GPPおよびWLAN ANにアクセスするかをネットワークが制御するための方法を含んではいない。
【0074】
一般に、上記の解決法は全て、WLANアクセスノード(WLAN AN)と3GPPコアネットワーク(3GPP CN)との間の接続性を確立することに基づき、WLAN WTRUと3GPP CNとの間の認証、許可およびトンネル確立を必要とする。言い換えれば、適用される原理は、WLANアクセスが、他の3GPPアクセス(例えばLTE、WCDMA/HSPA)とは別個の独立したアクセス技術であり、3GPP CNの機構を使用して、WLANサービス(当該データ転送に対する差別化されたQoSおよび課金を含む)をオペレータから提供できるための手段を提供する、ということである。トラフィックの切換えは、オペレータのポリシに基づくことができ、3GPP CN中で実施することができる。この手法は、スタンドアロンWLAN ANの展開などの展開コスト、および既存のCNノードへの影響の点で、いくつかの欠点を有する可能性がある。
【0075】
本明細書に述べる実施形態は、一般に、2つのタイプのWiFiオフロードサービス、すなわち、リダイレクションによるセルラー補助WiFiオフロード(cellular-assisted with redirection WiFi offload)と、セルラー制御WiFiオフロード(cellular-controlled WiFi offload)とに言及する。リダイレクションによるセルラー補助WiFiオフロードの場合、WLAN WTRUは、セルラーシステム(例えば、HSPA WTRUまたはLTE WTRUなどのマクロセル)と確立されたRRC接続上でシグナリングが受信されるのに続いて、WLAN APとの関連付けを確立することができる。シグナリングは、3GPPアクセスからWiFiアクセスへのRAT内ハンドオーバと同様とすることができる。セルラー制御WiFiオフロードの場合、WLAN WTRUは、例えばマクロセル(例えばHSPA WTRUまたはLTE WTRUとしての)への、そのRRC接続を維持しながら、WLAN APとの関連付けを確立することができる。言い換えれば、WLAN WTRU は、WiFi AN上とHSPAまたはLTE無線アクセス上とで同時に動作することができる。
【0076】
3GPPはまた、WLAN ANと3GPPアクセスとの間のインターワーキングをサポートする可能性も考察してきたが、その焦点は、2つのアクセス間のより密な統合を可能にすることになる、かつ複製3GPP CN機能の必要性を回避するのを可能にすることになる解決法であった。考察は、WLAN ANおよびWLANエアインタフェースに加える変更を最小限に抑えながら、何らかの形のキャリアアグリゲーションを実施できることを含んでいた。想定される展開シナリオは、WiFi無線と統合された、またはWiFi無線を伴うリモート無線要素(RRH)と統合された、小さい3GPPセル(例えばピコ、フェムト、リレー)を含む。
【0077】
また、3GPPでは、現在利用可能な種々のCNベースの代替形態、並びに上述した展開シナリオを、検討のために要約する考察もあった。考察は、3GPP LTEとWiFiとの間の何らかの形のアグリゲーションに焦点を合わせたものであったが、この研究を3GPP HSPAに拡張することは、3GPP RNCに対する変更が場合によっては必要になるという欠点があるにもかかわらず、排除されるべきではない。
【0078】
本明細書では、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)LTE技術に関して実施形態を述べるが、他の無線技術にも等しく適用可能とすることができる。
【0079】
本明細書に述べる実施形態では、クライアントサーバ通信は、例えば、複数のデバイスを伴うことができタスクおよびリソースを区分化することができる分散アプリケーションを含んでよく、それにより、ピアは、リソース(例えばアプリケーションデータ)の供給側(送信側)と消費側(受信側)のいずれかである。例えば、このタイプの通信は、IPレイヤよりも上のサービスを提供するサーバ(例えばアプリケーションサーバ)を伴うことができる。例えば、このタイプの通信は、無線リソースの割振りなどのサービスをクライアントに提供する1または複数のネットワーク要素(例えば、フェムトセルネットワーク要素、基地局(例えばHome NodeBもしくはHome eNB)、直接WTRU間通信を提供できるWTRU、または、WiFiアクセスポイントなどのアクセスポイント)を伴うことができる。
【0080】
本明細書に述べる実施形態では、ピアリング(peering)は、例えば、グループおよび/またはピアツーピアネットワークを形成できる複数のデバイスを伴うことのできる分散アプリケーションを含んでよい。例えば、このタイプの通信は、所与の分散IPアプリケーションに関するデータを交換する1または複数のデバイスを伴うことができる。例えば、このタイプの通信は、WiFiネットワークなどの無線リソースを使用して協調方式で通信する1または複数のネットワーク要素を伴うことができる。
【0081】
物理レイヤの観点からは、ピアリングは、例えば、共有媒体を使用する直接デバイス間送信(送信は、専用リソース割振りを使用して制御ネットワークノードによってスケジュールされる)を使用して実現することができ、このアクセスは、キャリアセンシングに基づく場合があり、かつ/または、カバレッジエリア内でのブロードキャスト/マルチキャスト送信を必要とする場合がある。トランスポートレイヤの観点(例えばIP)からは、ピアリングは、複数のピア間のユニキャスト送信および/またはマルチキャスト送信を含んでよい。ユニキャスト送信の場合は、同じアプリケーションデータの複数のコピーが、発信元デバイスによって、またはアプリケーションサーバによって、複数の接続されたピア(各ピアは異なるIPフローを使用する)に向けて送信されてよい。マルチキャスト送信の場合は、アプリケーションデータの単一のコピーが、単一のIPフローとしてネットワークに向けて送信されてよく、このデータは、1または複数のネットワークノードによって、マルチキャストフローに加入した各ピアに向けて複製されてよい。アプリケーションレイヤの観点(例えばグループチャットアプリケーション)からは、ピアリングは、複数のデバイスを伴う任意のアプリケーションを含んでよく、ピアは、リソース(例えばアプリケーションデータ)の供給側(送信側)と消費側(受信側)の両方である。従って、ピアリング通信は、上記の任意の組合せを指す場合がある。例えば、ピアリング通信は、無線リンク(例えばLTE)を介し、専用無線リソース(例えばPDCCHによってスケジュールされるPDSCH)を使用して、ユニキャストプロトコル(例えばRTP/UDPまたはTCP/IP)を介してトランスポートされる、ピアツーピアアプリケーション(例えば複数ユーザのビデオ会議またはチャットアプリケーション)を含む場合がある。
【0082】
本明細書に述べる実施形態では、プルサービスは、例えば、通常はクライアントがサーバまたは別のピアとの通信セッションを開始することになるようなサービスを含んでよく、サーバ/ピアは、入来する要求を待機することができる。さらに、本明細書に述べる実施形態では、プッシュサービスは、例えば、サーバがアプリケーションデータの転送(例えば通信セッションの開始または既存セッションの使用を含む)をクライアントまたは別のピアと開始できるようなサービスを含んでよく、クライアント/ピアは、入来するアプリケーションデータを受諾することができる。
【0083】
本明細書に述べる実施形態では、ローカライズドアプリケーションは、1または複数のモバイルデバイスと、0(例えば直接デバイス間通信)または1以上(例えば無線リソースを介したネットワーク制御通信の場合)のネットワークエンティティ(例えばeNB、MME、ローカライズドアプリケーション情報サーバ(LAIS))との間の、任意の形のクライアントサーバ通信またはピアリング通信(例えばプルおよびプッシュアプリケーションを含む)を含んでよい。一実施形態では、ローカライズドアプリケーションは、追加で、アプリケーションのセッションを指す場合もある。例えば、セッションは、同じグループ(例えば友達、サークル、コミュニティグループ、または専門グループ)に属する複数のWTRUによって共有される場合がある。グルーピングおよび/またはセッション情報は、加入者プロファイル情報、測位情報、もしくはサービス加入に基づくことができ、または、LAISへのアクセス時に選択されてよい(例えば登録時にユーザによって選択される)。加えて、ローカライズドアプリケーションはまた、同じまたは異なるタイプのRAT(例えばLTE、HSPA、またはWiFi)からのセルなど、ネットワーク要素への接続性(例えばRATからRATにトラフィックをオフロードするための)を指す場合もある。
【0084】
図3は、無線通信方法の流れ
図300である。
図3に示す例では、WTRUが、その位置を決定する(302)。WTRUは、例えば決定されたWTRUの位置に基づいて、アプリケーションがWTRUに利用可能かどうか判定することができる(304)。アプリケーションがWTRUに利用可能であると判定された場合、WTRUは、アプリケーションをホストするアプリケーションサービスへのアクセスを開始することができる(306)。一実施形態では、WTRUは、アプリケーションサービスへの登録を開始することによって、アプリケーションサービスへのアクセスを開始することができる。
【0085】
図4は、別の無線通信方法の流れ
図400である。
図4に示す例では、WTRUが、アプリケーションサービスによってホストされる所与のアプリケーションがWTRUに利用可能であることを示す表示(indication)を、アプリケーションサービスから受信する(402)。一実施形態では、表示は、アプリケーションサービスによってホストされる所与のアプリケーションのロケーションエリア内にWTRUがあることを示す表示とすることができる。WTRUは、表示を受信するのに応答して、所与のアプリケーションをホストするアプリケーションサービスへのアクセスを開始することができる(404)。一実施形態では、WTRUは、アプリケーションサービスへの登録を開始することによって、アプリケーションサービスへのアクセスを開始することができる。
【0086】
アプリケーションがWTRUに利用可能かどうか(例えば304または402)は、例えばローカライズドアプリケーション情報(LAI)に基づいて判定することができる。LAIは、例えば1または複数の要素のリストとして構築されてよく、リスト中の各要素は、特定のアプリケーションに関係する情報に対応してよい。LAI中の各要素は、アプリケーション識別子、アプリケーションタイプ、所与のアプリケーションのロケーションエリア、所与のアプリケーションのカバレッジエリア、所与のアプリケーションの利用可能性、所与のアプリケーションに必要とされるアクセス証明、所与のアプリケーションの通信パラメータおよびアプリケーショントリガのうちの、少なくとも1つを含んでよい。
【0087】
アプリケーション識別子は、種々のトランザクション(例えば登録、登録解除、またはアプリケーションセットアップ)のために特定のアプリケーションを識別するのに使用することができる。アプリケーションタイプは、種々のトランザクション(例えば登録)のためにアプリケーションのサブセットを決定するのに使用することができる。
【0088】
所与のアプリケーションのロケーションエリアに関しては、アプリケーションの利用可能性および/またはアクセシビリティは、測位基準と相関関係にある場合がある。基準が満たされるならば、エンティティ(例えば、WTRU、または、LASなどのネットワークノード)は、アプリケーションに関係するさらに他のプロシージャをWTRUが実施できると判定することができる。例えば、WTRUは、基準が満たされたとき、当該アプリケーションに登録することができ(例えば利用可能性)、かつ/または当該アプリケーションのための通信を開始することができる(例えばアクセシビリティ)。例えば、アプリケーションは、特定の地理エリア内で利用可能である場合がある。別の例として、基準は、WTRUのポジションが何らかのエリア内であることであってよい。このようなエリアの例としては、所与の許容誤差を含む地理的ポジション、セルのセクタ、セル、所与のeNBからの信号の受信、第2のWTRUからの発見関連信号の受信、トラッキングエリア、または、所与のMMEによってサービスされるセルが挙げられる。例えば、アイドルモードのWTRUが、セル(再)選択を実施し、選択したセル上にキャンプすることができる。次いでWTRUは、関心のあるローカライズドアプリケーションが、選択したセル中で利用可能であると判定し、セル中でのアプリケーションの利用可能性のみに基づいて、アプリケーションにアクセスできると判定することができる。次いでWTRUは、アプリケーションのための通信を開始することができる。
【0089】
所与のアプリケーションのカバレッジエリアに関しては、所与のアプリケーションについてカバレッジエリアがロケーションエリアと異なる(例えば、カバレッジエリアが示され、カバレッジエリアがロケーションエリアよりも小さい)場合、アプリケーションのアクセシビリティはさらに、測位基準と相関関係にある場合がある。基準が満たされるならば、エンティティ(例えば、WTRU、または、LASなどのネットワークノード)は、アプリケーションに関係するさらに他のプロシージャをWTRUが実施できると判定することができる。例えば、WTRUがすでにアプリケーションに登録されている場合、または登録が当該アプリケーションに必要ない場合は、WTRUは、基準が満たされたとき、当該アプリケーションのための通信を開始することができる(例えばアクセシビリティ)。例えば、アプリケーションは特定の地理エリア(例えばセル)内でアクセス可能である場合があり、このエリアは、ロケーションエリアのサブセット(例えば複数のセルを含むトラッキングエリア)とすることができる。別の例として、基準は、WTRUのポジションが何らかのエリア内であることであってよい。このようなエリアの例としては、所与の許容誤差を含む地理的ポジション、セルのセクタ、セル、所与のeNBからの信号の受信、第2のWTRUからの発見関連信号の受信、トラッキングエリア、または、所与のMMEによってサービスされるセルが挙げられる。例えば、アイドルモードのWTRUが、セル(再)選択を実施し、選択したセル上にキャンプすることができる。次いでWTRUは、関心のあるローカライズドアプリケーションが、選択したセル中で利用可能であると判定することができる。WTRUはさらに、その位置を決定/取得する(例えば測位方法を使用して)ためのプロシージャを開始し、さらに、WTRUのポジションが当該アプリケーションのカバレッジエリア(一実施形態では地理的エリアとして表される)内であることに基づいて、アプリケーションにアクセスできると判定することができる。次いでWTRUは、アプリケーションのための通信を開始することができる。アプリケーションのカバレッジエリアは、そのロケーションエリアと等しい場合もある。
【0090】
所与のアプリケーションの利用可能性に関しては、所与のアプリケーションの利用可能性は、少なくとも1つのピアおよび/またはサーバが通信できるか否かと相関関係にある場合がある。例えば、クライアントサーバアプリケーションの場合、サービスは、サーバが登録されているならば、かつ/またはサーバがクライアントから新しい要求を受信できるならば、利用可能とすることができる。別の例では、ピアリングアプリケーションの場合、アプリケーションは、サービスに関心がある(かつ/または登録されている)デバイス(このWTRUを除く)の数が、サービスについての特定の閾値よりも多い(例えば0よりも多い)ならば、利用可能とすることができる。別の例として、ネットワークオフローディングアプリケーションの場合、アプリケーションは、オフロードセルおよび/またはネットワークにWTRUからアクセスできることをWTRUのアクセス証明が示すならば、利用可能とすることができる。例えば、WiFiオフロードアプリケーションの場合、これは、加入者タイプおよび/もしくはWiFiネットワークの識別子(例えば基本的なSSIDおよび/もしくはMAC識別子)、並びに/または、1もしくは複数のセキュリティパラメータに基づくことができる。Home eNBまたは類似のノードの場合、これは、限定加入者グループ(CSG)識別子(CGI)、物理セル識別子(PCI)、および/またはCSGリストに基づくことができる。
【0091】
所与のアプリケーションに必要なアクセス証明に関しては、アプリケーションは、サービスとの通信を開始するWTRUが十分な証明を有するか否か判定するためのトランザクションを必要とする場合がある。例えばこれは、加入者の識別子と、認証および/または暗号化のための1または複数のセキュリティ鍵と、認証および/または暗号化のための1または複数のセキュリティアルゴリズムと、グループ識別子とを含んでよい。
【0092】
所与のアプリケーションの通信パラメータは、アプリケーションについてのIPアドレス、所与のアプリケーションについてのトランスポートプロトコルタイプ、所与のアプリケーションについてのポート番号、SIP/URL、MBMS関連情報、セキュリティ関連パラメータ(例えばアプリケーションレベル暗号化パラメータ)のうちの、少なくとも1つを含んでよい。クライアントサーバアプリケーションの場合、例えば、アプリケーションについてのIPアドレスは、サーバ(例えば別のモバイルデバイスに対応する)のIPアドレスを含んでよい。ピアリングアプリケーションの場合、例えば、アプリケーションについてのIPアドレスは、ピアリングアプリケーションサーバのIPアドレス、1もしくは複数の他のピア(例えば他のWTRUに対応する)のIPアドレス、またはマルチキャストIPアドレスを含んでよい。
【0093】
所与のアプリケーションについてのトランスポートプロトコルタイプは、例えば、TCP(例えばクライアントサーバタイプのアプリケーションの場合)、またはUDP(例えばピアリングアプリケーションの場合)とすることができる。所与のアプリケーションについてのポート番号は、例えば、TCPポート番号(例えばクライアントサーバタイプの通信の場合)、またはUDPポート番号(例えばピアリングアプリケーションの場合)を含んでよい。
【0094】
アプリケーションについてのIPアドレス、所与のアプリケーションについてのトランスポートプロトコルタイプ、および所与のアプリケーションについてのポート番号はいずれも、SIPメッセージおよび/またはURLに含まれてよい。
【0095】
MBMSチャネルを使用して送信できるアプリケーションの場合、MBMS関連情報は、例えば、所与のアプリケーションに対してどんなMBSFNエリア(例えばMBMSセルグループ識別子)および/またはどんなMBMS制御チャネル(MCCH)を使用してDLブロードキャストにアクセスできるかをWTRUが決定するのを可能にすることのできるパラメータを含んでよい。一実施形態では、これはまた、当該アプリケーションに対応するMBMSサービスの識別子も含んでよい。
【0096】
アプリケーショントリガに関しては、アプリケーショントリガは、真であるときに、例えばアプリケーションおよび/もしくはセッションにアクセスするためにアプリケーションおよび/もしくはセッションに登録するようWTRUをトリガするか、またはアプリケーションへのその登録を終了するようWTRUをトリガすることのできる、1または複数の条件を含む場合がある。例えば、これは、近接性検出のための測位情報を含んでよく、それによりWTRUは、示されたポジションからいくらかの距離内にあることを検出したとき、自律的に、アプリケーションに登録すること、および/またはアプリケーションへのアクセスを開始することができる。
【0097】
WTRUは、LAIを受信、送信、および/または記憶することができる。一実施形態では、WTRUは、別のWTRUからLAIを得ることができる。別の実施形態では、WTRUは、ネットワークエンティティ(例えばLAIサーバ(LAIS))からLAIを得ることができる。他のエンティティが、LAIの少なくとも一部にアクセスすることができる。例えば、ネットワークエンティティは、上記の情報を記憶してWTRUと交換することができる。
【0098】
ローカライズドアプリケーションをサポートするエリア中にWTRUがあるかどうか(例えばサービングセルがローカライズドアプリケーションをサポートするかどうか)判定するために、WTRUは、所与のセル内でのローカライズドアプリケーションのサポートに関係する1または複数のパラメータを維持することができる。このようなパラメータの例としては、ローカライズドアプリケーションに対するサポートを示す表示、スケジューリング情報、および、当該セル中で利用可能な1または複数のアプリケーションに関するLAIが挙げられる。あるいは、WTRUは、ブロードキャストされる情報、専用シグナリング、およびより高いレイヤのシグナリングのうちの少なくとも1つを介して、上記のパラメータの少なくともいくつかを含むシグナリングを受信することもできる。
【0099】
ローカライズドアプリケーションに対するサポートを示す表示は、例えば、インジケータビットを含んでよく、かつ/または、受信されたシグナリング中に情報要素が存在することを含んでよく、この情報要素は、例えば、当該セル中でローカライズドアプリケーションにアクセスするのに使用されるさらに他のセル特有パラメータを提供する。例えば、WTRUは、セルに関するブロードキャストシステム情報中に、ローカライズドアプリケーションについてのシステム情報ブロック(SIB)が存在することを検出し、当該セルに対してローカライズドアプリケーションがサポートされると判定することができる。一実施形態では、これは、当該セルに対して現在利用可能でないサービスの登録および/またはサービスの開始が、サポートされるか否かを示す表示を含んでよい(例えば、広告されるアプリケーションのリストは、半静的とすることができ、WTRUについてのみ読み取ることができる)。
【0100】
スケジューリング情報は、例えば、当該セル中でローカライズドアプリケーションにアクセスするのに使用されるさらに他のセル特有パラメータをスケジュールするための特定のRNTI(例えばLA−RNTI)を含んでよい。一実施形態では、1もしくは複数のサブフレームのセット、および/または送信タイミングを、さらに他のセル特有パラメータのスケジューリングに使用することができる。例えば、WTRUは、例えばPDSCH上でスケジュールされるさらに他のパラメータ(例えば当該セル中で利用可能なアプリケーションと適用可能なパラメータとのリスト(もしあれば))を復号するのにWTRUが使用できるRNTIを、ローカライズドアプリケーションに適用可能なSIB上で受信することができる。
【0101】
当該セル中で利用可能な1または複数のアプリケーションに関するLAIは、利用可能なサービスおよび/またはサービスタイプ(例えばサービス広告)のリストを含んでよい。これは、例えば、当該セル中で利用可能な1または複数のアプリケーションと適用可能なパラメータとのリストを含んでよい。例えば、WTRUは、この情報を、ローカライズドアプリケーションに適用可能なSIB上で、またはPDSCH上の別個の送信(ブロードキャストと専用とのいずれか)上で受信することができる。WTRUは、LAIを使用して、例えば当該アプリケーションのロケーションエリアおよび/またはカバレッジエリアに基づいて、所与のサービングセル中で1または複数のローカライズドアプリケーションにアクセスできるかどうか判定することができる。これは、例えば、所与のセルの無線リソースを扱う観点からeNBがローカライズドアプリケーションをトランスペアレントな方式で扱う展開において、当てはまる場合がある。
【0102】
WTRUが、上記のパラメータの少なくともいくつかを含むシグナリングを、ブロードキャスト情報を介して受信する実施形態に関しては、WTRUは、当該セルのPDCCHのCSS中で受信されRNTIによってスクランブルされたDCIを使用してスケジュールされたPDSCH送信上で(例えばSI−RNTIを使用してスケジュールされたか、またはセル特有RNTI(例えばLA−RNTI)を使用して別個にスケジュールされたSIB上で)、ローカライズドアプリケーションに関係するパラメータを受信することができる。一実施形態では、ローカライズドアプリケーションに関係する少なくともいくつかのパラメータは、MBMS送信上で受信することができる。
【0103】
例えば、アイドルモードまたは接続モードのWTRUは、ローカライズドアプリケーションに関係する1または複数のパラメータを、システム情報獲得の一部として(当該セルに移動するときのモビリティの場合)、またはシステム情報に関するWTRUの更新プロシージャの一部として、ブロードキャストシステム情報上のSIB中で受信することができる。WTRUは、ローカライズドアプリケーションが当該セル中でサポートされることを示す表示を検出することができ(例えばSIB2などのSIBの受信から)、ローカライズドアプリケーションが当該セル中でサポートされると判定することができる。WTRUは、ネットワークへの接続を開始して、例えば専用シグナリングを使用してローカライズドアプリケーションに関するさらに他のパラメータを得ることができる。あるいは、WTRUは、ローカライズドアプリケーション特有のSIBが存在することを検出し、ローカライズドアプリケーションが当該セル中でサポートされると判定することもできる。
【0104】
一実施形態では、SIBはスケジューリング情報(例えばLA−RNTI)を含んでよく、従ってWTRUは、利用可能なアプリケーションとパラメータとのリスト(もしあれば)など、さらに他のパラメータをPDSCH上で受信することができる。あるいは、SIBが、利用可能なサービスとパラメータとのリスト(もしあれば)を含んでもよい。一実施形態では、WTRUは、受信した情報を使用して、アプリケーションへの登録を開始するか否か判定することができる。
【0105】
WTRUが、上記のパラメータの少なくともいくつかを含むシグナリングを、専用シグナリングを介して受信する実施形態に関しては、WTRUは、当該セルのPDCCHのCSS中で受信されWTRUのC−RNTIによってスクランブルされたDCIを使用してスケジュールされたPDSCH送信上で、ローカライズドアプリケーションに関係するパラメータを受信することができる。一実施形態では、ローカライズドアプリケーションに関係する少なくともいくつかのパラメータは、RRCトランザクション(例えばRRC再構成プロシージャ)を使用して、かつ/または、WTRUとLAISとの間のトランザクションのためのより高いレイヤのプロトコル(例えばRRC PDU中でトランスポートされる)を使用して、受信することができる。あるいは、ローカライズドアプリケーションに関係する少なくともいくつかのパラメータは、MAC制御要素を使用して受信することもできる。
【0106】
WTRUは、そのWTRU能力の一部として、ローカライズドサービスへのアクセスをサポートすることを示す表示を含んでよい。次いでWTRUは、サービスがサービングセル中でサポートされる場合および/または利用可能な場合は、eNBによって、サービスへのアクセスに必要なパラメータで構成されてよい。例えば、接続モードのWTRUは、ネットワークによってスケジューリング情報(例えばLA−RNTI)で構成されてよく、従ってWTRUは、利用可能なアプリケーションとパラメータとのリスト(もしあれば)など、さらに他のパラメータをPDSCH上で受信することができる。一実施形態では、これは、最初の接続セットアップ中に示されるWTRUの能力に基づくことができる。一実施形態では、構成は、利用可能なサービスとパラメータとのリスト(もしあれば)を含んでよい。一実施形態では、WTRUは、受信した情報を使用して、アプリケーションへの登録を開始するか否か決定することができる。
【0107】
WTRUが、上記のパラメータの少なくともいくつかを含むシグナリングを、より高いレイヤのシグナリングを介して受信する実施形態に関しては、接続モードのWTRUは、より高いレイヤのプロトコル(例えばRRC PDU中でトランスポートされる)を使用して、パラメータの少なくともいくつかを受信することができる。例えば、WTRUは、LAISサーバから、WTRUに利用可能なアプリケーションおよび/またはサービスタイプのリストを受信することができる。一実施形態では、これは、WTRUとLAISとの間の要求−応答トランザクションの一部とすることができ、このトランザクションは、WTRUのポジションおよび/もしくは位置に関係するパラメータ、ユーザプロファイル、並びに/またはセキュリティパラメータの交換を含んでよい。
【0108】
ローカライズドアプリケーションに関係するパラメータへのアクセスをWTRUが有するとき、WTRUは追加で、ローカライズドアプリケーションをセルがサポートすることを検出した際に、または登録プロシージャを開始すべきであると決定した際に、位置および/または測位に関係するプロシージャを開始することができる。一実施形態では、WTRUは、このような追加のプロシージャを、WTRU内に記憶されたユーザプロファイルに基づいて、かつ/または当該WTRUのユーザから入力があったときに(例えばプルサービスの場合)、自律的に開始することができる。あるいは、WTRUは、このようなプロシージャを、ネットワークから(例えばeNBから、またはLAISから)要求を受信したときに開始することもできる。例えば、このような場合、WTRUは、GPSモジュールを作動させ、位置更新および/またはトラフィックエリア更新を開始し(例えばMMEに向けて)、測位要求/更新プロシージャを開始し(例えば、A−GPSプロシージャ、OTDOA、セルIDベースの測位、またはいずれか他の測位方法を例えば使用して、LCSによって)、近接性検出に使用できるポジション関連パラメータを決定し、関心のある少なくとも1つのアプリケーションについて近接性検出を開始することができる。
【0109】
WTRUは、関心のあるローカライズドアプリケーションのロケーションエリア内にあることを検出するためのプロシージャ(例えば発見)を実施することによって、どんなローカライズドアプリケーションが利用可能かを決定することができる。これは、例えば、所与のアプリケーションのロケーションエリア内にあることを自律的に決定すること(例えばプル挙動(behavior))、ネットワークノードに要求を送信すること(例えばプル挙動)、所与のアプリケーションのロケーションエリア内にあることを示す表示をネットワークから受信すること(例えばプッシュ挙動)、または、当該アプリケーションに対応するMBMSセッション(例えば1もしくは複数のMTCH)が当該セル中でスケジュールされる(例えばMCCH上で)と決定することによって、行うことができる。所与のアプリケーションのロケーションエリア内にあることをWTRUが自律的に決定することに関しては、アプリケーションは、セル中で広告されてよい(例えば、PDSCH送信上で受信されるSIBまたは他の情報中でリストされてよい)。WTRUがネットワークノードに要求を送信することに関しては、例えば、WTRUは、対応するエリア中で利用可能なアプリケーションのリストを求める要求と共に、ポジション情報をLAISに送信することができる。一実施形態では、WTRUはこれを、あるタイプのアプリケーションに対してのみ行うことができる。WTRUは、要求中で示される基準に合致するアプリケーションのリストに関するLAIを受信することができる。
【0110】
所与のアプリケーションのロケーションエリア内にあることを示す表示をWTRUがネットワークから受信することに関しては、WTRUは、アプリケーションが利用可能であることを示す表示をネットワークから受信することができる。一実施形態では、この表示は、LAISから受信することができる。一実施形態では、WTRUは、WTRUが前に登録した登録先アプリケーションについて表示を受信することができる。一実施形態では、この表示は、アプリケーションとの通信を開始するようWTRUに求める要求である。
【0111】
例えば、WTRUは、基準が満たされたとき、当該アプリケーションに登録することができ(例えば利用可能性)、かつ/または当該アプリケーションのための通信を開始することができる(例えばアクセシビリティ)。例えば、アプリケーションは、特定の地理エリア内で利用可能である場合がある。別の例として、基準は、WTRUのポジションが何らかのエリア内であることであってよい。エリアの例としては、所与の許容誤差を含む地理的ポジション、セルのセクタ、セル、所与のeNBからの信号の受信、第2のWTRUからの発見関連信号の受信(例えば、所与の信号強度閾値を超える場合に、かつ/または、発見関連信号中でブロードキャストされる識別子に従って)、トラッキングエリア、または、所与のMMEによってサービスされるセルが挙げられる。
【0112】
WTRUが、当該アプリケーションに対応するMBMSセッションが当該セル中でスケジュールされると決定することに関しては、関心のあるローカライズドアプリケーションが所与のエリアで利用可能であると決定したWTRUは、ネットワークへの最初のアクセスを実施すること、LAISに登録すること、より頻繁な測位更新を実施すること、またはトラッキングエリア更新(TAU)を実施することができる。
【0113】
アイドルモードのWTRUは、前述の方法に従って、関心のあるアプリケーションが利用可能であることを発見することができる。次いでWTRUは、ネットワークへの最初のアクセス(例えばアイドルモードから接続モードへの移行)を実施して、例えば、当該アプリケーションに登録および/またはアクセスすることができ、またはWTRUのポジションを決定するためのプロシージャを実施することができる。例えば、WTRUは、関心のあるアプリケーションを発見し、当該アプリケーションのロケーションエリア内にあると決定し、アプリケーションに登録してWTRUの測位情報を更新して、アプリケーションのカバレッジエリアに関する基準が満たされるかどうか判定することができる。
【0114】
WTRUがLAISに登録することに関しては、WTRUがLAISに登録することにより、ネットワークは、当該WTRUおよび当該サービスについて、モビリティ、測位、トラッキング、およびセッション開始を管理することができる。
【0115】
WTRUがより頻繁な測位更新を実施することに関しては、WTRUは、関心のあるアプリケーションのロケーションエリア内にある間は、測位プロシージャを定期的に実施することができ、かつ/または測位方法をアクティブに維持することができる。一実施形態では、WTRUは、WTRUが前にLAISで登録した登録先アプリケーションのロケーションエリア内にある間は、測位プロシージャを定期的に実施することができ、かつ/または測位方法をアクティブに維持することができる。バッテリおよびネットワーク負荷を節約するために、更新頻度は、距離および速度(例えば、前のポジションとの差を最後の更新からの時間で割ったもの)と相関関係にあるものとすることができ、特に、ロケーションエリアが当該アプリケーションのカバレッジエリアと直接重ならない(例えば等価である)場合にはそうである。
【0116】
WTRUがTAUを実施することに関しては、例えば、アイドルモードのWTRUは、セル再選択を実施することができ、異なるセル上にキャンプすることができる。WTRUは、当該アプリケーションが当該セル中で利用可能かどうかをWTRUが判定できるか否かに関係なく、ローカライズドアプリケーションをセルがサポートすると判定することができ、特定のアプリケーションに関心があると決定することができる。WTRUは、TAUプロシージャを実施することができる。その後、WTRUは、ページングを受信することができる。特に、ネットワークは、例えばプッシュサービスの場合に、WTRUの位置に基づいて、WTRUが所与のアプリケーション(例えば登録されたアプリケーション)への通信を開始すべきか否か判定することができる。
【0117】
アプリケーションが利用可能および/またはアクセス可能であるか否かは、次のうちの少なくとも1つに応じて決定することができる。すなわち、WTRUのポジション、アプリケーションのロケーションエリア(例えばLAIによって示される)、アプリケーションのカバレッジエリア(例えばLAIによって示される)、当該アプリケーションに対するサーバもしくはピアである第2のWTRUからの発見関連信号の受信(例えば、所与の信号強度閾値を超える場合に、かつ/もしくは、発見関連信号中でブロードキャストされる識別子に従って)、WTRUが当該アプリケーションに登録されているか否か、WTRUのポジションが当該アプリケーションのロケーションエリアおよび/もしくはカバレッジエリアに関する基準を満たすか否か、WTRUの能力、WTRUの加入者情報および/もしくはプロファイル、ユーザの証明(例えばLAISに対する、および/もしくは当該アプリケーションに対する)、並びに/またはグループメンバシップのうちの、少なくとも1つに応じて決定することができる。これは、WTRUによって(例えばプル挙動の場合)、またはLAISによって(例えばプッシュ挙動の場合)、決定することができる。
【0118】
例えば、アプリケーションが所与のWTRUに利用可能であるか否かは、WTRUのポジションおよびアプリケーションのロケーションエリアと相関関係にある場合があり、この場合、WTRUは、当該アプリケーションについてLAISに登録することができる。例えば、WTRUがアプリケーションのセッションに接続できるか否かは、WTRUのポジション、WTRUのグループメンバシップ/証明、および、対応するセッションについてのアプリケーションのカバレッジエリアと相関関係にある場合があり、この場合、WTRUは、当該アプリケーションのセッションへの接続を確立することができる。別の例では、ロケーションエリアとカバレッジエリアがちょうど重なるようなアプリケーションの場合は、かつ一実施形態では、(例えば当該アプリケーションのロケーションエリア内のセルへのWTRUのモビリティに基づいて)近接性検出が実施されるようなアプリケーションの場合は、前の例および関連ステップを組み合わせることができる。
【0119】
WTRUは、ローカライズドアプリケーションにアクセスできるようなエリアの近くにあること(またはこのエリアに入ったこと)を検出することができる。このエリアは、当該アプリケーションのロケーションエリアに対応するか、または、アプリケーションのロケーションエリア内のカバレッジエリア(指定されていれば)に対応するものとすることができる。カバレッジエリアは、所与のアプリケーションについて、ロケーションエリアと同一である場合がある。
【0120】
例えば、WTRUは、アプリケーションが利用可能であること、それがアプリケーションのロケーションエリア内にあることを判定し、アプリケーションに登録することができる。WTRUは、当該アプリケーションのカバレッジエリア内にあると判定すると、アプリケーションとの通信を開始することができる。カバレッジエリアを離れると、アプリケーションとの通信を停止することができる。一実施形態では、WTRUは、アプリケーションに登録されたままでいることができる。一実施形態では、WTRUは、アプリケーションのロケーションエリアを離れるまで、その登録を維持することができる。
【0121】
一実施形態では、近接性検出は、ネットワークによって実施することができる。IEは、WTRUがアプリケーションのカバレッジエリア内にあると判定したとき、当該アプリケーションについての、ネットワークによって開始された送信を受信することができる(例えばプッシュ挙動の場合)。これは、ネットワークによって制御される測位方法に基づくことができる。
【0122】
アプリケーションをホストするアプリケーションサービスは、例えば別のWTRUまたはネットワークエンティティ(LAIサーバ(LAIS)など)を含めた、いくつかの異なるエンティティのうちのいずれか1つとすることができる。LAISを使用して、所与のローカライズドアプリケーションのために、デバイス(例えばピア、サーバ、もしくはクライアント)間、ネットワークノード間、および/またはこれらの組合せの間の接続性を可能にすることができる。LAISは、WTRUの外部にあってよい。LAISは、スタンドアロンエンティティであってもよく、別のエンティティと同じ場所にあってもよく、別のエンティティに統合されてもよい。LAISは、ネットワーク中(例えばEPS中)に位置してもよく、または別のモバイルデバイス中に位置してもよい。一例では、LAISは、MMEと同じ場所にあってよい。別の例では、LAISは、LCSサーバと同じ場所にあるかまたはLCSサーバと統合されてよい。別の例では、LAISは、eNBと同じ場所にあるかまたはeNBと統合されてよい。別の例では、LAISは、アプリケーションサーバと同じ場所にあるか、またはピア中(例えばネットワークに接続された任意のデバイス中)にあってよい。
【0123】
WTRUは、例えば、LAIを要求すること、LAIを受信すること、所与のアプリケーションに関するLAIを送信すること、アプリケーションに登録すること、アプリケーションから登録解除すること、ユーザプロファイルを交換すること、ネットワークによって開始されるアプリケーションセットアップ、またはWTRUによって開始されるアプリケーションセットアップによって、LAISと通信することができる。
【0124】
WTRUは、1または複数のアプリケーションおよび/またはアプリケーションタイプに関するLAIを、LAISに要求することができる。例えば、WTRUは、ローカライズドアプリケーションをセルがサポートすると判定すること、WTRUのポジションを決定するためのプロシージャおよび/もしくはLCSとの通信を実施すること、またはネットワークから通知される(例えばLAISが利用可能であることを通知される)ことによって、要求の送信を開始することができる。
【0125】
WTRUはまた、LAISからLAIを受信することができる。一実施形態では、ネットワークノードは、WTRUに(例えば前にアプリケーションに(またはあるタイプのアプリケーションに関する情報について)登録したWTRUに)LAIを送信するのを開始することができる。例えば、ネットワークノードは、WTRUが当該アプリケーションのロケーションエリアおよび/またはカバレッジエリア内にあると判定することができる。一実施形態では、これは、WTRUのポジションを決定するためのWTRUによるプロシージャの後に続くものとすることができる。別の例として、ネットワークノードは、WTRUによる登録(例えば、NAS ATTACHプロシージャなど、コアネットワークへの登録)時に、LAIを送信することができる。別の例として、ネットワークは、WTRUのトラフィックエリア更新プロシージャの後に続いて、WTRUにLAIを送信することができる。別の例として、ネットワークノードは、WTRUの能力に基づいて、LAIを送信することができる。
【0126】
WTRUは、WTRUによって開始されたアプリケーション(例えばピアツーピアアプリケーション)に関係するLAI、または、WTRUからLAISに提供されるサービスに関係するLAIを送信することができる。
【0127】
WTRUは、例えば、所与のアプリケーションおよび/またはセッションの、クライアントとして、サーバとして、またはピアとして、アプリケーションに登録することができる。一実施形態では、登録は、有効期間を有してよく、定期的な更新を必要としてよい。
【0128】
WTRUは、例えば、所与のアプリケーションおよび/またはセッションの、クライアントとして、サーバとして、またはピアとして、アプリケーションから登録解除することができる。例えば、WTRUは、アプリケーションから登録解除する明示的な要求をLAISに送信することができる。あるいは、LAISは、WTRUが所与のアプリケーションにもはや登録されていないことをWTRUに示すことができる。あるいは、登録は、特定のイベント(例えば、セルの変更、MMEの変更、トラッキングエリアが当該アプリケーションのロケーションエリアおよび/またはカバレッジエリアの外にあること、または、アプリケーションに関するポジション基準がもはや満たされないことなどの、モビリティイベント)の後に続いて、失効するかまたはもはや有効でなくなってよい。
【0129】
WTRUは、プッシュサービスのために、関心のあるアプリケーション識別子または関心のあるアプリケーションタイプを含むプロファイルなど、ユーザ関連情報を送信することができる。
【0130】
WTRUは、所与のアプリケーションおよび/またはセッションについて、セッションを例えば別のWTRUと確立する要求を、LAISから受信することができる。WTRUは、例えば、WTRUが前にLAISによって登録したアプリケーションおよび/またはセッションについてのみ、要求に対して肯定応答で応答することができる。あるいは、WTRUは、要求に応答して、所与のアプリケーションへの登録を開始することもできる。
【0131】
WTRUは、所与のアプリケーションおよび/またはセッションについて、セッションを例えば別のWTRUと確立する要求を、LAISに送信することができる。ここで、WTRUは、例えば、WTRUが近接性を検出したアプリケーションについてのみ、並びに/またはWTRUが前にLAISで登録したアプリケーションおよび/もしくはセッションについてのみ、特定のアプリケーションおよび/またはセッションに関するLAIを含む応答をLAISから受信することができる。
【0132】
WTRUとLAISとは、例えば、要求−応答タイプのプロトコルを使用して通信することができる。WTRUとLAISとの間のトランザクションは、RRCプロトコル内のより高いレイヤのデータとしてトランスポートされてよく、eNBは、トランザクションを適切なLASに転送することができる。あるいは、LAISと通信するのに必要なIPパラメータで構成されたWTRUは、RANに対してトランスペアレントな方式で、データ無線ベアラ(DRB)を介してデータを送信することもできる。
【0133】
一実施形態では、LAISは、所与のWTRUに関する加入者プロファイル情報を記憶および維持することができる。例えば、LAISは、例えばWTRUがLAISの少なくとも1つのローカライズドアプリケーションに登録されている間、プロファイル情報を一時的に記憶することができる。
【0134】
一実施形態では、LAISは、例えばプッシュアプリケーションの場合に、かつ、WTRUに適用可能な測位情報が当該アプリケーションのロケーションエリアおよび/またはカバレッジエリアに合致するとLAISが判定した場合に、ローカライズドアプリケーション(例えばサービスまたはピアリングアプリケーション)に登録された(例えばそれに関心のある)モバイルデバイスへの接続を開始することができる。
【0135】
例えばLAISとWTRUとの間の通信がeNBに対してトランスペアレントである場合、LAISと通信するために、必要な通信パラメータ(例えばIPアドレス)がWTRUに提供されてよい。例えば、WTRUは、このようなパラメータを、例えばATTACHプロシージャを実施するときにNASメッセージ中で受信することができ、または、WTRUが構成されるときにRRCメッセージ中で受信することができる。あるいは、例えばRRCがトランスポートプロトコルとして使用される場合、eNBは、WTRUとLAISとの間のトランザクションを、対応するeNBに対して構成されたLAISに向けて送ることもできる。
【0136】
所与のアプリケーションセッションと通信するために、WTRUは、当該セッションの通信パラメータを含むLAIを受信することができる。WTRUは、例えば、LAISにLAIを要求した時、LAISへの登録時、または、WTRUもしくはネットワークによって要求されたアプリケーションセットアップ時に、LAIを受信することができる。
【0137】
接続モードのWTRUは、LAISに登録すること、ローカライズドアプリケーションおよび/もしくはセッションに登録すること、サーバとして登録すること、クライアントとして登録すること、またはピアとして登録することによって、ローカライズドアプリケーションに関する情報の受信および/または送信に関心があることを登録することができる。
【0138】
WTRUがLAISに登録する場合は、例えば、WTRUは、LAISとのトランザクションを実施することができ、それによりWTRUはLAISに登録する。このようなトランザクションは、例えば、WTRUとLAISとの間でセキュリティおよびアクセス証明を確立すること、並びに、WTRUに利用可能なローカライズドアプリケーションと関連パラメータ(もしあれば)とのリストを交換することを含んでよい。登録が確定されると、WTRUは、当該セル中で利用可能なアプリケーションについて、さらに他の登録を実施することおよび/またはセルブロードキャストを監視することができる。
【0139】
WTRUがローカライズドアプリケーションおよび/またはセッションに登録する場合は、例えば、WTRUは、LAISとのトランザクションを実施することができ、それによりWTRUは、関心のあるローカライズドアプリケーション/セッションに登録する。次いでWTRUは、近接性検出を実施するか、または第2のWTRUからの発見関連信号の検出を実施することができる。あるいは、WTRUは、所与のアプリケーションの進行中のセッションに登録することもできる。登録が確定されると、次いでWTRUは、すぐにセッションに加わり、アプリケーションのための受信および/または送信を開始することができる。このようなトランザクションは、当該アプリケーションおよび/またはセッションについてWTRUとLAISとの間でセキュリティおよびアクセス証明を確立することを含んでよい。
【0140】
WTRUがサーバとして登録する場合は、例えば、WTRUは、LAISとのトランザクションを実施することができ、それによりWTRUは、それ自体をローカライズドアプリケーションのサーバとして登録する。このようなトランザクションは、例えば、当該アプリケーションについてWTRUとLAISとの間でセキュリティおよびアクセス証明を確立すること、並びに、当該サービスの通信パラメータを交換することを含んでよい。登録が確定されると、次いでWTRUは、他のクライアントからの入来要求の受信を待機することができる。
【0141】
WTRUがクライアントとして登録する場合は、例えば、WTRUは、LAISとのトランザクションを実施することができ、それによりWTRUは、それ自体をローカライズドアプリケーションのクライアントとして登録する。このようなトランザクションは、当該アプリケーションについてWTRUとLAISとの間でセキュリティおよびアクセス証明を確立すること、並びに当該サービスの通信パラメータを交換することを含んでよい。登録が確定されると、次いでWTRUは、アプリケーションのサーバへの要求を開始することができる。
【0142】
WTRUがピアとして登録する場合は、例えば、WTRUは、LAISとのトランザクションを実施することができ、それによりWTRUは、それ自体をローカライズドアプリケーションのピアとして登録する。このようなトランザクションは、当該アプリケーションについてWTRUとLAISとの間でセキュリティおよびアクセス証明を確立すること、並びに、当該サービスの通信パラメータを交換することを含んでよい。登録が確定されると、次いでWTRUは、アプリケーショントラフィックの送信/受信を開始することができる。
【0143】
前述の各トランザクションは、ユーザプロファイル情報の交換、および測位情報の交換を含んでよい。ユーザプロファイル情報はさらに、セッション特有情報および/またはアクセス証明(例えばセッション識別子、グループ識別子、もしくはアプリケーション加入情報)を含んでよい。
【0144】
一実施形態では、WTRUは、登録がもはや必要とされないとき、上記の登録のいずれかを解除することができる。一実施形態では、上記の登録はいずれも、例えば、WTRUがもはやLAISと通信できないとき、またはWTRUが当該の登録を更新しないときに、失効(例えばタイムアウト)してよい。
【0145】
ネットワークは、複数のWTRUとローカライズドアプリケーションとの間で通信を確立することができ、それによりRANは、同じeNB内で(例えば全ての当該WTRUが同じeNBのセルに接続される場合)、またはそうでない場合は、あるeNBから別のeNBへ(例えばX2を介して)、アプリケーションデータを転送することができる。
【0146】
一実施形態では、WTRUは、eNBによって、所与のアプリケーションのために特定の無線リソースで構成されてよく、それによりWTRUは、例えば相互と直接に通信することができる。あるいは、WTRUは、所与のアプリケーションの動的または半静的なスケジューリングのための制御シグナリングを受信することもできる。
【0147】
WTRUは、次のうちの少なくとも1つを使用して、ローカライズドアプリケーションに関するデータを区別することができる。WTRUは、所与のアプリケーション対して、特定のIP宛先アドレス(および一実施形態では、特定のポート番号)を使用するように構成されてよい(例えば、当該アプリケーション/セッションに対する、MBMSサーバのマルチキャストアドレスおよび/またはIPアドレス、並びにポート番号)。一実施形態では、MBMSサーバが使用されるか否かは、当該アプリケーションに登録されたWTRUの数と相関関係にある場合がある。WTRUは、所与のアプリケーションに対する特定の論理チャネル(LCH)および/またはDRB識別子で構成されてよい。WTRUは、所与のアプリケーションに対する特定の論理チャネルグループ(LCG)で構成されてよい。
【0148】
これにより、ローカライズドアプリケーションと他のタイプのアプリケーションとの間でデータの区別を可能にすることができる。一実施形態では、ローカライズドアプリケーションに関するデータは、ローカライズドアプリケーション用に特に示される無線リソースを使用して(例えば、特定のDCI、特定のRNTI、またはDCIフォーマットのフラグ表示を使用するなど、L1シグナリングによって)送信されてよい。一実施形態では、DLデータは、同じRNTI(例えばアプリケーション特有および/またはセル特有RNTI)を使用する複数のWTRUによって受信されてよい。WTRUは、当該アプリケーションに関するDLデータをMBMSチャネル上で受信するように構成されてよい。
【0149】
LAIを管理することに加えて、LAISはまた、サービス登録状態、クライアント登録、ピアリング登録、およびアプリケーショントリガなど、所与のローカライズドアプリケーションに対する登録ステータスを管理することもできる。サービス登録状態に関しては、例えば、LAISはサービスのリストを管理することができ、これらのサービスはWTRUによって登録されたものとすることができる。一実施形態では、サービスのリストは、登録されたサーバと通信しているWTRUと、適用可能なグループメンバシップと、証明とのリストとすることができる。クライアント登録(例えば所与のサービスへの関心)に関しては、LAISは、登録されたサーバと通信しているWTRUと、適用可能なグループメンバシップと、証明とのリストなど、サービスに登録したWTRUのリストを管理することができる。ピアリング登録に関しては、LAISは、アプリケーションと通信しているWTRUと、適用可能なグループメンバシップと、証明とのリストなど、アプリケーションに登録したWTRUのリストを管理することができる。アプリケーショントリガに関しては、LAISは、アプリケーションごとの基準のリストを管理することができ、これによりLAISは、例えばグループメンバシップおよび/またはユーザのプロファイルに基づいて、WTRUがアプリケーションと通信するためのプロシージャを開始することができる(例えばプッシュ挙動)。
【0150】
一実施形態では、LAISは、他のネットワークノードと(例えばeNB、MME、LCS、および/またはMBMSサーバと)対話することができる。一実施形態では、上記の情報のいずれかを当該ノード間で交換することができる。追加の対話が、LAISと他のネットワークノードとの間で(例えばeNB、MME、LCS、および/またはMBMSサーバと)可能であってもよい。
【0151】
プッシュアプリケーションをトリガするための、LAISとMMEとの間の対話に関しては、LAISは、MMEとWTRUとの間の更新プロシージャ(例えばTAUの後に続く、もしくは接続モードモビリティのせいによる)から、またはLAISからMMEへの要求から、WTRUの新しいポジションおよび/またはポジション(もしくはそれに対する更新)をWTRUが有することを示す表示をMMEから受信することができる。一実施形態では、LAISは、MMEアプリケーションから当該WTRUへの加入者プロファイル情報を受信することができる。一実施形態では、LAISは、TAUプロシージャの実施に向けた通信を開始するためおよび/またはWTRUの位置を決定するために所与のWTRUをページングできることを、MMEに対して示すことができる。例えば、LAISは、WTRUのポジションに基づくプッシュサービスのためにこのようなアクションを実施することができる。
【0152】
プッシュアプリケーションをトリガするための、LAISとLCSとの間の対話に関しては、LAISは、例えば、WTRUとLCSとの間の更新プロシージャ(例えば測位プロシージャの後に続く)から、または当該WTRUについてのLAISからの要求から、WTRUの新しいポジションおよび/またはポジション(もしくはそれに対する更新)をWTRUが有することを示す表示をLCSから受信することができる。
【0153】
情報を交換するためおよび/またはMBMSサービスを登録するための、LAISとMBMSサーバとの間の対話に関しては、LAISは、ローカライズドアプリケーションについてMBMSサービスをMBMSサーバに登録することができる。LAISは、ローカライズドアプリケーションに対応するMBMSサービスにアクセスするのに必要な情報(例えばどんなMBSFNエリア(例えばMBMSセルグループ識別子)および/またはどんなMBMS制御チャネル(MCCH)を使用して所与のアプリケーションのDLブロードキャストにアクセスできるか)を受信することができる。これはまた、当該アプリケーションに対応するMBMSサービスの識別子を含んでもよい。
【0154】
セルブロードキャストに関する情報を提供するための、LAISとeNBとの間の対話に関しては、例えば、LAISは、1または複数のローカライズドアプリケーションの利用可能性(例えばセルがローカライズドアプリケーションをサポートするかどうか)と、ローカライズドアプリケーションに関係する情報とのうちの、少なくとも一方に基づいて、eNBが1つのWTRUに(例えば専用シグナリングを使用して)または複数のWTRUに(例えばローカライズドアプリケーションのシステム情報ブロードキャストおよび/もしくは共通チャネルを使用して)送信できる情報を、提供することができる。1または複数のローカライズドアプリケーションの利用可能性に関する情報は、例えば、セルがローカライズドサービスをサポートするかどうか判定するために、WTRUが使用することができる。ローカライズドアプリケーションに関係する情報は、例えば、当該セルに利用可能な1もしくは複数のローカライズドアプリケーション(もしあれば)のリスト、または、所与のアプリケーションの場合、ローカライズドアプリケーションに関係する追加情報を含んでよい。例えば、この情報は、ローカライズドアプリケーションの登録、発見、および/または近接性検出のために、WTRUが使用することができる。
【0155】
ローカライズドアプリケーションの例としては、クライアントサーバアプリケーション、ピアツーピアアプリケーション、直接WTRU間通信(無線リソースの割振りを管理するためのセルラーインフラストラクチャからの補助ありまたはなし)、およびWiFiオフロードアプリケーションが挙げられる。
【0156】
クライアントサーバアプリケーションに関しては、例えば、未登録サーバが、最初に、ローカライズドサービスがエリア中で利用可能であると判定することができ、次いで、サービスを登録することができる。ネットワークは、サーバに代わってサービスを広告し始めることができ、それによりクライアントは、関心のある少なくとも1つのサービスがエリア中で利用可能であると判定することができる。次いでWTRUは、近接性表示を待機または検出するためのプロシージャを開始することができる(これは、セル内での発見プロシージャと同様とすることができ、または、第2のWTRUからの発見関連信号の受信に基づくことができ、または、細分性に応じたセル内での測位に基づく何らかのものとすることができる)。クライアントは、近接すると、ローカライズドサービスにアクセスすることができる。
【0157】
種々のタイプのクライアントサーバアプリケーションが、例えば、プルサービスおよびプッシュサービスを含む場合がある。プルサービスの例としては、マーケティングアプリケーションが挙げられる。例えば、ユーザが、店に入り、何らかの基準に従って製品タイプのリストを要求し、さらに情報を要求し、次いで、製品を突き止めてその支払いをすることができる。プルサービスの別の例としては、個人ユーチューブイベントが挙げられる。例えば、ユーザが、イベントの場所に入り、イベントに関係する利用可能なストリームのリストを要求し、特定のストリームを選択する(例えばアルバムを割引で購入するかまたはダウンロードする)ことができる。プッシュサービスの例としては、マーケティングアプリケーションが挙げられる。例えば、ユーザが、店に入り、プロファイル、関心、買い物リスト、および/または実際のポジションに基づく、的を絞った提供物を受け取り、提供される製品/サービスを突き止めてその支払いをすることができる。プッシュサービスの別の例としては、個人ユーチューブイベントが挙げられる。例えば、ユーザが、イベントの場所に入り、グループおよび/もしくはグループチャットまたはグループ音声セッションのメンバから、ストリーミングを受信することができる。
【0158】
ピアツーピアアプリケーションに関しては、例えば、未登録のピアリングアプリケーションが、最初に、ローカライズドサービスがエリア中で利用可能かどうか判定することができ、次いで、少なくとも1つのピアツーピアアプリケーションに対するデバイスの利用可能性/関心を、LAISに登録することができる。次いでWTRUは、近接性表示を待機または検出するためのプロシージャを開始することができる(これは、セル内での発見プロシージャと同様とすることができ、または、第2のWTRUからの発見関連信号の受信に基づくことができ、または、細分性に応じたセル内での測位に基づく何らかのものとすることができる)。
【0159】
種々のタイプのピアツーピアアプリケーションが、例えば、プルサービスおよびプッシュサービスを含む場合がある。プルサービスの場合は、ユーザがLAISへの登録を開始することができる。プッシュサービスの場合は、LAISが、記憶されたユーザプロファイルおよび関心に基づいて、ピアリングアプリケーションのセットアップを開始することができる。
【0160】
クライアントサーバアプリケーションの場合でもピアツーピアアプリケーションの場合でも、セットアップは以下のとおりとすることができる。すなわち、WTRUは、ネットワークに接続されると、ULとDLの両方の転送のためにネットワークによって割り振られた専用リソースを使用して、ローカライズドアプリケーションのユーザプレーンデータを受信することができる(直接デバイス間通信と無線アクセスネットワーク経由との両方に当てはまる)。あるいは、WTRUは、ローカライズドアプリケーションのDLユーザプレーンについては、MBMS受信するように構成されてもよい。
【0161】
2つ以上のWTRU間の直接通信(無線リソースの割振りを管理するためのセルラーインフラストラクチャからの補助ありまたはなし)に関しては、無線システムが、セルラーネットワークからユーザデータをオフロードする目的で、前述のローカライズドアプリケーション原理およびフレームワークを使用して、接続性の管理を実現することができる。
【0162】
WiFiオフロードアプリケーションに関しては、セルラーシステムが、セルラーネットワークからユーザデータをオフロードする目的で、前述のローカライズドアプリケーション原理およびフレームワークを使用して、接続性の管理を実現することができる。このような実施形態は、Home eNB、Home NB、並びに他のタイプのスモールセルおよびピコセル展開にも、等しく適用可能とすることができる。
【0163】
図5は、ローカライズドアプリケーションを使用する例示的なWiFiオフロード方法の流れ図である。WTRU(例えばWLAN AP)が、ローカライズドサービスがある位置で利用可能であると判定することができ(502)、WiFiオフロードサービス(例えばLAIS)に登録することができる(504)。一実施形態では、WTRUは、固定IPインタフェースを使用してWiFiオフロードサービスにそれ自体を登録することができ、また、セルラー技術を実装して、確立されたRRC接続を使用してWiFiオフロードサービスに登録することもできる。データオフロードのために、トランスポートチャネルをWTRUとセルラーネットワークとの間に確立することができる(506)。一実施形態では、WiFiオフロードサービス(例えばLAIS)は、WTRUへの接続を開始して接続を確立することができる。WTRUは、制御シグナリングを受信することができる(508)。WTRUは、オフロード動作のために、セルラーネットワークから制御シグナリングを受信することができる。一実施形態では、セルラーネットワークは、WLAN ANによって提供されるWiFiオフロードサービスの近くにWLAN WTRUがあることを検出することに基づいて、所与のWTRUのWiFiオフロードをトリガすることができる。
【0164】
例えば、WLAN APは、WiFiオフロードサービスを提供する方法をサポートすることができる。WLAN APは、最初に、ローカライズドサービスがエリア中で利用可能であると判定することができる。次いでWLAN APは、WiFiオフロードサービスにそれ自体を登録することができる(利用可能なら)。例えば、WLAN APは、固定IPネットワークインタフェースを使用してLAISに登録することができる。WLAN APは、追加で、セルラー技術(例えばHSPAまたはLTE)を実装し、対応する無線IPネットワークインタフェースを使用してLAISに登録することができる。例えば、ネットワークがRAN中で(例えばRRCレイヤ中でまたはそれよりも上で)LAISを実装する場合、WLAN APは単に、確立されたRRC接続を使用して、RRC要求を発行してLAISにそれ自体を登録すればよい。別の例として、ネットワークがコアネットワーク中で(例えばNAS中でまたはそれよりも上で)LAISを実装する場合、WLAN APは単に、確立されたRRC接続を使用して、NAS要求を発行してLAISにそれ自体を登録すればよい。
【0165】
この場合、一実施形態では、WLAN APは、セキュリティおよび/または認証の目的で、ネットワークに対するWiFiオフロードサービスにそれ自体を登録するときに3GPPベースの加入証明を使用することができる。オフロードサービスへの登録は、WLAN AN識別関連情報(例えば802.11WLAN AN識別に必要なパラメータ)、セキュリティ関連情報(例えば802.11認証に必要なパラメータ)、アクセス関連情報(例えば802.11関連付けに必要なパラメータ)、発見関連情報(例えば802.11u機能に必要なパラメータ)、選択関連情報(例えば802.11u機能に必要なパラメータ)、位置関連情報(例えばローカライズドアプリケーション機能に必要なパラメータ)、並びにオフロードサービスのタイプおよびパラメータ(例えばセルラーシステムの機能に必要なパラメータ)のうちの少なくとも1つを含むパラメータを含んでよい。
【0166】
WLAN AN識別関連情報は、WiFiネットワークの識別子(例えば基本的なSSIDおよび/またはMAC識別子)、アクセス証明(例えば加入者ベースのパラメータ)、動作チャネル/周波数のうちの、少なくとも1つを含んでよい。別の例として、WiFiネットワークへのオフロードではなくHome eNBへのオフロードまたは類似のオフロードの場合は、これは、限定加入者グループ(CSG)識別子(CGI)、物理セル識別子(PCI)、および/またはCSGリストに基づくことができる。
【0167】
セキュリティ関連情報は、セキュリティプロトコルのタイプ、暗号化アルゴリズムのタイプ、セキュリティ鍵のうちの、少なくとも1つを含んでよい。セキュリティプロトコルのタイプは、例えば、WEP(Wired Equivalent Privacy)、WPA(Wi-Fi Protected Access)、WPAII(WPA2)のうちの1つとすることができる。暗号化アルゴリズムのタイプは、例えば、一時鍵保全性プロトコル(TKIP)と事前共有鍵モード(PSK)とのうちの一方とすることができる。セキュリティ鍵は、例えば、16進数のストリングまたはビットストリングとすることができる。一実施形態では、これは、WiFiデバイスが既知の鍵導出関数を使用して暗号化鍵をさらに導出する際の元となる情報(例えばパスフレーズ)に対応するものとすることができる。
【0168】
アクセス関連情報は、サポートされるアクセスデータレート、または他の類似の情報を含んでよい。発見関連情報は、アクセスネットワークタイプ、ローミング情報、および会場情報のうちの、少なくとも1つを含んでよい。選択関連情報は、ドメイン名、証明タイプ、EAP方法のうちの、少なくとも1つを含んでよい。
【0169】
位置関連情報は、オフロードサービスのロケーションエリアと、オフロードサービスのカバレッジエリアとのうちの、少なくとも一方を含んでよい。オフロードサービスのロケーションエリアは、同じWLAN ANに属し継続的なペデストリアンカバレッジを提供できる、複数のWLAN APの位置に対応するものとすることができる。オフロードサービスのカバレッジエリアは、同じWLAN ANに属し継続的なペデストリアンカバレッジを提供できる、複数のWLAN APのカバレッジエリアに対応するものとすることができる。
【0170】
オフロードサービスのタイプおよびパラメータは、WLAN AN(またはWLAN AP)が、リダイレクションによるセルラー補助オフロード、セルラー制御オフロードサービス、またはこの両方をサポートするかどうかと、セルラー制御オフロードサービスの場合の、オフロードサービスに関するパラメータとのうちの、少なくとも一方を含んでよい。例えばこれは、WLAN APの有線インタフェース(例えば、RANの観点からはX2インタフェースと同様であり、CNの観点からはIPトンネルと同様である)を介してユーザデータを転送するためのインタフェースを確立するのに必要なセルラーシステム(例えばRANとCNのいずれか)に関する接続性情報を含んでよい。
【0171】
WLAN APは、WiFiオフロードサービスを提供できるサーバとして、LAISにそれ自体を登録することができる。例えば、WLAN APがオフロードサービスをサポートするならば、WLAN APは、WLAN AN識別関連情報(例えばSSID)、WiFi共有認証に関するセキュリティ関連情報、またはアクセス関連情報(例えばサポートされるデータレート)によって、LAISに登録することができる。登録はまた、一実施形態では、セルラーオペレータとは異なるネットワークオペレータに属するWLAN APがオフロードサーバとしてLAISに登録することが許可される場合は、例えば発見関連情報および/または選択関連情報を含んでよい。そうでない場合は、この情報は、USIM関連の証明など、WLAN APの他の証明に基づくことができ、かつ/または、異なるネットワークオペレータに属するオフロードサーバ間のローミングが可能であるかどうかに基づくことができる。
【0172】
次いでLAISは、登録プロセス中に受信した情報を記憶することができる。セルラー制御オフロードサービスをサポートするWLAN AN(またはWLAN AP)の場合、LAISは、WLAN AN(またはWLAN AP)への接続を開始して、セルラーシステムとWLAN AN/APとの間でトランスポートチャネルを確立することができる。一実施形態では、この接続は、第1のWLAN WTRUがオフロード動作に向けて構成される(WiFiオフロードネットワークへのRAT間ハンドオーバを介して、またはWLAN ANオフロードを示す再構成を介して)ときにのみ確立することができる。
【0173】
WLAN WTRUは、WiFiオフロードサービスに関心のあるクライアントとして、LAISにそれ自体を登録することができる。例えば、WiFiをサポートし、オフロードサービスもサポートするWTRUの場合、WLAN WTRUは、LAISに登録することができる。一実施形態では、WLAN WTRUは、登録における能力関連パラメータ(例えば、サポートされるデータレート、サポートされるセキュリティプロトコル、および暗号化方法)、並びに、WLAN ANにアクセスするのに必要な、WiFi動作に関係する他の能力を含んでよい。
【0174】
WLAN WTRUはまた、本明細書に述べる方法のいずれかに従って、位置情報を提供することができる(例えばセルラーシステムからの要求時に)。例えば、ネットワークは、WLAN WTRUが、WLAN ANによって提供されるWiFiオフロードサービスの付近に、および/またはこのWiFiオフロードサービスのカバレッジエリア内にあることが検出されたことに基づいて、所与のWTRUのWiFiオフロードをトリガすることができる。一実施形態では、これは追加で、セルラーシステム中で輻輳があることを示す表示、および/または、所与のWTRUのデータトラフィックを満たすリソースがセルラーシステム中に十分にないことを示す表示との組合せで、トリガされてもよい。
【0175】
WLAN WTRUはその後、オフロード動作に向けて、セルラーネットワークから制御シグナリングを受信することができる(WiFiオフロードネットワークへのRAT間ハンドオーバを介して、または、WLAN ANオフロードを示す再構成を介して)。シグナリングの一部として、WTRUには、クライアントを相応に構成するかまたはオフロードAPを見つける際の助けとなる情報、および正しい接続先APを決定する際の助けとなる情報の、リストを提供することができる。このような情報は、WLAN APに対するオフロードサービスへの登録(前述の)の間に交換された情報のうちの1つまたは組合せを含んでよい。このような情報は、例えば、WLAN AN識別関連情報、セキュリティ関連情報、発見関連情報、および位置関連情報を含んでよい。これはまた、WLAN APへのオフロードを開始することにも適用可能とすることができ、その場合、ネットワークは、WLAN APを探索してそれに接続するのに必要とされる情報を、WTRUに対して示す。WLAN WTRUは、WiFiオフロードサービスを開始するセルラーシステムから制御シグナリングを受信するのに続いて、WiFiモジュールをアクティブ化することができる。
【0176】
別の例示的な実施形態では、セルラーシステムは、例えばセルラーネットワークからユーザデータをオフロードするのに使用できるより小さいセルの異種展開にわたるWLAN WTRUモビリティを扱うために、本明細書に述べるローカライズドアプリケーション原理およびフレームワークを使用してモビリティ管理を実現することができる。この実施形態は、Home eNB、Home NB、並びに他のタイプのスモールセルおよびピコセル展開にも適用可能とすることができる。
【0177】
一実施形態では、WTRUは、特に切断に関係する場合に、現在のWLAN ANの信号強度に関係するフィードバックを送ることができる。トリガが、WiFiオフロードサービスを停止することができる。このトリガは、例えば、セルラーネットワークによる、別のオフロードサーバに対する何らかの形の再選択をトリガすることができる。WTRUは、見えるWLAN APの信号強度に関係するフィードバックを送ることができる(パッシブ・スキャニング)。
【0178】
実施形態
1.無線送受信ユニット(WTRU)がWTRUの位置を決定すること、および、WTRUが、決定されたWTRUの位置に基づいて、アプリケーションがWTRUに利用可能かどうか判定することを含む、無線通信の方法。
【0179】
2.決定されたWTRUの位置に基づいてアプリケーションがWTRUに利用可能であると判定されたならば、WTRUが、アプリケーションをホストするアプリケーションサービスへのアクセスを開始することをさらに含む、実施形態1の方法。
【0180】
3.WTRUが全地球測位システム(GPS)測位に基づいてWTRUの位置を決定する、実施形態1または2の方法。
【0181】
4.WTRUがアシスト型GPS(A−GPS)測位に基づいてWTRUの位置を決定する、実施形態1〜3のいずれか1つの方法。
【0182】
5.WTRUが観測到達時間差(OTDOA)測位に基づいてWTRUの位置を決定する、実施形態1〜4のいずれか1つの方法。
【0183】
6.WTRUが、所与のセルのセクタ中にWTRUが位置するかどうか判定することに基づいてWTRUの位置を決定する、実施形態1〜5のいずれか1つの方法。
【0184】
7.WTRUが、所与のセル識別子に関連する所与のセル中にWTRUが位置するかどうか判定することに基づいてWTRUの位置を決定する、実施形態1〜6のいずれか1つの方法。
【0185】
8.WTRUが、所与のセルエリア内にWTRUが位置するかどうか判定することに基づいてWTRUの位置を決定する、実施形態1〜7のいずれか1つの方法。
【0186】
9.WTRUが、所与のトラッキングエリア内にWTRUが位置するかどうか判定することに基づいてWTRUの位置を決定する、実施形態1〜8のいずれか1つの方法。
【0187】
10.WTRUが、呼の中でブロードキャストされるシステム情報要素に基づいてWTRUの位置を決定する、実施形態1〜9のいずれか1つの方法。
【0188】
11.WTRUが、所与のセル中で利用可能なマルチメディアブロードキャストマルチメディアサービス(MBMS)セッションに基づいてWTRUの位置を決定する、実施形態1〜10のいずれか1つの方法。
【0189】
12.WTRUがWiFiパラメータに基づいてWTRUの位置を決定する、実施形態1〜11のいずれか1つの方法。
【0190】
13.WTRUが、所与のセルのモビリティ管理エンティティ(MME)エリアにWTRUが位置するかどうか判定することに基づいてWTRUの位置を決定する、実施形態1〜12のいずれか1つの方法。
【0191】
14.WTRUが、別のWTRUから発見関連信号を受信するかどうか判定することに基づいてWTRUの位置を決定する、実施形態1〜13のいずれか1つの方法。
【0192】
15.WTRUが、ネットワークアクセスサーバ(NAS)サービス要求とNAS ATTACHプロシージャとのうちの少なくとも一方を使用してアプリケーションサービスへの登録を開始することによって、アプリケーションサービスへのアクセスを開始する、実施形態2〜14のいずれか1つの方法。
【0193】
16.アプリケーションサービスが、アプリケーションサーバと、別のWTRUとのうちの一方によって提供される、実施形態2〜15のいずれか1つの方法。
【0194】
17.アプリケーションサービスが別のWTRUによってピアツーピア通信を介して提供され、別のWTRUがデータオフロードサービスを提供する、実施形態2〜16のいずれか1つの方法。
【0195】
18.アプリケーションサービスが別のWTRUによってピアツーピア通信を介して提供され、別のWTRUがWiFiアクセスポイントである、実施形態2〜17のいずれか1つの方法。
【0196】
19.WTRUが、少なくとも1つのアプリケーションに関係するローカライズドアプリケーション情報(LAI)をアプリケーションサービスから受信することによって、決定されたWTRUの位置に基づいてアプリケーションがWTRUに利用可能かどうか判定する、実施形態1〜18のいずれか1つの方法。
【0197】
20.WTRUが、受信したLAIに基づいて少なくとも1つのアプリケーションがWTRUに利用可能かどうか判定することによって、決定されたWTRUの位置に基づいてアプリケーションがWTRUに利用可能かどうかさらに判定する、実施形態19の方法。
【0198】
21.LAIが少なくとも1つのアプリケーションの少なくともロケーションエリアに関する情報を含む、実施形態19または20の方法。
【0199】
22.WTRUが、決定されたWTRUの位置に基づいて、アプリケーションがWTRUに利用可能であり続けるかどうか周期的に判定することをさらに含む、実施形態1〜21のいずれか1つの方法。
【0200】
23.アプリケーションがもはやWTRUに利用可能でないとWTRUが判定したならば、アプリケーションサービスとの通信を中断することをさらに含む、実施形態22の方法。
【0201】
24.アプリケーションサーバとの通信を中断することが、アプリケーションサービスからの登録解除を開始することを含む、実施形態23の方法。
【0202】
25.無線送受信ユニット(WTRU)が、アプリケーションサービスによってホストされる所与のアプリケーションのロケーションエリア内にWTRUがあることを示す表示をアプリケーションサービスから受信することを含む、無線通信の方法。
【0203】
26.WTRUが、アプリケーションサービスから表示を受信するのに応答して、所与のアプリケーションをホストするアプリケーションサービスへのアクセスを開始することをさらに含む、実施形態25の方法。
【0204】
27.WTRUが、ネットワークアクセスサーバ(NAS)要求とNAS ATTACHプロシージャとのうちの少なくとも一方を使用してアプリケーションサーバへの登録を開始することによって、アプリケーションサーバへのアクセスを開始する、実施形態26の方法。
【0205】
28.アプリケーションサービスがアプリケーションサーバによって提供される、実施形態25〜27のいずれか1つの方法。
【0206】
29.WTRUが所与のアプリケーションのロケーションエリアに入ったならば、WTRUが所与のアプリケーションのロケーションエリア内にあることを示す表示をアプリケーションサービスから受信するために、WTRUが所与のアプリケーションに登録することをさらに含む、実施形態25〜28のいずれか1つの方法。
【0207】
30.WTRUの位置を決定し、決定されたWTRUの位置に基づいて、アプリケーションがWTRUに利用可能かどうか判定するように構成されたプロセッサを備える無線送受信ユニット。
【0208】
31.プロセッサが、決定されたWTRUの位置に基づいてアプリケーションがWTRUに利用可能であると判定されたならば、アプリケーションをホストするアプリケーションサービスへのアクセスを開始するようにさらに構成された、実施形態30のWTRU。
【0209】
32.プロセッサが全地球測位システム(GPS)測位に基づいてWTRUの位置を決定するように構成された、実施形態30または31のWTRU。
【0210】
33.プロセッサがアシスト型GPS(A−GPS)測位に基づいてWTRUの位置を決定するように構成された、実施形態30〜32のいずれか1つのWTRU。
【0211】
34.プロセッサが観測到達時間差(OTDOA)測位に基づいてWTRUの位置を決定するように構成された、実施形態30〜33のいずれか1つのWTRU。
【0212】
35.プロセッサが、所与のセルのセクタ中にWTRUが位置するかどうか判定することに基づいてWTRUの位置を決定するように構成された、実施形態30〜34のいずれか1つのWTRU。
【0213】
36.プロセッサが、所与のセル識別子に関連する所与のセル中にWTRUが位置するかどうか判定することに基づいてWTRUの位置を決定するように構成された、実施形態30〜35のいずれか1つのWTRU。
【0214】
37.プロセッサが、所与のセルエリア内にWTRUが位置するかどうか判定することに基づいてWTRUの位置を決定するように構成された、実施形態30〜36のいずれか1つのWTRU。
【0215】
38.プロセッサが、所与のトラッキングエリア内にWTRUが位置するかどうか判定することに基づいてWTRUの位置を決定するように構成された、実施形態30〜37のいずれか1つのWTRU。
【0216】
39.プロセッサが、呼の中でブロードキャストされるシステム情報要素に基づいてWTRUの位置を決定するように構成された、実施形態30〜38のいずれか1つのWTRU。
【0217】
40.プロセッサが、所与のセル中で利用可能なマルチメディアブロードキャストマルチメディアサービス(MBMS)セッションに基づいてWTRUの位置を決定するように構成された、実施形態30〜39のいずれか1つのWTRU。
【0218】
41.プロセッサがWiFiパラメータに基づいてWTRUの位置を決定するように構成された、実施形態30〜40のいずれか1つのWTRU。
【0219】
42.プロセッサが、所与のセルのモビリティ管理エンティティ(MME)エリアにWTRUが位置するかどうか判定することに基づいてWTRUの位置を決定するように構成された、実施形態30〜41のいずれか1つのWTRU。
【0220】
43.プロセッサが、別のWTRUから発見関連信号を受信するかどうか判定することに基づいてWTRUの位置を決定するように構成された、実施形態30〜42のいずれか1つのWTRU。
【0221】
44.プロセッサが、ネットワークアクセスサーバ(NAS)サービス要求とNAS ATTACHプロシージャとのうちの少なくとも一方を使用してアプリケーションサーバへの登録を開始することによって、アプリケーションサーバへのアクセスを開始するように構成された、実施形態31〜43のいずれか1つのWTRU。
【0222】
45.アプリケーションサービスが別のWTRUによってピアツーピア通信を介して提供され、別のWTRUがWiFiアクセスポイントである、実施形態31〜44のいずれか1つのWTRU。
【0223】
46.アプリケーションサービスが別のWTRUによってピアツーピア通信を介して提供され、別のWTRUがデータオフロードサービスを提供する、実施形態31〜45のいずれか1つのWTRU。
【0224】
47.アプリケーションサービスが、アプリケーションサーバと、別のWTRUとのうちの一方によって提供される、実施形態31〜46のいずれか1つのWTRU。
【0225】
以上では特徴および要素を特定の組合せで述べているが、各特徴または要素は、単独で、または他の特徴および要素との任意の組合せで使用できることを、当業者なら理解するであろう。加えて、本明細書に述べた方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行されるようにコンピュータ可読媒体に組み入れられたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにおいて実施することができる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子信号(有線または無線接続を介して伝送される)およびコンピュータ可読記憶媒体が挙げられる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクや取外し可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、および、CD−ROMディスクやディジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータ中で使用するための、無線周波数送受信機を、プロセッサをソフトウェアと共に使用して実現することができる。