(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
穀粒投入ホッパ(2),精米機(6),白米取出部(16),糠パック装置(7)及び糠パック取出部(8)を備えた自動精米設備において、前記精米機(6)の精白度を設定する精白度選択スイッチ(13b)と、前記精米機(6)で発生した糠を取出指定する糠パック用スイッチ(17)を設け、該糠パック用スイッチ(17)を操作すると、前記精白度選択スイッチ(13b)による設定精白度以下の選択を規制する制御部(C)を設けたことを特徴とする糠パック装置付き自動精米設備。
穀粒投入ホッパ(2),精米機(6),白米取出部(16),糠パック装置(7)及び糠パック取出部(8)を備えた自動精米設備において、前記精米機(6)の精白度を設定する精白度選択スイッチ(13b)と、前記精米機(6)で発生した糠を取出指定する糠パック用スイッチ(17)を設け、前記精白度選択スイッチ(13b)により設定精白度以下の選択をすると、前記糠パック用スイッチ(17)の操作を規制する制御部(C)を設けたことを特徴とする糠パック装置付き自動精米設備。
請求項1又は請求項2の発明において、前記穀粒投入ホッパ(2)には穀物の有無を検出する穀物有無センサ(19)を設け、該穀物有無センサ(19)が穀物無しの検出をすると前記糠パック装置(7)の新たな糠パック製作を停止する制御部(C)を設けたことを特徴とする糠パック装置付き自動精米設備。
請求項3の発明において、前記穀物有無センサ(19)は前記精米機(6)の精米作業開始に必要とする最小穀物量を検出する最小穀物有無センサ(19a)と、糠パック内に必要量以上の糠を確保するために必要な穀物量を検出する糠パック用穀物有無センサ(19b)とで構成し、該最小穀物有無センサ(19a)により前記精米機(6)の精米作業開始に必要とする最小穀物量の投入ホッパ(2)への投入が検出されると前記精米機(6)の精米運転を開始し、糠パック用穀物有無センサ(19b)により前記糠パック装置(7)における糠パック内に必要量以上の糠を確保するために必要な穀物量の切れ検出をすると、前記糠パック装置(7)の新たな糠パック製作を停止する制御部(C)を設けたことを特徴とする糠パック装置付き自動精米設備。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記先行技術のものは、精米設備に糠排出ユニットを付設し、精米により発生した糠をパック詰めし取り出すものである。糠排出ユニットで糠をパック詰めする場合には、パック内の糠が設定量より少量であると、利用者の期待に反し、また、糠パックを搬送する取出工程で引っ掛かったりして取り出しにくくなるという不具合が発生する。
【0005】
本発明は糠パック内に所定量の糠を充填するようにし、前記不具合を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は前記課題を解決するために次のような技術的手段を講じた。
請求項1の発明は、穀粒投入ホッパ(2),精米機(6),白米取出部(16),糠パック装置(7)及び糠パック取出部(8)を備えた自動精米設備において、前記精米機(6)の精白度を設定する精白度選択スイッチ(13b)と、前記精米機(6)で発生した糠を取出指定する糠パック用スイッチ(17)を設け、該糠パック用スイッチ(17)を操作すると、前記精白度選択スイッチ(13b)による設定精白度以下の選択を規制する制御部(C)を設けたことを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、穀粒投入ホッパ(2),精米機(6),白米取出部(16),糠パック装置(7)及び糠パック取出部(8)を備えた自動精米設備において、前記精米機(6)の精白度を設定する精白度選択スイッチ(13b)と、前記精米機(6)で発生した糠を取出指定する糠パック用スイッチ(17)を設け、前記精白度選択スイッチ(13b)により設定精白度以下の選択をすると、前記糠パック用スイッチ(17)の操作を規制する制御部(C)を設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記穀粒投入ホッパ(2)には穀物の有無を検出する穀物有無センサ(19)を設け、該穀物有無センサ(19)が穀物無しの検出をすると前記糠パック装置(7)の新たな糠パック製作を停止する制御部(C)を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記穀物有無センサ(19)は前記精米機(6)の精米作業開始に必要とする最小穀物量を検出する最小穀物有無センサ(19a)と、糠パック内に必要量以上の糠を確保するために必要な穀物量を検出する糠パック用穀物有無センサ(19b)とで構成し、該最小穀物有無センサ(19a)により前記精米機(6)の精米作業開始に必要とする最小穀物量の投入ホッパ(2)への投入が検出されると前記精米機(6)の精米運転を開始し、糠パック用穀物有無センサ(19b)により前記糠パック装置(7)における糠パック内に必要量以上の糠を確保するために必要な穀物量の切れ検出をすると、前記糠パック装置(7)の新たな糠パック製作を停止する制御部(C)を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によると、穀粒投入ホッパ(2),精米機(6),白米取出部(16),糠パック装置(7)及び糠パック取出部(8)を備えた自動精米設備において、前記精米機(6)の精白度を設定する精白度選択スイッチ(13b)と、前記精米機(6)で発生した糠を取出指定する糠パック用スイッチ(17)を設け、該糠パック用スイッチ(17)を操作すると、前記精白度選択スイッチ(13b)による設定精白度以下の選択を不能にする制御部(C)を設けたので、精米機(6)での糠発生の少ない精白度での糠パック装置(7)の作動を制限し、糠パック装置(7)により所定量の糠の充填された糠パックを製作し糠パック装置(7)を円滑に作動することができる。
【0011】
請求項2の発明によると、穀粒投入ホッパ(2),精米機(6),白米取出部(16),糠パック装置(7)及び糠パック取出部(8)を備えた自動精米設備において、前記精米機(6)の精白度を設定する精白度選択スイッチ(13b)と、前記精米機(6)で発生した糠を取出指定する糠パック用スイッチ(17)を設け、前記精白度選択スイッチ(13b)により設定精白度以下の選択をすると、前記糠パック用スイッチ(17)の操作を不能にする制御部(C)を設けたので、精米機(6)での糠発生の少ない精白度での糠パック装置(7)の作動を制限し、糠パック装置(7)により所定量の糠の充填された糠パックを製作し糠パック装置(7)を円滑に作動することができる。
【0012】
請求項3の発明によると、請求項1又は請求項2の発明の前記効果に加えて、前記穀粒投入ホッパ(2)には穀物の有無を検出する穀物有無センサ(19)を設け、該穀物有無センサ(19)が穀物無しの検出をすると前記糠パック装置(7)の新たな糠パック製作を停止する制御部(C)を設けたので、精米機(6)の精米工程で所定量の糠が確保できない場合には糠パック装置(7)の作動を適正なタイミングで制限し、糠パック装置(7)を円滑に作動することができる。
【0013】
請求項4の発明によると、請求項3の発明の前記効果に加えて、前記穀物有無センサ(19)は前記精米機(6)の精米作業開始に必要とする最小穀物量を検出する最小穀物有無センサ(19a)と、糠パック内に必要量以上の糠を確保するために必要な穀物量を検出する糠パック用穀物有無センサ(19b)とで構成し、該最小穀物有無センサ(19a)により前記精米機(6)の精米作業開始に必要とする最小穀物量の投入ホッパ(2)への投入が検出されると前記精米機(6)の精米運転を開始し、糠パック用穀物有無センサ(19b)により前記糠パック装置(7)における糠パック内に必要量以上の糠を確保するために必要な穀物量の切れ検出をすると、前記糠パック装置(7)の新たな糠パック製作を停止する制御部(C)を設けたので、精米機(6)では投入穀物を適正に精米しながら糠パック装置(7)を糠パック内に所定量以上の糠を確保し円滑に作動することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
前記技術思想に基づき具体的に構成された実施の形態について以下図面を参照しつつ説明する。
本発明に係る糠処理部を備えた料金式自動精米設備1は、
図1にシステム構成展開図を示すように、投入された玄米を受ける投入ホッパ2と、この投入ホッパ2から取り込んだ玄米を上方部位に排出する第1昇降機3と、この第1昇降機3から受けた玄米中の異物を揺動選別し除去する石抜き機4と、石抜き機4の選別玄米を上方位置に搬送する第2昇降機5と、この第2昇降機5からの玄米を受けて精米する精米機6と、精米機6で発生した糠を切替搬送部7a経由で受け入れる糠パック装置7と、この糠パック装置7から糠パック搬送装置8aを経由して糠パックPを受ける糠パック取出部8と、これらの機器を制御する制御部Cなどから構成されている。
【0016】
前記精米設備1の具体的な構成は、
図2の機器配置図に示すように、建家11を前後にしきる仕切部(仕切壁)12を設け、前面側を穀粒の取り扱い及び精白度を設定するための客室11aとし、後面側を機器格納用の機械室11bとしている。前記建家11の例えば左側端部前側を投入側として投入ホッパ2を配設し、例えば右側端部を取出側として白米タンク6aと糠パック取出部8を配設し、投入ホッパ2から第1昇降機3,石抜き機4,第2昇降機5,玄米タンク6b,精米機6を経由して白米タンク6aに至る白米処理系と、精米機6の背面部から糠パック装置7,糠パック搬送装置8aを経由して糠パック取出部8に至る糠処理系を形成している。
【0017】
仕切部12にはその客室側からの見取図を
図3に示すように、投入側に投入ホッパ2の玄米投入部14,中央部に操作盤13,取出側に白米タンク6aから白米を受ける白米取出部16と糠パック装置7から糠パック搬送装置8aを経由して糠パックPを受ける糠パック取出部8を配置している。
【0018】
操作盤13には料金投入部13aと、標準,8分つき,5分つき、3分つき,1分つきなどの白度選択と運転開始を兼ねる精白度選択スイッチ13bを設け、糠パック取出部8には糠パック取出スイッチ17をそれぞれ設けている。なお、糠パックスイッチ17を操作盤13に設けてもよい。
【0019】
糠パック装置7を含む糠処理系はその背面図を
図4に示すように、精米機6から搬送空気による糠を受けるサイクロンなどからなる糠収集装置21を設け、糠収集装置21から糠移送螺旋型の切替搬送部7aの左右中間部に糠が供給され、切替搬送部7aの正逆の横送り作動によって排出先を切り替え搬送し一端側の糠パック装置7に搬送したり、他端側の糠貯溜部7bに搬送するように構成している。糠パック装置7でパック詰めされた糠パックはシュート23でベルトコンベヤで構成されている糠パック搬送装置8aの始端側まで搬送される構成である。また、糠移送螺旋7aの他端に糠袋などからなる糠貯溜部7bを設け、精米処理の際に糠不要の選択した糠を貯溜する。この糠移送螺旋7aにより、糠の要否に応じて選択が可能となるのみならず、糠パック処理系のトラブルに容易に対応することができる。
【0020】
糠パック装置7は
図5にその内部構成の透視側面図を示すように、袋用ビニールロール31と、筒ガイド体32と、筒形成用のシームヒータ33と、前後に開閉作動する溶着ヒータ付きカッター部34と、筒ガイド体32に臨む糠口35を備えて構成されている。
【0021】
図6にパッキング作動時の要部を拡大斜視図で示すように、カッター部34は筒を閉じる上下溶着ヒータ34a,34bを袋切断位置の上下に備え、筒ガイド体32を経由して袋用ビニールロール31から糠口35を囲むようにして引き出された連続シートの左右両端をシームヒータ33により接合して筒体の状態で待機している。袋詰め開示時点でカッター部34の上側溶着ヒータ34aが袋の底部を閉じて糠口35から糠を受け、袋詰め終了時点でパッキング作動により密封するために、糠充填部分を下方に繰り出した後にカッター部34がその下側溶着ヒータ34bで袋の口部を閉じるとともに切断作動することにより、糠パックPが製作され下方に排出される。
【0022】
糠パック装置7は密封のためのパッキング作動中は糠パック装置7へ糠を供給しないように構成している。すなわち、糠を糠パック装置7へ一時的に供給しない方法として、精米機6への玄米供給の一時停止、または精米機6の一時停止、または精米機6の連続運転をしながら切替搬送部7aの糠移送螺旋の一時停止、または精米機6の連続運転をしながら切替搬送部7aの糠移送螺旋を糠容器7b側へ一時的に搬送方向を切り替えることにより、糠パック装置7への糠供給を一時停止するようにしている。
【0023】
これらは精米設備の管理者がいずれかの方法を選択するか、あるいは複数の方法を組み合わせ実行するかをあらかじめ適宜選択できるようにしている。そして、パッキング完了によって糠パック装置7への糠の供給再開をするように精米機6,糠移送螺旋7aの駆動再開、あるいは糠移送螺旋7aの搬送方向を糠パック装置7側への切り替えをするように作動制御している。これによりパッキング動作中に糠を供給することによる糠パック装置7内での糠の散乱防止をすることができる。
【0024】
また、上記構成の糠パック装置7は精米機6の投入精米料金に対応する運転時間に応じて発生する糠量を換算することにより、所定量毎の糠を袋詰めすることができ、大型の糠パック装置を必要とすることなく、小型の装置により一定量の糠パックPを取り出すことが可能になる。
【0025】
糠パック取出部8は
図7に糠パックPの搬出部を側面図で示すように、糠パック装置7から機械室11bを経て外側の客室11aに向かう搬送路を形成する糠パック搬送装置8aを設け、この糠パック搬送装置8aからシュート41経由して糠パックPを搬送するようにし、糠パック取出部8としての収容容器を客室11aに配置して構成している。
【0026】
前記糠パック装置8から糠パック取出部8に至る糠処理系の構成により、精米機6から搬送された糠を糠パック装置7で袋詰めした糠パックPを糠パック搬送装置8aによって機械室11bの外側に搬出し、その搬送先の箱状の糠パック取出部8に糠パックPが収容される。従って、機械室11bの外側に配置する糠パック取出部8によって収容態様の自由度が確保でき、機械室11bのスペース増加を抑制しつつ糠パックPの収容量を確保し、前回精米時の糠パックPが残っている場合の対応を含め糠パックPを容易に取り出すことができる。
【0027】
また、糠パック取出部8にはその内部透視斜視図(a)及び蓋の要部断面図(b)を
図8に示すように、その取出口にロック制御可能なロック機構42a付きの上下に開閉する扉42を設け、糠パック搬送装置8aの搬送動作と対応してロック機構42aをロックすることにより、糠パック搬送装置8aが糠パックPを搬出している間は扉42が閉鎖され、取出操作が糠パック搬送装置8aの停止中に限られるようにすることにより糠パックPの取り扱い時の安全を確保することができる。なお、前記ロック機構41aの代わりに扉42を覆うように可動ガード部材を出し入れ自在に構成してもよい。
【0028】
このように構成されている精米設備の糠処理系による糠パックPの排出制御は精米機6との連携のために精米処理系と一体の制御システムを構成している。
制御システムのブロック構成は
図9に示すように、制御部Cの入力側にはコインメックと通称する料金投入部13a,選択スイッチによる精白度選択スイッチ13bなどの精米処理条件の入力情報に加えて、糠パック取出スイッチ17,玄米タンク6bの繰出量を検出するロータリバルブ回転センサ6s,穀粒投入ホッパ(2)に設けている穀物の有無を検出する穀物有無センサ19(精米機6の精米作業に必要とする最小量を検出する最小穀物有無センサ19a及び例えば1.3kg程度の糠を発生する穀物量を検出する糠パック用穀物有無センサ19bとで構成する。)の検出信号を入力し、これらの入力条件に応じて投入ホッパ2から精米機6までの精米系と、糠移送螺旋7aから糠パック取出部8のロック機構42aまでの糠処理系を制御するように構成している。
【0029】
制御部Cでは次のような制御を実行する。
糠パック取出スイッチ17を操作すると、精白度選択スイッチ13bによる設定精白度(例えば3分つき)以下の選択を規制する。
【0030】
また、精白度選択スイッチ13bにより設定精白度(例えば3分つき)以下の精白度を選択をすると、糠パック取出スイッチ17の操作を規制し糠パック装置7の作動を停止する。
【0031】
また、精白度選択スイッチ13bにより標準精白度を選択した場合には、精米機6の作動中に標準時間(例えば10秒)毎に糠パック装置7のパック製作を開始し、標準精白度以下の精白度が選択されると、標準時間より長い長時間間隔(例えば15秒)毎に糠パック装置7のパック製作を開始するようにし、糠パックPに所定量の糠を確保するようにしている。
【0032】
また、最小穀物有無センサ19aがONし精米機6の精米作業開始に必要とする最小穀物量が投入ホッパ2へ投入されたことを検出すると、精米機6の精米作業を開始するようにし、精米機6が適正な精米作業を実行するようにしている。
【0033】
また、糠パック用穀物有無センサ19aがONし糠パック内に所定量以上の糠を確保するために必要な穀物量がなくなったことを検出すると、糠パック装置7での新たな糠パックの製作を停止するようにしている。
【0034】
また、糠パック装置7の糠パック製作回数を検出するようにし、投入ホッパ2に穀物が残っているのに投入精米料金に対応する精米作業が終了した場合には、精米料金の終了時において糠パックPの作動回数が所定回数(例えば3回)未満であれば利用者が精米料金を追加投入し追加精米が再開された際には、糠パック装置7から排出された糠パックPを糠パック取出部8から取り出されなくても精米機6及び糠パック装置7を再起動し、連続して精米作業及び糠パック製作をするようにしている。
【0035】
また、精米料金に対応する精米作業が終了した時に糠パックPの作動回数が所定回数(例えば3回)以上であれば、精米料金を追加投入し精米機6が追加精米を再開する際には、糠パック取出部8から排出された糠パックPが先ず利用者により取り出され、次いで、精米機6及び糠パック装置7を再起動して精米機6で精米作業を再開し糠パック装置7で糠パック製作を再開するようにしている。
【0036】
自動精米設備の利用者が計量せずに持参した玄米を投入ホッパ2に投入し精米作業を開始すると、精米途中で精米料金不足になる場合がある。このような場合に精米機6及び糠パック装置7を円滑に対応作動しようとするものである。前記構成によると、利用者の操作を簡単化しながら糠パック装置7を円滑に作動し糠パックPを円滑に取り出すことができる。
【0037】
また、糠パック装置7の糠貯溜部7bに糠溜り検出センサ(図示省略)を設け、自動精米設備の稼働中に糠貯溜部7bに満杯近くまで糠がたまると、精米機6から糠パック装置7の切替搬送部7aに送られた糠を糠貯溜部7bへの搬送を停止し糠パック取出部8側に取り出すように切り替え、糠パック装置7で糠を袋詰めし糠パック取出部8から自動的に取り出すようにし、糠貯溜部7bの糠の満杯トラブルを解消する。
【0038】
次に、精米運転の概要について
図10のフローチャートに基づき説明する。
制御が開始され、精米料金が投入され(ステップS1)、玄米が投入されると(ステップS2)、糠パックスイッチ17の選択の有無を判定し(ステップS3)、糠パックスイッチ17の選択なしの場合には、精白度選択スイッチ13bの選択に基づき精米運転が開始される(ステップS4,S5)。
【0039】
次いで、ステップS11に移行し、穀物有無センサ19が穀物無しを検出したか否かを判定し(ステップS11)、Yesであると残留穀物の精米処理をして精米運転を停止し(ステップS12)、制御を終了する。
【0040】
また、穀物有無検出センサ19が穀物無し検出をしたか否かを判定し(ステップS11)、Noであると、精米料金分の運転時間が経過したか否かを判定し(ステップS13)、Noであると前記ステップS11に戻り、Yesであると精米運転を停止し(ステップS14)、制御を終了する。
【0041】
糠パックスイッチ17の選択の有無を判定し(ステップS3)、Yesであると、白度選択スイッチ13bの精白度の3分以下の選択を規制し(ステップS6)、精米運転を開始する(ステップS7)。次いで、精米機6が例えば10kgの精米が終了する毎に糠パック装置7で糠パックPを製作し(ステップS8)、次いで、糠パック用穀物検出センサ19bが穀物無し検出をしたか否かの判定をし(ステップS9)、Yesであると糠パック装置7で最後の糠パックを製作し(ステップS10)、次いで、ステップS11以降のステップに移行し精米運転を終了する。
【0042】
図11に示すタイムチャートは最小穀物有無センサ19a,糠パック用穀物有無センサ19,精米機6の運転状態及び糠パック装置のパック製作状態を表示するものである。
糠パックへの所定量排出処理の作動タイミングは糠パック取出スイッチ17による糠パック選択操作が精米機6の作動開始前になされた場合には、精米機6の作動と同時に開始され、糠パック装置7で例えば10秒毎に糠パック詰めがなされる。また、糠パック取出スイッチ17による糠パック選択操作が精米機6の作動開始後になされた場合には、該スイッチ17のON操作と同時に糠パック装置7の糠パック詰めが開始される。