(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る使い捨ておむつ1を広げた状態にて示す平面図である。使い捨ておむつ1は、着用者の腹側に当接する部位と背側に当接する部位とを、左右両側の接続部4により腰周りで止着して着用するテープタイプの使い捨ておむつであり、着用者からの排泄物を受ける。
図1では、着用時に着用者に接する側(すなわち、着用者側)の面を手前にして使い捨ておむつ1を描いている。
【0021】
図2は、使い捨ておむつ1を
図1中に示すA−Aの位置で長手方向(すなわち、
図1中における上下方向)に垂直な面で切断した断面図である。
図1および
図2に示すように、使い捨ておむつ1は、略シート状の本体部2、および、本体部2の両側部(すなわち、左右方向の両側)上に配置されて本体部2の長手方向のおよそ全長に亘る一対のサイドシート3を備える。ここで、上述の長手方向を第1の方向とすると、左右方向は、第1の方向に垂直、かつ、本体部2の主面に略平行な第2の方向である。
【0022】
本体部2の
図1中における上側の部位201および下側の部位203はそれぞれ、着用者の腹側および背側の肌に接する部位であり、以下の説明では、「前方部201」および「後方部203」と呼ぶ。また、前方部201と後方部203との間において前方部201および後方部203から連続するとともに着用者の股間部に対向する部位202を「股下部202」と呼ぶ。使い捨ておむつ1では、本体部2が前方部201、股下部202および後方部203を長手方向に順に有し、前方部201および後方部203の幅が、股下部202の幅よりも大きい。
【0023】
使い捨ておむつ1は、後方部203の両側部に取り付けられた一対の接続部4をさらに備える。使い捨ておむつ1が着用者に装着される際には、本体部2の前方部201および後方部203をそれぞれ着用者の腹側および背側に当接させた状態で、一対の接続部4が、
図3に示すように、前方部201の外面(すなわち、着用者に接する面とは反対側の面)の被止着部26に止着されることにより、後方部203の両側部が前方部201の両側部に接続される。
【0024】
図1および
図2に示すように、本体部2は、透液性のトップシート21、撥水性または不透液性のバックシート23、および、トップシート21とバックシート23との間に配置された吸収コア22を備える。
図2では、図示の都合上、使い捨ておむつ1の各構成を厚さ方向に離して描いている。また、
図1では、図の理解を容易にするために、吸収コア22の輪郭を太破線にて描いている。
図1に示すように、前方部201および後方部203における吸収コア22の幅は、股下部202における吸収コア22の幅よりも大きい。換言すれば、吸収コア22は、いわゆる砂時計型である。
【0025】
図3に示す被止着部26は、バックシート23の外面(すなわち、吸収コア22と対向する面とは反対側の面)上に、平面視において吸収コア22(
図1および
図2参照)と重なるように接合される。被止着部26は、バックシート23上にホットメルト接着剤等により接合される面ファスナのループ部材であり、樹脂等により形成されたベースシート、および、ベースシートのバックシート23に接合される面とは反対側の面に設けられる微細ループ構造を有する。微細ループ構造とは、多数の微細なループ要素の集合を意味する。
【0026】
図2に示すように、トップシート21は、吸収コア22の周りにおいてホットメルト接着剤を介してバックシート23に接合される。また、サイドシート3の左右方向の外側の部位は、バックシート23のトップシート21から露出する部位、および、トップシート21の左右方向のエッジ近傍の部位に、長手方向の全長に亘ってホットメルト接着剤を介して接合される。サイドシート3は、サイドシート本体31、および、サイドシート本体31の左右方向の内縁部である自由端にホットメルト接着剤により接合されて長手方向に伸びる弾性部材32aを備える。
【0027】
図1に示す本体部2の長手方向の両端部では、各サイドシート3の左右方向の内側の部位(すなわち、本体部2の左右方向の中心軸側の部位)が、トップシート21の着用者側の面にホットメルト接着剤を介して接合される。また、本体部2の股下部202では、サイドシート3の左右方向の外縁近傍の部位において、長手方向に伸びる2本の弾性部材32bが、サイドシート3とバックシート23とに挟まれてホットメルト接着剤により接合されている。これらのホットメルト接着剤としては、ポリオレフィン系、ゴム系、酢酸ビニル系等のものが利用される。なお、トップシート21とバックシート23との接合やサイドシート3とトップシート21との接合は、熱融着接合や超音波接合等により行われてもよい。
【0028】
図1および
図2に示す各サイドシート3では、サイドシート本体31の長手方向の両端部の間(すなわち、長手方向の中央部)における内側の部位313が、トップシート21(および他の構成)とは非接合とされており、弾性部材32aが収縮することにより、当該部位313が、
図2に示すように、着用者に向かって立ち上がり、着用者の脚の付け根近傍に当接する側壁部(いわゆる、立体ギャザー)となる。また、弾性部材32bが収縮することにより、サイドシート3およびバックシート23が着用者側かつ内側に向かって立ち上がってレッグギャザーが形成され、使い捨ておむつ1の着用時に着用者の足の付け根近傍に密着する。
【0029】
図1に示すように、本体部2の長手方向の両端部にはそれぞれ、トップシート21とバックシート23とに挟まれるとともに左右方向に伸びる複数の弾性部材25が設けられる。使い捨ておむつ1では、伸張状態にてトップシート21およびバックシート23に接合された弾性部材25が収縮することによりウエストギャザーが形成され、使い捨ておむつ1の着用時に本体部2が着用者の腰周りに密着する。使い捨ておむつ1では、弾性部材32a,32b、並びに、弾性部材25により本体部2が着用者に密着することにより、脚周りおよび腰周りからの尿等の漏出が防止される。
【0030】
トップシート21は、透液性のシート材料であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21は、例えば、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)にて形成された透液性の不織布であり、当該不織布として、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンボンド不織布が利用される。なお、トップシート21として、セルロースやレーヨン、コットン等の親水性繊維により形成された不織布(例えば、スパンレース不織布)が利用されてもよい。
【0031】
吸収コア22は、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維に粒状の高吸収性ポリマー(SAP(Super Absorbent Polymer))や高吸収性ファイバー等の高吸収性材料を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等により包み込んで形成され、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。親水性繊維を包むティッシュペーパーや透液性不織布等は、親水性繊維および吸水性材料とホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性材料の脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。本実施の形態では、吸収コア22はパルプ繊維およびSAPを含む。
【0032】
バックシート23としては、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布)や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルム、あるいは、これらの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートが利用され、バックシート23に到達した排泄物の水分等が、本体部2の外側にしみ出すことが防止される。バックシート23にプラスチックフィルムが利用される場合、使い捨ておむつ1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
【0033】
サイドシート本体31としては、例えば、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布等)が利用される。弾性部材32a,32b,25としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が利用され、本実施の形態では、ポリウレタン糸が各弾性部材として利用される。
【0034】
図4は、一対の接続部4のうち一方の接続部4近傍を拡大して示す平面図であり、他方の接続部4の構造も
図4に示すものと同様である。一対の接続部4はそれぞれ、本体部2の後方部203から左右方向へと延びる略矩形状の共通基部42と、本体部2の長手方向(すなわち、
図1および
図4中の上下方向であり、以下、「本体長手方向」ともいう。)に配列されるとともにそれぞれが共通基部42から左右方向へと延びる2つの止着テープ41とを備える。2つの止着テープ41の構造および形状は同様である。
図4では、止着テープ41や共通基部42を折り畳まずに展開した展開状態における接続部4を示す。2つの止着テープ41は、展開状態における共通基部42の本体部2から最も離れた最外エッジ421(すなわち、
図4中の右側のエッジ)において、最外エッジ421の本体長手方向の両端423から離れた位置から左右方向へと延びる。各止着テープ41の左右方向の長さは、共通基部42の本体部2から露出している部位の左右方向の長さよりも長い。
【0035】
各接続部4では、2つの止着テープ41のそれぞれが、テープ状のテープ基部413、並びに、テープ基部413の一方の主面414(すなわち、
図4中における手前側の面)上に設けられる2つの止着部411,412を備える。以下の説明では、共通基部42から遠い側の止着部411を「第1止着部411」といい、もう1つの止着部412を「第2止着部412」という。
図4では、図の理解を容易にするために、第1止着部411および第2止着部412に平行斜線を付す。テープ基部413の主面414は、使い捨ておむつ1を着用者に装着する際に本体部2の前方部201(
図3参照)に対向する面であり、以下、「内面414」という。
【0036】
第1止着部411は、テープ基部413の先端部418に設けられ、第2止着部412は、テープ基部413の内面414において第1止着部411と共通基部42との間に、第1止着部411と離間して設けられる。各テープ基部413の内面414では、第1止着部411および第2止着部412が、テープ基部413を本体長手方向に横断するように設けられる。換言すれば、第1止着部411および第2止着部412は、テープ基部413の幅方向(すなわち、本体長手方向に一致する方向)においてテープ基部413の全幅に亘って設けられる。
【0037】
第1止着部411および第2止着部412はそれぞれ、本体部2の前方部201の外面に設けられた被止着部26(
図3参照)に対して止着可能な面ファスナのフック部材であり、テープ基部413の内面414上にホットメルト接着剤等により接合される。第1止着部411および第2止着部412はそれぞれ、樹脂等により形成されたベースシート、および、ベースシートのテープ基部413に接合される面とは反対側の面に設けられる微細フック構造を有する。第1止着部411および第2止着部412にそれぞれ設けられた微細フック構造は、多数の微細なフック要素の集合であり、被止着部26の微細ループ構造と互いに係合する(すなわち、被止着部26に対して止着可能である。)。
【0038】
各接続部4では、2つの止着テープ41の2つのテープ基部413、および、共通基部42は樹脂や不織布等により形成された1つの接続部シート40の一部であり、2つのテープ基部413はそれぞれ、共通基部42から左右方向の外側(すなわち、本体部2とは反対側)に向かって突出する。また、共通基部42の内端部(接続部シート40の内端部でもある。)は、本体部2のサイドシート3とバックシート23との間に挟まれて接合される。
【0039】
換言すれば、2つのテープ基部413は、本体部2側にて連続する1つの接続部シート40の一部であり、接続部シート40における2つのテープ基部413の接続部分である共通基部42は、本体部2の側方エッジ27から側方へとはみ出している。なお、トップシート21(
図2参照)の外縁がバックシート23の外縁に比較的近い位置に位置している場合には、共通基部42の内端部は、トップシート21とバックシート23との間に接合されてもよい。
【0040】
各止着テープ41では、テープ基部413の幅(すなわち、
図4中の上下方向である本体長手方向におけるテープ基部413の幅)が、共通基部42から離れてテープ基部413の先端部418に向かうに従って漸次減少する。第2止着部412の第1止着部411側のエッジ4121(以下、「外エッジ4121」という。)と本体部2の側方エッジ27との間の左右方向の距離は、外エッジ4121とテープ基部413の先端との間の左右方向の距離よりも大きい。また、第2止着部412の共通基部42側のエッジ4122(以下、「内エッジ4122」という。)と本体部2の側方エッジ27との間の左右方向の距離は、内エッジ4122とテープ基部413の先端との間の左右方向の距離よりも小さい。
【0041】
使用前の状態における使い捨ておむつ1では、
図5に示すように、一対の接続部4が左右方向の内側(すなわち、本体部2側)に折り返されて本体部2に仮止着されている。
図5は、使用前の状態における使い捨ておむつ1の一方の接続部4近傍を拡大して示す平面図であり、他方の接続部4も
図5と同様に折り返されて本体部2に仮止着されている。
図6は、接続部4近傍の部位を
図5中のB−Bの位置にて切断した断面図である。なお、仮止着とは、2つの部位を、剥離可能な状態で互いに止着することであり、剥離する際には、当該2つの部位は、破損することなく容易に剥離される。
【0042】
図5および
図6に示すように、接続部4は、本体長手方向に延びる第1折り返し線451および2本の第2折り返し線452にて折り返される。第1折り返し線451は、共通基部42上において本体部2の側方エッジ27近傍に位置する。2本の第2折り返し線452は、2つの止着テープ41の第1止着部411と第2止着部412との間のテープ基部413上において、第2止着部412の外エッジ4121近傍に位置する。本実施の形態では、第1折り返し線451は、本体部2の側方エッジ27とおよそ重なり、第2折り返し線452は、第2止着部412の外エッジ4121とおよそ重なる。
【0043】
以下の説明では、接続部4の第1折り返し線451と第2折り返し線452との間の部位を「第1折り返し部46」といい、2本の第2折り返し線452よりも先端部418側の2つの部位をそれぞれ「第2折り返し部47」という。第1折り返し部46および2つの第2折り返し部47は、使用前の状態における一対の接続部4のそれぞれに含まれる。第1折り返し部46は、共通基部42の内面422と本体部2の着用者側の面とが対向するように共通基部42が第1折り返し線451にて折り返されることにより形成される。2つの第2折り返し部47は、それぞれの第1止着部411と共通基部42の内面422とが対向するように2つの止着テープ41が2本の第2折り返し線452にて折り返されることにより形成される。第1折り返し部46は本体部2に対向し、2つの第2折り返し部47は本体部2と第1折り返し部46との間に位置する。各第2折り返し部47の左右方向の長さは、第1折り返し部46の左右方向の長さよりも短い。
【0044】
図7は、第1折り返し部46を左右方向に展開した状態、すなわち、接続部4の2つの止着テープ41を2本の第2折り返し線452のみにて折り返した状態を示す一方の接続部4の平面図である。使い捨ておむつ1の製造工程では、
図7に示す状態の接続部4に仮止着用接着剤48が塗布される。
図7では、図の理解を容易にするために、仮止着用接着剤48に平行斜線を付す(
図5においても同様)。なお、他方の接続部4においても、
図7と同様の位置に仮止着用接着剤48が塗布される。
【0045】
仮止着用接着剤48は、共通基部42の最外エッジ421近傍において本体長手方向に平行な帯状にコータ等により塗布される。仮止着用接着剤48は、第1折り返し部46および2つの第2折り返し部47上において、本体長手方向に連続して設けられている。換言すれば、接続部4では、第1折り返し部46の本体長手方向の全長に亘って、仮止着用接着剤48が第1折り返し部46および2つの第2折り返し部47上に設けられる。
【0046】
仮止着用接着剤48の本体長手方向の両端部は、共通基部42の最外エッジ421近傍の角部に位置する。仮止着用接着剤48と共通基部42の最外エッジ421との間の左右方向の距離L1(すなわち、仮止着用接着剤48と最外エッジ421との間の仮止着用接着剤が設けられていない領域の幅)は、最外エッジ421の両端423から最寄りの止着テープ41の付け根位置までの本体長手方向における距離L2よりも小さい。
【0047】
仮止着用接着剤48は、2つの第2折り返し部47の間において第1折り返し部46の内面422に設けられており、また、2つの第2折り返し部47の本体長手方向における両側(すなわち、
図7中の上側の第2折り返し部47の上側、および、
図7中の下側の第2折り返し部47の下側)において、第1折り返し部46の内面422に設けられている。仮止着用接着剤48は、2つの第2折り返し部47の外面415(すなわち、テープ基部413の内面414とは反対側の主面)にも設けられている。仮止着用接着剤48は、左右方向に関して、各止着テープ41の第1止着部411と第2止着部412との間に位置する。
【0048】
仮止着用接着剤48としては、例えば、ホットメルト接着剤が利用される。仮止着用接着剤48は、例えば、スチレン系、オレフィン系、塩化ビニル系等の熱可塑性エラストマーを主剤として含む。本実施の形態では、スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーに粘着付与剤および可塑剤を添加した接着剤が、仮止着用接着剤48として利用される。
【0049】
使用前の状態における使い捨ておむつ1では、
図5および
図6に示すように、仮止着用接着剤48により、第1折り返し部46が本体部2に仮止着されており、2つの第2折り返し部47も第1折り返し部46と共に本体部2に仮止着されている。そして、使い捨ておむつ1が使用される際には、接続部4が本体部2から離れるように引っ張られることにより、仮止着用接着剤48による仮止着が解除され、接続部4が
図4に示す展開状態とされる。
【0050】
以上に説明したように、使い捨ておむつ1では、使用前の状態における一対の接続部4のそれぞれが、第1折り返し部46と2つの第2折り返し部47とを含み、2つの第2折り返し部47の本体長手方向における両側および間において、第1折り返し部46に仮止着用接着剤48が設けられて第1折り返し部46が本体部2に仮止着されている。このように、共通基部42の最外エッジ421近傍の部位が本体部2に仮止着されることにより、共通基部42の左右方向の端部が捲れることを抑制することができる。その結果、第1折り返し部46が本体部2から剥離して離間してしまうことを抑制することができる。
【0051】
また、2つの第2折り返し部47にも仮止着用接着剤48が設けられ、第2折り返し部47も本体部2に仮止着されることにより、接続部4の本体部2に対する仮止着の強度を増大することができる。その結果、第1折り返し部46および第2折り返し部47が本体部2から剥離して離間してしまうことをより抑制することができる。さらに、仮止着用接着剤48が、第1折り返し部46および2つの第2折り返し部47上において本体長手方向に連続して設けられることにより、共通基部42の端部のうち特に捲れやすい最外エッジ421の両端423近傍の部位(すなわち、共通基部42の角部)が捲れることを抑制することができる。その結果、第1折り返し部46および第2折り返し部47が本体部2から剥離して離間してしまうことをより一層抑制することができる。また、仮止着用接着剤48が本体長手方向に連続しているため、コータ等により仮止着用接着剤48を容易に塗布することができる。
【0052】
上述のように、接続部4では、共通基部42の最外エッジ421と仮止着用接着剤48との間の距離L1が、最外エッジ421の両端423から最寄りの止着テープ41の付け根位置までの距離L2よりも小さい。このように、仮止着用接着剤48が、共通基部42の両端423近傍の部位にも設けられることにより、共通基部42の角部が捲れることをより一層抑制することができる。その結果、第1折り返し部46および第2折り返し部47が本体部2から剥離して離間してしまうことをさらに抑制することができる。
【0053】
接続部4では、各止着テープ41に左右方向に離間する第1止着部411および第2止着部412が設けられる。止着テープ41において、第1止着部411および第2止着部412が設けられた部位は、止着部が設けられていない部位に比べて比較的剛性が高く、かつ、比較的厚い。接続部4では、使用前の状態における各止着テープ41が、第1止着部411と第2止着部412との間の比較的剛性が低い部位にて折り返されることにより、止着テープ41を容易に折り返して第2折り返し部47を容易に形成することができる。
【0054】
また、仮止着用接着剤48が、第1止着部411と第2止着部412との間の比較的薄い部位に位置するため、コータ等により仮止着用接着剤48を容易に塗布することができる。さらに、第1折り返し部46および第2折り返し部47において仮止着用接着剤48が設けられる部位の剛性が比較的低く、本体部2の仮止着用接着剤48と接触する部位の剛性も比較的低いため、両部位のうち一方の部位が捩れた場合、他方の部位が容易に変形して捩れに追従する。その結果、仮止着用接着剤48による仮止着の意図しない剥離を抑制し、第1折り返し部46および第2折り返し部47が本体部2から離間してしまうことをさらに抑制することができる。
【0055】
上述のように、2つの止着テープ41はそれぞれ、第2止着部412の外エッジ4121近傍にて折り返される。このため、
図5に示す使用前の状態の使い捨ておむつ1において、第1折り返し部46の左右方向の内側の端部(すなわち、本体部2の側方エッジ27から左右方向に最も離れた部位)に第2止着部412が位置する。これにより、比較的剛性が高い第2止着部412を把持して、仮止着用接着剤48による仮止着を容易に解除することができる。また、テープ基部413が例えば不織布により形成されている場合、折り返された第2折り返し部47が第2止着部412により仮止着されるため、第1折り返し部46と第2折り返し部47とをまとめて容易に取り扱うことができる。
【0056】
さらに、各止着テープ41では、テープ基部413の幅が、共通基部42から離れてテープ基部413の先端部418に向かうに従って漸次減少する。このため、第2折り返し部47の本体長手方向の両側に第2止着部412の一部がはみ出る。そして、第2折り返し部47の両側に露出する第2止着部412の一部が本体部2に仮止着されることにより、第1折り返し部46および第2折り返し部47が本体部2から剥離して離間してしまうことをより一層抑制することができる。
【0057】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る使い捨ておむつについて説明する。
図8は、第2の実施の形態に係る使い捨ておむつの一方の接続部4aを拡大して示す平面図である。
図8では、
図7と同様に、第1折り返し部46を左右方向に展開した状態、すなわち、接続部4aの2つの止着テープ41を2本の第2折り返し線452のみにて折り返した状態を示す図である。接続部4aでは、2つの第2折り返し部47の本体長手方向の両側および間に仮止着用接着剤48が設けられ、2つの第2折り返し部47上には仮止着用接着剤は設けられない。その他の構成は、
図1ないし
図7に示す使い捨ておむつ1と同様であり、以下の説明では、対応する構成に同符号を付す。
【0058】
接続部4aでは、第2折り返し部47が第1折り返し部46上に折り返された状態で、仮止着用接着剤48が本体長手方向に間欠的に塗布されることにより、仮止着用接着剤48が第1折り返し部46上のみに設けられる。仮止着用接着剤48は、第2折り返し部47上(すなわち、第2折り返し部47の第1折り返し部46とは反対側)、および、第1折り返し部46と第2折り返し部47との間には設けられない。接続部4aでは、また、第2折り返し部47が第1折り返し部46上に折り返されるよりも前に、第1折り返し部46の本体長手方向の全長に亘って仮止着用接着剤48が塗布され、その後、第2折り返し部47が折り返されてもよい。これにより、仮止着用接着剤48は、第1折り返し部46上に設けられ、第2折り返し部47上には設けられない。この場合、第2折り返し部47は、第1折り返し部46と第2折り返し部47との間の図示省略の仮止着用接着剤48により、第1折り返し部46上に仮止着される。
【0059】
図9は、
図5と同様に、使用前の状態(すなわち、接続部4aが第1折り返し線451および2本の第2折り返し線452にて折り返された状態)における接続部4a近傍を拡大して示す平面図である。
図9に示すように、第1折り返し部46上において、仮止着用接着剤48は、第1の実施の形態と同様の位置に設けられる。このように、少なくとも、2つの第2折り返し部47の本体長手方向の両側および間に仮止着用接着剤48が設けられることにより、第1の実施の形態と同様に、共通基部42の左右方向の端部が捲れることを抑制し、第1折り返し部46が本体部2から剥離して離間してしまうことを抑制することができる。
【0060】
また、使用前の状態において、2つの第2折り返し部47と本体部2との間には仮止着用接着剤は存在しない。これにより、使い捨ておむつ1を着用者に装着した際に、接続部4aの外面(すなわち、本体部2に対向する主面とは反対側の主面)に仮止着用接着剤が存在せず、接続部4aの外面が着衣に付着してしまうことを防止することができる。
【0061】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
【0062】
仮止着用接着剤48は、必ずしも上述の実施の形態にて示した位置に設けられる必要はな
い。また、本発明に関連する技術では、例えば、
図10に示す接続部4bのように、仮止着用接着剤48が、左右方向に関して各止着テープ41の第1止着部411と重なる位置において、第1折り返し部46および2つの第2折り返し部47上に本体長手方向に連続して設けられてもよい。
【0063】
第1折り返し線451は、例えば、本体部2の側方エッジ27から左右方向の外側に離間して設けられてもよい。第2折り返し線452は、例えば、第1止着部411と第2止着部412との間において、第2止着部412の外エッジ4121から離間して設けられてもよく、第2止着部412と共通基部42との間に設けられてもよい。
【0064】
各止着テープ41では、テープ基部413の内面414に微細フック構造が直接形成されて第1止着部411および第2止着部412が形成されてもよく、本体部2では、前方部201の外面に微細ループ構造が直接形成されて被止着部26とされてもよい。また、止着テープ41の第1止着部411および第2止着部412は、必ずしも面ファスナのフック部材である必要はなく、例えば、面ファスナのループ部材であってもよい。この場合、本体部2の前方部201の外面に設けられた被止着部26が面ファスナのフック部材となる。換言すれば、互いに係合する微細フック構造および微細ループ構造のうち一方が本体部2の前方部201に設けられ、他方が第1止着部411および第2止着部412に設けられていればよい。
【0065】
第1止着部411および第2止着部412は、例えば粘着材の層であり、本体部2の前方部201に当該粘着材が止着されるプラスチックフィルム等の被止着部26が設けられてもよい。各止着テープ41に設けられる止着部の個数は2つには限定されず、1つまたは3つ以上の止着部が設けられてもよい。各止着テープ41の本体長手方向の幅は、例えば、テープ基部413の左右方向のおよそ全長に亘って一定であってもよい。各接続部では、3つ以上の止着テープ41が設けられてもよい。
【0066】
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。