(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6000001
(24)【登録日】2016年9月9日
(45)【発行日】2016年9月28日
(54)【発明の名称】ピッチ偏差表示方法及び調律器
(51)【国際特許分類】
G10G 7/02 20060101AFI20160915BHJP
【FI】
G10G7/02 100
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-154633(P2012-154633)
(22)【出願日】2012年7月10日
(65)【公開番号】特開2014-16545(P2014-16545A)
(43)【公開日】2014年1月30日
【審査請求日】2015年5月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000130329
【氏名又は名称】株式会社コルグ
(74)【代理人】
【識別番号】100121706
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128705
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 幸雄
(74)【代理人】
【識別番号】100147773
【弁理士】
【氏名又は名称】義村 宗洋
(72)【発明者】
【氏名】肥後 功輔
(72)【発明者】
【氏名】松田 幸治
【審査官】
大野 弘
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−129539(JP,A)
【文献】
特開2010−271134(JP,A)
【文献】
特開平08−050484(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10G 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力音から検出されたピッチと、前記ピッチから判別されたノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を、液晶ディスプレイにより構成されている表示部のどの表示位置を表示状態にするかによって示すピッチ偏差表示方法であって、
入力音を取り込む入力ステップと、
前記入力ステップで取り込んだ入力音のピッチを検出するピッチ検出ステップと、
前記ピッチ検出ステップで検出された入力音のピッチからノートを判別するノート判別ステップと、
前記ノートを前記表示部に表示させるノート表示制御ステップと、
前記ピッチと前記ノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を求めるピッチ偏差計算ステップと、
前記ピッチ偏差の表示位置と現在表示状態となっている表示位置との位置の差が所定値以上の場合には、表示状態を前記ピッチ偏差の表示位置に直ちに切り替え、その他の場合には、現在表示状態となっている表示位置から前記ピッチ偏差の表示位置まで、表示状態を順次切り替えて移動させるピッチ偏差表示制御ステップとを有することを特徴とするピッチ偏差表示方法。
【請求項2】
請求項1記載のピッチ偏差表示方法において、
前記所定値は25セントであることを特徴とするピッチ偏差表示方法。
【請求項3】
入力音から検出されたピッチと、前記ピッチから判別されたノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を、液晶ディスプレイにより構成されている表示部のどの表示位置を表示状態にするかによって示す調律器であって、
入力音を取り込む入力部と、
前記入力部で取り込んだ入力音のピッチを検出するピッチ検出部と、
前記ピッチ検出部で検出された入力音のピッチからノートを判別するノート判別部と、
前記ノートを前記表示部に表示させるノート表示制御部と、
前記ピッチと前記ノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を求めるピッチ偏差計算部と、
前記ピッチ偏差の表示位置と現在表示状態となっている表示位置との位置の差が所定値以上の場合には、表示状態を前記ピッチ偏差の表示位置に直ちに切り替え、その他の場合には、現在表示状態となっている表示位置から前記ピッチ偏差の表示位置まで、表示状態を順次切り替えて移動させるピッチ偏差表示制御部と、
前記ノート及びピッチ偏差を表示する前記表示部とを有することを特徴とする調律器。
【請求項4】
請求項3記載の調律器において、
前記所定値は25セントであることを特徴とする調律器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は入力音から検出されたピッチ(音高)と、そのピッチから判別されたノート(音階音名)から決まる基準ピッチとのピッチ偏差を表示するピッチ偏差表示方法及びその表示方法を用いる調律器に関する。
【背景技術】
【0002】
楽器の調律やピッチの調整に従来より調律器が使用されている。特許文献1にはこの種の調律器の構成及びピッチ偏差表示方法が記載されている。
【0003】
特許文献1に記載されている調律器は、入力音を取り込む入力部と、入力音のピッチを検出するピッチ検出部と、入力音のピッチからノートを判別するノート判別部と、入力音のピッチとノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を求めるピッチ偏差判別部と、ピッチ偏差を表示するピッチ偏差表示部と、ピッチ偏差表示部を制御するピッチ偏差表示制御部と、ノートを表示するノート表示部と、ノート表示部を制御するノート表示制御部とを例えば備えている。
【0004】
上記のような構成において、ピッチ偏差表示制御部は以下のような表示制御を行うものとなっている。即ち、
・無音状態あるいはピッチ検出不能状態からピッチ検出可能状態になった場合、またはノートが変化した場合には、遅滞なくピッチ偏差に対応するピッチ偏差表示部の表示素子を表示状態にする。
【0005】
・その他の場合には、直前に表示状態となっている表示素子からピッチ偏差に対応する表示素子まで、表示状態となる表示素子を段階的に、つまり機械式の調律器の針の動きのように移動させる。
【0006】
なお、ピッチ偏差表示部はLED(発光ダイオード)やLCD(液晶ディスプレイ)のような表示素子を備え、上記のような表示制御によりピッチ偏差を表示するものとなっている。
【0007】
特許文献1ではこのようなピッチ偏差の表示制御により、例えばノートが異なった範囲までピッチ偏差が変化した場合には、直前の入力音ピッチのピッチ偏差の表示位置に拘らず、遅滞なく新しいノートとピッチ偏差を表示することができるものとなっている。
【0008】
また、ギターやピアノのような弦を使用した楽器の調律を行う際に、アタック(音の最初の部分)での入力音ピッチとサスティーン(低音に変化してほぼ一定となった部分)での入力音ピッチの両方や、入力音ピッチの変化を確認しながら調律を行うことができるものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特許第4873630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
図4(a)〜(c)及び
図5(a),(b)は上述した特許文献1に記載されている従来のピッチ偏差表示方法に基づく表示部の表示状態の変化を各種条件において例示したものである。表示部70はLCD(液晶ディスプレイ)によって構成されており、ピッチ偏差表示部71とノート表示部72とを備えている。ピッチ偏差表示部71は目盛と針とよりなり、針の表示位置によって、つまりどの表示位置に針を表示して表示状態とするかによってピッチ偏差を表示するものとなっている。以下、
図4(a)〜(c)及び
図5(a),(b)を参照して各種条件における表示部70の表示状態の変化を説明する。
【0011】
(1)無音状態から信号(楽器音)入力
図4(a)は一例として、無音状態からA音の0セント信号(440Hz信号)が入力された時の表示状態の変化を示したものであり、無音状態では針は左端の−50セントの位置に表示されて待機状態となっており、A音の0セント信号入力により、針の表示位置は直ちに中央の0セントに切り替えられ、またノート表示部72に“A”が表示される。
【0012】
(2)信号入力状態から別ノート信号入力(ピッチ偏差表示位置が大きく異なる場合)
図4(b)は一例として、A音の−15セント信号の後、E音の+15セント信号が入力された場合を示したものであり、針の表示位置は−15セントから+15セントに直ちに切り替えられ、ノート表示は“A”から“E”に切り替えられる。
【0013】
(3)信号入力状態から別ノート信号入力(ピッチ偏差表示位置が大きく異ならない場合)
図4(c)は一例として、A音の−15セント信号の後、E音の0セント信号が入力された場合を示したものであり、この場合も(2)項と同様、針の表示位置は−15セントから0セントに直ちに切り替えられ、ノート表示は“A”から“E”に切り替えられる。
【0014】
(4)信号入力状態からピッチが少し変化した同ノート信号入力
図5(a)は一例として、A音の0セント信号の後、A音の−15セント信号が入力された場合を示したものであり、この場合は針は0セントの位置から−15セントの位置まで
図5(a)に示したように順次表示位置が切り替えられて移動する。
【0015】
(5)信号入力状態からピッチが大きく変化した同ノート信号入力
図5(b)は一例として、A音の0セント信号の後、A音の−30セント信号が入力された場合を示したものであり、この場合も(4)項と同様、針は0セントの位置から−30セントの位置まで
図5(b)に示したように順次表示位置が切り替えられて移動する。
【0016】
以上のように、従来のピッチ偏差表示方法によれば、入力音のノートが変わらない場合、ピッチ偏差を示す針は現在の表示位置から目的の表示位置まで順次表示位置が切り替えられて移動するものとなっており、つまり機械式メータの針の動きを模した動作を行うものとなっており、一方、入力音のノートが変わった場合、針は現在の表示位置から目的の表示位置に直接表示位置が切り替わるものとなっている。
【0017】
しかるに、このようなピッチ偏差の表示方法では、以下に示すような問題がある。
【0018】
第1に、ノートが変わらない限り、針は機械式メータの針の動きを模した動作をするため、ピッチ偏差が大きく変化した場合、目的のピッチ偏差を表示するまでに時間がかかり、タイムラグが発生してしまう。
【0019】
第2に、入力音の切り替わり(ノートの切り替わり)に伴い、前後の入力音のピッチ偏差の変化が小さくても、ピッチ偏差の表示が直接変わるため、表示(針)が瞬いてしまい(ちらついてしまい)、その点で見づらく、またそのような表示の瞬きは奏者にとって印象が悪いものとなる。
【0020】
例えば、管楽器の練習等においては、奏者は演奏中に調律器のピッチ偏差の表示を見ながら、口元でピッチを調整するといったことを行うが、このような場合には上述した2つの問題は実用上、大きな支障となる。
【0021】
この発明の目的はこのような問題に鑑み、タイムラグの発生を極力なくすと共に、例えば管楽器の奏者にとっても極めて使い易く、使用に際して良い印象を与えるピッチ偏差表示方法及び調律器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
請求項1の発明によれば、入力音から検出されたピッチと、ピッチから判別されたノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を、表示部のどの表示位置を表示状態にするかによって示すピッチ偏差表示方法は、入力音を取り込む入力ステップと、入力ステップで取り込んだ入力音のピッチを検出するピッチ検出ステップと、ピッチ検出ステップで検出された入力音のピッチからノートを判別するノート判別ステップと、ノートを表示部に表示させるノート表示制御ステップと、ピッチとノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を求めるピッチ偏差計算ステップと、ピッチ偏差の表示位置と現在表示状態となっている表示位置との位置の差が所定値以上の場合には、表示状態を前記ピッチ偏差の表示位置に直ちに切り替え、その他の場合には、現在表示状態となっている表示位置から前記ピッチ偏差の表示位置まで、表示状態を順次切り替えて移動させるピッチ偏差表示制御ステップとを有する。
【0023】
請求項2の発明では請求項1の発明において、前記所定値は25セントとされる。
【0024】
請求項3の発明によれば、入力音から検出されたピッチと、ピッチから判別されたノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を、表示部のどの表示位置を表示状態にするかによって示す調律器は、入力音を取り込む入力部と、入力部で取り込んだ入力音のピッチを検出するピッチ検出部と、ピッチ検出部で検出された入力音のピッチからノートを判別するノート判別部と、ノートを表示部に表示させるノート表示制御部と、ピッチとノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を求めるピッチ偏差計算部と、ピッチ偏差の表示位置と現在表示状態となっている表示位置との位置の差が所定値以上の場合には、表示状態を前記ピッチ偏差の表示位置に直ちに切り替え、その他の場合には、現在表示状態となっている表示位置から前記ピッチ偏差の表示位置まで、表示状態を順次切り替えて移動させるピッチ偏差表示制御部と、ノート及びピッチ偏差を表示する表示部とを有する。
【0025】
請求項4の発明では請求項3の発明において、前記所定値は25セントとされる。
【0026】
請求項5の発明では請求項3又は4の発明において、表示部はピッチ偏差表示部とノート表示部とを備え、液晶ディスプレイにより構成される。
【発明の効果】
【0027】
この発明によれば、入力音のノートの変化有無に拘らず、入力音の最新のピッチ偏差の表示位置と現在表示状態となっている表示位置との位置の差が所定値以上の場合には、表示状態を最新のピッチ偏差の表示位置に直ちに切り替え、その他の場合には、現在表示状態となっている表示位置から最新のピッチ偏差の表示位置まで表示状態を順次切り替えて移動させるものとなっている。
【0028】
従って、タイムラグの発生を極力なくすことができる。また、入力音の切り替わり(ノートの切り替わり)時において、前後の入力音のピッチ偏差の変化が小さい場合は、ピッチ偏差の表示は機械式メータの針のように移動して表示されるものとなっているため、従来のようにノートの切り替わり時に、ピッチ偏差の変化が小さい場合でも表示が瞬いてしまうといったことは解消され、よって例えば演奏中にピッチを調整する管楽器の奏者にとっても使い勝手が良く、良い印象を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】この発明による調律器の一実施例の機能構成を示すブロック図。
【
図2】
図1に示した調律器の処理フローを示すフローチャート。
【
図3】
図1に示した調律器の表示部の表示状態の変化例を示す図。
【
図4】従来のピッチ偏差表示方法に基づく表示部の表示状態の変化例を示す図。
【
図5】従来のピッチ偏差表示方法に基づく表示部の表示状態の変化例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、この発明の実施形態を図面を参照して実施例により説明する。
【0031】
図1はこの発明による調律器の一実施例の機能構成を示したものであり、
図2は
図1に示した調律器の処理フローを示したものである。
【0032】
調律器100は、入力部10とピッチ検出部20とノート判別部30とピッチ偏差計算部40とピッチ偏差表示制御部50とノート表示制御部60と表示部70を備えている。表示部70は例えばLCD(液晶ディスプレイ)によって構成され、ピッチ偏差表示部71とノート表示部72とを備えている。なお、表示部70は前述の
図4及び
図5に示した表示部70と同一の構成とされる。
【0033】
調律器100の電源がONになると、ピッチ偏差表示制御部50は初期状態で表示状態とすることとしているピッチ偏差表示部71の表示位置を表示状態にする(ステップS1)。具体的には前述の
図4(a)の無音状態に示したように目盛を表示し、針を−50セントの位置に表示する。
【0034】
入力部10は入力音(楽器音)を取り込む(ステップS2)。入力部10は取り込んだ楽器音を電気信号として出力する。入力部10は内蔵マイクもしくは外付けのマイクから楽器音を取り込む。
【0035】
ピッチ検出部20は入力音のピッチを検出し(ステップS3)、ノート判別部30は入力音のピッチに最も近いノートを判別する(ステップS4)。ノート表示制御部60は判別されたノートをノート表示部72に表示させる(ステップS5)。ピッチ偏差計算部40は入力音のピッチとノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を計算する(ステップS6)。
【0036】
ピッチ偏差表示制御部50はピッチ偏差計算部40の出力に応じてピッチ偏差表示部71の表示位置を表示状態にする。この際、ピッチ偏差表示制御部50はピッチ偏差の最新の表示位置と現在表示状態となっている表示位置との位置の差が所定値以上か否かを、つまりピッチ偏差の最新の表示位置が現在の表示位置と大きく異なるか否かを判断する(ステップS7)。所定値は例えば25セントとされる。なお、現在表示状態となっているピッチ偏差の表示位置はピッチ偏差表示制御部50が具備する記憶部51に順次更新されて記憶され、ピッチ偏差表示制御部50はこの記憶部51に記憶されている表示位置と最新の表示すべき位置とを比較する。
【0037】
ピッチ偏差表示制御部50はステップS7でピッチ偏差表示位置が現在の表示位置と大きく異なると判断した場合、表示状態を最新の表示位置に直ちに切り替え、最新のピッチ偏差を直接表示する(ステップS8)。一方、ステップS7でピッチ偏差表示位置が現在の表示位置と大きく異ならないと判断した場合、現在表示状態となっている表示位置から最新のピッチ偏差の表示位置まで表示状態を順次切り替えて移動させる(ステップS9)。ステップS8あるいはステップS9の処理が終了すると、ステップS2に戻り、調律器100の電源がOFFとなるまで、上述した処理が繰り返される。
【0038】
このような処理による表示部70の表示状態の変化は、
図4(a)〜(c)及び
図5(a),(b)を参照して説明した従来のピッチ誤差表示方法に基づく表示部70の表示状態の変化のうち、
図4(a),
図4(b)及び
図5(a)で例示した条件については従来と同じとなる。一方、
図4(c)及び
図5(b)で例示した条件では従来と異なるものとなる。
【0039】
図3(a)は
図4(c)と同様、A音の−15セント信号の後、E音の0セント信号が入力された場合の調律器100の表示部70の表示状態の変化を示したものであり、ピッチ偏差の表示位置の差(変化)が25セントより小さいため、針は−15セント位置から0セントの位置まで
図3(a)に示したように順次表示位置が切り替えられて移動する。なお、ノート表示は
図3(a)に示したように“A”から“E”に直ちに切り替えられる。
【0040】
図3(b)は
図5(b)と同様、A音の0セント信号の後、A音の−30セント信号が入力された場合の調律器100の表示部70の表示状態の変化を示したものであり、ピッチ偏差の表示位置の差(変化)が25セント以上のため、針の表示位置は0セントから−30セントに直ちに切り替えられる。
【0041】
以上説明したように、この例によれば、ピッチ偏差の変化が25セント以上の場合は表示を直ちに切り替え、25セント未満の場合は表示を順次切り替えて移動させ、機械式メータの動きを模した動作を行うものとなっている。よって、従来に比べ、タイムラグを低減することができ、また入力音の切り替わり(ノートの切り替わり)時に表示が瞬くといった現象をピッチ偏差の変化が小さい場合には解消することができる。
【0042】
なお、上述した例では表示部70をLCDによって構成しているが、これに替え、複数のLED(発光ダイオード)によって構成することもできる。また、ピッチ偏差表示部71の針の非動作時における待機位置は左端としているが、これに限らず、中央や右端を待機位置としてもよく、このような場合にもこの発明を適用することができる。