特許第6000526号(P6000526)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三協立山株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6000526-照明具 図000002
  • 特許6000526-照明具 図000003
  • 特許6000526-照明具 図000004
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6000526
(24)【登録日】2016年9月9日
(45)【発行日】2016年9月28日
(54)【発明の名称】照明具
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20160915BHJP
   F21V 31/00 20060101ALI20160915BHJP
【FI】
   F21S2/00 630
   F21V31/00 100
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2011-239262(P2011-239262)
(22)【出願日】2011年10月31日
(65)【公開番号】特開2013-97989(P2013-97989A)
(43)【公開日】2013年5月20日
【審査請求日】2014年4月28日
【審判番号】不服2015-14658(P2015-14658/J1)
【審判請求日】2015年8月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090206
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 信道
(72)【発明者】
【氏名】竹林 裕之
【合議体】
【審判長】 島田 信一
【審判官】 森林 宏和
【審判官】 和田 雄二
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭63−244503(JP,A)
【文献】 中国実用新案第201487700号明細書(CN,U)
【文献】 実開平2−129592(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S2/00,F21V31/00-31/04,F21W131/101,E06B3/54-3/88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、端部プレートと、ガラスパネルと、内側パッキンと、外側パッキンと、押縁と、光源と、光反射板を備え、筐体は、上壁部と下壁部と後壁部とからなり、上壁部と下壁部は、内周側に向く筐体側パネル取付溝部が設けてあるとともに、筐体側パネル取付溝部の内側壁には外側に向く筐体側内側溝部が設けてあり、端部プレートは、筐体の両側にそれぞれ取り付けてあり、内周部には押縁を取り付けたときに内周側に向くプレート側パネル取付溝部を形成するとともに、プレート側パネル取付溝部には外側に向くプレート側内側溝部が設けてあり、筐体側パネル取付溝部とプレート側パネル取付溝部は連続しており、筐体側内側溝部とプレート側内側溝部は連続しており、内側パッキンは、筐体と端部プレートの各内側溝部に外側に向けて取り付けてあり、ガラスパネルは、筐体の筐体側パネル取付溝部に倹飩式に取り付けてあり、外側パッキンは、ガラスパネルを取り付けた筐体の筐体側パネル取付溝部と端部プレートのプレート側パネル取付溝部に内側に向けて取り付けてあり、内側パッキンと外側パッキンとの間にガラスパネルを挟むことを特徴とする照明具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル等に使用する照明具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
トンネル等に使用する照明具は、躯体壁面に設けた穴に埋設する金属製の筐体と、その筐体の内部に取り付けてある光源と光反射板と、筐体の正面を覆うガラスパネルとからなっており、筐体とガラスパネルで外部と遮断することにより、塵や湿気を防いで光源を保護している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、上記のような照明具は、トンネル等に設置するものであるから耐塵や耐水性の確保が必要であったことから、一般にシーリング剤や接着剤を用いる湿式工法でパネルが収められており、したがって、養生工程を要するので製造効率が悪くなる問題点もあった。本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、製造が容易で且つ耐塵性や耐水性に優れた照明具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、筐体と、端部プレートと、ガラスパネルと、内側パッキンと、外側パッキンと、押縁と、光源と、光反射板を備え、筐体は、上壁部と下壁部と後壁部とからなり、上壁部と下壁部は、内周側に向く筐体側パネル取付溝部が設けてあるとともに、筐体側パネル取付溝部の内側壁には外側に向く筐体側内側溝部が設けてあり、端部プレートは、筐体の両側にそれぞれ取り付けてあり、内周部には押縁を取り付けたときに内周側に向くプレート側パネル取付溝部を形成するとともに、プレート側パネル取付溝部には外側に向くプレート側内側溝部が設けてあり、筐体側パネル取付溝部とプレート側パネル取付溝部は連続しており、筐体側内側溝部とプレート側内側溝部は連続しており、内側パッキンは、筐体と端部プレートの各内側溝部に外側に向けて取り付けてあり、ガラスパネルは、筐体の筐体側パネル取付溝部に倹飩式に取り付けてあり、外側パッキンは、ガラスパネルを取り付けた筐体の筐体側パネル取付溝部と端部プレートのプレート側パネル取付溝部に内側に向けて取り付けてあり、内側パッキンと外側パッキンとの間にガラスパネルを挟むことを特徴とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、ガラスパネルを筐体や端部プレートに取り付けるときに、ガラスパネルを内側パッキンと外側パッキンで挟んで固定する構造であることから、シーリング材や接着剤を用いずに照明具を乾式で形成できるので、養生が不要となって製造の効率化が図れることになる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本実施の照明具を示すものであり、(a)は、図2のA−A線断面図であり、(b)は、図2のB−B線断面図である。
図2】本実施による照明具の斜視図である。
図3】(a)〜(c)は、本実施による照明具の施工手順を示す簡略化した図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、図面に基づいて本実施による照明具の実施の形態を説明する。
本実施による照明具は、図1図3のように、筐体1と、端部プレート2と、ガラスパネル3と、内側パッキン4と、外側パッキン5と、押縁6と、LED(光源)7と、光反射板8を備えている。筐体1は、上壁部1aと下壁部1bと上壁部1aと下壁部1bをつなぐ後壁部1cとからなる断面略コ字型のものであり、すべてアルミ押出形材により成形されている。また、上壁部1aと下壁部1bの内周側には、溝開口が筐体1の内周側を向く筐体側パネル取付溝部9aが各々設けてあり、また、筐体側パネル取付溝部9aの内側壁16aには、溝開口が外側を向く筐体側内側溝部10aが設けてある。端部プレート2は、側壁部2aと、側壁部2aの内周に設けてあるプレート側内側溝部10bと、押縁6を嵌合する被嵌合部2b,2cとからなり、側壁部2aは、板状をなしており、筐体1の両側端部を塞ぐものである。また、被嵌合部2b,2cは、側壁部2aの内周側に間隔をあけて2カ所に設けてあり、この2つの被嵌合部2b,2cで挟み込む状態で押縁6をスナップ式に嵌合する。このとき、押縁6と端部プレート2とで溝開口が内周側を向くプレート側パネル取付溝部9bが形成される。プレート側内側溝部10bは、プレート側パネル取付溝部9bの内側壁16bに設けてあるとともに、その溝開口が外側に向いており、そこに内側パッキン4が取り付けられる。内側パッキン4と外側パッキン5は、弾性素材で成形してあるとともにそれぞれ横長略矩形状に連続して一周しているものであり、内側パッキン4は、躯体側に嵌合部4aを有しており、その嵌合部4aを筐体側内側溝部10aとプレート側内側溝部10bの溝内周部に設けてある内壁部14a,14bに弾性を利用して嵌合している。また、外側パッキン5は、筐体側パネル取付溝部9aとプレート側パネル取付溝部9bに取り付けられるが、筐体1の筐体側パネル取付溝部9aの外壁部17の先端部17aと、後述する押縁6の見付片6aの先端部15とに嵌合する嵌合溝部5aを有している。押縁6は、見付片6aと見込片6bからなる断面略L字型をなしており、その見込片6bを端部プレート2の内周部に設けた被嵌合部2b,2cに嵌合することにより、前述したように、端部プレート2との間に溝開口部が内周側を向くプレート側パネル取付溝部9bを形成する。LED7は、複数の発光体(図示省略)を基盤7aに取り付けたものであり、筐体1の後壁部1c内周に設けてある光源取付溝部11に基盤7aがスライドして取り付けてある。光反射板8は、光源取付溝部11に取り付けてあるLED7の上下にそれぞれ取り付けてあり、LED7が発光したときのその光を拡散するものである。また、筐体1、端部プレート2、押縁6のすべてはアルミ押出形材から成形されており、各部品を所定の寸法で切断することにより、本実施による照明具のサイズを自由に設定できる。
【0008】
上記のように構成する照明具の施工手順は、第一手順として図3(a)のように、筐体1の両側面に端部プレート2をネジ12でネジ止めして取り付け、さらに、筐体1に設けてある筐体側内側溝部10aと、端部プレート2に設けてあるプレート側内側溝部10bに、内側パッキン4を嵌合する。第二手順として図3(b)のように、筐体1の上壁部1aと下壁部1bに設けてある筐体側パネル取付溝部9aにガラスパネル3を倹飩式に取り付け、さらに、両側の各端部プレート2の内周側の被嵌合部2b,2cに押縁6をそれぞれ嵌合する。第三手順として、図3(c)のように、筐体1及び端部プレート2と押縁6の間にあるプレート側パネル取付溝部9bに外側パッキン5を筐体1の内周側から差し込んでいき、外側パッキン5を内側パッキン4とでガラスパネル3を挟み込む状態とすることにより、本実施による照明具の組み立てが完了する。
【0009】
上記の施工手順を経て形成された本実施による照明具は、筐体1の筐体側内側溝部10aと端部プレート2のプレート側内側溝部10bに取り付ける内側パッキン4と、筐体1の筐体側パネル取付溝部9aと端部プレート2のプレート側パネル取付溝部9bに取り付ける外側パッキン5により、筐体側パネル取付溝部9aとプレート側パネル取付溝部9bに取り付けられたガラスパネル3を内外から挟む乾式構造となる。これにより、ガラスパネル3の取り付けにシーリング剤や接着剤を使用して筐体1内部の水密性を確保する必要がなく、施工手間が省かれて効率的な生産が可能となる。さらに、筐体1と端部プレート2と押縁6がアルミ押出形材から成形されており、照明具のサイズの修正や設置環境等の設計変更に柔軟に対応できるとともに、アルミ押出形材で統一されていることから、熱放射しやすく、しかも、表面処理仕様が統一されて耐食性も高くなる。
【0010】
上記各実施形態では、本発明の照明具を取り付ける躯体として、トンネル坑内等の躯体壁部に取り付けるものについて挙げたが、躯体壁部に埋め込んで使用する態様であれば特に限定するものではない。また、筐体1は、上記実施形態では矩形のものが挙げられているが、内側パッキン4と外側パッキン5が四周を囲むものを取り付けできるものであればよく、丸形や多角形であってもよい。また、光源7は、上記実施形態のようにLED7でもよいし、蛍光灯等であってもよい。
【符号の説明】
【0011】
1 筐体
2 端部プレート
3 ガラスパネル
4 内側パッキン
5 外側パッキン
6 押縁
7 LED(光源)
8 光反射板
9a 筐体側パネル取付溝部
9b プレート側パネル取付溝部
10a 筐体側内側溝部
10b プレート側内側溝部
図1
図2
図3