【実施例】
【0015】
(パチンコ機)
実施例に係るパチンコ機10は、
図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、所定条件の成立(始動入賞口へのパチンコ球の入賞)を契機として図柄を変動表示させて図柄変動演出を行う図柄表示装置17(
図2参照)が着脱可能に配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板(図示せず)で前後に開口する窓口13aを覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
【0016】
前記中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられている。操作ハンドル16は、左回転方向に付勢されており、該操作ハンドル16を右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が遊技盤20の遊技領域20aに向けて1球ずつ発射されるようになっている。ここで、操作ハンドル16の回動量に応じて打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作ハンドル16の回動量を調節することで、遊技領域20aへのパチンコ球の発射位置を任意に変更し得るようになっている。なお、実施例では、図柄表示装置17としては、飾図の他に各種絵柄やキャラクタ等を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されているが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。また、上球受け皿14は、前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。
【0017】
(遊技盤)
図2〜
図5に示すように、前記遊技盤20は、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤20の裏面側に、図柄表示装置17が取り付けられた設置部材22(
図6参照)が着脱可能に組み付けられている。遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール24が配設されており、該案内レール24により画成される略円形の遊技領域20aに、中枠12に配設された図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、遊技盤20には、前後に貫通する装着口20bが適宜位置に開設されており、各装着口20bに対して各種の遊技盤設置部品(具体的には枠状装飾体26、始動入賞装置30,35、特別入賞装置32、普通入賞装置36等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口25が開設されている。なお、装着口25bの形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更される。
【0018】
前記遊技盤20には、
図2〜
図4に示すように、案内レール24で囲まれた遊技領域20aの略中央で開口する装着口25bに、前後に開口する表示窓口26aが形成されたセンター役とも称される枠状装飾体26が取り付けられ、該枠状装飾体26の表示窓口26aを介して図柄表示装置17の画像表示部(表示部)17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。なお、遊技盤20には、遊技領域20a内に多数の遊技釘が設けられており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘に接触することで、流下方向が不規則に変化するよう構成されている。
【0019】
(枠状装飾体)
前記枠状装飾体26は、下縁部を除く全周に亘って遊技盤20の前面から前方へ突出するよう形成されて、遊技領域20aと表示窓口26aとを区画するよう構成されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が枠状装飾体26の表示窓口26aの内側に進入しないようになっている。すなわち、実施例の遊技領域20aは、枠状装飾体26の左側に画成される第1球流下経路と、当該枠状装飾体26の右側に画成される第2球流下経路とに区画されて、遊技盤20の遊技領域20aに打ち出されるパチンコ球の位置や発射強度に応じて、該第1球流下経路または第2球流下経路をパチンコ球が流下するようになっている。枠状装飾体26の下部(開口下縁部)には、
図2に示すように、パチンコ球が左右に転動可能なステージ27が設けられている。また、枠状装飾体26におけるステージ27の後端部には、表示窓口26aの内側へ延出する透明な規制壁が設けられており、該ステージ28上を転動するパチンコ球が後方(遊技盤20の裏側)へ移動するのを防止している。
【0020】
図2〜
図4に示すように、遊技盤20には、枠状装飾体26の下方位置に第1始動入賞装置30が配設され、遊技領域20aの左右方向中央部に開口する第1始動入賞口30aに遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞することで、図柄表示装置17での図柄変動を開始したり、所定数の賞球の払い出しなどが行われる。また、遊技盤20には、始動入賞装置30の右上位置に特別入賞装置32が配設され、該特別入賞装置32には遊技領域20aに臨むように特別入賞口32aが設けられている。特別入賞装置32は、大当り時などの所定の遊技状態において、特別入賞口32aを塞ぐ開閉扉33を開放変位して、特別入賞口32aを開放するようになっている。そして、遊技領域20aを流下するパチンコ球が特別入賞口32aに入賞することで、所定数の賞球の払い出しなどが行われる。また、遊技盤20には、特別入賞口32aの上側位置に、パチンコ球が通過可能なゲート34が配設され、遊技領域20aを流下するパチンコ球がゲート34を通過することを契機として、第1始動入賞装置30の右側位置に配置された第2始動入賞装置35の始動入賞口(図示せず)に配設された開閉部材(図示せず)を開放するなどが行われる。更に、遊技盤20には、遊技領域20aの左側下部に普通入賞装置36が配設され、遊技領域20aに開口する普通入賞口に該遊技領域20を流下するパチンコ球が入賞することで、所定数の賞球の払い出しなどが行われるようになっている。
【0021】
(設置部材)
図6に示すように、前記設置部材22は、略矩形状の背面板23aと、該背面板23aの外周縁部から前方に突出する画壁部23bとから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部23bの開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材22とがネジにより固定される。そして、設置部材22において遊技盤20との間に画成される空間に、可動演出装置40および動作演出装置100などの各種装置が設置されて、設置部材22を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。また、設置部材22の背面板23aには、枠状装飾体26の表示窓口26aと前後に整列する位置に、略矩形状の設置開口部22aが前後に開口するよう開設されると共に、該背面板23aの裏側に図柄表示装置17が着脱自在に取付けられて、該設置開口部22aを介して図柄表示装置17の画像表示部17aが遊技盤20の前側に臨むようになっている。
【0022】
(演出手段)
図6に示すように、設置部材22の前側には、可動演出体42により動作演出を行う可動演出装置40と、動作演出体102,102により動作演出を行う動作演出装置100とからなる演出手段が設置されている。設置部材22における設置開口部22aの上側には、可動演出装置40が背面板23aの前面に取り付けられ、設置部材22における設置開口部22aの横側には、動作演出装置100が背面板23aの前面に取り付けられている。実施例では、設置部材22における設置開口部22aの左右両側に、動作演出装置100の動作演出体102およびこの動作演出体102を動作するための動作機構を備えた動作ユニットUが夫々配設されている。
図5(a)に示すように、可動演出装置40は、遊技盤20と設置部材22とを組み付けた際に、設置部材22の背面板23a上部と、この背面板23a上部の前側に配置される枠状装飾体26の上部を構成する上枠装飾部37との間に画成される上部設置スペースSHに配設されている。また、動作演出装置100における左側の動作ユニットULは、遊技盤20と設置部材22とを組み付けた際に、設置部材22の背面板23a左側部と、この背面板23a左側部の前側に配置される枠状装飾体26の左側部を構成する左枠装飾部38および遊技盤左側部との間に画成される左側部設置スペースSLに配設されている。
図5(b)に示すように、動作演出装置100における右側の動作ユニットURは、設置部材22の背面板23a右側部と、この背面板23a右側部の前側に配置される側部演出装置39との間に画成される右側部設置スペースSRに配設されている。
【0023】
前記演出手段は、少なくとも遊技盤20の前側から視認可能な部位において、可動演出体42および動作演出体102,102が動作するよう構成されて、パチンコ機10での遊技演出に応じて、可動演出体42および動作演出体102,102により所定の動作演出を行うようになっている。ここで、パチンコ機10で実行される遊技演出とは、図柄表示装置17の画像表示部17aにおいての各種図柄が変動する図柄変動演出、リーチ演出、リーチ予告演出、大当り演出等の表示による演出、スピーカからの音声出力による演出、光を照射し得る装置による光による演出などを指す。なお、パチンコ機10で実行される遊技演出は、パチンコ機10の外側に現れない内部的であっても、パチンコ機10の外側に現れる外部的であっても何れであってもよい。
【0024】
(可動演出装置)
図7、
図8、
図13〜
図15に示すように、前記可動演出装置40は、設置部材22の背面板23aに取り付けられる可動ベース(ベース)44と、この可動ベース44に配設された可動ガイド(ガイド)50により往復移動可能に支持された可動演出体42と、可動ベース44に変位可能に配設されて、可動演出体42に接続された可動アーム(アーム)52とを備えている。可動演出体42は、待機位置(
図7(a)参照)とこの待機位置より下方の可動演出位置(
図7(b)参照)との間で、可動ガイド50により上下方向に往復移動可能に支持されている。可動演出装置40は、待機位置にある可動演出体42を、枠状装飾体26における表示窓口26aの開口内側に臨む図柄表示装置17の画像表示部17aの上側(外側)に退避すると共に前記上枠装飾部37の後側に隠れるように配置して、待機位置では、可動演出体42が遊技盤20の前側から見えないようになっている(
図2および
図5(a)参照)。また、可動演出装置40は、可動演出位置にある可動演出体42を、画像表示部17aの前側に重なるように配置し、可動演出位置では、可動演出体42が遊技盤20の前側から視認可能になるよう構成される(
図3および
図4参照)。このように、可動演出装置40は、可動演出体42が図柄表示装置17の画像表示部17aに対して出没するように動作し、実施例では可動演出位置において可動演出体42が画像表示部17aにおける上下左右方向の中央部に配置される。
【0025】
図9〜
図11および
図13に示すように、前記可動演出装置40は、可動アーム52に設けられた可動係合部(係合部)56と、この可動係合部56を支持して可動アーム52の姿勢を保つ可動支持部(支持部)58と、この可動支持部58を、可動アーム52の変位に伴う可動係合部56の移動経路に重なる第1状態と該移動経路から外れる第2状態とに切り替える切替手段60とを備えている。可動演出装置40は、切替手段60による可動支持部58の位置切り替えにより可動支持部58と可動係合部56とを係脱するよう構成され、可動支持部58が可動係合部56を支持することで、可動アーム52の姿勢を保って可動演出体42を適宜の位置とすると共に、可動支持部58が可動係合部56から外れることで、可動アーム52の姿勢変位を許容して可動演出体42の自重による変位が可能になる構成とされる(
図17参照)。すなわち、可動演出装置40は、可動演出体42を待機位置とした可動アーム52の上昇姿勢(姿勢)で可動係合部56を支持する可動支持部58を、切替手段60により第2状態に切り替えることで、可動演出体42が自重により落下するよう構成されている。また、可動演出装置40は、可動演出位置にある可動演出体42に伴って下降姿勢となった可動アーム52の可動係合部56を、切替手段60による可動支持部58の第1状態から第2状態への切り替えにより押し上げて、可動演出体42を可動演出位置から待機位置に移動するよう構成されている。
【0026】
(可動ベース)
横長に形成された前記可動ベース44は、設置部材22における設置開口部22aの上部に配置して背面板23aの前面に取り付けられ(
図6参照)、上部設置スペースSHに収容されて遊技盤20の前側から視認不能になっている(
図5(a)参照)。
図13に示すように、可動ベース44は、前側に開放した略トレイ状に形成された可動ベース基体45と、この可動ベース基体45の右側部前側に取り付けられ、可動ベース基体45との間に部材収容空間を画成する右可動ベース被覆体46と、可動ベース基体45の右側部前側に取り付けられ、可動ベース基体45との間にスペースを画成する左可動ベース被覆体47とを備えている。可動ベース44は、遊技盤20の左右方向中央部に対応する位置において右可動ベース被覆体46と左可動ベース被覆体47との間に可動ベース基体45が前方に露出するように構成されており、この可動ベース基体45の前側露出部分に前記可動ガイド50が配設されている(
図7(b)および(c)参照)。また、可動ベース44は、左右の可動ベース被覆体46,47の間が、可動演出体42の左右幅より大きく形成されて、可動ベース被覆体46,47の前面と可動ベース基体45との前面とがなす後側へ凹んだベース段状部44aに、待機位置にある可動演出体42の後部が収容されるようになっている(
図7(a)参照)。可動ベース基体45と右可動ベース被覆体46との間の右部材収容空間には、可動アーム52の一端部が収容され、該可動アーム52の一端部が可動ベース基体45に対して前後方向の軸周りに回動可能に支持されている。可動ベース44において右部材収容空間を画成する下壁および前記ベース段状部44aに臨む左壁には、可動アーム52が挿通および変位可能な挿通開口が開設され、この挿通開口を介して可動アーム52の他端部が右部材収容空間の外側へ延出するようになっている。また、右可動ベース被覆体46の前側には、後述する可動モータ(駆動手段)64の設置台となるモータ設置体48が配設されている。モータ設置体48は、後方に開放した略トレイ形状に形成され、切替手段60(後述の切替連繋部62)の前側を覆うようになっている。
【0027】
(可動ガイド)
前記可動ガイド50は、可動ベース44に設けられたベース段状部44aと可動演出体42の後面との間に配設され、可動ベース44に対して可動演出体42を上下方向に往復移動可能に支持している。実施例の可動ガイド50は、複数の可動レール部50aをボールベアリングを介して摺動可能に組み合わせたスライドレールが用いられ、可動ベース44のベース段状部44aに上下方向に延在するように配設された可動レール部50aに対して、可動演出体42の後面に上下方向に延在するように配設された可動レール部50aが上下方向に移動可能になっている。また、実施例の可動ガイド50は、可動ベース44に配設された可動レール部50aと、可動演出体42に配設された可動レール部50aとの間に、更に別の可動レール部50aが介在する多段式であり、可動ベース44に対する可動演出体42の移動可能距離を大きくし得ると共に、可動演出体42を待機位置にした際に、可動ガイド50の上下寸法をコンパクトにできる。ここで、可動演出体42は、該可動演出体42の左右方向中央より右側方に偏った部位に可動アーム52の他端部が接続されると共に、該可動演出体42の左右方向中央より左側方に偏った部位で可動ガイド50に支持されている。
【0028】
(可動アーム)
図13に示すように、前記可動アーム52は、その長手方向の一端部が可動ベース44に回動可能に支持されると共に、その長手方向の他端部が前記可動演出体42に接続されている。より具体的には可動アーム52は、可動ベース基体45の右側部下側に設けられた孔状の軸受部45aに該可動アーム52の一端部に開設された軸孔52aを介して支軸52bを嵌合することで、可動ベース基体45に対して回動可能に軸支される。可動アーム52は、可動ベース44に対する支持部分(一端部)から、可動ベース基体45の前側に重なるように左方に延在する上昇姿勢で、回動端部(他端部)が右部材収容空間を画成する左壁からベース段状部44aに延出し、この回動端部に接続された前記可動演出体42を待機位置で保持するようになっている。また、可動アーム52は、可動ベース44に対する支持部分から、左側へ向かうにつれて下方傾斜するように延在する下降姿勢で、回動端部が右部材収容空間を画成する下壁から可動ベース44の下側に延出し、この回動端部に接続された前記可動演出体42の可動演出位置への配置を許容するようになっている。
【0029】
図9に示すように、前記可動アーム52は、上昇姿勢において、可動ベース44への支持部分から上方に延在する第1アーム部52cと、この第1アーム部52cから屈曲して左方に延在する第2アーム部52dとを備え、正面視で全体として略L字状に形成されている。可動アーム52は、第1アーム部52cと比べて第2アーム部52dが長く形成されている。そして、可動アーム52は、上昇姿勢において左右方向に延在する第2アーム部52dが、下降姿勢において下方傾斜するようになっている。なお、第2アーム部52dは、可動アーム52の上昇姿勢において、途中から回動端部に向かうにつれて上方(第1アーム部52cと反対側)傾斜するように形成された上方傾斜部分を備えている。
【0030】
図13に示すように、前記可動アーム52は、平板状の可動アーム後体53と、この可動アーム後体53の前側に取り付けられ、後方に開放した略トレイ形状に形成された可動アーム前体54とから構成されている。可動アーム52は、可動アーム前体54とこの可動アーム前体54の後方開口を塞ぐように取り付けた可動アーム後体53との間に、設置部材22側から可動演出体42に配設される電気部品(後述の可動発光手段91や装飾モータ77)に繋がる配線を収容可能になっている。
【0031】
(可動係合部)
図9(a)および
図10(a)に示すように、前記可動係合部56は、可動アーム52(可動アーム前体54)の前面に前方に突出するように設けられ、可動アーム52の上昇姿勢で左右方向に延在する庇状に形成されている。可動係合部56は、可動アーム52における第2アーム部52dの上縁部に設けられ、該第2アーム部52dにおいて回動端部側に偏倚した位置に配置されている。また、可動係合部56は、第2アーム部52dにおける前記上方傾斜部分の屈曲部から右方へ直線的に延在するように、可動ベース前体54に一体的に形成されている。そして、可動係合部56は、可動アーム52の上昇姿勢と下降姿勢との間の回動変位に伴って、可動ベース44における右部材収容空間内において上下に変位するようになっている。
【0032】
(切替手段)
図13に示すように、前記切替手段60は、右可動ベース被覆体46に前後方向の軸周りに回転可能に軸支される回転体であり、駆動手段としての可動モータ64により回転される。切替手段60は、円盤形状に形成された切替本体部61と、この切替本体部61より小径の円盤状に形成され、切替本体部61の前側に該切替本体部61と同軸的に配設された切替連繋部62とを備え、切替本体部61と切替連繋部62とが右可動ベース被覆体46の前板を前後に挟んで共通の支軸により軸支されている。ここで、切替手段60は、切替本体部61が右部材収容空間に収容されて可動アーム52の第2アーム部52d(可動係合部56)の前側に重なるように配置されると共に、切替連繋部62が右可動ベース被覆体46の前板に後方へ凹むように形成された連繋収容凹部46aの前側に収容される。切替連繋部62の周面には、後述する可動モータ64の可動ピニオン65に噛み合う連繋歯部62aが形成されている。
【0033】
前記可動モータ64は、後方に開放した略トレイ形状に形成されたモータ設置体48の前面に、出力軸を後方へ向けた姿勢で取り付けられ、該モータ設置体48の後方へ突出する出力軸の先端に可動ピニオン65が固定されている(
図13参照)。可動ピニオン65は、モータ設置体48を右可動ベース被覆体46の前面に取り付けた際に、連繋収容凹部46aに繋がるように右可動ベース被覆体46に前後に貫通形成された連繋開口46bの内側に収容されると共に、連繋開口46bに臨む切替連繋部62の周面に設けられた連繋歯部62aに噛み合うようになっている。このように、切替手段60は、可動モータ64の駆動により回転する可動ピニオン65に伴って切替連繋部62が回転することで、可動アーム52に臨む切替本体部61が回転するようになっている。ここで、切替手段60は、可動アーム52の上昇姿勢および下降姿勢との間の上下変位に伴う可動係合部56の移動経路に対して、切替本体部61における回転中心より左側領域の少なくとも一部が前側に重なり、切替本体部61における回転中心より右側領域の少なくとも一部が前記移動経路の前側に重ならないように構成される(
図17参照)。
【0034】
(可動支持部)
図17に示すように、前記可動支持部58は、切替手段60における切替本体部61の回転中心から半径方向外側に偏倚した偏芯位置に設けられ、切替手段60の回転に伴って可動係合部56に対する位置が第1状態と第2状態とに切り替わるように構成される。また、可動支持部58は、切替本体部61の後面から後方へ突出し、その後端が可動係合部56の前縁よりも後方に位置する一方で、第2アーム部52dの前面に当接しないように設定されている(
図9(c)および
図10(c)参照)。可動支持部58は、切替手段60における切替本体部61に突設された支持軸部(軸部)58aと、この支持軸部58aに回転可能に配設されて、可動係合部56に当接する支持円筒体(円筒体)58bとを備え(
図13(b)参照)、可動係合部56の延在方向に沿って可動支持部58が変位する際に支持円筒体58bが回転することで、可動係合部56と可動支持部58との摺動抵抗を軽減している。可動支持部58は、切替手段60の回転に伴い切替本体部61の回転中心軸周りに回転変位し、切替本体部61の最上部(可動支持部58の回転軌跡における最上位)に位置する際に、可動演出体42を待機位置とする可動アーム52の上昇姿勢で可動係合部56を支持するように構成されている(
図9および
図17(a)参照)。そして、可動支持部58は、切替手段60の回転に伴い時計回りに回転変位して切替本体部61における回転中心より右側領域に至ることで、可動アーム52の姿勢変位に伴う可動係合部56の移動経路上から外れる(
図17(b)および(c))。
【0035】
前記可動支持部58は、切替手段60の回転に伴い時計回りに回転変位して切替本体部における回転中心より左側領域に至ることで、可動アーム52の姿勢変位に伴う可動係合部56の移動経路上に重なるようになっている(
図10、
図17(d)および(e)参照)。すなわち、可動支持部58は、切替本体部61の回転中心より左側領域から右側領域上部に位置する所定範囲で、可動係合部56の下側(可動アーム52の上昇姿勢から下方姿勢への姿勢変位に伴う可動係合部56の移動方向前側)に位置する第1状態になり、切替本体部61の回転中心より右側領域から左側領域下部に位置する所定範囲で、可動係合部56の下側(可動アーム52の上昇姿勢から下方姿勢への姿勢変位に伴う可動係合部の移動方向前側)から外れて第2状態になるように構成される。換言すると、可動係合部56は、切替手段60の回転に伴い可動支持部58が切替本体部61の最下部から最上部(可動支持部58の回転軌跡における最下位から最上位)に変位するまでの左右方向の変位範囲の上方に少なくとも延在するよう形成されている。このように、可動支持部58は、可動モータ64の回転駆動による切替手段60の回転により、可動係合部56を支持可能な第1状態と可動係合部56の支持を解除した第2状態とに切り替えられる。
【0036】
前記切替手段60は、可動演出体42を待機位置とした可動アーム52の上昇姿勢で可動係合部56を支持する第1状態にある可動支持部58を、切替本体部61の時計回りの回転に伴い第2状態に切り替え、可動支持部58による可動係合部56の支持を解除するようになっている(
図17(a)および(b)参照)。これにより、可動支持部58に邪魔されることなく可動アーム52の下方へ向けた姿勢変位が許容され、可動演出体42が待機位置から可動演出位置に向けて自重により落下するのにつれて、可動アーム52が下降姿勢に姿勢変位される(
図17(c)参照)。切替手段60は、切替本体部61の時計回りの回転により、切替本体部61の右側領域を上方から下方へ向けて円弧状軌跡で可動支持部58を第2状態で変位させた後に、可動支持部58を切替本体部61の左側領域に到来させることで、該可動支持部58を、第2状態から、下降姿勢にある可動アーム52に伴って切替本体部61の左側領域下部の後側に斜めに延在する可動係合部56の下側に位置する第1状態に切り替える(
図17(d)参照)。そして、切替手段60は、切替本体部61の時計回り回転により、第1状態にある可動支持部58を、切替本体部61の左側領域において下方から上方へ向けて円弧状軌跡で上方変位するようになっている。すなわち、可動支持部58は、可動演出体42が可動演出位置にある可動アーム52の可動係合部56を、切替手段60による第1状態での変位により押し上げるように構成され、下降姿勢から上昇姿勢へ向けて姿勢変位する可動アーム52に伴って可動演出体42が可動演出位置から待機位置に移動される。このように、可動演出装置40は、切替手段60を一方向(実施例では時計回り)に回転することで、可動支持部58を第1状態と第2状態とに切り替え可能であり、可動支持部58の第1状態と第2状態との切り替えにより、可動演出体42を待機位置から落下させると共に可動演出体42を可動演出位置から待機位置に復帰させる一連の動作を行い得るように構成される。
【0037】
図9および
図10に示すように、前記可動演出装置40には、可動演出体42の位置を検出する可動検出手段66が、右可動ベース被覆体46に設けられている。実施例の可動検出手段66は、前後に対向配置された発光部と受光部を有するフォトセンサであり、発光部と受光部との間を切替手段60における切替本体部61の外周縁が通るように配設されている。切替本体部61は、外周縁の一部を切り欠いて形成された可動検出部61aを有し、可動支持部58が切替本体部61の最上位(可動演出体42の待機位置に対応)にあるときに、可動検出部61aが可動検出手段66における発光部と受光部との間に位置し(
図9(a)参照)、可動支持部58が切替本体部61の最上位から外れた位置にあるときに、切替本体部61の外周縁が発光部と受光部との間に位置するようになっている(
図10(a)参照)。
【0038】
(ストッパ)
図9および
図10に示すように、前記可動演出装置40は、可動演出体42の待機位置からの落下に伴って姿勢変位する可動アーム52を、該可動演出体42の可動演出位置に対応する下降姿勢で受け止める可動ストッパ(ストッパ)68を備えている。可動ストッパ68は、可動ベース基体45の右側下部前面に配設され、右部材収容空間に収容されている。また、可動ストッパ68は、可動アーム52の上昇姿勢から下降姿勢へ向けた姿勢変位方向前側に位置して、該可動アーム52を支持する軸受部45aの左側(該軸受部45aからの可動アーム52の延在方向)に隣接配置されている。ここで、可動ストッパ68は、可動演出体42の待機位置に対応する可動アーム52の上昇姿勢において、第1アーム部52aの左側に該第1アーム部52aから離間して配置されるると共に、第2アーム部52bの下側に該第2アーム部52bから離間して配置される。また、可動ストッパ68は、可動演出体42の可動演出位置に対応する可動アーム52の下降姿勢において、第1アーム部52aと第2アーム部52bとの屈曲部下側に位置するように設けられている。
【0039】
図10(a)に示すように、前記可動ストッパ68は、下降姿勢において支持部分から左方へ向かうにつれて上方傾斜するように延在する第1アーム部52aの壁面に合わせて、下方から上方へ向かうにつれて左側に傾く第1受面68aと、下降姿勢において屈曲部分から左方へ向かうにつれて下方傾斜するように延在する第2アーム部68bの壁面に合わせて、下方から上方へ向かうにつれて右側に傾く第2受面68bとを備えている。そして、可動ストッパ68は、可動アーム52の下降姿勢において、第1受面68aにより第1アーム部52aを受け止めると共に第2受面68bにより第2アーム52bを受け止め可能になっている。ここで、第1受面68aおよび第2受面68bは、ゴム等の弾力性を有する緩衝部材で構成されており、可動アーム52を受け止める際の衝撃を吸収して、可動アーム52が受面68a,68bに当たった際にはね返らないようにしている。なお、可動ストッパ68は、第1アーム部68aと第2アーム部68bとの間の屈曲部分に形成されたテーパ壁面に合わせて、略水平に形成された逃げ面68cを有している。
【0040】
図9(b)および
図10(b)に示すように、前記可動演出体42には、可動アーム52の回動端部が回動可能に接続されている。具体的には、可動アーム52の回動端部には、該可動アーム52(第2アーム部52b)の延在方向に長手が延在する可動接続孔55が開設され、可動演出体42の後面から後方へ突出する可動接続軸70を可動接続孔55に係合させることで、可動演出体42と可動アーム52とが接続されている。上下方向だけでなく左右方向の変位成分を有する可動アーム52の回動端部の回動変位に対して、可動演出体42は、可動ガイド50に直線的に上下移動するように支持されているが、可動接続軸70が可動接続孔55の長手に沿って位置ズレが許容されている。これにより、待機位置から可動演出位置への可動演出体42の落下が、可動アーム52により妨げられることはなく、下降姿勢から上昇姿勢へ回動する可動アーム52に伴って、可動演出体42を可動演出位置から待機位置へ円滑に上昇させることができる。また、可動演出体42は、可動ガイド50に支持されて、可動アーム52の姿勢変位に伴って左右に傾くことなくそのままの姿勢で上下方向に往復移動するように構成されている(
図7参照)。ここで、可動演出体42は、後面における左右方向中央より右側に偏倚した部位の上部に可動アーム52の回動端部が接続されており、後面における左右方向中央より左側に偏倚した部位で可動ガイド50により支持されている。可動演出体42において、可動アーム52の接続部位と可動ガイド50の支持部位とが左右に振り分けてあり、すなわち、可動アーム52の支持部分に近い側に該可動アーム52が接続しているのに対して、可動アーム52の支持部分から遠い側で可動ガイド50により支持されている。なお、実施例の可動演出体42では、該可動演出体42の右側に配設された後述する装飾モータ(駆動手段)77の上側で、可動アーム52の回動端部が接続されている(
図9(b)および
図10(b)参照)。
【0041】
(可動演出体)
図9〜
図11に示すように、前記可動演出体42は、前記可動ガイド50および可動アーム52に支持される可動基部72と、この可動基部72の前側に該可動基部72に対して変位可能に配設された可動装飾部86とを備えている。実施例の可動演出体42は、可動基部72の前側上部と覆う上部可動装飾部86Aと、可動基部72の前側下部を覆う下部可動装飾部86Bとの2つを有し、これらの可動装飾部86A,86Bが可動基部72に対して左右方向(可動演出体42における待機位置と可動演出位置との間の移動方向と交差する方向)に移動するように構成されている。また、可動演出体42は、上下2つの可動装飾部86A,86Bが互いに相反する向きに進退移動するよう構成され、各可動装飾部86A,86Bは、可動基部72の前側に重なった基本位置(
図7および
図16(a)参照)と、可動基部72の側縁(外縁)から側方(外方)へ延出するように可動基部72からずれた作動位置(
図8および
図16(b)参照)との間で左右方向に移動するようになっている。ここで、上部可動装飾部86Aは、基本位置から右方へ移動して作動位置になり、該作動位置において可動基部72の右側縁から右方へ延出するようになっている。これに対して、下部可動装飾部86Bは、基本位置から左方へ移動して作動位置になり、該作動位置において可動基部72の左側縁から左方へ延出するようになっている。可動演出体42は、上下の可動装飾部86A,86Bが可動基部72の前側に整合した基本位置において、上部可動装飾部86Aの下縁と下部可動装飾体86Bの上縁とが互いに整合して、両可動装飾部86A,86Bにより略円形の意匠形状が形成される。可動演出体42は、上下の可動装飾部86A,86Bの夫々が作動位置に移動した際に、上部可動装飾部86Aと下部可動装飾部86Bとが左右にずれて、基本位置で両可動装飾部86A,86Bにより形成されていた意匠形状が上下に分断された形状になる。
【0042】
(可動基部)
図14に示すように、前記可動基部72は、前側に開放した略箱状に形成された基部後ケース73と、この基部後ケース73の前側に該基部後ケース73の前方開口を塞ぐように配設される基部中間板74と、この基部中間板74の前側に配設され、後側に開放した略箱状に形成された基部前ケース75とを備え、全体として略円盤形状に形成されている。可動基部72には、基部後ケース73と基部中間板74との間に、装飾モータ77等の収容スペースが画成されると共に、基部中間板74と後方開口を該基部中間板74で塞がれた基部前ケース75との間に、部材(後述するラック固定板80等)の収容スペースが画成される。可動基部72には、基部中間板74の右側部に、出力軸を前側に向けた姿勢で装飾モータ77が配設され、この装飾モータ77が基部後ケース73の右側部に後方へ向けて凹むように凹設されたモータ収容部73aに収容されている。基部中間板74および基部前ケース75に開設された基部モータ開口74a,75aを介して基部前ケース75の前側に臨む装飾モータ77の出力軸の先端には装飾ピニオン78が固定され、この装飾ピニオン78が基板前ケース75の前側に臨んでいる。そして、基部前ケース75には、左右方向に長手が延在すると共に前後に貫通するラック長孔75bが、上下に平行して2条形成されている。
【0043】
(装飾ラック)
図12および
図28に示すように、可動基部72における基部前ケース75の前側には、可動装飾部86の本体を支持する装飾ラック(作動部材)88,89が、ラック長孔75bの長手(左右方向)に沿って移動可能に配設されている。装飾ラック88,89は、後面に後方へ突出形成されたラック支持軸88a,89a(
図14(b)参照)をラック長孔75bに前側から挿入すると共に、ラック長孔75bを介して基部前ケース75の後側に臨むラック支持軸88a,89aの後端にラック長孔75bの上下幅より大きい上下幅で形成されたラック固定板80を固定することでラック長孔75bから抜け止めされる。基部前ケース75において上側に延在するラック長孔75bには、上部可動装飾部86Aの上部装飾ラック88が配設され、基部前ケース75において下側に延在するラック長孔75bには、下部可動装飾部86Bの下部装飾ラック89が配設されている。上部装飾ラック88には、下縁に歯部88bが形成され、下部装飾ラック89には、上縁に歯部89bが形成され、上部装飾ラック88および下部装飾ラック89には、互いに対向するように歯部88b,89bが設けられている。
【0044】
図28に示すように、前記基部前ケース85の前面中央部には、連繋歯車82が前後方向の軸周りに回転可能に配設されている。連繋歯車82は、上下のラック長孔75b,75bおよび該ラック長孔75b,75bの夫々に左右に移動可能に保持された上下の装飾ラック88,89の間に配置され、該連繋歯車82の周面歯部が上部装飾ラック88の下縁の歯部88bに噛み合うと共に、下部ラック89の上縁の歯部89bに噛み合っている(
図16参照)。また、上部装飾ラック88の歯部88bには、装飾ピニオン78が噛み合っており、装飾モータ77の駆動に伴う装飾ピニオン78の回転により上部装飾ラック88が左右方向に往復移動される。そして、上部装飾ラック88が装飾ピニオン78の回転により左右方向に往復移動されることで、連繋歯車82を介して下部装飾ラック89が上部装飾ラック88の移動向きと反対側に往復移動されるようになっている。すなわち、上下の装飾ラック88,89は、同期して作動される。
【0045】
図16に示すように、前記上部可動装飾部86Aは、上部装飾ラック88が、右端部を除く大部分が基部前ケース85の前面に重なるように配置された状態で基本位置となり、この状態から上部装飾ラック88が右側へ移動して基部前ケース85の右側縁から右方へ大きく延出した状態で作動位置となる。このように、上部可動装飾部86Aは、上部装飾ラック88の左右方向の移動により左右方向に移動するようになっている。また、上部装飾ラック88には、右端部に右側の動作演出体102の後述する動作装飾部に当接可能な当接突起88cが設けられている。下部可動装飾部86Bは、下部装飾ラック89が、左端部を除く大部分が基部前ケース85の前面に重なるように配置された状態で基本位置となり、この状態から下部装飾ラック89が左側へ移動して基部前ケース85の左側縁から左方へ大きく延出した状態で作動位置となる。このように、下部可動装飾部86Bは、下部装飾ラック89の左右方向の移動により左右方向に移動するようになっている。また、下部装飾ラック89には、左端部に左側の動作演出体102の後述する動作装飾部に当接可能な当接突起89cが設けられている。
【0046】
前記可動演出体42は、連繋歯車82を介した上部装飾ラック88と下部装飾ラック89との連繋により、上部可動装飾部86Aが基本位置から作動位置に向けて移動するのに同期して下部可動装飾部86Bが基本位置から作動位置に向けて移動するが、右側へ移動する上部可動装飾部86Aに対して下部可動装飾部86Bが左側へ移動するよう構成される。また、可動演出体42は、連繋歯車82を介した上部装飾ラック88と下部装飾ラック89との連繋により、上部可動装飾部86Aが作動位置から基本位置に向けて移動するのに同期して下部可動装飾部86Bが作動位置から基本位置に向けて移動するが、左側へ移動する上部可動装飾部86Aに対して下部可動装飾部86Bが右側へ移動するよう構成される。実施例の可動演出体42は、上部可動装飾部86Aを、左右に延在する直線部分が下縁となる略半円形状に形成し、下部可動装飾部86Bを、左右方向に延在する直線部分が上縁となる略半円形状に形成し、基本位置にある両可動装飾部86A,86Bが連なって1つの意匠形状を形成するようになっている。なお、両可動装飾部86A,86Bは、外形形状が合わさって意匠形状を形成するだけでなく、両可動装飾部86A,86Bの前面に施された模様が合わさって所定の模様(例えば文字や図形など)を形成するようになっている。可動演出装置40は、可動演出体42の待機位置においては可動装飾部86を基本位置で保持し、可動装飾部86が基本位置にある状態で、可動演出体42の待機位置および可動演出位置の間の上下移動が基本的に行われる。また、可動演出装置40は、可動演出体42が可動演出位置にある状態で、可動装飾部86が基本位置と作動位置との間で左右方向に往復移動される。
【0047】
(装飾検出手段)
図14および
図28に示すように、前記可動演出体42には、可動装飾部86の位置を検出する装飾検出手段84が、可動基部72に設けられている。実施例の装飾検出手段84は、前後に対向配置された発光部と受光部を有するフォトセンサであり、装飾検出手段84は、基部中間板74および基部前ケース75に、下側のラック長孔75bに下方に位置するように開設された検出手段開口74b,75cに収容するように配設されている。下側装飾ラック89を抜け止めする下側のラック固定板80の右側部には、下方へ延出する装飾検出片80aが形成され、この装飾検出片80aが発光部と受光部との間を通るように配設されている。可動演出体42は、装飾検出片80aが装飾検出手段84における発光部と受光部との間に位置するときに、両可動装飾部86A,86Bが基本位置になり、装飾検出片80aが装飾検出手段84における発光部と受光部との間から外れたときに、両可動装飾部86A,86Bが基本位置からずれた状態になっている。
【0048】
(可動装飾部)
前記上部可動装飾部86Aおよび前記下部可動装飾部86Bは、基本的に同じ機能を有する構成部材で構成されているから、可動装飾部86の構成部材について以下にまとめて説明する。
図15に示すように、可動装飾部86は、装飾ラック88(89)に支持される装飾後部材90と、この装飾後部材90の前側に配設され、前面にLED91aが実装された基板91bからなる可動発光手段91と、この可動発光手段91の前側に配設され、可動発光手段91の前側を覆う光透過部材92と、この光透過部材92の前側に配設された光拡散シート93と、光透過部材92の前側に配設された装飾前部材94とを備えている。可動装飾部86は、装飾後部材90とこの装飾後部材90の前側に取り付けられる装飾前部材94とにより基本的に外郭が構成され、装飾後部材90と装飾前部材94との間に画成されるスペースに、可動発光手段91、光透過部材92および光拡散シート93が収容されている。光透過部材92は、後側に開放した略箱状に形成された透明な部材であって、円弧状に延在する円弧状周壁92aが装飾前部材94の円弧状縁部から後方へ延出する円弧状壁部94aの内側に沿って重なるように配置されると共に、直線的に延在する直線周壁92bが装飾後部材90の直線状縁部と装飾前部材94の直線状縁部との間に配置されている。光拡散シート93は、可動発光手段91から前側へ照射された光を透過可能で、かつ透過する光を拡散するように構成されており、透明な装飾前部材94を介して可動発光手段91が視認不能または視認困難にするよう、不透明になっている。可動装飾部86は、可動発光手段91から前側へ光を照射することで、装飾前部材94の前面を発光し得るようになっている。可動装飾部86は、装飾前部材94の円弧状外周縁に沿って可動装飾片95が配設されており、この可動装飾片95が装飾前部材および可動基部72の外周縁より外方へ延出している。すなわち、可動演出体42において、装飾ラック88,89の端部に基本位置で可動基部72の外側縁より突出するように形成される当接突起88c,89cの前側が可動装飾片95によって覆われ、当接突起88c,89cが前側から視認できないようになっている。
【0049】
(動作演出装置)
図6に示すように、前記動作演出装置100は、設置部材22の設置開口部22a(表示窓口26aを介して前側に臨む図柄表示装置17の画像表示部17a)を挟んで対称な関係で配設された一対の動作演出体102,102を有している。実施例の動作演出装置100は、動作演出体102およびこの動作演出体102を動かす動作機構を備えた動作ユニットUが、設置部材22の背面板23aにおける左右の側部に夫々配設されている。動作演出装置100は、画像表示部17aの前側に重なる動作演出位置(
図3、
図4、
図7(b)、
図7(c)、
図8参照)と、この動作演出位置より画像表示部17aの前側から外れる方向に変位した退避位置(
図2および
図7(a)参照)との間で、動作演出体102を往復移動するように構成される。動作演出体102は、遊技盤20の前側から視認可能な動作演出位置から左右方向に変位することで退避位置に移動し、退避位置において前述した側部設置スペースSL(SR)に収容されて、前側から視認できないようになっている。すなわち、左側の動作演出体102は、左側部設置スペースSLに収容された退避位置から右方へ移動して動作演出位置に到来すると共に、動作演出位置から左方へ移動して退避位置に戻る。一方、右側の動作演出体102は、右側部設置スペースSRに収容された退避位置から左方へ移動して動作演出位置に到来すると共に、動作演出位置から右方へ移動して退避位置に戻る。すなわち、動作演出装置100は、一対の動作演出体102,102を互いに近接・離間させるように移動可能になっている。
【0050】
前記動作演出装置100は、左右の動作演出体102,102を退避位置から動作演出位置に移動させることで、左右の動作演出体102,102が互いに近接し、動作演出位置で左右の動作演出体102,102が所定間隔をあけて互いに対向するように配置される(
図3、
図4、
図7(b)、
図7(c)、
図8参照)。そして、動作演出装置100は、動作演出位置にある左右の動作演出体102,102によって囲われる演出領域Rを、画像表示部17aの前側に画成するようになっている。動作演出装置100は、左右の動作演出体102,102を動作演出位置から退避位置に移動させることで、左右の動作演出体102,102が互いに離間し、前記演出領域Rの画成状態が解除される。なお、動作演出装置100は、左右の動作演出体102,102を互いに独立して動作させたり、左右の動作演出体102,102を互いに近接・離間するように同期して動作させることが可能な構成とされる。
【0051】
前記動作演出装置100における左側の動作ユニットULと右側の動作ユニットURとは、基本的な構成部材が同じであり、また構成部材の配置が左右対称であるだけなので、左側の動作ユニットULを挙げて以下に具体的な説明を行い、右側の動作ユニットURについては左側の動作ユニットULと異なる部分だけを説明する。
【0052】
図7および
図8に示すように、前記動作ユニットUは、設置部材22の背面板23a前面に取り付けられる動作ユニットベース104と、この動作ユニットベース104に対して左右方向に移動可能に支持された動作演出体102と、動作ユニットベース104に配設され、動作演出体102を可動演出位置と退避位置との間で移動させる動作機構とを備えている。動作演出体102は、退避位置で動作ユニットベース104の前側に重なり、動作演出位置で動作ユニットベース104の前側から外れる。
【0053】
(動作ユニットベース)
図5(a)および
図6に示すように、前記動作ユニットベース104は、設置部材22における設置開口部22aの左側部に配設され、左側部設置スペースSLに収容されている。また、動作ユニットベース104は、その上部が設置部材22における設置開口部22aの上縁より上方に延在すると共に、その下部が該設置開口部22aの下縁より下方に延在するよう形成されている。
図23に示すように、動作ユニットベース104は、平板状の本体部分の上部に形成されて、前方に突出するガイド設置段部106を備え、このガイド設置段部106の前面に、動作演出体102を左右方向に往復移動可能に支持する動作ガイド(ガイドレール)108が配設されている。ガイド設置段部106は、設置部材22の設置開口部22の左側縁に合わせて形成された動作ユニットベース104の本体部分右側縁より右方へ突出するように形成され、この突出部分が設置部材22における設置開口部22aの上側に延在している(
図6参照)。また、動作ユニットベース104は、ガイド設置段部106が可動演出装置40における可動ベース44の前側に重なり、前記突出部分の突出端部が該可動ベース44におけるベース段状部44aに臨んでいる。
【0054】
(動作ガイド)
前記動作ガイド108としては、複数の動作レール部108aをボールベアリングを介して摺動可能に組み合わせたスライドレールが用いられている。動作ガイド108は、ガイド設置段部の前面に、設置部材22の左側部から設置開口部22aの上側に亘って左右に延在するように配設された動作レール部108aに対して、動作演出体102の後面に配設された動作レール部108aが左右方向に移動可能に組み付けられている(
図6参照)。また、動作ガイド108は、動作ユニットベース104に配設された動作レール部108aと、動作演出体102の後面上部に配設された動作レール部108aとの間に、更に別の動作レール部108aが介在しており、別の動作レール部108aが動作ユニットベース104側の動作レール部108aの延在範囲内で移動すると共に、動作演出体102側の動作レール部108aが別の動作レール部108aの延在範囲内で移動するようになっている。そして、動作ガイド108は、動作演出体102の上部を、設置部材22の設置開口部22aの横側に退避して動作ユニットベース104における本体部分前側に重なる退避位置および該設置開口部22aの開口内側に配置される動作演出位置に亘って支持するように構成される。
【0055】
(動作機構)
図23に示すように、前記動作機構は、動作ユニットベース104の下部に前後方向の軸周りに回動可能に支持された駆動アーム110と、この駆動アーム110の支持部分の前側を覆うように動作ユニットベース104の下部に取り付けられた動作ベースカバー109の前面に設置された動作モータ(駆動手段)113とを備えている。動作モータ113は、出力軸を後方へ向けた姿勢で動作ベースカバー109の前面に設置され、動作ベースカバー109の後側に突出する出力軸の先端に動作ピニオン114が固定されている。動作ベースカバー109と動作ユニットベース104との間に配置された動作ピニオン114は、駆動アーム110の支持側に設けられた後述する動作ギア部110bに噛み合い、動作モータ113の駆動に伴って動作ピニオン114が回転することで、動作ピニオン114と動作ギア部110bとの噛み合いのもとで駆動アーム110が回動するよう構成される。
【0056】
(駆動アーム)
図23に示すように、前記駆動アーム110は、略扇状に形成されたアーム基部110aを有し、アーム基部110aの要部分が動作ユニットベース104に対して軸支されると共に、アーム基部110aの円弧状周面に動作ギヤ部110bが形成されている。より具体的には駆動アーム110は、動作ユニットベース104の下部に設けられた孔状の軸受部104aに該駆動アーム110のアーム基部110aに開設された軸孔110cを介して支軸111を嵌合することで、動作ユニットベース104に対して回動可能に軸支される。駆動アーム110は、アーム基部110aの側縁半径方向外側(要部分より離間した位置)から本体部分が延出しており、支持部分と反対側の回動端部前面に前方へ突出するよう形成された動作軸部112を備えている(
図27参照)。駆動アーム110は、回動端部の動作軸部112を動作演出体102の下部に接続し、動作モータ113の駆動により回動することで、動作ガイド108に支持された動作演出体102を動作軸部112との係合下に左右方向に移動させるようになっている。
【0057】
前記駆動アーム110は、動作ユニットベース104への支持部分より回動端部が上方に延在すると共に動作ベースユニットベース104の前側に重なった退避姿勢において、動作演出体102を退避位置に位置付ける(
図18および
図19参照)。駆動アーム110は、動作ユニットベース104への支持部分より回動端部が左方に向けて略水平に延出すると共に設置部材22における設置開口部22aの内側に突き出た動作姿勢において、動作演出体102を動作演出位置に位置付けるようになっている(
図20および
図21参照)。駆動アーム110は、退避姿勢から時計回り(右側の動作ユニットURの場合は反時計回り)に回動することで動作姿勢になり、動作姿勢から反時計回り(右側の動作ユニットURの場合は時計回り)に回動することで退避姿勢に戻される。ここで、駆動アーム110は、前記動作姿勢より回動端部を下方へ変位するように回動した回動姿勢まで姿勢変位可能に構成され、駆動アーム110の動作姿勢と回動姿勢との間の姿勢変位に伴って、動作演出体102に設けられた後述する動作飾り部150を作動し得るようになっている(
図22参照)。
【0058】
前記駆動アーム110の動作軸部112は、前記退避姿勢において該駆動アーム110の支持部分に対して左斜め上側に配置されて、該動作軸部112の回動軌跡の中で設置開口部22aより最も離れた位置になるよう設定されている(
図18参照)。動作軸部112は、動作姿勢において該支持部分に対して右側方に配置されて、該動作軸部112の回動軌跡の中で設置開口部22aの開口内側へ突出した位置になるように設定されている(
図20参照)。動作軸部112は、回動姿勢において駆動アーム110の支持部分に対して右斜め下側に配置されて、該動作軸部112の回動軌跡の中で最も下側の位置になるように設定されている(
図22参照)。なお、実施例では、回動姿勢にある動作軸部112が、動作姿勢にある動作軸部112よりも設置開口部22aの開口内側に位置している。
【0059】
(動作検出手段)
図7に示すように、動作ベースカバー109には、動作演出体102の位置を検出する動作検出手段116が設けられている。実施例の動作検出手段116は、左右に対向配置された発光部と受光部を有するフォトセンサであり、発光部および受光部を動作ベースカバー109と動作ユニットベース104との間に臨ませて配設されている。駆動アーム110におけるアーム基部110aの前面には、前方に突出する動作検出片110dが形成され、この動作検出片110dが発光部と受光部との間を通るように配設されている。動作検出片110dが動作検出手段116における発光部と受光部との間に位置するときに、駆動アーム110が退避姿勢になると共に動作演出体102が退避位置になり、動作検出片110dが動作検出手段116における発光部と受光部との間から外れたときに、駆動アーム110が退避姿勢から変位していると共に動作演出体102が退避位置からずれた状態になっている。
【0060】
(動作演出体)
図18〜
図22に示すように、前記動作演出体102は、動作ガイド108に左右方向に往復移動可能に支持された動作ベース部120と、この動作ベース部120の前側に配設され、該動作ベース部120(動作演出体102)の移動方向(第1の方向)と同じ左右方向に変位可能に構成された動作装飾部140と、この動作装飾部140に変位可能に配設され、該動作装飾部140と共に動作ベース部120に対して変位する動作飾り部150とを備えている。動作演出体102は、動作装飾部140および動作飾り部150が配設された動作ベース部120を移動することで、該動作演出体全体として設置部材22(遊技盤20)に対して変位するようになっている。また、動作演出体102は、動作飾り部150が配設された動作装飾部140を移動することで、動作装飾部140だけでなく動作飾り部150も動作ベース部120に対して移動するようになっている。更に、動作演出体102は、動作飾り部150を動作装飾部140に対して変位し得るよう構成される。
【0061】
(動作ベース部)
図24および
図25に示すように、前記動作ベース部120は、上下方向に長手が延在すると共に前後に階段状に段差を形成した板状部材であり、該動作ベース部120の下側部分を構成する下ベース段部121と、動作ベース部120の上側部分を構成し、下ベース段部121より前側に延在する上ベース段部124とを備えている。また、動作ベース部120は、上ベース段部124の上部から前方に突出するように形成されたガイド接続段部125を備え、このガイド接続段部125の後面に動作ガイド108の動作レール部108aが接続されている。すなわち、動作ベース部120は、動作ガイド108から吊り下がっている。
【0062】
図24および
図25に示すように、前記動作ベース部120の下ベース段部121には、上下方向に長手が延在する動作軸開口(接続部)122が開設され、この動作軸開口122に駆動アーム110の動作軸部112が後側から挿入されている。動作軸開口122は、駆動アーム110の退避姿勢と回動姿勢との間の回動に伴う動作軸部112の上下方向の変位幅と同じまたは該変位幅より大きい上下長さで形成されている。動作ベース部120は、駆動アーム110の退避姿勢と動作姿勢との間の回動に際して、動作軸部112の上下方向の変位を動作軸開口122の長手に沿って許容する一方、動作軸部112の左右方向の変位に対して動作軸開口122における左右の開口縁が引っ掛かることで、該動作軸部112の左右方向の変位のみに追従して左右方向に移動するよう構成される(
図18(b)および
図20(b)参照)。そして、動作ベース部120は、駆動アーム110の動作姿勢で画像表示部17aの前側に重なる動作演出位置になり、駆動アーム110の退避姿勢で動作演出位置より画像表示部17aの前側から外れる左方向へ変位した退避位置になり、駆動アーム110の動作姿勢と退避姿勢との間の回動に伴って、動作演出位置と退避位置との間で左右方向に往復移動するようになっている。
【0063】
前記動作軸開口122は、動作姿勢にある駆動アーム110の動作軸部112よりも下方に延在する動作軸逃げ部122aを有しており(
図20(b)参照)、動作姿勢と回動姿勢との間の回動に伴う動作軸部112の変位を動作軸逃げ部122aで許容するようになっている。動作軸逃げ部122aは、駆動アーム110における動作姿勢と回動姿勢との間の回動に伴う動作軸部112の上下方向の変位幅および左右方向の変位幅と同じまたは大きく開口するように形成されている。すなわち、動作ベース部120は、動作軸部112が動作軸逃げ部122aを変位する際に、動作軸部112が動作軸逃げ部122aの開口縁に引っ掛からないように構成され、駆動アーム110の動作姿勢と回動姿勢との回動に際して、動作ベース部120は、上下左右に移動することなく動作演出位置で保持される(
図20および
図22参照)。実施例の動作軸逃げ部122aは、上方から下方に向かうにつれて右側に偏倚するように傾けて延在形成されており、駆動アーム110の動作姿勢から回動姿勢への回動により右方へ僅かに変位する動作軸部112に引っ掛からないように構成されている。
【0064】
(案内板)
図26に示すように、前記動作ベース部120は、下ベース段部121の前側に、該下ベース段部121の前面から離間するように配設された下案内板126と、上ベース段部124の上部前側に、該上ベース段部124の前面から離間するように配設された上案内板128とを備えている。案内板126は、下ベース段部121の前面を覆う部分から該下ベース段部121の右縁(演出領域Rに臨む内縁)より右方へ延出した部分を有し、この延出部分に左右方向に長手が延在する下案内孔(案内部)127が開設されている。また、上案内板128には、左右方向に長手が延在する上案内孔(案内部)129が開設されている。このように、動作ベース部120には、上下に離間して2つの案内孔127,129が設けられている。
【0065】
(スライド部材)
図24および
図25に示すように、前記動作ベース部120は、下ベース段部121および上ベース段部124の前側を、上下方向にスライド可能に配設されたスライド部材130を備えている。スライド部材130は、下ベース段部121および上ベース段部124の形状に合わせて、下側部分130aよりも上側部分130bが前側に延在する段状に形成され、該スライド部材130の下側部分130aが下ベース段部121と下案内板126との間に配置されると共に該スライド部材130の上側部分130bが上ベース段部124と上案内板128との間に配置されている。スライド部材130は、上側部分130b後面に後方へ突出形成されたスライド軸部131を、上ベース段部124に上下方向に長手が延在するように開設されたスライド開口124aに挿入して、上ベース段部124の後面からスライド固定板136をスライド軸部131に取り付けることで、動作ベース部120に対してスライド開口124aに案内されたもとで上下方向に移動可能に配設される。また、スライド部材130の下側部分130aには、下ベース段部121に開設された動作軸開口122の前側に重なるように、上下に長手が延在する軸連繋開口132が開設されており、この軸連繋開口132に、動作軸開口122から前側に突き出た動作軸部112が後側から挿入される。更に、スライド部材130の下側部分130a後面には、軸連繋開口132に並行するように上下に延在するスライド保持片133が突出形成され、このスライド保持片133が、下ベース段部121に動作軸開口122に並行するように開設されたスライド保持開口123に前側から挿入されている(
図20(b)参照)。スライド保持片133は、スライド保持開口123に左右方向の移動が規制される一方、上下方向の移動が許容されるようになっている。
【0066】
図18(b)および
図19に示すように、前記スライド部材130は、該スライド部材130の下側部分130aと下ベース段部121との間に架設された付勢部材138により、上方(駆動アーム110の動作姿勢から回動姿勢への回動に伴う動作軸部112の上下方向の変位向きと反対)へ向けて付勢されており、上側部分130bの上縁がガイド接続段部125に当接することで、上部位置に保持されている。なお、付勢部材138としては、コイルばね等の弾性体が用いられる。また、スライド部材130は、付勢部材138の付勢に抗して上部位置より下方の下部位置に移動可能に構成され、後述するように駆動アーム110に下方へ引っ張られて上部位置から下部位置に移動し(
図20(b)および
図22(b)参照)、駆動アーム110による引っ張り状態が解除されると付勢部材138に付勢されて下部位置から上部位置に戻るようになっている。
【0067】
前記軸連繋開口132は、駆動アーム110の退避姿勢と動作姿勢との間の回動に伴う動作軸部112の上下方向の変位幅と同じまたは該変位幅より僅か大きく、駆動アーム110の退避姿勢と回動姿勢との間の回動に伴う動作軸部112の上下方向の変位幅より小さく形成されている。上部位置にあるスライド部材130は、軸連繋開口132の上端が動作軸開口の上端に上下位置が揃い、軸連繋開口132の下端縁の連繋部132aが動作軸開口122の下端より上方に位置し、該軸連繋開口132の連繋部132aが前記動作軸逃げ部122aの前側に重なるように配置されている(
図20(b)および
図27(a)参照)。スライド部材130は、駆動アーム110の退避姿勢と動作姿勢との間の回動に際して、動作軸部112の上下方向の変位を軸連繋開口132の長手に沿って許容して、動作軸部112の上下方向の変位に追従することなく付勢部材138の付勢により上部位置に保たれる。また、スライド部材130は、駆動アーム110の退避姿勢と動作姿勢との間の回動に際して、動作軸部112の左右方向の変位に対して軸連繋開口132における左右の開口縁が引っ掛かることで、該動作軸部112の左右方向の変位のみに追従して動作ベース部120と共に左右方向に移動するよう構成される。
【0068】
前記スライド部材130は、駆動アーム110の動作姿勢と回動姿勢との間の回動に際して、動作軸部112が軸連繋開口132の下端縁である連繋部132aに係合するように構成され、動作姿勢から回動姿勢への回動に伴い下方変位する動作軸部112に連繋部132aが引っ掛かり、回動姿勢から動作姿勢に伴い上方変位する動作軸部112に連繋部132aが付勢部材138の付勢により当接するようになっている(
図22(b)および
図27参照)。すなわち、スライド部材130は、動作姿勢から回動姿勢への回動に伴い下方変位する動作軸部112に連繋部132aが引っ張られて、上部位置から下部位置に移動するようになっている。そして、スライド部材130は、動作姿勢から回動姿勢への回動に伴い動作軸部112が上方変位することで、付勢部材138の付勢による上方移動が許容され、上部位置から下部位置に移動するようになっている。軸連繋開口132は、下端部が右方に広がるように形成されており(
図27参照)、駆動アーム110の動作姿勢と回動姿勢との間の回動に際して、動作軸部112が左右の開口縁に引っ掛からないようになっている。このように、動作ベース部120は、駆動アーム110の待機姿勢と動作姿勢との間の回動に際して、スライド部材130が上部位置を保った状態で、待機位置と動作演出位置との間を左右方向に往復移動し、駆動アーム110の動作姿勢と回動姿勢との間の回動に際して、動作演出位置のままでスライド部材130のみが上下方向に移動される。
【0069】
(動作装飾部)
図18、
図20および
図22に示すように、動作ベース部120におけるスライド部材130の前側には、2つの動作装飾部140,140が配設されている。動作装飾部140は、動作ベース部120(スライド部材130)に伴って退避位置と動作演出位置との間で左右方向に移動すると共に、スライド部材130の上部位置と下部位置との上下移動に伴って上下方向に移動するようになっている。また、動作装飾部140は、動作ベース部120(スライド部材130)に対して、該動作ベース部120(動作演出体102全体)の移動方向である左右方向へ変位可能に構成されている。実施例の動作演出体102は、動作ベース部120における上ベース段部124の前側に配置された上部動作装飾部140Aと、動作ベース部120における下ベース段部121の前側に主に配置された下部動作装飾部140Bとを備え、動作演出体102に設けられた上下2つの動作装飾部140A,140Bは、左右方向に変位する際に、互いに反対向きに移動するように構成されている(
図8および
図28参照)。
【0070】
図8および
図28に示すように、左動作演出体102の場合は、下側に配置された下部動作装飾部140Bが下部可動装飾部86B(下部装飾ラック89)に押されて左側に移動するのに連動して上側に配置された上部動作装飾部140Aが右側に移動し、右動作演出体102の場合は、上側に配置された上部動作装飾部140Aが上部可動装飾部86A(上部装飾ラック88)に押されて右側に移動するのに連動して下側に配置された下部動作装飾部140Bが左側に移動するようになっている。すなわち、動作装飾部140の動きについては、右動作ユニットと左動作ユニットとで対称ではなく、右動作ユニットと左動作ユニットとにおいて、上部動作装飾部140A,140A同士が同じ向きに動き、下部動作装飾部140B,140B同士が同じ向きに動くようになっている。
【0071】
図7および
図20(a)に示すように、前記上部動作装飾部140Aおよび下部動作装飾部は、通常位置において、上部動作装飾部140Aの下端に下部動作装飾部140Bの上端が連なり、1つのまとまった意匠形状を構成するようになっている。上部動作装飾部140Aが通常位置より右側に移動すると共に下部動作装飾部140Bが通常位置より左側に移動した移動位置において、上部動作装飾部140Aおよび下部動作装飾部140Bとが互いに左右にずれて、前記枠状の意匠形状が途中で分断された如き形状になる(
図8および
図28参照)。実施例では、下端部から上方に向かうにつれて右側に湾曲する略円弧状に形成された上部動作装飾部140Aと、上端部から下方に向かうにつれて右側に湾曲する略円弧状に形成された下部動作装飾部とにより、両動作装飾部140A,140Bの通常位置において、正面視で設置開口部22aの開口内側が凹となる円弧状に延在する枠状の意匠形状が構成される。なお、上部動作装飾部140Bは、動作ベース部120の上案内板128より前に配置されて、下部動作装飾部140Bは、動作ベース部120の下案内板127より前側に配置されると共に、その下端部が左右方向に延在するように大きく湾曲している。このように、動作演出体102は、上下の動作装飾部140A,140Bの移動により、遊技盤20の前側から視認される意匠形状を変化可能に構成される。
【0072】
(動作装飾部の支持機構)
図19および
図21に示すように、上下2つの前記動作装飾部140A,140Bは、スライド部材130における上側部分130b前面下部に回動可能に配設された一対の回動アーム146,146に支持されている。各回動アーム146は、その中間部分が前後方向の軸周りに回動可能にスライド部材130に軸支され、一対の回動アーム146,146が並行配置されている。両回動アーム146,146は、上端部(一端部)が上部動作装飾部140Aの後面下部に回動可能に接続されると共に、下端部(他端部)が下部動作装飾部140Bの後面上部に回動可能に接続されている。また、一方の回動アーム146とスライド部材130との間には、該回動アーム146を所定方向に付勢するトーションばね等の弾性部材148(
図24および
図25参照)が配設され、両動作装飾部140A,140Bを移動位置から通常位置にする回動方向(反時計回り)に該回動アーム146が弾性部材148により付勢されている。両回動アーム146,146は、該回動アーム146の回動中心の右斜め上方に上端部があると共に該回動中心の左斜め下方に下端部がある傾斜姿勢で、スライド部材130の前面に突設された回動規制片134により弾性部材148の付勢による回動が規制されて(
図27参照)、この状態で両動作装飾部140A,140Bを通常位置で保持するようになっている。
【0073】
左動作ユニットULにおいて、両回動アーム146,146は、下部動作装飾部140Bが下部可動装飾部86Bに押されて左側に移動することで、弾性部材148の付勢に抗して回動アーム146,146の下端部が回動中心の左斜め下方から右斜め下方に変位して、これに伴い回動アーム146,146の上端部が回動中心の右斜め上方から左斜め上方に変位して、上部動作装飾部140Aが右側に移動される。右動作ユニットURにおいて、両回動アーム146,146は、上部動作装飾部140Aが上部可動装飾部86Aに押されて右側に移動することで、弾性部材148の付勢に抗して回動アーム146,146の上端部が回動中心の左斜め上方から右斜め上方に変位して、これに伴い回動アーム146,146の下端部が回動中心の右斜め下方から左斜め下方に変位して、下部動作装飾部140Bが左側に移動される。このように、動作演出体102は、回動アーム106,106のスライド部材130への支持部分を挟む端部に振り分けて2つの動作装飾部140A,140Bを支持する構成として、一方の動作装飾部140A(140B)の移動に連動して他方の動作装飾部140B(140A)を移動させるよう、回動アーム146,146を介して両動作装飾部140A,140Bを連係している。
【0074】
(動作装飾部の具体的な構成)
図24および
図25に示すように、前記動作装飾部140は、回動アーム146,146に支持される動作後部材141と、この動作後部材141の前側に配設され、前面にLED142aが実装された基板142bからなる動作発光手段142と、この動作発光手段142の前側に配設され、該動作装飾部140の前面を構成する動作前部材143とを備えている。動作装飾部140は、動作後部材141とこの動作後部材141の前側に取り付けられる動作前部材143とにより基本的に外郭が構成され、動作後部材141と動作前部材143との間に画成されるスペースに、動作発光手段142が収容されている。そして、動作装飾部140は、動作発光手段142から前方へ光を照射することで、動作前部材143に設けられた発光部が発光されるようになっている。
【0075】
(動作飾り部)
前記動作飾り部150は、動作装飾部140に対して変位可能に配設され、左右方向に往復移動する動作装飾部140の移動方向(第1の方向)に対して交差する方向(実施例では上下方向)に変位するように構成される(
図7(b)、
図7(c)、
図20(a)、
図22(a)、
図26および
図27参照)。動作飾り部150は、動物の牙を模した板状本体の後面から後方に突出する飾り軸部152が、動作装飾部140に設けられた飾り軸受部144に回動可能に支持されて、前後方向の軸周りに回動可能になっている。
【0076】
前記上部動作装飾部140Aに配設された上部動作飾り部150Aは、板状本体を上部動作装飾部140Aの前側に重ねて配置すると共に、飾り軸部152を上部動作装飾部140Aの飾り軸受部144に挿入し、飾り軸受部144を介して上部動作装飾部140Aの後側に臨む飾り軸部152の後端に、一端部を前記上部案内孔129に係合した上部リンク部(リンク部)154の他端部が接続されている(
図26参照)。上部動作飾り部150Aは、スライド部材130の上部位置と下部位置との間の移動に伴って上部案内孔129に係合する一端部を中心に回動する上部リンク部154により、本体が上下方向に揺動するよう構成される(
図27参照)。下部動作装飾部140Bには、2つの下部動作飾り部150B,150Cが配設され、下部動作装飾部140Bの下部に配置された第1下部動作飾り部150Bの揺動に連動して、該第1下部動作飾り部150Bの上側に配設された第2下部動作飾り部150Cが揺動される。第1下部動作飾り部150Bは、板状本体を下部動作装飾部140Bの前側に重ねて配置すると共に、飾り軸部152を下部動作装飾部140Bの飾り軸受部144に挿入し、飾り軸受部144を介して下部動作装飾部140Bの後側に臨む飾り軸部152の後端に、一端部を前記下部案内孔127に係合した下部リンク部(リンク部)156の他端部が接続されている。第1下部動作飾り部150Bは、スライド部材130の上部位置と下部位置との間の移動に伴って下部案内孔127に係合する一端部を中心に回動する下部リンク部156により、本体が上下方向に揺動するよう構成される。
【0077】
前記動作飾り部150の作動機構について更に説明すると、スライド部材130が上下方向に移動するのに伴い、該スライド部材130に配設された回動アーム146,146で支持された動作装飾部140も上下方向に移動するので、リンク部154,156は、動作ベース部120に固定された案内板126,128に設けられた案内孔127,129に上下方向の移動が規制されるように係合する一端部に対して他端部が上下方向に変位する。これにより、リンク部154,156は、案内孔127,129に係合する一端部を支点として他端部が、動作装飾部140の上下移動に追従するように変位することになる。そして、リンク部154,156における他端部の変位に伴い、該他端部に固定された飾り軸部152が動作装飾部140に対して回動変位して、動作飾り部150が揺動される。
【0078】
前記第1下部動作飾り部150Bおよび第2下部動作飾り部150Cの間には、第1下部動作部材150Bの揺動に連動して第2下部動作飾り部150Cを揺動させる連動部材158が配設されている。連動部材158は、第1下部動作飾り部150Bの板状本体から後方へ突出する第1連動軸160に一端部が回動可能に接続されると共に、第2下部動作飾り部150Cの板状本体から後方へ突出する第2連動軸161に他端部が接続され(
図24および
図25参照)、第1下部動作飾り部150Bの揺動につれて第1連動軸160に引っ張られて連動部材158が上下変位することで、第2下部動作飾り部150Cが揺動される。
【0079】
前記動作飾り部150A,150B,150Cは、スライド部材130の上部位置において動作装飾部140A,140Bの前面に重なる第1姿勢(
図7(b)および
図20(a)参照)となり、スライド部材130の下部位置において前記第1姿勢より揺動端部が上方へ変位して動作装飾部140A,140Bの縁部から揺動端部が突出する第2姿勢(
図7(c)および
図22(a)参照)になるように設定されている。ここで、動作飾り部150は、動作演出体102(動作ベース体120)が動作演出位置にある状態で駆動アーム110に作動されるスライド部材130の上下移動によりリンク部156,158が動く構成であるから、動作演出体102(動作ベース体120)が動作演出位置にある遊技盤20の前側から視認可能な状態で、動作飾り部150は第1姿勢と第2姿勢との間で揺動される。
【0080】
前記案内孔127,129は、左右方向に長手が延在する長孔形状であり(
図24および
図25参照)、リンク部156,158の一端部は、上下前後方向の移動が規制される一方で左右方向の移動を許容された状態で案内孔127,129に係合している。すなわち、動作装飾部140の通常位置と移動位置との左右方向の移動につれて、リンク部156,158の一端部が案内孔127,129の長手に沿って移動し、動作装飾部140の左右方向への変位につれてリンク部156,158全体が動作飾り部150と共に変位するよう構成されている。このように、動作装飾部140が通常位置と移動位置との左右方向の移動につれて動作飾り部150も左右方向に移動するが、スライド部材130が上下方向に移動しない限り、リンク部156,158の一端部と他端部との上下方向の相対的な位置関係は変わらない構成であるから、動作装飾部140の移動につれて動作飾り部150が揺動することはない。
【0081】
(右動作ユニットの動作飾り部)
前記右動作ユニットURは、スライド部材130の上部位置および下部位置の何れにあっても、可動演出体42の上部可動装飾部86Aを基本位置から作動位置に移動させることで、下部動作装飾部140Bに干渉させることなく上部可動装飾部86Aで上部動作装飾部140Aを押すことが可能である。また、右動作ユニットURは、上部動作装飾部140Aが上部可動装飾部86Aで移動位置に押された状態で、スライド部材130の上部位置と下部位置との上下変位につれて上下方向に移動する動作装飾部140が可動演出体42に干渉しないように構成されている。従って、動作装飾部140が通常位置と移動位置との何れの位置にあっても、スライド部材130を上下移動すれば、案内孔127,129に係合したリンク部156,158の一端部と動作飾り部150に接続した他端部との上下方向の相対的な位置が変わるから、リンク部156,158を変位させることができ、動作装飾部140の位置にかかわらず動作飾り部150を揺動可能に構成されている。
【0082】
(左動作ユニットの当接部)
図7に示すように、左動作ユニットULは、動作演出体102の退避位置で動作装飾部140に当接可能な当接部164を備えており、動作演出体102の変位に伴う当接部164との当接により動作装飾部140を変位可能な構成になっている。当接部164は、動作ユニットベース104の左側縁に右方に突出するように配設され、動作ベース体120が退避位置にある上部動作装飾部150Aの右側部に当接可能に構成されている。当接部164は、上部動作装飾部150Aを前記弾性部材148の付勢に抗して右方へ向けて押して該上部動作装飾部150Bを移動位置で保持し、これに連動して下部動作装飾部150Bも左方へ移動して移動位置とされる。このように、左動作ユニットULは、動作演出体102が退避位置にある際に、当接部164によって上部動作装飾部150Aおよび下部動作装飾部150Bが移動位置に保持されている。当接部164により上部動作装飾部150Aを押すことに連動して下部動作装飾部150Bを設置開口部22aの開口外側へ変位させて、上部動作装飾部150Aと比べて設置開口部22aの開口内側へ向けて延出する形状に形成された下部動作装飾部150Bが、設置開口部22aから引っ込む向きに移動された状態となっている。これにより、実施例のように、設置部材22の設置開口部22aの右側部と比べて左側部の左右幅が狭く設定されていても、下部動作装飾部150Bの設置開口部22a内側への延出を抑えることができる。一方、右動作ユニットURは、動作演出体102が退避位置にある際に、弾性部材148の付勢による回動アーム106の回動が回動規制片134で規制されたもとで、上部動作装飾部150Aおよび下部動作装飾部150Bが基本位置に保持されている。
【0083】
(可動演出体と動作演出体との関係について)
前述のように構成された演出手段は、動作演出位置と該動作演出位置より左右方向に変位した退避位置との間で移動可能に配設され、動作演出位置で互いに対向するように配置される一対の動作演出体102,102と、可動演出位置と該可動演出位置より上方へ変位した待機位置との間で移動可能に配設された可動演出体42とを備えている。演出手段は、可動演出位置にある可動演出体42を、動作演出位置で対向する一対の動作演出体102,102で囲われる演出領域Rに配置可能に構成している(
図3、
図7(b)および(c)参照)。動作演出位置にある左右の動作演出体102,102は、設置開口部22aの開口内側が凹となる略円弧状に延在する動作装飾部140の下端部同士が近接して、左右の動作演出体102,102の動作装飾部140,140によって全体として上方を開放した略円形の演出領域Rが画成される。すなわち、可動演出位置で演出領域Rに配置される可動演出体42の略円形の外形形状に沿って、演出領域Rを画成する動作装飾部140の略円弧状の意匠形状が延在し、可動演出位置にある可動演出体42の横および下側に動作装飾部140で囲っている。このように、動作演出体102の動作装飾部140は、動作演出位置において、可動演出位置にある可動演出体42の外形形状に沿う形状で形成されている。
【0084】
前記可動演出体42は、待機位置と可動演出位置との間で上下方向に移動すると共に、動作演出体102は、退避位置と動作演出位置との間で左右方向に移動し、動作演出体102の移動方向と可動演出体42の移動方向とが交差するようになっている。動作演出位置にある左右の動作演出体102,102は、その上部間が可動演出体42の左右幅より大きく離間しており、また当該上部から前記可動演出位置で可動演出体42が配置される部位までに亘って、該可動演出体42の左右幅より大きく離間するように対向配置されている。また、可動演出体42は、その前面が動作演出体102,102の前面よりも前側に突出するよう構成され(
図5参照)、該可動演出体42の後面に接続された可動アーム52が右側の動作演出体102の後側を通るようになっている。すなわち、左右の動作演出体102,102は、動作演出位置において、可動演出体42における待機位置と可動演出位置との間の移動を許容するよう構成され、動作演出位置にある左右の動作演出体102,102によって画成される演出領域Rの内外に可動演出体42を移動させることができる。可動演出体42を待機位置から可動演出位置に移動することで、可動演出体を演出領域Rの外側から内側に配置し、可動演出体42を可動演出位置から待機位置に移動することで、可動演出体42が演出領域Rの内側から外側に退避する。また、動作演出体102は、退避位置から動作演出位置に向けた移動に際して可動演出位置にある可動演出体42に対して近づき、動作演出位置から退避位置に向けた移動に際して可動演出位置にある可動演出体42から遠ざかる。このように、可動演出体42および左右の動作演出体102,102は、一方の演出体の移動経路上に他方の演出体が配置される構成ではないので、一方の演出体42(102)の位置によって他方の演出体102(42)の移動が妨げられることはない。
【0085】
前記可動演出体42が可動演出位置にあると共に動作演出体102,102が動作演出位置にある状態において、可動演出体42における上下の可動装飾部86A,86Bの合わせ目と、動作演出体102における上下の動作装飾部140A,140Bの合わせ目とは、上下方向の位置が略揃うように配置されている(
図3および
図7(b),(c)参照)。左右の動作演出体102,102は、動作演出位置で対向配置されて前記演出領域Rを画成した際に、上下の動作装飾体140A,140Bが該演出領域Rの内外方向となる左右方向に変位可能に配設されている。また、可動演出体42は、装飾モータ77の駆動により左右方向に作動される可動装飾部86A,86Bが、可動演出位置において演出領域Rに配置された際に、該演出領域Rの内外方向に移動することになる。すなわち、動作装飾部140は、可動装飾部86と同じ左右方向に移動可能になっている。換言すると、可動演出体42は、可動演出位置において動作演出位置にある動作演出体102に対して進退する方向へ変位可能に設けられた可動装飾部86を有し、動作演出体102に設けられた動作装飾部140は、可動装飾部86の変位方向と同じ方向へ変位可能に構成されている。
【0086】
前記演出手段において、作演出位置にある右側の動作演出体102の上部動作装飾部140Aが、可動演出位置にある可動演出体42における上部可動装飾部86Aの基本位置から作動位置に向けた移動経路上に配置されている。可動演出位置にある可動演出体42における上部可動装飾部86Aを、基本位置から作動位置に向けて移動することで、上部可動装飾部86Aで移動方向前側に配置された右側の動作演出体102の上部動作装飾部140Aを演出領域R外方(右側)へ向けて押して、該上部動作装飾部140Aを通常位置から移動位置に変位させるようになっている。そして、右側の動作演出体102では、上部可動装飾部86Aに押された上部動作装飾部140Aの通常位置から移動位置への右向きの変位に対して前記回動アーム146により連動して、下部動作装飾部140Bが通常位置から移動位置へ向けて左向きに変位するようになっている。
【0087】
また、動作演出位置にある左側の動作演出体102の下部動作装飾部140Bが、可動演出位置にある可動演出体42における下部可動装飾部86Bの基本位置から作動位置に向けた移動経路上に配置されている。可動演出位置にある可動演出体42における下部可動装飾部86Bを、基本位置から作動位置に向けて移動することで、下部可動装飾部86Bで移動方向前側に配置された左側の動作演出体102の下部動作装飾部140Bを演出領域R外方(左側)へ向けて押して、該上部操作装飾部140Aを通常位置から移動位置に変位させるようになっている。そして、左側の動作演出体102では、下部可動装飾部86Bに押された下部動作装飾部140Bの通常位置から移動位置への左向きの変位に対して前記回動アーム146により連動して、上部動作装飾部140Bが通常位置から移動位置へ向けて右向きに変位するようになっている。このように、可動演出体42は、互いに反対向きに進退移動する上部可動装飾部86Aと下部可動装飾部86Bにより、夫々異なる動作装飾部140A,140Bを押すよう構成されている。
【0088】
前記演出手段において、可動装飾部86が作動位置になると該可動装飾部86により動作装飾部140が移動位置で保持される。可動演出位置にある可動演出体42における上部可動装飾部86Aを、作動位置から基本位置に向けて移動することで、演出領域R内方(左側)へ向けた右側の動作演出体102の上部動作装飾部140Aの変位が許容され、上部動作装飾部140Aが弾性部材148の付勢により移動位置から通常位置へ向けて変位するようになっている。そして、右側の動作演出体102では、上部動作装飾部140Aの移動位置から通常位置への左向きの変位に対して前記回動アーム146により連動して、下部動作装飾部140Bが移動位置から通常位置へ向けて右向きに変位するようになっている。可動演出位置にある可動演出体42における下部可動装飾部86Bを、作動位置から基本位置に向けて移動することで、演出領域R内方(右側)へ向けた左側の動作演出体102の下部動作装飾部140Bの変位が許容され、下部動作装飾部140Bが弾性部材148の付勢により移動位置から通常位置へ向けて変位するようになっている。そして、左側の動作演出体102では、下部動作装飾部140Bの移動位置から通常位置への右向きの変位に対して前記回動アーム146により連動して、上部動作装飾部140Aが移動位置から通常位置へ向けて左向きに変位するようになっている。このように、演出手段は、可動演出体42が可動演出位置にあると共に動作演出体102が動作演出位置にある状態で、可動装飾部の基本位置と作動位置との間の移動に伴って、可動装飾部も通常位置と移動位置との間に移動するように構成される。
【0089】
前記可動演出体42は、基本位置にある上下の可動装飾部86A,86Bにより1つのまとまった略円形の意匠形状が形成されており、動作演出体102は、通常位置にある上下の動作装飾部140A,140Bが連なって1つのまとまった円弧状の意匠形状が形成されている。可動演出体42が可動演出位置にあると共に動作演出体102が動作演出位置にある状態では、基本位置にある上下の可動装飾部86A,86Bによる意匠形状を、通常位置にある上下の動作装飾部140A,140Bの意匠形状が左右から囲み、可動演出体42の意匠形状と左右の動作演出体102,102とが関連付けられている。ここで、可動演出体42は、連繋歯車82により連動して作動する装飾ラック88,89に夫々支持された上下の可動装飾部86A,86Bが互いに反対向きに同期して作動すると共に、動作演出体102は、回動アーム146によって支持された上下の動作装飾部140A,140Bが互いに反対向きに同期して作動する。すなわち、1つの装飾モータ77を駆動することで、上下の可動装飾部86A,86B、左側の上下の動作装飾部140A,140Bおよび右側の上下の動作装飾部140A,140Bを同期して作動し、可動演出体42および左右の動作演出体102,120のなかで上側に位置する、左側の上部動作装飾部140A、上部可動装飾部86Aおよび右側の上部動作装飾部140Aが
図3に示す通常状態から右側に全体的に変位して
図4に示す移動状態となると共に、可動演出体42および左右の動作演出体102,120のなかで下側に位置する、左側の下部動作装飾部140B、下部可動装飾部86Bおよび右側の下部動作装飾部140Bが
図3に示す通常状態から左側に全体的に変位して
図4に示す移動状態となる。このように、前記移動状態において、左側の上部動作装飾部140A、上部可動装飾部86Aおよび右側の上部動作装飾部140Aと、左側の下部動作装飾部140B、下部可動装飾部86Bおよび右側の下部動作装飾部140Bとが、左右に分離された意匠形状の組み合わせに変化し、通常状態と移動状態とで全体的な意匠態様を大きく変化させている。
【0090】
図28に示すように、前記上下の可動装飾部86A,86Bは、可動演出体42の可動演出位置において動作演出位置にある動作演出体102に相対する部位に、該動作演出体102に向けて突出するよう形成された当接突起88a,89aを夫々備えている。また、可動装飾部86A,86Bによる作動対象となる右側の上部動作装飾部140Aおよび左側の下部動作装飾部140Bには、動作演出体102の動作演出位置において可動演出位置にある可動演出体42に相対する部位に、当接受面166が夫々形成されている。右側の上部動作装飾部140Aの当接受面166は、前記演出領域Rを画成する内側面に平坦に形成されており、当接受面166は、上部動作装飾部140Aの前側に内方へ延出するよう配設された動作装飾片145の後側に隠されている。左側の下部動作装飾部140Bの当接受面166は、前記演出領域Rを画成する内側面に平坦に形成されており、当接受面166は、下部動作装飾部140Bの前側に内方へ延出するよう配設された動作装飾片145の後側に隠されている。そして、可動装飾部140A,140Bを動作装飾部140A,140Bへ向けて移動した際に、上部可動装飾部86Aの上部装飾ラック88の右端部に設けられた当接突起88aが、右側の上部動作装飾部140Aの当接受面166に当接すると共に、下部可動装飾部86Bの下部装飾ラック89の右端部に設けられた当接突起89aが、左側の下部動作装飾部140Bの当接受面166に当接するよう構成される。
【0091】
(実施例の作用)
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用について説明する。可動演出装置40は、切替手段60により切替本体部61の最上位にある第1状態で保持された可動支持部58が可動係合部56を支持することで、可動アーム52が上昇姿勢で保持され、これにより可動アーム52の回動端部に接続された可動演出体42が画像表示部17aの上側に退避した待機位置で保持される。すなわち、可動演出体42の荷重を第1状態にある可動支持部58により受け止めている。可動演出装置40は、可動モータ64により切替手段60の切替本体部61を回転して可動支持部58を第1状態から第2状態に切り替えることで、可動支持部58による可動係合部56の支持が解除されると共に可動支持部58が可動アーム52の上昇姿勢から下降姿勢への変位に伴う可動係合部56の移動経路から外れる。可動アーム52が可動支持部58による支えを失うことで、可動演出体42の自重による落下が許容され、可動演出体42が可動アーム52に邪魔されることなく可動ガイド50に案内されたもとで待機位置から可動演出位置まで一気に落下する。そして、可動演出体42が可動演出位置に至ると、可動アーム52が可動ストッパ68に受け止められ、可動演出位置で停止する。このように、可動演出装置40は、可動支持部58を切替手段60によって第1状態から第2状態に切り替える簡単な構成で、可動演出体42を自重により待機位置から可動演出位置に落下させることができる。そして、可動演出装置40は、落下する可動演出体42により、インパクトのある動作演出を行うことができる。ここで、可動演出体42は、待機位置において上部設置スペースSHに収容されて隠れており、該待機位置から落下することで、遊技盤20の前側から視認可能な画像表示部17aの前側に突然現れる。従って、可動演出装置40は、可動演出体42の待機位置から可動演出位置への迅速な変位によるインパクトだけでなく、可動演出体42の出現によってもインパクトを与えることができる。
【0092】
可動アーム52は、長手方向の一端部が可動ベース44に回動可能に支持されると共に、長手方向の他端部が可動演出体42に接続される構成であるから、可動アーム52に接続した可動演出体42の移動範囲を大きくすることができ、可動演出体42の動作によるインパクトをより向上することができる。また、可動演出体42は、該可動演出体42の左右方向中央より右側に偏った部位に可動アーム52が接続されると共に、該可動演出体42の左右方向中央より左側に偏った部位で可動ガイド50に支持されるから、可動アーム52と可動ガイド50との干渉を防止することができる。
【0093】
前記可動演出装置40は、切替手段60の回転により可動支持部58が可動係合部56の移動経路から外れた第2状態で所定範囲変位した後に、可動演出位置にある可動演出体42に伴って下降姿勢にある可動アーム52の可動係合部56の下側に到来し、第2状態から第1状態に切り替わる。可動演出装置40は、切替手段60の回転により可動支持部58が第1状態において下方から上方へ向けて変位することで、可動支持部58が可動係合部56を支持して可動アーム52を下降姿勢から上昇姿勢に変位し、可動アーム52の姿勢変位に伴い可動演出体42が可動演出位置から待機位置に向けて上昇される。そして、切替手段60(切替本体部61)が1回転して可動支持部58が切替本体部61の最上位に戻ると、可動モータ64が駆動停止され、切替本体部61の最上位にある第1状態で保持された可動支持部58で可動係合部56を支持して可動アーム52が上昇姿勢で保持することで、可動演出体42が待機位置に戻される。
【0094】
このように、可動演出装置40は、切替手段60の回転により可動支持部58を第1状態と第2状態とに簡単に切り替えることができる。また、可動演出装置40は、切替手段60による可動支持部58の状態切り替えによって、第1状態で可動アーム52を持ち上げて可動演出体42を可動演出位置から待機位置に戻すことができる。すなわち、可動演出装置40は、可動演出体42を可動演出位置から待機位置に戻すための機構を別途設ける必要はなく、構成を簡易にすることができる。しかも、切替手段60を1回転するだけで、可動演出体42を待機位置になるよう支持した第1状態から可動演出体42の落下を許容する第2状態に移行した後に、可動演出体42を上昇させて可動演出体42を待機位置になるよう支持する第1状態に移行するから、可動モータ64を正逆回転させたり、変速制御するなどの複雑な制御を行う必要はなく、該可動モータ64を制御する制御装置の制御負荷を軽減し得る。可動支持部58は、切替手段60における切替本体部61に突設された支持軸部58aに回転可能に配設された支持円筒部58bによって可動係合部56に当接する外周部が構成されているから、可動支持部58が可動係合部56の延在方向に沿って摺動しつつ変位する際の摺動負荷を軽減することができる。従って、可動支持部58を切替手段60により第1状態と第2状態との間でスムーズに切り替えることができる。
【0095】
前記可動演出装置40は、可動演出体42が待機位置から可動演出位置に向けて落下する際に、可動ストッパ68により可動アーム52を受け止める構成であるから、可動演出体42を支持する可動ガイド50に、落下する可動演出体42による衝撃を抑えることができ、可動ガイド50にかかる負荷を軽減することができる。可動ストッパ68は、可動演出体42の可動演出位置に対応する可動アーム52の下降姿勢において、第1アーム部52cを第1受面68aで受け止めると共に第2アーム部52dを第2受面52dで受け止める。すなわち、可動ストッパ68は、待機位置から可動演出位置に落下する可動演出体42の荷重を、第1受面68aと第2受面68bとに分散して受け止めるので破損し難い。
【0096】
前記動作演出装置100の各動作ユニットUは、退避姿勢にある駆動アーム110の動作軸部112が動作ベース部120の動作軸開口122に係合したもとで、動作ベース部120および該動作ベース部120に配設された動作装飾部140を含む動作演出体102全体が退避位置に保持されている。動作ユニットUは、動作モータ113の駆動により駆動アーム110が退避姿勢から動作姿勢に向けて回動することで、動作軸部112が設置開口部22aの開口外側から開口内側へ向けて回動変位する。退避姿勢から動作姿勢に伴って回動変位する動作軸部112は、動作ベース部120の動作軸開口122に左右方向に引っ掛かることで、動作ベース部120を退避位置から動作演出位置へ向けて左右方向に移動し、これにより該動作ベース部120に配設された動作装飾部140を含む動作演出体102全体が動作演出位置へ向けて移動される。動作演出体102は、側部設置スペースSL,SRに収容されていた退避位置から動作演出位置に移動することで、遊技盤20の前側から視認可能な図柄表示部17aの前側に現れ、駆動アーム110が動作姿勢まで回動することで、動作装飾部140全体が遊技盤20の前側から視認可能な動作演出位置になる。そして、動作ユニットUは、動作モータ113の駆動により駆動アーム110が動作姿勢から退避姿勢に向けて回動することで回動変位する動作軸部112が、動作ベース部120の動作軸開口122に左右方向に引っ掛かることで、動作ベース部120を動作位置から退避演出位置へ向けて左右方向に移動し、これにより動作演出体102が動作演出位置から退避位置に戻される。
【0097】
前記動作演出体102には、動作ベース部120に対して動作装飾部140が左右方向に移動可能に配設されており、可動演出体42の可動装飾部86により動作装飾部140を、動作ベース部120に対して左右方向に移動させることができる。すなわち、動作演出体102は、動作ベース部120の移動および動作ベース部120の移動に伴う動作装飾部140の移動だけではなく、動作装飾部140自体も動作ベース部120に対して変位可能であるから、動作ベース部120および動作装飾部140の動作の組み合わせにより興趣に富んだ動作演出を行い得る。動作演出体102には、上下2つの動作装飾部140A,140Bが配設されている。上部動作装飾部140Aは、中間部分がスライド部材130に回動可能に支持された回動アーム146,146の上端部に支持され、下部動作装飾部140Bは、上部動作装飾部140Aを支持する上端部と回動支点を挟んで反対側の下端部に支持される。すなわち、上下のうちの一方の動作装飾部140A(140B)を移動すると、回動アーム146,146を介して連結している動作装飾部140B(140A)も移動することになる。しかも、回動アーム146,146の回動支点を挟んで反対の端部の夫々に動作装飾部140A,140Bが支持されているから、一方の動作装飾部140A(140B)の変位により他方の動作装飾部140B(140A)を、該一方の動作装飾部140A(140B)と反対側へ変位させることができる。このように、動作演出体102は、一方の動作装飾部140A(140B)の変位に連動して他方の動作装飾部140B(140A)を変位させることができるから、動作装飾部140A,140Bを変位するための機構を簡易にできる。
【0098】
前記動作演出体102には、動作装飾部140に該動作装飾部140に対して変位可能に動作飾り部150が配設されている。動作飾り部150を支持する動作装飾部140は、動作ベース部120に対して上下方向に移動可能に配設されたスライド部材130に支持されており、該スライド部材130の上下方向の移動につれて上下方向に移動する。動作飾り部150には、一端部が動作ベース部120に固定された案内板126,128に開設された案内孔127,129に係合するリンク部154,156の他端部が接続されており、動作装飾部140を支持するスライド部材130を動かすことで、案内孔127,129に繋がる一端部と動作飾り部150に繋がる他端部との位置ズレにより回動するリンク部154,156によって、動作装飾部140に対して動作飾り部105を第1姿勢と第2姿勢との間で変位させることができる。このように、動作演出体102は、動作装飾部140に対して変位可能な動作飾り部150を設けることで、動作ベース部120、動作装飾部140および動作飾り部150の動作の組み合わせにより更に興趣に富んだ動作演出を行い得る。
【0099】
前記スライド部材130は、駆動アーム110の動作姿勢と回動姿勢との間の回動に伴い上下変位する動作軸部112に、該スライド部材130の連繋部132aが係合することで上下方向に移動される。すなわち、動作ユニットUは、動作ベース部120を動かす駆動アーム110およびこの駆動アーム110を駆動する動作モータ113からなる動作機構により、動作ベース部120だけでなく動作飾り部150も動かすことができる。このように、動作ユニットUは、単一の動作モータ113(動作機構)により動作ベース部120と動作飾り部150とを動かすことができるから、駆動のための動作機構を簡易にできる。しかも、動作姿勢および回動姿勢の間で変位する動作軸部112とスライド部材130の連繋部132aの係合構造は、スライド部材130を上下方向に移動させるものの、動作ベース部120(動作演出体102)を左右に変位させない。すなわち、動作ベース部120を停止させた状態で動作飾り部150を揺動させることができるので、動作飾り部150の動きを際立たせることができる。
【0100】
前記動作演出体102は、動作飾り部150を揺動するリンク部154,156の一端部が、動作装飾部140の左右方向の移動につれて左右方向に変位し得るように案内孔127,129に係合しているから、動作装飾部140の左右方向への変位につれてリンク部154,156全体が動作飾り部150と共に変位する。すなわち、動作演出体102は、動作装飾部を通常位置と移動位置との間で左右方向に変位しても、スライド部材130の上部位置と下部位置との間の上下変位に伴ってリンク部154,156を回動して動作飾り部150を揺動させることができる。また、上部動作装飾部140Aに配設された上部動作飾り部150Aは、上案内板128に設けられた上案内孔129に一端部が係合する上部リンク部154で揺動されると共に、下部動作装飾部140Bに配設された第1下部動作飾り部150Bは、下案内板126に設けられた下案内孔127に一端部が係合する下部リンク部156で揺動される。更に、下部動作装飾部140Bに配設された第2下部動作飾り部150Cは、第1下部動作飾り部150Bとの間に設けられた連動部材158により揺動される。すなわち、動作演出体102は、上下2つの動作装飾部140A,140Bが互いに反対向きに変位する構成であるが、各動作装飾部140A,140Bに配設された動作飾り部150A,150B,150Cをスライド部材130の移動に伴い揺動させることができる。
【0101】
前記演出手段は、左右の動作演出体102,102を動作演出位置に移動させることで、画像表示部17aの前側で、対向配置した両動作演出体102,102により囲われる演出領域Rを画成し得る。また、可動演出体42を可動演出位置にすることで、前記演出領域Rの内側に配置することができる。このように、可動演出体42の待機位置および可動演出位置の間の上下方向の動作や、左右の動作演出体102,102の退避位置および動作演出位置の間の左右方向の動作だけでなく、可動演出体42を可動演出位置にすると共に左右の動作演出体102,102を動作演出位置にする動作の結果を関連付けることができ、興趣に富んだ動作演出を行い得る。また、可動演出体42を可動演出位置にすると共に左右の動作演出体102,102を動作演出位置にすることで、可動演出体42および左右の動作演出体102,102によって、まとまりのある意匠形状を構成したり、一方の演出体102(42)が他方の演出体42(102)を強調または装飾するなど、可動演出体42および動作演出体102を互いに関連付けることができるから、演出効果を向上し得る。実施例では、動作演出体102は、動作演出位置において、可動演出位置にある可動演出体42の外形に沿う形状で形成されて、動作演出体42および動作演出体102が形状的に関連付けられているから、可動演出位置にある可動演出体42と動作演出位置にある左右の動作演出体102,102との一体感を向上することができる。
【0102】
前記演出領域Rを画成する左右の動作演出体102,102は、該演出領域Rの上部を開放するように形成されており、演出領域Rの外側に配置される待機位置と演出領域Rの内側に配置される可動演出位置との間で、可動演出体42の移動が許容される。すなわち、可動演出体42を左右の動作演出体102,102の位置に影響を受けずに移動させることができ、可動演出体42および左右の動作演出体102,102の動作の組み合わせにより興趣に富んだ動作演出を行い得る。可動演出体42は上下方向に移動するのに対して、動作演出体102は、左右方向に移動し、動作演出体102の移動方向と可動演出体42の移動方向とが交差するように構成されているから、可動演出体42および動作演出体102の動作の違いを際立たせることができる。
【0103】
前記演出手段は、動作演出体102が動作演出位置にあると共に可動演出体42が可動演出位置にある状態で、可動モータ64の駆動により可動装飾部86を基本位置から作動位置に移動することで該可動装飾部86が動作装飾部に向けて変位し、可動装飾部86により動作装飾部140を押して、動作装飾部140を通常位置から移動位置に変位させることができる。すなわち、可動演出体42の可動演出位置において、上部可動装飾部86Aが基本位置から作動位置に向けて右側に作動することで演出領域Rの外方へ向けて移動した上部可動装飾部86Aにより、動作演出位置で前記演出領域Rを囲んでいる右側の上部動作装飾部140Aを演出領域Rの外方へ向けて右側へ変位させることができる。また、可動演出体42の可動演出位置において、下部可動装飾部86Bが基本位置から作動位置に向けて左側に作動することで演出領域Rの外方へ向けて移動した下部可動装飾部86Bにより、動作演出位置で前記演出領域Rを囲んでいる左側の下部動作装飾部140Bを演出領域Rの外方へ向けて左側へ変位させることができる。そして、右側の動作演出体102では、上部動作装飾部140Aの通常位置から移動位置への右方変位に連動して、下部動作装飾部140Bが通常位置から移動位置へ向けて左方へ変位され、左側の動作演出体102では、下部動作装飾部140Bの通常位置から移動位置への左方変位に連動して、上部動作装飾部140Aが通常位置から移動位置へ向けて右方へ変位される。そして、演出手段は、可動モータ64の駆動により上部可動装飾部86Aおよび下部可動装飾部86Bを作動位置から基本位置へ移動することで、弾性部材148の付勢による右側の上部動作装飾部140Aおよび左側の下部動作装飾部140Bの移動位置から通常位置への復帰が許容され、これに伴い右側の下部動作装飾部140Bおよび左側の上部動作装飾部140Aも移動位置から通常位置に戻る。
【0104】
前記演出手段によれば、可動演出体42および動作演出体102自体の動作による演出に加えて、可動演出体42の可動装飾部86と動作演出体102の動作装飾部140とを関連付けて動作させることができ、複数の動作の組み合わせにより興趣に富んだ動作演出を行い得る。しかも、動作装飾部140は、可動装飾部86に押されて移動する構成であるから、動作装飾部140を移動するための駆動手段を設ける必要はなく、機構を簡単にすることができる。また、右側の動作演出体102は、可動演出体42の上部可動装飾部86Aに押されて移動する上部動作装飾部140Aと、この上部動作装飾部140Aの移動に連動する下部動作装飾部140Bとを備え、左側の動作演出体102は、可動演出体42の下部可動装飾部86Bに押されて移動する下部動作装飾部140Bと、この下部動作装飾部140Bの移動に連動する上部動作装飾部140Aとを備えているから、夫々の動作演出体102において複数の動作の組み合わせにより興趣に富んだ動作演出を行い得る。更に、可動演出体42は、互いに反対向きに移動する上部可動装飾部86Aおよび下部可動装飾部86Bを備えているから、可動演出体42において複数の動作の組み合わせにより興趣に富んだ動作演出を行い得る。更にまた、上下方向に移動する可動演出体42および左右方向に移動する動作演出体102の動きの組み合わせによっても、動作演出のバリエーションを変えることができる。
【0105】
前記演出手段は、左右の動作演出体102,102で囲われる演出領域Rに可動演出体42を配置した状態から、上下の可動装飾部86A,86Bの作動により上下の動作装飾部140A,140Bを移動することで、上下の可動装飾部86A,86Bで構成されていた可動演出体42の意匠形状および上下の動作装飾部140A,140Bで構成されていた動作演出体102の意匠形状を変化させることができる。実施例では、上側の装飾部86A,140A,140Bと下側の装飾部86B,140B,140Bとが上下に合わさった状態から左右方向にずれて分離した状態に変化するよう、意匠態様を大きく変化させることができ、動作による演出効果が高い。
【0106】
前記演出手段は、可動装飾部86の当接突起88a,89aが動作装飾部140の当接受面166に当接する構成であるから、可動装飾部86の本体と動作装飾部140の本体との干渉を防止することができる。また、対称な位置関係で配設された一対の動作演出体102,102を動作演出位置で対向配置させることで前記演出領域を画成する構成であるから、最小限の構成で興趣に富んだ演出を行い得る。
【0107】
なお、前述した実施例は、以下の技術的思想が含まれる。
(付記1)
前記動作ベース部(120)を往復移動可能に支持するガイドレール(108)と、駆動手段(113)により回動され、先端部が前記動作ベース部(120)に設けられた接続部(122)に係合する駆動アーム(110)とを備え、
前記駆動手段(113)による前記駆動アーム(110)の回動に伴う該駆動アーム(110)の先端部と前記接続部(122)との係合下に前記動作ベース部(120)を第1の方向へ往復移動させると共に、該先端部と前記スライド部材(130)との係合下に該スライド部材(130)を第2の方向に変位させて、前記動作飾り部(150)を変位するよう構成した請求項3記載の遊技機。
付記1によれば、同じ駆動手段により動作ベース部と動作飾り部とを動かすことができ、駆動のための機構を簡易にできる。
【0108】
(付記2)
前記スライド部材(130)に中間部分が回動可能に支持された回動アーム(146)の一端部に接続された動作装飾部(140)と、該回動アーム(146)の他端部に接続された動作装飾部(140)とを備え、一方の動作装飾部(140)の変位により他方の動作装飾部(140)が、該一方の動作装飾部(140)と反対側へ変位するよう構成された請求項4記載の遊技機。
付記2によれば、一方の動作装飾部の変位により他方の動作装飾部を変位させることができ、動作装飾部を変位するための機構を簡易にできる。
【0109】
(変更例)
なお、本発明に係る遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能で、例えば以下のものを採用可能である。
(1)遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
(2)切替手段による支持部の変位によりアームを下降姿勢から上昇姿勢に戻すよう構成したが、アームを下降姿勢から上昇姿勢に戻す別の手段を設けてよい。
(3)動作演出体は、2基に限られず、1基または3基以上であってもよい。
(4)動作演出体は、左右方向に移動する構成に限られず、揺動等その他の動きであってもよい。
(5)実施例では、右側の動作演出体の動作飾り部を動作装飾部の通常位置および移動位置にかかわらず動作可能な構成としたが、左側の動作演出体の動作飾り部を動作装飾部の通常位置および移動位置にかかわらず動作可能な構成としてもよい。すなわち、スライド部材の上部位置および下部位置の夫々に対応して動作装飾部が上下方向に変位しても、可動演出体の可動装飾部を基本位置から作動位置に移動させることで、該可動装飾部に押された一方の動作装飾部を他方の動作装飾部に干渉させることなく通常位置から移動位置に変位させることができ、一方の動作装飾部が可動装飾部で移動位置に押された状態で、スライド部材の上部位置と下部位置との上下変位につれて上下方向に移動する動作装飾部が可動演出体に干渉しないように構成されていればよい。
(6)動作演出装置が備える動作演出体は、2つに限定されず、1つであっても3つ以上であってもよい。また、動作演出体の配設位置も左右対称に限定されない。