【文献】
"デスクトップを3D化 ファインダ拡張アプリ BumpTop Mac 1.05.2",Mac Fan,2010年 5月 1日,Vol.18,No.5,pp.90-93
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
上記第1の表示制御手段は、上記表示対象物として、該表示対象物が指定されたことをトリガとして表示される上記オブジェクトの個数が示された画像を表示するように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
上記第1の表示制御手段は、上記表示対象であって上記シリーズ情報を有さない各コンテンツの上記オブジェクトを、上記グループにただ1つ分類されたコンテンツの上記オブジェクトとともに表示するように構成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示制御装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
最近では、電子出版コンテンツを再生可能な電子書籍端末が普及し始めている。
【0008】
電子書籍端末の多くは、自機に保存されている各コンテンツのサムネイルを一覧表示し、サムネイルの一覧の中からユーザが選択したサムネイルに対応する電子出版コンテンツを再生する機能を備えている。
【0009】
電子書籍端末の中には、単行本の各コンテンツのサムネイルとともにシリーズものの書籍コンテンツに関するフォルダを表示するものが存在する。具体的には、電子書籍端末は、シリーズものの書籍コンテンツについてはコンテンツ毎にサムネイルを表示する代わりにシリーズ毎にフォルダを表示する。そして、ユーザがフォルダを指定した場合に、指定されたフォルダに含まれる該当シリーズの各コンテンツのサムネイルを初めて表示するようになっている。
【0010】
この電子書籍端末のユーザは、シリーズものの書籍コンテンツの閲覧を所望する場合には、該当シリーズのフォルダを選択し、さらに、該当シリーズのコンテンツのサムネイル一覧から所望のコンテンツのサムネイルを見つけて選択することになる。一方、単行本のコンテンツの閲覧を所望する場合、ユーザは、単行本のコンテンツのサムネイル一覧から所望のコンテンツのサムネイルを見つけ出して選択することになる。したがって、いずれのコンテンツの閲覧を所望する場合にも、ユーザは、全コンテンツのサムネイル一覧から所望のコンテンツのサムネイルを見つけ出すよりは容易にサムネイルを見つけ出すことができる。
【0011】
しかしながら、上記従来の構成では、ユーザは、シリーズものの書籍コンテンツの閲覧を所望する場合に、該当フォルダの選択と該当コンテンツのサムネイルの選択という2回の選択操作を必ず行わなければならない。
【0012】
図24の(a)および(b)は、それぞれ、従来の第1階層および第2階層の電子本棚画面を例示した図である。
図24の例では、「月刊PC活用術」というタイトルの雑誌は、11月号しかサムネイルの表示対象になっていない。ユーザは、「月刊PC活用術」11月号の閲覧を所望する場合にも、第1階層の電子本棚画面で該当フォルダ5fを選択し、さらに、第2階層の電子本棚画面にただ1つ表示された該当サムネイル5tを選択しなければならない。これは、ユーザにとって手間である。
【0013】
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その主な目的は、コンテンツの鑑賞のために無駄に2回の選択操作を行う手間をかけさせることなく、尚且つ、従来と同様の容易さで所望のコンテンツを再生するためのオブジェクトをユーザに見つけ出させることが可能な表示制御装置を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る表示制御装置は、上記課題を解決するために、コンテンツ再生用のオブジェクトの表示対象であってシリーズ情報を有する各コンテンツを、同一のシリーズ情報を有するコンテンツ毎のグループに分類する分類手段と、単一のコンテンツが分類されたグループについて該コンテンツを再生するための上記オブジェクトを表示部に表示するとともに、同一グループに分類された複数のコンテンツに関連し、上記複数のコンテンツに共通する標題を含んだ表示対象物を上記表示部に表示する第1の表示制御手段と、第1の表示制御手段により表示された表示対象物がユーザにより指定されると、該表示対象物に含まれる標題を持つ複数のコンテンツの各々について該コンテンツを再生するための上記オブジェクトを上記表示部に表示する第2の表示制御手段と、を備えている、ことを特徴としている。ここで、標題を含んだ表示対象物は、標題そのものであってもよいし、標題以外のものを含んでいてもよい。
【0015】
上記の構成によれば、コンテンツ再生用のオブジェクトの表示対象であって同一のグループに属する複数のコンテンツの各オブジェクトは、上記複数のコンテンツに共通する標題を含んだ表示対象をユーザが指定したことをトリガとして表示部に表示される。
【0016】
したがって、本発明に係る表示制御装置は、限られた画面領域の中で整理された状態でオブジェクトを表示するため、多数のオブジェクトを表示してしまうことが少なくなる。これにより、本発明に係る表示制御装置は、オブジェクトの表示対象である全コンテンツのオブジェクトが表示されている状態で所望のコンテンツを再生するためのオブジェクトを見つけ出すよりも容易に(従来と同様の容易さで)で所望のコンテンツを再生するためのオブジェクトをユーザに見つけ出させることができる。
【0017】
また、本発明に係る表示制御装置は、グループの中でただ1つ上記オブジェクトの表示対象となっているコンテンツについては、上記表示対象をユーザに指定させることなく、コンテンツ再生用のオブジェクトを表示部に表示する。したがって、本発明に係る表示制御装置は、ユーザに、コンテンツ再生用のオブジェクトを1度指定する手間だけで、そのようなコンテンツを鑑賞させることができる。
【0018】
以上のように、本発明に係る表示制御装置は、コンテンツの鑑賞のために無駄に2回の選択操作を行う手間をかけさせることなく、尚且つ、従来と同様の容易さで所望のコンテンツを再生するためのオブジェクトをユーザに見つけ出させることできるという効果を奏する。
【0019】
本発明に係る表示制御方法は、上記課題を解決するために、コンテンツ再生用のオブジェクトの表示対象であってシリーズ情報を有する各コンテンツを、同一のシリーズ情報を有するコンテンツ毎のグループに分類する分類工程と、単一のコンテンツが分類されたグループについて該コンテンツを再生するための上記オブジェクトを表示部に表示するとともに、同一グループに分類された複数のコンテンツに関連し、上記複数のコンテンツに共通する標題を含んだ表示対象物を上記表示部に表示する第1の表示制御工程と、第1の表示制御工程にて表示された表示対象物がユーザにより指定されると、該画像に関連する複数のコンテンツの各々について該コンテンツを再生するための上記オブジェクトを上記表示部に表示する第2の表示制御工程と、を含んでいる、ことを特徴としている。ここで、本発明に係る表示制御方法は、分類工程が完了してから第1の表示制御工程を開始するものであってよいし、分類工程を行っている間に第1の表示制御工程を開始するものであってもよい。
【0020】
上記の構成によれば、本発明に係る表示制御方法は、本発明に係る表示制御装置と同様の作用効果を奏する。
【0021】
本発明に係る表示制御装置では、上記第1の表示制御手段が、書籍または定期刊行物に該当するコンテンツが複数分類されたグループについては、該グループに分類された複数のコンテンツのうち最も古くに刊行されたコンテンツのサムネイルを上記表示対象物の一部として表示するように構成されている、ことが望ましい。また、本発明に係る表示制御装置では、上記表示制御手段が、書籍または定期刊行物に該当するコンテンツが複数分類されたグループについては、該グループに分類された複数のコンテンツのうち、コンテンツに付与されているグループ内における順番を示す値が一番小さいコンテンツのサムネイルを上記表示対象物の一部として表示するように構成されている、ことが望ましい。
【0022】
上記の構成によれば、本発明に係る表示制御装置は、あるシリーズの書籍のコンテンツを初めて読もうとするユーザ、および、あるシリーズの書籍のコンテンツを改めて最初から読み返そうとするユーザに、そのシリーズで読み始めるべき最初の書籍のコンテンツを再生するためのオブジェクトを逸早く探し出させることができるというさらなる効果を奏する。また、本発明に係る表示制御装置は、定期刊行物(雑誌等)に該当するコンテンツを古いものから順に読んでいこうというユーザに、読み始めるべき最初の定期刊行物のコンテンツを再生するためのオブジェクトを逸早く探し出させることができるというさらなる効果を奏する。
【0023】
本発明に係る表示制御装置では、上記第1の表示制御手段が、書籍または定期刊行物に該当するコンテンツが複数分類されたグループについては、該グループに分類された複数のコンテンツのうちユーザが直近で注文したコンテンツのサムネイルを上記表示対象物の一部として表示するように構成されている、ことが望ましい。
【0024】
上記の構成によれば、本発明に係る表示制御装置は、定期刊行物(新聞、雑誌など)を注文したばかりでまだ読んでいないユーザに、その定期刊行物を再生するためのオブジェクトを逸早く探し出させることができるというさらなる効果を奏する。また、本発明に係る表示制御装置は、一番直近に注文(例えば、購入やレンタル)したコンテンツのオブジェクトを表示するため、ユーザに、すべてのコンテンツがダウンロードされていることを容易に把握させ、安心感を与えることができるという効果を奏する。
【0025】
本発明に係る表示制御装置では、上記第1の表示制御手段が、書籍または定期刊行物に該当するコンテンツが複数分類されたグループについては、該グループに分類された複数のコンテンツのうち直近で上記表示制御装置にダウンロードしたコンテンツのサムネイルを上記表示対象物の一部として表示するように構成されている、ことが望ましい。
【0026】
上記の構成によれば、本発明に係る表示制御装置は、定期刊行物(新聞、雑誌など)をダウンロードしたばかりでまだ読んでいないユーザに、その定期刊行物を再生するためのオブジェクトを逸早く探し出させることができるというさらなる効果を奏する。また、本発明に係る表示制御装置は、一番直近にダウンロードしたコンテンツのサムネイルを表示するため、ユーザに、すべてのコンテンツがダウンロードされていることを容易に把握させ、安心感を与えることができるという効果を奏する。
【0027】
本発明に係る表示制御装置は、上記第1の表示制御手段が、上記表示対象物として、該表示対象物が指定されたことをトリガとして表示される上記サムネイルの個数が示された画像を表示するように構成されている、ことが望ましい。
【0028】
上記の構成によれば、本発明に係る表示制御装置は、複数のサムネイルが実際に表示される前に、表示されるコンテンツ再生用のオブジェクトの個数をユーザに把握させることができるというさらなる効果を奏する。
【0029】
本発明に係る表示制御装置は、上記表示制御手段が、上記表示対象であって上記シリーズ情報を有さない各コンテンツの上記オブジェクトを、上記グループにただ1つ分類されたコンテンツの上記オブジェクトとともに表示するように構成されている、ことが望ましい。
【0030】
本発明に係る表示制御装置は、上記オブジェクトが、上記オブジェクトの表示対象であるコンテンツのサムネイルである、ことが望ましい。
【0031】
上記の構成によれば、本発明に係る表示制御装置は、コンテンツの鑑賞のために無駄に2回の選択操作を行う手間をかけさせることなく、尚且つ、従来と同様の容易さで所望のコンテンツを再生するためのサムネイルをユーザに見つけ出させることができるというさらなる効果を奏する。
【0032】
本発明に係る表示制御装置としてコンピュータを動作させるためのプログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させることを特徴とするプログラム、および、そのプログラムを記録した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
【発明の効果】
【0033】
以上のように、本発明に係る表示制御装置は、コンテンツの鑑賞のために無駄に2回の選択操作を行う手間をかけさせることなく、尚且つ、従来と同様の容易さで所望のコンテンツを再生するためのオブジェクトをユーザに見つけ出させることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の一実施形態に係る電子書籍端末(表示制御装置)について、図面を参照しながら以下に説明する。
【0036】
本実施形態に係る電子書籍端末は、ユーザが注文した電子出版コンテンツをオンライン書籍ストアからネットワークを通じてダウンロードするように構成されている。
【0037】
また、本実施形態に係る電子書籍端末は、第1階層と第2階層とから構成される2階層の電子本棚画面を表示する機能を備えている。電子本棚画面は、ユーザが注文した電子出版コンテンツを再生するためのサムネイル(典型的には、書籍コンテンツおよび雑誌コンテンツの表表紙の縮小画像、新聞コンテンツの第1面の縮小画像や日付/朝刊・夕刊を示す文字入りの各新聞の専用画像)が表示される画面である。
【0038】
電子書籍端末が表示する第1階層の電子本棚画面の種類としては、まだ読んでいない本、新聞、雑誌、およびお勧めの本、雑誌のサムネイルの一覧が示される「未読・おすすめ」画面、最近読んだ本のサムネイルの一覧が示される「最近読んだ本」画面等が挙げられる。なお、「未読・おすすめ」画面は、ユーザが購入したコンテンツのサムネイルが表示される領域とストアからのお勧めコンテンツのサムネイルが表示される領域とに区分されていてもよい。
【0039】
第1階層の電子本棚画面には、単行出版物のサムネイルの他、シリーズものの書籍、新聞や雑誌等といった継続的刊行物のフォルダも表示される。フォルダは、継続的に刊行される一連の刊行物(以下、単に「一連の刊行物」と称する)毎に個別に表示される。例えば、シリーズものの書籍のフォルダはシリーズ毎に個別に表示される。なお、一連の刊行物は、最新刊およびその全バックナンバーから構成される刊行物の集合とも言い換えることができる。なお、シリーズものの書籍の中には、一巻ずつ逐次的に発売(刊行)されるものばかりではなく、全巻または一部の巻が同時に発売されるものもある。このような書籍についても、シリーズものの書籍のフォルダが表示される。また、本実施形態に係る電子書籍端末は、後述する付帯情報内の属性「巻数」の属性値を比較することにより、各書籍コンテンツの新旧を、逐次的に刊行されたものであるか、同時に刊行されたものであるかに関わらず、判断できるようになっている。
【0040】
本実施形態に係る電子書籍端末は、ユーザによりフォルダが指定されると、そのフォルダに対応する各継続的刊行物のサムネイルの一覧が示された第2階層の電子本棚画面を表示するように構成されている。
【0041】
本実施形態に係る電子書籍端末は、第1階層の電子本棚画面でのサムネイルおよびフォルダの表示の仕方、および、第2階層の電子本棚画面でのサムネイルの表示の仕方に特徴があるので、それらの特徴を中心に説明していくことにする。
【0042】
<電子書籍端末100の構成>
電子書籍端末100の構成について、
図1および
図2を参照して説明する。
図1は電子書籍端末100の構成を示すブロック図であり、
図2はユーザが注文したコンテンツ毎に付帯する付帯情報をテーブル形式で例示した図である。
図1に示すように、電子書籍端末100は、コンテンツ取得部110、コンテンツ記憶部120、コンテンツ付帯情報取得部130、表示制御部140、入力部150および表示部160を備えている。
【0043】
(コンテンツ取得部110)
コンテンツ取得部110は、ネットワーク200を通じて、オンライン書籍ストア(コンテンツ配信サーバ300)から、ユーザが注文した電子出版物コンテンツをその付帯情報とともにダウンロードする。
【0044】
(コンテンツ記憶部120)
コンテンツ記憶部120は、コンテンツ取得部110がダウンロードした電子出版コンテンツとその付帯情報とが関連づけて固定的に記憶されるストレージである。
【0045】
(コンテンツ付帯情報取得部130)
コンテンツ付帯情報取得部130は、コンテンツ記憶部120に記録されている各電子出版コンテンツの付帯情報を表示制御部140に供給する。
【0046】
(表示制御部140)
表示制御部140は、コンテンツ記憶部120に記録されている電子出版コンテンツおおよびその付帯情報に基づいて、表示部160の表示を制御する。表示制御部140は、電子本棚表示制御部141およびコンテンツ表示処理部142を備えている。
【0047】
電子本棚表示制御部141は、コンテンツ付帯情報取得部130から供給された各コンテンツの付帯情報を参照し、コンテンツ記憶部120に記録されたコンテンツの中から電子本棚画面にサムネイルを表示すべきコンテンツを選択する。例えば、電子本棚表示制御部141は、
図2の付帯情報内の「最終購読日」を参照し、「最近読んだ本」画面にサムネイルを表示すべきコンテンツとして、「最終購読日」が「最近読んだ本」の基準を満たす電子出版コンテンツを選択する。
【0048】
また、電子本棚表示制御部141は、各コンテンツの付帯情報に基づいて、第1階層の電子本棚画面で表示するオブジェクト(サムネイルおよびフォルダからなるオブジェクト)の一覧の並び順、および、第1階層の電子本棚画面で表示するサムネイルの一覧の並び順を決定する。
【0049】
コンテンツ表示処理部142は、電子本棚画面に表示されているサムネイルをユーザが指定したことをトリガとして、指定されたサムネイルに対応する電子出版コンテンツを再生し、表示部160に表示する。
【0050】
(入力部150)
入力部150は、ユーザからの操作指示を受け付ける入力デバイスである。
【0051】
(表示部160)
表示部160は、各種電子本棚画面、および、再生対象の電子出版コンテンツが表示されるディスプレイである。
【0052】
なお、電子書籍端末100は、入力部150と表示部160とを個別に備えていてもよいが、入力部150と表示部160との両者の役割を担うタッチパネルディスプレイを備えていることが望ましい。
【0053】
<付帯情報について>
電子書籍端末100の動作について説明する前に、付帯情報について少し触れておく。
【0054】
図2に示したように、付帯情報は、「コンテンツID」「サムネイル画像」等といった33種類の属性で構成されているが、コンテンツの付帯情報には必ずしも33個の属性値が含まれているわけではない。
【0055】
例えば、シリーズものの書籍コンテンツの付帯情報には「巻数」を示す属性値が含まれているが、その他のコンテンツの付帯情報には「巻数」を示す属性値は含まれていない。また、継続的刊行物に該当するコンテンツの付帯情報には「シリーズID」「シリーズ名」および「シリーズ名(カナ)」の各属性値が含まれているが、単行出版物に該当するコンテンツの付帯情報には、「シリーズID」「シリーズ名」および「シリーズ名(カナ)」の各属性値は含まれていない。なお、新聞および雑誌の「シリーズ名」の属性値として、その新聞および雑誌のタイトルを示す文字列が付与されている。このように、シリーズものの書籍(例えば、漫画)や、定期購読の新聞や雑誌などのグループを表す情報を「シリーズ情報」といい、コンテンツの付帯情報では「シリーズID」「シリーズ名」及び「シリーズ名(カナ)」が「シリーズ情報」に該当する。
【0056】
本実施形態に係る電子書籍端末100は、コンテンツの付帯情報内に「シリーズ名」および「シリーズ名(カナ)」の各属性値が含まれているか否かを確認することにより、そのコンテンツが、単行出版物に該当するコンテンツであるか、あるいは、継続的刊行物(シリーズものの書籍、新聞または雑誌)に該当するコンテンツであるか、を判定するように構成されている。また、電子書籍端末100は、継続的刊行物に該当すると判定したコンテンツの付帯情報内の「巻数」の属性値の大小により、コンテンツの新旧を判定するように構成されている。また、電子書籍端末100は、コンテンツの付帯情報に「巻数」の情報が含まれていない場合には、「販売開始日」や「購入日時」によってコンテンツの新旧を判定することが可能である。
【0057】
なお、電子書籍端末100は、コンテンツの付帯情報内に「シリーズID」の属性値が含まれているか否かを確認することにより、そのコンテンツが、単行出版物に該当するコンテンツであるか、あるいは、継続的刊行物に該当するコンテンツであるか、を判定するように構成されていてもよい。
【0058】
<電子書籍端末100の動作>
次に、入力部150を介してユーザから第1階層の電子本棚画面を表示させる操作指示を受け付けた場合における電子書籍端末100の動作について
図3〜
図8を参照しながら説明する。
図3は電子書籍端末100の動作を示すフローチャートであり、
図4は後述するソート済み属性値リストを例示した図である。なお、以下では、「未読・おすすめ」画面において、「漫画ガラパモン」シリーズの書籍(第3巻〜第6巻)、雑誌「週刊シャープ」(2/6号、1/30号、1/24号および1/16号)、雑誌「月刊PC活用術」の11月号、並びに、単行本「もしガラパゴスが・・・」および「ボーナス活用術」の計11個のコンテンツがサムネイル表示の対象となる例を交えながら、電子書籍端末100の動作を説明する。なお、この例については、ユーザが11個のコンテンツの各々を発売日に購入した前提のもとで説明を行うものとする。
【0059】
最初に、電子本棚表示制御部141は、コンテンツ記憶部120に記録されている全コンテンツの付帯情報を、コンテンツ付帯情報取得部130を介して取得し、サムネイル表示対象として選択した各コンテンツ(以下、「サムネイル表示対象のコンテンツ」を単に「対象コンテンツ」とも称する)に関する一連の属性値(具体的には、タイトル、シリーズ名、巻数、発売日および購入日時)を対象とするソート処理を行うことで、ソート済み属性値リストを作成する(S1)。具体的には、電子本棚表示制御部141は、表示しようとする電子本棚画面が「未読・おすすめ」画面である場合には各対象コンテンツの「購入日時」をキーとして降順でソートし、表示する電子本棚画面が「最近読んだ本」画面である場合には各対象コンテンツの「最終購読日」をキーとして降順でソートする。ここで、ソート済み属性値リストとは、ソート対象の一連の属性値がソート順に並んだリストである。また、対象コンテンツとは、例えば「未読・おすすめ」画面では、ユーザが未読のコンテンツを指す。
【0060】
例えば、前述の11個のコンテンツがサムネイル表示の対象である場合、電子本棚表示制御部141は、
図4(a)の11個の要素からなるソート済み属性値リストを作成する。
【0061】
S1の処理の後、電子本棚表示制御部141は、全対象コンテンツの中から、付帯情報の「シリーズ名」および「シリーズ名(カナ)」が同一であるような2以上のコンテンツを漏れなく抽出する(S2)。具体的には、継続的刊行物に該当する全対象コンテンツの各々をシリーズ毎(シリーズものの書籍の場合)またはタイトル毎(新聞または雑誌の場合)にグルーピングし、2以上の対象コンテンツを含む各グループについて、グループに属する各対象コンテンツを漏れなく抽出する(S2)。
【0062】
前述の例では、電子本棚表示制御部141は、「漫画ガラパモン」シリーズの3巻〜6巻、並びに、「週刊シャープ」の2/6号、1/30号、1/24号および1/16号の計8つのコンテンツを抽出する。
【0063】
S2の処理の後、電子本棚表示制御部141は、S2で抽出された全対象コンテンツの中からグループ毎に代表コンテンツを決定する(S3)。具体的には、電子本棚表示制御部141は、「シリーズ名」および「シリーズ名(カナ)」が同一である一群のコンテンツ毎に、一群のコンテンツを構成する各コンテンツの属性値をキーとして各コンテンツの付帯情報をソートした結果ソート順で付帯情報が先頭に来るコンテンツを、代表コンテンツとして選択する。
【0064】
より具体的には、電子本棚表示制御部141は、表示しようとする電子本棚画面が「未読・おすすめ」画面である場合には、「シリーズ名」および「シリーズ名(カナ)」が同一である各対象コンテンツの「購入日時」または「ダウンロード日時」をキーとして降順で各コンテンツの付帯情報をソートし、表示しようとする電子本棚画面が「最近読んだ本」画面である場合には、「シリーズ名」および「シリーズ名(カナ)」が同一である各対象コンテンツの「最終購読日」をキーとして降順で各コンテンツの付帯情報をソートする。そして、電子本棚表示制御部141は、ソートで付帯情報が先頭に来るコンテンツを代表コンテンツとして決定する。
【0065】
前述の例では、電子本棚表示制御部141は、購入日時が現在時刻に最も近い書籍コンテンツである「漫画ガラパモン」の第6巻、および、購入日時が現在時刻に最も近い「週刊シャープ」の2/6号を代表コンテンツとして決定する。
【0066】
S3の処理の後、電子本棚表示制御部141は、ソート済み属性値リストを更新する(S4)。具体的には、電子本棚表示制御部141は、ソート済み属性値リストのうち、S3で代表コンテンツとして選択されたコンテンツの属性値にフォルダ表示指定フラグ「1」を関連付け、それ以外のコンテンツの属性値にフォルダ表示指定フラグ「0」を関連付ける。
【0067】
前述の例では、「漫画ガラパモン」の第6巻の購入日時を示すソート済み属性値リストの先頭から4番目の要素、および、「週刊シャープ」の2/6号の購入日時を示すソート済み属性値リストの先頭の要素にフォルダ表示指定フラグ「1」を関連付け、それ以外の9つの要素にフォルダ表示指定フラグ「0」を関連付ける。その結果、
図4(a)のソート済み属性値リストは、
図4(b)に示したような、属性値とフォルダ表示指定フラグとで構成される要素を11個含むリストに更新される。
【0068】
S4の処理の後、電子本棚表示制御部141は、S2で抽出された各コンテンツの中でS3で代表コンテンツとして選択されなかったコンテンツに関する要素をソート済み属性値リストから削除する(S5)。なお、ソート済み属性値リストの作成処理や手順はこれに限られず、最終的に、コンテンツ単位で表示するもの、フォルダ単位で表示するもの、および代表コンテンツの情報が取得できれば良い。
【0069】
前述の例では、電子本棚表示制御部141は、「漫画ガラパモン」の第3〜5巻の各要素(
図4(b)のソート済み属性値リストの先頭から11番目、10番目および7番目の要素)、並びに、「週刊シャープ」の1/30号、1/26号および1/20号の各要素(
図4(b)のソート済み属性値リストの先頭から2番目、3番目および5番目の要素)を削除する。その結果、
図4(b)のソート済み属性値リストは、
図4(c)に示すように更新される。
【0070】
S6において、電子本棚表示制御部141は、ソート済み属性値リストの先頭からi番目の要素(直前のステップがS5の場合、先頭の要素)にフォルダ表示指定フラグ「1」が含まれているか(すなわち、先頭からi番目の属性値にフォルダ表示指定フラグ「1」が関連付けられているか)否かを判定する。
【0071】
S6において、先頭からi番目の属性値にフォルダ表示指定フラグ「1」が関連付けられていないと判定された場合(S6においてNO)、電子本棚表示制御部141は、付帯情報の「購入日時」がi番目の属性値に一致するコンテンツの再生用サムネイル(特許請求の範囲の「オブジェクト」に対応)を表示する(S7)。具体的には、コンテンツ記憶部120に記録されている、コンテンツに対応するサムネイル画像(コンテンツの付帯情報を構成する属性「サムネイル画像」)を読み出し、電子本棚内の所定の並び順でi番目の位置に、読み出したサムネイル画像(再生用サムネイル)を表示する。なお、電子本棚表示制御部141は、コンテンツデータから再生用サムネイルを作成するように構成されていてもよい。
【0072】
前述の例では、購入日時が「2012/01/15 14:28:15」であるような付帯情報を持つ単行本「もしガラパゴスが・・」のサムネイルを英文の書字方向に沿った並び順で3番目の位置に表示し、購入日時が「2012/12/10 09:15:23」であるような付帯情報を持つ単行本「ボーナス活用術」のサムネイルを4番目の位置に表示し、購入日時が「2012/11/23 12:22:23」であるような付帯情報を持つ雑誌「月刊PC活用術」11月号のサムネイルを5番目の位置に表示する。
【0073】
一方、S6において、先頭からi番目の属性値にフォルダ表示指定フラグ「1」が関連付けられていると判定された場合(S6においてYES)、電子本棚表示制御部141は、付帯情報の「購入日時」がi番目の属性値に一致するコンテンツ(代表コンテンツ)のサムネイルが付されたフォルダを表示する(S8:特許請求の範囲の「第1の表示制御工程」に対応)。具体的には、コンテンツ記憶部120に記録されているコンテンツに対応するサムネイル画像を読み出し、電子本棚の所定の並び順でi番目の位置に、読み出したサムネイル画像を所定のフォルダオブジェクトの上に重ねて表示する。
【0074】
前述の例では、購入日時が「2012/02/26 17:32:28」であるような付帯情報を持つ雑誌「週刊シャープ」2/6号のサムネイルを英文の書字方向に沿った並び順で先頭の位置に表示し、購入日時が「2012/01/20 11:10:42」であるような付帯情報を持つ書籍「漫画ガラパモン」6巻のサムネイルが付されたフォルダ(すなわち、「漫画ガラパモン」という「漫画ガラパモン」3巻から6巻までに共通する標題を含んだフォルダ(特許請求の範囲の「表示対象物」に対応))を2番目の位置に表示する。
【0075】
S9において、電子本棚表示制御部141は、iの値がサムネイル表示数の所定の上限値に達したか否かを判定する。上限値に達したと判定した場合(S9においてYES)、電子本棚表示制御部141は、第1階層の電子本棚画面の表示処理を完了させる。なお、本実施形態では、この上限値が「100件」に設定されている。
【0076】
一方、まだ上限値に達していないと判定した場合(S9においてNO)、S10に進む。
【0077】
S10において、電子本棚表示制御部141は、iの値がソート済み属性値リストの要素数に達したか否かを判定する(S10)。前述の例では、電子本棚表示制御部141は、iの値が5になったか否かを判定する。iの値がソート済み属性値リストの要素数に達したと判定した場合(S10においてYES)、電子本棚表示制御部141は、第1階層の電子本棚画面の表示処理を完了させる。
【0078】
一方、iの値がソート済み属性値リストの要素数に達していないと判定した場合(S10においてYES)、電子本棚表示制御部141は、iの値に1を加算して(S11)、S6の処理に戻る。
【0079】
以上、電子書籍端末100が第1階層の電子本棚画面を表示させる動作について説明したが、前述の例では、この動作により、
図5に示すような電子本棚画面が表示部160に表示されることになる。
【0080】
また、以上の説明からわかるように、同一シリーズの書籍コンテンツや同一タイトルの新聞コンテンツ、同一タイトルの雑誌コンテンツ等といった一連の刊行物の中に対象コンテンツがただ1つしか存在しない場合、その対象コンテンツを再生するための再生用サムネイル5tが第1階層の電子本棚画面内に表示されることになる。
図5の例では、雑誌「月刊PC活用術」11月号がそのような対象コンテンツに該当する。
【0081】
また、一連の刊行物の中に対象コンテンツが複数存在する場合、複数の対象コンテンツの中から選択された代表コンテンツのサムネイルが付されたフォルダ5fが第1階層の電子本棚画面内に表示されることになる。前述の例では、
図5に示すように、雑誌「週刊シャープ」2/6号のサムネイルが付されたフォルダ5f、および、「漫画ガラパモン」第3巻のサムネイルが付されたフォルダ5fが、第1階層の電子本棚画面内に表示されることになる。つまり、「週刊シャープ」や「漫画ガラパモン」のように、シリーズものの書籍(例えば、漫画)や、定期購読の新聞や雑誌のシリーズ名が分かる「標題」とともに、一連の刊行物のコンテンツが複数存在することがわかるような態様で(フォルダのアイコン表示等)で表示されることになる。
【0082】
さらに、単行出版物に該当するコンテンツを再生するための再生用サムネイル5tも、第1階層の電子本棚画面内に表示されることになる。
【0083】
(電子書籍端末100が第2階層の電子本棚画面を表示する処理について)
電子書籍端末100が入力部150を介してユーザからフォルダ5fを指定する操作指示を受け付けると、電子本棚表示制御部141は、指定されたフォルダ5fにサムネイルが付されている代表コンテンツを含むN個の対象コンテンツの再生用サムネイル5tを表示部160に表示する。
【0084】
具体的には、電子本棚表示制御部141は、N個の対象コンテンツが書籍のコンテンツである場合には「巻数」をキーとして昇順で各書籍コンテンツの付帯情報をソートし、N個の対象コンテンツが新聞または雑誌のコンテンツである場合には「購入日時」または「ダウンロード日時」をキーとして降順で各コンテンツの付帯情報をソートする。そして、電子本棚表示制御部141は、コンテンツ記憶部120に記録されているN個のコンテンツの各々について、コンテンツの付帯情報内のサムネイル画像を読み出し、各j(j=1、2、・・、N)について、先頭からj番目にソートされた対象コンテンツのサムネイル画像(再生用サムネイル5t)を電子本棚の所定の並び順でj番目の位置に表示する。
【0085】
図5の電子本棚画面で左下に配置されたフォルダ5fが指定された場合、電子本棚表示制御部141は、第2階層の電子本棚画面として、
図6に示すような電子本棚画面を表示部160に表示する。すなわち、電子本棚表示制御部141は、電子本棚内の英文の書字方向に沿った並び順で先頭の位置に「漫画ガラパモン」第3巻のサムネイル5tを表示し、2、3番目の位置にそれぞれ第4巻、第5巻のサムネイル5tを表示し、4番目の位置に代表コンテンツである第6巻のサムネイル5tを表示する(特許請求の範囲の「第2の表示制御工程」に対応)。
【0086】
また、
図5の電子本棚画面で左上に配置されたフォルダ5fが指定された場合、電子本棚表示制御部141は、第2階層の電子本棚画面として、
図7に示すような電子本棚画面を表示する。すなわち、電子本棚表示制御部141は、電子本棚内の英文の書字方向に沿った並び順で先頭の位置に代表コンテンツである「週刊シャープ」2/6号のサムネイル5tを表示し、2、3、4番目の位置にそれぞれ1/30号、1/23号、1/16号のサムネイル5tを表示する。
【0087】
図6からわかるように、電子書籍端末100は、シリーズものの書籍については、同一シリーズの書籍の中で巻数が最も小さい(すなわち、最も古くに刊行された)書籍のサムネイル5tが電子本棚の左上(ユーザが最も目に留め易い位置)に配置されるように電子本棚画面を表示する。また、
図7からわかるように、電子書籍端末100は、雑誌(新聞も同様)については、同一タイトルの雑誌の中で号数が最も大きい(すなわち、最後に刊行された)雑誌(新聞)のサムネイル5tが電子本棚の左上に配置されるように電子本棚画面を表示することになる。
【0088】
なお、電子書籍端末100がユーザから再生用サムネイル5tを指定する操作指示を受け付けると、コンテンツ表示処理部142は、その再生用サムネイル5tに対応するコンテンツをコンテンツ記憶部120から読み出して再生し、そのコンテンツを表示部160に表示する。その結果、そのコンテンツの表紙ページ、または、
図8に例示されているようなコンテンツ中の1ページ(例えば、そのコンテンツの直近の再生時に最後に開いていたページ)が表示部160に表示されることになる。
【0089】
(電子書籍端末100の利点1)
以上のように、電子書籍端末100の電子本棚表示制御部141は、再生用サムネイル5tの表示対象であって継続的刊行物に該当する各コンテンツを、一連の刊行物毎に個別に規定されたグループに分類する。電子本棚表示制御部141は、各グループについて、そのグループにただ1つのコンテンツが分類された場合に該コンテンツの再生用サムネイル5tを第1階層の電子本棚画面に表示し、そのグループに複数のコンテンツが分類された場合にその複数のコンテンツに共通するタイトルが示されたフォルダ5f(特許請求の範囲の「表示対象物」に対応)を第1階層の電子本棚画面に表示する。
【0090】
電子本棚表示制御部141は、ユーザによりフォルダ5fが指定されたことをトリガとしてフォルダ5fに示されたタイトルを持つ各コンテンツのサムネイルを第2階層の電子本棚画面に表示する。
【0091】
上記の構成によれば、一連の刊行物を構成する複数の対象コンテンツの各再生用サムネイル5tは、その複数の対象コンテンツに共通するタイトルを持つフォルダ5fをユーザが指定したことをトリガとして表示部160に表示される。換言すれば、フォルダ5fをユーザが指定するまでは、単行出版物に該当する対象コンテンツの再生用サムネイル5t、および、一連の刊行物の中でただ1つサムネイル表示の対象となっている対象コンテンツのサムネイル5tしか表示部160に表示されない。
【0092】
したがって、電子書籍端末100は、全対象コンテンツのサムネイル一覧から所望のコンテンツのサムネイルを見つけ出す手間よりも少ない手間(従来と同様の手間)で所望のコンテンツのサムネイルをユーザに見つけ出させることができる。
【0093】
また、電子書籍端末100は、一連の刊行物の中でただ1つサムネイル表示の対象となったコンテンツについてはその再生用サムネイル5tを第1階層の電子本棚画面内に表示する。すなわち、電子書籍端末100は、そのようなコンテンツの閲覧を所望するユーザに、「フォルダ5fを指定して第2階層の電子本棚画面を表示させ、さらに、電子本棚内にただ1つ表示された再生用サムネイル5tを指定する」という無駄な手間をとらせずに、所望のコンテンツを閲覧させることができる。
【0094】
以上のように、電子書籍端末100は、コンテンツの閲覧のために無駄に2回の選択操作を行う手間をかけさせることなく、尚且つ、従来と同様の容易さで所望のコンテンツのサムネイルをユーザに見つけ出させることできる。
【0095】
(電子書籍端末100の利点2)
また、以上のように、電子書籍端末100の電子本棚表示制御部141は、第2階層の電子本棚画面での再生用サムネイル5tの表示対象である同一シリーズの全書籍コンテンツの巻数を対象として昇順でソート処理を行う。同様に、電子本棚表示制御部141は、第2階層の電子本棚画面での再生用サムネイル5tの表示対象である同一タイトルの全雑誌コンテンツの購入日時を降順でソートする。
【0096】
電子本棚表示制御部141は、ソート処理の対象となった全書籍コンテンツの中で最も巻数が小さい書籍コンテンツとソート処理の対象となった全雑誌コンテンツの中で最後に購入した雑誌コンテンツと「未読・おすすめ」画面での再生用サムネイル5tの表示対象である単行出版物のコンテンツとを含む再生用サムネイル5tの表示対象となる全コンテンツの購入日時をソートする。
【0097】
そして、電子本棚表示制御部141は、単行出版物のコンテンツの再生用サムネイル5tと同一シリーズの中で最も巻数が小さい書籍コンテンツのサムネイルが付されたフォルダ5fと同一タイトルの中で最後に購入した雑誌コンテンツのサムネイルが付されたフォルダ5fとを規定の並び順で第1階層の電子本棚画面内に表示する。具体的には、電子本棚表示制御部141は、購入日時が相対的に古いコンテンツのサムネイル5t(またはそのサムネイルが付されたフォルダ5f)が「未読・おすすめ」画面の電子本棚内のより末尾側に表示されるように、再生用サムネイル5tおよびフォルダ5fを並べて表示する。
【0098】
さらに、電子本棚表示制御部141は、ユーザによりフォルダ5fが指定されると、そのフォルダ5fに関連するコンテンツの再生用サムネイル5tを第2階層の電子本棚画面に表示する。具体的には、電子本棚表示制御部141は、シリーズものの書籍に関するフォルダ5fが指定されると、巻数が相対的に小さい書籍コンテンツのサムネイル5tが電子本棚内のより先頭側に表示されるように、各書籍コンテンツの再生用サムネイル5tを並べて表示する。同様に、電子本棚表示制御部141は、雑誌に関するフォルダ5fが指定されると、購入日時が相対的に古い雑誌コンテンツのサムネイル5tが電子本棚内のより末尾側に表示されるように、各雑誌コンテンツの再生用サムネイル5tを並べて表示する。そして、コンテンツ表示処理部142は、ユーザにより再生用サムネイル5tが指定されると、その再生用サムネイル5tに対応するコンテンツを再生して表示部160に表示する。また、電子本棚表示制御部141は、新聞コンテンツに対しても雑誌コンテンツに対する処理と同様の処理を施す。
【0099】
ここで、同一シリーズの中で最も巻数が小さい書籍コンテンツは、そのシリーズを初めて読もうとするユーザ、および、そのシリーズをもう一度最初から読み返そうとするユーザにとって、一番関心の高い書籍コンテンツであると言える。また、ユーザは、これまでに購入した同一タイトルの全雑誌コンテンツのうち、最後に購入した雑誌コンテンツ(情報の鮮度が最も高い)雑誌コンテンツに一番高い関心を示すと言える。新聞コンテンツについても同様である。
【0100】
上記の構成によって、電子書籍端末100は、「未読・おすすめ」画面内に、ユーザにとって関心が高いコンテンツのサムネイルが付されたフォルダ5fを表示する。また、電子書籍端末100は、ユーザによりそのフォルダ5fが指定されると、ユーザにとって一番関心が高いコンテンツの再生用サムネイル5tが電子本棚内の左上(ユーザにとって目に留まり易い位置)に来るように第2階層の電子本棚画面を表示する。
【0101】
したがって、電子書籍端末100は、閲覧を所望するコンテンツのサムネイルを従来よりも容易にユーザに見つけ出させることができるという効果を奏する。
【0102】
(付記事項1)
電子書籍端末100は、
図5に示した態様のフォルダ5fに代えて、ユーザがフォルダ5f’を指定した場合に第2階層の電子本棚画面に表示されるサムネイル5tの数Nが示されたフォルダを表示してもよい。電子書籍端末100は、例えば、
図9の(a)および(b)に示されているような、N層(
図9ではN=4)に重なり合った表表紙を模した画像であって最上層が代表コンテンツのサムネイルになっている画像が付されたフォルダ5f’を表示してもよい。
【0103】
このように構成された電子書籍端末100は、「未読・おすすめ」画面の表示中、何冊も購入したがまだほとんど読み始めていないシリーズ、および、コンテンツ提供者が特におすすめのシリーズをユーザに容易に把握させることができる。該当するシリーズのフォルダ5fを見たユーザは、多数の層が重なり合っていることでそのフォルダ5fに注目し、フォルダ5fに付されたサムネイルから、そのシリーズのタイトルを把握できるからである。
【0104】
また、同様の理由で、電子書籍端末100は、「最近読んだ本」画面の表示中、ユーザが最近何巻も続けて読んでいる(ユーザがとても関心を持っている)シリーズの書籍であってもう一度読み返そうとしている書籍のサムネイル5tを表示するためのフォルダ5fを、そのユーザの目に留まり易いように表示できる。
【0105】
なお、電子書籍端末100は、付帯情報に「巻数」を示す属性値が含まれていない新聞コンテンツおよび雑誌コンテンツについては
図9の(b)に示されているようなフォルダ5f’の代わりに
図9の(c)に示されているようなフォルダ5f”を表示してもよい。
図9の(a)と(c)とを比較するとわかるように、フォルダ5f’とフォルダ5f”とで、付されている画像におけるタイトル表紙の重なり方が異なっている。ユーザは、フォルダに付されている画像におけるタイトル表紙の重なり方を確認することで、そのフォルダを開いたときに再生用サムネイル5tが表示されるコンテンツが、「巻数」のあるシリーズものの書籍コンテンツ(ユーザは巻数の順番に読むのが普通であるコンテンツ)であるか、「巻数」のない雑誌コンテンツや新聞コンテンツ(ユーザは新しいコンテンツを読みたいと考えるのが普通であるコンテンツ)であるかを把握することができる。
【0106】
(付記事項2)
電子書籍端末100は、ユーザが注文した各電子出版コンテンツを自装置のコンテンツ記憶部120に記憶するように構成されているが、本発明はこれに限られない。クラウド型コンテンツ配信サービスとして電子出版コンテンツが提供される場合、本発明を
図10に示したような電子書籍端末100’として実施しても良い。
図10において、コンテンツ配信サーバ300’は、クラウド型コンテンツ配信サービスを提供する配信サーバである。
【0107】
図10に示したように、電子書籍端末100’は、ユーザが注文した各電子出版コンテンツを固定的に記憶するコンテンツ記憶部120を備えていない。
【0108】
電子書籍端末100’も、
図4のフローチャートに従った処理を行うことで、第1階層の電子本棚画面を表示できる。ただし、電子書籍端末100’は、第1階層の電子本棚画面を表示する際に、以下のように、電子書籍端末100とは一部異なる処理をする。
【0109】
すなわち、電子書籍端末100’の電子本棚表示制御部141は、S1において、ユーザ(コンテンツ配信サーバ300’のログインユーザ)が注文済みの全コンテンツの付帯情報を、コンテンツ付帯情報取得部130’を介してコンテンツ配信サーバ300’から取得するようになっている。また、電子本棚表示制御部141は、S7において、コンテンツ取得部110’を介して再生用サムネイルをコンテンツ配信サーバ300’から取得し、電子本棚内の所定の並び順でi番目の位置に取得した再生用サムネイルを表示する。さらに、電子本棚表示制御部141は、S8において、コンテンツ取得部110’を介して再生用サムネイルをコンテンツ配信サーバ300’から取得し、電子本棚の所定の並び順でi番目の位置に、取得した再生用サムネイルと所定のフォルダオブジェクトとを重ねて表示する。
【0110】
電子本棚表示制御部141は、第2階層の電子本棚画面において再生用サムネイル5tを表示する際にも同様の処理を行う。
【0111】
また、コンテンツ表示処理部142は、ユーザから再生用サムネイル5tを指定する操作指示を受け付けると、コンテンツ取得部110’を介して再生対象のコンテンツをコンテンツ配信サーバ300’から取得し、取得したコンテンツを再生して表示部160に表示する。なお、再生したコンテンツは電子書籍端末100’内に保存されないため、電子書籍端末100’は、再生用サムネイル5tを指定する操作指示を受け付けるたびに、再生対象のコンテンツをコンテンツ配信サーバ300’から取得するようになっている。
【0112】
(付記事項3)
電子本棚表示制御部141は、以下のようにして、代表コンテンツを決定する処理を行ってもよい。すなわち、「シリーズ名」および「シリーズ名(カナ)」が同一である各書籍コンテンツについては、「販売開始日」をキーとして昇順で各書籍コンテンツの付帯情報をソートしてもよい。また、「シリーズ名」および「シリーズ名(カナ)」が同一である各新聞コンテンツおよび各雑誌コンテンツについては、「販売開始日」をキーとして降順で各コンテンツの付帯情報をソートしてもよい。そして、電子本棚表示制御部141は、ソートで付帯情報が先頭に来るコンテンツを代表コンテンツとして決定してもよい。
【0113】
また、「シリーズ名」および「シリーズ名(カナ)」が同一である各新聞コンテンツおよび各雑誌コンテンツについては、「ダウンロード日時」をキーとして降順で各コンテンツの付帯情報をソートしてもよい。
【0114】
(付記事項4)
上記実施形態において、電子書籍端末100は、1群のサムネイル5tおよびフォルダ5fを書字方向に並べて表示したが、本発明はこれに限定されない。電子書籍端末100は、1群のサムネイル5tおよびフォルダ5fを、左側から右側に向けて並べて表示してもよいし、上側から下側に向けて並べて表示してもよい。
【0115】
(付記事項5)
本発明は、電子書籍端末ではなく、電子書籍アプリケーションをインストールしたタブレット端末、スマートフォン、汎用PC等としても実施することができる。
【0116】
(付記事項6)
上記実施形態では、電子書籍端末100は、一連の刊行物を構成する各対象コンテンツの属性値をソートすることにより代表コンテンツを決定するものとしたが、本発明ではこの処理は必須ではない。また、本発明では、S1のソート処理も必須ではない。すなわち、電子書籍端末100が表示する各サムネイル5tおよび各フォルダ5fの第1階層の電子本棚画面内における位置は任意である。同様に、電子書籍端末100が表示する各サムネイル5tの第2階層の電子本棚画面内における位置も任意である。
【0117】
ただし、電子書籍端末100は、フォルダ5fがサムネイル5tよりも先頭側に配置されるような並び順で各フォルダ5fおよび各サムネイル5tを第1階層の電子本棚画面内に表示することが望ましい。
【0118】
また、電子書籍端末100には、ユーザに手動でフォルダを作成させる機能が設けられていてもよい。この場合、電子書籍端末100は、手動で作成されたフォルダおよびサムネイル5tよりもフォルダ5fが先頭側に配置されるような並び順で、各フォルダ5f、手動で作成された各フォルダおよび各サムネイル5tを第1階層の電子本棚画面内に表示することが望ましい。
【0119】
(付記事項7)
本発明は、実施形態で開示した電子書籍端末100に限定されない。本発明は、例えば、映像コンテンツを再生するためのサムネイル一覧を表示する機能を備えた映像再生装置や音楽コンテンツを再生するためのサムネイル一覧を表示する機能を備えた音楽再生装置としても実施することができる。
【0120】
(付記事項8)
上記実施形態では、電子本棚表示制御部141は、代表コンテンツのサムネイル5tがその代表コンテンツの「購入日時」または「ダウンロード日時」に応じた位置に表示されるように第2階層の電子本棚画面を表示するものとしたが、本発明はこれに限られない。
【0121】
すなわち、電子本棚表示制御部141は、代表コンテンツのサムネイル5tを、代表コンテンツの「購入日時」または「ダウンロード日時」とは無関係に、第2階層の電子本棚画面内における所定の並び順で先頭の位置に表示してもよい。
【0122】
具体的には、電子本棚表示制御部141は、S3において、「シリーズ名」および「シリーズ名(カナ)」が同一である各書籍コンテンツについては、「巻数」をキーとして昇順で各書籍コンテンツの付帯情報をソートしてもよい。また、「シリーズ名」および「シリーズ名(カナ)」が同一である各新聞コンテンツおよび各雑誌コンテンツについては、「購入日時」または「ダウンロード日時」をキーとして降順で各コンテンツの付帯情報をソートしてもよい。そして、電子本棚表示制御部141は、ソートで付帯情報が先頭に来るコンテンツを代表コンテンツとして決定してもよい。
【0123】
この場合、前述の例では、電子本棚表示制御部141は、巻数が最も小さい書籍コンテンツである「漫画ガラパモン」の第3巻、および、購入日時が現在時刻に最も近い「週刊シャープ」の2/6号を代表コンテンツとして決定することになる。その結果、電子本棚表示制御部141は、S4において
図11(a)のソート済み属性値リストを
図11(b)のソート済み属性値リストに更新し、S5において
図11(b)のソート済み属性値リストを
図11(c)のソート済み属性値リストに更新することになる。最終的に、電子本棚表示制御部141は、
図12に示すような第1階層の電子本棚画面を表示することになる。
【0124】
なお、S3において、電子本棚表示制御部141は、書籍コンテンツについても「巻数」ではなく、「購入日時」や「ダウンロード日時」をキーとしてソートしても構わない。また、S3において、電子本棚表示制御部141は、新聞コンテンツや雑誌コンテンツの付帯情報に「巻数」が含まれている場合には、「巻数」をキーとしてソートしても構わない。
【0125】
また、電子本棚表示制御部141は、フォルダ5fを指定する操作指示を受け付けると、指定されたフォルダ5fにサムネイルが付されている代表コンテンツを含むN個の対象コンテンツの再生用サムネイル5tを表示部160に表示するが、具体的には以下のような表示処理を行っても良い。
【0126】
すなわち、電子本棚表示制御部141は、コンテンツ記憶部120に記録されているN個のコンテンツの各々について、コンテンツの付帯情報内のサムネイル画像を読み出し、各j(j=1、2、・・、N)について、S3のソート処理で先頭からj番目にソートされた対象コンテンツのサムネイル画像(再生用サムネイル5t)を、電子本棚の所定の並び順でj番目の位置に表示してもよい。
【0127】
この場合、電子本棚表示制御部141は、代表コンテンツ(S3のソート処理で先頭の位置にソートされた対象コンテンツ)のサムネイル5tを、代表コンテンツの「購入日時」または「ダウンロード日時」とは無関係に、第2階層の電子本棚画面内における所定の並び順で先頭の位置に表示することになる。
【0128】
(付記事項9)
上記実施形態では、電子本棚表示制御部141は、複数のコンテンツに共通するタイトルが示されたフォルダ5fを表示するものとしたが、これに代えて、単にタイトルを表すテキスト(特許請求の範囲の「表示対象物」に対応)を表示してもよい。そして、表示されたテキストがユーザにより指定された場合、電子本棚表示制御部141は、そのテキストが表すタイトルを持つ上記複数のコンテンツの各再生用サムネイル5tを第2階層の電子本棚画面内に表示してもよい。
【0129】
また、上記実施形態では、電子本棚表示制御部141は、第1階層および第2階層の電子本棚画面に再生用サムネイル5tを表示するものとしたが、これに代えて、コンテンツのタイトルと巻数または号数とを表すテキスト(特許請求の範囲の「オブジェクト」に対応)を、上記フォルダ5fに代わるテキストとは異なる態様で表示してもよい。そして、表示されたテキストがユーザにより指定された場合、コンテンツ表示処理部142は、そのテキストが表すタイトルを持つ該当する巻または号のコンテンツを再生して表示部160に表示してもよい。
【0130】
例えば、電子本棚表示制御部141は、
図13に示すように、
図5の2つのフォルダ5fおよび3つの再生用サムネイル5tに代えて、「〔週刊シャープ 2/6号〕(2/6発売) (2/6購入)」「〔漫画ガラパモン 6巻〕(1/20発売) (1/20購入)」「もしガラパゴスが・・・(1/15発売) (1/15購入)」「ボーナス活用術(12/10発売) (12/10購入)」および「月刊PC活用術 11月号(11/23発売) (11/23購入)」の順に5つのテキストを表示してもよい。なお、テキスト内の亀甲括弧は、そのテキストがフォルダ名であることを示しており、テキスト内に亀甲括弧がないことはそのテキストがファイル名であることを示している。
【0131】
そして、「〔漫画ガラパモン 6巻〕(1/20発売) (1/20購入)」というフォルダ名が指定されると、電子本棚表示制御部141は、
図14に示すように、各コンテンツのファイル名を、コンテンツの属性「巻数」の属性値の小さい順に上から下へと並べて表示してもよい。同様に、「〔週刊シャープ 2/6号〕(2/6発売) (2/6購入)」というフォルダ名が指定されると、電子本棚表示制御部141は、
図15に示すように、各コンテンツのファイル名を、コンテンツの属性「購入日時」の属性値の大きい順(すなわち、購入日時の新しい順)に上から下へと並べて表示してもよい。
【0132】
(付記事項10)
付記事項9では、ユーザが11個のコンテンツの各々を発売日に購入したケースを例に挙げて説明を行ったが、他の例を挙げておく。例えば、ユーザが、11月23日発売の「月刊PC活用術 11月号」を2月1日に購入し、1月16日発売の「週刊シャープ1/16号」を1月31日に購入し、10月20日発売の「漫画ガラパモン3巻」を12月15日に購入し、他の8個の各コンテンツを発売日に購入したケースを挙げる。このケースでは、電子本棚表示制御部141は、S4において
図16(a)のソート済み属性値リストを
図16(b)のソート済み属性値リストに更新し、S5において
図16(b)のソート済み属性値リストを
図16(c)のソート済み属性値リストに更新することになる。その結果、
図17に示すように、電子本棚表示制御部141が表示する「未読・おすすめ」画面において、上から2番目の位置に「月刊PC活用術 11月号(11/23発売)(2/1購入)」というファイル名が表示される。
【0133】
同様に、1番目および3番目の位置に、それぞれ、「〔週刊シャープ 2/6号〕(2/6発売) (2/6購入)」および「〔漫画ガラパモン 6巻〕(1/20発売)(1/20購入)」」というフォルダ名が表示される。また、4番目および5番目の位置に、それぞれ、「もしガラパゴスが・・・(1/15発売) (1/15購入)」および「ボーナス活用術(12/10発売) (12/10購入)」というファイル名が表示される。
【0134】
すなわち、前述したように、「未読・おすすめ」画面に表示されるテキストは、対応するコンテンツ(代表コンテンツ、および、単行出版物に該当するコンテンツ)の属性「購入日時」の属性値の大きい順(すなわち、購入日時の新しい順)に並べられることになる。
【0135】
フォルダ名を示すテキストがユーザにより指定された場合、電子本棚表示制御部141は、同一シリーズに属し、そのテキストが表すタイトルを持つ各コンテンツのファイル名を第2階層の電子本棚画面内に表示する。例えば、「〔漫画ガラパモン 6巻〕(1/20発売)(1/20購入)」」というフォルダ名がユーザにより指定された場合、
図18に示すように、各コンテンツのファイル名を、コンテンツの属性「巻数」の属性値の小さい順に上から下へと並べて表示する。また、例えば、「〔週刊シャープ 2/6号〕(2/6発売) (2/6購入)」というフォルダ名がユーザにより指定された場合、
図19に示すように、各コンテンツのファイル名を、コンテンツの属性「購入日時」の属性値の大きい順に上から下へと並べて表示する。
【0136】
(付記事項11)
付記事項10とは別の例として、ユーザが、11月23日発売の「月刊PC活用術 11月号」を2月1日に購入し、1月16日発売の「週刊シャープ1/16号」を2月7日に購入し、10月20日発売の「漫画ガラパモン3巻」を1月27日に購入し、他の8個の各コンテンツを発売日に購入したケースを挙げる。このケースでは、電子本棚表示制御部141は、S4において
図20(a)のソート済み属性値リストを
図20(b)のソート済み属性値リストに更新し、S5において
図20(b)のソート済み属性値リストを
図20(c)のソート済み属性値リストに更新することになる。その結果、
図21に示すように、電子本棚表示制御部141が表示する「未読・おすすめ」画面において、先頭の位置に、「〔週刊シャープ 1/16号〕(1/16発売) (2/7購入)」というフォルダ名が表示される。そして、上から2番目の位置に「月刊PC活用術 11月号(11/23発売)(2/1購入)」というファイル名が表示され、上から3番目の位置に「〔漫画ガラパモン 3巻〕(10/20発売)(1/27購入)」」というフォルダ名が表示される。
【0137】
同様に、4番目および5番目の位置に、それぞれ、「もしガラパゴスが・・・(1/15発売) (1/15購入)」および「ボーナス活用術(12/10発売) (12/10購入)」というファイル名が表示される。
【0138】
この例からもわかるように、「未読・おすすめ」画面に表示されるテキストは、対応するコンテンツ(代表コンテンツ、および、単行出版物に該当するコンテンツ)の属性「購入日時」の属性値の大きい順(すなわち、購入日時の新しい順)に並べられることになる。
【0139】
フォルダ名を示すテキストがユーザにより指定された場合、電子本棚表示制御部141は、同一シリーズに属し、そのテキストが表すタイトルを持つ各コンテンツのファイル名を第2階層の電子本棚画面内に表示する。例えば、「〔漫画ガラパモン 3巻〕(10/20発売)(1/27購入)」」というフォルダ名がユーザにより指定された場合、
図22に示すように、各コンテンツのファイル名を、コンテンツの属性「巻数」の属性値の小さい順に上から下へと並べて表示する。また、例えば、「〔週刊シャープ 1/16号〕(1/16発売) (2/7購入)」というフォルダ名がユーザにより指定された場合、
図23に示すように、各コンテンツのファイル名を、コンテンツの属性「購入日時」の属性値の大きい順に上から下へと並べて表示する。
【0140】
(付記事項12)
特許請求の範囲の「オブジェクト」とは、選択、クリックまたはタップしたことをトリガとしてコンテンツが再生される対象(例えば、サムネイル、ファイルアイコン、コンテンツ名、ファイル名等)のことである。
【0141】
(プログラム、記録媒体)
最後に、電子書籍端末100、100’に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。あるいは、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0142】
すなわち電子書籍端末100、100’の各機能を実現する制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。電子書籍端末100、100’(またはCPUやMPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すればよい。
【0143】
プログラムコードを電子書籍端末100、100’に供給する記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
【0144】
また電子書籍端末100、100’は、通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介して電子書籍端末100、100’に供給する。この通信ネットワークは、電子書籍端末100、100’にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
【0145】
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえば、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線などの有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0146】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0147】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。