特許第6001495号(P6001495)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6001495
(24)【登録日】2016年9月9日
(45)【発行日】2016年10月5日
(54)【発明の名称】防振装置用ブラケット
(51)【国際特許分類】
   F16F 1/38 20060101AFI20160923BHJP
   B60K 5/12 20060101ALI20160923BHJP
【FI】
   F16F1/38 S
   B60K5/12 Z
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-94712(P2013-94712)
(22)【出願日】2013年4月26日
(65)【公開番号】特開2014-214847(P2014-214847A)
(43)【公開日】2014年11月17日
【審査請求日】2015年6月5日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成24年11月28日開催 LA AUTO SHOWにて公開
(73)【特許権者】
【識別番号】000005278
【氏名又は名称】株式会社ブリヂストン
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】堤 龍也
(72)【発明者】
【氏名】中村 宏治
【審査官】 岩田 健一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−242800(JP,A)
【文献】 特開2009−216127(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16F 1/38
B60K 5/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動発生部及び振動受部の一方に連結される防振装置本体が内周側に装着される筒状部と、
取付用の取付孔が形成され振動発生部及び振動受部の他方に連結される取付部を有し、前記筒状部の外周に連結されたベース部と、
前記筒状部の外周と前記ベース部の取付部との間に架け渡され、少なくとも2枚の板状部材で構成され、前記板状部材の板面が互いに離間して対向配置されると共に互いの間隔が前記取付部上における延在方向先端に向かうにつれて離れ、前記取付部側の端部が前記取付孔の一部を囲むように湾曲配置された連結支持部材と、
を備えた防振装置用ブラケット。
【請求項2】
記連結支持部材は該連結支持部材を挟んで前記取付孔と逆側から前記取付部に溶接固定されていること、を特徴とする請求項1に記載の防振装置用ブラケット。
【請求項3】
前記取付孔は少なくとも2箇所に形成され、前記連結支持部材は互いに隣り合う前記取付孔の間に配置されていること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の防振装置用ブラケット。
【請求項4】
前記連結支持部材は、前記取付部よりも前記筒状部側が平板状とされ、前記取付部上において少なくとも一方が他方から離れるように湾曲されていること、を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の防振装置用ブラケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般産業機械、自動車のエンジンマウント等として用いられ、エンジン等の振動発生部からの振動を吸収して車体等の振動受部への振動伝達を抑制する防振装置を取り付けるための、防振装置用ブラケットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、車両の振動発生部であるエンジンと振動受部である車体との間にはエンジンマウントとしての防振装置が配設されており、この防振装置はエンジンが発生する振動を吸収し、車体側への振動伝達を抑制する。このような防振装置は、例えば、特許文献1に記載のようなブラケットにより、車体へ固定されている。特許文献1では、内筒と外筒の間にゴム弾性体が配置されてゴムブッシュが形成され、外筒の外周にブラケットが固定されている。ブラケットは、車体との取り付け部分(平板部)及びゴムブッシュを内側に嵌合させる筒状部を有している。そして、ブラケットの平板部から筒状部の外周に沿って立ち上がり壁が配置され、立ち上がり壁によってブラケットの平板部と筒状部との連結が補強されている。
【0003】
ところで、このようなブラケットの車体への取り付けスペースは限られているため、車体との取り付け部分のサイズは小さくなる傾向にある。車体との取り付け部分(取付部)のサイズが小さくなると、立ち上がり壁(連結支持部材)を固定するためのスペースが狭くなり、固定作業が行いにくくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4179570号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上記事実を考慮して成されたものであり、連結支持部材の取付部への固定作業を容易に行うことの可能な防振装置用ブラケットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る防振装置用ブラケットは、振動発生部及び振動受部の一方に連結される防振装置本体が内周側に装着される筒状部と、取付用の取付孔が形成され振動発生部及び振動受部の他方に連結される取付部を有し、前記筒状部の外周に連結されたベース部と、前記筒状部の外周と前記ベース部の取付部との間に架け渡され、少なくとも2枚の板状部材で構成され、前記板状部材の板面が互いに離間して対向配置されると共に互いの間隔が前記取付部上における延在方向先端に向かうにつれて離れ、前記取付部側の端部が前記取付孔の一部を囲むように湾曲配置された連結支持部材と、を備えている。
【0007】
本発明の請求項1に係る防振装置用ブラケットでは、筒状部の内周側に防振装置本体が装着され、筒状部の外周に固定されたベース部の取付部が振動発生部及び振動受部の他方に取り付けられる。防振装置本体を介して振動発生部と振動受部とが連結されることにより、振動発生部からの振動の振動受部への伝達が抑制される。
【0008】
連結支持部材は、筒状部とベース部の取付部との間に架け渡されており、筒状部とベース部の連結が補強されている。そして、2枚の板状部材は、互いに板面が離間して対向配置されている。ここでの対向配置は、互いの板面が向き合って配置されていることをいい、平行に配置されている場合の他、板面同士が向き合ったまま角度を有している場合を含む。連結支持部材は、互いの間隔が取付部上における延在方向先端に向かうにつれて離れるように配置されている。したがって、広がった2枚の板状部材の間のスペースを用いて連結支持部材を取付部に固定する作業を容易に行うことができる。
【0009】
本発明の請求項2に係る防振装置用ブラケットは、前記連結支持部材は該連結支持部材を挟んで前記取付孔と逆側から前記取付部に溶接固定されていること、を特徴とする。
【0010】
請求項2に係る防振装置用ブラケットによれば、連結支持部材と取付孔との間に溶接部分が形成されず、連結支持部材の取付孔と逆側に溶接部分が形成される。したがって、取付孔の周囲の取付部の表面に溶接による凹凸が形成されず、取付孔を介しての安定した取り付けを行うことができる。
【0011】
本発明の請求項3に係る防振装置用ブラケットは、前記取付孔が少なくとも2箇所に形成され、前記連結支持部材が互いに隣り合う前記取付孔の間に配置されていること、を特徴とする。
【0012】
請求項3に係る防振装置用ブラケットによれば、取付孔同士の間隔が狭い場合でも、連結支持部材を2枚配置して強度を確保できると共に、取付孔周囲に凹凸が形成されることを防止することができる。
【0013】
本発明の請求項4に係る防振装置用ブラケットは、前記連結支持部材は、前記取付部よりも前記筒状部側が平板状とされ、前記取付部上において少なくとも一方が他方から離れるように湾曲されていること、を特徴とする。
【0014】
請求項4に係る防振装置用ブラケットによれば、連結支持部材の形状は、筒状部側が平板状とされているので、取付部の上に配置される部分について曲げ加工すればよく、簡易に製造することができる。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明によれば、広がった2枚の連結支持具の間のスペースを用いて、連結支持部材を取付部に固定する作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る防振装置用ブラケット及び防振装置の斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る防振装置用ブラケットの正面図である。
図3】本発明の実施形態に係る防振装置用ブラケットの第1支持連結部側からみた側面図である。
図4】本発明の実施形態に係る防振装置用ブラケットの第2支持連結部側からみた側面図である。
図5】本発明の実施形態に係る防振装置用ブラケットを上側からみた図である。
図6】本発明の実施形態の変形例に係る防振装置用ブラケットの第1支持連結部側からみた側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に係る防振装置用ブラケット20について図面を参照して説明する。
【0018】
本実施形態の防振装置用ブラケット20は、振動発生部としてのエンジン(不図示)と振動受部としての車体(不図示)とを防振装置本体12を介して連結するための取付具である。
【0019】
防振装置本体12は、図1に示されるように、外筒14、内筒16、及び、外筒14と内筒16とを連結するゴム弾性体18を有している。外筒14は、円筒部14A及びフランジ部14Bを備えている。円筒部14Aは円筒形状とされ、一定の厚みを有している。フランジ部14Bは、円筒部14Aの一端部の径方向外側に連続して構成されており、板リング形状とされている。
【0020】
外筒14の内周側には、筒軸Sに沿って筒状の内筒16が配置されている。内筒16の外周面と外筒14の内周面との間にはゴムゴム弾性体18が配置され、ゴム弾性体18により内筒16と外筒14とが弾性的に連結されている。ゴム弾性体18は内周側が内筒16の外周面に加硫接着されると共に、外周側が外筒14の内周面に加硫接着されている。
【0021】
防振装置用ブラケット20は、筒状部22、ベース部24、第1連結支持部材30、及び、第2連結支持部材40を備えている。
【0022】
筒状部22は円筒状とされ、筒内に防振装置本体12が圧入固定される。防振装置本体12の筒軸Sと筒状部22の筒軸は軸方向が一致するように配置される。筒状部22は、板部材を円形に湾曲させ、継目部22Aで溶接されて形成されている。以下、この筒軸Sの方向を軸方向S、エンジンからの主振動の入力方向を高さ方向Z、軸方向S及び高さ方向Zと直交する方向を横方向Xとする。なお、筒状部22は、円筒に限定されず、防振装置の外形に応じて、正面視で長円形状、楕円形状、四角形状、その他の多角形状など、その形状を適宜変更することができる。
【0023】
ベース部24は板状とされ、図2にも示されるように、軸方向Sからみて、横方向Xの中央部分が筒上部22へ向かって凸状とされている。ベース部24の、横方向Xの一端部に取付部24Aが形成され、他端部に取付部24Bが形成されている。取付部24A、24Bは、平坦状とされ、車体側に取り付けられる。取付部24A、24Bは、横方向Xの中央側が高さ方向Zに立ち上がるように屈曲されて、各々の立ち上がり部分で脚部25が形成されている。ベース部24は、脚部25の中間部25Aで筒状部22の外周に固定されている。中間部25Aは、筒状部22の外周に沿うような湾曲形状とされている。
【0024】
図3に示されるように、取付部24Aには、軸方向Sに沿った方向の両端部に取付孔24Hが形成され、取付孔24Hに対応する位置に、ウェルドナット24Nの一部である座金24Wを介して溶接固定されている。一方のウェルドナット24Nは、横方向Xからみて、図3に寸法Pで示すように、少なくとも一部が軸方向Sで筒状部22と重なり合っている。また、2つの取付孔24Hの軸方向Sに沿った中心位置M1と、筒状部22の軸方向Sに沿った中心位置M2とは、寸法ΔMだけ軸方向Sにずれている。
【0025】
図4に示されるように、取付部24Bにも、軸方向Sの両端部に取付孔24Hが形成され、取付孔24Hにはセレーションボルト24Dのセレーション部分が嵌合されている。取付部24Bの軸方向Sに沿った長さは、取付部24Aの軸方向Sに沿った長さよりも長くなっている。取付孔24Hの軸方向Sの内側には、各々、横方向Xに沿ってビード26が形成されている。
【0026】
第1連結支持部材30は、2枚の板状部材30A、30Bで構成されている。第1連結支持部材30は、筒状部22の外周と取付部24Aとの間に架け渡されるように、かつ、板状部材30A、30Bの板面が互いに対向するように平行に配置されている。
【0027】
板状部材30A、30Bの一端側32A、32Bは、その端面が筒状部22の外周に沿った円弧状とされ、端面が筒状部22の外周に固定されている。板状部材30A、30Bの中間部34A、34Bは、一端面がベース部24の脚部25に沿った形状とされ、該一端面が脚部25に固定されている。板状部材30A、30Bの他端部36A、36Bは、その端面がベース部24の取付部24A上に固定されている。
【0028】
板状部材30A、30Bの他端部36A、36Bは、取付部24A上において、2個の取付孔24H(ウェルドナット24N)の間に配置されている。他端部36A、36Bは、取付部24A上の延在方向(横方向X)の先端に向かうにつれて互いに離れ、軸方向Sに沿った間隔が互いに広がるように湾曲されている。当該湾曲中心は、各々ウェルドナット24Nに配置され、他端部36A、36Bがウェルドナット24Nの一部を囲むように配置されている。他端部36Aと他端部36Bの間には、スペース35が形成される。他端部36A、36Bは、各々、取付孔24Hから遠い側、すなわち、他端部36A、36Bを挟んで取付孔24H(ウェルドナット24N)と逆側から、溶接部35A、35Bで取付部24Aに溶接固定されている。
【0029】
図5に示されるように、第2連結支持部材40は、1枚の板状部材を断面コ字状に屈曲させた形状とされ、中間板部40C、及び、中間板部40Cから立ち上がる立上板部40A、40Bが形成されている。立上板部40A、40Bの板面は、互いに対向するように配置され、中間板部40Cが筒状部22、ベース部24と離間するように配置されている。図2に示されるように、第2連結支持部材40は、筒状部22の外周と取付部24Bとの間に架け渡されるように配置されている。
【0030】
立上板部40A、40Bの一端側42A、42Bは、筒状部22の外周に沿った形状とされ、一端側42A、42Bの端面が筒状部22の外周に固定されている。筒状部22の継目部22Aは、当該固定部分(一端側42A、42Bの端面が固定される部分)に配置されている。立上板部40A、40Bの中間部44A、44Bは、ベース部24の脚部25に沿った形状とされ、中間部44A、44Bの端面が脚部25に固定されている。立上板部40A、40Bの他端部46A、46Bは、端面が取付部24B上に固定されている。立上板部40A、40Bの他端部46A、46Bは、取付部24B上において、2個の取付孔24Hの間に配置され、取付部24Bに溶接固定されている。
【0031】
次に、上記防振装置用ブラケット20の製造手順について説明する。
【0032】
筒状部22は、鋼板を切断または打ち抜いて長方形状の板材とし、これを円筒状に曲げ加工して端面を突き合わせ溶接することにより形成する。なお、筒状部22は、金属パイプを所定の長さにカットして形成することもできる。
【0033】
ベース部24、第1連結支持部材30(板状部材30A、30B)、及び、第2連結支持部材40は、各々の形状に鋼板を打ち抜き、曲げ加工を施すことにより形成することができる。
【0034】
筒状部22、ベース部24、第1連結支持部材30、及び、第2連結支持部材40を所定の位置に配置し、筒状部22の外周にベース部24の中間部25Aを溶接固定する。また、板状部材30A、30Bの一端部32A、32Bを筒状部22の外周に溶接固定し、中間部34A、34B端面を脚部25に溶接固定する。さらに、板状部材30A、30Bの他端部36A、36Bを、取付孔24Hが形成されていないスペース35側から取付部24A上に溶接部35A、35Bで溶接固定する。このように、スペース35側から溶接を行うことにより、取付孔24Hの近傍に、溶接による凹凸が形成されず、ウェルドナット24Nを安定して取付部24Aに固定することができる。
【0035】
また、第2連結支持部材40は、一端側42A、42Bの端面を筒状部22の外周面に溶接固定し、第2連結支持部材40の中間部44A、44Bは、ベース部24の脚部25に溶接固定する。さらに、立上板部40A、40Bの他端部46A、46Bを、取付孔24Hが形成されている側(第2連結支持部材40の軸方向Sの外側)から取付部24B上に溶接固定する。
【0036】
そして、ウェルドナット24Nを座金24Wを介して取付部24Aの取付孔24Hに対応する位置に溶接固定し、取付部24Bの取付孔24Hにセレーションボルト24Dを嵌合させる。これにより、防振装置用ブラケット20が組み上げられる。
【0037】
防振装置本体12は、防振装置用ブラケット20の筒状部22に嵌合され、内筒16にエンジン側が連結される。車体と防振装置用ブラケット20との連結は、取付部24Aを車体側の部材に当接させ、車体側からボルト(不図示)をウェルドナット24Nに螺合させて締結する。また、取付部24Bのセレーションボルト24Dを、車体側の部材に嵌合させて締結する。
【0038】
上記のように、防振装置用ブラケット20を介して取り付けられた防振装置本体12は、エンジン側から振動が入力されると、吸振主体であるゴム弾性体18が弾性変形する。この弾性変形により入力された振動が減衰吸収され、防振効果を得ることができる。
【0039】
本実施形態の防振装置用ブラケット20によれば、第1連結支持部材30を2枚の板状部材30A、30Bで構成しているので、板状部材30Aと板状部材30Bの間に溶接時の作業用空間となるスペース35が形成される。したがって、板状部材30A、30Bを挟んで取付孔24Hと逆側から溶接固定することができ、取付部24Aの面積が小さくても、取付孔24Hの周囲に凹凸が形成されることを避けることができる。
【0040】
また、第1連結支持部材30を2枚の板状部材30A、30Bで構成しているので、連結強度の低下を抑制することができる。
【0041】
また、板状部材30A、30Bの取付部24A上に配置される部分のみを曲げて湾曲形状し、取付部24Aよりも筒状部22側については平板状であればよいので、簡易に製造することができる。また、取付部24A上に配置される部分を湾曲形状とすることで、容易に取付部24A上への取付位置をオフセットすることができる。
【0042】
なお、本実施形態では、第2連結支持部材40は1枚板で形成したが、必要に応じて、取付部24Bの面積を小さくしたり形状を変えたりする必要がある場合には、第1連結支持部材30と同様に2枚の板状部材により形成してもよい。
【0043】
また、本実施形態では、第1連結支持部材30を2枚の板状部材30A、30Bで構成したが、更に他の板状部材を筒状部22と取付部24Aとの間に架け渡して、連結をしてもよい。
【0044】
また、本実施形態では、2枚の板状部材30A、30Bの両方を湾曲させた形状としたが、一方のみを湾曲させて取付部24A上で間隔が広がるようにしてもよい。
【0045】
また、本実施形態では、2枚の板状部材30A、30Bを湾曲させて間隔が広がるようにしたが、屈曲部分を設けて取付部24A上で間隔が広がるようにしてもよい。
【0046】
また、2枚の板状部材30A、30Bには、補強のため、ビードを形成したり、図6に示すように、他端部36A、36Bの高さ方向Zの上側36A1、36B1を屈曲させたりしてもよい。
【0047】
また、本実施形態では、筒状部22とベース部24の中間部25Aとを直接固定したが、筒状部22はベース部24の中間部25に溶接することなく当接させるのみとし、第1連結支持部材30及び第2連結支持部材40を介して連結させてもよい。
【符号の説明】
【0048】
12 防振装置本体
20 防振装置用ブラケット
22 筒状部
24 ベース部
24A 取付部
24B 取付部
24H 取付孔
24N ウェルドナット
30 第1連結支持部材(連結支持部材)
30A 板状部材
30B 板状部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6