(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
呼制御装置と、上記呼制御装置の受付データとコマンド形式の異なる要求データを与える管理装置との間に介在し、上記管理装置からの要求データのコマンド形式を変換して上記呼制御装置に与えるデータ変換装置であって、
上記管理装置からの上記要求データを所定の内部データに変換する内部データ変換手段と、
上記呼制御装置に投入する1又は複数のコマンド条件が定義されているコマンド変換テーブルを要求種類毎に記憶するコマンド変換テーブル記憶手段と、
上記内部データに含まれる要求種類に対応する上記コマンド変換テーブルを決定し、上記コマンド変換テーブルの各コマンド条件に従い、上記内部データを参照して、上記呼制御装置のコマンド形式に必要なデータに変換するコマンド変換手段と、
上記コマンド変換手段からのデータに基づくコマンドを上記呼制御装置に与えるコマンド処理手段と
を備え、
上記コマンド変換手段が、新規登録要求の際、上記内部データに含まれるユーザ識別情報と電話番号とを対応付けてキー情報変換テーブルを設定する
ことを特徴とするデータ変換装置。
上記コマンド変換手段が、上記コマンド変換テーブルの各コマンド条件に従って、上記呼制御装置のコマンド形式に必要なデータをコマンドリストに設定していき、1又は複数のコマンドに必要なデータを有するコマンドリストを生成するコマンドリスト生成部を有し、
上記コマンド変換手段が、上記コマンドリストに設定されている順序で上記コマンド処理手段を起動させるものである
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のデータ変換装置。
上記コマンド処理手段が、上記コマンド変換手段からのデータを用いて加入者データのデータベースへの設定を行うものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のデータ変換装置。
呼制御装置と、上記呼制御装置の受付データとコマンド形式の異なる要求データを与える管理装置との間に介在し、上記管理装置からの要求データのコマンド形式を変換して上記呼制御装置に与える装置のデータ変換プログラムであって、
コンピュータを、
上記管理装置からの上記要求データを所定の内部データに変換する内部データ変換手段、
上記呼制御装置に投入する1又は複数のコマンド条件が定義されているコマンド変換テーブルを要求種類毎に記憶部に記憶する手段、
上記内部データに含まれる要求種類に対応する上記コマンド変換テーブルを決定し、上記コマンド変換テーブルの各コマンド条件に従い、上記内部データを参照して、上記呼制御装置のコマンド形式に必要なデータに変換するコマンド変換手段、
上記コマンド変換手段からのデータに基づくコマンドを上記呼制御装置に与えるコマンド処理手段
として機能させ、
上記コマンド変換手段が、新規登録要求の際、上記内部データに含まれるユーザ識別情報と電話番号とを対応付けてキー情報変換テーブルを設定する
ことを特徴とするデータ変換プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(A)主たる実施形態
以下では、本発明のデータ変換装置及びデータ変換プログラムの実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
(A−1)実施形態の構成
(A−1−1)全体構成
図5は、この実施形態のサービスオーダ(SO)要求コマンド変換システムの構成を示す構成図である。
【0018】
図5において、この実施形態のサービスオーダ要求コマンド変換システム10は、コールエージェント(CA)1、DBサーバ2、CAプロビジョニングサーバ(CAプロビサーバ)3−1、CAプロビジョニング端末(CAプロビ端末)3−2を有して構成される。
【0019】
コールエージェント(CA)1は、音声通信システムに係る呼制御を行うものである。この実施形態では、コールエージェントを新規CA1に置き換える場合を想定して説明する。CA1は、SOインタフェース部11は新たにカスタマイズされたものであり、既存のSO要求コマンドとコマンド形式が異なるものとする。
【0020】
CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2は、CA1を制御する管理ノードである。CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2は、SO処理を行うSOインタフェース部31を有している。なお、この実施形態では、CA1を新規のものに置き換えるが、CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2側のシステムは、そのまま既存のものとして運用する場合を例示する。
【0021】
CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2が、CA1に対して投入するコマンドとしては、例えば、音声通信サービスの新規加入契約を行う加入者情報登録コマンド、加入者情報更新コマンド、加入者情報削除コマンド、一時撤去登録又は一時撤去登録解除コマンド、契約者の代表を登録する代表登録コマンド、代表変更コマンド、代表削除コマンド等がある。
【0022】
また、CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2は、音声通信に係る各種サービスのコマンドもCA1に対して投入することができる。音声通信に係る各種サービスのコマンドとしては、例えば、転送サービスの登録・変更・解除や、番号通知サービスの登録・変更・解除等のコマンドがある。
【0023】
DBサーバ2は、SOの履歴やSOによってCA1に設定される加入者契約情報を蓄積するデータベース22と、CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2とCA1との間のSO要求コマンドのコマンド形式を変換するSO処理部21とを有するものである。
【0024】
ここで、SO処理部21は、CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2とCA1との間のSOインタフェース差分の吸収を行うものである。
【0025】
DBサーバ2がSO処理部21を備えることにより、CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2とCA1との間のSOインタフェース差分を吸収することができるので、新規CA1を置き換えに伴うSOインタフェース部のカスタマイズの対象をDBサーバ2のみとすることができる。
【0026】
つまり、新規CA1の置き換えに伴うSOインタフェース部のカスタマイズの対象をDBサーバ2に集中させることができる。これにより、CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2とCA1とについて、SOインタフェース部のカスタマイズを削減することができる。
【0027】
従って、新規CA1を汎用品から調達可能となり、かつ、CA1の移行に伴うSOインタフェース部の変更作業が発生しなくなる。
【0028】
また、既設のCAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2は、既存のSO要求コマンドでCA1を制御することができる。さらに、既設のCAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2のSOインタフェース部の変更作業も発生しなくなる。
【0029】
よって、新規CA1の置き換えからサービス開始までにかかる時間と費用を削減することができる。また、
図4(B)及び
図6に示すように、最も簡単なノード構成を取る場合、カスタマイズ対象が従来の4ノードから1ノードとなるため、単純な試算によれば、カスタマイズの時間と費用を従来よりも1/4にすることができる。
【0030】
(A−1−2)SO処理部21の内部構成
図1は、DBサーバ2が備えるSO処理部21の機能的な内部構成を示す内部構成図である。
【0031】
SO処理部21は、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース部等の装置からなり、CPUがROMに格納されるコマンド変換プログラムを実行することにより、
図1に示すSO処理部21のDBサーバ2の機能が実現される。また、DBサーバ2にコマンド変換プログラムをインストールすることによっても、SO処理部21は形成され、この場合でも機能的には
図1で表すことができる。
【0032】
SO処理部21は、上述したように、CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2からのSO要求コマンドのコマンド形式を、CA1のSO処理に対応可能なコマンド形式に変換し、変換後のSO要求コマンドをCA1に与えるものである。
【0033】
図1に示すように、SO処理部21は、データ取得部110、パラメータ編集処理部120、コマンド変換処理部130、コマンド処理部140を有する。
【0034】
データ取得部110は、管理ノードであるCAプロビサーバ3−1又はCAプロビ端末3−2からSO要求コマンドを取得し、取得したSO要求コマンドデータをパラメータ編集処理部120に与えるものである。
【0035】
パラメータ編集処理部120は、データ取得部110からのSO要求コマンドデータのデータ形式の確認及びパラメータ許容条件の確認を行い、内部データ形式のデータに変換するものである。
【0036】
コマンド変換処理部130は、パラメータ編集処理部120により変換された内部データを、後述するコマンド処理部140がCA1に提供するコマンド形式に変換し、変換後のデータをコマンド処理部140に与えるものである。
【0037】
図1に示すように、コマンド変換処理部130は、KEY変換部131、KEY情報変換テーブル132、コマンド変換部133、コマンド変換テーブル134、コマンドリスト生成部135、コマンドリスト136、コマンド生成補助情報生成部137、コマンド生成補助情報138を有する。
【0038】
KEY変換部131は、KEY情報変換テーブル132を参照して、CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2から受け取ったSO要求コマンドデータに含まれるKEY情報を、システム内部で用いるKEY情報に変換するものである。
【0039】
KEY情報変換テーブル132は、CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2からのSO要求コマンドデータに含まれるKEY情報と、システム内部で用いられるKEY情報とを対応付けたテーブルである。
【0040】
図7は、この実施形態のKEY情報変換テーブル132の構成例を示す構成図である。
図7に示すように、管理ノード側のKEY情報とシステム内部のKEY情報とが1対1で対応付けられている。
【0041】
ここで、KEY情報は、加入者を一意に識別するユーザ識別情報(例えば、ユーザID等)である。例えば、CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2からのSO要求コマンドデータには、加入者を識別するユーザ識別情報がKEY情報として含まれる。ユーザ識別情報は、管理ノード側のシステムに従って定義されるものであり、例えば、契約者名、契約者番号、端末情報、端末番号等が該当する。
【0042】
これに対して、システム内部で用いられるKEY情報は、例えば、電話番号とする。
【0043】
つまり、管理ノード側のシステムで使用されるユーザ識別情報としてのKEY情報を、システム内部では全て電話番号に変換することができる。
【0044】
例えば、DBサーバ2が管理ノード側のシステムとして複数のシステムと接続しているとする。そして、あるシステムはユーザ識別情報として契約者名を定義しており、他のシステムはユーザ識別情報として契約者番号を定義しているものとする。このような場合でも、KEY情報変換部131は、ユーザ識別情報を全て電話番号に変換することができる。
【0045】
ここで、システム内部で用いるKEY情報を電話番号としたのは、この実施形態では音声通信サービスを例示するものであり、契約者(ユーザ)は電話番号が割り当てられているため、管理ノード側のシステム種類に拘らず、一意にユーザを識別できるからである。
【0046】
コマンド変換部133は、CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2から指定されるコマンド変換テーブル134を参照して、パラメータ編集処理部120により変換された内部データ形式のデータを、CA1に提供するコマンドに変換するものである。
【0047】
コマンド変換テーブル134は、コマンド処理部140がCA1に提供するコマンドに変換するための変換テーブルである。
【0048】
図8は、この実施形態のコマンド変換テーブル134の構成例を示す構成図である。
【0049】
図8に示すように、コマンド変換テーブル134は、例えば「テーブルA」、「テーブルB」等のように、テーブル識別情報としてのテーブル名が付与されている。また、それぞれのコマンド変換テーブル134は、指定された機能をCA1に指令するための1又は複数のコマンド名と、そのコマンドに必要なパラメータとが定義されている。
【0050】
例えば、CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2が、SO要求コマンドで「テーブルA」を指定した場合、テーブルAに対応する機能をCA1に要求するために、「コマンドA」、「コマンドB」、…で指令することが必要であり、例えば「コマンドA」を生成するには「パラメータa,…」の必要データが必要である。これにより、コマンド変換部133は、コマンド変換テーブル134を参照して、それぞれのコマンドを生成するための必要データを用いて、1個ずつコマンドを生成して、指定されたテーブル名のコマンドを生成する。
【0051】
コマンドリスト生成部135は、コマンド処理部140を起動させるコマンドリスト136を生成するものである。つまり、コマンドリスト生成部135は、コマンド処理部140に投入するコマンドリストを生成するものである。コマンドリスト生成部135は、コマンド変換部133により変換されたコマンドをリスト化する。
【0052】
コマンドリスト136は、コマンドリスト生成部135により生成されるものである。
【0053】
図9は、この実施形態のコマンドリスト136の構成例を示す構成図である。
図9のコマンドリスト136は、例えば、
図8の「テーブルA」のテーブル変換テーブル134により変換されたものである。
図9のコマンドリスト136は、「テーブルA」で定義される「コマンドA」、「コマンドB」、…のコマンドがリストされる。
【0054】
コマンド生成補助情報生成部137は、CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2からの1個のSO要求コマンドでは情報不足であり、コマンド処理部140がCA1に提供するコマンドを生成できないため、それまでに取得したデータをコマンド生成補助情報138として退避するものである。
【0055】
例えば、既存システムの管理ノードが既存のコールエージェントに対して転送サービスを要求する場合、既存の管理ノード側は3個のSO要求コマンドを投入していたとする。これに対して、新規CA1は、従来の3個のSO要求コマンドに含まれる必要データを包含して1個のSO要求コマンドで受け付けるものであるとする。
【0056】
この場合、コマンド変換処理部130は、既存の1個のSO要求コマンドを取得しても、必要データが足りず、コマンド生成ができない。
【0057】
そこで、コマンド生成補助情報生成部137は、必要な情報を取得するまで、それまでに獲得したデータをコマンド生成補助情報138として退避する。そして、その後に、コマンド変換処理部130が残りのSO要求コマンドを取得し、必要データ投入されたときに、今回取得したSO要求コマンドに含まれるデータと、コマンド生成補助情報138として退避されたデータとを用いて、コマンド生成を行う。
【0058】
コマンド処理部140は、加入者データを操作する機能をコマンド形式でCA1に提供するものである。コマンド処理部140は、コマンド処理部140は、各種サービス毎の競合条件の確認する競合条件確認部141、データベース22に加入者契約情報等を設定するデータベース設定部142を備える。
【0059】
なお、SO要求コマンドは、例えば、新規加入者登録、加入者更新、加入者削除、一時撤去登録/登録解除、代表登録、代表変更、代表削除、音声通信に係る各種サービスを用意することができる。
【0060】
(A−2)実施形態の動作
次に、この実施形態のサービスオーダ(SO)要求コマンド変換処理の動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0061】
SO処理部21は、CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2とCA1との間のSOインタフェース部の差分吸収処理として、以下の処理を行う。
【0062】
(1)データベース22上にCAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2とCA1との間のKEY情報差分を吸収するため、KEY情報変換テーブル132の設定する処理。
【0063】
(2)CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2から1個のSO要求を複数のSO要求に分割してCA1に要求する処理。
【0064】
(3)CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2からの複数のSO要求を1個のSO要求に集約して、CAに要求する処理。このとき、SO処理部21は、複数のSO要求の投入順序の整合性を図る。
【0065】
(A−2−1)KEY変換テーブル132の設定処理
図10は、この実施形態のKEY変換テーブル132の設定処理の動作を示すフローチャートである。
図11は、SO処理部21におけるKEY変換テーブル132の設定処理を説明する説明図である。
【0066】
新規加入登録を行うときには、新たな契約者についてのKEY変換テーブル132の設定と、CA1への新規加入者登録コマンドの通知と、データベース22への加入者契約情報(加入者データ)の登録等が必要となる。
【0067】
そこで、以下では、新規加入者登録を行う際のKEY変換テーブル132の設定処理と併せて、CA1への新規加入者登録コマンドの通知と、データベース22への加入者契約情報(加入者データ)の登録処理を説明する。
【0068】
まず、新規加入者登録に関するSO要求データが、CAプロビサーバ3−1又はCAプロビ端末3−2からSO処理部12に与えられる。
【0069】
SO処理部12において、データ取得部110が新規加入者登録に関するSO要求データを取得すると(S101)、パラメータ編集処理部120が、取得データの確認を行い、取得データを内部データ形式のデータに形式変換する(S102)。
【0070】
例えば、
図11に示すように、データ取得部110が取得するデータ(受付データ)には、新規加入者登録についてのコマンド変換テーブルを指定する「テーブルA」、CAプロビサーバ3−1又はCAプロビ端末3−2のシステム側で定義されているKEY情報としての「ユーザID=AAAA」、契約者の「電話番号=001」、契約内容を示す「契約1=1」、「契約2=2」、…等が含まれている。
【0071】
この場合、パラメータ編集処理部120は、
図11に示すように、取得したデータ(受付データ)に基づいて、所定の内部データを生成する。内部データは、様々な形式で定義することができる。
図11の例の場合、内部データは、「テーブル(コマンド変換テーブル)=テーブルA」、「ユーザID=AAAA」、「電話番号=001」等のように、それぞれの必要データ項目とデータとを対応付けている。
【0072】
次に、コマンド変換処理部130は、パラメータ編集処理部120が生成した内部データを参照して、指定されているテーブル名のコマンド変換テーブル134を決定する(S103)。
【0073】
そして、コマンド変換処理部130は、コマンド変換テーブル134の条件に従って、内部データを参照し(S104)、コマンド変換テーブル134の条件に応じたコマンドリスト136を生成する(S105)。
【0074】
例えば、
図11に示すように、内部データでは、「テーブル=テーブルA」であるから、コマンド変換処理部130は、「テーブルA」のコマンド変換テーブルを決定し、「テーブルA」を用いて、コマンド処理部140が投入するコマンドのコマンドリスト136を生成する。
【0075】
この場合、新規加入者登録のコマンド変換を示す「テーブルA」には、コマンドA、コマンドB、…を要し、例えば、コマンドAの生成に必要なパラメータが記載されている。
【0076】
そのため、コマンド変換処理部130は、内部データを参照して、コマンドAを生成するための必要データを内部データから取得し、コマンドAの必要データをコマンドリスト136に設定する。このような処理を、「テーブルA」に記載の他の全てのコマンド(例えばコマンドB等)についても行い、コマンドリスト136を生成する。
【0077】
次に、コマンド変換処理部130は、例えば、内部データからKEY情報としての「ユーザID=AAAA」と「電話番号=001」を取得し、「AAAA」と「001」とを対応付けてKEY変換テーブル132の設定を行う(S106)。
【0078】
さらに、コマンド変換処理部130は、コマンドリスト136を参照して、コマンドリスト136に設定されているコマンドに必要なデータを、先頭から1コマンドずつ順番にコマンド処理部140に与えて起動させる(S107)。
【0079】
これにより、コマンド処理部140は起動し、コマンド変換処理部130からのデータに基づいてCA1に提供するコマンド形式のコマンドを生成して、CA1に対してコマンドを投入する。
【0080】
また、コマンド処理部140は、コマンド変換処理部130からのデータに基づいて加入者契約情報を生成して、データベース22に登録する(S108)。
【0081】
(A−2−2)1個のSO要求を複数のSO要求コマンドにする分割処理
図12は、この実施形態のSO要求の分割処理の動作を示すフローチャートである。
図13は、SO処理部21における分割処理を説明する説明図である。
【0082】
ここでは、例えば、加入者契約情報の内容を更新する場合を例示する。
【0083】
まず、加入者情報更新に関するSO要求データが、CAプロビサーバ3−1又はCAプロビ端末3−2からSO処理部12に与えられる。
【0084】
SO処理部12において、データ取得部110が加入者情報更新に関するSO要求データを取得すると(S201)、パラメータ編集処理部120が、取得データの確認を行い、取得データを内部データ形式のデータに形式変換する(S202)。
【0085】
例えば、
図13に示すように、データ取得部110が取得するデータ(受付データ)には、加入者情報更新についてのコマンド変換テーブルを指定する「テーブルB」、CAプロビサーバ3−1又はCAプロビ端末3−2のシステム側で定義されているKEY情報としての「ユーザID=AAAA」、契約者の「電話番号=001」、契約内容を示す「契約1=0」、…等が含まれている。
【0086】
ここでは、例えば、
図11で登録した加入者契約情報について、「契約1=1」の内容を「契約1=0」、…等の加入者情報の更新を想定して説明する。
【0087】
次に、コマンド変換処理部130は、パラメータ編集処理部120が生成した内部データを参照して、指定されているテーブル名のコマンド変換テーブル134を決定する(S203)。例えば、
図13の内部データは「テーブル=テーブルB」であるから、コマンド変換処理部130は、「テーブルB」のコマンド変換テーブルを決定する。
【0088】
次に、コマンド変換処理部130は、コマンド変換テーブル134の条件に従って内部データを参照し(S204)、KYE情報を取得する。
【0089】
コマンド変換処理部130は、KYE情報変換テーブル132を参照して、KEY情報に対応する電話番号を取得し(S205)、コマンド変換テーブル134の条件に応じたコマンドリスト136を生成する(S206)。
【0090】
例えば、
図13の内部データを参照して「ユーザID=AAAA」であるから、コマンド変換処理部130は、KEY情報変換テーブル132を参照して、「ユーザID=AAAA」に対応する「電話番号=001」を取得する。さらに、コマンド変換処理部130は、内部データを参照して、例えばコマンドCの必要データを内部データから取得して、コマンドリスト136に設定する。
【0091】
次に、コマンド変換処理部130は、コマンドリスト136を参照して、コマンドリスト136に設定されているコマンドに必要なデータを、先頭から1コマンドずつ順番にコマンド処理部140に与えて起動させる(S207)。
【0092】
これにより、コマンド処理部140は起動し、コマンド変換処理部130からのデータに基づいてCA1に提供するコマンド形式のコマンドを生成して、CA1に対してコマンドを投入する。
【0093】
また、コマンド処理部140は、コマンド変換処理部130からのデータに基づいて加入者契約情報の更新を行い、データベース22に登録する(S208)。
【0094】
(A−2−3)複数のSO要求を1個のSO要求コマンドにする集約処理
図14は、この実施形態の複数のSO要求を集約する集約処理の動作を示すフローチャートである。
図15は、SO処理部21における集約処理を説明する説明図である。
【0095】
ここでは、例えば、加入者契約情報の内容を更新する場合を例示する。
【0096】
まず、加入者情報更新に関するSO要求データが、CAプロビサーバ3−1又はCAプロビ端末3−2からSO処理部12に与えられる。
【0097】
SO処理部12において、データ取得部110が加入者情報更新に関するSO要求データを取得すると(S301)、パラメータ編集処理部120が、取得データの確認を行い、取得データを内部データ形式のデータに形式変換する(S302)。
【0098】
次に、コマンド変換処理部130は、パラメータ編集処理部120が生成した内部データを参照して、指定されているテーブル名のコマンド変換テーブル134を決定する(S303)。
【0099】
そして、コマンド変換処理部130は、決定したコマンド変換テーブル134を参照して、他のコマンド変換テーブル134による必要な情報の有無を検出する(S304)。
【0100】
例えば、
図15において、最初に取得した受付データD1の内部データがD3であるとする。内部データD3には、「テーブル=テーブルD」が記載されているので、コマンド変換処理部130は、「テーブルD」のコマンド変換テーブル134を決定する。
【0101】
このとき、例えば、「テーブルD」に「テーブルE」の情報が必要である旨が記載されており、コマンド変換処理部130は、「テーブルE」の情報を取得すべきことを検出する。
【0102】
コマンド変換処理部130は、コマンド変換テーブル134の条件に従って内部データを参照し(S305)、KYE情報変換テーブル132を参照して、KEY情報に対応する電話番号を取得する(S306)。
【0103】
ここで、「テーブルD」には「テーブルE」の情報が必要であるが、更新要求のコマンド生成のために、必要な情報を不足している。そこで、コマンド変換処理部130は、「テーブルD」のコマンド変換に必要なデータをコマンド生成補助情報138としてデータ退避する(S307)。
【0104】
そして、コマンド生成条件が不足している場合(S308)、処理をS301に戻し、次に、CAプロビサーバ3−1及びCAプロビ端末3−2から受け付けるデータを取得する(S301)。
【0105】
例えば、
図15では、受付データD2が次に受け付けたデータであり。受付データD2の内部データがD4とする。コマンド変換処理部130は、内部データD4を参照しながら、S302〜S307の処理を繰り返し行う。
【0106】
S308においてコマンド生成条件を満たす情報を取得すると、コマンド変換処理部130は、コマンド生成補助情報138を参照して、コマンド生成補助情報138のデータを用いて、コマンドリスト136を生成する(S309)。
【0107】
そして、コマンド変換処理部130は、コマンドリスト136を参照して、コマンドリスト136に設定されているコマンドに必要なデータを、先頭から1コマンドずつ順番にコマンド処理部140に与えて起動させる(S310)。
【0108】
これにより、コマンド処理部140は起動し、コマンド変換処理部130からのデータに基づいてCA1に提供するコマンド形式のコマンドを生成して、CA1に対してコマンドを投入する。
【0109】
また、コマンド処理部140は、コマンド変換処理部130からのデータに基づいて加入者契約情報の更新を行い、データベース22に登録する(S311)。
【0110】
(A−3)実施形態の効果
以上のように、この実施形態によれば、管理ノードとCAとの間に介在するDBサーバにSO処理部を備えることで、管理ノード及びCAのSOインタフェース部をカスタマイズする必要性がなくなる。その結果、新規CAの置き換えに伴うSOインタフェース部のカスタマイズに係る時間及び費用を軽減することができる。
【0111】
(B)他の実施形態
上述した実施形態において、種々の変形実施形態を説明したが、本発明は、以下の変形実施形態にも適用することができる。
【0112】
(B−1)上述した実施形態では、コールエージェントを新規CAに置き換えた場合を例示して説明した。
【0113】
しかし、CAと、CAを制御する管理ノードとのSO処理に係るコマンドが異なり、CAと管理ノードとの間にSO処理部を備える場合であれば、本発明は広く適用することができる。
【0114】
例えば、上述した実施形態では、CAの置き換えの場合であるが、管理ノードの置き換えを行う場合にも本発明は適用することができる。この場合でも、SO処理部におけるコマンド変換テーブルを定義することができれば、同様の効果を奏する。
【0115】
また例えば、CAと管理ノードとの間でコマンド形式の異なる場合であれば、CAと管理ノードとを同時に置き換える場合にも適用することができる。
【0116】
さらに例えば、上述した実施形態では、DBサーバにSO処理部を備える場合を例示した。しかし、SO処理部はDBサーバに設けられることに限定されるものではなく、SO処理部として機能する装置をCAと管理ノードとの間に介在させることで実現することができる。
【0117】
(B−2)上述した実施形態では、電話サービス(音声通信サービス)である場合を例示したが、他のサービスオーダ処理に係るシステムにおいても本発明を適用することができる。