【実施例】
【0041】
実施例に係る車両用ウォッシャノズル装置取付構造について図面に基づき説明する。
【0042】
図1及び
図2に示されるように、車両10は例えば乗用車であり、車体11の内側に前室12と、該前室12の真後ろに位置する後室13とが、形成されている。車体11は、モノコックボディから成る。該前室12は、例えば図示せぬエンジン等のパワーユニットを収容するためのパワーユニット収容室に構成されている。該後室13は、車室に構成されている。
【0043】
車体11の前部は、左右のフロントピラー21,21と、該左右のフロントピラー21,21間に設けられたウインドウパネル22と、該ウインドウパネル22の前に位置するとともに、該ウインドウパネル22の下縁22aに沿いつつ車幅方向へ延びたカウルトップパネル23と、該カウルトップパネル23の前に位置して、後端部を左右のヒンジ24,24によって上下に開閉可能に支持されるフロントフード25とを含む。
【0044】
左右のフロントピラー21,21は、左右のフロントサイドアウタパネル26,26からルーフ27まで上方へ延びている。該ウインドウパネル22は、ウインドウスクリーン22、フロントウインドウパネル22又はフロントガラス22ともいわれている。該カウルトップパネル23の下方には、ワイパ装置28,28の駆動機構が配置されている。
【0045】
図1乃至
図3に示されるように、フロントフード25は、ウインドウパネル22の前に位置して、前室12の上部の開口を開閉可能な部材である。該フロントフード25は、外側の表面材を成すフード本体31と、該フード本体31の裏面に設けられた補強部材32とからなる。該フロントフード25の後端部の車幅方向の両端部は、左右のヒンジ24,24によって車体11に支持されている。該フロントフード25の前端は、開閉方向の先端になる。
【0046】
該フロントフード25には、フード本体31の後端部の上に外装部材40が設けられている。該外装部材40は、車体11の外装を構成するための部材であり、本実施例では、フロントフード25のフード本体31の外面に設けられている。つまり、該外装部材40は、フロントフード25の上面から上方へ間隔を有し、且つ該フロントフード25の後端に沿って車幅方向へ延びている。以下、外装部材40のことを、適宜「フードガーニッシュ40」と言い換える。
【0047】
詳しく述べると、
図2に示されるように、該フロントフード25の後半部25aは、前半部25bに対して下方へ一段低い段差状に形成されている。該後半部25aの上は、樹脂製のフードガーニッシュ40によって覆われている。該フードガーニッシュ40は、フロントフード25に対して例えば取り外し可能に取り付けられている。該フードガーニッシュ40の上面(上壁41の上面41a)は、フロントフード25の前半部25bの上面に対して概ね面一である。
【0048】
図2及び
図4に示されるように、フードガーニッシュ40は、フロントフード25の上面25c(後半部25aの上面25c)に沿って且つ所定の間隔H1(高さH1)を有している上壁41と、該上壁41から下方へ略垂直に延びる後壁42及び当接壁43とからなる、一体成型品である。フロントフード25の上面25cと上壁41の下面41cとの間には、スペースSpが形成される。該上壁41の上面41aは、フロントフード25の前半部25bの輪郭の延長線に沿っている。該後壁42及び該当接壁43は、板面が車両前後方向を向いた縦板状に形成されており、フロントフード25の後端25dに沿って車幅方向へ延びている。
【0049】
該後壁42は、上壁41の後端41bからフロントフード25の後端25dの真後ろへ向かって、下方へ延びている。つまり、該後壁42は、フロントフード25の後端25dの真後ろに位置して、該フロントフード25の後端25dに沿って車幅方向へ延びるとともに、ウインドウパネル22のパネル面22b(外面22b。ガラス面22b)に対向している。以下、該後壁42のことを、適宜「対向壁42」と言い換える。該後壁42には、パネル面22bを指向した2つの貫通孔44,44が形成されている。該2つの貫通孔44,44は、車体前後方向に貫通している。
【0050】
図4乃至
図6に示されるように、該当接壁43は、後壁42よりも前に位置し、該上壁41からフロントフード25の上面25cに向かって延びている。つまり、該当接壁43は、該上壁41からフロントフード25の後縁に向かって下方へ延びている。該当接壁43のなかの、車幅方向の一部には、下端43aが切り欠かれた2つの切り欠き部45,45が形成されている。該2つの切り欠き部45,45の位置は、後壁42の各貫通孔44,44に対して、車体前後方向に合致して位置している。
【0051】
該当接壁43の下端43aは、フロントフード25の上面25cに対し、クッション材46を介して間接的に当接、又は該クッション材46を介することなく直接に当接している。該クッション材46は、柔軟性を有した材料によって構成された、断面U字状の部材であって、実質的にフロントフード25の車幅方向の両端間にわたって設けられている。つまり、該クッション材46は、2つの切り欠き部45,45の部位には設けられていない。該クッション材46は、当接壁43に下から嵌め込まれている。
【0052】
図1及び
図2に示されるように、車両10は、少なくとも1つのウォッシャノズル装置50を備えている。本実施例では、該車両10は、2つのウォッシャノズル装置50,50を備える。該各ウォッシャノズル装置50,50は、ウインドウパネル22にウォッシャ液を噴射するための装置であって、フードガーニッシュ40の内側に位置して、車体11に取り付けられている。詳しく述べると、該各ウォッシャノズル装置50,50は、フロントフード25の上面25cと上壁41の下面41cとの間、つまりスペースSpに位置している。
【0053】
図1、
図2及び
図5に示されるように、該各ウォッシャノズル装置50,50には、それぞれウォッシャ液供給用ホース61,61が接続されている。該各ウォッシャ液供給用ホース61,61は、1本にまとめられた上で又はそのまま、フロントフード25の車幅方向の一端部25e(
図3参照)から、該フロントフード25とフードガーニッシュ40との間の隙間Cr(
図7参照)を通って外部へ延びている。つまり、該ウォッシャ液供給用ホース61は、フロントフード25の車幅方向の一端部25eから、左右のヒンジ24,24のいずれか一方に沿って外部へ延び、ポンプ62を介してウォッシャ液タンク63に接続されている。
【0054】
このため、フロントフード25には、該ホース61を通すための孔を開ける必要がない。該フロントフード25の剛性を確保することができる。また、該孔を有していないので、
図2に示されるように、該フロントフード25によって閉鎖されている閉鎖空間12(前室12)に対する、水やゴミ等の異物の侵入を防止しやすい。
【0055】
また、
図7も参照すると、上述のように、ウォッシャ液供給用ホース61は、フロントフード25の車幅方向の一端部25eから、該フロントフード支持用のヒンジ24に沿って外部へ延びている。このため、該ホース61のなかの、フロントフード25とフードガーニッシュ40との間の隙間Crを通って、外部へ延びた部分61aを、ヒンジ24によって覆うことができる。該ホース61が外部に見えにくいので、車両10の外観性を高めることができる。
【0056】
以下、1つのウォッシャノズル装置50について、詳しく説明する。
図6、
図8及び
図9に示されるように、該ウォッシャノズル装置50は、略円柱状の基部51と、該基部51の前端(車両前方側の端)に一体に形成された取付部52と、該基部51の後端(車両後方側の端)に一体に形成されたノズル部53と、該ノズル部53に一体に形成された遮蔽壁54と、該基部51の長手方向の途中から側方へ分岐した分岐部55と、該分岐部55の先端に一体に形成されたホース接続部56とからなる、樹脂の成型品である。
【0057】
該基部51は、車体前後方向に細長い部分であって、当接壁43の高さH2(
図10参照)よりも小径に形成された、ウォッシャノズル装置50の一部である。基部51の内部には、液通路51aが形成されている。以下、該基部51のことを適宜「小径部51」又は「ウォッシャノズル装置50の一部51」と言い換える。
【0058】
ウォッシャノズル装置50の一部51、つまり小径部51は、当接壁43の切り欠き部45に位置している。一方、上述のように、フロントフード25の上面25cから上壁41の下面41cまでの高さH1、つまりスペースSp(隙間Sp)の間隔H1は、当接壁43の高さH2によって規定されている。該小径部51は、該隙間Spの間隔H1よりも小さい。このため、フロントフード25の上面25cや上壁41に対する、該小径部51の干渉を、より一層確実に防止することができる。
【0059】
該取付部52は、フードガーニッシュ40に取り付けるための部分であって、当接壁43よりも前(車両前方)に位置している。このため、取付部52を当接壁43の後ろに配置した場合に比べて、当接壁43からフードガーニッシュ40の後端47までの長さLg(
図9参照)、つまり延出長さLgを短くすることができる。該延出長さLgが短いので、フードガーニッシュ40の後端47の上下方向の変位を、抑制することができる。
【0060】
詳しく述べると、該取付部52は、基部51の前端から車幅方向の一方に延びたアーム52aと、該アーム52aから車両後方へ延びた脚部52bとからなる。該脚部52bは、上壁41の内面に形成されている保持部48に対し、スナップフィットによって取り外し可能に取り付けられる。
【0061】
該ノズル部53は、ウインドウパネル22のパネル面22b(
図2参照)を指向しており、
図9及び
図10に示されるように、ウォッシャ液を噴射するための噴射口71cを有する。該ノズル部53の径d2は、小径部51の径d1よりも大径であって、当接壁43の後ろ、つまり該当接壁43と後壁42との間に位置している。ノズル部53の径d2(ウォッシャノズル装置50の後端部53の径d2)に対して、該後壁42の貫通孔44の径d3は大きい。該ノズル部53(該後端部53)は、該貫通孔44に挿入されている。
該後端部53と該貫通孔44との間には、略環状の隙間57を有する。
【0062】
さらに、該ノズル部53は、後壁42と当接壁43との間に位置した遮蔽壁54を有している。該遮蔽壁54は、該後壁42に沿っている縦板状に形成されている。該遮蔽壁54の外径d4は、貫通孔44の径d3よりも大径である。
【0063】
このため、フードガーニッシュ40の後方(
図2に示されるウインドウパネル22側)から該隙間57を通して、該フードガーニッシュ40の内部を目視することはできない。従って、車両10の外観性を高めることができる。また、当接壁43の切り欠き部45の後ろは、該当接壁43の後方に位置した該遮蔽壁54によって覆われている。このため、水やゴミ等の異物が、フードガーニッシュ40の後方から該隙間57を通して、該切り欠き部45側に侵入しないように、該遮蔽壁54によって防止することができる。
【0064】
また、上述のように、フードガーニッシュ40の後壁42は、フロントフード25の後端25dの真後ろに位置している。遮蔽壁54は、フロントフード25の後端25dと後壁42との間に位置している。つまり、
図9に示されるように、該遮蔽壁54の少なくとも下半分は、後端25dに対して、車両10の上下方向に重ならない位置に、配置されている。このため、該遮蔽壁54の径にかかわらず、フロントフード25の上面25cに対する該遮蔽壁54の干渉を防止することができる。遮蔽壁54を有しているウォッシャノズル装置50を、フロントフード25の上面25cに近づけることができる。その分、フードガーニッシュ40をフロントフード25の上面25cに近づけることができる。
【0065】
図9に示されるように、ノズル部53は、ウォッシャ液を噴射する噴射部材71と、該噴射部材71の噴射角を調整可能に該噴射部材71の外周面71aを支持するための噴射部材支持部72と、該噴射部材支持部72からウインドウパネル22(
図2参照)のパネル面22bへ向かって延びるカバー部73とを含む。
【0066】
図9乃至
図11に示されるように、該噴射部材71は、中空状の球体からなり、前端の液入口71bと後端の噴射口71cとを有する。該液入口71bは、基部51の液通路51aに連通している。該噴射口71cは、ウインドウパネル22のパネル面22b(
図2参照)を指向して延びている、噴射部分である。以下、該噴射口71cのことを、適宜「噴射部分71c」と言い換える。上述のように、該噴射部材支持部72は、可動中心Prを基準として、該噴射部材71を全方位へ傾けることが可能に支持する。このため、該噴射部材71の噴射口71cの軌跡Lo(可動軌跡Lo)は、可動中心Prを基準とした円弧状の面(球面)となる。該噴射部材71の可動範囲d5は、噴射部材支持部72に対する噴射部材71の可動中心Prを基準として、噴射口71cの可動軌跡Loが円弧状(円弧状の面、球面)となる範囲に設定されている。該噴射部材71の可動範囲d5、つまり噴射口71cの首振り範囲d5は、該噴射口71cが噴射部材支持部72の縁に当たるまでの範囲である。
【0067】
本実施例のウォッシャノズル装置50は、噴射口71cの噴射角を任意に調整可能なシステムを採用している。つまり、該噴射部材71と該噴射部材支持部72との組み合わせ構造は、角度調節機構74を構成する。該噴射部材支持部72は、噴射部材71を手によって任意の噴射角に調整可能な程度の摩擦力によって支持している。
【0068】
該カバー部73は、噴射部材71の噴射部分71c、つまり噴射口71cの全体を覆う筒状の部分であって、後壁42の貫通孔44に挿入されている。筒状のカバー部73の先端面73aは、後壁42の後面42aに対して略平行な平坦面であって、噴射部材71よりも後方(車両10後方側)に位置するとともに、該後壁42の厚みthの範囲に位置している。
【0069】
上述のように、該カバー部73は、噴射部材71の噴射部分71cの全体、つまり該噴射部分71cの外周面の全体を覆うことによって、該噴射部分71cを外部から保護することができる。また、該カバー部73の内径d6は、噴射部材71の可動範囲d5よりも大きく設定されている。このため、カバー部73は、可動範囲d5内に位置している噴射部材71に対して干渉することがない。カバー部73の外径は、ノズル部53の径d2と同一である。
【0070】
該カバー部73は、噴射部材71の可動中心Prに対して同心の、真円の筒状に形成されている。このため、噴射部材71とカバー部73との間に無駄な領域を設けることなく、これら両者71,73を最大限に近づけることができる。
【0071】
後壁42の貫通孔44は、カバー部73の中心CL(カバー部73の先端面73aの中心CL)に対して、同心に形成されている。上述のように、該貫通孔44とカバー部73との間には、略環状の隙間57を有する。該隙間57を全周にわたって均一にすることができる。また、車種によってフードガーニッシュ40に対するノズル部53の取付角度が異なっていても、該隙間57を概ね一定にすることができる。従って、貫通孔44周りの見栄えを高めることができる。
【0072】
図8に示されるように、該分岐部55は、基部51に対して取付部52とは反対側に位置するとともに、該基部51の液通路51aに連通した管状に形成されいる。該分岐部55は、バルブ80を内蔵している。該バルブ80は、噴射口71cから噴射するウォッシャ液の噴射量を制限するための部材である。例えば、該バルブ80は、弁体81と、該弁体81を閉じる方向に付勢するバネ82とからなる。
【0073】
このように、ウォッシャノズル装置50はバルブ80を有している。
図6及び
図8に示されるように、該分岐部55及び該バルブ80は、当接壁43よりも前に位置している。このため、バルブ80を当接壁43の後ろに配置した場合に比べて、当接壁43からフードガーニッシュ40の後端47までの長さ、つまり延出長さを短くすることができる。該延出長さが短いので、フードガーニッシュ40の後端47の上下方向の変位を、抑制することができる。
【0074】
該ホース接続部56は、ウォッシャ液供給用ホース61を接続する部分であり、分岐部55の先端から直線に延びている。
【0075】
図12は、カバー部73の先端面73aと対向壁42との関係の変形例を示している。変形例では、該カバー部73の先端面73aの少なくとも一部が、後壁42の厚みthの範囲に位置している。つまり、先端面73aの上半分が後壁42の厚みthの範囲に位置するとともに、先端面73aの下半分が該後壁42の後面42aから後方へ若干突出している。詳しく述べると、筒状の該カバー部73の先端面73aは、該カバー部73の中心CLに対して直角であって、後壁42の後面42aに対して略平行な平坦面である。後壁42の貫通孔44は、カバー部73の中心CLに対して、同心に形成されている。
【0076】
以上の説明をまとめると、次の通りである。
図2に示されるように、ウォッシャノズル装置50は、フロントフード25の上面25cとフードガーニッシュ40の下面41cとの間に位置している。このため、フロントフード25を開けた際に、ウォッシャノズル装置50は外部から見えない。従って、車両10の外観性を高めることができる。さらには、ウォッシャノズル装置50をフロントフード25の下に配置しなくてすむので、その分、該フロントフード25全体の高さを下げることができる。例えば、該フロントフード25の後部の下には、カウルトップパネル23が位置している。該フロントフード25の高さを下げることによって、該カウルトップパネル23の上に近づけることができる。該フロントフード25全体の高さが下がることによって、運転席に着座している運転者が車両前方を見ることが可能な視界を、広げることができるとともに、車両10の外観性を高めることができる。
【0077】
図4に示されるように、当接壁43の下端43aは、フロントフード25の上面25cに対して直接に、又はクッション材46を介して間接的に当接している。このため、フロントフード25に対するフードガーニッシュ40の上下方向の変位(がたつき)を規制することができる。しかも、
図6及び
図9に示されるように、当接壁43には、下端43aが切り欠かれた切り欠き部45が形成されている。該切り欠き部45には、ウォッシャノズル装置50の一部51が位置する。このため、当接壁43に対するウォッシャノズル装置50の干渉を、防止することができる。
【0078】
さらには、
図9及び
図10に示されるように、ウォッシャノズル装置50のノズル部53は、切り欠き部45に位置している小径部51の径d1よりも大径である。大径のノズル部53に噴射口71cが設けられるので、該噴射口71cの噴射角を設定する自由度を増すことができる。特に、本実施例のように、噴射口71cの噴射角を任意に調整可能なシステムの場合には、ノズル部53に角度調節機構74を設けることができる。さらには、大径のノズル部53は、当接壁43の後ろに位置している。このため、当接壁43に対するノズル部53の干渉を、防止することができる。
【0079】
さらには、ノズル部53のカバー部73は、噴射部材71の噴射部分を覆う部分であるから、薄肉の筒状であればよく、対向壁42の貫通孔44に挿入されている。該筒状のカバー部73の先端面73aは、後壁42(対向壁42)の後面42aに対して略平行な平坦面であって、噴射部材71よりも後方に位置している。しかも、カバー部73の先端面73aの少なくとも一部は、
図9及び
図12に示されるように、対向壁42の厚みthの範囲に位置している。
【0080】
このため、フードガーニッシュ40を外部から見たときに、該フードガーニッシュ40に対して、カバー部73の先端面73aは一体的に見える。この結果、フードガーニッシュ40とカバー部73との一体感が得られる。また、カバー部73は、筒状の部分である。このため、フードガーニッシュ40の対向壁42の、車幅方向や上下方向への傾きが、車種毎に異なっていても、対向壁42に対する先端面73aの位置ずれが目立ちにくい。従って、車両10の外観性を高めつつ、多くの車種においてウォッシャノズル装置50を共用することが可能である。従って、車両10のコストダウンを図ることができる。
【0081】
本発明では、該筒状のカバー部73の構成は、円筒状に限定されるものではなく、例えば四角形や八角形等の多角形断面の筒状の構成を含み、さらには、真円断面や楕円断面や多角形断面のテーパ状の構成を含む。