(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
略半球状の容器の内部の底面を第1の方向に向けて該容器を受ける受け部であって、前記容器の前記第1の方向の高さよりも短い間隔で前記第1の方向に連接された複数の受け部と、
前記複数の受け部をそれぞれ支持する複数の支持部と、
を備え、
前記複数の支持部のうち第1の受け部を支持する第1の支持部は、前記第1の受け部の前記第1の方向とは反対方向である第2の方向に隣接する第2の受け部が受ける容器と干渉しないように前記第1の受け部を支持し、
前記第1の支持部は、前記第1の受け部と結合する第1の結合部と、該第1の結合部から前記第1の受け部が受ける第1の容器の外壁面に沿って延設される第1の腕部と、を備え、
前記第1の腕部の前記第1の結合部と該第1の結合部の反対側の端部である第2の端部との前記第1の方向における距離は、前記第2の受け部と該第2の受け部が受ける第2の容器の周縁部までの前記第1の方向における距離と前記第1の受け部と前記第2の受け部との前記第1の方向における距離との差より大きいことを特徴とする容器収納ラック。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施形態について詳説する。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係るボウルラック10(容器収納ラックの一例)の斜視図である。同図に示すように、ボウルラック10は、保持部20、連結部30、台座部40等から構成されている。
保持部20は、鉛直方向の上から順に3つのボウル受け22−1,22−2,22−3(複数の受け部の一例)を有しており、このボウル受け22−1,22−2,22−3は、それぞれ略円形状の中空部24−1,24−2,24−3を有している。ボウル受け22−1,22−2,22−3は、略半球状の調理容器(容器の一例、以下、ボウルと呼ぶ)をそれぞれ略円形状の中空部24−1,24−2,24−3に内挿保持することができる。なお、ここでは、ボウル受け22−2は、ボウル受け22−1の鉛直方向の下方向(第2の方向の一例)に隣接するボウル受けであり、ボウル受け22−3は、ボウル受け22−2の鉛直方向の下方向に隣接するボウル受けであると定義する。
【0021】
連結部30は、3つの支持部32−1,32−2,32−3(複数の支持部の一例)を有している。各支持部32−1,32−2,32−3は、それぞれボウル受け22−1,22−2,22−3を支持している。ボウル受け22−1,22−2,22−3は、中空部24−1,24−2,24−3の中心が鉛直方向から見て一致した状態で支持されている。即ち、中空部24−1,24−2,24−3は、鉛直方向から見て同心円を構成している。
【0022】
支持部32−1(第1の支持部の一例)は、ボウル受け22−1(第1の受け部の一例)と結合している第1の端部34−1から鉛直方向の上方向、かつボウル受け22−1の円周方向の外側方向に延設された第1の腕部35−1と、第1の腕部35−1からボウル受け22−1の円周方向の外側に延設された第2の腕部37−1とを有している。第1の腕部35−1と第2の腕部37−1とは、支持部32−1の鉛直方向に最も高い位置である結合点36−1(第1の結合部の一例)において結合している。
【0023】
同様に、支持部32−2(第2の支持部の一例),32−3は、それぞれボウル受け22−2(第2の受け部の一例),22−3と結合している第1の端部34−2,34−3から鉛直方向の上方向、かつボウル受け22−2,22−3の円周方向の外側方向に延設された第1の腕部35−2,35−3と、第1の腕部35−2,35−3からボウル受け22−2,22−3の円周方向の外側に延設された第2の腕部37−2,37−3を有している。
【0024】
即ち、第2の椀部37−1,37−2,37−3は、それぞれボウル受け22−1,22−2,22−3に保持されるボウル12−1,12−2,12−3(
図2参照)の外壁面に沿うように延設されている。
【0025】
第1の腕部35−2,35−3と第2の腕部37−2,37−3とは、支持部32−2,32−3の鉛直方向に最も高い位置である結合点36−2,36−3において結合している。
【0026】
また、3つの支持部32−1,32−2,32−3は、第1の端部34−1,34−2,34−3とは反対側の端部である第2の端部38−1,38−2,38−3においてそれぞれ連結され、台座部40に固定されている。
【0027】
ここでは、第1の支持部32−1の第2の端部38−1は支持部32−2の第1腕部35−2に、第2の支持部32−2の第2の端部38−2は支持部32−3の第1腕部35−3に、第3の支持部32−3の第2の端部38−3は台座部40に固定されている。
【0028】
台座部40は、その底面(外面底部)が床や台等に載置される部分である。
【0029】
なお、結合点36−1,36−2,36−3と第2の端部38−1,38−2,38−3とが一致する態様も可能である。即ち、第1の腕部35−1,35−2,32−3の第1の端部34−1,34−2,34−3とは反対側の端部が支持部32−1,32−2,32−3の鉛直方向に最も低い位置となり、それぞれ他の支持部32や台座部40に固定されていてもよい。
【0030】
図2は、ボウルラック10が4つのボウル12−1,12−2,12−3,12−4を収納した状態(容器セットの一例)を示した側面図であり、ここでは各ボウル12−1,12−2,12−3,12−4を透過させて示している。
【0031】
図2に示すように、ボウル受け22−1の中空部24−1を形成する略円形状の内壁面がボウル12−1(第1の容器の一例)の外壁面と接することで、ボウル受け22−1がボウル12−1の内部の底面(内面底部)を鉛直方向上方向(第1の方向の一例)に向けてボウル12−1を内挿保持している。
【0032】
同様に、ボウル受け22−2,22−3の中空部24−2,24−3を形成する略円形状の内壁面がボウル12−2(第2の容器の一例),12−3の外壁面と接することで、ボウル受け22−2,22−3がボウル12−2,12−3の内部の底面を鉛直方向上方向に向けてボウル12−2,12−3を内挿保持している。
【0033】
このように、ボウルラック10は、ボウル12−1,12−2,12−3の内部の底面を鉛直方向の上方向に向けてボウル12−1,12−2,12−3を内挿保持するボウル受け22−1,22−2,22−3が、それぞれ支持部32−1,32−2,32−3に支持されて鉛直方向に連接された構成を有している。
【0034】
また、ボウル12−4は、台座部40に載置されている。
【0035】
各ボウル12−1,12−2,12−3,12−4は、ここでは金属製のものを用いているが、樹脂製のものや、シリコン等の可撓製を有する素材のものでも構わない。また、それぞれ異なる材料で形成されていてもよい。
【0036】
本実施形態のボウルラック10は、3つのボウル受け22−1,22−2,22−3を備えた構成としているが、ボウル受けの数は3つに限定されるものではない。
〔各部の寸法、比率〕
図3は、ボウルラック10の各部の寸法を説明するための側面図である。ここでは、例えばボウル12−1,12−2,12−3を、ボウル12−n(n=1,2,3)として表記している。ボウル12−nはボウル受け22−nが保持するものとする。
【0037】
ボウル12−nの周縁部の直径をRB
n、底面から周縁部までの鉛直方向の高さをHB
nとすると、
RB
n≦RB
n+1 …(式1)
HB
n≦HB
n+1 …(式2)
の関係を満たしている。
【0038】
ボウル受け22−nの中空部24−nの直径をRH
nとすると、
RH
n<RH
n+1 …(式3)
の関係を満たす。
【0039】
ボウル受け22−(n−1)と22−nとの間の距離をPH
nとすると、
HB
n>PH
n≧20[mm] …(式4)
の関係を満たしている。即ち、各ボウル受け22−nは、ボウルの鉛直方向の高さよりも短い間隔で鉛直方向に連接されている。
【0040】
ボウル12−nがボウル受け22−nに保持されたときの、ボウル受け22−nからボウル12−nの周縁部までのZ方向高さをHC
nとすると、
HC
n=M×HB
n …(式5)
で表すことができ、0.60≦M≦0.95であることが好ましく、0.70≦M≦0.90であることがより好ましく、0.75≦M≦0.85であることがより好ましい。
【0041】
また、ボウル受け22−nと22−(n+1)との間の距離PH
n+1は、ボウル受け22−nにボウル12−nが保持されたときのボウル受け22−nからボウル12−nの底面までのZ方向高さ(HB
n−HC
n)以上であり、ボウル受け22−(n+1)に保持されるボウルの高さHB
n+1よりも小さい。即ち、
HB
n−HC
n ≦PH
n+1<HB
n+1 …(式6)
の関係を満たしている。
【0042】
また、支持部32−nの第1の端部34−nを基準としたときの結合点36−nのZ方向の高さHA
n(以下、第1の腕部35−nの高さHA
nと呼ぶ)は、
HA
n>HC
n+1−PH
n+1 …(式7)
の関係を満たしている。このように構成することで、ボウル受け22−nにおいて保持したボウル12−nと支持部32−(n−1)とが干渉することを防止している。
【0043】
ボウル受け22−nの中空部24−nの直径RH
nと第1の腕部35−nの高さHA
nの比率RH
n/HA
nは、1.7≦RH
n/HA
n≦2.3であることが好ましく、1.8≦RH
n/HA
n≦2.2であることがより好ましく、1.9≦RH
n/HA
n≦2.1であることがより好ましい。本実施形態では、RH
n/HA
n=2.0としている。
【0044】
ボウル受け22−nとボウル受け22−(n+1)との間の距離PH
n+1と、第1の腕部35−nの高さHA
nの比率PH
n+1、/HA
nは、1.7≦PH
n+1/HA
n≦2.3であることが好ましく、0.40≦PH
n+1/HA
n≦0.60であることがより好ましく、0.45≦PH
n+1/HA
n≦0.55であることがより好ましい。本実施形態では、PH
n+1/HA
n=0.50としている。
【0045】
さらに、第1の端部34−nにおける第1の腕部35−nと鉛直方向上方向とが成す角度θAnと、ボウル12−nの外壁面と鉛直方向上方向とが成す角度θBnとは、
θAn<θBn …(式8)
の関係を満たしている。
【0046】
このように第1の腕部35−nを形成することで、支持部32−nと、ボウル受け22−nに保持されるボウル12−nの周縁部、及びボウル受け22−(n+1)に保持されるボウル12−(n+1)の周縁部とが接触することを防止している。
【0047】
図4は、ボウル12−3の取り出しを示す説明図である。同図に示すように、各ボウル受け22−1,22−2,22−3にボウル12−1,12−2,12−3が載置され、かつボウル12−4が台座部40とともに載置されている。この状態から、ボウル受け22−3に保持されたボウル12−3を取り出すには、ボウル12−3の周縁部付近の一部(一例として
図4のA部分)を2本の指で狭持し、ボウル受け22−3にボウル12−3の外壁面を滑らせるように、ボウル12−3の周縁部の指で挟持した部分を鉛直方向の上方に持ち上げ、図中の時計回り方向に回転させればよい。
【0048】
また、ボウル12−3をボウル受け22−3に収納する場合には、取り出す場合と逆方向にボウル12−3の外壁面をボウル受け22−3に滑らせればよい。他のボウル12−1,12−2,12−4についても同様である。
【0049】
なお、省スペースのためには、ボウル受け間距離PH
n+1とボウル高さHB
nとは、
PH
n+1<HB
n…(式9)
の関係を満たすことが好ましい。
【0050】
ボウルラック10によれば、保持される各ボウル12−nの内壁面には保持部20、連結部30が接触しないので、ボウルを清潔に保って収納することができる。
<第2の実施形態>
図5は、第2の実施形態に係るボウルラック110の側面図である。同図に示すように、ボウルラック110は、保持部120、連結部130、台座部140等から構成されている。なお、
図5では、ボウルラック110が3つのボウル112−1,112−2,112−3を収納した状態を示しており、ここでは各ボウル112−1,112−2,112−3を透過させている。
【0051】
保持部120は、それぞれ鉛直方向視で略円形状の板状部材である3つのボウル受け122−1,122−2,122−3(台部の一例)を有している。ボウル受け122−1,122−2,122−3には、略半球状のボウルがその内面を鉛直方向下方に向けた状態で載置される。ボウル受け122−1,122−2,122−3の形状は、略円形状に限定されず、四角形、多角形、楕円形等、様々な形状を採用することができる。
【0052】
連結部130は、3つの支持部132−1,132−2,132−3を有している。各支持部132−1,132−2,132−3は、それぞれボウル受け122−1,122−2,122−3を支持している。ボウル受け122−1,122−2,122−3は、その中心が鉛直方向から見て一致した状態で支持されている。
【0053】
支持部132−3は、ボウル受け122−3と結合している第1の端部134−3から鉛直方向の下方向、かつボウル受け122−3の円周方向の外側方向に延設され、第2の端部138−3において台座部140に結合している。
【0054】
支持部132−1,132−2は、それぞれボウル受け122−1,122−2と結合している第1の端部134−1,134−2から鉛直方向の下方向、かつボウル受け122−1,122−2の円周方向の外側方向に延設された第1の腕部135−1,135−2と、第1の腕部135−1,135−2からボウル受け122−1,122−2の円周方向の外側方向に延設された第2の腕部137−1,137−2を有している。
【0055】
第1の腕部135−1,135−2と第2の腕部137−1,137−2とは、支持部132−1,132−2の鉛直方向に最も低い位置である結合点136−1,136−2において結合している。
【0056】
また、2つの支持部132−1,132−2は、第1の端部134−1,134−2とは反対側の端部である第2の端部138−1,138−2において、それぞれ支持部132−3と連結されている。
【0057】
なお、結合点136−1,136−2と第2の端部138−1,138−2とが一致する態様も可能である。即ち、第1の腕部135−1,135−2の第1の端部134−1,134−2とは反対側の端部が支持部132−1,132−2の鉛直方向に最も低い位置であり、第2の端部138−1,138−2として支持部132−3と連結されていてもよい。
【0058】
台座部140は、その底面が床や台等に載置される部分である。
【0059】
ボウル受け122−1は、その略円形状の板状部材の外周部がボウル112−1の内壁面と接することで、ボウル112−1の内部の底面を鉛直方向下方に向けてボウル112−1を載置保持している。
【0060】
同様に、ボウル受け122−2,122−3を形成する略円形状の板状部材の外周部がボウル112−2,112−3の内壁面と接することで、ボウル受け122−2,122−3がボウル112−2,112−3の内部の底面を鉛直方向下方向に向けてボウル112−2,112−3を載置保持している。
【0061】
本実施形態のボウルラック110は、3つのボウル受け122−1,122−2,122−3を備えた構成としているが、ボウル受けの数は3つに限定されるものではない。
〔各部の寸法、比率〕
図6は、ボウルラック110の各部の寸法を説明するための側面図である。ここでは、例えばボウル受け112−1,112−2,112−3を、ボウル受け112−n(n=1,2,3)として表記している。
【0062】
ボウルラック110に保持されるボウル112−nの周縁部の直径をRB
n、高さをHB
nとすると、式1及び式2の関係を満たす。
【0063】
ボウル受け122−nの直径をSH
nとすると、
SH
n≦SH
n+1 …(式10)
の関係を満たす。
【0064】
ボウル受け122−(n−1)と122−nとの間の距離をPH
nとすると、式4の関係を満たす。
【0065】
ボウル112−nがボウル受け122−nに保持されたときの、ボウル受け122−nからボウル112−nの周縁部までのZ方向高さをHC
nとすると、式5の関係で表すことができ、M=0.60以上であることが好ましく、0.70≦M≦0.90であることがより好ましく、0.75≦M≦0.85であることがより好ましい。
【0066】
また、ボウル受け122−nと122−(n+1)との間の距離PH
n+1は、ボウル受け122−nにボウル112−nが保持されたときのボウル受け122−nからボウル112−nの底面までのZ方向高さ(HB
n−HC
n)よりも大きく、ボウル受け22−(n+1)に保持されるボウルの高さHB
n+1よりも小さい。即ち、式6の関係を満たしている。
【0067】
また、支持部132−nの第1の端部134−nを基準としたときの結合点136−nのZ方向の高さの絶対値HA
n(第1の腕部135−nの高さHA
n)は、式7の関係を満たしている。
【0068】
ボウル受け122−nの直径SH
nと第1の腕部135−nの高さHA
nの比率RH
n/HA
nは、1.7≦RH
n/HA
n≦2.3であることが好ましく、1.8≦RH
n/HA
n≦2.2であることがより好ましく、1.9≦RH
n/HA
n≦2.1であることがより好ましい。本実施形態では、RH
n/HA
n=2.0としている。
【0069】
ボウル受け122−nとボウル受け122−(n+1)との間の距離PH
n+1と、第1の腕部135−nの高さHA
nの比率PH
n+1/HA
nは、1.7≦PH
n+1/HA
n≦2.3であることが好ましく、0.40≦PH
n+1/HA
n≦0.60であることがより好ましく、0.45≦PH
n+1/HA
n≦0.55であることがより好ましい。本実施形態では、PH
n+1/HA
n=0.50としている。
【0070】
さらに、第1の端部134−nにおける第1の腕部135−nと鉛直方向下方向とが成す角度θAnと、ボウル112−nの外壁面と鉛直方向下方向とが成す角度θBnとは、式8の関係を満たす。
【0071】
このように第1の腕部135−nを形成することで、支持部132−nと、ボウル受け122−nに保持されるボウル112−nの周縁部、及びボウル受け122−(n+1)に保持されるボウル112−(n+1)の周縁部とが接触することを防止している。
【0072】
ボウルラック110に収納されたボウル112−nを取り出すには、ボウル112−nの周縁部付近の一部を2本の指で狭持し、ボウル受け122−nにボウル112−nの内壁面を滑らせるように、ボウル112−nの周縁部の指で挟持した部分を鉛直方向の下方に下げて回転させればよい。
【0073】
また、ボウル112−nをボウル受け122−nに収納する場合には、取り出す場合と逆方向にボウル112−nの内壁面をボウル受け122−nに滑らせればよい。
【0074】
なお、省スペースのためには、ボウル受け間距離PH
n+1とボウル高さHB
nとは、式9の関係を満たすことが好ましい。
【0075】
ボウルラック110によれば、保持される各ボウル12−nの内壁面が鉛直方向下方向に向けて収納されるので、ボウルの内壁面に埃などが付着することなく、ボウルを清潔に保って収納することができる。
<第3の実施形態>
図7は、本実施形態に係るボウルラック210の斜視図である。同図に示すように、ボウルラック210は、保持部220、連結部230、台座部240等から構成されている。
【0076】
保持部220は、3つのボウル受け222−1,222−2,222−3を有しており、このボウル受け222−1,222−2,222−3は、それぞれ略円形状の中空部224−1,224−2,224−3を有している。ボウル受け222−1,222−2,222−3は、ボウルをそれぞれ略円形状の中空部224−1,224−2,224−3に内挿保持することができる。
【0077】
連結部230は、3つの支持部232−1,232−2,232−3を有している。各支持部232−1,232−2,232−3は、それぞれボウル受け222−1,222−2,222−3を支持している。ボウル受け222−1,222−2,222−3は、中空部224−1,224−2,224−3の中心が水平方向から見て一致した状態で支持されている。即ち、中空部224−1,224−2,224−3は、水平方向から見て同心円を構成している。
【0078】
支持部232−1は、ボウル受け222−1の鉛直方向下部と結合している第1の端部234−1a,234−1bから水平方向におけるボウル受け222−2とは反対側方向(以後、手前方向と呼ぶ)、かつボウル受け222−1の円周方向の外側方向(鉛直方向下方向)に延設された第1の腕部235−1a,235−1bを有している。
【0079】
同様に、支持部232−2は、ボウル受け222−2の鉛直方向下部と結合している第1の端部234−2a,234−2bから水平方向の手前方向、かつボウル受け222−2の鉛直方向下方向に延設された第1の腕部235−2a,235−2bを有している。
【0080】
第1の腕部235−1a、235−1bは、第1の端部234−1a,234−1bとは反対側の第2の端部238−1a,238−1bに、第2の端部238−1a,238−1bからボウル受け222−1の円周方向の内側方向(鉛直方向上方向)に延設された当接部233−1a,233−1b(爪部の一例)を備えている。
【0081】
また、第1の腕部235−1a、235−1bは、結合点236−1a,236−1bにおいて、台座部240から鉛直方向上方向に延設された2本の支柱部239a,239bとそれぞれ結合している。
【0082】
一方、第1の腕部235−2a,235−2bは、第1の端部234−2a,234−2bとは反対側の第2の端部238−2a,238−2bにおいて支柱部239a,239bとそれぞれ結合している。
【0083】
さらに、ボウル受け222−3は、その鉛直方向下部において、台座部240から鉛直方向上方向に延設された2本の支柱部239c,239dとそれぞれ結合している。
【0084】
台座部240は棒状部材が井の字形状に配置されており、各棒状部材の交差部分において各支柱部239a,239b,239c,239dを垂直に(鉛直方向上方向に)支持している。台座部240はこの形状に限定されず、例えば板状に形成してもよい。
【0085】
ボウルラック210の各部の寸法、比率については、ボウルラック10,110と同様に構成すればよい。
【0086】
図8は、ボウルラック210が3つのボウル212−1,212−2,212−3を収納した状態を示した側面図であり、ここでは各ボウル212−1,212−2,212−3を透過させて示している。
【0087】
ボウル受け222−1の中空部224−1を形成する略円形状の内壁面がボウル212−1の外壁面と接し、かつ当接部233−1a,233−1bがボウル212−1の周縁部と当接(係止)することで、ボウル受け222−1がボウル212−1の内部の底面を水平方向手前方向に向けてボウル212−1を内挿保持する。
【0088】
同様に、ボウル受け222−2,222−3の中空部224−2,224−3を形成する略円形状の内壁面がボウル212−2,212−3の外壁面と接し、かつ支柱部239a,239bがボウル212−2,212−3の周縁部と当接することで、ボウル受け222−2,222−3がボウル212−2,212−3の内部の底面を水平方向手前方向に向けてボウル12−2,12−3を内挿保持する。
<第4の実施形態>
図9は、本実施形態に係るボウルラック310の側面図である。ボウルラック310と第1の実施形態において説明したボウルラック10とは、台座部340が異なっている。
【0089】
ボウルラック310は、保持部20、連結部30、台座部340等から構成されており、台座部340を棚等に載置することで、
図1、2に示したボウルラック10のように、鉛直方向下部から順に配置された各ボウル受け22−1,22−2,22−3において、ボウル12−1,12−2,12−3をそれぞれ内部の底面を鉛直方向上方に向けて内挿保持することが可能である。
【0090】
さらに、ボウルラック310は、台座部340が側面から見てコの字形状に形成されており、台座部340の凹部342に棚等の固定部材344を挿通することで、ボウルラック310を天地逆に固定することが可能である。
【0091】
即ち、
図5に示したボウルラック110と同様に、鉛直方向上部から順に配置された各ボウル受け22−3,22−2,22−1は、ボウル12−4,12−3,12−2をそれぞれ内部の底面を鉛直方向下方向に向けて載置保持することができる。
【0092】
このように、台座部の形状を載置・懸垂両用に構成することで、ユーザは使用場所に応じて好ましい使い方をすることができる。
<その他の実施形態>
図10、
図11(a)〜(d)は、それぞれボウルラック410の斜視図、上面図、側面図、背面図、ボウルを収納した状態の側面図である。
図10、
図11に示すように、ボウルラック410は、
図1に示したボウルラック10を1本の針金状部材で実現したものである。ボウルラック410は、保持部420、連結部430、台座部440等から構成されており、明確な区切りはないが、略円形状の中空部424−nにボウル412−nを内挿保持している部分がボウル受け422−n、各ボウル受け422−nから鉛直方向の上方向、かつボウル受け422−nの円周方向の外側方向に延設された部分が第1の腕部435−n、第1の腕部435−nからボウル受け422−1の円周方向の外側に延設された部分が第2の腕部437−n、底面が床や台等に載置される部分が台座部440に相当する。
【0093】
図12は、ボウルラック410Bの斜視図であり、
図1に示したボウルラック10を1本の針金状部材で実現した他の実施形態を示す。
【0094】
ボウルラック410においては、針金状部材の始点Sから終点Eまで、ボウル受け422−1は鉛直方向上側から見て反時計回り、ボウル受け422−2は時計回り、ボウル受け422−3は反時計回りに形成されている。これに対し、ボウルラック410Bは、ボウル受け422−1,422−2,422−3が全て反時計回りに延在している。
【0095】
図13、
図14(a)〜(d)は、それぞれボウルラック510の斜視図、上面図、側面図、背面図、ボウルを収納した状態の側面図である。
図13、
図14に示すように、ボウルラック510は、1本の針金状部材で実現したものであり、各ボウル受け522−nは、その平面形態が略3/4円状の円弧状に形成されている。
【0096】
図15は、ボウルラック610の斜視図であり、
図9に示したボウルラック310を1本の針金状部材で実現した他の実施形態を示している。ボウルラック310と
図10に示したボウルラック410とは、台座部640が異なっており、台座部640を載置する形態と、台座部640の凹部642に棚等の固定部材を挿通する形態とに用いることができる。
【0097】
本発明の技術的範囲は、上記の実施形態に記載の範囲には限定されない。各実施形態における構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態間で適宜組み合わせることができる。