特許第6008216号(P6008216)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6008216プラスチック構造体によって提供されるワードローブを実現するモジュール式装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6008216
(24)【登録日】2016年9月23日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】プラスチック構造体によって提供されるワードローブを実現するモジュール式装置
(51)【国際特許分類】
   A47B 47/04 20060101AFI20161006BHJP
   A47B 61/00 20060101ALI20161006BHJP
   F16B 12/12 20060101ALI20161006BHJP
【FI】
   A47B47/04 B
   A47B61/00 503A
   F16B12/12 Z
【請求項の数】37
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2014-524306(P2014-524306)
(86)(22)【出願日】2012年4月23日
(65)【公表番号】特表2014-527431(P2014-527431A)
(43)【公表日】2014年10月16日
(86)【国際出願番号】EP2012057354
(87)【国際公開番号】WO2013020721
(87)【国際公開日】20130214
【審査請求日】2015年3月27日
(31)【優先権主張番号】AN2011U000056
(32)【優先日】2011年8月10日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】514028064
【氏名又は名称】トンタレッリ,セルジオ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】トンタレッリ,セルジオ
【審査官】 河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2002/0109442(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0168115(US,A1)
【文献】 登録実用新案第3017548(JP,U)
【文献】 特開2009−201530(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 47/04
A47B 61/00
F16B 12/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワードローを実現するモジュール式装置であって、成形プラスチック材料から得られる以下のモジュール:
−第1の枠付きの四角形パネル(1)であって、家具の部材の底又は棚として働くように構成され、上面に、ともに止め手段(5a、5b)が設けられる長手方向連結手段(1b)及び横方向連結手段(1a)設けられ、該長手方向連結手段(1b)及び該横方向連結手段(1a)は、同じ該第1のパネル(1)の下面の、同様に止め手段(5a、5b)が設けられる長手方向連結手段(10b)及び横方向連結手段(10a)に対応し;前記長手方向連結手段(1b、10b)は該第1のパネル(1)の後方長手方向縁に少なくとも対応して位置し、前記横方向連結手段(1a、10a)は該第1のパネル(1)の横方向縁及び中央領域に対応して位置するようになっている、第1の枠付きの四角形パネル(1)、
−前記家具の部材の枠付きの四角形後部(9)であって、前記第1のパネル(1)の前記長手方向連結手段(1b、10b)と協働するように構成される下側長手方向縁(9a)及び上側長手方向縁(9b)が設けられ、前記第1のパネル(1)の前記長手方向連結手段(1b、10b)に設けられる前記止め手段(5a、5b)と協働するように構成される止め手段(13b、13a)も設けられる、枠付きの四角形後部(9);
−前記家具の部材の側部仕切り又は内部仕切りとして働くように構成される枠付きの四角形壁(14)であって、前記第1のパネル(1)の前記長手方向連結手段(1a、10a)と協働するように構成される下側長手方向縁(14a)及び上側長手方向縁(9b)が設けられ、前記パネル(1)の前記横方向連結手段(1b、10b)に設けられる前記止め手段(5a、5b)と協働するように構成される止め手段(15b、15a)も設けられる、枠付きの四角形壁(14);
−前記家具の部材の枠付きの四角形最上部(16)であって、下面に、ともに止め手段(5b)が設けられるとともに、前記第1のパネル(1)の前記長手方向連結手段(1b、10b)及び前記横方向連結手段(1a、10a)に対して鏡面対称位置に配置される長手方向連結手段(100b’)及び横方向連結手段(100a’)が設けられ;該最上部(16)の前記長手方向連結手段(100b’)は前記後部(9)の前記上側長手方向縁(9b)と協働するように構成され、前記止め手段(5b)は、前記後部(9)の前記上側長手方向縁(9b)に設けられる前記止め手段(13b)と協働するように構成されるようになっており;該最上部(16)の前記横方向連結手段(100b’)は前記壁(14)の前記上側長手方向縁(14b)と協働するように構成され、前記止め手段(5b)は、前記壁(14)の前記上側長手方向縁(14b)に設けられる前記止め手段(15b)と協働するように構成されるようになっている、枠付きの四角形最上部(16)
を備えることを特徴とする、モジュール式装置。
【請求項2】
前記第1のパネル(1)に設けられる前記長手方向連結手段及び前記横方向連結手段は、直線的な溝(1b、10b/1a、10a)からなり;前記第1のパネル(1)の前記上面に得られる前記溝(1b、1a)は、水平仕切り(11)によって、前記第1のパネル(1)の前記下面に得られる前記溝(10b、10a)から隔てられるようになっており;また、手方向溝(1b、10b)は、前記後部(9)の前記下側長手方向縁(9a)及び前記上側長手方向縁(9b)を、前記水平仕切り(11)に当接して止まるまでそれぞれ正確に収容するように構成され、方向溝(1a、10a)は、前記壁(14)の前記下側長手方向縁(14a)及び前記上側長手方向縁(14b)を、前記水平仕切り(11)に当接して止まるまでそれぞれ収容するように構成されるようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1のパネル(1)の前記直線的な溝(1a、1b、10a/10b)のそれぞれには、該溝の深さよりも低い高さを有する等間隔に離間した一連の横断仕切り(1a’、1b’/10a’、10b’)が設けられることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記後部(9)の前記下側縁(9a)及び前記上側縁(9b)、並びに前記壁(14)の前記下側縁(14a)及び前記上側縁(14b)には、等間隔に離間した対向する対の、字形のノッチ(12)が設けられ、各対の該ノッチ(12)は、前記後部(9)の前記縁(9a、9b)の、前記第1のパネル(1)の対応する前記長手方向溝(1b、10b)への、及び前記壁(14)の前記縁(14a、14b)の、同じ前記第1のパネル(1)の対応する前記横方向溝(1a、10a)への挿入中に、前記溝(1b、10b/1a、10a)から突出する前記垂直仕切り(1b’、10b’/1a’、10a’)のうちの1つと、跨った」位置で連結されるように構成されるようになっていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記第1のパネル(1)に設けられる前記止め手段(5a、5b)は、上下にある対応する対の水平スロット(5a、5b)からなり、1のスロット(5a)は前記第1のパネル(1)の前記上面に設けられる前記溝(1a、1b)の側面において得られ、一方で2のスロット(5b)は、前記水平仕切り(11)が介在した状態で、前記第1のパネル(1)の前記下面に設けられる前記溝(10a、10b)の外側縁に得られることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記後部(9)の前記下側長手方向縁(9a)及び前記上側長手方向縁(9b)に設けられる前記止め手段は、楔形材(13a、13b)の対からなり、直壁(14)の前記下側長手方向縁(14a、14b)に設けられる前記止め手段は、対応する対の楔形材(15a、15b)からなり;前記後部(9)の前記下側長手方向縁(9a)及び前記垂直壁(14)の前記下側長手方向縁(14a)にそれぞれ設けられる前記楔形材(13a、15a)は、前記第1のパネル(1)の前記上面の前記長手方向溝(1b)及び前記横方向溝(1a)にそれぞれ設けられる前記第1のスロット(5a)に嵌まるように構成されるようになっており;また、前記後部(9)の前記上側長手方向縁(9b)及び前記垂直壁(14)の前記上側長手方向縁(14b)にそれぞれ設けられる前記楔形材(13b、15b)は、前記第1のパネル(1)の前記下面の前記長手方向溝(10b)及び前記横方向溝(10a)にそれぞれ設けられる前記第2のスロット(5b)に嵌まるように構成されるようになっていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記最上部(16)に設けられる前記長手方向連結手段及び前記横方向連結手段は、前記後部(9)の前記上側長手方向縁(9b)及び前記壁(14)の前記上側長手方向縁(14b)をそれぞれ正確に収容するように構成される直線的な溝(100b、100a)からなることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
部(15)の前記直線的な溝(100b、100a)のそれぞれには、対応る該溝の深さよりも低い高さを有する一連の横断仕切り(100b’、100a’)が設けられ;該仕切り(100b’、100a’)のそれぞれは、前記後部(9)の前記上側長手方向縁(9b)及び各壁(14)の前記上側長手方向縁(14b)の、目的の前記溝(100b、100a)内への挿入中に、後部(9)の前記上側長手方向縁(9b)及び壁(14)の前記上側長手方向縁(14b)に設けられる前記対向する対の字形のノッチ(12)のうちの1つと正確に連結されるように構成されるようになっていることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記最上部(16)に設けられる前記止め手段は、前記溝(100a、100b)の側縁のうちの1つに得られるとともに、前記後部(9)の前記上側長手方向縁及び前記壁(14)の前記上側長手方向縁にそれぞれ得られる前記楔形材(13b、15b)を受け入れるようにも構成される第2のスロット(5b)からなることを特徴とする、請求項7又は8に記載の装置。
【請求項10】
前記第1のパネル(1)の前記上面には、2つの同一の連続的な部分(2)が設けられ、該2つの同一の連続的な部分間には前記横方向溝(1a)のうちの1つが介在することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記パネル(1)の前記下面には、その前方長手方向縁及び後方長手方向縁の近傍の垂直軸を有する複数の対の筒状の座部(32)が設けられることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記パネル(1)には、前記上面に設けられる前記中央の横方向溝(1a)の前方端部に得られる第1の座部(1a’’)、及び前記下面に設けられる前記横方向溝(10a)の前方端部に得られる第2の座部が設けられることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記最上部(16)には、前記下面に設けられる前記中央の横方向溝(100a)の前方端部に得られる座部(100a’’)が設けられることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記後部(9)の前面には、前記第1のパネル(1)に設けられる前記横方向連結手段(1a、10a)と完全に位置合わせして配置されるとともに、前記壁(14)のそれぞれの後方垂直縁に設けられる連結手段(14c)と協働するようにも構成される連結手段(9c)が設けられることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記後部(9)に設けられる前記連結手段のそれぞれは、垂直な直線的な溝(9c)からなること、及び、前記壁(14)のそれぞれに設けられる前記連結手段は、前記溝(9c)に正確に挿入されるように構成される直線的なリブ(14c)からなることを特徴とする、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記後部(9)及び前記壁(14)は、垂直方向の横断リブ(N)によって内部が補強される同じ空の構造を有することを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記パネル(1)及び前記最上部(16)の前記前方長手方向縁には、4つの正方形の孔が設けられ、該孔のうちの2つ(FC)は前記前方縁の両端部に向かって位置し、2つ(F)は、前記中央の横方向溝(1a、100a)の2つの側において該中央の横方向溝に近接して対称な位置に位置することを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
装置は、下側縁(18a)及び上側縁(18b)の双方に止め手段(19a、19b)と関連付けられる連結手段(12)が設けられる枠付きの四角形ドア(18)からなる付加的なモジュールを含み;前記ドア(18)の後方垂直縁には、ヒンジ(21)を適用する手段(20)も設けられるようになっていることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
−前記ドア(18)の前記下側縁(18a)及び前記上側縁(18b)を正確に挿入するための1つの口(IM)がともに設けられる第1の枠付きの仕上げストリップ(22)及び第2の枠付きの仕上げストリップ(22’)であって;該仕上げストリップ(22、22’)には、前記1つの口に、前記ドア(18)の前記下側縁(18a)及び前記上側縁(18b)に設けられる対応する連結手段(12)及び止め手段(19a、19b)と協働するように構成される連結手段(22a)及び止め手段(5b)も設けられるようになっている、第1の枠付きの仕上げストリップ(22)及び第2の枠付きの仕上げストリップ(22’)、
−前記ドア(18)の前記下側縁(18a)及び前記上側縁(18b)を正確に挿入するための2つの反対側にある口(IMI、IMS)がともに設けられる第1の枠付きの接続ストリップ(25)及び第2の枠付きの接続ストリップ(25’)であって;該接続ストリップ(25、25’)には、前記口のそれぞれに、前記ドア(18)の前記下側縁(18a)及び前記上側縁(18b)に設けられる対応する連結手段(12)及び止め手段(19a、19b)と協働するように構成される連結手段(25a)及び止め手段(5b)も設けられるようになっている、第1の枠付きの接続ストリップ(25)及び第2の枠付きの接続ストリップ(25’)
からなる付加的なモジュールを備えることを特徴とする、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記ドア(18)の前記下側長手方向縁(18a)及び前記上側長手方向縁(18b)に設けられる前記連結手段は、等間隔に離間した対向する対の、字形のノッチ(12)からなること、並びに、前記枠付きの仕上げストリップ(22、22’)及び前記接続ストリップ(25、25’)の対応する前記連結手段は、該ストリップの対向する長手方向縁(22b、22c/25b、25c)間に位置するとともに、前記ドア(18)の前記下側長手方向縁(18a)及び前記上側長手方向縁(18b)に設けられる前記字形のノッチ(12)と正確に接合されるようにも構成される垂直横断仕切り(22a、25a)からなることを特徴とする、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記ドア(18)の前記下側縁(18a)及び前記上側縁(18b)に設けられる前記止め手段は楔形材(19a、19b)の対からなること、並びに、前記枠付きの仕上げストリップ(22、22’)及び前記接続ストリップ(25、25’)の前記止め手段は、前記ドア(18)の前記楔形材(19a、19b)が嵌まるように該ストリップの前記第1の長手方向縁(22b、25b)に得られる第1の水平スロット(5a)及び第2の水平スロット(5b)からなることを特徴とする、請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記接続ストリップ(25、25’)の内部には、れらの高さの半分にかつ中央領域にのみ、該ストリップ(25、25’)の前記口のうちの第1の口(IMI)に設けられる一連の前記横断仕切り(25a)を、前記口のうちの第2の口(IMS)に設けられる一連の同様の横断仕切り(25a)から隔てる長手方向仕切り(25d)が設けられ;前記接続ストリップ(25、25’)のそれぞれには、前記第1の長手方向縁(25b)の両端部に向かって、前記水平仕切り(25d)よりも高い高さに位置する前記第1の水平スロットのうちの2つ(5a)、及び前記水平仕切り(25d)よりも低い高さに位置する2つの第2のスロット(5b)が設けられるようになっていることを特徴とする、請求項19〜21のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
前記第1の仕上げストリップ(22)には、前記第2の長手方向縁(22c)の外側位置にハンドル(23)が設けられることを特徴とする、請求項19〜21のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
前記第1の接続ストリップ(25)には、前記第2の長手方向縁(25c)の外側位置にハンドル(23)が設けられることを特徴とする、請求項19〜22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記第1の仕上げストリップ(22)及び前記第1の接続ストリップ(25)には、正面の対応する前記ハンドル(23)の近傍に目(200)が設けられることを特徴とする、請求項23又は24のいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
前記第1の仕上げストリップ(22)及び前記第1の接続ストリップ(25)の、前記第1の縁(22b、25b)の外側位置には、前記パネル(1)及び前記最上部(16)の前方縁の中央に向かって設けられる前記正方形の孔(F)のうちの1つに強制的に挿入されるように構成される、弾性変形可能な構造を有するメガ形状の突起(24)が設けられることを特徴とする、請求項19〜25のいずれか一項に記載の装置。
【請求項27】
ヒンジ(21)を適用する前記ドア(18)の前記後方垂直縁に設けられる段は、筒状の円筒形材(20)からなり、該筒状の円筒形材の下側端部(20a)及び上側端部(20b)は、特定の距離だけ隔てられたままで、前記ドア(18)の前記下側縁(18a)及び前記上側縁(18b)の高さにそれぞれ配置されることを特徴とする、請求項18に記載の装置。
【請求項28】
前記筒状の形材(20)と協働するように構成される前記ヒンジ(21)のそれぞれは、前記筒状の形材(20)の前記端部(20a、20b)のうちの一方に正確に貫入するように構成される円筒スリーブ(21a)、並びに、前記パネル(1)及び前記最上部(16)の前記前方縁の両端部に向かって設けられる前記正方形の孔(FC)のうちの1つに強制的に係合するとともに該正方形の孔(FC)のうちの1つの内部でブロックされるように構成される径方向プラグ(S)から形成されることを特徴とする、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記径方向プラグ(S)のそれぞれは、弾性圧縮可能な字形のブリッジ(21c)によって端部が接続されるとともに、端部に垂直位置の歯(21d)も設けられる2つの収束アーム(21c)から形成されることを特徴とする、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記ドア(18)には、垂直方向の横断リブ(N)によって内部が補強される空の構造が設けられることを特徴とする、請求項18に記載の装置。
【請求項31】
−前記壁(14)と一の高さを有する枠付きの柱(26)であって、枠付きの柱の下側端部(26a)は、前記第1のパネル(1)の前記上面の中央において実現される前記横方向溝(1a)の前方端部に設けられる座部(1a’’)内に挿入されるように構成され、一方で、該柱(26)の上側端部(26a’)は、前記第1のパネル(1)の前記下面及び前記最上部(16)の前記下面の中央においてそれぞれ実現される前記横方向溝(10a、100a)の前方端部に設けられる座部(100a’’)に挿入されるように構成され;該柱(26)の前記端部(26a、26a’)のそれぞれには段部(26b、26b’)が接合されるようにもなっている、枠付きの柱(26)、
−前記第1のパネル(1)の前記連続的な部分(2)と組み合わせて1つの一続きの面を形成するように、前記第1のパネル(1)の前記上面の中央に設けられる前記横方向溝(1a)に前記柱(26)の後部において正確に挿入されるように構成される矩形のプレート(27)であって;該プレート(27)の横方向には、前記横方向溝(1a)を画定する垂直縁の一方及び/又は他方に設けられる前記第1のスロット(5a)の対応するサンプルに嵌まるように構成される弾性的に可撓性の楔形材(27a)が設けられるようにもなっている、矩形のプレート(27)
からそれぞれなる付加的な2つの構成部材を備えることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項32】
装置は、前記第1のパネル(1)と同じ形状及び寸法を有する、記家具の部材の棚として働くように構成されるとともに、上側位置に3つの横方向溝(1a)に接続される後方長手方向溝(1b)、並びに下側位置に長手方向溝及び3つの横方向溝も設けられる第2の枠付きの四角形パネル(110)からなる付加的な構成部材を備え;該第2のパネル(110)には、前記中央の長手方向溝(1a)の一方の側に、連続的な部分(2)が設けられ、一方で、反対の側では、前記横方向溝(1a)の側に近接して、前記中央の溝(1a)の反対の側に設けられる前記連続的な部分(2)の上面と同じ高さに上面が配置される枠付きのストリップ(111)が設けられるようになっており;前記第2のパネル(110)の前方には、前記端部に向かって位置する前記正方形の孔のうちの2つ(FC)、及び前記中央の横方向溝(1a)の両側において中央に向かって対称に位置する前記正方形の孔のうちの2つ(F)が設けられるようになっていることを特徴とする、請求項1〜31のいずれか一項に記載の装置。
【請求項33】
前記第2のパネル(110)の前記ストリップ(110)の中央には、底に等間隔に離間した孔(112a)が設けられるより低い長手方向領域(112)が設けられ、一方で、前記第2のパネルの外側縁には、前記孔(112a)に対して互い違いの位置に垂直ペグ(112b)が得られることを特徴とする、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
装置は、前記家具の部材のための足部(30)からなる付加的な構成部材を備え;前記足部(30)は上側の平面的な面を有する枠付きの構造を有し、上側の平面的な面からは、前記第1のパネル(1)の下に設けられる垂直軸を有する前記筒状の座部(32)の対のうちの一方に正確に挿入されるように構成される、2つの対称に対向するプラグ(31a、31b)が突出するようになっていることを特徴とする、請求項1〜33のいずれか一項に記載の装置。
【請求項35】
前記足部(30)には頭ピラミッド形状が与えられ、前記2つのプラグ(31a、31b)は楕円形のプロファイルを有し;前記プラグのうちの第1のプラグ(31a)は、前記足部(30)の中央に置し、一方で、前記第2のプラグ(31b)は、前記第1のプラグ(31a)と前記足部(30)の後方縁(30b)との間の距離の半分に置するようにもなっていることを特徴とする、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
装置は、前記第1のパネル(1)、前記第2のパネル(110)及び前記最上部(16)、並び前記後部(9)及び前記壁(14)に設けられる前記正方形の孔(F、FC)に強制的に挿入されるとともに嵌まるように構成されるキャップ(17)からなる付加的な構成部材を備えることを特徴とする、請求項32又は33のいずれか一項に記載の装置。
【請求項37】
前記キャップ(17)には、正方形のベースを有する空のピラミッド形のヘッド(17a)が設けられ、ベースの後方開口は方形の縁(17b)によって画定され、正方形の縁からは、該正方形の縁(17b)の外側位置において、前記キャップ(17)の中央に向かって収束する傾斜したプロファイル(17d)を有する、2つの対向する対のフック形状の歯(17c)が部分的に突出することを特徴とする、請求項36に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、プラスチック構造体によって提供される、家具、基本的にはワードローブを実現するのに用いられるモジュール式装置に関する。
【0002】
本発明はさらに、家具市場の現在の要件を入念に調査するために考案された。
【背景技術】
【0003】
消費者は、多くの場合に、低い価格及び好ましい美観に加えて、多用途性を特徴とする家具を探している。
【0004】
特に、家具は、利用可能なスペース及び実際の必要性に合わせて容易に調整されなければならない。同時に、大幅な変更を必要とすることなく、また専門的な労力を用いることなく、変化する必要性に従ってその形態を迅速に変えることが可能でなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の装置の特定の目的は、ワードローブ又は同じタイプの別の家具の部材を作るときに、上述した必要性を全て満たすことである。
【0006】
本発明の装置の特定の有用性は、特別な外観形状を有するワードローブを実現することではない。目的は、費用を手頃なレベルに抑えながらも、ユーザが自身の特定の要件に従って自身の家具を構成することを可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の装置は、高い多用途性を特徴とする限られた数のモジュールしか含まないながらも、そのような目的を達成した。
【0008】
本発明の装置のモジュールは、用いられる内部の棚の数に従って任意の高さを有するワードローブを作り出すように、所望に応じてユーザが組み合わせることができることに留意されたい。
【0009】
1つの棚を有するワードローブを実現するのに用いられる同じ構成部材を、より多くのサンプルにおいて用いて、1つ、3つ又はそれ以上の棚を有するワードローブを実現することもできる。
【0010】
さらに、全てのモジュール式構成部材が成形プラスチック材料から得られることは、それらの費用及び重量を減らす必要があることによって説明がつく。
【0011】
本発明による装置の更なる有利な特徴は、ねじ、プラグ等の外部接続手段を用いることなく種々のモジュールが安定した連結を提供することができることに関する。
【0012】
さらに、本発明による装置の種々のモジュールは、家具の対応する部材に、家具の単なる「カバー」構造として働くことに単純に限定されない自己支持骨組をもたらすことが可能である。
【0013】
そのような提案は、最終結果に関して完全に安全に、誰もが家具の部材を容易かつ迅速に作り出すことが可能であることを考慮すれば認識される。
【0014】
説明のために、限定的ではなく例示的であるに過ぎない添付の図面を参照して本発明を引き続き説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1A】本発明の骨組の水平パネルの不等角投影上面図である。
図1B図1Aの水平パネルの不等角投影底面図である。
図2】本発明の装置の後部の不等角投影正面図である。
図3A】本発明の装置の垂直パネルの不等角投影外面図である。
図3B図3Aの垂直パネルの不等角投影内面図である。
図4A】本発明の装置の最上部の不等角投影上面図である。
図4B図4Aの最上部の不等角投影底面図である。
図5A】本発明の装置のドアの不等角投影外面図である。
図5B図5Aのドアの不等角投影内面図である。
図6A】本発明の装置のドアのヒンジを示す、不等角投影斜視図である。
図6B】本発明の装置のドアのヒンジを示す、不等角投影斜視図である。
図6C】本発明の装置のドアのヒンジを示す、不等角投影斜視図である。
図7A】本発明の装置のハンドルを有する第1のストリップの不等角投影底面図である。
図7B図7Aのストリップの不等角投影上面図である。
図8】本発明の装置のハンドルを有しない第1のストリップの不等角投影底面図である。
図9A】本発明の装置のハンドルを有する第2のストリップの不等角投影底面図である。
図9B図9Aのストリップの不等角投影上面図である。
図10】本発明の装置のハンドルを有しない第2のストリップの不等角投影底面図である。
図11A】本発明の装置のプレート及び柱の不等角投影図である。
図11B図11Aの2つの構成部材の、図1Aの水平パネルのサンプルとの協働モードの不等角投影図である。
図11C】本発明の装置によって得られる家具の部材に設置される、図11Aの2つの構成部材の不等角投影図である。
図12A】本発明の装置の端部キャップを示す不等角投影斜視図である。
図12B】本発明の装置の端部キャップを示す不等角投影斜視図である。
図12C】本発明の装置の端部キャップを示す不等角投影斜視図である。
図13図1Aの水平パネルの、図2の後部との協働モードの不等角投影図である。
図14A図13の上記構成部材と、図3Aの垂直パネルの3つのサンプルとの組み立てステップを示す不等角投影図である。
図14B図13の上記構成部材と、図3Aの垂直パネルの3つのサンプルとの組み立てステップを示す不等角投影図である。
図15】組み立てられた状態の、図4Aの最上部と図14Bの構成部材との協働モードの不等角投影図である。
図16A】本発明の装置の構成部材によって得られる家具の部材を組み立てるステップを示す不等角投影図である。
図16B】本発明の装置の構成部材によって得られる家具の部材を組み立てるステップを示す不等角投影図である。
図17】本発明の装置の構成部材を好適に組み立てることによって得られる、ドアを有しない付加的な家具の部材の不等角投影図である。
図18】本発明の装置の構成部材を好適に組み立てることによって得られる、ドアを有しない付加的な家具の部材の不等角投影図である。
図19A】本発明の装置の構成部材を好適に組み立てることによって得られる、ドア及び3つの棚を有する家具の部材の不等角投影図である。
図19B図19A及び図19Cに示されている家具の部材に設けられるドアのうちの1つの分解不等角投影図である。
図19C】本発明の装置の構成部材を好適に組み立てることによって得られる、ドア及び3つの棚を有する家具の部材の不等角投影図である。
図20A図1Aの水平パネルの代替的な実施形態の不等角投影図である。
図20B図20Aの水平パネルのサンプルが設けられている家具の部材の不等角投影図である。
図21A】本発明の装置の足部の不等角投影上面図である。
図21B】本発明の装置の足部の不等角投影底面図である。
図22A図21A及び図21Bの足部の第1の組み立てモードを順に示す不等角投影図である。
図22B図21A及び図21Bの足部の第1の組み立てモードを順に示す不等角投影図である。
図22C図21A及び図21Bの足部の第1の組み立てモードを順に示す不等角投影図である。
図23A図21A及び図21Bの足部の第2の組み立てモードを順に示す不等角投影図である。
図23B図21A及び図21Bの足部の第2の組み立てモードを順に示す不等角投影図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
上述の図を参照すると、本発明の装置は、前ドアを有するか又は有しないワードローブを実現するために所望の数及び組み合わせで時折用いることができる成形プラスチック材料から得られる一連のモジュールから構成される。
【0017】
そのために、上記モジュールのそれぞれには、他のモジュールに設けられる対応する連結手段及び止め手段と協働するように構成される止め手段に関連する連結手段が設けられている。
【0018】
図1A及び図1Bを具体的に参照すると、本発明の装置の第1のモジュールは、家具の部材の底又は中間の棚として区別なく働くために水平位置に取り付けられるように構成される第1の枠付きの四角形パネル(1)から構成される。
【0019】
図1Aにはっきりと示されているように、上記第1の水平パネル(1)の上面は、前方から後方まで延びる3つの同一の横方向溝(1a)が設けられることを特徴とし;上記溝(1a)のうちの2つは水平パネル(1)の外側縁の高さで得られ、第3の溝は、水平パネルの中心線に得られるようになっている。
【0020】
上記3つの横方向溝(1a)の後方端部は、同一の形状及びセクションを有し、パネル(1)の後方縁の高さで得られる長手方向溝(1b)内で終端する。
【0021】
横断仕切り(1a’、1b’)が上記溝(1a、1b)の底から突出し、等間隔に離間しており、これらを受け入れる溝の深さよりも小さい高さを有する。
【0022】
上記溝(1a、1b)の存在は、連続的な面を有し、家具の部材内に収納される物体の支持面として働くように構成される2つの大きい四角形部分(2)を、水平パネル(1)の上面において隔てる。
【0023】
上記パネルの底面図である図1Bに示されているように、3つの横方向溝(1a)及び長手方向溝(1b)は、上記水平パネル(1)の下面の、3つの横方向溝(10a)及び1つの長手方向溝(10b)に正確に対応する。
【0024】
上記水平パネル(1)の下面に対応して得られる上記4つの溝(10a、10b)は、対応する「上側」溝(1a、1b)と同じ形状及びセクションを有し、対応する一連の横断仕切り(10a’、10b’)が、それらの深さ全体にではないが、同様に設けられている。
【0025】
便宜上、上記第1の水平パネル(1)の上面に得られる上記4つの溝(1a、1b)は、「上側溝」として規定され、同じ水平パネル(1)の下面に得られる同様の溝(10a、10b)は「下側溝」として規定される。
【0026】
4つの上側溝(1a、1b)は、水平パネル(1)の厚さの半分に得られる水平仕切り壁(11)によって対応する4つの下側溝(10a、10b)とつながることに留意されたい。
【0027】
上記図1A及び図1Bを比較すると、上記上側溝(1a、1b)及び下側溝(10a、10b)の存在によって、上記第1の水平パネル(1)の上面の2つの四角形部分(2)は底が空であることが示される。
【0028】
実際、パネル(1)の下面では、各部分(2)は、パネル(1)の上面に影響を与えることなくパネルの前方縁の高さに得られる溝(4)の存在のために、2つの横方向縁(3a)、1つの後方長手方向縁(3b)及び1つの前方長手方向縁(3c)によって画定される。
【0029】
後方長手方向縁(3b)には、基本的に中央位置に、水平方向の一対のスロット(5a、5b)が設けられており、スロットのうちの第1のスロット(5a)は、上記上側溝(1a、1b)と下側溝(10a、10b)との間に位置する仕切り壁(11)よりも高い高さにあり、一方で、第2のスロット(5b)は仕切り壁(11)よりも低い高さにある。
【0030】
2対の水平スロット(5a、5b)が、上記横方向縁(3a)の2つの端部を向いて横方向縁のそれぞれに得られる。
【0031】
言い換えると、上記上側溝(1a、1b)のそれぞれには、その外側縁のうちの一方に、上記第1のスロット(5a)の1つ又は複数のサンプルが設けられ、上記下側溝(10a、10b)のそれぞれには、同じ外側縁の、上記水平壁(11)に対して下側位置に、第2のスロット(5b)のサンプルが設けられるとすることができる。
【0032】
図2を参照すると、本発明のモジュール式装置の第2の構成部材は、垂直位置で取り付けられるように構成され、したがって家具の部材の後部(9)として構成される付加的な枠付きの四角形パネルからなる。
【0033】
上記後部(9)は、垂直の一連の横断リブ(N)によって内部が補強される空の構造を有する。
【0034】
対向する対の、短く、基本的にV字形のノッチ(12)が、後部(9)の下側長手方向縁(9a)及び上側長手方向縁(9b)に得られる。
【0035】
図2にはっきりと示されているように、2対の楔形材(13a、13b)が後部(9)の内面に設けられており、第1の対の上記楔形材(13a)は上記下側長手方向縁(9a)の高さに位置し、第2の対の上記形材(13b)は上記上側長手方向縁(9b)の高さに位置するようになっている。
【0036】
さらに、上記後部(9)は、前側に、2つの構成部材が相互に連結されるときに第1のパネル(1)の上記溝(1a)に完全に位置合わせされるように構成される3つの垂直溝(9c)が設けられている。
【0037】
実際、後部(9)は、図13にはっきりと示されているように、上記第1のパネル(1)の後方長手方向縁において垂直位置でパネル(1)の上面に連結されるように構成される。
【0038】
より正確には、後部(9)の下側長手方向縁(9a)が、第1のパネル(1)の上側長手方向溝(1b)に正確に挿入される。
【0039】
上記を考慮して、後部(9)は、パネル(1)の上側長手方向縁(1b)と同じ長さを有しなければならず、後部(9)の下側長手方向縁(9a)はパネル(1)の上記上側長手方向縁(1b)の内部に正確に係合するように構成される。
【0040】
そのような挿入が完了すると、後部(9)と水平パネル(1)との連結を安定させるのに必要な他の2つの重要な状態が生じる。
【0041】
まず、後部(9)の下側長手方向縁(9a)に得られる上記V字形のノッチ(12)が、水平パネル(1)の上側長手方向溝(1b)の底から突出する上記横断仕切り(1b’)に正確に「跨って」配置されることを言及しておく。
【0042】
同時に、後部(9)の内側の、下側長手方向縁(9a)に設けられる上記楔形材(13a)は、パネル(1)の、上記仕切り壁(11)よりも高い高さにおいて、及びより低い後方位置においてパネル(1)の上記連続的な部分(2)を画定する横方向縁(3b)に得られるスロット(5a)内に嵌まる。
【0043】
上記楔形材(13a)がスロット(5a)内に嵌まることは、パネル(1)及び後部(9)を作るのに用いられるプラスチック材料の固有の弾性変形を考慮して、並びに、後部(9)の下側縁(9a)及び水平パネル(1)の上側溝(1b)を連結するときに家具の部材の組み立てを担当する作業者が加えるかなりの力も考慮して得られることに留意されたい。
【0044】
本発明の装置の第3の構成部材は、側部及び内部の仕切りとして上記第1のパネル(1)の上に取り付けられるように構成される、以下では「壁」(14)として規定される付加的な枠付きの四角形パネルからなる。
【0045】
上記壁(14)は、内面及び外面をそれぞれ示す図3A及び図3Bに示されている。
【0046】
後部(9)のように、壁(14)も、垂直の一連の横断リブ(N)によって内部が補強される空の構造を有する。
【0047】
下側縁(14a)及び上側縁(14b)の双方に、一連の対向する対のV字形のノッチ(12)が設けられ、また、2対の上記楔形材(15a、15b)が下側縁(14a)及び上側縁(14b)にそれぞれ配置される。
【0048】
図3Bに示されているように、上記壁(14)の、後方垂直縁には、上記後部(9)の前面に設けられている上記垂直溝(9c)のうちの1つと完全に適合する直線的なリブ(14c)が設けられている。
【0049】
図14A及び図14Bは、水平パネル(1)と後部(9)とを連結することからなる事前の組み立て作業後の、上記壁(14)の3つのサンプルの目的地を示している。
【0050】
上記の図に示されているように、上記壁(14)の2つのサンプルは家具の部材の側面として働き、第3のサンプルは、他の2つのサンプル間の中間位置において内部仕切りとして働く。
【0051】
上記構成部材同士を連結するために、各壁(14)の下側縁(14a)は、壁(14)の当該下側縁(14a)に得られる上記V字形のノッチ(12)が水平パネル(1)の上側横方向溝(1a)の底から突出する仕切り(1a’)に「跨って」正確に配置されるように、第1のパネル(1)の3つの上側横方向溝(1a)のうちの1つの内部に正確に係合するように構成される。
【0052】
同時に、壁(14)の内面の、下側縁(14a)に設けられる上記楔形材(15a)は、第1のパネル(1)の、上記仕切り壁(11)よりも高い高さにおいて、及びより低い後方位置においてパネル(1)の上記連続的な部分(2)を画定する長手方向縁(3b)に得られるスロット(5a)内に嵌まる。
【0053】
明らかに、各壁(14)の後方垂直リブ(14c)を後部(9)の前面に設けられる対応する溝(9c)内に正確に挿入することによる、完全なセンタリングの観点からの相互の連結が好ましい。
【0054】
本発明の装置の第4の構成部材は、家具の部材の最上部(16)として働くように構成される付加的な枠付きの四角形パネルからなる。
【0055】
図4A及び図4Bは、最上部(16)をはっきりと示しており、完全に滑らかな上面、及びかなり不規則な構造を有する枠付きの下面をそれぞれ示している。さらに、上記最上部(16)の上面は、下面に対して僅かに突出することに留意されたい。
【0056】
上記最上部(16)の下面は、水平位置で家具の部材の底及び棚として働く上記第1のパネル(1)の下面に基本的に対応する構造を有すると言える。
【0057】
上記最上部(16)は:
−後方長手方向溝(100b)であって、当該後方長手方向溝の底から、等間隔に離間した一連の垂直仕切り(100b’)が突出する、後方長手方向溝(100b)、
−前方長手方向溝(40)、
−上記後方長手方向溝(100b)に接合されている1組の3つの横方向溝(100a)であって、これらにはそれぞれ、底に、対応する組の垂直仕切り(100a’)が設けられている、1組の3つの横方向溝(100a)、
−リブ(N1)によって補強される、2つの大きい基本的に正方形の部分(20)であって、これらはそれぞれ、2つの横方向縁(30a)、後方長手方向縁(30b)及び前方長手方向縁(30c)によって画定され;上記後方長手方向縁(30b)は水平位置に配置される1つの中央スロット(5b)を有し、上記横方向縁(30b)のそれぞれは端部の向きの上記スロット(5a)の2つのサンプルを有するようになっている、2つの大きい基本的に正方形の部分(20)
を含む。
【0058】
図15は、先行する図14Bに示されている構造を有する家具の部材の組み立てを完成させるための最上部(16)の設置を示している。
【0059】
最上部(16)は、後部(9)の上側縁(9b)が後方長手方向溝(100b)内に正確に挿入され、3つの壁(14)の上側縁(14b)が横方向溝(100a)内に正確に挿入されるように、上から下に挿入される。
【0060】
そのような連結中、後部(9)の上側縁(9b)に得られるV字形のノッチ(12)の対は、最上部(16)の後方長手方向溝(100b)内に設けられる横断仕切り(100b’)と接合し、各壁(14)の上側縁(14b)に得られるV字形のノッチ(12)の対は、最上部(16)の横方向溝(100a)内に設けられる横断仕切り(100a’)と接合する。
【0061】
そのような連結は、一方では、後部(9)の上側長手方向縁(9b)の内側位置に得られる楔形材(13b)が最上部(16)の下面の2つの大きい部分(20)を画定する後方長手方向縁(30b)に設けられるスロット(5a)に貫入し、他方では、各壁(14)の上側縁(14b)の内側位置に得られる楔形材(15b)が最上部(15)の下面の2つの部分(20)を画定する横方向縁(30a)に設けられるスロット(5a)に貫入するため、付加的に安定化される。
【0062】
図16A及び図16Bを参照すると、本発明の装置は、複数の棚を有する家具の部材を実現するのに用いることもできる。
【0063】
そのような場合、図14Bに示されているように、水平パネル(1)のサンプル、後部(9)、及び壁(14)の3つのサンプルを連結した後で、この構造の上部を、図16Aに示されているようにこの場合は棚として働く上記水平パネル(1)の付加的なサンプルによって閉じなければならない。
【0064】
そのような取り付けは、上記後部(9)及び壁(14)の上側縁が、棚として働く上記水平パネル(10)の下面に得られる上記下側溝(10a、10b)に正確に係合する限り、得ることができる。
【0065】
特に、後部(9)の上側縁(9b)は上記第1のパネル(1)の下面の後方長手方向溝(10b)内に挿入されなければならず、一方で、3つの壁(14)の上側縁(14b)は、パネル(1)の下面の3つの横方向溝(10a)に挿入されなければならない。
【0066】
さらに、上記連結は、後部(9)及び3つの垂直壁(14)の上部に設けられる上記V字形のノッチ(12)が、棚として働く上記第1のパネル(1)の下面に設けられる3つの横方向溝(10a)及び後方長手方向溝(10b)にそれぞれ設けられる上記仕切り(10a’、10b’)と正確に接合することを保証する。
【0067】
同時に、後部(9)の上側縁(9b)の内側位置に設けられる楔形材(13b)は、棚として働く第1のパネル(1)の下面から突出する上記長手方向縁(3b)内で、上記水平仕切り(11)の下に配置されるスロット(5b)内に嵌まる。
【0068】
同様に、各垂直壁(14)の上側縁(14b)の高さに設けられる2つの楔形材(15b)は、パネル(1)の下面から突出する横方向縁(3a)に得られる、上記水平仕切り(11)の下にある対応するスロット(5b)内に嵌まる。
【0069】
図16Bを参照すると、棚として働く上記第1のパネル(1)の上面は、後部(9)、及び垂直壁(14)の3つのサンプルに連結されている。
【0070】
この作業は、底として働く第1のパネル(1)の上面と、後部(9)及び3つの壁(14)との連結を示す、図14A及び図14Bを参照して示される設置モードに従って行われる。
【0071】
図16Bはまた、図4B図14A図14B及び図15を参照して示された設置モードに従って家具の部材の最上部を閉じるのに用いられる最上部(16)の存在を示している。
【0072】
明らかに、好適な数の上記モジュール式構成部材(1、3、14)を組み合わせることによって、図16bに示されているよりも多くの棚を有する家具の部材を実現することができ;限定ではなく例示のために、図17を参照する。
【0073】
上述の図を参照すると、本発明の装置の全ての構成部材には、製造要件のために、確実に美観を台無しにする傾向がある正方形の孔(F、FC)が設けられることに留意されたい。
【0074】
この理由で、本発明のモジュール式装置の付加的な構成部材は、図12A図12B及び図12Cに示されているキャップ(17)からなる。当該キャップ(17)の機能は、図15及び図17に示されているように上記正方形の孔(F、FC)を閉じることである。
【0075】
特に、キャップ(17)には、正方形のベースを有する空のピラミッド形のヘッド(17a)が設けられており、ベースの後方開口は基本的に正方形の縁(17b)によって画定され、正方形の縁からは、正方形の縁(17b)の外側位置において、キャップ(17)の中央に向かって収束する傾斜したプロファイル(17d)を有する、2つの対向する対のフック形状の歯(17c)が部分的に突出している。
【0076】
さらに、上記正方形の縁(17b)は、上記孔(F、FC)のうちの1つに正確に挿入されるように形状決め及び寸法決めされている。
【0077】
しかし、そのような挿入は、2対の歯(17c)間の距離が孔(F)の幅よりも大きいため、2対の歯が閉位置になった状態で得ることができる。
【0078】
2対の歯(17c)は、孔(F)内にキャップ(17)を積極的に押すことによって閉位置になり、そのようにして、孔の開口縁と歯(17c)の前方の傾斜したプロファイル(17d)との間で生成される干渉によって、2つの対向する対の歯(17c)間にアイドル状態で提供される距離が低減し、したがって孔(F)への挿入が可能となる。
【0079】
キャップ(17)に用いられるプラスチック材料の固有の弾性のために、キャップが孔(F、FC)の開口を通るとすぐに、4つの歯(17c)が跳ね返り効果を受け、これは、4つの歯が再び離れて孔(F、FC)の開口の後部に嵌まることを意味し、したがってキャップ(17)が思いがけず外れることを防止する。
【0080】
そのような革新的な技術では、図18及び図19に示されているようなドアを有する家具の部材を作ることも可能である。
【0081】
そのような解決策を実現するために、本発明の装置には、それぞれ図5A及び図5Bに示されているドア(18)並びに図6A図6B及び図6Cに示されているヒンジ(21)からなる2つの付加的な構成部材が設けられている。
【0082】
図5A及び図5Bを参照すると、ドア(18)は、基本的に壁(14)と同じ形状及び寸法を有する、垂直の一連の横断リブ(N)によって内部が補強される枠付きのパネルからなる。
【0083】
対向する対の基本的にV字形のノッチ(12)がドア(18)の下側縁(18a)及び上側縁(18b)に得られる。
【0084】
図5Bに示されているように、上記ドア(18)の内面には、上記下側縁(18a)の高さの第1の対の楔形材(19a)、及び上記上側縁(18b)の高さの第2の対の楔形材(19b)が設けられている。
【0085】
ドア(18)の上記V字形のノッチ(12)及び楔形材(19a、19b)は、本発明の装置の前述の構成部材を参照して示した対応するノッチ及び楔形材と同じ形状、位置及びサイズを有する。
【0086】
ドア(18)の特性は、垂直縁のうちの1つに、筒状の円筒形材(20)、特定の距離だけ隔てられたままで、ドア(18)の上記下側縁(18a)及び上記上側縁(18b)の高さにそれぞれ配置される下側端部(20a)及び上側端部(20b)が存在することである。
【0087】
上記ドア(18)と協働するように設計されている構成部材は、図6A図6B及び図6Cにはっきりと示されているヒンジ(21)からなる。
【0088】
上記ヒンジ(21)は、弾性圧縮可能なV字形のブリッジ(21c)によって端部が接続される2つの収束アーム(21b)から構成される径方向プラグ(S)を外側位置で支持する円筒スリーブ(21a)から形成され、上記アーム(21b)のそれぞれの端部には、上記スリーブ(21a)の軸と平行な位置の歯(21d)が設けられるようになっている。
【0089】
上記を考慮して、家具の部材へのドア(18)の設置モードを説明することができる。
【0090】
第1の作業は、ドア(18)の上記垂直円筒形材(20)の下側端部(20a)の外側にヒンジ(21)の第1のサンプルのスリーブ(21a)を、及び同じ垂直円筒形材(20)の上側端部(20b)の外側に同じヒンジ(21)の第2のサンプルのスリーブ(21a)を挿入することであり;そのような状態は図19に示されている。
【0091】
第2の作業は、この時点でドア(18)と連結されている2つのヒンジ(21)のプラグ(S)を、底及び棚として働く上記第1のパネル(1)の端部、並びに最上部(16)の端部の正面に設けられる正方形の孔(FC)内に強制的に挿入することであり;上記孔(FC)の存在は図1A及び図4Bに示されている。
【0092】
アイドル位置では、上記プラグ(S)のそれぞれは、孔(FC)の入口セクションよりも大きい体積を有することに留意されたい。
【0093】
しかし、そのような場合ではまた、孔(FC)へのプラグ(S)の挿入は、プラグ(S)の2つの側で突出する上記前方フック(21d)と孔(FC)の垂直縁との間に形成される干渉を用いて得られる。
【0094】
プラグ(S)の挿入中に好適な力を加えることによって克服することができるそのような干渉によって、プラグ(S)の上記2つのアーム(21b)を接続する上記弾性ブリッジ(21c)が圧縮され、したがって2つのアームが近づく。
【0095】
プラグ(S)をそのように一時的に薄くすることによって、孔(FC)へのプラグの挿入が可能となる。
【0096】
明らかに、上記プラグ(S)は、前方フック(21d)が孔(FC)の垂直縁を通過し、相互の干渉がなくなるとすぐに、その通常の状態に自発的にかつ突然戻る傾向にある。
【0097】
そのような状態では、弾性ブリッジ(21c)はその通常の位置に戻る傾向にあり、2つのアーム(21b)は再び離れ、フック(21d)は孔(FC)の垂直縁の内側位置に嵌まり、したがってヒンジ(21)が家具の部材から思いがけず連結解除されることを防止する。
【0098】
本発明の装置は、上記で説明したドア(18)の上側縁及び下側縁を仕上げるためにドアと協働するように構成される2つの付加的な構成部材を含む。
【0099】
図7A及び図7Bを参照すると、第1の仕上げ構成部材は、前方端部に横方向ハンドル(23)が設けられている枠付きのストリップ(22)からなる。
【0100】
上記ストリップ(22)には、当該ストリップ(22)内への、ドア(18)の上記下側縁(18a)及び上側縁(18b)のうちの一方の正確な挿入のための、1つの口(IM)が設けられている。
【0101】
以下では「第1の仕上げストリップ」(22)として規定されるそのようなストリップ(22)は、図18に示されているようにドア(18)を開閉するのに用いられるハンドル(23)を家具の部材の外側位置に提供するために、ドア(18)の上側水平縁(18b)と好ましくは連結されなければならない。
【0102】
図7Aに示されているように、上記第1の仕上げストリップ(22)の内部には、第1の長手方向縁(22b)と第2の長手方向縁(22c)とを接続する横断仕切り(22a)が設けられており;上記垂直縁のうちの第1の縁(22b)には、長手方向端部に向かって、本発明の装置の前述の構成部材に関して説明したタイプの2つの水平スロット(5b)が設けられ、一方で、第2の長手方向縁(22c)は上記ハンドル(23)を外側から支持するようにもなっている。
【0103】
そのような第1の仕上げストリップ(22)をドア(18)の上部に取り付けるために、ドア(18)の上側縁(18b)が上記口(IM)を用いてストリップ内に挿入され、したがって、縁(18b)に設けられるノッチ(12)の上記対と上記第1の仕上げストリップ(22)の内側位置に設けられる上記仕切り(22a)との間で通常の連結が得られる。
【0104】
同時に、付加的な結果が生じ、これは、ドア(18)の上側縁(18b)の内側位置に設けられる上記楔形材(19b)が、第1の仕上げストリップ(22)の上記第1の長手方向縁(22b)に設けられるスロット(5a)内に嵌まることを意味する。
【0105】
図18に示されているように、上記第1の仕上げストリップ(22)の、第1の縁(22b)の外側位置には、ドア(18)を閉じるときに家具の部材の最上部(16)の正面に設けられる上記孔(F)のうちの1つに強制的に挿入されるように構成される、弾性変形可能な構造を有する基本的にオメガ形状の突起が設けられている。
【0106】
上記突起(24)は、閉位置でドア(18)を安定させるように構成され;上記ドア(18)の十分に積極的な牽引によって、ドア(18)を開くために突起(24)を孔(F)から引き出すことが可能であるようになっている。
【0107】
オメガ形状の突起(24)を受け入れるように構成される孔(F)は、図19A図19B及び図19Cに示されているように、オメガ形状の突起(24)が上記パネル(1)のサンプルの正面に配置されるときにもドア(18)を止めるために、パネル(1)の各サンプルの前方縁にも設けられている。
【0108】
図1Aに示されているように、最上部(16)のように、第1のパネル(1)の前方長手方向縁には、上記正方形の孔の4つのサンプルが設けられており、そのうちの2つ(FC)は前方縁の端部の向きであり、対称的な位置にある2つ(F)は、中央の横方向溝(1a)の2つの側において中央の横方向溝に近接している。
【0109】
ドア(18)と協働するように構成される付加的な構成部材は、図8に示されている第2の枠付きの仕上げストリップ(22’)である。当該第2の仕上げストリップ(22’)は、図7A及び図7Bに示されているストリップ(22)と正確に同じであり、唯一の違いは、ハンドル(23)が設けられていないことである。
【0110】
図18は、この図に示されている家具の部材に設けられている2つのドア(18)の下側縁(18a)に上記第2のストリップ(22’)の2つのサンプルが存在することを示している。
【0111】
図9A及び図9Bは、上記ドア(18)と協働するように構成される付加的な構成部材を示しており;付加的な構成部材は、横方向ハンドル(23)が設けられている第1の接続ストリップ(25)である。
【0112】
上記ストリップ(25)は、ドア(18)の上側縁及び下側縁を仕上げるようには構成されておらず、下のドアの上側縁(18b)と上のドアの下側縁(18a)とを接続する、2つのドア間の接続部として働く。
【0113】
上記第1の接続ストリップ(25)の機能の目的は、図19A、及び図19Bの分解図に示されており、図19Bは、第1のストリップ(25)と同一であるが横方向ハンドルが設けられていない第2の接続ストリップ(25’)も示している。
【0114】
まず、2つのドア(18)を接続するように構成される第1の接続ストリップ(25)は第1の仕上げストリップ(22)の2倍の高さを有し、2つの反対側にある口が設けられており、第1の口(IMI)は下向きであり、第2の口(IMS)は上向きであることに留意されたい。
【0115】
図9A及び図9Bに示されているように、上記第1の接続ストリップ(25)の内部には、その厚さの正確に半分に、両面が一連の垂直横断仕切り(25a)に接続されている水平壁(25d)が設けられている。
【0116】
上記水平壁(25c)はストリップ(25)の端部までは延びず、この場合、ハンドル(23)を支持する縁(25c)に対向する上記第1の横方向縁(25b)に、2対の水平スロット(5a、5b)が上下に設けられており;各対の第1のスロット(5a)は水平壁(25d)よりも高い高さに位置し、第2のスロット(5b)はより低い高さに位置するようになっている。
【0117】
上記第1の接続ストリップ(25)と、ストリップ(25)の上下に取り付けられる2つのドア(18)との連結は、上記第1の仕上げストリップ(22)を参照して上記で説明した同じモードに従って得られる。
【0118】
ドア(18)の水平な縁(18a、18b)が両側において上記第1の接続ストリップ(25)に係合すると、上記縁(18a、18b)に設けられているV字形のノッチ(12)の対が、上記ストリップ(25)の内部に設けられている上記横断仕切り(25a)に接合する。
【0119】
同時に、ドア(18)の2つの楔形材(19a)は第1の接続ストリップ(25)の第1のスロット(5a)に嵌まり、下にあるドア(18)の2つの楔形材(19b)は、ストリップ(25)の第2のスロット(5b)に嵌まる。
【0120】
図10は、第1の接続ストリップ(25)と基本的に同じ構成を有する上記第2の接続ストリップ(25’)を示しており、唯一の違いは横方向ハンドルが設けられていないことである。
【0121】
上記第2の接続ストリップ(25’)の内部には、一連の垂直横断仕切り(25a)、水平仕切り(25d)、及び端部に向かって位置する2対の水平スロット(5a、5b)が設けられている。
【0122】
閉じたドアを有する図19Aと同じ家具の部材を示す図19Cは、ドア(18)と上記仕上げストリップ及び接続ストリップとの間の協働モードを付加的に示している。
【0123】
図7A及び図9Aを具体的に参照すると、第1の仕上げストリップ(22)及び第1の接続ストリップ(25)には、正面のハンドル(23)の下に目(200)が設けられていることに留意されたい。
【0124】
上記図19Cに示されているように、家具の部材のドア(18)が閉じると、2つの隣接するハンドル(23)の目(200)が左右に配置され、錠のフック、チェーンの端部、又は家具の部材を安全に施錠するために用いられる任意の他の手段を挿入するのに用いることができる。
【0125】
図11Aは、本発明の装置を、自身の特定の要件に従った家具を実現するために用いたい人に対して付加的な代替的な解決策を提供するように考案された、本発明の装置の2つの付加的な構成部材を示している。
【0126】
図11Aに示されている構成部材のうちの第1の構成部材は、壁(14)と同じ高さを有する枠付きの柱(26)であり、一方で、第2の構成部材は、矩形の細長い幅狭のプレート(27)である。
【0127】
図11B及び図11Cを具体的に参照すると、柱(26)には、両端部(26a、26a’)に、家具の部材の内方に面する段部(26b、26b’)が設けられている。
【0128】
上記柱(26)の下側端部(26a)は、上記第1のパネル(1)の上面に設けられている中央の横方向溝(1a)の前方端部に得られる座部(1a’’)内に正確に係合するように構成され;一方で、上側端部(26a’)は、上記第1のパネル(1)の下面に設けられている中央の横方向溝(10a)の前方端部に得られる座部内、又は上記最上部(16)の下面に設けられている中央の横方向溝(100a)の前方端部に得られる座部(100a’’)内に係合するように構成される。
【0129】
柱(26)の端部(26a、26a’)に設けられている段部(26b、26b’)は、上記横方向溝(1a、10a、100a)の内部に設けられている上記垂直仕切り(1a’、10a’、100a’)の干渉を回避することを可能にする。
【0130】
その代わりに、プレート(27)は、第1のパネル(1)の上記2つの連続的な部分(2)と組み合わせて単一の一続きの面を形成するように、中央の溝(1a)の残りの部分に強制的に挿入されるように構成される。
【0131】
そのために、プレート(27)には、目的の溝(1a)の横壁に干渉し、当該2つの構成部材間のより安定した連結を実現するように構成される弾性変形可能な楔形材(27a)が横方向に設けられている。
【0132】
これらの2つの構成部材(26、27)の可能な実際の使用は図11Cに示されており、図11Cは、上記壁(14)の中間のサンプルによって2つの半体に分割される下側コンパートメント(VI)、及び柱(26)が正面で使用されているため家具の部材の一方の側から他方の側へ一続きである上側コンパートメント(VS)を有する家具の部材を示している。
【0133】
上記の図は、家具の部材の上側コンパートメント(VS)において、柱(26)が、付加的な水平パネル(1)の支持体又は直接的には最上部(16)の支持体として働く、下側コンパートメント(VI)の中間の壁(14)と同じ機能を有することを示している。
【0134】
図20A及び図20Bを参照すると、本発明の装置は、家具の部材の構成中にユーザにより高い裁量を与えるように構成される付加的な構成部材を含む。
【0135】
図20Bは、水平底パネル(1)から上側の最上部(16)へ、妨げられることなく垂直方向に延びるコンパートメント(VV)が左側に設けられている家具の部材を示しており、一方で、右側では、対応する垂直容積部は中間の棚によって上側半分及び下側半分に分割されている。
【0136】
連続的な垂直コンパートメント(VV)は図20Aに示されている構成部材を用いることによって得られる。
【0137】
家具の部材の底及び棚の双方として働くように構成される上記第1の水平パネル(1)と上面及び下面の双方において基本的に同一であるのは第2の水平パネル(110)である。
【0138】
「非対称」であるものとして規定することができる水平パネルの第2の実施形態(110)の特性は、水平パネルの中央の横方向溝(1a)の一方の側に1つのみの連続的な部分(2)が設けられることにある。
【0139】
中央の横方向溝(1a)の他方の側には、後方長手方向溝(1b)の半分から構成されるL字形の支持構造体のみが設けられており、後方長手方向溝の端部には対応する横方向溝(1a)が通常は接続される。
【0140】
上記中央の横方向溝(1a)は、上記L字形の構造体と協働して、第2のパネル(110)の正面からアクセス可能な自由スペース(SL)を画定する。
【0141】
図20Aに示されているように、上記中央の横方向溝(1a)の、上記自由スペース(SL)に向く側には、中央の溝(1a)の反対の側に設けられている上記連続的な部分(2)の上面と同じ高さの上面を有する枠付きのストリップ(111)が設けられている。
【0142】
上記枠付きのストリップ(111)の中央にはより低い長手方向領域(112)が設けられており、より低い長手方向領域の底には、等間隔に離間した孔(112a)が得られ、一方で、より低い長手方向領域の外縁には、上記孔(112a)に対して互い違いの位置に垂直ペグ(112b)が得られる。
【0143】
ワードローブ内に非対称なパネル(110)が取り付けられる場合、孔(112a)及びペグ(112b)を、様々なタイプの物体又はツールを吊るすか又は掛けるのに有利に用いることができる。
【0144】
図1A及び図1Bに示されている対応する対称的な実施形態とは異なり、そのような水平の非対称のパネル(110)は、家具の部材の棚としてのみ用いられ、底としては用いられないように構成される。
【0145】
最後に、図21A及び図21Bは、上記パネル(1)が家具の部材の底として用いられる場合にパネルの下に取り付けられるように構成される足部(30)を示している。
【0146】
特に、上記足部(30)は、正方形のベースを有する基本的に切頭ピラミッド形状の枠付き構造を有し、上側の平面的な面に、基本的に半楕円形のプロファイルを有する垂直プラグ(31a、31b)の対称に対向する対が設けられている。
【0147】
上記プラグ(31a、31b)の機能は、角柱の回転防止連結部を形成するように、パネル(1)の下面に設けられるとともに上記図1Bに示されている対応する筒状の座部(32)内に係合することである。
【0148】
各足部(30)に設けられるプラグ(31a、31b)の対の特性は、足部の上記上側の平面的な面に対して中心からずれた位置を占めることにある。
【0149】
これらのプラグのうちの第1のプラグ(31a)は、基本的には足部(30)の中心に位置し、一方で第2のプラグ(31b)は、上記第1のプラグ(31a)と足部(30)の後方縁(30b)との間の距離の半分に基本的に位置する。
【0150】
上記は、2つの異なるモードに従って足部(30)をパネル(1)に連結するために考案された。
【0151】
特に、足部(30)のこの代替的な取り付けの解決策は、パネル(1)の前方長手方向縁に対応して取り付けられなければならない3つのサンプルを参照して用いられる。
【0152】
これらの取り付けの解決策の第1の解決策は、図22A図22B及び図22Cに順に示されている。
【0153】
上述の図に示されているように、パネル(1)に設けられる6つの足部(30)は、第1の構成部材の垂直プラグ(31)と第2の構成部材の対応する筒状の座部(32)との間で雄雌連結を実現するために、パネルの下面に対して係合しなければならない。
【0154】
特に、図22Cは、そのような場合に、パネル(1)の前方に適用される3つの足部(30)の前方縁(30a)が、パネル(1)の前方長手方向縁に対して大幅に突出する位置に配置されることを示している。
【0155】
図23A及び図23Bは、そうではなく、後方縁(30b)がパネル(1)の長手方向縁と完全に面一であるように3つの足部(30)が取り付けられていることを示している。
【0156】
言うまでもなく、上記足部(30)の2つの代替的な取り付けの解決策は、パネル(1)の下面に挿入される前に、上記足部(30)が180°代替的に回転され、したがって垂直プラグ(31a、31b)の対に関して提供される上記中心からのずれを用いるという状況において実施することができる。
【0157】
最後に、ワードローブにドアが設けられる場合には、図22Cの足部(30)の「突出」位置が好ましく;そのため、各足部(30)の前方縁(30a)は図19A及び図19Cに示されているようにドアの前面と基本的に面一であることに留意されたい。
【0158】
そうではなく、ワードローブにドアが設けられない場合には、足部(30)の前方への突出は美観を損ない、役に立たず厄介であるため、図23Bの足部(30)の「非突出」位置が好ましい;図17を参照されたい。
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図10
図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図12C
図13
図14A
図14B
図15
図16A
図16B
図17
図18
図19A
図19B
図19C
図20A
図20B
図21A
図21B
図22A
図22B
図22C
図23A
図23B