(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記側壁膨出部は、前記縦方向において前記支持脚が形成される側の膨出量が、前記縦方向における反対側の膨出量よりも少ないことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のキャップ部材。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は車両のサイドドアの内側パネルを示す図である。
図1は、車両100の外側からサイドドア101を構成するパネル(内側パネル10)を示す図であり、外側パネル11(
図2参照)が外された状態を示している。サイドドア101は、車両100のドア開口部102を開閉可能に備わっている。サイドドア101は、例えば、車両100の前後方向にスライド移動するスライドドアであるが、これに限定されない。
【0020】
なお、上下方向及び前後方向は、車両100の前後方向及び上下方向を示している。そして、本実施形態においては、車両100の上下方向を縦方向LDとし、前後方向を横方向SDとする。縦方向LDは横方向SDと直交する方向になる。
【0021】
サイドドア101は、内側パネル10と外側パネル11(
図2参照)との二重構造であり、内側パネル10には、サイドドア101を補強するドアビーム104が備わっている。また、内側パネル10には、外側パネル11との間に形成される中空部101a(
図2参照)に浸入した雨水等を排水するための開口部(矩形水抜き孔10a,横長水抜き孔10b)が開口している。矩形水抜き孔10aと横長水抜き孔10bは内側パネル10の下部に開口している。内側パネル10に形成される矩形水抜き孔10aと横長水抜き孔10bの数は限定されない。
図1には、サイドドア101の両端部近傍に2つの矩形水抜き孔10aが図示されている。また、2つの矩形水抜き孔10a,10aの間に1つの横長水抜き孔10bが形成されている。横長水抜き孔10bは、矩形水抜き孔10aよりも横方向SD(前後方向)に長く開口している。
【0022】
図2は矩形水抜き孔及び排水プラグを示す斜視図である。
図2に示すように、サイドドア101の下方では、内側パネル10の下端部10cに外側パネル11が接合されている。例えば、
図2に示すように、外側パネル11の下端部11aが内側パネル10の下端部10cの内側に折り込まれた状態で内側パネル10と外側パネル11が接合される。内側パネル10と外側パネル11はスポット溶接等で互いに固定される。
内側パネル10は、上方で外側パネル11から離反するように膨らみ、内側パネル10と外側パネル11の間に中空部101aが形成される。
【0023】
矩形水抜き孔10aは中空部101aに溜まる水を排水する開口部であり、内側パネル10において、外側パネル11から離反する部分に開口している。
そして、矩形水抜き孔10aにはキャップ部材(排水プラグ1)が装着される。排水プラグ1は、着脱可能に矩形水抜き孔10aに装着されている。排水プラグ1は、矩形水抜き孔10aに対して内側(車室100aの側)から装着される。
本実施形態では、内側パネル10の車室100a側を表面(パネル表面10S)、内側パネル10の中空部101a側を裏面(パネル裏面10R)とする。
【0024】
図3は排水プラグの分解斜視図である。
図3に示すように、排水プラグ1は、クリップ部材3にカバー部材2が取り付けられて構成される。カバー部材2は、矩形水抜き孔10a(
図2参照)を車室100a(
図2参照)の側から覆う。つまり、カバー部材2は、パネル表面10S(
図2参照)の側から矩形水抜き孔10aに対峙する。
クリップ部材3は、矩形水抜き孔10aに係合し、排水プラグ1をサイドドア101の内側パネル10(
図2参照)に固定する。
カバー部材2は、柔軟性を有するゴムやエストラマなどを素材とする。クリップ部材3は、カバー部材よりも剛性が高く、ある程度の弾性を有する樹脂や硬質ゴムなどを素材とする。これによって、クリップ部材3はカバー部材2よりも剛性が高くなる。
【0025】
カバー部材2は、矩形水抜き孔10a(
図2参照)を覆う大きさの平板であり、上方の端辺(上端辺20)が平面の一方の側に折れ曲がっている。また、カバー部材2は、下方の端辺(下端辺21)の側が、上端辺20と同じ方向に緩やかに湾曲して凹面部22が形成されている。つまり、上端辺20は凹面部22の側に折れ曲がっている。そして、凹面部22には係合孔23が開口している。係合孔23にはクリップ部材3が係合する。
また、凹面部22にはリブ状に膨らんだ凸状部24が形成されている。凸状部24は、縦方向LDに延設されている。凹面部22には、係合孔23を横方向SDに挟んで2つの凸状部24が形成されている。
【0026】
図4はクリップ部材を示す図であり、(a)は背面図、(b)は上面図である。
図5は
図4の(a)におけるSec1−Sec1での断面図である。
図4の(a),(b)に示すように、クリップ部材3は、横長の基部30と、基部30に平行に延設される横架部31を有する。横架部31は基部30よりも上方に配設される。
【0027】
クリップ部材3は、基部30の一方の平面(背面30a)の側を背面側、背面30aに対する他方の平面(正面30b)の側を正面側とする。基部30は長手方向が横方向SDとなるように配設されている。また、横架部31は横方向SDに延設される。横架部31は縦方向LDに延設される2つの支持脚32,32(一対の支持脚32,32)で支持される。
支持脚32は、基部30の背面30aに壁状に立設される側壁32aから、縦方向LDの上方に向かって延設される。基部30の背面30aには、横方向SDに並んで2つの側壁32a,32a(一対の側壁32a,32a)が形成されている。
【0028】
なお、
図5に示すように、基部30及び横架部31が中空に形成されていてもよい。基部30及び横架部31が中空であればクリップ部材3が軽量化される。
また、支持脚32は横架部31よりも撓みやすく形成されている。例えば、支持脚32の断面積が横架部31の断面積よりも小さく形成されている。又は、支持脚32と横架部31が中空の場合、支持脚32は横架部31よりも肉厚が薄く形成されている。
【0029】
側壁32aは、先端部が基部30の横方向SDの中心に寄るように折れ曲がり、支持脚32は中心に寄った先端部から上方に向かって延設されている。
本実施形態において、支持脚32は横方向SDと直交する縦方向LDの上方に向かって延設されている。つまり、支持脚32は、横方向SDと直交する縦方向LDに向かって側壁32aから延設されている。
【0030】
支持脚32は、横架部31の端部に接続され、基部30の中心に寄った支持脚32で支持される横架部31は基部30よりも横方向SDが短く形成される。横架部31は、基部30と平行に延設されるため、本実施形態において横架部31は、横方向SDに延設される。また、横架部31は両端部が一対の支持脚32で支持される。
なお、横架部31の横方向SDの長さは、矩形水抜き孔10a(
図1参照)の横方向SD(
図1における車両100の前後方向)の長さとほぼ等しいことが好ましい。
【0031】
図5に示すように、横架部31は断面形状において基部30の側が下方となるように傾斜した長円形(又は楕円形)を呈し、基部30の側に張り出した係止端310を有する。係止端310は、排水プラグ1(
図2参照)がサイドドア101(
図2参照)に取り付けられたときに、パネル裏面10R(
図2参照)に向かって張り出してパネル裏面10Rを押圧し、これによって排水プラグ1が内側パネル10に係止される。
【0032】
なお、
図4の(b)に示すように、係止端310は一対の支持脚32,32の中心を含んだ一部が基部30から離れる方向に凹んでいる。つまり、横架部31は、一対の支持脚32,32の中心において、基部30の側への係止端310の張り出し量が最小になっている。
【0033】
横架部31は補強壁31aを有する。
図4の(a),(b)に示すように、補強壁31aは、正面側(背面側)に平面を向ける平板状に形成される。補強壁31aは横架部31の下方に備わっている。補強壁31aは側方で支持脚32に接続されている。つまり、補強壁31aは、横架部31と2つの支持脚32,32に接続される。また、補強壁31aの下方の端辺(補強壁下端310a)は、開放されている端辺(どこにも接続されない端辺)になる。そして、補強壁下端310aは、支持脚32の側から基部30の横方向SDの中心に向かって、横架部31に漸近するように湾曲している。つまり、補強壁下端310aは、一対の支持脚32,32の間で、横架部31に漸近するように湾曲している。これによって、補強壁31aは、支持脚32の側が最も下方に長く、基部30の中心が最も下方に短くなっている。また、補強壁下端310aは、一対の支持脚32,32の中心で横架部31に最も近づく。
なお、補強壁下端310aが湾曲した補強壁31aに限定されず、横架部31に対して直線的に漸近する補強壁下端310aを有する補強壁31aであってもよい。
【0034】
そして、基部30と、一対の側壁32a,32aと、一対の支持脚32,32と、横架部31と、で囲まれた領域が空間部S1になっている。また、空間部S1は、横架部31の下方では、一対の支持脚32,32の間において補強壁下端310aに沿って下方から横架部31に近づくほど狭くなっている。
【0035】
また、横架部31と支持脚32に連結する補強壁31aによって、支持脚32に対する横架部31の支持が補強される。なお、
図5に示すように、補強壁31aも横架部31と一体の中空に形成できる。
【0036】
図4の(a),(b)に示すように、基部30の背面30aには平面係止部33が形成されている。平面係止部33は、基部30の横方向SDの中心に形成される。
図4の(a)に示すように、平面係止部33は支持脚32に接続することなく形成される。つまり、平面係止部33は支持脚32と離間して形成されている。
図5に示すように、平面係止部33は基部30の上方で背面30aに対して立設する。そして、平面係止部33は端部が上方に向かって屈曲して基部30の側にカバー係止面33aが形成される。また、カバー係止面33aと反対側の面はパネル係止面33bになる。基部30の背面30aと平面係止部33のカバー係止面33aは、カバー部材2の厚み(カバー厚t1)に相当する距離だけ離間している。
また、
図4の(b)に示すように、クリップ部材3は押え板34と側壁膨出部35を有する。
【0037】
図6はクリップ部材の側壁膨出部と押え板を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はD1方向からの矢視図である。
図6の(a)に示すように、側壁膨出部35は側壁32aに形成される。側壁膨出部35は、側壁32aの先端部が横方向SDの外方(他方の側壁32aから離反する方向)に膨出して形成される。
図6の(a),(b)に示すように、側壁膨出部35において基部30側の端面は、上方から下方に向かって、基部30から離反する方向に湾曲する面(接触面35a)となっている。
なお、接触面35aは、接触面35aの位置に対応するパネル裏面10R(
図2参照)の形状(湾曲形状)と一致する形状に形成されている。パネル裏面10Rが平面の場合、接触面35aは平面に形成される。
【0038】
側壁膨出部35は側壁32aの先端に向かうほど横方向SDが短くなっている。換言すると、側壁膨出部35は側壁32aの先端に向かうほど、側壁32aからの膨出量が少なくなっている。そして、
図6の(a)に示すように、側壁膨出部35には、側壁32aの外方が先端の側から基部30の側に向かって傾斜するテーパ面35bが形成される。
【0039】
また、側壁膨出部35には、テーパ面35bから基部30(正面)の側に折れ曲がった第1側面35c及び第2側面35dが形成されている。第1側面35cは第2側面35dよりも上方に形成されている。また、第2側面35dは、側壁32aから横方向SDへの膨出量が第1側面35cの膨出量よりも多くなっている。そして、第1側面35cと第2側面35dの間には上方を向いた連結面35eが形成され、第1側面35cと第2側面35dが連結面35eを介して滑らかにつながって形成されている。
つまり、側壁膨出部35は、縦方向LDにおいて支持脚32が形成される側(上方の側)の膨出量(側壁32aからの膨出量)が、縦方向LDにおける反対側(下方の側)の膨出量よりも少なくなっている。
なお、連結面35eは第1側面35cから第2側面35dに向かって、下方に傾斜していてもよい。また、支持脚32が形成される上方の側に向かって膨出量が漸減する側壁膨出部35であってもよい。つまり、第1側面35cと連結面35eと第2側面35dが1つの面(傾斜面や湾曲面)で形成されて、上方の側の膨出量が下方の側の膨出量よりも少なくなっている側壁膨出部35であってもよい。
【0040】
排水プラグ1(
図2参照)が矩形水抜き孔10a(
図2参照)に装着されるとき、クリップ部材3(
図5参照)は側壁32aの先端から矩形水抜き孔10a(
図2参照)に挿入される。側壁膨出部35にテーパ面35bが形成されると、クリップ部材3が矩形水抜き孔10aに挿入されるときにテーパ面35bが矩形水抜き孔10aの周囲に当たって側壁32aが内側に向かって弾性変形する。したがって、クリップ部材3が矩形水抜き孔10aに挿入されるときに側壁膨出部35が矩形水抜き孔10aの周囲から受ける抵抗が小さくなる。そして、作業者等が排水プラグ1を矩形水抜き孔10aに取り付けるときの作業が容易になる。
【0041】
また、排水プラグ1(
図2参照)が矩形水抜き孔10a(
図2参照)に装着されるとき、クリップ部材3(
図5参照)は上方(横架部31の側)から矩形水抜き孔10aに挿入される。したがって、側壁膨出部35は上方から先に矩形水抜き孔10aを通り抜け、上方の第1側面35cが下方の第2側面35dよりも先に矩形水抜き孔10aを通り抜ける。このとき、第1側面35cの横方向SDへの膨出量(側壁32aからの膨出量)が第2側面35dの膨出量より少ないと、側壁膨出部35は第1側面35cの位置で矩形水抜き孔10aを通り抜けやすくなる。これによって、作業者等が側壁膨出部35の第1側面35cを矩形水抜き孔10aに通す作業が容易になる。
また、第2側面35dが連結面35eを介して第1側面35cに滑らかにつながっているので、連結面35eが矩形水抜き孔10aを通り抜けるときに側壁膨出部35が変形しやすくなっている。このため、作業者等が連結面35eとそれにつながる第2側面35dを矩形水抜き孔10aに通す作業が容易になる。
【0042】
また、側壁32aには押え板34が形成されている。押え板34は、側壁32aから横方向SDの外方に向かって形成される板状部であり、基部30に対して側壁膨出部35の方向に近づくように傾斜して設けられる。
【0043】
図7はカバー部材がクリップ部材に取り付けられた状態を示す図であり、(a)は上面図においてカバー部材を係合孔の位置で切断した断面図、(b)は排水プラグを
図7の(a)に示すSec2−Sec2の位置で切断した断面図である。
【0044】
図7の(a),(b)に示すように、クリップ部材3は、凹面部22の側からカバー部材2に取り付けられる。
図7の(a)に示すように、基部30が凹面部22の側から係合孔23を通り抜け、背面30aが凹面部22と反対側の面(凸面部22a)に面接触して係合する。このため、基部30はカバー部材2の係合孔23より横方向SDが大きく形成されることが好ましい。
なお、
図7の(a),(b)に示すように、カバー部材2が中空に形成されていてもよい。カバー部材2が中空であれば、排水プラグ1の軽量化が可能になる。
【0045】
また、
図7の(b)に示すように、平面係止部33のカバー係止面33aは係合孔23を通り抜けない。そして、前記したように、基部30の背面30aと平面係止部33のカバー係止面33aは、カバー厚t1(カバー部材2の厚み)に相当する距離だけ離間している。このため、基部30の背面30aが凸面部22aに係合した状態で、平面係止部33のカバー係止面33aは凹面部22に面接触して係合する。
【0046】
図7の(a)に示すように、カバー部材2の係合孔23には側壁32aが挿通した状態になる。係合孔23の縦方向LDの高さが、側壁32aの縦方向LDの高さと等しければ、カバー部材2に対するクリップ部材3の縦方向LDへの変位は側壁32aで規制される。また、係合孔23の横方向SDの長さが、一対の側壁32a,32aの間隔と等しければ、カバー部材2に対するクリップ部材3の横方向SDへの変位は側壁32aで規制される。
さらに、凸面部22a側から凹面部22側に向かうクリップ部材3の変位は基部30(背面30a)で規制され、凹面部22側から凸面部22a側に向かうクリップ部材3の変位は平面係止部33(カバー係止面33a)で規制される。このように、クリップ部材3の基部30はカバー部材2を係止する。
本実施形態の排水プラグ1は、
図7の(a),(b)に示すようにカバー部材2がクリップ部材3に取り付けられて構成される。
【0047】
図8は排水プラグがサイドドアの矩形水抜き孔に装着された状態を示す図であり、(a)はクリップ部材の側壁膨出部の位置でサイドドアを切断した断面図、(b)は矩形水抜き孔の位置でサイドドアを切断した断面図である。
なお、本実施形態の排水プラグ1において、クリップ部材3の横架部31は矩形水抜き孔10aよりも上方に配置され、側壁膨出部35は矩形水抜き孔10aに対し、横方向SDで外側に配置されている。換言すると、排水プラグ1のクリップ部材3は、矩形水抜き孔10aよりも上方となるように横架部31が形成されている。また、排水プラグ1のクリップ部材3は、側壁32aが矩形水抜き孔10aの周囲(横方向SDの外側)に向かって膨出して側壁膨出部35が形成されている。そして、接触面35aが側壁膨出部35に形成されている。
【0048】
図8の(a),(b)に示すように、排水プラグ1は、クリップ部材3の横架部31と側壁膨出部35が、内側パネル10と外側パネル11の間の中空部101aに入り込んで矩形水抜き孔10aに装着される。
図8の(b)に示すように、基部30の背面30aに形成される側壁32aが矩形水抜き孔10aを通ってパネル裏面10Rの側まで延設されている。また、支持脚32は、パネル裏面10Rの側で側壁32aから上方に向かって延設されている。
なお、
図6に示すように、側壁膨出部35は、下方の側(第2側面35d)の膨出量(側壁32aからの膨出量)が上方の側(第1側面35c)の膨出量よりも多くなっている。したがって、
図8の(a)に示すように、側壁膨出部35の接触面35aは、下方(第2側面35dの位置)でパネル裏面10Rに対してより確実に係止される。
【0049】
側壁膨出部35は矩形水抜き孔10aに対して横方向SDの外側に配置され、
図8の(a)に示すように、接触面35aが矩形水抜き孔10aの周囲でパネル裏面10Rに当接する。側壁膨出部35の接触面35aの面形状は内側パネル10(パネル裏面10R)の面形状(例えば、湾曲形状)と同一であり、側壁膨出部35(接触面35a)はパネル裏面10Rに面接触する。
【0050】
また、押え板34は車室100aの側からパネル表面10Sに接する。このとき、押え板34が弾性変形する構成であれば、押え板34でパネル表面10Sが押圧され、側壁膨出部35(接触面35a)と押え板34で内側パネル10を挟み込むことができる。
【0051】
横架部31はパネル裏面10Rに向かって張り出した係止端310が、中空部101aの側からパネル裏面10Rを押圧する。つまり、排水プラグ1(クリップ部材3)は、横架部31(係止端310)が内側パネル10を押圧する形状になるように、内側パネル10の形状に合わせて形成される。
そして、クリップ部材3は、横架部31(係止端310)と側壁膨出部35(接触面35a)がパネル裏面10Rを押圧し、押え板34がパネル表面10Sを押圧することで、矩形水抜き孔10aに係合する。
【0052】
また、カバー部材2において凹面部22の側に折れ曲がっている上端部20と、凹面部22を形成している下端部21が、車室100aの側からパネル表面10Sを押圧する。つまり、排水プラグ1(カバー部材2)は、上端部20と下端部21がパネル表面10Sを押圧する形状になるように、内側パネル10(パネル表面10S)の形状に合わせて形成される。
【0053】
このように、排水プラグ1は、内側パネル10と外側パネル11の間に形成される中空部101aの側で横架部31及び側壁膨出部35がパネル裏面10Rに係合する。また、排水プラグ1は、車室100aの側からカバー部材2の上端部20と下端部21がパネル表面10Sに係合する。
【0054】
また、
図8の(b)に示すように、平面係止部33のパネル係止面33bは、矩形水抜き孔10aの周囲(上方)においてパネル表面10Sに接触する。さらに、横架部31は、矩形水抜き孔10aの位置でも係止端310が中空部101aの側からパネル裏面10Rを押圧する。このように、クリップ部材3は、横架部31の係止端310と平面係止部33のパネル係止面33bで内側パネル10を挟持するように構成されている。
【0055】
また、矩形水抜き孔10aの位置でも、カバー部材2の上端部20と下端部21が、車室100aの側からパネル表面10Sを押圧する。
このように、排水プラグ1は、矩形水抜き孔10aの位置において、内側パネル10と外側パネル11の間に形成される中空部101aの側で横架部31がパネル裏面10Rに係合する。また、排水プラグ1は、矩形水抜き孔10aの位置において、車室100aの側からカバー部材2の上端部20と下端部21がパネル表面10Sに係合する。
【0056】
図8の(a),(b)に示すように、排水プラグ1は、車室100aの側からカバー部材2の上端部20と下端部21がパネル表面10Sに係合し、中空部101aの側から横架部31(係止端310)と側壁膨出部35(接触面35a)がパネル裏面10Rに係合して内側パネル10に取り付けられる。また、クリップ部材3の基部30は、パネル表面10Sの側でカバー部材2を係止する。
【0057】
なお、
図8の(a),(b)に示すように、内側パネル10が車室100aの側に向かって湾曲する形状の場合、張り出した係止端310が内側パネル10(パネル裏面10R)に上方から係合する。これによって、排水プラグ1の下方への変位(ずれ)が抑制される。このように、本実施形態の排水プラグ1は、車室100aの側に向かって湾曲する形状の内側パネル10にも装着可能となっている。
【0058】
図9の(a)は装着時に変形した排水プラグを示す図、(b)は変形していない排水プラグを示す図である。
図8の(a),(b)に示すように、排水プラグ1のクリップ部材3は、内側パネル10と外側パネル11の間に形成される中空部101aに配置される。排水プラグ1は車室100aの側、つまり、パネル表面10Sの側から装着されるため、クリップ部材3は矩形水抜き孔10aから中空部101aに入り込む。
図3に示すように、本実施形態の排水プラグ1は、柔軟性を有するカバー部材2に、弾性を有するクリップ部材3が係合して構成されている。
カバー部材2は柔軟性を有するので自在に弾性変形する。
図4の(a),(b)に示すように、クリップ部材3は、横長の基部30と長尺の横架部31が平行に配設されている。そして、基部30と横架部31は、一対の側壁32a,32aを介して結合されている。
また、補強壁31aは横架部31の中心が、支持脚32の側よりも下方に短く形成されている。つまり、横架部31の中心は、横架部31の端部(支持脚32の側)よりも剛性が低くなっている。
【0059】
よって、
図9の(a)に示すように、排水プラグ1は、クリップ部材3における横方向SDの中心近傍から湾曲するように弾性変形しやすくなっている。このような変形によって、2つの側壁32a,32aが互いに近接する方向に変位し、2つの側壁膨出部35,35が互いに近接する。
排水プラグ1は、変形していない状態(
図9の(b)に示す状態)のときクリップ部材3の側壁膨出部35(接触面35a)が矩形水抜き孔10aよりも外側に配置される。よって、この状態では側壁膨出部35及び横架部31は矩形水抜き孔10aを通過しないので排水プラグ1は車室100aの側から矩形水抜き孔10aに装着不可能となっている。
【0060】
図9の(a)に示すように、2つの側壁膨出部35,35が互いに近接するように排水プラグ1が変形(弾性変形)すると、2つの側壁膨出部35,35が矩形水抜き孔10aの内側になる。したがって、2つの側壁膨出部35,35は車室100aの側(パネル表面10Sの側)から矩形水抜き孔10aを通過可能になる。
【0061】
例えば、排水プラグ1を矩形水抜き孔10aに取り付ける作業者が排水プラグ1を変形(弾性変形)させて、横架部31と、2つの側壁膨出部35,35を矩形水抜き孔10aに通したあとに排水プラグ1を解放すると、
図9の(b)に示すように、排水プラグ1はクリップ部材3の弾性力で復元する。そして、排水プラグ1は、側壁膨出部35と横架部31が中空部101aに配置されて矩形水抜き孔10aに装着される。
【0062】
このように、本実施形態の排水プラグ1は、矩形水抜き孔10aに装着しやすい形状となっている。したがって、本実施形態の排水プラグ1は、取り付け時の良好な作業性が確保されている。
また、矩形水抜き孔10aに係合するクリップ部材3は、カバー部材2よりも剛性の高い素材(樹脂や硬質ゴム等)で形成される。したがって、排水プラグ1は、矩形水抜き孔10aから抜けにくい構造になっている。
【0063】
図10の(a)は横長水抜き孔に装着される横長排水プラグの断面図、(b)は横長クリップ部材のD2方向からの矢視図である。
図1に示すように、横長水抜き孔10bは、矩形水抜き孔10aに比べて前後方向(横方向SD)に長く開口する開口部である。したがって、横長水抜き孔10bに装着されるキャップ部材(横長排水プラグ1a)は、矩形水抜き孔10aに装着される排水プラグ1(
図2参照)よりも横方向SDに横長に形成される。
図10の(a)に示すように、横長排水プラグ1aは、横長のクリップ部材(横長クリップ部材6)に横長のカバー部材(横長カバー部材5)が取り付けられて形成される。
なお、
図10の(a)に示すように、横長カバー部材5が中空に形成されていてもよい。横長カバー部材5が中空であれば、横長排水プラグ1aの軽量化が可能になる。
【0064】
横長カバー部材5は、
図3に示すカバー部材2を、
図1に示す横長水抜き孔10bの形状に応じて、クリップ部材3における基部30(
図4の(a)参照)の横方向SDに延長した形状を呈する。また、横長カバー部材5の素材は
図2に示すカバー部材2と同一であることが好ましい。
横長カバー部材5には、カバー部材2の凹面部22と同形状の凹面部52が形成されている。また、横長カバー部材5の凹面部52には、2つの係合孔53,53が開口している。2つの係合孔53,53は横方向SDに並んだ直列に配置されている。
【0065】
横長クリップ部材6は、横長カバー部材5の2つの係合孔53,53に対応して2つの基部60を有する。2つの係合孔53,53が直列に配置されるため、2つの基部60は、横方向SDに並んで直列に配置される。
2つの基部60,60には、それぞれ1つの側壁62aが形成され、横長クリップ部材6は2つの側壁62a,62a(一対の側壁62a,62a)を有する。側壁62aは、基部60の背面60aに形成されている。また、それぞれの側壁62aは、先端部が横長クリップ部材6の中心に寄るように折れ曲がっている。側壁62aの先端部には支持脚62が上方に向かって延設され、横長クリップ部材6は2つの支持脚62,62(一対の支持脚62,62)を有する。そして、一対の支持脚62,62で横架部61の両端部が支持されている。
横長クリップ部材6でも横架部61は、一方の側壁62aから他方の側壁62aに向かう横方向SDに延設される。また、支持脚62は、横方向SDと直交する縦方向LDの上方に向かって延設される。
【0066】
また、横長クリップ部材6の中心に寄った支持脚62で両端部を支持される横架部61の横方向SDの長さは、横長水抜き孔10b(
図1参照)の横方向SD(
図1における車両100の前後方向)の長さとほぼ等しいことが好ましい。
なお、横長クリップ部材6の素材は
図2に示すクリップ部材3と同一であることが好ましく、これによって、横長クリップ部材6は横長カバー部材5よりも剛性が高くなる。
【0067】
また、
図10の(b)に示すように、横架部61の下方には補強壁61aが形成されている。横長クリップ部材6の補強壁61aは、一方の支持脚62から他方の支持脚62の間に形成されている。補強壁61aは側方で支持脚62に接続されている。つまり、補強壁61aは、横架部61と2つの支持脚62,62に接続される。また、補強壁61aの下方の端辺(補強壁下端610a)は、開放されている端辺(どこにも接続されない端辺)になる。そして、補強壁下端610aは、支持脚62の側から横長クリップ部材6の横方向SDの中心に向かって、横架部61に漸近するように湾曲している。つまり、補強壁下端610aは、一対の支持脚62,62の間で、横架部61に漸近するように湾曲している。これによって、補強壁61aは、支持脚62の側が最も下方に長く、横長クリップ部材6の中心が最も下方に短くなっている。また、補強壁下端610aは、一対の支持脚62,62の中心で横架部61に最も近づく。
なお、補強壁下端610aが湾曲した補強壁61aに限定されず、横架部61に対して直線的に漸近する補強壁下端610aを有する補強壁61aであってもよい。
【0068】
横長クリップ部材6においても、支持脚62は横架部61よりも撓みやすく形成されている。例えば、支持脚62の断面積が横架部61の断面積よりも小さく形成されている。又は、支持脚62と横架部61が中空の場合、支持脚62は横架部61よりも肉厚が薄く形成されている。
【0069】
そして、基部60と、一対の側壁62a,62aと、一対の支持脚62,62と、横架部61と、で囲まれた領域が空間部S2になっている。また、空間部S2は、横架部61の下方では、一対の支持脚62,62の間において補強壁下端610aに沿って下方から横架部61に近づくほど狭くなっている。
【0070】
側壁62aには側壁膨出部65と押え板64が形成されている。側壁膨出部65は、側壁62aの先端部に形成されている。
横長クリップ部材6の横架部61、支持脚62、側壁62a、押え板64、及び側壁膨出部65は、
図4の(a),(b)に示すクリップ部材3の横架部31、支持脚32、側壁32a、押え板34、及び側壁膨出部35と同じ形状であり、詳細な説明は省略する。
【0071】
図10の(a),(b)に示すように、横長クリップ部材6は連結部66を有する。連結部66は横架部61と平行に延設されて2つの基部60,60を連結する。連結部66は横長排水プラグ1aにおいて、横長カバー部材5の凹面部52の側に配設される。連結部66の両端部は基部60の側に屈曲して接続端66aとなっている。接続端66aは基部60の背面60aに接続される。
【0072】
1つの基部60の背面60aにおいて、側壁62aと連結部66(接続端66a)の間隔は、横長カバー部材5の係合孔53の横方向SDの長さと等しくなっている。
そして、横長クリップ部材6が横長カバー部材5に係合した状態で、横長カバー部材5に対する横長クリップ部材6の横方向SDへの変位が側壁62aと連結部66(接続端66a)で規制される。
また、連結部66には、カバー係止部67が形成されている。カバー係止部67は連結部66の上方に凸設されている。なお、
図10の(a),(b)には2つのカバー係止部67が図示されているが、カバー係止部67の数は限定されない。
【0073】
図11は、横長排水プラグを
図10の(a)におけるSec3−Sec3の位置で切断した断面図である。
図11に示すように、横長カバー部材5の上端辺50は凹面部52の側に折れ曲がっている。
また、横長クリップ部材6のカバー係止部67は、横長カバー部材5の上端辺50が折れ曲がった部分に当接して、横長カバー部材5を下方から支持している。
【0074】
なお、
図10の(a)、及び
図11に示すように、横長クリップ部材6の横架部61にも基部60の側に張り出した係止端610が形成されている。係止端610は、
図10の(a)に示すように、一対の支持脚62,62の中心に向かって基部60の側から離れる方向に湾曲している。つまり、横架部61は、一対の支持脚62,62の中心において、基部60の側への係止端610の張り出し量が最小になっている。
また、側壁膨出部65には、内側パネル10(
図1参照)の湾曲形状と同一形状の接触面65aが形成されている。
【0075】
図12の(a)は装着時に変形した横長排水プラグを示す図、(b)は横長排水プラグが横長水抜き孔に装着された状態を示す断面図である。
図12の(b)に示すように、横長排水プラグ1aの横長クリップ部材6は、内側パネル10と外側パネル11の間に形成される中空部101aに配置される。そして、横長クリップ部材6は、横長水抜き孔10bに係合し、横長排水プラグ1aを内側パネル10に固定する。また、横長クリップ部材6の基部60は、パネル表面10Sの側で横長カバー部材5を係止し、横長カバー部材5は、パネル表面10Sの側から横長水抜き孔10bに対峙するように配置される。
【0076】
横長排水プラグ1aは車室100aの側(パネル表面10Sの側)から横長水抜き孔10bに装着されるため、横長クリップ部材6は横長水抜き孔10bから中空部101aに入り込む。基部60の背面60aに形成される一対の側壁62a,62aは、横長水抜き孔10bを通ってパネル裏面10Rの側まで延設された状態になる。また、一対の支持脚62,62(
図10の(b)参照)は、パネル裏面10Rの側で側壁62aから上方に向かって延設された状態になる。
【0077】
また、横架部61はパネル裏面10Rの側に配設され、係止端610は、パネル裏面10Rに向かって張り出して、当該パネル裏面10Rを押圧する。
また、側壁膨出部65は、パネル裏面10Rの側において、側壁62aが横長水抜き孔10bの周囲(横方向SDの外方)に向かって膨出して形成され、接触面65aが横長水抜き孔10bの周囲でパネル裏面10Rに当接する。側壁膨出部65の接触面65aの湾曲形状は内側パネル10(パネル裏面10R)の湾曲形状と同一であり、側壁膨出部65(接触面65a)はパネル裏面10Rに面接触する。
【0078】
図10の(a)に示すように、本実施形態の横長排水プラグ1aは、柔軟性を有する横長カバー部材5に、弾性を有する横長クリップ部材6が係合して構成されている。
横長カバー部材5は柔軟性を有するので自在に弾性変形する。
図10の(a),(b)に示すように、横長クリップ部材6は、長尺の横架部61と連結部66が平行に配設されている。
また、補強壁61aは、横長クリップ部材6の中心において、支持脚62の側よりも下方に短くなるように形成されている。これによって、横長クリップ部材6は、中心が端部(基部60が備わる側)よりも剛性が低くなる。
【0079】
よって、
図12の(a)に示すように、横長排水プラグ1aは、横長クリップ部材6における横方向SDの中心近傍から湾曲するように弾性変形しやすくなっている。このような変形によって、2つの基部60が互いに近接する方向に変位し、2つの側壁膨出部65,65が互いに近接する。
横長排水プラグ1aは、変形していない状態(
図12の(b)に示す状態)のとき横長クリップ部材6の側壁膨出部65(接触面65a)が横長水抜き孔10bよりも横方向SDの外側に配置される。よって、この状態では側壁膨出部65及び横架部61は横長水抜き孔10bを通過しないので横長排水プラグ1aは車室100aの側(パネル表面10Sの側)から横長水抜き孔10bに装着不可能となっている。
【0080】
図12の(a)に示すように、2つの側壁膨出部65,65が互いに近接するように横長排水プラグ1aが変形(弾性変形)すると、2つの側壁膨出部65,65が横長水抜き孔10bの内側になる。したがって、2つの側壁膨出部65,65は車室100aの側から横長水抜き孔10bを通過可能になる。
【0081】
例えば、横長排水プラグ1aを横長水抜き孔10bに取り付ける作業者が横長排水プラグ1aを変形させて、横架部61と、2つの側壁膨出部65,65を横長水抜き孔10bに通したあとに横長排水プラグ1aを解放すると、
図12の(b)に示すように、横長排水プラグ1aは横長クリップ部材6の弾性力で復元する。そして、横長排水プラグ1aは、側壁膨出部65と横架部61が中空部101aに配置されて横長水抜き孔10bに装着される。
【0082】
このように、本実施形態の横長排水プラグ1aは、横長水抜き孔10bに装着しやすい形状となっている。したがって、本実施形態の横長排水プラグ1aは、取り付け時の良好な作業性が確保されている。
また、横長水抜き孔10bに係合する横長クリップ部材6は、横長カバー部材5よりも剛性の高い素材(樹脂や硬質ゴム等)で形成される。したがって、横長排水プラグ1aは、横長水抜き孔10bから抜けにくい構造になっている。
【0083】
なお、本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更が可能である。
例えば、排水プラグ1(
図2参照)におけるクリップ部材3の横架部31(
図5参照)、及び、横長排水プラグ1a(
図10の(a)参照)における横長クリップ部材6の横架部61(
図11参照)が中実に形成されていてもよい。
同様に、排水プラグ1(
図2参照)におけるカバー部材2(
図7の(a)参照)、及び、横長排水プラグ1a(
図10の(a)参照)における横長カバー部材5(
図10の(a)参照)が中実に形成されていてもよい。
【0084】
また、
図3に示すように、本実施形態のカバー部材2の上端辺20は凹面部22の側に屈曲している。この構成に限定されず、上端辺20の側も下端辺21と同じ側に湾曲する構成であってもよい。同様に、
図11に示す横長カバー部材5も上端辺50の側が湾曲している構成であってもよい。
【0085】
また、
図9の(b)に示すように、排水プラグ1のカバー部材2は、矩形水抜き孔10aと対峙しているが矩形水抜き孔10aを閉塞していない。例えば、カバー部材2が、パネル表面10Sに沿った形状に形成され、カバー部材2が矩形水抜き孔10aを閉塞する構成であってもよい。同様に、
図12の(b)に示す横長カバー部材5がパネル表面10Sに沿った形状に形成されて、横長カバー部材5が横長水抜き孔10bを閉塞する構成であってもよい。
【0086】
また、本発明の排水プラグ1(
図2参照)、及び、横長排水プラグ1a(
図10の(a)参照)は、サイドドア101(
図1参照)の矩形水抜き孔10a(
図1参照)や横長水抜き孔10b(
図1参照)に限定されず、トランクリッドなど他の部位に形成される開口部にも装着可能である。