(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記更新部は、前記表示要求ごとに前記所定の閾時間をランダムに変化させ、当該所定の閾時間の期待値を、前記オークションに対する閲覧率又は入札率が向上するように修正する
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
前記表示部は、現在日時から前記締切日時までの残り時間が前記注目日時から前記締切日時までの残り時間より長いか否かに基づいて、前記時間表示欄の表示態様を変化させる
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、オークションサイトでの表示により、より一層、入札や購入への意欲を促進したいという要望がある。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するもので、オークションにおける入札や購入への意欲を促進するのに好適な表示装置、表示方法、プログラム、及び、記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点に係る表示装置は、
オークションに関する表示要求があると、前記オークションが出品された出品日時と、前記オークションに入札がされた入札日時ならびに入札価格と、前記オークションの締切日時と、を抽出する抽出部と、
画面において、時間表示欄に注目日時から前記締切日時までの残り時間を、価格表示欄に表示価格を、それぞれ表示する表示部と、
前記出品日時から前記入札日時のうち最古の入札日時までの間のいずれかの時刻を前記注目日時に設定し、
(a)前記注目日時が現在日時に至るまで、前記注目日時を現実の時間経過よりも高速に更新し、前記注目日時が前記入札日時に至ると、当該入札日時における入札価格を前記表示価格に設定し、
(b)前記注目日時が現在日時に至って後、前記注目日時を現実の時間経過と同じ速度で更新する
更新部と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
また、上記表示装置において、
前記更新部は、現在日時から前記締切日時までの残り時間が所定の閾時間以下であるときに前記表示要求があると、前記注目日時を現在日時に設定する
ことを特徴とする。
【0008】
また、上記表示装置において、
前記更新部は、前記表示要求ごとに前記所定の閾時間をランダムに変化させ、当該所定の閾時間の期待値を、前記オークションに対する閲覧率又は入札率が向上するように修正する
ことを特徴とする。
【0009】
また、上記表示装置において、
前記更新部は、前記注目日時が現在日時に至ると、現在日時から前記締切日時までの残り時間が所定の閾時間を超えていれば、前記注目日時を前記出品日時から前記入札日時のうち最古の入札日時までの間のいずれかの時刻を注目日時に設定する
ことを特徴とする。
【0010】
また、上記表示装置において、
前記更新部は、前記注目日時を現実の時間経過よりも高速に更新する倍率を、前記注目日時が前記入札日時を含む所定範囲内に含まれるか否かにより変化させる
ことを特徴とする。
【0011】
また、上記表示装置において、
前記表示部は、現在日時から前記締切日時までの残り時間が前記注目日時から前記締切日時までの残り時間より長いか否かに基づいて、前記時間表示欄の表示態様を変化させる
ことを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の観点に係る表示方法は、
前記表示装置が、オークションに関する表示要求があると、前記オークションが出品された出品日時と、前記オークションに入札がされた入札日時ならびに入札価格と、前記オークションの締切日時と、を抽出する抽出工程と、
前記表示装置が、画面において、時間表示欄に注目日時から前記締切日時までの残り時間を、価格表示欄に表示価格を、それぞれ表示する表示工程、
前記表示装置が、前記出品日時から前記入札日時のうち最古の入札日時までの間のいずれかの時刻を前記注目日時に設定し、
(a)前記注目日時が現在日時に至るまで、前記注目日時を現実の時間経過よりも高速に更新し、前記注目日時が前記入札日時に至ると、当該入札日時における入札価格を前記表示価格に設定し、
(b)前記注目日時が現在日時に至って後、前記注目日時を現実の時間経過と同じ速度で更新する
更新工程と、
を備えることを特徴とする表示方法。
【0013】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
オークションに関する表示要求があると、前記オークションが出品された出品日時と、前記オークションに入札がされた入札日時ならびに入札価格と、前記オークションの締切日時と、を抽出する抽出部、
画面において、時間表示欄に注目日時から前記締切日時までの残り時間を、価格表示欄に表示価格を、それぞれ表示する表示部、
前記出品日時から前記入札日時のうち最古の入札日時までの間のいずれかの時刻を前記注目日時に設定し、
(a)前記注目日時が現在日時に至るまで、前記注目日時を現実の時間経過よりも高速に更新し、前記注目日時が前記入札日時に至ると、当該入札日時における入札価格を前記表示価格に設定し、
(b)前記注目日時が現在日時に至って後、前記注目日時を現実の時間経過と同じ速度で更新する
更新部、
として機能させることを特徴とする。
【0014】
本発明の第4の観点に係るは、非一時的なコンピュータ読取可能な記録媒体は、
コンピュータを、
オークションに関する表示要求があると、前記オークションが出品された出品日時と、前記オークションに入札がされた入札日時ならびに入札価格と、前記オークションの締切日時と、を抽出する抽出部、
画面において、時間表示欄に注目日時から前記締切日時までの残り時間を、価格表示欄に表示価格を、それぞれ表示する表示部、
前記出品日時から前記入札日時のうち最古の入札日時までの間のいずれかの時刻を前記注目日時に設定し、
(a)前記注目日時が現在日時に至るまで、前記注目日時を現実の時間経過よりも高速に更新し、前記注目日時が前記入札日時に至ると、当該入札日時における入札価格を前記表示価格に設定し、
(b)前記注目日時が現在日時に至って後、前記注目日時を現実の時間経過と同じ速度で更新する
更新部、
として機能させることを特徴とするプログラムを記録する。
【0015】
なお、上記記録媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。ここで、非一時的な(non-transitory)記録媒体とは、有形な(tangible)記録媒体をいう。非一時的な記録媒体は、例えば、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等である。また、一時的な(transitory)記録媒体とは、伝送媒体(伝搬信号)それ自体を示す。一時的な記録媒体は、例えば、電気信号、光信号、電磁波等である。なお、一時的な(temporary)記憶領域とは、データやプログラムを一時的に記憶するための領域であり、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、オークションにおける入札や購入への意欲を促進するのに好適な表示装置、表示方法、プログラム、及び、記録媒体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(1.全体構成)
本発明の実施形態に係る表示装置100は、
図1に示すように、インターネット500に接続される。インターネット500には、表示装置100の他に、入札者端末201、202〜20m(以下、これらを総称して「入札者端末200」という)と、出品者端末301、302〜30n(以下、これらを総称して「出品者端末300」という)と、オークションサーバ400と、が接続されている。
【0019】
表示装置100は、オークションサーバで扱われる商品の情報や入札の状況等を表示する装置である。
【0020】
入札者端末200は、オークションに出品された商品について入札を検討している閲覧者あるいは入札者が操作する端末である。
【0021】
出品者端末300は、オークションに商品を出品する出品者が操作する端末である。
【0022】
オークションサーバ400は、出品者から出品された商品について、出品者と入札者との間の売買を管理する装置である。
【0023】
なお、表示装置100とオークションサーバ400との関係は、
図1に示すものに限らない。例えば、表示装置100は、オークションサーバ400と直接接続されていてもよいし、あるいは、表示装置100とオークションサーバ400とが一体として構成されてもよい。
【0024】
(2.情報処理装置の物理的構成)
本発明の実施形態に係る表示装置100が実現される典型的な情報処理装置600の物理的構成について説明する。
【0025】
情報処理装置600は、
図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)601と、ROM(Read Only Memory)602と、RAM(Random Access Memory)603と、記憶装置604と、NIC(Network Interface Card)605と、画像処理部606と、音声処理部607と、ディスプレイ608と、スピーカ609と、コントローラ610と、を備える。
【0026】
CPU 601は、情報処理装置600全体の動作を制御し、各構成要素と接続され、制御信号やデータをやりとりする。
【0027】
ROM 602には、情報処理装置600全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータが記録される。
【0028】
RAM 603は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、記憶装置604から読み出したプログラムやデータ、その他、通信に必要なデータ等が保持される。
【0029】
記憶装置604は、ハードディスクやフラッシュメモリ等、から構成され、情報処理装置600で処理するデータを記憶する。また、記憶装置604は、CD(Compact Disc)等の記録媒体からデータを読み出すデバイス等を備えるように構成されてもよい。
【0030】
NIC 605は、情報処理装置600をインターネット等のコンピュータ通信網に接続するためのものであり、NIC 605を介して他の情報処理装置等とやりとりをする。
【0031】
画像処理部606は、記憶装置等から読み出されたデータをCPU 601や画像処理部606が備える画像演算プロセッサによって加工処理し、画像処理部606が備えるフレームメモリに記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され、ディスプレイ608に出力される。
【0032】
音声処理部607は、記憶装置等から読み出されたデータをアナログ音声信号に変換し、スピーカ609から出力させる。
【0033】
コントローラ610は、ユーザからの指示入力を受け付ける。
【0034】
以下、上記情報処理装置600において実現される表示装置100について、
図1乃至
図10を参照して説明する。情報処理装置600に電源が投入されると、実施形態に係る表示装置100として機能させるプログラムが実行され、実施形態に係る表示装置100が実現される。
【0035】
(3.実施形態の表示装置の機能構成)
表示装置100は、
図3に示すように、抽出部101と、表示部102と、更新部103と、から構成される。
【0036】
本実施形態において、CPU 601及びNIC 605が協働して、抽出部101及び表示部102として機能し、CPU 601が、更新部103として機能する。
【0037】
抽出部101は、オークションに関する表示要求があると、オークションが出品された出品日時と、オークションに入札がされた入札日時ならびに入札価格と、オークションの締切日時と、を抽出する。
【0038】
オークションに関する表示要求とは、オークションに出品された商品の情報や、オークションの入札状況等の情報の表示を求める要求である。表示要求は、例えば、オークションにおいて、おすすめのオークションや人気のある(入札数の多い)オークション等の表示を求める要求であってもよい。
【0039】
例えば、オークションへの入札を検討している閲覧者が、表示装置100に対して人気オークションの表示要求を行うと、抽出部101は、オークション情報DB 700を参照して、人気のあるオークションの出品日時、入札日時、入札価格、及び、締切日時を抽出する。
【0040】
例えば、オークション情報DB 700には、
図4に示すオークション情報テーブル700aが格納されている。抽出部101は、オークション情報テーブル700aを参照して、オークションに関する出品日時等を抽出する。
【0041】
オークション情報テーブル700aには、オークションを特定するためのオークションID 700a1と、当該オークションに商品が出品された出品日時700a2と、当該オークションへの入札を特定するための入札ID 700a3と、入札日時700a4と、入札価格700a5と、当該オークションの入札の締切日時700a6と、が対応付けて登録されている。
【0042】
例えば、
図4のオークション情報テーブル700aの1行目は、オークションID“A”のオークション(以下、「オークションA」)に商品が出品された出品日時が“2015年7月1日0時”であり、入札ID“A1”の入札(以下、「入札A1」)が入札日時“2015年7月1日20時”に、入札価格“1000円”を指定して行われ、締切日時“2015年7月7日0時”にオークションAへの入札が締め切られることを示す。
【0043】
なお、オークション情報DB 700は、外部のサーバなどの記憶装置に格納されていてもよいし、RAM 603や記憶装置604に格納されていてもよい。
【0044】
また、オークション情報テーブル700aは、表示装置100により作成されてもよいし、オークションサーバ400等の他の装置において作成されてもよい。
【0045】
表示部102は、画面において、時間表示欄に注目日時から締切日時までの残り時間を、価格表示欄に表示価格を、それぞれ表示する。
【0046】
例えば、表示装置100が人気オークションについての表示要求を受け付け、抽出部101により複数の人気オークションについての情報が抽出されたとする。この場合、表示部102は、
図5に示すように、抽出されたオークションの情報が含まれるページ800を生成する。ページ800には、複数のオークションのそれぞれについての情報を表示する表示欄810〜840が含まれる。そして、各表示欄には、注目日時から締切日時までの残り時間が表示される時間表示欄、及び、出品された商品の表示価格が表示される価格表示欄が含まれる。
【0047】
なお、表示欄には、オークションへの入札数を示す入札数表示欄を含めてもよい。
【0048】
例えば、表示欄810には、時間表示欄811、価格表示欄812、及び、入札数表示欄813が含まれる。この例では、時間表示欄811の残り時間は、“赤色”で表示されているとする。
【0049】
更新部103は、出品日時から入札日時のうち最古の入札日時までの間のいずれかの時刻を注目日時に設定する。
【0050】
そして、更新部103は、(a)注目日時が現在日時に至るまで、注目日時を現実の時間経過よりも高速に更新し、注目日時が入札日時に至ると、当該入札日時における入札価格を表示価格に設定する。
【0051】
ここで、
図6から
図8に、オークションAの注目日時の経過と、時間表示欄811、価格表示欄812、及び、入札数表示欄813の表示との関係を示す。
【0052】
例えば、更新部103が、注目日時を、出品時間“2015年7月1日0時”から最古の入札A1の入札日時“2015年7月1日20時”の間の“2015年7月1日10時”に設定したとする(
図6)。
【0053】
注目日時が“2015年7月1日10時”と設定されると、注目日時からオークションAの締切日時“2015年7月7日0時”までの残り時間“158時間”が時間表示欄811に表示される。この例では、時間表示欄811の残り時間は、“青色”で表示されているとする。
【0054】
また、オークションAの出品者が設定した出品時の価格が“100円”とすると、価格表示欄812に“100円”が提示される。
【0055】
また、注目日時は最古の入札の前(入札が行われていなかった日時)に設定されたので、オークションAへの入札数を示す入札数表示欄813に、“0件”が表示される。
【0056】
そして、更新部103は、
図6の早送り期間901中、注目日時を現在日時の方向に早送りして更新し、時間表示欄811に早送りされた時間が表示される。
【0057】
また、更新部103は、注目日時を現実の時間経過よりも高速に更新する倍率を、注目日時が入札日時を含む所定範囲内に含まれるか否かにより変化させるようにしてもよい。
【0058】
例えば、注目日時が現実の時間経過の3倍で早送りされており、注目日時が入札A1の入札日時を含む所定範囲904に入ると、更新部103は、注目日時の早送りの速度を1.5倍に変更する。
【0059】
そして、注目日時が入札A1の入札日時となると(
図7)、入札A1の入札日時における入札価格“1000円”が価格表示欄812に表示される。また、入札A1は最古(最初)の入札なので、入札数“1件”が入札数表示欄813に表示される。
【0060】
また、更新部103は、(b)注目日時が現在日時に至って後、注目日時を現実の時間経過と同じ速度で更新する。
【0061】
ここで、表示部102は、現在日時から締切日時までの残り時間が注目日時から締切日時までの残り時間より長いか否かに基づいて、時間表示欄の表示態様を変化させる。
【0062】
例えば、
図6、7において、現在日時から締切日時までの残り時間は、現実の時間経過期間903であり、注目日時から締切日時までの残り時間は、残り時間902である。現在日時から締切日時までの残り時間(現実の時間経過期間903)が注目日時から締切日時までの残り時間(残り時間902)より短い場合、更新部103は注目日時を早送りで更新し(早送り期間901)、表示部102は、
図6及び
図7に示すように、時間表示欄811の残り時間を“青色”で表示する。
【0063】
一方、現在日時から締切日時までの残り時間(現実の時間経過期間903)が注目日時から締切日時までの残り時間(残り時間902)と同じになる、すなわち、注目日時が現在日時に至ると(
図8)、更新部103は、注目日時を現実の時間経過と同じ速度で更新し、表示部102は、
図8に示すように、時間表示欄811の残り時間を“赤色”で表示する。
【0064】
また、注目日時が現在日時に至ると、価格表示欄812には現在に入札価格“21000円”が表示され、入札数表示欄813には現在の入札数“92件”が表示される。
【0065】
表示装置100は、表示要求に係る複数のオークションのそれぞれについて、時間表示欄、価格表示欄、及び入札数表示欄を更新し、
図9に示すように、各オークションの入札の履歴の早送りの様子を一斉に表示する。
【0066】
このような構成により、オークションにおいて入札がされて入札価格が上がっていく様子が高速で表示されるので、入札を検討する者に、そのオークションでの賑わいをリアルに感じさせることができる。また、複数のオークションについて、残り時間や入札価格が更新される様子を見ることができるので、オークション間の賑わいを比較することができる。また、狭い表示欄でも多くの情報を閲覧者に提供することができる。
【0067】
さらに、入札履歴の早送り中に過去に入札が行われた入札日時にさしかかると、早送りの速度を遅くすることにより、過去の入札時の入札価格に注目できるよう演出することができる。
【0068】
なお、表示装置100は、上記の様な時間表示欄811及び価格表示欄812等の早送り表示を、表示要求を行った者の指定により、特定のオークションについてのみ行うようにしてもよい。
【0069】
これにより、特定のオークションについて残り時間や表示価格が更新されると、変化の様子をじっくりと見ることができる。
【0070】
また、更新部103は、現在日時から締切日時までの残り時間が所定の閾時間以下であるときに表示要求があると、注目日時を現在日時に設定するようにしてもよい。
【0071】
例えば、所定の閾時間を“10分”とする。表示要求が行われたタイミングで、表示要求に係るいずれかのオークションの「現在日時から締切日時までの残り時間」が“1分”になっていた場合、更新部103は、注目日時を現在日時に設定し、更新部103は、現実の経過時間と同じ速度で、残り時間を更新する。
【0072】
あるいは、更新部103は、表示要求が行われたタイミングで、表示要求に係るオークションのうち「現在日時から締切日時までの残り時間」が所定の閾時間以下のオークションのみ、現実の経過時間と同じ速度で、残り時間を更新するようにしてもよい。
【0073】
このような構成により、締切日時が迫っている時に、過去の履歴が時間表示欄や価格表示欄でリプレイされて、現在の残り時間や入札価格が分からなくなることを防ぐことができる。
【0074】
また、更新部103は、表示要求ごとに所定の閾時間をランダムに変化させ、当該所定の閾時間の期待値を、オークションに対する閲覧率又は入札率が向上するように修正するようにしてもよい。
【0075】
例えば、オークションに対する閲覧率とは、表示要求により
図5のページ800が表示された回数に対する、ページ800に含まれるオークションのうちいずれかが選択されて、各オークションのページに遷移する割合である。また、例えば、オークションに対する入札率とは、選択されたオークションのページが表示された回数に対する、当該オークションへの入札が行われる割合である。
【0076】
例えば、更新部103は、表示要求がある度に、所定の閾時間を“10分”から“1分”迄の1分間隔の値で、ランダムに変化させる。初期設定として、所定の閾時間が、“1分”、“2分”、“3分”、・・・、“10分”と設定される確率を等しく設定する。この場合、所定の閾時間の期待値は、1×(1/10)+2×(1/10)+3×(1/10)+・・・+10×(1/10)=5.5分である。この値を、オークションに対する閲覧率又は入札率が向上するように、修正する。すなわち、各値“1分”、“2分”、“3分”、・・・、“10分”が所定の閾時間に採用される確率を変更する。
【0077】
このような構成により、オークションの閲覧あるいは入札に効果的な場合に、オークションの履歴を提示するように修正できる。
【0078】
また、更新部103は、注目日時が現在日時に至ると、現在日時から締切日時までの残り時間が所定の閾時間を超えていれば、注目日時を出品日時から入札日時のうち最古の入札日時までの間のいずれかの時刻を注目日時に設定する。
【0079】
例えば、
図8に示すように、注目日時が現在日時に至り、残り時間902が所定の閾時間“10分”より長い場合、更新部103は、再度、注目日時を、出品時間“2015年7月1日0時”から最古の入札A1の入札日時“2015年7月1日20時”の間のいずれかの時刻に設定する。そして、更新部103は、注目日時が現在日時に至るまで、注目日時を早送りで更新する。
【0080】
このような構成により、オークションの入札の履歴を繰り返し表示することができる。
【0081】
(4.実施形態の表示装置の動作)
本実施形態の表示装置100が行う表示処理について説明する。表示装置100は、オークションサーバ400で取り扱われているオークションについての表示要求を受け付けると、
図10に示す処理を開始する。
【0082】
抽出部101は、オークションに関する表示要求があると、オークションが出品された出品日時と、オークションに入札がされた入札日時ならびに入札価格と、オークションの締切日時と、を抽出する(ステップS101)。
【0083】
例えば、抽出部101は、オークションへの入札を検討している閲覧者が、表示装置100に対して人気オークションの表示要求を行うと、抽出部101は、オークション情報DB 700のオークション情報テーブル700aを参照して、人気のあるオークションの出品日時、入札日時、入札価格、及び、締切日時を抽出する。ここでは、人気のあるオークションの1つとしてオークションAが選択され、オークションAについての情報が抽出されたとする。
【0084】
表示部102は、画面において、時間表示欄に注目日時から締切日時までの残り時間を、価格表示欄に表示価格を、それぞれ表示する(ステップS102)。
【0085】
例えば、表示部102は、
図5に示すように、時間表示欄811及び価格表示欄812にオークションAの残り時間及び表示価格(注目日時における入札価格)をそれぞれ表示して、時間表示欄811及び価格表示欄812が含まれるページ800を画面に表示させる。また、ページ800には、オークションAへ入札が行われた入札数が入札数表示欄813に表示されてもよい。
【0086】
更新部103は、現在日時から締切日時までの残り時間が所定の閾時間以下か否かを判断する(ステップS103)。更新部103は、現在日時から締切日時までの残り時間が所定の閾時間以下と判断すると(ステップS103;Yes)、現在日時を注目日時に設定する(ステップS110)。そして、更新部103は、注目日時(現在日時)から締切日時までの残り時間を時間表示欄に表示させ(ステップS111)、注目日時を現実の時間経過と同じ速度で更新する(ステップS113)。
【0087】
例えば、オークションAの現在日時からの残り時間が“10分”であり、所定の閾時間“10分”以下の場合、更新部103は、注目日時を現在日時に設定し、残り時間“10分”を時間表示欄811に表示させ、注目日時を現実の時間経過と同じ速度で更新する。そして、価格表示欄812には、注目日時での入札価格、すなわち現在の入札価格が表示される。また、入札数表示欄813には、現在の入札数が表示される。
【0088】
一方、現在日時から締切日時までの残り時間が所定の閾時間より長いと判断されると(ステップS103;No)、出品日時から入札日時のうち最古の入札日時までの間のいずれかの時刻を注目日時に設定する(ステップS104)。そして、更新部103は、注目日時から締切日時までの残り時間を時間表示欄に表示させ(ステップS105)、設定した注目日時を現在日時の方向に高速に更新する(ステップS106)。
【0089】
例えば、オークションAの現在日時から残り時間が“10時間”であり、所定の閾時間“10分”より長い場合、更新部103は、注目日時に、出品時間“2015年7月1日0時”から最古の入札A1の入札日時“2015年7月1日20時”の間の“2015年7月1日10時”を設定する(
図6)。そして、更新部103は、注目日時から締切日時までの残り時間“158時間”を時間表示欄811に“青色”で表示させ、注目日時を早送りする。価格表示欄812には、注目日時での入札価格、すなわち出品価格“100円”が表示され、入札数表示欄813には、入札数“0件”が表示される。
【0090】
更新部103は、注目日時が現在日時に至っているか否か判断する(ステップS107)。更新部103は注目日時が現在日時に至っていると判断すると(ステップS107;Yes)、注目日時(現在日時)から締切日時までの残り時間が所定の閾時間以下であるか否かを判断する(ステップS112)。更新部103は、注目日時(現在日時)から締切日時までの残り時間が所定の閾時間以下と判断すると(ステップS112;Yes)、注目日時を現実の時間経過と同じ速度で更新する(ステップS113)。一方、更新部103は、注目日時(現在日時)から締切日時までの残り時間が所定の閾時間より長いと判断すると(ステップS112;No)、ステップS104からの処理を繰り返す。
【0091】
例えば、更新部103は、注目日時が現在日時に至り(
図8)、注目日時(現在日時)から締切日時までの残り時間“10分”である場合、残り時間が所定の閾時間“10分”以下と判断し、注目日時を現実の時間経過と同じ速度で更新する。一方、更新部103は、注目日時が現在日時に至り、注目日時(現在日時)から締切日時までの残り時間“10時間”である場合、残り時間が所定の閾時間“10分”より長いと判断し、再び、注目日時を、出品時間“2015年7月1日0時”から最古の入札A1の入札日時“2015年7月1日20時”の間の“2015年7月1日10時”に設定し(
図6)、早送りを開始する。
【0092】
ステップS107において、更新部103が、注目日時が現在日時に至っていない判断すると(ステップS107;No)、更新部103は、注目日時が過去の入札日時であるか否かを判断する(ステップS108)。更新部103は、注目日時が過去の入札日時であると判断すると(ステップS108;Yes)、入札価格を表示価格に設定し、価格表示欄に表示させる(ステップS109)。一方、更新部103は、注目日時が過去の入札日時でないと判断すると(ステップS108;No)、ステップS107に戻る。
【0093】
例えば、更新部103は、更新されている注目日時が過去の入札A1の入札日時に達すると(
図7)、表示価格に入札A1の入札価格“1000円”を設定し、価格表示欄812に表示させる。同時に、入札数“1件”を入札数表示欄813に表示させる。一方、更新部103は、注目日時が過去の入札の入札日時でない場合は、ステップS107以降の処理を繰り返す。
【0094】
ステップS113において、注目日時が現実の時間経過と同じ速度で更新されると、更新部103は注目日時が締切日時に至ったか否かを判断する(ステップS114)。更新部103が、注目日時が締切日時に至ったと判断すると(ステップS114;Yes)、表示処理は終了する。一方、更新部103が、注目日時が締切日時に至っていないと判断すると(ステップS114;No)、待機して注目日時が締切日時に至るまで監視する。
【0095】
例えば、オークションAの注目日時が現在日時に達した後、締切日時“2015年7月7日0時”に至ると、表示処理は終了する。一方、締切日時“2015年7月7日0時”には至っていない場合、更新部103は、注目日時を現実の時間経過と同じ速度で更新し、更新された注目日時(現在日時)から締切日時までの残り時間が時間表示欄811に表示される。そして、更新部103は、注目日時(現在日時)が締切日時に至るまで監視する。
【0096】
なお、現実の時間経過と同じ速度で更新されている場合に、オークションAについて入札が行われた場合、価格表示欄812や入札数表示欄813を、入札の度に更新するようにしてもよい。
【0097】
上記のフローチャートの説明では、オークションAが抽出された例を示したが、ステップS101において複数のオークションについての情報が抽出された場合は、それぞれのオークションについて、ステップS102〜ステップS114までの処理が行われる。
【0098】
上記実施形態において残り時間を数字で表す表示形態について示したが、残り時間の表示形態はこれに限らない。例えば、時間表示欄は、長方形や円などの図形を採用し、注目日時から締切日時までの残り時間を図形の面積で表すようにしても良い。
【0099】
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
抽出部(101)は、オークションに関する表示要求があると、オークションが出品された出品日時と、オークションに入札がされた入札日時ならびに入札価格と、オークションの締切日時と、を抽出する。表示部(102)は、画面において、時間表示欄に注目日時から締切日時までの残り時間を、価格表示欄に表示価格を、それぞれ表示する。更新部(103)は、出品日時から入札日時のうち最古の入札日時までの間のいずれかの時刻を注目日時に設定し、(a)注目日時が現在日時に至るまで、注目日時を現実の時間経過よりも高速に更新し、注目日時が入札日時に至ると、当該入札日時における入札価格を表示価格に設定し、(b)注目日時が現在日時に至って後、注目日時を現実の時間経過と同じ速度で更新する。