【実施例】
【0021】
図3は本発明による隠蔽型ヒンジの分解斜視図である。
図3に示すように、本発明に係る隠蔽型ドアのヒンジは‘コ’字形態の切曲部を形成してかまちのヒンジの設置部に固定される固定片(10)と、一側に回転支持軸である軸ピン(15)と結合される軸ピン結合部を持ちながら他側は扉と繋がれて扉の開閉の時に前記固定片(10)の‘コ’字形態の切曲部で出入りする回転片(20)と、前記扉に固定されて前記回転片(20)と挿入されて繋がれる‘L’字形態の扉の連結金具(30)を含む。前記回転片(20)は一側に垂直側面を開口にする中空部(24)が形成されて、前記扉の連結金具(30)の突出部(35)が前記中空部(24)に挿入されて繋がれることとして、前記突出部(35)が前記中空部(24)に挿入される場合、前記回転片(20)の上下側に位した第1調節部によって前記突出部(35)の高さを調整してドアの施工の時に前記扉の高さが調節されることを特徴とする。
【0022】
本実施例の隠蔽型ヒンジは固定片(10)、軸ピン(15)といっしょに回転片(20)及び連結金具(30)を含んで構成される。
固定片(10)はかまちのヒンジの設置部に固定される部材として、‘コ’字形態の切曲部を形成して、切曲部の上下側の切曲面の
終わり(先端)にはかまちとねじに締結されるフランジ(flange) (17a、17b) が上下方向で切曲されて形成されている。
そして、軸ピン(15)はヒンジの回転支持軸として、固定片(10)の上下側の切曲面の一側に上下方向で設置される。回転片(20)は軸ピン(15)によって固定片(10)に回転支持されながら扉の開閉の時に固定片(10)の‘コ’字形態の切曲部の中に出入り可能な構造になっている。
【0023】
ここで回転片(20)はお互いに一直線に直角に切曲された第1切曲部(21)と第2切曲部(23)を具備することで全体的な形象が‘コ’字形態を成すようになって、短部である第1切曲部(21)の終りには前記軸ピン(15)が挿入され結合されるように上下で貫通孔が形成されている。
【0024】
そして、回転片(20)の長部である第2切曲部(23)の内部は所定の深みで中空部(24)が形成されていて、第2切曲部(23)の上下側面の一部に前記中空部(24)と繋がれる第1ねじ孔(26)が形成されて、前記第1ねじ孔(26)を通じて第1ボルト(26a、26b)が締結されて、扉の高さを調節することができる。これが施工の時に扉の高さを調節する第1調節部を構成している。
【0025】
第1ボルト(26a、26b)は底面が広いレンチ型多角形ボルトが望ましい。これは第1ボルト(26a、26b)の機能は扉と固定されている連結金具(30)の突出部(35)を上下で押して移動させるためのことだから、ボルトの力を完全に受けるために底面が広いのが望ましくて、多角形ボルトを利用することで、ボルトの頭部の摩耗を減らし、耐久性を高めることができる。
【0026】
また、第2切曲部(23)の中空部(24)の開口の反対面に前記中空部(24)と繋がれる第1中空ホール(28)を形成して第2ボルト(28a)が締結される構造で扉の左右移動を調節する第2調節部を形成する。すなわち、第2ボルト(28a)の回転で前記中空部(24)に挿入される前記連結金具(30)の突出部(35)と接触して押し出すとか引く機能を遂行することで、扉の水平移動ができる構造になっている。また、前記中空部(24)に挿入される突出部(35)の頭部の側面に第2ねじ孔(38)を形成していて前記第2ボルト(28a)と締結して、第2ボルト(28a)を締め付けることを通じて扉の左右移動及び固定を調節することもできる。
【0027】
そして、本発明による隠蔽型ヒンジの特徴的構成のひとつの連結金具(30)は、扉と結合される結合部(33)と、切曲されて回転片(20)と繋がれる突出部(35)で構成される‘L’字形態を呈する構造を有している。ここで結合部(33)は4角の版形態で多数のねじ結合を形成することができる貫通ホールが形成されていて、結合部(33)の一側面部分に突出部(35)が垂直に延長されている。
【0028】
突出部(35)は前記固定片(10)の中空部(24)に挿入連結される構造として、多様な模様を形成することができるが、本発明の望ましい実施例は
図3に示すように、突出部(35)の両側面にホーム(37)を形成した構造となっている。突出部(35)が前記回転片(20)の中空部(24)に挿入される場合、回転片(20)の上下側面に結合される第1ボルト(26a、26b)が前記ホーム(37)に挟まれて固定されることができる構造になっている。このような連結金具(30)の突出部(35)の構造は第1ボルト(26a、26b)によって上下位置の調節後に扉と繋がれた連結金具(30)が回転されるとか、微細な動きを防止して安定的な扉の施工を可能とする。
【0029】
このような扉と回転片(20)の締結部に存在する調節構造は扉をかまちにヒンジを通じて連結する施工において、水平と垂直の距離及び高さの調節を容易くして、扉を容易く水平で締結することができるようにすることで、施工時間を短縮できて、さらに正確なドアの施工ができ、くわえて事後に入れ替えがし易いという点が、従来のヒンジと比べて差別化される本発明の特徴である。
【0030】
図4は本発明による他の実施例に係る隠蔽型ヒンジを示したもので、回転片(20)と連結金具(30)の連結構成の分解斜視図を示す。
図4に示すように、本例において連結金具(30)は扉の側面に少なくとも2以上でねじ結合により固定される。連結金具(30)の結合部(33)には4個以上の貫通ホールが形成されていて、該貫通ホールを通じて扉とねじ結合された構造となっている。
【0031】
連結金具(30)で結合部(33)の一側面で垂直に延長された突出部(35)は、回転片(20)の中空部(24)に挿入して連結する。突出部(35)の上下側面はホーム(37)が形成されて突出部(35)が回転片(20)の中空部(24)に挿入される場合に、第1ボルト(26a、26b)によって固定される構造になっている。そして、突出部(35)で前記回転片(20)の中空部(24)に挿入される頭部の垂直面中心には第2ねじ孔(38)が形成されていて、これと対応する回転片(20)の中空部(24)の開口の反対面に第1中空ホール(28)が形成されていて、突出部(35)が回転片(20)の中空部(24)に挿入される場合に、第2ボルト(28a)によって突出部(35)の垂直側面の第2ねじ孔(38)にねじ結合される。
【0032】
このような垂直側面のねじ結合を通じて扉と繋がれる連結金具(30)の微細な水平移動ができるようになる。すなわち、垂直側面に位した第2ボルト(28a)で扉と回転片(20)の水平間隔を調節できるように構成されていて、ドアの施工の時に扉とかまちでの間隔を容易に調節することができる。
【0033】
そして、
図4に示した本発明の実施例は、
図3の実施例とは違い、回転片(20)の第2切曲部(23)の外側面の中心に中空部(24)と繋がれる第2中空ホール(25)を形成している。連結金具(30)の突出部(35)が回転片(20)の中空部(24)に挿入されて固定される場合に、前記第2中空ホール(25)に第3ボルト(25a)を通じて締めるようになれば、施工された扉が長期間の使用で微細な門のおくれとか門のよれが発生することを防止することができる閉ざし部を構成する。ここで閉ざし部は第2切曲部の外側面または内側面に選択的に設置することができるが、施工の便宜のために外側に設置するのが望ましい。
【0034】
図5は本発明による隠蔽型ヒンジが扉とかまちに締結されてドアが施工された形態を例示した図面を示す。
図5に示したように、連結金具(30)は扉と結合されて固定されて、固定片(10)はかまちに内側方へ形成されたホームに挿入固定されて、回転片(20)は前記固定片(10)と軸ピン(15)によって回転支持されたことで、前記連結金具(30)の突出部(35)が前記回転片(20)の中空部(24)に挿入されて締結施工される。
【0035】
このように本発明はかまちの内側方へホームが形成されて外部では現われない隠蔽型ヒンジとして、び扉の水平移動と扉の容易い高さまたは左右移動の調節を通じて挿入されて固定される構造で、従来の金具のねじ結合の施工よりずっと容易い長所がある。
【0036】
すなわち、
図2に示したように、従来の隠蔽型ヒンジを利用して扉(D)をかまち(F)に設置する施工作業の時には、扉(D)を必要な高さで持ち上げた状態で扉の連結用金具(6)をかまち(F)のヒンジの設置部に設置されている隠蔽型ヒンジの回転片(3)にねじ孔を合わせていくつかのねじ(7)で締結しなければならない。
【0037】
このために作業に精密性が要求されて、長期間が必要となって施工性の落ちる問題があり、かまち(F)から扉(D)を事後に門を支えることができないことの調整及びヒンジの老化によって入れ替る必要がある場合にもねじ(7)をいちいち解いてくれなければならないので、門の施工及び繰り返し作業の不便な問題があった。
これに対して本発明では、扉に繋がれた連結金具(30)の突出部(35)を扉に附着した回転片(20)の中空部(24)に一次的に挿入して締結する構造として、門の施工の時に繰り返される作業が容易いのにずっと時間を縮めさせることができるといった長所がある。
【0038】
また、従来の隠蔽型ヒンジが具備したかまち(F)に扉(D)を設置する時に、かまち(F)に扉(D)が正確に結合されるように上下の高さを精緻に合わせなければならない。この時、隠蔽型ヒンジの回転片(3)に組み立てされる扉の連結用金具(6)と補助金具(8)が扉(D)に設置された状態でかまち(F)に対する扉(D)の上下の高さを調節することは非常に困って施工に大きい難しさがある問題があった。これに対して本発明では回転片(20)の上下側面に位置させた第1調節部の簡便なボルト調節だけで扉の高さを微細に調節することができるといった長所がある。
【0039】
加えて、扉をかまちに締結施工する場合、多数のヒンジを使ってみると左右の間隔が当たらない場合がよく発生するのに、従来には連結金具のねじ結合で左右間隔を全然調整することができなかった。しかし、本発明は回転片の中空部(24)の開口の反対側に位した第2調節部によって容易く左右調整、すなわち、扉とかまちの間隔を調節することができる長所があるだけではなく、回転片(20)の第2切曲部(23)の外側または内側面の中央部に位した閉ざし部を通じて完全に固定させることで、長期間の使用で発生する門のおくれとか門のよれを防止して耐久性を高めることができる長所がある。