特許第6010017号(P6010017)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6010017
(24)【登録日】2016年9月23日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】隠蔽型ドアのヒンジ
(51)【国際特許分類】
   E05D 7/04 20060101AFI20161006BHJP
   E05D 7/12 20060101ALI20161006BHJP
【FI】
   E05D7/04
   E05D7/12 D
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-501183(P2013-501183)
(86)(22)【出願日】2011年3月22日
(65)【公表番号】特表2013-522504(P2013-522504A)
(43)【公表日】2013年6月13日
(86)【国際出願番号】KR2011001939
(87)【国際公開番号】WO2011118951
(87)【国際公開日】20110929
【審査請求日】2014年3月17日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0025084
(32)【優先日】2010年3月22日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512245481
【氏名又は名称】パク、ジャンホ
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】パク、ジャンホ
【審査官】 佐々木 崇
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−299253(JP,A)
【文献】 特許第3646230(JP,B2)
【文献】 特開昭61−87085(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/5398(US,A1)
【文献】 米国特許第920445(US,A)
【文献】 特開2002−129822(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05D 1/00− 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
‘コ’字形態の切曲部を形成してかまちのヒンジの設置部に固定される固定片(10)と、一側に回転支持軸である軸ピン(15)と結合される軸ピン結合部を持ちながら他側は扉と繋がれて前記扉の開閉の時に前記固定片(10)の‘コ’字形態の切曲部で出入りする回転片(20)と、前記扉に固定されて前記回転片(20)と挿入されて繋がれる‘L’字形態の扉の連結金具(30)を含み、
前記回転片(20)は前記軸ピン結合部が位した短部である第1切曲部(21)と、前記中空部(24)が形成された長部である第2切曲部(23)とを具備し、
前記回転片(20)は前記第2切曲部(23)の一側に垂直側面を開口にする中空部(24)が形成されて、前記扉の連結金具(30)の突出部(35)が前記中空部(24)に挿入されて繋がれ
前記回転片(20)の上下側に位した第1調節部を有し、
前記第1調節部は前記回転片(20)の第2切曲部(23)の上下側面に前記中空部(24)と繋がれる第1ねじ孔が形成されて、前記第1ねじ孔に締結される第1ボルト(26a、26b)で構成され、
前記突出部(35)が前記中空部(24)に挿入された状態で、前記第1ボルト(26a、26b)によって前記突出部(35)を上下で押して移動させることにより、前記扉の高さを調整可能であることを特徴にする隠蔽型ドアのヒンジ。
【請求項2】
前記第1切曲部(21)の終りには前記軸ピン(15)が挿入結合される貫通孔が上下方向に形成されことを特徴にする、請求項1記載の隠蔽型ドアのヒンジ。
【請求項3】
前記連結金具(30)は前記扉と接合される連結部及び前記連結部の一側面で垂直に延長される突出部(35)で構成されて、前記突出部(35)の上下側面に前記第1ボルト(26a、26b)が接触されるホームが形成されることを特徴にする、請求項記載の隠蔽型ドアのヒンジ。
【請求項4】
前記第2切曲部(23)の前記中空部(24)の開口の反対面に位して、前記突出部(35)の左右移動を調整することで、前記扉の左右移動を調節する第2調節部を含み、

前記第2調節部は、前記第2切曲部(23)の前記中空部(24)の開口の反対面の一部に前記中空部(24)と繋がれる第1中空ホール(28)、及び前記第1中空ホールを貫いて前記突出部(35)の垂直側面に形成された第2ねじ孔(38)と繋がれて前記扉の左右移動を調節する第2ボルト(28)を含むことを特徴にする、請求項記載の隠蔽型ドアのヒンジ。
【請求項5】
前記第2切曲部(23)の外側中心部には前記中空部(24)と繋がれて貫通される第2中空ホール(25)と前記第2中空ホール(25)に挿入されて前記突出部(35)を固定する第3ボルト(25a)を含むことを特徴にする、請求項に記載の隠蔽型ドアのヒンジ。
【請求項6】
前記第1ボルト(26a、26b)は底面が広いレンチ型多角形ボルトであることを特徴にする、請求項記載の隠蔽型ドアのヒンジ。
【請求項7】
前記固定片(10)の前記‘コ’字形態の切曲部の上下側の切曲面の終わりにはかまちとねじに締結されるフランジ(flange)(17a、17b)が上下方向で切曲されて形成されることを特徴にする、請求項1記載の隠蔽型ドアのヒンジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は防火門を含めた各種門の扉をかまちと連結するが門を閉めた状態で見掛けが外部で露出しない隠蔽型ドアのヒンジに関し、より詳細には施工時に扉の上下左右方向の調節が容易にできて必要時に入れ替えがし易い隠蔽型ドアのヒンジ(hidden door hinge)に関する。
【背景技術】
【0002】
隠蔽型ドアのヒンジは門を閉めた時に見掛けが外部に露出しない構造で設置されるヒンジとして、門を閉めた状態でかまちから扉の任意的な分離を防止できるから犯罪予防に有利であるだけでなく、美観上も門の外観を害しないので、防火門や門戸または家具の扉などに広く使われている。
主に防火門に適用されている隠蔽型ドアのヒンジは、簡単な工具で解体が可能な既存のピボッ(pivot)ヒンジ、または蝶模様のヒンジと比べて設置後において解体が不能であるから犯罪予防の側面から安全性が非常に優秀であるとった長所がある。
【0003】
添付した図1は防火門に主に使われている従来の隠蔽型ドアのヒンジの代表的な例を示していて、その主要な構成要素は固定片(1)と軸ピン(2)及び回転片(3)で成り立っている。固定片(1)は大略‘コ’字模様のかすがい形態で成り立って、上下船団部にそれぞれ上下方向に形成されたフランジ(1a、1b)を具備している。軸ピン(2)はヒンジの回転支持軸として固定片(1)の一側に上下方向へ向けて設置されている。回転片(3)は’コ’字形態の切曲された構造で成り立っていて、固定片(1)と組み立てられる一方の切曲面(3a)に軸ピン(2)が挿入して結合される軸ピン(15)の結合部(3b)を具備していて、軸ピン(2)によって固定片(1)に組み立てられた状態で所定角度の範囲で自由に回転することができるようになっている。
【0004】
一方、固定片(1)のフランジ(1a、1b)にはそれぞれネジ孔(1c、1d)が形成されていて、固定片(1)をかまちに固定するための固定片の固定用金具(4)の孔に固定片(1)のねじ(5)が締結される。回転片(3)の他方の切曲面(3c)にもいくつかのネジ孔(3d)が形成されていて、門(例えば、防火門)の扉を回転片(3)に連結するための扉の連結用金具(6)の孔がねじ(7)に締結される。説明しない符号’8’は扉の連結用金具(6)の補助金具として扉と熔接されることと同時に扉連結用金具(6)とねじ(9)に結合される部材である。
【0005】
図2は前述した従来の隠蔽型ヒンジを防火門に適用した形態を示している。防火門を構成する扉(D)とかまち(F)に隠蔽型ヒンジを設置する構造は次のとおりである。すなわち、隠蔽型ヒンジが設置されるかまち(F)の該当部位に隠蔽型ヒンジの正面部が露出するように四角形ホール(Hole)を有するヒンジの設置部が用意されていて、ここに隠蔽型ヒンジの固定片(1)が固定される。
【0006】
これに先たち固定片(1)のフランジ(1a、1b)に固定片(1)の固定用金具(4)をねじ(5)に締結した後、固定片(1)がかまち(F)のヒンジの設置部に配置された状態で固定片(1)の固定用金具(4)がかまち(F)の内側に熔接されることから、固定片(1)に事後に問題が生じたときに入れ替えが容易に行えないといった問題点がある。
【0007】
扉の連結用金具(6)が補助金具(8)にねじ(9)に結合されると同時に補助金具(8)が扉(D)に熔接される。引き継いで扉の連結用金具(6)を回転片(3)とねじ(7)で締結すれば扉(D)がかまち(F)に結合している。
【0008】
このように、従来の隠蔽型ヒンジを利用して扉(D)をかまち(F)に設置する施工作業を行う時においては、重い扉(D)を必要な高さで持ち上げた状態で、扉の連結用金具(6)をかまち(F)のヒンジの設置部に設置されている隠蔽型ヒンジの回転片(3)にねじ穴を合わせて複数のねじ(7)を締結しなければならない。
【0009】
このために前記した設置作業に精密性が要求されることから作業に長期間を要するだけでなく、門の重さによる所定の位置に固定することがとても難しく、施工性の落ちといった問題があり、さらにかまち(F)から扉(D)を分離または調整する必要がある場合には、ねじ(7)をいちいち取り外さなければならず、荷重のために門を支えることができないことでよって作業が非常に不便であっといった問題もある。
【0010】
また、従来の隠蔽型ヒンジが具備されたかまち(F)に扉(D)を設置する時には、かまち(F)に扉(D)が正確に結合されるように上下の高さと左右の間隔を精緻に合わせなければならない。しかしながら、隠蔽型ヒンジの回転片(3)に組み立てされる扉の連結用金具(6)と補助金具(8)が扉(D)に設置された状態で、かまち(F)に対して扉(D)の高さを調節することは非常に困難であり施工に大きい難しさがある。ヒンジの固定片(1)はかまちの施工時に前もってかまちの他側の後面で挿入されられた後、固定用金具(4)がかまち(F)に熔接されていて事後に故障やヒンジの老化が生じたときに交換が容易ではないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は前述した問題点を解決するためになされたもので、本発明の課題はドア施工の時に、扉の高さを微細に調節ができて、扉とかまちの間隔を容易に調節できるとともに、扉とかまちの締結をよりし易くして施工時間を短縮でき、さらに設置後に簡単に入れ替えが可能な隠蔽型ドのアヒンジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述した問題を解決するための本発明に係る隠蔽型ヒンジは、‘コ’字形態の切曲部を形成してかまちのヒンジの設置部に固定される固定片(10)と、一側に回転支持軸である軸ピン(15)と結合される軸ピン結合部を持ちながら他側は扉と繋がれて前記扉の開閉の時に前記固定片(10)の‘コ’字形態の切曲部で出入りする回転片(20)と、前記扉に固定されて前記回転片(20)と挿入されて繋がれる‘L’字形態の扉の連結金具(30)を含み、前記回転片(20)は一側に垂直側面を開口にする中空部(24)が形成されて、前記扉の連結金具(30)の突出部(35)が前記中空部(24)に挿入されて繋がれることとして、前記突出部(35)が前記中空部(24)に挿入される場合、前記回転片(20)の上下側に位した第1調節部によって前記突出部(35)の高さを調整してドア施工の時に前記扉の高さが調節されることを特徴とする。
【0013】
ここで、前記回転片(20)は前記軸ピン結合部が位した短部である第1切曲部(21)と、前記中空部(24)が形成された長部である第2切曲部(23)に形成されることが望ましくて、前記回転片(20)は前記軸ピン結合部が位した短部である第1切曲部(21)と、前記中空部(24)が形成された長部である第2切曲部(23)に形成されることで構成されるのが望ましい。
【0014】
また、望ましくは前記連結金具(30)は前記扉と接合される連結部及び前記連結部の一側面で垂直に延長される突出部(35)で構成されて、前記突出部(35)の上下側面に前記第1ボルト(26a、26b)が接触されるホームが形成されることである。
【0015】
加えてが望ましくて、前記第2切曲部(23)の前記中空部(24)の開口の反対面に位して、前記突出部(35)の左右移動を調整することで、前記扉の左右移動を調節する第2調節部をもっと含み、前記第2調節部は、前記第2切曲部(23)の前記中空部(24)の開口の反対面の一部に前記中空部(24)と繋がれる第1中空ホール(28)及び前記第1中空ホールを貫いて前記突出部(35)の垂直側面に形成された第2ねじ孔(38)と繋がれて前記扉の左右移動を調節する第2ボルト(28)を含むことのが望ましい。
【0016】
そして、前記第1ボルト(26a、26b)は底面が広いレンチ型多角形ボルトであるし、前記固定片(10)の終りはフランジ象が望ましいし、前記第1切曲部(21)の終りには前記軸ピン(15)が挿入結合される貫通孔が上下方向に形成されて、前記第2切曲部(23)の外側中心部には前記中空部(24)と繋がれて貫通される第2中空ホール(25)と前記第2中空ホール(25)に挿入されて前記突出部(35)を固定する第3ボルト(25a)を含むのが望ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明では、各種ドアの施工時において、一次的に扉の突出部がかまちの中空部に易しく挿入することができるし、扉の高さを微細に調節することができ、さらに扉とかまちの間隔を容易く調節できて扉とかまちの締結を容易い行えるので、全体的な施工時間を大幅に短縮することができる。
【0018】
また、閉ざし部を通じて完全に固定することで、長期間の使用で発生する門のおくれとか門のよれを防止して耐久性を高めることができるだけでなく、事後に問題が発生した時にかまちでヒンジを容易く入れ替ることができるといった長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】従来の隠蔽型ヒンジ及びその設置のための部属金具たちを現わした 分解斜視図
図2図1の隠蔽型ヒンジの防火門 に適用された姿を現わした図面
図3】本発明による隠蔽型ヒンジの分解斜視図
図4】本発明による隠蔽型ヒンジの回転片(20)と連結金具(30)の連結構成の分解斜視図
図5】本発明による隠蔽型ヒンジが扉とかまちに締結されてドアが施工された形象を例示した図面
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明による望ましい実施例を詳しく説明するようにする。
【実施例】
【0021】
図3は本発明による隠蔽型ヒンジの分解斜視図である。図3に示すように、本発明に係る隠蔽型ドアのヒンジは‘コ’字形態の切曲部を形成してかまちのヒンジの設置部に固定される固定片(10)と、一側に回転支持軸である軸ピン(15)と結合される軸ピン結合部を持ちながら他側は扉と繋がれて扉の開閉の時に前記固定片(10)の‘コ’字形態の切曲部で出入りする回転片(20)と、前記扉に固定されて前記回転片(20)と挿入されて繋がれる‘L’字形態の扉の連結金具(30)を含む。前記回転片(20)は一側に垂直側面を開口にする中空部(24)が形成されて、前記扉の連結金具(30)の突出部(35)が前記中空部(24)に挿入されて繋がれることとして、前記突出部(35)が前記中空部(24)に挿入される場合、前記回転片(20)の上下側に位した第1調節部によって前記突出部(35)の高さを調整してドアの施工の時に前記扉の高さが調節されることを特徴とする。
【0022】
本実施例の隠蔽型ヒンジは固定片(10)、軸ピン(15)といっしょに回転片(20)及び連結金具(30)を含んで構成される。
固定片(10)はかまちのヒンジの設置部に固定される部材として、‘コ’字形態の切曲部を形成して、切曲部の上下側の切曲面の終わり(先端)にはかまちとねじに締結されるフランジ(flange) (17a、17b) が上下方向で切曲されて形成されている。
そして、軸ピン(15)はヒンジの回転支持軸として、固定片(10)の上下側の切曲面の一側に上下方向で設置される。回転片(20)は軸ピン(15)によって固定片(10)に回転支持されながら扉の開閉の時に固定片(10)の‘コ’字形態の切曲部の中に出入り可能な構造になっている。
【0023】
ここで回転片(20)はお互いに一直線に直角に切曲された第1切曲部(21)と第2切曲部(23)を具備することで全体的な形象が‘コ’字形態を成すようになって、短部である第1切曲部(21)の終りには前記軸ピン(15)が挿入され結合されるように上下で貫通孔が形成されている。
【0024】
そして、回転片(20)の長部である第2切曲部(23)の内部は所定の深みで中空部(24)が形成されていて、第2切曲部(23)の上下側面の一部に前記中空部(24)と繋がれる第1ねじ孔(26)が形成されて、前記第1ねじ孔(26)を通じて第1ボルト(26a、26b)が締結されて、扉の高さを調節することができる。これが施工の時に扉の高さを調節する第1調節部を構成している。
【0025】
第1ボルト(26a、26b)は底面が広いレンチ型多角形ボルトが望ましい。これは第1ボルト(26a、26b)の機能は扉と固定されている連結金具(30)の突出部(35)を上下で押して移動させるためのことだから、ボルトの力を完全に受けるために底面が広いのが望ましくて、多角形ボルトを利用することで、ボルトの頭部の摩耗を減らし、耐久性を高めることができる。
【0026】
また、第2切曲部(23)の中空部(24)の開口の反対面に前記中空部(24)と繋がれる第1中空ホール(28)を形成して第2ボルト(28a)が締結される構造で扉の左右移動を調節する第2調節部を形成する。すなわち、第2ボルト(28a)の回転で前記中空部(24)に挿入される前記連結金具(30)の突出部(35)と接触して押し出すとか引く機能を遂行することで、扉の水平移動ができる構造になっている。また、前記中空部(24)に挿入される突出部(35)の頭部の側面に第2ねじ孔(38)を形成していて前記第2ボルト(28a)と締結して、第2ボルト(28a)を締め付けることを通じて扉の左右移動及び固定を調節することもできる。
【0027】
そして、本発明による隠蔽型ヒンジの特徴的構成のひとつの連結金具(30)は、扉と結合される結合部(33)と、切曲されて回転片(20)と繋がれる突出部(35)で構成される‘L’字形態を呈する構造を有している。ここで結合部(33)は4角の版形態で多数のねじ結合を形成することができる貫通ホールが形成されていて、結合部(33)の一側面部分に突出部(35)が垂直に延長されている。
【0028】
突出部(35)は前記固定片(10)の中空部(24)に挿入連結される構造として、多様な模様を形成することができるが、本発明の望ましい実施例は図3に示すように、突出部(35)の両側面にホーム(37)を形成した構造となっている。突出部(35)が前記回転片(20)の中空部(24)に挿入される場合、回転片(20)の上下側面に結合される第1ボルト(26a、26b)が前記ホーム(37)に挟まれて固定されることができる構造になっている。このような連結金具(30)の突出部(35)の構造は第1ボルト(26a、26b)によって上下位置の調節後に扉と繋がれた連結金具(30)が回転されるとか、微細な動きを防止して安定的な扉の施工を可能とする。
【0029】
このような扉と回転片(20)の締結部に存在する調節構造は扉をかまちにヒンジを通じて連結する施工において、水平と垂直の距離及び高さの調節を容易くして、扉を容易く水平で締結することができるようにすることで、施工時間を短縮できて、さらに正確なドアの施工ができ、くわえて事後に入れ替えがし易いという点が、従来のヒンジと比べて差別化される本発明の特徴である。
【0030】
図4は本発明による他の実施例に係る隠蔽型ヒンジを示したもので、回転片(20)と連結金具(30)の連結構成の分解斜視図を示す。
図4に示すように、本例において連結金具(30)は扉の側面に少なくとも2以上でねじ結合により固定される。連結金具(30)の結合部(33)には4個以上の貫通ホールが形成されていて、該貫通ホールを通じて扉とねじ結合された構造となっている。
【0031】
連結金具(30)で結合部(33)の一側面で垂直に延長された突出部(35)は、回転片(20)の中空部(24)に挿入して連結する。突出部(35)の上下側面はホーム(37)が形成されて突出部(35)が回転片(20)の中空部(24)に挿入される場合に、第1ボルト(26a、26b)によって固定される構造になっている。そして、突出部(35)で前記回転片(20)の中空部(24)に挿入される頭部の垂直面中心には第2ねじ孔(38)が形成されていて、これと対応する回転片(20)の中空部(24)の開口の反対面に第1中空ホール(28)が形成されていて、突出部(35)が回転片(20)の中空部(24)に挿入される場合に、第2ボルト(28a)によって突出部(35)の垂直側面の第2ねじ孔(38)にねじ結合される。
【0032】
このような垂直側面のねじ結合を通じて扉と繋がれる連結金具(30)の微細な水平移動ができるようになる。すなわち、垂直側面に位した第2ボルト(28a)で扉と回転片(20)の水平間隔を調節できるように構成されていて、ドアの施工の時に扉とかまちでの間隔を容易に調節することができる。
【0033】
そして、図4に示した本発明の実施例は、図3の実施例とは違い、回転片(20)の第2切曲部(23)の外側面の中心に中空部(24)と繋がれる第2中空ホール(25)を形成している。連結金具(30)の突出部(35)が回転片(20)の中空部(24)に挿入されて固定される場合に、前記第2中空ホール(25)に第3ボルト(25a)を通じて締めるようになれば、施工された扉が長期間の使用で微細な門のおくれとか門のよれが発生することを防止することができる閉ざし部を構成する。ここで閉ざし部は第2切曲部の外側面または内側面に選択的に設置することができるが、施工の便宜のために外側に設置するのが望ましい。
【0034】
図5は本発明による隠蔽型ヒンジが扉とかまちに締結されてドアが施工された形態を例示した図面を示す。図5に示したように、連結金具(30)は扉と結合されて固定されて、固定片(10)はかまちに内側方へ形成されたホームに挿入固定されて、回転片(20)は前記固定片(10)と軸ピン(15)によって回転支持されたことで、前記連結金具(30)の突出部(35)が前記回転片(20)の中空部(24)に挿入されて締結施工される。
【0035】
このように本発明はかまちの内側方へホームが形成されて外部では現われない隠蔽型ヒンジとして、び扉の水平移動と扉の容易い高さまたは左右移動の調節を通じて挿入されて固定される構造で、従来の金具のねじ結合の施工よりずっと容易い長所がある。
【0036】
すなわち、図2に示したように、従来の隠蔽型ヒンジを利用して扉(D)をかまち(F)に設置する施工作業の時には、扉(D)を必要な高さで持ち上げた状態で扉の連結用金具(6)をかまち(F)のヒンジの設置部に設置されている隠蔽型ヒンジの回転片(3)にねじ孔を合わせていくつかのねじ(7)で締結しなければならない。
【0037】
このために作業に精密性が要求されて、長期間が必要となって施工性の落ちる問題があり、かまち(F)から扉(D)を事後に門を支えることができないことの調整及びヒンジの老化によって入れ替る必要がある場合にもねじ(7)をいちいち解いてくれなければならないので、門の施工及び繰り返し作業の不便な問題があった。
これに対して本発明では、扉に繋がれた連結金具(30)の突出部(35)を扉に附着した回転片(20)の中空部(24)に一次的に挿入して締結する構造として、門の施工の時に繰り返される作業が容易いのにずっと時間を縮めさせることができるといった長所がある。
【0038】
また、従来の隠蔽型ヒンジが具備したかまち(F)に扉(D)を設置する時に、かまち(F)に扉(D)が正確に結合されるように上下の高さを精緻に合わせなければならない。この時、隠蔽型ヒンジの回転片(3)に組み立てされる扉の連結用金具(6)と補助金具(8)が扉(D)に設置された状態でかまち(F)に対する扉(D)の上下の高さを調節することは非常に困って施工に大きい難しさがある問題があった。これに対して本発明では回転片(20)の上下側面に位置させた第1調節部の簡便なボルト調節だけで扉の高さを微細に調節することができるといった長所がある。
【0039】
加えて、扉をかまちに締結施工する場合、多数のヒンジを使ってみると左右の間隔が当たらない場合がよく発生するのに、従来には連結金具のねじ結合で左右間隔を全然調整することができなかった。しかし、本発明は回転片の中空部(24)の開口の反対側に位した第2調節部によって容易く左右調整、すなわち、扉とかまちの間隔を調節することができる長所があるだけではなく、回転片(20)の第2切曲部(23)の外側または内側面の中央部に位した閉ざし部を通じて完全に固定させることで、長期間の使用で発生する門のおくれとか門のよれを防止して耐久性を高めることができる長所がある。
【産業上利用可能性】
【0040】
本発明によれば、各種ドア施工の時、一次的に扉の突出部がかまちの中空部に易しく挿入されて、扉の高さを微細に調節することができるし、扉とかまちの間隔を容易く調節できてかまちでドアの締結をより容易にできて施工時間を縮めることができる。
【0041】
また、閉ざし部を通じて完全に固定させることで、長期間の使用で発生する門のおくれとか門のよれを防止して耐久性を高めることができる。
【0042】
このようなドアを利用して保安性が強化された一般建築構造物のドア及び各種器機のドアで活用することができるうえに、最近の注目を集めているエネルギー節減型ドアとしてその活用度が非常に高い。
【0043】
以上の説明は本発明の実施例についての図示及び説明であるが、特許請求範囲によって現われた発明の思想及び領域から脱しない限度内で多様な改造及び変化が可能である。
【符号の説明】
【0044】
10・・・・固定片、
15・・・・軸ピン、
17a、17bフ・・・ランジ、
20・・・・回転片、
21・・・・第1切曲部
23・・・・第2切曲部、
26a、26b・・・第1ボルト、
28a・・・第2ボルト、
30・・・・連結金具、
33・・・・連結部、
35・・・・突出部
図1
図2
図3
図4
図5