特許第6010072号(P6010072)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6010072-便座カバー保持装置。 図000002
  • 特許6010072-便座カバー保持装置。 図000003
  • 特許6010072-便座カバー保持装置。 図000004
  • 特許6010072-便座カバー保持装置。 図000005
  • 特許6010072-便座カバー保持装置。 図000006
  • 特許6010072-便座カバー保持装置。 図000007
  • 特許6010072-便座カバー保持装置。 図000008
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6010072
(24)【登録日】2016年9月23日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】便座カバー保持装置。
(51)【国際特許分類】
   A47K 13/14 20060101AFI20161006BHJP
【FI】
   A47K13/14
【請求項の数】1
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2014-151666(P2014-151666)
(22)【出願日】2014年7月25日
(65)【公開番号】特開2016-28638(P2016-28638A)
(43)【公開日】2016年3月3日
【審査請求日】2014年8月8日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】593057964
【氏名又は名称】小林 延行
(72)【発明者】
【氏名】小林 延行
【審査官】 藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】 実開平01−063496(JP,U)
【文献】 実開昭63−127489(JP,U)
【文献】 実開昭60−101997(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3170031(JP,U)
【文献】 実公昭11−001916(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 13/00 − 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
便座(1)側面に沿って一定間隔を離間させて配した帯状板の一方端部を該端部に設けた係合孔(2)を便座軸(3)に挿着され近接するネジ(4)で便座側面に固着され他方端部には内方に向う凸状に設けた車(5)を便座側面部に圧着させた対向する一対の挟着片(6、7)を便座前面方向に水平に突設させてなる保持具(A)と便座平面形状に略合致する水溶性の紙(8)の左右側端に挟着片(6、7)の形状に略合致する奥行長さを有する円筒状孔(9)を設けた便座カバー(B)とから構成され該便座カバー(B)を便座(1)表面の便座平面形状に合わせて掩覆し左右円筒状孔(9)部を保持具の挟着片(6、7)部に夫々嵌脱自在に設け水溶性の便座カバーを便器汚水と共に排棄処分する事を特徴とする便座カバー保持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便座カバー及びその保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
不特定多数の他人と共用されている腰掛便器において、マナーが悪い利用者により便座が汚れて不衛生で気持ちが悪いと違和感を感じながら、しかたがなく汚れた便座に座り使用されている背景がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
高齢化に伴い不特定多数の人が共用する公共施設・駅・その他の便器において膝を曲げないで使用できる高齢者にやさしい腰掛便器が多くなり、その使用時に便座が汚れて不衛生と違和感を感じながら、しかたなく便座に座り使用されている問題背景があり、これらを解決するためになされたものである。
【0004】
そこで、腰掛便器の便座に便座カバー保持装置を設け、該便座カバー保持装置を介して便座の表面を覆うように便座カバーを取り付けて直接身体に触れずに便座に着座して衛生的に使用する事ができる。
そして、使用後か、しばらく使用した後に便座カバーを取り外し便器内の汚水と共に排棄処分する「使い捨て」が出来る便座カバー保持装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明における便座カバー保持装置は、便座(1)側面に沿って一定間隔を離間させて配した帯状板の一方端部を、該端部に設けた係合孔(2)を、便座軸(3)に挿着し近接するネジ(4)で便座側面に固着し、他方端部には、内方に向う凸状に設けた車(5)を便座側面部に圧着させた対向する一対の挟着片(6、7)を、便座前面方向に水平に突設させてなる保持具(A)と、便座平面形状に略合致する水溶性の紙(8)の左右側端に、挟着片(6、7)の形状に略合致する奥行長さを有する円筒状孔(9)を設けた便座カバー(B)とから構成され、該便座カバー(B)を、便座(1)表面の便座平面形状に合わせて掩覆し、左右円筒状孔(9)部を保持具の挟着片(6、7)部に夫々嵌脱自在に設け、使用後に水溶性の便座カバーを便器汚水と共に排棄処分が出来る事を、特徴としている。
さらに、上記便座カバーは、便座平面形状に略合致する水溶性の紙(7)の左右側端に、挟着片(6、7)の形状に、略合致する奥行長さを有する円筒状孔(9)を設けることを特徴としている。
さらに、上記保持具は、便座(1)側面に沿って一定間隔を離間させて配した帯状板の一方端部を、該端部に設けた係合孔(2)を便座軸(3)に挿着し、近接するネジ(4)で便座側面に固着し、他方端部には、内方に向う凸状に設けた車(5)を便座側面部に圧着させた対向する一対の挟着片(6、7)を、便座前面方向に水平に突設させる事を特徴としている。
【0006】
このように構成された本発明においては、便座カバー(B)を、便座(1)表面部の便座平面形状に合わせて掩覆し、左右円筒状孔(9)部を保持具(A)の挟着片(6、7)部に夫々嵌脱自在に設け、使用後か、しばらく後に水溶性の便座カバーを便器汚水と共に排棄処分する。
【0007】
付けて違和感がなく使用できる。そして、使用後か、しばらくしてから、保持具(A)より便座カバー(B)を取り外して、便器内排水と共に排棄処分できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の便座カバー保持装置によれば、汚いと違和感を感じながら使用された便座に、直接身体が触れずに着座して使用できる効果がある。また冬期に便座に着座すると、「冷たい」とシヨックを感じる場合があるが、本発明の便座カバーにより和らげる効果がある。 そして、使用後か、しばらくして保持具より水溶性の便座カバーを取り外して、便器排水と共に排棄処分する事により、ゴミとして溜まる事がなく処理できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態による便座カバー保持装置の(a)便座カバー(B)の一方端部の円筒状孔(9)部分を切りのぞいた平面図,(b)正面図、(c)右側面図である。
図2】本発明の実施形態による便座に取り付けた、対向する一対の挟着片(6、7)よりなる保持具(A)の(a)平面図、(b)正面図 (c)右側面図である。
図3】本発明の実施形態による保持具(A)を構成する挟着片(6)の(a)拡大平面参考図、(b)拡大正面参考図、(c)拡大右側面参考図である。
図4】本発明の実施形態による便座カバー(B)の(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図である。
図5】本発明の実施形態による腰掛便器の便座(1)に取付けた保持具(A)の(a)平面図、(b)正面図である。
図6】本発明の実施形態による腰掛便器の保持具(A)に設けた便座カバー(B)の(a)平面図、(b)正面図である。
図7】本発明の実施形態による腰掛便器の便座(1)に取付けた(a) 保持具(A)斜視参考図、(b)保持具(A)に取り付けた便座カバー(B)斜視参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1及び図6図7−(b)参照に示すように、本発明の実施形態による便座カバー保持装置は、便座(1)側面に沿って一定間隔を離間させて配した帯状板の一方端部を便座側面に固着し,他方端部には内方に向う凸状に設けた車(5)を便座側面部に圧着させた対向する一対の挟着片(6、7)を便座前面方向に水平に突設させた保持具(A)と、便座平面形状に略合致する水溶性の紙(8)の左右側端に挟着片(6、7)の形状に略合致する奥行長さの円筒状孔(9)を設けた便座カバー(B)とから構成されている。 そして、便座カバー(B)を便座(1)表面の便座平面形状に合わせて掩覆し左右円筒状孔(9)部を保持具の挟着片(6、7)部に夫々嵌脱自在に設けることにより図1及び図6図7−(b)参照に示す形状になる。
【0011】
図2に示すように、保持具(A)は、便座(1)側面に沿って一定間隔を離間させて配した便座側面巾より小さい巾のバネ鋼製の帯状板か、又は、プラスチック製の帯状板か、プラスチック製、又は金属製パイプを用いることも考えられる。
本発明で図示する帯状板の一方端部を該端部に設けた係合孔(2)部を、便座軸(3)に挿着し近接するネジ(4)で便座側面に固着するか、直接便座に一方端部を埋め込み固着する方法が考えられる、他方端部には内方に向う凸状に設けた車(5)を便座側面部に圧着させた対向する一対の挟着片(6、7)を便座前面方向に水平に突設させる事により図2に示す形状になる。
また、凸状に設けた車(5)を凸状に設けた突起にする事も考えられる。
【0012】
図3に示すように、保持具を構成する挟着片(6、7)は、便座側面巾より小さい巾のバネ鋼又はプラスチック製の帯状板か、プラスチック製、又は金属製のパイプを用いることが考えられる。
該挟着片(6、7)の一方端部に便座軸(3)に挿着する係合孔(2)を設け、他方端部には便座側面に圧着するように内方に向う凸状に設けた車(5)を設ける事により図3の形状になる。
【0013】
図4に示すように、便座カバー(B)は、便座平面形状に略合致するトイレットペーパーを用いるか、略同質の水に溶けやすい紙(8)が考えられる。そして該紙の左右側端に挟着片(6、7)の形状に略合致する奥行長さを有する円筒状に形成した通りぬけが出来る円筒状孔(9)が形成される事により図4に示す形状になる。
そして、使用時には、図6及び図7に示すように便座カバー(B)を便座(1)表面の平面形状に合わせて掩覆して、左右円筒状孔(9)部を挟着片(6、7)部に夫々嵌脱自在に設ける事により図6及び図7に示す形状になる。 そして、使用後に便座カバー(B)を便座より取り外して便器排水と共に排棄処分する使い捨て便座カバーである。
【0014】
A 保持具
B 便座カバー
1 便座
2 係合孔
3 便座軸
4 ネジ
5 車
6、7 挟着片
8 紙
9 円筒状孔
10 ネジ孔
11 洋風便器
12 便座軸孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7