特許第6010128号(P6010128)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6010128eIF4E阻害剤としての安息香酸誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6010128
(24)【登録日】2016年9月23日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】eIF4E阻害剤としての安息香酸誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 277/30 20060101AFI20161006BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20161006BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20161006BHJP
   C07D 417/04 20060101ALI20161006BHJP
   A61K 31/426 20060101ALI20161006BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20161006BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20161006BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20161006BHJP
   C07D 417/12 20060101ALI20161006BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20161006BHJP
   C07D 417/10 20060101ALI20161006BHJP
【FI】
   C07D277/30CSP
   A61P35/00
   A61P43/00 111
   C07D417/04
   A61K31/426
   A61K31/4439
   A61K31/496
   A61K31/5377
   C07D417/12
   A61K31/506
   C07D417/10
【請求項の数】13
【全頁数】127
(21)【出願番号】特願2014-531186(P2014-531186)
(86)(22)【出願日】2012年9月17日
(65)【公表番号】特表2014-526532(P2014-526532A)
(43)【公表日】2014年10月6日
(86)【国際出願番号】EP2012068188
(87)【国際公開番号】WO2013041468
(87)【国際公開日】20130328
【審査請求日】2015年9月14日
(31)【優先権主張番号】61/538,240
(32)【優先日】2011年9月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】306021192
【氏名又は名称】エフ・ホフマン−ラ・ロシュ・アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100101199
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義教
(72)【発明者】
【氏名】ガレスピー, ポール
【審査官】 伊藤 幸司
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−528502(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/118149(WO,A1)
【文献】 特表2010−540593(JP,A)
【文献】 Cell,2007年,128,pp.257-267
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAPLUS/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
[上式中、
R1は、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−S(O)−メチル、及びシアノからなる群から選択される一又は二のメンバーで置換されていてもよい、
、ブロモチエニル、チエニル、ピリジル、フェニルからなる群から選択され;
R2は、
メチル、アセチル、及びクロロからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよいチエニル;
アミド、メトキシ、メチル、フルオロ、クロロ、及びシアノからなる群から選択される一又は二のメンバーで置換されていてもよいピリジル;
エトキシ、メトキシ、ヒドロキシ、及びイソプロピルからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよいピリミジニル;及び
メチル、シアノ、ヒドロキシ、アセチル、C(O)NH2、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、C(O)H、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)−X1[ここで、X1は、
からなる群から選択されるメンバーである]、及び−NH−X2[ここで、X2は、−CH(CH3)−フェニル及び−(CH2)n−X4(ここで、nは、1、2又は3であり、X4は、メチル、メトキシ、フルオロ、及びトリフルオロメチルからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよい、−N(メチル)、−N(エチル)、ピリジル、チエニル、モルホリニル、及びフェニルからなる群から選択されるメンバーである)からなる群から選択されるメンバーである]からなる群から選択される1〜3のメンバーで置換されていてもよいフェニル
からなる群から選択される]
の化合物及びその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
R1が、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、及びシアノからなる群から選択される一又は二のメンバーで置換されていてもよい、
、ブロモチエニル、チエニル、ピリジル、フェニルからなる群から選択され;
R2が、
メチル、アセチル、及びクロロからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよいチエニル;
アミド、メトキシ、メチル、フルオロ、クロロ、及びシアノからなる群から選択される一又は二のメンバーで置換されていてもよいピリジル;
エトキシ、メトキシ、ヒドロキシ、及びイソプロピルからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよいピリミジニル;及び
メチル、シアノ、ヒドロキシ、アセチル、C(O)NH2、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、C(O)H、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)−X1[ここで、X1は、
からなる群から選択されるメンバーである]、及び−NH−X2[ここで、X2は、−CH(CH3)−フェニル及び−(CH2)n−X4(ここで、nは、1又は2であり、X4は、メチル、メトキシ、フルオロ、及びトリフルオロメチルからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよい、ピリジル、チエニル、及びフェニルからなる群から選択されるメンバーである)からなる群から選択されるメンバーである]からなる群から選択される1〜3のメンバーで置換されていてもよいフェニル
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物及びその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
R1が、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、及びシアノからなる群から選択される一又は二のメンバーで置換されていてもよいフェニルである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
R2が、メチル、シアノ、ヒドロキシ、アセチル、C(O)NH2、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、C(O)H、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)−X1[ここで、X1は、
からなる群から選択されるメンバーである]、及び−NH−X2[ここで、X2は、−CH(CH3)−フェニル及び−(CH2)n−X4(nは、1又は2であり、X4は、メチル、メトキシ、フルオロ、及びトリフルオロメチルからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよい、ピリジル、チエニル、及びフェニルからなる群から選択されるメンバーである)からなる群から選択されるメンバーである]からなる群から選択される1〜3のメンバーで置換されていてもよいフェニルである、請求項1から3の何れか一項に記載の化合物。
【請求項5】
R1が、
、ブロモチエニル、チエニル、及びピリジルからなる群から選択される、請求項1から4の何れか一項に記載の化合物。
【請求項6】
R2が、
メチル、アセチル、及びクロロからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよいチエニル;
アミド、メトキシ、メチル、フルオロ、クロロ、及びシアノからなる群から選択される一又は二のメンバーで置換されていてもよいピリジル;及び
エトキシ、メトキシ、ヒドロキシ、及びイソプロピルからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよいピリミジニル
からなる群から選択される、請求項1から5の何れか一項に記載の化合物。
【請求項7】
R2がニトロフェニルである、請求項1から6の何れか一項に記載の化合物。
【請求項8】
R1がジクロロフェニルである、請求項1から6の何れか一項に記載の化合物。
【請求項9】
4−[4−(4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−[4−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(4−ジフルオロメトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−[4−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−[4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−[4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(4−クロロ−3−メチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(4−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(5−ブロモ−チオフェン−2−イル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3−ブロモ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(4−ブロモ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(4−メタンスルホニル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3−シアノ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(4−シアノ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−(4−ピリジン−2−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−(4−ピリジン−3−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−(4−ピリジン−4−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−(4−p−トリル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−(4−チオフェン−3−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−(4−フェニル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−(4−チオフェン−2−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸、
4−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2,4−ジメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2,5−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−5’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
5’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メトキシ−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−3’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−ジエチルアミノ−プロピルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−ジメチルアミノ−プロピルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−ジメチルアミノ−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(1−メチル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4’−(1−アセチル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4’−(4−アセチル−ピペラジン−1−カルボニル)−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(モルホリン−4−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(ピロリジン−1−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−モルホリン−4−イル−プロピルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−モルホリン−4−イル−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(テトラヒドロ−フラン−3−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−メトキシ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−メトキシ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−ピリジン−3−イル−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フェネチルカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(ピリジン−3−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(ピリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−メチル−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−トリフルオロメチル−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(チオフェン−2−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4’−ベンジルカルバモイル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2−(2−カルバモイル−ピリジン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸、
4’−カルバモイル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(1−フェニル−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−カルバモイル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−エトキシ−ピリミジン−5−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−メトキシ−ピリミジン−5−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−ヒドロキシ−ピリミジン−5−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(6−メトキシ−ピリジン−2−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−安息香酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メトキシ−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−エトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
6’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−3’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−ヒドロキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(4−イソプロピル−ピリミジン−5−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−ピリミジン−5−イル−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−メチル−ピリジン−3−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(3−メチル−ピリジン−4−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−ピリジン−3−イル−安息香酸、
2−(5−クロロ−ピリジン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−ピリジン−4−イル−安息香酸、
2−(6−シアノ−ピリジン−2−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸、
4’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
3’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−5’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
5’−カルバモイル−2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
5’−クロロ−2’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
3’−クロロ−4’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4’−クロロ−3’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
3’−アセチル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−アセチル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
5’−アセチル−2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2−(2−アセチル−チオフェン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸、
4’−アセチル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ホルミル−5’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ホルミル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フルオロ−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,4’−ビス−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,5’−ジフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,4’−ジフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,3’,5’−トリフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
6’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,3’−ジフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−6’−フルオロ−3’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
6’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−3’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−安息香酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
2−(2−クロロ−チオフェン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸、
2−(3−クロロ−チオフェン−2−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸、
4’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’,5’−ジクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’,3’,5’−トリクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’,4’−ジクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’,3’−ジクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、及び
4−[4−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
からなる群から選択される、請求項1から8の何れか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
治療活性のある物質として使用するための、請求項1から9の何れか一項に記載の化合物。
【請求項11】
請求項1から9の何れか一項に記載の化合物と、治療不活性の担体とを含む医薬組成物。
【請求項12】
ヒトにおいて癌を治療又は予防する医薬を調製するための、請求項1から9の何れか一項に記載の化合物の使用。
【請求項13】
ヒトにおける癌の治療又は予防において使用するための、請求項1から9の何れか一項に記載の化合物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、eIF4Eを阻害する化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの疾患状態は、細胞の増殖及び分化が制御されないことを特徴とする。こうした疾患状態は、癌、アテローム性動脈硬化症、再狭窄など、様々な細胞型及び疾病を包含する。
【0003】
癌という用語は、制御されない細胞増殖を主たる特徴とする、一部類の疾患を述べるのに使用される。癌は、現在、世界中で主要な死因の一つであり、今後数年で第1位の死因になると予測されている。2030年までに、1年につき2000万を越える新たな癌が診断され、少なくとも1300万が死に至ると予測されている。
【0004】
多くの異なる形態の癌が存在し、そうしたタイプの多くに、異なる形態の治療が必要となる。現在の主な癌の治療形態には、手術、放射線療法、骨髄移植、免疫療法、抗血管新生療法、及び細胞傷害性薬物での治療(一般的には化学療法として知られている)が含まれる。クロロメチン(chloromethine)やエストラムスチンなどのナイトロジェンマスタード;ドキソルビシン、ダウノルビシン、イダルビシンなどのアントラサイクリン;シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチンなどの含白金化合物;ダカルバジン、カペシタビン、フルダラビン、5−フルオロウラシル、ゲムシタビン、メトトレキセート、ペメトレキセドなどの代謝拮抗薬;トポテカンやイリノテカンなどのトポイソメラーゼ阻害剤;ビンブラスチンやビンクリスチンなどのチューブリン重合の阻害剤;及びパクリタキセルやドセタキセルなどのチューブリン脱重合の阻害剤を始めとして、ここ70年にわたり、多数の細胞傷害性薬物が癌治療に使用されてきた。
【0005】
多くの抗癌剤が知られており、様々な癌を治療するための治療薬として少なからず成功を収めてはいるが、応じられていない新たな癌療法への要望が、依然としてかなり存在する。
【0006】
真核生物翻訳開始因子4E(eIF4E)は、mRNAの翻訳の開始において重要な役割を果たす24kDaのタンパク質である。mRNA翻訳の開始時に、eIF4Eは、mRNAの5’末端にある7−メチルグアノシンキャップに結合し、足場タンパク質eIF4G及びヘリカーゼeIF4Aと共に(eIF4Fと呼ばれる)複合体を形成する。この複合体の形成は、キャップ依存的な翻訳の開始に必要なものであり、したがって、eIF4EのeIF4Gへの結合は、この過程における肝要な事象である。
【0007】
eIF4Eは、これを悪性転換及び腫瘍形成と関連付けるいくつかのデータ断片から、腫瘍学の分野における有望なターゲットであることが確認されている。
【0008】
eIF4E−eIF4G相互作用の2種の小分子阻害剤が、Gerhard Wagner及び同僚らによって開示されている(Moerke,N.J.ら、Cell 2007、128、257〜267)。これらの阻害剤は、式i及びiiを有する。式iiの化合物の厳密な類似体は、米国化学会の第240回ナショナルミーティング(2010年8月22〜26日)においてWagnerグループによって開示された(Chemical Abstractsにおいて、それぞれAN2010:1011638、AN2010:1011687、AN2010:1011703、AN2010:1012083として要約されている、MEDI−28、MEDI−78、MEDI−94、及びMEDI−479を参照されたい)。式iiの化合物の活性は、eIF4F複合体の形成による不安強化のラットモデルにおいてin vivoで実証されている(Hoeffer,C.A.ら、Proc.Nat.Acad.Sci.USA 2011、108、3383〜3388)。別の研究では、式iiの化合物は、アポトーシス誘発性タンパク質TRAILと組み合わさったとき、eIF4E/eIF4G相互作用を阻害し、またヒト肺癌細胞において増殖を阻害し、アポトーシスを誘発した。しかし、siRNAを使用しての別の実験は、4EGI−1によるTRAIL活性の増強が、キャップ依存的な翻訳と無関係であることを示唆している(Fan,S.ら、Neoplasia 2010、12、346〜356)。
【発明の概要】
【0009】
本発明は、以下に示す式IのeIF4E阻害化合物
[式中、R1は、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−S(O)−メチル、及びシアノからなる群から選択される一又は二のメンバーで置換されていてもよい、
、ブロモチエニル、チエニル、ピリジル、フェニルからなる群から選択され、
R2は、
メチル、アセチル、及びクロロからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよいチエニル、
アミド、メトキシ、メチル、フルオロ、クロロ、及びシアノからなる群から選択される一又は二のメンバーで置換されていてもよいピリジル、
エトキシ、メトキシ、ヒドロキシ、及びイソプロピルからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよいピリミジニル、ならびに
メチル、シアノ、ヒドロキシ、アセチル、C(O)NH2、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、C(O)H、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)−X1[X1は、
からなる群から選択されるメンバーである]、及び−NH−X2[X2は、−CH(CH3)−フェニル及び−(CH2)n−X4(式中、nは、1、2又は3であり、X4は、メチル、メトキシ、フルオロ、及びトリフルオロメチルからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよい、−N(メチル)、−N(エチル)、ピリジル、チエニル、モルホリニル、及びフェニルからなる群から選択されるメンバーである)からなる群から選択されるメンバーである]からなる群から選択される1〜3のメンバーで置換されていてもよいフェニル
からなる群から選択される]
及び薬学的に許容されるその塩を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、式IのeIF4E阻害化合物
[式中、R1は、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−S(O)−メチル、及びシアノからなる群から選択される一又は二のメンバーで置換されていてもよい、
、ブロモチエニル、チエニル、ピリジル、フェニルからなる群から選択され、
R2は、
メチル、アセチル、及びクロロからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよいチエニル、
アミド、メトキシ、メチル、フルオロ、クロロ、及びシアノからなる群から選択される一又は二のメンバーで置換されていてもよいピリジル、
エトキシ、メトキシ、ヒドロキシ、及びイソプロピルからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよいピリミジニル、ならびに
メチル、シアノ、ヒドロキシ、アセチル、C(O)NH2、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、C(O)H、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)−X1[X1は、
からなる群から選択されるメンバーである]、及び−NH−X2[X2は、−CH(CH3)−フェニル及び−(CH2)n−X4(式中、nは、1、2又は3であり、X4は、メチル、メトキシ、フルオロ、及びトリフルオロメチルからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよい、−N(メチル)、−N(エチル)、ピリジル、チエニル、モルホリニル、及びフェニルからなる群から選択されるメンバーである)からなる群から選択されるメンバーである]からなる群から選択される1〜3のメンバーで置換されていてもよいフェニル
からなる群から選択される]及び薬学的に許容されるその塩を提供する。
【0011】
別の態様では、本発明は、
R1が、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、及びシアノからなる群から選択される一又は二のメンバーで置換されていてもよい、
、ブロモチエニル、チエニル、ピリジル、フェニルからなる群から選択され、
R2が、
メチル、アセチル、及びクロロからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよいチエニル、
アミド、メトキシ、メチル、フルオロ、クロロ、及びシアノからなる群から選択される一又は二のメンバーで置換されていてもよいピリジル、
エトキシ、メトキシ、ヒドロキシ、及びイソプロピルからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよいピリミジニル、ならびに
メチル、シアノ、ヒドロキシ、アセチル、C(O)NH2、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、C(O)H、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)−X1[X1は、
からなる群から選択されるメンバーである]、及び−NH−X2[X2は、−CH(CH3)−フェニル及び−(CH2)n−X4(nは、1又は2であり、X4は、メチル、メトキシ、フルオロ、及びトリフルオロメチルからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよい、ピリジル、チエニル、及びフェニルからなる群から選択されるメンバーである)からなる群から選択されるメンバーである]からなる群から選択される1〜3のメンバーで置換されていてもよいフェニル
からなる群から選択される、式Iの化合物及び薬学的に許容されるその塩を対象とする。
【0012】
別の態様では、本発明は、R1が、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、及びシアノからなる群から選択される一又は二のメンバーで置換されていてもよいフェニルである、式Iの化合物を対象とする。
【0013】
別の態様では、本発明は、R2が、メチル、シアノ、ヒドロキシ、アセチル、C(O)NH2、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、C(O)H、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、及びニトロからなる群から選択される1〜3のメンバーで置換されていてもよいフェニルである、式Iの化合物を対象とする。
【0014】
別の態様では、本発明は、R2が、メチル、シアノ、ヒドロキシ、アセチル、C(O)NH2、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、C(O)H、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)−X1[X1は、
からなる群から選択されるメンバーである]、及び−NH−X2[X2は、−CH(CH3)−フェニル及び−(CH2)n−X4(nは、1又は2であり、X4は、メチル、メトキシ、フルオロ、及びトリフルオロメチルからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよい、ピリジル、チエニル、及びフェニルからなる群から選択されるメンバーである)からなる群から選択されるメンバーである]からなる群から選択される1〜3のメンバーで置換されていてもよいフェニルである、式Iの化合物を対象とする。
【0015】
別の態様では、本発明は、R1がジクロロフェニルであり、R2が、メチル、シアノ、ヒドロキシ、アセチル、C(O)NH2、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、C(O)H、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)−X1[式中、X1は、
からなる群から選択されるメンバーである]、及び−NH−X2からなる群から選択される1〜3のメンバーで置換されていてもよいフェニルであり、X2は、−CH(CH3)−フェニル及び−(CH2)n−X4からなる群から選択されるメンバーであり、nは、1又は2であり、X4は、メチル、メトキシ、フルオロ、及びトリフルオロメチルからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよい、ピリジル、チエニル、及びフェニルからなる群から選択されるメンバーである、式Iの化合物を対象とする。
【0016】
別の態様では、本発明は、R1が、
、ブロモチエニル、チエニル、及びピリジルからなる群から選択される、式Iの化合物を対象とする。
【0017】
別の態様では、本発明は、R1がジクロロフェニルである、式Iの化合物を対象とする。
【0018】
別の態様では、本発明は、R1が、3,4−ジクロロフェニルである、式Iの化合物を対象とする。
【0019】
別の態様では、本発明は、R1が、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル、2,4−ジクロロ−フェニル、2,4−ジフルオロ−フェニル、2,4−ジメチル−フェニル、2,5−ジクロロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、2−クロロ−フェニル、2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル、2−フルオロ−フェニル、2−メトキシ−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、3,4−ジクロロ−フェニル、3,4−ジフルオロ−フェニル、3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル、3,5−ジフルオロ−フェニル、3−ブロモ−フェニル、3−クロロ−4−フルオロ−フェニル、3−クロロ−フェニル、3−シアノ−フェニル、3−フルオロ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、3−トリフルオロメチル−フェニル、4−ブロモ−フェニル、4−クロロ−3−メチル−フェニル、4−クロロ−フェニル、4−シアノ−フェニル、4−ジフルオロメトキシ−フェニル、4−フルオロ−フェニル、4−メタンスルホニル−フェニル、4−メトキシ−フェニル、4−p−トリル−、4−ピリジン−2−イル−、4−ピリジン−3−イル−、4−ピリジン−4−イル−、4−チオフェン−2−イル−、4−チオフェン−3−イル−、4−チオフェン−3−イル−、4−トリフルオロメトキシ−フェニル、4−トリフルオロメチル−フェニル又は5−ブロモ−チオフェン−2−イルである、式Iの化合物を対象とする。
【0020】
別の態様では、本発明は、R2が、
メチル、アセチル、及びクロロからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよいチエニル、
アミド、メトキシ、メチル、フルオロ、クロロ、及びシアノからなる群から選択される一又は二のメンバーで置換されていてもよいピリジル、ならびに
エトキシ、メトキシ、ヒドロキシ、及びイソプロピルからなる群から選択されるメンバーで置換されていてもよいピリミジニル
からなる群から選択される、式Iの化合物を対象とする。
【0021】
さらに別の態様では、本発明は、R2がニトロフェニルである、式Iの化合物を対象とする。
【0022】
さらに別の態様では、本発明は、R2が2−ニトロフェニルである、式Iの化合物を対象とする。
【0023】
さらに別の態様では、本発明は、R2が、2−(2−アセチル−チオフェン−3−イル)−フェニル、2−(2−カルバモイル−ピリジン−3−イル)−、2−(2−クロロ−チオフェン−3−イル)−、2−(2−エトキシ−ピリミジン−5−イル)−、2−(2−ヒドロキシ−ピリミジン−5−イル)−、2−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−、2−(2−メトキシ−ピリミジン−5−イル)−、2−(2−メチル−ピリジン−3−イル)−、2−(3−クロロ−チオフェン−2−イル)−、2−(3−メチル−ピリジン−4−イル)−、2−(4−イソプロピル−ピリミジン−5−イル)−、2−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−、2−(5−クロロ−ピリジン−3−イル)−、2−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−、2−(6−シアノ−ピリジン−2−イル)−、2−(6−メトキシ−ピリジン−2−イル)−、2’,3’,5’−トリクロロ−フェニル、2’,3’,5’−トリフルオロ−フェニル、2’,3’−ジクロロ−フェニル、2’,3’−ジフルオロ−フェニル、2’,4’−ビス−トリフルオロメチル−フェニル、2’,4’−ジクロロ−フェニル、2’,4’−ジフルオロ−フェニル、2’,5’−ジクロロ−フェニル、2’,5’−ジフルオロ−フェニル、2’−アセチル−フェニル、2’−カルバモイル−フェニル、2’−クロロ−2’−フルオロ−フェニル、2’−クロロ−3’−トリフルオロメチル−フェニル、2’−クロロ−4’−エトキシ−フェニル、2’−クロロ−4’−フルオロ−フェニル、2’−クロロ−4’−メトキシ−フェニル、2’−クロロ−4’−メチル−フェニル、2’−クロロ−4’−トリフルオロメチル−フェニル、2’−クロロ−5’−シアノ−フェニル、2’−クロロ−5’−フルオロ−フェニル、2’−クロロ−5’−ヒドロキシ−フェニル、2’−クロロ−5’−メトキシ−フェニル、2’−クロロ−5’−メチル−フェニル、2’−クロロ−5’−トリフルオロメトキシ−フェニル、2’−クロロ−5’−トリフルオロメチル−フェニル、2’−シアノ−フェニル、2’−フルオロ−4’−カルボキシ−フェニル、2’−フルオロ−フェニル、2’−ホルミル−5’−メチル−フェニル、2’−ホルミル−フェニル、2’−メトキシ−6’−クロロ−フェニル、2’−メトキシ−フェニル、2’−メチル−4’−シアノ−フェニル、2’−メチル−フェニル、2’−ニトロ−5’−トリフルオロメチル−フェニル、2’−ニトロ−フェニル、2−ピリジン−3−イル−、2−ピリジン−4−イル−、2−ピリミジン−5−イル−、3’−アセチル−フェニル、3’−クロロ−4’−シアノ−フェニル、3’−シアノ−フェニル、3’−メトキシ−フェニル、3’−ニトロ−フェニル、4’−(1−アセチル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル、4’−(1−メチル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル、4’−(1−フェニル−エチルカルバモイル)−フェニル、4’−(2−ジメチルアミノ−エチルカルバモイル)−フェニル、4’−(2−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−フェニル、4’−(2−モルホリン−4−イル−エチルカルバモイル)−フェニル、4’−(2−ピリジン−3−イル−エチルカルバモイル)−フェニル、4’−(3−ジエチルアミノ−プロピルカルバモイル)−フェニル、4’−(3−ジメチルアミノ−プロピルカルバモイル)−フェニル、4’−(3−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−フェニル、4’−(3−メトキシ−ベンジルカルバモイル)−フェニル、4’−(3−メチル−ベンジルカルバモイル)−フェニル、4’−(3−モルホリン−4−イル−プロピルカルバモイル)−フェニル、4’−(3−トリフルオロメチル−ベンジルカルバモイル)−フェニル、4’−(4−アセチル−ピペラジン−1−カルボニル)−フェニル、4’−(4−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−フェニル、4’−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−フェニル、4’−(4−メトキシ−ベンジルカルバモイル)−フェニル、4’−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−フェニル、4’−(モルホリン−4−カルボニル)−フェニル、4’−(ピロリジン−1−カルボニル)−フェニル、4’−(テトラヒドロ−フラン−3−イルカルバモイル)−フェニル、4’−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルカルバモイル)−フェニル、4’−[(ピリジン−3−イルメチル)−カルバモイル]−フェニル、4’−[(ピリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−フェニル、4’−[(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−カルバモイル]−フェニル、4’−[(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−カルバモイル]−フェニル、4’−[(チオフェン−2−イルメチル)−カルバモイル]−フェニル、4’−アセチル−フェニル、4’−ベンジルカルバモイル−フェニル、4’−カルバモイル−2’−メチル−フェニル、4’−カルボキシ−2’−メチル−フェニル、4’−クロロ−3’−シアノ−フェニル、4’−クロロ−フェニル、4’−シアノ−フェニル、4’−フルオロ−2’−トリフルオロメチル−フェニル、4’−フルオロ−フェニル、4’−メトキシ−2’−ニトロ−フェニル、4’−メトキシ−2’−トリフルオロメチル−フェニル、4’−ニトロ−フェニル、4’−フェネチルカルバモイル−フェニル、5’−アセチル−2’−クロロ−フェニル、5’−カルバモイル−2’−クロロ−フェニル、5’−クロロ−2’−シアノ−フェニル、6’−クロロ−2’−フルオロ−3’−メチル−フェニル、6’−クロロ−2’−フルオロ−フェニル、6’−フルオロ−3’−メチル−フェニル又はフェニルである、式Iの化合物を対象とする。
【0024】
別の態様では、本発明は、
4−[4−(4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−[4−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(4−ジフルオロメトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−[4−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−[4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−[4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(4−クロロ−3−メチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(4−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(5−ブロモ−チオフェン−2−イル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3−ブロモ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(4−ブロモ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(4−メタンスルホニル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3−シアノ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(4−シアノ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−(4−ピリジン−2−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−(4−ピリジン−3−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−(4−ピリジン−4−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−(4−p−トリル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−(4−チオフェン−3−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−(4−フェニル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−ニトロ−4−(4−チオフェン−2−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸、
4−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2,4−ジメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2,5−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−5’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
5’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メトキシ−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−3’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−ジエチルアミノ−プロピルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−ジメチルアミノ−プロピルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−ジメチルアミノ−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(1−メチル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4’−(1−アセチル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4’−(4−アセチル−ピペラジン−1−カルボニル)−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(モルホリン−4−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(ピロリジン−1−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−モルホリン−4−イル−プロピルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−モルホリン−4−イル−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(テトラヒドロ−フラン−3−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−メトキシ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−メトキシ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−ピリジン−3−イル−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フェネチルカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(ピリジン−3−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(ピリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−メチル−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−トリフルオロメチル−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(チオフェン−2−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4’−ベンジルカルバモイル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2−(2−カルバモイル−ピリジン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸、
4’−カルバモイル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(1−フェニル−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−カルバモイル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−エトキシ−ピリミジン−5−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−メトキシ−ピリミジン−5−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−ヒドロキシ−ピリミジン−5−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(6−メトキシ−ピリジン−2−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−安息香酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メトキシ−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−エトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
6’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−3’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−ヒドロキシ−ビフェニル−2−カルボン酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(4−イソプロピル−ピリミジン−5−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−ピリミジン−5−イル−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−メチル−ピリジン−3−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(3−メチル−ピリジン−4−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−ピリジン−3−イル−安息香酸、
2−(5−クロロ−ピリジン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−ピリジン−4−イル−安息香酸、
2−(6−シアノ−ピリジン−2−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸、
4’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
3’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−5’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
5’−カルバモイル−2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
5’−クロロ−2’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
3’−クロロ−4’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4’−クロロ−3’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
3’−アセチル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−アセチル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
5’−アセチル−2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2−(2−アセチル−チオフェン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸、
4’−アセチル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ホルミル−5’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ホルミル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フルオロ−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,4’−ビス−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,5’−ジフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,4’−ジフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,3’,5’−トリフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
6’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,3’−ジフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−6’−フルオロ−3’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
6’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−3’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−安息香酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸、
2−(2−クロロ−チオフェン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸、
2−(3−クロロ−チオフェン−2−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸、
4’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’,5’−ジクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’,3’,5’−トリクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’,4’−ジクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’,3’−ジクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−[4−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸、及び
4−[4−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
からなる群から選択される式Iの化合物又は薬学的に許容されるその塩を対象とする。
【0025】
本明細書で使用する語法「a」又は「an」実体は、その実体の1つ又は複数を指し、たとえば、a compoundは、1つ又は複数の化合物又は少なくとも1つの化合物を指す。そのため、用語「a」(又は「an」)、「one or more(1つ又は複数)」、及び「at least one(少なくとも1つ)」は、本明細書では、区別なく使用することができる。
【0026】
移行句においてであろうと、請求項の本体においてであろうと、本明細書で使用するとき、用語「comprise(s)」及び「comprising」は、制約のない意味を有すると解釈される。すなわち、この用語は、表現「having at least」又は「including at least」と同義に解釈される。工程の文脈で使用するとき、用語「comprising」は、その工程が、列挙したステップを少なくとも含むが、追加のステップを含む場合もあることを意味する。化合物又は組成物の文脈で使用するとき、用語「comprising」は、その化合物又は組成物が、列挙した特色又は構成要素を少なくとも含むが、追加の特色又は構成要素も含みうることを意味する。
【0027】
本明細書で使用するとき、そうでないと特に指摘しない限り、単語「or」は、「いずれか/又は」の「排他的」な意味でなく、「及び/又は」の「包含的」な意味で使用する。
【0028】
用語「独立して」は、本明細書では、同じ化合物内に同じ又は異なる定義を有する変動要素が存在するか存在しないかに関係なく、変動要素がいずれか1つの例に適用されることを示すのに使用する。したがって、R”が2回出現し、「独立して炭素又は窒素」であると定義される化合物では、両方のR”が炭素である場合、両方のR”が窒素である場合、又は一方のR”が炭素であり、他方が窒素である場合がある。
【0029】
本発明で用いる又は主張する化合物を表現し説明する任意の部分又は式において、任意の変動要素が2回以上出現するとき、各出現についてのその定義は、他のあらゆる出現時のその定義と無関係である。また、置換基及び/又は変動要素の組合せは、そのような化合物が安定な化合物となる場合に限り、差し支えない。
【0030】
(明瞭な頂点で接続しているのとは対照的に)環系へと引かれた結合は、結合が、適切な環原子のどれに結合していてもよいことを示す。
【0031】
本明細書で使用する用語「任意選択の」又は「〜されていてもよい」とは、引き続いて記載する事象又は状況が、必要ではないが、起こりうること、またその記載が、事象又は状況が存在する場合と、存在しない場合とを包含することを意味する。たとえば、「置換されていてもよい」とは、置換されていてもよい部分が、水素原子又は置換基を包含しうることを意味する。
【0032】
表現「任意選択の結合」とは、結合が存在しても存在しなくてもよいこと、またその記載が、単結合、二重結合、三重結合、又は芳香族結合を包含することを意味する。置換基が「結合」又は「不在」であると示される場合、置換基につながる原子は、直接接続される。
【0033】
用語「約」は、本明細書では、およそ、ほぼ、大体、又はくらいを意味するのに使用する。用語「約」は、数値範囲と共に使用するとき、記載された数値を上回る及び下回る境界を拡張することにより、その範囲を緩和する。
【0034】
ある特定の式Iの化合物は、互変異性を示すことがある。互変異性体化合物は、2種以上の相互変換可能な種として存在しうる。プロトトロピー互変異性体は、共有結合した水素原子が2つの原子間を移動する結果として起こる。互変異性体は、一般に、平衡状態で存在し、個々の互変異性体を単離しようと試みると、普通は、化学的及び物理的性質が、化合物の混合物と一致した混合物が生じる。平衡の位置は、分子内の化学的特色及び分子が曝される環境、たとえば、溶媒、温度、pHなどに左右される。たとえば、アセトアルデヒドなどの、多くの脂肪族アルデヒド及びケトンでは、ケト型が優勢であるが、フェノールでは、エノール型が優勢である。一般的なプロトトロピー互変異性体として、ケト/エノール(−C(=O)−CH2−←→−C(−OH)=CH−)、アミド/イミド酸(−C(=O)−NH−←→−C(−OH)=N−)、及びアミジン(−C(=NR)−NH−←→−C(−NHR)=N−)互変異性体が挙げられる。ヘテロアリール及びヘテロ環では、後の2種が特に一般的であり、本発明は、化合物のすべての互変異性体形態を包含する。
【0035】
本明細書で使用する技術用語及び科学用語は、別段定義しない限り、本発明が属する技術分野の当業者に一般に理解されている意味を有する。本明細書では、当業者に知られている種々の方法及び材料に言及する。薬理学の一般原則を説明する標準の参考著作物としては、Goodman and Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics、第10版、McGraw Hill Companies Inc.、ニューヨーク(2001)が挙げられる。当業者に知られている適切などんな材料及び/又は方法も、本発明の実施において利用することができる。しかし、好ましい材料及び方法を記載する。以下の記述及び実施例において言及する材料や試薬などは、別段指摘しない限り、市販品供給元から入手可能である。
【0036】
本明細書に記載の定義は、後に付けられて、「ヘテロアルキルアリール」、「ハロアルキルヘテロアリール」、「アリールアルキルヘテロシクリル」、「アルキルカルボニル」、「アルコキシアルキル」など、化学的に関連性のある複合語をなすこともある。用語「アルキル」は、「フェニルアルキル」又は「ヒドロキシアルキル」でのように、別の用語に続く接尾辞として使用されるとき、具体的に命名された他の基から選択される1個〜2個の置換基で置換されている、上で定義したとおりのアルキル基を指すものとする。したがって、たとえば、「フェニルアルキル」とは、1個〜2個のフェニル置換基を有するアルキル基を指し、したがって、ベンジル及びフェニルエチルを包含する。「アルキルアミノアルキル」とは、1個〜2個のアルキルアミノ置換基を有するアルキル基である。「ヒドロキシアルキル」には、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル、2−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシブチル、ヒドロキシメチル、3−ヒドロキシプロピルなどが含まれる。これに応じて、本明細書で使用するとき、用語「ヒドロキシアルキル」を使用すると、上で定義したヘテロアルキル基の一部が定義される。用語−(ar)アルキルは、非置換アルキル基又はアラルキル基のどちらかを指す。用語(ヘテロ)アリール又は(het)アリールとは、アリール基又はヘテロアリール基のどちらかを指す。
【0037】
本明細書で使用する用語「アシル」とは、式−C(=O)R[式中、Rは、水素又は本明細書で定義するとおりの低級アルキルである]の基を意味する。本明細書で使用する用語「アルキルカルボニル」とは、式C(=O)R[式中、Rは、本明細書で定義するとおりのアルキルである]の基を意味する。用語C1〜6アシルとは、R基が6個までの炭素原子を含んでいる基−C(=O)Rを指す。本明細書で使用する用語「アリールカルボニル」は、Rがアリール基である式C(=O)Rの基を意味し、本明細書で使用する用語「ベンゾイル」は、Rがフェニルである「アリールカルボニル」基を意味する。
【0038】
本明細書で使用する用語「エステル」とは、式−C(=O)OR[式中、Rは、本明細書で定義するとおりの低級アルキルである]の基を意味する。
【0039】
本明細書で使用する用語「アルキル」とは、1〜10個の炭素原子を含んでいる非分枝又は分枝鎖の飽和一価炭化水素残基を意味する。用語「低級アルキル」とは、1〜6個の炭素原子を含んでいる直鎖又は分枝鎖炭化水素残基を意味する。本明細書で使用する「C1〜10アルキル」とは、1〜10個の炭素で構成されたアルキルを指す。アルキル基の例としては、限定はしないが、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、又はペンチルを含めた低級アルキル基、イソペンチル、ネオペンチル、及びヘキシルが挙げられる。
【0040】
用語「アルキル」は、「フェニルアルキル」又は「ヒドロキシアルキル」でのように、別の用語に続く接尾辞として使用されるとき、具体的に命名された他の基から選択される1個〜2個の置換基で置換されている、上で定義したとおりのアルキル基を指すものとする。したがって、たとえば、「フェニルアルキル」とは、ラジカルR’R”−[R’は、フェニルラジカルであり、R”は、本明細書で定義するとおりのアルキレンラジカルである]を意味し、フェニルアルキル部分の結合点は、アルキレンラジカル上になると理解される。アリールアルキルラジカルの例としては、限定はしないが、ベンジル、フェニルエチル、3−フェニルプロピルが挙げられる。用語「アリールアルキル」又は「アラルキル」も、R’がアリールラジカルであることを除き、同様に解釈される。用語「(het)アリールアルキル」又は「(het)アラルキル」も、R’が、任意選択でアリール又はヘテロアリールラジカルであることを除き、同様に解釈される。
【0041】
用語「ハロアルキル」又は「ハロ−低級アルキル」又は「低級ハロアルキル」とは、1〜6個の炭素原子を含んでおり、1個又は複数の炭素原子が、1個又は複数のハロゲン原子で置換されている、直鎖又は分枝鎖炭化水素残基を指す。
【0042】
本明細書で使用する用語「アルキレン」又は「アルキレニル」とは、別段指摘しない限り、1〜10個の炭素原子の二価の線状飽和炭化水素ラジカル(たとえば、(CH)又は2〜10個の炭素原子の二価の分枝状飽和炭化水素ラジカル(たとえば、−CHMe−又は−CHCH(i−Pr)CH−)を意味する。アルキレンラジカルの例としては、限定はしないが、メチレン、エチレン、プロピレン、2−メチル−プロピレン、1,1−ジメチル−エチレン、ブチレン、2−エチルブチレンが挙げられる。
【0043】
本明細書で使用する用語「アルコキシ」とは、その異性体を含めて、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、i−プロピルオキシ、n−ブチルオキシ、i−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなどの、アルキルが上で定義したとおりである、−O−アルキル基を意味する。本明細書で使用する「低級アルコキシ」とは、「低級アルキル」基が以前に定義したとおりである、アルコキシ基を意味する。本明細書で使用する「C1〜10アルコキシ」とは、アルキルがC1〜10である−O−アルキルを指す。
【0044】
用語「アリール」とは、6〜10個の炭素環原子を含む、一価の芳香族炭素環式単環系又は二環系を意味する。アリール部分の例としては、フェニル及びナフチルが挙げられる。
【0045】
用語「ハロアルコキシ」又は「ハロ−低級アルコキシ」又は「低級ハロアルコキシ」とは、1個又は複数の炭素原子が、1個又は複数のハロゲン原子で置換されている、低級アルコキシ基を指す。
【0046】
本明細書で使用する用語「ヒドロキシアルキル」とは、異なる炭素原子上にある1個〜3個の水素原子が、ヒドロキシル基で置き換えられている、本明細書で定義するとおりのアルキルラジカルを意味する。
【0047】
本明細書で使用する用語「アルキルスルホニル」及び「アリールスルホニル」とは、式−S(=O)R[式中、Rは、それぞれアルキル又はアリールであり、アルキル及びアリールは、本明細書で定義するとおりである]の基を指す。
【0048】
本明細書で使用する用語「アルキルスルホニルアミノ」及び「アリールスルホニルアミノ」とは、式−NR’S(=O)R[式中、Rは、それぞれアルキル又はアリールであり、R’は、水素又はC1〜3アルキルであり、アルキル及びアリールは、本明細書で定義するとおりである]の基を指す。
【0049】
本明細書で使用する用語「シクロアルキル」とは、3〜8個の炭素原子を含んでいる、飽和又は不飽和炭素環、すなわち、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、又はシクロオクチルを指す。本明細書で使用する「C3〜7シクロアルキル」又は「低級シクロアルキル」とは、炭素環における3〜7個の炭素で構成されたシクロアルキルを指す。
【0050】
本明細書で使用する用語カルボキシ−アルキルとは、1個の水素原子が、カルボキシルで置き換えられているアルキル部分を指し、ヘテロアルキルラジカルの結合点は、炭素原子を介すると理解される。用語「カルボキシ」又は「カルボキシル」とは、−COH部分を指す。
【0051】
本明細書で使用する用語「ヘテロアリール」又は「ヘテロ芳香族」とは、N、O又はSヘテロ原子のリストから引き抜かれる少なくとも1個のヘテロ原子を含んでいる少なくとも1つの芳香族環が存在する、5〜12個の環原子の単環式又は二環式ラジカルを意味する。したがって、本発明の目的では、ヘテロアリール基は、芳香族の特徴をある程度しか有する必要がない。ヘテロアリールは、任意選択で、すぐ後に定めるとおりに置換されていてもよい。ヘテロアリール部分の例には、5〜6個の環原子及び1〜3個のヘテロ原子を有する単環式芳香族ヘテロ環が含まれ、限定はしないが、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリルが挙げられ、これらは、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルコキシ、チオ、低級ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロ、低級ハロアルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ニトロ、アルコキシカルボニル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、アリールカルバモイル、アルキルカルボニルアミノ、及びアリールカルボニルアミノから選択される1個又は複数、好ましくは1個又は2個の置換基で置換されていてもよいこともある。二環式部分の例としては、限定はしないが、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾフリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ナフチリジニル、5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,6]ナフチリジニル、及びベンゾイソチアゾリルが挙げられる。二環式部分は、任意選択で、どちらかの環上で置換されていることもある。
【0052】
本明細書で使用する用語「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクロアルキル」、又は「ヘテロ環」は、別段指摘しない限り、スピロ環系を含めて、環1個あたり3個〜8個の原子の、1個又は複数の環、好ましくは1個〜2個の環からなり、(N、O又はS(O)0〜2から選択される)1個又は複数の環ヘテロ原子を包含し、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロ、低級ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ニトロ、アルコキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、アルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、及びこれらのイオン形態から選択される1個又は複数、好ましくは1個又は2個の置換基で任意選択で独立して置換されていることもある、一価の飽和又は不飽和環式ラジカルを意味する。ヘテロ環式ラジカルの例としては、限定はしないが、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ヘキサヒドロアゼピニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソオキサゾリジニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、キヌクリジニル、及びイミダゾリニル、ならびにこれらのイオン形態が挙げられる。
【0053】
本発明の化合物の調製
本発明の化合物は、従来のいかなる手段によって調製することもできる。こうした化合物の合成に適する工程は、実施例で示す。一般に、式1の化合物は、以下に記載のスキームに従って調製することができる。
スキーム1
【0054】
本発明の化合物を合成する一般的な一手法をスキーム1に示す。このスキームの出発材料である、式2を有する2−ブロモ−5−シアノ安息香酸メチルは、たとえば、Ark Pharm,Inc.、1840 Industrial Drive、Suite 820、Libertyville、IL 60048、USA及びApollo Scientific Ltd.、Whitefield Road、Bredbury、Stockport、Cheshire SK6 2QR、United Kingdomから市販品として入手できる。この化合物は、以下で実施例に記載するとおりに調製することもできる。
【0055】
スキーム1に概略を示す方法によれば、鈴木反応やスティル反応などの、貴金属を触媒とするカップリング反応において、式2の化合物が、式3の化合物[Xは、脱離基として働きうる基を表す]との、遷移金属を触媒とする反応を経ると、式4のビアリールが得られる。次いで、式4の化合物のニトリルを、チオアミドに変換して、式5の化合物を得る。次いで、式5のチオアミドが、式6の化合物と反応することによるハンチチアゾール合成を経ると、式7の化合物が得られる。次いで、式7の化合物のエステル基を切断すると、所望の式1の化合物が得られる。
【0056】
式4の化合物を得るための、式2の化合物の式3の化合物[Xは、ボロン酸、ボロン酸エステル、トリフルオロホウ酸カリウム、トリメチルスズ、又はトリ−n−ブチル−スズを表す]との反応は、当業者によく知られている鈴木又はスティルカップリング条件を使用して実施することができる。たとえば、反応は、極性非プロトン性溶媒(たとえば、N,N−ジメチルホルムアミド)、エーテル(たとえば、ジオキサン)、水などの好都合な不活性溶媒中、又は実際はこのような溶媒の混合物中にて、その場で還元されてパラジウム(0)を与えうる触媒量の化合物(たとえば、酢酸パラジウム(II)やビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド)の存在下、任意選択でさらに、触媒量のホスフィン配位子、たとえば、トリ−o−トリルホスフィンやトリ−tert−ブチルホスフィンの存在下で、又は別法として、ビス(トリ−シクロヘキシルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)、[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)など、パラジウム(0)とホスフィン配位子の予め形成された錯体の存在下で、また無機塩基、たとえば、アルカリ金属の炭酸塩、炭酸水素塩、又はリン酸塩(たとえば、リン酸カリウムや炭酸ナトリウム)の存在下、ほぼ室温〜約100度の間、好ましくはほぼ室温〜約50度の間の温度で、式2の化合物を式3の化合物[Xは、B(OH)を表す]と反応させることにより、好都合に実施できる。鈴木反応は、有機合成の当業者によく知られており、特に、Miyaura,N.、Suzuki,A.、Chem.Rev.1995、95、2457〜2483において、より最近では、Alonso,F.、Beletskaya,I.P.、Yus,M.、Tetrahedron 2008、64、3047〜3101において、何回か総説されている。鈴木カップリングに有用な詳細な条件の例は、Tiede,S.ら、Angew.Chem.Intl.Edn.2010、49、3972〜3975;Schmidt,A.及びRahimi,A.、Chem.Commun.2010、46、2995〜2997;Lee,S.H.ら、US20100063281;ならびにTobisu,M.ら、J.Org.Chem.2010、75、4835〜4840(補助的な情報)を始めとする文献において、多くの言及を見ることができる。スティルカップリングは、有機合成の分野の技術者によく知られており、鈴木カップリングの代替法として使用することができ、そのための条件の例は、上で示している。スティルカップリングは、Farina,V.ら、Org.Reactions 1997、50、1〜652などにおいて総説されている。スティルカップリングに使用されている詳細な条件の例は、文献、たとえば、Littke,A.F.ら、J.Am.Chem.Soc.2002、124、5343〜6348;Alberati−Giani,D.ら、US7,462,617;及びRobl,J.A.US5,072,023において見ることができる。
【0057】
式5のチオアミドを得るための式4のニトリルの反応は、有機化学の分野でよく知られている様々な反応を使用して実施することができる。たとえば、この反応は、エタノール、水、ジメチルホルムアミドなどの不活性溶媒中にて、ほぼ室温〜約60℃の間の温度で、硫化水素ナトリウムを使用して実施することができる。このような反応の正確な条件は、文献、たとえば、Guo,X−Z.ら、Bioorg.Med.Chem.2008、16、10301〜10310;Ali,A.ら、US20090137548;Kim,G.T.ら、WO2005040127;ならびにManaka,A.及びSato,M.、Synth.Commun.2005、35、761〜764において見ることができる。別法として、反応は、トリエチルアミンとピリジンの混合物や水とメタノールの混合物などの溶媒にて、約50℃〜約100℃の温度で、任意選択でマイクロ波を照射しながら、式4の化合物を硫化アンモニウムで処理することにより実施してもよい。このような反応の正確な条件は、文献、たとえば、Crane,L.J.ら、Tetrahedron 2004、60、5325〜5330;又はYao,W.ら、US7,776,874において見ることができる。別法として、反応は、ニトリルのトリエチルアミン溶液に、任意選択でさらに、ピリジンやジオキサンなどの追加の溶媒及び/又は塩基の存在下で、硫化水素ガスを加え、ほぼ室温〜約90℃の間の温度で反応を進行させることにより実施してもよい。このような反応の正確な条件は、文献、たとえば、Ash,M.L.ら、US6,329,528;Jian,F.F.ら、J.Fluorine Chem.2006、127、63〜67;Brunck,T.K.ら、US6,342,504;及びHull,J.W.Jr.ら、Org.Process Res.Devel.2009、13、1125〜1129において見ることができる。反応は、ジクロロメタンもしくは塩化水素の酢酸エチル溶液などのほぼ室温の不活性溶媒中にて、又は約80℃のテトラヒドロフランと水の混合物中にて、無希釈のジチオリン酸ジエチルを使用して実施することもできる。このような反応の正確な条件は、文献、たとえば、Choi,I.Y.ら、WO2006137658;Bouillot,A.M.J.ら、WO2009071504;Stump,B.ら、Heterocycles 2007、72、293〜326;及びSoh,C.H.ら、J.Comb.Chem.2006、8、464〜468において見ることができる。反応は、メタノールやエタノールなどの不活性溶媒中にて、ほぼ室温〜約80℃の間の温度で、式4のニトリルを五硫化リンで処理することにより実施してもよい。このような反応の正確な条件は、文献、たとえば、Zhang,N.ら、US20090270363;Kaboudin,B.及びElhamifar,D.、Synthesis 2006、224〜226;ならびにCummings,C.G.ら、Org.Lett.2009、11、25〜28において見ることができる。
【0058】
式5のチオアミドの式6のブロモメチルケトンとの反応は、従来のいかなる手段を使用して実施してもよい。たとえば、反応は、アルコール(たとえば、エタノール)やエーテル(たとえば、テトラヒドロフラン)などの不活性溶媒中にて、ほぼ室温〜約100℃の間の温度で、式5のチオアミドを式6のブロモメチルケトンで処理することにより実施してもよい。このような反応の正確な条件は、文献、たとえば、Oalmann,C.ら、WO2009058348;Saha,A.K.ら、US7,241,812;Yu,D.T.ら、US6,156,776;Dumaitre,B.及びDodic,N.、J.Med.Chem.1996、39、1635〜1644;ならびにWright,S.W.ら、J.Med.Chem.2002、45、3865〜3877において見ることができる。
【0059】
式1の本発明の化合物を得るための、式7の化合物の加水分解は、有機合成の分野でよく知られている条件を使用して実施することができ、その条件の多くは、「Protective Groups in Organic Synthesis」[T.W.Greene及びP.G.M.Wuts、第2版、John Wiley&Sons、N.Y.、1991]において概略が述べられている。たとえば、反応は、式7の化合物を、テトラヒドロフランとメタノールと水の混合物などの適切な溶媒中にて、1又は複数当量のアルカリ金属水酸化物、たとえば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、又は水酸化リチウム、好ましくは水酸化リチウムで処理することにより、好都合に実施することができる。反応は、ほぼ室温〜約100℃、好ましくはほぼ室温〜約60℃の間の温度で実施することができる。
【0060】
式7の化合物のAr基中にある、エステルやニトリルなど、任意の加水分解に不安定な基があれば、上で言及した加水分解反応の間に同様に切断されることは、有機合成の当業者には明白なところとなろう。これは、所望の化合物がカルボキシレート基又はカルボキサミド基を含んでいる場合などでは、所望の成果となりうる。当技術分野でよく知られているように、1当量だけの塩基の使用など、反応条件の賢明な選択による、又は反応温度を低く(たとえば、0℃ぐらい)保つことによる、より障害されたエステル、アミド、又はニトリルなどの他の基が切断されることのない、所望の式1の酸を得るためのメチルエステル基の切断。
スキーム2
【0061】
本発明の化合物を合成する第二の一般的な手法は、スキーム1において概略を示すステップの順序を変更した、スキーム2に示す。この工程によれば、式4の化合物の式5の化合物への変換について上で述べたのと類似の条件を使用して、式2の化合物を式8のチオアミドに変換する。次いで、式5の化合物の式7の化合物への変換について上述したのと類似した条件を使用して、式8のチオアミドを式9のチアゾールに変換することができる。次いで、式9の臭化アリールは、鈴木反応やスティル反応などの貴金属を触媒とするカップリング反応において、式3の化合物[Xは、脱離基として働きうる基を表す]との遷移金属を触媒とした反応を経て、式7のビアリールを与える。貴金属を触媒とするカップリング反応の条件は、式2の化合物の式4の化合物への変換について上述した条件と類似したものである。次いで、たとえば、上述の条件を使用して、式6の化合物のエステル基を切断すると、所望の式1の化合物が得られる。
【0062】
本発明の一実施形態では、本発明の化合物は、式10の化合物である。そのような化合物は、スキーム3において概略を示す工程を使用して生成することができる。
スキーム3
【0063】
この工程によれば、上述のとおりに調製することのできる式9の化合物は、式11の化合物[Xは、ボロン酸、ボロン酸エステル、トリフルオロホウ酸カリウム、トリメチルスズ、又はトリ−n−ブチル−スズを表す]との遷移金属を触媒とする反応を経ると、式15のビアリールを与える。tert−ブチルエステルを選択的に切断すると、式12のカルボン酸が得られる。次いで、酸を式HNRのアミンと結合させると、式13のアミドが得られ、次いでメチルエステルを切断すると、式10の本発明の化合物が得られる。
【0064】
式15の化合物を得るための、式9の臭化アリールの式11の化合物[Xは、ボロン酸、ボロン酸エステル、トリフルオロホウ酸カリウム、トリメチルスズ、又はトリ−n−ブチル−スズを表す]との遷移金属を触媒とする反応は、従来のいかなる手段を使用して実施することもできる。たとえば、この変換は、式2の化合物の式4の化合物への変換について上述したのと類似した条件を使用して実施することができる。
【0065】
式8のモノ−エステルを得るための、式7の化合物中に存在するtert−ブチルエステルの切断は、従来の手段を使用して実施することができる。たとえば、ハロゲン化炭化水素(好ましくはジクロロメタン又はクロロホルム)などの不活性溶媒中にて、式7の化合物を、ほぼ室温の温度で強有機酸(好ましくは、トリフルオロ酢酸)で処理することができる。このような反応の正確な条件は、文献、たとえば、Bartel,S.ら、US20100029772;Thompson,T.及びWillis,P.、US20080146612;Ford,R.ら、US20080153850;ならびにHirashima,S.ら、J.Med.Chem.2006、49、4721〜4736において見ることができる。
【0066】
スキーム3による、式12のカルボン酸の構造HNRのアミン(その入手可能性及び調製については本明細書に述べる)とのカップリングは、当業者によく知られている方法を使用して実現することができる。たとえば、変換は、式12のカルボン酸、又は活性化エステルなどのその相応しい誘導体を、必要ならカップリング剤(ペプチド化学において多くの例がよく知られている)の存在下で、構造HNRのアミン又は対応する酸付加塩(たとえば、塩酸塩)と反応させることにより実施できる。反応は、塩素化炭化水素(たとえば、ジクロロメタン)、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどの不活性溶媒中にて、ジイソプロピルエチルアミンなどの相応しい塩基、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート、TSTU、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩などのカップリング剤の存在下、任意選択でさらに1−ヒドロキシベンゾトリアゾールや1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾールなどの触媒の存在下、約0℃〜ほぼ室温の間の温度、好ましくは室温で、式12のカルボン酸を構造HNRのアミンの遊離塩基又は塩酸塩で処理することにより、好都合に実施される。
【0067】
式3の化合物の供給元
XがB(OH)を表す多くの式3の化合物は、市販品として入手可能であり、以下に例を示す。
ASDI Incorporated(601 Interchange Blvd.、Newark、DE 19711、USA)から:2−アセチルフェニルボロン酸;フェニルボロン酸
Aldrich Chemical Company,Inc.(1001 West Saint Paul Avenue、Milwaukee、WI 53233、USA)から:2−アセチル−3−チエニルボロン酸;2−メチル−4−シアノフェニルボロン酸
Alfa Aesar(26 Parkridge Road、Ward Hill、MA 01835、USA)から:4−(メタンスルフィニル)ベンゼンボロン酸
Chem−Impex International,Inc.(935 Dillon Drive、Wood Dale、IL 60191、USA)から:4−メチルピリジン−2−ボロン酸
Combi−Blocks Inc.(7949 Silverton Avenue、Suite 915、San Diego、CA 92126、USA)から:2,3,5−トリフルオロフェニルボロン酸;2,3−ジクロロフェニルボロン酸;2,3−ジフルオロフェニルボロン酸;2,4,6−トリクロロフェニルボロン酸;2,4−ジクロロフェニルボロン酸;2,5−ジクロロフェニルボロン酸;2,5−ジフルオロフェニルボロン酸;2−アミノカルボニルフェニルボロン酸;2−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸;2−クロロ−5−ヒドロキシベンゼンボロン酸;2−クロロ−5−メトキシフェニルボロン酸;2−クロロ−5−メチルフェニルボロン酸;2−クロロフェニルボロン酸;2−クロロチオフェン−3−ボロン酸;2−シアノフェニルボロン酸;2−エトキシピリミジン−5−ボロン酸;2−フルオロフェニルボロン酸;2−メトキシピリジン−3−ボロン酸水和物;2−メトキシピリミジン−5−ボロン酸;2−メチルフェニルボロン酸;2−ピコリン−3−ボロン酸塩酸塩;3−アセチルフェニルボロン酸;3−クロロ−4−シアノフェニルボロン酸;3−クロロチオフェン−2−ボロン酸;3−シアノフェニルボロン酸;3−メトキシフェニルボロン酸;3−ピコリン−4−ボロン酸hcl;4−アセチルフェニルボロン酸;4−クロロ−2−フルオロフェニルボロン酸;4−クロロ−3−シアノフェニルボロン酸;4−クロロフェニルボロン酸;4−シアノ−2−フルオロフェニルボロン酸;4−シアノフェニルボロン酸;4−イソプロピルピリミジン−5−ボロン酸;4−メチル−3−チオフェンボロン酸;4−ニトロフェニルボロン酸;5−クロロ−2−シアノフェニルボロン酸;5−クロロピリジン−3−ボロン酸;5−フルオロピリジン−2−ボロン酸;6−メトキシピリジン−2−ボロン酸;ピリジン−3−ボロン酸;ピリジン−4−ボロン酸;ピリミジン−5−ボロン酸
CombiPhos Catalysts,Inc.(P.O.Box 220、Princeton、NJ 08542−0220、USA)から:6−クロロピラジン−2−ボロン酸;6−シアノピリジン−2−ボロン酸
Frontier Scientific,Inc.(P.O.Box 31、Logan、UT 84323−0031、USA)から:2,4−ジフルオロフェニルボロン酸;2−クロロ−5−シアノフェニルボロン酸;2−ホルミル−5−メチルフェニルボロン酸;2−ホルミルフェニルボロン酸;2−メトキシフェニルボロン酸;3−ニトロフェニルボロン酸;4−フルオロフェニルボロン酸
Matrix Scientific(P.O.Box 25067、Columbia、SC 29224−5067、USA)から:2−シアノピリジン−3−ボロン酸
【0068】
Xがトリアルキルスズを表すいくつかの式3の化合物は、市販品として入手可能であり、以下に例を示す。
Aldrich Chemical Company,Inc.(1001 West Saint Paul Avenue、Milwaukee、WI 53233、USA)から:トリメチル(フェニル)スズ;トリブチルフェニルスタナン;5−(トリブチルスタンニル)ピリミジン;2−(トリブチルスタンニル)ピラジン
Apollo Scientific Ltd.(Whitefield Road、Bredbury、Stockport、Cheshire SK6 2QR、United Kingdom)から:4−フルオロ−(トリブチルスタンニル)ベンゼン;トリブチル(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)スタナン;5−フルオロ−2−メチル−(トリブチルスタンニル)ベンゼン;3−メトキシ(トリ−n−ブチルスタンニル)ベンゼン;トリブチル(2−メトキシフェニル)スタナン;トリブチル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)スタナン
Matrix Scientific(P.O.Box 25067、Columbia、SC 29224−5067、USA)から:4−(トリブチルスタンニル)ピリジン
【0069】
XがB(OH)又はトリアルキルスズを表す、市販品として入手可能な式3の化合物を使用することに加えて、有機合成の当業者によく知られている手順によって、このような化合物を合成することもできる。たとえば、この種類の化合物は、式14の化合物[Yは、臭素又はヨウ素を表す]から、エーテル(テトラヒドロフランやジエチルエーテルなど)などの適切な不活性溶媒中にて、反応に相応しい温度(たとえば、アルキルリチウムとの反応ではおよそ−78℃、又はマグネシウムとの反応についてはおよそ室温)で、アルキルリチウム(たとえば、n−ブチルリチウム)又は(グリニャール試薬を生成する)マグネシウムで処理した後、ホウ酸トリアルキル又は塩化トリアルキルスズで処理して、式3の化合物[Xは、それぞれB(OH)又はトリアルキルスズを表す]を生成することにより、スキーム4に従って好都合に合成することができる。この手法が、反応において使用するアルキルリチウム又は有機マグネシウム試薬と適合性のない官能基を含んでいる式14の化合物からの式3の化合物の調製にそぐわないことは、合成有機化学の当業者には明白なところとなろう。好都合な代替手法について、以下で概略を述べる。
スキーム4
【0070】
別法として、貴金属触媒作用のもとで反応を実施することもできる。この経路によれば、貴金属触媒(好ましくは、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、塩化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)などのパラジウム触媒)の存在下、任意選択でさらに、触媒量のホスフィン配位子、たとえば、トリ−o−トリルホスフィンやトリ−tert−ブチルホスフィンの存在下で、式14の化合物を、ヘキサ−アルキル−ジスタナン(ヘキサメチル−ジスタナンやヘキサ−n−ブチル−ジ−スタナンなど)、4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン、又は4,4,5,5,4’,4’,5’,5’−オクタメチル−[2,2’]ビ[[1,3,2]ジオキサボロラニル]と好都合に反応させる。ヘキサ−アルキル−ジスタナンと反応させる場合では、任意選択で、有機塩基、たとえば、第三級アミン(たとえば、トリエチルアミン)の存在下で反応を実施し、ジオキサボロランと反応させる場合では、無機塩基(たとえば、フッ化セシウムや酢酸カリウム、好ましくは酢酸カリウム)の存在下で反応を実施する。反応は、極性非プロトン性溶媒(たとえば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル)や芳香族炭化水素(たとえば、トルエン)などの相応しい不活性溶媒中にて、ほぼ室温〜約100度の間、好ましくは、ほぼ室温〜約50℃の間の温度で好都合に実施される。追加の例として、以下の刊行物において利用されている詳細な反応条件に従ってもよい。Baudoin,O.ら、J.Org.Chem.Soc.2000、65、9268〜9271;Ishiyama,T.ら、Tetrahedron Lett.1997、38、3447〜3450;Hylarides,M.D.J.Organomet.Chem.1989、367、259〜265;Read,M.W.ら、Org.Lett.2000、2、3201〜3204;Ishiyama,T.ら、Tetrahedron 1997、57、9813〜9816;Fuerster,A.ら、Org.Lett.2002、4、541〜544
【0071】
式6の化合物の供給元
多くの式6の化合物は、市販品として入手可能であり、以下に例を示す。
Aldrich Chemical Company,Inc.(1001 West Saint Paul Avenue、Milwaukee、WI 53233、USA.)から:3−クロロフェナシルブロミド;4−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;4−(トリフルオロメトキシ)フェナシルブロミド;2−ブロモ−1−(3−フルオロフェニル)エタン−1−オン;2−ブロモ−2’,4’−ジフルオロアセトフェノン;2−ブロモ−1−(2,4−ジメチルフェニル)エタン−1−オン;2−ブロモ−4’−ヨードアセトフェノン;2−ブロモ−3’−クロロ−4’−フルオロアセトフェノン;2,3’−ジブロモ−4’−フルオロアセトフェノン;2−ブロモ−1−(3,5−ジクロロ−2−フルオロフェニル)エタノン;3,4−ジクロロフェナシルブロミド;2−ブロモ−2’,4’−ジクロロアセトフェノン;2−ブロモ−2’,5’−ジメトキシアセトフェノン;2−ブロモ−4’−メトキシアセトフェノン;2,4’−ジブロモアセトフェノン;2−ブロモ−4’−クロロアセトフェノン;3’−メトキシフェナシルブロミド;2−ブロモ−4’−フルオロアセトフェノン;4−シアノフェナシルブロミド;3−ブロモフェナシルブロミド;2−ブロモ−2’−クロロアセトフェノン;2−ブロモアセトフェノン;2−ブロモ−2’,4’−ジメトキシアセトフェノン;2−ブロモ−4’−メチルアセトフェノン;及び2−ブロモ−2’−メトキシアセトフェノン
Alfa Aesar(26 Parkridge Road、Ward Hill、MA 01835、USA)から:2−(2−ブロモアセチル)チオフェン;3−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド及び1,4−ベンゾジオキサン−6−イルメチルケトン
Apollo Scientific Ltd.(Whitefield Road、Bredbury、Stockport、Cheshire SK6 2QR、United Kingdom)から:2−ブロモ−1−(3−チエニル)−1−エタノン;3−(2−ブロモアセチル)ベンゾニトリル;2−ブロモフェナシルブロミド;2−ブロモ−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エタン−1−オン;2−ブロモ−1−(4−ペンチルフェニル)エタン−1−オン;3−エチルフェナシルブロミド;3,4−ジフルオロフェナシルブロミド;3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)−2−ブロモアセトフェノン;4−(ジフルオロメトキシ)フェナシルブロミド;2−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;2−ブロモ−2’−フルオロアセトフェノン;4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;2−ブロモ−1−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メチルフェニル)−1−エタノン;2,5−ジフルオロフェナシルブロミド;3,5−ジフルオロフェナシルブロミド;2−(トリフルオロメトキシ)フェナシルブロミド;2−フルオロ−4−メトキシフェナシルブロミド;2−ブロモ−2’,3’−ジフルオロアセトフェノン;3−フルオロ−4−メトキシフェナシルブロミド;2−(ジフルオロメトキシ)フェナシルブロミド;3−(トリフルオロメトキシ)フェナシルブロミド;2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;2−フルオロ−6−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;4−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;2−ブロモ−4’−クロロ−3’−(トリフルオロメチル)アセトフェノン;3,4,5−トリフルオロフェナシルブロミド;2,4,5−トリフルオロフェナシルブロミド;3−フルオロ−4−メチルフェナシルブロミド;2−クロロ−4−フルオロフェナシルブロミド;2−クロロ−5−フルオロフェナシルブロミド;2−ブロモ−3’−(ジフルオロメトキシ)アセトフェノン;2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;3,4−ジフルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;2−ブロモ−1−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)エタノン;2−ブロモ−1−(2−ブロモ−4−フルオロフェニル)エタノン;2−ブロモ−1−(3,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)エタン−1−オン;2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェナシルブロミド;及び2,3−ジフルオロ−4−メチルフェナシルブロミド
Chontech,Inc.(9 Giovanni Drive、Waterford、CT 06385、USA)から:2−ブロモ−1−(3,4−ジメトキシフェニル)エタノン;2−ブロモ−1−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)エタノン;2−ブロモ−1−(2,5−ジクロロフェニル)エタノン;2−ブロモ−1−(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)−エタノン;2−ブロモ−2’,3’−ジクロロアセトフェノン;2−ブロモ−3’−クロロ−4’−メトキシアセトフェノン;2−ブロモ−1−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)エタノン;2−ブロモ−2’−クロロ−4’−メトキシアセトフェノン;2−ブロモ−5’−クロロ−2’−フルオロアセトフェノン;及び2−ブロモ−4’−フルオロ−3’−メトキシアセトフェノン
Matrix Scientific(P.O.Box 25067、Columbia、SC 29224−5067、USA)から:2−ブロモ−1−(4−メトキシ−2,5−ジメチル−フェニル)−エタノン;2−ブロモ−1−(3−ブロモ−2−チエニル)−1−エタノン;2−ブロモ−1−(3−クロロ−2−チエニル)−1−エタノン;及び2−ブロモ−1−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−エタノン
Oakwood Products,Inc.(1741 Old Dunbar Road、West Columbia、SC 29172、USA)から:2−ブロモ−1−(5−ブロモチオフェン−2−イル)エタノン;2−ブロモ−1−(5−クロロ−2−メトキシ−4−メチルフェニル)エタノン;2−ブロモ−1−(3−ブロモ−4−メトキシフェニル)エタノン;2−ブロモ−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノン;2−ブロモ−1−(3,5−ジクロロ−2−メトキシフェニル)エタノン;及び2−ブロモ−1−(2,6−ジメトキシフェニル)エタノン
TimTec LLC(Harmony Business Park Bldg 301−A、Newark、DE 19711、USA)から:2−ブロモ−1−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−エタノン;2−ブロモ−1−(2,4,6−トリメチルフェニル)エタン−1−オン;2−ブロモ−1−(4−エチルフェニル)エタン−1−オン;2−ブロモ−1−(4−エトキシフェニル)エタノン;2−ブロモ−1−(3,4,5−トリメチルフェニル)エタノン;及び2−ブロモ−1−(2,5−ジメチルフェニル)エタン−1−オン
スキーム5
【0072】
市販品として入手可能な式6の化合物を使用することに加えて、有機合成の当業者によく知られている手順によって、このような化合物を合成することもできる。たとえば、この種類の化合物は、その多くが市販品として入手可能であり、また有機合成の当業者によく知られている(たとえば、アレーンのフリーデル・クラフツアセチル化、又はハロ−アレーンのトリブチル(1−エトキシビニル)スズとのスティルカップリングに続いての加水分解による)合成手順を使用して生成することのできる、式16のメチルケトンから、スキーム5に従って好都合に合成することができる。この手順によれば、反応は、クロロホルム、1,4−ジオキサン、酢酸、ジエチルエーテル、ベンゼンなどの不活性溶媒中にて、ほぼ室温〜約40℃の間の温度で、式16の化合物を臭素で処理することにより、好都合に実施できる。このような反応の詳細な条件の例は、文献、たとえば、Clive,D.L.J.ら、J.Org.Chem.2003、68、9247〜9254;Kourounakis,A.P.ら、Bioorg.Med.Chem.2010、18、7402〜7412;Laufer,S.A.ら、Synthesis 2008、253〜266;又はPerrone,R.ら、J.Med.Chem.1992、35、3045〜3049において見ることができる。有機化学の分野でよく知られているように、この反応を実施するのに臭素の代わりに使用することのできる、他の臭素化条件が存在する。そのような代替条件の例としては、メタノールとジクロロメタンの混合物などの不活性溶媒中にてほぼ室温の温度で臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム、四塩化炭素中にてほぼ室温〜約80℃の間の温度でN−ブロモスクシンイミド、及びクロロホルム中にて約60℃で臭化銅(II)が挙げられる。このような反応の詳細な条件の例は、文献、たとえば、Molino,B.F.ら、US20060052378;Kajigaeshi,S.ら、Bull.Chem.Soc.Japan 1987、60、1159〜1160;Tomoda,H.ら、Bull.Chem Soc.Japan 1999、72、1327〜1334;Duan,J.ら、US20050176716;又はHenry,R.A.ら、J.Org.Chem.1990、55、1796〜1801において見ることができる。
スキーム6
【0073】
式6のある特定の化合物は、ニトロベンゼン、ジクロロメタン、DMF、二硫化炭素などの不活性溶媒中にて、塩化アルミニウムなどのルイス酸触媒の存在下、温度約0℃で、式17のアレーンを、式18を有する臭化ブロモアセチルとのフリーデル・クラフツ反応にかけることにより生成してもよい。式6のこの反応の生成物におけるブロモアセチル基の結合位置は、式17のアレーンのエレクトロニクス次第であり、そのためこの反応は、式6のある特定の化合物の調製には極めて有用であるが、すべての式6の化合物の合成には適用可能でないことが、有機化学の当業者にはよく知られている。この反応について、詳細には位置化学的成果に関してのこれ以上の情報は、文献、たとえば、March’s Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure、第5版(Smith,M.B.、March,J.(2001)、ニューヨーク:Wiley−Interscience、712頁以下参照)において見ることができる。この反応に有用な詳細な条件の例は、文献、たとえば、Yekini,I.ら、Bioorg.Med.Chem.2009、17、7823〜7830;Calderwood,D.J.ら、US20090270402;Nitz,T.J.ら、US20090215778;及びPerrone,M.G.ら、Bioorg.Med.Chem.2008、16、2473〜2488において見ることができる。
スキーム7
【0074】
式6の化合物の別の代替合成法をスキーム7に示す。この合成は、その多くの例が市販品として入手可能である式19のアレーン−カルボン酸、又は既知の手順を使用して合成することのできる化合物から出発する。式19の化合物を、選択した溶媒のほぼ室温〜ほぼ沸点の間の温度において、無希釈又はベンゼンやジクロロメタンなどの不活性溶媒のいずれかである塩素化剤、たとえば、塩化オキサリル、塩化チオニル、オキシ塩化リンで処理すると、式20の酸塩化物を得ることができる。次いで、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランとアセトニトリルの混合物などの不活性溶媒中にて、酸塩化物を、0℃ぐらいの温度で、ジアゾメタン又はトリメチルシリルジアゾメタンで処理すると、式21のジアゾケトンを得ることができる。次いで、この化合物を、単離せずに、30%臭化水素酢酸溶液で処理すると、式6のブロモメチルケトンを得ることができる。この反応に有用な詳細な条件の例は、文献、たとえば、Illig,C.R.ら、US6,291,514;Wager,T.T.ら、WO2008026046;Dunn,J.P.ら、US7,166,738;Melander,C.ら、US20090270475;及びHuigens,R.W.IIIら、Bioorg,Med.Chem.2010、18、663〜674において見ることができる。
【0075】
式HNR1R2の化合物の供給元
多くの式HNR1R2の化合物は、市販品として入手可能であり、以下に例を示す。
Acros Organics BVBA(Janssen Pharmaceuticalaan 3 A、2440 Geel、Belgium)から:2,5−ジメチルピロリジン;ピペリジン;(テトラヒドロフラン−3−イル)メタンアミン;4−アミノメチルテトラヒドロピラン;4−フルオロベンジルアミン;3−メチルベンジルアミン;3,5−ジフルオロベンジルアミン;3−メトキシベンジルアミン;2,5−ジメチルベンジルアミン;2−フルオロ−5−メチルベンジルアミン;3−フルオロ−5−メチルベンジルアミン;3−フルオロ−2−メチルベンジルアミン;2−フルオロ−4−メチルベンジルアミン;4−フルオロ−2−メチルベンジルアミン;2−ブロモフェネチルアミン;3−ブロモフェネチルアミン;2−(3−クロロフェニル)エチルアミン;2−メチルフェネチルアミン;4−メチルフェネチルアミン;及び3−メチルフェネチルアミン
Aldrich Chemical Company,Inc.(1001 West Saint Paul Avenue、Milwaukee、WI 53233、USA.)から:ピロリジン;モルホリン;4−アミノテトラヒドロピラン;テトラヒドロフルフリルアミン;2−チオフェンメチルアミン;4−クロロベンジルアミン;ベンジルアミン;2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジルアミン;4−(2−アミノエチル)ピリジン;4−メトキシベンジルアミン;4−ブロモ−α−メチルベンジルアミン;1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン;(R)−(+)−1−フェニルエチルアミン;(S)−(−)−1−フェニルエチルアミン;(S)−(−)−1−(4−メトキシフェニル)エチルアミン;4−クロロ−α−メチルベンジルアミン;(S)−1−(3−クロロフェニル)エタンアミン;4−イソプロピルフェネチルアミンヒドロクロリド;2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルアミン;2,3−ジメトキシフェネチルアミン;4−フルオロフェネチルアミンヒドロクロリド;3,4−ジフルオロ−ベンゼンエタンアミン;及び2,4−ジフルオロフェネチルアミン
Alfa Aesar(26 Parkridge Road、Ward Hill、MA 01835、USA)から:2−メチルピロリジン;1−アセチル−ピペラジン;(3−メチル−2−チエニル)メチルアミン;2,4−ジフルオロベンジルアミン;2,6−ジフルオロベンジルアミン;3−クロロベンジルアミン;3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミン;3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミン;及び2,3−ジフルオロベンジルアミン
Apollo Scientific Ltd.(Whitefield Road、Bredbury、Stockport、Cheshire SK6 2QR、United Kingdom)から:4−(2−アミンエチル)テトラヒドロピラン;(4−メチル−2−チエニル)メチルアミン;2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジルアミン;2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジルアミン;3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミン;4−(トリフルオロメチル)ベンジルアミン;1−(2−トリフルオロメチルフェニル)エチルアミン;及び1−(3−トリフルオロメチルフェニル)エチルアミン
Matrix Scientific(P.O.Box 25067、Columbia、SC 29224−5067、USA)から:1−アセチルピペリジン−4−アミン;テトラヒドロ−2H−ピラン−3−メタンアミン;1−(7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)メタンアミン;2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エチルアミン;2−テトラヒドロフラン−2−イルエタンアミン;(5−クロロチオフェン−2−イル)メタンアミン;3,5−ジメチルベンジルアミン;3−フルオロ−4−メチルベンジルアミン;4−シアノベンジルアミン;2,5−ジフルオロベンジルアミン;3−フルオロベンジルアミン;1−(4−メトキシフェニル)エタンアミン;1−(2−メトキシ−フェニル)−エチルアミン;1−(3−メトキシフェニル)エタンアミン;1−(3,4−ジクロロフェニル)エタンアミン;1−(3,4−ジメチル−フェニル)−エチルアミン;1−(4−tert−ブチルフェニル)エタンアミン;及び1−(3−ブロモフェニル)エタンアミン
Oakwood Products,Inc.(1741 Old Dunbar Road、West Columbia、SC 29172、USA)から:(テトラヒドロフラン−3−イル)メタンアミン;テトラヒドロピラン−2−イルメチルアミン;(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メチルアミン;1−(1−エチル−1H−ピラゾール−5−イル)メタンアミン;5−フルオロ−2−メチルベンジルアミン;3,4−ジメチルベンジルアミン;4−イソプロピルベンジルアミン;2,3−ジメチルベンジルアミン;4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミン;1−ピリジン−3−イル−エチルアミン;4−フルオロ−3−メチルベンジルアミン;(2−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル)アミン;及び3−エトキシフェネチルアミン
TimTec LLC(Harmony Business Park Bldg 301−A、Newark、DE 19711、USA)から:3−アミノテトラヒドロフラン;2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)エタンアミン;2−フルオロベンジルアミン;2−メトキシベンジルアミン;2,4−ジメチルベンジルアミン;4−エチルベンジルアミン;2,4,6−トリメチルベンジルアミン;2−(アミノメチル)ベンゾニトリル;4−プロピルベンジルアミン;2,6−ジメチルベンジルアミン;1−ピリジン−4−イル−エチルアミン;3−シアノベンジルアミン;1−(2’,4’−ジフルオロフェニル)エチルアミン;及び1−[4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]エチルアミン
TCI America(9211 N.Harborgate Street、Portland、OR 97203、USA)から:4−ヒドロキシピペリジン;3,4−ジフルオロベンジルアミン;2−クロロベンジルアミン;4−メチルベンジルアミン;2−(アミノメチル)ピリジン;3−(アミノメチル)ピリジン;4−(アミノメチル)ピリジン;3−(2−アミノエチル)ピリジン;2−(2−アミノエチル)ピリジン;DL−α−メチルベンジルアミン;2−メチルベンジルアミン;4−ブロモフェネチルアミン;2,6−ジクロロフェネチルアミン;3,4−ジクロロフェネチルアミン;2,4−ジクロロフェネチルアミン;2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチルアミン;及び2−(2−クロロフェニル)エチルアミン
【0076】
多くの式HNR1R2のアミンは、有機合成の当業者に知られている様々な方法の1つを使用して調製することができる。こうした方法の多くは、「The Chemistry of the Amino Group」[M.S.Gibson、S.Patai編、John Wiley&Sons,Ltd.、ロンドン、1968、37〜77]、「Advanced Organic Chemistry」[J.March、第3版、John Wiley&Sons,Inc.、ニューヨーク、1985]の1153〜1154頁、及び「Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations」[R.C.Larock、VCH Publishers,Inc.、ニューヨーク、1989]の1061〜1063頁に列挙されている。
【0077】
R1が水素であり、R2が、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルである、式HNR1R2のアミンは、環式ケトンから、どちらも任意選択で炭素に担持されていてもよいパラジウムやルテニウムなどの貴金属触媒の存在下、任意選択で、さらに塩化アンモニウムの存在下、温度約200℃で、ケトンを水素及びアンモニアで処理することにより、生成することができる。このような反応の正確な条件は、文献、たとえば、T.Ikenagaら、Tetrahedron 2005、61、2105〜2109において見ることができる。
【0078】
置換ピペリジン誘導体である式HNR1R2のアミンは、置換ピリジンの接触水素化によって生成することができる。反応は、エタノールと塩酸の混合物中、又は酢酸、酢酸エチル、もしくはメタノール中にて、白金担持炭、酸化白金、パラジウム担持炭素などの貴金属触媒の存在下、ほぼ室温〜約50℃の間の温度において、ピリジン誘導体を、約1気圧〜約30気圧の間の水素圧で水素ガス処理することにより、好都合に実施することができる。この反応を実施するのに使用することのできる厳密な条件の例は、文献、たとえば、Graf,C.D.ら、US20110015400;Bostrom,J.ら、US20100261755;Carpenter,A.J.ら、WO2010014593;又はMotterle,R.ら、WO2010100215において見ることができる。
【0079】
置換モルホリン誘導体である式HNR1R2のアミンは、有機合成の技術分野で知られているいくつかの反応順序を使用して生成することができる。たとえば、置換モルホリン誘導体は、置換アリルオキシ−アルキルアジドから、アルケンを、アセトンと水の混合物中にて、ほぼ室温で、四酸化オスミウム又はオスミウム酸カリウムによって、化学量論的に、又はN−メチルモルホリンN−オキシドなどの化学量論的な酸化剤を使用して処理し、続いてアセトンと水の混合物中にて、ほぼ室温で、過ヨウ素酸ナトリウムで処理し、続いて、メタノール中にて、パラジウム担持炭素などの貴金属触媒の存在下、ほぼ室温で水素化することにより、アルケンを酸化して生成することができる。この反応を実施するのに使用することのできる厳密な条件の例は、文献、たとえば、Sawant,R.T.及びWaghmode,S.B.、Tetrahedron 2010、66、2010〜2014において見ることができる。
【0080】
R1が水素であり、R2が、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルである、式HNR1R2のアミンは、シクロアルケンから、テトラヒドロフランなどの不活性溶媒中にて、シクロアルケンを、ほぼ室温で、ボラン−テトラヒドロフラン錯体で処理して、対応する有機ボランを生成し、次いで、この材料を、水酸化ナトリウム水溶液の存在下、クロラミンで処理することにより生成できる。別法として、有機ボランをジグリム中にて約100℃でヒドロキシルアミン−O−スルホン酸で処理して、式HNR1R2のアミンを得ることもできる。このような反応の正確な条件は、文献、たとえば、Brown,H.C.ら、Tetrahedron 1987、43、4071〜4078において見ることができる。
【0081】
R1が水素であり、R2がシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルである式HNR1R2のアミンは、式R2OHのアルコールから、対応する式R2Nのアジドに変換し、引き続いてアジドを還元することにより生成できる。対応するアジド類似体を得るための式R2OHのアルコールのヒドロキシル基の置換は、トルエンやN,N−ジメチルホルムアミドなどの不活性溶媒中にて、無水条件下、式R2OHのアルコールとアジ化ジフェニルホスホリル(DPPA)の混合物を、約0℃〜約10℃の間の温度でおよそ18時間、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)で処理することにより実現できる。このような反応を実施する正確な条件は、文献、たとえば、Bremond,P.ら、Synthesis 2009、290〜296;Wyrebek,P.ら、Tetrahedron 2009、65、1268〜1275;Ryu,H.ら、J.Med.Chem.2008、51、57〜67;又はIzquierdo,I.ら、Tetrahedron 2006、63、1440〜1447において見ることができる。R1が水素であり、R2がシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルである、対応する式HNR1R2のアミンを得るための、上記アジド誘導体の水素化は、酢酸エチル、メタノール、エタノールなどの有機溶媒中にて、5%パラジウム担持炭素の存在下、ほぼ大気圧〜約350psiの間の水素圧で、室温にて1.5時間実施することができる。このような反応を実施する正確な条件は、文献、たとえば、Enomoto,M.及びKuwarahara,S.、Angew.Chem.Intl.Edn.Engl.2009、48、1144〜1148;Ooi,T.ら、US2009131716;Wang,X.ら、Tetrahedron 2007、63、6141〜6145;又はCiliberti,N.ら、Bioorg.Med.Chem.2007、15、3065〜3081において見ることができる。別法として、R1が水素であり、R2がシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルである式HNR1R2のアミンを得るためのアジド基の還元は、テトラヒドロフランなどの不活性溶媒中にて、水の存在下、ほぼ室温〜約65℃の間の温度で、アジドをトリフェニルホスフィンで処理することにより実現できる。このような反応を実施する正確な条件は、文献、たとえば、Han,B.ら、WO2008148689;Liu,G.ら、Org.Lett.2009、11、1143〜1146;Wang,X.ら、Tetrahedron 2007、63、6141〜6145;又はShimada,I.ら、Bioorg.Med.Chem.2008、16、1966〜1982において見ることができる。
【0082】
R1が水素であり、R2が、置換されていてもよいベンジルである、式HNR1R2のアミンは、ベンゾニトリルの接触水素化によって好都合に調製することができる。この工程によれば、アリール基Arが、ベンジル基R2の芳香族部分を表す、式ArCNのニトリルを、エタノールなどの不活性溶媒中にて、パラジウム、ニッケル、コバルトなどの貴金属触媒の存在下、ほぼ室温で水素処理する。このような反応を実施する正確な条件は、文献、たとえば、Hegedus,L.ら、Appl.Catal.A.2005、296、209〜215;又はGould,F.E.ら、J.Org.Chem.1960、25、1658〜1660において見ることができる。別法として、アリール基Arが、ベンジル基R2の芳香族部分を表す、式ArCNのニトリルの還元は、Enthaler,S.ら、Chem.Eur.J.2008、14、9491〜9494で開示されている条件と同様の条件を使用して、トルエン中にて、ビス(2−メチルアリル)−1,5−シクロオクタジエンルテニウム(II)と1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンとカリウムtert−ブトキシドの混合物などの均一系触媒の存在下、約80℃で、約50barなどの高めの水素圧で実施することができる。別の代替法として、アリール基Arが、ベンジル基R2の芳香族部分を表す式ArCNのニトリルの還元は、Haddenham,D.ら、J.Org.Chem.2009、74、1964〜1970で開示されている条件と同様の条件を使用して、テトラヒドロフランなどの不活性溶媒中にて、触媒量の水素化ホウ素リチウムの存在下、ほぼ室温の温度で、ニトリルをジイソプロピルアミノボランで処理することにより実施できる。
【0083】
R1が水素であり、R2が、置換されていてもよいベンジルである式HNR1R2のアミンの調製に使用することのできる、異なる方法の一例は、ハロゲン化ベンジルをベンジルアジドに変換した後、アジドを還元してベンジルアミンを得るものである。この工程によれば、Xが、ハロゲン化物(たとえば、臭素、塩素、ヨウ素)、アルキル又はアリールスルホン酸エステル(たとえば、メタンスルホネートやトルエンスルホネート)などの脱離基を表す、式R2Xのハロゲン化ベンジルを、ジメチルスルホキシドやエタノールなどの不活性溶媒中にて、ほぼ室温〜約80℃の間で、アジ化ナトリウムなどのアルカリ金属アジ化物塩と反応させる。このような反応を実施する正確な条件は、文献、たとえば、Zhao,Y.ら、Bioorg.Med.Chem.2008、16、6333〜6337(補足材料);Compain−Batissou,M.ら、Heterocycles 2007、71、27〜38;又はTegtmeier,F.ら、US20080044354において見ることができる。得られるアジド基は、上述の条件と同様の条件を使用して還元することができる。
【0084】
R1が水素であり、R2が、置換されていてもよいベンジルである式HNR1R2のアミンの調製に使用することのできる方法の別の一例は、ベンズアルデヒド誘導体を、アンモニア又は、塩化アンモニウムや酢酸アンモニウムなどのアンモニアの酸付加塩と反応させ、得られるイミンを還元して式HNR1R2の化合物を得る、ベンズアルデヒド誘導体の還元アミノ化を含むものである。還元は、貴金属触媒作用のもとで水素化を使用して実施することもでき、又はイミンを、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、又は好ましくはトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤で処理して実施することもできる。イミン生成及び還元は、2つの別のステップとして実施することもでき、又は単一ステップに一体化することもできる。1ステップ手法は、好都合であり、有機合成の当業者によく知られている。この反応に関する、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムの還元剤としての使用に特に重点を置いた総説が、最近になって刊行されている(Abdel−Magid,A.F.及びMehrman,S.J.、Org.Process Res.Dev.2006、10、971〜1031)。反応は、ハロゲン化炭化水素(たとえば、ジクロロメタンや1,2−ジクロロエタン)などの不活性溶媒中にて、任意選択でさらに、分子ふるいなどの、水を吸収する薬剤の存在下、ほぼ室温で、ベンズアルデヒド誘導体を酢酸アンモニウムで処理することにより、好都合に実施される。シアノ水素化ホウ素ナトリウム、又は好ましくはトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤は、ベンズアルデヒド誘導体と酢酸アンモニウムを合わせるのと同時に、又は約1時間などの間隔を置いた後に加える。この反応に使用することのできる条件の例は、文献、たとえば、Sallem,W.ら、Bioorg.Med.Chem.2006、14、7999〜8013;Brown,W.ら、WO2006014133;Bogatcheva,E.ら、J.Med.Chem.2006、49、3045〜3048;及びBoschelli,D.H.ら、J.Med.Chem.2004、47、6666〜6668において見ることができる。
【0085】
R1が水素であり、R2が、置換されていてもよい2−フェニルエチルである、式HNR1R2のアミンは、ヒドロケイ皮酸誘導体上でクルチウス転位を実施することによって好都合に調製でき、ヒドロケイ皮酸誘導体の多くの例は、市販品として入手可能であり、又は、たとえば、ベンズアルデヒドのマロン酸誘導体とのクネーフェナーゲル又は同類の反応を実施し、次いで、得られる中間体を水素化し、脱炭酸することにより、容易に調製できる。この手順によれば、tert−ブタノール中にて、温度約80℃で、ヒドロケイ皮酸誘導体を、ジフェニルホスホリルアジド、及びトリエチルアミンやジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基で処理して、tert−ブトキシカルボニルで保護された2−フェニルエチルアミン誘導体を得る。この反応に使用することのできる厳密な条件の例は、文献、たとえば、Matsumoto,T.ら、US6,911,468;Yoshida,I.及びSuzuki,S.、US7,217,723;Keil,S.ら、US7,655,679;及びTsang,K.Y.ら、J.Am.Chem.Soc.1994、116、3988〜4005において見ることができる。tert−ブトキシカルボニル保護基は、ジクロロメタン中にて、ほぼ室温で、中間体カルバメート化合物をトリフルオロ酢酸で処理して好都合に除去することもでき、又はアルコール溶媒(たとえば、メタノールやエタノール)、エーテル(たとえば、ジオキサン)、又は酢酸エチル中にて、同じくほぼ室温で、tert−ブチルカルバメートを塩酸で処理して除去することもできる。このような反応の正確な条件は、文献、たとえば、Bartel,S.ら、US20100029772;Thompson,T.及びWillis,P.、US20080146612;Ford,R.ら、US20080153850;及びHirashima,S.ら、J.Med.Chem.2006、49、4721〜4736において見ることができる。
【0086】
略語
以下の実験の欄では、次の略語を使用する。
br ブロード
CDCl 重水素化クロロホルム
CHCl ジクロロメタン
cm センチメートル
Conc 濃
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DMSO−d 重水素化ジメチルスルホキシド
DTT ジチオトレイトール
EDTA エチレンジアミン四酢酸
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
g グラム
h 時間
O 水
HCl 塩酸
His ヒスチジン
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
HPLC/MS 高速液体クロマトグラフィー/質量分析
Hz ヘルツ
LCMS 液体クロマトグラフィー/質量分析
LiOH 水酸化リチウム
LRMS 低分解能質量スペクトル
M モル濃度
m/z 電荷で割った質量
mBar ミリバール
MeOH メタノール
mg ミリグラム
MgSO 硫酸マグネシウム
MHz メガヘルツ
min 分
mL ミリリットル
mM ミリモル濃度
mmol ミリモル
mol モル
窒素
NaCO 炭酸ナトリウム
NaSO 硫酸ナトリウム
NaCl 塩化ナトリウム
NaHCO 炭酸水素ナトリウム
NaOH 水酸化ナトリウム
nm ナノメートル
NMR 核磁気共鳴
Pd(dppf)Cl [1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
Pd(PPh テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
ppm 百万分率
q 四重線
qd 二重線の四重線
quin 五重線
s 一重線
sat 飽和
spec 分光測定
t 三重線
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
UV 紫外
μL マイクロリットル
【0087】
HPLC精製条件A
化合物は、Shimadzu LC−8Aポンプ及びShimadzu 2020質量分析計(Shimadzu Scientific Instruments)を使用する質量指向の(mass−directed)HPLC/MS系を使用して精製した。サンプルをSunfire C−18(3×10cm)カラム(Waters Corporation)にかけ、(A)0.05%のTFA/HOと(B)0.05%のTFA/アセトニトリルの線形勾配溶媒系を20分かけて使用して溶離を行った。収集された画分をプールし、蒸発にかけ、凍結乾燥した。
【0088】
HPLC精製条件B
化合物は、Shimadzu LC−8Aポンプ(Shimadzu Scientific Instruments)及びPE Sciex 150 EX質量分析計(Perkin Elmer)を使用する質量指向のHPLC/MS系を使用して精製した。サンプルをVarian Pursuit C−18(2×10cm)カラム(Varian,Inc.)にかけ、(A)0.05%のTFA/HOと(B)0.05%のTFA/アセトニトリルの線形勾配溶媒系を20分かけて使用して溶離を行った。収集された画分をプールし、蒸発にかけ、凍結乾燥した。
【0089】
医薬組成物及び投与
本発明の別の実施形態は、本発明の化合物と、治療活性のない担体、賦形剤、又は添加剤とを含有する医薬組成物又は医薬品、ならびにそのような組成物及び医薬品の調製に本発明の化合物を使用する方法を提供する。一例では、本発明の化合物は、生理学的に許容される担体、すなわち、製剤学的投与形態に用いられる投与量及び濃度で、レシピエントに対して毒性でない担体と、周囲温度、適正なpH、かつ所望の程度の純度で混合することにより製剤できる。製剤のpHは、主として、特定の使用及び化合物の濃度に応じて決まるが、どんな場合でも約3〜約8の範囲になることが好ましい。一例では、本発明の化合物は、酢酸緩衝液中にpH5で製剤される。別の実施形態では、本発明の化合物は、無菌である。化合物は、たとえば、固体もしくは非晶質組成物として、凍結乾燥製剤として、又は水溶液として貯蔵することができる。
【0090】
組成物は、良質な医療業務と調和した形で製剤、服用、及び投与される。これに関連した考慮すべき事項の要素としては、治療する特定の障害、治療を受ける特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤を送達する部位、投与方法、投与のスケジュール設定、及び医療従業者に知られている他の要素が挙げられる。
【0091】
一例では、非経口投与される本発明の化合物の1用量あたりの薬学的有効量は、1日約0.01〜100mg/kg、あるいは約0.1〜20mg/kg患者体重の範囲となり、化合物の典型的な初期使用範囲は、0.3〜15mg/kg/日である。別の実施形態では、錠剤やカプセル剤などの経口単位剤形が、約1〜約100mgの本発明の化合物を含有することが好ましい。
【0092】
本発明の化合物は、経口、局所(頬側及び舌下を含める)、直腸、膣内、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、くも膜下腔内及び硬膜外、鼻腔内、ならびに、局所治療について所望される場合、病巣内投与を含めて、適切ないかなる手段によって投与してもよい。非経口注入には、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、又は皮下投与が含まれる。
【0093】
本発明の化合物は、好都合な任意の投与形態、たとえば、錠剤、散剤、カプセル剤、溶液剤、分散剤、懸濁剤、シロップ剤、スプレー剤、坐剤、ゲル剤、乳剤、パッチ剤などにして投与することができる。このような組成物は、医薬調製において慣例的な成分、たとえば、賦形剤、担体、pH調整剤、甘味剤、増量剤、及び別の活性薬剤を含有してもよい。
【0094】
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体又は添加剤とを混合することにより調製する。適切な担体及び添加剤は、当業者によく知られており、たとえば、Ansel,Howard C.ら、Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems、Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins、2004;Gennaro,Alfonso R.ら、Remington:The Science and Practice of Pharmacy、Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins、2000;及びRowe,Raymond C.、Handbook of Pharmaceutical Excipients、Chicago、Pharmaceutical Press、2005に詳述されている。製剤は、薬物(すなわち、本発明の化合物もしくはその医薬組成物)の体裁を洗練されたものにし、又は薬学的薬製品(すなわち、医薬品)の製造の助けとなる、1種又は複数の緩衝剤、安定剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁化剤、保存剤、酸化防止剤、不透明化剤(opaquing agent)、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、香料(perfuming agent)、香味剤、賦形剤、及び他の知られている添加物を含む場合もある。
【0095】
したがって、一実施形態は、上述のとおりの本発明の化合物又はその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を包含する。別の一実施形態は、本発明の化合物又はその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を、薬学的に許容される担体又は添加剤と共に含む医薬組成物を包含する。
【0096】
別の実施形態は、過剰増殖性疾患の治療において使用するための、本発明の化合物を含む医薬組成物を包含する。別の実施形態は、癌の治療において使用するための、本発明の化合物を含む医薬組成物を包含する。
【0097】
化合物は、eIF4EのeIF4Gへの結合を阻害する。したがって、本発明の化合物は、癌細胞において細胞の増殖を阻害し、アポトーシスを誘発するのに有用である。すなわち、本発明の化合物は、哺乳動物、特にヒトにおける癌の治療に有用となりうる。
【0098】
中間体の調製
中間体1
2−アミノ−5−シアノ−安息香酸メチルエステル
2−アミノ−5−ブロモ安息香酸メチル(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、25.0g、0.11mol)をN−メチル−2−ピロリドン(50mL)に溶かし撹拌した溶液に、シアン化銅(I)(Alfa Aesarから入手可能、10.71g、0.12mol)を加え、混合物を180℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、エチレンジアミン水溶液(水:エチレンジアミン=1:1、250mL)で希釈し、Celiteパッドで濾過した。濾液をEtOAc(3×100mL)で抽出し、有機層を合わせて水(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発にかけ、5〜10%の酢酸エチル/ヘキサンを溶離液として使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)によって精製して、2−アミノ−5−シアノ安息香酸メチルエステル(14.0g、73%)を黄色の粉末として得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ8.05(d,J=1.9Hz, 1H), 7.57(dd, J=1.9, 8.8Hz, 1H), 7.44(br s, 2H), 6.88(d, J=8.8Hz, 1H),3.81(s, 3H).
【0099】
中間体2
2−ブロモ−5−シアノ−安息香酸メチルエステル
臭化銅(II)(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、21.32g、0.10mol)のアセトニトリル(300mL)懸濁液に、0℃で亜硝酸tert−ブチル(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、13.4mL、0.11mol)を滴下し、混合物を5分間撹拌した。2−アミノ−5−シアノ−安息香酸メチルエステル(中間体1について記載したとおりに調製できる。14.0g、79.5mmol)を少量ずつ加え、混合物を0℃で2時間、次いで室温で16時間撹拌した。反応混合物をその体積の半分に濃縮し、次いで、1M HClを加えてpH2(おおよそ)に酸性化した。混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、有機抽出物を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発にかけて、2−ブロモ−5−シアノ−安息香酸メチルエステル(18.0g、94%)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ8.23(d,J=1.9Hz, 1H), 8.00(d, J=8.3Hz, 1H), 7.93(dd, J=2.0, 8.3Hz, 1H), 3.89(s, 3H).
【0100】
中間体3
4−シアノ−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル
2−ブロモ−5−シアノ−安息香酸メチルエステル(中間体2について記載したとおりに調製できる。17.4g、72.6mmol)、2−ニトロフェニルボロン酸(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、13.2g、79.9mmol)、Pd(dppf)Cl(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、7g、8.7mmol)、及びKCO(29.9g、218mmol)を、水(26.5mL)とジオキサン(530mL)の混合物に混ぜた混合物を、3.5時間還流加熱した。反応混合物を冷却し、蒸発乾燥させた。残渣をトルエンと共蒸発させ、次いで、20〜33%の酢酸エチル/石油エーテルを溶離液として使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、4−シアノ−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(10.4g、51%)を得た。1H NMR(300MHz, CDCl3)δ8.38(d,J=1.7Hz, 1H), 8.20(d, J=8.0Hz, 1H), 7.88-7.83(m, 1H), 7.71-7.57(m, 2H), 7.37(d,J=7.9Hz, 1H), 7.30-7.22(m, 1H), 3.71(s, 3H).
【0101】
中間体4
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル
化合物4−シアノ−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体3について記載したとおりに調製できる。8.62g、30.5mmol)をTHF(96mL)と水(24mL)の混合物に溶かした溶液に、ジチオリン酸O,O’−ジエチル(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、6.85g、36.8mmol)を加えた。得られる混合物を80℃で45時間撹拌し、次いで蒸発にかけて少ない体積にした。酢酸エチル(500mL)を加え、混合物を水(250mL)と飽和NaHCO(250mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発にかけ、17〜50%の酢酸エチル/石油エーテルを溶離液として使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(5.0g、52%)を得た。1H NMR(300MHz, CDCl3)δ8.50(d,J=2.1Hz, 1H), 8.18-8.15(m, 2H), 7.70-7.54(m, 3H), 7.32(s, 1H), 7.30(s, 1H),7.24(d, J=1.2Hz, 1H), 3.69(s, 3H).
【0102】
中間体5
2−ブロモ−5−チオカルバモイル−安息香酸メチルエステル
五硫化リン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、3.33g、750mmol)を含有するEtOH(1000mL)を、室温で30分間撹拌し、次いで2−ブロモ−5−シアノ安息香酸メチルエステル(中間体2について記載したとおりに調製できる。36.0g、150mmol)を加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を蒸発させ、酢酸エチルを加えた。混合物を水で3回洗浄し、有機層から溶媒を蒸発させて、黄色の液体と固体の混合物を得た。固体を濾別して、2−ブロモ−5−チオカルバモイル−安息香酸メチルエステル(36.13g、83%)を淡黄色の固体として得た。
【0103】
中間体6
2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル
2−ブロモ−5−カルバモチオイル安息香酸メチルエステル(中間体5について記載したとおりに調製できる。13.7g、50mmol)及び2−ブロモ−3’,4’−ジクロロアセトフェノン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、13.5g、50.5mmol)をEtOH(200mL)に混ぜた混合物を、70℃で終夜加熱した。固体を濾別して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(18.14g、82%)を得た。
【0104】
中間体7
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸4’−tert−ブチルエステル2−メチルエステル
反応は、2回分にして実施した。反応混合物を合わせ、次いで一緒に精製した。
【0105】
第1回分:2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。6.00g、13.5mmol)、4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、5.1g、23mmol)、Pd(PPh(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、1.05g、0.91mmol)、及び炭酸カリウム水溶液(2M、31.3mL、62.6mmol)を1,4−ジオキサン(200mL)に混ぜた混合物に、25分間アルゴンをバブルした。混合物を終夜95〜100℃に加熱した。追加分の4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、1.2g、5.4mmol)を加え、混合物をさらに4時間加熱した。混合物を冷ました。
【0106】
第2回分:2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。2.00g、4.5mmol)、4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、2.00g、9.0mmol)、Pd(PPh(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、420mg、0.36mmol)、及び炭酸カリウム水溶液(2M、12.5mL、25mmol)を1,4−ジオキサン(62.7mL)に混ぜた混合物に、25分間アルゴンをバブルした。混合物を終夜95〜100℃に加熱し、次いで冷ました。
【0107】
後処理及び精製:2つの反応混合物を合わせ、水を加えた。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機抽出物を水及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発にかけて、黄褐色の泡沫(17.1g)を得た。この材料をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、220gカラム、35分かけて0〜40%のCHCl/ヘキサン)によって精製した。生成物を含有する画分を蒸発にかけて、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸4’−tert−ブチルエステル2−メチルエステル(7.6g、78%)をオフホワイト色の固体として得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δppm8.51(s, 1H), 8.44(s, 1H), 8.36(s, 1H), 8.32(d, J=8.1Hz, 1H), 8.11(d, J=6.6Hz,1H), 8.00(d, J=8.1Hz, 2H), 7.80(d, J=8.5Hz, 1H), 7.66(d, J=8.1Hz, 1H), 7.51(d,J=8.3Hz, 2H), 3.71(s, 3H), 1.60(s, 9H).
【0108】
中間体8
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸4’−tert−ブチルエステル2−メチルエステル(中間体7について記載したとおりに調製できる。5.8g、10.7mmol)のCHCl(25mL)溶液に、0〜5℃でトリフルオロ酢酸(8.3mL、108mmol)を加えた。混合物を室温に温め、3時間撹拌した。得られる溶液を窒素流中で濃縮し、次いで高真空中で乾燥させて、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(5.1g、98%)を黄褐色の固体として得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.08(br s, 1H), ppm 8.49(s, 1H), 8.42(s, 1H), 8.35(s, 1H), 8.30(d, J=8.0Hz,1H), 8.10(d, J=8.3Hz, 1H), 8.02(d, J=8.0Hz, 2H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.66(d,J=8.0Hz, 1H), 7.49(d, J=8.3Hz, 2H).
【0109】
一般手順
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順A
32の反応を次のとおりに並行方式で一度に進めた。各バイアルに、アリールボロン酸又はそのピナコールエステル(0.5mmol)、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)、酢酸パラジウム(II)(3mg、12.5μmol)、塩化銅(I)(25mg、250μmol)、炭酸セシウム(326mg、1.0mmol)、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、14mg、25μmol)、及びDMF(2mL)を装入した。バイアルを高真空中で脱気し、次いでバイアルを2回Nで満たした。バイアルを振盪機において100℃で24時間加熱した。48ウェルのフィルター及びプレートを使用して、反応混合物を、DMSOで湿らせたCeliteで濾過し、CeliteをDMSO(4mL)で洗浄し、2枚のプレートにそれぞれ化合物が収集された。HT−12 Series II System(Genevac Inc.)を使用して、濾液を8ミリバール、40℃で終夜濃縮して約半分の体積にし、同じ反応からのウェルの中身を合わせ、次いで完全真空にて40℃で再び終夜蒸発にかけた。各バイアルに、テトラヒドロフラン(1mL)及び1M NaOH水溶液(2mL、2mmol)を加えた。次いでバイアルを振盪機に載せて60℃で24時間加熱した。各バイアルに、濃HCl(200μL)及びDMSO(1mL)を加え、中身をLC−MSによって分析した。Genevac Series II HT−12(Genevac Inc.)を使用して、各バイアルの中身を完全真空にて40℃で終夜蒸発にかけ、次いで、Shimadzu HPLCシステム(Shimadzu Scientific Instruments)、PE Sciex 150 EX質量分析計(Perkin Elmer)、LEAP CTCインゼクター(LEAP Technologies,Inc.)、及びGilson 215コレクター(Gilson,Inc.)を使用しての質量指向の分取HPLCによって精製した。カラムは、Varian Pursuit C−18相(2×10cm)(Varian,Inc.)とし、溶離は、(A)0.05%のTFA/HOと(B)0.035%のTFA/アセトニトリルの線形勾配溶媒系を20mL/分で使用して実施した。収集された画分をGenevac Series II HT−12(Genevac Inc.)で蒸発にかけ、凍結乾燥した。
【0110】
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順B
73の反応を次のとおりに並行方式で一度に進めた。各バイアルに、アリールボロン酸又はそのピナコールエステル(0.4mmol)、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、19mg、16μmol)、3M炭酸カリウム水溶液(133μL、0.4mmol)、及びDMF(2mL)を装入した。バイアルをオービタルシェーカーに載せて100℃で20時間加熱し、次いで室温に冷却した。各バイアルに、テトラヒドロフラン(1mL)及び1M水酸化ナトリウム水溶液(1mL、1mmol)を加えた。次いでバイアルを振盪機に載せて60℃で24時間加熱した。各バイアルに水(2mL)及びジクロロメタン(2mL)を加え、水層を分離した。いくつかの場合において、どちらの層にも溶解しなかった固体が存在した。各反応について、水層に1M HCl溶液(1.5mL)を加え、有機層と固体の組合せに1M HCl溶液(1.5mL)を加えた。固体を濾別した。各反応について、3つの画分(水層、有機層、及び固体)を別々に蒸発にかけ、次いでDMSO(1mL)に溶解させ、合わせた。DMSO溶液をCeliteで濾過し、CeliteをDMSO(1mL)で洗浄した。Shimadzu HPLCシステム(Shimadzu Scientific Instruments)、PE Sciex 150 EX質量分析計(Perkin Elmer)、LEAP CTCインゼクター(LEAP Technologies,Inc.)、及びGilson 215コレクター(Gilson,Inc.)を使用しての質量指向の分取HPLCによって、サンプルを精製した。カラムは、Varian Pursuit C−18相(2×10cm)(Varian,Inc.)とし、溶離は、(A).05%のTFA/HOと(B).035%のTFA/アセトニトリルの線形勾配溶媒系を20mL/分で使用して実施した。収集された画分を、Genevac Series II HT−12(Genevac Inc.)において蒸発にかけ、凍結乾燥した。
【0111】
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順C
2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる)と炭酸ナトリウム水溶液の混合物を、CHClで抽出し、有機抽出物を乾燥させ、濾過し、蒸発にかけた。得られる材料の111mg(0.25mmol)を、1セットの31本のバイアルそれぞれに入れた。各バイアルに、アリールボロン酸(0.5mmol)、酢酸パラジウム(II)(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、2.8mg、0.0125mmol)、塩化銅(I)(25mg、0.025mmol)、炭酸セシウム(326mg、1mmol)、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、14mg、25μmol)、及びDMF(2mL)を加えた。バイアルを排気し、2回窒素で満たし、次いで100℃で終夜加熱した。混合物をCeliteで濾過し、DMSO(4mL)で洗浄した。各反応の程度をLC−MSによって確認し、DMSOを蒸発させた。各バイアルに、THF(1mL)及び1M NaOH(1mL、1mmol)を加えた。混合物を60℃で終夜加熱し、次いで冷却した。各バイアルに濃HCl(0.2mL)を加え、中身を混合した。Genevac Series II HT−12(Genevac Inc.)を使用して、混合物を終夜蒸発にかけ、次いでDMSO(1mL)を加えた。混合物を濾過し、Shimadzu HPLCシステム(Shimadzu Scientific Instruments)を使用する質量指向の分取HPLCによって精製した。
【0112】
並行方式でのアミドカップリングの一般手順D
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)、式HNR1R2のアミン(0.21mmol)、トリエチルアミン(42mg、0.41mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(79mg、0.41mmol)、及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(56mg、0.37mmol)をDMF(3mL)に混ぜた混合物を、室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、0.1M HCl(2mL)を加えた。混合物を遠心分離し、上清をデカントして固体アミド生成物から分離した。
【0113】
並行方式でのアミドカップリングと加水分解の一般手順E
31の反応を次のとおりに並行方式で一度に進めた。31種の式HNR1R2のアミンのそれぞれおよそ0.62mmolを、31本の15mLバイアルに入れた(バイアル1本につき1種のアミン)。1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、2.6g、17.0mmol)をDMF(31mL)に溶解させ、トリエチルアミン(2.2mL、15.8mmol)を加えることにより、保存溶液を調製した。31本のバイアルそれぞれに、この溶液1.1mLを加えた。N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(Alfa Aesarから入手可能、3.7g、19.3mmol)をDMF(62mL)に溶解させることにより、保存溶液を調製した。混合物を加熱して固体を溶解させた。31本のバイアルそれぞれに、この溶液2.1mLを加えた。4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。4.7g、9.7mmol)をDMF(62mL)に溶解させることにより、保存溶液を調製した。混合物を加熱して固体を溶解させた。31本のバイアルそれぞれに、この溶液2.1mLを加えた。
【0114】
反応バイアルをオービタルシェーカーに載せ、室温で週末にかけて振盪した。Genevac Series II HT−12を使用して溶媒を蒸発させ、残渣を精製せずに次のとおりに加水分解した。各バイアルに、THF(2mL)、MeOH(1mL)、及びLiOH水溶液(水酸化リチウム一水和物(1.3g、31mmol)を水(15.5mL)に溶解させて調製した溶液0.5mL、1mmol)を加えた。バイアルをシールし、60℃で4時間加熱し、次いで室温で2日間撹拌した。各溶液に、必要なら、さらなる分の水酸化リチウム一水和物(42mg、1mmol)及びTHFを加えて、バイアル中のいかなる固体も溶解させた。混合物を60℃で5時間加熱した。反応混合物を冷まし、冷凍庫で週末にかけて貯蔵し、次いで、Genevac Series II HT−12を使用して、真空中で濃縮した。各バイアルに水(1mL)を加え、中身を混合し、次いで1M HCl(3mL)を加えた。バイアルの中身を再び混合し、Genevac Series II HT−12を使用して真空中にて40℃で濃縮し、HPLC精製条件Bを使用して精製して、生成物を得た。
【実施例】
【0115】
本発明は、以下の実施例を参照することでより完全に理解される。しかし、実施例は、本発明の範囲を限定すると解釈すべきでない。
【0116】
[実施例1]
4−[4−(4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
ステップ1:4−[4−(4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる。50mg、0.16mmol)のエタノール(2mL)懸濁液に、臭化4−フルオロフェナシル(Alfa Aesarから入手可能、35mg、0.16mmol)を加え、得られる混合物を45℃で20時間撹拌した。反応混合物を濃縮して少ない体積にし、冷却した。沈殿を濾過によって収集して、4−[4−(4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(40mg)を得、これを精製せずに次のステップでそのまま使用した。
【0117】
ステップ2:4−[4−(4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
4−[4−(4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(40mg)を水(1mL)とジオキサン(1mL)の混合物に懸濁させた懸濁液に、水酸化ナトリウム(40mg、1mmol)を加えた。得られる混合物を50℃で4時間加熱した。溶媒を蒸発させ、水(5mL)を加えた。混合物を濾過し、濃HClを加えて濾液をpH3に酸性化した。沈殿を濾過によって収集し、乾燥させて、4−[4−(4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(45mg、2ステップで58%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.21(br s, 1H), 8.65(s, 1H),8.17-8.33(m, 5H), 7.86(t, J=7.6Hz, 1H), 7.73(t, J=7.8Hz, 1H), 7.52(t, J=8.5Hz,2H), 7.40(t, J=8.6Hz, 2H).
【0118】
[実施例2]
2’−ニトロ−4−[4−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と臭化4−(トリフルオロメトキシ)フェナシル(Matrix Scientificから入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、2’−ニトロ−4−[4−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(190mg、62%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.17(s,1H), 8.58(d, J=2.0Hz, 1H), 8.13-8.28(m, 4H), 7.63-7.82(m, 2H), 7.41-7.51(m,4H).
【0119】
[実施例3]
4−[4−(4−ジフルオロメトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と臭化4−(ジフルオロメトキシ)フェナシル(Oakwood Products,Inc.から入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(4−ジフルオロメトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(180mg、61%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.15(s, 1H), 8.57(d, J=1.9Hz,1H), 8.11-8.27(m, 5H), 7.63-7.81(m, 2H), 7.41-7.48(m, 2H), 7.30(d, J=9.2Hz,1H).
【0120】
[実施例4]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−5’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(2−ニトロ−5−トリフルオロメチルフェニルボロン酸ピナコールエステル(Combi−Blocks Inc.から入手可能、117mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−5’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸(31mg、23%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.48(s,1H), 8.55(d, J=1.7Hz, 1H), 8.51(s, 1H), 8.29-8.37(m, 2H), 8.24(d, J=8.3Hz, 1H),8.10(dd, J=8.4, 2.0Hz, 1H), 8.03(s, 1H), 7.97(d, J=8.5Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz,1H), 7.67(d, J=8.1Hz, 1H).
【0121】
[実施例5]
2’−ニトロ−4−[4−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−[4−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(56mg、19%)は、2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と臭化2−(トリフルオロメチル)フェナシル(Maybridgeから入手可能)から、加水分解ステップの始めに、2回に分けて加えるのでなく、4mL全部の水を加えたことを除き、実施例18の調製について記載する手順を使用して調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.06(brs, 1H), 8.52(d, J=1.6Hz, 1H), 8.20(dd, J=8.2, 1.7Hz, 1H), 8.13(d, J=8.0Hz, 1H),7.96(s, 1H), 7.88(d, J=7.6Hz, 1H), 7.64-7.80(m, 4H), 7.40-7.46(m, 2H).
【0122】
[実施例6]
2’−ニトロ−4−[4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−[4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(53mg、18%)は、2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と臭化3−(トリフルオロメチル)フェナシル(Oakwood Products,Inc.から入手可能)から、加水分解ステップの始めに、2回に分けて加えるのでなく、4mL全部の水を加えたことを除き、実施例18の調製について記載する手順を使用して調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.13(brs, 1H), 8.53-8.58(m, 2H), 8.38(s, 2H), 8.27-8.31(m, 1H), 8.13-8.18(m, 1H),7.63-7.82(m, 4H), 7.41-7.49(m, 2H).
【0123】
[実施例7]
2’−ニトロ−4−[4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と臭化4−(トリフルオロメトキシ)フェナシル(Oakwood Products,Inc.から入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、2’−ニトロ−4−[4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(120mg、40%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.16(s,1H), 8.59(s, 1H), 8.51(s, 1H), 8.27-8.31(m, 3H), 8.15(d, J=8.1Hz, 1H),7.77-7.87(m, 3H), 7.66(t, J=8.0Hz, 1H), 7.42-7.49(m, 2H).
【0124】
[実施例8]
4−[4−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)−2−ブロモアセトフェノン(Oakwood Products,Inc.から入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(110mg、32%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.20(s, 1H), 8.79(s, 1H), 8.72(s,2H), 8.55(s, 1H), 8.32(d, J=8.1Hz, 1H), 8.12-8.17(m, 2H), 7.79(t, J=7.6Hz, 1H),7.66(t, J=7.6Hz, 1H), 7.41-7.50(m, 2H).
【0125】
[実施例9]
4−[4−(4−クロロ−3−メチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−ブロモ−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エタン−1−オン(Maybridgeから入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(180mg、63%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.55(d, J=1.9Hz, 1H), 8.23-8.28(m,2H), 8.13(d, J=7.9Hz, 1H), 8.05(d, J=1.6Hz, 1H), 7.91(dd, J=10.1Hz, 1H),7.78(t, J=7.5Hz, 1H), 7.65(t, J=7.5Hz, 1H), 7.40-7.53(m, 3H), 2.42(s, 3H).
【0126】
[実施例10]
4−[4−(2,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−ブロモ−2’,4’−ジクロロアセトフェノン(Oakwood Products,Inc.から入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(2,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(24mg、8%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.16(s, 1H), 8.55(d, J=1.4Hz,1H), 8.29(s, 1H), 8.23(d, J=8.0Hz, 1H), 8.14(d, J=7.9Hz, 1H), 8.05(d, J=8.4Hz,1H), 7.57-7.78(m, 4H), 7.43(t, J=8.3Hz, 2H).
【0127】
[実施例11]
4−[4−(2−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と臭化2−クロロフェナシル(Oakwood Products,Inc.から入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(2−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(116mg、44%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.55(d, J=1.7Hz, 1H), 8.21-8.27(m,2H), 8.14(d, J=8.1Hz, 1H), 7.99(dd, J=7.4, 1.9Hz, 1H), 7.78(t, J=7.4Hz, 1H),7.60-7.67(m, 2H), 7.41-7.52(m, 4H).
【0128】
[実施例12]
4−[4−(2,5−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−ブロモ−1−(2,5−ジクロロフェニル)エタノン(Oakwood Products,Inc.から入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(2,5−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(130mg、44%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.50(d, J=1.5Hz, 1H), 8.33(s, 1H),8.05-8.19(m, 3H), 7.74(t, J=7.6Hz, 1H), 7.50-7.66(m, 3H), 7.37(d, J=7.8Hz, 2H).
【0129】
[実施例13]
4−[4−(4−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
4−[4−(4−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(59mg、21%)は、2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−ブロモ−4’−クロロアセトフェノン(Alfa Aesarから入手可能)から、加水分解ステップの始めに、2回に分けて加えるのでなく、4mL全部の水を加えたことを除き、実施例18の調製について記載する手順を使用して調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.12(brs, 1H), 8.57(s, 1H), 8.33(s, 1H), 8.26(d, J=8.8Hz, 1H), 8.09-8.16(m, 3H), 7.41-7.79(m,6H).
【0130】
[実施例14]
5’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる)と5−クロロ−2−ニトロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能)から、並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aを使用して、5’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸を(2ステップでの)収率7%で調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.29(brs, 1H), 8.60(d, J=1.9Hz, 1H), 8.50(s, 1H), 8.29-8.37(m, 2H), 8.20(d, J=8.9Hz,2H), 8.10(dd, J=8.4, 2.0Hz, 1H), 7.73-7.82(m, 2H), 7.60(d, J=2.3Hz, 1H),7.53(d, J=7.9Hz, 1H).
【0131】
[実施例15]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−ブロモ−3’,4’−ジクロロアセトフェノン(Oakwood Products,Inc.から入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(109mg、37%)を調製した。実施例15の化合物は、実施例16の化合物と同じ式を有する。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.18(s,1H), 8.56(s, 1H), 8.47(s, 1H), 8.26-8.32(m, 2H), 8.15(d, J=8.2Hz, 1H), 8.07(d,J=8.4Hz, 1H), 8.03(d, J=8.6Hz, 1H), 7.41-7.81(m, 5H).
【0132】
[実施例16]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。608mg、1.4mmol)を、NaCOの飽和水溶液で処理し、混合物をCHClで抽出した。有機抽出物を乾燥させ、濾過し、蒸発にかけた。2−ニトロフェニルボロン酸(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、194mg、1.2mmol)、Pd(PPh(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、107mg、0.093mmol)、1M KCO水溶液(1M、3.0mL、3.0mmol)、及びジオキサン(4.6mL)を加えた。混合物をマイクロ波装置に入れて150℃で30分間照射した。混合物を冷まし、溶媒を蒸発にかけた。反応混合物を、0〜15%のEtOAc/ヘキサンを溶離液として使用する80gカラムでのシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、黄色の固体(60mg)を得た。テトラヒドロフラン(2.4mL)及び1M NaOH水溶液(2.4mL、2.4mmol)を加えた。混合物を60℃で終夜加熱した。1M HClを加えてpHを約3にし、次いで混合物をEtOAcで3回抽出した。有機層を合わせ、蒸発にかけた。粗生成物を、まず(50〜100%のEtOAc/ヘキサンを溶離液として使用する)シリカゲルクロマトグラフィーによって、次いで分取HPLCによって精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(18mg、3%)を淡黄色の固体として得た。実施例16の化合物は、実施例15の化合物と同じ式を有する。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.11(brs, 1H), 8.51(d, J=1.8Hz, 1H), 8.43(s, 1H), 8.28(d, J=1.8Hz, 1H), 8.24(dd,J=8.0, 1.7Hz, 1H), 8.10(d, J=8.2Hz, 1H), 8.03(dd, J=8.5, 1.8Hz, 1H),7.68-7.77(m, 2H), 7.56-7.65(m, 1H), 7.42(d, J=8.2Hz, 1H), 7.37(d, J=7.5Hz, 1H).
【0133】
[実施例17]
4−[4−(3−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
4−[4−(3−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(82mg、30%)は、2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と臭化3−クロロフェナシル(Oakwood Products, Inc.から入手可能)から、加水分解ステップの始めに、2回に分けて加えるのでなく、4mL全部の水を加えたことを除き、実施例18の調製について記載する手順を使用して調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.12(brs, 1H), 8.56(d, J=1.7Hz, 1H), 8.42(s, 1H), 8.28(dd, J=8.0, 1.9Hz, 1H),8.12-8.16(m, 2H), 8.03-8.07(m, 1H), 7.76-7.81(m, 1H), 7.62-7.68(m, 1H),7.41-7.55(m, 4H).
【0134】
[実施例18]
4−[4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
ステップ1:4−[4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる。100mg、0.32mmol)のTHF(2mL)溶液に、2−ブロモ−3’−クロロ−4’−フルオロアセトフェノン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、80.5mg、0.32mmol)を加え、得られる混合物を40℃で20時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾燥させ、残渣をエタノール(5mL)と共に撹拌した。沈殿を濾過によって収集し(100mg)、精製せずに次のステップでそのまま使用した。
【0135】
ステップ2:4−[4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
4−[4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(100mg)を水(2mL)とジオキサン(4mL)の混合物に懸濁させた懸濁液に、水酸化ナトリウム(100mg、2.5mmol)を加えた。反応混合物を50℃で2時間撹拌した。追加の分の水(2mL)を加え、反応混合物を50℃でさらに2時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾燥させ、水(5mL)を加えた。混合物を濾過し、濃HClを加えて濾液をpH3〜4に酸性化した。沈殿を濾過によって収集し、乾燥させて、4−[4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(60mg、2ステップで41%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.18(br s, 1H), 8.56(s, 1H),8.39(s, 1H), 8.27(d, J=8.3Hz, 1H), 8.08-8.16(m, 2H), 7.79(t, J=7.4Hz, 1H),7.66(t, J=7.9Hz, 1H), 7.41-7.58(m, 3H).
【0136】
[実施例19]
4−[4−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−ブロモ−2’,4’−ジフルオロアセトフェノン(Matrix Scientificから入手可能)から、実施例18の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(66mg、23%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.57(d, J=1.4Hz, 2H), 8.10-8.35(m,4H), 7.21-7.33(m, 3H), 7.77(t, J=7.5Hz, 1H), 7.64(t, J=7.7Hz, 1H), 7.23-7.50(m,4H).
【0137】
[実施例20]
4−[4−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
4−[4−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(45mg、16%)は、2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−ブロモ−2’,6’−ジフルオロアセトフェノン(SynQuest Laboratories, Inc.から入手可能)から、加水分解ステップの始めに、2回に分けて加えるのでなく、4mL全部の水を加えたことを除き、実施例18の調製について記載する手順を使用して調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.45(d,J=1.9Hz, 1H), 7.94-8.04(m, 3H), 7.50-7.70(m, 3H), 7.19-7.32(m, 4H).
【0138】
[実施例21]
4−[4−(2−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
4−[4−(2−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(46mg、18%)は、2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と臭化2−フルオロフェナシル(Matrix Scientificから入手可能)から、加水分解ステップの始めに、2回に分けて加えるのでなく、4mL全部の水を加えたことを除き、実施例18の調製について記載する手順を使用して調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.57(d,J=1.8Hz, 1H), 8.12-8.30(m, 4H), 7.61-7.80(m, 2H), 7.34-7.50(m, 5H).
【0139】
[実施例22]
4−[4−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と臭化3,5−ジフルオロフェナシル(SynQuest Laboratories, Inc.から入手可能)から、実施例18の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(38mg、14%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.41-8.50(m, 2H), 8.03(d, J=8.1Hz,2H), 7.79(d, J=7.2Hz, 2H), 7.50-7.68(m, 2H), 7.21-7.33(m, 3H).
【0140】
[実施例23]
4−[4−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と臭化3,4−ジフルオロフェナシル(Matrix Scientificから入手可能)から、実施例18の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(114mg、41%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.56(d, J=1.7Hz, 1H), 8.36(s, 1H),8.10-8.24(m, 3H), 7.95-7.99(m, 1H), 7.75-7.80(m, 1H), 7.53-7.67(m, 2H),7.40-7.43(m, 2H).
【0141】
[実施例24]
4−[4−(3−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
4−[4−(3−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(150mg、57%)は、2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と臭化3−フルオロフェナシル(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能)から、加水分解ステップの始めに、2回に分けて加えるのでなく、4mL全部の水を加えたことを除き、実施例18の調製について記載する手順を使用して調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.14(brs, 1H), 8.58(d, J=1.8Hz, 1H), 8.25-8.28(m, 2H), 8.10-8.17(m, 3H), 7.63-7.82(m,2H), 7.30-7.48(m, 4H).
【0142】
[実施例25]
4−[4−(5−ブロモ−チオフェン−2−イル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−ブロモ−1−(5−ブロモチオフェン−2−イル)エタノン(Oakwood Products, Inc.から入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(5−ブロモ−チオフェン−2−イル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(180mg、33%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.16(s, 1H), 8.50(d, J=1.8Hz,1H), 8.13-8.22(m, 3H), 7.52(d, J=3.9Hz, 1H), 7.40-7.48(m, 2H), 7.28(d, J=3.9Hz,1H).
【0143】
[実施例26]
4−[4−(3−ブロモ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と臭化3−ブロモフェナシル(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(3−ブロモ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(106mg、34%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.17(s, 1H), 8.56(d, J=1.8Hz,1H), 8.43(s, 1H), 8.08-8.29(m, 4H), 7.41-7.82(m, 6H).
【0144】
[実施例27]
4−[4−(4−ブロモ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2,4’−ジブロモアセトフェノン(Alfa Aesarから入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(4−ブロモ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(205mg、68%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.15(s, 1H), 8.57(d, J=1.9Hz,1H), 8.34(s, J=8.3, 1H), 8.25(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.14(dd, J=8.1, 1.1Hz,1H), 8.03(d, J=8.6Hz, 1H), 7.62-7.81(m, 4H), 7.40-7.47(m, 2H).
【0145】
[実施例28]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メトキシ−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる)と2−(4−メトキシ−2−ニトロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(Combi−Blocks Inc.から入手可能)から、並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aを使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メトキシ−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸を(2ステップでの)収率1%で調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.55(s,1H), 8.49(s, 1H), 8.45(s, 1H), 8.31-8.36(m, 1H), 8.27(d, J=7.9Hz, 1H),8.03-8.13(m, 1H), 7.73-7.80(m, 1H), 7.67(s, 1H), 7.45(d, J=8.1Hz, 1H), 7.37(d,J=4.5Hz, 1H), 3.92(s, 3H).
【0146】
[実施例29]
4−[4−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と臭化2−フルオロ−4−メトキシフェナシル(ASDI Incorporatedから入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(253mg、89%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.54(d, J=1.8Hz, 1H), 8.10-8.21(m,3H), 7.94(d, J=2.4Hz, 1H), 7.59-7.78(m, 2H), 7.39(d, J=8.0Hz, 2H), 6.93-7.02(m,2H), 3.83(s, 3H).
【0147】
[実施例30]
4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−ブロモ−2’−メトキシアセトフェノン(ASDI Incorporatedから入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(183mg、67%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.13(s, 1H), 8.57(d, J=1.9Hz,1H), 8.13-8.31(m, 4H), 7.63-7.81(m, 2H), 7.35-7.47(m, 3H), 7.18(d, J=8.3Hz,1H), 7.10(t, J=7.6Hz, 1H).
【0148】
[実施例31]
4−[4−(3−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と臭化3’−メトキシフェナシル(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(3−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(148mg、54%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.56(d, J=1.9Hz, 1H), 8.30(s, 1H),8.27(dd, J=6.0, 2.0Hz, 1H), 8.15(dd, J=8.1, 1.1Hz, 1H), 7.76-7.82(m, 1H),7.61-7.69(m, 3H), 7.38-7.48(m, 3H), 6.97(dd, J=8.2, 2.4Hz, 1H).
【0149】
[実施例32]
4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
ステップ1:4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる。200mg、0.63mmol)のジオキサン(4mL)懸濁液に、2−ブロモ−4’−メトキシアセトフェノン(Oakwood Products,Inc.から入手可能、144.3mg、0.63mmol)を加え、得られる混合物を40℃で16時間撹拌した。沈殿を濾過によって収集し(187mg)、精製せずに次のステップでそのまま使用した。
【0150】
ステップ2:4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(187mg)を水(8mL)とジオキサン(8mL)の混合物に懸濁させた懸濁液に、水酸化ナトリウム(200mg、5mmol)を加えた。反応混合物を50℃で2時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾燥させ、水(15mL)を加えた。混合物を濾過し、濃HClを加えて濾液をpH3〜4に酸性化した。沈殿を濾過によって収集し、乾燥させて、4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(100mg、2ステップで37%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.17(brs, 1H), 8.56(d, J=1.8Hz, 1H), 8.24(dd, J=8.0, 1.9Hz, 1H), 8.11-8.16(m, 2H),8.01(d, J=8.8Hz, 2H), 7.76-7.81(m, 1H), 7.63-7.68(m, 1H), 7.41-7.47(m, 2H),7.05(d, J=8.8Hz, 2H), 3.82(s, 3H).
【0151】
[実施例33]
4−[4−(4−メタンスルホニル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−ブロモ−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−エタノン(TCI Americaから入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(4−メタンスルホニル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(33mg、11%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.57(d, J=8.3Hz, 2H), 8.27-8.35(m,3H), 8.14(d, J=7.8Hz, 1H), 8.03(d, J=8.1Hz, 1H), 7.79(t, J=8.4Hz, 1H), 7.65(t,J=7.6Hz, 1H), 7.41-7.48(m, 2H), 3.26(s, 3H).
【0152】
[実施例34]
4−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−ブロモ−1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)エタン−1−オン(Alfa Aesarから入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(205mg、71%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.53(d, J=1.8Hz, 2H), 8.24(dd,J=8.0, 1.9Hz, 1H), 8.11-8.16(m, 2H), 7.78(t, J=7.8Hz, 1H), 7.52-7.68(m, 3H),7.43(t, J=8.0Hz, 2H), 6.95(d, J=9.0Hz, 1H), 4.29(s, 4H).
【0153】
[実施例35]
4−[4−(3−シアノ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と3−(2−ブロモアセチル)ベンゾニトリル(Oakwood Products, Inc.から入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(3−シアノ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(150mg、56%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.17(s, 1H), 8.59(d, J=1.6Hz,1H), 8.54(s, 1H), 8.51(s, 1H), 8.44(d, J=7.7Hz, 1H), 8.31(dd, J=8.0, 1.6Hz,1H), 8.16(d, J=7.5Hz, 1H), 7.64-7.88(m, 4H), 7.43-7.49(m, 2H).
【0154】
[実施例36]
4−[4−(4−シアノ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と臭化4−シアノフェナシル(Oakwood Products, Inc.から入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(4−シアノ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(100mg、37%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.44-8.47(m, 2H), 8.27(d, J=8.5Hz,2H), 7.94-8.00(m, 4H), 7.63-7.68(m, 1H), 7.47-7.52(m, 1H), 7.28(dd, J=7.6,1.4Hz, 1H), 7.20(d, J=7.9Hz, 1H).
【0155】
[実施例37]
2’−ニトロ−4−(4−ピリジン−2−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−(ブロモアセチル)ピリジン臭化水素酸塩(Oakwood Products, Inc.から入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、2’−ニトロ−4−(4−ピリジン−2−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸(200mg、79%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.67(d,J=4.9Hz, 1H), 8.60(d, J=1.9Hz, 1H), 8.50(s, 1H), 8.26-8.30(m, 2H), 8.15(d,J=7.5Hz, 2H), 8.00-8.05(m, 1H), 7.76-7.81(m, 1H), 7.62-7.68(m, 1H),7.41-7.49(m, 3H).
【0156】
[実施例38]
2’−ニトロ−4−(4−ピリジン−3−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と3−(ブロモアセチル)ピリジン臭化水素酸塩(Oakwood Products, Inc.から入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、2’−ニトロ−4−(4−ピリジン−3−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸(120mg、47%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ9.32(d,J=1.9Hz, 1H), 8.64(dd, J=4.8, 1.4Hz, 1H), 8.55-8.58(m, 2H), 8.50(s, 1H),8.29(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.14(dd, J=8.0, 1.2Hz, 1H), 7.76-7.81(m, 1H),7.62-7.68(m, 2H), 7.41-7.49(m, 1H).
【0157】
[実施例39]
2’−ニトロ−4−(4−ピリジン−4−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と4−(ブロモアセチル)ピリジン臭化水素酸塩(Oakwood Products, Inc.から入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、2’−ニトロ−4−(4−ピリジン−4−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸(195mg、77%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.14(s,1H), 8.68(d, J=5.2Hz, 2H), 8.61(s, 1H), 8.58(d, J=1.1Hz, 1H), 8.28(dd, J=7.9,0.9Hz, 1H), 8.14(d, J=8.2Hz, 1H), 8.02(d, J=5.4Hz, 2H), 7.78(t, J=7.5Hz, 1H),7.65(t, J=7.6Hz, 1H), 7.41-7.49(m, 2H).
【0158】
[実施例40]
4−[4−(2,4−ジメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−ブロモ−1−(2,4−ジメチルフェニル)エタン−1−オン(ASDI Incorporatedから入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、4−[4−(2,4−ジメチル−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(126mg、47%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.52(d, J=1.8Hz, 1H), 8.10-8.18(m,2H), 7.85(s, 1H), 7.76(t, J=7.7Hz, 1H), 7.11-7.40(m, 4H), 2.48(s, 3H), 2.34(s,3H).
【0159】
[実施例41]
2’−ニトロ−4−(4−p−トリル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−ブロモ−4’−メチルアセトフェノン(ASDI Incorporatedから入手可能)から、実施例39の調製について記載した手順を使用して、2’−ニトロ−4−(4−p−トリル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸(85mg、32%)を調製した。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.15(brs, 1H), 8.57(d, J=1.9Hz, 2H), 8.26(dd, J=8.0, 1.9Hz, 1H), 8.20(s, 1H), 8.15(dd,J=8.1, 0.9Hz, 1H), 7.97(d, J=8.1Hz, 2H), 7.77-7.82(m, 1H), 7.63-7.69(m, 1H),7.42-7.48(m, 2H), 7.30(d, J=8.0Hz, 2H), 2.36(s, 3H).
【0160】
[実施例42]
2’−ニトロ−4−(4−チオフェン−3−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−ブロモ−1−(3−チエニル)−1−エタノン(Maybridgeから入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、2’−ニトロ−4−(4−チオフェン−3−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸(50mg、19%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.13(s,1H), 8.54(d, J=1.7Hz, 1H), 8.23(dd, J=7.8, 1.8Hz, 1H), 8.04-8.15(m, 3H),7.78(t, J=6.8Hz, 1H), 7.62-7.69(m, 3H), 7.44(t, J=8.1Hz, 2H).
【0161】
[実施例43]
2’−ニトロ−4−(4−フェニル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−(4−フェニル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸(100mg、39%)は、2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−ブロモアセトフェノン(Chem−Impex International, Inc.から入手可能)から、加水分解ステップの始めに、2回に分けて加えるのでなく、4mL全部の水を加えたことを除き、実施例18の調製について記載する手順を使用して調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.16(brs, 1H), 8.58(d, J=1.9Hz, 1H), 8.06-8.28(m, 5H), 7.36-7.82(m, 7H).
【0162】
[実施例44]
2’−ニトロ−4−(4−チオフェン−2−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸
2’−ニトロ−4−チオカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(中間体4について記載したとおりに調製できる)と2−(2−ブロモアセチル)チオフェン(Maybridgeから入手可能)から、実施例1の調製について記載した手順を使用して、2’−ニトロ−4−(4−チオフェン−2−イル−チアゾール−2−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸(120mg、47%)を調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ8.51(d,J=1.7Hz, 1H), 8.10-8.20(m, 3H), 7.71(t, J=8.1Hz, 1H), 7.57-7.67(m, 3H), 7.41(t,J=8.3Hz, 2H), 7.15(t, J=4.6Hz, 2H).
【0163】
[実施例45]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、4−ニトロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、67mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(17mg、18%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.35(br s, 3H), 8.50(s, 1H)8.47(s, 1H), 8.34(s, 1H), 8.27-8.32(m, 2H), 8.10(d, J=8.5Hz, 1H), 7.77(d, J=6.8Hz,1H), 7.68(d, J=7.0Hz, 2H), 7.61(d, J=6.5Hz, 1H).
【0164】
[実施例46]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−3’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、3−ニトロフェニルボロン酸(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、67mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−3’−ニトロ−ビフェニル−2−カルボン酸(36mg、38%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ8.46-8.51(m, 2H), 8.18-8.39(m,4H), 8.06-8.15(m, 1H), 7.87(d, J=7.0Hz, 1H), 7.73-7.79(m, 2H), 7.63-7.68(m,1H).
【0165】
[実施例47]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−ジエチルアミノ−プロピルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、N,N−ジエチル−1,3−プロパンジアミン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、81mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−ジエチルアミノ−プロピルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(104mg、87%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.63(br s, 1H), 9.48(br s, 1H), 1H NMR(400MHz, DMF), d ppm 9.14(t, J=5.6Hz,1H), 8.92(s, 1H), 8.83(d, J=1.8Hz, 1H), 8.77(d, J=2.0Hz, 1H), 8.68(dd, J=8.0,2.0Hz, 1H), 8.52(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H), 8.34(d, J=8.3Hz, 2H), 8.20(d, J=8.5Hz,1H), 8.01(d, J=8.0Hz, 1H), 7.93(d, J=8.0Hz, 2H), 3.77-3.84(m, 2H), 3.51-3.63(m,6H), 2.28-2.38(m, 2H), 1.62(t, J=7.2Hz, 6H).
【0166】
[実施例48]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−ジメチルアミノ−プロピルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Dの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、42mg、0.41mmol)と反応させて、未精製アミド生成物を得た。THF(2mL)、水(0.05mL)、MeOH(1mL)、及び水酸化リチウム一水和物(12.3mg、0.29mmol)を加え、混合物を室温で終夜撹拌することにより、未精製アミドを加水分解した。水酸化リチウム一水和物(22mg、0.52mmol)を加えた。反応混合物を終夜撹拌し、次いで別の分の水酸化リチウム一水和物(22mg、0.52mmol)を加えた。反応混合物を終夜撹拌した。反応混合物を真空中にて40℃で濃縮乾燥した。1M HCl(3mL)を加え、混合物を撹拌し、濃縮乾燥し、HPLC精製条件Aを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−ジメチルアミノ−プロピルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(102mg、89%)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.16(br s, 1H), 8.68(t, J=5.6Hz, 1H), 8.48(s, 1H), 8.40(d, J=1.8Hz, 1H),8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.25(dd, J=8.0, 1.8Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H),7.92(d, J=8.3Hz, 2H), 7.77(d, J=8.3Hz, 1H), 7.58(d, J=8.0Hz, 1H), 7.50(d,J=8.3Hz, 2H), 3.34-3.40(m, 2H), 3.08-3.16(m, 2H), 2.79-2.82(m, 6H),1.86-1.95(m, 2H).
【0167】
[実施例49]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−ジメチルアミノ−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、N,N−ジメチルエチレンジアミン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、55mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−ジメチルアミノ−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(81mg、73%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm8.73(t, J=5.4Hz, 1H), 8.47(s, 1H), 8.41(d, J=2.0Hz, 1H), 8.33(d, J=2.0Hz, 1H),8.25(dd, J=8.0, 1.8Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H), 7.93(d, J=8.3Hz, 2H),7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.58(d, J=8.0Hz, 1H), 7.52(d, J=8.3Hz, 2H), 3.63(q,J=5.8Hz, 2H), 3.22-3.27(m, 2H), 2.84(s, 6H).
【0168】
[実施例50]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メチルアミン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、69mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸(100mg、86%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.23(br s, 1H), 9.07(t, J=5.6Hz, 1H), 8.48(s, 1H), 8.38(d, J=1.8Hz, 1H),8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.24(dd, J=8.0, 1.8Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.4, 1.9Hz, 1H),7.94(d, J=8.3Hz, 2H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.50(d,J=8.3Hz, 2H), 7.32(d, J=1.8Hz, 1H), 6.19(d, J=1.5Hz, 1H), 4.55(d, J=5.5Hz, 2H),3.84(s, 3H).
【0169】
[実施例51]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(1−メチル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、4−アミノ−1−メチルピペリジン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、71mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(1−メチル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(135mg、116%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.20(br s, 1H), 8.55(d, J=7.5Hz, 1H), 8.49(s, 1H), 8.40(d, J=1.8Hz, 1H),8.35(d, J=2.0Hz, 1H), 8.26(dd, J=8.2, 1.9Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H),7.92(d, J=8.3Hz, 2H), 7.78(d, J=8.3Hz, 1H), 7.58(d, J=8.0Hz, 1H), 7.50(d,J=8.3Hz, 2H), 4.01-4.10(m, 1H), 3.45-3.51(m, 2H), 3.05-3.18(m, 2H),2.78-2.81(m, 2H), 2.54(s, 3H), 2.02-2.10(m, 2H).
【0170】
[実施例52]
4’−(1−アセチル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、1−アセチルピペリジン−4−アミン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、88mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4’−(1−アセチル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(5mg、4%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.19(br s, 1H), 8.45(s, 1H), 8.33(s, 3H), 8.19(d, J=7.8Hz, 1H), 8.09(d,J=8.5Hz, 1H), 7.90(d, J=8.0Hz, 2H), 7.76(d, J=8.3Hz, 1H), 7.55(d, J=8.0Hz, 1H),7.50(d, J=8.0Hz, 2H), 4.35(d, J=12.3Hz, 1H), 4.05(br s, 1H), 3.85(d, J=13.3Hz,1H), 3.16(t, J=11.8Hz, 1H), 2.69(d, J=13.3Hz, 1H), 2.02(s, 3H), 1.78-1.93(m,1H), 1.18-1.58(m, 4H).
【0171】
[実施例53]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、1−メチルピペラジン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、62mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸(86mg、75%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.20(br s, 1H), 9.97(br s, 1H), 8.47(s, 1H), 8.39(s, 1H), 8.34(s, 1H), 8.26(d,J=8.3Hz, 1H), 8.09(d, J=8.3Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H),7.48-7.57(m, 4H), 3.25-3.44(m, 8H), 2.81(br s, 3H).
【0172】
[実施例54]
4’−(4−アセチル−ピペラジン−1−カルボニル)−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、1−アセチルピペラジン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、79mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4’−(4−アセチル−ピペラジン−1−カルボニル)−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(81mg、68%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.24(br s, 1H), 8.48(s, 1H), 8.37(d, J=1.8Hz, 1H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H),8.24(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H), 7.77(d, J=8.3Hz, 1H),7.60(d, J=8.0Hz, 1H), 7.45-7.53(m, 4H), 3.46-3.59(br s, 6H), 3.32-3.36(s, 6H),2.03(s, 3H).
【0173】
[実施例55]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Dの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、4−ヒドロキシピペリジン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、42mg、0.42mmol)と反応させて、未精製アミド生成物を得た。THF(2mL)、水(0.05mL)、MeOH(1mL)、及び水酸化リチウム一水和物(12.3mg、0.29mmol)を加え、混合物を室温で終夜撹拌することにより、未精製アミドを加水分解した。反応混合物を真空中にて40℃で濃縮乾燥した。1M HCl(3mL)を加え、混合物を撹拌し、濃縮乾燥し、HPLC精製条件Aを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸(48mg、52%)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.18(br s, 1H), 8.47(s, 1H), 8.37(d, J=1.8Hz, 1H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H),8.24(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H), 7.76(d, J=8.5Hz, 1H),7.60(d, J=8.0Hz, 1H), 7.42-7.49(m, 4H), 3.73-3.79(m, 1H), 3.36-3.52(m, 2H + 水のピーク), 3.15-3.27(m, 2H), 1.70-1.82(m, 2H), 1.32-1.47(m, 2H).
【0174】
[実施例56]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(モルホリン−4−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、モルホリン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、54mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(モルホリン−4−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸(76mg、69%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.17(br s, 1H), 8.46(s, 1H), 8.37(s, 1H), 8.33(s, 1H), 8.24(d, J=8.0Hz, 1H),8.09(d, J=8.3Hz, 1H), 7.76(d, J=8.5Hz, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.44-7.51(m,4H), 3.60-3.67(m, 4H), 3.26-3.30(m, 4H).
【0175】
[実施例57]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(ピロリジン−1−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、ピロリジン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、44mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(ピロリジン−1−カルボニル)−ビフェニル−2−カルボン酸(58mg、54%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.17(br s, 1H), 8.46(s, 1H), 8.35(dd, J=11.7, 1.9Hz, 2H), 8.23(dd, J=8.2,1.9Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H), 7.76(d, J=8.5Hz, 1H), 7.59(dd, J=8.3,2.3Hz, 3H), 7.46(d, J=8.0Hz, 2H), 3.40-3.54(m, 4H), 1.73-2.01(m, 4H).
【0176】
[実施例58]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−モルホリン−4−イル−プロピルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、N−(3−アミノプロピル)モルホリン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、89mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−モルホリン−4−イル−プロピルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(80mg、65%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.13(br s, 1H), 9.60(br s, 1H), 8.67(br t, 1H), 8.47(s, 1H), 8.40(s, 1H),8.34(s, 1H), 8.25(d, J=8.0Hz, 1H), 8.09(d, J=8.5Hz, 1H), 7.92(d, J=8.0Hz, 2H),7.77(d, J=8.3Hz, 1H), 7.58(d, J=8.0Hz, 1H), 7.50(d, J=8.0Hz, 6H), 3.60-4.00(m,4H), 3.34-3.42(m, 3H), 2.93-3.21(m, 4H), 1.87-1.97(m, 2H).
【0177】
[実施例59]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−モルホリン−4−イル−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、4−(2−アミノエチル)モルホリン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、81mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−モルホリン−4−イル−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(82mg、68%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.16(br s, 1H), 8.47(s, 1H), 8.41(d, J=1.8Hz, 1H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H),8.25(dd, J=8.0, 1.8Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H), 7.94(d, J=8.3Hz, 2H),7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.53(d, J=8.0Hz, 2H), 3.90-4.10(m,2H), 3.50-3.72(m, 4H), 3.27-3.44(m, 4H), 3.08-3.23(m, 2H).
【0178】
[実施例60]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、4−アミノメチルテトラヒドロピラン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、71mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸(81mg、69%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.22(br s, 1H), 8.58(t, J=5.8Hz, 1H), 8.48(s, 1H), 8.38(d, J=1.8Hz, 1H),8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.24(dd, J=8.0, 1.8Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H),7.91(d, J=8.3Hz, 2H), 7.77(d, J=8.3Hz, 1H), 7.58(d, J=8.0Hz, 1H), 7.48(d,J=8.3Hz, 2H), 3.86(dd, J=11.2, 2.6Hz, 2H), 3.27(t, J=10.9Hz, 2H), 3.19(t,J=6.4Hz, 2H), 1.77-1.87(m, 1H), 1.61(d, J=11.3Hz, 2H), 1.15-1.27(m, 2H).
【0179】
[実施例61]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、3−アミノメチルテトラヒドロフラン(Acros Organics BVBAから入手可能、63mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸(43mg、38%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm8.58(br. t., 1H), 8.46(s, 1H), 8.35(d, J=15.6Hz, 2H), 8.23(d, J=8.0Hz, 1H),8.09(d, J=8.3Hz, 1H), 7.92(d, J=7.8Hz, 2H), 7.76(d, J=8.3Hz, 1H), 7.58(d,J=7.8Hz, 1H), 7.48(d, J=7.8Hz, 2H), 4.01(t, J=5.9Hz, 1H), 3.64(q, J=7.1Hz, 1H),3.35(d, J=5.5Hz, 2H), 1.77-1.99(m, 3H), 1.63(d, J=10.0Hz, 1H).
【0180】
[実施例62]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(テトラヒドロ−フラン−3−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、3−アミノテトラヒドロフラン(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、54mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(テトラヒドロ−フラン−3−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(135mg、121%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.20(br s, 1H), 8.62(d, J=6.5Hz, 1H), 8.48(s, 1H), 8.39(d, J=2.0Hz, 1H),8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.25(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H),7.93(d, J=8.3Hz, 2H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.48(d,J=8.3Hz, 2H), 4.43-4.54(m, 1H), 3.84-3.92(m, 2H), 3.69-3.77(m, 1H), 3.61(dd,J=8.9, 4.4Hz, 1H), 2.12-2.22(m, 1H), 1.90-2.00(m, 1H).
【0181】
[実施例63]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、4−アミノテトラヒドロピラン(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、63mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(32mg、28%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.08(br s, 1H), 8.39(s, 1H), 8.25-8.33(m, 3H), 8.17(dd, J=8.0, 1.8Hz, 1H),8.02(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H), 7.85(d, J=8.3Hz, 2H), 7.69(d, J=8.5Hz, 1H), 7.51(d,J=8.0Hz, 1H), 7.41(d, J=8.3Hz, 2H), 3.91-4.03(m, 1H), 3.83(d, J=9.8Hz, 2H),3.30-3.38(m, 2H), 1.68-1.76(m, 2H), 1.54(qd, J=11.9, 4.3Hz, 2H).
【0182】
[実施例64]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−メトキシ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、4−メトキシベンジルアミン(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、85mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−メトキシ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(85mg、70%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.20(br s, 1H), 9.08(t, J=5.9Hz, 1H), 8.48(s, 1H), 8.38(d, J=1.8Hz, 1H),8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.24(dd, J=8.0, 1.8Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H),7.95(d, J=8.3Hz, 2H), 7.77(d, J=8.3Hz, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.49(d,J=8.3Hz, 2H), 7.27(d, J=8.5Hz, 2H), 6.90(d, J=8.5Hz, 2H), 4.44(d, J=6.0Hz, 2H),3.73(s, 11H).
【0183】
[実施例65]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[3−メトキシ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、3−メトキシベンジルアミン(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、85mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−メトキシ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(94mg、77%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.18(br s, 1H), 9.08(t, J=5.6Hz, 1H), 8.46(s, 1H), 8.38(s, 1H), 8.33(s, 1H),8.24(d, J=8.0Hz, 1H), 8.09(d, J=8.5Hz, 1H), 7.96(d, J=7.8Hz, 2H), 7.76(d,J=8.3Hz, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.50(d, J=7.8Hz, 2H), 7.26(t, J=7.9Hz, 1H),6.89-6.94(m, 2H), 6.83(d, J=8.3Hz, 1H), 4.49(d, J=5.8Hz, 2H), 3.75(s, 3H).
【0184】
[実施例66]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−ピリジン−3−イル−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、3−(2−アミノエチル)ピリジン(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、76mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−ピリジン−3−イル−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(129mg、109%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.14(br s, 1H), 8.63(t, J=5.5Hz, 1H), 8.57(s, 1H), 8.51(d, J=4.3Hz, 1H),8.47(s, 1H), 8.39(d, J=1.8Hz, 1H), 8.33(d, J=2.0Hz, 1H), 8.24(dd, J=8.0, 2.0Hz,1H), 8.09(dd, J=8.4, 1.9Hz, 1H), 7.83-7.90(m, 3H), 7.76(d, J=8.3Hz, 1H),7.58(d, J=8.3Hz, 1H), 7.45-7.52(m, 3H), 3.58(q, J=6.6Hz, 2H), 2.95(t, J=6.9Hz,7H).
【0185】
[実施例67]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フェネチルカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、2−フェニルエチルアミン(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、75mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フェネチルカルバモイル−ビフェニル−2−カルボン酸(74mg、62%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.17(br s, 1H), 8.62(t, J=5.4Hz, 1H), 8.46(s, 1H), 8.38(s, 1H), 8.33(s, 1H),8.24(d, J=7.8Hz, 1H), 8.09(d, J=8.5Hz, 1H), 7.88(d, J=8.0Hz, 2H), 7.76(d,J=8.3Hz, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.48(d, J=8.0Hz, 2H), 7.18-7.35(m, 5H),3.52(q, J=6.7Hz, 2H), 2.88(t, J=7.4Hz, 8H).
【0186】
[実施例68]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(ピリジン−3−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、3−(アミノメチル)ピリジン(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、67mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(ピリジン−3−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸(85mg、73%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.16(br s, 1H), 9.19(t, J=5.9Hz, 1H), 8.66(s, 1H), 8.55(d, J=3.5Hz, 1H),8.47(s, 1H), 8.40(d, J=1.8Hz, 1H), 8.33(d, J=2.0Hz, 1H), 8.25(dd, J=8.0, 2.0Hz,1H), 8.09(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H), 7.90-8.01(m, 3H), 7.76(d, J=8.3Hz, 1H),7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.45-7.55(m, 3H), 4.57(d, J=5.8Hz, 2H).
【0187】
[実施例69]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(ピリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、4−(アミノメチル)ピリジン(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、67mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(ピリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸(78mg、68%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.16(br s, 1H), 9.25(t, J=5.8Hz, 1H), 8.60(d, J=6.0Hz, 2H), 8.47(s, 1H),8.40(d, J=1.8Hz, 1H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.25(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H),8.09(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H), 7.99(d, J=8.3Hz, 2H), 7.77(d, J=8.3Hz, 1H), 7.60(d,J=8.0Hz, 1H), 7.46-7.55(m, 4H), 4.60(d, J=5.8Hz, 7H).
【0188】
[実施例70]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−メチル−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、3−メチルベンジルアミン(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、75mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−メチル−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(46mg、39%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.18(br s, 1H), 9.07(t, J=5.9Hz, 1H), 8.46(s, 1H), 8.38(d, J=1.8Hz, 1H),8.33(d, J=2.0Hz, 1H), 8.24(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H),7.97(d, J=8.3Hz, 2H), 7.76(d, J=8.5Hz, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.50(d,J=8.3Hz, 2H), 7.19-7.26(m, 1H), 7.11-7.18(m, 2H), 7.07(d, J=7.3Hz, 1H), 4.48(d,J=5.8Hz, 2H), 2.30(s, 3H).
【0189】
[実施例71]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−トリフルオロメチル−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミン(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、108mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−トリフルオロメチル−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(53mg、41%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.17(br s, 1H), 9.20(t, J=6.0Hz, 1H), 8.46(s, 1H), 8.39(d, J=1.8Hz, 1H),8.33(d, J=2.0Hz, 1H), 8.24(dd, J=8.2, 1.9Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H),7.97(d, J=8.3Hz, 2H), 7.76(d, J=8.5Hz, 1H), 7.56-7.72(m, 5H), 7.51(d, J=8.3Hz,2H), 4.60(d, J=5.8Hz, 2H).
【0190】
[実施例72]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、4−フルオロベンジルアミン(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、78mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(4−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(88mg、84%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.17(br s, 1H), 9.11(t, J=5.8Hz, 1H), 8.46(s, 1H), 8.38(s, 1H), 8.33(s, 1H),8.24(d, J=7.8Hz, 1H), 8.09(d, J=8.3Hz, 1H), 7.96(d, J=8.0Hz, 2H), 7.76(d,J=8.5Hz, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.50(d, J=8.0Hz, 2H), 7.35-7.41(m, 2H),7.16(t, J=8.7Hz, 2H), 4.50(d, J=5.8Hz, 8H).
【0191】
[実施例73]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、3−フルオロベンジルアミン(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、78mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(3−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(89mg、74%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.17(br s, 1H), 9.14(t, J=6.0Hz, 1H), 8.46(s, 1H), 8.39(d, J=1.8Hz, 1H),8.33(d, J=2.0Hz, 1H), 8.24(dd, J=8.0, 1.8Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H),7.97(d, J=8.3Hz, 2H), 7.76(d, J=8.3Hz, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.51(d,J=8.3Hz, 2H), 7.35-7.43(m, 1H), 7.13-7.23(m, 2H), 7.04-7.11(m, 1H), 4.53(d,J=6.0Hz, 8H).
【0192】
[実施例74]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Dの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、2−フルオロベンジルアミン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、52mg、0.42mmol)と反応させて、未精製アミド生成物を得た。THF(2mL)、水(0.05mL)、MeOH(1mL)、及び水酸化リチウム一水和物(12.3mg、0.29mmol)を加え、混合物を室温で終夜撹拌することにより、未精製アミドを加水分解した。テトラヒドロフラン(2mL)を加えて固体を溶解させ、水酸化リチウム一水和物(22mg、0.52mmol)を加えた。反応混合物を終夜撹拌し、次いで別の分の水酸化リチウム一水和物(22mg、0.52mmol)を加えた。反応混合物を終夜撹拌した。反応混合物を真空中にて40℃で濃縮乾燥した。1M HCl(3mL)を加え、混合物を撹拌し、濃縮乾燥し、HPLC精製条件Aを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(2−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(75mg、63%)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.18(br s, 1H), 9.10(t, J=5.8Hz, 1H), 8.47(s, 1H), 8.39(d, J=1.8Hz, 1H),8.33(d, J=2.0Hz, 1H), 8.24(dd, J=8.0, 1.8Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H),7.97(d, J=8.3Hz, 2H), 7.76(d, J=8.5Hz, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.50(d,J=8.3Hz, 2H), 7.40(t, J=7.7Hz, 1H), 7.29-7.36(m, 1H), 7.16-7.23(m, 2H), 4.56(d,J=5.8Hz, 2H).
【0193】
[実施例75]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(チオフェン−2−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、2−チオフェンメチルアミン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、70mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−[(チオフェン−2−イルメチル)−カルバモイル]−ビフェニル−2−カルボン酸(47mg、40%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.24(br s, 1H), 9.24(t, J=5.9Hz, 1H), 8.48(s, 1H), 8.36(dd, J=16.8, 2.0Hz,2H), 8.24(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.4, 2.1Hz, 1H), 7.94(d, J=8.3Hz,2H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.59(d, J=8.3Hz, 1H), 7.50(d, J=8.3Hz, 2H), 7.40(dd,J=5.1, 1.1Hz, 1H), 7.04(d, J=2.5Hz, 1H), 6.98(dd, J=5.0, 3.5Hz, 1H), 4.67(d,J=5.8Hz, 2H).
【0194】
[実施例76]
4’−ベンジルカルバモイル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、ベンジルアミン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、66mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4’−ベンジルカルバモイル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(73mg、64%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.23(br s, 1H), 9.15(t, J=6.0Hz, 1H), 8.48(s, 1H), 8.39(d, J=1.8Hz, 1H),8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.24(dd, J=8.0, 1.8Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H),7.97(d, J=8.3Hz, 2H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.50(d,J=8.3Hz, 2H), 7.34(d, J=4.3Hz, 4H), 7.21-7.29(m, 1H), 4.52(d, J=6.0Hz, 2H).
【0195】
[実施例77]
2−(2−カルバモイル−ピリジン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Cの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を、2−シアノピリジン−3−ボロン酸(Matrix Scientificから入手可能、74mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2−(2−カルバモイル−ピリジン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸(7mg、6%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.32(brs, 1H), 9.02(d, J=8.8Hz, 1H), 8.77(d, J=4.0Hz, 1H), 8.66(br s, 1H), 8.40(s,1H), 8.28-8.35(m, 2H), 8.23(d, J=7.8Hz, 1H), 8.04-8.14(m, 2H), 7.69-7.79(m,2H), 6.53(s, 1H).
【0196】
[実施例78及び79]
4’−カルバモイル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸及び4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Cの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を、2−メチル−4−シアノフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、69mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、生成物を分取HPLCによって分離して、4’−カルバモイル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸(実施例78、24mg、20%){1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ12.99(br s, 1H)8.50(d, J=1.8Hz, 1H) 8.48(s, 1H) 8.34(d, J=2.0Hz, 1H) 8.25(dd, J=8.0, 2.0Hz,1H) 8.09(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H) 7.98(br s, 1H) 7.75-7.81(m, 2H) 7.72(d, J=7.8Hz,1H) 7.41(d, J=7.8Hz, 1H) 7.35(br s, 1H) 7.17(d, J=7.8Hz, 1H) 2.10(s, 3H)}及び4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸(実施例79、55、46%){1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ8.52(s, 1H), 8.48(s,1H), 8.34(s, 1H), 8.27(d, J=8.0Hz, 1H), 8.10(d, J=8.3Hz, 1H), 7.85(s, 1H),7.75-7.83(m, 2H), 7.42(d, J=8.0Hz, 1H), 7.23(d, J=7.8Hz, 1H), 2.11(s, 3H)}を得た。
【0197】
[実施例80]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(1−フェニル−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式でのアミドカップリングの一般手順Eの条件を使用して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸2−メチルエステル(中間体8について記載したとおりに調製できる。100mg、0.21mmol)を、DL−α−メチルベンジルアミン(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、75mg、0.62mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸をHPLC精製条件Bを使用して精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−(1−フェニル−エチルカルバモイル)−ビフェニル−2−カルボン酸(69mg、59%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.22(br s, 1H), 8.90(d, J=8.0Hz, 1H), 8.48(s, 1H), 8.38(d, J=1.8Hz, 1H),8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.24(dd, J=8.0, 1.8Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H),7.96(d, J=8.3Hz, 2H), 7.77(d, J=8.3Hz, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.49(d,J=8.3Hz, 2H), 7.39-7.45(m, 2H), 7.34(t, J=7.7Hz, 2H), 7.18-7.28(m, 1H),5.20(quin, J=7.3Hz, 1H), 1.50(d, J=7.0Hz, 3H).
【0198】
[実施例81]
2’−カルバモイル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、2−アミノカルボニルフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、66mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−カルバモイル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(15mg、8%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.07(brs, 1H), 8.46(s, 1H), 8.36(d, J=14.1Hz, 2H), 8.04-8.18(m, 2H), 7.77(d, J=8.5Hz,1H), 7.58(d, J=7.2Hz, 2H), 7.42-7.51(m, 2H), 7.12-7.34(m, 3H).実施例81の化合物は、実施例113の化合物と同じ式を有する。
【0199】
[実施例82]
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−エトキシ−ピリミジン−5−イル)−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Cの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を、2−エトキシピリミジン−5−ボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、84mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−エトキシ−ピリミジン−5−イル)−安息香酸(3mg、3%)を得た。LCMS分析によって、214nmのUVで測定したとき、材料が純度約69%であったことが示された。LRMS m/z 471.8(M+H+).
【0200】
[実施例83]
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−メトキシ−ピリミジン−5−イル)−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、2−メトキシピリミジン−5−ボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、62mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−メトキシ−ピリミジン−5−イル)−安息香酸(0.9mg、1%)を得た。LCMS分析によって、214nmのUVで測定したとき、材料が純度約100%であったことが示された。LRMS m/z 457.8及び459.8(M+H+).
【0201】
[実施例84]
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−ヒドロキシ−ピリミジン−5−イル)−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Cの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を、2−メトキシピリミジン−5−ボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、77mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−ヒドロキシ−ピリミジン−5−イル)−安息香酸(85mg、76%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.40(brs, 1H), 8.42-8.62(m, 2H), 8.20-8.38(m, 2H), 8.04-8.14(m, 1H), 7.76(d, J=8.3Hz,2H), 7.61(d, J=7.5Hz, 1H).
【0202】
[実施例85]
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(6−メトキシ−ピリジン−2−イル)−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、6−メトキシピリジン−2−ボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、61mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(6−メトキシ−ピリジン−2−イル)−安息香酸(23mg、25%)を得た。
1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ12.95(br s, 3H), 8.48(s, 1H), 8.34(d,J=2.0Hz, 1H), 8.21(dd, J=4.3, 2.3Hz, 2H), 8.10(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H),7.73-7.94(m, 3H), 7.39(d, J=7.3Hz, 1H), 6.83(d, J=8.0Hz, 1H), 3.88(s, 3H),2.54(s, 9H).
【0203】
[実施例86]
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、2−メトキシピリジン−3−ボロン酸水和物(Combi−Blocks Inc.から入手可能、68mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−安息香酸(11mg、12%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ12.94(brs, 1H), 8.47(s, 1H), 8.41(d, J=1.9Hz, 1H), 8.33(d, J=2.1Hz, 1H), 8.25(dd,J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.18(dd, J=5.0, 1.8Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.5, 2.1Hz, 1H),7.77(d, J=8.3Hz, 1H), 7.70(dd, J=7.3, 1.8Hz, 1H), 7.52(d, J=7.9Hz, 1H),7.10(dd, J=7.2, 5.1Hz, 1H), 3.78(s, 3H).
【0204】
[実施例87]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メトキシ−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を、4−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、110mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メトキシ−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸(8mg、6%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ12.97(brs, 1H), 8.54(s, 1H), 8.48(s, 1H), 8.34(s, 1H), 8.23(d, J=7.5Hz, 1H), 8.09(d,J=8.7Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.41(d, J=7.9Hz, 1H), 7.26(s, 3H), 3.88(s,3H).
【0205】
[実施例88]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を、2−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸(Frontier Scientific, Inc.から入手可能、120mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸(1.3mg、1%)を得た。LCMS分析によって、214nmのUVで測定したとき、材料が純度約100%であったことが示された。
【0206】
[実施例89]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−エトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を、2−クロロ−4−エトキシフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、100mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−エトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸(3mg、2%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.02(brs, 1H), 8.48(s, 2H), 8.33(d, J=1.9Hz, 1H), 8.24(d, J=7.9Hz, 1H), 8.09(dd,J=8.4, 2.0Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.43(d, J=7.9Hz, 1H), 7.25(d, J=8.5Hz,1H), 7.08(d, J=2.4Hz, 1H), 6.90-7.02(m, 2H), 4.10(q, J=7.0Hz, 2H), 1.36(t,J=6.9Hz, 3H).
【0207】
[実施例90]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−6’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を、2−クロロ−6−メトキシフェニルボロン酸(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、93mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−6’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸(5mg、4%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6),δ12.87(brs, 1H), 8.53(d, J=1.7Hz, 1H), 8.48(s, 1H), 8.34(d, J=1.9Hz, 1H), 8.25(dd,J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.4, 2.0Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H),7.32-7.41(m, 2H), 7.10(dd, J=18.2, 8.0Hz, 2H), 3.67(s, 3H).
【0208】
[実施例91]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−3’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、3−メトキシフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、61mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−3’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸(65mg、71%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.15(br s, 1H), 8.46(s, 1H),8.28-8.39(m, 2H), 8.20(d, J=7.8Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.5, 1.8Hz, 1H), 7.76(d,J=8.5Hz, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.36(t, J=7.8Hz, 1H), 6.86-7.06(m, 3H),3.80(s, 3H).
【0209】
[実施例92]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、2−メトキシフェニルボロン酸(Frontier Scientific, Inc.から入手可能、61mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸(36mg、39%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ12.75(br s, 1H), 8.45(s, 1H),8.31-8.37(m, 2H), 8.21(d, J=8.0Hz, 1H), 8.09(d, J=8.3Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz,1H), 7.46(d, J=8.0Hz, 1H), 7.36(t, J=7.8Hz, 1H), 7.27(d, J=7.5Hz, 1H), 7.04(d,J=7.3Hz, 2H), 3.69(s, 3H).
【0210】
[実施例93]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、2−クロロ−5−メトキシフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、75mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸(29mg、29%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.04(brs, 1H), 8.45-8.58(m, 2H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.26(dd, J=7.9, 1.9Hz, 1H),8.09(dd, J=8.4, 1.9Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.46(d, J=8.0Hz, 1H), 7.40(d,J=8.8Hz, 1H), 6.98(dd, J=8.8, 3.0Hz, 1H), 6.92(d, J=3.0Hz, 1H), 3.79(m, 3H).
【0211】
[実施例94]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を、2−クロロ−4−メトキシフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、93mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸(6mg、5%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.00(brs, 1H), 8.46-8.51(m, 2H), 8.33(d, J=2.1Hz, 1H), 8.24(dd, J=8.1, 1.9Hz, 1H),8.09(dd, J=8.5, 2.1Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.43(d, J=8.1Hz, 1H), 7.27(d,J=8.5Hz, 1H), 7.10(d, J=2.4Hz, 1H), 6.99(dd, J=8.5, 2.6Hz, 1H), 3.83(s, 3H).
【0212】
[実施例95]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−ヒドロキシ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、2−クロロ−5−ヒドロキシベンゼンボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、69mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−ヒドロキシ−ビフェニル−2−カルボン酸(71mg、74%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.01(brs, 1H), 9.76(s, 1H), 8.48(s, 2H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.25(dd, J=8.0, 1.8Hz,1H), 8.09(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.43(d, J=8.0Hz, 1H),7.27(d, J=8.5Hz, 1H), 6.78(dd, J=8.7, 2.9Hz, 1H), 6.71(d, J=2.8Hz, 1H).
【0213】
[実施例96]
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(4−イソプロピル−ピリミジン−5−イル)−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、4−イソプロピルピリミジン−5−ボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、66mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(4−イソプロピル−ピリミジン−5−イル)−安息香酸(14mg、14%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.30(brs, 1H), 9.14(s, 1H), 8.62(d, J=1.7Hz, 1H), 8.50(d, J=2.4Hz, 2H), 8.29-8.36(m,2H), 8.10(dd, J=8.4, 2.0Hz, 1H), 7.78(d, J=8.5Hz, 1H), 7.55(d, J=8.1Hz, 5H),2.75-2.85(m, 1H), 1.03-1.19(m, 6H).
【0214】
[実施例97]
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−ピリミジン−5−イル−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、ピリミジン−5−ボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、50mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−ピリミジン−5−イル−安息香酸(13mg、16%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.42(brs, 1H), 9.21(s, 1H), 8.86(s, 2H), 8.58(s, 1H), 8.50(s, 1H), 8.29-8.37(m, 2H),8.10(d, J=8.5Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.67(d, J=7.9Hz, 1H).
【0215】
[実施例98]
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−メチル−ピリジン−3−イル)−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Cの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を、2−ピコリン−3−ボロン酸塩酸塩(Combi−Blocks Inc.から入手可能、87mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(2−メチル−ピリジン−3−イル)−安息香酸(65mg、59%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ8.56(d,J=1.8Hz, 1H), 8.49(s, 1H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.30(dd, J=7.9, 1.9Hz, 1H),8.09(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H), 7.77(d, J=8.3Hz, 1H), 7.43(d, J=8.0Hz, 1H),7.21-7.30(m, 1H), 2.08(s, 3H).
【0216】
[実施例99]
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(3−メチル−ピリジン−4−イル)−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Cの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を、3−ピコリン−4−ボロン酸塩酸塩(Combi−Blocks Inc.から入手可能、87mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(3−メチル−ピリジン−4−イル)−安息香酸(46mg、42%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.30(brs, 1H), 8.59-8.66(m, 2H), 8.50(s, 1H), 8.30-8.38(m, 2H), 8.10(dd, J=8.5, 1.9Hz,1H), 7.88-7.94(m, 1H), 7.78(d, J=8.5Hz, 1H), 7.56-7.63(m, 1H), 7.52(d, J=8.1Hz,1H), 2.34(s, 3H).
【0217】
[実施例100]
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Cの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を、5−フルオロピリジン−2−ボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、71mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−安息香酸(4mg、4%)を得た。LCMS分析によって、214nmのUVで測定したとき、材料が純度約100%であったことが示された。LRMS m/z 444.8(M+H+).
【0218】
[実施例101]
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−ピリジン−3−イル−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、ピリジン−3−ボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、49mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−ピリジン−3−イル−安息香酸(12mg、14%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6),δ13.27(brs, 1H), 8.56-8.63(m, 2H), 8.45-8.51(m, 2H), 8.34(d, J=1.9Hz, 1H), 8.28(dd,J=7.9, 1.9Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.5, 2.1Hz, 1H), 7.83(d, J=8.1Hz, 1H), 7.77(d,J=8.5Hz, 1H), 7.61(d, J=8.1Hz, 1H), 7.48(dd, J=7.7, 5.1Hz, 1H).
【0219】
[実施例102]
2−(5−クロロ−ピリジン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、5−クロロピリジン−3−ボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、63mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2−(5−クロロ−ピリジン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸(8mg、8%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.38(brs, 1H), 8.66(d, J=2.3Hz, 1H), 8.47-8.55(m, 3H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.29(dd,J=8.0, 1.8Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H), 8.02(t, J=2.0Hz, 1H), 7.77(d,J=8.5Hz, 1H), 7.64(d, J=7.8Hz, 1H).
【0220】
[実施例103]
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−ピリジン−4−イル−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、ピリジン−4−ボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、49mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−ピリジン−4−イル−安息香酸(7mg、8%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6),δ13.35(brs, 1H), 8.69(d, J=6.0Hz, 2H), 8.50(s, 1H), 8.48(d, J=1.7Hz, 1H), 8.34(d,J=1.9Hz, 1H), 8.30(dd, J=7.9, 1.9Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.5, 2.1Hz, 1H), 7.77(d,J=8.5Hz, 1H), 7.61(d, J=8.1Hz, 1H), 7.54(d, J=5.8Hz, 2H).
【0221】
[実施例104]
2−(6−シアノ−ピリジン−2−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、6−シアノピリジン−2−ボロン酸(CombiPhos Catalysts, Inc.から入手可能、59mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2−(6−シアノ−ピリジン−2−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸(14mg、16%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.14(brs, 1H), 8.50(s, 1H), 8.40(s, 1H), 8.35(s, 1H), 8.24-8.32(m, 1H), 8.00-8.16(m,3H), 7.73-7.88(m, 3H).
【0222】
[実施例105]
4’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、2−メチル−4−シアノフェニルボロン酸(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、64mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸(13mg、14%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.14(brs, 1H), 8.54(d, J=2.0Hz, 1H), 8.49(s, 1H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.28(dd,J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H), 7.75-7.83(m, 2H), 7.71(d,J=7.8Hz, 1H), 7.41(d, J=8.0Hz, 1H), 7.31(d, J=8.0Hz, 1H).
【0223】
[実施例106]
4’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、4−シアノフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、59mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(20mg、22%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.31(brs, 1H), 8.49(s, 1H), 8.43(d, J=1.8Hz, 1H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.26(dd,J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.4, 2.1Hz, 1H), 7.92(d, J=8.3Hz, 2H), 7.77(d,J=8.5Hz, 1H), 7.56-7.64(m, 3H).
【0224】
[実施例107]
3’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、3−シアノフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、59mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、3’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(19mg、21%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.30(brs, 1H), 8.48(s, 1H), 8.45(d, J=1.8Hz, 1H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.26(dd,J=8.0, 1.8Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H), 7.85-7.92(m, 2H), 7.71-7.81(m,2H), 7.57-7.69(m, 2H).
【0225】
[実施例108及び109]
2’−クロロ−5’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸及び5’−カルバモイル−2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、2−クロロ−5−シアノフェニルボロン酸(Frontier Scientific,Inc.から入手可能、73mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−5’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(実施例108、27mg、28%){1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.12(br s, 1H),8.57(d, J=1.8Hz, 1H), 8.50(s, 1H), 8.26-8.39(m, 2H), 8.04-8.15(m, 2H),7.85-7.96(m, 2H), 7.78(d, J=8.5Hz, 1H), 7.61(d, J=8.3Hz, 1H), 7.50(d, J=8.3Hz,2H)}及び5’−カルバモイル−2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(実施例109、14mg、14%){1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ8.57(d, J=2.0Hz, 1H),8.50(s, 1H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.32(s, 1H), 8.30(d, J=2.0Hz, 1H), 8.10(dd,J=8.3, 2.0Hz, 1H), 8.06(br s, 1H), 7.95(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H), 7.83(d, J=2.3Hz,1H), 7.78(d, J=8.2Hz, 1H), 7.67(d, J=8.5Hz, 1H), 7.51(d, J=7.7Hz, 1H)}を得た。
【0226】
[実施例110]
5’−クロロ−2’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、5−クロロ−2−シアノフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、73mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、5’−クロロ−2’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(12mg、12%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.38(brs, 1H), 8.63(d, J=2.0Hz, 1H), 8.52(s, 1H), 8.31-8.37(m, 2H), 8.10(dd, J=8.5,2.0Hz, 1H), 7.97(d, J=8.3Hz, 1H), 7.78(d, J=8.5Hz, 1H), 7.65-7.73(m, 2H),7.59(d, J=8.0Hz, 1H).
【0227】
[実施例111]
2’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、2−シアノフェニルボロン酸(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、59mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(2mg、1%)を得た。実施例111の化合物は、実施例112の化合物と同じ式を有する。LCMS分析によって、214nmのUVで測定したとき、材料が純度約94%であったことが示された。LRMS m/z 450.8(M+H+).
【0228】
[実施例112及び113]
2’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸及び2’−カルバモイル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Cの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を、2−シアノフェニルボロン酸(Aldrich Chemical Company,Inc.から入手可能、74mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、加水分解生成物を分取HPLCによって分離して、2’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(実施例112、48mg、43%){1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.25(br s, 1H),8.60(d, J=1.7Hz, 1H), 8.51(s, 1H), 8.30-8.37(m, 2H), 8.10(dd, J=8.4, 2.0Hz,1H), 7.91(d, J=7.5Hz, 1H), 7.73-7.81(m, 2H), 7.47-7.63(m, 3H)}及び2’−カルバモイル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(実施例113、16mg、14%){1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.10(br s, 1H),8.46(s, 1H), 8.39(s, 1H), 8.33(s, 1H), 8.13-8.19(m, 1H), 8.09(d, J=8.3Hz, 1H),7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.53-7.62(m, 2H), 7.46(t, J=5.7Hz, 2H), 7.26-7.35(m, 2H),7.19(d, J=6.2Hz, 1H)}を得た。実施例112の化合物は、実施例111の化合物と同じ式を有する。実施例113の化合物は、実施例81の化合物と同じ式を有する。
【0229】
[実施例114]
3’−クロロ−4’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、3−クロロ−4−シアノフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、73mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、3’−クロロ−4’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(42mg、43%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.40(brs, 1H) 8.44-8.55(m, 2H), 8.34(d, J=1.8Hz, 1H), 8.28(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H),8.07-8.13(m, 1H), 8.05(d, J=8.0Hz, 1H), 7.81(d, J=1.3Hz, 1H), 7.77(d, J=8.1Hz,1H), 7.61(d, J=8.0Hz, 1H), 7.56(dd, J=8.0, 1.5Hz, 1H).
【0230】
[実施例115]
4’−クロロ−3’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、4−クロロ−3−シアノフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、73mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4’−クロロ−3’−シアノ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(18mg、19%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.35(brs, 1H), 8.44-8.51(m, 2H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.28(dd, J=8.0, 1.8Hz, 1H),8.09(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H), 8.06(d, J=2.3Hz, 1H), 7.82(d, J=8.5Hz, 1H), 7.77(d,J=8.5Hz, 1H), 7.74(dd, J=8.5, 2.3Hz, 1H), 7.61(d, J=8.0Hz, 1H).
【0231】
[実施例116]
3’−アセチル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、3−アセチルフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、66mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、3’−アセチル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(21mg、23%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ8.48(s,1H), 8.40(d, J=1.8Hz, 1H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.25(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H),8.10(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H), 8.00(d, J=7.8Hz, 1H), 7.96(s, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz,1H), 7.55-7.71(m, 3H), 2.63(s, 3H).
【0232】
[実施例117]
2’−アセチル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、2−アセチルフェニルボロン酸(ASDI Incorporatedから入手可能、66mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−アセチル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(14mg、15%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ12.97(brs, 1H), 8.44-8.50(m, 2H), 8.34(d, J=1.8Hz, 1H), 8.20(dd, J=7.9, 1.9Hz, 1H),8.09(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H), 7.81-7.88(m, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H),7.55-7.64(m, 1H), 7.45-7.54(m, 1H), 7.34(d, J=8.0Hz, 1H), 7.19-7.28(m, 1H),6.52(s, 1H), 2.32(s, 3H).
【0233】
[実施例118]
5’−アセチル−2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる)と5−アセチル−2−クロロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能)から、並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aを使用して、5’−アセチル−2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸を(2ステップでの)収率7%で調製した。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.14(s,1H), 8.58(d, J=1.9Hz, 1H), 8.50(s, 1H), 8.30-8.38(m, 2H), 8.10(dd, J=8.4,2.0Hz, 1H), 7.98(dd, J=8.3, 2.1Hz, 1H), 7.90(d, J=2.1Hz, 1H), 7.78(d, J=8.5Hz,1H), 7.69(d, J=8.5Hz, 1H), 7.51(d, J=8.1Hz, 1H), 2.62(s, 3H).
【0234】
[実施例119]
2−(2−アセチル−チオフェン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、2−アセチル−3−チエニルボロン酸(Aldrich Chemical Company, Inc.から入手可能、68mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2−(2−アセチル−チオフェン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸(19mg、20%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.12(brs, 1H), 8.52(d, J=1.8Hz, 1H), 8.49(s, 1H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.25(dd,J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H), 7.94(d, J=5.0Hz, 1H), 7.77(d,J=8.3Hz, 1H), 7.52(d, J=8.0Hz, 1H), 7.10(d, J=5.0Hz, 1H), 2.08(s, 3H).
【0235】
[実施例120]
4’−アセチル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、4−アセチルフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、66mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4’−アセチル−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(28mg、30%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm13.23(br s, 1H), 8.48(s, 1H), 8.40(d, J=1.5Hz, 1H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H),8.25(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H), 8.03(d, J=8.3Hz, 2H),7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.60(d, J=8.0Hz, 1H), 7.55(d, J=8.3Hz, 2H), 2.63(s, 3H).
【0236】
[実施例121]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Cの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;111mg、0.25mmol)を、4−シアノ−2−フルオロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、83mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−ビフェニル−2,4’−ジカルボン酸(49mg、40%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.27(brs, 1H), 8.53(d, J=1.8Hz, 1H), 8.50(s, 1H), 8.30-8.36(m, 2H), 8.10(dd, J=8.3,2.0Hz, 1H), 7.87(dd, J=7.9, 1.4Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.69(dd, J=10.4,1.4Hz, 1H), 7.55-7.62(m, 2H).
【0237】
[実施例122]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ホルミル−5’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;89mg、0.2mmol)を、2−ホルミル−5−メチルフェニルボロン酸(Frontier Scientific, Inc.から入手可能、66mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ホルミル−5’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸(18mg、19%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.10(brs, 1H), 9.72(s, 1H), 8.52(d, J=1.8Hz, 1H), 8.49(s, 1H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H),8.26(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H), 7.83(d, J=8.0Hz, 1H),7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.49(d, J=8.0Hz, 1H), 7.41(d, J=8.0Hz, 1H), 7.17(s, 1H),2.43(s, 3H).
【0238】
[実施例123]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ホルミル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;89mg、0.2mmol)を、2−ホルミルフェニルボロン酸(Frontier Scientific, Inc.から入手可能、60mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−ホルミル−ビフェニル−2−カルボン酸(45mg、49%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.11(br s, 1H), 9.80(br s, 1H), 8.54(s,1H), 8.49(s, 1H), 8.34(s, 1H), 8.27(d, J=7.8Hz, 1H), 8.10(d, J=8.5Hz, 1H),7.93(d, J=7.5Hz, 1H), 7.78(d, J=8.5Hz, 1H), 7.73(t, J=7.2Hz, 1H), 7.61(t,J=7.3Hz, 1H), 7.51(d, J=7.8Hz, 1H), 7.36(d, J=7.5Hz, 1H).
【0239】
[実施例124]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フルオロ−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;111mg、0.25mmol)を、4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンボロン酸(Frontier Scientific, Inc.から入手可能、87mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フルオロ−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸(4mg、3%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.14(brs, 1H), 8.58(s, 1H), 8.49(s, 1H), 8.34(d, J=1.9Hz, 1H), 8.26(d, J=6.6Hz, 1H),8.10(d, J=8.3Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.71(d, J=9.4Hz, 1H), 7.57(d,J=8.1Hz, 2H), 7.44(d, J=8.3Hz, 1H).
【0240】
[実施例125]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,4’−ビス−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;111mg、0.25mmol)を、2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、129mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,4’−ビス−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸(7mg、5%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.17(brs, 1H), 8.62(s, 1H), 8.50(s, 1H), 8.27-8.37(m, 2H), 8.05-8.15(m, 3H), 7.77(d,J=8.3Hz, 1H), 7.64(d, J=7.9Hz, 1H), 7.48(d, J=8.1Hz, 1H).
【0241】
[実施例126]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;111mg、0.25mmol)を、2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、112mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸(3mg、2%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.22(brs, 1H), 8.58(br. s., 1H), 8.50(s, 1H), 8.27-8.36(m, 2H), 8.10(d, J=7.3Hz, 1H),7.87-7.93(m, 1H), 7.78(d, J=8.5Hz, 1H), 7.61-7.70(m, 2H), 7.47-7.53(m, 1H).
【0242】
[実施例127]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を、2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、100mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸(2mg、2%)を得た。LCMS分析によって、214nmのUVで測定したとき、材料が純度約100%であったことが示された。
【0243】
[実施例128]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;111mg、0.25mmol)を、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、112mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸(5mg、4%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.19(brs, 1H), 8.59(s, 1H), 8.50(s, 1H), 8.28-8.36(m, 2H), 8.10(d, J=8.5Hz, 1H),7.71-7.82(m, 4H), 7.52(d, J=8.1Hz, 1H).
【0244】
[実施例129]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;89mg、0.2mmol)を、4−フルオロフェニルボロン酸(Frontier Scientific, Inc.から入手可能、56mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸(63mg、71%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.18(br s, 1H), 8.46(s, 1H),8.35(d, J=8.5Hz, 2H), 8.22(d, J=8.0Hz, 1H), 8.09(d, J=8.3Hz, 1H), 7.73-7.81(m,1H), 7.56(d, J=8.0Hz, 1H), 7.40-7.48(m, 2H), 7.24-7.34(m, 2H).
【0245】
[実施例130]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;111mg、0.25mmol)を、2−クロロ−5−フルオロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、87mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸(12mg、10%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.14(brs, 1H), 8.55(d, J=1.7Hz, 1H), 8.49(s, 1H), 8.34(d, J=1.9Hz, 1H), 8.29(dd,J=8.1, 1.9Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.5, 2.1Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.56(dd,J=8.6, 5.7Hz, 1H), 7.48(d, J=8.1Hz, 1H), 7.30(d, J=8.7Hz, 2H).
【0246】
[実施例131]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,5’−ジフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;89mg、0.2mmol)を、2,5−ジフルオロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、63mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,5’−ジフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸(71mg、77%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.22(brs, 1H), 8.48-8.52(m, 2H), 8.34(s, 1H), 8.29(d, J=8.0Hz, 1H), 8.09(d, J=8.3Hz,1H), 7.75-7.79(m, 1H), 7.59(d, J=6.8Hz, 1H), 7.27-7.37(m, 3H).
【0247】
[実施例132]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,4’−ジフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Cの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;111mg、0.25mmol)を、2,4−ジフルオロフェニルボロン酸(Frontier Scientific, Inc.から入手可能、79mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,4’−ジフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸(19mg、17%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.17(brs, 1H), 8.46-8.52(m, 2H), 8.33(d, J=2.0Hz, 1H), 8.26-8.31(m, 1H), 8.09(dd,J=8.5, 2.0Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.55(d, J=8.0Hz, 1H), 7.44-7.52(m,1H), 7.27-7.36(m, 1H), 7.15-7.24(m, 1H).
【0248】
[実施例133]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,3’,5’−トリフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;89mg、0.2mmol)を、2,3,5−トリフルオロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、70mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,3’,5’−トリフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸(23mg、24%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.36(brs, 1H), 8.55(s, 1H), 8.50(s, 1H), 8.28-8.39(m, 2H), 8.10(d, J=8.3Hz, 1H),7.77(dd, J=8.4, 1.6Hz, 1H), 7.54-7.66(m, 2H), 7.22-7.28(m, 1H).
【0249】
[実施例134]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、2−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、70mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸(8mg、8%)を得た。LCMS分析によって、214nmのUVで測定したとき、材料が純度93%であったことが示された。LRMS m/z 479.7(M+H+).
【0250】
[実施例135]
4’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。89mg、0.2mmol)を、4−クロロ−2−フルオロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、70mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸(0.6mg、0.3%)を得た。2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる。111mg、0.25mmol)を4−クロロ−2−フルオロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、87mg、0.5mmol)と反応させたとき、並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Cの条件を使用しても、同じ化合物が調製された。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸(63.6mg、53%)を得た。第二のサンプルは、1H NMR:(300MHz, DMSO-d6)δ13.22(brs, 1H), 8.50(d, J=4.9Hz, 2H), 8.26-8.37(m, 2H), 8.09(d, J=8.3Hz, 1H), 7.77(d,J=8.5Hz, 1H), 7.37-7.60(m, 4H)を特徴とするものであった。
【0251】
[実施例136]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−6’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;111mg、0.25mmol)を、2−クロロ−6−フルオロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、87mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−6’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸(3mg、3%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.18(brs, 1H), 8.61(d, J=1.9Hz, 1H), 8.50(s, 1H), 8.28-8.38(m, 2H), 8.10(dd, J=8.4,2.0Hz, 1H), 7.78(d, J=8.5Hz, 1H), 7.39-7.57(m, 3H), 7.33(d, J=9.2Hz, 1H).
【0252】
[実施例137]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;89mg、0.2mmol)を、2−フルオロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、56mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸(30mg、34%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.11(br s, 1H), 8.48(s, 2H),8.34(s, 1H), 8.28(d, J=7.8Hz, 1H), 8.09(d, J=8.3Hz, 1H), 7.77(d, J=6.5Hz, 1H),7.56(d, J=6.5Hz, 1H), 7.39-7.48(m, 2H), 7.20-7.35(m, 2H).
【0253】
[実施例138]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,3’−ジフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;89mg、0.2mmol)を、2,3−ジフルオロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、63mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’,3’−ジフルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸(64mg、69%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.26(brs, 1H), 8.52(s, 1H), 8.50(d, J=1.5Hz, 1H), 8.34(s, 1H), 8.31(d, J=8.0Hz, 1H),8.10(d, J=8.5Hz, 1H), 7.74-7.81(m, 1H), 7.59(d, J=8.0Hz, 1H), 7.42-7.53(m, 1H),7.19-7.36(m, 2H).
【0254】
[実施例139]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−6’−フルオロ−3’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;111mg、0.25mmol)を、2−クロロ−4−メチルフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、94mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−6’−フルオロ−3’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸(4mg、3%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.14(br s, 1H), 8.60(s, 1H),8.50(s, 1H), 8.28-8.36(m, 2H), 8.10(d, J=8.1Hz, 1H), 7.77(d, J=8.3Hz, 1H),7.37-7.53(m, 2H), 7.16-7.27(m, 1H), 2.36(s, 3H).
【0255】
[実施例140]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−6’−フルオロ−5’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;111mg、0.25mmol)を、2−クロロ−6−フルオロ−5−メチルフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、94mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−6’−フルオロ−5’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸(3mg、2%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.18(br s, 1H), 8.60(d, J=2.0Hz,1H), 8.48-8.56(m, 1H), 8.26-8.37(m, 2H), 8.10(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H), 7.78(d,J=8.5Hz, 1H), 7.49(d, J=7.8Hz, 1H), 7.27-7.39(m, 2H), 2.54(s, 8H).
【0256】
[実施例141]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;89mg、0.2mmol)を、2−メチルフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、54mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸(63mg、72%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ12.92(br s, 1H), 8.46(d, J=4.8Hz,2H), 8.34(s, 1H), 8.22(d, J=8.0Hz, 1H), 8.09(d, J=8.5Hz, 1H), 7.77(d, J=8.3Hz,1H), 7.39(d, J=8.0Hz, 1H), 7.17-7.32(m, 3H), 7.09(d, J=7.0Hz, 1H), 2.08(s, 3H).
【0257】
[実施例142]
5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;89mg、0.2mmol)を、4−メチル−3−チオフェンボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、57mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−2−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−安息香酸(49mg、55%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.04(brs, 1H), 8.47(s, 1H), 8.41(d, J=1.8Hz, 1H), 8.33(d, J=2.0Hz, 1H), 8.20(dd,J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.45(d,J=8.0Hz, 1H), 7.35(d, J=3.3Hz, 1H), 7.13-7.26(m, 1H), 2.54(s, 3H).
【0258】
[実施例143]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;111mg、0.25mmol)を、2−クロロ−4−メチルフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、85mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−4’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸(6mg、5%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ12.99(brs, 1H), 8.49(d, J=7.7Hz, 2H), 8.33(s, 1H), 8.26(d, J=8.3Hz, 1H), 8.09(d,J=8.5Hz, 1H), 7.77(d, J=8.3Hz, 1H), 7.42(d, J=8.1Hz, 1H), 7.35(s, 1H), 7.23(s,2H), 2.37(s, 3H).
【0259】
[実施例144]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Cの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;111mg、0.25mmol)を、2−クロロ−5−メチルフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、85mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−5’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸(59mg、50%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.00(brs, 3H), 8.51(d, J=2.0Hz, 1H), 8.48(s, 1H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.27(dd,J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H), 7.77(d, J=8.1Hz, 1H), 7.44(d,J=8.0Hz, 1H), 7.38(d, J=8.0Hz, 1H), 7.19-7.24(m, 1H), 7.18(s, 1H), 2.34(s, 3H).
【0260】
[実施例145]
2−(2−クロロ−チオフェン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;89mg、0.2mmol)を、2−クロロチオフェン−3−ボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、65mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2−(2−クロロ−チオフェン−3−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸(42mg、45%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.18(brs, 1H), 8.44-8.56(m, 2H), 8.33(d, J=2.0Hz, 1H), 8.26(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H),8.09(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.45-7.61(m, 2H), 7.08(d,J=5.5Hz, 1H)
【0261】
[実施例146]
2−(3−クロロ−チオフェン−2−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Cの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;111mg、0.25mmol)を、3−クロロチオフェン−2−ボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、81mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2−(3−クロロ−チオフェン−2−イル)−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸(14mg、12%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.23(brs, 1H), 8.50(s, 1H), 8.47(d, J=2.0Hz, 1H), 8.33(d, J=2.0Hz, 1H), 8.27(dd,J=8.0, 2.0Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.5, 2.0Hz, 1H), 7.74-7.81(m, 2H), 7.60(d,J=8.0Hz, 1H), 7.15(d, J=5.3Hz, 1H), 7.15(d, J=5.3Hz, 3H).
【0262】
[実施例147]
4’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;63mg、0.2mmol)を、4−クロロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、56mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、4’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(27mg、29%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ8.47(s,1H), 8.37(s, 1H), 8.33(s, 1H), 8.22(d, J=8.0Hz, 1H), 8.09(d, J=8.5Hz, 1H),7.76(d, J=8.5Hz, 1H), 7.56(d, J=8.0Hz, 1H), 7.51(d, J=6.8Hz, 2H), 7.42(d,J=6.8Hz, 2H).
【0263】
[実施例148]
2’,5’−ジクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;89mg、0.2mmol)を、2,5−ジクロロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、76mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’,5’−ジクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(32mg、32%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.18(brs, 1H), 8.56(s, 1H), 8.50(s, 1H), 8.34(s, 1H), 8.29(d, J=8.0Hz, 1H), 8.10(d,J=8.5Hz, 1H), 7.77(d, J=7.3Hz, 1H), 7.54-7.57(m, 1H), 7.49(s, 1H), 7.47(s, 2H).
【0264】
[実施例149]
2’,3’,5’−トリクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;111mg、0.25mmol)を、2,3,5−トリクロロフェニルボロン酸(Alfa Aesarから入手可能、113mg、0.5mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’,3’,5’−トリクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(2.5mg、2%)を得た。1H NMR(300MHz, DMSO-d6)δ13.27(brs, 1H), 8.58(d, J=1.9Hz, 1H), 8.50(s, 1H), 8.34(d, J=2.1Hz, 1H), 8.30(d,J=7.9Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.4, 2.0Hz, 1H), 8.00(d, J=2.4Hz, 1H), 7.88(d,J=2.4Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.64(d, J=2.4Hz, 1H), 7.47-7.53(m, 1H).
【0265】
[実施例150]
2’,4’−ジクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;89mg、0.2mmol)を、2,4−ジクロロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、76mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’,4’−ジクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(65mg、65%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.15(brs, 1H), 8.55(s, 1H), 8.49(s, 1H), 8.34(s, 1H), 8.29(d, J=7.8Hz, 1H), 8.09(d,J=8.5Hz, 1H), 7.78(d, J=8.3Hz, 1H), 7.70(s, 1H), 7.51(d, J=8.0Hz, 1H), 7.46(d,J=8.0Hz, 1H), 7.36-7.43(m, 1H).
【0266】
[実施例151]
4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
メチル2−ブロモ−5−(4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)ベンゾエート(177mg、0.4mmol)をCHClに溶かし、NaCO水溶液で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発にかけた。ジオキサン(2mL)を、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(37mg、0.032mmol)、3M KCO水溶液(267μL、0.8mmol)、及びフェニルボロン酸(ASDI Incorporatedから入手可能、97.5mg、0.8mmol)と共に加えた。バイアルを排気し、窒素で満たし、次いで混合物を100℃で20時間加熱した。混合物を、0〜15%の酢酸エチル/ヘキサンを溶離液として使用するISCO Combiflashシステムで精製した。生成物に関して均質な画分を蒸発にかけ、得られる材料をTHF(2mL)に溶解させた。1M NaOH(2mL)水溶液を加え、混合物を60℃で終夜加熱した。1M HCl水溶液を加えてpHをおよそ2とし、混合物をEtOAcで4回抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発にかけ、並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Aにおいて概略を述べた条件を使用しての分取HPLCによって精製して、4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(33mg、20%)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δppm8.45(s, 1H), 8.32(d, J=1.6Hz, 2H), 8.20(dd, J=8.2, 2.0Hz, 1H), 8.07(dd, J=8.2,2.0Hz, 1H), 7.74(d, J=8.6Hz, 1H), 7.55(d, J=8.2Hz, 1H), 7.35-7.48(m, 5H).
【0267】
[実施例152]
2’,3’−ジクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;89mg、0.2mmol)を、2,3−ジクロロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、76mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’,3’−ジクロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(19mg、19%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.13(brs, 1H), 8.56(d, J=1.8Hz, 1H), 8.49(s, 1H), 8.34(d, J=2.0Hz, 1H), 8.29(dd,J=7.9, 1.9Hz, 1H), 8.09(dd, J=8.3, 2.0Hz, 1H), 7.77(d, J=8.5Hz, 1H), 7.66(dd,J=8.0, 1.5Hz, 1H), 7.47(d, J=8.0Hz, 1H), 7.43(t, J=7.8Hz, 1H), 7.33(dd, J=7.7,1.4Hz, 1H).
【0268】
[実施例153]
2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
並行方式での鈴木カップリングと加水分解の一般手順Bの条件を使用して、2−ブロモ−5−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−安息香酸メチルエステル(中間体6について記載したとおりに調製できる;89mg、0.2mmol)を、2−クロロフェニルボロン酸(Combi−Blocks Inc.から入手可能、63mg、0.4mmol)と反応させた。得られるエステルを加水分解し、酸を精製して、2’−クロロ−4−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸(23mg、25%)を得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ13.04(brs, 1H), 8.53(s, 1H), 8.49(s, 1H), 8.34(s, 1H), 8.28(d, J=8.0Hz, 1H), 8.09(d,J=8.5Hz, 1H), 7.78(d, J=8.5Hz, 1H), 7.33-7.56(m, 5H).
【0269】
[実施例154]
本発明の化合物のin vitro試験:ヒトeIF4E/4G結合アッセイ
C末端Hisタグを有するヒトeIF4E(aa28〜217)(HH−eIF4E)を、大腸菌(E.coli)において封入体に発現させた。タンパク質を8M尿素で可溶化し、ニッケルを装入したHisTrap HPカラム(GE Healthcare)を使用して変性条件下で精製した。6M尿素、20mM Hepes pH7.0、500mM NaCl、1mM DTT、1mM EDTA、及び0.5Mアルギニン・HClでおよそ0.25mg/mLに希釈し、次いで、尿素を含まない同じ緩衝液に対して終夜透析することにより、タンパク質を再び折り畳んだ。タンパク質を、20mM Hepes pH6.5、50mM NaCl、1mM EDTA、及び1mM DTTに対してさらに透析し、濾過し、次いでHitrap SPセファロースFFカラム(GE Healthcare)を使用して濃縮した。タンパク質を20mM Hepes pH7.0、500mM NaCl、5mM DTT、及び10%グリセロールに対して透析し、使用するまで−80℃で貯蔵した。試験化合物(1.6mM DMSO保存液)をDMSOに段階的に3倍希釈した。化合物溶液を、アッセイ緩衝液(50mMリン酸ナトリウム、pH6.5、50mM KCl、1mM DTT、及び0.5mg/mLのγ−グロブリン)に4倍希釈した。1ウェルあたり6マイクロリットルの化合物溶液及び1ウェルあたり12マイクロリットルの187.5nM HH−eIF4Eアッセイ緩衝液溶液を、384ウェルポリプロピレンマイクロプレート(Matrix Technologies Corp.)に加えた。1ウェルあたり12マイクロリットルの187.5nMビオチン標識4G2ペプチド(Ac−Lys−Gln−Tyr−Asp−Arg−Glu−Phe−Leu−Leu−Asp−Phe−Gln−Phe−Met−Pro−Lys(Aha−Bio)−NH2 1:2TFA)アッセイ緩衝液溶液を加えた。サンプルを室温で20分間インキュベートした。次いで、1ウェルあたり6マイクロリットルの4.8nM Eu−ストレプトアビジン(Columbia Biosciences)及び48nMアロフィコシアニン抗His抗体(Columbia Biosciences)アッセイ緩衝液(DTTなし)溶液を加え、サンプルを室温で30分間インキュベートした。EnVision Reader(PerkinElmer Life and Analytical Sciences)において665nmでの発光蛍光を読むことにより、アッセイシグナルをモニターした。Condoseoソフトウェア(Genedata AG)を使用してIC50値を算出した。
【0270】
本発明の化合物のeIF4Eアンタゴニストとしての活性についてのin vitro試験の結果を以下の表に示す。