(54)【発明の名称】セッションイニシエーションプロトコルを使用するセルラーネットワーク支援の接近サービス登録手順及び接近要求/警報のためのイベントフレームワーク
【文献】
Broadcom Corporation, NEC, LG Electronics, Intel,Clarificaitons on IMS Option for Authentication and IMS Presence option for Proximity Detection,3GPP SA WG2 Meeting S2#101 S2-140155,3GPP,2014年 1月20日
【文献】
Broadcom Corporation,Futher Architecture Consideration on EPC based ProSe Discovery Procedures using Presence Services,3GPP SA WG2 Meeting #96 S2-131094,3GPP,2013年 4月 8日
【文献】
J. Rosenberg,A Session Intiation Prtotol (SIP) Event Package for Registraion Status of this Memo,RFC 3680,2004年 3月
【文献】
NEC,ProSe Service Continuity,3GPP SA WG2 Meeting S2#98 S2-132556,3GPP,2013年 7月15日
【文献】
ITRI,Updates to Annex I Section 5.x.5,3GPP SA WG2 Meeting #101 S2-140283,3GPP,2014年 1月20日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ProSe機能は、UE装置からSIP登録要求を受け取ることに少なくとも一部分基づいてアプリケーションに対応するアプリケーションサーバーへUE装置に代わって第三者SIP登録要求を送信し;
ProSe機能は、第三者SIP登録要求に応答してアプリケーションサーバーからSIP 200 OK応答を受信する;請求項1に記載の方法。
SIP登録要求は、UE装置の国際移動契約者アイデンティティ(IMSI)に基づいて発生されたSIP URIを一時的なパブリックユーザアイデンティティとして含み; UE装置からSIP登録要求を受け取るのに基づいてUE装置のためにProSe機能によりProSe契約者識別子が発生され、SIP登録要求に応答してProSe機能から受信されるSIP 200 OK応答は、P関連URIヘッダフィールドにUE装置のProSe契約者識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここに述べる特徴は、種々の変更や代替的形態を受け易いが、その特定の実施形態を添付図面に一例として示して、以下に詳細に説明する。しかしながら、添付図面及びそれに対する詳細な説明は、本発明をここに開示する特定の形態に限定するものではなく、逆に、特許請求の範囲により規定された本発明の精神及び範囲に包含される全ての変更、等効物及び代替物を網羅することを意図していることを理解されたい。
【0014】
頭字語
本開示では、次の頭字語を使用する。
3GPP:第3世代パートナーシッププロジェクト
3GPP2:第3世代パートナーシッププロジェクト2
GSM:グローバルシステム・フォア・モバイルコミュニケーションズ
GERAN:GSM EDGE無線アクセスネットワーク
UMTS:ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム
UTRAN:UMTS地上無線アクセスネットワーク又はユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
LTE:長期進化
E−UTRAN:進化型UMTS無線アクセスネットワーク又は進化型ユニバーサル無線アクセスネットワーク
EPC:進化型パケットコア
EPS:進化型パケットサービス
ProSe:接近サービス
MME:移動マネージメントエンティティ
HSS:ホーム契約者サーバー
SGW:サービングゲートウェイ
SUPL:セキュアユーザプレーンロケーション
SLP:SUPLロケーションプラットホーム
AS:アクセス層
NAS:非アクセス層
PLMN:公衆地上移動ネットワーク
IMSI:国際移動契約者アイデンティティ
SIP:セッションイニシエーションプロトコル
OMA:オープンモバイルアリアンス
FQDN:完全修飾ドメイン名
【0015】
用語
本明細書で使用される用語集は、次の通りである。
メモリ媒体:種々のタイプの非一時的メモリ装置又はストレージ装置のいずれか。「メモリ媒体」という用語は、インストール媒体、例えば、CD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、又はテープ装置;コンピュータシステムメモリ又はランダムアクセスメモリ、例えば、DRAM、DDR RAM、SRAM、EDO RAM、Rambus RAM、等;不揮発性メモリ、例えば、フラッシュ、磁気媒体、例えば、ハードドライブ又は光学的ストレージ;レジスタ又は他の同様のタイプのメモリ要素、等を含むことが意図される。メモリ媒体は、他のタイプの非一時的メモリ、及びその組み合わせを含む。加えて、メモリ媒体は、プログラムが実行される第1のコンピュータシステムに配置されるか、又はインターネットのようなネットワークを経て第1のコンピュータシステムに接続される第2の異なるコンピュータシステムに配置される。後者の場合には、第2のコンピュータシステムは、プログラムインストラクションを、実行のために第1のコンピュータに与える。「メモリ媒体」という用語は、異なる位置、例えば、ネットワークを経て接続された異なるコンピュータシステム、に存在する2つ以上のメモリ媒体を含む。メモリ媒体は、1つ以上のプロセッサにより実行されるプログラムインストラクション(例えば、コンピュータプログラムとして実施される)を記憶する。
【0016】
キャリア媒体:上述したメモリ媒体、並びに物理的な送信媒体、例えば、電気、磁気又はデジタル信号のような信号を搬送するバス、ネットワーク、及び/又は他の物理的送信媒体。
【0017】
プログラマブルハードウェア要素:プログラム可能な相互接続部を経て接続された複数のプログラム可能な機能ブロックを含む種々のハードウェア装置を備えている。例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、PLD(プログラマブルロジック装置)、FPOA(フィールドプログラマブルオブジェクトアレイ)、及びCPLD(コンプレックスPLD)を含む。プログラマブル機能ブロックは、微細粒度(コンビナトリアルロジック又はルックアップテーブル)から粗い粒度(演算論理ユニット又はプロセッサコア)までの範囲である。プログラム可能なハードウェア要素は、「再構成可能なロジック」とも称される。
【0018】
コンピュータシステム:パーソナルコンピュータシステム(PC)、メインフレームコンピュータシステム、ワークステーション、ネットワーク機器、インターネット機器、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、テレビジョンシステム、グリッドコンピューティングシステム、或いは他の装置又は装置の組み合わせを含む種々のタイプのコンピューティング又は処理システムのいずれか。一般的に、「コンピュータシステム」という用語は、メモリ媒体からのインストラクションを実行する少なくとも1つのプロセッサを有する装置(又は装置の組み合わせ)を包含するように広く定義される。
【0019】
ユーザ装置(UE)(又は「UE装置」):移動又はポータブルであり且つワイヤレス通信を実行する種々のタイプのコンピュータシステム装置のいずれか。UE装置は、例えば、移動電話又はスマートホン(例えば、iPhone
TM、Android
TM−ベースの電話)、ポータブルゲーム機(例えば、NintendoDS
TM、PlayStation Portable
TM、Gameboy Advance
TM、iPhone
TM)、ラップトップ、ウェラブル装置(例えば、スマートウオッチ、スマートメガネ)、PDA、ポータブルインターネット装置、音楽プレーヤ、データストレージ装置、他のハンドヘルド装置、等を含む。一般的に、「UE」又は「UE装置」という用語は、ユーザにより容易に持ち運びされそしてワイヤレス通信することのできる電子、コンピューティング及び/又はテレコミュニケーション装置(又は装置の組み合わせ)を包含するように広く定義される。
【0020】
ベースステーション:「ベースステーション」という用語は、全範囲の通常の意味を有するもので、少なくとも、固定位置にインストールされて、ワイヤレス電話システム又は無線システムの一部分として通信するのに使用されるワイヤレス通信ステーションを包含する。
【0021】
処理要素:種々の要素又は要素の組み合わせを指す。処理要素は、例えば、ASIC(特定用途向け集積回路)のような回路、個々のプロセッサコアの部分又は回路、全プロセッサコア、個々のプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)のようなプログラム可能なハードウェア装置、及び/又は複数のプロセッサを含むシステムの大きな部分を含む。
【0022】
チャンネル:送信者(送信器)から受信者へ情報を搬送するのに使用される媒体。「チャンネル」の特徴は、異なるワイヤレスプロトコルによって異なるので、ここで使用する「チャンネル」という語は、その語が使用されるところのタイプの装置の規格に適合するように使用されると考える。ある規格では、チャンネル巾が可変である(例えば、装置の能力、帯域条件、等に基づいて)。例えば、LTEは、1.4MHzから20MHzまでの拡張可能なチャンネル帯域巾をサポートする。対照的に、WLANチャンネルは、22MHzであり、一方、Bluetoothチャンネルは、1MHz巾である。他のプロトコル及び規格は、チャンネルの異なる定義を含む。更に、ある規格は、複数のタイプのチャンネル、例えば、アップリンク又はダウンリンクのための異なるチャンネル、及び/又はデータ、コントロール情報、等の異なる使用に対する異なるチャンネルを定義しそして使用する。
【0023】
帯域:「帯域」という語は、全範囲の通常の意味を有するもので、少なくとも、チャンネルが同じ目的で使用され又は取っておかれるスペクトル(例えば、高周波スペクトル)の一部分を含む。
【0024】
自動的:アクション又は動作を直接明示し又は遂行するユーザ入力なしに、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムにより実行されるソフトウェア)或いは装置(例えば、回路、プログラム可能なハードウェア要素、ASIC、等)により遂行されるアクション又は動作を指す。従って、「自動的」という用語は、ユーザが動作を直接遂行するための入力を与えるように、ユーザにより動作が手動で遂行され又は明示されるのとは対照的である。自動的な手順は、ユーザにより与えられた入力によって開始されるが、「自動的に」遂行されるその後のアクションは、ユーザによって明示されず、即ちユーザが遂行すべき各アクションを明示して「手動」で遂行されるのではない。例えば、各フィールドを選択しそして入力明示情報を与える(例えば、情報をタイプし、チェックボックスを選択し、無線を選択し、等により)ことにより電子的書式を埋めるユーザは、コンピュータシステムがユーザのアクションに応答して書式を更新しなくてはならなくても、書式を手動で埋める。書式は、コンピュータシステムにより自動的に埋められてもよく、この場合、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムで実行されるソフトウェア)は、書式のフィールドを分析し、そしてフィールドへの返答を明示するユーザ入力なしに書式を埋める。上述したように、ユーザは、書式を自動的に埋めることを求めるが、書式を実際に埋めることには関与しない(例えば、ユーザは、フィールドへの返答を手動で明示せず、それは、自動的に完成される)。本明細書は、ユーザがとったアクションに応答して自動的に遂行される動作の種々の例について述べる。
【0025】
図1−3:通信システム
図1は、ある実施形態による例示的な(及び簡単化された)ワイヤレス通信システムを示す。
図1のシステムは、考えられるシステムの単なる一例に過ぎず、実施形態は、必要に応じて、種々のシステムのいずれでも具現化されることに注意されたい。
【0026】
図示されたように、例示的なワイヤレス通信システムは、ベースステーション102Aを備え、これは、1つ以上のユーザ装置106A、106B、・・・106Nと送信媒体を経て通信する。ユーザ装置は、各々、ここでは「ユーザ装置」(UE)と称される。従って、ユーザ装置106は、UE又はUE装置とも称される。
【0027】
ベースステーション102Aは、ベーストランシーバステーション(BTS)又はセルサイトであり、そしてUE106Aないし106Nとワイヤレス通信できるようにするハードウェアを備えている。ベースステーション102Aは、ネットワーク100(例えば、種々の可能性の中でも、セルラーサービスプロバイダーのコアネットワーク、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)のようなテレコミュニケーションネットワーク、及び/又はインターネット)とも通信するように装備される。従って、ベースステーション102Aは、ユーザ装置間及び/又はユーザ装置とネットワーク100との間の通信を容易にする。
【0028】
ベースステーションの通信エリア(又はカバレージエリア)は、「セル」と称される。ベースステーション102A及びUE106は、ワイヤレス通信技術と称される種々の無線アクセス技術(RAT)、或いはテレコミュニケーション規格、例えば、GSM、UMTS(WCDMA、TD−SCDMA)、LTE、LTEアドバンスト(LTE−A)、HSPA、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV−DO、HRPD、eHRPD)、Wi−Fi、WiMAX、等のいずれかを使用して、送信媒体にわたり通信するように構成される。
【0029】
従って、同じ又は異なるセルラー通信規格に基づいて動作するベースステーション102A及び他の同様のベースステーション(例えば、ベースステーション102B、・・・102N)は、1つ以上のセルラー通信規格により広い地域にわたってUE106A−Nに連続的な又はほぼ連続的な重畳するサービスを提供するセルのネットワークとして形成される。
【0030】
従って、ベースステーション102Aは、
図1に示すようにUE106A−Nに対して「サービングセル」として働くが、各UE106は、「隣接セル」とも称される1つ以上の他のセル(ベースステーション102B−N及び/又は他のベースステーションにより形成される)から(及びおそらくはその通信範囲内で)信号を受信することもできる。そのようなセルは、ユーザ装置間及び/又はユーザ装置とネットワーク100との間の通信を容易にすることもできる。そのようなセルは、「マクロ」セル、「マイクロ」セル、「ピコ」セル、及び/又はサービスエリアサイズの種々の他の粒度を与えるセルを含む。例えば、
図1に示すベースステーション102AーBは、マクロセルであり、一方、ベースステーション102Nは、マイクロセルである。他の構成も考えられる。
【0031】
UE106がベースステーション102によって互いに及び他のネットワーク/装置と間接的に通信する「インフラストラクチャーモード」通信に加えて、あるUEは、「ピア・ツー・ピア」(P2P)又は「デバイス・ツー・デバイス」(D2D)の通信モードで通信することもできる。そのようなモード(おそらくある程度の接近を要求する)では、UE106A及びUE106BのようなUEは、(例えば、ベースステーション102Aのような中間装置を経てではなく)互いに直接通信することができる。例えば、LTE D2D、Bluetooth(BT低エネルギを含む“BT”(“BLE”)、代替的なMAC/PHY(“AMP”)、及び/又は他のBTバージョン又は特徴)、WLAN直接/Wi−Fiアドホック/ピア・ツー・ピア、及び/又は他のピア・ツー・ピアワイヤレス通信プロトコルを使用して、2つのUE106間の直接的な通信を容易に行うことができる。
【0032】
UE106は、複数のワイヤレス通信規格を使用して通信できることに注意されたい。例えば、UE106は、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMax、LTE、LTE−A、WLAN、Bluetooth、1つ以上のグローバルなナビゲーション衛星システム(GNSS、例えば、GPS又はGLONASS)、1つ及び/又はそれ以上のテレビ放送規格(例えば、ATSC−M/H又はDVB−H)、等の1つ以上を使用して通信するように構成される。ワイヤレス通信規格の他の組み合わせ(3つ以上のワイヤレス通信規格を含む)も考えられる。
【0033】
図2は、ある実施形態により、ベースステーション102(例えば、ベースステーション102Aないし102Nの1つ)と通信するユーザ装置106(例えば、装置106Aないし106Nの1つ)を示している。UE106は、セルラー通信能力を伴う装置、例えば、移動電話、ハンドヘルド装置、コンピュータ又はタブレット、或いは実質上、任意のタイプのワイヤレス装置である。
【0034】
UE106は、メモリに記憶されたプログラムインストラクションを実行するよう構成されたプロセッサを備えている。UE106は、そのように記憶されたインストラクションを実行することにより、ここに述べる方法実施形態のいずれかを遂行する。それとは別に又はそれに加えて、UE106は、ここに述べるいずれかの方法実施形態、又はここに述べるいずれかの方法実施形態のいずれかの部分を遂行するように構成されたFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)のようなプログラム可能なハードウェア要素を含む。
【0035】
上述したように、UE106は、複数のRATのいずれかを使用して通信するよう構成される。例えば、UE106は、GSM、CDMA2000、LTE、LTE−A、WLAN又はGNSSの2つ以上を使用して通信するように構成される。ワイヤレス通信技術の他の組み合わせも考えられる。
【0036】
UE106は、1つ以上のワイヤレス通信プロトコル又は技術を使用して通信するために1つ以上のアンテナを備えている。1つの実施形態において、UE106は、CDMA2000(1xRTT/1xEV−DO/HRPD/eHRPD)、又は単一の共有無線及び/又はGSMを使用するLTE、又は単一の共有無線を使用するLTEのいずれかを使用して通信するように構成される。共有無線は、ワイヤレス通信を遂行するために単一のアンテナに結合されるか又は複数のアンテナ(例えば、MIMOのための)に結合される。一般的に、無線は、基本帯域プロセッサ、アナログRF信号処理回路(例えば、フィルタ、ミクサ、発振器、増幅器、等を含む)、又はデジタル処理回路(例えば、デジタル変調及び他のデジタル処理のための)の組み合わせを含む。同様に、無線は、前記ハードウェアを使用して1つ以上の受信及び送信チェーンを実施する。UE106は、上述したような複数のワイヤレス通信技術間で受信及び/又は送信チェーンの1つ以上の部分を共有する。
【0037】
ある実施形態では、UE106は、それが通信するように構成された各ワイヤレス通信プロトコルのための個別の送信及び/又は受信チェーン(例えば、個別のRF及び/又はデジタル無線コンポーネントを含む)を備えている。更に別の可能性として、UE106は、複数のワイヤレス通信プロトコル間に共有される1つ以上の無線と、単一のワイヤレス通信プロトコルにより排他的に使用される1つ以上の無線とを備えている。例えば、UE106は、LTE又は1xRTT(又はLTE又はGSM)を使用して通信するための共有無線と、Wi−Fi及びBluetoothの各々を使用して通信するための個別の無線とを備えている。又、他の構成も考えられる。
【0038】
図3は、ある実施形態による3GPP準拠のセルラーネットワークのようなワイヤレス通信システムの例示的な簡単な部分を示す。
【0039】
図示されたように、UE106は、この例示的な実施形態ではeNodeB102と示されたベースステーションと通信する。次いで、eNodeBは、この例示的な実施形態では進化型パケットコア(EPC)100と示されたコアネットワークに結合される。図示されたように、EPC100は、移動マネージメントエンティティ(MME)322、ホーム契約者サーバー(HSS)324、サービングゲートウェイ(SGW)326、及び接近サービス(ProSe)328を備えている。EPC100は、当業者に知られた種々の他の装置及び/又はエンティティを含んでもよい。
【0040】
図4:UEの例示的なブロック図
図4は、ある実施形態によるUE106の例示的なブロック図である。図示されたように、UE106は、種々の目的のための部分を含むシステムオンチップ(SOC)400を備えている。例えば、図示されたように、SOC400は、UE106のためのプログラムインストラクションを実行するプロセッサ402と、グラフィック処理を行いそしてディスプレイ460に表示信号を与えるディスプレイ回路404とを備えている。又、プロセッサ402は、メモリマネージメントユニット(MMU)440にも結合され、これは、プロセッサ402からアドレスを受け取り、そしてそれらアドレスをメモリ(メモリ406、リードオンリメモリ(ROM)450、NANDフラッシュメモリ410)内の位置、及び/又は他の回路又は装置、例えば、ディスプレイ回路404、ワイヤレス通信回路430、コネクタI/F420、及び/又はディスプレイ460に変換するように構成される。MMU440は、メモリ保護及びページテーブル変換又はセットアップを遂行するように構成される。ある実施形態では、MMU440は、プロセッサ402の一部分として含まれる。
【0041】
又、図示されたように、SOC400は、UE106の種々の他の回路に結合される。例えば、UE106は、種々のタイプのメモリ(例えば、NANDフラッシュ410を含む)、コネクタインターフェイス420(例えば、コンピュータシステム、ドック、充電ステーション、等へ結合するための)、ディスプレイ460、及びワイヤレス通信回路430(例えば、LTE、CDMA2000、Bluetooth、WiFi、等のための)を備えている。
【0042】
上述したように、UE106は、複数のワイヤレス通信技術を使用してワイヤレス通信するように構成される。更に上述したように、そのような場合には、ワイヤレス通信回路430は、複数のワイヤレス通信技術間に共有される無線コンポーネント、及び/又は単一のワイヤレス通信技術に基づいて排他的に使用するように構成された無線コンポーネントを含む。図示されたように、UE装置106は、セルラーベースステーション及び/又は他の装置とのワイヤレス通信を遂行するための少なくとも1つのアンテナ(及びおそらくは、複数のアンテナ、例えば、MIMO用、及び/又はとりわけ異なるワイヤレス通信技術を実施するために)を備えている。UE106は、ワイヤレス通信を遂行するためにアンテナ435を使用する。
【0043】
以下に更に述べるように、UE106は、ここに述べる方法の一部分又は全部を実施するためのハードウェア及びソフトウェアコンポーネントを備えている。UE装置106のプロセッサ402は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ読み取り可能なメモリ媒体)に記憶されたプログラムインストラクションを実行することにより、ここに述べる特徴の一部分又は全部を実施するように構成される。それとは別に(又はそれに加えて)、プロセッサ402は、プログラム可能なハードウェア要素、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)として構成される。それとは別に(又はそれに加えて)、UE装置106のプロセッサ402は、他のコンポーネント400、404、406、410、420、430、435、440、450、460の1つ以上に関連して、ここに述べる特徴の一部分又は全部を実施するように構成される。
【0044】
図5:ベースステーション
図5は、ある実施形態によるベースステーション102の例示的なブロック図である。
図5のベースステーションは、考えられるベースステーションの一例に過ぎないことに注意されたい。図示されたように、ベースステーション102は、ベースステーション102のためのプログラムインストラクションを実行するプロセッサ504を備えている。プロセッサ504は、メモリマネージメントユニット(MMU)540にも結合され、これは、プロセッサ504からアドレスを受け取り、そしてそれらのアドレスをメモリ(例えば、メモリ560及びリードオンリメモリ(ROM)550)内の位置或いは他の回路又は装置に変換する。
【0045】
ベースステーション102は、少なくとも1つのネットワークポート570を備えている。ネットワークポート570は、電話ネットワークに結合されて、前記電話ネットワークへのアクセスをUE装置106のような複数の装置に与えるように構成される。
【0046】
それに加えて又はそれとは別に、ネットワークポート570(又は付加的なネットワークポート)は、セルラーネットワーク、例えば、セルラーサービスプロバイダーのコアネットワークに結合するように構成される。コアネットワークは、移動関連サービス及び/又は他のサービスを、UE装置106のような複数の装置に提供する。あるケースでは、ネットワークポート570は、コアネットワークを経て電話ネットワークに結合され、及び/又はコアネットワークは、電話ネットワークをなす(例えば、セルラーサービスプロバイダーによりサービスされる他のUE装置の中で)。
【0047】
ベースステーション102は、少なくとも1つのアンテナ534を備えている。このアンテナ534は、ワイヤレストランシーバとして動作するように構成され、そして更に、ワイヤレス通信回路530を経てUE装置106と通信するように構成される。アンテナ534は、通信チャンネル532を経てワイヤレス通信回路530と通信する。通信チャンネル532は、受信チェーン、送信チェーン、又はその両方である。ワイヤレス通信回路530は、これに限定されないが、LTE、LTE−A、GSM、WCDMA、CDMA2000、Wi−Fi、等を含めて、種々のワイヤレス通信技術を経て通信するように構成される。
【0048】
ベースステーション102のプロセッサ504は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ読み取り可能なメモリ媒体)に記憶されたプログラムインストラクションを実行することにより、ここに述べる方法の一部分又は全部を実施するように構成される。それとは別に、プロセッサ504は、プログラム可能なハードウェア要素、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)又はその組み合わせとして構成される。
【0049】
図6:接近サービス機能
図6は、ある実施形態によるProSe機能エンティティ328の例示的なブロック図である。
図6のProSe機能328は、考えられるProSe機能328の一例に過ぎないことに注意されたい。図示されたように、ProSe機能328は、ProSe機能328のためのプログラムインストラクションを実行するプロセッサ604(1つ又は複数)を備えている。プロセッサ604は、メモリマネージメントユニット(MMU)640にも結合され、これは、プロセッサ604からアドレスを受け取り、そしてそのアドレスをメモリ(例えば、メモリ660及びリードオンリメモリ(ROM)650)内の位置或いは他の回路又は装置に変換するように構成される。
【0050】
ProSe機能328は、少なくとも1つのネットワークポート670を備えている。ネットワークポート670は、1つ以上のベースステーション及び/又は他のセルラーコアネットワークエンティティ及び/又は装置に結合されるように構成される。
【0051】
ProSe機能328は、UE装置106のような複数の装置に接近関連サービスを提供する。例えば、ProSe機能328は、接近サービスのためにUE装置を登録し、接近要求を受け取って構成し、そしてUE装置106に接近通知を与えるという役割を果たす。
【0052】
ProSe機能328は、種々の通信プロトコル及び/又はインターフェイスのいずれかによりベースステーション(例えば、eNB)及び/又は他のコアネットワークエンティティ/装置と通信する。一例として、3GPPコンテクストにおいて、ProSe機能328は、PC2、PC3、PC4、PC6、PC7のいずれか、及び/又は種々の他の通信プロトコル又はインターフェイスのいずれかを使用して、他のセルラーネットワークコンポーネントと通信する。
【0053】
ProSe機能328のプロセッサ604は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ読み取り可能なメモリ媒体)に記憶されたプログラムインストラクションを実行することにより、ここに述べる方法の一部又は全部を実施するように構成される。それとは別に、プロセッサ604は、プログラム可能なハードウェア要素、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、又はASIC(特定用途向け集積回路)、又はその組み合わせとして構成される。
【0054】
図7:接近サービスアーキテクチャー
ここに述べるように、接近サービスは、接近検出が要求されるある装置の接近性を監視し、そして適切な接近レベルが検出されたときにそれら装置に通知を与えることを含む。ある場合には、接近する装置の直接的な発見及びそれらの間の通信を容易にするためのサポート又は支援情報も接近サービスに関連して与えられる。そのようなサービスに対する登録及び許可/認証、並びにサービスそれ自体は、一般的に、1つ以上の他のネットワークエンティティに関連して、1つ以上のセルラーコアネットワークにおける1つ以上の接近サービス(ProSe)機能により契約者装置に与えられる。
図7は、ある実施形態によりネットワークベースの接近サービスが提供される例示的な(ローミング)ネットワークアーキテクチャーを示す。ここに示すアーキテクチャーは、接近サービスを提供するのに使用される1つの考えられるアーキテクチャーを表わすが、多数の変更や代替も考えられ、そして
図7のアーキテクチャーの特定の特徴は、全体としてこの開示に限定されないと考えねばならない。
【0055】
図示されたように、複数のワイヤレスユーザ装置(UE)の各々は、ProSeイネーブル型アプリケーションを含む。UEは、例えば、各UEの位置及び/又はサービスプロバイダーに基づいて、異なる公衆地上移動ネットワーク(PLMN)にアタッチされる。例えば、第1のUE(UE A)は、ローミングシナリオにおいて、そのホームPLMN(PLMN A)ではないPLMN(PLMN C)にアタッチされて示されている。一方、第2のUE(UE B)は、そのホームPLMNである更に別のPLMN(PLMN B)にアタッチされて示されている。エンハンストユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)により形成される移動マネージメントエンティティ(MME)及びサービング及び/又はパケットゲートウェイ(S/PGW)のようなコアネットワーク機能に加えて、各PLMNは、各ProSe機能を含む。又、ホーム契約者サーバー(HSS)も、少なくともある場合には、各PLMNの一部分として与えられる。更に、1つ以上のProSeアプリケーションサーバー(例えば、種々の考えられるProSeケーパブルアプリケーションに対応し、且つ少なくともある場合には各セルラーコアネットワークの外部の第三者サーバーである)が提供される。
【0056】
図示されたように、ここに示す種々のエンティティ間で通信するために、種々の通信メカニズム/基準ポイント(例えば、PC1−PC7、S1、LTE−Uu、S6a、等)が使用される。例えば、PC1は、アプリケーションレベルシグナリングを含み、PC2は、ProSe発見のためのアイデンティティ変換を与え、PC5は、UE間で直接通信するためのデバイス・ツー・デバイスインターフェイスを含む。少なくともある場合には、PC3及びPC6は、進化型パケットコア(EPC)ユーザプレーンをトランスポートのために使用し、「オーバーIP」基準点である。
【0057】
図8−15:ネットワーク支援の接近サービス高レベル通信フロー
図8−15は、ある実施形態によるネットワーク支援の接近サービスに関する例示的な高レベル(例えば、シグナリングプロトコル不可知論)通信フローを示す。特に、
図8−15に関連して図示して説明するシナリオは、3GPP TS23.303に関して図示して説明されたものと同様に、接近サービス特徴のステージ2レベル3GPP仕様を表わす。ここに示す通信フローは、接近サービスの提供に関連して使用される考えられる通信フローを表わすが、種々の変更や代替も考えられ、
図8ないし15の特定のシナリオ及び特徴は、全体としてこの開示に限定されないと考えるべきであることに注意されたい。
【0058】
図8は、UE間のネットワーク支援型接近サービスを提供するための例示的な全高レベル通信フローを示す。通信フローが
図8に示された例示的なシナリオでは、第1のUE(UE 106A)は、ProSe機能(ProSe機能328A)及びSLP(SLP830A)のようなコアネットワークエンティティを含む第1のセルラーネットワーク/PLMNに関連付けられ、一方、第2のUE(UE 106B)は、ProSe機能(ProSe機能328B)及びSLP(SLP830B)のようなコアネットワークエンティティを同様に含む第2のセルラーネットワーク/PLMNに関連付けられる。
【0059】
図示されたように、接近サービスを提供することに向かう第1ステップとして、802及び804において、各UE106は、各ホームPLMNに常駐するProSe機能328でProSeのためのUE登録を遂行する。更に、806及び808において、各UE106は、各ホームPLMNに常駐するProSe機能328によりアプリケーションサーバー832でProSeのためのアプリケーション登録を遂行する。
【0060】
登録が完了すると、810において、UE106の1つ(例えば、UE106A)は、別のUE106(例えば、UE106B)に対して接近要求を行う。例えば、UE106Bに接近するときにUE106Aに警報することが要求される(おそらく要求が有効である時間窓を指示する)。それに応答して、812及び814において、ProSe機能328Aは、UE106A及びUE106Bに対して位置更新を要求する。この位置更新は、周期的であるか、トリガーに基づくか、又はその両方の組み合わせである。UE106Aの位置更新を要求するために、ProSe機能328Aは、SLP830Aにコンタクトする。UE106Bの位置更新を要求するために、ProSe機能328Aは、ProSe機能328Bにコンタクトし、これは、次いで、SLP106BからUE106Bの位置更新を要求する。位置情報は、OMA SUPLにより与えられる。
【0061】
UE106の位置は、その後、各ProSe機能328へ間欠的に報告される。ProSe機能328Bは、ProSe機能328Aによりセットされた条件に基づいてProSe機能328へUE106Bの位置更新を転送する。ProSe機能328AがUE106A及び/又はUE106Bに対して位置更新を受け取ると、UE106A及びUE106Bの位置について接近分析を遂行する。
【0062】
UE106が接近していることをProSe機能328Aが検出すると、816において、UE106Bが接近していることをUE106Aに通知し、そして(任意であるが)直接的発見及びUE106Bとの通信を容易にし又は促進するように設計された支援情報をUE106Aに与える(例えば、WLAN直接的及び/又は他のD2D通信スキームに従って)。又、ProSe機能328Aは、ProSe機能328Bに通知し、これは、次いで、検出された接近性をUE106Bに通知し、そして(任意であるが)直接的発見及びUE106Aとの通信を容易にし又は促進するように設計された支援情報をUE106Bに与える(例えば、同様に、WLAN直接的及び/又は他のD2D通信スキームに従って)。
【0063】
図9−10は、ネットワーク支援の接近サービスに対してUE106を登録するための例示的な高レベル通信フローを示す。ProSe機能328Aを選択するために、UE106Aは、サービングPLMN IDを使用して完全修飾ドメイン名(FQDN)を構成し、そしてDNS変換に基づいて、ProSe機能328AのIPアドレスを得る。902において、UE106Aは、UE登録要求(IMSI、[WLLID_A])メッセージを送信することによりProSe機能328Aで登録する。UE106AがWLAN直接的発見及び通信に対してネットワーク(例えば、EPC)サポートを使用するつもりであり且つ永久的WLANリンクレイヤIDを使用する場合には、メッセージがUE106Aの永久的WLANリンクレイヤID(WLLID_A)も含む。或いは又、UE106Aは、ProSe機能328Aから一時的なWLANリンクレイヤIDを接近要求手順の一部分として得る。
【0064】
904において、ProSe機能328Aは、HSS324と相互作用して、ユーザを認証し、そしてユーザがProSeに対して許可されたかどうかチェックする。或いは又、ProSeのための認証及び許可に関する全てのユーザ設定は、ProSe機能328Aにおいてローカルで構成され、この場合、HSS324との相互作用は、必要でない。
【0065】
906において、ProSe機能328Aは、UE106AのためのEPC ProSe契約者ID(EPUID_A)を発生し、そのEPUID_AをUE106AのIMSIと一緒に記憶し、そしてUE登録応答(EPUID_A)メッセージを送信することによりUE106Aへ応答する。
【0066】
UE登録が完了すると、例えば、
図10に示すように、アプリケーション登録が遂行される。1002において、UE106Aは、アプリケーション登録要求(EPUID_A、アプリケーションID、ALUID_A)メッセージをProSe機能328Aへ送信し、ProSeのためのアプリケーションを登録する。EPUID_Aは、UE106AのためのEPC ProSe契約者IDである。アプリケーションIDは、第三者Appサーバープラットホームを識別するのに使用される。ALUID_Aは、ユーザAのアプリケーションレイヤユーザIDである。
【0067】
ProSe機能328Aは、EPUID_Aを使用して、ユーザAのプロフィールを検索し、要求されたアプリケーションが、許可されたアプリケーションIDの記憶リストにあることをチェックし、そして(1004において)ProSe登録要求(ALUID_A、EPUID_A、PFID_A)メッセージをAppサーバー832へ送信して、このアプリケーション(ALUID_Aと識別された)のユーザがそのアプリケーションに対してProSeの使用を要求したことを指示する。PFID_Aは、ProSe機能328AのProSe機能IDである。Appサーバー832は、その要求を受け容れると、ユーザのアプリケーションレイヤユーザID(ALUID_A)及びEPC ProSe契約者ID(EPUID_A)をPFID_Aと一緒に記憶する。
【0068】
1006において、Appサーバー832は、ProSe登録応答メッセージをProSe機能328Aへ送信して、登録が成功であった(又は不成功であった)ことを指示する。
【0069】
1008において、ProSe機能328Aは、アプリケーション登録応答(許可範囲)メッセージをUE106Aへ送信して、登録が成功であった(又は不成功であった)ことを指示する。許可範囲パラメータは、このアプリケーションに許された範囲クラスのセットを含む。
【0070】
図11は、接近要求を取り扱うための例示的な高レベル通信フローを示す。図示されたように、1102において、UE106Aは、接近要求(EPUID_A、アプリケーションID、ALUID_A、ALUID_B、窓、範囲、Aの位置、[WLAN指示])メッセージをProSe機能328Aへ送信する。アプリケーションIDパラメータは、第三者Appサーバー832プラットホームを識別する。ALUID_A及びALUID_Bは、各々、ユーザA及びBのアプリケーションレイヤユーザIDである。窓パラメータは、要求が有効である期間を指示する。範囲は、許可範囲クラスのセットから選択されたこのアプリケーションに対する要求範囲クラスである(例えば、UE106A及びUE106Bの位置間の最大距離のような接近レベルを特定し、これは、接近警報をトリガーする)。Aの位置は、UE106Aが知っている最良の精度でのUE106Aの現在位置である。UE106Aは、WLAN指示を追加することによりWLAN直接的発見及びUE106Bとの通信に対するEPCサポートを任意に要求する。
【0071】
1104において、ProSe機能328Aは、マップ要求(ALUID_A、ALUID_B)メッセージをAppサーバー832へ送信して、ターゲットとするユーザBに対するEPC ProSe契約者IDを与えることを要求する。ProSe機能328Aは、接近警報手順、接近要求キャンセル手順の実行まで、又は要求が有効である時間窓の満了まで、アプリケーションレイヤユーザID(ALUID_A及びALUID_B)を記憶する。
【0072】
Appサーバー832は、ユーザBの特定用途向けProSe許可をチェックし、ユーザAがユーザBを発見することが許されたことを確認し、そして1106において、マップ応答(EPUID_B PFID_B)メッセージをProSe機能328Aへ送信して、ユーザBのEPC ProSe契約者ID(EPUID_B)及びProSe機能328BのProSe機能ID(PFID_B)を指示する。ProSe機能328Aは、接近警報手順、接近要求キャンセル手順の実行まで、又は要求が有効である時間窓の満了まで、EPUID_B及びPFID_Bを記憶する。
【0073】
1108において、ProSe機能328Aは、接近要求(EPUID_B、EPUID_A、窓、Aの位置、[WLLID_A])メッセージをProSe機能328Bへ伝播して、位置更新の周期、(例えば、イベントベース)トリガー、又はその両方を指示する。Aの位置は、ステップ1102で与えられるUE106Aの現在位置である(例えば、3GPP TS23.032[3]に定義されたようなGAD形状で表わされる)。ステップ1102においてUE106AがWLAN直接的発見及び通信のためのEPCサポートを要求した場合にWLAN指示が含まれる。
【0074】
手前のステップで受け取られたEPUID_Bに基づき、ProSe機能328Bは、契約者Bのレコードを検索する。1110において、ProSe機能328Bは、HSS324を経てUE106Bの最後に知られた位置を要求する。HSS324を経て得られたUE106Bの最後に知られた位置と、ステップ4においてProSe機能328Aにより与えられたUE106Aの位置及び時間窓とに基づき、ProSe機能328Bは、ユーザが要求された時間窓内に接近状態に入ることはおそらくないと決定し、そして適当な原因値と共にUE106Aに向かって接近要求拒絶メッセージを送信することによってその要求を拒絶し(ステップ1112及び1114)、この場合には、手順の残りのステップがスキップされる。
【0075】
さもなければ、UE106BのProSeプロファイルに基づき、1116において、UE106Bは、接近要求のための許可を確認することが求められる(例えば、ユーザBは、UE106BのProSe機能を一時的にディスエイブルする)。
【0076】
1118において、ProSe機能328Bは、SLP830BからUE106Bに関する位置レポートを要求し、そして1120において、ProSe機能328Aへの接近要求を確認し、UE106Bの現在位置(もし分かれば)を与える。UE106Aがステップ1102においてWLAN直接的発見及び通信のためにEPCサポートを要求する場合、及びUE106Bが永久的WLANリンクレイヤIDを使用する場合には、UE106BのWLANリンクレイヤID(WLLID_B)が含まれる。
【0077】
1122において、ProSe機能328Aは、SLP830AからUE106Aに関する位置レポートを要求する。UE106Aの現在位置が得られる場合及びUE106Bの位置がステップ7に含まれる場合には、ProSe機能328Aは、例えば、UE106が要求された時間窓内に接近状態となるおそれがあまりないと決定されれば、接近要求手順をキャンセルすると決断する。さもなければ、1124において、ProSe機能328Aは、UE106Aへの接近要求を確認する。
【0078】
図12は、接近警報を取り扱うための例示的な高レベル通信フローを示す。図示されたように、1202及び1204において、UE106Bの位置は、ProSe機能328Bへ間欠的に報告され、これは、1206において、位置情報をProSe機能328Aへ転送する。ProSe機能328Aは、(例えば、1208において)2つのUE106が接近状態にあることを(例えば、要求された発見範囲クラスに基づき)検出すると、次いで、1210において、接近警報(ALUID_B、支援情報)メッセージを送信することによりUE106Aに警報する。ALUID_Bは、ユーザBのアプリケーションレイヤユーザIDである。このメッセージは、WLAN直接的発見及びUE106Bとの通信に対する支援情報を任意に含む。1212において、ProSe機能328Aは、SLP830AからのUE106Aに関する位置レポートをキャンセルする。
【0079】
1214において、ProSe機能328Aは、接近警報(ALUID_A、支援情報)メッセージをUE106Bへ送信するようにProSe機能328Bに要求する。ALUID_Aは、ユーザAのアプリケーションレイヤユーザIDである。このメッセージは、WLAN直接的発見及びUE106Aとの通信に対する支援情報を任意に含む。或いは又、少なくともある場合には、UE106Bは、UE106Aに関して接近要求を提出しないので、接近警報メッセージがUE106Bに送信されることはない。1216において、ProSe機能328Bは、SLP830BからのUE106Bに関する位置レポートもキャンセルする。
【0080】
接近警報を受信すると、1218において、UE106A及びUE106Bは、WLAN直接的発見及び通信に(任意に)関与し、及び/又はその他、接近関連appアクティビティを開始する。
【0081】
UE106のWLANインターフェイスは、WLAN直接的発見及び通信が遂行されるステップ1218までターンオンされる必要がないことに注意されたい。更に、「支援情報」は、WLAN直接的発見及び通信を促進するように設計されるが、支援情報の特定のコンテンツは、WLAN直接的リンクに使用される技術に依存する。支援情報のコンテンツは、ProSe機能328Aにより動的に作成され、例えば、UE106Bが永久的なWLLIDしかサポートしない場合には、WLLID_Bの除外も考えられる。
【0082】
図13は、接近要求キャンセルを取り扱うための例示的な高レベル通信フローを示す。図示されたように、1302において、UE106Aは、キャンセル接近要求(EPUID_A、アプリケーションID、ALUID_B)をProSe機能328Aへ送信する。1304において、ProSe機能328Aは、次いで、キャンセル接近要求(EPUID_B、EPUID_A)メッセージを、記憶されたPFID B情報に基づいてProSe機能328Bへ伝播する。
【0083】
1306において、ProSe機能328Aは、次いで、SLP830AからのUE106Aに関する位置レポートをキャンセルする。又、1308において、ProSe機能328Bは、SLP830BからのUE106Bに関する位置レポートもキャンセルし、そして1310において、ProSe機能328Aへの接近要求キャンセルを確認する。1312において、ProSe機能328Aは、次いで、UE106Aへの接近要求キャンセルを確認する。
【0084】
図14−15は、ネットワーク支援の接近サービスに対してUE106を登録解除するための例示的な高レベル通信フローを示す。この場合、いつでも、UE106(例えば、
図14に示すステップ1402において)又はProSe機能328(例えば、
図15に示すステップ1502において)は、UE登録解除要求(EPUID、原因)メッセージを送信することによりUE106を登録解除するように決断する。ProSe機能328(例えば、
図14のシナリオのステップ1404において)又はUE106(例えば、
図15のシナリオのステップ1504において)は、UE登録解除応答メッセージを送信することにより登録解除要求を確認する。
【0085】
図16−21:SIPを使用するネットワーク支援の接近サービス登録及び登録解除
図16−21は、ある実施形態により、ネットワーク支援の接近サービスに対してUEを登録及び登録解除すると共に、SIPを使用して、接近要求、接近警報、及び接近要求キャンセル手順を遂行するための例示的な通信フローを示す。特に、
図16及び20−21の例示的シナリオにおける登録手順は、IETF RFC3261によるSIP REGISTER要求及びIETF RFC3680による登録イベントパッケージを使用して3GPP EPCレベルのProSe発見について登録を行うように実施される。更に、
図11−13に対してプロトコル不可知論的に示して説明した接近要求、接近警報及び接近要求キャンセル手順は、あるエンティティ(例えば、UE)が別のエンティティ(例えば、ProSe機能)からイベントの非同期通知を要求するシナリオとしてモデリングされるが、
図17−19は、IETF RFC6665に定義されたSIP特有のイベント通知フレームワークを使用して接近要求及び警報手順を満足する例示的な実施シナリオを示す。そのようなフレームワークは、接近サービス特徴のステージ3レベルの3GPP仕様に関連して設けられる。ここに示す通信フローは、接近サービスの提供と共に使用される通信フローを表わすが、多数の種々の代替物も考えられ、そして
図16−21の特定のシナリオ及び特徴は、全体としてこの開示に限定されないと考えるべきである。
【0086】
登録プロセスは、登録プロセスのためのSIP登録者として働くProSe機能328Aと、登録イベント情報の通知者のためのSIPユーザエージェント(UA)とを含み、UE106AがSIP UAとして働く。UE106Aは、一時的なパブリックユーザアイデンティティ(SIP URI)、及びUE106AのIMSIから発生されたホームネットワークドメイン名を使用し、そしてREGISTER要求をProSe機能328Aへ発生する。
【0087】
ProSe機能328Aは、一時的なパブリックユーザアイデンティティを登録し、そしてEPUIDを予約する。EPUIDは、REGISTER要求の200 OK応答のP関連URIヘッダフィールド(例えば、IETF RFC7315に定義された)においてUE106Aへ返送される。一時的なパブリックユーザアイデンティティは、その後のトランザクションには使用されない。
【0088】
又、ProSe機能328Aは、第三者REGISTER要求をAppサーバー832へ発生して、UE106Aの登録状態についてAppサーバーに通知する。更に、UE106Aは、ProSe機能328Aにおいてネットワーク開始の再登録イベントに関して学習するためにSUBSCRIBE(Event:reg)要求を送信することにより、ProSe機能328Aにおいてregイベントパッケージと契約する。
【0089】
図16は、SIPを使用してUE及びアプリケーション登録を遂行するための例示的な通信フローを示す。1602において、UE106Aは、例えば、RFC3261によりSIP REGISTER要求を構成する。要求URIは、IMSIから導出されるProSe機能328Aのホームネットワークドメイン名で埋められる。「ツー・アンド・フロム(To and From)」ヘッダフィールドは、IMSIから導出された一時的なパブリックユーザアイデンティティ(例えば、3GPP TS23.003に定義された)にセットされる。REGISTER要求の本体は、アプリケーションID及びALUID_Aを含む。UE106がWLAN直接的発見及び通信に対してEPCサポートを使用する意図がある場合、及びそれが永久的なWLANリンクレイヤIDを使用する場合には、REGISTER要求の本体は、UE106Aの永久的なWLANリンクレイヤID(WLLID_A)も含む。
【0090】
1604において、ProSe機能328Aは、HSS324と相互作用して、ユーザを認証し、そしてユーザがProSeについて許可されるかどうかチェックする。或いは又、ProSeに対する認証及び許可に関連した全てのユーザ設定は、ProSe機能328Aにおいてローカルに構成され、この場合、HSS324との相互作用は、必要とされない。
【0091】
ProSe機能328Aは、要求されたアプリケーションが、許可されたアプリケーションIDの記憶リストにあることをチェックする。アプリケーションが許可された場合には、1606において、ProSe機能328Aは、第三者REGISTER要求をAppサーバー832へ送信する。要求URIは、アプリケーションIDから導出されたAppサーバー832のFQDNで埋められ、一方、フロム(From)ヘッダフィールドは、PFID_Aを含み、そしてツー(To)ヘッダフィールドは、ALUID_Aを含む。
【0092】
Appサーバー832は、要求を受け容れると、ALUID_A及びEPUID_AをPFID_Aと一緒に記憶する。1608において、Appサーバー832は、200 OK応答をProSe機能328Aへ送信し、登録が成功したことを指示する。
【0093】
ProSe機能328Aは、UE106Aに対するEPC ProSe契約者ID(EPUID_A)を発生し、EPUID_AをユーザのIMSIと一緒に記憶し、そして登録が成功したことを示す200 OK応答を送信することによりUE106Aに応答する(ステップ1610)。予約されたEPUID_Aは、P関連URIヘッダフィールド(上述したように、IETF RFC7315に定義される)に含まれる。200 OK応答の本体は、許可範囲パラメータを含む。
【0094】
UE106Aは、例えば、SUBSCRIBE(Event:reg)要求を送信する(ステップ1612)ことによりProSe機能328Aにおいてネットワーク開始の再登録イベントに関して学習するために、ProSe機能328Aに登録されるEPUID_Aに対して「reg」イベントパッケージと契約する。ProSe機能328Aは、200 OK応答を送信することにより(ステップ1614)契約を確認する。
【0095】
ProSe機能328Aは、即時NOTYFY要求をUE106Aに発生して(ステップ1616)、登録成功に関してUE106Aに通知する。UE106Aは、200 OK応答を送信する(ステップ1618)ことにより契約を確認する。
【0096】
RFC6665によれば、契約者は、通知者からNOTYFY(通知)要求を受け取るユーザエージェントであり、これらのNOTIFY要求は、契約者に関心のあるリソースの状態に関する情報を含む。又、契約者は、典型的に、SUBSCRIBE(契約)要求を発生し、それを通知者へ送信して契約を生成する。
【0097】
更に、RFC6665によれば、通知者は、リソースの状態を契約者に通知するためにNOTIFY要求を発生するユーザエージェントである。又、通知者は、典型的に、契約を生成するためにSUBSCRIBE要求も受け容れる。
【0098】
図17は、SIPを使用して接近要求を取り扱うための例示的な通信フローを示す。全体的な明瞭化のため、確認(例えば、SIP 200 OKメッセージ)は、
図17には示されていないが、そのようなメッセージは、SIPメッセージに関連して使用されることに注意されたい。
【0099】
RFC6665は、通知者により契約者へレポートされる状態情報のセットを定義する新規イベントパッケージを特定するフレームワークである。又、イベントパッケージは、RFC6665に定義されたフレームワークに基づく更に別のシンタックス及びセマンティックも定義する。
【0100】
従って、PC3基準ポイントにおける接近要求及び警報に対してSIPイベントパッケージ(Event:epcprose)が特定される。そのようなフレームワークでは、UEは、SIP契約者であり、そしてProSe機能は、SIP通知者である。
【0101】
イベントパッケージにより表わされる状態は、2つの特定のUEの接近性である。通知者は、2つのUEが接近状態に入るときに(最終的)NOTIFY要求を発生する。通知者は、UE(1つ又は複数)の実際の位置を明らかにしない。
【0102】
更に、存在イベントパッケージ(RFC3856)は、PC6基準点に使用され、異なるProSe機能間でUEの現在位置情報を交換する。
【0103】
存在イベントパッケージは、RFC4119に明示されたPIDF−LOオブジェクトでエンコードされた位置情報を搬送するのに使用される。非同期位置通知の数を限定/特定するための適当なフィルタリングは、RFC6447に明示されたように適用される。
【0104】
図示されたように、UE106Aは、epcproseイベントパッケージのためのSIP SUBSCRIBE要求を発生し(ステップ1706)、そしてそれをProSe機能328Aへ送信する。フロムヘッダフィールドは、ALUID_Aを含み、ツーヘッダフィールドは、ALUID_Bを含み、そして満了ヘッダフィールドは、窓パラメータを含む。EPUID_A、アプリケーションID、範囲、Aの位置、[WLAN指示]は、SUBSCRIBE要求の本体に埋め込まれる。epcproseイベントと契約する前に、両UE106は、自身の存在契約を監視するためウオッチャー情報(RFC3857によるpresence.winfoテンプレートパッケージ)と契約する(ステップ1702及び1704)。これは、HSS324に記憶されたユーザプロフィール設定に基づいて(考えられるファクタの中で)、任意のステップでもよいし又は要求されるステップでもよい。
【0105】
ProSe機能328Aは、マップ要求(ALUID_A、ALUID_B)メッセージをAppサーバー832へ送信し(ステップ1708)、ターゲットとするユーザBに対してそれがEPC ProSe契約者IDを与えることを要求する。ProSe機能328Aは、接近警報手順、接近要求キャンセル手順の実行まで、或いは要求が有効である時間窓の満了まで、アプリケーションレイヤユーザID(ALUID_A及びALUID_B)を記憶する。
【0106】
Appサーバー832は、ユーザBの特定用途向けProSe許可をチェックし、ユーザAがユーザBを発見することが許されたことを確認し、そしてマップ要求(EPUID_B、PFID_B)メッセージをProSe機能328Aへ送信し(ステップ1710)、ユーザBのEPC ProSe契約者ID(EPUID_B)、並びにProSe機能328BのProSe機能ID(PFID_B)を指示する。ProSe機能328Aは、接近警報手順、接近要求キャンセル手順の実行まで、或いは要求が有効である時間窓の満了まで、EPUID_B及びPFID_Bを記憶する。
【0107】
ProSe機能328Aは、UE106Aに代わってUE106Bの位置を監視しそしてそれをProSe機能328Bへ送信するために存在イベントパッケージ(RFC3856)のためのSIP SUBSCRIBE要求を発生する(ステップ1712)。フロムヘッダフィールドは、ALUID_Aを含み、ツーヘッダフィールドは、EPUID_Bを含み、そして満了ヘッダフィールドは、窓パラメータを含む。UE106Aの位置及び[WLAN指示]は、SUBSCRIBE要求の本体に埋め込まれる。又、SUBSCRIBE要求の本体は、位置更新の周期性、トリガー、又はその両方を特定するために、RFC6447によるフィルタも含む。
【0108】
手前のステップで受け取られたEPUID_Bに基づき、ProSe機能328Bは、契約者Bのレコードを検索する。ProSe機能328Bは、HSS324を経てUE106Bの最後に知られた位置を要求する(ステップ1714)。HSS324を経て得られたUE106Bの最後に知られた位置、UE106Aの位置、及びステップ4においてProSe機能328Aにより与えられた時間窓に基づき、ProSe機能328Bは、要求された時間窓内にユーザが接近状態におそらく入れないことを決定し、そしてステップ1716において、SIP NOTIFY要求を送信することにより要求を拒絶して、契約を終了させる。イベントヘッダフィールドは、「存在(presence)」の値を含み、そして契約状態ヘッダフィールドパラメータは、「終了(terminated)」の値を含む。ProSe機能328Aは、このNOTIFY要求を受け取ると、epcproseイベントパッケージに対するUE106Aの契約も終了させる(ステップ1718)。この場合には、手順の残りのステップがスキップされる。
【0109】
さもなければ、ProSe機能328Bは、RFC3857に基づいてwatcherinfo通知を発生してUE106Bへ送信し(ステップ1720)、存在イベントパッケージに対するUE106Aの契約に関してUE106Bに通知する。例えば、予め許可された設定及び/又は以前の許可に基づき、UE106Bは、UE106Aの契約を許可することが要求されてもよいし、されなくてもよい。必要に応じて、UE106Bは、PUBLISH要求の本体に単純な承認/拒絶許可を含むRFC3903によるSIP PUBLISH要求を送信することにより、UE106Aの契約を承認又は拒絶する。UE106Aが接近状態になったときにUE106Bが接近警報を受け取ることに関心がある場合には、UE106Bは、epcproseイベントパッケージに対してSIP SUBSCRIBE要求を発生し(ステップ1722)、そしてそれをProSe機能328Bへ送信することができる。
【0110】
ProSe機能328Bは、SLP830BからUE106Bに関する位置レポートを要求する(ステップ1724)。ProSe機能328Bは、SIP NOTIFY要求(Event:presence)を経てProSe機能328AにUE106Bの現在位置(もし知っていれば)を与える(ステップ1726)。位置情報は、例えば、RFC4119に明示されたPIDF−LOオブジェクトにおいてエンコードされる。UE106Aがステップ1702においてWLAN直接的発見及び通信に対してEPCサポートを要求した場合、及びUE106Bが永久的なWLANリンクレイヤIDを使用する場合には、UE106BのWLANリンクレイヤIDが存在情報に含まれる。この場合に、他の存在情報は与えられない。
【0111】
ProSe機能328Aは、SLP830AからUE106Aに関する位置レポートも要求する(ステップ1728)。更に、(UE106A及びUE106Bがまだ接近状態にないと仮定すれば)1730において、ProSe機能328Aは、SIP NOTIFY要求(Event:epcprose)をUE106Aへ発生して、UE106BがUE106Aによって特定された範囲パラメータから外れることをUE106Aに通知する。この情報は、必要に応じて、イベントヘッダフィールドパラメータ(out_of_proximity)としてエンコードされるか、又はNOTIFY要求の本体においてエンコードされる。
【0112】
図18は、SIPを使用して接近警報を取り扱うための例示的な通信フローを示す。図示されたように、UE106Bの位置は、ProSe機能328Bへ間欠的にレポートされ、これは、位置情報をProSe機能328Aへ転送する(ステップ1802、1804、1806)。2つのUE106が接近していることをProSe機能328Aが検出すると(例えば、要求された発見範囲クラスに基づいて)(ステップ1810)、ProSe機能328Aは、NOTIFY要求(Event:epcprose)をUE106Aへ送信する(ステップ1812)ことによりUE106Aに警報する。この情報は、イベントヘッダフィールドパラメータ(例えば、“out_of_proximity”ではなく“in_proximity”)としてエンコードされるか又はNOTIFY要求の本体においてエンコードされる。又、NOTIFY要求の本体には任意のWLAN支援情報も埋め込まれる。UE106Aは、200 OK応答を送信する(ステップ1814)ことにより通知を確認する。ProSe機能328Aは、SLP830AからのUE106Aに関する位置レポートをキャンセルする(ステップ1818)。
【0113】
又、ProSe機能328Aは、ProSe機能328BにおけるUE106Aの存在契約を終了させる(ステップ1816)。ProSe機能328Bは、200 OK応答を送信する(ステップ1820)ことにより契約キャンセルを確認する。ProSe機能328Bは、SLP830からUE106Bに関する位置レポートをキャンセルする(ステップ1822)。
【0114】
接近警報を受け取ると、UE106A及びUE106Bは、(任意であるが)WLAN直接的発見及び通信に関与し、及び/又はさもなければ、接近関連のappアクティビティを開始する(ステップ1824)。
【0115】
図19は、SIPを使用して接近要求キャンセルを取り扱うための例示的通信フローを示す。図示されたように、UE106Aは、(ユーザ入力及び/又は種々の他の考えられるファクタのいずれかに基づき)その手前の接近要求をキャンセルするよう決断すると、epcproseイベントパッケージに対して「0」の値をもつ満了ヘッダフィールドを含むSIP SUBSCRIBE要求を発生し(ステップ1902)、そしてそれをProSe機能328Aへ送信する。フロムヘッダフィールドは、ALUID_Aを含み、そしてツーヘッダフィールドは、ALUID_Bを含む。ProSe機能328Aは、200 OK応答を送信する(ステップ1904)ことにより、キャンセルを確認する。
【0116】
ProSe機能328Aは、値「0」のExpire(満了)ヘッダフィールドを含む存在イベントパッケージに対してSIP SUBSCRIBE要求を発生し(ステップ1904)、そしてそれをProSe機能328Bへ送信して、ProSe機能328Bにおいて存在契約をキャンセルする。フロムヘッダフィールドは、EPUID_Aを含み、そしてツーヘッダフィールドは、EPUID_Bを含む。ProSe機能328Bは、200 OK応答を送信する(ステップ1908)ことにより、キャンセルを確認する。
【0117】
更に、ProSe機能328Aは、SLP830AからのUE106Aに関する位置レポートをキャンセルし(ステップ1910)、そしてProSe機能328Bは、SLP830BからのUE106Bに関する位置レポートをキャンセルする(ステップ1912)。
【0118】
ProSe機能328Bは、最後のSIP NOTIFY要求をProSe機能328Aへ発生し(ステップ1916)、契約が終了したことを指示する。イベントヘッダフィールドは、「存在」の値を含み、そして契約状態ヘッダフィールドのパラメータフィールドは、「終了」の値を含む。ProSe機能328Aは、200 OK応答をProSe機能328Bへ送信する(ステップ1920)ことにより通知を確認する。
【0119】
更に、ProSe機能328Aは、最後のSIP NOTIFY要求をUE106Aへ発生し(ステップ1914)、契約が終了したことを指示する。イベントヘッダフィールドは、「epcprose」の値を含み、そして契約状態ヘッダフィールドのパラメータフィールドは、「終了」の値を含む。UE106Aは、200 OK応答をProSe機能328Aへ送信する(ステップ1918)ことにより通知を確認する。
【0120】
図20から21は、各々、SIPを使用してUE開始及びネットワーク開始のUE登録解除を遂行するための例示的な通信フローを示す。
図20に示すUE開始の登録解除手順では、UE106Aは、SIP REGISTER要求を構成し、そしてそれをProSe機能328Aへ送信する。SIP REGISTER要求(ステップ2002)は、登録解除を指示するために値「0」の満了ヘッダフィールドを含む。ProSe機能328Aは、200 OK応答を送信する(ステップ2004)ことで登録解除を確認する。
【0121】
図21に示すネットワーク開始の登録解除手順では、ProSe機能328Aは、UE106Aへの登録イベントパッケージのためのNOTIFY要求を構成し(ステップ2102)、ネットワーク開始の登録解除についてUE106Aに通知する。ProSe機能328Aは、<registration>要素内のaor属性をEPUID_Aに、及び<registration>要素の<contact>サブ要素内の<uri>サブ要素を、UE106Aにより与えられる各コンタクトアドレスにセットし;<registration>要素内の状態属性を「終了」に、及びそのUE106Aに属する各<contact>要素内の状態属性を「終了」にセットし;そしてそのUE106Aに属する各<contact>要素内のイベント属性を、ProSe機能328AがUE106Aを再登録することを期待する場合には「非登録」又は「デアクチベート」のいずれかに、或いはProSe機能328AがUE106Aを再登録することを期待しない場合には「拒絶」にセットする。UE106Aは、200 OK応答を送信する(ステップ2104)ことによりネットワーク開始の登録解除を確認する。
【0122】
次のような更に別の例示的な実施形態が提供される。
【0123】
1組の実施形態は、セルラーコアネットワークの接近サービス(ProSe)機能でワイヤレスユーザ装置(UE)を登録する方法において、UEがセッションイニシエーションプロトコル(SIP)登録要求をProSe機能へ送信し、SIP登録要求は、接近サービスのためにUEをどれが登録するかに関連してアプリケーションのためのアプリケーション識別情報を含み、ProSe機能は、UEからSIP登録要求を受け取ることに少なくとも一部分基づいてアプリケーションに対応するアプリケーションサーバーへUEに代わって第三者SIP登録要求を送信し;ProSe機能は、第三者SIP登録要求に応答してアプリケーションサーバーからSIP 200 OK応答を受け取り;UEは、SIP登録要求に応答してProSe機能からSIP 200 OK応答を受け取り;UEは、登録イベントパッケージと契約するSIP契約要求をProSe機能へ送信し;UEは、契約を確認するSIP契約要求に応答してProSe機能からSIP 200 OK応答を受け取り;UEは、登録が成功であったことをUEに通知するSIP通知要求をProSe機能から受け取り;そしてUEは、そのSIP通知要求に応答してProSe機能へSIP 200 OK応答を送信する;ことを含む方法を包含する。
【0124】
ある実施形態によれば、SIP登録要求は、UEの国際移動契約者アイデンティティ(IMSI)に基づくSIP URIの形態の一時的パブリックユーザアイデンティティを含み、ProSe機能は、UEからSIP登録要求を受け取るのに基づいてUEのためのProSe契約者識別子を発生し、そしてUEへのSIP登録要求に対して送信されるSIP 200 OK応答のP関連URIヘッダフィールドにUEのためのProSe契約者識別子を含む。
【0125】
付加的な例示的実施形態は、セルラーコアネットワークの接近サービス(ProSe)機能でワイヤレスユーザ装置(UE)を登録解除する方法において、UEがセッションイニシエーションプロトコル(SIP)登録要求をProSe機能へ送信し、SIP登録要求は、ProSeに対するUEの登録解除を指示するために値「0」の満了ヘッダフィールドを含み;そしてUEは、SIP登録要求に応答してProSe機能からSIP 200 OK応答を受け取り、登録解除を確認する;ことを含む方法を包含する。
【0126】
更に別の例示的実施形態は、セルラーコアネットワークの接近サービス(ProSe)機能でワイヤレスユーザ装置(UE)を登録解除する方法において、UEがセッションイニシエーションプロトコル(SIP)通知要求をProSe機能から受信し、SIP通知要求は、登録イベントパッケージに対応し、SIP通知要求は、UEへのProSeに対するUEの登録解除を指示し;そしてUEは、SIP通知要求に応答してProSe機能へSIP 200 OK応答を送信し、登録解除を確認する;ことを含む方法を包含する。
【0127】
更に別の例示的実施形態は、第1のワイヤレスユーザ装置(UE)と、セルラーコアネットワークの第1の接近サービス(ProSe)機能との間でネットワーク支援の接近要求を取り扱う方法において、第1のUEが、第2のUEに対応する接近要求としてepcproseイベントパッケージのために第1のProSe機能へセッションイニシエーションプロトコル(SIP)契約要求を送信し;第1のProSe機能は、第2のUEに対応する存在イベントパッケージのために第2のProSe機能へSIP契約要求を送信することにより接近要求を伝播し;第1のUEは、第1のProSe機能からSIP通知要求を受け取って、接近要求を確認する;ことを含む方法を包含する。
【0128】
ある実施形態によれば、SIP契約要求は、第2のUEに対応する接近要求のキャンセルを指示するため値「0」の満了ヘッダフィールドを含み、SIP通知要求は、接近要求キャンセルを確認するために第1のUEの契約状態が終了であることを指示する。
【0129】
ある実施形態では、前記例示的な方法は、更に、第1のUEがepcproseイベントパッケージに対して第1のProSe機能からSIP通知要求を受け取ることを含み、これは、第2のUEが第1のUEに接近していることを、第2のUEに対応する接近警報として指示するものであり、第1のProSe機能は、存在イベントパッケージに対して第2のProSe機能からSIP通知要求を受信しそして第2のUEが第1のUEに接近していると決定することに基づいてepcproseイベントパッケージに対してSIP通知要求を送信する。
【0130】
更に別の例示的な実施形態は、セルラーコアネットワークの接近サービス(ProSe)機能でワイヤレスユーザ装置(UE)を登録する方法において、ProSe機能は、UEからセッションイニシエーションプロトコル(SIP)登録要求を受信し、SIP登録要求は、接近サービスのためにUEをどれが登録するかに関連してアプリケーションのためのアプリケーション識別情報を含み、ProSe機能は、UEからSIP登録要求を受け取ることに少なくとも一部分基づいてアプリケーションに対応するアプリケーションサーバーへUEに代わって第三者SIP登録要求を送信し;ProSe機能は、第三者SIP登録要求に応答してアプリケーションサーバーからSIP 200 OK応答を受け取り;ProSe機能は、アプリケーションサーバーからSIP 200 OK応答を受信するのに基づき、SIP登録要求に応答してUEへSIP 200 OK応答を送信し;ProSe機能は、UEからの登録イベントパッケージと契約するSIP契約要求を受け取り;ProSe機能は、SIP契約要求に応答してUEへSIP 200 OK応答を送信して、契約を確認し;ProSe機能は、UEへSIP通知要求を送信して、登録が成功であったことをUEに通知し;そしてProSe機能は、SIP通知要求に応答してUEからSIP 200 OK応答を受け取る;ことを含む方法を包含する。
【0131】
ある実施形態では、SIP登録要求は、UEの国際移動契約者アイデンティティ(IMSI)に基づく一時的パブリックユーザアイデンティティを含み、ProSe機能は、UEからSIP登録要求を受け取るのに基づいてUEのためのProSe契約者識別子を発生し、そしてUEへのSIP登録要求に対して送信されるSIP 200 OK応答のP関連URIヘッダフィールドにUEのためのProSe契約者識別子を含む。
【0132】
ある実施形態では、前記例示的な方法は、更に、ProSe機能がUEの許可をチェックし、及び/又はUEに対応するホーム契約者サーバーでProSeに対してUEを認証することを含む。
【0133】
更に別の実施形態は、セルラーコアネットワークの接近サービス(ProSe)機能でワイヤレスユーザ装置(UE)を登録解除する方法において、ProSe機能は、UEからセッションイニシエーションプロトコル(SIP)登録要求を受信し、SIP登録要求は、ProSeに対するUEの登録解除を指示するために値「0」の満了ヘッダフィールドを含み;そしてProSe機能は、SIP登録要求に応答してUEへSIP 200 OK応答を送信し、登録解除を確認する;ことを含む方法を包含する。
【0134】
更に別の例示的な実施形態は、セルラーコアネットワークの接近サービス(ProSe)機能でワイヤレスユーザ装置(UE)を登録解除する方法において、ProSe機能は、セッションイニシエーションプロトコル(SIP)通知要求をUEへ送信し、そのSIP通知要求は、登録イベントパッケージに対応し、更に、SIP通知要求は、UEへのProSeに対するUEの登録解除を指示し;そしてProSe機能は、SIP通知要求に応答してUEからSIP 200 OK応答を受信し、登録解除を確認する;ことを含む方法を包含する。
【0135】
更に別の例示的な実施形態は、第1のワイヤレスユーザ装置(UE)と、セルラーコアネットワークの第1の接近サービス(ProSe)機能との間でネットワーク支援の接近要求を取り扱う方法において、第1のProSe機能が、第2のUEに対応する接近要求としてepcproseイベントパッケージのために第1のUEからセッションイニシエーションプロトコル(SIP)契約要求を受信し;第1のProSe機能は、第2のUEに対応する存在イベントパッケージのために第2のProSe機能へSIP契約要求を送信することにより接近要求を伝播し;第1のProSe機能は、第1のUEへSIP通知要求を送信して、接近要求を確認する;ことを含む方法を包含する。
【0136】
ある実施形態では、SIP契約要求は、第2のUEに対応する接近要求のキャンセルを指示するため値「0」の満了ヘッダフィールドを含み、SIP通知要求は、接近要求キャンセルを確認するために第1のUEの契約状態が終了であることを指示する。
【0137】
ある実施形態では、前記例示的な方法は、第1のProSe機能が、第2のUEの位置情報を含む存在イベントパッケージに対して第2のProSe機能からSIP通知要求を受信し;第1のProSe機能は、第1のUEの位置情報を受信し;第1のProSe機能は、第2のUEの位置情報及び第1のUEの位置情報に基づき第2のUEが第1のUEに接近することを決定し;第1のProSe機能は、epcproseイベントパッケージに対して第1のUEへSIP通知要求を送信して、第2のUEが第1のUEに接近していることを、第2のUEに対応する接近警報として指示する;ことを更に含む。
【0138】
付加的な例示的な1組の実施形態は、ワイヤレス通信するように構成された1つ以上のアンテナに結合された1つ以上の無線と;その1つ以上の無線に作動的に結合された処理要素と;を備えたワイヤレスユーザ装置(UE)であって、UEは、前記実施例の方法のいずれか又は全ての部分を具現化するように構成された、ワイヤレスユーザ装置(UE)を包含する。
【0139】
別の例示的な1組の実施形態は、1つ以上のセルラーネットワーク要素及び/又は他の装置と通信するように構成された1つ以上のネットワークポートと;その1つ以上のネットワークポートに作動的に結合された処理要素と;を備えた接近サービス(ProSe)機能において、前記実施例の方法のいずれか又は全ての部分を具現化するように構成されたProSe機能。
【0140】
更に別の例示的な1組の実施形態は、装置で実行されたとき、装置が前記実施例の方法のいずれか又は全ての部分を具現化するようにさせるプログラムインストラクションを含む非一時的なコンピュータアクセス可能なメモリ媒体を包含する。
【0141】
更に別の例示的な1組の実施形態は、前記実施例の方法のいずれか又は全ての部分を遂行するためのインストラクションを含むコンピュータプログラムを包含する。
【0142】
更に別の例示的な1組の実施形態は、いずれかの前記実施例の方法要素のいずれか又は全部を遂行するための手段を備えた装置を包含する。
【0143】
本開示の実施形態は、種々の形態のいずれかで実現することができる。例えば、ある実施形態は、コンピュータ実施方法、コンピュータ読み取り可能なメモリ媒体又はコンピュータシステムとして実現される。他の実施形態は、ASICのような1つ以上のカスタム設計のハードウェア装置を使用して実現される。又、他の実施形態は、FPGAのような1つ以上のプログラム可能なハードウェア要素を使用して実現される。
【0144】
ある実施形態では、非一時的なコンピュータ読み取り可能なメモリ媒体は、プログラムインストラクション及び/又はデータを記憶するように構成され、プログラムインストラクションは、コンピュータシステムにより実行された場合に、コンピュータシステムが、方法、例えば、ここに述べる方法実施形態のいずれか、又はここに述べる方法実施形態の任意の組み合わせ、或いはここに述べる方法実施形態のいずれかのサブセット、又はそのようなサブセットの任意の組み合わせ遂行するようにさせる。
【0145】
ある実施形態では、装置(例えば、UE106)は、プロセッサ(又はプロセッサのセット)及びメモリ媒体を含むように構成され、メモリ媒体は、プログラムインストラクションを記憶し、プロセッサは、メモリ媒体からプログラムインストラクションを読み取って実行するように構成され、プログラムインストラクションは、ここに述べる種々の方法実施形態のいずれか(又はここに述べる方法実施形態の任意の組み合わせ、或いはここに述べる方法実施形態のいずれかのサブセット、又はそのようなサブセットの組み合わせ)を実施するように実行される。装置は、種々の形態のいずれかで実施される。
【0146】
以上、本発明の実施形態を非常に詳細に説明したが、当業者であれば、前記開示が充分に理解されれば、多数の変更や修正が明らかとなろう。特許請求の範囲は、そのような全ての変更や修正を包含すると解釈される。