(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記署名者識別子を有する署名者は、前記署名者の個人の電子署名を、前記署名者が属する法人が締結する契約書に付与できる者として登録されていることを特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
前記署名者識別子を有する署名者は、前記署名者の個人の電子署名を、前記署名者が属する法人が締結する契約書に付与できる者として登録されていることを特徴とする請求項7または8に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0011】
なお、本明細書では、「債務者(すなわち、金融機関から融資を受ける顧客)」が1つの法人である場合を説明するが、本発明は、債務者が複数の法人である場合にも適用できる。すなわち、それぞれの債務者において、電子署名を行う者は既に契約書の内容が確認された契約書にのみ電子署名を付与することができる。また、本明細書では、「債務者」が電子署名を付与する場合を説明するが、本発明は、「連帯保証人」が電子署名を付与する場合にも適用できる。また、本明細書では、融資のための契約の場合を説明するが、本発明は、例えば、投資信託のための契約といった、金融機関と顧客との間で締結されるその他の契約の場合にも適用できる。
【0012】
本明細書において、「電子署名」は、電子文書に対して行われる電磁的な署名のことをいう。「電子署名」には、例えば、電子署名及び認証業務に関する法律(電子署名法ともいう)の対象となる電子署名がある。本発明は、電子署名法の対象となる電子署名およびその他の任意の電子署名に適用することができる。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態にかかる確認装置111を含む全体の概要図である。全体の概要図には、融資契約システム110、確認者端末120、署名者端末130が含まれる。融資契約システム110は、確認者端末120と署名者端末130とのそれぞれと、データの送受信をすることができる。以下、それぞれの詳細を説明する。
【0014】
融資契約システム110は、融資を実行するための契約を電子的に締結するためのシステムである。融資契約システム110は、本発明に係るサービスを提供する金融機関に設置される。融資契約システム110には、確認装置111、電子署名装置112、契約書データベース113、電子文書(契約書)114、署名者データベース115、確認者データベース116、確認履歴データベース117などが含まれる。なお、本明細書において、確認装置111と電子署名装置112は、別々の装置として記載されているが、これらは一つの装置で構成されていてもよい。
【0015】
ここで、「署名者」および「確認者」について説明する。本発明において、「署名者」とは、電子署名を付与できる者のことである。また、本発明において、「確認者」とは、電子署名が付与される前に、契約書の内容を確認できる者のことである。顧客(法人)は、例えば(「法人内で融資の実務に携わる者」が事前に契約書の内容を確認して、その後、「代表取締役」が電子署名を付与する場合)、「代表取締役」や「法人内で融資の実務に携わる者」を、「署名者」や「確認者」として登録することができる。
【0016】
具体的には、「署名者」の場合、顧客の端末(図示せず)は、融資契約システム110へ、「署名者」として登録したい者を示すデータ(氏名など)を送信する。融資契約システム110は、受信したデータが示す者を「署名者」として登録する。すなわち、融資契約システム110は、その「署名者」が融資契約システム110を操作して電子署名を付与するときに用いるID(後述する署名者識別子)を発行する。この際、顧客は、IDが発行される日付を指定することができる。例えば、代表取締役の交代などで、あらかじめ署名者の交代が決まっているとき、顧客は、新たな代表取締役のIDが発行される日付を指定する(代表取締役が交代する日にIDが発行されるように指定する)ことができる。日付を指定する場合、顧客の端末は、融資契約システム110へ、「署名者」として登録したい者を示すデータとともに、IDが発行される日付を示すデータを送信する。融資契約システム110は、IDが発行される日が到来すると、(後述する)署名者データベース115内で、その署名者の「署名者識別子」、「確認者の要否」、「必要な確認者の人数」を登録することができる。
【0017】
一方、「確認者」の場合、顧客端末は、融資契約システム110へ、「確認者」として登録したい者を示すデータを送信する。融資契約システム110は、受信したデータが示す者を「確認者」として登録する。すなわち、融資契約システム110は、その「確認者」が融資契約システム110を操作するときに用いるID(後述する確認者識別子)に対して、電子署名が付与される前に契約書の内容を確認できる権限を与える。
【0018】
電子文書(契約書)114は、金融機関によって作成された、未だ債務者の電子署名が行われていない、電子化された契約書(例えば、PDF形式の契約書)が格納された記憶装置である。具体的には、貸主である金融機関と借主である顧客との間で締結される融資についての契約の内容(融資の金額、期間、利率など)が記載された電子文書(契約書)が格納されている。電子化された契約書ごとに、契約書を識別するための「契約書識別子」が付されている。
【0019】
確認装置111は、電子署名が付与される前に契約書の内容を確認させるための装置である。具体的には、確認装置111は、確認者端末120から、確認したい契約書を特定するための「契約書識別子」を示すデータと、確認する確認者を特定するための「確認者識別子」を示すデータとを受信することができる。確認装置111は、受信したデータが示す「確認者識別子」を有する確認者が、受信したデータが示す「契約書識別子」を有する契約書の債務者である法人に対して登録されている確認者であるか否かを判断することができる。また、確認装置111は、受信したデータが示す「契約書識別子」を有する契約書を、電子文書(契約書)114内から抽出することができる。確認装置111は、確認者端末120へ、抽出した契約書を送信することができる。したがって、確認者端末120を操作する確認者(すなわち、融資の実務に携わる者)は、契約書の内容を見ることができる。
【0020】
また、確認装置111は、確認者端末120から、抽出および送信した契約書(すなわち、確認者が見た契約書)について、確認の処理を実行することを要求するデータを受信することができる。確認装置111は、契約書データベース113、署名者データベース115、確認者データベース116を参照して、受信した「契約書識別子」と「確認者識別子」とに基づいて、確認の処理を実行することができる。確認装置111の詳細については、
図2を参照しながら説明する。
【0021】
契約書データベース113は、契約書ごとに、電子署名を付与することができる署名者を管理するためのデータベースである。契約書データベース113の詳細については、
図3を参照しながら説明する。
【0022】
図3は、本発明の一実施形態にかかる契約書データベース113の一例である。契約書データベース113には、契約書ごとに、「契約書識別子」、債務者である法人の「法人識別子」および「法人名」、署名可能な署名者の「署名者識別子」および「署名者名」などを示すデータが格納される。「契約書識別子」は、契約書ごとに付された識別子である。「法人識別子」は、その契約書に記載された内容で金融機関と契約を締結する法人(すなわち、債務者)に付された識別子である。「法人名」は、その法人の名称である。「署名者識別子」は、その契約書に電子署名を付与することができる署名者に付された識別子である。「署名者名」は、その署名者の氏名である。あらかじめ、契約書ごとに、署名可能な署名者が金融機関の担当者によって登録されているものとする。署名可能な署名者は、その「法人識別子」および「法人名」を有する法人の代表取締役などである。署名可能な署名者は、1人でもよいし複数人でもよい。すなわち、署名可能な署名者が1人の場合、その署名者が電子署名を付与する。一方、署名可能な署名者が複数人の場合、署名可能な署名者のうちの1人が電子署名を付与する。例えば、
図3の「契約書識別子」が「234567891」である契約書の場合、「若草二郎」と「若草三郎」とのいずれかが電子署名を付与する。
【0023】
ここで、署名可能な署名者の登録方法について説明する。まず、顧客(法人)は、「代表取締役」や「顧客(法人)を代表して契約を締結する権限を有する者(取締役や経理担当者など)」などの中から1人または複数人を「署名者」として登録する(すなわち、金融機関に署名者識別子を発行してもらう)。次に、金融機関の担当者は、契約書ごとに、債務者である法人に登録されている「署名者」の中から1人または複数人を「署名可能な署名者」として選択して登録する。
【0024】
ここで、署名者が付与する電子署名について説明する。現在、電子署名法は、個人(自然人)に発行される電子証明書を対象としている。そのため、法人が締結する契約書には、その法人の代表取締役などの個人の電子署名が付与されることとなる。したがって、署名者(例えば、
図3の「若草太郎」)は、自己の個人の電子署名(「若草太郎」の電子署名)を、自己が属する法人(「若草商事(株)」)が締結する契約書に付与することができる。あるいは、今後、電子証明書が法人に対しても発行され、電子署名法が法人に対して適用されるようになった場合、法人が締結する契約書に、その法人の電子署名が付与されることが想定される。その場合、署名者(「若草太郎」)は、自己が属する法人(「若草商事(株)」)の電子署名を、自己が属する法人(「若草商事(株)」)が締結する契約書に付与することができる。前者の場合、署名者が自己の個人の電子署名を付与すると、契約を締結する法人の社印が押印されたものとみなされて、その法人を契約当事者として契約が有効に締結される。また、前者の場合、上記の「署名可能な署名者」は、「自己の個人の電子署名を、自己が属する法人が締結する契約書に付与できる者」として署名者データベース115内で登録されている(図示せず)者の中から選択される。
【0025】
図1に戻る。署名者データベース115は、契約書に電子署名を付与する署名者を管理するためのデータが格納されたデータベースである。署名者データベース115の詳細については、
図4を参照しながら説明する。
【0026】
図4は、本発明の一実施形態にかかる署名者データベース115の一例である。署名者データベース115には、「法人識別子」、「法人名」、「署名者識別子」、「署名者名」、「確認者の要否」、「必要な確認者の人数」などを示すデータが格納される。「法人識別子」は、その署名者が属する法人に付された識別子である。「法人名」は、その法人の名称である。「署名者識別子」は、署名者ごとに付された識別子である。「署名者名」は、その署名者の氏名である。「確認者の要否」は、その署名者が、契約書に電子署名を付与する前に、確認者による確認が必要であるか否かを示す。したがって、「要」の場合、確認装置111による確認の処理が完了していなければ、その署名者は電子署名を付与することができない。一方、「否」の場合、本発明に係る確認の処理を実行する必要はない(すなわち、確認装置111による確認の処理が完了していなくても、その署名者は電子署名を付与することができる)。「必要な確認者の人数」は、「確認者の要否」が「要」の場合、確認しなければならない確認者の最低限の人数を示す。すなわち、登録されている「必要な確認者の人数」よりも多くの人数の確認者が確認を行うことも可能である。「必要な確認者の人数」は、1人でもよいし複数人でもよい。
【0027】
図1に戻る。確認者データベース116は、電子署名が付与される前に契約書の内容を確認する確認者を管理するためのデータが格納されたデータベースである。確認者データベース116の詳細については、
図5を参照しながら説明する。
【0028】
図5は、本発明の一実施形態にかかる確認者データベース116の一例である。確認者データベース116には、法人ごとに、確認者として登録されている人の「確認者識別子」、「確認者名」などを示すデータが格納される。確認者として登録されている人は、その法人が債務者となっている契約書の内容を確認することができる。「確認者識別子」は、確認者ごとに付された識別子である。「確認者名」は、その確認者の氏名である。確認者は、その法人に属する従業員(融資の実務に携わる者)などである。
【0029】
ここで、署名者と確認者との関係について説明する。法人ごとに、1人または複数人の署名者と、1人または複数人の確認者とが登録される。また、署名者ごとに、必要な確認者の人数が登録される。また、法人の契約書ごとに、1人または複数人の署名可能な署名者(すなわち、その法人に対して登録されている署名者のうちのいずれかの署名者)が登録される。そして、契約書ごとに、既に確認を行った確認者の人数が計測される。したがって、署名可能な署名者のいずれかが、契約書に電子署名を付与しようとする際、その契約書に対して「既に確認を行った確認者の人数」がその署名者の「必要な確認者の人数」以上であるときのみ、電子署名を付与することができる。例えば、
図5には、
図4の「若草二郎」、「若草三郎」が属する法人「(株)若草商事」における確認者(「若草六郎」、「若草七郎」、「若草八郎」)が示されている。この例では、署名者「若草二郎」が必要とする「確認者の人数」は「2人」であるので、「若草六郎」、「若草七郎」、「若草八郎」のうちの2人以上が確認を行えば、署名者「若草二郎」は電子署名を付与することができるようになる。一方、署名者「若草三郎」が必要とする「確認者の人数」は「3人」であるので、「若草六郎」、「若草七郎」、「若草八郎」の全員が確認を行えば、署名者「若草三郎」は電子署名を付与することができるようになる。
【0030】
図1に戻る。確認履歴データベース117は、確認者が確認を行った履歴を管理するためのデータが格納されたデータベースである。確認履歴データベース117の詳細については、
図6を参照しながら説明する。
【0031】
図6は、本発明の一実施形態にかかる確認履歴データベース117の一例である。確認履歴データベース117には、契約書ごとに、債務者についての、「確認済みの確認者の人数」、それぞれの確認者の詳細(「確認者識別子」、「確認者名」、「確認日時」)などを示すデータが格納される。「確認済みの確認者の人数」は、その契約書に対して既に確認を行った確認者の人数を示す。「確認者識別子」および「確認者名」は、既に確認を行った確認者の識別子および氏名である。「確認日時」は、その確認者が確認を行った日時である。確認者ごとに、「確認者識別子」、「確認者名」、「確認日時」を示すデータが格納される。
【0032】
図1に戻る。電子署名装置112は、契約書に電子署名を付与するための装置である。具体的には、電子署名装置112は、署名者端末130から、署名したい契約書を特定するための「契約書識別子」を示すデータと、署名する署名者を特定するための「署名者識別子」を示すデータとを受信することができる。電子署名装置112は、契約書データベース113を参照して、受信したデータが示す「契約書識別子」を有する契約書に署名可能な署名者内に、受信したデータが示す「署名者識別子」を有する署名者が含まれるか否かを判断することができる。含まれる場合、電子署名装置112は、署名者データベース115を参照して、受信したデータが示す「署名者識別子」を有する署名者の「必要な確認者の人数」を特定することができる。また、電子署名装置112は、確認履歴データベース117を参照して、受信したデータが示す「契約書識別子」を有する契約書の「確認済みの確認者の人数」を特定することができる。電子署名装置112は、特定した「確認済みの確認者の人数」が、特定した「必要な確認者の人数」以上であるか否かを判断することができる。「確認済みの確認者の人数」が「必要な確認者の人数」以上である場合、電子署名装置112は、受信したデータが示す「契約書識別子」を有する契約書に、受信したデータが示す「署名者識別子」を有する署名者の電子署名(あるいは、契約を締結する法人の電子署名)を付与することができる。
【0033】
確認者端末120は、電子署名が付与される前に契約書の内容を確認するために、確認者が操作する端末である。具体的には、融資契約システム110を有する金融機関と融資の契約を締結する法人内に設置される端末である。確認者端末120は、確認装置111へ、確認したい契約書を特定するための「契約書識別子」を示すデータと、確認する確認者を特定するための「確認者識別子」を示すデータとを送信することができる。また、確認者端末120は、確認装置111から、確認装置111へ送信した「契約書識別子」を有する契約書を、受信することができる。また、確認者端末120は、確認装置111へ、受信した契約書について、確認の処理を実行することを要求するデータを送信することができる。確認者端末120は、例えば、パーソナルコンピュータである。
【0034】
署名者端末130は、契約書に電子署名を付与するために、署名者が操作する端末である。具体的には、融資契約システム110を有する金融機関と融資の契約を締結する法人内に設置される端末である。確認者端末120を操作する確認者と署名者端末130を操作する署名者は、同一の法人に属することができる。署名者端末130は、電子署名装置112へ、署名したい契約書を特定するための「契約書識別子」を示すデータと、署名する署名者を特定するための「署名者識別子」を示すデータとを送信することができる。署名者端末130は、例えば、パーソナルコンピュータである。
【0035】
図2は、本発明の一実施形態にかかる確認装置111の機能ブロック図である。確認装置111には、受信部210、送信部220、契約書抽出部230、確認部240が含まれる。
【0036】
受信部210は、確認者端末120から、確認したい契約書を特定するための「契約書識別子」を示すデータを受信することができる。また、受信部210は、確認者端末120から、確認する確認者を特定するための「確認者識別子」を示すデータを受信することができる。また、受信部210は、確認者端末120から、確認者が見た契約書(すなわち、後述する送信部220が送信した契約書)について、確認の処理を実行することを要求するデータを受信することができる。受信部210は、契約書抽出部230へ、受信した「契約書識別子」を示すデータを送信することができる。また、受信部210は、確認部240へ、受信した、「契約書識別子」を示すデータ、「確認者識別子」を示すデータ、確認の処理を実行することを要求するデータを送信することができる。
【0037】
契約書抽出部230は、受信した「契約書識別子」を有する契約書を、電子文書(契約書)114内から抽出することができる。契約書抽出部230は、送信部220へ、抽出した電子化された契約書を送信することができる。
【0038】
確認部240は、契約書データベース113を参照して、受信した「契約書識別子」を有する契約書の債務者である法人の「法人識別子」を特定することができる。また、確認部240は、確認者データベース116を参照して、特定した「法人識別子」を有する法人に対して登録されている確認者内に、受信した「確認者識別子」を有する確認者が含まれるか否かを判断することができる。登録されている確認者内に、受信した「確認者識別子」を有する確認者が含まれる場合、確認部240は、契約書抽出部230に、受信した「契約書識別子」を有する契約書を抽出させることができる。また、登録されている確認者内に、受信した「確認者識別子」を有する確認者が含まれる場合、確認部240は、確認履歴データベース117を参照して、受信した「契約書識別子」を有する契約書に対して既に確認を行った確認者内に、受信した「確認者識別子」を有する確認者が含まれるか否かを判断することができる。既に確認を行った確認者内に、受信した「確認者識別子」を有する確認者が含まれない場合、確認部240は、確認履歴データベース117内で、受信した「契約書識別子」を有する契約書の「確認済みの確認者の人数」を「1人」増加させることができる。また、確認部240は、確認履歴データベース117内で、「確認者識別子」に「受信した確認者識別子」を、「確認者名」に「その確認者の確認者名」を、「確認日時」に「その確認者が確認を行った日時(すなわち、「確認の処理を実行することを要求するデータ」を確認者端末120から受信した日時)」を示すデータを格納することができる。
【0039】
送信部220は、確認者端末120へ、契約書抽出部230から受信した契約書を送信することができる。
【0040】
図7は、本発明の一実施形態にかかる確認装置111における処理フローの一例を示すフローチャートである。
【0041】
ステップ701において、確認装置111は、確認者端末120から、確認したい契約書を特定するための「契約書識別子」を示すデータと、確認する確認者を特定するための「確認者識別子」を示すデータとを受信する。
【0042】
ステップ702において、確認装置111は、契約書データベース113を参照して、ステップ701で受信した「契約書識別子」を有する契約書の債務者である法人の「法人識別子」を特定する。
【0043】
ステップ703において、確認装置111は、確認者データベース116を参照して、ステップ702で特定した「法人識別子」を有する法人に対して登録されている確認者内に、ステップ701で受信した「確認者識別子」を有する確認者が含まれるか否かを判断する。含まれる場合は、ステップ704へ進む。含まれない場合は、ステップ710へ進む。ステップ710において、確認装置111は、確認者端末120へ、確認者として登録されていない旨のエラーを送信する。
【0044】
ステップ704において、確認装置111は、ステップ701で受信した「契約書識別子」を有する契約書を、電子文書(契約書)114内から抽出する。
【0045】
ステップ705において、確認装置111は、確認者端末120へ、ステップ704で抽出した契約書を送信する。
【0046】
ステップ706において、確認装置111は、確認者端末120から、確認者が契約書を見た結果(すなわち、確認の処理を実行するか否か)を受信する。確認の処理を実行する場合(すなわち、「確認の処理を実行することを要求するデータ」を受信した場合)は、ステップ707へ進む。確認の処理を実行しない場合(すなわち、「確認の処理を実行することを要求するデータ」を受信しなかった場合)は、ステップ711へ進む。ステップ711において、再度、金融機関と債務者である法人との間で、契約の内容が見直される。その後、見直された契約書について、ステップ701の処理が行なわれる。
【0047】
ステップ707において、確認装置111は、確認履歴データベース117を参照して、ステップ701で受信した「契約書識別子」を有する契約書に対して既に確認を行った確認者内に、ステップ701で受信した「確認者識別子」を有する確認者が含まれるか否かを判断する。含まれない場合は、ステップ708へ進む。含まれる場合は、ステップ712へ進む。ステップ712において、確認装置111は、確認者端末120へ、既に確認を行っている旨のエラーを送信する。
【0048】
ステップ708において、確認装置111は、確認履歴データベース117内で、ステップ701で受信した「契約書識別子」を有する契約書の「確認済みの確認者の人数」を「1人」増加させる。
【0049】
ステップ709において、確認装置111は、確認履歴データベース117内で、「確認者識別子」に「ステップ701で受信した確認者識別子」を、「確認者名」に「その確認者の確認者名」を、「確認日時」に「その確認者が確認を行った日時(すなわち、ステップ706で「確認の処理を実行することを要求するデータ」を確認者端末120から受信した日時)」を示すデータを格納する。
【0050】
図8は、本発明の一実施形態にかかる電子署名装置112における処理フローの一例を示すフローチャートである。
【0051】
ステップ801において、電子署名装置112は、署名者端末130から、署名したい契約書を特定するための「契約書識別子」を示すデータと、署名する署名者を特定するための「署名者識別子」を示すデータとを受信する。
【0052】
ステップ802において、電子署名装置112は、契約書データベース113を参照して、ステップ801で受信したデータが示す「契約書識別子」を有する契約書に署名可能な署名者内に、ステップ801で受信したデータが示す「署名者識別子」を有する署名者が含まれるか否かを判断する。含まれる場合は、ステップ803へ進む。含まれない場合は、ステップ807へ進む。ステップ807において、電子署名装置112は、署名者端末130へ、署名可能な署名者として登録されていない旨のエラーを送信する。
【0053】
ステップ803において、電子署名装置112は、署名者データベース115を参照して、ステップ801で受信したデータが示す「署名者識別子」を有する署名者の「必要な確認者の人数」を特定する。
【0054】
ステップ804において、電子署名装置112は、確認履歴データベース117を参照して、ステップ801で受信したデータが示す「契約書識別子」を有する契約書の「確認済みの確認者の人数」を特定する。なお、ステップ803と804とは順序が逆でもよい。
【0055】
ステップ805において、電子署名装置112は、ステップ804で特定した「確認済みの確認者の人数」が、ステップ803で特定した「必要な確認者の人数」以上であるか否かを判断する。「確認済みの確認者の人数」が「必要な確認者の人数」以上である場合、ステップ806へ進む。「確認済みの確認者の人数」が「必要な確認者の人数」未満である場合、ステップ808へ進む。ステップ808において、電子署名装置112は、署名者端末130へ、必要な確認者の人数分の確認が未だ行われていない旨のエラーを送信する。
【0056】
ステップ806において、電子署名装置112は、ステップ801で受信したデータが示す「契約書識別子」を有する契約書に、ステップ801で受信したデータが示す「署名者識別子」を有する署名者の電子署名(あるいは、契約を締結する法人の電子署名)を付与する。
【0057】
図9は、本発明の一実施形態にかかる表示される画面のイメージである。電子署名が付与されると、署名者端末130には、
図9のような画面が表示される。
【0058】
本発明によれば、融資の契約を行う債務者や連帯保証人が法人の場合、署名者(代表取締役など)は、担当者による契約の内容の確認が済んだ後にのみ、電子署名を付与することができる。そのため、契約の内容が確認されないまま契約が締結されてしまうことを防ぐことができる。
【0059】
また、本発明によれば、融資の契約を行う法人では、他の企業(すなわち、金融機関)が起案した契約書に対して、融資の実務に携わる者(確認者)が代表取締役など(署名者)に契約の承認を求めることができる。すなわち、従来のワークフローシステムでは、同一の企業内で、ある者が起案した契約書を別の者が承認しているに過ぎない。本発明では、このような従来のワークシステムとは異なり、契約書を起案した企業とは別の企業において、承認を行うことができる。
【0060】
ここまで、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまで一例であり、本発明は上述した実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【0061】
また、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、各請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。