特許第6010168号(P6010168)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6010168-折畳み穴開き扇子 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6010168
(24)【登録日】2016年9月23日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】折畳み穴開き扇子
(51)【国際特許分類】
   A45B 27/00 20060101AFI20161006BHJP
【FI】
   A45B27/00 A
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-72137(P2015-72137)
(22)【出願日】2015年3月31日
【審査請求日】2015年3月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】000218281
【氏名又は名称】渡辺 芳男
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 芳男
【審査官】 大瀬 円
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭56−4420(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3163910(JP,U)
【文献】 特開平11−290109(JP,A)
【文献】 実開平3−37907(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45B 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支点を起点とする畳み線を少なくても二本入れた扇ぎ板を設け、該扇ぎ板の下部に軸穴を設け、該扇ぎ板は該畳み線によって少なくても三つの室に区分され、一方の端に位置する室を一方の竿室とし、他方の端に位置する室を他方の竿室とし、該一方の竿室と該他方の竿室とで挟まれた室を反転室とし、該反転室の下端は該軸穴の縁線の一部である反転穴縁と成り、該竿室の横外縁に外側折線を介して畳み固定箇所を延設し、該畳み固定箇所として、一方の竿室から一方の外側折線を介して扇ぎ板の下部領域を挟む挟み部を延設し、該挟み部は袋折線の袋折によって折り重なる略線対称形状を成しており、該袋折線を介して一方の挟み板と他方の挟み板に区分され、他方の挟み板の略中央に片折線を介して差込片を延設し、一方の挟み板の略中央に挿入穴を設け、該挿入穴の隣に該差込片を差込める長さの切溝を設けたことを特徴とする折畳み穴開き扇子。
【請求項2】
畳み固定箇所として、他方の竿室から他方の外側折線を介して転板を延設し、該転板の略中央に転穴を設け、該転穴に他方の挟み板の略中央に片折線を介して延設された差込片が差し込まれて固定されることを特徴とする請求項1記載の折畳み穴開き扇子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙扇子に関する物である。
【背景技術】
【0002】
従来の紙扇子は、大半円の把持域に中心線を袋折して小半円を折り重ねて補強し、該大半円と該小半円とが折り重なった状態で小孔を中心とする放射状の折線を入れ、該折線が谷折と山折を交互に繰り返すことでジャバラに折り畳まれ、該折畳み状態を固定するために両端の位置関係にある切込線へ挿入舌片を差込む構造の物であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭56−4420号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術は、蛇腹状に折畳むことはできるものの、折畳み状態の固定は、挿入舌片を切込線に毎回挿入しなければ固定できないという問題点があった。本発明では前記のような問題の解決を課題にする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
支点を起点とする放射線の畳み折線を少なくても二本入れて扇ぎ板を設け、該扇ぎ板は該畳み折線を介して少なくても三つの室に区分され、外側の室の各々を一方の竿室と他方の竿室とし、該竿室どうしに挟まれた室を反転室とし、該反転室の下端は軸穴の上縁の一部に成っている。一方の竿室から一方の外側折線を介して挟み部を延設し、該挟み部は中央を横切る袋折線によって一方の挟み板と他方の挟み板とに区分され、他方の挟み板の略中央に片折線を介して差込片を延設し、一方の挟み板の略中央に挿入穴を設け、該挿入穴に該差込片を挿入して折り返された領域の略中央横断線で切溝を設ける。他方の竿室から他方の外側折線を介して転板を延設し、該転板の略中央に転穴を設ける。
【発明の効果】
【0006】
反転室の下端は軸穴の上縁の一部になっているので、該反転室の下端の切断縁領域を反転穴縁とし、切断縁の反転穴縁になったことで反転が可能となり、一方の竿室と他方の竿室とを重ね合わせることで該反転室は反転するので扇ぎ板は折畳み状態となる。一方の外側折線を折り返すことで挟み部の略半分は該扇ぎ板の下部領域と重なり合い、該挟み部の袋折線を折り返して袋折することで、一方の挟み板と他方の挟み板とで該扇ぎ板の下部領域を挟み込むことができ、該挟み部の挟み込みによって該扇ぎ板の扇ぎ使用での補強の他、該扇ぎ板の折畳み状態を固定できる。他方の外側折線を折り返すことで転板を該扇ぎ板の下部に重ね合わせることができ、該転板の重なり状態を該挟み部で挟み込み、他方の挟み板から延設されている差込片を片折線の折り返しで、転穴、軸穴、挿入穴に挿入した該差込片の先領域を切溝に差し込んで固定することができ、該切溝への差込固定によって該挟み部の挟み固定が強固になり、該差込片を差込むことによってできた貫通穴を指穴とし、該指穴は指を引っ掛けて扇ぎ易くする働きの他に、組み立てられた本体の扇ぎ板を折り畳んだり開いたりする開閉の要(かなめ)の役割も果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】展開正面図である。(実施例1)
図2】組立過程要部透視正面斜視図である。
図3】組立過程要部透視正面斜視図である。
図4】組立完了要部透視正面斜視図である。
図5】開き状態要部のみ透視正面斜視図である。
図6】閉じ状態要部のみ透視正面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
竹骨扇子同様に、開閉する動作だけで使用できる紙扇子を実現した。
【実施例1】
【0009】
図1は展開正面図である。折線は一点鎖線で示し、延長線や基線などは二点鎖線で示し、
縁及び切線は一本の実線で示し、引き出し(指示)線は細い曲線で示す。山折と谷折で表示する折り曲げ方向は図示状態での正面方向からを基準にする。左右方向を横とし、天地方向を縦とし、正面背面方向を前後とする。符号は数字で表示するが、同じ符号が複数ある場合は符号の後ろに一方をa、他方をbとする補助符号を表示することにし、該補助符号を表示しない場合は一方と他方の総称(双方を指示)とする。本発明を形成する素材は限定ではなく、プラスチックであっても良いが、適宜に腰のある厚紙であることが望ましく、前記厚紙の硬さは楽に折り曲げられて扇ぎ使用に耐えられる硬さであれば良く、具体的に述べるならば、官製ハガキよりも硬ければ目的を果たせる。
【0010】
本体1で大きな面積を占める扇ぎ板2の形状は限定ではなく、花、ハート、動物など、自由なデザインであっても良いが、発明の内容を明瞭にするために天広がりの扇形状を基本とする。該扇ぎ板2の略下部の略中央に支点3を設け、該支点3を起点として天方へ伸びる少なくても二本の放射線で一方の畳み線4aと他方の畳み線4bとを設ける。
【0011】
該支点3は該扇ぎ板2の下端よりも適宜に天方へ移動した箇所に設けることが望ましく、該支点3を中心とする真円形を軸基穴5とし、該軸基穴5の大きさは適宜であって良く、親指が楽に入る大きさであることが望ましく、具体的な寸法を述べるならば直径30ミリ程度であることが望ましい。
【0012】
図面での一方と他方の位置関係は限定ではないが、左及び上にある方を一方とし、右及び下にある方を他方とすることで、双方の位置関係を明瞭に説明できるようにする。該扇ぎ板2は一方の畳み線4aと他方の畳み線4bとによって左右の横方向へ三つの室に区分されており、該三つに区分された外側双方の室を竿室6とし、該竿室6は二つの対で有しており、一方の竿室6aと他方の竿室6bとで挟まれた室を反転室7とする。
【0013】
該軸基穴5は該支点3を中心点とする真円であるが、該支点3を中心にして該反転室7は反転する構造であり、該反転室7の下端は該支点3から該軸基穴5の半径だけ離れた箇所に位置しているので該反転室7の下端縁域を反転穴縁26とし、該反転穴縁26の領域だけ畳み線4の下端どうしは離れており、該反転室7を反転するときに該反転穴縁26の領域だけ該軸基穴5の他方の縁が一方の方へ一時的に移動することになり、前記の移動領域が該軸基穴5より内側へ食み出すので、前記の食み出し領域を取り除くために遊び8の領域を他方側を削って形成し、該遊び8の領域を含めた穴を軸穴9として設け、該軸穴9の上縁の部分領域が実質の反転穴縁26となる。
【0014】
該反転室7の下端は該軸穴9の縁の一部となっているので、該反転室7の下端が切り離された切縁である反転穴縁26であることから該反転室7の反転が可能となり、該軸穴9は遊び8の領域も含めた大きさになっているので、該軸穴9の他方の縁が軸基穴5の内側へ食み出すのを防止しており、該軸穴9は扇ぎ板2の下端よりも適宜に天方が移動した箇所に位置しており、該軸穴9より下領域を左右に切り離す分離部10を該軸穴9の下から該扇ぎ板2の下縁である底縁24へ向けた切線で設ける。
【0015】
一方の竿室6aから一方の外側折線11aを介して挟み部12を延設し、該挟み部12は中央を横切る袋折線13を中心線とする略(ほぼ)線対称形状であることが望ましく、略線対称としているのは一方の板面の縁が外側折線11aと隣接していることから直線形状になっていて完全な線対称形状でないからであり、該袋折線13を介して区分された各々の板面を一方の挟み板14aと他方の挟み板14bとする。
【0016】
上記対で有する挟み板14のどちらを一方とするかは限定ではないが、明瞭に説明する目的から一方の外側折線11aと隣接する方を一方の挟み板14aとする。他方の挟み板14bの略中央領域を略トンネル形状に切り出して差込片15を延設し、略トンネル形状の底辺直線部分を片折線16とし、該片折線16は袋折線13と略並行であることが望ましい。
【0017】
一方の挟み板14aの略中央に袋折線13を中心線とする線対称の位置関係と形状での差込片15と同形状の挿入穴17を設け、トンネル形状の該挿入穴17の直線部分を穴底辺18とし、該穴底辺18から袋折線13方向へ平行移動した箇所に切溝19を切り込んで設け、該切溝19の位置は限定ではないが、差込片15の略半分の長さだけ平行移動した位置であることが望ましく、差込片15の略中央を横切る箇所に刻み線20の折線を入れることで、該差込片15を半分に折り曲げることができるので、該差込片15を該切溝19へ挿入し易くできる。
【0018】
他方の竿室6bから他方の外側折線11bを介して転板21を延設し、該転板21の形状は限定ではないが、一方の挟み板14aと左右線対称の形状であることが望ましい。該転板21の略中央に転穴22を設け、該転穴22は他方の外側折線11bを中心線とした線対称での軸穴9と同形であることが望ましく、該転穴22でも他方の外側折線11bの線対称で他方の遊び8bと転基穴23を有しており、該転基穴23に該他方の遊び8bを加えた穴領域が転穴22である。
【0019】
図2は組立過程要部透視正面斜視図である。折線は一点鎖線で表示しているが、背部に隠れた場合は透視線とする破線となり、延長線及び基線は細くした二点鎖線のまま表示する。支点3から発するV字の延長線は短いので一点鎖線のように図示されているが、実際は二点鎖線である。折り曲げ方向を示す山折、谷折は、正面方向からを基準とし、使用者が自由に山折と谷折を変更できるので限定できないが、特許内容を明瞭に説明するために折り曲げ方向を明記する。
【0020】
一方の竿室6aから一方の外側折線11aを谷折して挟み部12を正面へ折り返すことで、該挟み部12の略中央を横切る袋折線13は略水平となり、該袋折線13を介する上部領域は一方の挟み板14aであり、下部領域は他方の挟み板14bである。
【0021】
一方の挟み板14aは扇ぎ板2の下部領域の正面に重なり合って(重合)しており、軸基穴5と挿入穴17の上部縁は支点3を中心点とする同一円周線上に位置することが望ましい。該挿入穴17の下部は部分的に適宜な水平線にし、該水平線を穴底辺18とし、該穴底辺18の形成によって該挿入穴17は略トンネル形状となる。該穴底辺18と袋折線13との略中央部に水平な切溝19を設けることが望ましい。
【0022】
軸基穴5から他方の隣接領域は一方の遊び8aとなって削られており、該一方の遊び8aを削って大きくなった穴領域を軸穴9とし、反転室7の下端は該軸穴9の頂部縁線の一部になっており、該頂部縁線の一部の領域を反転穴縁26とし、該軸穴9の下部から扇ぎ板2の底縁24へ向けた切線を入れて切り離し、該切り離し線を分離部10とする。
【0023】
扇ぎ板2の底縁24は袋折線13よりも適宜に天方へ移動した位置であることが望ましく、該底辺24と該袋折線13とが適宜に離れていることによって、該袋折線13が楽に折れ曲がることと、該分離部10で分離する底縁24の他方が滑り移動しやすくなる。
【0024】
他方の竿室6bから他方の外側折線11bを介して延設された転板21の略中央に転穴22を設ける。軸穴9と該転穴22との位置関係は他方の外側折線11bを中心線とする線対称であり、該転穴22は転基穴23から他方の遊び8bの領域を削り取った形状を成しており、一方の遊び8aと他方の遊び8bの位置関係は他方の外側折線11bを中心線とする線対称で有している。
【0025】
図3は組立過程要部透視正面斜視図である。他方の外側折線11bを谷折して転板21を正面へ折り返しても良いのであるが、他方の外側折線11bを山折して転板21を背面へ折り返して図示する。
【0026】
扇ぎ板2の背面へ該転板21を折り重ね、正面へ一方の挟み板14aを折り重ねているので、該扇ぎ板2の下部領域は三枚重ね状態となっており、該三枚重ね状態を固定するために挟み部12中央を横切っている袋折線13を山折にして垂れ下がっている他方の挟み板14bを背面へ折り返し、差込片15を背面から転穴22、軸穴9、挿入穴17の順で通して、正面へ突き出された該差込片15の先領域(刻み線20から先)を切溝19に差し込んで固定する。
【0027】
図4は組立完了要部透視正面斜視図である。図3で垂れ下がっていた他方の挟み板14bを背面へ折り返し、差込片15を転穴22から差し込んで挿入穴17から正面へ抜き出た該差込片15の先領域を切溝19に差し込んで固定する。
【0028】
該差込片15の略中央を横断する折線で刻み線20を入れることが望ましく、該刻み線20から先を該差込片15の先領域とする。該刻み線20を有することで該差込片15を二つ折りにすることができるので該切溝19への差込が容易になり、該刻み線20と該切溝19は微妙にズラして図示しているが、それは引き出し線で指示しやすくするためで、実際には同一線上であることが望ましい。
【0029】
支点3の周囲に重なり合って貫通している穴を総称して指穴25とし、該指穴25形成で重なっている穴を背面から述べるならば、差込片が抜き出た穴から始まり、転穴22、軸穴9、挿入穴17の順で重なっている。
【0030】
図5は開き状態要部のみ透視正面斜視図である。図4と同じ組立完了正面斜視図であるが、透視の層は一枚だけとし、二枚目以上の透視は省略することで要部のみを透視した正面斜視図にし、扇ぎ板2が折り畳まれて閉じる構造を説明し易い図にした。
【0031】
扇ぎ板2の折畳み方向は限定ではなく、使用者が自由に選択できるのであるが、望ましい折畳み方向を述べるならば、一方の畳み線4aを谷折し、他方の畳み線4bを山折することで、一方の竿室6aの正面へ反転して折り重なった反転室7の正面へ他方の竿室6bが折り重なって該扇ぎ板2は折り畳まれて閉じた状態になる。
【0032】
反転室7の下端は軸穴9の縁の一部となっており、該反転室7の下端縁領域を反転穴縁26とし、該反転穴縁26を有していることで該反転室7の下端は切り離された構造になるので、該反転室7だけを反転させて、一方の竿室6aと他方の竿室6bとの重なりを実現できる。
【0033】
反転室7の反転過程で反転穴縁26の領域分だけ軸穴9の他方の縁が支点3の方向へ移動するので、遊び8の領域を削り取ることで挿入穴17から支点3方向へ他方の縁が食み出すのを防止しており、片折線16の他方の端に軸穴9の他方の縁が接触するのを遊び8領域の削り取りによって防止している。
【0034】
図6は閉じ状態要部のみ透視正面斜視図である。一方の畳み線4aを谷折し、他方の畳み線4bを山折することで扇ぎ板2は折り畳まれて閉じ状態となり、背面から一方の竿室6a、反転した反転室7、他方の竿室6bの順で折り重なっている。
【0035】
反転室7の下端は反転穴縁26の切縁となっているので、該反転室7のみが反転可能となり、一方の畳み線4aと他方の畳み線4bの延長線が支点3で交差しているので、該反転室7は該支点3を中心点として反転する。
【0036】
反転室7が反転して裏向きになることで支点3を中心点として他方の竿室6bは左へ回転移動するのであり、該他方の竿室6bが左へ回転移動することで該支点3から下の分離部10は二つに分離し、一方の分離部10aは元の位置に留まるが、他方の分離部10bは該支点3を中心として右へ回転移動する。
【0037】
反転穴縁26が反転することで、該反転穴縁26よりも他方(右側)の軸穴9領域が回転移動することになり、該他方の軸穴領域は支点3を中心として回転移動するのではなくて一方の畳み線4aの下端を中心として回転移動するので、該反転穴縁26の長さ(領域)だけ支点3方向へ接近して回転移動することになり、他方の該軸穴9の縁が片折線16の他方の端に接するのを防止するために遊び8の領域を削って該軸穴9の他方を広くしてある。
【0038】
折り畳まれた他方の畳み線4bは一方の挟み板14aと一方の竿室6aとの間に挟み込まれて折畳み状態が固定されており、本体1から手を離しても扇ぎ板2が無造作に開くことはない。
【0039】
片折線16は指穴25の下部を束ねており、差込片15の先領域を切溝19に差込むことで該指穴25の束ね状態は固定されており、該指穴25の束ね固定によって一方の挟み板14aは固定されているので、本体1の折畳み閉じ状態を固定できる。
【0040】
指穴25は束ね固定の働きの他に、指を挿入して持つこともできるので、図5で示すように開いた状態で扇ぐ場合に持ち易くできる。
【0041】
扇ぎ板2の畳み線4は二本設けることが望ましいのであるが、該畳み線4の本数を増やしても良く、例えば該畳み線4を四本にして五つの室に区分しても良い。室が五つある扇ぎ板は図示していないが、文章だけで説明する。室が五つある場合は、中央の室を反転しない竿室とし、該中央竿室の両側へ畳み線を介して一方と他方の反転室を延設し、該一方と他方の反転室の更に外側へ畳み線を介して一方と他方の竿室を延設しても良い。竿室どうしに挟まれた室を反転室としているので、請求項の内容をそのまま引き継いでいる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、印刷を自由にできるので、宣伝媒体として使用することもできる。
【符号の説明】
【0043】
1 本体
2 扇ぎ板
3 支点
4a、4b 畳み線
5 軸基穴
6a、6b 竿室
7 反転室
8a、8b 遊び
9 軸穴
10 分離部
11a、11b 外側折線
12 挟み部
13 袋折線
14a、14b 挟み板
15 差込片
16 片折線
17 挿入穴
19 切溝
21 転板
22 転穴
23 転基穴
26 反転穴縁
【要約】
【課題】
折畳んで閉じたり、折畳みを解除して開いたりの開閉を、一つの動作で繰り返しのできる折畳み穴開き扇子を提供する。
【解決手段】
支点を起点とする畳み線を少なくても二本入れた扇ぎ板を設け、該扇ぎ板の略下部中央に軸穴を設け、該畳み線によって三つの室に区分され、該室を一方から順に、一方の竿室、反転室、他方の竿室とし、該反転室の下端は該軸穴の縁線の一部である反転穴縁と成り、該一方の竿室から一方の外側折線を介して延設された挟み部は中央横断の袋折線を介して一方の挟み板と他方の挟み板に区分され、他方の挟み板の略中央に片折線を介して差込片を延設し、一方の挟み板の略中央に該差込片を挿入する挿入穴を開けて、該挿入穴の隣に切溝を設け、他方の竿室から他方の外側折線を介して転板を延設し、該転板の略中央に転穴を設ける。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6