特許第6010193号(P6010193)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6010193-まな板 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6010193
(24)【登録日】2016年9月23日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】まな板
(51)【国際特許分類】
   A47J 47/00 20060101AFI20161006BHJP
【FI】
   A47J47/00 D
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-135436(P2015-135436)
(22)【出願日】2015年7月6日
【審査請求日】2015年8月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】315009596
【氏名又は名称】船井 誠二
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】船井 誠二
【審査官】 長浜 義憲
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3058399(JP,U)
【文献】 実開昭52−010552(JP,U)
【文献】 実公昭52−045484(JP,Y2)
【文献】 特開平09−010122(JP,A)
【文献】 実開平05−085335(JP,U)
【文献】 国際公開第2013/112484(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状に構成され、板厚方向の片面が調理面として機能するまな板本体と、
前記片面が上を向くように水平な載置面上に前記まな板本体が配設されたときに、前記片面が一辺を下にして傾斜するように前記まな板本体を支持する支持部と、
前記一辺に隣接して設けられ、前記片面に対して凹み、かつ、前記一辺に沿って伸びる溝と、
前記溝の両端を封止する一対の封止壁と、
を備え
前記一対の封止壁の少なくともいずれか一方に、ホースを直接又は間接的に接続可能な穴部が形成されたことを特徴とするまな板。
【請求項2】
前記一対の封止壁の双方に前記穴部が形成され、
当該各穴部は、盲栓又は一端が前記ホースに接続されたバルブの他端を、任意に接続可能に構成されたことを特徴とする請求項に記載のまな板。
【請求項3】
板状に構成され、板厚方向の片面が調理面として機能するまな板本体と、
前記片面が上を向くように水平な載置面上に前記まな板本体が配設されたときに、前記片面が一辺を下にして傾斜するように前記まな板本体を支持する支持部と、
前記一辺に隣接して設けられ、前記片面に対して凹み、かつ、前記一辺に沿って伸びる溝と、
を備え
前記支持部は、前記一辺に沿って、前記まな板本体の前記片面に対する反対面から突出した脚部を備え、
前記脚部は前記一辺の全長に亘って設けられることにより、前記溝の外壁の一部を構成することを特徴とするまな板。
【請求項4】
前記載置面上に前記まな板本体が配設されたときに、前記載置面の表面に沿って配設され、一方の端縁が前記脚部に連接された平板状の底板と、
前記底板の他方の端縁に連接され、前記底板に直交する方向に前記片面の延長面を超えて突出する平板状の受け壁と、
を更に備え、
前記溝は、前記まな板本体の前記一辺側端面及び前記脚部と、前記底板と、前記受け壁とに囲まれたJ字状に構成されたことを特徴とする請求項に記載のまな板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理における食材の切断等に使用されるまな板に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のまな板としては、樹脂や木材によって矩形板状に構成されたものが多く使用されている。この種のまな板では、調理面(すなわち、調理台上面等の載置面に当該まな板が載置された際のまな板上面)に流下した水が当該調理面に付着するのを抑制するために、調理面を傾斜させることが提案されている。例えば、水平な載置面上にまな板本体を支持したときに調理面が傾斜するように、当該まな板本体の一方の短辺を載置面から離して支持する枕台を設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−10122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、まな板の調理面を傾斜させるだけでは、調理面の傾斜方向下側(例えば、特許文献1のまな板本体における他方の短辺)から全体的に前記載置面へ水が流下する。このため、食材から血や汁が出る場合には、前記傾斜方向下側における調理台の広い範囲が汚損される。本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、調理面から流下した液体(水,血,汁等)が拡散するのを抑制することができるまな板の提供を目的としてなされた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のまな板は、板状に構成され、板厚方向の片面が調理面として機能するまな板本体と、前記片面が上を向くように水平な載置面上に前記まな板本体が配設されたときに、前記片面が一辺を下にして傾斜するように前記まな板本体を支持する支持部と、前記一辺に隣接して設けられ、前記片面に対して凹み、かつ、前記一辺に沿って伸びる溝と、を備る。
【0006】
このように構成された本発明のまな板では、調理面として機能する片面が上を向くように水平な載置面上にまな板本体が配設されたときに、支持部は、前記片面が一辺を下にして傾斜するようにまな板本体を支持する。このため、調理面としての前記片面に流下した液体(水,血,汁等のいずれであってもよくそれらの混合物であってもよい。)は、前記一辺の方向へ流下する。前記一辺には、溝が隣接して設けられている。この溝は、前記片面に対して凹み、かつ、前記一辺に沿って伸びている。このため、まな板本体の前記片面(すなわち調理面)から流下した液体は、溝に回収された後、その溝に沿って流れ、前記液体が拡散するのを抑制することができる。
【0007】
なお、本発明のまな板において、前記溝の両端を封止する一対の封止壁を備え、前記一対の封止壁の少なくともいずれか一方に、ホースを直接又は間接的に接続可能な穴部が形成されてもよい。その場合、前記溝は、ホースに直接又は間接的に接続可能な穴部以外の部分では、封止壁によって封止される。このため、前記片面(すなわち調理面)から流下して溝に回収された液体は、前記穴部を通ってホースに流れ、適宜の位置に排出される。従って、この場合、前記液体が拡散するのを一層良好に抑制することができる。
【0008】
そして、その場合、前記一対の封止壁の双方に前記穴部が形成され、当該各穴部は、盲栓又は一端が前記ホースに接続されたバルブの他端を、任意に接続可能に構成されてもよい。その場合、一方の封止壁の穴部に盲栓を接続し、他方の封止壁の穴部にバルブの他端を接続すれば、前記他方の封止壁の側にホースを接続してそのホースから前記液体を排出することができる。その液体の排出状態も、バルブによって調整することができる。さらに、当該まな板の使用者の利き手に応じて、いずれの封止壁にバルブ及びホースを接続するか切り替えることができる。
【0009】
また、本発明のまな板において、前記支持部は、前記一辺に沿って、前記まな板本体の前記片面に対する反対面から突出した脚部を備え、前記脚部は前記一辺の全長に亘って設けられることにより、前記溝の外壁の一部を構成してもよい。その場合、脚部が溝の外壁の一部を構成することにより、まな板全体の構成が簡略化し、耐久性も向上する。また、脚部が溝の外壁の一部を構成することにより、前記片面(すなわち調理面)から流下した液体が溝に回収されずに漏れることを抑制することができる。
【0010】
そして、その場合、前記載置面上に前記まな板本体が配設されたときに、前記載置面の表面に沿って配設され、一方の端縁が前記脚部に連接された平板状の底板と、前記底板の他方の端縁に連接され、前記底板に直交する方向に前記片面の延長面を超えて突出する平板状の受け壁と、を更に備え、前記溝は、前記まな板本体の前記一辺側端面及び前記脚部と、前記底板と、前記受け壁とに囲まれたJ字状に構成されてもよい。その場合、溝は、まな板本体の端面及び脚部と底板と受け壁とに囲まれた簡単な構成となる。また、受け壁は調理面としての前記片面の延長面を越えて突出しているので、調理面から流下した液体は受け壁によって良好に受け止められ、溝に回収される。従って、この場合、前記液体が拡散するのを一層良好に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態のまな板の構成を表す斜視図である。
図2】第2実施形態のまな板の構成を表す斜視図である。
図3】第3実施形態のまな板の構成を部分的に表す側面図及び平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示すまな板1は、まな板本体3と、第1脚部5と、第2脚部7(脚部の一例に相当)と、溝9とを備えている。なお、これらのまな板本体3,第1脚部5,第2脚部7,溝9(詳しくは後述の受け壁91及び底板92)は、銀イオンを含有した樹脂にて一体成形されている。
【0013】
まな板本体3は、矩形板状に構成され、板厚方向の片面3Aが調理面として機能する。第1脚部5及び第2脚部7(いずれも支持部の一例に相当)は、片面3Aが一辺3B(短辺)を下にして傾斜するように、まな板本体3を支持する。まな板本体3における片面3Aの反対面3Cからは、一辺3B側の端部に第2脚部7が突出して成形され、一辺3Bの対辺側の端部に第1脚部5が突出して成形されている。前記反対面3Cからの第1脚部5の突出量(いわゆる高さ)は第2脚部7の突出量よりも大きい。このため、片面3Aが上を向くように水平な載置面(例えば調理台の上面)上にまな板本体3が配設されたときに、片面3Aは一辺3Bを下にして傾斜する。
【0014】
なお、第2脚部7は、まな板本体3における一辺3B側の端面31と外側(すなわち第1脚部5と反対側)の面7Aが連接するように構成され、当該端面31及び一辺3Bに沿ってその全長に亘って設けられている。第1脚部5も、端面31の反対面であるまな板本体3の端面32と外側(すなわち第2脚部7と反対側)の面が連接するように構成され、当該端面32に沿ってその全長に亘って設けられている。
【0015】
更に、片面3Aには、カラープリントがなされた樹脂シート33が貼着されている。この樹脂シート33も、銀イオンを含有した樹脂にて構成されている。なお、まな板用の樹脂に銀イオンを含有させる方法は、単純に材料に練り込んでもよく、例えば特開平7−165519号公報に記載の周知の方法によってもよいので、ここでは詳述しない。また、カラープリント用のインクとしては、食品に混入しても安全なものが使用されている。
【0016】
溝9は、第2脚部7を外壁の一部として、次のように構成されている。第2脚部7から外側方向に所定距離(例えば数cm)離れた位置には、端面31及び第2脚部7と略平行に延びる矩形板状の受け壁91が配設されている。第2脚部7の下端と受け壁91の下端(前述のようにまな板本体3が載置面上に配設されたときの下端:以下同様)は、平板状の底板92によって連結されている。この底板92は、受け壁91と直交し、前述のような載置面上への配設時には、当該載置面の表面に沿って配設され、前述のように、一方の端縁が第2脚部7に、他方の端縁が受け壁91の下端に、それぞれ連接される。このため、溝9は、まな板本体3端面31及び第2脚部7の外側の面7Aと、その面7Aと対向する受け壁91の面91Aと、底板92の上面92AとでU字形に囲まれ、かつ、片面3Aに対して凹んだ長尺直方体状の空間として構成される。
【0017】
[1−2.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
[1A]まな板1では、調理面として機能する片面3Aが上を向くように水平な載置面上にまな板本体が配設されたときに、第1脚部5及び第2脚部7は、片面3Aが一辺3Bを下にして傾斜するようにまな板本体3を支持する。このため、調理面としての片面3Aに流下した液体(水,血,汁等のいずれであってもよくそれらの混合物であってもよい。)は、一辺3Bの方向へ流下する。このため、片面3Aに流下した液体が当該片面3Aに付着するのを抑制することができる。
【0018】
[1B]また、片面3A上の液体が流下する一辺3Bには、溝9が隣接して設けられている。この溝9は、片面3Aに対して凹み、かつ、一辺3Bに沿って伸びている。このため、片面3A(すなわち調理面)から流下した液体は、溝9に回収された後、その溝9に沿って流れ、溝9の両端から排出される。従って、本実施形態では、片面3Aに流下した液体が拡散するのを抑制することができる。
【0019】
[1C]第2脚部7が溝9の外壁の一部を構成するので、まな板1の全体としての構成が簡略化し、耐久性も向上する。また、第2脚部7が溝9の外壁の一部を構成することにより、片面3A(すなわち調理面)から流下した液体が溝9に回収されずに漏れることを抑制することができる。
【0020】
[1D]まな板本体3及び樹脂シート33は銀イオンを含有した樹脂にて構成されているので、銀イオンの有する殺菌性により、まな板1を使って切断される食材の殺菌を行うことができる。なお、第1実施形態のまな板1において、樹脂シート33は省略されてもよい。
【0021】
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。図2に示すように、第2実施形態のまな板51は、樹脂シート33が省略され、まな板本体3の片面3Aに、片面3Aの長辺に沿った複数の平行な溝39を形成した点で、第1実施形態と相違する。なお、各溝39は、全体としてV字形に彫り込まれ、開口部が傾斜面により面取りされている。
【0022】
[2−2.効果]
以上説明した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果[1A]〜[1D]に加え、以下の効果が得られる。
【0023】
[2A]片面3Aに溝39が形成されたことにより、片面3Aに流下した液体の一辺3B方向への流下が促進される。このため、片面3Aに流下した液体が当該片面3Aに付着するのを一層良好に抑制することができる。
【0024】
[2B]また、各溝39は、V字形に彫り込まれている。このため、洗浄する作業が容易になり、溝39に食材の破片等が残留するのも抑制することができる。すなわち、各溝39は矩形に彫り込まれてもよいが、その場合に比べて、溝39の洗浄が容易となる。なお、溝39を矩形に彫り込んで構成する場合も、開口部に傾斜面による面取りを行うのが望ましい。また、本実施形態のように溝39をV字形に彫り込む場合は、前記面取りはなされなくてもよい。
【0025】
[3.第3実施形態]
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。図3(A)の側面図及び図3(B)の平面図に示すように、第3実施形態のまな板81は、溝9の周辺の構造が、次のように第1実施形態と相違する。
【0026】
受け壁91の上端は、まな板本体3の片面3Aの延長面を超えて上方に突出し、溝9は、まな板本体3の端面31及び第2脚部7の外側の面7Aと、その面7Aと対向する受け壁91の面91Aと、底板92の上面92AとでJ字形に囲まれている。また、溝9の両端は、一辺3B(図1参照。)に直交する平板状の封止壁95,95によって封止されている。各封止壁95は、底板92の上面92Aから、端面31の上端(すなわち一辺3B)及び受け壁91の面91Aの上端に至るまで設けられており、当該上端間の封止壁95の端面(すなわち上端面)は平面状に構成されている。
【0027】
各封止壁95には、溝9の内部の下端と封止壁95の外側とを連通するネジ穴96(穴部の一例)が設けられている。ネジ穴96の内部には、PT3/8の雌ネジが形成れており、このネジ穴96には、図3(B)に示すように、盲栓101又はバルブ103を任意に螺合固定することができる。図3(B)に示す例では、バルブ103の一端にはホースカプラ105を介してホース107が装着され、バルブ103の他端が一方の封止壁95のネジ穴96に螺合固定されている。もう一方の封止壁95のネジ穴96には、盲栓101が螺合固定されている。なお、盲栓101及びバルブ103が螺合固定される際に、防水シールテープが使用されると、水漏れを極めて良好に抑制することができる。
【0028】
[3−2.効果]
以上説明した第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果[1A]〜[1D]に加え、以下の効果が得られる。
【0029】
[3A]まな板本体3の片面3Aから流下して溝9に回収された液体は、前記一方の封止壁95のネジ穴96を通って、バルブ103及びホースカプラ105を介してホース107に流れる。このため、ホース107の先端を適宜の位置に配設すれば、溝9に回収された液体を適宜の位置に排出することができ、前記液体が拡散するのを一層良好に抑制することができる。
【0030】
[3B]また、その液体の排出状態も、バルブ103のコック103Aを操作することによって調整することができる。このため、溝9の中にある程度の水(液体の一例)を溜めておきたい場合や、片面3Aに多量の水を流したために速く排出したい場合など、そのときの状況に応じて溝9内の液体の排出速度を調整することができる。
【0031】
[3C]一対の封止壁95のネジ穴96には、どちら側にバルブ103を装着してもよい。このため、まな板81の使用者の利き手に応じて、いずれの封止壁95にバルブ103及びホース107を接続するか切り替えることができる。
【0032】
[4.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
【0033】
[4A]前記各実施形態では、まな板1,51,又は81の全体を樹脂にて一体成形したが、これに限定されるものではない。例えば、まな板1,51,又は81は、木製の板材を釘や木ねじにより接続することによって構成されてもよい。また、溝9は後付であってもよく、例えば樋状のものをまな板本体3の端面31に取り付けて構成されてもよい。更に、各部の寸法は、図示したものに限定されるものではなく、用途に応じて適宜変更可能である。
【0034】
[4B]前記各実施形態では、まな板本体3の片面3Aがその短辺である一辺3Bを下にして傾斜するように支持したが、これに限定されるものではない。例えば、片面3Aが長辺を下にして傾斜するようにまな板本体3を支持して、その長辺側に溝を設けてもよい。
【0035】
[4C]前記各実施形態では、支持部としての一対の脚部、すなわち、第1脚部5及び第2脚部7によってまな板本体3を支持したが、これに限定されるものではない。例えば、支持部はまな板本体3の下方全体に亘って設けられてもよく、四隅に設けられてもよい。前者の場合、支持部は、まな板本体を楔状に構成することでまな板本体と一体化されていてもよい。さらに、まな板本体3は、矩形板状に限らず、三角板状等、種々の形状に構成することができる。
【0036】
[4D]第2実施形態のまな板51において、溝39の本数や断面形状も、適宜変更可能である。第3実施形態のまな板81において、ネジ穴96の径や位置も適宜変更可能である。
【0037】
[4E]第3実施形態のまな板81において、少なくとも一方のネジ穴96の外側にホース107を直接装着可能に構成してもよい。また、図3に仮想線で示したように、バルブ103が装着される側のネジ穴96の内側には、フィルタA(ネットであってもよい)を設けてもよい。その場合、溝9にピアス等の小物が落下した場合にも良好に拾うことができる。
【符号の説明】
【0038】
1,51,81…まな板 3…まな板本体 3A…片面
3B…一辺 3C…反対面 5…第1脚部
7…第2脚部 9,39…溝 31,32…端面
33…樹脂シート 91…受け壁 92…底板
95…封止壁 96…ネジ穴 101…盲栓
103…バルブ 105…ホースカプラ 107…ホース
【要約】
【課題】調理面から流下した液体(水,血,汁等)が拡散するのを抑制することができるまな板の提供。
【解決手段】板状に構成され、板厚方向の片面3Aが調理面として機能するまな板本体3と、 前記片面3Aが上を向くように水平な載置面上に前記まな板本体3が配設されたときに、前記片面3Aが一辺3Bを下にして傾斜するように前記まな板本体を支持する第1脚部5及び第2脚部7と、前記一辺3Bに隣接して設けられ、前記片面3Aに対して凹み、かつ、前記一辺3Bに沿って伸びる溝9と、を備える。片面3A(すなわち調理面)から流下した液体は、溝9に回収された後、その溝9に沿って流れ、前記液体が拡散するのを抑制することができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3