【文献】
Samsung,Additional special subframe configuration for LTE TDD,3GPP TSG-RAN WG1#68b R1-121651,2012年 3月30日,pp.1-5
【文献】
Erisccon, ST-Ericsson,Discussion on additional special subframe configuration for LTE TDD,3GPP TSG-RAN WG1#68b R1-121402,2012年 3月30日,pp.1-3
【文献】
CMCC,On co-existence issue to UTRA LCR TDD,3GPP TSG-RAN WG1#66b R1-113457,2011年10月14日,pp.1-4
【文献】
CMCC,Discussion on additional special subframe configuration,3GPP TSG-RAN WG1#68 R1-120640,2012年 2月10日,pp.1-4
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記パンクチャーしたCRSパターンは、ガード期間と、アップリンクパイロット時間スロットと、物理ダウンリンク共用チャネル領域との内の少なくともいずれかの範囲内に配置されることを特徴とする請求項4又は5に記載の方法。
前記DMRSパターンは、CRSパターンに対して用いられることが意図される資源要素でパンクチャーし、前記資源要素は前記時間と周波数のOFDMグリッドにおける前記CRSパターンを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
前記パンクチャーしたCRSパターンは、ガード期間と、アップリンクパイロット時間スロットと、物理ダウンリンク共用チャネル領域との内の少なくともいずれかの範囲内に配置されることを特徴とする請求項12又は13に記載のユーザ機器。
前記DMRSパターンは、CRSパターンに対して用いられることが意図される資源要素でパンクチャーし、前記資源要素は前記時間と周波数のOFDMグリッドにおける前記CRSパターンを含むことを特徴とする請求項14に記載のユーザ機器。
前記CRSパターンがL1/L2制御領域において前記OFDMグリッドの全ての物理資源ブロックに存在することを想定するために、内部構成設定を提供するよう構成された処理回路(520)をさらに有し、
前記時間と周波数のOFDMグリッドは、物理ダウンリンク共用制御チャネルでの送信のために割当てられた物理資源ブロックにのみ配置されるL1/L2制御領域の外側にCRSパターンを有することを特徴とする請求項15に記載のユーザ機器。
【背景技術】
【0002】
ユーザ機器(UE)のような通信機器は、しばしば、電波通信ネットワーク、移動体通信システム、無線通信ネットワーク、無線通信システム、セルラ無線システム、又は、セルラシステムとしても言及される無線通信システムにおいて無線通信を行うことが可能になっている。その通信は、無線通信ネットワーク内に含まれる、例えば、2つのユーザ機器の間と、ユーザ機器と通常の電話との間と、ユーザ機器と無線アクセスネットワーク(RAN)とそしておそらくは1つ以上のコアネットワークを介したサーバとの間との内の少なくともいずれかの間で実行される。
【0003】
ユーザ機器はまた、いずれかの例を挙げて言うと、例えば、移動体端末、無線端末と移動局との内の少なくともいずれか、移動体電話、セルラ電話、或いは、無線通信能力を備えたラップトップとしても知られている。本願の文脈では、ユーザ機器では、例えば、携帯型、ポケット収納型、ハンドヘルド型、コンピュータ収納型、又は、車両搭載型の移動体機器であるかもしれず、それらは、RANを介して他のエンティティと、音声とデータとの内の少なくともいずれかを通信を行うことが可能になっている。
【0004】
無線通信ネットワークは、複数のセル領域へと分割される地理的な領域をカバーしている。各セル領域は基地局(BS)のようなネットワークノード、例えば、用いられる技術と用語に依存して、eNB、eノードB、ノードB、Bノード、又は、基地トランシーバ局(BTS)としても参照される無線基地局(RBS)によってサービスを受けている。基地局は、送信電力とそれ故にセルサイズとに基づいて、例えば、マクロeノードB、ホームeノードB、又は、ピコ基地局のような異なるクラスになっても良い。セルは地理的な領域であり、そこで無線カバレッジが基地局サイトにある基地局によって備えられる。その基地局サイトに位置する1つの基地局は、1つ以上のいくつかのセルにサービスをしても良い。更に、各基地局は1つ以上のいくつかの無線アクセスと通信技術とをサポートするかもしれない。複数の基地局は、その複数の基地局の範囲の中にいる複数の機器と複数の無線周波数で動作する無線インタフェースにより通信を行う。
【0005】
いくつかのRANにおいて、幾つかの基地局は、例えば、ランドライン又はマイクロ波により、例えば、全球移動体通信システム(UMTS)における無線ネットワーク制御装置(RNC)のような無線ネットワーク制御装置に対して接続されるか、又は、それらが互いに接続されるかの内の少なくともいずれかである。例えば、移動通信システム用のグローバルシステム(GSM)においてはしばしば基地局制御装置(BSC)とも名付けられる、無線ネットワーク制御装置はそこに接続される複数の基地局の種々のアクティビティを管理監督し調整する。
【0006】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボルーション(LTE)において、eノードB又はeNBとして言及される基地局は、直接に1以上のコアネットワークと接続される。UMTSは第3世代の移動体通信システムであり、それはGSMから発展したものであり、そしてそれは広帯域符号分割多重接続(WCDMA)アクセス技術に基づいて改善された移動体通信サービスを提供することが意図されている。UMTS陸上無線アクセスネットワーク(UTRAN)は本質的には、複数のユーザ機器に対して広帯域符号分割多重接続を用いた無線アクセスネットワークである。3GPPは、UTRANとGSMとに基づいた無線アクセスネットワーク技術をさらに発展させる作業に着手している。
【0007】
複数のアンテナを用いた技術は、現代の無線通信システムにおける重要な技術要素である。マルチアンテナ技術を可能にする1つの要素は、送信器又は受信器におけるチャネル状態情報の取得である。一般に、そのチャネルは予め定義されたトレーニングシーケンスを通して推定される。その予め定義されたトレーニングシーケンスは、文献ではしばしば基準信号として言及される。基準信号はデータ復調と共にチャネル品質測定を行うために用いられ、スケジューリングとリンクアダプテーションとをサポートする。OFDMベースのシステムに関して、基準信号の典型的な設計は、知られた基準シンボルをOFDMの時間−周波数グリッドを挿入することである。上述の原理に従えば、いくつかのダウンリンク基準信号は既にLTEとその進展において定義がなされている。
【0008】
ダウンリンク基準信号の例は、(例えば、送信モード1〜6について)3GPPリリース8においてデータ復調とチャネル品質測定の両方を目標としたセル固有の基準信号(CRS)である。別の例は、データ復調を目標としたユーザ機器固有の基準信号(例えば、復調基準信号(DMRS))である。更なる例は、(必要なときのCQI/PMI/RIレポートなどに関する)CSI推定を目標としたチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)である。
LTE−TDDに関してCRSとDMRSとの内、少なくともいずれかを収容するために提案された特別なサブフレームの構成設定の例は、サムソンによる“LTE−TDDのための付加的な特別のサブフレーム構成設定(Additional Special Subframe Configuration for LTE TDD)”(3GPPドラフト;R1−121651、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、モバイルコンピーテンスセンタ;650、ルート デス ルシオレス;F−06921 ソフィア−アンチポリス セデックス、フランス,vol.RAN WG1,チェジュ島、韓国;20120326−20120330、2012年3月21日)と、エリクソンによる“LTE−TDDのための付加的な特別のサブフレーム構成設定についての検討(Discussion on Additional Special Subframe Configuration for LTE TDD)”(3GPPドラフト;R1−121402、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、モバイルコンピーテンスセンタ;650、ルート デス ルシオレス;F−06921 ソフィア−アンチポリス セデックス、フランス,vol.RAN WG1,チェジュ島、韓国;20120326−20120330、2012年3月20日)とにおいて、以前に開示されている。これらの文献は、ここで開示される主題の一般的な理解に有用である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次の説明では、限定的ではなく説明の目的のために、特定の構成、要素、技術などのような具体的な詳細が説明され、実施例の完全な理解を提供している。しかしながら、実施例がこれら具体的な詳細から逸脱した方法で実施されても良いことは当業者には明らかである。他のインスタンスにおいては、公知の方法、及び構成要素の詳細な説明は、実施例の説明をあいまいなものにしないように省略されている。ここで用いられている用語は、実施例を説明するためのものであり、ここで呈示された実施例に限定することを意図しているものではない。
【0019】
ここで呈示される実施例のより良い説明を提供するために、まず課題について識別し検討する。
図1は模式的に無線通信システム100の実施例を図示している。無線通信システム100は3GPP通信システムでも良いし、3GPPではない通信システムであっても良い。無線通信システム100は1つ以上の無線通信ネットワーク(不図示)を有する。各無線通信ネットワークは、1つ以上の無線アクセス技術(RAT)をサポートするよう構成される。さらに、1つ以上の無線通信ネットワークは、異なるRATをサポートするよう構成される。RATのいくつかの例は、GSM、WCDMA、LTEである。
【0020】
無線通信システム100は、基地局401のような無線ネットワークノードを有する。基地局401は、eNB、eノードB、ノードB、ホームノードB、無線ネットワーク制御装置、基地局制御装置、アクセスポイント、中継局(固定式であっても良く、移動式であっても良い)、中継局にサービスを行うドナーノード、GSM/EDGE無線基地局、マルチスタンダード無線(MSR)基地局、又は、セルラ通信システム100においてユーザ機器にサービスを行うことが可能な何らかの他のネットワークユニットのような基地局である。
【0021】
さらに、基地局401は、無線通信システム100に含まれるアクセスノード(不図示)の一例である。基地局401は、少なくとも1つの地理的な領域104にわたる無線カバレッジを提供する。無線通信システム100はさらに、例えば、ユーザ機器505A、505Bのような任意の数のユーザ機器を含む。ユーザ機器505A、505Bはセル104内に位置し、基地局401によりサービスを受ける。ユーザ機器505A、505Bはアップリンク(UL)送信において基地局401に対して無線インタフェースによりデータを送信し、基地局401はダウンリンク(DL)送信においてユーザ機器505A、505Bに対してデータを送信する。
【0022】
図1に図示されるシステムのような無線通信システムに対する1つの重要な考察は、送信器又は受信器におけるチャネル状態情報の取得である。チャネル状態情報の取得において、基準信号がデータ復調とともにチャネル品質測定のために用いられてネットワークにおける種々のユーザ機器に対するスケジューリングとリンクアダプテーションとをサポートする。OFDMベースのシステムに関し、現在は、通常の循環プレフィックス(CP)に対して定義される9つの特別なサブフレーム構成設定があり、拡張CPに対して定義された7つの特別なサブフレーム構成設定があり、異なる長さのダウンリンクパイロット時間スロット(DwPTS)と、ガード期間(GP)と、アップリンクパイロット時間スロット(UpPTS)を備える。通常のCPに関し、PDSCHでの送信は、3つのOFDMシンボルに拡がるDwPTS、例えば、構成設定0と構成設定5に対してはサポートされていない。PDSCH送信は、9〜11個のOFDMシンボルに拡がるDwPTSを備える残り全ての構成設定に対してサポートされる。
【0023】
DwPTSにおいてCRSベースのPDSCHでの送信をサポートするために、GPとUpPTSとを有するシンボル(例えば、シンボル7〜14)がパンクチャー又は削除されるので、特別のサブフレームにおけるCRS密度は、時間領域では減少する。例えば、2つのアンテナポートに構成設定されたCRSを備えた通常のCPに対する場合を考慮しよう。12個のOFDMシンボルに拡がるDwPTSを備えた構成設定4に関し、4ストリップCRSが用いられる。9〜11個のOFDMシンボルに拡がるDwPTSを備えた構成設定1、2、3、6、7、8に関し、3ストリップCRSが用いられる。
【0024】
DwPTSにおいてDMRSベースのPDSCHでの送信をサポートするために、2種類のDMRSパターンが定義される。1つのDMRSパターンは9〜10個のOFDMシンボルに拡がるDwPTSに対するもので、もう1つのDMRSパターンは11〜12個のOFDMシンボルに拡がるDwPTSに対するものである。DMRSパターンに対する設計原理は、時間領域においてDMRSをできる限り拡張し、チャネル推定性能が最適化され、それ故にPDSCH復調性能が向上するようにすることである。
【0025】
LTE−TDDに対する付加的な特別のサブフレームの構成設定についての作業項目がRANの全体会議#55“LTE−TDDに対する付加的な特別のサブフレームの構成設定(Additional special subframe configuration for LTE TDD)”、CMCC、RAN#55におけるRP−120384で承認された。その動機付けはLTE−TDDとTD−SCDMAとの間での共存要求に発するものである。現存するTD−SCDMAネットワークに隣接する搬送波でLTE−TDDを展開するとき、TDD DL/ULの構成設定と特別なサブフレームの構成設定とは、TD−SCDMAベースのシステムに対する干渉とTD−SCDMAベースのシステムからの干渉が回避されるように同期されるべきである。
【0026】
図2はTD−SCDMAベースのシステムとLTE−TDDベースのシステムとの間で共存する課題の例を図示的に提供している。
図2は2つのサブフレームを図示している。
図2の上側のサブフレームは、TD−SCDMA 5DL/2UL サブフレーム構成設定の例である。5DL/2ULでのTD−SCDMA構成設定は広く今日のネットワークで用いられている。
図2の下側のサブフレームは、特別のサブフレーム構成設定5を備え3DL/1ULを特徴とするLTE−TDD構成設定2の例であり、DwPTSは3OSでありUpPTSは2OD(DwPTS:GP:UpPTS=3:9:2)である。PDSCHでの送信は、
図2に図示するように、LTE−TDDに対する特別なサブフレームでは可能ではないことを認識すべきである。先に説明したように、PDSCHでの送信は、
図2の下側のサブフレームに対する場合のように、3つのOFDMシンボルに拡がるDwPTSに対してはサポートされない。付加的な特別のサブフレーム構成設定を導入することにより、例えば、通常のCPに対しては6:6:2、そして、拡張されたCPに対しては5:5:2を導入することにより、共存要求が満たされる一方で、同時にダウンリンクシステムの効率が改善する。
【0027】
付加的な特別のサブフレーム構成設定に対してDwPTSにおいてPDSCHでの送信をサポートするために異なる方法があることを認識すべきである。1つの可能なある方法は、RAN1#66bis“UTRA LCR TDDに対する共存問題について(On co-existence issue to UTRA LCR TDD)”、CMCCにおけるR1−113457で提案されているように、CRSベースの送信だけをサポートすることである。この場合、ユーザ機器は、例えば、送信ダイバーシチ、オープンループ/クローズドループの空間多重化のようなCRSベースの送信方式を用いてデータを送信することができる。この代替案の利点は、新しいDMRSの設計が必要とはされず、従って、標準化技術に対して影響を与えることもない点にある。しかしながら、いくつかの主要な制限がある。
【0028】
1つの制限の例は、CRSポート2とポート3の密度が非常に低いために、ランク2よりもランクの高い送信に対する性能が良くないことが予想されることである。このことは特に高速時におけるチャネル推定性能の低さにつながる。別の制限の例は、スペクトラム効率が最適化されない点である。例えば、ユーザ機器が送信モード9(例えば、3GPP リリース11でのユーザ機器)にあるとき、DMRSベースのPDSCHでの送信が通常のダウンリンクサブフレームで適用される一方、ユーザ機器がDwPTSにおいてダイバーシチ送信を行う(DCIフォーマット1Aを用いたダウンリンクスケジュール割当て)場合を考慮しよう。これはDwPTSにおけるスペクトラム効率を制限する。
【0029】
更なる制限の例は、リンクとランクのアダプテーションにおいて潜在的な問題がある点である。基地局はDwPTSに対する適切なMCSレベルと通常のサブフレームとを別々に選択しなければならない。そのような選択は、ユーザ機器がCRS又はCSI−RSに基づいてPMI/CQI/RIをレポートしているときには困難になる。例えば、基地局において干渉情報なしで、空間多重化に基づいてレポートされたCQIから送信ダイバーシチを行うためのMCSレベルを導出する際に大きな影響をもつストリーム間の干渉を推定することは困難である。上述の観察に基づくと、特別なサブフレームでDMRSベースのPDSCHでの送信をサポートすることは、より良いことである。
【0030】
DMRSパターンが、
図3Aと
図3Bとで図示されるように、RP−120384、“LTE−TDDに対する付加的な特別のサブフレームの構成設定(Additional special subframe configuration for LTE TDD)”、CMCC、RAN#55において説明された付加的な特別のサブフレームに対して提案された。
図3Aは、現存する特別なサブフレームの構成設定3、4、8に対するDMRS設計又はパターンを特徴とする時間と周波数のOFDMグリッドを図示している。OFDMグリッドにおける各垂直列はシンボルである。従って、
図3AのOFDMグリッドは、14個のシンボルをもつことを特徴とし、最も左のシンボルがシンボル1であり、最も右のシンボルがシンボル14である。
図3Aにおいて、DMRSパターンはシンボル3、4、10、11に拡がる。
【0031】
図3Bは、付加的な特別のサブフレームの構成設定を図示している。
図3Bに図示されるように、付加的な特別のサブフレーム構成設定において通常のCPに関しては、OFDMシンボル7〜14がパンクチャー又は削除されており、(
図3Aに図示されるように)特別なサブフレーム構成設定3、4、8に対する現在のDMRSパターンを再利用する。
図3Bのパンクチャー又は削除されたOFDMシンボルは灰色の網がけで図示されており、DMRSパターンはシンボル3と4に沿ってのみ拡がっている。
図3Bはまた、シンボル1と5に拡がるCRSパターンを含んでいる。
【0032】
これは単純で簡単なDMRSの設計である。しかしながら、幾つかの欠点がある。1つの欠点の例は、チャネル推定の性能が、DMRS密度が低いために良くないことが予期されることである。このことは、DMRSパターンがシンボル3と4にだけ拡がる
図3Bに示されているように、1グループのDMRSが存在するだけなので、時間的内挿を行うことが不可能であるという事実によるものである。このことはまた、シンボル1と5の複数のRE又はCRSに対する場合にもそうである。別の例の欠点は、このパターンが、直交カバー符号(OCC)の長さがわずか2(例えば、PDSCH領域における時間領域でのReの数は2)であるために、最大で4ストリーム送信しかサポートすることができないことである。
【0033】
さらにその上、CRSだけに基づく送信の場合のように、例えば、DwPTSと通常のサブフレームとの間の異なる許された数のストリームでリンク/ランクアダプテーションを行うには類似の難関がある。多くのPDSCHでの送信についての異なる仮説を伴うCSIレポートに基づいてストリーム間の干渉を推定することは困難である。更なる欠点の例は、DMRSベースの送信が適用されるときであっても、CRSの付加的なオーバヘッドを避けることができないことである。eNBにより構成設定された2つのCRSを仮定すると、そのCRSはPDSCHに対する復調に何の助けを備えることなく4つの付加的な資源要素を占有してしまう。DwPTS内のREが制限された数であることを考慮すると、これは資源の浪費である。
【0034】
従って、ここで呈示したいくつかの実施例では、セル固有の基準信号(CRS)に対する設計と復調基準信号(DMRS)に対する設計とを含む、付加的な特別のサブフレーム構成設定に対するダウンリンク基準信号の設計を提供している。CRSベースのPDSCHでの送信の場合、現在のCRSパターンが再利用される一方で、GPとUpPTSとを含む時間と周波数のOFDMグリッドの一部をパンクチャーさせる。DMRSベースのPDSCHでの送信の場合、DwPTSに対するCRSパターンは、制御領域(PDCCH)内の時間と周波数のOFDMグリッドの1ストリップに保持される一方で、DwPTSに対するDMRSパターンは最大で4つのOFDMシンボルに拡がる。CRSのために元々予約された位置もまた新しいDMRSパターンにより占有されるであろう。
【0035】
いくつかの実施例に従えば、CRSベースのPDSCHでの送信に関して、GPとUsPTSの中にあるセル固有の基準信号はパンクチャーさせられる。制御領域(最初の1つか2つのOFDMシンボル)にあるセル固有の基準信号がPDCCHデコードのために用いられ、また、PDSCH復調のために残りのストリップとともに合わせて用いられる。
【0036】
いくつかの実施例に従えば、DMRSベースのPDSCHでの送信に関して、GPとUsPTSとPDSCHの領域中にあるセル固有の基準信号はパンクチャーさせられる。例えば、DwPTSに対してPDSCHにはセル固有の基準信号はない。制御領域(最初の1つか2つのOFDMシンボル)にあるセル固有の基準信号がPDCCHデコードのために用いられる一方で、DMRSパターンは4つのシンボルに拡がり、また、元々はCRSパターンのために予約された位置を占有する。
【0037】
CRSベースの送信が用いられるか、又は、DMRSベースの送信が用いられるかは、対応するPDCCHのDCIフォーマットにより決定される。いくつかの実施例に従えば、DMRSパターンとユーザ機器の挙動とを予め定義することにより、基準信号のパターンを示すために付加的な上位レイヤのシグナリングが用いられる必要はない。
【0038】
図4Aは、いくつかの実施例に従う、CRSベースの送信に対するセル固有の1つの基準信号の場合に対する基準信号の設計の例を提供している。
図4Bは、DMRSベースの送信に対するセル固有の1つの基準信号と復調基準信号に対する基準信号の設計の例を図示している。
図4A〜
図4Bの両方に図示されているように、シンボル7〜14がパンクチャーしている。CRSベースの送信に対する基準信号の設計は、
図4Aに図示されているように、シンボル1と5に配置されるCRSパターンを特徴とする。DMRSパターンについては、
図4Aの同じCRSパターンが利用される。しかしながら、
図4Bにおいて、CRSパターンはOFDMグリッド(最初の2つのシンボル)の制御領域へと制限され、従って、CRSパターンはシンボル1にのみ含まれる。
図4BのDMRSパターンは、OFDMグリッドの最後の4つのシンボル、シンボル3〜6に沿って拡げられる。
【0039】
図5Aは、いくつかの実施例に従う、CRSベースの送信に対するセル固有の2つの基準信号の場合に対する基準信号の設計の例を提供している。
図5Bは、DMRSベースの送信に対するセル固有基準信号についてセル固有の2つの基準信号と復調基準信号がある場合に対する基準信号の設計の例を図示している。
図4Aと
図4Bと同様に、
図5Aと
図5Bは、パンクチャーされるシンボル7〜14を特徴としている。CRSベースの送信に対する基準信号の設計は、
図5Aに図示されているように、シンボル1と5に配置されるCRSパターンを特徴とする。DMRSパターンについては、
図5Aの同じCRSパターンが利用される。しかしながら、
図5Bにおいて、CRSパターンはOFDMグリッド(最初の2つのシンボル)の制御領域へと制限され、従って、CRSパターンはシンボル1にのみ含まれる。
図5BのDMRSパターンは、OFDMグリッドの最後の4つのシンボル、シンボル3〜6に沿って拡げられる。
【0040】
図6Aは、いくつかの実施例に従う、CRSベースの送信に対するセル固有の3つの基準信号の場合に対する基準信号の設計の例を提供している。
図6Bは、DMRSベースの送信に対するセル固有の基準信号についてセル固有の3つの基準信号と復調基準信号がある場合に対する基準信号の設計の例を図示している。
図6Aと
図6Bの両方に図示されているように、シンボル7〜14がパンクチャーしている。CRSベースの送信に対する基準信号の設計は、
図6Aに図示されているように、シンボル1と2と5に配置されるCRSパターンを特徴とする。DMRSパターンについては、
図6Aの同じCRSパターンが利用される。しかしながら、
図6Bにおいて、CRSパターンはOFDMグリッド(最初の2つのシンボル)の制御領域へと制限され、従って、CRSパターンはシンボル1と2にのみ含まれる。
図6BのDMRSパターンは、OFDMグリッドの最後の4つのシンボル、シンボル3〜6に沿って拡げられる。
【0041】
図4B、
図5B、
図6BはOFDMグリッドの同じ周波数又は水平ラインにおける2つのDMRSペア(例えば、2セットの2つのDMRS Res)を図示している。従って、周波数シフトはペア間に適用される。いくつかの実施例では、DMRSベースの送信データはCRSベースの送信に関しては、CRSにより占有されるシンボルで送信される。
【0042】
図4A、
図4B、
図5A、
図5B、
図6A、
図6Bは通常のCPの場合を図示している。しかしながら、実施例は拡張されたCPの場合に対して等しく適用可能であり、5つのシンボルはDwPTSに対して利用可能であることを認識すべきである。通常のCPに対するDwPTSの最後のシンボルは、拡張されたCPに対する設計を適用するためにパンクチャーさせられる。
【0043】
いくつかの実施例に従えば、PDSCH復調に対して異なるRSタイプを用いている2つ以上のユーザ機器は、異なる挙動が予期される同じサブフレームでスケジュールされる。これは、エラーケースと見なされ、基地局の実施形により回避される。それ故に、基地局のスケジューラは、PDSCH復調に対して異なるRSタイプを用いるユーザ機器をスケジュールすることを回避する。この挙動は、DMRSがCRSに対して用いられる複数のREではパンクチャーされ、CRSがその複数のREで送信されるように変形される。ユーザ機器は、例えば、OFDMシンボル1と2で例示されるように、CRSがL1/L2制御領域の全てのPRBに存在することを仮定する。その領域の外側にあるシンボルでは、CRSは特定のユーザ機器へのPDSCHでの送信を行うために割当てられたPRBにだけ存在する。
【0044】
図7は、上述したいくつかの実施例を組み込む基地局401の例を図示している。
図7に示されているように、基地局401はネットワーク内で何らかの形式の通信又は制御信号を送受信するよう構成された無線回路410を有する。無線回路410には、任意の数の送受信、受信、送信を行うユニット又は回路が含まれていることが認識されるべきである。さらに、無線回路410はこの技術分野では公知の何らかの入力/出力通信ポートの形をとっても良いことが認識されるべきである。無線回路410はRF回路とベースバンド処理回路(不図示)とを有する。
【0045】
基地局401はさらに、無線回路410との通信を行う少なくとも1つのメモリユニット又は回路430を有する。メモリ430は、受信又は送信データと実行可能なプログラム命令との内の少なくともいずれかを格納するよう構成される。メモリ430はまた、何らかの形式のビームフォーミング情報と基準信号とフィードバックデータ又は情報との内の少なくともいずれかを格納するよう構成される。メモリ430は何らかの適切なタイプのコンピュータ可読メモリであり、揮発性又は不揮発性タイプの少なくともいずれかのタイプであっても良い。
【0046】
基地局401はさらに、ネットワーク440と、基準信号に関係する命令又は制御信号を生成して提供するよう構成された処理回路420とを有する。処理回路420はまた、ユーザ機器に対する構成設定命令を提供するよう構成される。処理回路420は、何らかの適切なタイプの計算ユニット、例えば、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートウェイ(FPGA)、アプリケーション専用集積回路(ASIC)、又は、他の何らかの形式の回路であっても良い。処理回路は必ずしも単一のユニットとして備えられる必要はなく、任意の数のユニット又は回路として備えられても良い。
【0047】
図8は、上述したいくつかの実施例を組み込むユーザ機器505の例を図示している。
図8に示されているように、ユーザ機器505はネットワーク内で何らかの形式の通信と制御信号を送受信するように構成された無線回路510を有している。無線回路510は任意の数の送受信、送信、受信ユニット又は回路として備えられることが認識されるべきである。さらに、無線回路510はこの技術分野において公知の何らかの入出力通信ポートの形であっても良いことが認識されるべきである。無線回路510は、RF回路とベースバンド処理回路(不図示)とを有している。
【0048】
ユーザ機器505はさらに、無線回路510との通信が可能である少なくとも1つのメモリユニット又は回路530を有している。メモリ530は、受信又は送信データと、実行可能プログラム命令との内の少なくともいずれかを格納するように構成される。メモリ530はまた、何らかの形式のビームフォーミング情報と基準信号とフィードバックデータ又は情報との内の少なくともいずれかを格納するように構成される。メモリ530は何らかの適切なタイプのコンピュータ可読メモリであり、そして、揮発性タイプと不揮発性タイプとの内の少なくともいずれかのタイプである。
【0049】
ユーザ機器505はさらに、基地局により提供される基準信号を分析するよう構成される更なる処理回路520を有する。処理回路520は、例えば、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートウェイ(FPGA)、又は、アプリケーション専用集積回路(ASIC)のような何らかのタイプの計算ユニット、又は、他の何らかの形の回路であるかもしれない。その処理回路は、単一のユニットとして提供される必要はなく、任意の数のユニット又は回路として提供されても良いことを認識されたい。
【0050】
図9は、いくつかの実施例に従う、基準信号に関係する命令又は制御信号の生成と提供との間に、
図7の基地局によりなされる動作例を示すフローチャートである。
図9は実線で描かれたいくつの動作と一点鎖線で描かれたいくつかの動作とを有することを認識されたい。実線で描かれた動作は最も広い実施例に含まれる動作である。一点鎖線で描かれた動作は、実線で記した実施例の動作に含まれる動作、又は、実線で記した実施例の動作の一部に含まれる動作、又は、実線で記した実施例の動作に更に加えてなされる動作である。これらの動作は必ずしも順番に実行される必要はないことを認識するべきである。さらにその上、それら動作の全てが実行される必要はないことを認識するべきである。動作は例は任意の順番で、又は、任意の組み合わせで実行可能である。
【0051】
動作10
基地局401はユーザ機器505にデータ送信を行うための送信フォーマットを決定する(10)よう構成される。処理回路420はその送信フォーマットを決定するよう構成される。いくつかの実施例に従えば、その送信フォーマットはDMRSベースであるか、CRSベースであるかの内の少なくともいずれかである。
【0052】
動作例11
いくつかの実施例に従えば、決定する(10)ことにはさらに、ダウンリンクシンボルの数が最大で6であることを判断する(11)ことを含む。処理回路は、ダウンリンクシンボルの数が最大で6であることを判断することができる。いくつかの実施例に従えば、DMRSパターンは最新の4つの時間と周波数のOFDM資源にわたって拡がっている。
図4A〜Bから
図6A〜Bに示されているように、基準信号のために用いられるシンボルの数は6(例えば、シンボル1〜6)である。しかしながら、これは単なる例に過ぎず、任意の数の基準シンボルが用いられても良いことを認識すべきである。さらにその上、
図4B〜6Bは最後の4つの時間と周波数の資源、即ち、図示の例ではシンボル3〜6にわたって拡がっているDMRSパターンを図示していることが認識されるべきである。
【0053】
いくつかの実施例に従えば、送信フォーマットがまたCRSベースでもある場合、OFDMグリッドはさらに、少なくとも1つの指定された時間と周波数のOFDM資源に配置されるパンクチャーしたCRSパターンを有する。いくつかの実施例に従えば、その少なくとも1つの指定された時間と周波数のOFDM資源は、最初の2つ、又は、最初の1つの時間と周波数のOFDM資源であると良い。いくつかの実施例に従えば、そのパンクチャーしたCRSパターンは、ガード期間と、アップリンクパイロット時間スロットと、物理ダウンリンク共用チャネル領域との内の少なくともいずれかの範囲内に配置される。例えば、
図4B〜6Bに図示されているように、CRSパターンは最初の2つのシンボル内にだけ配置される。
【0054】
動作例12
いくつかの実施例に従えば、決定する(10)ことにはさらに、物理ダウンリンク制御チャネルでのダウンリンク制御情報を評価する(12)ことを含む。処理回路420は物理ダウンリンク制御チャネルでのダウンリンク制御情報を評価するよう構成される。
【0055】
動作14
基地局401はさらに、ユーザ機器505に対して、6:6:2のタイミング比をもつ特別なサブフレーム構成を特徴にする時間と周波数のOFDMグリッドに従って基準信号を送信する(14)よう構成される。その比は、DwPTS:GP:UpPTSとして表現される。DMRSパターンは4つの時間と周波数のOFDM資源に拡げられている。決定されたフォーマット(例えば、動作10)がDMRSベースのフォーマットであるなら送信が発生する。処理回路420は、ユーザ機器505に対して、6:6:2のタイミング比をもつ特別なサブフレーム構成を特徴にする時間と周波数のOFDMグリッドに従って基準信号を送信するよう構成される。いくつかの実施例に従えば、送信する(14)ことは、ダウンリンクシンボルの数が最大で6であると判断された場合に、実行される。
【0056】
動作例16
いくつかの実施例に従えば、基地局401はさらに、その送信フォーマットが少なくとも1つの他のユーザ機器に対してCRSベースであることを決定するよう構成される。処理回路420はそのフォーマットが少なくとも1つの他のユーザ機器に対してCRSベースであることを決定するよう構成される。
【0057】
動作例18
いくつかの実施例に従えば、決定する(16)ことにおいて、基地局401はさらに、基地局のスケジューラに関して、物理ダウンリンク共用チャネルでの復調のために異なる基準信号タイプを備えた複数のユーザ機器が異なる時間間隔でスケジュールされるようにエラーケース処理を提供する(18)よう構成される。処理回路420は、そのエラーケース処理を提供するよう構成される。
【0058】
動作例20
いくつかの実施例に従えば、提供する(18)ことにおいて、基地局401はさらに、少なくとも1つの他のユーザ機器に対して、時間と周波数のOFDMグリッドに従って基準信号を送信する(20)よう構成される。ここで、そのDMRSパターンは、CRSパターンに対して用いられることが意図される資源要素でパンクチャーされる。そのような資源要素はCRSパターンを含むと良い。無線回路410は、少なくとも1つの他のユーザ機器に対して、時間と周波数のOFDMグリッドに従って基準信号を送信するよう構成される。従って、そのエラーケース処理は、動作例18、20の送信を含み、動作例18、20の送信は、ユーザ機器間での干渉を低減するために用いられる。
【0059】
動作例22
いくつかの実施例に従えば、提供する(18)ことには、CRSパターンがL1/L2制御領域においてOFDMグリッドの全ての物理資源ブロックに存在することを想定するために、少なくとも1つの他のユーザ機器を構成設定する(22)ことを含む。処理回路420は、CRSパターンがL1/L2制御領域においてOFDMグリッドの全ての物理資源ブロックに存在することを想定するために、少なくとも1つの他のユーザ機器を構成設定する。
【0060】
動作例24
いくつかの実施例に従えば、提供する(18)ことと構成設定する(22)ことにはさらに、少なくとも1つの他のユーザ機器に対して、時間と周波数のOFDMグリッドに従って基準信号を送信する(24)ことを含む。そのOFDMグリッドは、少なくとも1つの他のユーザ機器に対する物理ダウンリンク共用制御チャネルでの送信のために割当てられた物理資源ブロックにのみ配置されるL1/L2制御領域の外側にあるCRSパターンを含む。無線回路410は、少なくとも1つの他のユーザ機器に対して、時間と周波数のOFDMグリッドに従って基準信号を送信するよう構成される。
【0061】
図10はいくつかの実施例に従う、基地局により提供される基準信号の分析の間に、
図8の基地局によりなされる動作例を示すフローチャートである。
【0062】
図10は太い実線で図示された幾つかの動作と細い一点鎖線で図示された幾つかの動作とを含むことを認識されたい。太い実線に含まれる動作は最も広い実施例に含まれる動作である。細い一点鎖線で図示された動作は、実線で記した実施例の動作に含まれる実施例、又は、実線で記した実施例の動作の一部に含まれる実施例、又は、実線で記した実施例の動作に更に加えてなされる動作である。これらの動作は必ずしも順番に実行される必要はないことを認識するべきである。さらにその上、それら動作の全てが実行される必要はないことを認識するべきである。動作は例は任意の順番で、又は、任意の組み合わせで実行可能である。
【0063】
動作30
ユーザ機器505は、基地局401から、6:6:2のタイミング比をもつ特別なサブフレーム構成を特徴にする時間と周波数のOFDMグリッドに従って、DMRSフォーマットで、基準信号を受信するよう構成される。その比は、DwPTS:GP:UpPTSとして表現される。DMRSパターンは、4つの時間と周波数のOFDM資源の間に拡げられる。無線回路510は、基地局401から、6:6:2のタイミング比をもつ特別なサブフレーム構成を特徴にする時間と周波数のOFDMグリッドに従って、DMRSフォーマットで、基準信号を受信するよう構成される。
【0064】
いくつかの実施例に従えば、ダウンリンクサブフレームの数は、最大で6つである。いくつかの実施例に従えば、DMRSパターンは、最新の4つの時間と周波数のOFDM資源に拡げられている。
【0065】
いくつかの実施例に従えば、送信フォーマットがまたCRSベースのフォーマットでもある場合、OFDMグリッドはさらに、少なくとも1つの指定された時間と周波数のOFDM資源に配置されるパンクチャーしたCRSパターンを有する。いくつかの実施例に従えば、少なくとも1つの指定された時間と周波数のOFDM資源は、最初の2つ、又は、最初の1つの時間と周波数のOFDM資源である。いくつかの実施例に従えば、そのパンクチャーしたCRSパターンは、ガード期間と、アップリンクパイロット時間スロットと、物理ダウンリンク共用チャネル領域との内の少なくともいずれかの範囲内に配置される。例えば、
図4B〜6Bに図示されているように、CRSパターンは最初の2つのシンボルの中だけに配置される。いくつかの実施例に従えば、ユーザ機器505は、例えば、基地局401によって提供される命令又は制御信号を介して、CRSベースの送信に対して構成される。
【0066】
いくつかの実施例に従えば、DMRSパターンは、CRSパターンに対して用いられることが意図される資源要素でパンクチャーする。その資源要素は時間と周波数のOFDMグリッドにおいてCRSパターンを含む。
【0067】
動作例32
いくつかの実施例に従えば、ユーザ機器505はさらに、CRSパターンがL1/L2制御領域においてOFDMグリッドの全ての物理資源ブロックに存在することを想定するために、内部構成設定を提供する(32)よう構成される。その時間と周波数のOFDMグリッドは、物理ダウンリンク共用制御チャネルでの送信のために割当てられた物理資源ブロックにのみ配置されるL1/L2制御領域の外側にCRSを有する。処理回路520は、CRSパターンがL1/L2制御領域においてOFDMグリッドの全ての物理資源ブロックに存在することを想定するために、内部構成設定を提供するよう構成される。そのような提供は、例えば、基地局401によって提供される命令又は制御信号を介して実施されると良い。
【0068】
ここで提供した実施例の説明は例示目的で呈示されたものである。その説明は網羅的であったり、又は、実施例を開示された正確な形式へと限定することが意図されているものではなく、上述の教示の観点から変形や変更が可能であったり、又は、その変形や変更は提供された実施例に対して種々の代替案の実施から得ることができる。ここで検討された例は、種々の実施例とその実際の適用の原理や性質を説明し、当業者が種々の方法で、また、意図された特定の使用に適切であるように種々の変更を行いつつ、その実施例を利用することができるために、選択され説明されたものである。ここで説明した実施例の特徴は、方法と装置とモジュールとシステムとコンピュータプログラム製品との可能性のある全ての組み合わせで組み合わせても良い。ここで呈示した実施例は互いのいかような組み合わせでも実施可能であることを認識されたい。
【0069】
なお、用語“有する”はこの明細書にリストされたもの以外の要素や工程の存在を必ずしも排除するものではく、要素に先行する“a”又は“an”はそのような要素が複数、存在することを排除するものではない。またさらに、どんな参照記号も請求項の範囲を限定するものではなく、実施例が少なくともその一部がハードウェアとソフトウェアの両方により実施されても良く、いくつかの“手段”、“ユニット”又は“デバイス”がハードウェアの同じ項目によって表現されても良い。
【0070】
また、ユーザ機器のような用語は非限定的なものとして考えられるべきものである。その用語がこの明細書で用いられるようなデバイス又はユーザ機器は、インターネット/イントラネットアクセスと、ウェブブラウザと、電子手帳と、カレンダーと、カメラ(例えば、ビデオカメラと静止画カメラとの内の少なくともいずれか)と、音声記録(例えば、マイク)と、全球測位システム(GPS)受信器との内の少なくともいずれかの能力を備えた無線電話、セルラ無線電話とデータ処理とを組み合わせたパーソナル通信システム(PCS)、無線電話又は無線通信システムを含む情報携帯端末(PDA)と、ラップトップ、通信機能を備えたカメラ(例えば、ビデオカメラと静止画カメラとの内の少なくともいずれか)と、パーソナルコンピュータとホームエンタテーメントシステムとテレビなどのような送受信することが可能な何らかの計算又は通信デバイスを含むように広く解釈されるべきものである。なお、ユーザ機器という用語は任意の数の接続されたデバイスをも有するものでも良いことが認識されるべきものである。
【0071】
ここで説明した種々の実施例は、一側面からすれば、プログラムコードのようなコンピュータで実行可能な命令を含むコンピュータ可読媒体において具現化され、ネットワーク環境における複数のコンピュータにより実行される、コンピュータプログラム製品により実施されても良い、方法のステップや処理の一般的な環境において説明した。そのコンピュータ可読媒体は、読出専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多目的ディスク(DVD)などに限定される訳ではないが、これらを含む取り外し可能な、また、固定的な記憶デバイスを含む。一般には、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行したり、又は、特定のアブストラクトデータタイプを実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。コンピュータで実行可能な命令、関連するデータ構造、及び、プログラムモジュールは、ここで開示した方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表わしている。そのような実行可能命令や関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップや処理で説明した機能を実装するための対応する動作の例を表わしている。
【0072】
添付図面や明細書では代表的な実施例について開示した。しかしながら、数多くの変型や変更がこれらの実施例に対して可能である。従って、具体的な用語を用いて説明がなされているが、これらは一般的で説明を行う意味だけにおいて用いられているものであり、発明を限定するために用いられているものではない。これらの実施例の範囲は、次の請求の範囲によって規定されるものである。