(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6010246
(24)【登録日】2016年9月23日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】超高反発ゴルフクラブヘッド
(51)【国際特許分類】
A63B 53/04 20150101AFI20161006BHJP
A63B 53/08 20150101ALI20161006BHJP
【FI】
A63B53/04 A
A63B53/08 A
【請求項の数】1
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2016-85593(P2016-85593)
(22)【出願日】2016年3月14日
【審査請求日】2016年5月20日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000246354
【氏名又は名称】有▲吉▼ 一夫
(72)【発明者】
【氏名】有▲吉▼ 一夫
【審査官】
中澤 真吾
(56)【参考文献】
【文献】
実開平3−54671(JP,U)
【文献】
実開平3−56460(JP,U)
【文献】
実開昭60−119459(JP,U)
【文献】
実開昭49−26668(JP,U)
【文献】
実開昭61−91258(JP,U)
【文献】
特開平3−251268(JP,A)
【文献】
特開平8−38656(JP,A)
【文献】
特開平6−63186(JP,A)
【文献】
特開平9−168612(JP,A)
【文献】
特開2002−219197(JP,A)
【文献】
特開2000−14835(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/04
A63B 53/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
丸鋼及び丸鋼保持具を内部に保持する深めに形成したクラブヘッドにおいて、クラブヘッド底部とフェース部裏面との間を移動可能な丸鋼と、クラブヘッドの底部に設けられたリング状の丸座と、フェースの中心直下を基準にして丸座内周に等間隔で取り付けられた複数の丸鋼保持具とからなる構造に、丸鋼保持具の上部を内側に向けて凸状の係止を形成し、上部は外側に曲げ、該丸鋼保持具に、上部をやや小径に形成した丸鋼を挿入して係止し、丸鋼の前面にはフェース面と同形の打撃板を圧着したことを特徴とする超高反発ゴルフクラブヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ゴルフボールの飛距離を飛躍的に延ばした超高反発ゴルフクラブヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
超高反発ゴルフクラヘッドは各種あるが、ボールを打った時の反発力は今一つ不足気味である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記の不足気味の反発力を強化するようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
クラブヘッドを深めに形成し、また、丸座の内周に等間隔で数本の丸鋼保持具を立ち上げ、該上部を内側に向けて、凸状の係止を形成し、上部は外側に向けて曲げ、該丸鋼保持具をクラブヘッドの底にフェイスの中心直下を基点にして取り付けてなる以上の丸鋼保持具に、上部をやや小径に形成した丸鋼を挿入して係止で保持し、丸鋼の前面にはフェース面と同形の打撃板を圧着したものである。
なお、フェース正面が、円状または楕円状の時、または、それ以外の面の時は、打撃板を各の形状に合せて形成して圧着する。また、打撃板と丸鋼を弾性体を加工して一体に形成してもよい。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、上記のように構成したので、ボールを打った瞬間、フェースとシャフトを含むヘッド全体の反発力に、丸鋼付きの打撃板が飛び出して、フェースに当る衝突圧が加はり、両者が合成されて強大な反発力になるので、ボールを遠くへ飛ばすことができる。
また、この時、打撃板は丸鋼付きのため、フェースへの打撃力は強く、またフェースに接する部分が広いので、中心を外れて打っても、フェースの正面で打ったと同様の作用をし、思い通りの方向に飛ばすことができる。
したがって打ちやすく、打率を向上することができる。
プレー後は、フェースを上に向ければ、丸鋼は元に戻るので、直ぐ、次のプレーをすることができる。
また、以上の効果から、体力が落ちたり、練習不足の場合でも、遠くへ飛ばすことができる。
なお、丸鋼は保持具で保持されているので、ボールを打った時、打撃板はフェースに向って直進し、フェースに効果的に作用する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図において、クラブヘッドを深めに形成している。1は丸鋼保持具で、丸座2に立ち上げて形成している。3は丸鋼保持具1の上部を内側に向けて形成した凸状の係止で、上部は外側に向けて曲げ、然る後、該丸鋼保持具1をクラブヘッドの底に、フェースの中心線直下を基点にして取り付けている。
本発明は、以上の丸鋼保持具1に打撃板5を取り付けた丸鋼4を挿入している。
すなわち、上部をやや小径に形成した丸鋼4を丸鋼保持具1に挿入して係止し、丸鋼4の前面には、フェース面の形状に合せて形成した打撃板5を圧着している。
なお、以上の丸鋼保持具1と打撃板5は弾力性に富み、強じん性のバネ材を使用する。
以上本発明の形態を説明したが、本発明に他の反発技術を併用すれば、飛距離を更に延ばすことができる。
【符号の説明】
【0008】
1 丸鋼保持具
2 丸座
3 係止
4 丸鋼
5 打撃板
【要約】
【課題】 ゴルフクラブの超高反発ヘッドは各種あるが、ボールを打った時の反発力は今一つ不足気味である。
【解決手段】 クラブヘッド内に丸鋼付きの打撃板を内蔵した。
これにより、ボールを打った瞬間、フェースとシャフトを含む全体の反発力に、クラブヘッド内の丸鋼付き打撃板が飛び出して、フェースに当る、強大な衝突圧も加はり、両者が合体して強大な反発力になるので、ボールを遠くへ飛ばすことができる。
特に、打撃板は丸鋼付きのため、フェースへの打撃力は強く、また、フェースに接する部分が広いので、中心を外れて打っても、フェースの正面で打ったと同様の作用をし、思い通りの方向に飛ばすことができる。
したがって打ちやすく、打率を向上することができ、体力が落ちたり、練習不足の場合でも遠くへ飛ばすことができる。
【選択図】
図1