(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記支持部材は、前記回転シャフトから前記受け部と反対側に突出して、当該支持部材が前記支持位置に揺動したときにストッパーに当接するステイを含む、請求項4に記載の駐車装置。
前記可動デッキは、前記パレットに隣接する内側可動デッキと、前記内側可動デッキに対して独立して上下動可能な外側可動デッキの一方または双方である、請求項1〜5の何れか一項に記載の駐車装置。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0019】
図1〜
図3に、本発明の一実施形態に係る駐車装置1を示す。この駐車装置1は、乗入階3を挟んで上下に複数の駐車棚11が配列された中間乗入方式のエレベータ式駐車装置である。ただし、本発明は、乗入階の下方に複数の駐車棚が配列された上部乗入方式のエレベータ式駐車装置にも適用可能である。あるいは、本発明は、エレベータ式以外の例えば循環式や平面往復式などの駐車装置にも適用可能である。
【0020】
具体的に、駐車装置1は、地表面4から窪むピット5内に立設された四角柱状の駐車塔2を有している。駐車塔2は、鉄骨構造体と鉄骨構造体の地上に露出する部分を覆う外装材とからなり、駐車塔2における地表面4から所定高さまでの部分が乗入階3となっている。乗入階3の床面は地表面4とほぼ同じレベルに位置し、乗入階3には入出庫口6が設けられている。また、駐車塔2には、入出庫口6を開閉する昇降式の入出庫口扉7が設けられ、入出庫口扉7の側方には、運転操作盤8が設けられている。
【0021】
本実施形態では、鉄骨構造体が
図2に示すように四隅に配置された主柱を有しているが、鉄骨構造体は、主柱の代わりに後述する棚柱12を骨格として構成されていてもよい。また、駐車塔2は、必ずしも自立したものである必要はなく、例えばビルなどの建造物に組み込まれていてもよい。
【0022】
乗入階3においては、後述する旋回装置26により、車両Vを搭載するためのパレット20が、当該パレット20の延在方向が入出庫方向(入出庫口6を車両Vが通過する方向)と合致する第1状態と、当該パレット20の延在方向が入出庫方向と異なる格納方向と合致する第2状態との間で旋回させられる。本実施形態では、格納方向が入出庫方向と直交している。ただし、入出庫方向と格納方向とがなす角度(旋回角度)は必ずしも90度である必要はなく、例えば45〜135度の範囲内であってもよい。以下では説明の便宜のために、
図2に示すように、入出庫方向をX方向、格納方向をY方向というとともに、X方向のうちの入出庫口6側を前方、その反対側を後方といい、Y方向のうち
図2の上側を左方、下側を右方という。
【0023】
駐車塔2のX方向の中央部には、Y方向に引き延ばされた断面形状の昇降路10が鉛直方向に延びるように形成され、上述した駐車棚11は、昇降路10の両側に二列で鉛直方向に配列されている。各駐車棚11は、当該駐車棚11のY方向の両側に配置された鉛直方向に延びる棚柱12に支持されている。
【0024】
昇降路10内には、第2状態のパレット2を駐車棚11に沿って昇降させる搬器13が配置されている。搬器13は、駐車塔2の上部に設けられたエレベータ昇降駆動部14によって巻かれる昇降用ワイヤロープ15によって昇降させられる。この昇降用ワイヤロープ15の反エレベータ側には、カウンタウエイト16が設けられている。また、搬器13には、パレット20を当該搬器13と駐車棚11との間で移載するパレット移載機構25が設けられている。
【0025】
搬器13には、当該搬器13が
図1に二点鎖線で示す入出庫位置に位置するときに、パレット20を持上げて旋回させる、持ち上げ機能付きの旋回装置26が設けられている。搬器13は、
図2および
図3に示すように、昇降路10の四隅近傍に位置する棚柱12によってガイドされる枠体30を有している。
図4に示すように、枠体30の中央部には、下方に向けて突出する突出部38が設けられており、この突出部38に旋回装置26が組み付けられている。なお、
図4では、旋回装置26の構成を明らかにするために、枠体30および突出部38を二点鎖線で描いている。
【0026】
具体的に、旋回装置26は、パレット20を支える旋回台27と、旋回台27を旋回させる旋回機構24と、旋回機構24が取り付けられた昇降体62と、昇降体62を昇降させる昇降機構63と、を含む。突出部38には固定側ガイド60が設けられている一方、昇降体62には固定側ガイド60と摺動可能に嵌合する昇降側ガイド61が設けられている。本実施形態では、昇降機構63は、昇降用モータ64で駆動する昇降用チェーン65で昇降体62を固定側ガイド60に沿って昇降させるチェーン・スプロケット機構である。ただし、昇降機構63は、油圧シリンダなどを用いた他の機構であってもよい。
【0027】
旋回台27を旋回させる旋回機構24は、昇降体62に設けられた旋回用モータ66と、旋回用モータ66に固定された駆動歯車67と噛合する、旋回台27に固定された被動歯車68を有する。旋回台27の上面には載置板69が設けられており、この載置板69にパレット20が載置されるようになっている。
【0028】
このような構成の旋回装置26は、入庫時に、旋回台27を上昇させることにより、車両Vが搭載されたパレット20を、当該パレット20の車輪走行面86が乗入階3の床面と面一となる乗入レベルからこれよりも上方の持上げ旋回レベルまで持ち上げる。ついで、旋回台27をパレット20と共に旋回させた後に、旋回台27を下降させることにより、パレット20を搬器13上(正確には、後述するパレット載置横行支持機構55上)に載置する。
【0029】
図2に戻って、乗入階3には、十字状の開口を形成するように2つの前側固定デッキ32と2つの後側固定デッキ33が配置されている。これらの固定デッキ32,33は、第1状態のパレット20の傍らで当該乗入階3の床面を構成する。各前側固定デッキ32とその後方に位置する後側固定デッキ33(すなわち、X方向に対をなす固定デッキ)は互いにX方向に離間しており、それらの間には搬器13および第2状態のパレット20が通過可能なギャップ37が形成されている。一方、前側固定デッキ32同士および後側固定デッキ33同士の間には、第1状態のパレット20を沈み込ませるためのギャップ39が形成されている。また、乗入階3には、前側固定デッキ32と入出庫口6の間に第1繋ぎデッキ31が配置され、後側固定デッキ33の後方に第2繋ぎデッキ34が配置されている。これらの繋ぎデッキ31,34も固定デッキ32,33と同一レベルで乗入階3のフラットな床面を構成しており、前側固定デッキ32同士または後側固定デッキ33同士に跨って延びている。
【0030】
搬器13には、前側固定デッキ32と後側固定デッキ33の間のギャップ37を塞ぐための可動デッキとして、パレット20に隣接する内側可動デッキ35と、内側可動デッキ35に対してパレット20と反対側に位置する外側可動デッキ81が設けられている。本実施形態では、内側可動デッキ35および外側可動デッキ81の双方が搬器13に上下動自在に取り付けられている。ここで、「上下動自在」とは、搬器に可動デッキを昇降させる駆動源が設けられておらず、可動デッキが外力によって自由に上下動できることをいう。なお、搬器13は基本的に左右対称に構成されているため、以下では特記する場合を除いて搬器13の片側部分(1つの内側可動デッキ35および1つの外側可動デッキ81)に着目して説明する。
【0031】
内側可動デッキ35および外側可動デッキ81は、X方向に、枠体30と同程度の幅を有している。内側可動デッキ35のX方向の両端部には、前側固定デッキ32または後側固定デッキ33に向かって横向きに突出する爪36が設けられている。同様に、外側可動デッキ81のX方向の両端部には、前側固定デッキ32または後側固定デッキ33に向かって横向きに突出する爪84が設けられている。これらの爪36,84は、昇降路10に対して進退可能な後述する支持部材90によって支持され、これにより内側可動デッキ35および外側可動デッキ81が前側固定デッキ32および後側固定デッキ33と同一レベルに保持される。
【0032】
図3に示すように、内側可動デッキ35の下方には、クランクアーム43およびこのクランクアーム43を旋回させるアーム旋回機構40が配置されている。これらのクランクアーム43およびアーム旋回機構40は、上述したパレット移載機構25を構成する。すなわち、本実施形態におけるパレット移載機構25は、旋回台27の左右に2本のクランクアーム43を有するツインクランクアーム方式である。なお、パレット移載機構25は、クランクアーム43の回転中心を搬器13の幅方向中心と一致させることで構造を簡単にしている。
【0033】
クランクアーム43の先端には鉛直支持体42が上向きに突設されており、この鉛直支持体42の上端には係合ローラ41が設けられている(詳しくは、
図5参照)。一方、パレット20における駐車棚11に格納されたときに昇降路10に臨む側の長辺には、Y方向の中央に、下方に開口して係合ローラ41と係合し得る横行移載用溝部材21が設けられている。クランクアーム43の基部44は、水平回転可能に支承されている。本実施形態では、パレット20の駐車棚11から搬器13への移載時にクランクアーム43を内回りに旋回させることによって、係合ローラ41がパレット20の溝部材21内を転動しながらパレット20を横行させるようになっている。
図3中の一点鎖線の円は、クランクアーム43で右側のパレット20を搬器13に移載する時の係合ローラ41の軌跡を示している。上述した旋回台27は、
図13に示すように、通常(すなわち、パレット20を持ち上げないとき)はクランクアーム43よりも下方に位置している。なお、パレット20の長辺の両端部に一対の溝部材21を設ければ、駐車棚11から搬器13へのパレット20の移載時にクランクアーム43を外回りで旋回させることも可能である。
【0034】
より詳しくは、
図5に示すように、アーム旋回機構40は、搬器13の枠体30から鉛直上向きに立ち上がる固定筒体70と、この固定筒体70の外周面に軸受を介して回転可能に取り付けられた回転筒体71とを有している。回転筒体71には被動歯車72が設けられ、この被動歯車72が駆動モータ73(
図3参照)によって回転駆動されるようになっている。被動歯車72が回転駆動されると、回転筒体71に結合されたクランクアーム43が一体的に回転させられる。この回転筒体71がクランクアーム43の基部44である。
【0035】
上述した内側可動デッキ35の下面の中央には、鉛直方向に延びる内筒74が支持板77を介して設けられている。この内筒74は、固定筒体70内に摺動自在に挿入されている。内筒74には、固定筒体70の内周面に設けられた縦溝75に沿って摺動する縦突起76が設けられており、この縦突起76が縦溝75に嵌合することで、内筒74が回転することなく鉛直方向に摺動するようになっている。すなわち、内側可動デッキ35は、固定筒体70によって上下動自在に支持されている。
【0036】
一方、外側可動デッキ81の下面の四隅近傍には、
図9に示すように、鉛直方向に延びるガイド棒83が設けられている。これらのガイド棒83は、搬器13の枠体30に設けられたガイド筒体82内に摺動自在に挿入されている。すなわち、外側可動デッキ81は、ガイド筒体82によって上下動自在に支持されている。外側可動デッキ81は、通常は自重によりクランクアーム43よりも下方に位置している。このため、搬器13が入出庫位置に位置しているとき(すなわち、内側可動デッキ35に設けられた爪36および外側可動デッキ81に設けられた爪84が支持部材90に支持されたとき)以外は、内側可動デッキ35と外側可動デッキ81との間に段差が形成されている。
【0037】
なお、内側可動デッキ35および外側可動デッキ81を上下動自在に支持する構造は上述したものに限らず、リンク機構、リニアガイド、ローラとガイド板、シューとガイド板などを採用することも可能である。また、これらの構造は任意に組み合わせ可能であり、内側可動デッキ35と外側可動デッキ81のそれぞれで適切な構造を採用し得る。
【0038】
図3に示すように、搬器13の外側可動デッキ81の左右両側と、上述した駐車棚11の左右両端部とには、搬器13と駐車棚11との間で横行するパレット20を支持するパレット載置横行支持機構55が設けられている。
図6に示すように、第2状態のパレット20の下面におけるY方向の両端部には、X方向に延びる載置横材22が設けられている。パレット載置横行支持機構55は、載置横材22を案内するローラとして、パレット載置横行支持ローラ56とサイド規制用ローラ57を有している。そして、パレット20は、これらのローラ56,57にガイドされながら搬器13と駐車棚11との間で移載されるようになっている。
【0039】
さらに、本実施形態では、
図2に示すように、搬器13に上下動自在に取り付けられた内側可動デッキ35および外側可動デッキ81を用いて、前側固定デッキ32および後側固定デッキ33と連続した床面を形成するための構成として、前側固定デッキ32および後側固定デッキ33のそれぞれの下方に支持機構9が配置されている。これらの支持機構9は全て同様の構成であるため、以下では
図7(a)および(b)ならびに
図8を参照して、右後の支持機構9の構成を詳細に説明する。
【0040】
支持機構9は、ギャップ37の下方に張り出す支持位置と、後側固定デッキ33の下方に後退する後退位置との間で移動する支持部材90を備えている。支持部材90は、支持位置に移動したときに、内側可動デッキ35に設けられた爪36および外側可動デッキ81に設けられた爪84を支持する。これにより、内側可動デッキ35および外側可動デッキ81の上面が前側固定デッキ32および後側固定デッキ33の上面と同一平面上に位置し、内側可動デッキ35および外側可動デッキ81が前側固定デッキ32および後側固定デッキ33と同一レベルに保持される。ただし、可動デッキ35,81に爪36,84が設けられておらず、支持部材90が可動デッキ35,81の本体部分を直接的に支持してもよい。
【0041】
本実施形態では、支持部材90がY方向に延びる回転シャフト92を含み、回転シャフト92の中心軸回りに揺動するように構成されている。ただし、支持部材90は、支持位置と後退位置との間で例えば水平方向に進退可能に構成されていてもよい。
【0042】
回転シャフト92の両端部は、軸受99に回転可能に支持されている。軸受99は、後側固定デッキ33を支持する図略の梁に吊り下げられた、一対の断面L字状の柱98に取り付けられている。
【0043】
支持機構9は、支持部材90を駆動させる駆動源としてリニアアクチュエータ47を備えている。回転シャフト92には、当該回転シャフト92に貫通されるとともに回転シャフト92から下向きに尖るブラケット48が取り付けられている。リニアアクチュエータ47の一端は、このブラケット48の尖った部分にピン結合されている。一方、リニアアクチュエータ47の他端は、断面コ字状の柱45に取り付けられたブラケット46にピン結合されている。柱45は、例えば、上述した柱98が吊り下げられた梁と同じ梁に吊り下げられる。そして、リニアアクチュエータ47が伸長すると、支持部材90が
図8中に二点鎖線で示す退避位置に揺動し、リニアアクチュエータ47が短縮すると、支持部材90が
図8中に実線で示す支持位置に揺動する。
【0044】
ただし、支持部材90を揺動させる手段は、リニアアクチュエータ47に限らず、回転シャフト92に固定されたスプロケットとこれにチェーンを巻き掛けた機構や、ラックアンドピニオン機構などであってもよい。
【0045】
支持部材90は、回転シャフト92の他に、回転シャフト92よりも上方で回転シャフト92と平行に延びる連結部材91と、連結部材91と回転シャフト92とをつなぐ複数(図例では3つ)のアーム93とを有する。連結部材91は、可動デッキ35,81に設けられた全ての爪36,84に跨って延びている。本実施形態では、連結部材91が、支持位置で上面および下面が水平となる角パイプからなる。連結部材91の上面には、可動デッキ35,81の爪36,84と対応する位置に、爪36,84を受けるためのゴム板95(本発明の受け部に相当)が座を介して取り付けられている。なお、中央のゴム板95は、隣り合う爪36,84に共通に使用される。アーム93は、ゴム板95と対応する位置に配置されている。
【0046】
さらに、連結部材91の上面には、可動デッキ35,81と後側固定デッキ33の間から物が落下することを防止するための落下防止部材97が取り付けられている。この落下防止部材97は、平面視における連結部材91と後側固定デッキ33との間を塞ぐように連結部材91上から回転シャフト92側に張り出す底壁97aと、この底壁97aの先端から立ち上がる側壁97bとを有し、断面L字状をなしている。このため、支持部材90が退避位置に揺動したときでも、底壁97a上に落下した物が落下防止部材97上に保持される。なお、落下防止部材97の底壁97aには、ゴム板95用の座との干渉を回避するように切欠きが形成されている。
【0047】
軸受99近くに位置する外側の各アーム93には、回転シャフト92からゴム板95と反対側に突出するステイ94が一体的に設けられている。ステイ94の先端には、支持部材90が支持位置に揺動したときに鉛直方向と平行となるゴム板96が座を介して取り付けられている。一方、柱98には、ゴム板96に面接触し得るように断面L字状のストッパー51が設けられている。すなわち、ストッパー51は、支持部材90が支持位置に揺動したときに、ゴム板96を介してステイ94に当接する。
【0048】
さらに、上述した一対の柱98には断面L字状の繋ぎ部材52が架け渡されている(
図7(a)では作図を省略)。この繋ぎ部材52には、内側可動デッキ35側のアーム93と対応する位置に、支持部材90が退避位置に揺動したときにアーム93に当接するストッパー53が設けられている。このストッパー53は、頭部にゴムが貼り付けられたボルト式のものである。
【0049】
次に、
図9〜
図13を参照して、本実施形態の駐車装置1における入庫時の動作を説明する。
【0050】
図9に示すように、地上または地下の駐車棚11上の空パレット20を、搬器13が、クランクアーム43の内回り旋回により搬器13上に移載した上で、乗入階3に向けて下降または上昇する。このとき、支持部材90は退避位置に位置する。
【0051】
次に、搬器13が入出庫位置よりも僅かに上方に位置したときに、リニアアクチュエータ47が支持部材90を支持位置に揺動させる。その後、搬器13が下降することにより、
図10に示すように、まず外側可動デッキ81の爪84が支持部材90上に載置され、外側可動デッキ81が前側固定デッキ32および後側固定デッキ33と同一レベルに保持される。ついで、搬器13がさらに下降することにより、外側可動デッキ81と内側可動デッキ35の間の段差が徐々に小さくなり、内側可動デッキ35の爪36が支持部材90上に載置され、内側可動デッキ35が前側固定デッキ32および後側固定デッキ33と同一レベルに保持される。すなわち、全てのデッキ32,33,35,81の上面が同一平面上に位置する。
【0052】
その後、搬器13がさらに下降することにより、パレット20が内側可動デッキ35および外側可動デッキ81に預けられて下降を停止し、クランクアーム43の係合ローラ41がパレット20の溝部材21から下方に離脱し始める。
【0053】
次に、
図11に示すように、搬器13に設けられた持上げ機能付きの旋回装置26が旋回台27を上昇させることにより、パレット20が係合ローラ41の上端がパレット20の溝部材21から完全に離脱するまで上昇させられる。その状態で、
図12に示すように、旋回台27が90度旋回し、パレット20が第2状態から第1状態まで90度方向転換されてその延在方向が入出庫口6(
図1参照)に差し向けられる。このパレット旋回中に、第1状態のパレット20が旋回後に下降したときに溝部材21に係合ローラ41が納まるように、クランクアーム43を僅かに外方に旋回させる(溝部材21が設けられていない側のクランクアーム43も同様)。
【0054】
次に、
図13に示すように、旋回装置26の下降動作により、旋回台27および第1状態のパレット20が一体的に下降し、パレット20の車輪走行面86が乗入階3の床面に整合したところでパレット20が前側固定デッキ32同士および後側固定デッキ33同士の間のギャップ39に設けられた他の部材(図示せず)に預けられる。その後、旋回台27はさらに下降して元の位置に戻る。
【0055】
以上のような動作が行われることにより、パレット20の車輪走行面86、内側可動デッキ35、外側エレベータデッキ81、前側固定デッキ32および後側固定デッキ33が、全て乗入階3の床面と面一に整合し、乗入階3の全体を、段差の無い平坦な(パレット20の両長辺および中央の立ち上がり部等を除く)広々とした入出庫スペースに形成することができる。
【0056】
以上説明したように、本実施形態の駐車装置1では、支持部材90を退避位置に移動させれば、搬器13および可動デッキ35,81が前側固定デッキ32と後側固定デッキ33の間のギャップ37を通過できるようになり、パレット20を乗入階よりも下方の駐車棚へ搬送することが可能になる。一方、支持部材90を支持位置に移動させれば、可動デッキ35,81を前側固定デッキ32および後側固定デッキ33と同一レベルに保持できる。しかも、退避位置では支持部材90が固定デッキ(32または33)で覆われるため、支持部材90をゴミや水などから保護することができる。
【0057】
また、本実施形態では、支持部材90が支持位置と退避位置との間で揺動するので、支持部材90が支持位置と退避位置との間で直線的に移動する場合よりも小さな駆動力で支持部材90を移動させることができる。
【0058】
また、本実施形態では、支持部材90を揺動させる手段としてリニアアクチュエータ47が用いられているので、簡素な構造で支持部材90を揺動させることができる。
【0059】
また、本実施形態では、可動デッキ35,81を受けるためのゴム板95が回転シャフト92よりも上方に位置しているので、可動デッキ35,81を固定デッキ(32または33)の直ぐ近くで支持することができる。
【0060】
また、本実施形態では、支持部材90が支持位置に揺動したときにステイ94がゴム板96を介してストッパー51に当接するので、可動デッキ35,81の自重によって支持部材90に作用する回転力をストッパー51で受けることができる。
【0061】
(変形例)
本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0062】
例えば、内側可動デッキ35と外側可動デッキ81の一方のみが搬器13に上下動自在に取り付けられていてもよい。この場合、内側可動デッキ35と外側可動デッキ81の他方は、可動デッキを昇降させる昇降機構を介して搬器13に取り付けられていてもよいし、搬器13に固定されていてもよい。ただし、内側可動デッキ35と外側可動デッキ81は、双方が上下動自在であるか、一方が上下動自在であり、他方が昇降機構により昇降させられるかの、互いに独立して上下動可能であることが望ましい。あるいは、搬器13には、内側可動デッキ35と外側可動デッキ81が一体となった可動デッキが上下動自在に取り付けられていてもよい。
【0063】
また、支持部材90の支持位置や支持部材90による可動デッキの支持の仕方によっては、前側固定デッキ32と後側固定デッキ33の一方の下方のみに支持部材90を配置することも可能である。