特許第6010504号(P6010504)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 京セラ株式会社の特許一覧

特許6010504基地局および基地局のスリープモード移行判定方法
<>
  • 特許6010504-基地局および基地局のスリープモード移行判定方法 図000002
  • 特許6010504-基地局および基地局のスリープモード移行判定方法 図000003
  • 特許6010504-基地局および基地局のスリープモード移行判定方法 図000004
  • 特許6010504-基地局および基地局のスリープモード移行判定方法 図000005
  • 特許6010504-基地局および基地局のスリープモード移行判定方法 図000006
  • 特許6010504-基地局および基地局のスリープモード移行判定方法 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6010504
(24)【登録日】2016年9月23日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】基地局および基地局のスリープモード移行判定方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20161006BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20161006BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20161006BHJP
【FI】
   H04W52/02
   H04W56/00 110
   H04W92/20 110
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-105198(P2013-105198)
(22)【出願日】2013年5月17日
(65)【公開番号】特開2014-225848(P2014-225848A)
(43)【公開日】2014年12月4日
【審査請求日】2015年12月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】巣山 武彦
【審査官】 深津 始
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−62813(JP,A)
【文献】 特開2011−135147(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 −H04W 99/00
H04B 7/24 −H04B 7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線端末との通信、および周囲に存在する他の基地局とのフレーム同期を行う基地局であって、
前記無線端末との無線通信を行う無線通信部と、
自局の周囲に存在する他の基地局の制御信号を取得し、フレーム同期を行っていることを示すフラグを含む制御信号の有無に応じて、自局のスリープモードへの移行の可否を判定する移行判定部と、を備える基地局。
【請求項2】
前記移行判定部は、前記フラグを含む制御信号がある場合、前記制御信号それぞれの受信強度によって、自局のスリープモードへの移行の可否を判定する請求項1に記載の基地局。
【請求項3】
前記取得した制御信号の中で、前記フラグが含まれていた制御信号と同じ方角から受信した他の制御信号の受信強度が、該フラグが含まれていた制御信号の受信強度よりも強いか否かを判断する受信強度判断部を備え、
前記移行判定部は、前記受信強度判断部の判断結果に応じて、自局のスリープモードへの移行の可否を判定する請求項2に記載の基地局。
【請求項4】
基地局におけるスリープモードへの移行の可否を判定するスリープモード移行判定方法であって、
前記基地局は、
自局の周囲に存在する他の基地局の制御信号を取得して、フレーム同期を行っていることを示すフラグを含む制御信号があるか否かを判断し、
前記フラグを含む制御信号があったら、前記取得した制御信号の受信強度と方角を参照し、
前記フラグが含まれていた制御信号と同じ方角から受信した他の制御信号の中に、該フラグが含まれていた制御信号よりも受信強度が強い制御信号がなかった場合、自局のスリープモードへの移行が不可であると判定することを特徴とするスリープモード移行判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線端末との通信および周囲に存在する他の基地局とのフレーム同期を行う基地局、ならびにその基地局におけるスリープモードへの移行の可否を判定するスリープモード移行判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザに快適な利用環境を提供するために、都市部等、トラフィックが大きいエリアでは、そのエリアにおけるピーク時のトラフィックに合わせて多くの基地局が設置されている。トラフィックは、設置場所や時間帯などにより常に変化していて、例えばオフィス街等であれば、日中はトラフィックが大きいものの、深夜になるとトラフィックは低下する。このようにトラフィックが低下している状態においてもすべての基地局がピーク時と同様に動作していると、無駄に電力が消費されていることとなる。
【0003】
そこで例えば特許文献1では、基地局が、他の基地局が無線端末に対して送信した制御信号(下り制御信号)を受信することにより、周囲に存在する他の基地局のトラフィック状況を把握している。そして、当該基地局のトラフィックが低い、または回線が使用されていない場合は、かかる基地局は他の基地局のトラフィック監視モードで動作し、周囲に存在する他の基地局の回線利用率が低かったら、そのエリアのトラフィックが低いと判断して、当該基地局をスリープモードに移行させている。一方、トラフィック監視モードにおいて、周囲に存在する他の基地局の回線利用率が高かったら、そのエリアのトラフィックが変動する可能性があると判断し、当該基地局を通常モードで動作させている。これにより、基地局ひいては無線通信システム全体の省電力化が可能であるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−183303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで一般に、GPSユニットが搭載された基地局は、GPS衛星からのGPS信号を受信し、かかるGPS信号に含まれるクロックを元に送受信タイミングの同期(GPS同期)を行っている。しかしながら、不慮の事故等によりGPS衛星との通信がし難い状況では、基地局は、周囲に存在する他の基地局との基地局間同期(以下、フレーム同期と称する)を行うことがある。
【0006】
上記のフレーム同期を行っているときに、同期先の基地局(他の基地局)が突然スリープモードに移行すると、その基地局に同期していた基地局は同期が不可能となる。すると、同期ができなくなった基地局は、新たな同期先の基地局を捕捉するまで無線信号の衝突を生じさせてしまうおそれがある。また無線信号の衝突の発生を防ぐべく、同期ができなくなった基地局が自機の通信を停止すると、通信不能エリアが生じてしまい、通信障害が起こるおそれもある。したがって、特許文献1のように基地局やその周辺の基地局のトラフィック情報のみを参照してスリープモードに移行する制御であると不具合が生じるおそれがあり、いまだ改善の余地があった。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑み、通信障害等の不具合を生じさせることなく基地局をスリープモードに移行させることができ、基地局ひいては無線通信システム全体における消費電力の削減を図ることが可能な基地局、およびそのスリープモード移行判定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明にかかる基地局の代表的な構成は、無線端末との通信、および周囲に存在する他の基地局とのフレーム同期を行う基地局であって、無線端末との無線通信を行う無線通信部と、自局の周囲に存在する他の基地局の制御信号を取得し、フレーム同期を行っていることを示すフラグを含む制御信号があるか否かを判断する他局同期判断部と、取得した制御信号の受信強度と方角を参照し、フラグが含まれていた制御信号と同じ方角から受信した他の制御信号の中に、フラグが含まれていた制御信号よりも受信強度が強い制御信号があるか否かを判断する受信強度判断部と、受信強度判断部が、フラグが含まれていた制御信号よりも受信強度が強い制御信号がないと判断した場合に、自局のスリープモードへの移行を不可であると判定する移行判定部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
上記課題を解決するために、本発明にかかるスリープモード移行判定方法の代表的な構成は、基地局におけるスリープモードへの移行の可否を判定するスリープモード移行判定方法であって、基地局は、自局の周囲に存在する他の基地局の制御信号を取得して、フレーム同期を行っていることを示すフラグを含む制御信号があるか否かを判断し、フラグを含む制御信号があったら、取得した制御信号の受信強度と方角を参照し、フラグが含まれていた制御信号と同じ方角から受信した他の制御信号の中に、フラグが含まれていた制御信号よりも受信強度が強い制御信号がなかった場合、自局のスリープモードへの移行が不可であると判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、通信障害等の不具合を生じさせることなく基地局をスリープモードに移行させることができ、基地局ひいては無線通信システム全体における消費電力の削減を図ることが可能な基地局、およびそのスリープモード移行判定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態にかかる基地局を含む無線通信システムを説明する図である。
図2】本実施形態の基地局の構成を例示する機能ブロック図である。
図3】本実施形態にかかるスリープモード移行判定方法のフローチャートである。
図4】スリープモードへの移行可の判定例を示す図である。
図5】スリープモードへの移行不可の判定例を示す図である。
図6】スリープモードへの移行不可の判定例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0013】
図1は、本実施形態にかかる基地局120を含む無線通信システム100を説明する図である。以下、図1に示す無線通信システム100について説明しながら本実施形態にかかる基地局120およびそのスリープモード移行判定方法について説明する。また、理解を容易にするために、以下に説明する実施形態では、無線端末を特別なものに限定するものではなく、無線通信が可能な無線端末、例えば携帯電話機やスマートフォン等であってもよい。
【0014】
なお、以下の説明では、特にことわらない限り、無線端末110と称した際には、無線端末110a・110bの両方をさすものとする。同様に、基地局120と称した際には、基地局120a・120b・120c・120d・120e・120f・120g・120hの全てをさすものとする。
【0015】
図1に示すように、無線通信システム100は、無線端末110および基地局120を含んで構成される。無線端末110aは基地局120aに接続され、無線端末110bは基地局120bに接続され、それらの基地局間の通信により、無線端末110aおよび110bの無線通信が可能となる。本実施形態のような無線通信システムでは、同時双方向通信を実現するため、通信経路を時間軸で区分けし交互に送信と受信とを行うTDD(Time Division Duplex:時分割多重複信)と、その送受信時間(フレーム)を複数のタイムスロットに時分割したTDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続)とを組み合わせたTDMA/TDD方式が採用されていてもよいが、特に限定するものではない。
【0016】
また本実施形態では、TDMA/TDD方式に、更にアダプティブアレー・アンテナ・システム(AAS:Adaptive array Antenna System)を採用している。これにより、基地局120は、アンテナの指向性を360°自在に回転させることが可能であるため、後述する基地局サーチにおいて、制御信号を受信した他の基地局の方角を把握することができる。
【0017】
図1に示す基地局120b〜120hのように、トラフィックが大きいエリアでは、そのエリアにおけるピーク時のトラフィックに合わせて多くの基地局が設置されている。しかしながら、トラフィックは、設置場所や時間帯などにより常に変化していて、トラフィックが大きい時間帯もあれば、小さい時間帯もあり、トラフィックが小さい時間帯においてもすべての基地局が動作していると、電力を無駄に消費してしまう。このため、トラフィックが小さい時間帯は、図1中に円で示すようにカバーエリア(通信範囲)がオーバーラップする基地局をスリープモードにすることが望まれる。
【0018】
しかしながら、例えば基地局120bをスリープモードに移行させた際に、基地局120dが基地局120bにフレーム同期していた場合、基地局120dはフレーム同期が不可能になる。すると、基地局120dが、新たな同期先の基地局を捕捉するまで無線信号の衝突を生じさせてしまったり、それを回避すべく基地局120dが自機の通信を停止すると、通信不能エリアが発生してしまったりという通信障害が生じるおそれがあった。
【0019】
上記のような不具合を防ぐために、本実施形態では、基地局120(自局)が、自局に他の基地局(他局)が同期しているかを判断して、自局のスリープモードへの移行が可能であるか否かを判定する。図2は、本実施形態の基地局120の構成を例示する機能ブロック図である。図2に示すように、本実施形態の基地局120は、制御部122、無線通信部132およびGPS信号受信部134を備える。制御部122は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路により基地局120全体を管理および制御する。無線通信部132は、通信アンテナ132aを介して、無線端末110との無線通信、および周囲に存在する他の基地局120とのフレーム同期を行う。
【0020】
GPS信号受信部134は、GPSアンテナ134aを介してGPS衛星102(図1参照)からのGPS信号を受信する。なお、本実施形態においては、基地局120がGPS信号受信部134を供える構成を例示したが、これに限定するものではなく、GPS信号受信部134を備えない構成とすることも可能である。
【0021】
本実施形態の特徴として、制御部122は、他局同期判断部124、受信強度判断部126および移行判定部128としても機能する。他局同期判断部124は、自局の周囲に存在する他の基地局120の制御信号を取得し、フレーム同期を行っていることを示すフラグを含む制御信号があるか否かを判断する。受信強度判断部126は、他局同期判断部124が取得した制御信号の受信強度と方角を参照し、フラグが含まれていた制御信号と同じ方角から受信した他の制御信号の中に、フラグが含まれていた制御信号よりも受信強度が強い制御信号があるか否かを判断する。移行判定部128は、受信強度判断部126が、フラグが含まれていた制御信号よりも受信強度が強い制御信号がないと判断した場合に、自局のスリープモードへの移行を不可であると判定する。
【0022】
図3は、本実施形態にかかるスリープモード移行判定方法のフローチャートである。図3に示すように、本実施形態のスリープモード移行判定方法では、まず、制御部122は、自局がフレーム同期中であるか否かを判断する(ステップS202)。自局がフレーム同期中の場合(ステップS202のYES)、自局が他局の同期先になっていることはないので、移行判定部128は自局がスリープモードに移行可能であると判定する(ステップS214)。
【0023】
一方、自局がフレーム同期中ではなかった場合(ステップS202のNO)、制御部122は、無線通信部132によって基地局サーチを行い、他局同期判断部124は、自局の周囲に存在する他の基地局120(他局)の制御信号を取得する(ステップS204)。そして、他局同期判断部124は、取得された制御信号を参照し、フレーム同期を行っていることを示すフラグ(以下、同期フラグと称する)を含む制御信号があるか否かを判断する(ステップS206)。取得した制御信号の中に、同期フラグを含む制御信号がない場合(ステップS206のNO)、周囲に存在する他局はフレーム同期を行っていない、すなわち自局が同期先になっていることはないため、移行判定部128は自局がスリープモードに移行可能であると判定する(ステップS214)。
【0024】
一方、取得した制御信号の中に、同期フラグを含む制御信号があった場合(ステップS206のYES)、受信強度判断部126は、取得した制御信号の受信強度と方角を参照し(ステップS208)、同期フラグが含まれていた制御信号と同じ方角から受信した他の制御信号の中に、同期フラグが含まれていた制御信号よりも受信強度が強い制御信号があるか否かを判断する(ステップS210)。そして、受信強度判断部126が、同期フラグが含まれていた制御信号よりも受信強度が強い制御信号があると判断した場合(ステップS210のYES)、移行判定部128は、自局がスリープモードに移行可能であると判断する(ステップS214)。
【0025】
図4は、スリープモードへの移行可の判定例を示す図である。以下、同期フラグが含まれる制御信号を送信した基地局120、すなわちフレーム同期を行っている基地局120を同期局と称し、同期フラグが含まれない制御信号を送信した他の基地局120、すなわちフレーム同期を行っていない他の基地局120を他局と称する。
【0026】
図4(b)および(c)に示すように、自局が受信した制御信号のうち、同期局と同じ方角に存在する他局からの制御信号の受信強度(受信レベル)は、同期局からの制御信号の受信強度よりも高い。基地局120が送信する制御信号の出力レベルはいずれの基地局においても同じであるため、制御信号の受信強度の強弱は、自局とその周囲に存在する基地局120との距離に比例していると考えることができる。したがって、他局からの制御信号の受信強度が、同期局からの制御信号の受信強度よりも強ければ、図4(a)に示すように、自局と同期局の間に他局が存在していると判断することができる。
【0027】
基地局120は、制御信号の受信強度が最も強い他の基地局を同期先としてフレーム同期する。このため、自局、同期局および他局が図4(a)に示す位置関係であった場合、同期局は、かかる同期局により近く、制御信号の受信強度が強い他局にフレーム同期している、すなわち自局は同期先とされていないと判断することができる。したがって、移行判定部128は自局がスリープモードに移行可能であると判定する。
【0028】
一方、受信強度判断部126が、同期フラグが含まれていた制御信号よりも受信強度が強い制御信号がないと判断した場合(ステップS210のNO)、移行判定部128は、自局のスリープモードへの移行が不可であると判定する(ステップS212)。図5および6は、スリープモードへの移行不可の判定例を示す図である。
【0029】
図5(b)および(c)に示す例では、同期局と同じ方角にある他局からの制御信号の受信強度は、同期局からの制御信号の受信強度よりも弱い。このことから、自局、同期局および他局の位置関係は、図5(a)に示すように自局と他局との間に同期局が存在しているということがわかる。この場合、同期局が自局または他局のいずれを同期先としているかを判断することができず、同期局が自局を同期先にしている可能性があるため、移行判定部128は自局がスリープモードに移行不可であると判定する。
【0030】
図6(b)および(c)に示す例では、他局からの制御信号の受信強度は、同期局からの制御信号の受信強度より高い。しかしながら、他局からの制御信号は、同期局からの制御信号と異なる方角から受信されている。したがって、図6(a)に示すように、同期局と他局は、自局に対して異なる方角に位置している。この場合においても、同期局が自局または他局のいずれを同期先としているかを判断することができない。故に、同期局が自局を同期先にしている可能性があるため、移行判定部128は自局がスリープモードに移行不可であると判定する。
【0031】
上記説明したように、本実施形態にかかる基地局およびそのスリープモード移行判定方法によれば、自局が同期局の同期先になっていないことが判断された場合はスリープモードに移行し、自局が同期局の同期先になっている可能性があると判断された場合は、スリープモードへの移行が行われない。このため、同期局の同期の突然の中断を防ぐことができる。したがって、それに起因する通信障害等の不具合を生じさせることなく基地局をスリープモードに移行させることができ、基地局ひいては無線通信システム全体の省電力化を図ることが可能となる。
【0032】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、無線端末との通信および周囲に存在する他の基地局とのフレーム同期を行う基地局、ならびにその基地局におけるスリープモードへの移行の可否を判定するスリープモード移行判定方法として利用可能である。
【符号の説明】
【0034】
100…無線通信システム、110…無線端末、110a…無線端末、110b…無線端末、120…基地局、120a…基地局、120b…基地局、120c…基地局、120d…基地局、120e…基地局、120f…基地局、120g…基地局、120h…基地局、122…制御部、124…他局同期判断部、126…受信強度判断部、128…移行判定部、132…無線通信部、132a…通信アンテナ、134…GPS信号受信部、134a…GPSアンテナ
図1
図2
図3
図4
図5
図6