特許第6010515号(P6010515)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6010515
(24)【登録日】2016年9月23日
(45)【発行日】2016年10月19日
(54)【発明の名称】ゲーム機
(51)【国際特許分類】
   A63B 67/00 20060101AFI20161006BHJP
   A63F 7/30 20060101ALI20161006BHJP
   A63F 9/02 20060101ALI20161006BHJP
【FI】
   A63B67/00 D
   A63F7/30
   A63F9/02 A
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-209643(P2013-209643)
(22)【出願日】2013年10月4日
(65)【公開番号】特開2015-73578(P2015-73578A)
(43)【公開日】2015年4月20日
【審査請求日】2015年2月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】506113602
【氏名又は名称】株式会社コナミデジタルエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】100099645
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 晃司
(72)【発明者】
【氏名】堀本 忍
(72)【発明者】
【氏名】小松 和登
(72)【発明者】
【氏名】磨樒 博文
【審査官】 砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−85815(JP,A)
【文献】 特開昭47−17542(JP,A)
【文献】 特開平9−276544(JP,A)
【文献】 特開2000−197759(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/033994(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 67/00−67/22
A63F 7/00
A63F 7/04− 9/20
A63F 9/26−11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイヤによって移動方向が決定された遊技媒体が移動可能なゲームフィールドが設けられ、前記ゲームフィールドには、遊技媒体を受ける受け部材が設けられているゲーム機であって、
前記受け部材には上端から下方向中心側に向かって傾斜した内周面が形成され、前記内周面の下端からは遊技媒体が回収され、
前記内周面には、遊技媒体の周方向の移動を制限する移動制限部材が設けられ
前記受け部材の上端には、少なくとも内周面側が盛り上がるように形成された縁取りが設けられているゲーム機。
【請求項2】
前記移動制限部材が、前記内周面に設けられた突起物である請求項1に記載のゲーム機。
【請求項3】
前記突起物が、前記内周面の上端から下端に向かう方向に沿って設けられている請求項2に記載のゲーム機。
【請求項4】
前記内周面には、複数の前記移動制限部材が設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載のゲーム機。
【請求項5】
前記受け部材の内周面が、クッション性を有している請求項1〜のいずれか一項に記載のゲーム機。
【請求項6】
前記ゲームフィールドには、前記遊技媒体が経由すべき第1中間点と、前記遊技媒体が到達すべき到達点と、前記第1中間点と前記到達点との間で経由可能な1以上の第2中間点と、が設けられ、
前記受け部材が、前記到達点に設けられている請求項1〜のいずれか一項に記載のゲーム機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定領域に遊技媒体を移動させることを目的とするゲームを提供するゲーム機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所定領域に遊技媒体を移動させて得点を競うゲームが周知である。例えば、バスケットボールやアメリカンフットボール等のスポーツを主題にしたゲーム機が知られている(例えば特許文献1参照)。このようなゲーム機では、遊技媒体の一例であるボールをゴールに入れることを目的としている。また、一方で、投入されるボールの受け皿として漏斗状の受け部材が利用されている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−222863号公報
【特許文献2】特開2011−24729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したゲーム機において、ボールを受ける漏斗状の受け部材をゴールに設けてボールを回収することがある。受け部材に進入するボールの状態によっては、受け部材に進入したボールが受け部材の内周面に沿って移動し、受け部材の外に飛び出してしまうこと、すなわちゴールで適切に回収できないことがある。そうすると、本来ゴールすべきボールが外れてしまい得点にならないため、プレイヤの不満の原因となるおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は受け部材に到達しても未回収となる遊技媒体の発生を適切に抑止できるゲーム機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のゲーム機は、プレイヤによって移動方向が決定された遊技媒体が移動可能なゲームフィールドが設けられ、前記ゲームフィールドには、遊技媒体を受ける受け部材が設けられているゲーム機であって、前記受け部材には上端から下方向中心側に向かって傾斜した内周面が形成され、前記内周面の下端からは遊技媒体が回収され、前記内周面には、遊技媒体の周方向の移動を制限する移動制限部材が設けられているものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一形態に係るゲーム機の斜視図。
図2】ゲーム機を正面側からみた斜視図。
図3】ゴール部の拡大斜視図。
図4】ゴール部のカップの作用を説明する図。
図5】変形例に係るカップを示す図。
図6】他の変形例に係るカップを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の一形態に係るゲーム機の斜視図である。ゲーム機1は、所定のプレイ料金の支払いと引換えに、そのプレイ料金に対応した範囲でユーザにゲームをプレイさせる商業用(業務用)のゲーム機として構成されている。この種のゲーム機1は、アーケードゲーム機と呼ばれることがある。ゲーム機1は、多数のユーザにゲームを繰り返しプレイさせて収益を上げることを主たる目的として店舗等の所定の施設に設置される。ゲーム機1は、プレイヤによって投げられた遊技媒体としてのボールBを複数のパッド12、13を経由させながらゴール部14に入れ、経由した中間パッド13に応じて付与される得点を競う投球ゲームである。
【0009】
ゲーム機1は、プレイヤがゲームをプレイするためのゲームフィールドGFと、ゲーム設定等を操作するためのコントロールパネル2と、プレイ料金を受け付けるコイン投入口3と、投入したコインを返却するコイン返却口4とを備えている。ゲーム機1の内部には、コイン投入口3に投入される硬貨を回収する回収機構(不図示)が設けられている。また、プレイヤが、投入した硬貨の返却を要求するとコイン返却口4を介してプレイヤに硬貨が返却される。コイン投入口3及びコイン返却口4は周知技術を利用して構成してよい。なお、プレイ料金を徴収するために、公知の電子マネーシステムを用いることとしてもよい。
【0010】
図2は、ゲーム機1を正面側からみた斜視図である。ゲームフィールドGFには、盤面11上に設けられた第1中間点としてのスタートパッド12及び第2中間点としての複数の中間パッド13と、到達点としてのゴール部14と、ボール排出口15と、モニタ16と、スピーカーユニット17と、撮像手段としてのカメラ18とが設けられている。プレイヤは、ゲーム機1の正面に立ってボールBをスタートパッド12に向けて投げる。ボールBは、一例として、樹脂で成形された卓球のボールが使用される。各パッド12、13には、ボールBと接触する接触板21が設けられている。接触板21は、プラスチック等の樹脂で形成された平坦な板状の部材で、ボールBの素材との組合せにより接触板21に当たったボールBが跳ね返るように構成される。接触板21には、LED等の発光部材22が配置され、発光することによりボールBが接触した際の演出をする。接触板21にボールBが接触すると、図示しないボール検出センサ(一例として、接触センサや光電センサ等)で検出される。
【0011】
スタートパッド12は、プレイヤがボールBを最初に接触させるべきパッドで他の中間パッド13とは形状を異ならせている。一例として、スタートパッド12は半円形状に形成され、中間パッド13よりもボールBとの接触面積が広くなるようにしている。また、中間パッド13は一例として円形状に形成され、ゴール部14の周囲に複数配置される。このとき、中間パッド13は、スタートパッド12で跳ね返ったボールBが接触できるように配置されることが好ましい。なお、各中間パッド13は、配置する位置及び数、ゲームフィールドGFにおける床面からの高さ並びにボールBと接触させるべき面の向きを変更可能としてもよい。また、スタートパッド12及び中間パッド13の形状は適宜の形状に構成してもよい。
【0012】
ゴール部14には、ボールBが進入する受け部材としてのカップ31と、カップ31の下方に位置する演出部材32とが設けられている。カップ31は、漏斗型の形状で中央に位置する下端31aにボールBが落下する。カップ31の下端31aには、ボールガイド33が接続され、ゲームフィールドGFにおける床面にボールBを案内する。なお、このゲームフィールドGFにおける床面は、プレイヤ側に向かって緩やかに傾斜するように構成され、床面に落ちたボールBは、ボール排出口15に向かって床面の傾斜に沿って移動する。演出部材32は、ゲームフィールドGFにおける床面から突出したボールガイド33の周囲に設けられている。演出部材32には、LED等の発光部材32aが配置され、ボールBがカップ31に入ったことを知らせる演出をする。ボールBは、ボールガイド33に設けられた不図示のボール検出センサ(一例として、接触センサや光電センサ等)で検出される。なお、発光部材22、32aが各パッド12、13、及びゴール部14に設けられている領域は、図2において網掛け表示されている。発光部材22、32aは、各パッド12、13、及びゴール部14の適宜の位置に設けてよい。
【0013】
ボール排出口15は、ボールBをプレイヤに供給する。ボール排出口15は、スタートパッド12の下方に設けられている。ボール排出口15には、不図示のゲートが設けられ、このゲートによってボールBをプレイヤに供給するか否かを制御している。また、プレイ中はボールガイド33にて案内されたボールBや、ゴール部14に入らずにゲームフィールドGFにおける床面に落ちたボールBを、ボール排出口15を介してプレイヤに供給するように構成している。すなわち、ボール排出口15のゲートが開いているときにはプレイヤにボールBを供給可能とするように、また、ゲートが閉じているときにはプレイヤにボールBを供給しないように構成されている。なお、ボールガイド33で案内されたり、ゴール部14に入らなかったりしたボールBは、別途ボール回収機構を設けることによりゲーム機1内部に収納できるようにしてもよい。
【0014】
モニタ16、スピーカーユニット17及びカメラ18は、ゲームフィールドGFの背面側に設置される。モニタ16は、ゲーム進行に関する情報や各種イベント発生時の演出等を表示する。モニタ16として例えば、液晶ディスプレイ装置等の周知技術を利用してよい。あるいは、プロジェクタ装置により背面側スクリーンに各種映像を表示させてもよく、その場合、プロジェクタ装置は、背面側スクリーンに映像を投影可能な任意の位置に設置する。スピーカーユニット17は、ゲームプレイ時の演出のための効果音や音声を出力する。カメラ18は、ゲーム機1の正面側に向けて設置され、ゲームフィールドGF及びゲームをプレイするプレイヤを撮像する。撮像した映像は、モニタ16にて表示される。また、ゲームフィールドGFの側面には、プレイ中にボールBの飛び出しを防止する側面カバー19が設けられている。なお、側面カバー19のほか、図示しないが天面カバーを設けることとしてもよい。
【0015】
コントロールパネル2には、複数の操作ボタン41と、テンキーパッド42と、カードリーダ43とが設けられている。操作ボタン41及びテンキーパッド42は、ゲームモードやゲーム環境等を設定する際に操作するためのものである。カードリーダ43は、ユーザの認証に利用されるべき識別情報の一種として、プレイヤが所持するカードに記録されたカード毎にユニークなカードIDを読み取るための装置である。このカードリーダ43は、プレイ料金の徴収方法として電子マネーを用いた決済方法を採用する場合には、電子マネー決済のためのリーダとして機能させることとしてもよい。
【0016】
図2を参照して、ゲーム機1でプレイされる投球ゲームについて説明する。プレイヤが所定のプレイ料金をコイン投入口3に投入してゲームを開始させると、ボール排出口15からボールBが排出される。ボールBは、プレイヤが投げることにより移動方向が決定され、ゲームフィールドGF上を移動する。ゲーム機1では、スタートパッド12で跳ね返ったボールBがゴール部14に入ることで得点が加算される。また、スタートパッド12で跳ね返ったボールBが中間パッド13を経由することで得点が変化する。ボールBが経由した中間パッド13の個数や順番に応じた得点が設定される。原則的には、ボールBが経由した中間パッド13の順番に応じて設定された難易度が高い程得点が高く、また、経由させる中間パッド13の個数が多い程得点が高い。各パッド12、13の接触板21に設けられたボール検出センサによってボールBの接触が検出され、ゴール部14のボールBが入るとボールガイド33のボール検出センサにボールBが検出される。プレイヤが投げたボールBの経由ルートに応じた得点が算出され、プレイヤに可算される。所定のプレイ時間が経過するとゲームは終了し、プレイヤの総得点が表示される。
【0017】
図3は、ゴール部14の拡大斜視図である。なお、図3において矢印A方向が正面からみた方向である。ゴール部14のカップ31は、上端31bから下方向中心側に向かって内周面31cが形成された円錐形状を有している。また、カップ31の上端31b側の開口は、プレイヤに向かうように傾斜している。つまり、カップ31の上端31bのうちプレイヤ側に位置する部分は、図2に示すようにボールBがゴール部14に入りやすくなるように他の部分に比べて低く設けられている。内周面31cの下端31aからは、ボールBが回収される。カップ31の内周面31cは、クッション性を有する材料、例えば、ポリ塩化ビニルや軟質ポリ塩化ビニル、ゴム等の軟質な材料で形成される。一例として、カップ31は、軟質ポリ塩化ビニルで形成される。これにより、カップ31にボールBが当たったときの衝撃を緩和し、カップ31に当たったボールBが跳ね返りにくくするとともに、耐久性を兼ね備えることができる。なお、カップ31が軟質な材料で構成されている場合、内周面31cを支持する複数の支持部材(不図示)を設けてもよい。例えば、上端31bを支持する上端支持部材と、上端支持部材から下端31a側に延びる複数の内周面支持部材とをカップ31に設けてもよい。
【0018】
カップ31の内周面31cには、ボールBの周方向の移動を制限する移動制限部材としての複数のストッパー34が設けられている。ストッパー34は、内周面31cに対して突出した突起物である。ストッパー34は、一例として、ゴム、樹脂、スポンジ等の軟質な材料で形成される。各ストッパー34は、内周面31cの上端31bから下端31aに向かう方向に沿って設けられている。図3の形態では、各ストッパー34は、周方向に対する垂直方向に設けられている。なお、上述した各内周面支持部材上にそれぞれ、ストッパー34を設けてもよい。また、カップ31の上端31bには、少なくとも内周面31c側が盛り上がるように形成された縁取り35が設けられている。図3の形態においては、縁取り35は、軟質ポリ塩化ビニルでカップ31の上端31bを内周面31c側から外周面側に包むように形成されている。これにより、カップ31の上端31bの周囲を盛り上がらせ、ボールBの逸脱を防止している。なお、カップ31の上端31bは、少なくとも内周面31c側が盛り上がっていればよく、内周面31cに沿って移動してきたボールBが縁取り35に当たることでボールBのカップ31外への逸脱を防止できる。
【0019】
図4を参照して、ゴール部14のカップ31の作用を説明する。ボールBがカップ31の内周面31cに接触すると、接触したときの進入角度や速度に基づいてボールBは内周面31cを移動する。ボールBの速度ベクトルに上方向の成分が含まれていると、図4の点線の矢印で示すように、ボールBは内周面31cに沿って周方向に移動しつつ上方向に移動する。カップ31にストッパー34が設けられていない場合、ボールBは、図4の二点鎖線で示すような予測軌道でカップ31の外へ飛び出すおそれがある。これを防止するため、カップ31の内周面31cには複数のストッパー34が設けられる。ストッパー34は、内周面31cの上端31bから下端31aに向かう方向に沿って設けられ、ボールBの周方向の移動を制限する。ボールBが上向きの移動成分を有していたとしてもカップ31の上端31bに到達する前に移動方向を変更させることができる。そして、ストッパー34に当たったボールBは下方向に移動して下端31aからボール回収機構に回収される。したがって、ストッパー34を設けることにより、ボールBのカップ31外への飛び出しを防いで、未回収となるボールBの発生を適切に抑止することができる。また、ストッパー34に当たることにより、ボールBの移動方向が下方向に変更されるため、ボールBの回収を早めることができる。また、カップ31の上端31bには縁取り35が設けられ、ボールBの飛び出しを防止する。
【0020】
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本形態では、カップ31の内周面31cに複数のストッパー34を設けた形態で説明したが、これに限られない。例えば、カップ31の内周面31cには、少なくとも1つのストッパー34が設けられていればよい。ボールBの周方向の移動を制限することで、ボールBの上方向の移動も同時に制限することができ、ボールBが未回収になることを防ぐことができる。ストッパー34の配置は適宜に変更してよい。例えば、図5に示すように、ストッパー34Aが、周方向に対する垂直方向から所定角度傾いた方向で、かつカップ31Aの上端31bから下端31aに向かう方向に沿って設けられていてもよい。変形例に係るカップ31Aであっても、ボールBの周方向の移動を制限することができる。
【0021】
また、移動制限部材として、内周面31cに凹凸を設けてもよい。例えば、図6に示すように、カップ31Bの内周面31cに半球形状の複数の凸部34Bを設けてもよい。ボールBが凸部34Bに接触することでボールBの向きが変更され、ボールBの飛び出しを防止することができる。凹凸の形状や配置は、適宜変更してよく、例えば、内周面31cに複数の凹部を設けてもよいし、あるいは凹部と凸部をランダムに配置してもよい。また、内周面31cに波型や、適宜の模様の凹凸を設けてもよい。また、内周面31cの上端31bから下端31aに向かう方向に沿ってストッパー34を設ける場合において、棒状に限らず、複数の凸部を並べるようにしてストッパー34を形成してもよい。
【0022】
また、移動制限部材は、カップ31の内周面31cの全面に設けられていなくてもよい。例えば、内周面31cの上側(上端31b側)半分の領域に移動制限部材が設けられていてもよい。ボールBがカップ31から飛び出してしまう従来の場合にあっては、カップ31の上部領域におけるボールBの挙動に起因することが多かった。したがって、カップ31の内周面31cのうち、少なくとも上部領域に移動制限部材が設けられていればよい。例えば、上述したストッパー34、34Aを上部領域に設けたり、凸部34Bを上部領域に設けたりしてもよい。この場合において、移動制限部材は、上部領域の一部に設けられていてもよく、例えば、内周面31cに1つのストッパー34を上部領域に設けてもよい。移動制限部材に接触することでボールBの飛び出しを防ぎ、ボールBが未回収となることを適切に抑止できる。
【0023】
また、上述した形態では、カップ31の上端31bの全周に亘って縁取り35を設ける例で説明したが、これに限られない。例えば、縁取りとして上端31bに少なくとも内周面31c側で盛り上がった複数の凸部を所定の間隔で設けてもよい。これによってもカップ31からのボールBの逸脱を防止できる。また、上述した形態では、カップ31の形状を円錐形状として説明したが、これに限られない。例えば、角錐を含む錐体形状であってもよいし、あるいは、カップ31の上端側断面形状が円形状で下端側断面形状が四角形等の多角形状に形成されるような、下方向に向かうにつれて断面形状が変形する錐体であってもよい。また、カップ31の内周面31cは、必ずしも図示のように全周に亘って連続的な内周面が形成されているものに限られることはなく、少なくとも一部が周形状を形成していればよい。カップ31の形状については、適宜の構成が可能である。
【0024】
上述した形態では、ストッパー34がゴール部14のカップ31に設けられている例で説明したが、これに限られない。ゴール部14以外の部材に設けられていてもよい。例えば、ゲームフィールドGF上に設けられた、得点が付与されない回収領域にカップを設け、そのカップの内周面に移動制限部材(例えば、ストッパー34)を設けてもよい。これにより回収領域に進入したボールBを適切に回収することができる。ゲーム性に応じて、適宜の位置に、あるいは適宜の役割を持って、移動制限部材が設けられた受け部材を設けてよい。
【0025】
また、上述した形態では、遊技媒体として卓球のボールBで説明したが、これに限られない。例えば、テニスボールやゴルフボール等の各種スポーツ用のボールであってもよいし、あるいは、様々な大きさのゴムボールであってもよい。ゴムボールの場合、ボール表面の占める領域によって反発係数が異なるように形成されたボールであってもよい。また、ゴムボールに限らず革製のボールなどであっても良いことは勿論である。さらに、遊技媒体として用いるボールBは球形のものに限られるものではなく、例えばラグビーボールのような、非球形のボールであってもよい。
【0026】
以上説明したように、本発明の一形態のゲーム機は、プレイヤによって移動方向が決定された遊技媒体(例えば、ボールB)が移動可能なゲームフィールド(例えば、ゲーム機1のゲームフィールドGF)が設けられ、前記ゲームフィールドには、遊技媒体を受ける受け部材(例えば、カップ31)が設けられているゲーム機(例えば、ゲーム機1)であって、前記受け部材には上端から下方向中心側に向かって傾斜した内周面(例えば、内周面31c)が形成され、前記内周面の下端からは遊技媒体が回収され、前記内周面には、遊技媒体の周方向の移動を制限する移動制限部材(例えば、ストッパー34、ストッパー34A、及び凸部34B)が設けられているものとして把握することができる。
【0027】
本発明のゲーム機によれば、受け部材に進入した遊技媒体は内周面に沿って移動するが、移動制限部材に接触することにより、その周方向の移動が制限される。そうすると、下方向に移動方向が変更されて遊技媒体は受け部材の下端から回収される。移動制限部材が、周方向の移動を制限するので、遊技媒体が上向きの移動成分を有していたとしても受け部材の上端に到達する前に移動方向を変更させることができる。したがって、遊技媒体の周方向の移動を制限することで、上方向の移動も同時に制限することができ、受け部材からの遊技媒体の飛び出しを防ぎ、遊技媒体が未回収となることを適切に抑止できる。
【0028】
本発明のゲーム機の一形態において、前記移動制限部材が、前記内周面に設けられた突起物(例えば、ストッパー34、ストッパー34A、及び凸部34B)であってもよい。内周面から突出していることで、遊技媒体の移動方向を変更しやすくなる。この形態において、前記突起物が、前記内周面の上端から下端に向かう方向に沿って設けられていてもよい。遊技媒体を下方向に誘導しやすくなる。また、本発明のゲーム機の一形態において、前記内周面には、複数の前記移動制限部材が設けられていてもよい。
【0029】
本発明のゲーム機の一形態において、前記受け部材の上端には、少なくとも内周面側が盛り上がるように形成された縁取り(例えば、縁取り35)が設けられていてもよい。これによれば、縁取りに接触させることで受け部材の上端まで移動した遊技媒体の移動方向を変更させ、受け部材からの遊技媒体の飛び出しを防ぐことができる。また、前記受け部材の内周面が、クッション性を有していてもよい。これによれば、受け部材の内周面が、遊技媒体の衝突したときの衝撃を緩和して、遊技媒体の跳ね返りを防ぐことができる。また、本発明のゲーム機の一形態において、前記ゲームフィールドには、前記遊技媒体が経由すべき第1中間点と、前記遊技媒体が到達すべき到達点と、前記第1中間点と前記到達点との間で経由可能な1以上の第2中間点と、が設けられ、前記受け部材が、前記到達点に設けられていてもよい。到達点に到達した遊技媒体が受け部材から飛び出すことを防いで、未回収となる遊技媒体の発生を適切に抑止することができる。
【符号の説明】
【0030】
1 ゲーム機
14 ゴール部
31 カップ(受け部材)
31a カップの下端
31b カップの上端
31c カップの内周面
34、34A ストッパー(移動制限部材)
34B 凸部(移動制限部材)
35 縁取り
B ボール(遊技媒体)
GF ゲームフィールド
図1
図2
図3
図4
図5
図6