(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0025】
この発明は、ゴルフクラブのシャフトをクラブヘッドに結合するための交換可能なシャフトシステムに向けられている。そのようなシステムは、種々のシャフトタイプをクラブヘッドにカスタマイズしてフィッティングしたり、シャフトおよびクラブヘッドの間の調節を可能にするのに採用できる。この発明のいくつかの実施例が以下説明される。
【0026】
そうでないと明示されない限り、すべての数値範囲、量、値、百分率、例えば材料の量、慣性モーメント、重心位置、ロフト、ドラフト角、および明細書中の以下の部分の他のものは、たとえ、その値、量または範囲に関連して用語「約」が表示されていなくとも、「約」がその前に配置されているように読むことができる。したがって、そうでないと示されていない限り、明細書および特許請求の範囲に表される数のパラメータは近似的であり、これは、この発明により得られることが企図される所望の特性に応じて変化する。最低限でも、もちろん均等論の適用を制約するものではないが、各数のパラメータは記録されている有効数字の数や通常の丸め処理に照らして解釈されるべきである。
【0027】
この発明の広範な範囲を示す数的範囲およびパラメータは近似的であるけれども、具体例において示された数値は可能な限り正確に記録した。任意の数値は、それでも、それぞれのテスト計測に見いだされる標準偏差に必然的に起因する誤差を含む。さらに、種々のスコープの数値範囲が示される場合には、例示された値を含めた値の任意の組み合わせが利用できると理解されたい。
【0028】
この発明の交換可能なシャフトシステム10を組み込んだゴルフクラブは、一般に、シャフト12、シャフトスリーブ14、クラブヘッド16、およびファスナ18を含む。交換可能なシャフトシステム10は、クラブフィッターによって、フィッティング・セッションの間に、シャフト12およびクラブヘッド16の組み合わせを繰り返し変更するのに使用して良い。このシステムによれば、簡単に使用できる部品を組み立てることにより、フィッティングアカウントに最大限のフィッティングオプションを与えることができる。1実施例において、シャフト12及びクラブヘッド16の所望の組み合わせが選択された後は、交換可能なシャフトシステム10は半永久的に固定されて平均的な利用者がシャフトシステム10を解体できないようにしてよい。代替的には、交換可能なシャフトシステム10は、利用者が連結部を操作してシャフト12またはクラブヘッド16を置き換え、あるいは、シャフト12およびクラブヘッド16の間を調整できるようにしてよい。
【0029】
図示のとおり、この発明の交換可能なシャフトシステムはドライバ型のゴルフクラブに組み込まれる。ただし、この発明の交換可能なシャフトシステムは任意のタイプのゴルフクラブに組み込まれて良いことに留意されたい。例えば、交換可能なシャフトシステムはパター、ウェッジ、アイアン、ハイブリッド、および/またはフェアーウェイウッド型のゴルフクラブに組み込んでよい。
【0030】
クラブヘッド16は、一般的には、フェース24、クラウン25、ソール26、スカート27を含み、これらが組みあわされて全体として空洞のクラブヘッド16を形成する。クラブヘッド16は、ホーゼル20も含み、これはゴルフクラブの製造段階でシャフト12およびクラブヘッド16の間のしっかりした結合を実現する構造である。
【0031】
シャフト12は当業界で知られている任意のシャフトでよい。例えば、シャフト12は金属および/または非金属の材料で構築されて良く、シャフトは空洞でも、ソリッドでもまたはソリッド部分と空洞部分の組み合わせでもよい。
【0032】
図1〜5を参照すると、交換可能なシャフトシステム10はシャフト12をクラブヘッド16に連結して異なるシャフト12が選択的に異なるクラブヘッド16に結合させることができるようになす。交換可能なシャフトシステム10は、一般的には、シャフト12に結合され、少なくとも部分的にクラブヘッド16のホーゼル20内に収容されるシャフトスリーブ14と、取り外し可能にスリーブ14をクラブヘッド16に結合させるファスナ18とを含む。
【0033】
組み立てられた交換可能なシャフトシステム10において、シャフト12の末端側の端部34はスリーブ14のシャフト穴36中に収納され、そこにしっかりと取り付けられる。シャフト12は任意の締め付け手法でスリーブ14にしっかりと取り付けられて良い。例えば、溶接、超音波溶接、ロウ付け、ハンダ付け、ボンディング等の連結手法を採用してよい。エポキシのような接着剤または他の類似な材料を採用してシャフト12およびスリーブ14をしっかりと締めつけて良い。好ましくは端部34は接着剤、例えばエポキシを用いてシャフト穴36内に結合される。
【0034】
スリーブ14は、スリーブ14側およびホーゼル20側にそれぞれに含まれる整合機構を、交換可能なシャフトシステムを組み立てるときに、確実に係合させるように選択された方向でホーゼル20中に挿入される。整合機構の方向はシャフト12およびクラブヘッド16の間の所望の相対位置を実現する。さらに、整合機構の係合によって、スリーブ14およびホーゼル20の間の、ホーゼル20の長さ方向の軸の周りの相対的な回転を阻止する抗回転機構が実現される。
【0035】
ホーゼル20は、一般的に、クラウン、およびクラブヘッド16の少なくとも一部を介して伸びる筒状部材である。ホーゼル20は、スリーブ14の末端部分がスライド可能に収容されるように選択された径のスリーブ穴30を形成する。好ましくは、スリーブ穴30の径は、スリーブ14およびホーゼル20の間で相対的に横移動を阻止するような最小隙間しか、スリーブ14の末端部分およびホーゼル20の間にないように、選定される。スリーブ穴30は末端フランジ31で終端しており、これはホーゼル20の末端部に位置付けられる。ただし、フランジはホーゼルの基端部および末端部の間の任意の中間位置に配されて良いことに留意されたい。
【0036】
この実施例では、ホーゼル20の基端部28は、クラブヘッド16から外側に、クラウン25から離間した位置に、配されており、ホーゼル20の側壁の少なくとも一部を介して伸びる少なくとも1つのホーゼル整合機構を含む。ホーゼル整合機構は、組み立てられたクラブヘッドにおいてクラブヘッド16およびシャフト12の間に少なくとも1つの離散的な整合方向を実現する。この実施例では、ホーゼル20は一対のノッチ32の形態で整合機構を含み、ノッチ32の各々はホーゼル20の側壁を介して基端部28の近くで伸びる。すなわち、ノッチ32の各々は、スリーブ穴30からホーゼル20の基端部28へと伸びる。
【0037】
ホーゼル整合機構はホーゼルの側壁を介して完全に伸びる必要はなく、側壁の一部のみを介して伸びるものでも良く、これは
図6に図示される実施例に示されるとおりである点に留意されたい。具体的には、ホーゼル21の基端部分22はノッチ33を含んでよく、これがホーゼル21の側壁の一部のみを介して伸びる。例えば、この実施例のノッチ33は先に説明した実施例と類似の全体として台形の断面を含むが、ノッチ33はスリーブ穴29から径方向にホーゼル21の基端部分22の側壁の一部を介して伸び、ホーゼル21の外側表面と交差しない。そのような実施例は、整合機構をユーザに隠すことが必要な場合に、好ましいであろう。
【0038】
ノッチ32は、全体として筒状のホーゼル20の基端部28の周りに離間した位置で基端部28において相互に径方向に対面する。この構成により、組みあわされたシャフト12およびスリーブ14が、相互に約180°回転した離散的な2つの位置でクラブヘッド16と結合させることができる。ただし、ホーゼル整合機構はホーゼル20の基端部28に隣接した任意の所望の位置に配置して、スリーブ14およびホーゼル20の間の任意の所望の方向を実現して良い。この発明は一対のホーゼル整合機構を含むけれども、任意の個数のホーゼル整合機構を設けてシャフト12およびクラブヘッド16の間に任意の所望の離散的な方向を実現してよい。さらに、シャフトおよびクラブヘッドの間に単一の離散的な方向が望まれるときには、単一のホーゼル整合機構を設けて良い。
【0039】
スリーブ14は末端本体38、基部フェルーレ40、および少なくとも1つのスリーブ整合機構を含む。この実施例は、一対のスリーブ整合機構(例えば舌部42)を含む。本体38は全体として筒状であり、フェルーレ40の末端部に結合された基端部を含む。シャフトスリーブ14の長さ、およびシャフト12の直径を選択して、シャフト12への取り付けるために適切な表面面積を実現する。シャフトスリーブ14およびシャフト12は約0.5〜2.0in
2の結合表面面積を構成する。実施例において、シャフトスリーブ14およびシャフトは約1.2in
2の結合表面面積を構成するように選定される。具体的には、この実施例において、シャフトスリーブ14は約1.1インチの結合長を伴い、0.335インチの径のシャフトに対して適切な結合表面面積を実現する。この実施例において、本体38およびフェルーレ40はそれらが一体の部品を形成するように結合されるけれども、本体38およびフェルーレ40は個別の部品であってよいことに留意されたい。
【0040】
舌部42は、本体38およびフェルーレ40の継ぎ目に隣接して本体38の外側表面を超えて外側に横方向に伸びる。舌部42の形状はノッチ32の形状と相補的になるように選択して、これにより、舌部42がノッチ32と係合しているときには、スリーブ14およびホーゼル20の間で、ホーゼル20の長手軸周りの相対的な回転がいずれの方向にも行われないようになっている。例えば、舌部42は全体として台形の断面形状を伴い、かつ、この台形形状はノッチ32の台形形状と相補的で係合するように選定される。舌部42は、最も狭い部分がスリーブ14の基端部に向かうようなテーパーが付されるように構成され、同様にノッチ32も、最も狭い部分がクラブヘッド16のソール26に向かうようなテーパーが付される。さらに、舌部42の外側表面は、ホーゼル20の基端部28の外側径と実質的に同一の径で曲がっており、このため、舌部42の外側表面が、組み立てられたゴルフクラブにおいて、ホーゼル20の基端部28の外側表面と面一となる。ただし、舌部およびホーゼルの基端部の外側表面は望まれる場合には面一でなくてもよいことに留意されたい。
【0041】
ノッチ32および舌部42が相補的な形状であるので、交換可能なシャフトシステム10が組み立てられているときにスリーブ14およびホーゼル20を確実に取る付けることができる。具体的には、スリーブ14がホーゼル20のスリーブ穴30に挿入される際に、舌部42のテーパー付けされた側縁がノッチ32のテーパー付けされた側壁に強制的に当たり、スリーブ14をホーゼル20に対して一貫性を保持して繰り返し可能に位置決めする堅固な取り付けを実現する。テーパー面は、スリーブ14およびホーゼル20の間で、製造誤差や磨滅に由来して生じる回転方向の遊びなくすこともできる。代替的には、ホーゼルおよびスリーブの整合機構は曲がった縁および側壁を伴って良く、これらが組立時に係合して同様に堅固な取り付けを実現する。
【0042】
この実施例において、本体38の外側直径はフェルーレ40の末端の外側直径より小さく、肩部46が本体38およびフェルーレ40の間のつなぎ目に形成されるようになっている。組立時に、スリーブの本体38の部分が、肩部46がホーゼル20の頂部の縁の近くに配されるまで、挿入される。ホーゼルおよびスリーブの整合機構(具体的には、舌部42およびノッチ32)のサイズ、テーパー、および/または曲率は、ゴルフクラブが組み立てられたときに肩部46およびホーゼル20の間にわずかな隙間しか生じないように、好ましくは選定される。さらに、この発明に関しては、舌部42およびノッチ32のサイズおよびテーパーは、舌部42の末端表面およびノッチ32の末端表面の間にわずかな隙間しかないように選定される。そのような隙間であれば、スリーブ14およびホーゼル20の間の相対的内位置を、それぞれの整合機構の寸法を調整することにより簡単に制御できる。好ましくは、組み立てられたゴルフクラブにおいて、肩部46およびホーゼル20の間の隙間の量は視覚上把握できないか、あるいは、少なくとも簡単には気づかれないものである。例えば、隙間の量は0.005〜0.0030インチの範囲であってよい。楔部材を採用する実施例においては、以下に説明するように、整合機構の大きさ、テーパー、および/または曲率は、好ましくは、楔部材の端部表面がシャフトスリーブおよびホーゼルの相補的な端部表面と当接し、またパブ貧寒の相対角度がより容易に制御できるように選択される。
【0043】
スリーブ14およびホーゼル20は、例えば、チタン、スチール、アルミニウム、ナイロン、ファイバー強化ポリマー、またはポリカーボネートのような任意の金属、または非金属材料から構築して良い。さらに、スリーブ14およびホーゼル20は、同一または異なる材料で構築して良く、また以下に詳細に説明するように、スリーブ14およびホーゼル20の各々を代替的には多材料構成であってよい。さらに、スリーブ14および/またはホーゼル20は金属および非金属の材料の組み合わせである材料、例えば金属材料を注入またはメッキしたポリマーから構築して良い。1実施例において、ホーゼル20はチタンから構築され、スリーブ14はアルミニウムから構築される。好ましくは、ホーゼル20はクラブヘッド16の一体の部分として形成される。
【0044】
スリーブ14および/またはホーゼル20のコーティングまたは表面処理を行って所望の美的な外観を実現して良い。例えば、アルミニウムのような第1の金属材料から構築されたスリーブ14、およびチタンのような第2の金属材料から構築されたホーゼル20を採用した実施例において、スリーブ14は陽極処理されて電界腐食しないようにされる。さらなる例として、非金属スリーブ14はニッケルでコーティングされて金属性の外観を呈し、また補強されて良い。コーティングは、任意の所望の特徴を実現するように選択されて良く、例えば、強度を改善するためには、コーティングは、金属コーティング、例えばニッケル合金で、ナノ結晶グレイン構造を伴うものであってよい。
【0045】
スリーブ14は、ファスナ18によってしっかりとクラブヘッド16に取り付けられスリーブ14がスリーブ穴30から係合解除されないようになっている。ファスナ18は、スリーブ14およびクラブヘッド16が、相対的に、ホーゼル20の長手軸方向に平行な方向に移動しないように主に採用されている。ファスナ18はスリーブ14およびホーゼル20の間の相対移動を制限する任意のタイプのファスナであってよい。例えば、この実施例で示すように、ファスナ18は、スリーブ14内のネジ溝付きのホールに係合する機械ネジのような、長尺の機構ファスナであってよい。ファスナ18およびスリーブ14は、交換可能なシャフトシステム10に加わる軸方向の力に耐えるのに十分なネジ長を実現する寸法を有する。1つの事例的な実施例では、ファスナ18およびスリーブ14は、1/4インチのネジ係合を実現する寸法を伴う。さらに、ネジ長を増加させるために必要な場合にはネジ溝付きインサートを設けて良い。例えば、Heli−coilネジ溝付きインサート(ドイツ、ニューワークのEmgart社の登録商標)のようなネジ溝付きインサートをスリーブ14中に実装して良い。
【0046】
図3に示すように、ホーゼル20はクラブヘッド16を通して部分的にしか伸びない。別のファスナ穴50が設けられ、これが、ソール26の近くからクラブヘッド16へと伸び、ほぼホーゼル20と同軸に整合される。ファスナ穴50の基端部は基端フランジ54に終端する。フランジ54は全体として筒状であり、ファスナ18の頭部の保持面を形成する。ファスナ18の軸はフランジ54を介して伸びファスナ穴50およびホーゼル20の間のギャップを横切り、さらに、フランジ31を介して伸び、スリーブ14のフランジ44と係合する。
【0047】
組立時に、ファスナ18を締めつける際に、スリーブ14がホーゼル20へと引かれる。同時に、スリーブ14の舌部42がホーゼル20のノッチ32へと引かれて、舌部42のテーパー付けされた側縁がノッチ32のテーパー付けされた側壁に強制的に当たる。舌部42およびノッチ32の間のつなぎ目はテーパー付けされているので、ファスナ18がスリーブ14において締めつけられる際に、スリーブ14およびホーゼル20の間の取り付けが徐々にきつくなり、スリーブ14がホーゼル20内の予め定められた位置に繰り返し可能に移動することが確実になる。
【0048】
クラブヘッド16においてホーゼル20およびスリーブ穴30の深さを選定してシャフト12およびスリーブ14の所望の長さ部分が収容されるようになす。この実施例において、ホーゼル20はクラブヘッド16中には部分的にしか伸びない。ただし、
図22に示すように、ホーゼル20がクラブヘッド全体と介して伸びてソールと交差してもよいことに留意されたい。そのような実施例では、ファスナの頭部を保持する面をなすフランジをホーゼル内の任意の中間的な位置に配置して良く、個別のファスナ穴は設けなくて良い。
【0049】
先に説明したように、ホーゼル整合機構がホーゼル20の基端部28の近くに配されてホーゼル20の側壁の少なくとも一部を介して伸びる。ホーゼル整合機構をホーゼル20の基端部28の近くに配すると、その領域は簡単にアクセス可能であるので、ホーゼル整合機構およびクラブヘッド16の整合が簡素になる。具体的には、単純な機械加工プロセスおよび慣用的な道具を用いて、正確な精度の整合機構をホーゼル20に組み込んでよい。例えば、ホーゼル20の側壁を完全に通じて伸びる全体として台形のホーゼル整合機構、例えば、ノッチ32は、鋳造されたクラブヘッド16の基端部28を径方向に横切って通るテーパーエンドミルを用いて機械加工してよい。この位置ゆえに、厳しく制御された寸法のホーゼル整合機構を任意の形状に単純な道具およびプロセスで容易に構築できる。
【0050】
整合機構はスリーブ14およびホーゼル20の周囲の周りの任意の位置に位置づけて良い。好ましくは、一対の整合機構が本体38およびホーゼル20の周囲の周りに約180°離間して配置され(すなわち、整合機構は径方向に対面する)、整合機構の1つがクラブヘッド16のフェース24に隣接して配置される。このような向きであるため、ユーザがクラブをアドレス位置に配置し、シャフト12の長手軸に全体として平行な視線に沿ってクラブを見たときに、整合機構は視野から隠れる。この向きによれば、さらに、フェース24と全体として直交する視線に沿ってクラブヘッド16を見ることにより調整時にユーザによって整合機構を簡単に目視することができる。
【0051】
付加的な機構として、ロック機構を設けてファスナがスリーブから係合解除されないようにしてよい。任意のロック機構を採用して良い。例えば、ファスナ18の頭部および隣接する保持面の間にロックワッシャを設けて良い。さらに代替的には、ロックネジ溝デザイン、例えばSpiralockロック内部ネジ溝フォーム(ミシガン州、マジソンハイツのDetroit Tool Industries社の登録商標)をフランジ44のネジ溝付き穴48に組み込んで良い。さらに代替的には、ネジ溝付きロック材料、例えばLoctiteネジ溝付きロック接着剤(ペンシルベニア州、ガルフミルズのHenkel社の登録商標)をファスナ18またはネジ溝付き穴48に塗布して良い。さらに、ファスナ18はロック機構、例えばパスロックを設けられても良い。さらに、組立の後に、結合材料、例えば、エポキシをクラブヘッド16とのつなぎ目においてファスナ18の頭部に塗布して良い。
【0052】
さらに他の機構として、リテーナ56を採用して、ファスナ18がスリーブ14と係合していないときにファスナ18がその内部に保持されるようにしてよい。シャフト12を交換する際に、ファスナ18がクラブヘッド16内に保持されて置き間違えることがないようにすることが望ましい。リテーナ56は、ファスナ18の軸に結合され、フランジがリテーナ56およびファスナ18の頭部の間に配されるように、配置される。リテーナ56は、対応するフランジの貫通孔を介して通り抜けない寸法とされる。リテーナ56は、ホーゼル20のフランジ31の近くでファスナ18の軸に摩擦で結合するクリップであって良く、これは、フランジ31がリテーナ56およびファスナ18の頭部の間に配されるように、配置される。
【0053】
図7および8を参照すると、複数ピースのシャフトスリーブの実施例が説明され、これらは先に説明した交換可能なシャフトシステムのシャフトスリーブ14と置き換えられる。多数ピースの実施例は、単一ピースの、機械加工または成型されたシャフトスリーブと較べた場合に、代替的な機械加工プロセスを使用することを可能にする構造を実現する。さらに、これによって、単一のシャフトスリーブに複数の材料を含ませるというオプションが可能になり、重量および/または製造において有益である。1実施例において、シャフトスリーブ63は本体65、一対の整合機構(例えば舌部67)、およびフェルーレ69を含む複数ピース構造を含む。この実施例では、舌部67がフェルーレ69と一体であるけれども、本体65は別部品である。
【0054】
本体65は全体として筒状であり、シャフトに組付けられたときにフェルーレ69の末端に隣接して位置決めされる基端部を含む。本体65の基端部はノッチ71を含み、ノッチ71が舌部67の寸法および形状と相補的な寸法および形状を伴う。具体的には、ノッチ71は、好ましくは、フェルーレ69の末端表面と本体65の基端表面との間に、または、舌部67の側面およびノッチ71の側面の間に、ギャップがないような、寸法および形状を伴う。さらに、舌部67の厚さを選定して、シャフトスリーブ63が組み立てられたときに、舌部67の部分が径方向外側に本体65の外側表面を超えて伸びるようになす。この結果、本体65から径方向外側に伸びる、舌部67の部分を、上述してゴルフクラブヘッドのホーゼルの基端部に設けられた係合機構と係合させるのに利用できる。
【0055】
図8を参照するとシャフトスリーブの他の代替実施例が説明される。シャフトスリーブ64は本体66、一対の整合機構(例えば舌部68)、およびフェルーレ70を含む。舌部68は本体66と一体であり、フェルーレ70は舌部68および本体66と別体である。本体66は全体として通常であり、これをシャフトに組み付けたときにフェルーレ70の末端部の近くに配される基端部を含む。舌部68は本体66の基端部の近くで本体66から横方向に外側に伸びる。
【0056】
本体66およびフェルーレ70は任意の材料から構築されて良く、それらは同一または異なる材料で構築されてよい。例えば、本体66が、金属材料、例えばアルミニウムから機械加工処理されてよく、またフェルーレ70が非金属材料、例えばナイロンから機械加工または成型加工されてよい。異なる材料を用いることにより、全体が金属のスリーブに対して重量を削減でき、それでいて、適切な構造上の特性や結合面積を確保できる。さらに、異なる材料を選定して所望の美的な属性を実現できる。
【0057】
シャフトスリーブのいずれの実施例においても、その本体は、さらに重量削減特性を必要であれば含んで良い。例えば、
図8に示すように、影付き部分72はスロット、凹み、貫通孔、または、本体66を構築する材料の体積を減少させる任意の他の特性を含んでよい。シャフトをシャフトスリーブに適切に結合させるのに十分な表面面積が確保される範囲で、本体の材料の体積はシャフトスリーブ本体の任意の所望の部分に渡って削減されて良い。
【0058】
シャフトスリーブのさらなる実施例が
図9に示される。先に説明した実施例と同様に、シャフトスリーブ74は、本体76、フェルーレ78、および本体76から横方向外側に伸びる舌部80を含む。シャフトスリーブ74は、例えば、ナイロン、ファイバー強化ポリマー、またはポリカーボネートのような非金属材料から成型されたシャフトスリーブの単一ピース構造として示される。このような構造のために、シャフトスリーブ74はスリーブ74の末端フランジ84中に成型されたネジ溝付きインサート82も含む。ネジ溝付きインサート82は、インサートを固定して成型できるようになす機構、例えば、ギザギザ、および/または1つまたは複数のリブまたはフランジを含んでよい。
【0059】
シャフトスリーブのさらに他の実施例が
図10に示され、これは交換可能なシャフトシステムを含むゴルフクラブの他の実施例の一部の分解図である。先に説明した実施例と同様に、ゴルフクラブは、シャフトスリーブ94を含む交換可能なシャフトシステムによって、クラブヘッドのホーゼル92に結合されたシャフト90を含む。
【0060】
この実施例において、スリーブ94は多数ピース構造を採用する。スリーブ94は、フェルーレ98と一体の本体96と、本体96およびフェルーレ98に結合された別体のピン100によって形成されたスリーブ整合機構とを含む。ピン100は本体96およびフェルーレ98のつなぎ目を横切って径方向に伸び、本体96およびフェルーレ98にしっかりと結合されている。ピン100の長さを選定して、ピン100の端部が本体96の外側表面を超えて横方向外側に伸びるようになしている。好ましくは、ピン100の端部の各々は、クラブヘッドのホーゼル92の側壁の厚さに対応する距離だけ本体96から横方向外側に伸び、ピン100の端部が全体としてホーゼル92の外側表面と面一になるようになっている。ピン100は全体として筒状をなすように示されているけれども、それは任意の所望の断面形状を伴って良く、ホーゼル92が任意の相補的な形状を伴うホーゼル整合機構を含んでよいことに留意されたい。例えば、ピン100は、三角形、台形、四角(正方形、square)、矩形、ダイアモンド形のような、任意の多角形断面形状を具備するキーであってよい。
【0061】
この発明の交換可能なシャフトシステムは、フェース角、ライ、およびロフトを含む、組み立てられたゴルフクラブの角度属性を調整できるように構成されて良い。上述のとおり、ホーゼルおよびスリーブ側の整合機構によってスリーブのホーゼルに対する飛び飛びの方向を実現できる。シャフトがスリーブと同軸にならないようにシャフトをスリーブに実装して良い。この非整合によって、スリーブのホーゼルに対する飛び飛びの方向が、シャフトのクラブヘッドに対する異なる方向に対応する。例えば、シャフトの長手軸をシャフトに対して回転させるようにシャフトをスリーブに実装すると、シャフトスリーブのホーゼルに対する角度を変更することにより、組み立てられたゴルフクラブの角度属性を調整可能になる。
【0062】
図11に示すように、1つの角度属性、または選択された角度属性の組み合わせが少なくとも第1の構成および第2の構成の間で調整可能になるように、シャフト102がスリーブ104に実装される。具体的には、スリーブ104のシャフト穴106の長手軸Aが、スリーブ104の本体108およびフェルーレ110の長手軸Bに対して回転している。この結果、シャフト102がシャフト穴106に挿入されるときに、シャフト102の長手軸はシャフト穴106の長手軸Aと同軸である。スリーブ104を約180°だけ回転させると、シャフト102のスリーブ104に対する方向が、長手軸Bに対して正から負に変化する。
【0063】
スリーブをホーゼル内で2つの位置の間で回動させるとクラブフェース角が変化するように、軸Aおよび軸Bの間の角度オフセットの方向をホーゼルおよびスリーブ整合機構に対して位置決めする。具体的には、クラブフェースがオープンである第1の構成に対応する第1の位置でスリーブをホーゼルに結合させてよい。そののち、スリーブを第2の位置で結合させ、具体的には、スリーブを第1の位置から180°回転させてよく、これはクラブフェースがクローズドである第2の構成に対応する。シャフト102およびスリーブ104は3つ以上の構成が実現されるように結合されて良いことに留意されたい。例えば、3つ以上の相対的な構成を設け、これにより角度属性の複数の組み合わせにおいて調整が可能なように、スリーブおよび関連するゴルフクラブヘッドを構築して良い。
【0064】
さらに、ホーゼル整合機構の深さを異ならせ、この結果、この発明の交換可能なシャフトシステムを含むゴルフクラブの全体の長さを、異なる深さの複数のホーゼル整合機構を設けることによって、調整してよい。例えば、1実施例において、ホーゼルの基端部からの深さが異なる一対のホーゼル整合機構がゴルフクラブヘッドに設けられる。ホーゼル整合機構のいずれとも係合するような寸法および形状を伴う単一のスリーブ整合機構を含むシャフトスリーブが設けられる。第1の構成では、スリーブ整合機構は深いホーゼル整合機構と係合し、この結果スリーブがホーゼル中へ第1の深さまで引き込まれ、第1のゴルフクラブ全体長が実現される。第2の構成では、スリーブ整合機構は浅いホーゼル整合機構と係合し、この結果スリーブがホーゼル中へ、第1の深さより短い第2の深さまで引き込まれ、第2のゴルフクラブ全体長が実現され、この長さは第1の長さより短い。
【0065】
図12〜14を参照すると、この発明の交換可能なシャフトシステムの他の実施例が説明される。交換可能なシャフトシステム120は、シャフト124に結合されたシャフトスリーブ122と、クラブヘッド130のホーゼル128内にスリーブ122を保持するファスナ126とを全体として含む点で、先に説明した実施例と類似である。ただし、この実施例においては、ファスナ126はフェルーレ132と一体である。
【0066】
スリーブ122は本体134および整合機構(例えば舌部136)を含む。スリーブ122は別体のフェルーレ132を含む。組み立てられたゴルフクラブにおいて、スリーブ122の本体134はホーゼル128のスリーブ穴138中に少なくとも一部が収容されている。本体134は、舌部136がホーゼル128の相補的な整合機構(例えばノッチ140)と係合するように方向づけられる。
【0067】
ファスナ126はフェルーレ132中へと一体化されてその一部を形成する。具体的には、ファスナ126は、ホーゼル128の一部と機構的に係合するように構成された、フェルーレ132の末端部分である。例えば、ファスナ126は、ネジ溝付き内部表面144を含む、フェルーレ132の一部であり、ホーゼル128のネジ溝付きの外側表面142とネジ係合するように構成されている。
【0068】
フェルーレ132はベアリング面142も含む。ベアリング面142は、交換可能なシャフトシステム120を組み立てるときにスリーブ122の基端部表面と強制的に当たる。組み立てる際に、シャフト124がフェルーレ132を通じて挿入されてフェルーレ132がシャフト124をスライドし、またこれに対して回転するようにされる。つぎに、スリーブ122がシャフト124の末端部に結合される。スリーブ122の寸法は、フェルーレ132がスリーブ122を超えてシャフト124の末端部へと滑っていかないように選定される。つぎに、スリーブ122をスリーブ穴138に挿入し、その際に、舌部136が、スリーブ122を所望の回転方向となした上で、ノッチ140に係合するようになす。最後に、ベアリング面142がスリーブ122に当たるまで、フェルーレ132をシャフトに沿ってスライドさせ、その後ファスナ126をホーゼル128にネジ付ける。
【0069】
組み立てられたゴルフクラブにおいてクラブヘッドに関してシャフトの構成を明瞭に示す印を設けて良い。例えば、先に説明したように、クラブが第1または第2の構成で組み立てられるようにシャフトがシャフトスリーブに結合されてよい。印がシャフトスリーブおよび/またはホーゼルに配置されて組み立てられた構成を示して良い。印が組立て中のみ、または組立て中およびその後に所望のように目視できるように印を配置して良い。
【0070】
図15〜19において、任意の形態の印部を設けて良い。印部は、刻印、浮き彫り、またはペイントされてよく、ゴルフクラブの利用可能な構成を区別する1つまたはそれ以上の文字、番号、シンボル、ドット、および/または他のマーキングであってよい。印は、組み立てられたゴルフクラブのクラブヘッド、シャフトスリーブ、またはシャフトの任意の部分に含まれて良い。好ましくは、印はスリーブ側および/またはホーゼル側の整合機構の上または近傍に設けられる。
【0071】
図1、15、および16に示すように、ゴルフクラブの構成に対応する文字を含んでよい。1実施例では、印部150はスリーブ整合機構に配置された「O」であり、クラブヘッドのフェース角がオープンである構成に対応する。さらに、印部152は文字「C」の形態であり、他のスリーブ整合機構に設けられ、フェース角がクローズドである構成に対応する。
【0072】
図1に示すように、ホーゼルおよびシャフトスリーブの整合機構(例えばノッチ32および舌部42)および/または印は、使用中にそれら特徴があまり見えないように配置される。具体的には、組み立てられたゴルフクラブにおいて、舌部42が、クラブヘッド16のフェース24とほぼ直交する軸に沿って、ホーゼル20の周囲の周りに相互に対面させられるように、舌部42を配置する。この結果、舌部42はクラブヘッド16のフェース24とほぼ直交する視線に沿って目視可能である。しかしながら、ユーザがクラブをアドレス位置に保持するときには、舌部42は視界から遮られる。すなわち、整合機構はシャフトの長手軸とほぼ平行な軸に沿っては目視できず、ゴルフクラブがアドレス位置にあるときには、ゴルフクラブは、交換可能なシャフトシステムを持たないゴルフクラブの外観を伴う。
【0073】
印の他の例は
図17および18に示される。
図17において、印部154および156は文字およびシンボルの双方(例えば「L+」、および「L−」)を含む。文字、シンボルおよび/または番号の組み合わせは組み立てられたゴルフクラブの構成を明瞭に示すために採用されて良い。この実施例では、印部154および156は、クラブヘッドのライまたはロフト角が増加または減少していることをそれぞれ示すのに特に適している。さらに、印部は、スリーブ14上に含まれるいずれの印部がゴルフクラブの組み立てられた構成に対応するのかをユーザに対して示すために設けられて良い。さらなる例として、印部158は、
図19に示すように、「0」および「1」、または「1」および「2」のような番号を含んで、部品の構成を示して良い。
【0074】
この発明の交換可能なシャフトシステムは従来のクラブフィッティング方法に較べて有益である。従来のフィッティング・セッションでは、ユーザは単一のゴルフクラブについて複数の調整不可能なサンプルを用いてテストスイングをしなければならない。例えば、従来のフィッティングカートまたはバッグは一般に複数の構成の複数のサンプルの6番アイアンを含む。ユーザはどのサンプルが最も適切な構成を含むかを決定するためにこれらのサンプルクラブの多くを試す必要がある。しかしながら、サンプルクラブの各々は調整可能ではないので、サンプルクラブの個々の部品の間に相違があるので付加的な変動要因をフィッティングプロセスに含ませることになり、フィッティングカートまたはバッグは多くの個別の完成したサンプルクラブを含む必要がある。
【0075】
この発明の交換可能なシャフトシステムをゴルフクラブの取り付け方法は、ユーザに対して、フィッティングプロセスに要求される部品の数を最小化することによって、そのような付加的な変動要素を削減し、必要な完成サンプルの数も減少させる。交換可能なシャフトシステムによって、単一のクラブヘッドをフィッティングプロセス全体を通じて採用することができ、この再、異なるシャフトを使用しつつ、または単一のシャフトのクラブヘッドに対する方向を変更させる。このシステムによって、必要であれば、異なるクラブヘッドを単一のシャフトの下で採用できる。
【0076】
この方法は、この発明の交換可能なシャフトシステムを第1の構成で含むゴルフクラブを準備することを含む。つぎに、ユーザは、ゴルフクラブをスイングする。この際、ゴルフクラブは第1の構成のままである。ユーザのスイングが分析されてゴルフクラブの交換可能なシャフトシステムが分解され、こののち第2の構成で再組立される。つぎにユーザは第2の構成のままでゴルフクラブをスイングし、ユーザのスイングが分析される。これらのステップは任意の個数のゴルフクラブ構成に関してそれぞれ繰り返される。最後に、ユーザのスイングの分析に基づいてユーザに適したクラブ構成が決定される。
【0077】
交換可能なシャフトシステムを第2の構成に再組立てする際に、多くの異なる操作を実行して良い。例えば、第1の構成でゴルフクラブに含まれた組み合わせ済みのシャフトおよびスリーブをクラブヘッドに対して方向づけし直してゴルフクラブの角度属性の1つまたはその組み合わせを変更してよい。代替的には、シャフトおよびスリーブの組み合わせを交換し、また異なるシャフトおよびスリーブをクラブヘッドに取り付けてよい。角度属性および/またはゴルフクラブの他の物理属性、例えば、シャフトの柔らかさ、シャフトの長さ、グリップのスタイルおよびフィーリング等を変更するためにシャフトおよびスリーブの組み合わせを交換することが望まれても良い。
【0078】
この発明の交換可能なシャフトシステムを含むゴルフクラブの他の実施例が
図20〜22に示される。交換可能なシャフトシステム160は、シャフト164に結合されたシャフトスリーブ162と、スリーブ162をクラブヘッド170のホーゼル168の内部に保持するファスナ166とを、全体として含む。ただし、この実施例では、ホーゼル168はクラブヘッド170の全体を通じて伸び、クラブヘッド170のクラウン171およびソール173の双方を横断するようになっている。
【0079】
スリーブ162は本体174および整合機構(例えば舌部)を含む、本体174は、シャフト部分175およびファスナ部分179を含む。シャフト部分175は全体として筒状であり、シャフト穴178を形成する。ファスナ部分179は全体として円筒状であり、その外側径は、シャフト部分175の外側寸法以下である。ファスナ部分179はファスナ166と係合するネジ付き穴を含む。
【0080】
組み立てられたゴルフクラブにおいて、スリーブ162の本体174は少なくとも部分的にホーゼル168のスリーブ穴180内に収容される。本体174は、スリーブ162の整合機構がホーゼル168の相補的な整合機構(例えばノッチ)と係合するように方向づけられる。さらに、フェルーレ172が含まれても良く、これが、シャフトスリーブ162の基端に当接してシャフトスリーブ162およびシャフト164の間のテーパー付けされた遷移部を実現する。
【0081】
ファスナ166は長尺な機構ファスナであり、例えば、スリーブ162内のネジ付き穴に係合する機械ネジである。ファスナ166およびスリーブ162は、交換可能なシャフトシステム160に加わる軸方向の力に耐えるのに充分なネジ係合長を実現する寸法に構成される。
【0082】
フランジ176はホーゼル168の内部にホーゼル168の長さ方向に沿って中くらいの位置に含まれる。フランジ176は全体として環状であり、ファスナ166のネジ付きの脚部がそれを通るような寸法の貫通孔を含むようになっており、かつ、この貫通孔の寸法によりファスナ166の頭部がそれを通り抜けないようになっている。フランジ176はファスナ166がスリーブ162と係合するときにファスナ166の頭部に対してベアリング面を実現して、ファスナ166がスリーブ162のネジ付き穴に締めつけられるときに引っ張られるようになっている。
【0083】
交換可能なシャフトシステム160はリテーナ177も含み、ファスナ166がスリーブ162と係合していないとき、例えばシャフトの交換および方向づけのときに、クラブヘッド170のホーゼル168内にファスナ166を保持するようにしている。リテーナ177は、ホーゼル168のソール173に最も近い側部がわでホーゼル168内部にスライド可能に収容される筒状の部材であり、ファスナ166の頭部がリテーナ177およびフランジ176の間に配置されるようになっている。リテーナ177の内側径は、ファスナ166の頭部の外側径よび小さく、ファスナ166を回転させるのに用いるツールの外側径より大きくなるように選定される。代替的には、リテーナは好ましくは取り外し可能な固体プラグであってよく、ファスナにアクセスするためにリテーナを取り外すことができるようになっている。
【0084】
この発明の交換可能なシャフトシステムを一体化したゴルフクラブのスイングウエイトを所望のウエイトを具備するスリーブを用いて変換して良い。ゴルフクラブを組み立てる際に、クラブヘッドをしばしば重み付けして製造精度を補償し、または所望のスイングウエイトを形成する。この実施例においては、種々のウエイトを具備するシャフトスリーブ構造を実現し、かかるシャフトスリーブ構造が他の部品の重量と合致して所望のスイングウエイトを実現するようになす。
【0085】
図23を参照すると、シャフトスリーブ182はシャフト部分186およびファスナ部分188を具備する本体を含む。シャフト部分186は全体として筒状であり、ゴルフクラブシャフトの端部を収容する寸法のシャフト穴187を形成する。ファスナ部分188は全体として円筒状であり、その外側径は、好ましくは、シャフト部分186の外側寸法以下である。ファスナ部分188は、組む立てられた状態の交換可能なシャフトシステム中においてファスナと係合するポスト194へと伸びるネジ付き穴190を含む。この実施例において、ファスナ部分188はポスト194に結合されたウエイト192を含む。ウエイト192は全体としてポスト194に取り外し可能に結合され、種々の質量のウエイト192を選択してファスナ部分188に取り付けることができるようになっている。例えば、ウエイト192は、ウエイト192およびポスト194の間のネジ付きインタフェースにより取り付けてよく、または、ウエイト192は、ポスト194にスライド可能に係合され、ウエイト192を半径方向に通って伸びる機械ファスナ196、例えば固定ネジまたはピンによって杭打ち固定されて良い。さらに他の代替例では、ウエイト192は例えば接着剤の塗布により半永久的に固定されても良く、または溶接、プレスフィット、シュリンクフィットによって永久的に固定されてもよい。
【0086】
図24を参照すると、シャフトスリーブ202の他の実施例が説明される。シャフトスリーブ202はシャフト部分206およびファスナ部分208を具備する本体を含む。先に説明した実施例と同様に、シャフト部分206はゴルフクラブシャフトの端部を収容するように構成され、ファスナ部分208は組立済みの交換可能シャフトシステムにおいてファスナと係合するように構成される。ファスナ部分208は、ファスナ部分208の一部を形成するウエイト210を含む。具体的には、ウエイトはシャフトスリーブ202のファスナ部分208と一体に成型されてシャフトスリーブ202と永久的に結合されるようになっている。
【0087】
上述の実施例のウエイトの材料およびサイズはシャフトスリーブの所望の最終的な重量を実現するように選択される。シャフトスリーブは種々のウエイトを具備して、組立の間に、シャフトスリーブがクラブヘッドの重量と適合して所望のスイング重量を実現するように構築されて良い。ウエイトは、シャフトスリーブの残りの部分と異なる密度の材料から全体として構築される。例えば、アルミニウムのシャフトスリーブに質量を付加するには、チタン、スチール、および/またはタングステンから構築されたウエイトを採用できる。付加的には、粉末充填ポリマー、例えばタングステン充填熱可塑性材料を採用してよい。アルミニウムシャフトスリーブの質量は、アルミニウムより密度が仲裁材料、例えばポリカーボネートまたはファイバ強化プラスチックから構築されたウエイトを再証して、減少させることができる。
【0088】
図25を参照すると、シャフトスリーブ212の他の実施例が説明される。スリーブ212は本体214および整合機構を含み、この整合機構は舌部216の形態であり、本体214の基部の近くに配置される。この実施例は、本体214の基部の回りに周方向に当距離に離間された、すなわち、本体214の周囲の回りに約120度だけ離間された、3つの舌部216を含む。本体214は全体として円筒形であり、組立後のゴルフクラブにおいてフェルーレの末端に隣接して配置される基端を含む。シャフトスリーブ212の長さ、およびスリーブ212のシャフト穴218の径は、ゴルフクラブシャフトとの間で適切な結合面積を実現するようなものに選択される。
【0089】
舌部216は、本体214の外側表面を超えて横方向外側に伸びる。舌部216の形状は、相補的ゴルフクラブヘッドのホーゼルに含まれるノッチの形状に適合するように選択され、舌部216がノッチと係合しているときには、ホーゼルの長手軸の回りにスリーブ212およびホーゼルを相対的に回転させることができないようになっている。先に説明した実施例と同様に、舌部216は全体として台形の断面形状を伴い、その台形の形状は台形形状のノッチと適合して係合する。
【0090】
シャフトスリーブおよびホーゼルの間の相対的な回転は、シャフトスリーブの整合機構とホーゼルの整合機構とによって禁止される。具体的には、舌部216の側面217が相補的なホーゼル整合機構の対応する側面と当接する。側面217は、当接側面に加えられる鉛直および接線方向の力の大きさを変換するように方向づけられてよい。
【0091】
図26を参照すると、シャフトスリーブ222は、側面226を伴う舌部224を含み、シャフトスリーブ222は図示のとおり相補的な舌部224を伴うノッチ230を含むホーゼル228に係合される。舌部224の側面226は全体として平坦であり、シャフトスリーブ222を径方向に通って伸びる面に方向づけられる。同様に、ノッチ230の側面231も全体として平坦であり、シャフトスリーブ222を径方向に通って伸びる面に方向づけられる。そのような方向づけにより、スリーブ222がその長手軸の回りをホーゼル228に対して回転させられると、舌部224の側面226とノッチ230の側面231との間に働く力は側面に対して主に鉛直方向に方向づけられる。
【0092】
図27に示す、他の実施例においては、シャフトスリーブ232は、側面236を伴う舌部234を含み、シャフトスリーブ232は図示のとおり相補的な舌部234を伴うノッチ240を含むホーゼル238に係合される。舌部234の側面236は全体として平坦であり、平行で、シャフトスリーブ222を径方向に通って伸びる面と離間した面に方向づけられる。同様に、ノッチ240の側面241も全体として平坦であり、平行で、シャフトスリーブ222を径方向に通って伸びる面から離間した面に方向づけられる。そのような方向づけにより、スリーブ232がその長手軸の回りをホーゼル238に対して回転させられると、舌部234の側面236とノッチ240の側面241との間に働く力は側面に対して鉛直方向および接線方向の双方に方向づけられる成分を含む。整合機構の側面は平坦であることを要せず、回転負荷が加えられたときに自己芯出しを行う傾向を伴うように、切り子側面を含むようなものでもよいことに留意されたい。
【0093】
図28および
図29を参照すると、交換可能なシャフトシステム250の体の実施例が説明される。交換可能なシャフトシステム250は、ホーゼル258に対して180°回転可能にするのに加えて、シャフトスリーブ252を、ゴルフクラブヘッド260のホーゼル258内において傾かせることができるようにすることによって、システムをさらに調整可能にするように構成されている。交換可能なシャフトシステム250は、全体として、シャフト254に結合されるシャフトスリーブ252と、ホーゼル258内にスリーブ252を保持するファスナ256とを含む。
【0094】
スリーブ252は本体および整合機構(例えば舌部262)を含む。本体はシャフト部分267およびファスナ部分268を含む。シャフト部分267は全体として管状であり、シャフト穴を形成する。ファスナ部分268も全体として円筒形であり、ファスナ256と係合するネジ付き穴を含む。
【0095】
シャフトスリーブ252は、全体として円筒形の側面266を含む一対の舌部262を含む。対向する舌部262野円筒形の側面は同軸であり、同一の曲率半径を伴う。ホーゼル258はノッチ272の形態の整合機構を含み、これらも根井統計の側面274を具備し、これらは同軸であり、組み立て後の交換可能なシャフトシステム250において舌部262の円筒側面と当接する。ノッチ272の側面274は、代替的には、舌部262の円筒側面266が多数の接点で側面274と接触するような多角形であってもよい。
【0096】
図29A〜29Cに説明されるように、舌部262およびノッチ272の円筒側面は相互に相対的にスライドしてスリーブ252がそれら側面の曲率中心を通る軸の回りを回動してホーゼル258に対して傾くようになっている。
図29Aはシャフトスリーブ252を第1の位置で示し、この位置では、スリーブ252はホーゼル258に対して反時計回り方向にα°だけ傾いている。
図29Bはシャフトスリーブ252を第2の位置で示し、この位置では、スリーブ252はホーゼル258の長手軸に整合している。
図29Cはシャフトスリーブ252を第3の位置で示し、この位置では、スリーブ252はホーゼル258に対して時計回り方向にα°だけ傾いている。
【0097】
ホーゼル258中へと伸びるシャフトスリーブ252の部分の外側直径は、シャフトスリーブ252とホーゼル258の内部表面との間に所望の傾斜角移動が可能なような隙間が設けられるように選定される。さらに、穴276および278のサイズは、シャフトスリーブ252の移動の全範囲を通じてファスナ256用の隙間を実現するように選択される。
【0098】
整合部材280が、ゴルフクラブヘッド260のソールの内部に形成されたファスナ穴281中に設けられる。整合部材280は、シャフトスリーブ252を選択された方向に維持するようにファスナ256を保持するのに使用されて良い。複数の整合部材が提供されて良く、その各々はファスナ256およびシャフトスリーブ252を個々の方向に整合させるように構成されている。1実施例においては、一対の整合部材280が提供される。第1の整合部材280aは
図29Aおよび
図29Cに示すシャフトスリーブ252の方向にために設けられ、整合部材280aは、整合部材280aの側端近くに配置され、シャフトスリーブ252の回転中心から角度付けられる整合穴282を含む。整合部材280aは180°回転させられて
図29Aおよび29Cの異なる方向を実現する。
図29Bにおいて、整合部材280bが示され、これは、整合部材280bの中心に配置され、ファスナ256およびシャフトスリーブ252を全体としてホーゼル258の長手軸に整合するように方向付ける整合穴282を含む。
【0099】
交換可能なシャフトシステム250により実現される調整可能性は
図30A〜30Dにおいて模式的に説明される。シャフトスリーブ252はホーゼル258内で傾くことが許され、またシャフトスリーブ252はホーゼル258に対して180°回転可能である。さらに、シャフト254は、シャフトスリーブ252の長手軸に対してシャフト各αでシャフトスリーブ252内に実装される。この結果、シャフト254のホーゼル258の長手軸に対する角度変化の範囲は、傾斜を許さないシステムに較べて増加する。例えば、第1の方向では、
図30Aに示すように、シャフト254はホーゼル258の長手軸Cに対して角度αだけ時計回り方向の位置に方向づけられ、シャフトスリーブ252はホーゼル258に対して同軸に方向づけられる。第2の方向では、
図30Bに示すように、シャフトスリーブ252は反時計回り方向に軸Cに対して角度αだけ傾けられ、これにより左府と254は軸Cと同軸に整合させられる。
図30Cでは、シャフトスリーブ252は、
図30Aおよび30Bの方向に対して軸Cの回りを180°回転させられ、軸Cに対して同軸に整合させられ、シャフト254が軸Cに対して角度−αだけ反時計回り方向に方向づけられている。シャフトスリーブ252をホーゼルに対して角度αだけ反時計回り方向に傾けると、シャフト254の方向が変化してシャフト254が軸Cからされに遠ざかるように角度−αの反時計回り方向へと回転させられる。シャフトスリーブ252が傾き、また回転するように構成することにより、付加的なシャフト方向が実現できる。さらに、このような構成では、シャフトの角度変化はホーゼル内のシャフトスリーブに必要とされる角度変化より大きい。さらに、シャフトスリーブ252が傾くことができるようにすることにより、シャフトのすべての方向を単一の平面、例えば、ライ平面内で実現できる。
【0100】
交換可能なシャフトシステム中に含まれる整合部材は、種々の構造を伴って良い。1実施例において、
図31および32に示すように、整合部材284は本体286を含み、この本体286は整合穴288およびウエイトキャビティ290を含む。他の実施例に関連して先に説明したように、整合穴288はファスナ292と整合するように構成され、このファスナ292はシャフトスリーブ内に伸びゴルフクラブのホーゼルに対して所望の方向でシャフトスリーブを保持する。この実施例では、整合穴288はファスナ292のテーパー部分296と当接するテーパー部分294を含み、ファスナ292が固有の方向に楔止められるようになっている。
【0101】
ウエイトキャビティ290は個別のウエイト部材298を含むように利用されて良く、また、整合部材284の重量を減量させるために空にしてもよい。ウエイト部材298を含ませて、整合部材284を含むゴルフクラブヘッドのスイング重量を変換してよく、また整合部材284中にウエイト部材298を含ませることにより、付加的な重量がシャフト軸の近くに配置される。そのような配置を採用することにより、代替的なスイング重量を実現でき、それでいて、シャフト軸回りの慣性モーメントへの影響を最小化でき、シャフト軸の回りでクラブが回転する能力に著しい影響がでないようになっている。さらに、付加的な重量がソールに隣接して配置され、これはゴルフクラブヘッドの重心が上昇するのを抑制する上で好ましい。
【0102】
他の整合部材が
図33および34に示される。整合部材300は本体302を含み、この本体302は、ファスナ306の複数の方向を実現するスロット304を形成する。ファスナ306はスロット304を通じて伸び、ゴルフクラブヘッドのホーゼル310に配置されるシャフトスリーブ308と係合する。
図34に示すようにスロット304は複数の緊張緩和位置を含み、この位置はスロット304と交差し、ファスナ306の肩部314を収容する座繰り穴312により形成される。このような構成では、ファスナ306をシャフトスリーブ308から完全に外すこと無しに、ファスナ306を肩部314が座繰り穴312から外れるのに充分なだけ引くことにより、ファスナ306およびシャフトスリーブ308の方向を変化させることができる。
【0103】
代替的には、圧縮部材316、例えば圧縮ワッシャーまたはスリーブ、および、限界ストップ318を、シャフトスリーブ308およびホーゼル310の間でファスナ306に設けて良い。圧縮部材316は、ファスナ306が引き込められるときに、限界ストップ318およびホーゼル310の間で圧縮され、肩部314を押して座繰り穴312内に残るようにして、使用中にファスナ306を位置決めするのを支援する。他の実施例では、
図35に示すように、座繰り穴が皿穴320に置き換えて良く、テーパーファスナ324により、機構間の係合がファスナ324およびシャフトスリーブ308の所望の方向の自己位置決めを確実にするという利点がもたらされる。
【0104】
図36および37を参照すると、整合部材330は、円形の断面形状を伴う本体332を含む。本体332は、ファスナ336を収容する弧状のスロット334を形成する。ファスナ336がシャフトスリーブに係合したままで整合部材330をファスナ穴内で回転させることにより、ファスナが整合部材330の中心と整合部材の端部との間で方向づけられるように、弧状のスロット334が構成される。本体332の側壁338はコーティングまたは表面特徴、たとえば、ギザギザを含んで良く、これが、本体332およびファスナ穴の間に摩擦を形成し整合部材330がファスナ穴内で勝手に回転しないようになっている。
【0105】
整合部材及びファスナ穴の形状は所望の動きを実現するように選択される。整合部材の本体は、ファスナ穴に複数の方向の1つで収容できるような断面形状を有し、例えば、楕円、星型、多角形、その他、その移動を許容する任意の形状に形成される。代替的には、整合部材の本体の断面形状は円形であって、ファスナ穴内で回転可能であり、連続的な調整が可能であっても良い。さらに代替的な例では、整合部材の本体は、ファスナ穴内で唯一の実現可能な方向しかないような形状であってもよく、例えば、整合部材が非対称的な向上とされて良い。
【0106】
図38〜40を参照すると、交換可能なシャフトシステム340の他の実施例が説明され、これは二重角度調整を実現する。シャフトスリーブ342およびクラブヘッド本体343のホーゼル347の間に介挿される楔部材341を含ませることにより付加的な調整が実現できるように、交換可能なシャフトシステム340が構成される。具体的には、シャフトスリーブ342はシャフト344に結合され、楔部材341を通じて伸び、少なくとも部分的にホーゼル347内に収容される。ファスナ349はクラブヘッド343にスリーブ342を取り外し可能に連結する。
【0107】
1実施例において、シャフトスリーブ342はシャフト穴345を有し、このシャフト穴345はシャフトスリーブ342の本体と同軸でない長手軸を具備して、シャフトスリーブ342がシャフト344の端部に結合されるときに、シャフトスリーブ342の長手軸がシャフト344の長手軸に対してシャフト角度αだけ角度付けられるようになっている。ここで説明されるように、シャフトスリーブ342の最大角度偏向面は、シャフトスリーブ342の長手軸を通り、シャフト穴345の中心軸を通って伸びる断面であり、シャフト344をシャフト穴345に挿入したときにシャフトスリーブ342およびシャフト344の間の最も大きな角度差は、その平面に一致する。シャフト角度αは好ましくは約10°未満であり、より好ましくは約5°未満である。
【0108】
楔部材341の両方の端面346は相互に角度付けられ、楔部材341がシャフトスリーブ342およびホーゼル347の間にはさまれたときに、シャフト344のシャフトスリーブ342に対する方向が、楔部材341のクラブヘッド343に対する位置、およびシャフトスリーブ342のクラブヘッド343に対する位置の組み合わせにより決定される。
【0109】
楔部材341は円筒形の管状本体348を含み、この管状本体348の両方の平坦な端面346は相互に楔角度βだけ角度付けられ、両方の端面346が平行でなく、これら表面から伸び出て行く整合機構は相互に角度付けられるようになっている。楔角度は好ましくは約10°未満であり、より好ましくは約5°未満で、シャフト角度αより小さい。この実施例において、楔部材341の末端面は全体として円筒形本体348の長手軸に対して直角であり、基端面は円筒形本体348の長手軸に対して角度付けられている。この結果、楔部材は最大長部分350を伴い、これが最小長部分351と径方向に対向し、楔部材341は最大角度変化平面を定義する。ここで説明するように、楔部材の最大角度偏向面は、楔部材を横切り最小長部分および最大長部分を通って伸びる断面であり、楔部材の基端面および末端面の間の最も大きな角度差は、その平面に一致する。例えば、
図39に示すように、楔部材341は紙面に相当する最大角度偏向面を伴う。
【0110】
シャフトスリーブ342は、楔部材341およびホーゼル347に、当該3つの部品が所望の相対方向を具備するように、挿入される。シャフトスリーブ342、楔部材341、およびホーゼル347に関連して含まれる複数の整合機構がシャフトのクラブヘッドに対するフック数の間欠的な方向を実現する。図示される実施例においては、楔部材341およびホーゼル347の間に4つの間欠的な相対方向があり、シャフトスリーブ342および楔部材341の間に4つの間欠的な相対方向があるように、整合機構が構成される。具体的には、シャフトスリーブ342の整合機構がシャフトスリーブ342の回りに周方向に等間隔で配置された4つの舌部354を含む。舌部354は、楔部材341の基端に含まれるノッチ356と合致するような寸法および形状を伴う。楔部材341の末端は、整合機構、例えば4つの舌部358を含み、これらはホーゼル347の基端に
含まれる整合機構、例えば4つのノッチ360と合致する寸法および形状を伴う。組み立てられた交換可能なシャフトシステム340において、シャフトスリーブ342の舌部354が楔部材341のノッチ356と係合し、楔部材341の舌部358がホーゼル347のノッチ360と係合する。
【0111】
シャフトスリーブ342を楔部材341に挿入した後、リテーナ362がシャフトスリーブ342に連結されて楔部材341がシャフトスリーブ342に保持されるようになす。リテーナ362はシャフトスリーブ342の末端に結合され楔部材341がリテーナ362および舌部354の間をスライド可能になしている。この結果、交換可能なシャフトシステム340を完全に分解しなくてもシャフト344のロフトおよびライ方向を偏向でき、システムを完全に分解したときに生じる楔部材341の遺失を防止する。例えば、ファスナ349の係合長を、整合機構の組のそれぞれの係合長より大きくなるように選択して、交換可能なシャフトシステムの部品をシステムを完全に分解しなくても再方向づけできるようにする。
【0112】
他の実施例において、シャフトスリーブは、シャフトスリーブの本体の同軸の長手軸を具備するシャフト穴を含む。このような実施例において、楔部材が、シャフトおよびグリップの角度位置を維持したままで、角度調整を実現する。この結果、指向性のあるシャフトおよびグリップを所望の方向に維持できる。指向性のあるシャフトは、物理属性、例えば、剛性、キック点等、シャフトに画割る力の方向および位置に応じて左右されるものであり、あるいは、非対称的な画像を伴うものである。指向性のあるグリップは視覚または触覚の方向リマインダーを伴うものであり、しばしば、リマインダーグリップと呼ばれる。
【0113】
シャフト角度αおよび楔角度βの大きさ、並びに、整合特徴の位置および数は、移動の所望の範囲および間欠的な方向の数を実現するように選択される。例えば、シャフトスリーブおよびシャフトの組み合わせの最大角度変位平面と楔部材の最大角度変位平面とが整合できる実施例においては、角度移動の範囲の大きさは、シャフト角度αおよび楔角度βの和により決定され、間欠的な方向の数はシャフト角度αが楔角度βと同じ大きさを有するかどうかに依存する。
【0114】
図42A〜41Dに示されるように、楔部材の最大角度偏向平面およびシャフトスリーブおよびシャフトの組み合わせの最大角度偏向平面は紙面の平面と整合するように方向づけられている。
図41Aおよび41Bを参照すると、交換可能なシャフトシステム370は、シャフトスリーブ372、シャフト374、および楔部材376を含み、この楔部材376はゴルフクラブヘッドのホーゼル378に連結されている。楔部材376はお互いに楔角度βだけ角度付けられている両端面を含み、シャフト374はシャフトスリーブ372に対してシャフト角度αだけ角度づけられており、このシャフト角度αは楔角度βと同じ大きさである。さらに、シャフトスリーブ372および楔部材376の整合特徴は、それらの最大偏向平面が共平面または平行になるように構成される。この結果、
図41Aに示すように、いくつかの方向において、楔部材376の角度偏向がシャフトスリーブ372の角度偏向と相殺してシャフト374がホーゼル378の長手軸Cと同軸または平行になるようになっている。角度偏向の相殺により、組みあわされたシャフトスリーブ372および楔部材376の複数の位置が重複した1つのシャフト方向を形成する。他の方向では、
図41Bに示すように、シャフト374のホーゼル378の軸Cに対する角度偏向は楔角度βおよびシャフト角度αの合計になる。
【0115】
図41Cおよび41Dを参照すると、他の交換可能なシャフトシステム380はシャフトスリーブ382、シャフト384、および楔部材386を含み、この楔部材386はゴルフクラブヘッドのホーゼル388に連結されている。楔部材386はお互いに楔角度βだけ角度付けられている両端面を含み、シャフト374はシャフトスリーブ372に対してシャフト角度αだけ角度づけられており、このシャフト角度αは楔角度βと異なる大きさである。シャフトスリーブ382および楔部材386の整合機構がそれらの最大偏向平面が共平面または平行になるように構成される実施例においては、角度偏向の量が異なるので、角度偏向が増分的な方向や、角度偏向が差分的であるけれども完全に相殺されない方向が実現される。
図41Cに示すように、シャフト384のホーゼル388の軸Cに対する角度偏向は楔角度βおよびシャフト角度αの差分である。他の方向では、
図41Dに示すように、シャフト384のホーゼル388の軸Cに対する角度偏向は楔角度βとシャフト角度αの和である。
【0116】
この発明の交換可能なシャフトシステムの実施例のシャフトスリーブ、楔部材、および/またはホーゼルの整合機構の数および位置は、最大偏向平面がクラブヘッドに対して任意の予め定められた方向を向くように方向づけられている。この結果、シャフトのクラブヘッドに対する利用可能な方向位置により表されるパターンが変更されて、所望の調整パターンを実現できる。例えば、2つの異なるフェース角度および一定のライ角度を伴う2つの利用可能な方向を具備する実施例を実現するために、交換可能なシャフトシステム、例えば、
図1〜3に示すものは、シャフトスリーブの最大変位平面がクラブヘッドの0°の平面(すなわち
図42の平面D)に整合されるように構築され、シャフトスリーブはシャフトが0°の方向または180°の方向に偏向させられるように回転させられて良い。
【0117】
他の例において、ライ角のみが変更される2つの利用可能な方向位置を具備する交換可能なシャフトシステムが実現される。このような実施例は任意のタイプのゴルフクラブに組み込むことができるけれども、アイアンタイプのゴルフクラブにとくに有益である。なぜならば、フィッティング時に、アイアンタイプのゴルフクラブは、アイアンの距離ギャップを維持するために、ロフト角
を変更することなくライ角を変化させることがしばしば望まれるからである。このような実施例において、交換可能なシャフトシステム、例えば
図1〜3に示すものは、シャフトスリーブの最大変位平面がクラブヘッドの90°の平面(すなわち
図42の平面F)に整合されるように構築される。
【0118】
図44〜48は、種々の最偏向平面の方向、および楔部材およびシャフトのシャフトスリーブに対する角度偏向の大きさを伴う実施例における、名目的な、または設計された値に対するロフトおよびライ方向の変化を説明する。実施例の各々において、シャフトスリーブと
楔部材との間および楔部材とホーゼルとの間に4つの相対的な位置があるように整合機構を構成しているけれども、相対的な整合位置は部品間において、より少なくともより、多くてもよい。
図44は、交換可能なシャフトシステムの1実施例によって実現されるロフトおよびライ方向を説明する。この実施例において、楔部材およびシャフトスリーブは各々1°の角度偏向を実現し、整合機構は、最大変位平面が、
図42に示すように、平面Dおよび/またはFに沿うように構成される。部品の角度変位の大きさ、および、最大変位平面の実現可能な方向に従って、方向は一般的にダイアモンド形状のマトリックスを形成し、ここでは、ロフトの変化(Δloft)対ライの変化(Δlie)のプロットがあり、これは少なくとも1つの内部方向を含む。ただし、既知のシステムと異なり、部品を組みあわせる際に、部品の変位の大きさを同一として、部品を変位を相殺するように方向づけることができるので、設計された値からロフトおよびライが変化しない中立な位置が実現される。さらに、部品の組み合わせにより、マトリックス中に内部位置を実現できる。これは、既知のシステムで提供される周囲のみのマトリックスと異なる。
【0119】
他の実施例において、楔部材およびシャフトスリーブの角度変位の大きさが異なるシステムが実現され、これは
図45に説明されるように、付加的なロフトおよびライ方向を実現する。楔部材は0.5°の角度変位をもたらし、シャフトスリーブは1°の角度変位をもたらし、整合機構は、楔部材およびシャフトスリーブの最大変位平面が、
図42の平面Dおよび/またはFに沿うように構成される。楔部材およびシャフトスリーブの変位の大きさが異なるので、シャフトのクラブヘッドに対する16個の位置が実現され、これらはΔloftおよびΔlieの図示の組み合わせを伴う。
【0120】
最大角度変位の平面の実現可能な方向を、先の実施例に比較して、変更して、内部方向を伴う矩形形状の方向マトリックスを実現できる。好ましくは、マトリックス中の利用可能なライ値の各々に対してロフト角は同一であり、これは
図46〜48で説明する実施例により実現される。そのような構造は、ロフトおよびライの一方を調整して他方をほぼ一定に維持する多数の方向を実現するので、とくに有益である。具体的には、楔部材およびシャフトスリーブを具備し、整合機構が45°および135°の平面(すなわち
図42の平面EおよびG)に方向づけられるように構成されたシステムが、矩形形状のマトリックスのロフトおよびライ方向を実現する。
【0121】
図46を参照すると、実施例は、同一の大きさの角度変位を伴う楔部材およびシャフトスリーブを具備する。この具体的な実施例では、楔部材およびシャフトスリーブの各々の角度変位の大きさは約1.0°である。これら部品の各々の整合機構は、これら部品の各々の最大角度偏向平面が
図42の平面Eおよび/またはGに整合するように構成される。方向および大きさの組み合わせにより、異なる利用可能なロフトおよびライ方向からなる3×3の四角(正方形、square)なマトリクス内で調整が可能になる。同一の大きさを伴う楔部材およびシャフトスリーブが重複して動作することにより、複数のロフトおよびライ方向が繰り返されることに留意されたい(すなわち、楔部材およびシャフトスリーブの方向の異なる組み合わせがゴルフクラブの重複した構成をもたらす)。
【0122】
図47および48を参照すると、楔部材およびシャフトスリーブが異なる大きさの角度変位を伴う2つの実施例のロフトおよびライの方向が説明される。具体的には、
図47の実施例は約0.5°の角度変位を伴う楔部材、および、約1.0°の角度変位を伴うシャフトスリーブを含む。整合機構は、最大偏向平面が、
図42の平面Eおよび/またはGに沿うように構成される。方向および大きさの組み合わせにより、利用可能な間欠的なロフトおよびライ方向からなる4×4の四角なマトリクス内で調整が可能になる。
図48の実施例においては、楔部材は約0.7°の角度変位を伴い、シャフトスリーブは約1.45°の角度変位を伴い、最大角度変位の平面は
図42の平面Eおよび/またはGに方向づけられてよい。異なる大きさの角度変位を組み込んだ実施例においては、楔部材の角度変位をシャフトスリーブの角度変位より小さくしてファスナ頭部の動きを小さくすることが好ましい。
【0123】
図49および50を参照すると、楔部材およびシャフトスリーブが異なる大きさの角度変位を伴う付加的な実施例のロフトおよびライ方向を説明する。これらの実施例は約0.5°の角度変位を伴う楔部材、および約1.0°の角度変位を伴うシャフトスリーブを含む。さらに、各部品に関連して利用可能な位置の数が異なり、例えば、これらの実施例においては、楔部材はホーゼルに対して4つの方向に配置でき、シャフトスリーブは楔部材に対して8つの方向に配置できる。
図49の実施例では、楔部材の最大変位平面が
図42の平面Dおよび/またはFに沿うように楔部材が方向づけられる。
図50の実施例では、楔部材の最大変位平面が
図42の平面Eおよび/またはGに沿うように楔部材が方向づけられる。シャフトスリーブは外周の回りに離して配置された8つの位置の1つに方向づけることができるので、双方の実施例において、シャフトスリーブの最大角度変位の平面は
図42の平面D、E、F、および/またはGに沿って良い。
【0124】
図51および52を参照すると、クラブ全体の長さを
調整できる交換可能なシャフトシステム390が説明される。システム390において、拡張部材391は楔部材の代わりをなし、あるいは、異なる長さのくさび部材を設けて良い。一般的に、システム390は、シャフト394に結合されるシャフトスリーブ392を含み、シャフトスリーブ392は拡張部材391を通って伸び、クラブヘッド393のホーゼル397に部分的に収容される。ただし、拡張部材391をより長くした、いくつかの実施例においては、シャフトスリーブ392はホーゼル397内に収容されなくても良い。ファスナ399はスリーブ392をクラブヘッド393にファスナ拡張部398を介して取り外し可能に結合する。フェルーレ395はシャフトスリーブ392の基端に隣接してシャフト394に配置される。
【0125】
シャフトスリーブ392は本体400および複数の整合機構(例えば舌部404)を含む。本体400はシャフト394の末端を収容するシャフト穴402を形成する。シャフト穴402はシャフトスリーブ392の長手軸に対して同軸でも角度付けられても良く、これは角度調整が必要かどうかに依存する。舌部404は、本体400の末端側でなく基端の近くで、横方向外側に本体400の外側表面を超えて伸びる。
【0126】
拡張部材391は円筒形の管状本体を含み、これはお互いに平行で拡張部材391の長手軸に直角な平坦な両端面を具備する。拡張部材391は、シャフトスリーブ392の一部およびホーゼル397の間に介挿され、それら部品を予め定められた長さだけ離す。具体的には、拡張部材391の長さは、シャフトスリーブ392およびホーゼル397の間の所望の距離関係を実現するように選択される。異なる長さの複数の拡張部材391を設けて、当該システムを組み込んだゴルフクラブの長さを設定してよい。さらに他の代替例では、平坦な端面396はお互いに非平行であり、異なる長さの楔部材を設けてクラブヘッドの角度属性および長さを調整できるようにしてもよい。
【0127】
組み立てられたシステム390において、シャフトスリーブ392は拡張部材391、さらには、ホーゼル397を通り抜ける。シャフトスリーブ392の一部がホーゼル397中に伸びる場合には、その部分は、拡張部材391の長さ、および、長さ調整の所望の範囲により決定される。整合機構はシャフトスリーブ392、拡張部材391、およびホーゼル397に含まれて、システムが完全に組み立てられ締めつけられたときには、部品間の相対的な回転が禁止されるようになっている。図示の実施例において、シャフトスリーブ392の整合機構はシャフトスリーブ392の回りに周方向に等間隔に離されて配置された舌部404を含む。舌部404は、拡張部材391の基端に含まれるノッチ406に適合するような寸法および形状をとる。拡張部材391の末端は整合機構、例えば、舌部408を含み、これがホーゼル397の基端に含まれる整合機構、例えばノッチ410に適合するような寸法および形状をとる。組み立てられた交換可能なシャフトシステム390において、シャフトスリーブ392の舌部404は拡張部材391のノッチ406に係合し、拡張部材391の舌部408はホーゼル397のノッチ410に係合する。
【0128】
ファスナ399はクラブヘッド393およびホーゼル397を通り抜けて伸びファスナ拡張部398の末端の頭部分412中に配されたネジ付き開口に係合する。ファスナ拡張部398の脚部分414は頭部分412近傍から伸びシャフトスリーブ392と係合する。好ましくは頭部分412の外側径はホーゼル397の内側径とほぼ等しく、頭部分412とホーゼル397の間の係合によりシャフトスリーブ392とホーゼル397とが同軸で整合するようになっている。中間的なファスナ拡張部398を組み入れるのではなく、シャフトスリーブ392と係合するのに充分な長さのファスナを用いてよいことに留意されたい。ファスナ拡張部398を採用する実施例において、異なる材料から構築された複数のファスナ拡張部を設けてスイング重量調整および全体のヘッド重量調整を行ってよい。例えば、ファスナ拡張部は衝撃に対して充分な強度を実現する任意の材料、例えば、チタン、スチール、タングステン、アルミニウム、その他から構築して良い。
【0129】
図53〜55を参照すると、シャフトスリーブ422およびクラブヘッド本体423のホーゼル427の間に介挿されて二重角度調整を実現する楔部材を含む交換可能なシャフトシステム420の他の実施例が説明される。リテーナ432および楔部材421の構造を除き、この実施例は
図38〜40の実施例の構造と類似する。シャフトスリーブ422はシャフト424と連結され、楔部材421を通り抜けて伸び部分的にホーゼル427中に収容される。ファスナ429が取り外し可能にスリーブ422をクラブヘッド423に連結する。フェルーレ425はシャフトスリーブ422の基端の近傍においてシャフト424に設けられる。
【0130】
楔部材421は、シャフトスリーブ422の本体と同軸でない長手軸を具備するシャフト穴434を含む。この結果、シャフトスリーブ422がシャフト424の末端に連結されたときに、シャフトスリーブ422の長手軸はシャフト424の長手軸に対して角度αだけ角度付けられ、すなわち、非同軸とされる。
【0131】
楔部材421は整合部分436および支持部分438を含む。整合部分436は、支持部分438の外側表面から外側に伸びる整合機構を含む。楔部材421の整合部分436の両方の端面437はお互いに角度付けられ、楔部材421がシャフトスリーブ422およびホーゼル427の間に介挿されたときに、シャフト424のクラブヘッド423に対する方向が、楔部材421のクラブヘッド423に対する位置およびシャフトスリーブ422のクラブヘッド423に対する位置の組み合わせにより決定される。
【0132】
両端面437はお互いに楔角度βだけ角度付けられ、それら端面はお互いに平行ではなく、これら端面から伸びる整合機構はお互いに角度づけられている。この実施例において、整合部分436の末端側端面は全体として楔部材421の長手軸およびこの楔部材421を通り抜けて伸びる穴440と直交し、基端側端面は楔部材421の長手軸および穴440に対して角度付けられている。穴440は、シャフトスリーブ422が穴440を通り抜けて伸びそれに対して角度付けられるような隙間を実現する寸法を採用する。
【0133】
シャフトスリーブ422は楔部材421およびホーゼル427中へと挿入され3つの部品が所望の相対方向を伴うようになっている。複数の整合機構がシャフトスリーブ422、楔部材421、およびホーゼル427に含まれて複数の間欠的な方向が実現されるようになっている。上述のとおり、シャフト角度αおよび楔角度βの大きさ、並びに、整合機構の位置および数を選択して所望の移動範囲および簡潔方向の個数が実現されるようになっている。
【0134】
シャフトスリーブ422が楔部材421内に挿入された後に、リテーナ432がシャフトスリーブ422の方面に形成され楔部材421がシャフトスリーブ422に保持されるようになっている。リテーナ432は、突起のような、シャフトスリーブ422の外側表面から伸びる機構である。リテーナ432が穴440の径より大きなシャフトスリーブ422の実効的な外側径を形成して楔部材421がリテーナ432を超えて滑り出てシャフトスリーブ422から外れてしまわないようになっている。
【0135】
ファスナ429は脚部442および頭部444を含む。頭部444は曲面のベアリング面を含み、これがワッシャー446の曲面と当接する。シャフトスリーブ422が方向づけられる際に、頭部444の曲面のベアリング面はワッシャー446の曲面を自由にスライドする。さらに、シャフトスリーブ422をホーゼルに対して角度回転操作する際に、ワッシャー446がファスナ穴448内でスライドできるように、ワッシャー446の寸法を決定する。
【0136】
図56および57を参照すると、クラブ全体の長さを調整できる交換可能なシャフトシステムの他の実施例が説明される。システム450において、拡張部材451は楔部材の代わりをなすけれども、システム420の楔部材421と類似の構造を具備する。システム450は、シャフト454に結合されるシャフトスリーブ452を含み、シャフトスリーブ452は拡張部材451を通って伸び、クラブヘッド453のホーゼル457に部分的に収容される。ファスナ459はスリーブ452をクラブヘッド453にファスナ拡張部458を介して取り外し可能に結合する。フェルーレ455はシャフトスリーブ452の基端に隣接してシャフト454に配置される。
【0137】
他の実施例と同様に、シャフトスリーブ452は本体460および複数の整合機構(例えば舌部464)を含む。本体460はシャフト454の末端を収容するシャフト穴462'を形成する。シャフト穴462'はシャフトスリーブ452の長手軸に対して同軸でも角度付けられても良く、これは角度調整が必要かどうかに依存する。舌部464は、本体460の末端側でなく基端の近くで、横方向外側に本体460の外側表面を超えて伸びる。
【0138】
拡張部材451は整合部分466および支持部分468を含む。整合部分466は、支持部分468の外側表面から外側に伸びる整合機構を含む。整合部分466の両方の端面474は互いに平行であり、拡張部材451の長手軸に直交する。拡張部材451の一部は、シャフトスリーブ452の一部およびホーゼル457の間に介挿され、それら部品を予め定められた長さだけ離す。具体的には、拡張部材451の整合部分466の長さは、シャフトスリーブ452およびホーゼル457の間の所望の距離関係を実現するように選択される。拡張部材451の長さは好ましくは約0.125インチから約3.00インチの範囲である。異なる長さの複数の拡張部材451を設けて、当該システムを組み込んだゴルフクラブの長さを設定してよい。
【0139】
整合機構はシャフトスリーブ452、整合部分466、およびホーゼル457に含まれて、システムが完全に組み立てられ締めつけられたときには、部品間の相対的な回転が禁止されるようになっている。図示の実施例において、シャフトスリーブ452の整合機構はシャフトスリーブ452の回りに周方向に等間隔に離されて配置された舌部464を含む。舌部464は、拡張部材451の基端に含まれるノッチ465に適合するような寸法および形状をとる。拡張部材451の末端は整合機構、例えば、舌部467を含み、これがホーゼル457の基端に含まれる整合機構、例えばノッチ470に適合するような寸法および形状をとる。組み立てられた交換可能なシャフトシステム450において、シャフトスリーブ452の舌部464は拡張部材451のノッチ465に係合し、拡張部材451の舌部467はホーゼル457のノッチ470に係合する。
【0140】
ファスナ459はクラブヘッド453の一部およびホーゼル457を通り抜けて伸びファスナ拡張部458の末端の頭部分462中に配されたネジ付き開口に係合する。ファスナ拡張部458の脚部分463は頭部分462近傍から伸びシャフトスリーブ452と係合する。好ましくは頭部分462の外側径はホーゼル457の内側径とほぼ等しく、頭部分462とホーゼル457の間の係合によりシャフトスリーブ452とホーゼル457とが同軸で整合するようになっている。中間的なファスナ拡張部458を組み入れるのではなく、シャフトスリーブ452と係合するのに充分な長さのファスナを用いてよいことに留意されたい。ファスナ拡張部458を採用する実施例において、異なる材料から構築された複数のファスナ拡張部を設けてスイング重量調整および全体のヘッド重量調整を行ってよい。例えば、ファスナ拡張部は衝撃に対して充分な強度を実現する任意の材料、例えば、チタン、スチール、タングステン、アルミニウム、その他から構築して良い。
【0141】
スペーサ472もファスナ拡張部458に含まれる。スペーサ472は頭部分462から脚部分463に沿って伸びる。スペーサ472の基端部分の外側径は拡張部材451の穴とほぼ等しく、ファスナ459のホーゼルとの整合を維持させるようになっている。スペーサ472は、所望の重量を実現する、任意の材料、例えば、ポリウレタン、ABSプラスチック、スチール、アルミニウム、チタン、またはタングステン、またはこれらの組み合わせから構築してよい。
【0142】
印部を、二重角度調整システムのシャフトスリーブ、楔部材、および/またはホーゼルに設けて良い。印部は、クラブヘッドの方向、数量、質、またはこれらの組み合わせを表示するために設けられる。印部は、組み立てられたゴルフクラブのクラブヘッド、シャフトスリーブ、シャフト、および/または楔部材の任意の部分に含まれて良い。好ましくは、印部はシャフトスリーブ、シャフト、および/またはホーゼルの整合機構またはその近傍に設けられる。印部は、刻印、浮き彫り、またはペイントされてよく、ゴルフクラブの利用可能な構成を区別する1つまたはそれ以上の文字、番号、シンボル、ドット、および/または他のマーキングであってよい。
【0143】
図58Aおよび58Bを参照すると、交換可能なシャフトシステム480は、ゴルフクラブのロフトおよびライ方向の視覚的な数量表示を実現する印部484を含む。この構成は
図45に示されるロフトおよびライの方向に関連して説明される。数量の印部は、楔部材およびシャフトスリーブの最大角度変位の平面がクラブヘッドの0°および90°の平面(すなわち
図42の平面Dおよび/またはF)にほぼ向けられるように、整合機構が構成されたシステムにとくに良好に適合し、これは、ライおよびロフトの平面がより密接にこれらの平面に対応するからである。システム480は、約0.5°の角度変位を実現する楔部材481と、約1.0°の角度変位を実現するシャフトスリーブ482とを含む。一例では、設計上のライ角が約58.5°となり、設計上のロフト角が約10.0°となるようにクラブヘッド483が構築される。印部484により、ユーザは調整されたロフトおよびライ角の値を判断できる。例えば、
図58Aの構成は、ゾーン1の位置Dにより示される方向を伴うゴルフクラブに相当し、ライ角は約59.0°であり、これは設計上のライ角と印部により示される調整値との和により表され(例えば、58.5°−0.5°+1.0°=59.0°)、ロフト角は約10.0°である(例えば、10.0°+0.0°+0.0°=10.0°)。
図58Bの構成は、ゾーン1の位置Cにより示される方向を伴うゴルフクラブに相当し、ライ角は約59.5°であり(例えば、58.5°+0.0°+1.0°)、ロフト角は約9.5°である(例えば、10.0°−0.5°+0.0°)。
【0144】
質的な印部の例は
図59Aおよび59Bに示され、
図47に示されるロフトおよびライの方向に関連して説明される。交換可能なシャフトシステム490は、ゴルフクラブのロフトおよびライの方向の視覚的な質的表示を実現する印部494を含む。質的印部は、楔部材およびシャフトスリーブの最大角度変位の平面がクラブヘッドの45°および135°の平面にほぼ向けられるように、整合機構が構成されたシステムにとくに良好に適合する。システム490は、約0.5°の角度変位を実現する楔部材491と、約1.0°の角度変位を実現するシャフトスリーブ492とを含む。
図47を参照すると、シャフトスリーブ492のクラブヘッド493に対する位置は、ゴルフクラブの方向が4つのゾーンのうちのいずれに属するかを決定し、楔部材491のクラブヘッド493に対する位置は、当該ゾーン中のどの位置にゴルフクラブの方向が相当するかを決定する。例えば、
図59Aは、ゾーン4の位置Bにより示されるロフトおよびライの方向を伴うゴルフクラブに相当する。設計上のライ角が約58.5°であり設計上のロフト角が約10.0°のクラブヘッドを採用すると、その位置は、ライが約58.15°でロフトが約10.35°のゴルフクラブに相当する。ただし、
図59Bの構成は、ゾーン3の位置Cにより示されるロフトおよびライの方向を伴うゴルフクラブに相当し、これは、ライ角が約57.45°で、ロフト角が約8.95°のものに相当する。
【0145】
クラブヘッド503の方向に関連する質的および数量的情報を組みあわせた印部の他の実施例が
図60Aおよび60Bに示される。この実施例では、システム500はシャフトスリーブ502に数量的印部504を含み、楔部材501に質的印部505を含む。この構成は、その他の点では、システム490と同一である。
図60Aの構成では
図59Aの構成と同じであり、
図60Bの構成は
図59Bの構成と同じである。
【0146】
交換可能なシャフトシステムの調整可能性を採用するゴルフクラブを含む種々のキットを実現できる。1つのキットでは、1つのシャフトスリーブおよび複数の楔部材を伴う1つのゴルフクラブヘッドが提供される。好ましくは、シャフトスリーブの角度変位と、複数の楔部材のうちの1つの楔部材の角度変位が同一で、ゴルフクラブが名目上(設計上)のロフトおよびライを伴うように構成できるようになっている。複数の楔部材の他の1つはシャフトスリーブの角度変位と異なる角度変位を伴って利用可能なロフトおよびライの方向のより大きなマトリックスが実現できるようになっている。
【0147】
キットの他の実施例において、少なくとも1つのクラブヘッドおよび複数のシャフト組立体が提供される。シャフト組立体の各々は、1つのシャフト、1つのシャフトスリーブ、および1つの楔部材を含む。シャフト組立体の1つは、角度変位の大きさがシャフトスリーブと同一か0°である楔部材を含み(すなわち、楔部材は長さ調整を行う拡張部材である)、中立的な方向が提供されるようになっている。異なる角度属性を伴う複数のクラブヘッドを提供してよい。さらに、楔部材およびシャフトスリーブの最大変位平面の方向が異なるようにシャフト組立体を構成して、矩形またはダイアモンド形状のマトリックスのロフトおよびライの方向を実現して良い。複数のシャフト組立体または複数の楔部材を提供することにより、キットから生成される、ゴルフクラブ用に利用可能なロフトおよびライの方向は、各シャフト組立体で利用可能なロフトおよびライの方向を混合したものとなる。
【0148】
この発明の二重角度調整可能な交換可能シャフトシステムを組み込んだゴルフクラブはフィッティング方法に利用できる。1つの方法では、ゴルフクラブが中立位置で提供され、ユーザがこのクラブを用いて1または複数のゴルフボールを打つ。ボール飛行特性が解析される。好ましいロフトおよびライの方向ゾーンが選択され、ゴルフクラブを調整して選択されたゾーン内の構成を実現するようになす。ユーザは第2の構成のクラブを採用し、またボール飛行特性が解析される。好ましくは、選択されたゾーン内の複数の方向がテストされてユーザにとって好ましいロフトおよびライの方向を決定する。他の方法では、中立すなわち設計上のロフトおよびライの値に最も近いロフトおよびライの方向の少なくとも1つ位置のゴルフクラブが当初に提供され、その後、上述した方法のステップの後理の部分が実行される。
【0149】
この発明の実施例はドライバータイプのクラブとともに例示されている。しかしながら、任意のタイプのゴルフクラブがこの発明の交換可能なシャフトシステムを採用できることに留意されたい。例えば、アイアンタイプのゴルフクラブが交換可能なシャフトシステムを含んで良く、さらに、交換可能なシャフトシステムはクラブのライ角を調整するように構成されて良い。さらに、交換可能なシャフトシステムは、ゴルフ以外の用具、例えば、釣り竿、銃器の照準器、配管等とともに用いて良い。
【0150】
アイアンタイプのゴルフクラブにおけるライ角を調整するのに特に適合した交換可能なシャフトシステムが
図61〜
図76を参照して説明される。ただし、このシステムは、アイアン、メタルウッド、およびパターを含む任意のタイプのゴルフクラブに使用されて良いことに留意されたい。具体的には、ゴルフクラブ510は、ユーザが、クラブの他の角度属性(例えば、ロフト角、およびフェース角)を変更することなしに、ゴルフクラブ510のライ角を調整できるようになす交換可能なシャフトシステムを含む。図説される例において、ユーザは、ロフトおよびフェース角を一定に保ちながら、ゴルフクラブが4つのライ角の値を採るようにゴルフクラブを調整して良い。さらに、交換可能なシャフトシステムは、ゴルフクラブヘッドのホーゼルの外側直径を最小化できる調整可能機構を実現する。スリーブおよびシャフトがホーゼル中に挿入されることが必要な、先の交換可能なシャフトシステムにおいては、スリーブ、シャフト、およびホーゼルが入れ子状態になっているので、入れ子状態の部品を収容するためにホーゼルの外側直径は相対的に大きくならざるを得ない。ただし、この実施例においては、柔軟性のあるカップリングがホーゼル中に挿入されるだけでよく、このため、ホーゼルの外側直径は、14.0mm、より好ましくは13.5mm、さらに好ましくは13.0mmより小さいものに維持されてよい。
【0151】
ゴルフクラブ510は、全般的には、ゴルフクラブヘッド512、ゴルフクラブシャフト514、シャフトスリーブ組立体516、楔部材518、およびファスナ520から構築される。シャフトスリーブ組立体516およびファスナ520は、楔部材518がクラブヘッド512の一部およびシャフト組立体516の一部の間に配置されるようにシャフト514をクラブヘッド512に取り付ける構造体を実現する。
【0152】
ゴルフクラブヘッド512は、アイアンタイプのゴルフクラブヘッドとして構築され、打撃表面524を形成するフェース522を含み、この打撃表面524はトップライン526、リーディングエッジ528、トウ部分530、ヒール部分532、およびホーゼル534により拘束され、ホーゼル534はヒール部分532から伸びる。ホーゼル534は、ファスナ520およびシャフトスリーブ組立体516の一部を収容するような形状を有するホーゼル穴536を形成し、ホーゼル534の基端部が組み立てられたゴルフクラブ510内で楔部材518と係合する。ホーゼル穴536の基端部分はシャフトスリーブ組立体516の末端部分を収容し、ホーゼル穴536の末端部分は、ファスナ520を収容するファスナ穴539を形成し、フランジ540によって、ホーゼル穴の基端部分と分離される。ホーゼル534の基端部は楔部材518の末端部と相補的になるような形状を有し、この実施例では、全体として平坦な端部表面と複数の整合機構とを含み、この整合機構は径方向に対向する一対のノッチ538の形態を採る。
【0153】
シャフト514は、全般的には、クラブヘッド512と、使用時にユーザにより把持されるグリップ(図示しない)との間を伸びる。シャフト514はシャフトスリーブ組立体516を介してクラブヘッド512に結合され、具体的には、シャフト514の末端部の部分がシャフトスリーブ組立体516のスリーブ本体542に結合され、これが、クラブヘッド512に結合される。シャフト514は当業界で知られている任意の構造を伴って良い。例えば、シャフト514は、金属性および/または非金属性から構築されて良く、また段差付けられ、および/または、テーパ付けられて良い。
【0154】
シャフトスリーブ組立体516はスリーブ本体542および張力部材544を含む。スリーブ本体542および張力部材544は柔らかなカップリングにより結合され、このカップリングによって、スリーブ本体542および張力部材544は相互に回転し、スリーブ本体542の長手方向軸が張力部材544の長手方向軸に対して回転できるようになし、これを
図70に示す。柔らかなカップリングによって、交換可能なシャフトシステムは、ホーゼル穴536内で張力部材544を平行移動させることにより締めつけ可能であり、それでいて、スリーブ本体542は楔部材518およびクラブヘッド512によって実現される配向に適合する。例えば、スリーブ本体542および楔部材518がホーゼル534上に積み重なるときには、スリーブ本体542はホーゼル534に対して具体的な配向を伴う。柔らかなカップリングによって、ファスナ520を締めつけることによって、システムが、スリーブ本体542のその配向を維持したままで、締め付け可能になり、これは、つぎに、ホーゼル穴536内で張力部材544を線形に平行移動させる。この結果、ファスナ穴539の寸法はファスナ520の頭部の外側直径とより厳密に適合かのうである、これは、スリーブ本体542および楔部材518によってファスナ520が横軸の回りに傾く必要がないからである。
【0155】
スリーブ本体542は、管状部分546、複数のシャフトスリーブ整合機構(例えば舌部548)、管状部分546から伸びる柱部550、および柱部550の末端から伸びるボール552を伴って構築される。管状部分546は、シャフト穴554を形成しこれがシャフト514の末端を収容する。管状部分546の長さは、シャフト514の末端部分をスリーブ本体542に付着させるのに適した接合長さを実現するように選択される。
【0156】
舌部548は管状部分546の末端から遠位側に伸び、隣接部品、例えば、図説の実施例では楔部材518の対応する整合機構とぴったり合うような形状および寸法を有する。舌部548は全般的には台形形状をしており、楔部材518の基端部表面558に含まれる複数の台形形状のノッチ556とぴったり合うようになっている。舌部548は柱部550から、スリーブ本体542の管状部分546の外側表面へと径方向外側に伸びる歯として形成される。この実施例において、一対の舌部548がスリーブ本体542に形成され、一対のノッチが楔部材518の基端部表面上に形成され、この楔部材518がスリーブ本体542と係合し、スリーブ本体542が楔部材518に対して2つの位置に配光されるようになっている。
【0157】
柱部550およびボール552は、張力部材544に直接に結合されて柔らかなカップリングを実現する取り付け構造を形成する。柱部550は管状部分546から伸びてボール552を管状部分546に結合させる。ボール552は張力部材544の基端部分内に収容され、ボール552が張力部材544の内部で予め定められた角度θだけ回転できるようになっており、この角度は好ましくは約2°および約10°の間である。柱部550の寸法は、少なくとも部分的には、スリーブ本体542および張力部材544の間の相対回転を実現するためのクリアランスを形成するように選択される。
【0158】
張力部材544は、スリーブ本体542の一部を収容するキャビティ560と、組み立てられたゴルフクラブ510の内部でファスナ520によって係合される、ファスナ係合機構、例えば、ネジ付きの穴562とを含む。キャビティ560の一部はスリーブ本体542の係合構造(例えば、柱部550およびボール552)と補完する形状を有する。例えば、キャビティ560の基端部分はボール552の球状の外側表面と適合するように全体として球状である係合表面561を含み、キャビティ560のその部分はボール552がキャビティ560の内部で回転できるような寸法を採る。
【0159】
張力部材544の基端部分はキャビティ560を形成し、好ましくは可撓性のある部材、例えば、複数の可撓性のあるアーム563で構築され、可撓性部材を変形させ、ボール552をキャビティ560内に挿入することにより、張力部材544が、スリーブ本体542に連結できるようになっている。この結果、張力部材544の基端部分は全般的には弧レットとして構築されるけれども、完成品のゴルフクラブ510に組付けられるときには、張力部材544は、スリーブ本体542をボール552に締め付けるのでなく、クラブヘッド512の方向に引っ張るように使用される。
【0160】
張力部材544は、楔部材リテーナ564を含み、楔部材が組立てられたシャフトスリーブ組立体516に把持されるようになっている。この実施例では、リテーナ564は、張力部材544の末端部分上に含まれる突起であり、これが張力部材544の直径を有効に増大させて楔部材518がすり抜けないようにする。リテーナ564は張力部材544と一体の部品でもよいし、張力部材544に結合される別体の部品、例えば、先の実施例のようなピンまたは保持リングであってもよい。さらに、リテーナ564は、張力部材544をホーゼル穴536中で整合させるためのキーとして用いてよい。張力部材544の末端部分は平坦部565を含み、これが、フランジ540の近くかつその根元でホーゼル穴536の切り落とし部分とぴったりと合うようになっている。平坦部565がホーゼル穴536の切り落とし部分と係合することにより、張力部材544がホーゼル534に対して回転しないようになっている。ホーゼル穴536は、溝576を含み、この溝576がリテーナ576を収容して張力部材544が平坦部565に対して所望の配位でキー付けされ、ホーゼル穴536の切り落とし部分と係合するようになっている。好ましくは、溝576はZ軸に整合してホーゼル534のトウおよびヒール方向部分に厚さが維持されるようになっている。代替的には、楔リテーナおよびホーゼル穴溝の係合を利用して、張力部材のホーゼル穴に対する回転を防止して平坦部および切り落としホーゼル穴を省略して良い。
【0161】
図68〜
図70を参照して、シャフトスリーブ組立体516を説明する。シャフトスリーブ組立体516を組み立てるまえに、楔部材518が張力部材544へとスライドされ、楔部材518によって形成される穴566が張力部材544の基端部分を収容するようになり、これを
図68に示す。キャビティ560の基端部はボール552の直径より小さいけれども柱部550の直径より大きな直径の開口568を含む。ボール552は張力部材544に抗して押圧されてアーム563が弾性的に外側に曲がり、ボール552が開口568を滑り抜けてキャビティ560に至るまでの間、一時的に開口568の直径を大きくし、これを
図69に示す。穴566は好ましくは基端側のテーパ部分570を含み、これが、組立中に、可撓性のあるアーム563が曲がるための隙間を形成する。リテーナ564が好ましくは張力部材544上に位置決めされて、楔部材518が充分に張力部材544に滑り込んでアーム563の屈曲がボール552の挿入の間、阻止されないようにする。
【0162】
ボール552が開口568を滑り抜けた後、アーム563は下に戻って部分的にボール552を覆い、これを
図70に示す。アーム563は、張力部材544の外側直径を形成する位置まで復帰し、これは楔部材518の穴566の内側直径より小さく、このため、楔部材518は張力部材544上をスリーブ本体542の管状部分546に向かって滑ることができるけれども、これを超えて移動することはない。さらに、アーム563はボール552がキャビティ560内で回転できるような位置に復帰する。楔部材518がシャフトスリーブ組立体516上で把持され、それでいて、シャフトスリーブ組立体516に対して回転自在であるので、この構造はとくに有益である。
【0163】
シャフト514の末端部はスリーブ本体542の管状部分546に挿入され、例えば、エポキシのような接着剤を用いてこれに結合される。フェルーレ572もシャフトに取り付けられ、シャフト514の外側表面とスリーブ本体542との間のテーパ付けされた遷移部を実現する。フェルーレ572はスリーブ本体542の座くり穴または皿穴中に収容される末端部も含み。フェルーレ572は、好ましくは、スリーブ本体542の材料よりより圧縮可能な材料から構築され、シャフト514が曲げられるときにフェルーレ572が過渡的な屈曲径を実現してシャフト514がスリーブ本体542に合致してシャフト514が破壊しにくくする。
【0164】
図70において図説される構造においては、シャフト514、シャフトスリーブ組立体516、および楔部材518が組合わさってシャフト部分組立品を形成し、これを、ゴルフクラブヘッド512における他の類似のシャフト部分組立品と交換可能である。例えば、重量、屈曲プロフィール、剛性等のような、異なる特性を伴う複数のシャフトをシャフトスリーブ組立体および楔部材に連結でき、1または複数のゴルフクラブヘッドとともにキット中に提供される。他の代替例として、複数のシャフト部分組立品に同一のシャフトを提供されて良い。ただし、角度調整の量が異なったものである。フィッティング手順において、複数のシャフト部分組立品は1または複数のゴルフクラブヘッドとともに採用されて良い。
【0165】
組み立てられたゴルフクラブ510において、シャフト部分組立品はシャフト514、シャフトスリーブ組立体516、および楔部材518を含み、これが、ファスナ520によってクラブヘッド512に連結される。
図62に示されるように、組み立てられたゴルフクラブ510においては、ファスナ520はファスナ穴539、フランジ540を通り抜けて伸び、張力部材544の末端部分の穴562にネジ込まれる。ファスナ520が締められるときに、張力部材544は線形に平行移動してホーゼル穴536中へとより深く引き込まれる。ホーゼル穴536の内側寸法は、張力部材544をスライド可能に収容し、それでいて、アーム563が、張力部材の基端部分のキャビティ560の内部にボールがそのまま保持されるようにアーム563を外側に屈曲させない程度のものに選択される。さらに、ホーゼル穴536は、好ましくは、平行な、または平行に近い側壁を具備し、張力部材544がホーゼル穴536の内部に引き込まれるときに、アーム563がボール552に抗して強制的に内側に曲げられないようにし、ボール552が、ファスナ520の締め付け時にも、キャビティ560内で回転可能にする。1例において、シャフトスリーブ組立体および楔部材はチタンから構築され、ボール552の直径は約0.313インチ、柱部550の直径は約0.250インチであり、可撓性のあるアームの径方向の厚さは少なくとも約0.020インチであり、より好ましくは、少なくとも約0.030インチである。
【0166】
代替的な組立体が
図63に図説される。代替的な組立体において、ゴルフクラブヘッド、張力部材、およびファスナが先の実施例のものから変更されており、ファスナはクラブヘッドのヒール部分においてホーゼルの前面側壁部からかなり離間されている。他の部品は先に説明したゴルフクラブ510において含まれるものと同一であり、そのため、同一の参照番号を用いる。ゴルフクラブ511は、シャフト514、シャフトスリーブ組立体、楔部材518、クラブヘッド513、およびファスナ521から構築される。シャフトスリーブ組立体はスリーブ本体542および張力部材545を含む。クラブヘッド513はホーゼルを含み、これがホーゼル穴を形成し、このホーゼル穴がファスナ穴541およびフランジを含む。この実施例において、ファスナ穴541はホーゼル穴の基端部分の縦方向軸からクラブヘッド513の背面部分の方向にずれており、ファスナ穴541がホーゼルの前面壁部から離間するようになっている。このように離間しているので、ファスナ穴は、クラブヘッドのヒール部分の前面壁部とではなく、クラブヘッドのソールと交差する。このようにファスナ穴541を前面壁部578から離間させることにより、ファスナ穴541の開口の近傍で前面壁部が薄くなるのを阻止でき、損傷を回避できる。このような離間によって、ファスナ穴541がアドレス時にユーザから見えてしまうということがなくなる。この交換可能なシステムは先の実施例とどうように動作する。なぜならば、オフセット位置であっても、ファスナ521が、先にゴルフクラブ510に関連して説明したのと同様に、張力部材545をホーゼル穴の内部で平行移動させることができるからである。
【0167】
ゴルフクラブ510を再度参照すると、組み立てられた楔部材518はホーゼル534およびスリーブ本体542の間に把持され、ホーゼル534およびスリーブ本体542の間に予め定められた角度関係を形成する。楔部材518は、基端部表面558および末端部表面559の間で伸びる穴566を形成する。基端部表面558および末端部表面559の双方は、複数の楔整合機構を、ノッチ556および舌部557の形態で含む。ノッチ556は、スリーブ本体542の舌部548とぴったり合うような形状とされ、スリーブ本体542および楔部材518が突き合わされたときに舌部548がノッチ556内に収容されるようになっている。同様に、楔部材518の舌部557はホーゼル534のノッチ538とぴったり合うような形状とされて、楔部材518およびホーゼル534が突き合わされたときに舌部557がノッチ538内に収容されるようになっており、これを
図61および
図71に示す。楔部材518の端部の両表面は相互に角度付けられて楔角度βを実現する。端部の両表面の一方が穴566の長さ方向軸に対して角度付けられていて良い。端部の両表面の角度方位の大きさを変更することにより、スリーブ本体542のクラブヘッド521に対する位置が変更されて良い。
【0168】
シャフト部分組立品がクラブヘッド512に結合されてファスナ520が締めつけられるときに、スリーブ本体542が内側方向に強制されて楔部材518と当接し、楔部材518はホーゼル534と当接する。具体的には、スリーブ本体542の管状部分546の末端表面が楔部材518の基端表面に当たり、楔部材518の末端表面がホーゼル534の基端表面に当たる。代替的には、各境界の舌部およびノッチの寸法を適切にして、舌部およびノッチのテーパ側でのみ当接部分が接触するようにして良い。この実施例において、楔部材518の端部表面は配向付けられ楔角度βだけ相互に角度付けられるようになっており、この楔角度は予め定められた、好ましくは、約0°から約5°の間のものである。この結果、部品が当接したとき、スリーブ本体542は、楔部材518の配位および楔角度により定まる、配向でホーゼル534に対して角度付けられる。組み立てられたゴルフクラブにおいて、整合機構(すなわち、部品の舌部およびノッチ)の相互作用によって、ゴルフクラブヘッドおよびシャフトは相互に対して回転しなくなり交換可能なシャフトシステムはその使用中に緩むことがない。
【0169】
ゴルフクラブにおいて楔部材518の構造および配位がシャフト514のクラブヘッド512に対する配向を変更することに留意されたい。シャフト514のクラブヘッド512に対する配向も筒状部材546のシャフト穴554によって実現でき、このシャフト穴554はスリーブ本体542の他の部分に対してシャフト角度αだけ角度付けられ、スリーブ本体542をクラブヘッド512に対して回転させることにより、シャフト514のクラブヘッド512に対する角度配位を変更する。
【0170】
この実施例において、ホーゼル534の整合機構、楔部材518、およびスリーブ本体542の構造によって、楔部材518はホーゼル534に対して2つの位置が利用可能であり、スリーブ本体542は楔部材518に対して2つの位置が利用可能である。これらの位置を方向づけてシャフト角度αおよび楔角度βを付加できる。1実施例において、これらの部品は、これらの角度がX−Y平面においてのみ付加的となり、ゴルフクラブ510のライ角のみ変更されるように構成される。シャフト角度α、楔角度β、および、ホーゼル端部表面の目標ライ角に対する角度の大きさを選択して、単一のシャフト部分組立品を使用するだけで(すなわち、いずれの部品を交換することなしに)、ゴルフクラブ510に対して3つまたは4つの非連続なライ角を実現できる。
【0171】
さらに、整合機構は、一般的には前後方向に伸びるゴルフクラブヘッドのZ軸に全般的に整合するように、位置づけられる。この結果、整合機構は、ボール打撃表面がゴルフボールと衝突する方向に全般的には整合される。ゴルフクラブヘッドからシャフトへ伝わる衝撃負荷は、ホーゼル、楔部材、およびシャフトスリーブの整合機構の近くの部分をより等しく伝達していくようにするので、このような配位は好ましい。例えば、同様の寸法および材料の下で、整合機構がX軸に沿って位置づけられると、ホーゼル整合機構の間のホーゼルの基端部の部分がより多く曲がることがわかった。
【0172】
この実施例の部品の付加的な特徴が
図72A〜
図72Dにおいて図説される。この例において、シャフト角度αおよび楔角度βの大きさは異なっており、ホーゼル534の端部表面は目標ライ角に対して角度づけられている。具体的には、シャフト角度αは1°の大きさ、楔角度βは2°の大きさ、ホーゼルの端部表面は目標ライ角に対して1°上方に角度付けられている。シャフト角度および楔角度の大きさが異なっているので、システムは4つの間欠的な角度位置、すなわち、第1位置の2°フラット(
図72A)、目標ライ角に合致する第2位置(
図72B)、第3位置の2°アップライト(
図72C)、および第4位置の4°アップライト(
図72D)を実現する。代替的には、シャフト角度および楔角度の大きさを同じにして3つの間欠的な角度位置を実現して良い(すなわち、4つの角度構造が実現されるけれどもそのうちの2つの角度が同一になる)。
【0173】
付加的な例が以下の表1に説明される。さきに説明した例と同様に、楔部材およびスリーブ本体は、ゴルフクラブがX−Y平面において調整可能でゴルフクラブの他の角度属性に悪影響を与えることなしにライ角を調整できるように、構成される。さらに、スリーブ本体および楔部材の各々はクラブヘッドにタイ知れ2つの利用可能な位置を伴う。楔角度およびシャフト角度の大きさは同一であり2つの構造が同一の角度結果となるようにする。具体的には、シャフト角度および楔角度の各々の大きさは1°であり、スリーブ本体および楔部材の各々の配位は1°の貢献方向が正か、負か(すなわちアップライトかフラットか)を決定する。スリーブ本体および楔部材の利用可能な組み合わせの総合角度は以下のように説明される。構造BおよびCにより説明されるように、構造は異なるけれども、結果としての総合角度は同一であり、この例は、目標ライ角、2°のアップライト、2°のフラットを含む3つの間欠的な角度位置を実現する。
【表1】
【0174】
他の実施例において、楔部材を省略して、スリーブ本体がゴルフクラブヘッドのホーゼルに直接に結合して単一角度の調整が行われるようにして良い。このような実施例では、シャフトは、先に説明したものと類似のシャフトスリーブ組立体を通じてゴルフクラブヘッドに結合されるけれども、楔部材はシャフトスリーブ組立体に結合されない。シャフトスリーブ組立体は、スリーブ本体および張力部材を含み、ファスナが張力部材と係合して張力部材をホーゼル内に引き込む。ただし、張力部材がホーゼル内に引き込まれるときに、スリーブ本体が力を受けて、楔部材ではなく、ホーゼルの基端部表面と当接する。
【0175】
図62に示すように、ファスナリテーナ580が好ましくは組立後のゴルフクラブ内に含まれる。リテーナは、ファスナ520が張力部材544と係合していないときにファスナ520がクラブヘッド512内に保持されるように、採用される。ファスナ520がシャフト部分組立品から外されるときに、リテーナ580によって、ファスナ520がクラブヘッド512から落下しないようにする。この結果、シャフト部分組立品を交換するプロセスが顕著に簡素化される。
【0176】
クラブヘッドのシャフトに対する配位を示す表示が好ましくはクラブヘッド510上に設けられる。
図73および
図74を参照して表示の実施例が説明される。表示582がスリーブ本体542に設けられ、表示584が楔部材518に設けられ、少なくとも1つの表示586がホーゼル534に設けられる。ゴルフクラブ510において、スリーブ本体、楔部材、およびホーゼルの整合機構はホーゼル534の前方表面および後方表面に位置づけられ、表示582、584、および586は、整合機構上に、または、その直近に設けられるのではなく、ホーゼルのヒールおよびトウ表面に設けられる。表示は、ゴルフクラブヘッド512の構成を量的に記述するようにも選択され、表示は加法的であり、ユーザは、ホーゼルの表示586の近くの表示の値を足して、ターゲット値に対するライ角を決定できる。例えば、ゴルフクラブ510は、
図73において、目標ライ角から4°アップライト(例えば、+2°+(+2°))のライ角で、組み立てられ、
図74において、目標ライ角から2°アップライト(例えば、+2°+0°)のライ角で、組み立てられる。図示のとおり、表示はそれぞれの部品により寄与される角度を具体的に提示する必要はないけれども、好ましくは全体の構造と合致するように構成される。
【0177】
図75および
図76を参照して代替的な表示構造を説明する。具体的には、表示は、ホーゼル整合機構の近傍で、前方および後方表面に形成される。さらに、ホーゼル表示の他の構成を図説する。先に説明した実施例と同様に、スリーブ本体542の表示582および楔部材518の表示584は量的および加算的である。この実施例において表示の位置は、さらに有益なことに、アドレス時に表示がユーザの視野からさらに隠される。ここで説明された表示は、いずれも、ゴルフクラブがいずれの向きにあるときでも上向きになるように方向づけることができ、例えば、ゴルフクラブが上向きのときは
図73および
図74に示され、横向きのときは
図58〜
図60に示され、上下反対のときは
図75および
図76に示されるようになる。ゴルフクラブが上下反対のときに表示が上向きになるように表示を設けると、ゴルフクラブを上下反対にした状態で、クラブヘッドをシャフトに対して回転させ、シャフトから取り外し、また、シャフトに取り付けることがより起こりやすいので、これらの操作の間表示が容易に読み取れるという点で、さらに利点がある。
【0178】
この発明の交換可能なシャフトシステムを含むゴルフクラブの他の実施例を
図77〜
図81を参照して説明する。ゴルフクラブ600は全体としてゴルフクラブヘッド602、および、このゴルフクラブヘッドと交換可能のシャフトシステムを介して結合されるシャフトを含む。図説の実施例において、ゴルフクラブヘッド602は、全般的には、空洞本体のゴルフクラブであり、これはメタルウッドタイプのゴルフクラブのようであり、ボール打撃表面607を形成するフェース606、クラウン608、ソール610、クラウン608およびソール610の間でクラブヘッド602の周囲の周りに伸びるスカート612、および、クラブヘッドにヒール部分において配置されシャフト604を取り付けるための構造を実現するホーゼル613を含む。
【0179】
ホーゼル613はホーゼル穴615を形成し、ノッチの形態の複数のホーゼル整合機構を含み、これらがホーゼル613の基端部628から離間した位置においてホーゼル613の側壁を部分的に介して伸びる。好ましくは、ホーゼル整合機構は、ホーゼル613の基端部から約15.0mmから約20.0mmだけ、より好ましくは、約17.0mmから約18.0mmだけ離間している。ホーゼル613は、また、少なくとも1つの窓630を含み、これがホーゼル613の基端部の側壁を完全に伸びてゴルフクラブを予め定められた配位に置くことによりホーゼル613内に後退している表示を可視化する。窓630はホーゼルの後退部分、例えば図示のとおりの溝であってもよいし、また、開口であっても良く、また窓630は、必要であれば、透明材料から構成されたインサートを含んで良い。図説のとおり、ホーゼルの構成を示す表示はシャフトスリーブ614および楔部材616の表面に含まれ、好ましくは、ゴルフクラブ600の正確な構成を示す表示のみが任意の所与の時に窓630から見ることができる。さらに、これら表示はホーゼル613のヒール側を見たときのみ視覚可能である。この結果、ゴルフクラブがアドレス位置に保持されるときには、表示はユーザに見えない。
【0180】
この発明の交換可能なシャフトシステムは、部品(例えば、シャフトスリーブ614、楔部材616、およびリテーナ618)が、先の実施例における場合よりソール610の近くに配置されるように構築される。この結果、これら部品の質量が、組み立てられたゴルフクラブヘッドの重心を上昇させる傾向がない。例えば、1実施例において、部品は約20.5mm下げられて、この結果、完成したゴルフクラブヘッドの重心は約1.5mm下げられる。
【0181】
交換可能なシャフトシステムは、全般的には、シャフト604に直接に結合されるシャフトスリーブ614、シャフトスリーブ614にスライド可能に収容される楔部材616、シャフトスリーブ614に結合され楔部材616をシャフトスリーブ614に保持するような寸法を伴うリテーナ618から構築される。シャフトスリーブ614はシャフト穴620を含み、このシャフト穴620はシャフトスリーブ614の本体と好ましくは同軸でない長手軸を伴い、シャフトスリーブ614をシャフト604の末端に結合したときに、シャフトスリーブ614の長手軸がシャフト604の長手軸に対してシャフト角度αだけ角度付けられるようになっている。シャフトスリーブは舌部622の形態の複数のスリーブ整合機構を含み、これがシャフトスリーブ614の末端部分の外側表面から外側に伸びる。
【0182】
この発明のスリーブ整合機構はシャフトスリーブ614上に位置づけられ、シャフトスリーブ614の長さのほぼ中央にある。好ましくは、スリーブ整合機構はシャフトスリーブ614の基端からシャフトスリーブ614の長さの約30%から約60%の位置、より好ましくは、約40%から約50%の位置に位置づけられる。スリーブ整合機構の位置を選択して、楔部材616が把持され、かつシャフトスリーブ614上を回転するように維持したままで、スリーブの頂部および底部の所望の角度の傾きを実現する。スリーブ整合機構をシャフトスリーブ614の末端に近づけて配置することにより、シャフトスリーブのクラブヘッド602に対するピボット軸がソール610に近づき、これによって、調整時にシャフトスリーブ614およびファスナ624が回転するために必要となるクリアランスを小さくできる。
【0183】
楔部材616は管状の筒本体632を含み、これが全般的には相互に楔角度βだけ角度付けられる平坦な端部表面を伴いこれら表面が非平行になっている。組み立てられたゴルフクラブ600において、楔部材616の基端表面634に配置された楔整合機構がスリーブ整合機構に係合し、楔部材616の末端表面に配置された楔整合機構がホーゼル整合機構と係合する。具体的には、基端表面634が複数のノッチ638を含み、これらがシャフトスリーブ614の舌部622と係合し、末端表面636が複数の舌部640を含み、これらがホーゼル613のノッチ626と係合する。管状本体632は穴642を形成し、この穴642がシャフトスリーブ614の末端部分をスライド可能に収容するような寸法を有し、舌部622がノッチ638と係合することにより、楔部材616がシャフトスリーブ614上に複数の選択可能な配位で位置づけ可能である。
【0184】
リテーナ618はシャフトスリーブ614と結合され、このリテーナ618は楔部材616をシャフトスリーブ614上に保持するような寸法を有する。例えば、シャフトスリーブ614の末端が楔部材616の穴642に挿入された後、リテーナがシャフトスリーブ614の末端に結合される。リテーナ618の外側径を選択してそれが穴642の径より大きくなり楔部材616がシャフトスリーブ614上でリテーナ618および舌部622の間に保持されるようになす。好ましくは、リテーナ618は、例えば、ネジ付きのインターフェースにより、シャフトスリーブ614に取り外し可能に結合させる。
【0185】
ファスナ624はホーゼル穴615の末端、およびフランジ644を通り抜けて伸びシャフトスリーブ614の末端と係合する。ファスナ624を締めると、シャフトスリーブ614がホーゼル613内に引き込まれ、シャフトスリーブ614を強制的に楔部材616と当接するようになり、さらに楔部材616が強制的にホーゼル613の一部と当接するようになり、これはホーゼル整合機構を含む。好ましくは、ファスナ624はヘッド625を含み、このヘッドが曲がったベアリング表面を含み、これがワッシャー648の曲がった表面と接し、これは先の実施例を参照してより詳細に先に示し、説明したとおりである。
【0186】
ファスナリテーナ646も好ましくは含まれてファスナ624がシャフトスリーブから係合解除されたときにファスナがクラブヘッド602内に保持されるようになす。リテーナ646はファスナ624の胴部に位置決めされてフランジ644がリテーナ646およびファスナ624のヘッドの間に介挿されるようになす。リテーナ646は、ネジ付きの胴部がリテーナ646の開口を実質的な力を加えることなしにスライドするのを妨げない寸法を伴う。
【0187】
図81に示すように、他の実施例において、ホーゼル整合機構は整合部材662において構築されており、この整合部材662は鋳造ゴルフクラブヘッド660と別体に構築されそののちクラブヘッドに、例えば溶接、ロウ付け、または、接着剤使用により結合される。この構成は、ゴルフクラブのホーゼルの構造、とくにホーゼル整合機構の構造を単純化するのに採用して良い。整合部材662は全般的には管状の部材であり、複数のノッチ664を含み、これらノッチ664がシャフトスリーブの整合機構とぴったり合うような寸法および形状を伴う。ノッチ664は好ましくは整合部材662の側壁の全体に渡って伸びて整合部材およびゴルフクラブヘッドの製造を単純化させる。ただし、整合部材662をクラブヘッド660に接着または溶接するために付加的な表面が必要ならば、ノッチは側壁の一部のみに伸びて良い。
【0188】
図82を参照して、ゴルフクラブ600のクラブヘッドに組み込まれて良い代替的なホーゼル構造を説明する。図説の実施例において、ゴルフクラブヘッド670はホーゼル管672を収容するクラブヘッド本体から構築される。ホーゼル管672はクラブヘッド本体675と別々に構築されて、クラブヘッド本体に、例えば、ホーゼル管をクラブヘッド本体に溶接し、ロウ付けし、または接着することによりで、結合される、部品である。ホーゼル管672は別部品として構築されるので、これを簡素な製造手法および取付具で構築して良く、それでいて、交換可能シャフトシステムの精度を要求される機構を構築可能である。さらに、個別の管構造により、当該部品をクラブヘッド本体675の材料と異なる材料で構築できるようになる。例えば、低密度の材料、例えばアルミニウムから構築されたホーゼル管を採用してゴルフクラブヘッドのヒール部分の重量を低下させて良い。代替的には、管を高密度材料から構築してゴルフクラブヘッドのヒール部分に重量を付加して良い。さらに代替的には、ホーゼル管の各部分を異なる密度の材料から製造して管の重心を望むように変更でき、例えば、低密度の基端部分および高密度の末端部分を用いて、クラブヘッド本体が実装されるときに間の中心を低下させる。
【0189】
ホーゼル管672はホーゼル穴を形成する管上の部材であり、このホーゼル穴は、シャフトスリーブを収容するような寸法および形状を有する基端部分676、ファスナを収容するような形状および寸法を有する末端部分678、および、基端部分および末端部分の間に配置されるフランジ680を含む。ホーゼル管672の基端部分は実装フランジ682を含み、このフランジ682は管の周囲の回りに伸びてクラブヘッド本体675の相補的なクラウン/ヒール実装表面と当接する表面を実現する。この実施例において、実装フランジ682は非規則的な形状に構築され、クラブヘッド本体675のクラウン671およびクラブヘッド本体675のヒール部分のほぼ中央部分と当接するようになっている。実装フランジ682は、ヒール部分において下方に伸び、ホーゼル管672の基端部分が窓684を形成するように構成されて良い。
【0190】
ホーゼル整合機構はノッチ686の形態であり、ホーゼル穴674の基端部分678に形成される。ホーゼル整合機構は全般的には窓684に隣接して位置づけられ、ホーゼル管672の基端およびフランジ680の間で長手方向に離間され、全般的に、ゴルフクラブヘッド602のホーゼル613のホーゼル整合機構と同一の構造を伴う。
【0191】
ホーゼル管672は全般的にはゴルフクラブヘッド670のクラウン671およびソール673の間において伸び、クラウン671およびソール673においてゴルフクラブヘッド本体675に取り付けられる。具体的には、ホーゼル管672は、その基端で、クラウン/ヒール実装表面と結合され、その末端で、ソール実装フランジ688と結合される。クラウン/ヒール実装表面は実装フランジ682へ取り付けるための不規則な形状を実現し、これは上述のとおりである。ソール実装フランジ688は、ソール673の管状の部分であり、これが、ホーゼル管の末端部分の筒状の外側表面と当接し、これと取り付けられる筒状の内部表面を実現する。
【0192】
図83を参照して
図22のゴルフクラブヘッドの代替的な構造を説明する。具体的には、ゴルフクラブヘッド700は、個別のホーゼル管702およびクラブヘッド本体704から構築される。先の実施例と同様に、個別のホーゼル管702は、ホーゼルの重量特性を変更したり、クラブヘッド700の製造を簡素化したりするために採用されて良い。この実施例において、ホーゼル整合機構(例えばノッチ705)はホーゼル管702の基端に配置され、窓はホーゼル管702に設けられない。この結果、ホーゼル管702は実装フランジ706を含み、これが、クラブヘッド本体704の全体として平坦で環状のクラウン実装表面と当接する。クラブヘッド本体704はクラウン実装フランジ707も含み、これは、クラブヘッド本体704のクラウン709の管状部分であり、ホーゼル管の基端部分の筒状の外側表面と当接して、これに取り付けられる筒状の内部表面を実現する。ソール実装フランジ708はクラブヘッド本体704のソール710の管状部分であり、これがホーゼル管の末端部分の筒状の外側表面と当接し、これに取り付けられる。ホーゼル管およびクラウン実装フランジ707の間、および/または、ホーゼル管およびソール実装フランジの間のインターフェースは必要であればネジ付きであり、ホーゼル管702がクラブヘッド本体704中へネジ込まれるようになっている。代替的には、または、クラブヘッド本体におけるホーゼル管をネジ付きにするのに加えて、ホーゼル管は、クラブヘッド本体に、溶接され、ロウ付けされ、または接着されて良い。
【0193】
図84〜
図85を参照して、
図77の実施例においてシャフトスリーブ614と置換するのに採用されて良いシャフトスリーブ組立体720を説明する。ある場合には、ゴルフクラブシャフトは予め定められた配位に基づいて特別な特性を伴うように構築される。他の場合には、ゴルフクラブグリップが、ゴルフクラブの他の部分に対する特別な配位を必要とする形状を伴うように構築される。具体的には、いくつかのグリップはリッジまたは整合マーキングを伴って構築され、グリップが握られたときにユーザに対して整合が実現されるように、グリップは特別な配位を伴って実装される。この結果、交換可能な
シャフトシステムの構造と関係なしに、グリップ、および/または、シャフトが予め定められた位置に方向付けられることができるシステムを実現することが望ましい。シャフトスリーブ組立体720は、この発明の交換可能なシャフトシステムを含んで組み立てられたゴルフクラブにおいて、交換可能なシャフトシステムを交換することなしに、ゴルフクラブシャフトおよびゴルフクラブグリップの方位をゴルフクラブヘッドに対して変更できるように、構成される。
【0194】
この実施例では、ゴルフクラブ600において単一のシャフトスリーブがシャフトスリーブ組立体720に交換され、残る部品の構成および機能は変わらないままである。そのため、共通の部品に使用される参照番号もそのままである。シャフトスリーブ組立体720は、スリーブ本体724、シャフトアダプタ726、およびロック部材728を含む。スリーブ本体724はファスナ624を用いてクラブヘッド602に結合される。スリーブ本体724は、スリーブ整合機構(例えば舌部730)を含み、これが組み立てられたゴルフクラブにおいて楔部材616中の楔整合機構(例えばノッチ638)と係合する。スリーブ本体724はアダプタ穴732を含み、これが、シャフトアダプタ726の一部を収容してこれと結合されるようになっている。
【0195】
シャフトアダプタ726はスリーブ部分734および突起部分736を含む。スリーブ部分734は全般的に管状の部分であり、これがゴルフクラブシャフトの末端部分を収容する。スリーブ部分734の長さおよび直径は、シャフトをシャフトアダプタ726に接着するための適切な面積を実現するように選択される。突起部分736はスリーブ部分734の末端から伸び、全般的にネジ付きの柱部として構築され、アダプタ穴732とネジ係合されるようになっている。ロック部材728は突起部分736とネジ係合するナットであり、スリーブ部分734およびスリーブ本体724の間に介挿されるようになっている。
【0196】
シャフトスリーブ組立体720を含むゴルフクラブのシャフトは、シャフトアダプタ726をスリーブ本体724内で回転させることにより、所望の方位とされる。つぎに、シャフトアダプタ726を所望の方位に維持したままで、ロック部材728をスリーブ本体724に対して締め付ける。ロック部材728を締めつけることにより、シャフトアダプタ726がスリーブ本体724に対して回転することを阻止され、シャフトが特別な方位に固定される。
【0197】
実施例は、また、以下に説明するように、楔部材および/または拡張部材の組み合わせを含んで良い。例えば、角度および長さの調整を1または複数の楔部材に1または複数の拡張部材を組み合わせて実現して良い。さらに、二重の角度調整を複数の楔部材で実現して良く、また、長さ調整を1または複数の拡張部材で実現して良い。
【0198】
図86および
図87を参照すると、二重の角度調整と長さ調整とを実現する交換可能なシャフトシステムキットの実施例が説明される。交換可能なシャフトシステム750は、シャフトスリーブ752およびクラブヘッド本体の間に介挿することが可能な複数の部品を含ませて付加的な調整を行えるように構成される。このキットにおいて、長さの異なる複数の楔部材、例えば第1の楔部材756および第2の楔部材を設けて良く、第2の楔部材758は第1の楔部材756より長い。さらに、第2の楔部材758を含ませるのに代えて、拡張部材760を設けて良く、これは、一方、または双方、あるいは付加的な楔部材と組み合わせることができる。
【0199】
組み立てられた交換可能なシャフトシステムにおいて、調整部材(ここで使用されるように、「調整部材」は単一の楔部材、単一の拡張部材、楔部材および/または拡張部材の組み合わせを含むことを意図されている)はシャフトスリーブ752およびヘッド本体754のホーゼル762の間に介挿される。シャフトスリーブ752はシャフト764に結合され、調整部材を通じて伸び、少なくとも部分的にホーゼル762内に収容される。ファスナ766がスリーブ752をクラブヘッド754に取り外し可能に結合する。
【0200】
1実施例において、シャフトスリーブ752はシャフト穴を含み、これが長さ方向の軸を伴い、この軸が、シャフトスリーブ752の本体と同軸でなく、もって、シャフトスリーブ752がシャフト764の末端と結合されるときに、シャフトスリーブ752の長さ方向の軸がシャフト764の長さ方向の軸に対してシャフト角度αだけ角度付けられるようになっている。シャフト角度αは好ましくは約10°より小さく、より好ましくは、約5°より小さい。
【0201】
楔部材756、758の各々の反対側の表面は相互に角度付けられ、もって、楔部材の一方をシャフトスリーブ752およびホーゼル762の間に介挿したときにシャフトスリーブ752がホーゼル762に対して角度付けられるようになっている。シャフト764はシャフトスリーブ752に対してシャフト角度αだけ角度付けられているので、シャフト764のクラブヘッド本体754に対する角度方位は、クラブヘッド本体754に対する、楔部材の方位およびシャフトスリーブ752の方位の組み合わせにより決定される。
【0202】
先の実施例と同様に、楔部材の各々は円筒状の本体を含み、その本体の端部表面は相互に楔角度βだけ角度付けられ、もって両表面が平行でないようになっている。これら非平行な端部表面は、交換可能なシャフトシステム750における隣接する部品と当接し、もって、隣接部品が斜めの状態に維持されて隣接部品の長さ方向の軸が相互に角度付けられるようになっている。さらに、本体の端部に含まれる整合機構は相互に角度付けられる。楔角度βは好ましくは約10°未満であり、より好ましくは約5°未満である。
【0203】
拡張部材760は円筒状の本体を含み、その端部表面768は相互に平行で拡張部材760の長さ方向の軸に対して直交している。拡張部材760は全般的にはシャフトスリーブ752の一部とホーゼル762との間に介挿され、予め定められた長さだけこれら部品を離してゴルフクラブの全体の長さを変化させる。具体的には、拡張部材760の長さは、シャフトスリーブ752およびホーゼル762の間の所望の離間関係を実現するように選択される。拡張部材760の長さは好ましくは約0.125インチから約3.0インチの範囲内である。長さの異なる複数の拡張部材760を設け、もって、当該システムを組み込むゴルフクラブの長さを複数の選択された長さに組立てて良い。
【0204】
拡張部材760は楔部材、例えば楔部材756と組み合わせて、もって、この組み合わせが調整部材を構成して良い。
図86に示すように、組み合わされた拡張部材760および楔部材756はシャフトスリーブ752とクラブヘッド本体754のホーゼル762との間に介挿されて良く、もって、シャフトスリーブ752は拡張部材760の長さだけクラブヘッド本体から離される。さらに代替的には、拡張部材760を楔部材758または他の楔部材と組み合わせても良い。
【0205】
シャフトスリーブ752は調整部材を通り抜けてホーゼル762内に挿入され、もって部品が所望の相対方位を有する。シャフトスリーブ752上に含まれる複数の整合機構と、調整部材と、ホーゼルとが、クラブヘッドに対するシャフトの複数の間欠的な方位を実現する。シャフトスリーブ、調整部材、およびホーゼルの各々の間のインターフェース、並びに調整部材内の任意のインターフェース(例えば、調整部材中に複数の部品を含む実施例において)のそれぞれは相補的な舌部およびノッチの係合を含み、これが部品の間欠的な相対的な方位を実現する。
【0206】
楔部材および/または拡張部材を交換できることが好ましいので、調整部材をシャフトスリーブから取り外せるようにするリテーナが含まれる。リテーナは、シャフトスリーブ752の末端部分から伸びる突起770を含む。キットに含まれる楔部材および拡張部材はキー溝を有し、このキー溝は、これがシャフトスリーブに対して特定の方位に方位付けられたときに突起を往復堂可能に収容するような寸法を有する。実装されたとき、調整部材は、リテーナとシャフトスリーブの舌部との間を往復どうする寸法とされる。特定の方位が突起770およびキー溝772を整合させるために必要なので、調整部材は、組み合わせたシャフトスリーブおよび整合部材をクラブヘッド本体754から分離したときに、一般的にはシャフトスリーブに接して保持される。
【0207】
図88を参照すると、二重角度調整および長さ調整を実現する交換可能なシャフトシステムキットの他の実施例が説明される。先の実施例と同様に、交換可能なシャフトシステム780は、調整部材を含ませることにより当該システムに角度および長さ調整を実現するように構成され、この調整部材は複数の部品を有して良く、シャフトスリーブ782とクラブヘッド本体784のホーゼル783との間に介挿される。このキットにおいて、楔部材786は単独で採用されても、1または複数の拡張部材788、790、792と組み合わされて採用されても良く、もって、調整部材を形成する。シャフトスリーブ782はシャフト794に結合され、調整部材を通じて伸び少なくとも部分的にホーゼル783内に収容される。ファスナ798は取り外し可能にスリーブ782をクラブヘッド本体784に結合する。
【0208】
図に示すように、シャフトスリーブ782はシャフト穴を含み、これが長さ方向の軸を伴い、この軸が、シャフトスリーブ782の本体と同軸でなく、もって、シャフトスリーブ782がシャフト794の末端と結合されるときに、シャフトスリーブ782の長さ方向の軸がシャフト794の長さ方向の軸に対してシャフト角度αだけ角度付けられるようになっている。シャフト角度αは好ましくは約10°より小さく、より好ましくは、約5°より小さい。
【0209】
楔部材786の反対側の表面は相互に角度付けられ、もって、楔部786をシャフトスリーブ782およびホーゼル783の間に介挿したときにシャフトスリーブ782がホーゼル783に対して角度付けられるようになっている。シャフト794はシャフト782に対してシャフト角度αだけ角度付けられているので、シャフト794のクラブヘッド本体784に対する角度方位は、クラブヘッド本体784に対する、楔部材の方位およびシャフトスリーブ782の方位の組み合わせにより決定される。
【0210】
先の実施例と同様に、楔部材の各々は円筒状の本体を含み、その本体の端部表面は相互に楔角度βだけ角度付けられ、もって両表面が平行でないようになっている。これら非平行な端部表面は、交換可能なシャフトシステム780における隣接する部品と当接し、もって、隣接部品が斜めの状態に維持されて隣接部品の長さ方向の軸が相互に角度付けられるようになっている。さらに、本体の端部に含まれる整合機構は相互に角度付けられる。楔角度βは好ましくは約10°未満であり、より好ましくは約5°未満である。
【0211】
拡張部材788、790、792の各々は円筒状の本体を含み、その端部表面768は相互に平行で拡張部材の長さ方向の軸に対して直交している。この実施例において、拡張部材は楔部材786およびホーゼル783の間に介挿され、予め定められた長さだけこれら部品を離す。具体的には、拡張部材の長さは、その長さだけゴルフクラブの全体長を増大させるために選択され、あるいは、拡張部材の組み合わせの長さが組み合わせの長さだけ全体長を増大させるように選択しても良い。拡張部材の各々の長さは好ましくは約0.125インチから約3.0インチの範囲内である。
【0212】
リテーナ796はシャフトスリーブ782の末端に結合され、もって、楔部材786がリテーナ796とシャフトスリーブ782の舌部785との間をスライド可能にしつつ、当該楔部材786をシャフトスリーブ782に結合する。さらに、リテーナ796の寸法を適宜にして、もって、拡張部材の各々がリテーナ796を越えてスライドして楔部材786と係合できるようになっている。この結果、楔部材786がシャフトスリーブに取り付けられたままでも、拡張部材を葬儀に容易に取り替えることができ、これは、シャフトスリーブがゴルフクラブヘッド本体784から分離されているときでさえも、変わらない。
【0213】
図89および
図90を参照すると交換可能なシャフト組立体800が説明される。交換可能なシャフトシステム800は、図説のとおり、楔部材802および拡張部材804を具備し、これらは、取り外し可能なリテーナ808によってシャフトスリーブ806に保持される。リテーナ808はシャフトスリーブ806の末端に、例えばネジ切り係合により、取り外し可能に結合される。リテーナ808が取り外し可能なので、楔部材802および拡張部材804の一方または双方を容易に、取り外し、あるいは、異なる角度調整および/または長さ調整を実現する代替的な部材と交換できる。さらに、楔部材802および拡張部材804の双方は保持されるので、組立体を容易にゴルフクラブヘッド810から取り外すことができ、もって、楔部材802および拡張部材804のシャフトスリーブ806に対する方位を変更できる。
【0214】
ここで、
図91を参照すると、交換可能なシャフトシステム820は複数の楔部材822、824を含み、これらがシャフトスリーブ826に結合されて多重角度調整が実現され、この多重角度調整は二重角度調整およびそれ以上の多重性の角度調整を含む。楔部材822、824は
リテーナ828によってシャフトスリーブ826に保持され、このリテーナ828がシャフトスリーブ826の末端に結合される。
【0215】
シャフトスリーブ826はシャフト穴を含み、このシャフト穴が長さ方向の軸を有する。二重角度調整可能な実施例において、すなわち、シャフト
820aのゴルフクラブヘッド830に対する角度方位に影響を与える2つの部材を含む実施例において、シャフト穴の長さ方向の軸はシャフトスリーブの本体と同軸であり、2つの楔部材が二重角度調整を実現する。この結果、ディレクショナルのシャフトおよびグリップの方向は所望の方位に維持されてよい。ディレクショナルシャフトは、シャフトに印加された力の方向および位置に応じて、剛性、キックポイント、リブ等の物理属性が変化するシャフト、または非対称なグラフィックスを伴うシャフトを含む。ディレクショナルグリップは視覚または触覚性のリマインダーを伴うグリップを含み、しばしば、リマインダーグリップと呼ばれる。
【0216】
他の実施例において、2つの楔部材を非同軸のシャフト穴に組み合わせて、付加的なレベルの調整を実現でき、これは多重角度調整と呼ぶことができる。具体的には、第3のレベルの角度調整は、楔部材822、824を、シャフトスリーブ826の本体と同軸でないシャフト穴と同時に含ませることにより実現される。各楔部材の楔角度およびシャフトスリーブのシャフト角度の大きさを、それらが同一になるように、あるいは異なるように選択して良い。それら角度の中の2つを同じ大きさに選択することにより、これらを同時に使用してそれら部品の影響を打ち消して良い。例えば、2つの楔部材を最大角度変位面が整合するように方向づけることにより、各楔角度を同じ大きさとして良く、これら楔角度は合算され、または差し引かれて相互に打ち消しあって良い。好ましくは、楔角度およびシャフト角度の各々は10°未満の大きさであり、さらに好ましくは、約5°未満である。
【0217】
楔部材822、824、シャフトスリーブ826、およびホーゼル832は、組立体を
ファスナ820bによって締めつけたときに係合する相補的な舌部およびノッチを含む。舌部の長さ、およびノッチの深さは所望の係合深さを実現するように選択され、楔部材822、824の長さを変更するために選択できる。例えば、舌部および相補的なノッチの長さは、好ましくは0.0625〜0.25インチの範囲である。
【0218】
図92〜
図95を参照すると、すべての角度調整が単一平面で実現されるように構成された交換可能なシャフトシステム840が説明される。交換可能なシャフトシステム840はシャフトスリーブ842を含み、これが、ゴルフクラブシャフト844の末端、楔部材846、およびゴルフクラブヘッド848に結合される。シャフトスリーブ842はゴルフクラブヘッド848のホーゼル850に取り外し可能に結合され、それらの間に楔部材846が介挿される。
【0219】
図説の実施例は、単一平面、例えばゴルフクラブのライ平面における角度調整の4つの位置を実現するように構成されている。シャフトスリーブ842、楔部材846、およびホーゼル850は、ライ平面においてクラブヘッド848に対するシャフト842の4つの間欠的な配位を実現するように構成される。シャフトスリーブ842、楔部材846、およびホーゼル850の各々は、組み立てられたゴルフクラブヘッドにおいて隣接部品との間に2つの相対的な位置を許容する相補的な整合機構を有する。具体的には、シャフトスリーブ842および楔部材846の間で2つの相対的な位置が利用でき、楔部材846およびホーゼル850の間で2つの相対的な位置が利用できる。
【0220】
隣接部品との間の相対位置の個数は、配位を制約する相補的な整合機構を形成することにより、例えば、寸法および/または空隙を変化させた、相補的な舌部およびノッチを含ませることによって、選択できる。図説の実施例において、舌部およびノッチの寸法は隣接部品の間に2つの相対的な位置があるように選択される。
図93および
図94に示すように、楔部材846は、筒状の楔部材846の端部に径方向に相互に対面する第1の対の舌部852と、同様に相互に径方向に対面し、第1の対の舌部に隣接する第2の対の舌部854とを含む。これら対の舌部は相互に回転し、例えば図示のとおり90°回転する。第1の対の舌部852の各々は第2の対の舌部の各々より大きく、シャフトスリーブ842およびホーゼル850は相補的な機構を具備する。舌部の寸法に起因して、楔部材846と係合部品との間には2つの相対的な位置しか許されない。楔部材846の両端部は、所望の個数の間欠的な配位を実現する同一、または異なる整合機構構造を具備して良い。楔角度βは好ましくは約10°未満であり、より好ましくは約5°未満である。
【0221】
シャフトスリーブ842はシャフト穴を含み、これが長さ方向の軸を伴い、この軸が、シャフトスリーブ842の本体と同軸でなく、もって、シャフトスリーブ842がシャフト844の末端と結合されるときに、シャフトスリーブ842の長さ方向の軸がシャフト844の長さ方向の軸に対してシャフト角度αだけ角度付けられるようになっている。シャフト角度αは好ましくは約10°より小さく、より好ましくは、約5°より小さい。
【0222】
楔部材846の反対側の表面は相互に角度付けられ、もって、楔部材846をシャフトスリーブ842およびホーゼル850の間に介挿したときにシャフトスリーブ842がホーゼル850に対して角度付けられるようになっている。シャフト844はシャフトスリーブ842に対してシャフト角度αだけ角度付けられているので、シャフト844のクラブヘッド本体848に対する角度方位は、クラブヘッド本体848に対する、楔部材の方位およびシャフトスリーブ842の方位の組み合わせにより決定される。
【0223】
リテーナ856は、シャフトスリーブ842の末端部分に結合される。リテーナ856の寸法は、楔部材846がシャフトスリーブ842に結合される一方で、これがリテーナ856とシャフトスリーブ842の舌部との間でスライドを許容するものとされる。
【0224】
楔部材846およびシャフトスリーブ842は、ゴルフクラブヘッドがX−Y平面で調整可能であり、もって、ライ角を、ゴルフクラブの他の角度属性に影響を与えることなく調整できるように、構成される。さらに、スリーブ本体および楔部材の各々はクラブヘッドに対して2つの利用可能な位置を伴う。一例において、楔角度およびシャフト角度の大きさが異なり、もって、交換可能なシャフトシステム840が4つのライ角を実現する。具体的には、シャフト角度が1°で楔角度が2°である。スリーブ本体および楔部材の利用可能な組み合わせの各々に対して、目標ライ角に対する総合角度は下記の表2に示すものである。
【表2】
【0225】
ここに開示されたこの発明の事例的な実施例はこの発明の目的を達成するけれども、多くの変更および他の実施例を当業者が工夫することができることは明らかである。したがって、添付の特許請求の範囲はすべてのそのような変更例および実施例をカバーするように意図されており、これらはこの発明の精神および範囲に含まれる。
以下、ここで説明した技術的特徴について列挙する。
[技術的範囲1]
ゴルフクラブにおいて、
ゴルフクラブヘッド本体およびホーゼルを含み、上記ホーゼルがホーゼル穴を形成するゴルフクラブヘッドと、
長尺なシャフトと
上記シャフトの末端部分に結合されるシャフトスリーブであって、長さ方向の軸を定義するシャフトスリーブ本体とシャフト穴とを含む上記シャフトスリーブと、
スリーブ穴、および、上記シャフトスリーブと上記ホーゼルとの間の第1の楔角度を形成する第1の楔と、
スリーブ穴、および、上記シャフトスリーブと上記ホーゼルとの間の第2の楔角度を形成する第2の楔部材と、
上記シャフトスリーブを上記クラブヘッドに取り外し可能に結合してこれら楔部材が上記シャフトスリーブの一部と上記ホーゼルとの間に介挿されるようになすファスナとを有し、
上記第1の楔部材および上記第2の楔部材が二重の角度調整を実現して、ロフト角配位およびライ角配位の個別の組み合わせをなす複数の結合位置を実現し、これら結合位置が当該結合位置に基づいて矩形形状にグラフ表示されるマトリックスを形成し、上記マトリックスは複数の行および複数の列を有し、上記複数の行および上記複数の列の少なくとも一方が少なくとも3つの行または列を有することを特徴とするゴルフクラブ。
[技術的範囲2]
上記楔部材の一方は上記シャフトスリーブに上記楔部材の他方の近くで配される技術的範囲1記載のゴルフクラブ。
[技術的範囲3]
上記第1の楔部材の上記第1の楔角度の大きさは上記第2の楔部材の上記第2の楔角度の大きさと異なる技術的範囲1記載のゴルフクラブ。
[技術的範囲4]
ゴルフクラブにおいて、
ゴルフクラブヘッド本体およびホーゼルを含むゴルフクラブヘッドであって、上記ホーゼルがホーゼル穴および複数のホーゼル整合機構を形成し、上記ホーゼル整合機構は上記ホーゼルの基端部分に配される上記ゴルフクラブヘッドと、
長尺なシャフトと、
上記シャフトの末端部分に結合されるシャフトスリーブであって、スリーブ本体と、上記スリーブ本体の外側表面から、上記スリーブ本体の一部の回りの周方向に離間する複数の位置で外側に伸びる複数のスリーブ整合機構とを含み、上記シャフト本体が、長さ方向の軸およびシャフト穴を形成する、上記シャフトスリーブと、
上記複数のスリーブ整合機構と係合する複数の整合機構を有する第1の筒状部材であって、スリーブ穴を形成する、上記第1の筒状部材と、
上記第1の筒状部材の複数の整合機構および上記複数のホーゼル整合機構と係合する複数の係合機構を有する第2の筒状部材と、
上記シャフトスリーブに配されるリテーナであって、上記シャフトスリーブおよび上記リテーナが上記ゴルフクラブヘッドから分離されているときに、上記第1の筒状部材および上記第2の筒状部材の少なくとも一方が上記スリーブ整合機構および上記リテーナの間で上記シャフトスリーブに保持されるようになす上記リテーナと、
上記シャフトスリーブを上記クラブヘッドに取り外し可能に結合して上記第1の筒状部材および上記第2の筒状部材が上記シャフトスリーブの一部および上記ホーゼルの間に介挿されるようになすファスナとを有し、
上記整合機構は、上記第1の筒状部材および上記第2の筒状部材の間に偶数個数の相対位置を実現するように構成されることを特徴とするゴルフクラブ。
[技術的範囲5]
上記第1の筒状部材および上記第2の筒状部材の少なくとも一方、複数の楔整合機構を含む楔部材であり、上記楔部材は上記シャフトスリーブと上記ホーゼルとの間に楔角度を形成する技術的範囲4記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲6]
上記シャフト穴は上記シャフト本体の上記長さ方向の軸に対して角度付けられて上記シャフトスリーブが上記シャフトスリーブと上記シャフトとの間にシャフト角度を形成する技術的範囲5記載のゴルフクラブ。
[技術的範囲7]
上記楔角度および上記シャフト角度の大きさが異なる技術的範囲6記載のゴルフクラブ。
[技術的範囲8]
上記第1の筒状部材および上記第2の筒状部材の各々は、複数の楔整合機構を含む楔部材であり、上記第1の筒状部材は、上記楔部材は上記シャフトスリーブと上記ホーゼルとの間に第1の楔角度を形成する第1の楔部材であり、上記第2の筒状部材は、上記楔部材は上記シャフトスリーブと上記ホーゼルとの間に第2の楔角度を形成する第2の楔部材であり、上記第1の楔角度の大きさは上記第2の楔角度の大きさと異なる技術的範囲4記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲9]
上記ホーゼル整合機構は上記ホーゼルの基端に配される技術的範囲4記載のゴルフクラブ。
[技術的範囲10]
上記ホーゼル整合機構は、上記ホーゼルの側壁を少なくとも部分的に通り抜けて伸びる複数のノッチを有する技術的範囲9記載のゴルフクラブ。
[技術的範囲11]
上記第1の筒状部材および上記第2の筒状部材の双方は上記シャフトスリーブに保持され、上記スリーブ整合機構と上記リテーナとの間に介挿される技術的範囲4記載のゴルフクラブ。
[技術的範囲12]
上記第1の筒状部材および上記第2の筒状部材の少なくとも1つは、複数の拡張部材整合機構を含む拡張部材であり、上記拡張部材は平行な係合末端表面を形成する技術的範囲4記載のゴルフクラブ。
[技術的範囲13]
ゴルフクラブにおいて、
ゴルフクラブヘッド本体およびホーゼルを含み、上記ホーゼルがホーゼル穴を形成するゴルフクラブヘッドと、
長尺なシャフトと
上記シャフトの末端部分に結合されるシャフトスリーブであって、長さ方向の軸を定義するシャフトスリーブ本体とシャフト穴とを含む上記シャフトスリーブと、
上記シャフトスリーブの一部と上記ホーゼルとの間に介挿される楔部材であって、上記シャフトスリーブと上記ホーゼルとの間の楔角度を形成し、さらにスリーブ穴を形成する上記楔部材と、
上記シャフトスリーブの一部と上記ホーゼルとの間に介挿される拡張部材であって、上記楔部材、並びに上記シャフト部材および上記ホーゼルの一方と係合する平行な係合端部表面を含む上記拡張部材と、
上記シャフトスリーブを上記クラブヘッドに取り外し可能に結合して上記楔部材および上記拡張部材が上記シャフトスリーブの一部と上記ホーゼルとの間に介挿されるようになすファスナとを有することを特徴とするゴルフクラブ。
[技術的範囲14]
上記楔部材は上記シャフトスリーブに上記拡張部材の他方の近くで配される技術的範囲13記載のゴルフクラブ。
[技術的範囲15]
上記シャフト穴が上記スリーブ本体の上記長さ方向の軸に対して角度付けられて上記シャフトスリーブが上記シャフトスリーブおよび上記シャフトの間にシャフト角度を形成する技術的範囲13記載のゴルフクラブ。
[技術的範囲16]
上記楔角度および上記シャフト角度の大きさは異なる技術的範囲15記載のゴルフクラブ。
[技術的範囲17]
ゴルフクラブにおいて、
ゴルフクラブヘッド本体およびホーゼルを含み、上記ホーゼルがホーゼル穴を形成するゴルフクラブヘッドと、
長尺なシャフトと
上記シャフトの末端部分に結合されるシャフトスリーブであって、長さ方向の軸を定義するシャフトスリーブ本体とシャフト穴とを含む上記シャフトスリーブと、
上記シャフトスリーブの一部と上記ホーゼルとの間に介挿される楔部材であって、上記シャフトスリーブと上記ホーゼルとの間の楔角度を形成し、さらにスリーブ穴を形成する上記楔部材と、
上記シャフトスリーブを上記クラブヘッドに取り外し可能に結合して上記楔部材および上記拡張部材が上記シャフトスリーブの一部と上記ホーゼルとの間に介挿されるようになすファスナとを有し、
上記ホーゼル、上記シャフトスリーブ、および上記楔部材が単一の平面において上記ゴルフクラブに対して複数の間欠的なシャフト配位を形成するように構成されることを特徴とするゴルフクラブ。
[技術的範囲18]
上記ホーゼル、上記シャフトスリーブ、および上記楔部材が少なくとも4つの間欠的なシャフト配位を上記ゴルフクラブに対して形成するように構成される技術的範囲17記載のゴルフクラブ。
[技術的範囲19]
上記複数の間欠的なシャフト配位は上記ゴルフクラブのライ平面にはいされる技術的範囲17記載のゴルフクラブ。
[技術的範囲20]
上記シャフト穴はシャフト角度を形成し、上記シャフト角度の大きさは上記楔角度の大きさと異なる技術的範囲17記載のゴルフクラブ。