(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ロック可能部材(34c)の前記取付部分(19c)が前記第2取付部材(5c)の前記孔(9c)とプレス嵌め部を規定するように構成されている請求項4に記載のプロテーゼ。
前記プロテーゼ(1a;lb;1c)が手首(24a;24b;24c)の関節固定術用に構成されており、前記一方のプロテーゼ部材(2a;2b;2c)が橈骨(25a;25b;25c)に取り付けられるように構成されており、前記他方のプロテーゼ部材(3a;3b;3c)が手根骨(26a;26b;26c)の骨(27a;27b;27c)及び中手骨(28a;28b;28c)のいずれかに取り付けられるように構成されている請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロテーゼ。
橈骨(25a;25b;25c)に取り付けられるように構成されている前記プロテーゼ部材(2a;2b;2c)が前記第1取付部材(4a;4b;4c)を含む請求項7に記載のプロテーゼ。
前記第1取付部材(4a;4b;4c)が、橈骨(25a;25b;25c)にねじ込むことにより取り付けられるように構成された連結式関節プロテーゼのプロテーゼ部材の前記ねじ様取付部材を含み、前記取付部材の前記孔(8;8a;8b;8c)の部分が、ソケット部材(6)の孔にプレス嵌め部によって取り付けられるように円錐形をしている請求項7〜9のいずれか一項に記載のプロテーゼ。
手根骨(26a;26b;26c)の骨(27a;27b;27c)及び中手骨(28a;28b;28c)のいずれかに取り付けられるように構成された前記プロテーゼ部材(3a;3b;3c)が前記第2取付部材(5a;5b;5c)を含む請求項7〜10のいずれか一項に記載のプロテーゼ。
前記第2取付部材(5c)が、手根骨(26c)の骨(27c)及び中手骨(28c)のいずれかにねじ込むことにより取り付けられるように構成された連結式関節プロテーゼ用のプロテーゼ部材の前記ねじ様取付部材を含み、前記取付部材の前記孔(9c)の一部が、ヘッド部材(7)の前記孔へのプレス嵌めにより取り付けられるように円錐形をしている請求項11に記載のプロテーゼ。
前記プロテーゼ(1a;1b;1c)が、指節間関節、母指関節、肘関節、及び他の手首より小さな関節の関節固定術用に構成されている請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロテーゼ。
【発明を実施するための形態】
【0017】
したがって、
図1は、手首の可動性を保存又は維持するための手首の置換のための本発明に係るプロテーゼを図解するものである。このプロテーゼは、更なる詳細のために参照されるスウェーデン国特許第528545号(C2)明細書に既に記載されている。したがって、ここでは一般的な用語のみを用いてプロテーゼを説明する。手首プロテーゼ1は第1プロテーゼ部材2及び第2プロテーゼ部材3を含む。第1プロテーゼ部材2は第1ねじ様取付部材4を含み、第2プロテーゼ部材3は第2ねじ様取付部材5を含む。更に第1プロテーゼ部材2はソケット部材6を含み、第2プロテーゼ部材3はヘッド部材7を含む。
【0018】
各第1及び第2ねじ様取付部材4、5はそれぞれ孔8及び9を備えて構成されている。第1ねじ様取付部材4の孔8は、前記取付部材の直径が最大となる第1終端で、取付部材の直径が最小となる前記取付部材の第2終端に向かって軸方向に窪んだ形状で延びる。第2ねじ様取付部材5の孔9は、前記取付部材の直径が最大となる第1終端で、取付部材の直径が最小となる前記取付部材の第2終端に向かって軸方向に窪み部として延びる。
【0019】
第1ねじ様部材4の孔8は第1終端で直径が最大であり、その側壁10は少なくとも部分的に円錐形であり、孔はその底部11に向かって円錐状に細くなっている。第2ねじ様部材5の孔9は第1終端で直径が最大であり、その側壁12は少なくとも部分的に円錐形であり、孔はその底部13に向かって円錐状に細くなっている。
【0020】
第1ねじ様部材4の孔8には更に、少なくとも部分的にねじ山14が設けられている。
【0021】
ソケット部材6は、凹状接合面を規定するソケット15を備える。ソケット15の外側から軸方向に取付ピン16が延びる。取付ピン16は、その終端に向かって円錐状に先細る軸方向外側17を備える。取付ピン16の形状及びサイズと第1ねじ様取付部材4の孔8の形状及びサイズは、軸方向に一緒に押し付けた時にそれらがプレス嵌め部を形成するように、すなわち一緒に押し付けた時にソケット部材6と第1ねじ様取付部材4が互いに連結される接続部を形成するように選択される。
【0022】
ヘッド部材7は、ソケット15の接合面に適合する形状の凸状接合面を規定する略球状ヘッド18を有し、前記接合面は互いに摺動することができ、接合部の可動性を可能にする。ヘッド18の外側から軸方向に取付ピン19が延びる。取付ピン19はその終端に向かって円錐状に先細る軸方向外側20を備える。取付ピン19の形状及びサイズと第2ねじ様取付部材5の孔9の形状及びサイズは、軸方向に一緒に押し付けた時にそれらがプレス嵌め部を形成するように、すなわち一緒に押し付けた時にヘッド部材7と第2ねじ様取付部材5が互いに連結される接続部を形成するように選択される。
【0023】
第1及び第2ねじ様取付部材4、5は、孔8、9内で、回転工具22(例えば、ねじ回し)のスクリューピン21を挿入してそれぞれの骨にねじ様取付部材をねじ込むことにより締付又は固定することを可能にする更なる孔(図示せず)を備えて構成される。回転工具22用の孔は丸くなく、例えば六角孔等の多角孔である。
【0024】
各第1及び第2ねじ様取付部材4、5は、図解されている実施形態では、第1終端から第2終端に向かって円錐状に先細っている。円錐形は、前記終端間の全長にわたってもよいが、そのことは必須ではない。各第1及び第2ねじ様取付部材4、5は更に、それぞれの骨中に取付部材を締め付けるための外部ねじ山を備えて構成される。外部ねじ山は、セルフタッピング性であってよく、ねじ様取付部材4、5に沿って種々の角度で延び得る。
【0025】
各第1及び第2ねじ様取付部材4、5は、軸方向貫通孔(図示せず)を備えるように構成されてよく、これにより、それぞれの骨での配置に適応し且つそれぞれの骨に取付部材をねじ込む時に取付部材をガイドするように適応されたガイドワイヤ23上に取付部材を通すことができる。
【0026】
図解されているプロテーゼは、前述の通り、手首24の置換のために手首24に装着され得、同時に前記手首の可動性のほとんどを維持し得る(関節形成術)。そのような手首の骨並びに手及び腕の骨は
図1中に破線で模式的に示されており、これらの骨は橈骨25、手根骨26の1又は複数の骨(例えば有頭骨27)、及び中手骨28(例えば第3中手骨)であり得る。
図1に見られるように、第1ねじ様取付部材4は橈骨25にねじ込まれるので、第2ねじ様取付部材よりも厚く短く構成され、第2取付部材の孔9よりも大きな孔8を備える。図解されている手首24では、第2ねじ様取付部材5は有頭骨27及び中手骨28にねじ込まれている。
【0027】
図2〜6は、第1及び第2ねじ様取付部材4、5がそれぞれの骨25、27、及び28にどのように装着され得るかを示している。
【0028】
図2に示すように、穿孔機29に取り付けたガイドワイヤ23で有頭骨27を貫通して中手骨28中に穿孔する。次いで、穿孔機29を取り外しつつ、ガイドワイヤ23はその位置に残す。
【0029】
次いで、
図3に示すように、円錐形のドリル30と、ドリル30を穿孔機32に装着するための管状ブラケット31とをガイドワイヤ23に通し、有頭骨27及び中手骨28に円錐形の孔を穿設する。
【0030】
次いで、
図4に示すように、第2ねじ様取付部材5をガイドワイヤ23に通す。その後、ねじ回し22の有孔(cannulated)スクリューピン21をガイドワイヤ23に通し、第2ねじ様取付部材5のねじ回し用の孔の中へと通し、ねじ回しを回して有頭骨27及び中手骨28の孔に前記取付部材をねじ込むことにより締付又は固定する。最後に、ねじ回し22及びガイドワイヤ23を取り外す。
【0031】
図5及び6に示すように、同じ手順で第1ねじ様取付部材4を橈骨25に装着する。したがって、
図5に見られるように、ガイドワイヤ23を橈骨25に固定して取り付け、円錐形ドリル30(
図3のドリル30より大きい)をガイドワイヤに通し、前記ドリルで橈骨に円錐形の孔を開けた。
図6は、ねじ回し22を用いて橈骨25に第1ねじ様取付部材4をねじ込むことにより締付又は固定し、次いでガイドワイヤ23を橈骨から取り外したことを示している。
【0032】
第1及び第2ねじ様取付部材4、5は少なくとも1つの材料からなり得、一方、ソケット部材6及びヘッド部材7は少なくとも1つの他の材料からなり得る。したがって、各第1及び第2ねじ様取付部材4、5は金属のコアと、前記取付部材を植え込んだ後に溶解させることができる材料の外側層とを含み得る。
【0033】
前記コアはチタン合金からなり得、溶解可能材料はリン酸カルシウムを含み得る又はからなり得る。
【0034】
ソケット部材6及びヘッド部材7はクロム−コバルト−合金からなり得る。
【0035】
上記のプロテーゼ1は、記載したように、手首を置換してその可動性を維持するように適応されている。しかし、プロテーゼ1の第1ねじ様取付部材4は必要であれば関節固定術にも使用され得る。この目的のために、第1ねじ様取付部材4の孔8は、ソケット部材6用の取付ピン16とプレス嵌め部を規定するように少なくとも部分的に構成されており、前記ソケット部材を取り除いた後にロック部材(33a;33b、好ましくはロック部材33aを示す
図12及び13参照)を孔に締め付けることができるように少なくとも部分的に螺刻されており(ねじ山14)、前記ロック部材は、ヘッド部材7を備えた第2ねじ様取付部材5に取って代わる第2取付部材(5a;5b、
図14;19参照)のロック可能部材(34a;34b、
図13及び、又は、
図17参照)と協同するように構成されており、前記ロック可能部材は、ロック部材に対して相対的に調節可能にセットされるように及びセット位置でそれに固定されるように構成されている。これにより、プロテーゼ1は、
図7〜10のプロテーゼ1aとして又は
図16〜18のプロテーゼ1bとして実質的に構成される。
【0036】
あるいは、第2ねじ様取付部材5が損傷を受けておらず、周囲の骨組織から緩めない場合、ロック部材(33c、
図12及び13のロック部材33aと同じ構成;33d)を、第2ねじ様取付部材5のヘッド部材7に取って代わるロック可能部材(34c、
図24参照;34d、
図28参照)と協同するように構成し、ロック可能部材を、ロック部材に対して相対的に調節可能にセットされるように及びセット位置でそれに固定されるように構成する。これにより、プロテーゼ1は、
図20〜23のプロテーゼ1c又は
図25〜28のプロテーゼ1dとして実質的に構成される。
【0037】
次いで、第2ねじ様取付部材の孔9を、ロック可能部材(34c、
図24参照)ともプレス嵌め部を規定するように構成するか、ロック可能部材(34d、
図27参照)へのねじ込みにより締付又は固定するためのねじ山を更に備えて構成する。
【0038】
一次関節固定術において、すなわち、この場合は手首の関節固定術をすぐに行う必要があるという決定がなされた時、当然、プロテーゼは基本的に上記のプロテーゼ1に対応するように構成される。
【0039】
したがって、
図7〜15の手首24a用のプロテーゼ1aは前と同様に第1プロテーゼ部材2a及び第2プロテーゼ部材3aを含む。第1プロテーゼ部材2aは第1取付部材4aを含み、第2プロテーゼ部材3aは第2取付部材5aを含む。更に、第1プロテーゼ部材2aはソケット部材6の代わりにロック部材33aを含み、第2プロテーゼ部材3aはヘッド部材7の代わりにロック可能部材34aを含む。
【0040】
第1取付部材4aは図解されている実施形態ではねじとして構成されているが、別の形状であってもよい。
【0041】
図7〜15の実施形態では、第2取付部材5aはロック可能部材34aと一体で形成されている、すなわち一体型である。これにより、第2取付部材5aは、ロック可能部材34aから延びて略円錐形に先細る部材を含み、有頭骨27a及び中手骨28aに前記第2取付部材を固定又は取付する手段36aのための、前記部材を横断貫通してその長手方向にほぼ一列に並んだ孔35が構成されている。図解されている実施形態では、第2取付部材5aは取付手段36a用の5個(又は7個、
図14)の孔35aを備える。孔35aの少なくとも1つは、後述する理由から、長孔であり、前記取付手段36aはいわゆる皮質ねじ(cortical screw)からなる。
【0042】
第1取付部材4aは孔8aを備えて構成される。孔8同様、この孔8aも少なくとも部分的に円錐形であり、少なくとも部分的にねじ山を備えて構成される。
【0043】
ロック部材33aは、前記取付部材4aの孔8a中にロック部材を配置するための前記取付部材4aに挿入可能な取付部分16a、例えば取付ピンを備えて構成される。したがって、取付部分16aは円錐状に先細りする外側17aを備える。取付部分16aの形状及びサイズと第1取付部材4aの孔8aの形状及びサイズは、軸方向に一緒に押し付けた時にそれらがプレス嵌め部を形成するように選択され、これにより、ロック部材33aと第1取付部材4aを一緒に押し付けた時に前記部材を互いに連結することができる。
【0044】
ロック可能部材34aはロック部材33aに対して相対的に調節可能にセット可能であり、セット位置でロック部材に固定可能である。
【0045】
更に、取付部分16aを除いて、ロック部材33aは取付部分に連結されたロック部分37aを備えて構成される。ロック部分37aは、そこにロック可能部材34aが固定又は取付されるように構成される。取付部分16aは、前記取付部分を貫通してその長手方向に延びる孔38aを備えて構成され、部分的に螺刻された取付手段39aを前記第1取付部材の孔8aの螺刻部分14aと協同させてロック部材33aを第1取付部材4aにねじ込むことにより締付又は固定するための前記取付手段が孔38aに挿入される。図解されている実施形態では、ロック部材33aのロック部分37aは略U字形であり、2つのシャンク40aを含み、前記シャンクには対向する孔41a、42aが設けられている。図解されている実施形態では、各シャンク40aは、シャンクを貫通して延び且つロック部分37aの長手方向にほぼ一列に並んだ2つの孔41a、42aを備えて構成される。一方の孔41aは、ロック可能部材34aをロック部材33aに固定又は取付するためのロック手段43a(傾斜ねじ)用に構成されており、他方の孔42aは、ロック可能部材を回転させてロック部材に対して相対的にこれを調節可能にセットするための軸44a用に構成されている。
【0046】
同様に、図解されている実施形態では、ロック可能部材34aは、ロック部材33aのロック部分37aのシャンク40a間に挿入される略フランジ様ロック可能部分45aを含む。フランジ様ロック可能部分45aは、前記ロック手段43a用にそれを横断貫通して延びる弯曲した長孔46aを備え且つロック可能部材を回転させてロック部材に対して相対的に調節可能にセットするための軸44a用にやはり前記ロック可能部分を横断貫通して延びる孔47aを備えて構成される。ロック部材33aのロック部分37aのシャンク40a間にフランジ様ロック可能部分45aを挿入する時、長孔46aの部分は、ロック部材のロック部分にロック可能部分を固定又は取付するための前記シャンク中のロック手段43a用の孔41aと整合され、回転軸44a用の孔47aは、前記シャンク中の前記回転軸用の孔42aと整合される。ロック可能部材34aのロック可能部分45aは、その機能を果たし且つロック部材33aのロック部分37aのシャンク40a間に挿入できる限り、フランジ様形状以外の別の形状であってよい。ロック可能部材34aのロック可能部分45aの長孔46aは、ロック部材に対する種々の角度位置のロック可能部材に対応する複数の、例えば3個の固定された部分(例えば、
図10及び14参照)を備えて構成される。
【0047】
図11及び15は、第1取付部材4aを橈骨25aにねじ込んで取り付けた後あるいは第1取付部材4以外の
図1の連結式プロテーゼ1の全部材を取り除いた後に手首プロテーゼ1aがどのように提供されるかを部分的に示している。
【0048】
したがって、
図11は、どのように第1取付部材4aの孔8aにロック部材33aの取付部分16aを挿入することにより前記取付部材に前記ロック部材が配置されるか及びどのようにロック部材の取付部分の孔38aを介して移動された又はねじ込まれた後に前記取付部材の孔8a中のねじ山14aと協同する取付手段39aを用いて孔にねじ込むことによりロック部材が締付又は固定されるかを示している。上記の取付手段39aのねじ込みによる締付は好適な種類の回転工具を用いてなされる。ロック部材33aは、その回転により、取付手段39aを締め付けてロック部材を固定する前に内側−外側面でプロテーゼを好適にセットできるように、好適な位置にされる。したがって、取付手段39aは2つの機能、すなわちロック部材33aを第1取付部材4aに軸方向にロックする機能及びロック部材を第1取付部材にロックすることにより、その好適な回転後に、ロック部材と取付部材との間の軸方向の圧力により生じる摩擦により前記ロック部材が回転できないようにする機能を有する。
【0049】
手根骨26aの有頭骨27a中及び中手骨28a中の穿設された通路にロック可能部材34aを備えた第2取付部材5aを挿入した後、ロック可能部材のロック可能部分45aをロック部材33aのロック部分37aのシャンク40a間に合わせ、回転軸を規定するねじ44aを用いてロック可能部材をロック部材に取り付ける。前記ねじは前記部材の孔42a、47aに挿入される。ロック部材33aのU字形形態及びそこに適合するロック可能部材34aの形態により、これらの部材を別個に装着又は配置した後、手を最大限伸ばすことなく一緒に組立又は構築することができる。
【0050】
図15は、どのように第2取付部材5aが有頭骨中及び中手骨中に固定されるかをある程度示している。第1皮質ねじ36aが長孔の形状の孔35aを介してねじ込まれ、プロテーゼ1aの可能性のある必要な加圧のための長孔がどこに位置するかに応じて有頭骨27a又は中手骨28aに第2取付部材5aがロックされる。加圧後、更なる皮質ねじ36aを第2取付部材5aの残りの孔35aにねじ込むことにより、前記取付部材を有頭骨及び中手骨中に固定する。皮質ねじ36aの締付中、ねじを締める前に孔35aに対してねじが正確に配置されるように
図14に図解されている案内器具が用いられ得る。これは、有頭骨及び中手骨中の第2取付部材5aの皮質ねじ36a用の孔35aは作業者から見えないからである。
【0051】
掌−背側面でプロテーゼを好適にセットするために第1取付部材4a及びロック部材33aに対して相対的にロック可能部材34aを備えた第2取付部材5aを好適にセットした後、ロック部材のロック部分37aのシャンクの孔41a及びロック可能部材34aのロック部分45aの長孔46aを介してロック手段43aを挿入して締めて、ロック可能部材をロック部分に固定する。
【0052】
図7〜14の実施形態に係るロック可能部材34aを備えた第2取付部材5aの代替的実施形態を
図16〜19に図解する。この実施形態では、ロック可能部材34bを備えた第2取付部材5bは長い略プレート様部材を含み、該部材はロック可能部材34bと一体で形成されており、すなわち一体型であり、前記プレート様部材を横断貫通して延び且つその長手方向に一列に並んで配置された孔35bを備えて構成され、前記孔は、前記第2取付部材を手根骨26bの有頭骨27b及び中手骨28a、すなわち前記骨の外側に取り付けるための手段36b用に設けられている。図解されている実施形態では、第2取付部材5bは、取付手段36b用の5個の孔35bを有し、そのうち、ロック可能部材に最も近い孔は他の孔に対して角度が付いている。これは、プレート様第2取付部材がプレートの角部分を介してロック可能部材と一体となって形成されており、孔が前記部分に設けられているからである。前記取付手段36bは、例えばいわゆる皮質ねじからなる。取付手段36bの取付は
図7〜15の実施形態と実質的に同じ方法で行われる。しかし、この実施形態では、
図7〜10、14、及び15の円錐状に先細りする第2取付部材5aとは異なり、プレート様第2取付部材5bが有頭骨27b及び中手骨28bの外側に延びているため、
図15の器具を省くことができる。
【0053】
図16〜19の手首プロテーゼ1bのその他の部材は
図7〜15の手首プロテーゼに対応し、取付は同様な方法で行われる。
【0054】
図16〜19の手首プロテーゼの部材の参照符号は
図7〜15の手首プロテーゼの対応する部材と同じであるが、接尾語「a」の代わりに接尾語「b」を有する。
【0055】
図20〜24の手首プロテーゼ1cは、
図7〜15の手首プロテーゼ1a及び
図16〜19の手首プロテーゼ1bに関連して幾分改変されており、第1プロテーゼ部材2c及び第2プロテーゼ部材3cを含む。第1プロテーゼ部材2cは第1取付部材4cを含み、第2プロテーゼ部材3cは第2取付部材5cを含む。更に、第1プロテーゼ部材2cはソケット部材6の代わりにロック部材33cを含み、第2プロテーゼ部材3cはヘッド部材7の代わりにロック可能部材34cを含む。図解されている実施形態では第1及び第2取付部材4c、5cはどちらもねじの形状であるが、別の形状であってもよい。
【0056】
第1及び第2取付部材4c、5cはそれぞれ孔8c及び9cを備えて構成されている。第1取付部材4cの孔8cは、孔8、8a、及び8b同様、少なくとも部分的に円錐形であり、少なくとも部分的にねじ山14cを備えて構成されている。第2取付部材5cの孔9cは、孔9同様、少なくとも部分的に円錐形である。
【0057】
ロック部材33cは、前記第1取付部材4cの孔8c中にロック部材を配置するための前記第1取付部材4cの孔8cに挿入可能な取付部分16c、例えば取付ピンを備えて構成される。したがって、取付部分16cは円錐状に先細る外側17cを有する。取付部分16cの形状及びサイズと第1取付部材4cの孔8cの形状及びサイズは、一緒に押し付けた時にそれらがプレス嵌め部を形成するように選択され、これにより、ロック部材33cと第1取付部材4cを一緒に押し付けた時に前記部材を互いに連結することができる。
【0058】
ロック可能部材34cは、前記第2取付部材5cの孔9c中にロック部材を配置するための前記第2取付部材5cの孔9cに挿入可能な取付部分19c、例えば取付ピンを備えて構成される。したがって、取付部分19cは円錐状に先細る外側20cを有する。取付部分19cの形状及びサイズと第2取付部材5cの孔9cの形状及びサイズは、軸方向に一緒に押し付けた時にそれらがプレス嵌め部を形成するように選択され、これにより、ロック可能部材34cと第2取付部材5cを一緒に押し付けた時に前記部材を互いに連結することができる。
【0059】
ロック可能部材34cは、ロック部材33cに対して相対的に調節可能にセット可能であり、セット位置でロック部材に固定可能である。
【0060】
この実施形態では、ロック可能部材が第2取付部材5cと一体型でない別個の部材であることを除き、ロック部材33c及びロック可能部材34cは
図7〜15及び
図16〜19の実施形態に対応する様式で構成されている。
【0061】
したがって、取付部分16cを除いて、ロック部材33cも、取付部分に連結されたロック部分37cを備えて構成される。ロック部分37cは、それにロック可能部材34cが固定又は取付されるように構成される。取付部分16cは、前記取付部分を貫通してその長手方向に延びる孔38cを備えて構成され、部分的に螺刻された取付手段39cを孔38cに挿入して、前記取付手段を前記第1取付部材の孔8cの螺刻部分14cと協同させてロック部材33cを第1取付部材4cにねじ込むことにより締付又は固定するようになっている。図解されている実施形態では、ロック部材33cのロック部分37cは略U字形であり、孔41c、42cが対向して設けられた2つのシャンク40cを含む。図解されている実施形態では、各シャンク40cは、シャンクを貫通して延び且つロック部分37cの長手方向にほぼ一列に並んだ孔41c、42cを備えて構成される。一方の孔41cは、ロック可能部材34cをロック部材33cに固定又は取付するためのロック手段43c(傾斜ねじ)用に構成されており、他方の孔42cは、ロック可能部材を回転させてロック部材に対して相対的に調節可能にセットするための軸44c用に構成されている。
【0062】
同様に、図解されている実施形態では、ロック可能部材34cは、ロック部材33cのロック部分37cのシャンク40c間に挿入するための略フランジ様ロック可能部分45cを含む。フランジ様ロック可能部分45cは、前記ロック手段43c用にそれを横断貫通して延びる弯曲した長孔46cを備え且つ軸44c用にやはり前記ロック可能部分を横断貫通して延びる孔47cを備えて構成され、ロック可能部材を軸44cを軸に回転させてロック部材に相対的に調節可能にセットすることができる。ロック部材33cのロック部分37cのシャンク40間にフランジ様ロック可能部分45cを挿入する時、長孔46cの部分は、ロック部材のロック部分にロック可能部分を固定又は取付するための前記シャンクのロック手段43c用の孔41cと整合され、回転軸44c用の孔47cは、前記シャンクの前記回転軸用の孔42cと整合される。ロック可能部材34cのロック可能部分45cは、その機能を果たし且つロック部材33cのロック部分37cのシャンク40c間に挿入できる限り、フランジ様形状以外の別の形状であってよい。ロック可能部材34cのロック可能部分45cの長孔46cは、ロック部材に対する種々の角度位置のロック可能部材に対応する複数の、例えば3個の固定された部分(例えば、
図23及び24参照)を備えて構成される。
【0063】
第1及び第2取付部材4c、5cをそれぞれ橈骨25c並びに手根骨26の有頭骨27c及び中手骨28cにねじ込んで取り付けた後あるいは第1及び第2取付部材4、5以外の
図1の関節プロテーゼ1の全ての部材を取り除いた後、手首プロテーゼ1cの提供が結論付けられる。
【0064】
したがって、ロック部材33cは、前記ロック部材の取付部分16cを第1取付部材4cの孔8cに挿入することにより前記取付部材に取り付けられ、ロック部材の取付部分の孔38aを介して移動された又はねじ込まれた後に前記取付部材の孔8cのねじ山14cと協同する取付手段39cを用いて孔にねじ込むことによりロック部材が締付又は固定される。上記の取付手段39cの螺合による締付は好適な種類の回転工具を用いてなされる。ロック部材33cは、その回転により、取付手段39cを締め付けてロック部材を固定する前に内側−外側面でプロテーゼを好適にセットできるように、好適な位置にされる。したがって、本実施形態においても、取付手段39cは2つの機能、すなわちロック部材33cを第1取付部材4cに軸方向にロックする機能及びロック部材を第1取付部材にロックすることにより、その好適な回転後に、ロック部材と取付部材との間の軸方向の圧力により生じる摩擦により前記ロック部材が回転できないようにする機能を有する。
【0065】
ロック可能部材34cは、前記ロック部材の取付部分19cを第2取付部材5cの孔9cに挿入することにより前記取付部材中に配置される。挿入後、ロック可能部材34cのロック可能部分45cをロック部材33cのロック部分37cのシャンク40c間に適合させ、回転軸を規定するねじ44cを用いてロック可能部材をロック部材に取り付ける。前記ねじは前記部材の孔42c、47cに挿入される。
【0066】
掌−背側面でプロテーゼを好適にセットするために第1取付部材4c及びロック部材33cに対して相対的にロック可能部材34cを備えた第2取付部材5cを好適にセットした後、ロック部材のロック部分37cのシャンクの孔41c及びロック可能部材34cのロック部分45cの長孔46cを介してロック手段43cを挿入して締めてロック可能部材をロック部材に固定する。
【0067】
図25〜28の指関節プロテーゼ1dは、
図20〜24の手首プロテーゼ1cに関連して幾分改変したものであるが、前記手首プロテーゼ同様、第1プロテーゼ部材2d及び第2プロテーゼ部材3dを含む。図解されている実施形態ではプロテーゼは指関節用に構成されているが、図解の実施形態は原則的に手首プロテーゼにも応用可能である。第1プロテーゼ部材2dは第1取付部材4dを含み、第2プロテーゼ部材3dは第2取付部材5dを含む。更に、第1プロテーゼ部材2dはソケット部材6の代わりにロック部材33dを含み、第2プロテーゼ部材3dはヘッド部材7の代わりにロック可能部材34dを含む。図解されている実施形態では第1及び第2取付部材4d、5dはどちらもねじの形状であり、指関節プロテーゼであるので幾分短いが、他の用途のために別の形状にしてもよく、例えば図解されている手首プロテーゼのように少し長くしてもい。
【0068】
各第1及び第2取付部材4d、5dはそれぞれ孔8d及び9dを備えて構成される。第1取付部材4dの孔8dは、孔8、8a、8b、及び8c同様、少なくとも部分的に円錐形であり、少なくとも部分的にねじ山14dを備えて構成される。第2取付部材5dの孔9dは、孔9及び9c同様、少なくとも部分的に円錐形であり、部分的にねじ山48dを備えて構成される。
【0069】
ロック部材33dは、前記第1取付部材4dの孔8d中にロック部材を配置するための前記第1取付部材4dの孔8dに挿入可能な取付部分16d、例えば取付ピンを備えて構成される。したがって、取付部分16dは円錐状に先細りする外側17dを有する。取付部分16dの形状及びサイズと第1取付部材4dの孔8dの形状及びサイズは、軸方向に一緒に押し付けた時にそれらがプレス嵌め部を形成するように選択され、これにより、ロック部材33dと第1取付部材4dを一緒に押し付けることにより前記部材を互いに連結することができる。
【0070】
ロック可能部材34dは、前記第2取付部材5dの孔9d中にロック部材を配置するための前記第2取付部材5dの孔9dに挿入可能な取付部分19d、例えば取付ピンを備えて構成される。したがって、取付部分19dは円錐状に先細りする外側20dを有する。取付部分19dの形状及びサイズと第2取付部材5dの孔9dの形状及びサイズは、軸方向に一緒に押し付けた時にそれらがプレス嵌め部を形成するように選択され、これにより、ロック可能部材34dと第2取付部材5dを一緒に押し付けることにより前記部材を互いに連結することができる。
【0071】
ロック可能部材34dはロック部材33dに対して相対的に調節可能にセット可能であり、セット位置でロック部材に固定可能である。
【0072】
ロック部材33d及びロック可能部材34dは本実施形態ではどちらも別個の部材として構成されており、すなわちそれぞれ第1及び第2取付部材4d、5dと一体に形成されておらず、また、
図7〜15、16〜19、及び20〜24の実施形態とは異なるように構成されている。
【0073】
したがって、取付部分16dを除いて、ロック部材33dは、取付部分に連結されたロック部分37dを備えて構成される。ロック部分37dは、それにロック可能部材34dが固定又は取付されるように構成される。取付部分16dは、前記取付部分を貫通してその長手方向に延びる孔38dを備えて構成され、部分的に螺刻された取付手段39cを孔38dに挿入して、前記取付手段を前記第1取付部材の孔8dの螺刻部分14dと協同させてロック部材33dを第1取付部材4dにねじ込むことにより締付又は固定するようになっている。図解されている実施形態では、ロック部材33dのロック部分37dは、その基部又は底部面に放射状に延びる筋又は溝49dを備え且つ孔38dに垂直に延びる孔50dを備えた略半球として構成され、ロック可能部材34dをロック部材33dに固定又は取付するためのロック手段43d(傾斜ねじ)に対して備えられており、前記ロック手段は、ロック可能部材を回転させてロック部材に対して相対的に調節可能にセットするための軸を規定する。
【0074】
同様に、ロック可能部材34dは、ロック部材33dと比較して幾分長い取付部分19dを除いて、取付部分に連結されるロック可能部分45dを含み、ロック部材33dに固定又は取付されるように構成されている。取付部分19dは、前記取付部分を貫通してその長手方向に延びる孔51dを備えて構成され、部分的に螺刻された取付手段52dを孔51dに挿入して、前記取付手段を前記第2取付部材の孔9dの螺刻部分48dと協同させてロック可能部材34dを第2取付部材5dにねじ込むことにより締付又は固定するようになっている。図解されている実施形態では、ロック可能部材34dのロック可能部分45dは、基部又は底部面に放射状に延びる筋又は溝53dと、孔51dに垂直に延びてロック部材33dとロック可能部材34dを互いに取り付ける時にロック手段43dと協同させるためにロック部材33dの孔50dと並べられる孔54dと、を備えた略半球として構成される。ロック部材33d及びロック可能部材34dの組立中、ロック部材33dのロック部分37d上及びロック可能部材34dのロック可能部分45d上のそれぞれ筋又は溝49d、53dは更に、ロック部材に対してロック可能部材が種々の角度位置でセットされるように互いに係合される。所望の角度位置での組立後、部材33d、34dはロック手段43dによって互いに固定される。筋又は溝49d、53dの形状、数、及び配置は、当然、それらがその機能を果たし且つ互いに協同できる限り、異なってよい。しかし、ロック部材33d上及びロック可能部材34d上のそれぞれ筋又は溝49d、53dの数によってセットの可能性が異なることは明らかである。
【0075】
第1及び第2取付部材4d、5dを指のそれぞれの骨にねじ込んで取り付けた後あるいは第1及び第2取付部材4、5以外の連結式プロテーゼの全部材を取り除いた後、指関節プロテーゼ1dの提供が結論付けられる。
【0076】
したがって、ロック部材33dは、前記ロック部材の取付部分16dを前記取付部材の孔8dに挿入することにより第1取付部材4dに取り付けられ、ロック部材の取付部分の孔38を介して移動された又はねじ込まれた後に前記取付部材の孔8dのねじ山14dと協同する取付手段39dを用いて孔にねじ込むことによりロック部材が締付又は固定される。取付手段39dのねじ込みによる締付は好適な種類の回転工具を用いてなされる。手首用途では、ロック部材33dは、その回転により、取付手段39cを締め付けてロック部材を固定する前に内側−外側面でプロテーゼを好適にセットできるように、好適な位置にされる。したがって、取付手段39dも2つの機能、すなわちロック部材33dを第1取付部材4dに軸方向にロックする機能及びロック部材を第1取付部材にロックすることにより、その好適な回転後に、ロック部材と取付部材との間の軸方向の圧力により生じる摩擦により前記ロック部材が回転できないようにする機能を有する。
【0077】
ロック可能部材34dは、前記ロック可能部材の取付部分19dを前記取付部材の孔9dに挿入することにより第2取付部材5dに取り付けられ、ロック可能部材の取付部分の孔51dを介して移動された又はねじ込まれた後に前記取付部材の孔9dのねじ山48dと協同する取付手段52dを用いて孔にねじ込むことによりロック可能部材が締付又は固定される。取付手段52dのねじ込みによる締付は好適な種類の回転工具を用いてなされる。挿入後、ロック可能部材34dのロック可能部分45dを前述のようにロック部材33dのロック部分37dと組み立てる又はこれに取け付ける。
【0078】
掌−背側面でプロテーゼを好適にセットするために第1取付部材4d及びロック部材33dに対して相対的に第2取付部材5d及びロック可能部材34dを好適にセットした後、ロック部材のロック部分37dの孔50d及びロック可能部材のロック部分45dの孔54dを介してロック手段43dを挿入して締めて、ロック可能部材をロック部材に固定する。
【0079】
プロテーゼ1a、1b、1c、及び1d並びにその一部を形成する部材は、例えば、プロテーゼの中及び周囲における骨組織の内部成長を容易にするTi6Al4V等の好適なチタン合金で製造され得る。プロテーゼ1bでは、ロック可能部材34bを備えた略プレート状の第2取付部材5bはインプラント用の好適な鋼からなり得る。
【0080】
本発明に係るプロテーゼは、構成がシンプルで配置が容易であること以外に、切開部が小さく、第1及び第2取付部材を取り付けるために切り取られるそれぞれの骨部分がより小さくなる。第1及びおそらくは第2取付部材により、必要であれば、手術中でも、関節を置換すべきか(関節形成術)、関節を固定すべきか(一次関節固定術)を決定することができ、必要であれば後から、関節置換用のプロテーゼの部品を用いて関節固定術を行うことができ、あるいは、関節固定術用のプロテーゼの部品を用いて、関節が再度繋がれるようにすることができる。関節固定術用のプロテーゼのセット可能性は内側−外側面及び掌−背側面の広範囲にわたる。
【0081】
本発明は上記及び図面中に図解されている実施形態に限定されず、本発明の思想及び目的から逸脱せずに添付の請求項の範囲内で異なり得る。したがって、プロテーゼ部材は、手首以外の他のより小さな関節、例えば指及び足指、又は指節間関節、母指関節、及び肘関節でも使用され得る。プロテーゼ部材のデザインも異なってよい。したがって、第1及び第2取付部材の孔は、円錐形以外の別の形状であってもよく、当然、ソケット部材及びヘッド部材又はロック部材及びロック可能部材はそれに適合させる。プレス嵌め部は別の種類の接続デバイスであってよい。ソケット及びヘッド又はロック部材及びロック可能部材は図示されている以外の形状であってよい。回転工具も、ねじ回し以外の別の好適な種類のものであってよい。